説明

携帯端末装置及び方法

【課題】ネットワーク在圏中に、パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とする設定を行うかどうかを設定でき、該設定が解除されている場合でも、自動的にパケットを発信すること。
【解決手段】ネットワークに在圏中に、該ネットワークとの間でパケット接続状態を保持する携帯端末装置は、パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とするかどうかを設定する接続制御部と、ネットワークに送信すべきパケットを生成するパケット生成部とを有する。接続制御部は、パケット接続を、常時を含めて可能とする設定が解除されているときに、前記パケット生成部によりパケットが生成された場合、自動的に、該パケット接続を、常時を含めて可能とするように設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク在圏中に、パケット通信のためのパケット接続を常時可能にできる機能(以下、「オールウェイズオン(Always On)」と呼ぶ)を有する携帯端末装置が普及している。該携帯端末装置には、スマートフォン(Smartphone)が含まれる。スマートフォンは、携帯電話・PHSと、携帯情報端末(PDA: Personal Digital Assistants)とを融合させた携帯端末装置である。
【0003】
該オールウェイズオンは、第3世代移動通信システムの携帯電話の一部で利用可能である。また、ロング・ターム・エボリューション(LTE: Long Term Evolution)では、大部分の携帯端末装置が、オールウェイズオンを利用可能であることが予定されている。従って、オールウェイズオンを利用可能である携帯端末装置が、より普及することが想定される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】特表2009-534967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オールウェイズオンに設定された携帯端末装置は、国際ローミング中でも、オールウェイズオンに設定されたままである。国際ローミング中でもオールウェイズオンに設定されたままである場合、ローミング先の国によっては、課金金額が高額となることもある。課金金額が定額となっていない国があるためである。
【0006】
図1は、オールウェイズオンの動作の一例を示すシーケンスチャートである。図1において、無線アクセスネットワーク(RAN: Radio Access Network)には、基地局装置と、無線ネットワーク制御装置(RNC: Radio Network Controller)とが含まれる。
【0007】
携帯端末装置に搭載されたオペレーティングシステム (OS: Operating System)から、該携帯端末装置の無線部にキープアライブ(Keep Alive)パケットを送信する命令が行われる(ステップS202)。該キープアライブパケットを送信する命令は、例えば周期Tで行われる。該オペレーティングシステムによる命令は、スーパーバイザコール(svc: Super Visor Call)と呼ばれてもよい。
【0008】
携帯端末装置は、OSからのキープアライブパケットの送信命令に従って、アクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエスト(Activate PDP(Packet Data Protocol) Context Request)をコアネットワーク(CN: Core Network)に送信する(ステップS204)。携帯端末装置とコアネットワークとの間で、無通信監視タイマーtが起動される(ステップS206)。
【0009】
コアネットワークは、無通信監視タイマーtが満了する際に、携帯端末装置に、デアクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエスト(Deactivate PDP Context Request)を送信する(ステップS208)。
【0010】
該デアクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストにより、携帯端末装置においてオールウェイズオンのトリガーが発生する(ステップS210)。
【0011】
携帯端末装置は、アクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストをコアネットワークに送信する(ステップS212)。携帯端末装置は、シグナリングコネクションリリースインジケーション(Signaling Connection Release Indication(Fast Dormancy))をRANに送信する(ステップS214)。
【0012】
OSから、該携帯端末装置の無線部にキープアライブパケットを送信する命令が行われる(ステップS216)。
【0013】
携帯端末装置は、OSからのキープアライブパケットの送信命令に従って、データを送信するため、RRCコネクションリクエスト(RRC Connection Request)をRANに送信する(ステップS218)。携帯端末装置とコアネットワークとの間で、無通信監視タイマーtが起動される(ステップS220)。
【0014】
携帯端末装置は、コアネットワークに、シグナリングコネクションリリースインジケーション(Signaling Connection Release Indication(Fast Dormancy))を送信する(ステップS222)。
【0015】
コアネットワークは、無通信監視タイマーtが満了する際に、携帯端末装置に、デアクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストを送信する(ステップS224)。
【0016】
該デアクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストにより、携帯端末装置においてオールウェイズオンのトリガーが発生する(ステップS226)。
【0017】
携帯端末装置は、アクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストをコアネットワークに送信する(ステップS228)。携帯端末装置は、RANに、シグナリングコネクションリリースインジケーションを送信する(ステップS230)。
【0018】
OSから、該携帯端末装置の無線部にキープアライブパケットを送信する命令が行われる(ステップS232)。
【0019】
アクティベートパケットデータプロトコルコンテキストによりパケットデータプロトコル(PDP: Packet Data Protocol)コンテキストが作動し(Activate)、且つユーザデータが送信される際に課金が発生する。換言すれば、PDPコンテキストが作動しただけでは課金されない。
【0020】
携帯端末装置がアイドルモードであり、且つ公衆移動通信網(PLMN: Public Land Mobile Network)の選択が多く発生する場合、アタッチ(Attach)の後、自動的にPDPコンテキストが作動する。該PDPコンテキストの作動の後、ユーザデータが送信されると課金される。
【0021】
携帯端末装置には、国際ローミングの際には、オールウェイズオンの設定をオフにする機能がある。しかし、オールウェイズオンの設定がオフにされた場合には、PDPコンテキストが作動しない。PDPコンテキストが作動しないため、携帯端末装置からのユーザデータ(パケット)の送信、受信ができなくなる。パケットを送信するためには、オールウェイズオンに設定する必要がある。オールウェイズオンに設定されると、該パケットが送信された後でも、PDPコンテキストが作動し、ユーザデータが送信される際に課金が発生するため好ましくない。
【0022】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ネットワーク在圏中に、パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とする設定を行うかどうかを設定でき、該設定が解除されている場合でも、自動的にパケットを発信できる携帯端末装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本携帯端末装置は、
ネットワークに在圏中に、該ネットワークとの間でパケット接続状態を保持する携帯端末装置であって、
パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とするかどうかを設定する接続制御部と、
前記ネットワークに送信すべきパケットを生成するパケット生成部と
を有し、
前記接続制御部は、前記パケット接続を、常時を含めて可能にする設定が解除されているときに、前記パケット生成部によりパケットが生成された場合、自動的に、該パケット接続を、常時を含めて可能とするように設定する。
【0024】
本方法は、
ネットワークに在圏中に、該ネットワークとの間でパケット接続状態を保持する携帯端末装置における方法であって、
パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とするかどうかを設定する接続制御ステップと、
前記ネットワークに送信すべきパケットを生成するパケット生成ステップと
を有し、
前記接続制御ステップは、前記パケット接続を、常時を含めて可能にする設定が解除されているときに、前記パケット生成ステップによりパケットが生成された場合、自動的にパケット接続を、常時を含めて可能とするように設定する。
【発明の効果】
【0025】
開示の携帯端末装置及び方法によれば、ネットワーク在圏中に、パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とする設定を行うかどうかを設定でき、該設定が解除されている場合でも、自動的にパケットを発信できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】パケット接続を常時可能に設定されている場合における携帯端末装置の動作の一例を示す説明図である。
【図2】本実施例に従った携帯端末装置が適用されるシステムの一例を示す説明図である。
【図3】本実施例に従った携帯端末装置を示すハードウェアの一例を示す構成図である。
【図4】本実施例に従った携帯端末装置を示す機能ブロック図である。
【図5】本実施例に従った携帯端末装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】本実施例に従った携帯端末装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
【0028】
<実施例>
<システム>
図2は、本実施例に従った携帯端末装置100(nは、n>0の整数)が適用されるシステムの一例を示す。
【0029】
本携帯端末装置100が適用される環境は、W-CDMA方式の移動体通信システムが適用される環境であってもよいし、Evolved UTRA and UTRAN方式の移動体通信システムが適用される環境であってもよい。両システムが適用される環境であってもよい。Evolved UTRAN and UTRAN方式の移動体通信システムは、ロングタームエボリューション(LTE: Long Term Evolution)と呼ばれることもある。図2には、一例として、W-CDMA方式の移動体通信システムと、Evolved UTRA and UTRAN方式の移動体通信システムとが混在する環境を示す。
【0030】
W-CDMA方式が適用されるシステムは、携帯端末装置100と、W-CDMA基地局装置(Base Station)300と、無線ネットワーク制御装置400とを含む。
【0031】
W-CDMA基地局装置300は無線ネットワーク制御装置400と接続され、無線ネットワーク制御装置400は、コアネットワーク700と接続される。W-CDMA基地局装置300はセル350をカバーする。携帯端末装置100はセル350においてW-CDMA基地局装置300とW-CDMA方式により通信を行う。図2には、1台の携帯端末装置100が描かれているが、2台以上であってもよい。また、図2には、無線ネットワーク制御装置400に1台のW-CDMA基地局装置300が接続されているが、2台以上のW-CDMA基地局装置を有し、該W-CDMA基地局装置が無線ネットワーク制御装置400に接続されてもよい。また、図2には、1台の無線ネットワーク制御装置400が描かれているが、2台以上であってもよい。
【0032】
Evolved UTRA and UTRAN方式のシステムは、携帯端末装置100と、LTE基地局装置500と、アクセスゲートウェイ600とを含む。
【0033】
LTE基地局装置500はアクセスゲートウェイ600と接続され、アクセスゲートウェイ600は、コアネットワーク700と接続される。LTE基地局装置500は、セル550をカバーする。携帯端末装置100はセル550においてLTE基地局装置500とEvolved UTRA and UTRAN方式により通信を行う。
【0034】
アクセスゲートウェイ600は、モビリティマネジメントエンティティ/サービングゲートウェイ(MME/SGW: Mobility Management Entity/Serving Gateway)と呼ばれることもある。図2には、1台の携帯端末装置100が描かれているが、2台以上であってもよい。また、図2には、アクセスゲートウェイ600に1台のLTE基地局装置500が接続されているが、2台以上でもよい。また、図2には、1台のアクセスゲートウェイ600が描かれているが、2台以上であってもよい。
【0035】
LTE基地局装置500と無線通信を行うことができる携帯端末装置100は、W-CDMA基地局装置300とも無線通信を行うことができるものであってもよい。換言すれば、携帯端末装置100は、デュアルモード端末であってもよい。デュアルモード端末は、既存の移動体通信システム、例えばW-CDMA方式と、新たに導入される移動体通信システム、例えばLTE方式により通信を行うことができる。図2では、携帯端末装置100は既存の移動体通信システムでのみ通信を行うことができ、携帯端末装置100は既存の移動体通信システムとLTE方式により通信を行うことができる。換言すれば、携帯端末装置100には、既存の移動体通信システムにより無線通信を行うものと、新たに導入される移動体通信システムにより無線通信を行うものと、両方の移動体通信システムにより無線通信を行うものとが含まれてもよい。
【0036】
<本携帯端末装置>
図3は、本実施例に従った携帯端末装置100を示す。図3には、主にハードウェア構成が示される。
【0037】
本携帯端末装置100は、入力部102と、出力部104と、通信制御部106と、無線部108と、記憶部110と、中央演算処理装置(CPU: Central Processing Unit)112とを有する。各機能ブロックは、バス150により接続される。本実施例では、一例として、携帯端末装置100について説明される。携帯端末装置100に限らず、国際ローミングが可能な端末装置であれば適用できる。例えば、携帯情報端末(PDA: Personal Digital Assistants)などに適用できる。
【0038】
中央演算処理装置112は、入力部102、出力部104、通信制御部106、無線部108、及び記憶部110の制御を行う。中央演算処理装置112は、記憶部110に記憶されたプログラムに従って機能し、所定の処理を行う。
【0039】
記憶部110は、アプリケーション(Application)と、オペレーティングシステム(OS: Operating System)とを有する。アプリケーションは、ユーザが本携帯端末装置100上で実行する作業を実施する機能を有するソフトウェアである。オペレーティングシステムは、本携帯端末装置100において、ハードウェアを抽象化したインターフェースをアプリケーションソフトウェアに提供するソフトウェアである。
【0040】
入力部102は、例えば、キーボードやマウスにより構成され、当該携帯端末装置100への指示や、データの入力を行うための装置である。また、入力部102は、例えば、マイクにより構成され、ユーザにより発せられた音声を入力する。該音声には、当該携帯端末装置100への指示が含まれてもよい。該指示には、オペレーティングシステムに対するものや、アプリケーションに対するものが含まれる。
【0041】
出力部104は、例えば、ディスプレイにより構成され、当該携帯端末装置100による処理状態や処理結果を表示する。また、出力部104は、例えば、スピーカにより構成され、ユーザに対して、音を出力するようにしてもよい。該処理状態や処理結果には、オペレーティングシステムやアプリケーションによるものが含まれる。ディスプレイには、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display :LCD)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP: Plasma Display Panel)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどが含まれる。
【0042】
通信制御部106は、当該携帯端末装置100を接続すべきネットワークと接続するための制御情報を生成し、また、接続すべき基地局300又は500により送信された制御情報を解析する。また、通信制御部106は、無線部108により受信されるべき信号に基づいて、周波数帯測定を行う。該周波数帯測定は、周波数帯サーチ(検索)とも呼ばれてもよいし、セルサーチと呼ばれてもよい。
【0043】
無線部108は、中央演算処理装置112による制御により、基地局300又は500との間で、所定の無線通信方式により無線通信を行う。該無線通信方式には、GSM、W-CDMAが含まれる。また、LTEが含まれてもよい。例えば、通信制御部106により生成された制御情報を無線信号に変換して送信する。また、基地局300又は500からの無線信号をベースバンド信号に変換する。
【0044】
<本携帯端末装置の機能>
本携帯端末装置100により実行される処理には、当該携帯端末装置100に差し込まれている(装着されている)カードに保存されている移動国コードと、当該携帯端末装置100が受信した報知チャネルに含まれる移動国コードとが同じであるかどうかを判定する処理が含まれる。該カードは、契約者情報を記録したICカードである。USIMであってもよい。以下、一例として、USIMカードが差し込まれている例について示す。該カードが、USIM以外の名称で呼ばれてもよい。
【0045】
また、本携帯端末装置100により実行される処理には、当該携帯端末装置100に差し込まれているUSIMカードに保存されている移動国コードと、報知チャネルに含まれる移動国コードとが同じでない場合に、自動的に、オールウェイズオンの設定又は解除を行う処理が含まれる。該オールウェイズオンの設定又は解除は、ユーザによる事前操作に従って行われてもよい。オールウェイズオンとは、パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とする設定をいう。常時を含めて可能とは、パケット接続を常時可能とすることと、パケット接続をある回数、例えば1回だけ可能とすることが含まれる。換言すれば、常時を含めて可能とは、パケット接続を常時可能とすること、パケット接続を一時的に可能とすることとが含まれる。パケット接続とは、ネットワークからのパケットの着信(paging)による受信も含まれる。該設定にかかわらず、ネットワークとの間で、パケット接続状態が保持されてもよい。該パケット接続状態が保持されている場合、本携帯端末装置100と、ネットワークとの間で、IPコネクティビティが保持される。パケット接続を、常時を含めて可能とする設定が解除される場合、無線区間のリソースのみが解放されてもよい。
【0046】
また、本携帯端末装置100により実行される処理には、オールウェイズオンが解除されているときに、ユーザ及び/又は当該携帯端末装置100に搭載された特定のアプリケーション(以下、「特定のアプリケーション」と呼ぶ)により入力されたデータを含むパケットの送信が行われる場合、自動的にパケットデータプロトコルをアクティベートする処理が含まれる。換言すれば、ユーザ及び/又は特定のアプリケーションにより入力されたデータを含むパケットの送信が行われる場合以外は、パケットデータプロトコルをアクティベートする処理は行われない。
【0047】
また、本携帯端末装置100により実行される処理には、オールウェイズオンが設定されているときに、ユーザ及び/又は特定のアプリケーションにより入力されるべきデータを含むパケット送信が行われる場合、該パケットのみ送信する処理が含まれる。換言すれば、ユーザ及び/又は特定のアプリケーションにより入力されるべきデータを含むパケット送信が行われる場合以外は、パケットは送信されない。
【0048】
図4は、本携帯端末装置100の機能を示す。図4には、中央演算処理装置112により実行される機能が主に示される。
【0049】
本携帯端末装置100は、移動国コード判定部1122を有する。該移動国コード判定部1122には、当該携帯端末装置100に差し込まれたUSIMカードに記憶された移動国コードが入力される。また、該移動国コード判定部1122には、当該携帯端末装置100により受信された報知チャネルに含まれる移動国コードが入力される。該移動国コードは、報知チャネルのマスターインフォメーションブロック(MIB: Master Information Block)に含まれるものであってもよい。該移動国コード判定部1122は、USIMカードに記憶された移動国コードと、報知チャネルに含まれる移動国コードとが同じであるかどうかを判定する。USIMカードに記憶された移動国コードと、報知チャネルに含まれる移動国コードとが同じであるかどうかの判定結果は、接続制御部1124に入力される。
【0050】
本携帯端末装置100は、接続制御部1124を有する。該接続制御部1124は、移動国コード判定部1122と接続される。該接続制御部1124には、入力部102からの操作信号が入力される。該操作信号には、ネットワーク在圏中に、パケット接続を、常時を含めて可能にする設定を作動させるかどうかを設定するための情報(以下、「パケット接続設定情報」と呼ぶ)が含まれる。該接続制御部1124は、入力部102から入力された操作信号に含まれるパケット接続設定情報がパケット接続を、常時を含めて可能にする設定を行う情報である場合には、移動国コード判定部1122により入力される判定結果が、USIMカードに記憶された移動国コードと、報知チャネルに含まれる移動国コードとが同じであるかどうかにかかわらず、パケット接続を、常時を含めて可能にする設定を行う。
【0051】
一方、該接続制御部1124は、入力部102から入力された操作信号に含まれるパケット接続設定情報がパケット接続を、常時を含めて可能にする設定を解除する情報である場合には、移動国コード判定部1122により入力される判定結果が、USIMカードに記憶された移動国コードと、報知チャネルに含まれる移動国コードとが同じでない場合に、パケット接続を、常時を含めて可能にする設定を解除する。
【0052】
USIMカードに記憶された移動国コードと、報知チャネルに含まれる移動国コードとが異なる場合に、ユーザにより事前に設定されるべきパケット接続を、常時を含めて可能にする設定を行うか解除するかを設定できることにより、特に契約国以外で、オールウェイズオンにより、ユーザが意図しない課金が発生することを防ぐことができる。
【0053】
本携帯端末装置100は、パケット生成部1126を有する。該パケット生成部1126は、接続制御部1124と接続される。該パケット生成部1126には、入力部102から送信すべきデータ及び/又は特定のアプリケーションにより送信すべきデータが入力される。入力部102から入力されるデータは、ユーザが当該携帯端末装置100を操作することにより入力されたものであってもよい。パケット生成部1126は、入力部102により入力された送信すべきデータ及び/又は特定のアプリケーションにより入力された送信すべきデータを含むパケットを生成する。該パケット生成部1126は、送信すべきデータを含むパケットを生成した場合、パケット接続を、常時を含めて可能にする設定が解除されている場合、接続制御部1124に、パケット接続を、常時を含めて可能に設定するように命令する。パケット制御部1126は、該パケットを通信制御部106に入力する。
【0054】
接続制御部1124は、パケット生成部1126によりパケット接続を、常時を含めて可能に設定するように命令された場合、通信制御部106に、パケット接続を、常時を含めて可能に設定する命令を行う。通信制御部106は、該命令に従って、PDPをアクティベートする。例えば、通信制御部106は、コアネットワーク700にアクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストを送信するように制御する。無線部108からアクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストが送信される。また、通信制御部106は、コアネットワーク700からのアクティベートパケットデータプロトコルアクセプトを受信するように制御する。無線部108によりアクティベートパケットデータプロトコルアクセプトが受信され、通信制御部106に入力される。また、通信制御部106は、RRCコネクションリクエストを送信するように制御する。無線部108から、RRCコネクションリクエストが送信される。無線通信部106は、パケット生成部1126により入力されたパケットを送信するように、無線部108を制御する。無線部108からパケットが送信される。
【0055】
接続制御部1124は、パケット接続を、常時を含めて可能にする設定を解除していた場合に、パケット生成部1126からパケット接続を、常時を含めて可能にする設定を行うように命令された場合、一時的にパケット接続を、常時を含めて可能にする設定を行う。例えば、接続制御部1124は、パケット生成部1126によりパケット接続を、常時を含めて可能にする設定を行うように命令された場合、該命令に該当するパケットの送信が終了するまでパケット接続を、常時を含めて可能にするように設定する。パケットの送信が終了した場合、パケット接続を、常時を含めて可能にする設定を解除する。
【0056】
また、接続制御部1124は、パケット接続を、常時を含めて可能にするように設定していた場合でも、該パケットのみを送信できるように設定してもよい。該パケットのみを送信できるように設定することにより、不必要な無線通信が行われないため、ユーザの意図しない課金が発生することを防止できる。さらに、事前にパケット送信が許可されるべきアプリケーションが設定されてもよい、該設定されたアプリケーションにより送信すべきデータが発生した場合に、該データを送信可能としてもよい。換言すれば、事前に設定されたアプリケーション以外のアプリケーションにより送信すべきデータが発生しても、該データは送信されない。
【0057】
また、接続制御部1124は、パケット接続を、常時を含めて可能にする設定が解除されている場合でも、事前にパケット送信が許可されるべき特定のアプリケーションにより送信すべきデータが発生した場合に、該データを送信可能としてもよい。換言すれば、事前に設定された特定のアプリケーション以外のアプリケーションにより送信すべきデータが発生しても、該データは送信されない。該特定のアプリケーションには、メールを送信するアプリケーションが含まれてもよい。該アプリケーションがメールを送信するアプリケーションである場合、メール送信後に、パケット接続を、常時を含めて可能にする設定を解除してもよい。さらに、該データを送信可能とするためにパケットデータプロトコルがアクティベートされ、一定時間経過しても、送信データがない場合には、保持状態(preservation)を維持せず、パケットデータプロトコルをデアクティベートしてもよい。パケットデータプロトコルがデアクティベートされることにより、パケット接続を、常時を含めて可能とする設定が解除される。
【0058】
また、USIMカードに記憶された移動国コードと、報知チャネルに含まれる移動国コードとが異なる場合、換言すればホームネットワーク以外のネットワークに在圏している場合に、接続先に応じて、パケット接続を、常時を含めて可能とするかどうかが設定されてもよい。例えば、特定の接続先に接続している場合には、パケット接続を、常時を含めて可能とするように設定し、該特定の接続先以外の接続先に接続している場合には、パケット接続を、常時を含めて可能とする設定を解除するようにしてもよい。具体例としては、音声のIPマルチメディアサブシステム(IMS: IP Multimedia Subsystem)のパケットデータネットワーク(PDN: Packet Data Network)がデフォルトPDNである場合には、パケット接続を、常時を含めて可能とするように設定するようにしてもよい。また、音声のIPマルチメディアサブシステム以外のIPマルチメディアサブシステムのパケットデータネットワークがデフォルトPDNである場合には、パケット接続を、常時を含めて可能とする設定を解除するようにしてもよい。
【0059】
<本携帯端末装置の動作>
<パケット接続を常時可能に設定している場合>
図5は、本携帯端末装置100の動作の一例を示すフローチャートである。本フローチャートでは、本携帯端末装置100は、事前にパケット接続が、常時を含めて可能に設定されている。図5において、ネットワークには、コアネットワーク700が含まれる。また、ネットワークには、無線ネットワーク制御装置400又は基地局500が含まれてもよい。また、ネットワークには、基地局300が含まれてもよいし、アクセスゲートウェイ600が含まれてもよい。本携帯端末装置100には、基地局を介して、コアネットワークからの信号が受信される。図5では、本携帯端末装置100は、契約国とは異なる国に位置する。
【0060】
本携帯端末装置100のセルラ電源がオフにされている状態で、セルラの電源がオンにされる。
【0061】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、アタッチリクエスト(Attach Request)を送信する(ステップS502)。
【0062】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、アイデンティティリクエスト(Identity Request)を送信する(ステップS504)。
【0063】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、アイデンティティレスポンス(Identity Response)を送信する(ステップS506)。
【0064】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、オーセンティケーションとサイファリングリクエスト(Authentication and Cyphering Request)を送信する(ステップS508)。
【0065】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、オーセンティケーションとサイファリングレスポンス(Authentication and Cyphering Response)を送信する(ステップS510)。
【0066】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、アタッチアクセプト(Attach Accept)を送信する(ステップS512)。
【0067】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、アタッチコンプリート(Attach Complete)を送信する(ステップS514)。
【0068】
ステップS514の後、アイドル(Idle)モードに遷移する(ステップS516)。アイドルモードに遷移した本携帯端末装置100と、ネットワークとの間のパケット接続状態は保持されない。本携帯端末装置100からパケットデータプロトコルコンテキストリクエストが送信されていないためである。
【0069】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、オーセンティケーションとサイファリングリクエストを送信する(ステップS518)。
【0070】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、オーセンティケーションとサイファリングレスポンスを送信する(ステップS520)。
【0071】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、事前にパケット接続が、常時を含めて可能に設定されているため、アクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエスト(Activate PDP Context Request)を送信する(ステップS522)。例えば、接続制御部1124は、通信制御部106に、アクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストを送信するように命令する。通信制御部106は、接続制御部1124による命令に従って、アクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストを生成し、無線部108に入力する。無線部108は、通信制御部106により入力されたアクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストを送信する。
【0072】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、アクティベートパケットデータプロトコルコンテキストアクセプト(Activate PDP Context Accept)を送信する(ステップS524)。
【0073】
ステップS524の後、アイドル(Idle)モードに遷移する(ステップS526)。アイドルモードに遷移した本携帯端末装置100と、ネットワークとの間のパケット接続状態は保持される。
【0074】
本携帯端末装置100において、ブラウザが起動される(ステップS528)
ネットワークは、本携帯端末装置100に、オーセンティケーションとサイファリングリクエストを送信する(ステップS530)。
【0075】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、オーセンティケーションとサイファリングレスポンスを送信する(ステップS5532)。
【0076】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、無線ベアラセットアップ(radio bearer setup)を送信する(ステップS534)。
【0077】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、無線ベアラセットアップコンプリート(radio bearer setup complete)を送信する(ステップS536)。
【0078】
ステップS538の後、フォワードアクセスチャネル(FACH: Forward Access Channel)受信可能状態、ページングチャネル(PCH: Paging Channel)受信可能状態を経て、保持状態(Preservation)に遷移する(ステップS538)。又は、シグナリングコネクションリリースインジケーションを送信しIdleに遷移するようにしてもよい。
【0079】
<パケット接続を常時可能に設定していない場合>
図6は、本携帯端末装置100の動作の一例を示すフローチャートである。本フローチャートでは、本携帯端末装置100は、事前にパケット接続が、常時を含めて可能にする設定が解除されている。
【0080】
図6において、ネットワークには、コアネットワーク700が含まれる。また、ネットワークには、無線ネットワーク制御装置400又は基地局500が含まれてもよい。また、ネットワークには、基地局300が含まれてもよいし、アクセスゲートウェイ600が含まれてもよい。本携帯端末装置100には、基地局を介して、コアネットワークからの信号が受信される。図6では、本携帯端末装置100は、契約国とは異なる国に位置する。
【0081】
本携帯端末装置100のセルラ電源がオフにされている状態で、セルラの電源がオンにされる。
【0082】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、アタッチリクエストを送信する(ステップS602)。
【0083】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、アイデンティティリクエストを送信する(ステップS604)。
【0084】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、アイデンティティレスポンスを送信する(ステップS606)。
【0085】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、オーセンティケーションとサイファリングリクエストを送信する(ステップS608)。
【0086】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、オーセンティケーションとサイファリングレスポンスを送信する(ステップS610)。
【0087】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、アタッチアクセプトを送信する(ステップS612)。
【0088】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、アタッチコンプリートを送信する(ステップS614)。
【0089】
ステップS614の後、アイドルモードに遷移する(ステップS616)。アイドルモードに遷移した本携帯端末装置100と、ネットワークとの間のパケット接続状態は保持されない。本携帯端末装置100からパケットデータプロトコルコンテキストリクエストが送信されていないためである。
【0090】
契約国以外の国でのパケット接続を、常時を含めて可能とするように設定される(ステップS618)。
【0091】
本携帯端末装置100に搭載されたブラウザが起動される(ステップS620)。
【0092】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、オーセンティケーションとサイファリングリクエストを送信する(ステップS622)。
【0093】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、オーセンティケーションとサイファリングレスポンスを送信する(ステップS624)。
【0094】
本携帯端末装置100は、ステップS618によりパケット接続が、常時を含めて可能に設定されたため、ネットワークに、アクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストを送信する(ステップS626)。
【0095】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、無線ベアラセットアップを送信する(ステップS628)。
【0096】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、無線ベアラセットアップコンプリートを送信する(ステップS630)。
【0097】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、アクティベートパケットデータプロトコルコンテキストアクセプトを送信する(ステップS632)。
【0098】
契約国以外の国でのパケット接続を、常時を含めて可能とする設定が解除される(ステップS634)。
【0099】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、デアクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストを送信する(ステップS636)。例えば、接続制御部1124は、通信制御部106に、デアクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストを送信するように命令する。通信制御部106は、接続制御部1124による命令に従って、デアクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストを生成し、無線部108に入力する。無線部108は、通信制御部106により入力されたデアクティベートパケットデータプロトコルコンテキストリクエストを送信する。
【0100】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、デアクティベートパケットデータプロトコルアクセプトを送信する(ステップS638)。
【0101】
ネットワークは、本携帯端末装置100に、無線ベアラリリースを送信する(ステップS640)。
【0102】
本携帯端末装置100は、ネットワークに、無線ベアラリリースコンプリートを送信する(ステップS642)。
【0103】
ステップS642の後、フォワードアクセスチャネル受信可能状態、ページングチャネル受信可能状態を経て、保持状態(Preservation)に遷移する(ステップS644)。又は、シグナリングコネクションリリースインジケーションを送信しIdleに遷移するようにしてもよい。 本実施例によれば、ネットワークに在圏中に、該ネットワークとの間でパケット接続状態を保持する携帯端末装置が提供される。
【0104】
該携帯端末装置は、
パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とするかどうかを設定する接続制御部と、
前記ネットワークに送信すべきパケットを生成するパケット生成部と
を有し、
前記接続制御部は、前記パケット接続を、常時を含めて可能とする設定が解除されているときに、前記パケット生成部によりパケットが生成された場合、自動的にパケット接続を、常時を含めて可能とするように設定する。
【0105】
ネットワーク在圏中に、パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とする設定を解除した場合でも、自動的にパケットを発信(送信)できる。
【0106】
さらに、
前記パケット生成部は、ユーザによる操作及び/又は当該携帯端末装置に搭載された特定のアプリケーションにより、パケットを生成する。
【0107】
ネットワーク在圏中に、パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とする設定を解除した場合でも、ユーザによる操作及び/又は当該携帯端末装置に搭載された特定のアプリケーションにより生成されたパケットを、自動的に送信できる。
【0108】
さらに、
当該携帯端末装置に格納されるべき移動国コードと、当該携帯端末装置により受信されるべき報知情報に含まれる移動国コードとが一致するかどうかを判定する移動国コード判定部
を有し、
前記接続制御部は、前記移動国コード判定部により移動国コードが一致しないと判定された場合に、自動的に、前記パケット接続を、常時を含めて可能とする設定を解除する。
【0109】
在圏しているネットワークがホームネットワークかどうかに応じて、パケット接続を、常時を含めて可能とする設定を行うか解除するかを設定できる。
【0110】
さらに、
前記接続制御部は、当該携帯端末装置の接続先に応じて、前記パケット接続を、常時を含めて可能とするかどうかを設定する。
【0111】
接続先に応じて、パケット接続を、常時を含めて可能とする設定を行うか解除するかを設定できる。
【0112】
さらに、
前記接続制御部は、前記パケット生成部により一定期間パケットが生成されない場合、前記パケット接続を、常時を含めて可能とする設定を解除する。
【0113】
一定期間パケットが生成されない場合、前記パケット接続を、常時を含めて可能とする設定を解除できるため、ユーザの意図しない課金が発生するのを防ぐことができる。
【0114】
本実施例によれば、ネットワークに在圏中に、該ネットワークとの間でパケット接続状態を保持する携帯端末装置における方法が提供される。
【0115】
本方法は、
パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とするかどうかを設定する接続制御ステップと、
前記ネットワークに送信すべきパケットを生成するパケット生成ステップと
を有し、
前記接続制御ステップは、前記パケット接続を、常時を含めて可能とする設定が解除されているときに、前記パケット生成ステップによりパケットが生成された場合、自動的に、該パケット接続を、常時を含めて可能とするように設定する。
【0116】
説明の便宜上、発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明されるが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてよい。
【0117】
以上、本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、各実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に係る装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
【符号の説明】
【0118】
100(nは、n>0の整数) 携帯端末装置
102 入力部
104 出力部
106 通信制御部
108 無線部
110 記憶部
112 中央演算処理装置(CPU: Central Processing Unit)
1122 移動国コード判定部
1124 接続制御部
1126 パケット生成部
300 基地局(Base Station)
350 セル
400 無線ネットワーク制御装置(RNC: Radio Network Controller)
500 基地局(eNodeB)
550 セル
600 アクセスゲートウェイ
700 コアネットワーク(Core Network)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに在圏中に、該ネットワークとの間でパケット接続状態を保持する携帯端末装置であって、
パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とするかどうかを設定する接続制御部と、
前記ネットワークに送信すべきパケットを生成するパケット生成部と
を有し、
前記接続制御部は、前記パケット接続を、常時を含めて可能とする設定が解除されているときに、前記パケット生成部によりパケットが生成された場合、自動的にパケット接続を、常時を含めて可能とするように設定する携帯端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記パケット生成部は、ユーザによる操作及び/又は当該携帯端末装置に搭載された特定のアプリケーションにより、パケットを生成する端末装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の携帯端末装置において、
当該携帯端末装置に格納されるべき移動国コードと、当該携帯端末装置により受信されるべき報知情報に含まれる移動国コードとが一致するかどうかを判定する移動国コード判定部
を有し、
前記接続制御部は、前記移動国コード判定部により移動国コードが一致しないと判定された場合に、自動的に、前記パケット接続を、常時を含めて可能とする設定を解除する携帯端末装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の携帯端末装置であって、
前記接続制御部は、当該携帯端末装置の接続先に応じて、前記パケット接続を、常時を含めて可能とするかどうかを設定する携帯端末装置。
【請求項5】
請求項4に記載の携帯端末装置であって、
前記接続制御部は、前記パケット生成部により一定期間パケットが生成されない場合、前記パケット接続を、常時を含めて可能とする設定を解除する携帯端末装置。
【請求項6】
ネットワークに在圏中に、該ネットワークとの間でパケット接続状態を保持する携帯端末装置における方法であって、
パケット通信のためのパケット接続を、常時を含めて可能とするかどうかを設定する接続制御ステップと、
前記ネットワークに送信すべきパケットを生成するパケット生成ステップと
を有し、
前記接続制御ステップは、前記パケット接続を、常時を含めて可能とする設定が解除されているときに、前記パケット生成ステップによりパケットが生成された場合、自動的に、該パケット接続を、常時を含めて可能とするように設定する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−239073(P2011−239073A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−107335(P2010−107335)
【出願日】平成22年5月7日(2010.5.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】