説明

携帯端末

【課題】機能拡張装置の着脱に応じて重心位置を容易に調整し得る携帯端末を提供する。
【解決手段】筐体11内には、当該携帯端末10の機能を拡張可能な機能拡張モジュールである無線リーダライタ41およびRFIDリーダライタ42のいずれか1つが装着可能な装着部21が制御基板20に設けられている。そして、凹凸状に形成される電池蓋50の内側面50bの凹部50c内には、装着部21に装着される無線リーダライタ41またはRFIDリーダライタ42に応じて当該携帯端末10の長手方向の重心の位置を重心位置Lに一致するよう調整するためのバランスウェイト61,62またはバランスウェイト63,64が配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重心位置を調整可能な携帯端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、重心位置を調整可能な携帯端末として、下記特許文献1に示す携帯型情報端末機が知られている。この携帯型情報端末機では、本体ケースの左右の両側面部に側面緩衝部材がそれぞれ設けられており、本体ケースの後端部の左右の角部にコーナー緩衝部材がそれぞれ設けられている。そして、これら4個の緩衝部材のうち少なくともひとつをバランスウェイトとしての機能を兼用させることで、全体の重量バランスを調整している。
【0003】
また、下記特許文献2に示す小型電子機器では、オプション機器(機能拡張装置)が機器本体に対して当該機器本体の重心近傍の位置より下方となる裏面側に装着される。このオプション機器は、機器本体に装着したときに機器全体の重心近傍に対応する外形が掌握に便利なように凹ませた形に構成されている。これにより、オプション機器の装着状態にて当該オプション機器の凹部に手のひらを密接した状態で機器本体を把持したまま操作するにあたり、その操作性を向上させている。
【特許文献1】特開2006−119979号公報
【特許文献2】特開平06−348653号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、緩衝部材を有しない携帯端末では、端末全体の重心位置を調整することができないという問題がある。また、緩衝部材を有する携帯端末でも機能を拡張するための機能拡張装置が着脱可能な携帯端末においては、緩衝部材のみの調整では、装着される機能拡張装置に応じて十分に端末全体の重心位置を調整することができないという問題がある。
【0005】
また、機能拡張装置に対して、装着後の端末全体の重心位置を所定の位置に調整するように凹部等を形成し、かつ、その凹部等を端末全体を把持するための位置に設ける場合には、機能拡張装置に対する設計の自由度が制約されてしまうという問題がある。特に、携帯端末の筐体内に機能拡張装置を装着(収容)する場合には、上述のように形成される凹部等を把持位置に配置することが困難である。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、機能拡張装置の着脱に応じて重心位置を容易に調整し得る携帯端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の携帯端末では、筐体(11)の一部を構成する把持部(14)に電池(31,32)を収容するための電池収容部(30)が形成されるとともに、この電池収容部を閉塞するための電池蓋(50)が着脱可能に取り付けられる携帯端末(10)であって、前記筐体内には、当該携帯端末の機能を拡張可能な複数種類の機能拡張装置(41,42)のうちの少なくとも1つが装着可能な装着部(21)が設けられており、前記電池蓋は凹凸状に形成され、この電池蓋の内側面(50b)の凹部(50c)内には、前記装着部に装着される前記機能拡張装置に応じて当該携帯端末の重心位置を調整するためのバランスウェイト(61〜66)が配置されることを技術的特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1の発明では、筐体内には、当該携帯端末の機能を拡張可能な複数種類の機能拡張装置のうちの少なくとも1つが装着可能な装着部が設けられている。そして、凹凸状に形成される電池蓋の内側面の凹部内には、装着部に装着される機能拡張装置に応じて当該携帯端末の重心位置を調整するためのバランスウェイトが配置される。
【0009】
これにより、拡張機能等が異なる複数種類の機能拡張装置のいずれかが装着される場合でも、装着される機能拡張装置に応じて重心位置を調整するためのバランスウェイトを電池蓋の凹部内に配置することで、当該携帯端末の重心位置を所望の位置に調整することができる。特に、電池蓋が凹凸状に形成されるため把持部として握り易くなっており、この電池蓋の内側面の凹部内にバランスウェイトが配置されるので、スペースを有効利用することができる。
したがって、機能拡張装置の着脱に応じて携帯端末の重心位置を容易に調整することができる。
【0010】
請求項2の発明では、電池収容部には、複数種類の電池のうちの1つが収容可能であって、電池蓋の凹部内には、電池収容部に収容される電池および装着部に装着される機能拡張装置に応じてバランスウェイトが配置される。
【0011】
これにより、特殊用途や充電容量等が異なる複数種類の電池のいずれかが電池収容部に収容される場合でも、電池の種類および機能拡張装置に応じてバランスウェイトを電池蓋の凹部内に配置することで、当該携帯端末の重心位置を所望の位置に調整することができる。
【0012】
請求項3の発明では、上記凹部内は、複数のバランスウェイトを配置するために複数の区画に区分けして形成される。このため、所定のバランスウェイトを、装着される機能拡張装置等に応じて凹部内に形成される所定の区画に配置することで、当該携帯端末の重心位置を所望の位置に調整することができる。特に、装着される機能拡張装置等に応じて、所定のバランスウェイトを予め決められた区画に配置するようにバランスウェイトと区画形状とが設定されている場合には、重心位置を調整するように配置作業を実施する必要がないので、バランスウェイトの配置作業を容易にすることができる。
【0013】
請求項4の発明では、上記凹部は、電池蓋の内側面であって重心位置から離間するように形成される。これにより、バランスウェイトは重心位置から離間するように凹部内に配置されるので、軽量のバランスウェイトであっても重心位置の調整が可能であり、バランスウェイトを配置することによる端末重量の増大を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の携帯端末をバーコードリーダに適用した一実施形態について図を参照して説明する。まず、本実施形態に係る携帯端末10の構成概要を図1および図2に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る携帯端末10の構成概要を示す図であり、図1(A)は正面図、図1(B)は一部断面で示す側面図である。図2(A)は、図1の電池蓋50を内面側から見た平面図であり、図2(B)は、図2(A)の2B−2B断面を示す断面図である。
【0015】
図1(A),(B)に示すように、携帯端末10は、表側ケース12および裏側ケース13からなる筐体11内に制御基板20等の各種電気部品と、各種電気部品の電源として機能する電池とが収容されるように構成されている。
【0016】
また、筐体11は、操作者に把持される把持部14と、液晶表示器15aが取り付けられる液晶部15と、読取口16aが設けられる読取部16とを備えている。
【0017】
筐体11のほぼ中央両側面には、バーコード等の読取対象に対して照射光を照射する際に押圧されるトリガースイッチ17がそれぞれ設けられている。また、把持部14のうち表側ケース12上には、読取対象の情報や当該携帯端末10の操作に関する情報を入力可能なファンクションキー18や数字情報を入力可能なテンキー19等、情報を入力する際に操作される複数の情報入力キーが設けられている。
【0018】
制御基板20には、公知のコードリーダ(バーコードリーダ、二次元コードリーダ等)の読取機能とほぼ同様の基本機能を発揮するための基本モジュール(図示略)が制御回路等とともに実装されている。また、筐体11等の部品標準化を図るために、制御基板20には、上記基本モジュールによる基本機能を拡張するため複数の機能拡張モジュールのうちの少なくとも1つが装着可能な装着部21が形成されている。この装着部21に所定の機能拡張モジュールを装着することで、その拡張機能が発揮可能な状態となる。なお、図1(B)においては、機能拡張モジュールが装着されていない状態を図示している。
【0019】
ここで、機能拡張モジュールとしては、例えば、所定の無線タグに対して無線通信可能な機能を発揮するためのモジュールである無線リーダライタ41や、RFIDタグに対して無線通信可能な機能を発揮するためのモジュールであるRFIDリーダライタ42等が含まれる。なお、本実施形態においては、無線リーダライタ41は、RFIDリーダライタ42よりも軽量かつ小型である。
【0020】
裏側ケース13のうち把持部14を構成する部位には、電池として標準電池31と特殊用途時に採用される特殊電池32とのいずれか一方を収容可能な電池収容部30が形成されている。電池収容部30は、一方が開口する箱状形態をなしており、この開口部は、裏側ケース13に対して着脱可能に形成された電池蓋50によって閉塞され得る構成となっている。なお、標準電池31および特殊電池32は、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等の充放電可能な二次電池によって構成されている。また、本実施形態においては、特殊電池32は、標準電池31よりも軽量かつ小型である。また、図1(B)においては、電池収容部30に標準電池31が収容された状態を図示している。
【0021】
図2(A),(B)に示すように、電池蓋50は、表面(以下、外側面50aともいう)および裏面(以下、内側面50bともいう)が凹凸状に形成されており、外側面50aにて把持部14の一部が構成される。このように電池蓋50の外側面50aが凹凸状に形成されるため、この凹凸部に指を掛けることにより、把持部14の握り易さが向上する。
【0022】
電池蓋50は、その内側面50bの凹部50c内が略格子状に設けられるリブ等により6つの区画に区分けされるように形成されている。これら各区画は、中央部にて大きく形成される第1区画51および第2区画52と、一側端部にて第1区画51および第2区画52により小さく形成される第3区画53および第4区画54と、他側端部にて第1区画51および第2区画52により小さく形成される第5区画55および第6区画56と、から構成されている。なお、凹部50cおよび各区画(特に、区画51〜54)は、後述するバランスウェイトによる重心位置調整の効果を高めるため、電池蓋50が電池収容部30に装着された状態において、後述する重心位置Lから離間するように内側面50bに対して形成されている。
【0023】
次に、標準電池31が電池収容部30に収容される場合において、機能拡張モジュールとバランスウェイトとの関係について、図を参照して説明する。図3(A)は、RFIDリーダライタ42が装着部21に装着される状態を一部断面で示す側面図であり、図3(B)は、RFIDリーダライタ42の装着に応じて電池蓋50の凹部50c内に配置されるバランスウェイト61,62を示す平面図である。図4(A)は、無線リーダライタ41が装着部21に装着される状態を一部断面で示す側面図であり、図4(B)は、無線リーダライタ41の装着に応じて電池蓋50の凹部50c内に配置されるバランスウェイト63,64を示す平面図である。なお、図3(B)および図4(B)と後述する図5(B)の各平面図では、説明の便宜上、斜線部分にて対応するバランスウェイトを図示する。
【0024】
上述のように構成される携帯端末10では、図1(B)に示すように、機能拡張モジュールが装着部21に装着されない場合には、当該携帯端末10における長手方向の重心位置Lが筐体11の長手方向中央近傍に位置するような配置となっている。これにより、使用者が把持部14を把持して繰り返し読取作業を行なう場合でも、把持部14を把持することに起因する疲労が軽減される。
【0025】
また、製造工程において、図3(A)に示すように、RFIDリーダライタ42が装着部21に装着される場合には、電池蓋50の凹部50c内にバランスウェイトが配置される。具体的には、図3(B)に示すように、凹部50c内の第1区画51および第2区画52に、バランスウェイト61およびバランスウェイト62が接着等により固定されて配置される。両バランスウェイト61,62は、第1区画51および第2区画52に配置されることで、RFIDリーダライタ42装着後の携帯端末10における長手方向の重心の位置が重心位置Lに一致するように形成されている。
【0026】
また、製造工程において、図4(A)に示すように、無線リーダライタ41が装着部21に装着される場合にも、電池蓋50の凹部50c内にバランスウェイトが配置される。具体的には、図4(B)に示すように、凹部50c内の第3区画53および第4区画54に、バランスウェイト63およびバランスウェイト64が接着等により固定されて配置される。両バランスウェイト63,64は、第3区画53および第4区画54に配置されることで、無線リーダライタ41装着後の携帯端末10における長手方向の重心の位置が重心位置Lに一致するように形成されている。
【0027】
次に、機能拡張モジュールが装着されない場合において、電池とバランスウェイトとの関係について、図を参照して説明する。図5(A)は、特殊電池32が電池収容部30に収容される状態を一部断面で示す側面図であり、図5(B)は、特殊電池32の収容に応じて電池蓋50の凹部50c内に配置されるバランスウェイト65,66を示す平面図である。
【0028】
標準電池31が電池収容部30に収容される場合には、上述したようにバランスウェイトを電池蓋50の凹部50c内に配置することなく携帯端末10における長手方向の重心の位置が重心位置Lに一致する。
【0029】
一方、製造工程において、図5(A)に示すように、特殊電池32が電池収容部30に収容される場合には、電池蓋50の凹部50c内にバランスウェイトが配置される。具体的には、図5(B)に示すように、凹部50c内の第5区画55および第6区画56に、バランスウェイト65およびバランスウェイト66が接着等により固定されて配置される。両バランスウェイト65,66は、第5区画55および第6区画56に配置されることで、特殊電池32収容後の携帯端末10における長手方向の重心の位置が重心位置Lに一致するように形成されている。
【0030】
このように、装着される機能拡張モジュールや収容される電池に応じて電池蓋50の凹部50c内に対応するバランスウェイトを配置することにより、携帯端末10における長手方向の重心の位置が常に重心位置Lに一致するので、把持部14を把持した読取作業に起因する疲労を軽減することができる。
【0031】
以上説明したように、本実施形態に係る携帯端末10では、筐体11内には、当該携帯端末10の機能を拡張可能な機能拡張モジュールである無線リーダライタ41およびRFIDリーダライタ42のいずれか1つが装着可能な装着部21が制御基板20に設けられている。そして、凹凸状に形成される電池蓋50の内側面50bの凹部50c内には、装着部21に装着される無線リーダライタ41またはRFIDリーダライタ42に応じて当該携帯端末10の長手方向の重心の位置を重心位置Lに一致するよう調整するためのバランスウェイト61,62またはバランスウェイト63,64が配置される。
【0032】
これにより、拡張機能等が異なる複数種類の機能拡張モジュールのいずれかが装着される場合でも、装着される機能拡張モジュールに応じて重心位置を調整するためのバランスウェイト61〜64を電池蓋50の凹部50c内に配置することで、当該携帯端末10の重心位置を所望の位置(重心位置L)に調整することができる。特に、電池蓋50が凹凸状に形成されるため把持部14として握り易くなっており、この電池蓋50の内側面50bの凹部50c内にバランスウェイト61〜64が配置されるので、スペースを有効利用することができる。
したがって、機能拡張モジュールの着脱に応じて携帯端末10の重心位置を容易に調整することができる。
【0033】
また、本実施形態に係る携帯端末10では、電池収容部30には、標準電池31および特殊電池32のうちの1つが収容可能であって、電池蓋50の凹部50c内には、電池収容部30に収容される電池に応じてバランスウェイト65,66が配置される。
【0034】
これにより、特殊用途や充電容量等が異なる複数種類の電池のいずれかが電池収容部30に収容される場合でも、電池の種類に応じてバランスウェイト65,66を電池蓋50の凹部50c内に配置することで、当該携帯端末10の重心位置を所望の位置(重心位置L)に調整することができる。
【0035】
さらに、本実施形態に係る携帯端末10では、上記凹部50c内は、複数のバランスウェイト61〜66を配置するために複数の区画51〜56に区分けして形成されている。このため、所定のバランスウェイトを、装着される機能拡張モジュールや収容される電池等に応じて凹部50c内に形成される所定の区画51〜56のいずれかに配置することで、当該携帯端末10の重心位置を所望の位置(重心位置L)に調整することができる。
【0036】
特に、装着される機能拡張モジュール等に応じて、所定のバランスウェイトを予め決められた区画に配置するようにバランスウェイト61〜66と対応する区画51〜56の区画形状とが設定されているため、重心位置を調整するように配置作業を実施する必要がないので、バランスウェイト61〜66の配置作業を容易にすることができる。
【0037】
さらに、本実施形態に係る携帯端末10では、上記凹部50cおよび各区画(特に区画51〜54)は、電池蓋50の内側面50bであって重心位置Lから離間するように形成されている。これにより、バランスウェイトは重心位置Lから離間するように凹部50c内の各区画51〜56に配置されるので、軽量のバランスウェイトであっても重心位置の調整が可能であり、バランスウェイトを配置することによる端末重量の増大を抑制することができる。
【0038】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)各バランスウェイト61〜66は、装着部21に装着される無線リーダライタ41またはRFIDリーダライタ42と、電池収容部30に収容される標準電池31または特殊電池32との双方に応じて電池蓋50の凹部50c内の所定の区画に配置されることで、携帯端末10における長手方向の重心の位置を重心位置Lに一致させるように形成されてもよい。
【0039】
(2)上述した機能拡張モジュールは、無線リーダライタ41またはRFIDリーダライタ42に限らず、例えば、ICカード用リーダライタ等、上記基本モジュールによる基本機能を拡張するためのモジュールであればよいし、所定の機能を制限するためのモジュールであってもよい。この場合、対応するバランスウェイトは、上記各機能拡張モジュールに応じて電池蓋50の凹部50c内の所定の区画に配置されることで、携帯端末10における長手方向の重心の位置を重心位置Lに一致させるように形成される。
【0040】
(3)電池蓋50の凹部50cは、複数の区画51〜56に区分けされなくてもよい。この場合、各バランスウェイト61〜66を配置するための基準位置がなくなるため配置作業が困難になるが、バランスウェイト61〜66の配置を微調整することで、携帯端末10の重心位置を微調整することができる。
【0041】
(4)各バランスウェイト61〜66は、製造工程時に対応する区画51〜56のいずれかに配置されることに限らず、例えば、携帯端末10の改造時や補修時に追加または変更される機能拡張モジュールや電池に応じて、対応する区画51〜56のいずれかに配置されてもよい。
【0042】
(5)電池蓋50は、凹凸状に形成されることなく平板状に形成された場合には、把持部14の把持し易さは低下するが、電池蓋の形成が容易になる。このような平板状の電池蓋に各バランスウェイト61〜66を機能拡張モジュール等に応じて配置しても、携帯端末10における長手方向の重心の位置を重心位置Lに一致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本実施形態に係る携帯端末の構成概要を示す図であり、図1(A)は正面図、図1(B)は一部断面で示す側面図である。
【図2】図2(A)は、図1の電池蓋を内面側から見た平面図であり、図2(B)は、図2(A)の2B−2B断面を示す断面図である。
【図3】図3(A)は、RFIDリーダライタが装着部に装着される状態を一部断面で示す側面図であり、図3(B)は、RFIDリーダライタの装着に応じて電池蓋の凹部内に配置(B)されるバランスウェイトを示す平面図である。
【図4】図4(A)は、無線リーダライタが装着部に装着される状態を一部断面で示す側面図であり、図4(B)は、無線リーダライタの装着に応じて電池蓋の凹部内に配置されるバランスウェイトを示す平面図である。
【図5】図5(A)は、特殊電池が電池収容部に収容される状態を一部断面で示す側面図であり、図5(B)は、特殊電池の収容に応じて電池蓋の凹部内に配置されるバランスウェイトを示す平面図である。
【符号の説明】
【0044】
10…携帯端末
11…筐体
14…把持部
20…制御基板
21…装着部
30…電池収容部
31…標準電池(電池)
32…特殊電池(電池)
41…無線リーダライタ(機能拡張装置)
42…RFIDリーダライタ(機能拡張装置)
50…電池蓋
50b…内側面
50c…凹部
51〜56…区画
61〜66…バランスウェイト
L…重心位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の一部を構成する把持部に電池を収容するための電池収容部が形成されるとともに、この電池収容部を閉塞するための電池蓋が着脱可能に取り付けられる携帯端末であって、
前記筐体内には、当該携帯端末の機能を拡張可能な複数種類の機能拡張装置のうちの少なくとも1つが装着可能な装着部が設けられており、
前記電池蓋は凹凸状に形成され、この電池蓋の内側面の凹部内には、前記装着部に装着される前記機能拡張装置に応じて当該携帯端末の重心位置を調整するためのバランスウェイトが配置されることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記電池収容部には、複数種類の電池のうちの1つが収容可能であって、
前記電池蓋の前記凹部内には、前記電池収容部に収容される前記電池および前記装着部に装着される前記機能拡張装置に応じて前記バランスウェイトが配置されることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記凹部内は、複数のバランスウェイトを配置するために複数の区画に区分けして形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記凹部は、前記電池蓋の内側面であって前記重心位置から離間するように形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−122938(P2010−122938A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−296416(P2008−296416)
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】