携帯端末装置
【課題】床に落下させたり商品等に衝突させた場合にもアンテナやケースが損傷することが少なく、また、非接触タグとの交信可能距離を大きく設定でき、さらに、握持する手指に対する滑り止め機能の高い携帯端末装置を提供することができる。
【解決手段】非接触タグのデータを、アンテナを用いて読み取る及び/又は書き込む携帯端末装置1であって、ループ状のアンテナ4と、上記アンテナ4を被覆するとともに端末装置のケース2の外周面に沿って止着する保持部材3とを備えて構成される。
【解決手段】非接触タグのデータを、アンテナを用いて読み取る及び/又は書き込む携帯端末装置1であって、ループ状のアンテナ4と、上記アンテナ4を被覆するとともに端末装置のケース2の外周面に沿って止着する保持部材3とを備えて構成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、ICタグ等の非接触タグの情報を読み取ったり書き込んだりする携帯端末装置に関する。
【0002】
情報記憶用のICチップとアンテナとを備えて構成されるいわゆるICタグ等の非接触タグは、それまで利用されていたバーコード等に比べて、表面の汚れの影響が少なく、非接触で情報を読み取りあるいは書き込むことが可能であり、しかも、格納できる情報量が多いため、種々の用途で急速に普及している。上記非接触タグのデータは、上記非接触タグに近接させられて情報を交信できるアンテナを備えた端末装置によって読み取られ、あるいは書き込まれる。
【0003】
上記端末装置として、上記アンテナと、読み取ったデータ等を表示できる表示部とを備え、種々の場面で使用できる携帯型の端末装置が普及している。携帯型の端末装置では、本体ケースにループ状のアンテナを延出させ、このアンテナを上記非接触タグにかざすことにより、上記非接触タグと交信を行い、上記情報を読み書きする。上記端末装置のアンテナと上記非接触タグとの間の読み書き可能な距離は、アンテナのループが大きいほど長くなる。このため、できるだけ大きなループのアンテナを採用するとともに、不使用時に邪魔にならないようにアンテナを折り畳み状に設けた携帯端末装置が普及している。
【0004】
【特許文献1】特許第3666593号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献に記載された携帯端末装置においては、針金状のループアンテナを、不使用時には本体の表示画面の周りに位置させた折り畳み状態とする一方、使用時には、上記アンテナをケースの先端部に設けた表示部から前方へ延出させるように構成している。
【0006】
上記特許文献1に記載された端末装置では、使用時に、針金状の上記アンテナが端末装置本体から突出した状態となる。このため、装置を誤って床に落下させた場合、上記アンテナが破損しやすい。アンテナが本体から突出しているため、非接触タグとの交信距離間隔をつかみにくく、非接触タグを貼着した商品に上記アンテナを衝突させる可能性も高い。非接触タグとの交信距離を長く設定するには大きなループのアンテナを採用するのが望ましいが、上記特許文献1に記載されている携帯端末装置においては、上記理由から採用できるアンテナの大きさが表示画面の大きさ程度に限られることになる。
【0007】
一方、装置の不使用時には、針金状のアンテナが本体に対して折り畳まれるのであるが、アンテナの折り畳みあるいは拡開の際に、本体とアンテナの接続部分に応力が集中しやすい。このため、折り畳み操作を繰り返すうちに、上記接続部分が破断することも多い。
【0008】
また、折り畳み状態のアンテナが本体の表示画面の周りに位置するように構成されてはいるが、本体に比べて強度の低いアンテナが本体に添着した状態となるため、他の器物と接触するとアンテナが傷つく可能性も高い。したがって、収納時の取り扱いにも注意が必要となる。
【0009】
本願発明は、上記問題を解決するために案出されたものであり、床等に落下させたり、商品に接触させた場合でも、ケースやアンテナが損傷することが少なく、しかも、非接触タグとの交信可能距離を大きく設定できる携帯端末装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願の請求項1に記載した発明は、非接触タグのデータをアンテナを用いて読み取る及び/又は書き込む携帯端末装置であって、ループ状のアンテナと、上記アンテナを被覆するとともに端末装置のケース外周面に沿って止着する保持部材とを備えて構成される。
【0011】
本願発明では、ループ状のアンテナが端末装置のケース外周面に保持部材を介して固定的に設けられる。しかも、上記アンテナは、上記保持部材に被覆された状態で保持されるため、装置を落下させた場合にも破損しにくい。なお、アンテナを被覆する形態は特に限定されることはなく、アンテナを保持部材内にインサートして成形した形態を採用することもできるし、上記ケースの側部外面と保持部材の内面との間で、アンテナを挟持するようにして被覆保持することもできる。
【0012】
また、折り畳み機構等の可動部分がなく、しかも、アンテナが保持部材に被覆されているため、非接触タグを貼着した商品等に上記保持部材が接触したとしても、アンテナが損傷する恐れもない。また、ケース自体を非接触タグにかざすようにしてデータを読み書きすることができる。したがって、取り扱い性が格段に向上する。
【0013】
さらに、上記アンテナは、装置のケース外周面に沿って止着されるため、大きなループを備えるアンテナ採用することが可能となる。たとえば、矩形状ケースの側部外周面の全周にアンテナを設けると、上記ケースと同じ大きさのループアンテナを採用することが可能となる。したがって、非接触タグとケースとの間の交信可能距離を大きく設定することも可能となる。
【0014】
上記アンテナは、完全なループ状である必要はなく、非接触タグの情報を読み書きできる程度の範囲でループを構成していればよい。また、ループの形態も限定されることはなく、たとえば、円環状、矩形状、あるいは略コ字状のループ状アンテナを採用できる。
【0015】
上記保持部材を構成する材料は、アンテナを被覆できるとともに、上記ケースに止着できるものであれば特に限定されることはない。たとえば、プラスチック系材料、ゴム系材料を採用することができる。
【0016】
さらに、請求項2に記載した発明のように、上記保持部材を、ゴム等の柔軟な材料で形成することにより、上記ケースを保護する緩衝部を構成することも可能となる。この構成を採用することにより、ケース本体の破損強度を大幅に向上させることができる。
【0017】
上記アンテナを設ける部位も、ケース外周面に沿う部位であれば特に限定されることはない。たとえば、ケースの側部外周面の全域にわたるアンテナを設けることができる。
【0018】
また、請求項3に記載した発明のように、表示部を設けたヘッド部と、上記ヘッド部から一体的に延出する握持操作部とを備える携帯端末装置において、上記アンテナを、上記保持部材を介して上記ヘッド部の側部外周に設けることができる。
【0019】
上記構成を採用することにより、非接触タグに対して表示部をかざすようにしてデータを読み書きすることが可能となるため、取り扱い性が高まる。
【0020】
上記保持部材をケース外周面に対して止着する手法も特に限定されることはない。たとえば、ケース外周面に止着溝等設ける一方、保持部材に上記溝に嵌合する突起等を設けて、上記止着溝に上記突起を嵌合させることにより保持部材をケース外周面に止着することができる。また、接着剤等を用いて保持材を止着することもできる。
【0021】
さらに、請求項4に記載した発明のように、上記ケースを、側部において嵌合させられる上ケースと下ケースとを備えて構成するとともに、上記保持部材を、その一部を上記上ケースと上記下ケースに挟み込むようにして上記ケースの側部外周に止着することもできる。
【0022】
上記構成を採用することにより、保持部材を止着するための部材を別途要することなく、保持部材をケースと一体的に組み付けることが可能になる。また、嵌合部分を介して、アンテナの端部を保持部材からケース内に容易に導くことができる。また、上記保持部材を柔軟な材料で形成することにより、上記上下ケースの嵌合部における防水部材として機能させることができる。
【0023】
アンテナを上記保持部材に保持させる手法も特に限定されることはない。たとえば、保持部材のケース外周面側に凹部を設けておき、この凹部にアンテナを収容して保持させることができる。また、ケース外面にアンテナを収容できる溝を形成しておき、この溝に沿ってアンテナを設けるととともに、上記保持部材で上記溝を封止して、アンテナをケース外周面に止着するように構成することもできる。
【0024】
また、請求項5に記載した発明のように、アンテナをインサート成形により、上記保持部材内部に配置することもできる。この手法を採用することにより、アンテナの組み付け工程を削減することが可能となり、装置の製造工程を合理化できる。
【0025】
上記保持部材は、アンテナを被覆した状態でケースの外周面に止着される。このため、請求項6に記載した発明のように、上記保持部材を、手指の滑り止め部として機能させることができる。
【0026】
上記滑り止め部として機能させるための形態も特に限定されることはない。たとえば、保持部材の全体を柔軟なゴム材料で形成することにより、上記滑り止め部として機能させることができる。また、保持部材の表面に種々の形態の凹凸や突起を設けることにより、滑り止め部として機能させることができる。
【0027】
なお、上記保持部材は、その全体にアンテナを保持させるとともに滑り止め部を兼用させてもよいし、その一部にアンテナを保持させ、他の部分を滑り止め部及び上述した緩衝部として機能させるように構成することもできる。
【0028】
上記構成を採用することにより、上記保持部材に、アンテナの保持及び保護機能と、ケースの緩衝機能と、手指の滑り止め機能の3つの機能を発揮させることが可能となる。
【発明の効果】
【0029】
本願発明によれば、床に落下させたり商品等に衝突させた場合にもアンテナやケースが損傷することが少なく、また、非接触タグとの交信可能距離を大きく設定できる携帯端末装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本願発明の実施形態を図に基づいて説明する。
【0031】
図1から図4に、本願発明に係る携帯端末装置の第1の実施形態を示す。
【0032】
図1に示すように、携帯端末装置1は、電源、交信回路等を内蔵したケース2と、このケース2の側部外周表面を囲むように止着された保持部材3と、この保持部材3に被覆されるようにして保持された略矩形ループ状のアンテナ4とを備えて構成される。
【0033】
上記ケース2は、上面に液晶表示部5を備えるとともに、下面にバーコード等を読み取る光学読取部6を設けたヘッド部7と、このヘッド部7から一体的に延出形成されるとともに上面側に操作キー8等を配列した握持操作部9とを備える。本実施形態に係る上記ケース2は、上ケース10と下ケース11とを側部において互いに嵌合させることにより構成されている。
【0034】
上記保持部材3は、柔軟なゴム材料から形成されており、上記上ケース10と上記下ケース11の嵌合ライン13に沿って、上記ケース2の側部外周面を囲むように止着されている。
【0035】
第1の実施形態では、保持部材3を上記ケース2の側部外周面を囲むように止着するとともに、アンテナ4を、上記保持部材3の全域にわたってインサート成形することにより、上記保持部材3の内部に設けている。上記アンテナ4の端部は、上記握持操作部9の基端側面より上記ケース2の内部に導入されている。
【0036】
本実施形態では、上記ケース2の側部外周面に沿う大きなループを備えるアンテナ4を設けることが可能となり、非接触タグからの交信距離を大きく設定することが可能となる。また、ケース全体を非接触タグに向けてかざすことにより、非接触タグの読み書きを行うことができるため、操作性も高い。
【0037】
また、上記アンテナ4が、上記ケース2の側部外周面に沿って、上記保持部材に被覆された状態で固定的に設けられているため、携帯端末装置1を誤って床等に落下させた場合でも、上記アンテナ4が損傷を受けることは少ない。さらに、上記保持部材3が緩衝部として機能し、ケース2が破損することを防止することもできる。
【0038】
しかも、アンテナ4が柔軟な保持部材3に被覆されるとともに、上記ケース2の側部外周面にバックアップされた状態で上記ケース2に固定的に保持されているため、携帯端末装置の使用時に、上記保持部材3が商品等に接触あるいは衝突しても、上記アンテナ4が変形したり損傷を受けたりすることはない。また、不使用時に異物に接触しても、アンテナ4が損傷を受けることはない。したがって、携帯端末装置1の取り扱い性を格段に向上させることができる。
【0039】
また、本実施形態では、図4に示すように、上記保持部材3を柔軟なゴム材料で形成するとともに、内周側にL字状の延出部15を設け、この延出部15を上記上ケース10と上記下ケース11の嵌合部に設けた嵌合溝16内に挟み込むようにして上記ケース2に止着している。上記構成を採用することにより、上記保持部材3を、上記上ケース10と上記下ケース11の間の防水シール部材として機能させ、ケースの防水性を高めている。
【0040】
しかも、上記延出部15をL字状に形成することにより、上下のケース間で挟圧される幅方向距離を大きく設定して、静電気がケース内部に進入するのを防止している。
【0041】
上記アンテナ4を設ける位置は特に限定されることはない。たとえば、図5及び図6に示す第2の実施形態に係る携帯端末装置201のように、保持部材203をケース2の側部外周の全域に設ける一方、アンテナ204をヘッド部7を囲むようにして、ケース2の側部外周面に沿って略コ字状に設けることもできる。
【0042】
また、上記保持部材を設ける位置も限定されることはない。図7及び図8に示す第3の実施形態に係る携帯端末装置301のように、アンテナ304及び保持部材303を、共にヘッド部7の側部外周面に沿って略コ字状に設けることもできる。
【0043】
また、図9及び図10に示す第4の実施形態に係る携帯端末装置401のように、保持部材403とアンテナ404とを、握持操作部9の両側部外周面に止着される部分と、下ケース11の下面を横断する部分とを設けて略コ字状に構成することもできる。
【0044】
図11から図13に、本願発明の第5の実施形態を示す。
【0045】
この実施形態では、第1の実施形態と同様に、保持部材503及びアンテナ504を、ケース2の側部外周面のほぼ全周を囲むように設けている。また、上記保持材503に、複数の滑り止め凸部516を所定間隔で設けることにより、上記保持部材503に、手指に対する滑り止め部517として機能させている。
【0046】
本実施形態に係る上記滑り止め凸部516は、図12及び図13に示すように、上記保持部材503の軸に直交する方向に上記保持部材503の表面から断面半円状の環状凸部を一体的に膨出成形することにより構成されている。上記滑り止め凸部516を設ける間隔は特に限定されることはなく、携帯端末装置501の形態や寸法に応じて設定することができる。
【0047】
上記構成を採用することにより、使用者の手指が上記滑り止め凸部516によって掛止され、握持操作部9を確実に握持して読み書きのキー操作を行うことができる。また、使用者の握持操作部9に対する握持感覚を改善することもできるため、使い心地が良く、手指の疲労を防止することもできる。
【0048】
また、第5の実施形態に係る携帯端末装置では、図13に示すように、下ケース11の縁部に沿ってアンテナ収容溝521を設け、このアンテナ収容溝521にアンテナ504を収容するとともに、上記保持部材503を用いて上記アンテナ504を被覆するようにして溝内に封止することにより、上記アンテナ504を上記ケース2の側部外周面に沿って止着している。この構成を採用することにより、落下した場合等における衝撃力や保持部材503の変形がアンテナ504に作用することがなくなり、アンテナの耐衝撃性をより高めることができる。
【0049】
上記滑り止め凸部の形態は特に限定されることはない。図14から図16に示す第6の実施形態のように、保持部材603の頂部表面から半球状に膨出する滑り止め凸部616を所定間隔で設けることにより、滑り止め部617を構成することもできる。
【0050】
また、図16に示すように、本実施形態では、上記上ケース10と上記下ケース間の防水性を高めるために、上記保持部材603の内周側に断面矩形状の突起部618を設けるとともに、上記上ケース10及び下ケース11に上記突起部618を収容して挟圧する挟圧溝620を設け、この挟圧溝620の底部に別途シール部材619を設けている。この構成を採用することにより、上記保持部材603を、硬質のゴム等で形成した場合にも、充分な防水性能を確保することが可能となる。なお、上記シール部材620は、上記保持部材603と別途に形成してもよいし、二色成形法等によって上記保持部材603と一体成形することもできる。
【0051】
本願発明は、上述の実施形態に限定されることはない。今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本願発明の範囲は、実施形態で説明した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本願発明によって、誤って落下等させた場合でも、アンテナやケースがが損傷することが少なく、しかも、非接触タグとの交信可能距離を大きく設定できる携帯端末装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本願発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置の全体斜視図である。
【図2】図1に示す携帯端末装置の正面図である。
【図3】図1に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図4】図2におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本願発明の第2の実施形態に係る携帯端末装置の正面図である。
【図6】図5に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図7】本願発明の第3の実施形態に係る携帯端末装置の正面図である。
【図8】図7に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図9】本願発明の第4の実施形態に係る携帯端末装置の正面図である。
【図10】図9に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図11】本願発明の第5の実施形態に係る携帯端末装置の正面図である。
【図12】図11に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図13】図11におけるXIII−XIII線に沿う断面図である。
【図14】本願発明の第6の実施形態に係る携帯端末装置の正面図である。
【図15】図14に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図16】図14におけるXVI−XVI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
【0054】
1 携帯端末装置
2 ケース
3 保持部材
4 アンテナ
【技術分野】
【0001】
本願発明は、ICタグ等の非接触タグの情報を読み取ったり書き込んだりする携帯端末装置に関する。
【0002】
情報記憶用のICチップとアンテナとを備えて構成されるいわゆるICタグ等の非接触タグは、それまで利用されていたバーコード等に比べて、表面の汚れの影響が少なく、非接触で情報を読み取りあるいは書き込むことが可能であり、しかも、格納できる情報量が多いため、種々の用途で急速に普及している。上記非接触タグのデータは、上記非接触タグに近接させられて情報を交信できるアンテナを備えた端末装置によって読み取られ、あるいは書き込まれる。
【0003】
上記端末装置として、上記アンテナと、読み取ったデータ等を表示できる表示部とを備え、種々の場面で使用できる携帯型の端末装置が普及している。携帯型の端末装置では、本体ケースにループ状のアンテナを延出させ、このアンテナを上記非接触タグにかざすことにより、上記非接触タグと交信を行い、上記情報を読み書きする。上記端末装置のアンテナと上記非接触タグとの間の読み書き可能な距離は、アンテナのループが大きいほど長くなる。このため、できるだけ大きなループのアンテナを採用するとともに、不使用時に邪魔にならないようにアンテナを折り畳み状に設けた携帯端末装置が普及している。
【0004】
【特許文献1】特許第3666593号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献に記載された携帯端末装置においては、針金状のループアンテナを、不使用時には本体の表示画面の周りに位置させた折り畳み状態とする一方、使用時には、上記アンテナをケースの先端部に設けた表示部から前方へ延出させるように構成している。
【0006】
上記特許文献1に記載された端末装置では、使用時に、針金状の上記アンテナが端末装置本体から突出した状態となる。このため、装置を誤って床に落下させた場合、上記アンテナが破損しやすい。アンテナが本体から突出しているため、非接触タグとの交信距離間隔をつかみにくく、非接触タグを貼着した商品に上記アンテナを衝突させる可能性も高い。非接触タグとの交信距離を長く設定するには大きなループのアンテナを採用するのが望ましいが、上記特許文献1に記載されている携帯端末装置においては、上記理由から採用できるアンテナの大きさが表示画面の大きさ程度に限られることになる。
【0007】
一方、装置の不使用時には、針金状のアンテナが本体に対して折り畳まれるのであるが、アンテナの折り畳みあるいは拡開の際に、本体とアンテナの接続部分に応力が集中しやすい。このため、折り畳み操作を繰り返すうちに、上記接続部分が破断することも多い。
【0008】
また、折り畳み状態のアンテナが本体の表示画面の周りに位置するように構成されてはいるが、本体に比べて強度の低いアンテナが本体に添着した状態となるため、他の器物と接触するとアンテナが傷つく可能性も高い。したがって、収納時の取り扱いにも注意が必要となる。
【0009】
本願発明は、上記問題を解決するために案出されたものであり、床等に落下させたり、商品に接触させた場合でも、ケースやアンテナが損傷することが少なく、しかも、非接触タグとの交信可能距離を大きく設定できる携帯端末装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願の請求項1に記載した発明は、非接触タグのデータをアンテナを用いて読み取る及び/又は書き込む携帯端末装置であって、ループ状のアンテナと、上記アンテナを被覆するとともに端末装置のケース外周面に沿って止着する保持部材とを備えて構成される。
【0011】
本願発明では、ループ状のアンテナが端末装置のケース外周面に保持部材を介して固定的に設けられる。しかも、上記アンテナは、上記保持部材に被覆された状態で保持されるため、装置を落下させた場合にも破損しにくい。なお、アンテナを被覆する形態は特に限定されることはなく、アンテナを保持部材内にインサートして成形した形態を採用することもできるし、上記ケースの側部外面と保持部材の内面との間で、アンテナを挟持するようにして被覆保持することもできる。
【0012】
また、折り畳み機構等の可動部分がなく、しかも、アンテナが保持部材に被覆されているため、非接触タグを貼着した商品等に上記保持部材が接触したとしても、アンテナが損傷する恐れもない。また、ケース自体を非接触タグにかざすようにしてデータを読み書きすることができる。したがって、取り扱い性が格段に向上する。
【0013】
さらに、上記アンテナは、装置のケース外周面に沿って止着されるため、大きなループを備えるアンテナ採用することが可能となる。たとえば、矩形状ケースの側部外周面の全周にアンテナを設けると、上記ケースと同じ大きさのループアンテナを採用することが可能となる。したがって、非接触タグとケースとの間の交信可能距離を大きく設定することも可能となる。
【0014】
上記アンテナは、完全なループ状である必要はなく、非接触タグの情報を読み書きできる程度の範囲でループを構成していればよい。また、ループの形態も限定されることはなく、たとえば、円環状、矩形状、あるいは略コ字状のループ状アンテナを採用できる。
【0015】
上記保持部材を構成する材料は、アンテナを被覆できるとともに、上記ケースに止着できるものであれば特に限定されることはない。たとえば、プラスチック系材料、ゴム系材料を採用することができる。
【0016】
さらに、請求項2に記載した発明のように、上記保持部材を、ゴム等の柔軟な材料で形成することにより、上記ケースを保護する緩衝部を構成することも可能となる。この構成を採用することにより、ケース本体の破損強度を大幅に向上させることができる。
【0017】
上記アンテナを設ける部位も、ケース外周面に沿う部位であれば特に限定されることはない。たとえば、ケースの側部外周面の全域にわたるアンテナを設けることができる。
【0018】
また、請求項3に記載した発明のように、表示部を設けたヘッド部と、上記ヘッド部から一体的に延出する握持操作部とを備える携帯端末装置において、上記アンテナを、上記保持部材を介して上記ヘッド部の側部外周に設けることができる。
【0019】
上記構成を採用することにより、非接触タグに対して表示部をかざすようにしてデータを読み書きすることが可能となるため、取り扱い性が高まる。
【0020】
上記保持部材をケース外周面に対して止着する手法も特に限定されることはない。たとえば、ケース外周面に止着溝等設ける一方、保持部材に上記溝に嵌合する突起等を設けて、上記止着溝に上記突起を嵌合させることにより保持部材をケース外周面に止着することができる。また、接着剤等を用いて保持材を止着することもできる。
【0021】
さらに、請求項4に記載した発明のように、上記ケースを、側部において嵌合させられる上ケースと下ケースとを備えて構成するとともに、上記保持部材を、その一部を上記上ケースと上記下ケースに挟み込むようにして上記ケースの側部外周に止着することもできる。
【0022】
上記構成を採用することにより、保持部材を止着するための部材を別途要することなく、保持部材をケースと一体的に組み付けることが可能になる。また、嵌合部分を介して、アンテナの端部を保持部材からケース内に容易に導くことができる。また、上記保持部材を柔軟な材料で形成することにより、上記上下ケースの嵌合部における防水部材として機能させることができる。
【0023】
アンテナを上記保持部材に保持させる手法も特に限定されることはない。たとえば、保持部材のケース外周面側に凹部を設けておき、この凹部にアンテナを収容して保持させることができる。また、ケース外面にアンテナを収容できる溝を形成しておき、この溝に沿ってアンテナを設けるととともに、上記保持部材で上記溝を封止して、アンテナをケース外周面に止着するように構成することもできる。
【0024】
また、請求項5に記載した発明のように、アンテナをインサート成形により、上記保持部材内部に配置することもできる。この手法を採用することにより、アンテナの組み付け工程を削減することが可能となり、装置の製造工程を合理化できる。
【0025】
上記保持部材は、アンテナを被覆した状態でケースの外周面に止着される。このため、請求項6に記載した発明のように、上記保持部材を、手指の滑り止め部として機能させることができる。
【0026】
上記滑り止め部として機能させるための形態も特に限定されることはない。たとえば、保持部材の全体を柔軟なゴム材料で形成することにより、上記滑り止め部として機能させることができる。また、保持部材の表面に種々の形態の凹凸や突起を設けることにより、滑り止め部として機能させることができる。
【0027】
なお、上記保持部材は、その全体にアンテナを保持させるとともに滑り止め部を兼用させてもよいし、その一部にアンテナを保持させ、他の部分を滑り止め部及び上述した緩衝部として機能させるように構成することもできる。
【0028】
上記構成を採用することにより、上記保持部材に、アンテナの保持及び保護機能と、ケースの緩衝機能と、手指の滑り止め機能の3つの機能を発揮させることが可能となる。
【発明の効果】
【0029】
本願発明によれば、床に落下させたり商品等に衝突させた場合にもアンテナやケースが損傷することが少なく、また、非接触タグとの交信可能距離を大きく設定できる携帯端末装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本願発明の実施形態を図に基づいて説明する。
【0031】
図1から図4に、本願発明に係る携帯端末装置の第1の実施形態を示す。
【0032】
図1に示すように、携帯端末装置1は、電源、交信回路等を内蔵したケース2と、このケース2の側部外周表面を囲むように止着された保持部材3と、この保持部材3に被覆されるようにして保持された略矩形ループ状のアンテナ4とを備えて構成される。
【0033】
上記ケース2は、上面に液晶表示部5を備えるとともに、下面にバーコード等を読み取る光学読取部6を設けたヘッド部7と、このヘッド部7から一体的に延出形成されるとともに上面側に操作キー8等を配列した握持操作部9とを備える。本実施形態に係る上記ケース2は、上ケース10と下ケース11とを側部において互いに嵌合させることにより構成されている。
【0034】
上記保持部材3は、柔軟なゴム材料から形成されており、上記上ケース10と上記下ケース11の嵌合ライン13に沿って、上記ケース2の側部外周面を囲むように止着されている。
【0035】
第1の実施形態では、保持部材3を上記ケース2の側部外周面を囲むように止着するとともに、アンテナ4を、上記保持部材3の全域にわたってインサート成形することにより、上記保持部材3の内部に設けている。上記アンテナ4の端部は、上記握持操作部9の基端側面より上記ケース2の内部に導入されている。
【0036】
本実施形態では、上記ケース2の側部外周面に沿う大きなループを備えるアンテナ4を設けることが可能となり、非接触タグからの交信距離を大きく設定することが可能となる。また、ケース全体を非接触タグに向けてかざすことにより、非接触タグの読み書きを行うことができるため、操作性も高い。
【0037】
また、上記アンテナ4が、上記ケース2の側部外周面に沿って、上記保持部材に被覆された状態で固定的に設けられているため、携帯端末装置1を誤って床等に落下させた場合でも、上記アンテナ4が損傷を受けることは少ない。さらに、上記保持部材3が緩衝部として機能し、ケース2が破損することを防止することもできる。
【0038】
しかも、アンテナ4が柔軟な保持部材3に被覆されるとともに、上記ケース2の側部外周面にバックアップされた状態で上記ケース2に固定的に保持されているため、携帯端末装置の使用時に、上記保持部材3が商品等に接触あるいは衝突しても、上記アンテナ4が変形したり損傷を受けたりすることはない。また、不使用時に異物に接触しても、アンテナ4が損傷を受けることはない。したがって、携帯端末装置1の取り扱い性を格段に向上させることができる。
【0039】
また、本実施形態では、図4に示すように、上記保持部材3を柔軟なゴム材料で形成するとともに、内周側にL字状の延出部15を設け、この延出部15を上記上ケース10と上記下ケース11の嵌合部に設けた嵌合溝16内に挟み込むようにして上記ケース2に止着している。上記構成を採用することにより、上記保持部材3を、上記上ケース10と上記下ケース11の間の防水シール部材として機能させ、ケースの防水性を高めている。
【0040】
しかも、上記延出部15をL字状に形成することにより、上下のケース間で挟圧される幅方向距離を大きく設定して、静電気がケース内部に進入するのを防止している。
【0041】
上記アンテナ4を設ける位置は特に限定されることはない。たとえば、図5及び図6に示す第2の実施形態に係る携帯端末装置201のように、保持部材203をケース2の側部外周の全域に設ける一方、アンテナ204をヘッド部7を囲むようにして、ケース2の側部外周面に沿って略コ字状に設けることもできる。
【0042】
また、上記保持部材を設ける位置も限定されることはない。図7及び図8に示す第3の実施形態に係る携帯端末装置301のように、アンテナ304及び保持部材303を、共にヘッド部7の側部外周面に沿って略コ字状に設けることもできる。
【0043】
また、図9及び図10に示す第4の実施形態に係る携帯端末装置401のように、保持部材403とアンテナ404とを、握持操作部9の両側部外周面に止着される部分と、下ケース11の下面を横断する部分とを設けて略コ字状に構成することもできる。
【0044】
図11から図13に、本願発明の第5の実施形態を示す。
【0045】
この実施形態では、第1の実施形態と同様に、保持部材503及びアンテナ504を、ケース2の側部外周面のほぼ全周を囲むように設けている。また、上記保持材503に、複数の滑り止め凸部516を所定間隔で設けることにより、上記保持部材503に、手指に対する滑り止め部517として機能させている。
【0046】
本実施形態に係る上記滑り止め凸部516は、図12及び図13に示すように、上記保持部材503の軸に直交する方向に上記保持部材503の表面から断面半円状の環状凸部を一体的に膨出成形することにより構成されている。上記滑り止め凸部516を設ける間隔は特に限定されることはなく、携帯端末装置501の形態や寸法に応じて設定することができる。
【0047】
上記構成を採用することにより、使用者の手指が上記滑り止め凸部516によって掛止され、握持操作部9を確実に握持して読み書きのキー操作を行うことができる。また、使用者の握持操作部9に対する握持感覚を改善することもできるため、使い心地が良く、手指の疲労を防止することもできる。
【0048】
また、第5の実施形態に係る携帯端末装置では、図13に示すように、下ケース11の縁部に沿ってアンテナ収容溝521を設け、このアンテナ収容溝521にアンテナ504を収容するとともに、上記保持部材503を用いて上記アンテナ504を被覆するようにして溝内に封止することにより、上記アンテナ504を上記ケース2の側部外周面に沿って止着している。この構成を採用することにより、落下した場合等における衝撃力や保持部材503の変形がアンテナ504に作用することがなくなり、アンテナの耐衝撃性をより高めることができる。
【0049】
上記滑り止め凸部の形態は特に限定されることはない。図14から図16に示す第6の実施形態のように、保持部材603の頂部表面から半球状に膨出する滑り止め凸部616を所定間隔で設けることにより、滑り止め部617を構成することもできる。
【0050】
また、図16に示すように、本実施形態では、上記上ケース10と上記下ケース間の防水性を高めるために、上記保持部材603の内周側に断面矩形状の突起部618を設けるとともに、上記上ケース10及び下ケース11に上記突起部618を収容して挟圧する挟圧溝620を設け、この挟圧溝620の底部に別途シール部材619を設けている。この構成を採用することにより、上記保持部材603を、硬質のゴム等で形成した場合にも、充分な防水性能を確保することが可能となる。なお、上記シール部材620は、上記保持部材603と別途に形成してもよいし、二色成形法等によって上記保持部材603と一体成形することもできる。
【0051】
本願発明は、上述の実施形態に限定されることはない。今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本願発明の範囲は、実施形態で説明した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本願発明によって、誤って落下等させた場合でも、アンテナやケースがが損傷することが少なく、しかも、非接触タグとの交信可能距離を大きく設定できる携帯端末装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本願発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置の全体斜視図である。
【図2】図1に示す携帯端末装置の正面図である。
【図3】図1に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図4】図2におけるIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本願発明の第2の実施形態に係る携帯端末装置の正面図である。
【図6】図5に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図7】本願発明の第3の実施形態に係る携帯端末装置の正面図である。
【図8】図7に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図9】本願発明の第4の実施形態に係る携帯端末装置の正面図である。
【図10】図9に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図11】本願発明の第5の実施形態に係る携帯端末装置の正面図である。
【図12】図11に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図13】図11におけるXIII−XIII線に沿う断面図である。
【図14】本願発明の第6の実施形態に係る携帯端末装置の正面図である。
【図15】図14に示す携帯端末装置の右側面図である。
【図16】図14におけるXVI−XVI線に沿う断面図である。
【符号の説明】
【0054】
1 携帯端末装置
2 ケース
3 保持部材
4 アンテナ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触タグのデータを、アンテナを用いて読み取る及び/又は書き込む携帯端末装置であって、
ループ状のアンテナと、
上記アンテナを被覆するとともに端末装置のケース外周面に沿って止着する保持部材とを備える、携帯端末装置。
【請求項2】
上記保持部材が柔軟な材料で形成されているとともに、上記ケースを保護する緩衝部を構成している、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
表示部を設けたヘッド部と、
上記ヘッド部から一体的に延出する握持操作部とを備えるとともに、
上記アンテナが、上記保持部材を介して上記ヘッド部の側部外周に設けられている、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項4】
上記ケースは、側部において嵌合させられる上ケースと下ケースとを備えて構成されているとともに、
上記保持部材は、その一部が上記上ケースと上記下ケースに挟み込まれるようにして上記ケースの側部外周に止着されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項5】
上記保持部材は、アンテナを内部にインサートして一体成形されている、請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項6】
上記保持部材が、手指の滑り止め部を構成している、請求項1から請求項5のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項1】
非接触タグのデータを、アンテナを用いて読み取る及び/又は書き込む携帯端末装置であって、
ループ状のアンテナと、
上記アンテナを被覆するとともに端末装置のケース外周面に沿って止着する保持部材とを備える、携帯端末装置。
【請求項2】
上記保持部材が柔軟な材料で形成されているとともに、上記ケースを保護する緩衝部を構成している、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
表示部を設けたヘッド部と、
上記ヘッド部から一体的に延出する握持操作部とを備えるとともに、
上記アンテナが、上記保持部材を介して上記ヘッド部の側部外周に設けられている、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項4】
上記ケースは、側部において嵌合させられる上ケースと下ケースとを備えて構成されているとともに、
上記保持部材は、その一部が上記上ケースと上記下ケースに挟み込まれるようにして上記ケースの側部外周に止着されている、請求項1から請求項3のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項5】
上記保持部材は、アンテナを内部にインサートして一体成形されている、請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項6】
上記保持部材が、手指の滑り止め部を構成している、請求項1から請求項5のいずれかに記載の携帯端末装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2009−199489(P2009−199489A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−42438(P2008−42438)
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【出願人】(504126112)住友電工システムソリューション株式会社 (78)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【出願人】(504126112)住友電工システムソリューション株式会社 (78)
【Fターム(参考)】
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