説明

携帯端末装置および駐車位置案内プログラム

【課題】ユーザが駐車位置へ戻る際に、駐車位置の探索を的確に支援することができる携帯端末装置および駐車位置案内プログラムを提供すること。
【解決手段】車両の現在位置を示す位置情報を取得し、取得した位置情報の精度が所定の精度を満たすと判定した場合、位置情報を記憶手段へ記憶させる一方、取得した位置情報の精度が所定の精度を満たさないと判定した場合、周辺の画像を撮像するようユーザへ通知するように携帯端末装置を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置および駐車位置案内プログラムに関するものであり、特に、ユーザが駐車位置へ戻る際に、駐車位置の探索を的確に支援することができる携帯端末装置および駐車位置案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両のユーザは、大規模な駐車場へ駐車した場合に、駐車した位置を忘れてしまい駐車位置へ戻るまでに必要以上の時間を要することがあった。このため、かかるユーザが駐車位置へ戻る際に、駐車位置の探索を支援する技術が考案されている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、車両の駐車開始を検知した場合に、車両に搭載されているカメラによって撮像した車両周辺の画像をユーザが携帯する携帯端末装置へ送信しておくことで駐車位置の探索を支援する技術が開示されている。
【0004】
かかる技術によれば、ユーザは、駐車位置へ戻る際、受信した車両周辺の画像を携帯端末装置へ表示させ、かかる画像を参考に駐車位置を探索することができるため、駐車位置へ戻るまでに要する時間を短縮することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−202967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の携帯端末装置では、駐車位置の探索を的確に支援することができない場合があるという問題があった。
【0007】
すなわち、特許文献1に記載の技術では、駐車が開始された際に、車両に搭載されているカメラに写った周辺の画像を携帯端末装置へ送信していたため、かかる画像を携帯端末装置で表示させた際、画像に駐車位置の目印となる被写体が写っていない場合がある。
【0008】
かかる場合、ユーザが駐車位置へ戻る際に、駐車した車両周辺の画像を携帯端末装置へ表示させたとしても画像に駐車位置の目印となる被写体が写っていないため、携帯端末装置は、駐車位置の探索を的確に支援することができない。
【0009】
このことから、ユーザが駐車位置へ戻る際に、駐車位置の探索を的確に支援することができる携帯端末装置および駐車位置案内プログラムをいかにして実現するかが大きな課題となっている。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザが駐車位置へ戻る際に、駐車位置の探索を的確に支援することができる携帯端末装置および駐車位置案内プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、撮像手段と位置情報を取得する位置情報取得手段とを備えた携帯端末装置であって、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報の精度を判定する精度判定手段と、前記精度判定手段によって前記精度が所定の精度を満たさないと判定した場合に、周囲の画像を撮像するよう当該携帯端末装置のユーザへ通知する通知手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、たとえば、ユーザが車両を降車する際に取得した車両の現在位置を示す位置情報の精度が低い場合に、ユーザに対して車両周辺の画像を撮像するよう促すことができるため、ユーザは、駐車位置の目印となる写真を撮像しておくことができる。したがって、本発明によれば、ユーザへかかる写真を参考に駐車位置を探索させることができるため、ユーザが駐車位置へ戻る際に、駐車位置の探索を的確に支援することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明に係る携帯端末装置の動作の概要を示す図である。
【図2】図2は、本実施例に係る携帯端末装置および携帯端末装置と接続される車載装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、本実施例に係る車両位置案内部による案内画像および操作画像の表示態様を説明する図である。
【図4】図4は、本実施例に係るユーザが車両を駐車して降車する場合の携帯端末装置の動作を示す図である。
【図5】図5は、本実施例に係るユーザが駐車した車両へ戻る場合の携帯端末装置の動作を示す図である。
【図6】図6は、本実施例に係る携帯端末装置が実行する処理を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本実施例に係る携帯端末装置が実行する処理を示すフローチャートである。
【図8】図8は、本実施例に係る携帯端末装置が実行する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る携帯端末装置および駐車位置案内プログラムの実施例を詳細に説明する。まず、実施例の詳細な説明に先立って、本発明に係る携帯端末装置の動作の概要について図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る携帯端末装置101の動作の概要を示す図である。
【0015】
以下では、本発明に係る駐車位置案内プログラムがインストールされた携帯電話機を本発明に係る携帯端末装置101の一例として説明する。なお、携帯端末装置101は、車両100内では所定の車載装置と有線または無線により接続されているものとし、車載装置と連携して各種車載機器の動作を制御する機能を備えているものとする。
【0016】
図1に示すように、携帯端末装置101は、ユーザが車両100を駐車した際、車両100の現在位置を示す位置情報を取得し、取得した位置情報の精度が不良であった場合、ユーザへ周辺の画像を撮像させる。
【0017】
これにより、駐車位置へ戻る際、降車時にユーザによって撮像された車両100周辺の画像を携帯端末装置101へ表示させることで、携帯端末装置101は、ユーザに対して駐車位置の探索を的確に支援することができる。
【0018】
例えば、携帯端末装置101は、図1(A−1)に示すように、ユーザが車両100を駐車場へ駐車させた場合、以下のように動作する。なお、図1に示す符号a、b、cは、駐車場の各駐車スペースを識別するために各駐車スペースに設置されたプレートである。
【0019】
すなわち、携帯端末装置101は、かかる場合、図1(A−2)に示すように、ユーザが降車する際に携帯端末装置101と車両100に搭載されている車載装置との接続を切断すると、図1(B−1)に示すように、車両100の位置情報を取得する。
【0020】
このとき、携帯端末装置101は、GPS(Global Positioning System)衛星103から送信される信号を受信し、受信した信号に基づいて車両100の現在位置を示す位置情報を取得する。
【0021】
なお、携帯端末装置101は、車両100がGPS機能を備えている場合、車載装置との接続が切断される直前に、車両100から予め駐車位置を示す位置情報を取得しておくこともできる。
【0022】
また、携帯端末装置101は、周辺に設置されている無線LAN(Local Area Network)の中継装置から中継装置のIP(Internet Protocol)アドレスを取得し、かかるIPアドレスに基づいて位置情報を取得するように構成することもできる。
【0023】
続いて、携帯端末装置101は、取得した位置情報の精度(以下、「位置精度」という)を算出する。例えば、携帯端末装置101は、取得した位置情報に基づき、車両100が駐車された位置を特定可能な地理的領域に対応する円領域を判別し、かかる円領域の直径の短さ(例えば、直径の逆数)を位置精度として算出する。
【0024】
このとき、携帯端末装置101によって算出される位置精度は、携帯端末装置101がGPS衛星103から受信する信号の受信強度や受信頻度が低いほど低くなる。そして、携帯端末装置101は、算出した位置精度が所定の精度を満たす場合、例えば、算出した位置精度が所定の閾値以上であった場合に、位置精度を良好と判定する。
【0025】
一方、携帯端末装置101は、位置精度が所定の閾値未満であった場合、位置精度を不良と判定する。また、携帯端末装置101は、位置情報を取得できない場合にも位置精度を不良と判定する。
【0026】
そして、携帯端末装置101は、図1(B−1)に示すように、取得した位置情報の位置精度が良好であった場合、図1(B−2)に示すように、位置情報を記憶部へ記憶する。これにより、携帯端末装置101は、ユーザが後に駐車位置へ戻る場合、記憶部で記憶されている位置情報を基に、車両100の駐車位置を地図上に表示させる等して駐車位置の探索を支援することができる。
【0027】
また、携帯端末装置101は、上記のように、ユーザが降車する際に携帯端末装置1と車載装置との接続を切断したことをトリガとして駐車位置の位置情報を取得する。このため、携帯端末装置101は、ユーザが意識的に駐車位置の位置情報を取得する操作を行わなくても確実に駐車位置の位置情報を取得することができる。
【0028】
さらに、携帯端末装置101は、図1(C−1)に示すように、取得した位置情報の位置精度が不良であった場合、図1(C−2)に示すように、ユーザに対して警告画像表示を行う。
【0029】
例えば、携帯端末装置101は、「注意!受信状態悪化 目印となる写真を撮影して下さい。」というメッセージを含む警告画像を表示部へ表示させることで、ユーザに対して周辺の画像を撮像するよう促す。
【0030】
かかる警告画像表示を行うことで、ユーザは、図1(C−3)に示すように、携帯端末装置101に設けられているカメラで、駐車位置の目印となるプレートaを撮像する。続いて、携帯端末装置101は、ユーザによって撮像されたプレートaの画像(写真)を記憶部へ記憶する。
【0031】
これにより、携帯端末装置101は、ユーザが後に駐車位置へ戻る場合、記憶部で記憶されているプレートaの写真を表示部へ表示させることでユーザに対して駐車位置の目印を提供し、駐車位置の探索を支援することができる。
【0032】
上述したように、本発明に係る携帯端末装置101は、ユーザが車両100を駐車した際に、取得した位置情報の位置精度が不良であった場合、ユーザへ周辺の画像を撮像するよう促すことで駐車位置の目印となる写真を撮像させることができる。
【0033】
このため、本発明に係る携帯端末装置101によれば、位置情報から車両100の駐車位置を特定することが困難な場所へ車両100が駐車された場合でも、ユーザに撮像させた駐車位置周辺の画像によって駐車位置の探索を支援することができる。
【0034】
なお、ここでは、警告画像によってユーザへ周囲の画像を撮像するよう促す場合について説明したが、これに限らず、たとえば、周囲の画像を撮像するよう促すメッセージを携帯端末装置101から音声出力させることもできる。以下では、図1を用いて説明した携帯端末装置についての実施例を図2〜図8を用いて詳細に説明する。
【実施例】
【0035】
図2は、本実施例に係る携帯端末装置1および携帯端末装置1と接続される車載装置10の構成を示すブロック図である。なお、同図では、本実施例に係る携帯端末装置1の特徴を説明するために必要な構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
【0036】
図2に示す携帯端末装置1は、本発明に係る駐車位置案内プログラムがインストールされた携帯電話機であり、車両に搭載されている車載装置10と有線または無線によって通信可能に接続されるものである。そして、携帯端末装置1は、車載装置10と連携して各種車載機器の動作を制御する機能を備えている。
【0037】
ここで、携帯端末装置1の構成を説明する前に、まず、車載装置10の構成について簡単に説明する。図2に示すように、車載装置10は、通信部11と、制御部12と、表示操作部13とを備えている。
【0038】
通信部11は、携帯端末装置1との間で各種情報の送受信を行う通信インターフェースである。すなわち、通信部11は、制御部12から入力される各種情報を携帯端末装置1へ出力するとともに、携帯端末装置1から入力される各種情報を制御部12へ出力する処理部である。
【0039】
制御部12は、CPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを有する情報処理装置を備えている。また、制御部12は、ナビゲーション装置14、ACC(アクセサリー)スイッチ15、ドアロックスイッチ16等の各種車載機器と接続されている。なお、ACCスイッチ15は、車載装置10への電力の供給および停止を切替えるスイッチである。
【0040】
そして、制御部12は、CPUがROMから各種プログラムを読出し、RAMを作業領域として使用して実行することで各種車載機器の動作制御を行う。例えば、制御部12は、携帯端末装置1から通信部11を介して入力される制御情報に従ってドアロックの施錠や解錠、エンジンの始動等を行う。
【0041】
さらに、制御部12は、携帯端末装置1からの制御情報に従ってナビゲーション装置14の動作やハザードランプの点滅、カーエアコンの動作等の制御も行う。また、制御部12は、ナビゲーション装置14により取得された車両の現在位置を示す位置情報や、ACCスイッチ15の状態を示す情報等を携帯端末装置1へ送信する機能も備えている。
【0042】
表示操作部13は、タッチパネル機能を備え、制御部12による制御に基づいて各種画像を表示する表示デバイスである。例えば、表示操作部13は、制御部12がナビゲーション装置14と連動している場合、ナビゲーション装置14によるルート案内画像等を表示する。
【0043】
次に、携帯端末装置1の構成について説明する。同図に示すように、携帯端末装置1は、通信部2と、表示操作部3と、撮像部4と、ジャイロセンサ5と、制御部6と、記憶部7とを備えている。
【0044】
記憶部7は、たとえば、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶デバイスである。そして、記憶部7は、位置情報71、地図情報72、操作画像73、撮像画像74等を記憶している。ここで、位置情報71は、携帯端末装置1の現在位置を示す情報であり、地図情報72は、全国の地図に対応した画像情報である。
【0045】
また、操作画像73は、表示操作部3をユーザが操作する操作部として機能させる場合に、表示操作部3へ表示させる画像情報であり、撮像画像74は、撮像部4によって撮像された写真の画像情報である。
【0046】
通信部2は、車載装置10との間で各種情報の送受信を行う通信インターフェースである。すなわち、通信部2は、制御部6から入力される各種情報を車載装置10へ出力するとともに、車載装置10から入力される各種情報を制御部6へ出力する処理部である。
【0047】
また、通信部2は、切断検知部21を備えている。かかる切断検知部21は、ユーザによって車載装置10との通信経路が切断されたことを検知した場合に、その旨を示す検知情報を制御部6へ出力する処理部である。
【0048】
表示操作部3は、タッチパネル機能を備え、制御部6による制御に基づいて各種画像を表示する表示デバイスである。撮像部4は、一般的な携帯電話機に設けられているものと同様のカメラである。かかる撮像部4は、ユーザによる操作表示部3の操作に基づき画像(写真)を撮像(撮影)し、撮像した画像(撮像画像)を記憶部7へ記憶させる。
【0049】
ジャイロセンサ5は、携帯端末装置1の角度および角速度を検知するセンサである。かかるジャイロセンサ5は、検知した携帯端末装置1の角度および角速度に基づき、携帯端末装置1の傾きを算出し、算出した向きを示す向き情報を制御部6へ出力する。
【0050】
制御部6は、CPUとROMとRAMとを有する情報処理装置を備えている。そして、制御部6は、CPUがROMから駐車位置案内プログラムを読出し、RAMを作業領域として使用して実行することにより機能する複数の処理部を備えている。
【0051】
具体的には、制御部6は、降車判定部61と、位置情報取得部62と、GPS(Global Positioning System)受信部63と、精度判定部64と、警告部65と、車両位置案内部66と、リモート制御部67とを備えている。
【0052】
降車判定部61は、切断検知部21から入力される検知情報または車載装置10から入力される各種情報に基づいて、ユーザが車両から降車するか否かを判定する処理部である。たとえば、降車判定部61は、切断検知部21から車載装置10との通信経路が切断されたことを示す検知情報が入力された場合に、ユーザが降車すると判定する。
【0053】
また、降車判定部61は、車載装置10から車両のACC(アクセサリー)スイッチ15がOFFされたことを示す情報が入力された場合にもユーザが降車すると判定する。
【0054】
なお、降車判定部61は、車両の座席に設けられた着座センサ(図示略)がユーザの離席を検知した場合や、車両のシフトレバーがパーキングの位置へシフトされたことを検知した場合等、他の場合にユーザの降車を判定するように構成してもよい。
【0055】
そして、降車判定部61は、ユーザが車両を降車すると判定した場合に、その旨を示す判定情報を位置情報取得部62へ出力する。
【0056】
位置情報取得部62は、降車判定部61からユーザが降車することを示す判定情報が入力された場合に、GPS受信部63から携帯端末装置1の現在位置を示す位置情報71を取得することで降車時の車両の現在位置を示す位置情報71を取得する。さらに、位置情報取得62は、車両に搭載されているナビゲーション装置14から車載装置10を介して車両の現在位置を示す位置情報71を取得することもできる。
【0057】
また、位置情報取得部62は、降車判定部61によってユーザの降車が判定された後にも携帯端末装置1の現在位置を示す位置情報71を所定周期で取得する。そして、位置情報取得部62は、取得した位置情報71を精度判定部64へ出力する。
【0058】
GPS受信部63は、GPS衛星から送信される信号を受信し、受信した信号に基づいて携帯端末装置1の現在位置を示す位置情報71を算出する処理部である。そして、GPS受信部63は、算出した位置情報71を位置情報取得部62へ出力する。
【0059】
精度判定部64は、位置情報取得部62から入力される位置情報71が携帯端末装置1の現在位置を示す精度(以下、「位置精度」という)を算出する。例えば、精度判定部64は、位置情報取得部62から入力される位置情報71に基づき、携帯端末装置1の現在位置を特定可能な地理的領域に対応する円領域を判別し、かかる円領域の直径の短さ(例えば、直径の逆数)を位置精度として算出する。
【0060】
このとき、精度判定部64によって算出される位置精度は、GPS衛星から受信する信号の受信強度や受信頻度が低いほど低くなる。そして、精度判定部64は、算出した位置精度が所定の位置精度を満たす場合、例えば、算出した位置精度が所定の閾値以上であった場合に、位置精度を良好と判定する。
【0061】
一方、精度判定部64は、位置精度が所定の閾値未満であった場合、位置精度を不良と判定する。また、精度判定部64は、GPS受信部63がGPS衛星から信号を受信できない場合も位置精度が所定の閾値未満であると判定し、位置精度を不良と判定する。
【0062】
そして、精度判定部64は、位置精度を良好と判定した位置情報71を記憶部7へ記憶させる。一方、精度判定部64は、位置精度を不良と判定した場合、その旨を示す判定情報を警告部65へ出力する。
【0063】
また、精度判定部64は、ユーザの降車時に位置精度を良好と判定した位置情報71、および、ユーザの降車時に位置精度を不良と判定した後、次に良好と判定した位置情報71に限り、携帯端末装置1と車載装置10との通信経路が再度接続されるまで記憶部7で継続的に記憶させておく。
【0064】
一方、精度判定部64は、これら2つの位置情報71以外の位置情報71については、新たに位置精度を良好と判定する度に、前回記憶部7へ記憶させた位置情報71へ新たに位置精度を良好と判定した位置情報71を上書き保存する。
【0065】
警告部65は、精度判定部64から位置精度が不良と判定された判定情報が入力された場合に、ユーザに対して周辺の画像を撮像するよう促す警告画像を表示操作部3へ表示させる処理部である。
【0066】
すなわち、警告部65は、周囲の画像を撮像するよう当該携帯端末装置1のユーザへ通知する通知手段として機能するものである。かかる警告部65が表示させる警告画像の具体例については、図4を用いて後述する。なお、警告部65は、ユーザへ周囲の画像を撮像するよう促すメッセージを音声出力させることもできる。
【0067】
車両位置案内部66は、ユーザが駐車位置へ戻る場合等に表示操作部3を操作して
駐車位置の探索支援を要求した場合に、記憶部7に記憶されている各種情報を使用して駐車位置の探索を支援する案内画像を生成し、表示操作部3へ表示させる処理部である。
【0068】
また、車両位置案内部66は、案内画像を表示させる際、ユーザにより変更される携帯端末装置1の向きと、記憶部7における位置情報71や撮像画像74の記憶状態とに応じた案内画像を表示させる。
【0069】
さらに、車両位置案内部66は、携帯端末装置1と車載装置10とが無線通信可能な所定距離以内である場合に、ユーザが表示操作部3を操作して後述のリモート制御を要求すると、リモート制御用の操作画像73を表示操作部3へ表示させる。なお、車両位置案内部66による案内画像および操作画像73の表示態様については、図3を用いて後述する。
【0070】
リモート制御部67は、ユーザが表示操作部3に表示されているリモート制御用の操作画像73を操作した場合に、ユーザの操作に応じた制御情報を車載装置10へ出力することで各種車載機器の動作をリモート制御する処理部である。
【0071】
たとえば、リモート制御部67は、リモート制御によって車両のドアロックスイッチ16による解錠および施錠、エンジンの始動、カーエアコンの制御、ハザードランプの点滅、クラクションによる出音等を行う。
【0072】
次に、図3を用いて車両位置案内部66による案内画像および操作画像73の表示態様について説明する。図3は、本実施例に係る車両位置案内部66による案内画像および操作画像73の表示態様を説明する図である。
【0073】
ここでは、車両の現在位置を示す位置情報71が記憶部7によって記憶されている場合について説明する。かかる場合に、ユーザが表示操作部3を操作して駐車位置の探索支援を要求した後、図3(A−1)、(A−2)に示すように、携帯端末装置1を立てた状態で表示操作部3の長辺がユーザから見て縦となる向きに保持したとする。
【0074】
すると、車両位置案内部66は、図3(A−3)に示すように、記憶部7に記憶されている位置情報71に基づき、車両の駐車位置にピンマークXが付加された地図画像を案内画像として表示操作部3へ表示させる。
【0075】
なお、前述のように、記憶部7へは携帯端末装置1の現在位置を示す位置情報71が順次更新されて記憶される。このため、車両位置案内部66は、携帯端末装置1の移動に合わせて図3(A−3)に示す案内画像をナビゲーション装置14の表示画像のように更新することもできる。
【0076】
これにより、ユーザは、たとえば、自身の現在位置から車両が全く視界に入らないような場所にいる場合に、同図(A−3)に示す案内画像に従って容易に駐車位置まで移動することができる。
【0077】
一方、図3(B−1)、(B−2)に示すように、ユーザが携帯端末装置1を立てた状態で表示操作部3の短辺がユーザから見て縦となる向きに保持したとする。すると、車両位置案内部66は、図3(B−3)に示すように、撮像部4に周囲の撮像を開始させ、位置情報71に基づき、撮像中の画像(映像)にユーザが駐車した車両Rの駐車位置(現在位置)を指す方位画像30を付加した案内画像を表示操作部3へ表示させる。
【0078】
このとき、車両位置案内部66は、携帯端末装置1の現在位置を示す位置情報71と、車両Rの駐車位置を示す位置情報71とに基づき、駐車位置までの距離を算出し、算出した距離を案内画像中に重畳表示させることもできる。
【0079】
これにより、ユーザは、自身の現在位置から車両Rを目視できるような場所まで移動した場合、図3(B−3)に示す方位画像30を参考にして容易に駐車位置まで移動することができる。
【0080】
また、ユーザが車両Rの駐車位置へさらに近付き、携帯端末装置1と車両Rの車載装置10との距離が無線通信可能な所定距離以内になったとする。そして、図3(C−1)、(C−2)に示すように、ユーザが携帯端末装置1を寝かせた状態で表示操作部3の長辺がユーザから見て縦となるように保持したとする。
【0081】
すると、車両位置案内部66は、図3(C−3)に示すように、リモート制御用の操作画像73を表示操作部3へ表示させる。かかる操作画像73が表示されている場合、ユーザがLOCKボタン31に触れると、リモート制御部67による制御に従って、車両Rのドアロックスイッチ16が施錠される。
【0082】
同様に、ユーザがUN LOCKボタン32に触れると、ドアロックスイッチ16が解錠され、ユーザがENGINE STARTボタン33に触れると、エンジンが始動され、ユーザがエアコンボタン34へ触れると、カーエアコンが始動される。
【0083】
特に、かかるリモート制御用の操作画像73には、ハザードボタン35とクラクションボタン36とが設けられている。そして、ユーザがハザードボタン35に触れると、ハザードランプが点滅し、ユーザがクラクションボタン36に触れるとクラクションが出音する。
【0084】
このため、携帯端末装置1は、車載装置10との間で無線通信が可能な所定距離まで近付いた場合に、ユーザへハザードボタン35を操作させることにより、ハザードランプの点滅で駐車位置の探索を支援することができる。同様に、携帯端末装置1は、ユーザへクラクションボタン36を操作させることにより、クラクションから発せられる音で駐車位置の探索を支援することができる。
【0085】
次に、図4および図5を用いて携帯端末装置1の動作について説明する。図4は、本実施例に係るユーザTが車両Rを駐車して降車する場合の携帯端末装置1の動作を示す図である。また、図5は、本実施例に係るユーザTが駐車した車両Rへ戻る場合の携帯端末装置1の動作を示す図である。
【0086】
ここでは、GPS衛星Qからの信号を受信不可能な地下駐車場へユーザTが車両Rを駐車する場合について説明する。まず、ユーザTが車両Rを駐車して降車する場合について説明する。図4(A―1)に示すように、たとえば、ユーザTが車両Rを地下駐車場(ここでは、第1地下駐車場)へ駐車したとする。
【0087】
続いて、図4(A−2)に示すように、ユーザTが降車する際に携帯端末装置1と車載装置10との通信経路を切断した場合、図4(A−3)に示すように、携帯端末装置1は、車両Rの現在位置を示す位置情報71を取得する。
【0088】
このとき、携帯端末装置1は、地下にあるためGPS衛星Qからの信号を受信することができない。したがって、携帯端末装置1では、同図(A−3)に示すように、取得した位置情報71の位置精度を不良と判定する。
【0089】
続いて、携帯端末装置1は、図4(A−4)に示すように、表示操作部3へ警告画像を表示させる。例えば、携帯端末装置1は、「注意!受信状態悪化 目印となる写真を撮影して下さい。」という警告メッセージを表示操作部3へ表示させる。
【0090】
これにより、ユーザTは、例えば、図4(A−5)に示すように、駐車位置の目印となる駐車スペースを識別するためのプレートM1の写真(第1写真)を携帯端末装置1によって撮像する。かかる第1写真は、携帯端末装置1の記憶部7によって記憶される。
【0091】
続いて、ユーザTが車両Rを離れて地上へ移動した場合、携帯端末装置1は、GPS衛星Qからの信号を受信可能な状態となる。このため、携帯端末装置1は、ユーザTが地上へ移動した場合、図4(B−1)に示すように、地上で再度位置情報71を取得する。
【0092】
このとき、携帯端末装置1は、GPS衛星Qからの信号を受信できているため、取得した位置情報71の位置精度を良好と判定する。続いて、携帯端末装置1は、図4(B−2)に示すように、位置精度を良好と判定した位置情報71を記憶部7へ記憶させる。
【0093】
さらに、携帯端末装置1は、図4(B―3)に示すように、地上で再度警告画像を表示操作部3へ表示させる。このとき、携帯端末装置1は、たとえば、「注意!受信状態回復 目印となる写真を撮影して下さい。」という警告メッセージを表示操作部3へ表示させる。
【0094】
これにより、ユーザTは、例えば、図4(B−4)に示すように、GPS衛星Qからの信号の受信状態が回復した地点の目印(ここでは、第1地下駐車場の看板M2)の写真(第2写真)を携帯端末装置1によって撮像する。かかる第2写真は、携帯端末装置1の記憶部7によって記憶される。
【0095】
次に、ユーザTが駐車した車両Rへ戻る場合について説明する。図5(A―1)に示すように、例えば、ユーザTが第1地下駐車場を目視できないA地点を移動中であったとする。かかる場合、携帯端末装置1は、図5(A−2)に示すように、車両Rの駐車位置にピンマークXが付された地図を表示操作部3へ表示させて駐車位置の探索を支援することができる。
【0096】
これにより、ユーザTは、かかる地図による案内を参考にすることで目視できない第1地下駐車場まで容易に移動することができる。
【0097】
続いて、図5(B−1)に示すように、ユーザTが第1地下駐車場の看板M2を目視できるB地点を移動中であったとする。かかる場合、携帯端末装置1は、第1地下駐車場の看板M2を撮像した位置の位置情報71を記憶している。
【0098】
このため、携帯端末装置1は、図5(B−2)に示すように、撮像部4で撮像中の映像へ第1地下駐車場の看板M2の方位を指す方位画像30を付した案内画像を表示操作部3へ表示させて駐車位置の探索を支援することができる。
【0099】
これにより、ユーザTは、かかる方位画像30が付された映像による案内を参考にすることで車両Rを駐車している第1地下駐車場まで容易に移動することができる。
【0100】
このように、携帯端末装置1では、駐車位置の位置情報71を取得できなかった場合であっても、第1地下駐車場までユーザTを的確に案内することができる。
【0101】
続いて、図5(C−1)に示すように、ユーザTが第1地下駐車場の看板M2付近のC地点を移動中であったとする。かかる場合、携帯端末装置1は、図5(C−2)に示すように、第1地下駐車場の看板M2を撮影した第2写真を表示操作部3へ表示させることで駐車位置の探索を支援することができる。これにより、ユーザTは、車両Rを駐車した第1地下駐車場の位置を容易に確認することができる。
【0102】
続いて、図5(D−1)に示すように、ユーザTが第1地下駐車場内で車両Rを目視できないD地点を移動中であったとする。かかる場合、携帯端末装置1は、第1地下駐車場内でGPS衛星Qからの信号を受信できていないため位置情報71を用いて駐車位置の探索を支援することができない。
【0103】
ただし、携帯端末装置1は、ユーザTの降車時に駐車位置の目印となるプレートM1を撮影した第1写真を記憶している。このため、携帯端末装置1は、図5(D−2)に示すように、第1写真を表示操作部3へ表示させることで駐車位置の探索を支援することができる。これにより、ユーザTは、かかる第1写真に写っているプレートM1を参考にすることで駐車位置まで容易に移動することができる。
【0104】
続いて、図5(E−1)に示すように、ユーザTが車両Rの駐車位置付近であるE地点を移動中であったとする。かかる場合、携帯端末装置1は、図5(E−2)に示すように、リモート制御用の操作画像73を表示操作部3へ表示させることができる。
【0105】
これにより、ユーザTは、たとえば、ハザードボタン35やクラクションボタン36に触れることで車両Rのハザードランプやクラクションによって車両Rの駐車位置を容易に確認することができる。
【0106】
次に、図6〜図8を用いて携帯端末装置1が実行する処理について説明する。図6〜図8は、本実施例に係る携帯端末装置1が実行する処理を示すフローチャートである。なお、図6および図7には、ユーザTが降車した場合に携帯端末装置1が実行する処理を示しており、図8には、ユーザTが駐車位置へ戻る場合に携帯端末装置1が実行する処理を示している。
【0107】
図6に示すように、携帯端末装置1は、ユーザTが降車することを検知したか否かの判定を行い(ステップS101)、降車を検知した場合(ステップS101,Yes)、処理をステップS102へ移す。一方、携帯端末装置1は、降車を検知しなかった場合(ステップS101,No)、処理を終了する。
【0108】
そして、携帯端末装置1は、ステップS102において、位置情報71を取得する。続いて、位置精度が所定の閾値以上であるか否かの判定を行い(ステップS103)、閾値以上であると判定した場合(ステップS103,Yes)、位置情報71を記憶して(ステップS104)、処理を終了する。
【0109】
一方、携帯端末装置1は、位置精度が閾値未満であると判定した場合(ステップS103,No)、警告画像を表示し(ステップS105)、その後、ユーザTによる撮像操作があったか否かの判定を行う(ステップS106)。
【0110】
そして、携帯端末装置1は、撮像操作があったと判定した場合(ステップS106,Yes)、撮像を行い(ステップS107)、その後、撮像画像を記憶して(ステップS108)、処理を終了する。一方、携帯端末装置1は、撮像操作がなかったと判定した場合(ステップS106,No)、処理を終了する。
【0111】
そして、携帯端末装置1は、電源が投入されている間かかる図6に示す処理を繰り返し実行する。また、携帯端末装置1は、かかる図6に示す処理と並行して図7に示す処理を実行する。
【0112】
すなわち、携帯端末装置1は、図7に示すように、位置情報71を取得したか否かの判定を行い(ステップS201)、取得したと判定した場合(ステップS201,Yes)、処理をステップS202へ移す。一方、携帯端末装置1は、位置情報71を取得していないと判定した場合(ステップS201,No)、処理を終了する。
【0113】
ステップS202において、携帯端末装置1は、ステップS201で取得した位置情報71の位置精度が所定の閾値以上であるか否かの判定を行い、閾値以上であると判定した場合(ステップS202,Yes)、処理をステップS203へ移す。一方、携帯端末装置1は、位置精度が閾値未満であると判定した場合(ステップS202,No)、処理を終了する。
【0114】
ステップS203において、携帯端末装置1は、ステップS202で位置精度が閾値以上と判定された位置情報71を記憶し、その後、警告画像表示を行って(ステップS204)、処理をステップS205へ移す。
【0115】
ステップS205において、携帯端末装置1は、ユーザTによる撮像操作があったか否かの判定を行い、撮像操作があったと判定した場合(ステップS205,Yes)、撮像を行い(ステップS206)、その後、撮像画像を記憶して(ステップS207)、処理を終了する。
【0116】
一方、携帯端末装置1は、ユーザTによる撮像操作がなかったと判定した場合(ステップS205,No)、処理を終了する。そして、携帯端末装置1は、電源が投入されている間かかる図7に示す処理を繰り返し実行する。
【0117】
さらに、携帯端末装置1は、これら図6および図7に示す処理と並行して図8に示す処理を実行する。すなわち、携帯端末装置1は、図8に示すように、駐車位置の探索支援を要求する操作(案内要求操作)があったか否かの判定を行う(ステップS301)。
【0118】
そして、携帯端末装置1は、案内要求操作があったと判定した場合(ステップS301,Yes)、処理をステップS302へ移す。一方、携帯端末装置1は、案内要求操作がなかったと判定した場合(ステップS301,No)、処理を終了する。
【0119】
ステップS302において、携帯端末装置1は、記憶している位置情報71(記憶位置情報)および記憶している撮像画像(記憶画像)があるか否かの判定を行う。そして、携帯端末装置1は、記憶位置情報および記憶画像があると判定した場合(ステップS302,Yes)、ユーザTの操作に応じて車両位置または画像を表示する(ステップS303)。
【0120】
すなわち、携帯端末装置1は、ユーザTにより保持された携帯端末装置1の向きに応じて、車両Rの位置が付加された地図画像、車両Rを指す方位画像30が付加された撮像中の画像、または、ユーザTにより撮像された目印が写っている記憶画像を表示し、その後、処理を終了する。
【0121】
一方、携帯端末装置1は、記憶位置情報または記憶画像のいずれか一方しか記憶していないと判定した場合(ステップS302,No)、記憶位置情報があるか否かを判定する(ステップS304)。
【0122】
そして、携帯端末装置1は、記憶位置情報があると判定した場合(ステップS304,Yes)、ユーザ操作に応じて車両位置を表示し(ステップS305)、その後、処理を終了する。
【0123】
すなわち、携帯端末装置1は、ユーザTにより保持された携帯端末装置1の向きに応じて、車両Rの位置が付加された地図画像、車両Rを指す方位画像30が付加された撮像中の画像を表示し、その後、処理を終了する。
【0124】
一方、携帯端末装置1は、記憶位置情報がないと判定した場合(ステップS304,No)、記憶画像があるか否かの判定を行う(ステップS306)。そして、携帯端末装置1は、記憶画像があると判定した場合(ステップS306,Yes)、記憶画像を表示し(ステップS307)、その後、処理を終了する。
【0125】
すなわち、携帯端末装置1は、ユーザTにより撮像された目印が写っている記憶画像を表示し、その後、処理を終了する。一方、携帯端末装置1は、記憶画像がないと判定した場合(ステップS306,No)、案内不能表示を行い(ステップS308)、その後、処理を終了する。
【0126】
このとき、携帯端末装置1は、たとえば、「車両の駐車位置を案内することができません。」というメッセージを表示操作部3へ表示させ、その後、処理を終了する。そして、携帯端末装置1は、電源が投入されている間かかる図8に示す処理を繰り返し実行する。
【0127】
なお、本実施例では、警告画像によってユーザへ周囲の画像を撮像するよう促す場合について説明したが、これに限らず、たとえば、周囲の画像を撮像するよう促すメッセージを携帯端末装置から音声出力させることもできる。
【0128】
上述したように、本実施例に係る携帯端末装置は、ユーザが車両を駐車した際に、取得した位置情報の位置精度が不良であった場合、ユーザへ駐車位置の目印となる写真を撮像するよう促して周囲の画像を撮像させることができる。
【0129】
このため、本実施例に係る携帯端末装置によれば、位置情報から車両の駐車位置を特定することが困難な場所へ車両が駐車された場合でも、ユーザに撮像させた駐車位置周辺の画像によって駐車位置の探索を支援することができる。
【0130】
なお、本実施例では、携帯端末装置は、取得した位置情報の位置精度が所定の閾値以上であった場合に、位置情報を記憶しているが、位置精度が所定の閾値未満の場合にも記憶するように構成してもよい。
【0131】
かかる構成とした場合、携帯端末装置は、駐車位置を大まかにしか特定できない案内画像を表示することになるが、ユーザが駐車位置から非常に遠い場所にいる場合、駐車位置が含まれる大まかなエリアまではユーザを誘導することができる。
【符号の説明】
【0132】
1、101 携帯端末装置
2 通信部
21 切断検知部
3 表示操作部
4 撮像部
5 ジャイロセンサ
6 制御部
61 降車判定部
62 位置情報取得部
63 GPS受信部
64 精度判定部
65 警告部
66 車両位置案内部
67 リモート制御部
7 記憶部
71 位置情報
72 地図情報
73 操作画像
74 撮像画像
10 車載装置
11 通信部
12 制御部
13 表示操作部
14 ナビゲーション装置
15 ACCスイッチ
16 ドアロックスイッチ
T ユーザ
R 車両
Q GPS衛星

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段と位置情報を取得する位置情報取得手段とを備えた携帯端末装置であって、
前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報の精度を判定する精度判定手段と、
前記精度判定手段によって前記精度が所定の精度を満たさないと判定した場合に、周囲の画像を撮像するよう当該携帯端末装置のユーザへ通知する通知手段と
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記携帯端末装置のユーザが車両から降車するか否かを判定する降車判定手段を更に備え、
前記精度判定手段は、前記降車判定手段によって前記ユーザが降車すると判定された場合に、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報の精度を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記精度判定手段によって前記精度が前記所定の精度を満たすと判定した前記位置情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段によって前記位置情報が記憶されている場合、当該位置情報に基づき、前記撮像手段によって撮像中の画像へ前記車両の現在位置を指す方位画像を付加した画像を所定の表示手段へ表示させ、前記記憶手段によって前記位置情報が記憶されておらず前記撮像手段によって前記周辺の画像が撮像されていた場合、当該画像を前記所定の表示手段へ表示させる車両位置案内手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記車両に搭載された車載装置との間で通信を行う通信手段
をさらに備え、
前記降車判定手段は、
当該携帯端末装置と前記車載装置との間の通信経路が切断された場合または前記車載装置への電力の供給が停止された場合に、前記ユーザが前記車両から降車すると判定する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記精度判定手段は、
前記ユーザが降車した際に前記位置情報の精度を一旦判定した後、前記位置情報取得手段によって新たに前記位置情報が取得された場合、当該位置情報の精度を判定し、
前記通知手段は、
前記位置情報取得手段によって新たに取得された前記位置情報の精度が前記精度判定手段によって所定の精度を満たすと判定した場合、周辺の画像を撮像するよう当該携帯端末装置のユーザへ再度通知するとともに、当該位置情報を前記記憶手段へ記憶させる
ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の携帯端末装置。
【請求項6】
撮像手段と位置情報を取得する位置情報取得手段とを備えた携帯端末装置を用いて車両を駐車した位置を案内する駐車位置案内プログラムであって、
前記位置情報取得手段によって取得された前記位置情報の精度を判定する精度判定手順と、
前記精度判定手順によって前記精度が所定の精度を満たさないと判定した場合に、周囲の画像を撮像するよう当該携帯端末装置のユーザへ通知する通知手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする駐車位置案内プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−22478(P2012−22478A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−159198(P2010−159198)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】