説明

携帯端末

【課題】 上部筐体の背面にサブ表示部を設けた折畳み型携帯端末は上部筐体が分厚く、スライド式又はリボルバー式の携帯端末は表示部の画面に傷がつき易く、二軸式携帯端末はヒンジ部の軸の構造が複雑化し高価であり、また、折り畳み動作が煩雑化する。
【解決手段】 携帯端末は、表示機能を持つ上部筐体1と操作機能をもつ下部筐体2とを、折り畳みヒンジ3及び上部筐体回転ヒンジ4、2種類のヒンジ3及び4間をつなぐ板状の上下接続筐体5とから構成されている。上部筐体1及び上下接続筐体5はヒンジ3及び4を中心に自由に回転させることが可能である。これにより、表示部6を隠した折畳み状態、表示部6が見える折畳み状態、各種の展開状態のいずれかにすることができる。ヒンジ3と4の軸方向が同一であり、軸方向が異なる2軸式に比べ構造が単純で、表示部6を回転させながら折り畳みを行う際に感じる煩雑さを大幅に低減できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯端末に係り、特に少なくとも表示部が設けられた上部筐体と、少なくとも操作ボタンが設けられた下部筐体とが、各々の一側端部同士がヒンジ部により回動自在に結合された折畳み型の携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末において、内側面に少なくとも表示部が設けられた上部筐体と、内側面に少なくとも操作ボタンが設けられた下部筐体とを連結した携帯端末が知られている。この上部筐体と下部筐体とからなる携帯端末の展開/収納機構には様々な方式が存在し、最も一般的な構成は、図10(A)に示すように、内側面に少なくとも表示部34が設けられた上部筐体31と、内側面に少なくとも操作ボタン35が設けられた下部筐体32の各一側端部同士が、ヒンジ部33により回動自在に結合された折畳み型携帯端末である。
【0003】
この折畳み型携帯端末では、使用時には図10(A)に示すように、上部筐体31と下部筐体32の互いの内側面が離間する開状態とされ、不使用時には同図(B)に示すように、上部筐体31と下部筐体32の互いの内側面同士が近接離間対向配置される閉状態(折畳み状態)とされる。この閉状態では、上部筐体の外側面に設けられた表示部36が見える状態となる。
【0004】
この折畳み型携帯端末以外にも、スライド式携帯端末やリボルバー式携帯端末や二軸式携帯端末が知られている。スライド式携帯端末は、展開状態では図11(A)に示すように、上側面に少なくとも表示部43が設けられた上部筐体41と、上側面に少なくとも操作ボタンが設けられた下部筐体42とが、下部筐体42の上側面の操作ボタンが露出するようにされ、同図(B)に示すように、収納状態では上部筐体41と下部筐体42とが互いに重なり合うようにスライドされる。
【0005】
また、上記のリボルバー式携帯端末は、展開状態では図12(A)に示すように、上側面に少なくとも表示部53が設けられた上部筐体51と、上側面に少なくとも操作ボタンが設けられた下部筐体52とが、下部筐体52の上側面の操作ボタンが露出するようにされ、同図(B)に示すように、収納状態では上部筐体51と下部筐体52とが所定の回転軸を中心に180度、水平面上を回転して互いに重なり合うようにする。
【0006】
更に、上記の二軸式携帯端末は、上部筐体と下部筐体とが互いに第1軸を中心として回転自在とされ、かつ、第2軸を中心として折り畳み自在とされた構成である(例えば、特許文献1参照)。すなわち、この二軸式携帯端末は、図13(A)に示すように、上側面に少なくとも表示部64が設けられた上部筐体61と、上側面に少なくとも操作ボタンが設けられた下部筐体62とが、ヒンジ部63を介して互いに回動自在に結合されており、展開状態では下部筐体62の上側面の操作ボタンが露出するようにされる。また、収納状態では、図13(B)に示すように、上部筐体61と下部筐体62とがヒンジ部63を中心として互いの内側面が略密接対向するようにされて表示部64が見える状態とされるか、同図(C)に示すように、上部筐体61が展開状態でヒンジ部63の第1軸を中心として180度回転された後、ヒンジ部63の第2軸を中心として上部筐体61と下部筐体62とが互いに略密接対向するようにされて表示部64が見えない状態とされる。
【0007】
【特許文献1】特開2002−344591号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記の折畳み型携帯端末、スライド式携帯端末、リボルバー式携帯端末、二軸式携帯端末は、いずれも展開/収納時(開状態/閉状態時)の長所と短所があり、一概にどの方式が最も良いとはいえない。例えば、折畳み型携帯端末では、収納状態(閉状態)では、図10(B)に示すように表示部34が下部筐体32側に折畳まれて見えなくなってしまうため、上部筐体31の背面側にメインの表示部34とは別に小型の表示部36を搭載し、上部筐体31及び下部筐体32が閉じている状態でも、日付や時刻、電池残量、電波状況などの情報を確認できるようにしたものがある。しかし、この折畳み型携帯端末では、背面表示部36を搭載することにより、上部筐体31が分厚くなってしまう等の問題点がある。
【0009】
一方、スライド式携帯端末やリボルバー式携帯端末は、図11(B)、図12(B)に示したように、収納時にもメインの表示部43、53が見える構造をとっているという点で、折畳み型携帯端末の上記問題点を解決する構造であるが、収納時も表示部43、53が常に外部に晒されているために、画面に傷がつき易い等の問題点がある。
【0010】
また、二軸式携帯端末は収納時には、図13(B)に示すように表示部64を見えるようにすることも、同図(C)に示すように表示部64を隠すことも可能であるので、上記問題点を解決する構造である。しかし、ヒンジ部63の軸の構造が複雑化し、高価であり、回転軸の方向が違うため折り畳み動作が煩雑化するなどの問題がある。
【0011】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、表示部背面に回転ヒンジを設けることにより、様々な使用状況において、構造が簡単で表示が見易く取り扱いが簡単な携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するため、第1の発明の携帯端末は、大略直方体形状の一面に少なくとも表示部が設けられた上部筐体と、大略直方体形状の一面に少なくとも操作ボタンが設けられた下部筐体とを備えた携帯端末であって、上部筐体と下部筐体とを接続する上下接続筐体と、上下接続筐体の第1の側端部と下部筐体の一側端部とを第1の回動軸を中心に回動自在に結合する折畳みヒンジと、上下接続筐体の第1の側端部に対向する第2の側端部と上部筐体の中間部とを、折畳みヒンジの第1の回動軸の軸方向と同一方向の第2の回動軸を中心に回動自在に結合する上部筐体回転ヒンジとを有することを特徴とする。
【0013】
この発明では、上部筐体を上部筐体回転ヒンジを中心に回動し、かつ、上下接続筐体を折畳みヒンジを中心に回動できるようにしたため、上部筐体の表示部が下部筐体の操作ボタンが設けられた面とほぼ密接対向する表示部を隠した折畳み状態、上部筐体の表示部が設けられた反対面が下部筐体の操作ボタンが設けられた面と対向する表示部が見えるようにした折畳み状態、上部筐体の表示部が下部筐体の操作ボタンが設けられた面と所望の角度開かれた第1の展開状態、上部筐体の表示部が下部筐体の操作ボタンが設けられた面の反対側面と同方向に展開された第2の展開状態、上部筐体の表示部が設けられた面が下部筐体の操作ボタンが設けられた面に対し所望角度傾斜し、かつ、上部筐体が上下接続筐体で支持される第3の展開状態のいずれかの状態にすることができる。
【0014】
また、上記の目的を達成するため、第2の発明の携帯端末は、上記の第1の発明の上下接続筐体を、上部筐体と下部筐体とを接続すると共に、折り曲げ部にて折り曲げ自在な構造とし、上下接続筐体が、上部筐体の表示部が設けられた面と対向する面により、折り曲げ部の位置で折り曲げられることを特徴とする。
【0015】
また、上記の目的を達成するため、第3の発明の携帯端末は、第2の発明の上下接続筐体の折り曲げ部を、上部筐体の表示部が設けられた面の反対側面が下部筐体の操作ボタンが設けられた面と対向するように、上部筐体を折畳みヒンジ及び上部筐体回転ヒンジをそれぞれ中心として回動して、上下接続筐体が上部筐体と下部筐体との間に介在したときに、上部筐体の表示部が設けられた面の反対側面により下部筐体側へ折り曲げられる位置に設けることを特徴とする。この発明では、折り曲げ部により、より厚みを少なく折り畳むことができる。
【0016】
また、上記の目的を達成するため、第4の発明の携帯端末は、第2又は第3の発明の上下接続筐体の折り曲げ部を、上部筐体の表示部が設けられた面が下部筐体の操作ボタンが設けられた面とほぼ密接対向するように、上部筐体を折畳みヒンジ及び上部筐体回転ヒンジをそれぞれ中心として回動して、上下接続筐体が上部筐体の表示部が設けられた面の反対側面上に位置したときに、上部筐体の表示部が設けられた面の反対側面により下部筐体から離間する方向へ折り曲げられる位置に設けることを特徴とする。この発明では、折り曲げ部により、より厚みを少なく折り畳むことができる。
【0017】
また、上記の目的を達成するため、第5の発明の携帯端末は、上下接続筐体は板状であり、上部筐体に内蔵された第1のプリント基板と、下部筐体に内蔵された第2のプリント基板との間を接続するフレキシブル基板を内蔵していることを特徴とする。
【0018】
更に、上記の目的を達成するため、第6の発明の携帯端末は、下部筐体が、操作ボタンが設けられた一面に対向する面にカメラが配置されていることを特徴とする。この発明では、カメラで撮像する方向を表示部を見る方向と同一方向又は逆方向に配置することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、上部筐体が上部筐体回転ヒンジを中心に回動し、かつ、上下接続筐体が折畳みヒンジを中心に回動できることから、表示部を隠した折畳み状態とすることで表示部が常に剥き出しのスライド式携帯端末やリボルバー式携帯端末に比べ表示面に傷が付きにくくでき、また、表示部が外部から見える折畳み状態とすることで折り畳み型携帯端末のように上部筐体背面にサブ表示部を搭載する必要が無く、表示部の薄型化とコストダウンを図ることができ、更に、上部筐体を回動させる上部筐体回転ヒンジと、上下接続筐体を回動させる折り畳みヒンジの軸方向が同一であり、軸方向が異なる2軸式に比べ構造が単純で、表示部を回転させながら折り畳みを行う際に感じる煩雑さを大幅に低減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる携帯端末の一実施の形態の開状態時の外観斜視図を示す。同図に示すように、本実施の形態の携帯端末は、表示機能を持つ上部筐体1と操作機能をもつ下部筐体2とを、折り畳みヒンジ3及び上部筐体回転ヒンジ4、2種類のヒンジ3及び4間をつなぐ板状の上下接続筐体5とから構成されている。上部筐体1及び上下接続筐体5はヒンジ3及び4を中心に、互いに独立して自由に回動させることが可能である。
【0021】
上部筐体1は大略直方体状で、一方の表面には液晶などの表示部6と受話音声などを発音するスピーカ7とが設けられ、他方の表面の長手方向の中間位置には上部筐体回転ヒンジ4が設けられており、上部筐体1の中間部と上下接続筐体5の一方の端部とを回動自在に結合している。下部筐体2は大略直方体状で、一方の表面には各種の情報を入力するための複数の操作ボタン8と、送話音声を収音するためのマイク9とが設けられ、他方の表面には被写体を撮像するカメラ10が設けられ、側面には筐体側面操作ボタン11が設けられ、更にマイク9に近接した側端部とは反対側の側端部に、上下接続筐体5の他方の端部を回動自在に結合する折畳みヒンジ3が設けられている。
【0022】
この折畳み型携帯端末は、通話機能、カメラ撮影機能などを有しており、また下部筐体側面操作ボタン11により、筐体収納時にも簡易的にカメラ撮影などの操作を行うことが可能である。
【0023】
図2は図1の実施の形態の携帯端末の上部筐体1及び下部筐体2の各内部の回路基板及び回路基板間の配線接続方法の一例を示す。上部筐体1内には上部プリント基板15が設けられ、下部筐体2内には下部プリント基板16が設けられ、それぞれのプリント基板15及び16は折畳みヒンジ3内、上下接続筐体5内及び上部筐体回転ヒンジ4内を挿通するフレキシブル基板17によりコネクタ、半田付けなどで接続されている。上部プリント基板15及び下部プリント基板16には、それぞれ携帯端末を構成するIC(集積回路)などが搭載されている。
【0024】
二つのプリント基板15及び16に搭載されたICは、それぞれ独立して動作するわけではなく、複数の信号線で繋いで一つの回路として構成されている。更に、上部筐体1及び下部筐体2は折畳みヒンジ3及び上部筐体回転ヒンジ4を軸にして回転する構造を持つため、二つのプリント基板15及び16を繋ぐために柔軟性のあるフレキシブル基板17で接続するのである。
【0025】
次に、本発明になる携帯端末の一実施の形態の折畳み動作について図3〜図7と共に説明する。図3は本発明になる携帯端末の一実施の形態の第1の状態を示す側面図である。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。この第1の状態は、図3に示すように、上部筐体1の表示部6が設けられた面とは反対側の面を上下接続筐体5の正面(折り畳んだ時に下部筐体2の操作ボタン8が設けられた面に対向する面で図1の5a)に接触するように上部筐体回転ヒンジ4を回転軸として回転させ、その状態で上部筐体1の表示面6が下部筐体2の操作ボタン8が設けられた表面側に略密接して対向するように、上部筐体1及び上下接続筐体5を折畳みヒンジ3を回転軸として回転させることにより得られる、表示部を隠した収納状態である。
【0026】
この第1の状態(表示部を隠した収納状態)では、表示部6が外部に露出せず隠されるため、外部からの表示部6の画面への破損やキズの発生を防止できると共に、操作ボタン8が誤って押下されることを防止できる。この収納状態は、主に呼出待受け時が想定される。
【0027】
図4は本発明になる携帯端末の一実施の形態の第2の状態を示す側面図である。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。この第2の状態は、図4に示すように、図3の第1の状態から折畳みヒンジ3を中心に、上下接続筐体5を下部筐体2の操作ボタン8が設けられた表面(操作面)から150度程度開いた(展開させた)状態を示す。
【0028】
この展開動作は一般的な折り畳み携帯端末と同様に行うことが可能である。この第2の状態では、操作ボタン8の操作が可能となり、かつ、表示部6の表示面も見えるので、通常の折畳み型携帯端末の開状態と同様であり、通話やメール作成、データ通信、カメラ撮影などの使用状況が想定される。
【0029】
図5は本発明になる携帯端末の一実施の形態の第3の状態を示す側面図である。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。この第3の状態は、図5に示すように、上部筐体1の表示部6が設けられた面とは反対側の面を上下接続筐体5の背面(図1の5b)に接触するように上部筐体回転ヒンジ4を回転軸として回転させ、その状態で上部筐体1の表示面6の反対側面と上下接続筐体5とが下部筐体2の操作ボタン8が設けられた表面側に対向するように、上部筐体1及び上下接続筐体5を折畳みヒンジ3を回転軸として回転させることにより得られる、表示部6が見えるように折畳んだ収納状態である。
【0030】
この収納状態では、表示部6の表示面が外部から見え、また、カメラ10のレンズと表示部6の表示面とが反対方向になるので、呼出待受け時や通話、カメラ撮影時などの側面の操作ボタン11を用いて簡易的に各機能を使用する状況が想定される。また、折り畳んだ状態で表示部6の位置を安定に保持できる。
【0031】
図6は本発明になる携帯端末の一実施の形態の第4の状態を示す側面図である。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。この第4の状態は、図6に示すように、図5の収納状態から折り畳みヒンジ3を中心に上下接続筐体5を180度、下部筐体2の操作面から展開させた状態を示す。この展開状態はカメラ10のレンズと表部6の表示面とが同一方向になるので、カメラ撮影において、自分撮りを行う状況を想定している。
【0032】
図7は本発明になる携帯端末の一実施の形態の第5の状態を示す側面図である。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。この第5の状態は、図7に示すように、図4と図5の途中の状態である。図4に示す展開状態にあるときには、図4中、上部筐体1を上部筐体回転ヒンジ4を中心に時計方向に90度程度回動しつつ、上下接続筐体5を折畳みヒンジ3を中心に反時計方向に90度程度回動することにより、図7に示す展開状態とすることができる。
【0033】
また、図5に示す展開状態にあるときには、図5中、上下接続筐体5を折畳みヒンジ3を中心に時計方向に90度程度回動しつつ、上部筐体1を上部筐体回転ヒンジ4を中心に反時計方向に90度程度回動することにより、図7に示す展開状態とすることができる。すなわち、図5に示す展開状態から、上部筐体1をそのまま図5中、右方向にスライドさせることにより、図7の状態とすることができる。
【0034】
この図7に示す展開状態では、表示部6が下部筐体2上に斜めに上下接続筐体5により安定して支持されて、外部から表示部6が見える状態であるため、表示部6にカレンダーや時計などを表示させ、机上に安定しておいて置くなどの使用状況が想定される。
【0035】
このように、本実施の形態では、上部筐体1が回転することにより、図5に示すように収納時にも表示部6を見ることができるため、図10に示した折り畳み型携帯端末のように上部筐体背面にサブ表示部36を搭載する必要が無く、上部筐体1の薄型化とコストダウンを測ることができる。また、上部筐体1が回転することにより、図3に示したように表示部6を隠した状態でも収納できるので、表示部が常に剥き出しの図11に示したスライド式携帯端末や、図12に示したリボルバー式携帯端末に比べ表示部6の表示面に傷が付きにくい。
【0036】
更に、本実施の形態では、上部筐体1を回転させる上部筐体回転ヒンジ4と折り畳みヒンジ3の軸方向が同一であるため、図13に示した軸方向が異なる二軸式携帯端末に比べ構造が単純で、表示部6が設けられた上部筐体1を回転させながら折り畳みを行う際に煩雑さを感じることがないという特長がある。
【0037】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。図8は本発明になる携帯端末の他の実施の形態の開状態時の外観斜視図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図8に示すように、本実施の形態の携帯端末は、図1の実施の形態の上部接続筐体5の替わりに、上部筐体回転ヒンジ4と折り畳みヒンジ3と同一の軸方向の折り曲げ部21を有する上部接続筐体20を用いる構成としたものである。これにより、収納時に厚み方向でさらにコンパクトに折り畳むことが可能となる。
【0038】
図9(A)、(B)は本発明になる携帯端末の他の実施の形態の第1の状態と第2の状態を示す側面図である。同図中、図8と同一構成部分には同一符号を付してある。図9(A)に示す第1の状態は、表示部6が下部筐体2の操作面と密接対向するように折り畳まれた収納状態を示す。図9(B)に示す第2の状態は、図9(A)に示す第1の状態における上部筐体1を180度、上部筐体回転ヒンジ4を中心に回転した収納状態を示し、この収納状態では、表示部6が外部に露出しており、表示部6の表示面が外部から見える折畳み状態である。
【0039】
ここで、図1に示した実施の形態では、表示部6の表示面が外部から見える折畳み状態では図5に示したように、上下接続筐体5と下部筐体2の隙間分が厚みに加わっているが、本実施の形態においては図9(B)に示すように、折り曲げ部21にて上下接続筐体20を上部筐体1により折り曲げることができるため、より厚みを少なく折り畳むことが可能である。これは図9(A)の状態も同様である。また、本実施の形態も図1に示した実施の形態と同様の特長を有する。
【0040】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば、上下接続筐体4、20は板状として説明したが、フレキシブル基板17が内部を挿通される構成であれば、枠状など他の形状であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明になる携帯端末の一実施の形態の開状態時の外観斜視図である。
【図2】図1の携帯端末の上部筐体及び下部筐体の各内部の回路基板及び回路基板間の配線接続方法の一例を示す図である。
【図3】本発明の携帯端末の一実施の形態の第1の状態を示す側面図である。
【図4】本発明の携帯端末の一実施の形態の第2の状態を示す側面図である。
【図5】本発明の携帯端末の一実施の形態の第3の状態を示す側面図である。
【図6】本発明の携帯端末の一実施の形態の第4の状態を示す側面図である。
【図7】本発明の携帯端末の一実施の形態の第5の状態を示す側面図である。
【図8】本発明になる携帯端末の他の実施の形態の開状態時の外観斜視図である。
【図9】本発明の携帯端末の他の実施の形態の第1及び第2の状態を示す側面図である。
【図10】折畳み型携帯端末の開状態と収納状態を示す斜視図である。
【図11】スライド式携帯端末の展開状態と収納状態を示す斜視図である。
【図12】リボルバー式携帯端末の展開状態と収納状態を示す斜視図である。
【図13】2軸式携帯端末の展開状態と収納状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0042】
1 上部筐体
2 下部筐体
3 折畳みヒンジ
4 上部筐体回転ヒンジ
5、20 上下接続筐体
6 表示部
7 スピーカ
8 操作ボタン
9 マイク
10 カメラ
11 筐体側面操作ボタン
15 上部プリント基板
16 下部プリント基板
17 フレキシブル基板
21 折り曲げ部





【特許請求の範囲】
【請求項1】
大略直方体形状の一面に少なくとも表示部が設けられた上部筐体と、大略直方体形状の一面に少なくとも操作ボタンが設けられた下部筐体とを備えた携帯端末であって、
前記上部筐体と前記下部筐体とを接続する上下接続筐体と、
前記上下接続筐体の第1の側端部と前記下部筐体の一側端部とを第1の回動軸を中心に回動自在に結合する折畳みヒンジと、
前記上下接続筐体の前記第1の側端部に対向する第2の側端部と前記上部筐体の中間部とを、前記折畳みヒンジの第1の回動軸の軸方向と同一方向の第2の回動軸を中心に回動自在に結合する上部筐体回転ヒンジと
を有することを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
大略直方体形状の一面に少なくとも表示部が設けられた上部筐体と、大略直方体形状の一面に少なくとも操作ボタンが設けられた下部筐体とを備えた携帯端末であって、
前記上部筐体と前記下部筐体とを接続すると共に、折り曲げ部にて折り曲げ自在な構造とされた上下接続筐体と、
前記上下接続筐体の第1の側端部と前記下部筐体の一側端部とを第1の回動軸を中心に回動自在に結合する折畳みヒンジと、
前記上下接続筐体の前記第1の側端部に対向する第2の側端部と前記上部筐体の中間部とを、前記折畳みヒンジの第1の回動軸の軸方向と同一方向の第2の回動軸を中心に回動自在に結合する上部筐体回転ヒンジと
を有し、前記上下接続筐体は、前記上部筐体の表示部が設けられた面と対向する面により、前記折り曲げ部の位置で折り曲げられることを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
前記上下接続筐体の前記折り曲げ部は、前記上部筐体の前記表示部が設けられた面の反対側面が前記下部筐体の前記操作ボタンが設けられた面と対向するように、前記上部筐体を前記折畳みヒンジ及び前記上部筐体回転ヒンジをそれぞれ中心として回動して、前記上下接続筐体が前記上部筐体と前記下部筐体との間に介在したときに、前記上部筐体の前記表示部が設けられた面の反対側面により前記下部筐体側へ折り曲げられる位置に設けられることを特徴とする請求項2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記上下接続筐体の前記折り曲げ部は、前記上部筐体の前記表示部が設けられた面が前記下部筐体の前記操作ボタンが設けられた面とほぼ密接対向するように、前記上部筐体を前記折畳みヒンジ及び前記上部筐体回転ヒンジをそれぞれ中心として回動して、前記上下接続筐体が前記上部筐体の前記表示部が設けられた面の反対側面上に位置したときに、前記上部筐体の前記表示部が設けられた面の反対側面により前記下部筐体から離間する方向へ折り曲げられる位置に設けられることを特徴とする請求項2又は3記載の携帯端末。
【請求項5】
前記上下接続筐体は板状であり、前記上部筐体に内蔵された第1のプリント基板と、前記下部筐体に内蔵された第2のプリント基板との間を接続するフレキシブル基板を内蔵していることを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末。
【請求項6】
前記下部筐体は、前記操作ボタンが設けられた一面に対向する面にカメラが配置されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の携帯端末。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−157769(P2006−157769A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−348074(P2004−348074)
【出願日】平成16年12月1日(2004.12.1)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】