携帯端末装置
【課題】光を画像に確実に当てることが可能な携帯端末装置を提供する。
【解決手段】画像15に光を照射し前記画像15を読み取るスキャナを備えた携帯端末装置において、前記携帯端末装置の使用時に前記画像15への前記光の照射方向の案内及び前記画像15上における前記光の照射位置の案内となるカバー5を備え、前記カバー5の先端部を前記画像15上に当接させた状態で前記携帯端末装置を使用することを特徴とする携帯端末装置。
【解決手段】画像15に光を照射し前記画像15を読み取るスキャナを備えた携帯端末装置において、前記携帯端末装置の使用時に前記画像15への前記光の照射方向の案内及び前記画像15上における前記光の照射位置の案内となるカバー5を備え、前記カバー5の先端部を前記画像15上に当接させた状態で前記携帯端末装置を使用することを特徴とする携帯端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキャナを備えた携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
国際公開WO2003/019462号パンフレット(特許文献1)は、要約及び図1に、本体右側面に、バーコード等を読み取るためのレーザ式のスキャナが設けられた携帯端末装置(ハンドヘルドターミナル)を開示している。
【0003】
特開2000−90188号公報(特許文献2)は、段落[0011]及び図1に、携帯端末装置に差し込み可能な光学情報読取装置であって、筐体に設けた光通過窓を通じて記録票上のバーコードを光照射するための発光素子及び光照射されたバーコードからの反射光を光通過窓を通じて受光する受光素子を備えた光学情報読取装置を開示している。
【0004】
特開2001−307007号公報(特許文献3)は、要約及び図1に、携帯端末装置の下側面に、レーザ光を取捨して印影、署名等を読み取るCCDセンサ等からなるスキャナーが設けられた携帯端末装置を開示している。
【0005】
店舗等での物品管理業務においては、一枚の用紙に縦、横方向に複数のバーコードが印刷されているシート(バーコードシート)を使用している。そして、バーコードにレーザー光を照射しバーコードを読み取るレーザースキャナを備えた携帯端末装置を使用し、バーコードシートから必要なバーコードの情報をレーザースキャナで読み取る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開WO2003/019462号パンフレット
【特許文献2】特開2000−90188号公報
【特許文献3】特開2001−307007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の携帯端末装置では、バーコード(画像)へのレーザー光の照射方向及びバーコード(画像)上におけるレーザー光の位置が分かりづらく、バーコードシート上の間違ったバーコードの情報を読み取ってしまうケースがあった。
【0008】
特に操作に慣れない初心者においては、従来の携帯端末では、レーザー光がどの方向に照射するのかは実際に照射してみないとわからないことがあった。上述のバーコードシート上において、携帯端末で必要なバーコード(画像)を狙うのは困難なため、携帯端末に内蔵されているレーザースキャナを使用しないで、別の手段で対応するケースもあった。例えば、携帯端末の外部インターフェイスに、バーコードをなぞると読み込むペンスキャナを接続してこのペンスキャナで対応するケースもあった。
【0009】
本発明の目的は、画像に光を照射し前記画像を読み取るスキャナを備えた携帯端末装置において、前記光を前記画像に確実に当てることが可能な携帯端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、画像に光を照射し前記画像を読み取るスキャナを備えた携帯端末装置において、前記携帯端末装置の使用時に前記画像への前記光の照射方向の案内及び前記画像上における前記光の照射位置の案内となるカバーを備え、前記カバーの先端部を前記画像上に当接させた状態で前記携帯端末装置を使用することを特徴とする携帯端末装置が得られる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像に光を照射し前記画像を読み取るスキャナを備えた携帯端末装置において、前記光を前記画像に確実に当てることが可能な携帯端末装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態による携帯端末装置の装置本体を説明するための斜視図である。
【図2】上記第1の実施形態による携帯端末装置のレーザースキャナを説明するための斜視図である。
【図3】上記第1の実施形態による携帯端末装置に用いられる液晶保護カバーを示した斜視図である。
【図4】上記第1の実施形態による携帯端末装置に用いられる液晶保護カバーを示した別の斜視図である。
【図5】上記第1の実施形態による携帯端末装置の不使用時の状態を示した斜視図である。
【図6】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を示した斜視図である。
【図7】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を示した別の斜視図である。
【図8】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を説明するための斜視図である。
【図9】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を説明するための別の斜視図である。
【図10】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を説明するための更に別の斜視図である。
【図11】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を説明するための側面図である。
【図12】上記第1の実施形態による携帯端末装置の別の状態を示した斜視図である。
【図13】上記第1の実施形態による携帯端末装置のレーザー光と液晶保護カバーとの関係を説明するための図である。
【図14】本発明の第2の実施形態による携帯端末装置のレーザー光と液晶保護カバーとの関係を説明するための図である。
【図15】本発明の第3の実施形態による携帯端末装置の不使用時の状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態による携帯端末装置について図面を参照して説明する。
【0014】
図1〜図12には、本発明の第1の実施形態による携帯端末装置1が示されている。
【0015】
図8〜図11に示したように、第1の実施形態による携帯端末装置1は、バーコード(画像)15にレーザー光13を照射しバーコード(画像)15を読み取るレーザースキャナ20(図2)を備え、携帯端末装置1の使用時にバーコード(画像)15へのレーザー光13の照射方向の案内及びバーコード(画像)15上におけるレーザー光13の照射位置の案内となるカバー5を備え、カバー5の先端部をバーコード(画像)15上に当接させた状態で携帯端末装置1を使用することを特徴とする。
【0016】
携帯端末装置1は表示部として液晶部4(図1)を更に備え、カバー5は携帯端末装置1の不使用時に(図5)、液晶部4を保護する保護カバー(液晶保護カバー)として機能するものである。
【0017】
この際、カバー5は携帯端末装置1の装置本体に回転可能に取り付けられ、カバー5は携帯端末装置1の不使用時に(図5)、カバー5を装置本体に対してカバー5が液晶部4を覆うように回転させることにより、液晶部4を保護する保護カバー(液晶保護カバー)として機能するものである。以下、カバー5を液晶保護カバー5とも称す。
【0018】
以下、第1の実施形態による携帯端末装置1について詳細に説明する。
【0019】
図1及び図2は携帯端末装置1の装置本体の外観を示している。
【0020】
図1において、携帯端末装置1はタッチパネル30と、液晶から構成される液晶部4を備えている。液晶部4は携帯端末装置1を持ち運び時に机の角にぶつけたり、物を落としたりすると破損する場合がある。保護用のカバーを実装することで、液晶部4の破損を防止することが可能となる。
【0021】
図2において、レーザースキャナ20からのレーザー光13(図9〜図11)はレーザー発光部2から照射される。
【0022】
図3及び図4はカバー(液晶保護カバー)5の外観を示している。液晶保護カバー5には携帯端末装置1に固定するための突起8及び9や回転軸6を備えている。
【0023】
図5は携帯端末装置1に液晶保護カバー5を実装した状態(携帯端末装置1の不使用時或いは運搬時)の外観を示している。携帯端末装置1と液晶保護カバー5は液晶保護カバー5の回転軸6を携帯端末装置1の回転軸挿入穴3に差し込むことで実装出来る。液晶保護カバー5を閉じた場合には液晶保護カバー5が容易に開かないようにするため、液晶保護カバー5の突起8と携帯端末装置1の穴10を嵌合させることで固定される。その時、液晶保護カバー5の突起9は携帯端末装置1から離れた位置にあったり、または携帯端末装置1に逃げの穴を設ける等で携帯端末装置1と接触しない位置関係にある。液晶保護カバー5は持ち上げることで固定は解除され、回転軸6を中心に回転する。
【0024】
図6は液晶保護カバー5を全開した状態の外観を示している。液晶保護カバー5は全開した時に液晶保護カバー5の突起9(図1)と携帯端末装置1の穴12(図3)を嵌合させることで固定される。
【0025】
図7は液晶保護カバー5を全開した位置で携帯端末装置1からレーザー光13を照射させた状態の外観を示す。レーザー光13は液晶保護カバー5の一平面に沿って照射される。液晶保護カバー5は透明材料で成形されており、レーザー光13の照射状態が液晶保護カバー5の上方(携帯端末装置1の液晶面4側)からも確認することが可能である(図9)。
【0026】
図8〜図11は携帯端末装置1で一枚の用紙に多数バーコードが印刷されたバーコードシート14のバーコード15を読み取る状態(携帯端末装置1の使用時)を示している。図8において、液晶保護カバー5の先端部をレーザー光照射位置を示すマーク7を目安として読み取りたいバーコード15に当接する。その状態でレーザー光13を照射することで間違って他のバーコードの情報を読み取ることなく、簡単に必要なバーコード15の情報を読み取ることが可能となる。
【0027】
図12はレーザースキャナ20を使用せずに携帯端末装置1を運用している状態を示している。この際には、液晶保護カバー5を回転し液晶保護カバー5の突起9と携帯端末装置1の穴11を嵌合させることで、液晶保護カバー5を立てて固定することが可能であり、奥行き方向に液晶保護カバー5が出っ張らず運用時に邪魔にならない。
【0028】
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0029】
第1の効果は携帯端末装置1に、レーザー光13の照射方向及び照射位置を案内させるカバー5を備えることで、レーザー光13をバーコードシート14上のバーコード15に確実に当てることが可能となる。
【0030】
第2の効果は液晶保護カバー5に、レーザー光13の照射方向及び照射位置を案内させるカバーの機能をもたせることで、一つの部品で「液晶保護カバー」及び「照射方向及び照射位置の案内」の二つの機能を持たせることが可能となり、ユーザーの使い勝手が向上する。
【0031】
上記第1の実施形態による携帯端末装置1では、図13に示すように、レーザー光13と液晶保護カバー5の一平面とが平行である場合を説明した。なお、液晶保護カバー5の一平面とレーザー光13とは、できるだけ近付ける(バーコード15の縦の長さのなかに、液晶保護カバー5のバーコード15への当接点(接触点)とレーザー光13とが余裕をもって入ればよい)。
【0032】
これに対して、本発明の第2の実施形態による携帯端末装置1では、図14に示すように、レーザー光13と液晶保護カバー5の一平面とは平行ではなく、レーザー光13と液晶保護カバー5の一平面とはバーコード15の先で交差する。このようにレーザー光13が液晶保護カバー5の一平面に沿って照射されるようにしてもよい。なお、図14の場合も、液晶保護カバー5の一平面とレーザー光13とは、できるだけ近付ける(バーコード15の縦の長さのなかに、液晶保護カバー5のバーコード15への当接点(接触点)とレーザー光13とが余裕をもって入ればよい)。
【0033】
図15を参照すると、本発明の第3の実施形態による携帯端末装置1が示されている。第3の実施形態による携帯端末装置1において、基本的構成は上記第1の実施形態による携帯端末装置1と同様であるが、液晶保護カバー5についてさらに工夫している。即ち、液晶保護カバー5はタッチペン保持形状16を備えることで、タッチパネル30(図1)の操作に必要なタッチペン17をタッチペン保持形状16に保持させることが可能となる。タッチペン17を装置本体に収納できない場合に有効である。
【0034】
なお、上述の実施形態は、レーザースキャナ20が「一次元レーザースキャナ」である場合について説明しているが、レーザースキャナ20を、レーザー光やLEDを発光する「一次元及び二次元バーコードスキャナ」に置き換えて使用することができる。
【0035】
以上、実施の形態を参照して本願発明を詳細に説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解できる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0036】
1 携帯端末装置
4 液晶部(表示部)
5 液晶保護カバー(カバー)
13 レーザー光
15 バーコード(画像)
20 レーザースキャナ
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキャナを備えた携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
国際公開WO2003/019462号パンフレット(特許文献1)は、要約及び図1に、本体右側面に、バーコード等を読み取るためのレーザ式のスキャナが設けられた携帯端末装置(ハンドヘルドターミナル)を開示している。
【0003】
特開2000−90188号公報(特許文献2)は、段落[0011]及び図1に、携帯端末装置に差し込み可能な光学情報読取装置であって、筐体に設けた光通過窓を通じて記録票上のバーコードを光照射するための発光素子及び光照射されたバーコードからの反射光を光通過窓を通じて受光する受光素子を備えた光学情報読取装置を開示している。
【0004】
特開2001−307007号公報(特許文献3)は、要約及び図1に、携帯端末装置の下側面に、レーザ光を取捨して印影、署名等を読み取るCCDセンサ等からなるスキャナーが設けられた携帯端末装置を開示している。
【0005】
店舗等での物品管理業務においては、一枚の用紙に縦、横方向に複数のバーコードが印刷されているシート(バーコードシート)を使用している。そして、バーコードにレーザー光を照射しバーコードを読み取るレーザースキャナを備えた携帯端末装置を使用し、バーコードシートから必要なバーコードの情報をレーザースキャナで読み取る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開WO2003/019462号パンフレット
【特許文献2】特開2000−90188号公報
【特許文献3】特開2001−307007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の携帯端末装置では、バーコード(画像)へのレーザー光の照射方向及びバーコード(画像)上におけるレーザー光の位置が分かりづらく、バーコードシート上の間違ったバーコードの情報を読み取ってしまうケースがあった。
【0008】
特に操作に慣れない初心者においては、従来の携帯端末では、レーザー光がどの方向に照射するのかは実際に照射してみないとわからないことがあった。上述のバーコードシート上において、携帯端末で必要なバーコード(画像)を狙うのは困難なため、携帯端末に内蔵されているレーザースキャナを使用しないで、別の手段で対応するケースもあった。例えば、携帯端末の外部インターフェイスに、バーコードをなぞると読み込むペンスキャナを接続してこのペンスキャナで対応するケースもあった。
【0009】
本発明の目的は、画像に光を照射し前記画像を読み取るスキャナを備えた携帯端末装置において、前記光を前記画像に確実に当てることが可能な携帯端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によれば、画像に光を照射し前記画像を読み取るスキャナを備えた携帯端末装置において、前記携帯端末装置の使用時に前記画像への前記光の照射方向の案内及び前記画像上における前記光の照射位置の案内となるカバーを備え、前記カバーの先端部を前記画像上に当接させた状態で前記携帯端末装置を使用することを特徴とする携帯端末装置が得られる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、画像に光を照射し前記画像を読み取るスキャナを備えた携帯端末装置において、前記光を前記画像に確実に当てることが可能な携帯端末装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態による携帯端末装置の装置本体を説明するための斜視図である。
【図2】上記第1の実施形態による携帯端末装置のレーザースキャナを説明するための斜視図である。
【図3】上記第1の実施形態による携帯端末装置に用いられる液晶保護カバーを示した斜視図である。
【図4】上記第1の実施形態による携帯端末装置に用いられる液晶保護カバーを示した別の斜視図である。
【図5】上記第1の実施形態による携帯端末装置の不使用時の状態を示した斜視図である。
【図6】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を示した斜視図である。
【図7】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を示した別の斜視図である。
【図8】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を説明するための斜視図である。
【図9】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を説明するための別の斜視図である。
【図10】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を説明するための更に別の斜視図である。
【図11】上記第1の実施形態による携帯端末装置の使用時の状態を説明するための側面図である。
【図12】上記第1の実施形態による携帯端末装置の別の状態を示した斜視図である。
【図13】上記第1の実施形態による携帯端末装置のレーザー光と液晶保護カバーとの関係を説明するための図である。
【図14】本発明の第2の実施形態による携帯端末装置のレーザー光と液晶保護カバーとの関係を説明するための図である。
【図15】本発明の第3の実施形態による携帯端末装置の不使用時の状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態による携帯端末装置について図面を参照して説明する。
【0014】
図1〜図12には、本発明の第1の実施形態による携帯端末装置1が示されている。
【0015】
図8〜図11に示したように、第1の実施形態による携帯端末装置1は、バーコード(画像)15にレーザー光13を照射しバーコード(画像)15を読み取るレーザースキャナ20(図2)を備え、携帯端末装置1の使用時にバーコード(画像)15へのレーザー光13の照射方向の案内及びバーコード(画像)15上におけるレーザー光13の照射位置の案内となるカバー5を備え、カバー5の先端部をバーコード(画像)15上に当接させた状態で携帯端末装置1を使用することを特徴とする。
【0016】
携帯端末装置1は表示部として液晶部4(図1)を更に備え、カバー5は携帯端末装置1の不使用時に(図5)、液晶部4を保護する保護カバー(液晶保護カバー)として機能するものである。
【0017】
この際、カバー5は携帯端末装置1の装置本体に回転可能に取り付けられ、カバー5は携帯端末装置1の不使用時に(図5)、カバー5を装置本体に対してカバー5が液晶部4を覆うように回転させることにより、液晶部4を保護する保護カバー(液晶保護カバー)として機能するものである。以下、カバー5を液晶保護カバー5とも称す。
【0018】
以下、第1の実施形態による携帯端末装置1について詳細に説明する。
【0019】
図1及び図2は携帯端末装置1の装置本体の外観を示している。
【0020】
図1において、携帯端末装置1はタッチパネル30と、液晶から構成される液晶部4を備えている。液晶部4は携帯端末装置1を持ち運び時に机の角にぶつけたり、物を落としたりすると破損する場合がある。保護用のカバーを実装することで、液晶部4の破損を防止することが可能となる。
【0021】
図2において、レーザースキャナ20からのレーザー光13(図9〜図11)はレーザー発光部2から照射される。
【0022】
図3及び図4はカバー(液晶保護カバー)5の外観を示している。液晶保護カバー5には携帯端末装置1に固定するための突起8及び9や回転軸6を備えている。
【0023】
図5は携帯端末装置1に液晶保護カバー5を実装した状態(携帯端末装置1の不使用時或いは運搬時)の外観を示している。携帯端末装置1と液晶保護カバー5は液晶保護カバー5の回転軸6を携帯端末装置1の回転軸挿入穴3に差し込むことで実装出来る。液晶保護カバー5を閉じた場合には液晶保護カバー5が容易に開かないようにするため、液晶保護カバー5の突起8と携帯端末装置1の穴10を嵌合させることで固定される。その時、液晶保護カバー5の突起9は携帯端末装置1から離れた位置にあったり、または携帯端末装置1に逃げの穴を設ける等で携帯端末装置1と接触しない位置関係にある。液晶保護カバー5は持ち上げることで固定は解除され、回転軸6を中心に回転する。
【0024】
図6は液晶保護カバー5を全開した状態の外観を示している。液晶保護カバー5は全開した時に液晶保護カバー5の突起9(図1)と携帯端末装置1の穴12(図3)を嵌合させることで固定される。
【0025】
図7は液晶保護カバー5を全開した位置で携帯端末装置1からレーザー光13を照射させた状態の外観を示す。レーザー光13は液晶保護カバー5の一平面に沿って照射される。液晶保護カバー5は透明材料で成形されており、レーザー光13の照射状態が液晶保護カバー5の上方(携帯端末装置1の液晶面4側)からも確認することが可能である(図9)。
【0026】
図8〜図11は携帯端末装置1で一枚の用紙に多数バーコードが印刷されたバーコードシート14のバーコード15を読み取る状態(携帯端末装置1の使用時)を示している。図8において、液晶保護カバー5の先端部をレーザー光照射位置を示すマーク7を目安として読み取りたいバーコード15に当接する。その状態でレーザー光13を照射することで間違って他のバーコードの情報を読み取ることなく、簡単に必要なバーコード15の情報を読み取ることが可能となる。
【0027】
図12はレーザースキャナ20を使用せずに携帯端末装置1を運用している状態を示している。この際には、液晶保護カバー5を回転し液晶保護カバー5の突起9と携帯端末装置1の穴11を嵌合させることで、液晶保護カバー5を立てて固定することが可能であり、奥行き方向に液晶保護カバー5が出っ張らず運用時に邪魔にならない。
【0028】
以上説明したように、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0029】
第1の効果は携帯端末装置1に、レーザー光13の照射方向及び照射位置を案内させるカバー5を備えることで、レーザー光13をバーコードシート14上のバーコード15に確実に当てることが可能となる。
【0030】
第2の効果は液晶保護カバー5に、レーザー光13の照射方向及び照射位置を案内させるカバーの機能をもたせることで、一つの部品で「液晶保護カバー」及び「照射方向及び照射位置の案内」の二つの機能を持たせることが可能となり、ユーザーの使い勝手が向上する。
【0031】
上記第1の実施形態による携帯端末装置1では、図13に示すように、レーザー光13と液晶保護カバー5の一平面とが平行である場合を説明した。なお、液晶保護カバー5の一平面とレーザー光13とは、できるだけ近付ける(バーコード15の縦の長さのなかに、液晶保護カバー5のバーコード15への当接点(接触点)とレーザー光13とが余裕をもって入ればよい)。
【0032】
これに対して、本発明の第2の実施形態による携帯端末装置1では、図14に示すように、レーザー光13と液晶保護カバー5の一平面とは平行ではなく、レーザー光13と液晶保護カバー5の一平面とはバーコード15の先で交差する。このようにレーザー光13が液晶保護カバー5の一平面に沿って照射されるようにしてもよい。なお、図14の場合も、液晶保護カバー5の一平面とレーザー光13とは、できるだけ近付ける(バーコード15の縦の長さのなかに、液晶保護カバー5のバーコード15への当接点(接触点)とレーザー光13とが余裕をもって入ればよい)。
【0033】
図15を参照すると、本発明の第3の実施形態による携帯端末装置1が示されている。第3の実施形態による携帯端末装置1において、基本的構成は上記第1の実施形態による携帯端末装置1と同様であるが、液晶保護カバー5についてさらに工夫している。即ち、液晶保護カバー5はタッチペン保持形状16を備えることで、タッチパネル30(図1)の操作に必要なタッチペン17をタッチペン保持形状16に保持させることが可能となる。タッチペン17を装置本体に収納できない場合に有効である。
【0034】
なお、上述の実施形態は、レーザースキャナ20が「一次元レーザースキャナ」である場合について説明しているが、レーザースキャナ20を、レーザー光やLEDを発光する「一次元及び二次元バーコードスキャナ」に置き換えて使用することができる。
【0035】
以上、実施の形態を参照して本願発明を詳細に説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解できる様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0036】
1 携帯端末装置
4 液晶部(表示部)
5 液晶保護カバー(カバー)
13 レーザー光
15 バーコード(画像)
20 レーザースキャナ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像に光を照射し前記画像を読み取るスキャナを備えた携帯端末装置において、前記携帯端末装置の使用時に前記画像への前記光の照射方向の案内及び前記画像上における前記光の照射位置の案内となるカバーを備え、前記カバーの先端部を前記画像上に当接させた状態で前記携帯端末装置を使用することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記携帯端末装置は表示部を更に備え、前記カバーは前記携帯端末装置の不使用時に前記表示部を保護する保護カバーとして機能するものであることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記表示部は液晶部を有し、前記カバーは前記携帯端末装置の不使用時に前記液晶部を保護する保護カバーとして機能するものであることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記光はレーザー光であり、前記スキャナは前記画像に前記レーザー光を照射し前記画像を読み取るレーザースキャナであることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記携帯端末装置の使用時に、前記レーザースキャナは前記画像に前記レーザー光を前記カバーの一平面に沿って照射することを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記カバーは透明であり、前記レーザー光の照射状態を前記カバーを介して確認することが可能であることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記画像はバーコードであることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記携帯端末装置は表示部を更に備え、前記カバーは前記携帯端末装置の装置本体に回転可能に取り付けられ、前記カバーは前記携帯端末装置の不使用時に、前記カバーを前記装置本体に対して前記カバーが前記表示部を覆うように回転させることにより、前記表示部を保護する保護カバーとして機能するものであることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記表示部は液晶部を有し、前記カバーは前記携帯端末装置の不使用時に前記液晶部を保護する保護カバーとして機能するものであることを特徴とする請求項8に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記光はレーザー光であり、前記スキャナは前記画像に前記レーザー光を照射し前記画像を読み取るレーザースキャナであることを特徴とする請求項8に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
前記カバーは透明であり、前記レーザー光の照射状態を前記カバーを介して確認することが可能であることを特徴とする請求項10に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
前記画像はバーコードであることを特徴とする請求項8に記載の携帯端末装置。
【請求項1】
画像に光を照射し前記画像を読み取るスキャナを備えた携帯端末装置において、前記携帯端末装置の使用時に前記画像への前記光の照射方向の案内及び前記画像上における前記光の照射位置の案内となるカバーを備え、前記カバーの先端部を前記画像上に当接させた状態で前記携帯端末装置を使用することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記携帯端末装置は表示部を更に備え、前記カバーは前記携帯端末装置の不使用時に前記表示部を保護する保護カバーとして機能するものであることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記表示部は液晶部を有し、前記カバーは前記携帯端末装置の不使用時に前記液晶部を保護する保護カバーとして機能するものであることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記光はレーザー光であり、前記スキャナは前記画像に前記レーザー光を照射し前記画像を読み取るレーザースキャナであることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記携帯端末装置の使用時に、前記レーザースキャナは前記画像に前記レーザー光を前記カバーの一平面に沿って照射することを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記カバーは透明であり、前記レーザー光の照射状態を前記カバーを介して確認することが可能であることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記画像はバーコードであることを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記携帯端末装置は表示部を更に備え、前記カバーは前記携帯端末装置の装置本体に回転可能に取り付けられ、前記カバーは前記携帯端末装置の不使用時に、前記カバーを前記装置本体に対して前記カバーが前記表示部を覆うように回転させることにより、前記表示部を保護する保護カバーとして機能するものであることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
前記表示部は液晶部を有し、前記カバーは前記携帯端末装置の不使用時に前記液晶部を保護する保護カバーとして機能するものであることを特徴とする請求項8に記載の携帯端末装置。
【請求項10】
前記光はレーザー光であり、前記スキャナは前記画像に前記レーザー光を照射し前記画像を読み取るレーザースキャナであることを特徴とする請求項8に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
前記カバーは透明であり、前記レーザー光の照射状態を前記カバーを介して確認することが可能であることを特徴とする請求項10に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
前記画像はバーコードであることを特徴とする請求項8に記載の携帯端末装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2010−244138(P2010−244138A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−89459(P2009−89459)
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月1日(2009.4.1)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】
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