説明

携帯端末装置及びその付属装置

【課題】 携帯端末装置の電池の電圧が、端末本体の制御回路の動作に必要な電圧を下回っても、非接触式ICの動作に必要な電圧が蓄電されている段階であれば、該非接触式ICに電源供給可能な携帯端末装置を提供する。非接触式ICを端末本体から取り外した状態でも、該非接触式ICの動作を安定的に行うことが可能な携帯端末装置を提供する。
【解決手段】 携帯端末装置100の電池カバー90には非接触式IC部70が内蔵されている。携帯端末装置100の電池パック80は、端末本体100Aに電源供給する第1の給電端子81と、非接触式IC部70に電源供給する第2の給電端子82とを備える。携帯端末装置100の端末本体100Aから電池カバー90を外すと、該電池カバー90に伴い非接触式IC部70及び電池パック80が一体的に外れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置及びその付属装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、非接触式ICカードの機能を付加した携帯電話機などの携帯端末装置が提案されている。
【0003】
<第1の従来例>
従来、この種の携帯端末装置としては、端末本体に非接触式ICを内蔵したタイプのものがある。
【0004】
端末本体に非接触式ICを内蔵したタイプの場合、携帯端末装置の電源としての電池パックから端末本体の制御回路に供給される電圧を、該制御回路の制御下で非接触式ICに対して供給する構成となっていた。
【0005】
<第2の従来例>
また、非接触式ICカードの機能を付加した従来の携帯端末装置としては、他にも、例えば、着脱可能な非接触式ICカードを備えるタイプのものがある(例えば、特許文献1、2)。
【0006】
従来、非接触式ICカードの動作電源としては、該非接触式ICカードが備えるコイル状アンテナが、ICリーダライタ装置から受信する電波に基づき生成する電圧が用いられる。
【特許文献1】特開平10−261054号公報
【特許文献2】特開平10−261055号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、端末本体の制御回路が動作するために必要な電圧(端末動作電圧)と、非接触式ICが動作するための電圧(非接触式IC動作電圧)では、前者の方が高い(大きい)。
【0008】
そのため、上記の第1の従来例では、電池パックからの供給電圧が上記端末動作電圧を下回ってしまうと、端末本体の制御回路が動作しなくなるため、電池パックにはまだ上記非接触式IC動作電圧が蓄電されている段階であっても、非接触式ICに対しても電圧が供給されなくなり、非接触式ICの機能を利用することができないという問題があった。
【0009】
また、上記の第2の従来例では、非接触式ICカードの動作電源が、該非接触式ICカードが備えるコイル状アンテナでの電波受信に基づき生成される微弱な電圧だけであるため、非接触式ICカードの動作が安定しないことがあるという問題や、非接触式ICカードによる無線通信範囲が極めて短い距離に限られてしまうという問題がある。
【0010】
また、従来、携帯端末装置が備える非接触式ICの動作制御を、端末本体に格納された制御プログラム(例えば、Java(登録商標)プログラム)に従って行う場合がある。この場合、コイル状アンテナでICリーダライタ装置から電波を受信せずに動作する必要がある。従って、第2の従来例では、非接触式ICの動作制御を、端末本体に格納された制御プログラムに従って行うことができないという問題がある。
【0011】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、携帯端末装置の電池からの供給電圧が、端末本体の制御回路が動作するために必要な電圧を下回ったとしても、非接触式ICなどの付属装置が動作するための電圧が蓄電されている段階であれば、該付属装置に対して電源供給することが可能な携帯端末装置及びその付属装置を提供することを目的とする。
【0012】
また、本発明は、非接触式ICなどの付属装置を端末本体から取り外した状態でも、該付属装置の動作を安定的に行うことが可能な携帯端末装置及びその付属装置を提供することを目的とする。
【0013】
更に、本発明は、非接触式ICなどの付属装置を端末本体から取り外した状態でも、該付属装置による無線通信範囲を従来よりも拡大することが可能な携帯端末装置及びその付属装置を提供することを目的とする。
【0014】
加えて、本発明は、非接触式ICなどの着脱可能な付属装置の動作制御を、端末本体に格納された制御プログラムに従って行うことが可能な携帯端末装置及びその付属装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するため、本発明の携帯端末装置は、端末本体と、前記端末本体に対して着脱可能な電池と、前記電池を前記端末本体より脱落防止させる電池蓋と、を備える携帯端末装置において、当該携帯端末装置に付属し、電気的に駆動される付属装置を更に備え、前記電池は、前記端末本体に対して電源供給するために第1の給電端子と、前記付属装置に対して電源供給するための第2の給電端子と、を備え、前記付属装置は、前記電池蓋と一体化されて該電池蓋と共に着脱ユニットを構成しており、該着脱ユニットが前記端末本体に対して着脱可能とされていることを特徴としている。
【0016】
本発明の携帯端末装置においては、前記付属装置、前記電池蓋及び前記電池により前記着脱ユニットが構成され、前記着脱ユニットを前記端末本体に対して装着した状態時にのみ、前記電池から前記第1の給電端子を介して前記端末本体に対して電源供給されることが好ましい。
【0017】
本発明の携帯端末装置においては、前記付属装置は、無線通信によりデータを送受信するためのアンテナを備えて構成されていることが好ましい。
【0018】
本発明の携帯端末装置においては、前記付属装置は、非接触式ICを備えて構成されていることが好ましい。
【0019】
本発明の携帯端末装置においては、前記付属装置は、前記アンテナによる電波の受信に基づき生成される電圧により動作することが可能であることが好ましい。
【0020】
本発明の携帯端末装置においては、前記付属装置は、前記電池から供給される電圧が、当該付属装置を動作させるのに十分な電圧であるか否かを判定する判定部を備え、前記判定部により、前記電池から供給される電圧が十分であると判定された場合には、該電池から供給される電圧により動作する一方で、前記判定部により、前記電池から供給される電圧が十分でないと判定された場合には、前記アンテナによる電波の受信に基づき生成される電圧により動作することが好ましい。
【0021】
本発明の携帯端末装置においては、前記付属装置、前記電池蓋及び前記電池により前記着脱ユニットが構成され、前記付属装置は、前記電池から供給される電圧が、当該付属装置を動作させるのに十分な電圧であるか否かを判定する判定部を備え、前記着脱ユニットが前記端末本体に対して装着された状態時、並びに、前記端末本体から取り外された状態時において、前記電池から供給される電圧が十分であると前記判定部により判定された場合には、前記電池から供給される電圧により動作し、前記着脱ユニットが前記端末本体から取り外された状態時において、前記電池から供給される電圧が十分でないと前記判定部により判定された場合には、前記アンテナによる電波の受信に基づき生成される電圧により動作することが好ましい。
【0022】
本発明の携帯端末装置においては、前記付属装置及び前記電池蓋により前記着脱ユニットが構成され、前記着脱ユニットを前記端末本体に対して装着した状態時にのみ、前記電池から前記第2の給電端子を介して前記付属装置に対して電源供給可能となり、前記付属装置は、前記着脱ユニットが前記端末本体に対して装着された状態時には、前記電池から供給される電圧により動作する一方で、前記着脱ユニットが前記端末本体から取り外された状態時には、前記アンテナによる電波の受信に基づき生成される電圧により動作することも好ましい。
【0023】
本発明の携帯端末装置においては、前記端末本体には、前記付属装置の制御プログラムが格納されているとともに、該端末本体は、該制御プログラムに従う制御信号を前記付属装置に対して出力するための本体側信号端子を備える一方で、前記付属装置は、前記着脱ユニットを前記端末本体に対して装着した際に前記本体側信号端子と電気的に接続され、該本体側信号端子からの制御信号を受信するための付属装置側信号端子を備えることが好ましい。
【0024】
本発明の携帯端末装置においては、前記付属装置、前記電池蓋及び前記電池を一体として前記端末本体より着脱可能とする第1の状態と、前記付属装置及び前記電池蓋を一体として前記端末本体より着脱可能な第2の状態と、の何れか一方の状態を選択する操作を行うための選択操作機構を備えることも好ましい。
【0025】
本発明の携帯端末装置は、前記端末本体が通信機能を備える携帯通信端末装置であることを好ましい一例としている。そのような携帯通信端末装置としては、例えば、携帯電話機が挙げられる。
【0026】
また、本発明の付属装置は、端末本体と、前記端末本体に対して着脱可能な電池と、を備える携帯端末装置に付属し、電気的に駆動される付属装置であって、前記電池は、前記端末本体に対して電源供給するために第1の給電端子と、前記付属装置に対して電源供給するための第2の給電端子と、を備え、当該付属装置は、前記電池を前記端末本体より脱落防止させる電池蓋と一体化されて該電池蓋と共に着脱ユニットを構成しており、該着脱ユニットが前記端末本体に対して着脱可能とされていることを特徴としている。
【0027】
また、本発明の付属装置は、携帯端末装置に付属し、電気的に駆動される付属装置であって、前記携帯端末装置に対して着脱可能な電池、及び、前記電池を前記携帯端末装置より脱落防止させる電池蓋と共に、前記携帯端末装置に対して着脱可能な着脱ユニットを構成し、前記電池は、前記端末本体に対して電源供給するために第1の給電端子と、前記付属装置に対して電源供給するための第2の給電端子と、を備え、前記着脱ユニットを前記端末本体に対して装着した状態時にのみ、前記電池から前記第1の給電端子を介して前記端末本体に対して電源供給されることを特徴としている。
【0028】
本発明の付属装置においては、無線通信によりデータを送受信するためのアンテナを備えて構成されていることが好ましい。
【0029】
本発明の付属装置においては、非接触式ICを備えて構成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、携帯端末装置の電池は、端末本体に対して電源供給するために第1の給電端子と、付属装置に対して電源供給するための第2の給電端子と、を備えるので、電池から付属装置に対する電源供給を、端末本体を介さずに行うことができる。よって、電池からの供給電圧が、携帯端末装置の端末本体が動作するために必要な電圧を下回ったとしても、非接触式ICなどの付属装置が動作するための電圧が電池に蓄電されている段階であれば、第2の給電端子から付属装置に対して電源供給し、該付属装置を動作させることができる。
【0031】
また、付属装置は、電池蓋と一体化されて該電池蓋と共に着脱ユニットを構成しており、該着脱ユニットが端末本体に対して着脱可能とされているので、着脱ユニットとして端末本体から取り外すことにより、端末本体とは別個に、単体で使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。
【0033】
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る携帯端末装置100を示す正面図、図2は携帯端末装置100の側断面図、図3は携帯端末装置100の端末本体100Aから着脱ユニット100Bを取り外した状態を示す側断面図、図4は携帯端末装置100の構成を示すブロック図である。なお、図2及び図3において、右側が携帯端末装置100の正面側、左側が背面側となっている。
【0034】
図2乃至図4に示すように、第1の実施形態に係る携帯端末装置100は、端末本体100Aと、この端末本体100Aに対して着脱可能な着脱ユニット100Bと、を備えて構成されている。
【0035】
このうち端末本体100Aは、図4に示すように、無線通信を行う無線部10と、使用者により操作される操作部20と、表示動作を行う表示部30と、各種の制御動作を行う制御部40と、発音動作を行う発音部(スピーカ)50と、受話動作を行う受話部(マイク)60と、給電端子45と、信号端子(本体側信号端子)46と、を備えて構成されている。
【0036】
無線部10は、アンテナ10Aを備え、このアンテナ10Aにより、例えば基地局との間で無線信号を送受信する。
【0037】
無線部10は、受信した無線信号を復調し、制御部40に入力する。制御部40は、無線部10からの出力信号に基づいて、例えば、発音部50に対して発音動作(着信音や、通話の際の相手方の音声などの発音動作)を行わせたり、表示部30に対して表示動作(着信中である旨を示す表示や、通話中である旨を示す表示)を行わせたりする。
【0038】
また、無線部10は、(受話部60からの音声入力に基づき生成される)制御部40からの音声信号や制御部40からの制御信号を変調し無線信号に変えて、該無線信号をアンテナ10Aより基地局に対して送信する。
【0039】
携帯端末装置100は、このように無線部10により無線通信を行うことによって、通話、電子メールの送受信、インターネット接続といった通信機能を実行することが可能となっている。
【0040】
操作部20は、例えば、複数の操作キーを備えて構成され、表示部30は、例えば、液晶表示装置を備えて構成されている。
【0041】
制御部40は、例えば、表示部30、無線部10、発音部50などの動作制御の他、各種の制御動作を行うCPU41と、各種の制御プログラム(プログラム)と各制御プログラムの実行に必要な各種のデータとを記憶したROM42と、CPU41の作業領域などとして機能するRAM43と、を備えて構成されている。
【0042】
制御部40のCPU41は、ROM42に記憶されている制御プログラムに従って動作する。
【0043】
なお、ROM42に記憶された制御プログラムには、後述する非接触式IC部70の非接触式IC71の制御プログラム(例えば、Java(登録商標)プログラム)も含まれている。
【0044】
また、制御部40は、給電端子45を介して、後述する電池パック80からの電源供給を受け、該供給される電源を無線部10、発音部50及び表示部30などに分配する。
【0045】
更に、制御部40は、信号端子46を介して、後述する非接触式IC部70の非接触式IC71との間で信号の送受信を行う。
【0046】
他方、着脱ユニット100Bは、非接触式IC部(付属装置)70と、この非接触式IC部70及び端末本体100Aの電源としての電池パック(電池)80と、この電池パック80を端末本体100Aより脱落防止させる押さえの機能を有する電池カバー(電池蓋)90と、を備えて構成されている。
【0047】
非接触式IC部70は、電池カバー90に対して一体化されている。具体的には、例えば、非接触式IC部70は、電池カバー90に内蔵されている。
【0048】
また、電池パック80は、例えば、充電可能な二次電池からなり、端末本体100Aに対して電源を供給するための第1の給電端子81と、非接触式IC部70に対して電源を供給するための第2の給電端子82と、を備えている。
【0049】
具体的には、例えば、図6に示すように、第1の給電端子81は電池パック80の表側の面に、第2の給電端子82は電池パック80の裏側の面に、それぞれ配設されている。
【0050】
この電池パック80は、電池カバー90及び非接触式IC部70とともに、着脱ユニット100Bとして端末本体100Aに対し着脱可能となっている。
【0051】
そして、着脱ユニット100Bを端末本体100Aに対して装着した状態時にのみ、電池パック80の第1の給電端子81が端末本体100Aの給電端子45に対して電気的に接続され、該電池パック80から第1の給電端子81を介して端末本体100Aに対して電源供給されるようになっている。
【0052】
なお、本実施形態の場合、電池パック80は、例えば、電池カバー90に対しても着脱可能とされている。
【0053】
つまり、電池カバー90、非接触式IC部70及び電池パック80からなる着脱ユニット100Bを、まとめて端末本体100Aから取り外すことにより図3の状態とした後、更に、電池パック80を、(非接触式IC部70を内蔵した)電池カバー90から取り外すことにより図5の状態とすることができるようになっている。
【0054】
電池カバー90は、該電池カバー90に一体化された非接触式IC部70に加えて電池パック80を伴ったままで、例えば、端末本体100Aの背面側に対し、一般的な携帯端末装置における電池カバーと同様のスライド操作により着脱可能となっている。
【0055】
図5に示すように、非接触式IC部70は、非接触式IC(IC:Integrated Circuit)71と、この非接触式IC71が図示しないICリーダライタ装置との間でデータを無線通信により送受信するためのアンテナ72と、電池パック80からの電源供給を受ける給電端子73と、該給電端子73に対して電池パック80から印加される電圧レベルを検出・判定するディテクタ(判定部)74と、このディテクタ74及び給電端子73にそれぞれ個別に接続されたレギュレータ75と、端末本体100Aの制御部40との間で信号を送受信するための信号端子76と、を備えて構成されている。
【0056】
電池パック80を電池カバー90に対して装着した状態時にのみ、非接触式IC部70の給電端子73が電池パック80の第2の給電端子82に対して電気的に接続され、該電池パック80から第2の給電端子82を介して非接触式IC部70に対して電源供給されるようになっている。
【0057】
また、着脱ユニット100Bを端末本体100Aに対して装着した状態時にのみ、端末本体100Aの信号端子46と非接触式IC部70の信号端子76とが相互に電気的に接続され、制御部40と非接触式IC71との間で信号の送受信が可能となるようになっている。
【0058】
また、非接触式IC部70のレギュレータ75は、入力される直流電圧を定電圧化して出力するものであり、ディテクタ74からの判定信号をトリガとして、電池パック80から非接触式IC71に対する電圧の安定供給を開始させる。
【0059】
すなわち、非接触式IC部70のディテクタ74は、電池パック80から給電端子73に対して印加される電圧レベルが、非接触式IC71が動作するのに十分な電圧であるか否かを判定し、十分であると判定した場合には、その旨を示す判定信号をレギュレータ74に対して出力する。
【0060】
レギュレータ74は、電圧が十分である旨の判定信号を受けると、給電端子73に対して印加される電圧を非接触式IC71に対して供給開始する。
【0061】
他方、電池パック80から給電端子73に対して印加される電圧レベルが、非接触式IC71が動作するのに十分な電圧ではない(不十分である)とディテクタ74が判定した場合、該ディテクタ74はその旨を示す判定信号をレギュレータ74に対して出力する。
【0062】
レギュレータ74は、電圧が十分でない旨の判定信号を受けると、給電端子73に対して印加される電圧の非接触式IC71に対する供給を停止する。
【0063】
非接触式IC部70のアンテナ72は、コイル状アンテナである。
【0064】
このアンテナ72は、図示しないICリーダライタ装置からの電波を受信することにより、該ICリーダライタ装置との間の電磁結合によって電圧を生成し、該電圧を動作電圧として非接触式IC71に供給することが可能である。
【0065】
これにより、非接触式IC71は、従来周知の一般的な非接触式ICと同様に、アンテナ72による電波の受信に基づき生成される電圧による動作も可能である。
【0066】
つまり、非接触式IC71は、電池パック80から供給される電圧による動作と、アンテナ72により受信する電波に基づき生成される電圧(アンテナ72と図示しないICリーダライタ装置との間の電磁結合により生成される電圧)による動作と、の2通りの動作が可能である。
【0067】
次に、動作を説明する。
【0068】
図2に示すように、端末本体100Aの背面側に、着脱ユニット100B(電池カバー90、非接触式IC部70及び電池パック80)を装着すると、電池パック80の第1の給電端子81と端末本体100Aの給電端子45とが向き合って接触し、相互に電気的に接続される。同時に、非接触式IC部70の信号端子76と端末本体100Aの信号端子46とが向き合って接触し、相互に電気的に接続される。
【0069】
これにより、電池パック80から端末本体100Aの制御部40に対して電源が供給され、端末本体100Aが動作可能な状態となる。同時に、非接触式IC部70の非接触式IC71と端末本体100Aの制御部40とが相互に信号を送受信可能な状態となる。
【0070】
なお、電池パック80を電池カバー90から取り外さない限り、電池パック80の第2の給電端子82と非接触式IC部70の給電端子73とは相互に向き合って接触した状態であり、電池パック80から非接触式IC71に対して電源が供給され、該非接触式IC部70は該電源により動作可能な状態である。
【0071】
非接触式IC部70の非接触式IC71は、このように着脱ユニット100Bが端末本体100Aに対して装着されている場合には、制御部40の制御プログラム(例えば、Java(登録商標)プログラム)に従って動作することができる。
【0072】
なお、非接触式IC71は、このように制御部40の制御プログラムに従って動作するに際しても、該制御部40経由ではなく、電池パック80から直接的に供給される電源により動作する。
【0073】
他方、図3に示すように、端末本体100Aから着脱ユニット100B(電池カバー90、非接触式IC部70及び電池パック80)を取り外すと、電池パック80の第1の給電端子81と端末本体100Aの給電端子45との電気的接続状態が解除されるため、端末本体100Aの制御部40に対しては電池パック80から電源が供給されなくなり、端末本体100Aは動作不能となる。
【0074】
ただし、電池パック80の第2の給電端子82と非接触式IC部70の給電端子73とは相互に電気的に接続されたままであるため、非接触式IC部70は電池パック80から供給される電圧によって動作可能な状態のままとなる。
【0075】
つまり、このように、端末本体100Aから着脱ユニット100Bを取り外すことにより、端末本体100Aは動作させず、非接触式IC部70だけを動作させる状態に切り替えることができる。
【0076】
端末本体100Aから着脱ユニット100Bを取り外した状態では、非接触式IC部70は、電池パック80の蓄電量に応じて、該電池パック80から供給される電圧により動作するか、又は、アンテナ72による受信する電波に基づき生成される電圧によって動作するかを自動的に選択する。
【0077】
すなわち、電池パック80から給電端子73に対して印加される電圧レベルが十分であるとディテクタ74により判定される場合には、レギュレータ74は、給電端子73に対して印加される電圧を非接触式IC71に対して供給する一方で、不十分であるとディテクタ74により判定される場合には、レギュレータ74は、給電端子73に対して印加される電圧の非接触式IC71に対する供給を停止する。
【0078】
なお、図5に示すように、着脱ユニット100Bの電池カバー90及び非接触式IC部70から、電池パック80だけを取り外すことができる。
【0079】
着脱ユニット100Bの電池カバー90及び非接触式IC部70から電池パック80が取り外された状態では、非接触式IC部70には電池パック80から電源供給されないので、該非接触式IC部70は、アンテナ72により受信する電波に基づき生成される電圧によってのみ動作する。
【0080】
次に、図7を参照して、非接触式IC部70の動作を説明する。
【0081】
なお、図7の制御フローは、非接触式IC部70のディテクタ74が行う判定・制御動作である。
【0082】
先ず、ディテクタ74は、電池パック80が電池カバー90に対して装着されているか否かを判定する(ステップS1)。
【0083】
ここでの判定は、例えば、給電端子73に印加される電圧レベルが所定の第1のレベル以上であるか否かを判定することにより行う。すなわち、この電圧レベルが第1のレベル以上であれば、電池パック80が電池カバー90に装着されていると判定する一方で、第1のレベル以下であれば、電池パック80が電池カバー90に装着されていないと判定する。なお、第1のレベルは、微弱な電圧レベルである。
【0084】
電池パック80が電池カバー90に対して装着されていると判定した場合(ステップS1のYes)、ディテクタ74は、電池パック80に蓄電されている電圧レベルが十分であるか否かを判定する(ステップS2)。
【0085】
ここでの判定は、給電端子73に印加される電圧レベルが所定の第2のレベル以上であるか否かを判定することにより行う。なお、第2のレベル>第1のレベルである。給電端子73に印加される電圧レベルが第2のレベル以上であれば、電池パック80に蓄電されている電圧レベルが十分であると判定する一方で、第2のレベル以下であれば、電池パック80に蓄電されている電圧レベルが不十分であると判定する。
【0086】
電池パック80に蓄電されている電圧レベルが十分であると判定した場合(ステップS2のYes)、ディテクタ74は、給電端子73に対して印加される電圧を非接触式IC71に対して供給させ、非接触式IC部70を該電圧により動作させる(ステップS3:非接触IC電池駆動)。
【0087】
他方、電池パック80に蓄電されている電圧レベルが不十分であると判定した場合(ステップS2のNo)、ディテクタ74は、給電端子73に対して印加される電圧を非接触式IC71に対して供給させない。この場合、非接触式IC部70はアンテナ72により受信する電波に基づき生成される電圧によってのみ動作する(ステップS4)。
【0088】
また、電池パック80が電池カバー90に対して装着されているとディテクタ74により判定された場合にも(ステップS1のNo)、非接触式IC部70はアンテナ72により受信する電波に基づき生成される電圧によってのみ動作する(ステップS4)。
【0089】
以上のような第1の実施形態によれば、電池パック80が、端末本体100Aに対して電源供給するために第1の給電端子81と、非接触式IC部70に対して電源供給するための第2の給電端子82と、を備えるので、電池パック80から非接触式IC部70に対する電源供給を、端末本体100Aを介さずに行うことができる。
【0090】
よって、電池パック80からの供給電圧が、端末本体100Aの制御部40が動作するために必要な電圧を下回ったとしても、非接触式IC部70が動作するための電圧が電池パック80に蓄電されている段階であれば、第2の給電端子82から非接触式IC部70に対して電源供給し、該非接触式IC部70を動作させることができる。
【0091】
また、非接触式IC部70は、電池カバー90と一体化されて該電池カバー90と共に着脱ユニット100Bを構成しており、該着脱ユニット100Bが端末本体100Aに対して着脱可能とされているので、着脱ユニット100Bとして端末本体100Aから取り外すことにより、端末本体100Aとは別個に、単体で使用することができる。
【0092】
また、着脱ユニット100Bを端末本体100Aから取り外すと、該着脱ユニット100Bに含まれている電池パック80も端末本体100Aから外れる構造となっているので、端末本体100Aと非接触式IC部70の両方を動作させる状態と、非接触式IC部70だけを動作させる状態を、着脱ユニット100Bを端末本体100Aに装着するか否かによって簡単に切り替えることができる。
【0093】
また、着脱ユニット100Bを端末本体100Aから取り外した状態でも、該着脱ユニット100Bの非接触式IC部70には、電池パック80から電源供給されるので、非接触式IC部70だけを動作させる場合でも、該非接触式IC部70に対し、安定した電圧を供給することができ、該非接触式IC部70の動作を安定させることができるとともに、該非接触式IC部70による無線通信範囲を従来よりも拡大することができる。
【0094】
また、電池パック80から供給される電圧レベルをディテクタ74により監視し、該電圧レベルが非接触式IC部70を動作させるのに十分でない状態となると、非接触式IC部70の電源をアンテナ72での生成電圧に切り替えるので、非接触式IC部70を動作させるために十分な電圧が電池パック80に蓄積されていない状態であっても、非接触式IC部70を動作させることが可能である。
【0095】
また、端末本体100Aには、非接触式IC部70の制御プログラムが格納されているとともに、該端末本体100Aは、該制御プログラムに従う制御信号を非接触式IC部70に対して出力するための信号端子46を備える一方で、非接触式IC部70は、着脱ユニット100Bを端末本体100Aに対して装着した際に信号端子46と電気的に接続され、該信号端子46からの制御信号を受信するための信号端子76を備えるので、端末本体100Aに格納された制御プログラム(例えば、Java(登録商標)プログラム)に従って非接触式IC部70を制御することができる。
【0096】
〔第2の実施形態〕
次に、図8を参照して、第2の実施形態に係る携帯端末装置200について説明する。
【0097】
第2の実施形態に係る携帯端末装置200は、以下に説明する点でのみ上記の第1の実施形態に係る携帯端末装置100と異なり、その他の点では上記の第1の実施形態に係る携帯端末装置100と同様に構成されているため、同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0098】
図8は第2の実施形態に係る携帯端末装置200を示す模式的な側断面図であり、特に、着脱ユニット100Aを取り外した状態を示す分解図である。
【0099】
上記の第1の実施形態では、着脱ユニット100Aが電池パック80も備えて構成されている例を説明したが、電池パック80も着脱ユニット100Aとして端末本体100Aから取り外されてしまうと、端末本体100Aは電池パック80からの電源供給を受けられず、動作ができないという事情がある。
【0100】
そこで、第2の実施形態では、図8に示すように、着脱ユニット100Aが、電池カバー90及び該電池カバー90に内蔵された非接触式IC部70からなる構成となっている(着脱ユニット100Aが電池パック80を備えていない構成)。
【0101】
従って、図8に示すように端末本体100Aから着脱ユニット100Aを取り外した状態でも、電池パック80は、端末本体100Aに装着されたまま残留し、該端末本体100Aに対して電源供給する。よって、端末本体100Aから着脱ユニット100Aを取り外した状態でも、端末本体100Aの動作を継続することが可能となる。
【0102】
なお、本実施形態の場合、非接触式IC部70は、着脱ユニット100Bを端末本体100Aに対して装着した状態時にのみ、電池パック80から第2の給電端子82を介して電源供給を受けることができ、該供給される電圧による動作することができる。
【0103】
他方、端末本体100Aから着脱ユニット100Aを取り外した状態においては、非接触式IC部70は、電池パック80からの電源供給を受けられないため、アンテナ72による受信電波に基づき生成される電圧によってのみ動作する。
【0104】
また、電池パック80は、例えば、単独で端末本体100Aに対して着脱可能となっている。
【0105】
以上のような第2の実施形態によれば、着脱ユニット100Aが、電池パック80は備えていない構成となっているので、端末本体100Aから着脱ユニット100Aを取り外した状態でも、電池パック80から端末本体100Aに対して電源供給することができ、端末本体100Aの動作を継続することが可能となる。
【0106】
なお、上記の各実施形態における携帯端末装置100、200は、例えば、携帯電話機、PHS(Personal Handy Phone System)或いはPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯通信端末装置(端末本体100Aが通信機能を有する携帯端末装置)であることが挙げられるが、本発明はこの例に限らず、その他の携帯端末装置(端末本体100Aは通信機能を有していない携帯端末装置)にも同様に適用可能である。
【0107】
また、上記の各実施形態では、付属装置として非接触式IC部70を例示したが、付属装置はこの例に限らず、電気的に駆動されるその他の装置であっても良い。
【0108】
また、上記の各実施形態では、ストレート型の携帯端末装置を例示したが、本発明はこの例に限らず、例えば折り畳み型携帯端末装置のように、ヒンジ機構を介して相互に連結された第1及び第2の部分を備えて構成されたタイプの携帯端末装置にも同様に適用可能である。
【0109】
<変形例>
上記の第1の実施形態では、電池カバー90、非接触式IC部(付属装置)70及び電池パック80が一体で端末本体100Aに対して着脱可能である例を、上記の第2の実施形態では、電池カバー90及び非接触式IC部(付属装置)70が一体で端末本体100Aに対して着脱可能である例を、それぞれ説明したが、上記の第1の実施形態で説明した着脱方式と、上記の第2の実施形態で説明した着脱方式のうちの何れか一方の着脱方式をユーザが任意に選択するための選択操作機構を、着脱ユニット100B(の電池カバー90)が備えていることも好ましい。
【0110】
この選択操作機構は、具体的には、例えば、電池パック80を保持可能な一対のフックと、該フックを互いに近づく方向及び互いに遠ざかる方向に移動させる移動機構と、操作部と、を備えて構成されているものであることが挙げられる。
【0111】
操作部は、例えば、押しボタン式或いはスライド操作式などが挙げられる。
【0112】
押しボタン式の場合、操作部は、例えば、一対のフックにより電池パック80を保持させる操作を行うための第1ボタンと、一対のフックによる電池パック80の保持状態を解除させる操作を行うための第2ボタンと、を備えて構成されている。
【0113】
すなわち、第1ボタンを押し込み操作することにより、この操作力が移動機構を介して一対のフックに伝達され、該一対のフックが互いに近づく方向に移動する結果、該一対のフックにより電池パック80が保持される。この状態では、電池パック80が電池カバー90及び非接触式IC部70と一体化されているので、着脱ユニット100Bは、第1の実施形態で説明した着脱方式で端末本体100Aに対して着脱されることとなる。
【0114】
他方、第2ボタンを押し込み操作することにより、この操作力が移動機構を介して一対のフックに伝達され、該一対のフックが互いに遠ざかる方向に移動する結果、該一対のフックによる電池パック80の保持状態が解除される。この状態では、電池パック80は電池カバー90及び非接触式IC部70とは別体であり、着脱ユニット100Bは、第2の実施形態で説明した着脱方式で端末本体100Aに対して着脱されることとなる。
【0115】
なお、第2ボタンの押し込み操作に連動して第1ボタンの押し込み状態が解除される一方で、第1ボタンの押し込み操作に連動して第2ボタンの押し込み状態が解除される。
【0116】
また、操作部がスライド操作式の場合、例えば、該操作部を一方向に移動させる操作を行うことにより、押しボタン式の場合における第1ボタンを押し込み操作したのと同様に、着脱ユニット100Bを第1の実施形態で説明した着脱方式で端末本体100Aに対して着脱可能な状態となり、該操作部を前記一方向に対して反対方向に移動させる操作を行うことにより、押しボタン式の場合における第2ボタンを押し込み操作したのと同様に、着脱ユニット100Bを第2の実施形態で説明した着脱方式で端末本体100Aに対して着脱可能な状態となる。
【0117】
このように、変形例によれば、着脱ユニット100Bが選択操作機構を備えているので、上記の第1の実施形態で説明した着脱方式と、上記の第2の実施形態で説明した着脱方式のうちの何れか一方の着脱方式をユーザが任意に選択することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】第1の実施形態に係る携帯端末装置を示す模式的な正面図である。
【図2】図1の携帯端末装置を示す模式的な側断面図である。
【図3】図1の携帯端末装置を示す模式的な側断面図であり、特に、着脱ユニットを取り外した状態を示す分解図である。
【図4】図1の携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図1の携帯端末装置における着脱ユニットの模式図であり、特に、電池パックを取り外した状態を示す。
【図6】図1の携帯端末装置における電池パックを示す模式的な側断面図である。
【図7】図1の携帯端末装置における非接触式IC部の制御フローを示すフローチャートである。
【図8】第2の実施形態に係る携帯端末装置を示す模式的な側断面図であり、特に、着脱ユニットを取り外した状態を示す分解図である。
【符号の説明】
【0119】
100 携帯端末装置
100A 端末本体
40 制御部
45 給電端子
46 信号端子(本体側信号端子)
100B 着脱ユニット
70 非接触式IC部(付属装置)
71 非接触式IC
72 アンテナ
73 給電端子
74 ディテクタ(判定部)
75 レギュレータ
76 信号端子(付属装置側信号端子)
80 電池パック(電池)
81 第1の給電端子
82 第2の給電端子
90 電池カバー(電池蓋)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末本体と、
前記端末本体に対して着脱可能な電池と、
前記電池を前記端末本体より脱落防止させる電池蓋と、
を備える携帯端末装置において、
当該携帯端末装置に付属し、電気的に駆動される付属装置を更に備え、
前記電池は、前記端末本体に対して電源供給するために第1の給電端子と、前記付属装置に対して電源供給するための第2の給電端子と、を備え、
前記付属装置は、前記電池蓋と一体化されて該電池蓋と共に着脱ユニットを構成しており、該着脱ユニットが前記端末本体に対して着脱可能とされていることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記付属装置、前記電池蓋及び前記電池により前記着脱ユニットが構成され、
前記着脱ユニットを前記端末本体に対して装着した状態時にのみ、前記電池から前記第1の給電端子を介して前記端末本体に対して電源供給されることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記付属装置は、無線通信によりデータを送受信するためのアンテナを備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記付属装置は、非接触式ICを備えて構成されていることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記付属装置は、前記アンテナによる電波の受信に基づき生成される電圧により動作することが可能であることを特徴とする請求項3又は4に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記付属装置は、
前記電池から供給される電圧が、当該付属装置を動作させるのに十分な電圧であるか否かを判定する判定部を備え、
前記判定部により、前記電池から供給される電圧が十分であると判定された場合には、該電池から供給される電圧により動作する一方で、
前記判定部により、前記電池から供給される電圧が十分でないと判定された場合には、前記アンテナによる電波の受信に基づき生成される電圧により動作することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記付属装置、前記電池蓋及び前記電池により前記着脱ユニットが構成され、
前記付属装置は、
前記電池から供給される電圧が、当該付属装置を動作させるのに十分な電圧であるか否かを判定する判定部を備え、
前記着脱ユニットが前記端末本体に対して装着された状態時、並びに、前記端末本体から取り外された状態時において、前記電池から供給される電圧が十分であると前記判定部により判定された場合には、前記電池から供給される電圧により動作し、
前記着脱ユニットが前記端末本体から取り外された状態時において、前記電池から供給される電圧が十分でないと前記判定部により判定された場合には、前記アンテナによる電波の受信に基づき生成される電圧により動作することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記付属装置及び前記電池蓋により前記着脱ユニットが構成され、
前記着脱ユニットを前記端末本体に対して装着した状態時にのみ、前記電池から前記第2の給電端子を介して前記付属装置に対して電源供給可能となり、
前記付属装置は、
前記着脱ユニットが前記端末本体に対して装着された状態時には、前記電池から供給される電圧により動作する一方で、
前記着脱ユニットが前記端末本体から取り外された状態時には、前記アンテナによる電波の受信に基づき生成される電圧により動作することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記端末本体には、前記付属装置の制御プログラムが格納されているとともに、該端末本体は、該制御プログラムに従う制御信号を前記付属装置に対して出力するための本体側信号端子を備える一方で、
前記付属装置は、前記着脱ユニットを前記端末本体に対して装着した際に前記本体側信号端子と電気的に接続され、該本体側信号端子からの制御信号を受信するための付属装置側信号端子を備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記付属装置、前記電池蓋及び前記電池を一体として前記端末本体より着脱可能とする第1の状態と、前記付属装置及び前記電池蓋を一体として前記端末本体より着脱可能な第2の状態と、の何れか一方の状態を選択する操作を行うための選択操作機構を備えることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
当該携帯端末装置は、前記端末本体が通信機能を備える携帯通信端末装置であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
当該携帯端末装置は、携帯電話機であることを特徴とする請求項11に記載の携帯端末装置。
【請求項13】
端末本体と、前記端末本体に対して着脱可能な電池と、を備える携帯端末装置に付属し、電気的に駆動される付属装置であって、
前記電池は、前記端末本体に対して電源供給するために第1の給電端子と、前記付属装置に対して電源供給するための第2の給電端子と、を備え、
当該付属装置は、前記電池を前記端末本体より脱落防止させる電池蓋と一体化されて該電池蓋と共に着脱ユニットを構成しており、該着脱ユニットが前記端末本体に対して着脱可能とされていることを特徴とする付属装置。
【請求項14】
携帯端末装置に付属し、電気的に駆動される付属装置であって、
前記携帯端末装置に対して着脱可能な電池、及び、前記電池を前記携帯端末装置より脱落防止させる電池蓋と共に、前記携帯端末装置に対して着脱可能な着脱ユニットを構成し、
前記電池は、前記端末本体に対して電源供給するために第1の給電端子と、前記付属装置に対して電源供給するための第2の給電端子と、を備え、
前記着脱ユニットを前記端末本体に対して装着した状態時にのみ、前記電池から前記第1の給電端子を介して前記端末本体に対して電源供給されることを特徴とする付属装置。
【請求項15】
無線通信によりデータを送受信するためのアンテナを備えて構成されていることを特徴とする請求項13又は14に記載の付属装置。
【請求項16】
非接触式ICを備えて構成されていることを特徴とする請求項15に記載の付属装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−244040(P2006−244040A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−57563(P2005−57563)
【出願日】平成17年3月2日(2005.3.2)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】