説明

携帯端末装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム

【課題】 所望の方向の地理的位置に対応する対応情報を、直感的、簡単、かつ、迅速に取得可能とする。
【解決手段】 所望の方向の地理的位置に存在する建築物や店舗等の情報である対応情報を取得する際に、ユーザは、当該携帯電話機を、所望の方向に「擬似的に投げる」という投擲操作を行う。この投擲操作がなされると、当該携帯電話機に加わった力の強度を、ユーザにより設定された逓倍値に基づいて逓倍処理することで投擲距離を算出する。そして、現在位置から当該携帯電話機に加わった力の方向に、上記投擲距離だけ離れた位置を所定の投擲物の落下位置とし、この落下位置となる絶対位置に対応する対応情報をメモリ内の情報データベースから検出して表示部に表示する。携帯電話機を投げる真似をするという直感的、かつ、簡単な操作で、所望の地理的位置に対応する対応情報を迅速に取得することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばGPSユニット(GPS:Global Positioning System)等の現在位置検出機能を備えた、例えば携帯電話機、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、携帯ゲーム機等の携帯機器等の携帯機器に適用して好適な携帯端末装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
特には、ユーザが本発明が適用された携帯機器を擬似的に投げる動作を行うと(投擲操作)、この投擲操作に対応する投擲方向、及びこの投擲操作により携帯機器に加わった力の強さを検出する。この力の強さは、ユーザにより逓倍値設定部を介して設定された逓倍値に基づいて、任意に逓倍可能となっており、上記投擲方向に対して、例えばボール等の所定の質量を有する投擲物を、上記逓倍値に基づいて逓倍された力の強さで投擲した場合における、該投擲物の落下位置となる地理的位置を検出する。そして、上記携帯機器内の記憶部に各地理的位置毎に記憶されている各対応情報の中から、上記投擲物の落下位置となる地理的位置に対応する対応情報を検出して、例えば表示部等の出力部に出力することで、所望の方向及び位置に対応する対応情報を、上記「擬似的に投げる」という操作で簡単に取得可能とした携帯端末装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPSユニット(GPS:Global Positioning System)等の現在位置検出機能により取得した現在位置、方位センサにより取得した方位情報、及びユーザが入力した検索条件に基づいて、所望の方向にある周辺情報を検索して表示するナビゲーション装置が知られている。
【0003】
また、特開2003−57049号の公開特許公報(特許文献1)には、目的地が設定されていない場合であっても、目的地を設定した場合と同様に、利用者にとって有益となることが予測される情報を提供可能としたナビゲーション装置が開示されている。
【0004】
このナビゲーション装置の場合、位置検出器から検出した現在位置、進行方向、車速に基づき、地図データ入力器に記憶された地図データから、現在走行している道路を求め、現在走行している道路の沿線(道路を中心として100mの幅の範囲)で、進行方向側を予測目的エリアとして設定し、この予測目的エリアに存在する施設を抽出して強調表示すると共に、予測目的エリア内の都市名、道路情報、交通情報を地図データに基づいて報知する。これにより、目的地が設定されていない場合でも、車両の進行方向に対応する各種情報をユーザに対して提供することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−57049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、ユーザが検索条件の入力を行う上記ナビゲーション装置の場合、ユーザは、検索範囲や目的施設名等の検索条件を入力しなければならず、面倒な入力操作を強いられる問題がある。また、検索条件をあいまい検索に設定した場合、上記所望の方向に存在する多数の周辺情報が表示されるため、ユーザが本当に知りたい情報を迅速に検索することが困難となる問題がある。
【0007】
また、特許文献1に開示されているナビゲーション装置の場合、自動的に提供される情報の範囲は、「車両の進行方向に対応し、かつ、車両が進行している道路を中心とした100mの幅の範囲」等のように、車両の進行方向及び車両が進行している道路に基づいて、一義的に決定された範囲の情報が提供されるようになっている。
【0008】
このため、所望の方向の地理的位置に対応する情報を検索するには、やはり、検索範囲や目的施設名等の検索条件の入力等の面倒な入力操作を行う必要があり、また、検索条件をあいまい検索に設定した場合には、多数の情報が表示されることで、ユーザが本当に知りたい情報を迅速に検索することが困難となる問題を生ずる。
【0009】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、直感的な入力操作により、簡単、かつ、迅速に所望の方向の地理的位置に対応する対応情報を取得することができるような携帯端末装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る携帯端末装置は、上述の課題を解決するために、
現在位置を検出する現在位置検出部と、
筐体に加わった力の方向、及び力の強さを検出する力検出部と、
上記力検出部で検出された上記力の強さの検出値を所望の力の強さの値に変換するための変換値を設定する変換値設定部と、
上記力検出部で検出された上記力の強さの検出値を、上記変換値設定部で設定された上記変換値に対応した値に変換処理する変換処理部と、
上記現在位置検出部で検出された上記現在位置から上記力検出部で検出された力の方向に対して、上記変換処理部で変換処理された力の強さの値に対応する距離だけ離れた地理的位置に対応する対応情報を検出する対応情報検出部と、
上記対応情報検出部で検出された上記地理的位置に対応する対応情報を出力するための出力部と
を有する。
【0011】
このような携帯端末装置は、所望の方向の地理的位置に対応する対応情報を取得する際に、当該携帯電話機が適用された機器の筐体を、上記所望の方向に「擬似的に投げる」という投擲操作を行う。この投擲操作がなされると、力検出部は、該投擲操作により筐体に加わった力の方向、及び力の強さを検出する。このうち、「力の強さ」は、変換処理部が、ユーザにより変換値設定部を介して設定された変換値に対応する力の強さの値に変換されるようになっている。ユーザは、投擲操作で筐体に加える力と、現在位置から所望の地理的位置(=対応情報を得る地理的位置)までの距離を考慮して、この変換値の設定を行う。
【0012】
対応情報検出部は、上記現在位置検出部で検出された上記現在位置から上記力検出部で検出された力の方向に対して、上記変換処理部で変換処理された力の強さの値に対応する距離だけ離れた地理的位置に対応する対応情報を検出する。
【0013】
そして、出力制御部は、この対応情報検出部で検出された上記地理的位置に対応する対応情報を、例えば表示部やスピーカ部等の出力部に出力する。これにより、本発明が適用された機器の筐体を、所望の方向に所望の強さで投げる真似をするという投擲操作を行うだけで、所望の方向及び所望の力の強さに対応する地理的位置の対応情報を、直感的、簡単、かつ、迅速に取得することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、本発明が適用された機器の筐体を「所望の方向に投げる真似をする」入力操作である投擲操作を行うことにより、検索条件の入力等の面倒な入力操作を行うことなく、直感的、簡単、かつ、迅速に所望の方向及び所望の力の強さに対応する地理的位置の対応情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明を適用した実施例となる携帯電話機のブロック図である。
【図2】実施例となる携帯電話機の投擲操作による情報取得動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】実施例となる携帯電話機の投擲操作による情報取得形態を示す模式図である。
【図4】実施例の変形例となる携帯電話機の投擲操作による情報取得形態を説明するためのブロック図である。
【図5】実施例の変形例となる携帯電話機の投擲操作による情報取得動作の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、現在位置検出機能を備えた携帯電話機に適用することができる。
【0017】
[携帯電話機の構成]
図1に、本発明を適用した実施例となる携帯電話機のブロック図を示す。この図1からわかるように、この携帯電話機は、基地局との間で音声通話、テレビ電話通話、電子メール、Webデータ(Web:World Wide Web)の他、後述する現在位置情報や投擲距離情報等の等の無線通信を行うアンテナ1及び通信回路2と、受話音声やユーザが取得した所望の情報(=後述する対応情報)等の音声出力を得るためのスピーカ部3と、送話音声等を集音するためのマイクロホン部4と、操作メニュー、電子メール、画像(静止画像及び動画像)の他、後述する対応情報等を表示するための表示部5と、十字キー、決定キー、数字キー等の複数の操作キーを備えた操作部6と、発着信等をユーザに光で通知するための発光部7(LED:Light Emitting Diode:発光ダイオード)とを有している。
【0018】
また、この携帯電話機は、所望の被写体の静止画像或いは動画像を撮像するためのカメラ部8と、当該携帯電話機の筐体を振動させて発着信等をユーザに通知するためのバイブレーションユニット9と、現在時刻をカウントするタイマ10と、通信距離が例えば50cm程度の非接触無線通信を行うための非接触無線通信アンテナ11及び非接触ICユニット12と、通信距離が例えば10m程度の近距離無線通信を行うための近距離無線通信アンテナ13及び近距離無線通信ユニット14とを有している。
【0019】
また、この携帯電話機は、当該携帯電話機の現在位置を検出するためのGPSアンテナ15(GPS:Global Positioning System)及びGPSユニット16と、赤外線通信を行うための赤外線通信ユニット17と、当該携帯電話機の筐体に加わった力の方向、及び力の強度を検出する、例えば2軸(X軸方向及びY軸方向)、或いは3軸(X軸方向,Y軸方向及びZ軸方向)の加速度センサ等の力方向/強度検出部18と、上記基地局を介した無線通信処理を行うためのコミュニケーションプログラムや各種アプリケーションプログラムの他、これら各アプリケーションプログラムで取り扱われる各種データ等が記憶されたメモリ19と、当該携帯電話機全体の動作を制御する制御部20とを有している。
【0020】
また、この携帯電話機は、上記操作部6に設けられているキーの一つとして、投擲操作キー21を有している。当該携帯電話機では、ユーザが所望の情報を取得する際に、この投擲操作キー21を押圧操作しながら当該携帯電話機を投げる真似をするようになっている。制御部20は、投擲操作キー21が押圧操作されている間(=投擲操作キー21を押してから離すまでの間)に、当該携帯電話機を投げる真似をすることで筐体に加わった力の方向及び力の強さを検出する。そして、上記力の強さで所定の質量の投擲物を、上記力の方向に投擲した場合に、該投擲物の落下位置となる絶対位置を検出し、この絶対位置に存在する建築物や表示物等の情報である対応情報を取得して表示等を行うようになっている。詳しくは後述する。
【0021】
また、メモリ19には、上記コミュニケーションプログラムの他、現在位置から離れた位置に存在する情報取得対象物の情報を取得制御するための情報取得制御プログラムと、カメラ部8の撮像制御を行うカメラ制御プログラムが記憶されている。このカメラ制御プログラムは、撮像した静止画像や動画像のビューア機能も備えている。
【0022】
また、メモリ19には、電子メールの作成や送受信を制御するための電子メール管理プログラムと、ユーザのスケジュールが登録されたスケジュール帳の管理を行うためのスケジュール帳管理プログラムと、コミュニケーションネットワークやインターネット等の所定のネットワーク上に設けられたサーバ装置にアクセスして情報の送受信行うことで、Webページを閲覧等を行うためのWebブラウジングプログラムと、電話帳の管理を行うための電話帳管理プログラムと、音楽データの再生を行うための音楽プレーヤプログラムとが記憶されている。
【0023】
また、メモリ19には、ユーザの所望のスケジュールが登録されるスケジュール帳と、ユーザの知人や友人等のユーザ名、静止画像(顔写真等)、住所、電話番号、電子メールアドレス、生年月日等が登録された電話帳と、音楽プレーヤプログラムに基づいて再生される音楽データと、カメラ制御プログラムのビューア機能に基づいて再生される静止画像データ及び動画像データと、送受信された電子メールデータと、電話及び電子メールの発着信履歴と、情報データベースとが記憶されている。
【0024】
上記情報データベースには、地図情報と、地図上の各絶対位置毎に、該各絶対位置に存在する建築物,店舗,展示物等の情報(対応情報)とが記憶されている。この情報データベースは、予めメモリ19に記憶させておいて用いてもよいし、図示しない当該携帯電話機の外部メモリ装着部に装着される外部メモリに記憶させておき、この外部メモリから該情報データベースを読み込んで用いてもよい。さらに、当該携帯電話機の通信事業者のネットワーク上やインターネット上のサーバ装置から、この情報データベースをダウンロードして用いてもよい。
【0025】
[情報取得動作]
このような実施例の携帯電話機は、ユーザが所望の情報を取得する場合、投擲操作キー21を押圧操作しながら、当該携帯電話機の筐体を投げる真似をする。制御部20は、投擲操作キー21が押圧操作されている間(=投擲操作キー21を押してから離すまでの間)に、当該携帯電話機を投げる真似をすることで筐体に加わった力の方向及び力の強さを検出する。そして、上記力の強さの値を、ユーザにより設定された変換値に対応する力の強さの値に変換処理し、当該携帯電話機の記現在位置から上記力の方向に対して、上記変換処理による力の強さの値に対応する距離だけ離れた地理的位置に対応する、例えば建築物,店舗,展示物等の情報(対応情報)を取得して表示等を行うようになっている。
【0026】
このような情報取得動作の流れを、図2のフローチャートに示す。制御部20は、投擲操作キー21の押圧操作を検出したタイミングで、メモリ19に記憶されている情報取得制御プログラムに基づいて、この図2のフローチャートに示す処理を開始する。
【0027】
まず、ステップS1では、制御部20が、この最初の投擲操作キー21の押圧操作を検出することで、情報取得範囲及び上述の投げる真似により加えた力の逓倍値を設定するための情報取得範囲/逓倍値設定画面を表示部5に表示制御して、処理をステップS2に進める。
【0028】
すなわち、この携帯電話機の場合、1回目の投擲操作キー21の押圧操作を検出すると、制御部20は、最初に上記情報取得範囲の設定画面を表示部5に表示制御し、この情報取得範囲の設定が終了すると、次に上記逓倍値の設定画面を表示部5に表示制御するようになっている。
【0029】
具体的には、制御部20は、上記情報取得範囲の設定画面として、情報取得範囲の設定の有無を選択するための選択項目、及び情報取得範囲を設定することが選択された場合における、例えば5m,10m,50m,100m,500m,1km,5km・・・等の情報取得範囲の選択項目(或いは、ユーザが手動で所望の値を入力する情報取得範囲の入力欄でもよい。)を表示部5に表示する。
【0030】
制御部20は、情報取得範囲の設定の有無を選択するための選択項目により、該情報取得範囲の非設定が選択された場合には(=情報取得範囲を設定しないことが選択された場合には)、上記投げる真似による所定の投擲物の落下位置となる絶対位置に対応する対応情報を取得するようになっている。このため、ユーザは、上記落下位置に対応する対応情報のみを取得し、この落下位置周辺の各絶対位置に対応する対応情報を取得しない場合には、情報取得範囲の非設定を選択することとなる。
【0031】
これに対して、上記落下位置に対応する対応情報と共に、この落下位置周辺の各絶対位置に対応する対応情報も取得する場合には、ユーザは、情報取得範囲の設定の選択項目を選択すると共に、上記5m,10m,50m,100m,500m,1km,5km・・・等の情報取得範囲を選択或いは入力することとなる。制御部20は、この情報取得範囲の選択或いは入力がなされると、上記落下位置を中心とする半径5m,半径10m,半径50m,半径100m,半径500m,半径1km,半径5km・・・等の情報取得範囲に対応する対応情報を取得するようになっている。
【0032】
制御部20は、このような情報取得範囲の設定の有無を示す情報、及び情報取得範囲を示す情報をメモリ19に一時的に保持する。
【0033】
ユーザは、このような情報取得範囲の設定が終了すると、操作部6の決定キーを押圧操作する。制御部20は、この決定キーを押圧操作を検出すると、次に、上記逓倍値の設定画面として、例えば1倍,3倍,5倍,10倍,15倍・・・等の逓倍値の選択項目(或いは、ユーザが手動で所望の逓倍値を入力する逓倍値の入力欄でもよい。)を表示部5に表示する。
【0034】
制御部20は、上記投げる真似により当該携帯電話機の筐体に加えられた力を、この選択或いは入力がなされた逓倍値に基づいて逓倍処理することで、該筐体に加えられた力の強さの値を、ユーザが希望する力の強さの値に変換処理するようになっている。このため、ユーザは、例えばこれから上記投げる真似により、所定の投擲物を3m投げる力を当該携帯電話機に加えようとしている場合において、情報の取得対象となる対象物が、現在位置から3km離れた位置に存在する場合には、1000倍の逓倍値を設定する。同様に、ユーザは、例えばこれから上記投げる真似により、所定の投擲物を2m投げる力を当該携帯電話機に加えようとしている場合において、情報の取得対象となる対象物が、現在位置から6m離れた位置に存在する場合には、3倍の逓倍値を設定する。同様に、ユーザは、例えばこれから上記投げる真似により、所定の投擲物を2m程度投げる力を当該携帯電話機に加えようとしている場合において、情報の取得対象となる対象物が、現在位置から10850km離れた位置(例えば、東京−ニューヨーク間の距離)に存在する場合には、5425000倍の逓倍値を設定する。
【0035】
なお、上記投げる真似により、携帯電話機に加えた力をそのまま用いる場合には(=携帯電話機に加えた力を逓倍しない場合には)、ユーザは「1倍」の逓倍値を設定することとなる。また、制御部20は、このような設定された逓倍値を示す情報をメモリ19に一時的に保持する。
【0036】
ユーザは、このような逓倍値の設定が終了すると、操作部6の決定キーを押圧操作する。制御部20は、この決定キーを押圧操作を検出すると、図2のフローチャートのステップS2において、情報取得範囲及び逓倍値の設定が終了したものと判別し、処理をステップS3に進める。
【0037】
ステップS3では、制御部20が、投擲操作キー21の押圧操作状況を監視することで、該投擲操作キー21の2回目の押圧操作(再押圧操作)がなされたか否かを判別する。そして、この投擲操作キー21の2回目の押圧操作を検出すると、ステップS4において、GPSユニット16を起動制御して、当該GPSユニット16で検出された現在位置情報(緯度情報及び経度情報)を取得すると共に、ステップS5において、力方向/強度検出部18を起動制御して、処理をステップS6に進める。そして、ステップS6において、押圧操作されている投擲操作キー21を離す操作(リリース操作)がなされたか否かを判別する。
【0038】
すなわち、この携帯電話機の場合、ユーザは、上記情報取得範囲及び逓倍値の設定を完了すると、投擲操作キー21を押圧操作した状態で、当該携帯電話機を投げる真似をし、投げ終わった際に、押圧操作している投擲操作キー21を離す操作(リリース操作)を行うようになっている。換言すれば、ユーザは、上記2回目の投擲操作キー21の押圧操作を行い、この投擲操作キー21を離すまでの間に、当該携帯電話機を投げる真似をするようになっている(投擲操作)。
【0039】
このため、制御部20は、ステップS6において、投擲操作キー21のリリース操作を検出すると、ステップS7において、力方向/強度検出部18からの検出出力を取り込むことで、ユーザが行った上記投げる真似に対応する当該携帯電話機の投擲方向、及びユーザが上記投げる真似を行うことで当該携帯電話機に加わった力の強度を検出して、処理をステップS8に進める。
【0040】
ステップS8では、制御部20が、上記ステップS7で検出した力の強度を、ユーザにより設定され、メモリ19に一時的に保持されている上記逓倍値に基づいて逓倍処理すると共に、例えば136グラムの野球ボール等の所定の質量の投擲物を、上記逓倍処理した力の強度で投擲した場合における、該野球ボールの投擲距離(=飛距離)を算出して、ステップS9に処理を進める。
【0041】
換言すると、制御部20は、このステップS8において、上記ステップS7で検出した力の強度の値を、ユーザにより設定され、メモリ19に一時的に保持されている上記逓倍値に対応する力の強さの値に変換処理すると共に、例えば136グラムの野球ボール等の所定の質量の投擲物を、上記変換処理した値に対応する力の強度で投擲した場合における、該野球ボールの投擲距離(=飛距離)を算出して、ステップS9に処理を進める。
【0042】
なお、この例では、投擲物の質量は136グラムであることとしたが、この投擲物の質量は任意であり、携帯電話機の実際の質量を用いてもよいし、サッカーボールの質量等を用いてもよい。
【0043】
次に、ステップS9では、制御部20が、上記ステップS7で検出した力の方向(=ユーザが投げる真似をしたことによる擬似的な投擲物の投擲方向)に対して、現在位置から上記ステップS8で算出した投擲距離だけ離れた位置を上記野球ボールの落下位置とし、この落下位置に対応する絶対位置を、メモリ19内の情報データベースに記憶されている地図情報から検出して、ステップS10に処理を進める。
【0044】
ステップS10では、制御部20が、メモリ19に一時的に保持されている情報取得範囲の設定の有無を示す情報を参照することで、ユーザにより上述の情報取得範囲の設定がなされているか否かを判別し、該情報取得範囲の設定がなされていないものと判別した場合には、処理をステップS11に進め、該情報取得範囲の設定がなされているものと判別した場合には、処理をステップS12に進める。
【0045】
ユーザにより上述の情報取得範囲の設定がなされていないものと判別することで処理をステップS11に進めると、制御部20は、ステップS9で地図情報から検出した上記野球ボールの落下位置となる絶対位置に存在する建築物,店舗,展示物等の情報(対応情報)を、メモリ19内の情報データベースから検出する。
【0046】
すなわち、上記情報データベースには、各絶対位置と、該各絶対位置に対応する上記対応情報をそれぞれ関連付けされて記憶されている。このため、制御部20は、上記野球ボールの落下位置となる絶対位置を検出すると、情報データベースを参照することで、この絶対位置に関連付けされて記憶されている対応情報を該情報データベースから読み出す。そして、制御部20は、この対応情報を表示部5に表示制御して、この図2のフローチャートに示す全処理を終了する。
【0047】
これに対して、上記ステップS10において、ユーザにより上述の情報取得範囲の設定がなされているものと判別することで処理をステップS12に進めると、制御部20は、ステップS9で地図情報から検出した上記野球ボールの落下位置となる絶対位置に存在する建築物,店舗,展示物等の情報(対応情報)を、メモリ19内の情報データベースから検出すると共に、この野球ボールの落下位置となる絶対位置を中心とする、メモリ19に一時的に保持しているユーザにより設定された情報取得範囲内の各絶対位置に対応する各対応情報を表示部5に表示制御して、この図2のフローチャートに示す全処理を終了する。
【0048】
すなわち、情報取得範囲の設定時に、ユーザが設定する上記5m,10m,50m,100m,500m,1km,5km・・・等の値は、上記野球ボールの落下位置となる絶対位置を中心とする円の半径を示す値となっている。このため、制御部20は、情報取得範囲の値として例えば100mの値が設定されている場合には、上記野球ボールの落下位置となる絶対位置を中心とする半径100mの円の地理的範囲内の各絶対位置に対応する各対応情報を、上記情報データベースから読み出して表示部5に表示制御する。
【0049】
このような当該実施例の携帯電話機の情報取得形態を模式化した図が、図3である。この図3からわかるように、ユーザが当該携帯電話機を投げる真似をすると、制御部20は、この投げる真似に対応する投擲方向、及び投擲距離を検出し、この投擲方向及び投擲距離に対応する落下位置の絶対位置を検出する。そして、この絶対位置に関連付けされている上記対応情報を上記データベースから読み出して表示部5に表示する。
【0050】
なお、上述の例は、上記対応情報がテキスト情報や画像情報等の表示情報である場合の例であり、この場合は、上述のように表示部5を介してこれらを表示するが、対応情報が音声情報の場合は、制御部20は、スピーカ部3を介して、この対応情報の音声情報を出力制御する。
【0051】
[実施例の効果]
以上の説明から明らかなように、この実施例の携帯電話機は、所望の方向の地理的位置に対応する対応情報を取得する際に、当該携帯電話機を、上記所望の方向に「擬似的に投げる」という投擲操作を行う。この投擲操作がなされると、力方向/強度検出部18は、該投擲操作により当該携帯電話機の筐体に加わった力の方向、及び力の強度を検出する。制御部20は、力方向/強度検出部18で検出された力の強度の値を、ユーザにより設定された逓倍値に基づいて逓倍処理することで(=ユーザにより設定された逓倍値に対応する力の強度の値に変換処理することで)、ユーザの投擲操作に対応する所定の投擲物の投擲距離を算出する。そして、現在位置から上記投擲方向に対して、上記投擲距離だけ離れた位置を上記投擲物の落下位置とし、「この落下位置となる絶対位置に対応する対応情報」、或いは「この落下位置となる絶対位置に対応する対応情報、及びユーザに設定された半径となる上記落下位置を中心とする円の情報取得範囲内の各絶対位置に対応する対応情報」をメモリ19内の情報データベースから検出して、表示部5やスピーカ部3等の出力部に出力制御する。
【0052】
これにより、当該携帯電話機を、所望の方向に所望の強さで投げる真似をするという投擲操作を行うだけで、検索条件の入力等の面倒な入力操作を行うことなく、所望の方向及び所望の力の強さの地理的位置に対応する対応情報を、直感的、簡単、かつ、迅速に取得することができる。
【0053】
一例ではあるが、例えば所定の質量の投擲物を1m程度投擲する投擲操作を行う場合において、現在位置から所望の地理的位置までの距離が10kmであった場合、ユーザは、「10000」の逓倍値を設定して、上記所望の地理的位置に向かって当該携帯電話機を投げる真似をするだけで、該所望の地理的位置に存在する建築物や店舗等の対応情報を表示部5に表示等させることができる。
【0054】
同様に、例えば現在位置が東京のユーザが、10850km離れているアメリカ合衆国のニューヨーク州の情報を得ようとする場合において、上記投擲物を2m程度投擲する投擲操作を行う場合、ユーザは、「5425000」の逓倍値を設定して、当該携帯電話機をニューヨーク州の方向に向かって投げる真似をする。これにより、制御部20は、上記投げる真似により当該携帯電話機に加わった力の強度を5425000倍した10850kmの投擲距離を算出し、この投擲距離と上記投擲方向に基づいて、投擲物の落下位置としてニューヨーク州内の絶対位置を検出し、このニューヨーク州内の絶対位置に対応する対応情報を情報データベースから検出して表示部5に表示等を行う。
【0055】
従って、当該携帯電話機をニューヨーク州の方向に向かって投げる真似をするだけで、上記投擲距離に相当するニューヨーク州内の絶対位置に対応する対応情報や、該絶対位置を中心とする上記情報取得範囲内の各絶対位置に対応する対応情報を得ることができる。
【0056】
また、上記投げる真似により当該携帯電話機に加える力の強度を逓倍設定できるようになっているため、少ない力で遠隔地の絶対位置に対応する対応情報に簡単に取得可能とすることができる。
【0057】
また、情報取得範囲の設定も可能となっているため、上記投擲物の落下位置となる絶対位置に対応する対応情報のみならず、該絶対位置周辺の対応情報も取得可能とすることができる。
【0058】
[変形例]
次に、当該実施例の変形例の説明をする。上述の実施例の説明では、地図情報や各絶対位置の対応情報を記憶した情報データベースを、当該携帯電話機のメモリ19内に保持することとしたが、この変形例の携帯電話機は、所定のネットワーク上のサーバ装置で保持された情報データベースから上記対応情報を取得するようにしたものである。
【0059】
この変形例の携帯電話機の場合、図4に示すように当該携帯電話機の無線事業者のネットワークやインターネット等の所定のネットワーク30上に設けられた情報提供サーバ装置32の間で、該ネットワーク30上に設けられた当該携帯電話機の基地局31を介して通信を行うことで、上述の対応情報の取得を行うようになっている。情報提供サーバ装置32は、情報データベース33を有しており、この情報データベース33内に、上述の地図情報や、各絶対位置に関連付けされた対応情報を記憶している。
【0060】
図5のフローチャートは、このような変形例となる携帯電話機の情報取得動作の流れを示している。この図5のフローチャートにおいて、ステップS1〜ステップS8までの各処理は、図2のフローチャートのステップS1〜ステップS8までの各処理と同じ処理となっている。このため、図5のフローチャートのステップS1〜ステップS8までの各処理の説明は、上述の図2のフローチャートのステップS1〜ステップS8までの各処理の説明を参照されたい。
【0061】
次に、この図5のフローチャートのステップS8において、ユーザが投げる真似をすることで当該携帯電話機に加わった力の強度を、ユーザにより設定された逓倍値に基づいて逓倍することで上記野球ボールの投擲距離を算出すると、制御部20は、ステップS21に処理を進め、上述のようにメモリ19に一時的に保持されている情報取得範囲の設定の有無を示す情報を参照することで、ユーザにより情報取得範囲の設定がなされているか否かを判別し、該情報取得範囲の設定がなされていないものと判別した場合には、処理をステップS22に進め、該情報取得範囲の設定がなされているものと判別した場合には、処理をステップS25に進める。
【0062】
ユーザにより上述の情報取得範囲の設定がなされていないものと判別することで処理をステップS22に進めると、制御部20は、GPSユニット16で検出された当該携帯電話機の現在位置情報、力方向/強度検出部18で検出された、ユーザの上記投げる真似に対応する投擲方向を示す情報(=ユーザの上記投げる真似により当該携帯電話機に加わった力の方向を示す情報)、及びユーザの上記投げる真似により当該携帯電話機に加わった力の強度を上記逓倍処理した値に基づいて算出された投擲距離を示す情報を、図4に示すように情報提供サーバ装置32に送信するように、図1に示す通信回路2を通信制御する。
【0063】
情報提供サーバ装置32は、当該携帯電話機から現在位置情報,投擲方向を示す情報、及び投擲距離を示す情報を受信すると、情報データベース33に記憶されている地図情報を参照することで、現在位置情報で示される当該携帯電話機の現在位置から、投擲方向を示す情報で示される投擲方向に対して、投擲距離を示す情報で示される投擲距離だけ離れた位置を、上記野球ボールの落下位置として検出する。そして、情報データベース33に記憶されている各絶対位置に対応する上記対応情報の中から、上記野球ボールの落下位置となる絶対位置に対応する対応情報を検出し、この対応情報を、当該変形例の携帯電話機に送信する。
【0064】
これに対して、上記ステップS21において、ユーザにより上述の情報取得範囲の設定がなされているものと判別することで処理をステップS25に進めると、制御部20は、GPSユニット16で検出された当該携帯電話機の現在位置情報、力方向/強度検出部18で検出された、ユーザの上記投げる真似に対応する投擲方向を示す情報(=ユーザの上記投げる真似により当該携帯電話機に加わった力の方向を示す情報)、ユーザの上記投げる真似により当該携帯電話機に加わった力の強度を上記逓倍処理した値に基づいて算出された投擲距離を示す情報と共に、ユーザにより設定された情報取得範囲を示す情報(=上記落下位置を中心とした円の半径を示す値)を、図4に示すように情報提供サーバ装置32に送信するように、図1に示す通信回路2を通信制御する。
【0065】
情報提供サーバ装置32は、当該携帯電話機から現在位置情報,投擲方向を示す情報、及び投擲距離を示す情報を受信すると、情報データベース33に記憶されている地図情報を参照することで、現在位置情報で示される当該携帯電話機の現在位置から、投擲方向を示す情報で示される投擲方向に対して、投擲距離を示す情報で示される投擲距離だけ離れた位置を、上記野球ボールの落下位置として検出し、情報データベース33に記憶されている各絶対位置に対応する上記対応情報の中から、上記野球ボールの落下位置となる絶対位置に対応する対応情報を検出する。
【0066】
また、情報提供サーバ装置32は、上記野球ボールの落下位置となる絶対位置を中心とする円の地理的範囲であり、ユーザにより設定された情報取得範囲を示す情報で示される半径を有する円の地理的範囲内の各絶対位置を検出し、この地理的範囲内の各絶対位置に対応する対応情報を、情報データベース33から検出する。
【0067】
そして、情報提供サーバ装置32は、上記野球ボールの落下位置となる絶対位置に対応する対応情報、及び上記落下位置を中心とした、ユーザにより設定された情報取得範囲内の各絶対位置に対応する各対応情報を、当該変形例の携帯電話機に送信する。
【0068】
図5のフローチャートのステップS23では、制御部20が、通信回路2を介して受信される情報を監視することで、上記情報提供サーバ装置32から上記対応情報を受信したか否かを判別し、該情報提供サーバ装置32から上記対応情報を受信したものと判別したタイミングで、処理をステップS24に進める。
【0069】
ステップS24では、制御部20が、情報提供サーバ装置32から受信した対応情報を表示部5等を介して出力制御して、この図5のフローチャートに示す全処理を終了する。
【0070】
この実施例の変形例となる携帯電話機の場合、上述の実施例の携帯電話機と同じ効果を得ることができるうえ、地図情報や各絶対位置に対応する各対応情報を記憶した情報データベースを、情報提供サーバ装置32が有しているため、当該実施例の変形例となる携帯電話機のメモリ19に、上記情報データベースを記憶しておく必要がなく、該メモリ19の記憶容量を上記情報データベース分だけ少なくすることができる(=メモリ19として安価かつ少記憶領域のメモリを設けることを可能とすることができる。)。或いは、上記情報データベースを記憶しないことで生じたメモリ19上の空き領域を、他のデータ処理や他のデータ記憶用等に有効に利用可能とすることができる。
【0071】
この実施例の変形例となる携帯電話機は、当該携帯電話機側から情報提供サーバ装置32に対して、上記対応情報の検出に必要な情報を送信するだけで、情報提供サーバ装置32が対応情報を検出して送信してくれるため、当該携帯電話機側で行う対応情報の検出処理を省略することができ、この検出処理により制御部20に掛かる負荷を軽減することができる。
【0072】
[他の変形例]
上述の実施例及び実施例の変形例は、本発明を携帯電話機に適用した例であったが、本発明を、この携帯電話機の他、PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System)、PDA装置(PDA:Personal Digital Assistant)、携帯ゲーム機等の他の携帯機器に適用してもよい。いずれの場合も上述と同様の効果を得ることができる。
【0073】
最後に、上述の実施例は、本発明の一例である。このため、本発明は上述の実施例に限定されることはなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
【符号の説明】
【0074】
1 アンテナ、2 通信回路、3 スピーカ部、4 マイクロホン部、5 表示部、6 操作部、7 発光部、8 カメラ部、9 バイブレーションユニット、10 タイマ、11 非接触無線通信アンテナ、12 非接触無線通信ユニット、13 近距離無線通信アンテナ、14 近距離無線通信ユニット、15 GPSアンテナ、16 GPSユニット、17 赤外線通信ユニット、18 力方向/強度検出部、19 メモリ、20 制御部、30 ネットワーク、31 基地局、32 情報提供サーバ装置、33 情報提供データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を検出する現在位置検出部と、
筐体に加わった力の方向、及び力の強さを検出する力検出部と、
上記力検出部で検出された上記力の強さの検出値を所望の力の強さの値に変換するための変換値を設定する変換値設定部と、
上記力検出部で検出された上記力の強さの検出値を、上記変換値設定部で設定された上記変換値に対応した値に変換処理する変換処理部と、
上記現在位置検出部で検出された上記現在位置から上記力検出部で検出された力の方向に対して、上記変換処理部で変換処理された力の強さの値に対応する距離だけ離れた地理的位置に対応する対応情報を検出する対応情報検出部と、
上記対応情報検出部で検出された上記地理的位置に対応する対応情報を出力するための出力部と
を有する携帯端末装置。
【請求項2】
上記対応情報検出部は、上記現在位置検出部で検出された上記現在位置から、上記力検出部で検出された力の方向に対して、所定の質量を有する投擲物を、上記変換処理部で変換処理された値に対応する力の強さで投擲した場合における、該投擲物の落下位置となる地理的位置に対応する対応情報を検出する
請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
上記対応情報検出部は、各地理的位置毎の各対応情報が記憶された記憶部を備え、この記憶部から、上記地理的位置に対応する対応情報を検出する
請求項1又は請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
所定の地理的範囲を設定するための範囲設定部を有し、
上記情報検出部は、上記地理的位置に対応する対応情報と共に、該地理的位置を中心とする、上記範囲設定部により設定された地理的範囲内の各地理的位置に対応する対応情報を、上記記憶部から検出する
請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
上記情報検出部は、
上記現在位置検出部で検出された現在位置を示す情報、上記力検出部で検出された上記力の方向を示す情報、及び上記変換処理部による変換処理後の力の強さを示す情報を、所定のネットワーク上に設けられ、各地理的位置に対応する該各地理的位置に関する情報がそれぞれ記憶されたデータベース部を備えたサーバ装置に送信する送信部と、
上記サーバ装置が、上記送信部から送信された上記現在位置を示す情報、上記力の方向を示す情報及び上記力の強さを示す情報に基づいて上記データベース部から検出して送信する、上記現在位置から上記力の方向に対して、上記力の強さに対応する距離だけ離れた地理的位置に対応する対応情報を受信する受信部と
を有する請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
所定の地理的範囲を設定するための範囲設定部を有し、
上記情報検出部は、上記現在位置検出部で検出された現在位置を示す情報、上記力検出部で検出された上記力の方向を示す情報、及び上記変換処理部による変換処理後の力の強さを示す情報と共に、上記範囲設定部で設定された所定の地理的範囲を示す情報を、上記送信部を介して上記サーバ装置に送信し、上記サーバ装置が上記データベース部から検出して送信する、上記送信部から送信された上記現在位置から上記力の方向に対して、上記力の強さに対応する距離だけ離れた地理的位置に対応する対応情報、及び該地理的位置を中心とする、上記範囲設定部により設定された所定の地理的範囲を示す情報で示される地理的範囲内の各地理的位置に対応する対応情報を、上記受信部を介して受信する
請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
現在位置検出部が現在位置を検出する現在位置検出ステップと、
力検出部が、筐体に加わった力の方向、及び力の強さを検出する力検出ステップと、
変換処理部が、上記力検出ステップで検出された上記力の強さの値を、変換値設定部により設定された変換値に対応する力の強さの値に変換処理する変換ステップと、
対応情報検出部が、上記現在位置検出ステップで検出された上記現在位置から、上記力検出ステップで検出された力の方向に対して、上記変換ステップで変換処理された力の強さの値に対応する距離だけ離れた地理的位置に対応する対応情報を検出する対応情報検出ステップと、
出力部が、上記対応情報検出ステップで検出された上記地理的位置に対応する対応情報を出力する出力ステップと
を有する情報処理方法。
【請求項8】
現在位置を検出するように現在位置検出部を制御する現在位置検出制御部としてコンピュータを機能させ、
筐体に加わった力の方向、及び力の強さを検出するように力検出部を制御する力検出制御部としてコンピュータを機能させ、
コンピュータを上記力検出制御部として機能させた際に、上記力検出部で検出された上記力の強さの値を、変換値設定部により設定された変換値に対応する力の強さの値に変換処理する変換処理部としてコンピュータを機能させ、
コンピュータを上記現在位置検出制御部として機能させることで上記現在位置検出部により検出された上記現在位置から、コンピュータを上記力検出制御部として機能させることで上記力検出部により検出された力の方向に対して、コンピュータを上記変換処理部として機能させることで変換処理された力の強さの値に対応する距離だけ離れた地理的位置に対応する対応情報を検出する対応情報検出部としてコンピュータを機能させ、
コンピュータを上記対応情報検出部として機能させることで検出された上記地理的位置に対応する対応情報を出力部に出力する出力制御部としてコンピュータを機能させる
情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−59826(P2011−59826A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−206480(P2009−206480)
【出願日】平成21年9月7日(2009.9.7)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】