携帯端末装置
【課題】ウェブサイト上で提供可能な動画コンテンツをすぐに視聴することができ、ユーザのストレスを軽減できる携帯端末装置を提供する。
【解決手段】携帯電話機は、第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21と、CPU100と、メモリ部200を備える。メモリ部200は、動画コンテンツをバッファリングするための動画メモリ201を含む。CPU100は、予め登録されたカテゴリーに新規な動画が追加されることにより動画配信サイトから更新情報を受け取ると、動画配信サイト側の配信サーバから新規な動画を取得し、動画メモリ201にバッファリングする。さらに、CPU100は、第2ディスプレイ21の操作画面で再生操作がなされると、動画メモリ201から動画を読み出して第1ディスプレイ11で再生する。
【解決手段】携帯電話機は、第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21と、CPU100と、メモリ部200を備える。メモリ部200は、動画コンテンツをバッファリングするための動画メモリ201を含む。CPU100は、予め登録されたカテゴリーに新規な動画が追加されることにより動画配信サイトから更新情報を受け取ると、動画配信サイト側の配信サーバから新規な動画を取得し、動画メモリ201にバッファリングする。さらに、CPU100は、第2ディスプレイ21の操作画面で再生操作がなされると、動画メモリ201から動画を読み出して第1ディスプレイ11で再生する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機やPDA等の携帯端末装置では、インターネットに接続することで各種ウェブサイトを閲覧することができる。また、ウェブサイトの中には、様々な動画コンテンツ(以下、単に「動画」という)を提供可能なサイトもあり、ユーザは、動画をダウンロードして携帯端末装置で再生することができる(たとえば、特許文献1)。
【0003】
多くのウェブサイトでは、データをダウンロードしながら順次再生を行う転送・再生方式が採られており、全てのデータをダウンロードする前に動画の再生が開始される。この方式では、通信回線の乱れなどが生じても、再生が停止してしまわないよう、予め一定量のデータが携帯端末装置のメモリにバッファリングされ、メモリからデータが読み出されて再生される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−152546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウェブサイトには、順次、新規な動画が追加される。たとえば、ウェブサイト上では、提供可能な動画が複数のグループに分類されており、ユーザが予め所望のグループを登録しておけば、そのグループに新規な動画が追加されると、ウェブサイト側に用意された、動画の更新を示す更新情報(たとえば、RSSフィールド)が更新されるとともに、ウェブサイトから新規な動画の追加を知らせる電子メールが送られてくる。
【0006】
ユーザは、新規な動画が追加されたことを知ると、そのウェブサイトに接続し、登録されたグループから新規な動画を探して再生操作を行う。
【0007】
しかしながら、上記のような転送・再生方式の場合であっても、一定量のデータがバッファリングされるまでは動画が再生されないため、この間、ユーザは、視聴を待たなければならない。特に、最近では、動画のHD(High Definition:高精細度)化が進んでおり、再生開始までのバッファリング時間は長くなる傾向にある。このため、ユーザは新規な動画をすぐに視聴できず、ストレスを感じやすくなる。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ウェブサイト上で提供可能な動画コンテンツをすぐに視聴することができ、ユーザのストレスを軽減できる携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の携帯端末装置は、表示部と、取得操作以外の所定の設定条件に基づいて、配信サーバ上の動画コンテンツを取得する取得部と、取得された前記動画コンテンツを記憶する記憶部と、前記記憶部から前記動画コンテンツを読み出して前記表示部で再生する表示制御部とを備える。
【0010】
本発明の携帯端末装置よれば、ユーザがウェブサイト上で動画コンテンツの取得操作をしなくても、所望の動画コンテンツが取得され記憶部に記憶される。この場合、ユーザが、再生操作を行うと、その動画コンテンツが記憶部から読み出されて、すぐに再生される。したがって、ユーザは、所望の動画コンテンツをすぐに視聴することができる。
【0011】
本発明の携帯端末装置において、前記取得部は、前記設定条件に基づいて配信サーバ上の動画コンテンツの中から、予め登録されたグループの動画コンテンツを取得するような構成とされ得る。
【0012】
このような構成とすれば、好みのグループを登録しておくことで、登録されたグループの動画コンテンツだけが取得されるので、ユーザは、好みの動画コンテンツを容易に選んで、すぐに視聴することができる。
【0013】
本発明の携帯端末装置は、前記グループを登録する登録部を備えるような構成とされ得る。この場合、前記取得部は、予め設定されたタイミングで、前記配信サーバから前記登録部に登録されたグループの動画コンテンツを取得する。
【0014】
このような構成とすれば、定期的に新規な動画を取得することができる。
【0015】
本発明の携帯端末装置において、前記取得部は、前記グループに属する新規な動画コンテンツが前記サーバ上に配されたこと示す情報を受け取ると、前記配信サーバから当該新規な動画コンテンツを取得するような構成とされ得る。
【0016】
このような構成とすれば、配信サーバに新規な動画コンテンツが配されれば、その動画コンテンツを取得することができる。
【0017】
本発明の携帯端末装置において、前記表示制御部は、前記記憶部に記憶された動画コンテンツの再生操作を行うための操作画面を前記表示部に表示するような構成とされ得る。
【0018】
このような構成とすれば、取得した動画コンテンツを、操作画面を用いて再生することができる。
【0019】
本発明の携帯端末装置において、前記表示部は、第1の表示部および第2の表示部を含むような構成とされ得る。この場合、前記表示制御部は、前記操作画面を一方の表示部に表示し、前記配信サーバから取得された動画コンテンツが掲載されたウェブサイトを他方の表示部に表示する。
【0020】
このような構成とすれば、ユーザは、掲載元のウェブサイトの動画コンテンツを閲覧しつつ、動画コンテンツの再生操作を行うことができる。
【0021】
本発明の携帯端末装置は、前記第1の表示部および前記第2の表示部のうち一方のみが外部に露出する第1の状態と前記第1の表示部および前記第2の表示部の両方が外部に露出する第2の状態に切り替えるための切り替え部をさらに備える構成とされ得る。この場合、前記表示制御部は、前記第1の状態において前記記憶部に記憶されている動画コンテンツが掲載されたウェブサイトが表示されているときに、前記第2の状態に切り替えられると、当該ウェブサイトに対応して前記記憶部に記憶された動画コンテンツの再生操作を行うための画面を、切り替え後に露出した表示部に表示するよう構成され得る。
【0022】
このような構成とすれば、ユーザは、第1の状態でウェブサイトが表示されている状態で、第2の状態に切り替えるだけで、当該ウェブサイトから取得済みの動画コンテンツを再生するための操作画面を表示することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0023】
本発明の携帯端末装置において、前記表示制御部は、前記操作画面で前記動画コンテンツの再生操作がなされると、当該動画コンテンツを前記他方の表示部で再生するような構成とされ得る。
【0024】
このような構成とすれば、ユーザは、操作画面を残した状態で動画コンテンツの再生を行うことができるので、次の再生操作を円滑に行うことができる。
【0025】
本発明の携帯端末装置において、前記表示制御部は、前記記憶部から消去された動画コンテンツの履歴を前記表示部に表示するような構成とされ得る。
【0026】
このような構成とすれば、記憶容量の関係により、たとえば、未再生のままの動画コンテンツが記憶部から消去されても、ユーザは、履歴を見ることで、未再生の動画コンテンツを把握することができる。
【0027】
本発明の携帯端末装置において、前記記憶部から前記動画コンテンツを読み出して前記表示部に再生した状態で、前記配信サーバから他の動画コンテンツを取得するための指示を受け付ける受付処理部をさらに備える構成とされ得る。
【0028】
このような構成とすれば、ユーザは、動画コンテンツを再生している間に、所望の動画コンテンツを配信サーバから取得して記憶部に記憶させておくことができる。これにより、その動画コンテンツを視聴するときには、すぐに再生が可能となる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、ウェブサイト上で提供可能な動画コンテンツをすぐに視聴することができ、ユーザのストレスを軽減できる携帯端末装置を提供するができる。
【0030】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施の形態に係る携帯電話機の外観構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係る第2キャビネットが閉じた状態から開いた状態へ切替えるための切替え操作について説明するための図である。
【図3】実施の形態に係る携帯電話機の全体構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態に係る第2キャビネットが閉じた状態において、第1ディスプレイに表示される初期画面の表示例を示す図である。
【図5】実施の形態に係る自動バッファリング機能を設定するための設定画面を示す図である。
【図6】実施の形態に係る新規な動画をバッファリングするための制御動作を示す処理フローである。
【図7】実施の形態に係る動画データ、関連データおよび履歴データのバッファリング形態について説明するための図である。
【図8】実施の形態に係るバッファリングされた新規な動画を再生するための制御動作を示す処理フローである。
【図9】実施の形態に係る操作画面を表示するための制御動作に基づく第1ディスプレイおよび第2ディスプレイの画面表示例を示す図である。
【図10】実施の形態に係る動画を再生するための制御動作に基づく第1ディスプレイおよび第2ディスプレイの画面表示例を示す図である。
【図11】実施の形態に係る追加バッファリング機能についての制御動作を示す処理フローである。
【図12】実施の形態に係る追加バッファリングを行うための制御動作に基づく第1ディスプレイおよび第2ディスプレイの画面表示例を示す図である。
【図13】変更例に係る自動バッファリング機能を設定するための設定画面を示す図である。
【図14】変更例に係る新規な動画をバッファリングするための制御動作を示す処理フローである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0033】
図1は、携帯電話機の構成を示す図(分解斜視図)である。携帯電話機は、第1キャビネット1と、第2キャビネット2と、これら第1、第2キャビネット1、2を保持する保持体3とで構成されている。
【0034】
第1キャビネット1は、横長の直方体形状を有する。第1キャビネット1には、第1ディスプレイ11が配されており、そのディスプレイ面が、第1キャビネット1の正面に臨んでいる。第1ディスプレイ11は、後述のように第1液晶パネル11aと第1液晶パネル11aを照明する第1バックライト11bとで構成されている。
【0035】
第1ディスプレイ11の前面には、第1タッチパネル12が配されている。第1タッチパネル12は透明なシート状を有しており、第1タッチパネル12を透してディスプレイ11に表示される表示画面を見ることができる。
【0036】
第1タッチパネル12は、マトリクス状に配された第1透明電極と第2透明電極とを備えている。第1タッチパネル12は、これら透明電極間の静電容量の変化を検出することによって、ユーザに触られたディスプレイ面上の位置を検出し、その位置に応じた位置信号を出力する。
【0037】
第1キャビネット1の内部には、中央やや後ろ位置にカメラモジュール13が配されている。このカメラモジュール13における被写体像を取り込むためのレンズ窓(図示せず)が、第1キャビネット1の下面に設けられている。第1キャビネット1の内部には、また、前面近傍の中央位置に磁石14が配されており、右前角部に磁石15が配されている。さらに、上キャビネット1の右側面および左側面には、それぞれ、突起部16、17が設けられている。
【0038】
第2キャビネット2は、横長の直方体形状を有する。すなわち、第2キャビネット2は、第1キャビネット1とほぼ同じ形状と大きさを有する。第2キャビネット2には、第2ディスプレイ21が配されており、そのディスプレイ面が、第2キャビネット2の正面に臨んでいる。第2ディスプレイ21は、後述のように第2液晶パネル21aと第2液晶パネル21aを照明する第2バックライト21bとで構成されている。なお、第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21は、有機EL等他の表示素子により構成されてもよい。
【0039】
第2ディスプレイ21の前面には、第2タッチパネル22が配されている。第2タッチパネル22の構成は、第1タッチパネル12と同様である。
【0040】
第2キャビネット2の内部には、後面近傍の中央位置に磁石23が配されている。
この磁石23と第1キャビネット1の磁石14とは、後述の如く大画面を構成する位置に第1キャビネット1と第2キャビネット2が位置づけられた状態(開状態)にあるときに、互いに引き合うよう構成されている。なお、第1キャビネット1および第2キャビネット2において、一方の磁石の磁力が十分大きければ、他方の磁石を磁性体に代えてもよい。
【0041】
第2キャビネット2内部において、右前角部には閉鎖センサ24が配されており、右後角部には開放センサ25が配されている。これらセンサ24、25は、たとえば、ホールICなどで構成され、磁石の磁力に反応して検出信号を出力する。後述するように、第1キャビネット1と第2キャビネット2とが重なった状態になると、第1キャビネット1の磁石15が、閉鎖センサ24に接近するので、閉鎖センサ24からON信号が出力される。一方、第1キャビネット1と第2キャビネット2とが前後に並んだ状態になると、第1キャビネット1の磁石15が、開放センサ25に接近するので、開放センサ25からON信号が出力される。
【0042】
さらに、第2キャビネット2の右側面には2つの軸部26が設けられており、左側面には2つの軸部27が設けられている。
【0043】
保持体3は、底板部31と、底板部31の右端部に形成された右保持部32と、底板部31の左端部に形成された左保持部33とで構成されている。底板部31、右保持部32および左保持部33に囲まれた収容領域Rに、第1キャビネット1および第2キャビネット2が上下に重なった状態で収容される。
【0044】
底板部31には、3つのコイルバネ34が左右方向に並ぶように配されている。これらコイルバネ34は、第2キャビネット2が保持体3に取り付けられた状態において、第2キャビネット2の下面に当接し、第2キャビネット2に対して上方に押し上げる力を付与する。
【0045】
右保持部32の上面にはマイク35および電源キー36が配されている。また、右保持部32の外側面には、操作キー群37が配されている。操作キー群37は、たとえば、3つの操作キー37a、37b、37cからなる。マナーモードの設定など、一定の機能については、これら操作キーを操作することにより、タッチパネル12、22を操作することなく実行される。左保持部33の上面には、通話スピーカ38が配されている。ユーザは、左保持部33側が耳元に、右保持部32側が口元にくるように携帯電話機を持って、通話を行う。
【0046】
右保持部32および左保持部33の内側面には、案内溝39(左保持部33側のみ図示)が形成されている。案内溝39は、前後方向に延びる上溝39aおよび下溝39bと、溝の前側に形成され、上溝39aと下溝39bとに繋がるよう上下に延びる2つの縦溝39cとで構成されている。
【0047】
携帯電話機をアセンブルする際には、軸部26、27をガイド溝39の下溝39bに挿入するようにして、第2キャビネット2を保持体3の収容領域R内に配置し、さらに、突起部16、17をガイド溝39の上溝39aに挿入するようにして、第1キャビネット1を保持体3の収容領域R内であって第2キャビネット2の上に配置する。
【0048】
こうして、第1キャビネット1は、上溝39aに案内されて前後にスライド可能となる。また、第2キャビネット2は、下溝39bに案内されて前後にスライド可能となる。また、第2キャビネット2が前方に移動し、軸部26、27が縦溝39cまでくると、第2キャビネット2は、縦溝39cに案内されて上下にスライド可能となる。
【0049】
図2は、第2キャビネット2が閉じた状態から開いた状態へ切替えるための操作について説明するための図である。
【0050】
初期の状態においては、同図(a)に示すように、第2キャビネット2が第1キャビネット1の背後に隠れた状態となっている。この状態(閉状態)においては、第1ディスプレイ11のみが外部に露出している。切替えの操作は、ユーザによって手動で行われる。
【0051】
まず、ユーザは、同図(b)に示すように、第1キャビネット1を後方(矢印の方向)に移動させる。次に、第1キャビネット1の後方への移動が完了すると、同図(c)に示すように、第2キャビネット2を前方へ引き出す。この引出し操作によって、第2キャビネット2が第1キャビネット1に完全に重ならない位置、すなわち第1キャビネット1の前に並ぶ位置まで移動すると、上述のように、軸部26、27が縦溝39cにくるので、第2キャビネット2はコイルバネ33に押されて上昇する。このとき、磁石14と磁石23とが引き合うことによって、さらに大きな上昇力が働く。こうして、第2キャビネット2が完全に開いた状態(開状態)になると、同図(d)に示すように、第1キャビネット1と第2キャビネット2とが、前後に密着するように、且つ面一となるように並ぶ。第1ディスプレイ11と第2ディスプレイ21の双方が外部に露出し、2つの画面が一体化された大画面の状態となる。
【0052】
図3は、携帯電話機の全体構成を示すブロック図である。本実施の形態の携帯電話機は、上述した各構成要素の他、CPU100、メモリ部200、映像エンコーダ301、音声エンコーダ302、GPSモジュール303、キー入力回路303、時計回路304、通信モジュール305、バックライト駆動回路306、映像デコーダ307、音声デコーダ308、外部スピーカ309、電源部310を備えている。
【0053】
カメラモジュール13はCCD等の撮像素子を有する。カメラモジュール13は、撮像素子から出力された撮像信号をデジタル化し、その撮像信号にガンマ補正等の各種補正を施して映像エンコーダ301へ出力する。映像エンコーダ301は、カメラモジュール13からの撮像信号にエンコード処理を施してCPU100へ出力する。
【0054】
マイク35は、集音した音声を音声信号に変換して音声エンコーダ302へ出力する。音声エンコーダ302は、マイク35からのアナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換するとともに、デジタルの音声信号にエンコード処理を施してCPU100へ出力する。
【0055】
キー入力回路303は、電源キー36や操作キー群37の各キーが操作されたときに、各キーに応じた入力信号をCPU100へ出力する。時計回路304は、時刻を計測してCPU100へ出力する。CPU100は、時計回路304による計時結果から日時を把握する。
【0056】
通信モジュール305は、CPU100からの音声信号や画像信号、テキスト信号などの送信データを無線信号に変換し、アンテナ305aを介して基地局へ送信する。また、アンテナ305aを介して受信した無線信号を音声信号や画像信号、テキスト信号などの受信データに変換してCPU100へ出力する。
【0057】
バックライト駆動回路306は、CPU100からの制御信号に応じた電圧信号を第1バックライト11bおよび第2バックライト21bに供給する。第1バックライト11bは、バックライト駆動回路306からの電圧信号により点灯し、第1液晶パネル11aを照明する。第2バックライト21bは、バックライト駆動回路306からの電圧信号により点灯し、第2液晶パネル21aを照明する。
【0058】
なお、第2バックライト21bは閉状態から開き始めると点灯してもよいし、開状態になったとき、あるいは開状態になる前(たとえば、図2(c)の状態)に点灯してもよい。
【0059】
映像デコーダ307は、CPU100からの映像信号を第1液晶パネル11aおよび第2液晶パネル21aで表示できるアナログ若しくはデジタルの映像信号に変換し、これら液晶パネル11a、21aに出力する。第1液晶パネル11aおよび第2液晶パネル21aは、映像信号に応じた画像(表示画面)を各ディスプレイ面上に表示する。
【0060】
音声デコーダ308は、CPU100からの音声信号にデコード処理を施し、さらにアナログの音声信号に変換して通話スピーカ38に出力する。また、音声デコーダ308は、CPU100からの着信音、アラーム音等の各種報知音の音信号にデコード処理を施し、さらにアナログの音信号に変換して外部スピーカ309へ出力する。通話スピーカ38は、音声デコーダ308からの音声信号を音声として再生する。外部スピーカ309は、音声デコーダ308からの着信音等を再生する。
【0061】
バッテリー310は、CPU100やCPU100以外の各部へ電力を供給するためのものであり、二次電池からなる。バッテリー310は電源部311に接続されている。
【0062】
電源部311は、バッテリー310の電圧を各部に必要な大きさの電圧に変換して各部へ供給する。また、電源部311は、外部電源の入力部(図示せず)を介して供給された電力をバッテリー310へ供給して、バッテリー310を充電する。
【0063】
メモリ部200は、ROMおよびRAMを含む。メモリ部200には、CPU100に制御機能を付与するための制御プログラムが記憶されている。制御部プログラムには、CPU100がウェブブラウザとして機能するためのプログラムやCPU100が動画を再生するプレーヤーとして機能するためのプログラムが含まれる。
【0064】
また、メモリ部200には、カメラモジュール13で撮影した画像データや通信モジュール304を介して外部から取り込んだ画像データ、テキストデータ(メールデータ)などが所定のファイル形式で保存される。
【0065】
さらに、メモリ部200は、後述する自動バッファリング機能により取得された動画データを記憶する動画メモリ201を含む。
【0066】
CPU100は、キー入力回路303およびタッチパネル12、22からの操作入力信号に基づき、制御プログラムに従って、カメラモジュール13、マイク35、通信モジュール305、液晶パネル11a、21a、通話スピーカ38、外部スピーカ310等を動作させる。これにより、通話機能、電子メール機能等の各種機能(アプリケーション)を実行する。
【0067】
また、CPU100は、メモリ200内に用意されたワークエリア内で、各ディスプレイ11、21に表示する表示画面を生成し、表示画面を構成するための映像信号を出力する。
【0068】
<携帯電話機の機能>
本実施の形態に係る携帯電話機は、インターネット上のウェブサイトにアクセスするためのウェブブラウザ機能を備えている。ユーザは、ウェブブラウザを起動することで、所望のウェブサイトにアクセスできる。動画を提供可能なウェブサイトに接続して動画の視聴操作を行うと、配信サーバから携帯電話機に動画データが配信される。この配信は、通常、動画データをダウンロードしながら順次再生を行う転送・再生方式により行われる。
【0069】
ウェブサイトによっては、動画データとともに、動画データに基づく動画を視聴するための情報(以下、「関連データ」という)が配信され、これらの情報は、携帯電話機側でバッファリング可能となっている。以下では、このようなウェブサイトに接続する場合を例に挙げて、本実施の形態に係る携帯電話機の機能について説明する。
【0070】
図4は、第2キャビネット2が閉じた状態において、第1ディスプレイ11に表示される初期画面の表示例を示す図である。
【0071】
第2キャビネット2が閉じた状態において、たとえば、第1ディスプレイ11には、初期画面としてメニュー画面が表示される。メニュー画面には、たとえば、同図に示すように、各種のアプリケーションを実行するためのアイコンM1が表示されている。アプリケーションは、あらかじめ登録されているアプリケーション以外にも、インターネットを通じたダウンロード等により入手可能であり、入手されたアプリケーションは、インストールにより携帯電話機に追加される。
【0072】
ユーザは、第1ディスプレイ11に表示された所望のアイコンを指などでタッチすることにより、所望のアプリケーションを実行することができる。
【0073】
第1ディスプレイ11には、さらに、受信状態を示すアンテナマークM2およびバッテリーの残量を示す残量マークM3が表示されている。ユーザは、アンテナマークM2により受信状態を確認でき、残量マークM3によりバッテリーの残量を確認することができる。また、第1ディスプレイ11には、後述の自動バッファリング機能による動画データのバッファリングが完了すると、バッファリング完了マークM4が表示される。
【0074】
さて、上記初期画面に表示されるアイコンM1には、インターネットに接続するためのアイコンM1が含まれている。このアイコンM1が操作されると、ウェブブラウザに初期接続先として設定されたウェブサイトに接続される。また、初期画面のアイコンM1には、音楽や動画を配信する特定のウェブサイトに直接接続するためのアイコンM1が含まれている。
【0075】
たとえば、ユーザが、動画を配信する特定のウェブサイト(以下、「動画配信サイト」という)に接続するアイコンM1を操作すると、その動画配信サイトに接続される。ユーザは、この動画配信サイトから所望の動画を選んで視聴することができる。
【0076】
本実施の形態の携帯電話機は、ユーザが予め登録した動画配信サイトに新規な動画が追加されると、その動画データを自動的に取得してバッファリングしておく自動バッファリング機能を備えている。
【0077】
図5は、自動バッファリング機能を設定するための設定画面を示す図である。ユーザにより設定画面を開く操作がなされると、第1ディスプレイ11に、同図(a)に示すような、自動バッファリング機能を実行するか否かを選択する画面が表示される。この画面では、「する」、「しない」の項目の横に丸いチェックボックスが表示され、たとえば、希望する項目のチェックボックスをタッチすると、ボックス内に黒丸が表示される。
【0078】
図5(a)の画面からユーザが「する」の項目を選択し、設定キーM5を押すと、次に、第1ディスプレイ11に、図5(b)に示すような、電子メールアドレスを入力するための画面が表示される。この画面において、ユーザは、第2ディスプレイ21に表示されたQWERTYキーM6を用いて更新情報の送付元アドレスを入力し、確定操作を行う。これにより、送付元アドレスが登録され、自動バッファリング機能の設定が完了する。
【0079】
なお、所定の動画配信サイトの電子メールアドレスが予めデフォルトのアドレスとしてメモリ部200に記憶され、電子メールアドレスの入力画面では、最初にデフォルトのアドレスが表示されるようにしてもよい。また、予め複数の電子メールアドレスがメモリ部200に登録され、電子メールアドレスの入力画面において、それらの中から所望の電子メールアドレスが読み出せるようにしてもよい。
【0080】
図6は、新規な動画をバッファリングするための制御動作を示す処理フローである。
【0081】
ユーザは、予め、所望の動画配信サイトにおいて、ユーザ登録を行うとともに好みのカテゴリーを登録しておく。たとえば、その動画配信サイトに同様なカテゴリーの動画を提供するチャンネルが複数用意されている場合、ユーザは好みのチャンネルを登録しておく。これにより、登録したチャンネルに新規な動画が追加されると、更新情報が、電子メールにより、動画配信サイトから携帯電話機に送信される。更新情報には、新規な動画を再生するためのウェブページを示すULR(Uniform Resource Locator)が、たとえば、添付ファイルにより含まれている。
【0082】
自動バッファリング機能が設定されている場合、CPU100は、動画配信サイトから更新情報を受信したか否かを判定する(S101)。この判定において、CPU100は、電子メールの送信元アドレスが、上記自動バッファリング機能の設定時に登録したアドレスと一致するかを判定し、一致すれば、受信した電子メールを解析する。そして、CPU100は、電子メールの解析により、動画配信サイト側の格納場所を示すURLが取得できれば、更新情報を受信したと判定する。
【0083】
CPU100は、上記のようにして更新情報(たとえば、RSSフィードの更新に基づいて送信されたもの)を受信したと判定すると(S101:YES)、動画メモリ201に、新規な動画の動画データをバッファリングするのに充分な空き容量があるか否かを判定する(S102)。CPU100は、動画メモリ201に空き容量があると判定すると(S102:YES)、S101で取得したURLに接続する(S103)。これにより、動画配信サイト側の配信サーバから、動画データと、再生された動画を組み込んで動画再生画面(ウェブページ)を構築するための関連データ(HTMLデータ、画像データ等)が携帯電話機に送信される。
【0084】
送信された関連データをもとに動画データを再生すると、図7(d)に示すような画面が得られる。動画は、領域A1に表示される。領域A2には、この動画に関連する他の動画のサムネイルが表示される。CPU100は、かかる画面の表示を行わずに、受信した動画データと関連データを、URLに対応付けて、順次、メモリ部200にバッファリングする。
【0085】
なお、関連データは、図7(d)に示す画面のうち、領域A1以外の画像を表示するためのデータである。関連データには、同図(d)の画像フレームを構成するためのHTMLデータの他、領域A1に表示されるサムネイル画像のための画像データと、これらサムネイル画像に対応する動画データを再生するためのURLが含まれる。
【0086】
CPU100は、受信したデータのうち、配信された動画データを、図7(a)に示すように、URLに対応付けて、順次、動画メモリ201にバッファリングする(S104)。また、CPU100は、受信した関連データを、図7(b)に示すように、URLに対応づけてメモリ部200の所定のメモリ領域にバッファリングする(S104)。
【0087】
CPU100は、ステップS101で受信した更新情報に新規な動画のURLが複数件あれば、全件について、ステップS102からS104の処理を行い、それぞれのURLから動画データおよび関連データのバッファリングを行う。そして、全件のバッファリングが完了すると(S105:YES)、バッファリングが完了した旨の報知を行う(S106)。即ち、図4に示すように、第1ディスプレイ11にバッファリング完了マークM4を表示させる。これにより、ユーザは、登録したチャンネルに新規な動画が追加され、その動画のバッファリングが完了したことを知ることができる。
【0088】
なお、ステップS102で、動画メモリ201に十分な空き容量がないと判定されると(S102:NO)、CPU100は、動画メモリ201に再生済みの動画データがあるか否を判定する(S107)。そして、再生済みの動画データがあれば(S107:YES)、最も古い再生済みの動画データを消去する(S108)。なお、動画メモリ201には、ステップS107、S108の判定に用いるため、図7(a)に示すように、対応する動画が再生されるとセットされるフラグと、動画配信サイトから動画データを取得した取得日が記憶される。
【0089】
一方、動画メモリ201に再生済みの動画データがなければ(S107:NO)、CPU100は、最も古い未再生の動画データを消去する(S109)。また、その動画のHTMLデータから動画のタイトルを抽出する。そして、消去した動画について、ユーザがその動画を識別できるような情報を、新規な動画の履歴データとして、図7(c)に示すように、URLに対応付けて、メモリ部200内の所定のメモリ領域にバッファリングする(S110)。たとえば、CPU100は、動画を消去する際に動画データからサムネイルを作成する。また、その動画のHTMLデータから動画のタイトルを抽出する。そして、これらサムネイルやタイトルを、履歴情報として、メモリ部200にバッファリングする。
【0090】
なお、上記の構成では、動画メモリ201に再生済みの動画データがなければ、未再生の動画データを消去するようにしているが、これに変えて、再生済みの動画データがなければ、その後のバッファリングを中止するようにしてもよい。この場合、残りの動画データは、次回の新規な動画のバッファリングの際に行うようにしてもよい。
【0091】
さて、新規な動画がバッファリングされると、これら動画の再生操作を行うための操作画面が表示される。
【0092】
図8は、バッファリングされた新規な動画を再生するための制御動作を示す処理フローである。図8(a)は、操作画面を表示するための制御動作を示す処理フローであり、図8(b)は、動画を再生するための制御動作を示す処理フローである。また、図9は、操作画面を表示するための制御動作に基づく第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21の画面表示例を示す図である。さらに、図10は、動画を再生するための制御動作に基づく第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21の画面表示例を示す図である。
【0093】
図4に示す初期画面に、ユーザ登録された動画配信サイトへ直接接続されるアイコンM1がある場合には、ユーザが、そのアイコンM1を操作すると、その動画配信サイトへ接続される。これにより、図8(a)の制御処理が開始される。
【0094】
まず、CPU100は、第2キャビネット2が閉じた状態であるか否を判定し(S201)、閉じていれば(S201:YES)、ウェブブラウザとして機能し、第1ディスプレイ11に動画配信サイトのトップページを表示させる(S102:図9(a)参照)。このとき、CPU100は、接続先の動画配信サイトのURLと動画メモリ201に記録されているURL(図7(a)参照)とを比較し、接続先の動画配信サイトに対応する動画が動画メモリ201にバッファリングされているかを判定する。ここで、動画がバッファリングされていれば、図9(a)に示すように、バッファリング完了マークM4を重ねて表示する。
【0095】
次に、CPU100は、第2キャビネット2が開かれたか否かを判定する(S203)。ユーザは、バッファリング完了マークM4により、新規な動画がバッファリングされたことを知ると、第2キャビネット2を開く。
【0096】
CPU100は、第2キャビネット2が開かれたと判定すると(S203)、第2ディスプレイ21に新規な動画の操作画面を表示させる(S204:図9(b)参照)。即ち、CPU100は、接続先の動画配信サイトのURLと動画メモリ201に記録されているURL(図7(a)参照)とを比較し、接続先の動画配信サイトに対応する動画が動画メモリ201にバッファリングされているかを判定する。そして、バッファリングされていれば、動画メモリ201の動画データ(たとえば、動画E、動画F、動画G)からサムネイルを作成するとともに、その動画データのタイトルや他の情報(再生回数、評価等)を、その動画データに対応するHTMLデータから抽出する。そして、新規な動画の一覧を表示する画面領域に、それぞれの動画のサムネイルを表示する。また、サムネイルの下方には、その動画に係るタイトル等の情報を表示し、サムネイルの上方には、バッファリング完了を示す「Buffered」の文字を表示する。さらに、CPU100は、メモリ部200に、データ消去した未再生の動画の履歴データ(たとえば、動画H、動画I、動画J)があれば、履歴の一覧を表示する画面領域に、その動画のサムネイルとタイトルを表示する。
【0097】
なお、動画配信サイトに接続されたときに、既に第2キャビネット2が開いていれば(S201:NO)、CPU100は、第1ディスプレイ11に動画配信サイトのトップページを表示させるとともに(S205)、第2ディスプレイ21に、図9(b)に示す新規な動画の操作画面を表示させる(S206)。
【0098】
また、ユーザが第2キャビネットを開いたときに、たまたま、新規な動画がバッファリング中であることもあり得る。この場合は、図9(b)の破線矢印に示すように、サムネイルがバッファリング中であることを示す表示形態となり、サムネイルの上の文字が「Buffering」となる。
【0099】
さらに、新規な動画の一覧や履歴の一覧が、一画面で表示できない場合には、第2ディスプレイ21を上下になぞる等のスクロール操作を行うことで、画面を上下にスクロールすることができる。第1ディスプレイ11についても、同様にスクロールすることができる。
【0100】
操作画面が開かれると、ユーザは、操作画面上で、所望の動画の再生操作を行うことができる。たとえば、再生操作として、ユーザは、再生したい動画のサムネイルを連続して2回タッチする。あるいは、再生したい動画のサムネイルを第1ディスプレイ11側にドラッグする。
【0101】
図8(b)を参照して、CPU100は、上記のような動画の再生操作がなされたか否かを判定する(S301)。たとえば、図10(a)に表示された新規な動画Eが再生操作されると(S301:YES)、動画Eはバッファリングされているため(S302:YES)、CPU100は、動画メモリから動画Eの動画データを読み出すとともに、動画Eに対応する関連データ(図7(b)参照)をメモリ部200から読み出す(S303)。そして、関連データ中のHTMLデータに従って、第1ディスプレイ11に、動画Eを再生するための動画再生画面を構築する。さらに、CPU100は、HTMLデータに従って、動画再生画面上の所定位置にビデオ画面を立ち上げ、ビデオ画面上に動画Eを再生する(S304)。
【0102】
図10(b)は、第1ディスプレイ11に表示された動画再生画面により動画Eが再生されている状態が示されている。ここでは、関連データに基づき、動画Eに関連する動画(たとえば、動画K、動画L、動画M)のサムネイルやタイトルが、ビデオ画面の隣りに一覧表示されている。
【0103】
こうして動画Eが再生されている状態で、ユーザは、さらに第2ディスクプレイ21の操作画面を操作して、他の動画の再生に切り替えることもできる。このとき、ユーザは、第2ディスプレイ21の操作画面において、履歴の一覧から動画を再生することもできる。この場合、図8(b)のステップS301にてYESと判定され、ステップS302以降の処理が行われる。
【0104】
ユーザによって、履歴の一覧のサムネイルが再生操作されると、その動画についてはバッファリングされていないので(S302:NO)、CPU100は、その動画のURLに接続する。これにより、動画配信サイト側の配信サーバから動画データおよび関連データが配信される(S305)。このとき、動画データは、メモリ部200にあるバッファメモリ(図示せず)に順次バッファリングされるとともに、バッファメモリから順次読み出されて再生される。よって、これら履歴に残された動画は、再生操作がなされた後、一定量の動画データがバッファメモリにバッファリングされて始めて再生が開始される。このため、動画メモリ201に予めバッファリングされた動画に場合に比べて、再生が開始されるまでに時間がかかることとなる。
【0105】
さて、図10(b)に示すように、第1ディスプレイ11において、ビデオ画面の隣りに関連する動画のサムネイルが表示されている場合、ユーザは、これらの動画を見たくなる場合がある。この場合、これら動画をそのまま再生すれば、動画データが動画配信サイトから配信されつつ再生されるため、再生開始に時間がかかる惧れがある。
【0106】
そこで、本実施の形態では、操作画面が開かれた状態で、バッファリングされていない動画を新たに動画メモリ201にバッファリングできる追加バッファリング機能を備えている。見たい動画を他の動画の再生中に動画メモリ201にバッファリングしておけば、再生終了後に、その動画をすぐに再生することができる。
【0107】
図11は、追加バッファリングを行うための制御動作を示す処理フローである。また、図12は、追加バッファリングを行うための制御動作に基づく第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21の画面表示例を示す図である。
【0108】
図11を参照して、CPU100は、バッファリングされていない動画のサムネイルに対し、バッファリングのための操作がなされたか否かを判定する(S401)。CPU100は、たとえば、図12(a)に示すように、第1ディスプレイに表示された動画Lのサムネイルが、第2ディスプレイ21における新規な動画の一覧画面領域内にドラッグされると、バッファリング操作がなされたと判定する(S401:YES)。
【0109】
バッファリング操作がなされると、CPU100は、動画メモリ200に十分な空き容量があるかを判定し(S402)、空き容量があれば(S402:YES)、そのURLに接続して動画データおよび関連データを取得する(S403)。そして、取得した動画データを、URLに対応付けて動画メモリ201にバッファリングする(S404:図7(a)参照)。また、CPU100は、取得した関連データを、URLに対応づけてメモリ部200の所定のメモリ領域にバッファリングする(S404:図7(b)参照)。
【0110】
CPU100は、バッファリングが完了すると、図12(b)に示すように、第2ディスプレイ21において、バッファリングされた動画Lに係るサムネイル、タイトル等の情報および「Buffered」の文字を、新規な動画の一覧画面領域内に追加する(S405)。
【0111】
一方、動画メモリ200に十分な空き容量がないと判定した場合(S402:NO)、CPU100は、動画メモリ201に再生済みの動画データがあれば、(S406:YES)、最も古い再生済みの動画データを消去する(S407)。動画メモリ201に再生済みの動画データがなければ(S406:NO)、CPU100は、バッファリングが行えない旨の報知を行う(S408)。たとえば、外部スピーカ309からビープ音を出力したり、どちらかのディスプレイ11、21にバッファリングできないことを示す表示を行ったりする。この場合、ユーザは、新たな動画のバッファリングをあきらめるか、未再生の動画を再生したり消去したりした後に、再度、バッファリング操作を行えばよい。
【0112】
こうして、新たにバッファされた動画Lの再生操作が行われると、図8のステップS301からS304の制御処理が行われ、動画Lが第1ディスプレイ11において再生される。
【0113】
なお、履歴の一覧画面領域内にある動画のサムネイルが新規な動画の一覧画面領域内にドラッグ操作されても、図11の制御処理が行なわれ、ドラッグされた動画が配信されて動画メモリ201にバッファリングされる。
【0114】
以上、本実施の形態によれば、ユーザがウェブサイト上で動画を視聴したいときに取得処理をしなくても、予め登録されたグループに属する動画の中から新規な動画が予め取得され、動画メモリ201に記憶される。この場合、ユーザが、その動画の再生操作を行うと、その動画が動画メモリ201から読み出され、すぐに再生される。したがって、ユーザは、好みのグループを登録しておくことで、そのグループ属する新規な動画をすぐに視聴することができ、ユーザのストレスを軽減することができる。
【0115】
また、上記実施の形態によれば、図10(a)に示すように、第1ディスプレイ11に動画配信サイトのトップページが表示され、第2ディスプレイ21に、その動画配信サイトに係る配信サーバから取得した動画の操作画面が表示されるので、トップページの他の動画のサムネイルを閲覧しつつバッファリングした動画の再生操作を行うことができる。
【0116】
さらに、本実施の形態によれば、第2ディスプレイ21の操作画面で新規な動画の再生操作がなされると、その動画が第1ディスプレイ11で再生される。即ち、第1ディスプレイ21に操作画面を残したままで動画の再生ができるので、次の再生操作を円滑に行うことができる。
【0117】
さらに、本実施の形態によれば、記憶容量が不足することにより、未再生の動画が動画メモリ201から消去されても、消去された動画の履歴が第2ディスプレイ21に表示される。よって、ユーザは、履歴を見ることで、未再生の動画コンテンツを把握することができる。
【0118】
さらに、本実施の形態によれば、バッファリングされていない動画に対して追加バッファリング操作を行うことにより、その動画の動画データを動画配信サイト側から取得し、動画メモリ201にバッファリングすることができる。よって、他の動画が再生されている間に、所望の動画をバッファリングしておけば、その動画を視聴するときには、すぐに再生が可能となる。
【0119】
<変更例>
上記実施の形態では、動画配信サイトから更新情報が送信されると、更新情報に含まれるURLに基づいて、新規な動画の動画データが取得される構成とされている。
【0120】
しかしながら、本変更例のように、携帯端末装置から適宜のタイミングで、動画配信サイトにアクセスして新規な動画を抽出し、その画像データを取得するような構成とすることもできる。
【0121】
図13は、変更例に係る自動バッファリング機能を設定するための設定画面を示す図である。
【0122】
本変更例においても、ユーザは、まず、図5(a)の設定画面において、自動バッファリングを行うか否かの選択を行う。本変更例では、図5(a)の設定画面からユーザが「する」の項目を選択し、設定キーM5を押すと、第1ディスプレイ11に、図13(a)に示すような、バッファリングの時期を選択する画面が表示される。この画面では、バッファリング時期として、ユーザは、たとえば、「充電時」、「夜間」、「ユーザ設定」の項目から一つを選択することができる。これらの項目の横には、図5(a)と同様なチェックボックスが表示されている。「充電時」の項目が選択された場合には、携帯電話機の充電が開始されるとバッファリングが行われる。「夜間」の項目が選択された場合には、午前0時にバッファリングが行われる。「ユーザ設定」の項目が選択され、第2ディスプレイ21に表示されたQWERTYキーM6により時刻が入力されると、入力された時刻にバッファリングが行われる。
【0123】
図13(a)の画面からユーザがバッファリング時期を選択して設定キーM5を押すと、第1ディスプレイ11に、同図(b)に示すような、好みのカテゴリーを設定するための画面が表示される。たとえば、動画配信サイトは、各々に同様なカテゴリーの動画が配信可能な複数のチャンネルから構成されており、携帯電話機側からチャンネル別にアクセスすることにより、チャンネルごとに動画の更新情報(たとえば、RSSフィード)が提供されるようになっている。ユーザは好みのチャンネルの動画を取得するめ、そのチャンネルの更新情報があるURLを、カテゴリーの入力欄に入力する。
【0124】
図13(b)の画面において、ユーザが、カテゴリーの入力欄にURLを入力し、設定キーM5を押すと、設定が完了する。このようにして、自動バッファリン機能が設定されるとともに、バッファリングの時期と新規な動画をバッファリングするカテゴリー(カテゴリーの更新情報が得られるURL)がメモリ部200に登録される。
【0125】
図14は、変更例に係る新規な動画をバッファリングするための制御動作を示す処理フローである。
【0126】
図14を参照して、CPU100は、バッファリングの時期になったか否かを判定する(S121)。たとえば、バッファリングの時期が、「充電時」に設定されていた場合、携帯電話機の充電が開始されると、CPU100は、バッファリングの時期になったと判定する。
【0127】
CPU100は、バッファリングの時期になったと判定すると(S121:YES)、登録されたカテゴリーの更新情報があるURLに接続することにより、登録されたカテゴリーの更新情報を取得する(S122)。更新情報には、そのカテゴリーの中の新規な動画を再生するウェブページを示すURLが含まれている。
【0128】
CPU100は、動画メモリ201に空き容量があると判定すると(S102:YES)、S122で取得したURLに接続し(S103)、上記実施の形態と同様に、動画配信サイト側の配信サーバから配信された動画データおよび関連データを動画メモリ201にバッファリングする(S104)。
【0129】
なお、CPU100は、動画メモリ200に十分な空き容量がなければ(S102:NO)、上記実施の形態と同様、再生済みの動画データや未再生の動画データが削除して(S107〜S110)、ステップS102以降のバッファリング処理を行う。
【0130】
本変更例の構成とすれば、動画配信サイトに更新情報を送信する機能がなくても、ユーザの好みのカテゴリーに属する新規な動画をバッファリングしておくことが可能となる。
【0131】
<その他>
上記実施の形態および変更例に示す形態以外にも、さらに種々変更が可能である。
【0132】
たとえば、上記実施の形態では、動画配信サイトに接続され、第2のキャビネット2が開いた状態になると、第2ディスプレイ21に操作画面が表示される。しかしながら、これだけに限らず、操作画面を起動するためのアイコンM1が初期画面に表示されるようにし、このアイコンM1が操作されると、図9(b)の第2ディスプレイ21に表示される操作画面と同様な画面が、第1ディスプレイ11に表示されるようにしてもよい。そして、その操作画面上で、所定の動画の再生操作がされると、図10(b)の第1ディスプレイ11に表示される動画再生画面と同様な画面が、第1ディスプレイ11に表示されるようにしてもよい。
【0133】
また、上記実施の形態では、ユーザ登録された動画配信サイトへ直接接続されるアイコンM1を操作すると、その動画配信サイトへ接続される。しかしながら、これに限らず、インターネットに接続するアイコンM1が操作されたときに、バッファリング完了マークM4が表示されていれば、ユーザ登録された動画配信サイトへ接続され、それ以外の時には、初期接続先のウェブサイトへ接続されるようにしてもよい。この場合、バッファリング完了マークM4は、バッファリング完了後、ユーザ登録された動画配信サイトへ一度接続されると、消去されるようにしておく。
【0134】
さらに、上記実施の形態では、動画配信サイトから送信された電子メールによる更新情報に新規な動画を再生するためのウェブページを示すULRが含まれていたが、電子メールによる更新情報には、このようなURLが含まれておらず、電子メールによる更新情報を受け取ると、CPU100が、上記変更例と同様に、新規な動画を再生するためのウェブページを示すULRが含まれた更新情報を、動画配信サイト側に取得しに行くようにしてもよい。
【0135】
また、上記実施の形態では、一つの新規な動画(動画データ)について、全ての動画データが取得され、動画メモリ201にバッファリングされるような構成とされている。しかしながら、動画メモリ201に動画データの一部がバッファリングされていても、その一部の動画データの再生時に残りの動画データが配信され、一部の動画データの再生に続いて配信された動画データが再生できる場合には、全ての動画データでなく、一部の動画データが動画メモリ201にバッファリングされる構成とされてもよい。このような構成とすれば、一つの動画に要する動画メモリ201の記憶容量が少なくなるので、動画メモリ201に多くの動画をバッファリングすることが可能となる。
【0136】
さらに、本発明の携帯端末装置は、携帯電話機に限られず、PDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。
【0137】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0138】
11 第1ディスプレイ(表示部、第1の表示部)
14 磁石(切替部)
16 突起部(切替部)
17 突起部(切替部)
21 第2ディスプレイ(表示部、第2の表示部)
23 磁石(切替部)
26 軸部(切替部)
27 軸部(切替部)
34 コイルバネ(切替部)
39 案内溝(切替部)
100 CPU(取得部、表示制御部、受付処理部)
200 メモリ(登録部)
201 動画メモリ
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機やPDA等の携帯端末装置では、インターネットに接続することで各種ウェブサイトを閲覧することができる。また、ウェブサイトの中には、様々な動画コンテンツ(以下、単に「動画」という)を提供可能なサイトもあり、ユーザは、動画をダウンロードして携帯端末装置で再生することができる(たとえば、特許文献1)。
【0003】
多くのウェブサイトでは、データをダウンロードしながら順次再生を行う転送・再生方式が採られており、全てのデータをダウンロードする前に動画の再生が開始される。この方式では、通信回線の乱れなどが生じても、再生が停止してしまわないよう、予め一定量のデータが携帯端末装置のメモリにバッファリングされ、メモリからデータが読み出されて再生される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−152546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ウェブサイトには、順次、新規な動画が追加される。たとえば、ウェブサイト上では、提供可能な動画が複数のグループに分類されており、ユーザが予め所望のグループを登録しておけば、そのグループに新規な動画が追加されると、ウェブサイト側に用意された、動画の更新を示す更新情報(たとえば、RSSフィールド)が更新されるとともに、ウェブサイトから新規な動画の追加を知らせる電子メールが送られてくる。
【0006】
ユーザは、新規な動画が追加されたことを知ると、そのウェブサイトに接続し、登録されたグループから新規な動画を探して再生操作を行う。
【0007】
しかしながら、上記のような転送・再生方式の場合であっても、一定量のデータがバッファリングされるまでは動画が再生されないため、この間、ユーザは、視聴を待たなければならない。特に、最近では、動画のHD(High Definition:高精細度)化が進んでおり、再生開始までのバッファリング時間は長くなる傾向にある。このため、ユーザは新規な動画をすぐに視聴できず、ストレスを感じやすくなる。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ウェブサイト上で提供可能な動画コンテンツをすぐに視聴することができ、ユーザのストレスを軽減できる携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の携帯端末装置は、表示部と、取得操作以外の所定の設定条件に基づいて、配信サーバ上の動画コンテンツを取得する取得部と、取得された前記動画コンテンツを記憶する記憶部と、前記記憶部から前記動画コンテンツを読み出して前記表示部で再生する表示制御部とを備える。
【0010】
本発明の携帯端末装置よれば、ユーザがウェブサイト上で動画コンテンツの取得操作をしなくても、所望の動画コンテンツが取得され記憶部に記憶される。この場合、ユーザが、再生操作を行うと、その動画コンテンツが記憶部から読み出されて、すぐに再生される。したがって、ユーザは、所望の動画コンテンツをすぐに視聴することができる。
【0011】
本発明の携帯端末装置において、前記取得部は、前記設定条件に基づいて配信サーバ上の動画コンテンツの中から、予め登録されたグループの動画コンテンツを取得するような構成とされ得る。
【0012】
このような構成とすれば、好みのグループを登録しておくことで、登録されたグループの動画コンテンツだけが取得されるので、ユーザは、好みの動画コンテンツを容易に選んで、すぐに視聴することができる。
【0013】
本発明の携帯端末装置は、前記グループを登録する登録部を備えるような構成とされ得る。この場合、前記取得部は、予め設定されたタイミングで、前記配信サーバから前記登録部に登録されたグループの動画コンテンツを取得する。
【0014】
このような構成とすれば、定期的に新規な動画を取得することができる。
【0015】
本発明の携帯端末装置において、前記取得部は、前記グループに属する新規な動画コンテンツが前記サーバ上に配されたこと示す情報を受け取ると、前記配信サーバから当該新規な動画コンテンツを取得するような構成とされ得る。
【0016】
このような構成とすれば、配信サーバに新規な動画コンテンツが配されれば、その動画コンテンツを取得することができる。
【0017】
本発明の携帯端末装置において、前記表示制御部は、前記記憶部に記憶された動画コンテンツの再生操作を行うための操作画面を前記表示部に表示するような構成とされ得る。
【0018】
このような構成とすれば、取得した動画コンテンツを、操作画面を用いて再生することができる。
【0019】
本発明の携帯端末装置において、前記表示部は、第1の表示部および第2の表示部を含むような構成とされ得る。この場合、前記表示制御部は、前記操作画面を一方の表示部に表示し、前記配信サーバから取得された動画コンテンツが掲載されたウェブサイトを他方の表示部に表示する。
【0020】
このような構成とすれば、ユーザは、掲載元のウェブサイトの動画コンテンツを閲覧しつつ、動画コンテンツの再生操作を行うことができる。
【0021】
本発明の携帯端末装置は、前記第1の表示部および前記第2の表示部のうち一方のみが外部に露出する第1の状態と前記第1の表示部および前記第2の表示部の両方が外部に露出する第2の状態に切り替えるための切り替え部をさらに備える構成とされ得る。この場合、前記表示制御部は、前記第1の状態において前記記憶部に記憶されている動画コンテンツが掲載されたウェブサイトが表示されているときに、前記第2の状態に切り替えられると、当該ウェブサイトに対応して前記記憶部に記憶された動画コンテンツの再生操作を行うための画面を、切り替え後に露出した表示部に表示するよう構成され得る。
【0022】
このような構成とすれば、ユーザは、第1の状態でウェブサイトが表示されている状態で、第2の状態に切り替えるだけで、当該ウェブサイトから取得済みの動画コンテンツを再生するための操作画面を表示することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0023】
本発明の携帯端末装置において、前記表示制御部は、前記操作画面で前記動画コンテンツの再生操作がなされると、当該動画コンテンツを前記他方の表示部で再生するような構成とされ得る。
【0024】
このような構成とすれば、ユーザは、操作画面を残した状態で動画コンテンツの再生を行うことができるので、次の再生操作を円滑に行うことができる。
【0025】
本発明の携帯端末装置において、前記表示制御部は、前記記憶部から消去された動画コンテンツの履歴を前記表示部に表示するような構成とされ得る。
【0026】
このような構成とすれば、記憶容量の関係により、たとえば、未再生のままの動画コンテンツが記憶部から消去されても、ユーザは、履歴を見ることで、未再生の動画コンテンツを把握することができる。
【0027】
本発明の携帯端末装置において、前記記憶部から前記動画コンテンツを読み出して前記表示部に再生した状態で、前記配信サーバから他の動画コンテンツを取得するための指示を受け付ける受付処理部をさらに備える構成とされ得る。
【0028】
このような構成とすれば、ユーザは、動画コンテンツを再生している間に、所望の動画コンテンツを配信サーバから取得して記憶部に記憶させておくことができる。これにより、その動画コンテンツを視聴するときには、すぐに再生が可能となる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、ウェブサイト上で提供可能な動画コンテンツをすぐに視聴することができ、ユーザのストレスを軽減できる携帯端末装置を提供するができる。
【0030】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施の形態に係る携帯電話機の外観構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係る第2キャビネットが閉じた状態から開いた状態へ切替えるための切替え操作について説明するための図である。
【図3】実施の形態に係る携帯電話機の全体構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態に係る第2キャビネットが閉じた状態において、第1ディスプレイに表示される初期画面の表示例を示す図である。
【図5】実施の形態に係る自動バッファリング機能を設定するための設定画面を示す図である。
【図6】実施の形態に係る新規な動画をバッファリングするための制御動作を示す処理フローである。
【図7】実施の形態に係る動画データ、関連データおよび履歴データのバッファリング形態について説明するための図である。
【図8】実施の形態に係るバッファリングされた新規な動画を再生するための制御動作を示す処理フローである。
【図9】実施の形態に係る操作画面を表示するための制御動作に基づく第1ディスプレイおよび第2ディスプレイの画面表示例を示す図である。
【図10】実施の形態に係る動画を再生するための制御動作に基づく第1ディスプレイおよび第2ディスプレイの画面表示例を示す図である。
【図11】実施の形態に係る追加バッファリング機能についての制御動作を示す処理フローである。
【図12】実施の形態に係る追加バッファリングを行うための制御動作に基づく第1ディスプレイおよび第2ディスプレイの画面表示例を示す図である。
【図13】変更例に係る自動バッファリング機能を設定するための設定画面を示す図である。
【図14】変更例に係る新規な動画をバッファリングするための制御動作を示す処理フローである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0033】
図1は、携帯電話機の構成を示す図(分解斜視図)である。携帯電話機は、第1キャビネット1と、第2キャビネット2と、これら第1、第2キャビネット1、2を保持する保持体3とで構成されている。
【0034】
第1キャビネット1は、横長の直方体形状を有する。第1キャビネット1には、第1ディスプレイ11が配されており、そのディスプレイ面が、第1キャビネット1の正面に臨んでいる。第1ディスプレイ11は、後述のように第1液晶パネル11aと第1液晶パネル11aを照明する第1バックライト11bとで構成されている。
【0035】
第1ディスプレイ11の前面には、第1タッチパネル12が配されている。第1タッチパネル12は透明なシート状を有しており、第1タッチパネル12を透してディスプレイ11に表示される表示画面を見ることができる。
【0036】
第1タッチパネル12は、マトリクス状に配された第1透明電極と第2透明電極とを備えている。第1タッチパネル12は、これら透明電極間の静電容量の変化を検出することによって、ユーザに触られたディスプレイ面上の位置を検出し、その位置に応じた位置信号を出力する。
【0037】
第1キャビネット1の内部には、中央やや後ろ位置にカメラモジュール13が配されている。このカメラモジュール13における被写体像を取り込むためのレンズ窓(図示せず)が、第1キャビネット1の下面に設けられている。第1キャビネット1の内部には、また、前面近傍の中央位置に磁石14が配されており、右前角部に磁石15が配されている。さらに、上キャビネット1の右側面および左側面には、それぞれ、突起部16、17が設けられている。
【0038】
第2キャビネット2は、横長の直方体形状を有する。すなわち、第2キャビネット2は、第1キャビネット1とほぼ同じ形状と大きさを有する。第2キャビネット2には、第2ディスプレイ21が配されており、そのディスプレイ面が、第2キャビネット2の正面に臨んでいる。第2ディスプレイ21は、後述のように第2液晶パネル21aと第2液晶パネル21aを照明する第2バックライト21bとで構成されている。なお、第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21は、有機EL等他の表示素子により構成されてもよい。
【0039】
第2ディスプレイ21の前面には、第2タッチパネル22が配されている。第2タッチパネル22の構成は、第1タッチパネル12と同様である。
【0040】
第2キャビネット2の内部には、後面近傍の中央位置に磁石23が配されている。
この磁石23と第1キャビネット1の磁石14とは、後述の如く大画面を構成する位置に第1キャビネット1と第2キャビネット2が位置づけられた状態(開状態)にあるときに、互いに引き合うよう構成されている。なお、第1キャビネット1および第2キャビネット2において、一方の磁石の磁力が十分大きければ、他方の磁石を磁性体に代えてもよい。
【0041】
第2キャビネット2内部において、右前角部には閉鎖センサ24が配されており、右後角部には開放センサ25が配されている。これらセンサ24、25は、たとえば、ホールICなどで構成され、磁石の磁力に反応して検出信号を出力する。後述するように、第1キャビネット1と第2キャビネット2とが重なった状態になると、第1キャビネット1の磁石15が、閉鎖センサ24に接近するので、閉鎖センサ24からON信号が出力される。一方、第1キャビネット1と第2キャビネット2とが前後に並んだ状態になると、第1キャビネット1の磁石15が、開放センサ25に接近するので、開放センサ25からON信号が出力される。
【0042】
さらに、第2キャビネット2の右側面には2つの軸部26が設けられており、左側面には2つの軸部27が設けられている。
【0043】
保持体3は、底板部31と、底板部31の右端部に形成された右保持部32と、底板部31の左端部に形成された左保持部33とで構成されている。底板部31、右保持部32および左保持部33に囲まれた収容領域Rに、第1キャビネット1および第2キャビネット2が上下に重なった状態で収容される。
【0044】
底板部31には、3つのコイルバネ34が左右方向に並ぶように配されている。これらコイルバネ34は、第2キャビネット2が保持体3に取り付けられた状態において、第2キャビネット2の下面に当接し、第2キャビネット2に対して上方に押し上げる力を付与する。
【0045】
右保持部32の上面にはマイク35および電源キー36が配されている。また、右保持部32の外側面には、操作キー群37が配されている。操作キー群37は、たとえば、3つの操作キー37a、37b、37cからなる。マナーモードの設定など、一定の機能については、これら操作キーを操作することにより、タッチパネル12、22を操作することなく実行される。左保持部33の上面には、通話スピーカ38が配されている。ユーザは、左保持部33側が耳元に、右保持部32側が口元にくるように携帯電話機を持って、通話を行う。
【0046】
右保持部32および左保持部33の内側面には、案内溝39(左保持部33側のみ図示)が形成されている。案内溝39は、前後方向に延びる上溝39aおよび下溝39bと、溝の前側に形成され、上溝39aと下溝39bとに繋がるよう上下に延びる2つの縦溝39cとで構成されている。
【0047】
携帯電話機をアセンブルする際には、軸部26、27をガイド溝39の下溝39bに挿入するようにして、第2キャビネット2を保持体3の収容領域R内に配置し、さらに、突起部16、17をガイド溝39の上溝39aに挿入するようにして、第1キャビネット1を保持体3の収容領域R内であって第2キャビネット2の上に配置する。
【0048】
こうして、第1キャビネット1は、上溝39aに案内されて前後にスライド可能となる。また、第2キャビネット2は、下溝39bに案内されて前後にスライド可能となる。また、第2キャビネット2が前方に移動し、軸部26、27が縦溝39cまでくると、第2キャビネット2は、縦溝39cに案内されて上下にスライド可能となる。
【0049】
図2は、第2キャビネット2が閉じた状態から開いた状態へ切替えるための操作について説明するための図である。
【0050】
初期の状態においては、同図(a)に示すように、第2キャビネット2が第1キャビネット1の背後に隠れた状態となっている。この状態(閉状態)においては、第1ディスプレイ11のみが外部に露出している。切替えの操作は、ユーザによって手動で行われる。
【0051】
まず、ユーザは、同図(b)に示すように、第1キャビネット1を後方(矢印の方向)に移動させる。次に、第1キャビネット1の後方への移動が完了すると、同図(c)に示すように、第2キャビネット2を前方へ引き出す。この引出し操作によって、第2キャビネット2が第1キャビネット1に完全に重ならない位置、すなわち第1キャビネット1の前に並ぶ位置まで移動すると、上述のように、軸部26、27が縦溝39cにくるので、第2キャビネット2はコイルバネ33に押されて上昇する。このとき、磁石14と磁石23とが引き合うことによって、さらに大きな上昇力が働く。こうして、第2キャビネット2が完全に開いた状態(開状態)になると、同図(d)に示すように、第1キャビネット1と第2キャビネット2とが、前後に密着するように、且つ面一となるように並ぶ。第1ディスプレイ11と第2ディスプレイ21の双方が外部に露出し、2つの画面が一体化された大画面の状態となる。
【0052】
図3は、携帯電話機の全体構成を示すブロック図である。本実施の形態の携帯電話機は、上述した各構成要素の他、CPU100、メモリ部200、映像エンコーダ301、音声エンコーダ302、GPSモジュール303、キー入力回路303、時計回路304、通信モジュール305、バックライト駆動回路306、映像デコーダ307、音声デコーダ308、外部スピーカ309、電源部310を備えている。
【0053】
カメラモジュール13はCCD等の撮像素子を有する。カメラモジュール13は、撮像素子から出力された撮像信号をデジタル化し、その撮像信号にガンマ補正等の各種補正を施して映像エンコーダ301へ出力する。映像エンコーダ301は、カメラモジュール13からの撮像信号にエンコード処理を施してCPU100へ出力する。
【0054】
マイク35は、集音した音声を音声信号に変換して音声エンコーダ302へ出力する。音声エンコーダ302は、マイク35からのアナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換するとともに、デジタルの音声信号にエンコード処理を施してCPU100へ出力する。
【0055】
キー入力回路303は、電源キー36や操作キー群37の各キーが操作されたときに、各キーに応じた入力信号をCPU100へ出力する。時計回路304は、時刻を計測してCPU100へ出力する。CPU100は、時計回路304による計時結果から日時を把握する。
【0056】
通信モジュール305は、CPU100からの音声信号や画像信号、テキスト信号などの送信データを無線信号に変換し、アンテナ305aを介して基地局へ送信する。また、アンテナ305aを介して受信した無線信号を音声信号や画像信号、テキスト信号などの受信データに変換してCPU100へ出力する。
【0057】
バックライト駆動回路306は、CPU100からの制御信号に応じた電圧信号を第1バックライト11bおよび第2バックライト21bに供給する。第1バックライト11bは、バックライト駆動回路306からの電圧信号により点灯し、第1液晶パネル11aを照明する。第2バックライト21bは、バックライト駆動回路306からの電圧信号により点灯し、第2液晶パネル21aを照明する。
【0058】
なお、第2バックライト21bは閉状態から開き始めると点灯してもよいし、開状態になったとき、あるいは開状態になる前(たとえば、図2(c)の状態)に点灯してもよい。
【0059】
映像デコーダ307は、CPU100からの映像信号を第1液晶パネル11aおよび第2液晶パネル21aで表示できるアナログ若しくはデジタルの映像信号に変換し、これら液晶パネル11a、21aに出力する。第1液晶パネル11aおよび第2液晶パネル21aは、映像信号に応じた画像(表示画面)を各ディスプレイ面上に表示する。
【0060】
音声デコーダ308は、CPU100からの音声信号にデコード処理を施し、さらにアナログの音声信号に変換して通話スピーカ38に出力する。また、音声デコーダ308は、CPU100からの着信音、アラーム音等の各種報知音の音信号にデコード処理を施し、さらにアナログの音信号に変換して外部スピーカ309へ出力する。通話スピーカ38は、音声デコーダ308からの音声信号を音声として再生する。外部スピーカ309は、音声デコーダ308からの着信音等を再生する。
【0061】
バッテリー310は、CPU100やCPU100以外の各部へ電力を供給するためのものであり、二次電池からなる。バッテリー310は電源部311に接続されている。
【0062】
電源部311は、バッテリー310の電圧を各部に必要な大きさの電圧に変換して各部へ供給する。また、電源部311は、外部電源の入力部(図示せず)を介して供給された電力をバッテリー310へ供給して、バッテリー310を充電する。
【0063】
メモリ部200は、ROMおよびRAMを含む。メモリ部200には、CPU100に制御機能を付与するための制御プログラムが記憶されている。制御部プログラムには、CPU100がウェブブラウザとして機能するためのプログラムやCPU100が動画を再生するプレーヤーとして機能するためのプログラムが含まれる。
【0064】
また、メモリ部200には、カメラモジュール13で撮影した画像データや通信モジュール304を介して外部から取り込んだ画像データ、テキストデータ(メールデータ)などが所定のファイル形式で保存される。
【0065】
さらに、メモリ部200は、後述する自動バッファリング機能により取得された動画データを記憶する動画メモリ201を含む。
【0066】
CPU100は、キー入力回路303およびタッチパネル12、22からの操作入力信号に基づき、制御プログラムに従って、カメラモジュール13、マイク35、通信モジュール305、液晶パネル11a、21a、通話スピーカ38、外部スピーカ310等を動作させる。これにより、通話機能、電子メール機能等の各種機能(アプリケーション)を実行する。
【0067】
また、CPU100は、メモリ200内に用意されたワークエリア内で、各ディスプレイ11、21に表示する表示画面を生成し、表示画面を構成するための映像信号を出力する。
【0068】
<携帯電話機の機能>
本実施の形態に係る携帯電話機は、インターネット上のウェブサイトにアクセスするためのウェブブラウザ機能を備えている。ユーザは、ウェブブラウザを起動することで、所望のウェブサイトにアクセスできる。動画を提供可能なウェブサイトに接続して動画の視聴操作を行うと、配信サーバから携帯電話機に動画データが配信される。この配信は、通常、動画データをダウンロードしながら順次再生を行う転送・再生方式により行われる。
【0069】
ウェブサイトによっては、動画データとともに、動画データに基づく動画を視聴するための情報(以下、「関連データ」という)が配信され、これらの情報は、携帯電話機側でバッファリング可能となっている。以下では、このようなウェブサイトに接続する場合を例に挙げて、本実施の形態に係る携帯電話機の機能について説明する。
【0070】
図4は、第2キャビネット2が閉じた状態において、第1ディスプレイ11に表示される初期画面の表示例を示す図である。
【0071】
第2キャビネット2が閉じた状態において、たとえば、第1ディスプレイ11には、初期画面としてメニュー画面が表示される。メニュー画面には、たとえば、同図に示すように、各種のアプリケーションを実行するためのアイコンM1が表示されている。アプリケーションは、あらかじめ登録されているアプリケーション以外にも、インターネットを通じたダウンロード等により入手可能であり、入手されたアプリケーションは、インストールにより携帯電話機に追加される。
【0072】
ユーザは、第1ディスプレイ11に表示された所望のアイコンを指などでタッチすることにより、所望のアプリケーションを実行することができる。
【0073】
第1ディスプレイ11には、さらに、受信状態を示すアンテナマークM2およびバッテリーの残量を示す残量マークM3が表示されている。ユーザは、アンテナマークM2により受信状態を確認でき、残量マークM3によりバッテリーの残量を確認することができる。また、第1ディスプレイ11には、後述の自動バッファリング機能による動画データのバッファリングが完了すると、バッファリング完了マークM4が表示される。
【0074】
さて、上記初期画面に表示されるアイコンM1には、インターネットに接続するためのアイコンM1が含まれている。このアイコンM1が操作されると、ウェブブラウザに初期接続先として設定されたウェブサイトに接続される。また、初期画面のアイコンM1には、音楽や動画を配信する特定のウェブサイトに直接接続するためのアイコンM1が含まれている。
【0075】
たとえば、ユーザが、動画を配信する特定のウェブサイト(以下、「動画配信サイト」という)に接続するアイコンM1を操作すると、その動画配信サイトに接続される。ユーザは、この動画配信サイトから所望の動画を選んで視聴することができる。
【0076】
本実施の形態の携帯電話機は、ユーザが予め登録した動画配信サイトに新規な動画が追加されると、その動画データを自動的に取得してバッファリングしておく自動バッファリング機能を備えている。
【0077】
図5は、自動バッファリング機能を設定するための設定画面を示す図である。ユーザにより設定画面を開く操作がなされると、第1ディスプレイ11に、同図(a)に示すような、自動バッファリング機能を実行するか否かを選択する画面が表示される。この画面では、「する」、「しない」の項目の横に丸いチェックボックスが表示され、たとえば、希望する項目のチェックボックスをタッチすると、ボックス内に黒丸が表示される。
【0078】
図5(a)の画面からユーザが「する」の項目を選択し、設定キーM5を押すと、次に、第1ディスプレイ11に、図5(b)に示すような、電子メールアドレスを入力するための画面が表示される。この画面において、ユーザは、第2ディスプレイ21に表示されたQWERTYキーM6を用いて更新情報の送付元アドレスを入力し、確定操作を行う。これにより、送付元アドレスが登録され、自動バッファリング機能の設定が完了する。
【0079】
なお、所定の動画配信サイトの電子メールアドレスが予めデフォルトのアドレスとしてメモリ部200に記憶され、電子メールアドレスの入力画面では、最初にデフォルトのアドレスが表示されるようにしてもよい。また、予め複数の電子メールアドレスがメモリ部200に登録され、電子メールアドレスの入力画面において、それらの中から所望の電子メールアドレスが読み出せるようにしてもよい。
【0080】
図6は、新規な動画をバッファリングするための制御動作を示す処理フローである。
【0081】
ユーザは、予め、所望の動画配信サイトにおいて、ユーザ登録を行うとともに好みのカテゴリーを登録しておく。たとえば、その動画配信サイトに同様なカテゴリーの動画を提供するチャンネルが複数用意されている場合、ユーザは好みのチャンネルを登録しておく。これにより、登録したチャンネルに新規な動画が追加されると、更新情報が、電子メールにより、動画配信サイトから携帯電話機に送信される。更新情報には、新規な動画を再生するためのウェブページを示すULR(Uniform Resource Locator)が、たとえば、添付ファイルにより含まれている。
【0082】
自動バッファリング機能が設定されている場合、CPU100は、動画配信サイトから更新情報を受信したか否かを判定する(S101)。この判定において、CPU100は、電子メールの送信元アドレスが、上記自動バッファリング機能の設定時に登録したアドレスと一致するかを判定し、一致すれば、受信した電子メールを解析する。そして、CPU100は、電子メールの解析により、動画配信サイト側の格納場所を示すURLが取得できれば、更新情報を受信したと判定する。
【0083】
CPU100は、上記のようにして更新情報(たとえば、RSSフィードの更新に基づいて送信されたもの)を受信したと判定すると(S101:YES)、動画メモリ201に、新規な動画の動画データをバッファリングするのに充分な空き容量があるか否かを判定する(S102)。CPU100は、動画メモリ201に空き容量があると判定すると(S102:YES)、S101で取得したURLに接続する(S103)。これにより、動画配信サイト側の配信サーバから、動画データと、再生された動画を組み込んで動画再生画面(ウェブページ)を構築するための関連データ(HTMLデータ、画像データ等)が携帯電話機に送信される。
【0084】
送信された関連データをもとに動画データを再生すると、図7(d)に示すような画面が得られる。動画は、領域A1に表示される。領域A2には、この動画に関連する他の動画のサムネイルが表示される。CPU100は、かかる画面の表示を行わずに、受信した動画データと関連データを、URLに対応付けて、順次、メモリ部200にバッファリングする。
【0085】
なお、関連データは、図7(d)に示す画面のうち、領域A1以外の画像を表示するためのデータである。関連データには、同図(d)の画像フレームを構成するためのHTMLデータの他、領域A1に表示されるサムネイル画像のための画像データと、これらサムネイル画像に対応する動画データを再生するためのURLが含まれる。
【0086】
CPU100は、受信したデータのうち、配信された動画データを、図7(a)に示すように、URLに対応付けて、順次、動画メモリ201にバッファリングする(S104)。また、CPU100は、受信した関連データを、図7(b)に示すように、URLに対応づけてメモリ部200の所定のメモリ領域にバッファリングする(S104)。
【0087】
CPU100は、ステップS101で受信した更新情報に新規な動画のURLが複数件あれば、全件について、ステップS102からS104の処理を行い、それぞれのURLから動画データおよび関連データのバッファリングを行う。そして、全件のバッファリングが完了すると(S105:YES)、バッファリングが完了した旨の報知を行う(S106)。即ち、図4に示すように、第1ディスプレイ11にバッファリング完了マークM4を表示させる。これにより、ユーザは、登録したチャンネルに新規な動画が追加され、その動画のバッファリングが完了したことを知ることができる。
【0088】
なお、ステップS102で、動画メモリ201に十分な空き容量がないと判定されると(S102:NO)、CPU100は、動画メモリ201に再生済みの動画データがあるか否を判定する(S107)。そして、再生済みの動画データがあれば(S107:YES)、最も古い再生済みの動画データを消去する(S108)。なお、動画メモリ201には、ステップS107、S108の判定に用いるため、図7(a)に示すように、対応する動画が再生されるとセットされるフラグと、動画配信サイトから動画データを取得した取得日が記憶される。
【0089】
一方、動画メモリ201に再生済みの動画データがなければ(S107:NO)、CPU100は、最も古い未再生の動画データを消去する(S109)。また、その動画のHTMLデータから動画のタイトルを抽出する。そして、消去した動画について、ユーザがその動画を識別できるような情報を、新規な動画の履歴データとして、図7(c)に示すように、URLに対応付けて、メモリ部200内の所定のメモリ領域にバッファリングする(S110)。たとえば、CPU100は、動画を消去する際に動画データからサムネイルを作成する。また、その動画のHTMLデータから動画のタイトルを抽出する。そして、これらサムネイルやタイトルを、履歴情報として、メモリ部200にバッファリングする。
【0090】
なお、上記の構成では、動画メモリ201に再生済みの動画データがなければ、未再生の動画データを消去するようにしているが、これに変えて、再生済みの動画データがなければ、その後のバッファリングを中止するようにしてもよい。この場合、残りの動画データは、次回の新規な動画のバッファリングの際に行うようにしてもよい。
【0091】
さて、新規な動画がバッファリングされると、これら動画の再生操作を行うための操作画面が表示される。
【0092】
図8は、バッファリングされた新規な動画を再生するための制御動作を示す処理フローである。図8(a)は、操作画面を表示するための制御動作を示す処理フローであり、図8(b)は、動画を再生するための制御動作を示す処理フローである。また、図9は、操作画面を表示するための制御動作に基づく第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21の画面表示例を示す図である。さらに、図10は、動画を再生するための制御動作に基づく第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21の画面表示例を示す図である。
【0093】
図4に示す初期画面に、ユーザ登録された動画配信サイトへ直接接続されるアイコンM1がある場合には、ユーザが、そのアイコンM1を操作すると、その動画配信サイトへ接続される。これにより、図8(a)の制御処理が開始される。
【0094】
まず、CPU100は、第2キャビネット2が閉じた状態であるか否を判定し(S201)、閉じていれば(S201:YES)、ウェブブラウザとして機能し、第1ディスプレイ11に動画配信サイトのトップページを表示させる(S102:図9(a)参照)。このとき、CPU100は、接続先の動画配信サイトのURLと動画メモリ201に記録されているURL(図7(a)参照)とを比較し、接続先の動画配信サイトに対応する動画が動画メモリ201にバッファリングされているかを判定する。ここで、動画がバッファリングされていれば、図9(a)に示すように、バッファリング完了マークM4を重ねて表示する。
【0095】
次に、CPU100は、第2キャビネット2が開かれたか否かを判定する(S203)。ユーザは、バッファリング完了マークM4により、新規な動画がバッファリングされたことを知ると、第2キャビネット2を開く。
【0096】
CPU100は、第2キャビネット2が開かれたと判定すると(S203)、第2ディスプレイ21に新規な動画の操作画面を表示させる(S204:図9(b)参照)。即ち、CPU100は、接続先の動画配信サイトのURLと動画メモリ201に記録されているURL(図7(a)参照)とを比較し、接続先の動画配信サイトに対応する動画が動画メモリ201にバッファリングされているかを判定する。そして、バッファリングされていれば、動画メモリ201の動画データ(たとえば、動画E、動画F、動画G)からサムネイルを作成するとともに、その動画データのタイトルや他の情報(再生回数、評価等)を、その動画データに対応するHTMLデータから抽出する。そして、新規な動画の一覧を表示する画面領域に、それぞれの動画のサムネイルを表示する。また、サムネイルの下方には、その動画に係るタイトル等の情報を表示し、サムネイルの上方には、バッファリング完了を示す「Buffered」の文字を表示する。さらに、CPU100は、メモリ部200に、データ消去した未再生の動画の履歴データ(たとえば、動画H、動画I、動画J)があれば、履歴の一覧を表示する画面領域に、その動画のサムネイルとタイトルを表示する。
【0097】
なお、動画配信サイトに接続されたときに、既に第2キャビネット2が開いていれば(S201:NO)、CPU100は、第1ディスプレイ11に動画配信サイトのトップページを表示させるとともに(S205)、第2ディスプレイ21に、図9(b)に示す新規な動画の操作画面を表示させる(S206)。
【0098】
また、ユーザが第2キャビネットを開いたときに、たまたま、新規な動画がバッファリング中であることもあり得る。この場合は、図9(b)の破線矢印に示すように、サムネイルがバッファリング中であることを示す表示形態となり、サムネイルの上の文字が「Buffering」となる。
【0099】
さらに、新規な動画の一覧や履歴の一覧が、一画面で表示できない場合には、第2ディスプレイ21を上下になぞる等のスクロール操作を行うことで、画面を上下にスクロールすることができる。第1ディスプレイ11についても、同様にスクロールすることができる。
【0100】
操作画面が開かれると、ユーザは、操作画面上で、所望の動画の再生操作を行うことができる。たとえば、再生操作として、ユーザは、再生したい動画のサムネイルを連続して2回タッチする。あるいは、再生したい動画のサムネイルを第1ディスプレイ11側にドラッグする。
【0101】
図8(b)を参照して、CPU100は、上記のような動画の再生操作がなされたか否かを判定する(S301)。たとえば、図10(a)に表示された新規な動画Eが再生操作されると(S301:YES)、動画Eはバッファリングされているため(S302:YES)、CPU100は、動画メモリから動画Eの動画データを読み出すとともに、動画Eに対応する関連データ(図7(b)参照)をメモリ部200から読み出す(S303)。そして、関連データ中のHTMLデータに従って、第1ディスプレイ11に、動画Eを再生するための動画再生画面を構築する。さらに、CPU100は、HTMLデータに従って、動画再生画面上の所定位置にビデオ画面を立ち上げ、ビデオ画面上に動画Eを再生する(S304)。
【0102】
図10(b)は、第1ディスプレイ11に表示された動画再生画面により動画Eが再生されている状態が示されている。ここでは、関連データに基づき、動画Eに関連する動画(たとえば、動画K、動画L、動画M)のサムネイルやタイトルが、ビデオ画面の隣りに一覧表示されている。
【0103】
こうして動画Eが再生されている状態で、ユーザは、さらに第2ディスクプレイ21の操作画面を操作して、他の動画の再生に切り替えることもできる。このとき、ユーザは、第2ディスプレイ21の操作画面において、履歴の一覧から動画を再生することもできる。この場合、図8(b)のステップS301にてYESと判定され、ステップS302以降の処理が行われる。
【0104】
ユーザによって、履歴の一覧のサムネイルが再生操作されると、その動画についてはバッファリングされていないので(S302:NO)、CPU100は、その動画のURLに接続する。これにより、動画配信サイト側の配信サーバから動画データおよび関連データが配信される(S305)。このとき、動画データは、メモリ部200にあるバッファメモリ(図示せず)に順次バッファリングされるとともに、バッファメモリから順次読み出されて再生される。よって、これら履歴に残された動画は、再生操作がなされた後、一定量の動画データがバッファメモリにバッファリングされて始めて再生が開始される。このため、動画メモリ201に予めバッファリングされた動画に場合に比べて、再生が開始されるまでに時間がかかることとなる。
【0105】
さて、図10(b)に示すように、第1ディスプレイ11において、ビデオ画面の隣りに関連する動画のサムネイルが表示されている場合、ユーザは、これらの動画を見たくなる場合がある。この場合、これら動画をそのまま再生すれば、動画データが動画配信サイトから配信されつつ再生されるため、再生開始に時間がかかる惧れがある。
【0106】
そこで、本実施の形態では、操作画面が開かれた状態で、バッファリングされていない動画を新たに動画メモリ201にバッファリングできる追加バッファリング機能を備えている。見たい動画を他の動画の再生中に動画メモリ201にバッファリングしておけば、再生終了後に、その動画をすぐに再生することができる。
【0107】
図11は、追加バッファリングを行うための制御動作を示す処理フローである。また、図12は、追加バッファリングを行うための制御動作に基づく第1ディスプレイ11および第2ディスプレイ21の画面表示例を示す図である。
【0108】
図11を参照して、CPU100は、バッファリングされていない動画のサムネイルに対し、バッファリングのための操作がなされたか否かを判定する(S401)。CPU100は、たとえば、図12(a)に示すように、第1ディスプレイに表示された動画Lのサムネイルが、第2ディスプレイ21における新規な動画の一覧画面領域内にドラッグされると、バッファリング操作がなされたと判定する(S401:YES)。
【0109】
バッファリング操作がなされると、CPU100は、動画メモリ200に十分な空き容量があるかを判定し(S402)、空き容量があれば(S402:YES)、そのURLに接続して動画データおよび関連データを取得する(S403)。そして、取得した動画データを、URLに対応付けて動画メモリ201にバッファリングする(S404:図7(a)参照)。また、CPU100は、取得した関連データを、URLに対応づけてメモリ部200の所定のメモリ領域にバッファリングする(S404:図7(b)参照)。
【0110】
CPU100は、バッファリングが完了すると、図12(b)に示すように、第2ディスプレイ21において、バッファリングされた動画Lに係るサムネイル、タイトル等の情報および「Buffered」の文字を、新規な動画の一覧画面領域内に追加する(S405)。
【0111】
一方、動画メモリ200に十分な空き容量がないと判定した場合(S402:NO)、CPU100は、動画メモリ201に再生済みの動画データがあれば、(S406:YES)、最も古い再生済みの動画データを消去する(S407)。動画メモリ201に再生済みの動画データがなければ(S406:NO)、CPU100は、バッファリングが行えない旨の報知を行う(S408)。たとえば、外部スピーカ309からビープ音を出力したり、どちらかのディスプレイ11、21にバッファリングできないことを示す表示を行ったりする。この場合、ユーザは、新たな動画のバッファリングをあきらめるか、未再生の動画を再生したり消去したりした後に、再度、バッファリング操作を行えばよい。
【0112】
こうして、新たにバッファされた動画Lの再生操作が行われると、図8のステップS301からS304の制御処理が行われ、動画Lが第1ディスプレイ11において再生される。
【0113】
なお、履歴の一覧画面領域内にある動画のサムネイルが新規な動画の一覧画面領域内にドラッグ操作されても、図11の制御処理が行なわれ、ドラッグされた動画が配信されて動画メモリ201にバッファリングされる。
【0114】
以上、本実施の形態によれば、ユーザがウェブサイト上で動画を視聴したいときに取得処理をしなくても、予め登録されたグループに属する動画の中から新規な動画が予め取得され、動画メモリ201に記憶される。この場合、ユーザが、その動画の再生操作を行うと、その動画が動画メモリ201から読み出され、すぐに再生される。したがって、ユーザは、好みのグループを登録しておくことで、そのグループ属する新規な動画をすぐに視聴することができ、ユーザのストレスを軽減することができる。
【0115】
また、上記実施の形態によれば、図10(a)に示すように、第1ディスプレイ11に動画配信サイトのトップページが表示され、第2ディスプレイ21に、その動画配信サイトに係る配信サーバから取得した動画の操作画面が表示されるので、トップページの他の動画のサムネイルを閲覧しつつバッファリングした動画の再生操作を行うことができる。
【0116】
さらに、本実施の形態によれば、第2ディスプレイ21の操作画面で新規な動画の再生操作がなされると、その動画が第1ディスプレイ11で再生される。即ち、第1ディスプレイ21に操作画面を残したままで動画の再生ができるので、次の再生操作を円滑に行うことができる。
【0117】
さらに、本実施の形態によれば、記憶容量が不足することにより、未再生の動画が動画メモリ201から消去されても、消去された動画の履歴が第2ディスプレイ21に表示される。よって、ユーザは、履歴を見ることで、未再生の動画コンテンツを把握することができる。
【0118】
さらに、本実施の形態によれば、バッファリングされていない動画に対して追加バッファリング操作を行うことにより、その動画の動画データを動画配信サイト側から取得し、動画メモリ201にバッファリングすることができる。よって、他の動画が再生されている間に、所望の動画をバッファリングしておけば、その動画を視聴するときには、すぐに再生が可能となる。
【0119】
<変更例>
上記実施の形態では、動画配信サイトから更新情報が送信されると、更新情報に含まれるURLに基づいて、新規な動画の動画データが取得される構成とされている。
【0120】
しかしながら、本変更例のように、携帯端末装置から適宜のタイミングで、動画配信サイトにアクセスして新規な動画を抽出し、その画像データを取得するような構成とすることもできる。
【0121】
図13は、変更例に係る自動バッファリング機能を設定するための設定画面を示す図である。
【0122】
本変更例においても、ユーザは、まず、図5(a)の設定画面において、自動バッファリングを行うか否かの選択を行う。本変更例では、図5(a)の設定画面からユーザが「する」の項目を選択し、設定キーM5を押すと、第1ディスプレイ11に、図13(a)に示すような、バッファリングの時期を選択する画面が表示される。この画面では、バッファリング時期として、ユーザは、たとえば、「充電時」、「夜間」、「ユーザ設定」の項目から一つを選択することができる。これらの項目の横には、図5(a)と同様なチェックボックスが表示されている。「充電時」の項目が選択された場合には、携帯電話機の充電が開始されるとバッファリングが行われる。「夜間」の項目が選択された場合には、午前0時にバッファリングが行われる。「ユーザ設定」の項目が選択され、第2ディスプレイ21に表示されたQWERTYキーM6により時刻が入力されると、入力された時刻にバッファリングが行われる。
【0123】
図13(a)の画面からユーザがバッファリング時期を選択して設定キーM5を押すと、第1ディスプレイ11に、同図(b)に示すような、好みのカテゴリーを設定するための画面が表示される。たとえば、動画配信サイトは、各々に同様なカテゴリーの動画が配信可能な複数のチャンネルから構成されており、携帯電話機側からチャンネル別にアクセスすることにより、チャンネルごとに動画の更新情報(たとえば、RSSフィード)が提供されるようになっている。ユーザは好みのチャンネルの動画を取得するめ、そのチャンネルの更新情報があるURLを、カテゴリーの入力欄に入力する。
【0124】
図13(b)の画面において、ユーザが、カテゴリーの入力欄にURLを入力し、設定キーM5を押すと、設定が完了する。このようにして、自動バッファリン機能が設定されるとともに、バッファリングの時期と新規な動画をバッファリングするカテゴリー(カテゴリーの更新情報が得られるURL)がメモリ部200に登録される。
【0125】
図14は、変更例に係る新規な動画をバッファリングするための制御動作を示す処理フローである。
【0126】
図14を参照して、CPU100は、バッファリングの時期になったか否かを判定する(S121)。たとえば、バッファリングの時期が、「充電時」に設定されていた場合、携帯電話機の充電が開始されると、CPU100は、バッファリングの時期になったと判定する。
【0127】
CPU100は、バッファリングの時期になったと判定すると(S121:YES)、登録されたカテゴリーの更新情報があるURLに接続することにより、登録されたカテゴリーの更新情報を取得する(S122)。更新情報には、そのカテゴリーの中の新規な動画を再生するウェブページを示すURLが含まれている。
【0128】
CPU100は、動画メモリ201に空き容量があると判定すると(S102:YES)、S122で取得したURLに接続し(S103)、上記実施の形態と同様に、動画配信サイト側の配信サーバから配信された動画データおよび関連データを動画メモリ201にバッファリングする(S104)。
【0129】
なお、CPU100は、動画メモリ200に十分な空き容量がなければ(S102:NO)、上記実施の形態と同様、再生済みの動画データや未再生の動画データが削除して(S107〜S110)、ステップS102以降のバッファリング処理を行う。
【0130】
本変更例の構成とすれば、動画配信サイトに更新情報を送信する機能がなくても、ユーザの好みのカテゴリーに属する新規な動画をバッファリングしておくことが可能となる。
【0131】
<その他>
上記実施の形態および変更例に示す形態以外にも、さらに種々変更が可能である。
【0132】
たとえば、上記実施の形態では、動画配信サイトに接続され、第2のキャビネット2が開いた状態になると、第2ディスプレイ21に操作画面が表示される。しかしながら、これだけに限らず、操作画面を起動するためのアイコンM1が初期画面に表示されるようにし、このアイコンM1が操作されると、図9(b)の第2ディスプレイ21に表示される操作画面と同様な画面が、第1ディスプレイ11に表示されるようにしてもよい。そして、その操作画面上で、所定の動画の再生操作がされると、図10(b)の第1ディスプレイ11に表示される動画再生画面と同様な画面が、第1ディスプレイ11に表示されるようにしてもよい。
【0133】
また、上記実施の形態では、ユーザ登録された動画配信サイトへ直接接続されるアイコンM1を操作すると、その動画配信サイトへ接続される。しかしながら、これに限らず、インターネットに接続するアイコンM1が操作されたときに、バッファリング完了マークM4が表示されていれば、ユーザ登録された動画配信サイトへ接続され、それ以外の時には、初期接続先のウェブサイトへ接続されるようにしてもよい。この場合、バッファリング完了マークM4は、バッファリング完了後、ユーザ登録された動画配信サイトへ一度接続されると、消去されるようにしておく。
【0134】
さらに、上記実施の形態では、動画配信サイトから送信された電子メールによる更新情報に新規な動画を再生するためのウェブページを示すULRが含まれていたが、電子メールによる更新情報には、このようなURLが含まれておらず、電子メールによる更新情報を受け取ると、CPU100が、上記変更例と同様に、新規な動画を再生するためのウェブページを示すULRが含まれた更新情報を、動画配信サイト側に取得しに行くようにしてもよい。
【0135】
また、上記実施の形態では、一つの新規な動画(動画データ)について、全ての動画データが取得され、動画メモリ201にバッファリングされるような構成とされている。しかしながら、動画メモリ201に動画データの一部がバッファリングされていても、その一部の動画データの再生時に残りの動画データが配信され、一部の動画データの再生に続いて配信された動画データが再生できる場合には、全ての動画データでなく、一部の動画データが動画メモリ201にバッファリングされる構成とされてもよい。このような構成とすれば、一つの動画に要する動画メモリ201の記憶容量が少なくなるので、動画メモリ201に多くの動画をバッファリングすることが可能となる。
【0136】
さらに、本発明の携帯端末装置は、携帯電話機に限られず、PDA(Personal Digital Assistant)等であってもよい。
【0137】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0138】
11 第1ディスプレイ(表示部、第1の表示部)
14 磁石(切替部)
16 突起部(切替部)
17 突起部(切替部)
21 第2ディスプレイ(表示部、第2の表示部)
23 磁石(切替部)
26 軸部(切替部)
27 軸部(切替部)
34 コイルバネ(切替部)
39 案内溝(切替部)
100 CPU(取得部、表示制御部、受付処理部)
200 メモリ(登録部)
201 動画メモリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置において、
表示部と、
取得操作以外の所定の設定条件に基づいて、配信サーバ上の動画コンテンツを取得する取得部と、
取得された前記動画コンテンツを記憶する記憶部と、
前記記憶部から前記動画コンテンツを読み出して前記表示部で再生する表示制御部と、
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記取得部は、前記設定条件に基づいて配信サーバ上の動画コンテンツの中から、予め登録されたグループの動画コンテンツを取得する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯端末装置において、
前記グループを登録する登録部を備え、
前記取得部は、予め設定されたタイミングで、前記配信サーバから前記登録部に登録されたグループの動画コンテンツを取得する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項4】
請求項2に記載の携帯端末装置において、
前記取得部は、前記グループに属する新規な動画コンテンツが前記サーバ上に配されたこと示す情報を受け取ると、前記配信サーバから当該新規な動画コンテンツを取得する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記記憶部に記憶された動画コンテンツの再生操作を行うための操作画面を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯端末装置において、
前記表示部は、第1の表示部および第2の表示部を含み、
前記表示制御部は、前記操作画面を一方の表示部に表示し、前記配信サーバから取得された動画コンテンツが掲載されたウェブサイトを他方の表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯端末装置において、
前記第1の表示部および前記第2の表示部のうち一方のみが外部に露出する第1の状態と前記第1の表示部および前記第2の表示部の両方が外部に露出する第2の状態に切り替えるための切り替え部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記第1の状態において前記記憶部に記憶されている動画コンテンツが掲載されたウェブサイトが表示されているときに、前記第2の状態に切り替えられると、当該ウェブサイトに対応して前記記憶部に記憶された動画コンテンツの再生操作を行うための画面を、切り替え後に露出した表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項8】
請求項6または7に記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記操作画面で前記動画コンテンツの再生操作がなされると、当該動画コンテンツを前記他方の表示部で再生する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項9】
請求項1ないし8の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記記憶部から消去された動画コンテンツの履歴を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項10】
請求項1ないし9の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記記憶部から前記動画コンテンツを読み出して前記表示部に再生した状態で、前記配信サーバから他の動画コンテンツを取得するための指示を受け付ける受付処理部をさらに備える、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項1】
携帯端末装置において、
表示部と、
取得操作以外の所定の設定条件に基づいて、配信サーバ上の動画コンテンツを取得する取得部と、
取得された前記動画コンテンツを記憶する記憶部と、
前記記憶部から前記動画コンテンツを読み出して前記表示部で再生する表示制御部と、
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記取得部は、前記設定条件に基づいて配信サーバ上の動画コンテンツの中から、予め登録されたグループの動画コンテンツを取得する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯端末装置において、
前記グループを登録する登録部を備え、
前記取得部は、予め設定されたタイミングで、前記配信サーバから前記登録部に登録されたグループの動画コンテンツを取得する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項4】
請求項2に記載の携帯端末装置において、
前記取得部は、前記グループに属する新規な動画コンテンツが前記サーバ上に配されたこと示す情報を受け取ると、前記配信サーバから当該新規な動画コンテンツを取得する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項5】
請求項1ないし4の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記記憶部に記憶された動画コンテンツの再生操作を行うための操作画面を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯端末装置において、
前記表示部は、第1の表示部および第2の表示部を含み、
前記表示制御部は、前記操作画面を一方の表示部に表示し、前記配信サーバから取得された動画コンテンツが掲載されたウェブサイトを他方の表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯端末装置において、
前記第1の表示部および前記第2の表示部のうち一方のみが外部に露出する第1の状態と前記第1の表示部および前記第2の表示部の両方が外部に露出する第2の状態に切り替えるための切り替え部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記第1の状態において前記記憶部に記憶されている動画コンテンツが掲載されたウェブサイトが表示されているときに、前記第2の状態に切り替えられると、当該ウェブサイトに対応して前記記憶部に記憶された動画コンテンツの再生操作を行うための画面を、切り替え後に露出した表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項8】
請求項6または7に記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記操作画面で前記動画コンテンツの再生操作がなされると、当該動画コンテンツを前記他方の表示部で再生する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項9】
請求項1ないし8の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記表示制御部は、前記記憶部から消去された動画コンテンツの履歴を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項10】
請求項1ないし9の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記記憶部から前記動画コンテンツを読み出して前記表示部に再生した状態で、前記配信サーバから他の動画コンテンツを取得するための指示を受け付ける受付処理部をさらに備える、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−135450(P2011−135450A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−294476(P2009−294476)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
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