説明

携帯端末

【課題】電車の行き先違いにより誤乗車を防止することができる携帯電話機を提供すること。
【解決手段】所定の区間内において複数の駅を経由して運行すると共に、運行日によって停車駅が変更するように運行が管理される電車の停車駅を判定する携帯電話機1であって、出発駅と到着駅を設定する設定部17と、乗車しようとする電車の固有情報を所定の場所に設置されているリーダライタ装置2から取得する通信部13と、通信部13により取得された固有情報に基づいて、電車の運行情報を取得する通信部13と、出発駅及び到着駅と運行情報とに基づいて、固有情報に対応する電車が到着駅に停車するか否かを判定する停車駅判定部19とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電車の行き先違いによる誤乗車を防止する携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、鉄道等を運営する交通機関は、種々の運行条件によって決定された運行予定に基づいて電車の運行を行う。電車の運行は、運行条件として、例えば、利用者の利用状況を考慮して、利用者の数が多い平日の通勤時間帯には、電車の本数を多くするようにし、利用者の数が少ない祝祭日(休日)には、電車の本数を少なくするように決定される。また、電車の運行は、運行条件として、例えば、路線や駅によっては、各駅に停車する、いわゆる、各駅停車による運行や各駅には止まらずに主要な駅のみに停車する、いわゆる、快速による運行を行う。
【0003】
一方の利用者は、電車の運行に合わせて、日々の電車の利用を行う。利用者は、通勤等で毎日同じ時間に電車を利用しており、通勤日等とは異なる休日に電車を利用した場合には、平日の時と同じ感覚で電車を利用するために、行き先が違う等の到着駅に停車しない電車に誤って乗ってしまうことがある。結果として、利用者は、到着駅に辿り着けなかったり、到着時間が大幅に遅れてしまったりしてしまうことがあった。
【0004】
特許文献1には、行き先を入力することにより、到着駅へ向かう電車を通知する携帯端末に関する技術が記載されている。この特許文献1に記載される携帯端末は、GPSにより取得した携帯端末の位置情報に基づいて、最寄り駅から入力した行き先に停車する電車を抽出して、通知するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−210663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した特許文献1に記載される携帯端末は、最寄り駅に停車する電車を通知するために、利用者が乗る電車が目の前にある場合に、この電車が通知された電車なのか否かの判断に迷うという問題が生じる。また、ユーザが電車に乗って移動している状態においては、取得した位置情報に基づいて、最寄り駅からの電車が行き先の駅に停車するか否かの判定を行うために、ユーザが乗っている電車が行き先の駅に向かうか否かの判断は行えないという問題が生じる。
【0007】
したがって、本発明においては、行き先を判定した電車を特定することができると共に、行き先違いによる誤乗車を防止することができる携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、上述したような問題に鑑みてなされたものであって、所定の区間内において複数の場所を経由して運行すると共に、運行日によって停車場所が変更するように運行が管理される車両の停車場所を判定する携帯端末であって、出発場所と到着場所を設定する設定部と、乗車しようとする車両の固有情報を所定の場所に設置されている機器から取得する固有情報取得部と、前記固有情報取得部により取得された固有情報に基づいて、車両の運行情報を取得する運行情報取得部と、前記出発場所及び前記到着場所と前記運行情報とに基づいて、前記固有情報に対応する車両が前記到着場所に停車するか否かを判定する停車場所判定部とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、前記携帯端末は、車両の経路を選択する経路選択部を備え、前記経路選択部は、前記設定部により設定された前記出発場所と前記到着場所に基づいて、車両の経路を選択し、前記停車場所判定部は、前記経路選択部により選択された前記経路と前記運行情報取得部により取得された前記運行情報とに基づいて、前記固有情報に対応する車両が前記到着場所に停車するか否かを判定することを特徴とすることが好ましい。
【0010】
また、前記固有情報取得部は、車両に設置される機器からの受信により、当該機器が設置される車両の固有情報を取得することを特徴とすることが好ましい。
【0011】
また、前記固有情報取得部は、機器からの受信により、当該機器が設置される場所に停車する車両のうち当該機器との受信時以降に停車する車両の固有情報を取得することを特徴とすることが好ましい。
【0012】
また、上記携帯端末は、所定の区間内の入退場ゲートでの入退場を入退場処理により許可する入退場情報が格納される入退場情報格納部を備え、前記設定部は、前記入退場情報格納部に格納される前記入退場情報に基づいて、前記出発場所と前記到着場所を設定することを特徴とすることが好ましい。
【0013】
また、上記携帯端末は、前記固有情報取得部が前記入退場ゲートでの入場処理により、前記機器からの受信が可能となることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、行き先を判定した電車を特定することができると共に、行き先違いによる誤乗車を防止することができる携帯端末を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る携帯端末の一例である携帯電話機の利用の概要を示す図である。
【図2】携帯電話機とリーダライタ装置とインターネットサーバの機能を示す機能ブロック図である。
【図3】行き先設定の切り替えを示す概念図である。
【図4】ディスプレイの表示を示す図である。
【図5】携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に係る携帯端末として、本実施形態においては、携帯電話機1について適用した例を、図1を用いて説明する。
【0017】
本実施形態における携帯電話機1は、駅(場所)のホームH等に設置されたリーダライタ装置2(機器)やインターネットサーバ3(機器)との間で情報をやり取りすることにより、ユーザが乗る電車T(車両)等がユーザの希望する到着駅に停車するか否かを判定する装置として用いられる。
【0018】
また、電車Tは、本実施形態においては、電車Tの運行を行う交通機関により、所定の区間内(例えば、東京駅から三鷹駅)において複数の駅(例えば、中野駅や高円寺駅等)を経由して運行するように管理される。
また、電車Tは、交通機関により、運行日(例えば、平日と休日や時間帯等)の変更によって停車駅が変更するように運行が管理される。電車Tは、例えば、平日であるならば、東京駅から三鷹駅の間を、中野駅と高円寺駅を経由して運行するが、休日であるならば、中野駅のみ経由したり等の変更がされる。
【0019】
また、駅のホームHの利用は、利用者が自動改札機100(入退場ゲート)に対して、入場処理を行うことにより、入場が許容される。利用者は、入場が許容される状態において、自動改札機100を通過することにより、駅のホームHに入場することができる。一方、自動改札機100に対して、退場処理を行うことにより、退場が許容される。利用者は、退場が許容される状態において、自動改札機100を通過することにより、駅のホームHから退場することができる。
【0020】
次に、携帯電話機1とリーダライタ装置2とインターネットサーバ3の構成について、図2を用いて説明する。
【0021】
携帯電話機1は、記憶部11と、非接触ICチップ12と、通信部13と、操作部14と、ディスプレイ15と、制御部16とを備える。
記憶部11は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等により構成され、アプリケーションや、各種の情報が記憶される。
【0022】
非接触ICチップ12は、ICチップ記憶部120と、ICチップ通信部121と、ICチップ制御部122とを有する。非接触ICチップ12は、RFID(Radio Frequency IDentification)の一種であり、外部機器との非接触通信を可能により構成される。本実施形態においては、リーダライタ装置2との通信を行う。
【0023】
ICチップ記憶部120は、各種の情報が記憶される。本実施形態においては、電車Tの乗降に関する情報が記憶される。
ICチップ通信部121は、例えば、携帯電話機1をリーダライタ装置2にかざすことにより、携帯電話機1とリーダライタ装置2との非接触通信が可能に構成される。
ICチップ制御部122は、上述したICチップ記憶部120を管理し制御するように構成される。
【0024】
通信部13は、アンテナ(図示せず)を介して、インターネットサーバ3と通信可能に構成される。
操作部14は、ユーザが操作することにより、命令を入力可能に構成される。
ディスプレイ15は、入力結果等の所定の情報を表示可能に構成される。
制御部16は、上述した記憶部11等を管理し制御するCPU(Central Processing Unit、中央演算処理装置)として構成される。
【0025】
リーダライタ装置2は、リーダライタ記憶部20と、リーダライタ通信部21と、リーダライタ制御部22を備える。
リーダライタ記憶部20は、RAM、ROM等により構成され、各種の情報が記憶される。
リーダライタ通信部21は、アンテナ(図示せず)を介して、携帯電話機1と通信可能に構成される。リーダライタ通信部21は、本実施形態においては、所定の距離内でリーダライタ装置2に携帯電話機1がかざされることにより、ICチップ通信部121を介して、携帯電話機1との通信を行うように構成される。
リーダライタ制御部22は、上述したリーダライタ記憶部20等を管理し制御するCPUとして構成される。
【0026】
また、本実施形態においては、図1に示すように、設置場所により3台のリーダライタ装置2(第1のリーダライタ装置2A、第2のリーダライタ装置2B及び第3のリーダライタ装置2C)により構成される。
第1のリーダライタ装置2Aは、駅のホームHの柱P(詳細には、柱Pの中央付近)に設置される。第1のリーダライタ装置2Aは、例えば、携帯電話機1がかざされることにより、携帯電話機1と通信を行うことができる。
【0027】
また、第1のリーダライタ装置2Aは、ホームHを中心にして両側から電車Tが停止するように構成される場合には、電車Tが停止する側に対応する位置にそれぞれ設置される。また、ホームHを中心にして両側から電車Tが停止するように構成される状況において、図1に示すように、第1のリーダライタ装置2Aを柱Pの中央付近に設置する場合には、第1のリーダライタ装置2Aや柱Pには、各第1のリーダライタ装置2AがホームHのどの側に停車する対応する電車Tに対応するか否かの表示を付す。このことにより、ユーザは、設置された第1のリーダライタ装置2Aがどちら側で停車する電車Tか否かを迷うことなく第1のリーダライタ装置2Aを利用することができる。
【0028】
第2のリーダライタ装置2Bは、電車Tの外側の乗降口TEの周囲に設置される。第2のリーダライタ装置2Bは、例えば、携帯電話機1がかざされることにより、電車Tの外部から携帯電話機1と通信を行うことができる。
【0029】
第3のリーダライタ装置2Cは、電車Tの内部に設置される。第3のリーダライタ装置2Cは、例えば、携帯電話機1をかざすことにより、携帯電話機1と通信を行うことができる。
【0030】
第3のリーダライタ装置2Cの設置場所は、ユーザの利用状況や利便性を考慮して決定される。例えば、第3のリーダライタ装置2Cは、携帯電話機1の利用後に乗降がしやすいように、乗降口TEの周囲に設置することができる。また、第3のリーダライタ装置2Cは、図示しない座席の背後に設置される窓TWや乗降口TEに設置される窓TWに設置することができる。第3のリーダライタ装置2Cは、このような場所に設置された場合には、電車Tの内部と電車Tの外部から携帯電話機1との通信を行うことができ、第2のリーダライタ装置2Bとして兼用できる。また、つり革や座席に対応する位置(乗車位置)に設置することができる。このような場所に設置することにより、乗降口TEの周囲に設置した場合に比して、他の乗客の邪魔になることや複数のユーザが利用したい場合の混雑を招くこと等がなく、ユーザも移動することなく自分の乗車位置を維持しながら携帯電話機1の利用を行うことができる。
【0031】
インターネットサーバ3は、サーバ記憶部30と、サーバ通信部31と、サーバ制御部32とを備える。
サーバ記憶部30は、RAM、ROM等により構成され、各種の情報が記憶される。
サーバ通信部31は、インターネット通信網を介して、携帯電話機1と通信可能に構成される。
サーバ制御部32は、上述したサーバ記憶部30等を管理し制御するCPUとして構成される。
【0032】
以上のように構成される携帯電話機1は、行き先を判定した電車Tを特定することができると共に、行き先違いによる誤乗車を防止する機能を有する。
【0033】
携帯電話機1は、図2に示すように、設定部17と、通信部13(固有情報取得部、運行情報取得部)を備える。また、制御部16は、停車駅判定部19を有する。
設定部17は、出発駅(出発場所)と到着駅(到着場所)を設定する。
【0034】
通信部13は、乗車しようとする電車Tの固有情報を所定の場所(本実施形態においては、ホームHや電車T)に設置されているリーダライタ装置2から取得する。具体的には、電車Tの固有情報は、携帯電話機1を電車Tに対応付けられたリーダライタ装置2にかざすことにより取得される。電車Tの固有情報とは、電車Tを特定するための情報であり、例えば、各電車Tに割り当てられたIDの情報として構成することができる。このため、携帯電話機1は、運行情報の中から対応する電車Tを特定することができる。
【0035】
また、通信部13は、通信部13により取得された固有情報に基づいて、電車Tの運行情報を取得する。具体的には、電車Tの運行情報は、携帯電話機1が携帯電話機1とインターネットサーバ3との通信を行うことにより取得するものである。
電車Tの運行情報とは、電車Tを運行管理する交通機関により予め決められた電車Tの運行に関する情報である。電車Tの運行に関する情報は、例えば、時刻表に記載されるような内容(時間、停車駅等)の情報である。
【0036】
停車駅判定部19は、出発駅及び到着駅と運行情報とに基づいて、固有情報に対応する電車Tが到着駅に停車するか否かを判定する。停車駅判定部19は、例えば、固有情報により特定される電車Tの停車駅の情報(運行情報)から設定部17により設定された到着駅に停車するか否かを判定する。
【0037】
このように構成される携帯電話機1は、設定部17により出発駅と到着駅を設定する。携帯電話機1は、通信部13により電車Tの固有情報を取得する。携帯電話機1は、通信部13により取得された固有情報に基づいて、電車Tの運行情報を取得する。また、携帯電話機1は、停車駅判定部19により出発駅及び到着駅と運行情報とに基づいて、固有情報に対応する電車Tが到着駅に停車するか否かを判定する。
【0038】
したがって、携帯電話機1においては、設定された出発駅及び到着駅と運行情報とに基づいて、固有情報に対応する電車Tが到着駅に停車するか否かを判定する。このため、携帯電話機1においては、例えば、リーダライタ装置2やインターネットサーバ3を介して、情報(固有情報及び運行情報)を取得すれば、ユーザが設定した駅に電車Tが停車するか否かを判定することができる。また、リーダライタ装置2に対応する電車Tの固有情報を取得するために、ユーザは、判定される電車Tを認識することができる。
このため、携帯電話機1においては、行き先を判定した電車Tを特定することができると共に、行き先違いによる誤乗車を防止することができる。
【0039】
なお、本実施形態においては、携帯電話機1は、リーダライタ装置2から固有情報を取得したが、これに限られない。携帯電話機1は、例えば、リーダライタ装置2に携帯電話機1をかざすことにより、リーダライタ装置2の固有情報を取得するように構成することができる。この場合には、携帯電話機1は、リーダライタ装置2の固有情報に基づいて、インターネットサーバ3等から、リーダライタ装置2に対応する電車の固有情報を取得するように構成することができる。つまり、リーダライタ装置2には、リーダライタ装置2の固有情報のみを記憶させておけばよいために、リーダライタ装置2の構成をより単純なものとすることができる。
【0040】
制御部16は、設定部17により設定された出発駅と到着駅に基づいて、電車Tの経路を選択する経路選択部18を備える。
【0041】
停車駅判定部19は、経路選択部18により選択された経路と通信部13により取得された運行情報とに基づいて、固有情報に対応する電車Tが到着駅に停車するか否かを判定する。
【0042】
このように構成される携帯電話機1は、設定部17により出発駅と到着駅を設定する。携帯電話機1は、設定部17により設定された出発駅と到着駅に基づいて、経路選択部18により電車Tの経路を選択する。この際、携帯電話機1は、通信部13により電車Tの固有情報を取得する。携帯電話機1は、通信部13により取得された固有情報に基づいて、電車Tの運行情報を取得する。また、携帯電話機1は、停車駅判定部19により経路選択部18により選択された経路と通信部13により取得された運行情報とに基づいて、固有情報に対応する電車Tが到着駅に停車するか否かを判定する。
【0043】
したがって、携帯電話機1においては、設定された出発駅と到着駅と電車Tの固有情報に基づいて取得された運行情報とにより、固有情報に対応する電車Tが停車するか否かを判定する。このため、携帯電話機1においては、行き先を判定した電車を特定することができると共に、行き先違いによる誤乗車を防止することができる。また、携帯電話機1においては、予め経路情報を取得しておけば、経路情報からの経路と運行情報とに基づいて、判定処理を行えばよいために携帯電話機1等の処理負担を軽減することができる。
【0044】
また、通信部13は、電車Tに設置される第2のリーダライタ装置2B又は第3のリーダライタ装置2Cからの受信により、当該第2のリーダライタ装置2B又は第3のリーダライタ装置2Cが設置される電車Tの固有情報を取得する。
【0045】
このように構成される携帯電話機1は、電車Tに設置される第2のリーダライタ装置2B又は第3のリーダライタ装置2Cから取得した当該電車Tの固有情報に基づいて、結果として、電車Tが到着駅に停車するか否かの判定を行うことができる。したがって、携帯電話機1においては、行き先を判定した電車を特定することができると共に、行き先違いによる誤乗車を防止することができる。
【0046】
携帯電話機1においては、第2のリーダライタ装置2Bのように電車Tの外側から通信を行えるような位置に設置されている場合には、ユーザは、到着駅に停車するか否かを知りたい電車Tそのものを目前にして通信を行い、その電車Tが設定した到着駅に停車するか否かを知ることができるので、ユーザに安心感を与えることができる。また、本実施形態においては、第2のリーダライタ装置2Bは、電車Tの乗降口TEの周囲に設置されているために、判定後に、すぐに乗車を行うことができる。
【0047】
また、携帯電話機1においては、第3のリーダライタ装置2Cのように電車Tの内部に設置されている場合には、間違って乗車してしまったか不安な時等、電車Tから降りて確認する必要なく、電車Tに乗ったままで、電車Tが到着駅に停車するか否かを知ることができるので、ユーザに安心感を与えることができる。
【0048】
また、通信部13は、第1のリーダライタ装置2Aからの受信により、当該リーダライタ通信部21が設置される場所に停車する電車Tのうち当該第1のリーダライタ装置2Aとの受信時以降に停車する電車Tの固有情報を取得する。
このように構成される携帯電話機1は、第1のリーダライタ装置2Aが設置される場所に停車する電車Tのうち当該第1のリーダライタ装置2Aとの受信時以降に停車する電車Tの固有情報に基づいて、結果として、電車Tが到着駅に停車するか否かの判定を行うことができる。
【0049】
携帯電話機1においては、ホームHの所定の電車Tが停車する場所の周辺に第1のリーダライタ装置2Aが設置されている場合には、第1のリーダライタ装置2Aと携帯電話機1との通信を行うことにより、第1のリーダライタ装置2Aが設置されたホームHに到着する電車Tが到着駅に停車するかの判定を行うことができる。また、第1のリーダライタ装置2Aからの受信時以降に停車する電車Tの固有情報に基づいて、電車Tが到着駅に停車するかの判定を行うために、現在停車している電車Tが判定の対象か否かを迷うことなく、確実に乗れる電車Tについての判定を行うことができる。その結果、携帯電話機1においては、行き先を判定した電車を特定することができると共に、行き先違いによる誤乗車を防止することができる。
【0050】
また、記憶部11(入退場情報格納部)には、所定の区間内の自動改札機100での入退場を入退場処理により許可する入退場情報が格納(記憶)される。
設定部17は、記憶部11に格納される入退場情報に基づいて、出発駅と到着駅を設定する。
【0051】
このように構成される携帯電話機1は、設定部17により記憶部11に格納される入退場情報に基づいて、出発駅と到着駅を設定する。このため、携帯電話機1においては、出発駅と到着駅が自動的に設定される。例えば、入退場情報が定期券の出発駅と到着駅である場合には、ユーザは、定期券の利用に際しては、出発駅と到着駅の設定を行う操作が不要となる。したがって、携帯電話機1においては、ユーザの利便性を高めることができる。
【0052】
次に、本実施形態における入場情報に基づく出発駅と到着駅の設定の具体例を、図3を用いて説明する。
入場情報は、本実施形態においては、交通機関により、特定の区間を繰り返し乗車する乗客を対象として、一定期間を区切って発行される定期乗車券(以下、定期という。)の情報を用いる。
ICチップ記憶部120では、上述した定期の情報(乗車駅と降車駅)が記憶される。
ICチップ記憶部120には、図3に示すように、カードタイプの定期Cの表面に印字される駅名に対応する情報(例えば、高円寺駅及び東京駅)が[乗車駅1]と[降車駅1]に対応して記憶される。
本実施形態において、設定部17は、[乗車駅1]に対応する情報を出発駅とし、[降車駅1]に対応する情報を到着駅として、出発駅と到着駅を設定する。
【0053】
また、本実施形態においては、ユーザが任意に出発駅と到着駅を決定することができる。この場合、図3に示すように、[乗車駅1]及び[降車駅1]に加えて、[乗車駅2]及び[降車駅2]が設置される。
【0054】
[乗車駅1]及び[降車駅1]と、[乗車駅2]及び[降車駅2]の選択は、フラグにより決定される。つまり、設定部17は、定期有効フラグ又はアプリ有効フラグに基づいて、[乗車駅1]及び[降車駅1]又は[乗車駅2]及び[降車駅2]を出発駅と到着駅として設定する。具体的には、ユーザは、アプリケーションを起動して、図3に示すように、ディスプレイ15上に表示される出発駅と到着駅に対応する入力欄(例えば、出発駅を新宿駅とし、到着駅を三鷹駅とする。)に操作部14により入力を行う。そして、設定部17は、フラグがアプリ有効フラグにあることを条件にして、[乗車駅2]及び[降車駅2]を設定する。
【0055】
また、本実施形態において、フラグは、アプリケーション起動時にユーザにより登録があった場合には、アプリ有効フラグに設定され、それ以外(初期設定時、アプリケーション未設定時、アプリケーション終了時)には、定期有効フラグに設定されるように定期有効フラグが優先されるように設定することができる。なお、フラグは、本実施形態においては、非接触ICチップ12内に設けられるがこれに限られない。
【0056】
また、携帯電話機1は、アプリケーションを起動するアプリケーション起動部40を備える。
通信部13は、自動改札機100での入場処理により、リーダライタ装置2からの受信が可能となる。
このように構成される携帯電話機1は、自動改札機100での入場処理により、リーダライタ装置2からの受信が可能となる。つまり、携帯電話機1においては、自動改札機100での入場処理が行われることにより、リーダライタ装置2からの受信待ち状態となる。例えば、アプリケーションを起動することで、リーダライタ装置2からの受信可能となるように構成される場合には、自動改札機100への入場処理によりアプリケーションが起動するために、ユーザはアプリケーションを起動させる操作が不要となる。したがって、携帯電話機1においては、ユーザの利便性を高めることができる。
【0057】
また、携帯電話機1は、停車駅判定部19による判定結果を報知するディスプレイ15(報知部)を備える。
したがって、携帯電話機1は、例えば、図4に示すように、ディスプレイ15に判定結果に応じた表示を行えば、ユーザは、知りたい電車Tが到着駅に停車するか否かを知ることができる、そして、ユーザは、その判定に基づいて乗車を決めることができるために、誤乗車を防止することができる。
【0058】
なお、報知部は、本実施形態においては、ディスプレイ15として構成したが、これに限られない。ユーザに、判定結果を報知できればよく、携帯電話機1においては、例えば、判定結果により鳴り分けをするようにスピーカ(図示せず)を構成したり、判定結果によりバイブレーションの動作を変えるようにバイブレータ(図示せず)を構成したりすることにより実現できる。
【0059】
また、携帯電話機1は、第1のリーダライタ装置2Aにかざされて、電車Tが停車駅に停車しないと判定した場合(乗車時に行き先違いの電車Tに乗っていた場合)には、本実施形態においては、到着駅に向かう経路を検索する。到着駅の検索は、電車Tの固有情報に基づいて、経路選択部18により行われる。検索結果は、図4(b)及び図4(d)に示すように、経路情報(降車指示等の乗り換え案内を含む。)としてディスプレイ15に表示される。
【0060】
次に、携帯電話機1の行き先違いによる誤乗車の判定に関する動作を、図5を用いて説明する。携帯電話機1の行き先違いによる誤乗車の判定に関する動作は、アプリケーション上において行われる。
【0061】
ステップS1において、携帯電話機1は、自動起動設定をONにしているか否かを確認する。携帯電話機1は、自動起動設定がONの場合(YES)には、ステップS2に進む。携帯電話機1は、自動起動設定がOFFの場合(NO)には、ステップS3に進む。
【0062】
ステップS2において、携帯電話機1においては、自動起動設定がONになっているため、改札(自動改札機100)を通過することにより、自動でアプリケーションが起動して、ステップS4に進む。具体的には、携帯電話機1は、例えば、ユーザにより自動改札機100にかざされて入場処理が行われることにより、アプリケーション起動部40によりアプリケーションを起動する。
【0063】
ステップS3において、携帯電話機1では、ユーザの手動によるアプリケーションの起動を行い、ステップS4へ進む。具体的には、携帯電話機1においては、自動起動設定がOFFになっているため、ユーザの操作がされて、アプリケーション起動部40によりアプリケーションを起動する。
【0064】
ステップS4において、携帯電話機1は、出発駅及び到着駅が定期区間内であるか否かの確認を行う。具体的には、携帯電話機1は、例えば、図3に示すように、ディスプレイ15に駅の設定を行なうか否かのメッセージと選択ボタン(登録ボタン)を表示する。そして、ユーザは、操作部14を操作して、駅の設定を行なうか否かの決定をする。
【0065】
携帯電話機1は、出発駅及び到着駅が定期区間内である場合(YES)には、ステップS6に進む。携帯電話機1は、出発駅及び到着駅が定期区間内でない場合(NO)には、ステップS5に進む。つまり、携帯電話機1においては、ユーザにより、自分の行き先に応じた選択が行われる。
この際、経路選択部18は、設定部17により設定された出発駅と到着駅(出発駅及び到着駅)に基づいて、経路の選択を行う。
【0066】
ステップS5において、携帯電話機1は、ユーザにより出発駅及び到着駅が入力されて、ステップS6に進む。具体的には、携帯電話機1においては、図3に示すように、ユーザにより、出発駅と到着駅の入力が行われる。具体的には、携帯電話機1においては、ユーザにより、出発駅と到着駅の入力が行われることにより、出発駅と到着駅に対応する[乗車駅2]と[降車駅2]が設定され、アプリ有効フラグが定期有効フラグを切り替える。設定部17は、アプリ有効フラグに基づいて、[乗車駅2]と[降車駅2]を出発駅と到着駅として設定する。
この際、経路選択部18は、設定部17により設定された出発駅と到着駅(出発駅及び到着駅)に基づいて、経路の選択を行う。
【0067】
ステップS6において、携帯電話機1は、ユーザにより、リーダライタ装置2にかざされて、ステップS7に進む。
【0068】
ステップS7において、携帯電話機1は、かざされたリーダライタ装置2の判別を行う。
携帯電話機1は、駅のホームHに設置される第1のリーダライタ装置2A又は電車Tの車両の側面に設置される第2のリーダライタ装置2Bにかざされた場合(第1(第2)のリーダライタ装置)には、ステップS8に進む。また、電車T内の第3のリーダライタ装置2Cにかざされた場合(第3のリーダライタ装置)には、ステップS11に進む。
なお、携帯電話機1とリーダライタ装置2とは、携帯電話機1をリーダライタ装置2にかざすことなく、リーダライタ装置2の交信範囲に入ることにより自動的に通信を行うように構成してもよい。
【0069】
ステップS8において、携帯電話機1は、第1のリーダライタ装置2A又は第2のリーダライタ装置2Bに対応する電車Tが到着駅に向かう電車Tか否かの確認を行う。携帯電話機1は、リーダライタ装置2に携帯電話機1がかざされたことにより取得された電車Tの固有情報と運行情報に基づいて、停車駅判定部19により、電車Tが到着駅に停車するか否かの判定を行う。
【0070】
具体的には、携帯電話機1においては、第1のリーダライタ装置2Aにかざされた場合には、次に駅のホームHに入ってくる電車Tが携帯電話機1に設定された到着駅に向かうか否かの確認を行う。つまり、第1のリーダライタ装置2Aのリーダライタ記憶部20に記憶される電車Tの固有情報のうち、第1のリーダライタ装置2Aにかざされた時以降にホームHに停車する次に停車する電車Tの固有情報がリーダライタ通信部21を介して、携帯電話機1に送信される。そして、リーダライタ通信部21から送信された電車Tの固有情報は、通信部13により、受信される。受信された電車Tの固有情報に基づいて、通信部13は、インターネットサーバ3から運行情報を取得する。また、停車駅判定部19は、インターネットサーバ3から取得した運行情報に基づいて、固有情報に対応する電車Tが到着駅に停車するか否かを判定する。
【0071】
また、携帯電話機1においては、第2のリーダライタ装置2Bにかざされた場合には、第2のリーダライタ装置2Bのリーダライタ記憶部20に記憶される電車Tの固有情報がリーダライタ通信部21を介して、携帯電話機1に送信される。そして、リーダライタ通信部21から送信された電車Tの固有情報は、通信部13により、受信される。受信された電車Tの固有情報に基づいて、通信部13は、インターネットサーバ3から運行情報を取得する。また、停車駅判定部19は、インターネットサーバ3から取得した運行情報に基づいて、固有情報に対応する電車Tが到着駅に停車するか否かを判定する。
【0072】
この際、携帯電話機1においては、判定結果が到着駅に向かう電車Tである場合(YES)には、ステップS9に進む。また、携帯電話機1においては、判定結果が到着駅に向かわない電車Tである場合(NO)には、ステップS10に進む。
【0073】
ステップS9において、携帯電話機1は、確認した電車Tが到着駅に向かう電車Tであるため、電車Tが到着駅に向かう電車Tである旨をディスプレイ15に表示して、ステップS13に進む。携帯電話機1においては、図4(a)に示すように、例えば、「この電車で大丈夫です。」というメッセージを表示する。また、この際、携帯電話機1においては、乗換えが必要な場合には、「○○駅で乗り換えです。」というメッセージを表示する。
【0074】
ステップS10において、携帯電話機1は、確認した電車Tが到着駅に向かわない電車Tであるため、電車Tが到着駅に向かわない電車Tである旨をディスプレイ15に表示して、ステップS13に進む。具体的には、携帯電話機1においては、図4(b)に示すように、例えば、「この電車は到着駅に向かいません。」というメッセージを表示する。
また、この際、携帯電話機1においては、例えば、「○○行きの電車をお待ちください。」や「次の電車をお待ちください。」等、どのようにすれば到着駅に向かうことができるかの案内も表示する。
【0075】
ステップS11において、携帯電話機1は、第3のリーダライタ装置2Cに対応する電車T(現在、乗っている電車T)が到着駅に向かう電車Tか否かの確認を行う。
【0076】
具体的には、携帯電話機1は、第3のリーダライタ装置2Cのリーダライタ記憶部20に記憶される電車Tの固有情報がリーダライタ通信部21を介して、携帯電話機1に送信される。そして、リーダライタ通信部21から送信された電車Tの固有情報は、通信部13により、受信される。受信された電車Tの固有情報に基づいて、通信部13は、インターネットサーバ3から運行情報を取得する。また、停車駅判定部19は、インターネットサーバ3から取得した運行情報に基づいて、固有情報に対応する電車Tが到着駅に停車するか否かを判定する。
【0077】
この際、携帯電話機1においては、判定結果が到着駅に向かう電車Tである場合(YES)には、ステップS12に進む。また、携帯電話機1においては、判定結果が到着駅に向かわない電車Tである場合(NO)には、ステップS13に進む。
【0078】
ステップS12において、携帯電話機1は、確認した電車Tが到着駅に向かう電車Tであるため、電車Tが到着駅に向かう電車Tである旨をディスプレイ15に表示して、ステップS13に進む。携帯電話機1においては、例えば、「この電車で大丈夫です。」というメッセージを表示する。また、この際、携帯電話機1においては、乗換えが必要な場合には、図4(c)に示すように、「○○駅で乗り換えです。」というメッセージを表示する。
【0079】
ステップS13において、携帯電話機1は、確認した電車Tが到着駅に向かわない電車Tであるため、電車Tが到着駅に向かわない電車Tである旨をディスプレイ15に表示して、ステップS13に進む。具体的には、携帯電話機1においては、例えば、「降りてください。」というメッセージを表示する。
【0080】
また、この際、携帯電話機1においては、経路選択部18により経路が選択されて、図4(d)に示すように、例えば、「○○駅で△△行きの電車に乗り換えてください。」等、どのようにすれば到着駅に向かうことができるかの案内も表示する。
【0081】
具体的には、経路選択部18は、停車駅判定部19からの判定結果により、停車駅に停車しないと判定されたことに基づいて、電車Tの固有情報から降車駅等の経路を選択する。そして、ディスプレイ15は、経路の選択結果を表示する。
【0082】
ステップS14において、携帯電話機1は、アプリケーションを終了する。アプリケーションの終了は、ユーザにより手動で終了することもできるが、本アプリケーションを使用していない可能性が高い状況下(例えば、自動改札機100を通過して、アプリケーションが自動起動した場合において、30分使用しない場合等)では、自動的にアプリケーションを終了する。
【0083】
したがって、携帯電話機1においては、行き先を判定した電車Tを特定することができると共に、行き先違いによる誤乗車を防止するができる。
【0084】
以上、本発明に係る携帯電話機1の好適な実施形態について説明したが、本発明に係る携帯電話機1は、上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
【0085】
なお、運行情報は、時刻表情報のようなものでもよく、また、電車の運行状況が変わる度に即時更新されるような交通機関が管理するような即時性の高い情報でもよい。即時性の高い情報を運行情報として取得した場合には、事故等により電車の行き先が変更しても、行き先違いによる誤乗車の判定を行うことができる。また、運行情報の取得は、例えば、外部に固有情報を送信して、運行情報を取得したり、固有情報取得時に同時に運行情報を取得したりするように構成してもよい。また、固有情報と運行情報とは、別々の場所から取得しても、同一の場所から取得するように構成してもよい。つまり、固有情報と運行情報が同一の場所に記憶されていても、別々の場所に記憶されていてもよい。
【0086】
また、本実施形態においては、リーダライタ装置2からの運行情報を用いて、電車Tの出発駅と到着駅を取得したが、これに限られない。運行情報を記憶しておくことができ、携帯電話機1からの呼び掛けに対して応答することができればよく、例えば、ICタグ等により構成することができる。このように構成することにより、電源等を有さず大型な処理部を有する必要もないために製造コスト低く抑えられると共に、設置形態に囚われることなく、電車Tの行き先違いによる誤乗車を防止することができる。
【0087】
また、本実施形態においては、電車の行き先違いによる誤乗車を判定したが、これに限られない。誤乗車の判定は、運行情報により運行が管理され、日にちや時間により行き先が変わるように運行するような、例えば、バス等でも構成することができる。
【符号の説明】
【0088】
1 携帯電話機(携帯端末)
2A 第1のリーダライタ装置(機器)
2B 第2のリーダライタ装置(機器)
2C 第3のリーダライタ装置(機器)
3 インターネットサーバ(機器)
11 記憶部(入退場情報格納部)
13 通信部(固有情報取得部、運行情報取得部)
15 報知部(ディスプレイ)
17 設定部
18 経路選択部
20 停車駅判定部
100 自動改札機(入退場ゲート)
T 電車(車両)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の区間内において複数の場所を経由して運行すると共に、運行日によって停車場所が変更するように運行が管理される車両の停車場所を判定する携帯端末であって、
出発場所と到着場所を設定する設定部と、
乗車しようとする車両の固有情報を所定の場所に設置されている機器から取得する固有情報取得部と、
前記固有情報取得部により取得された固有情報に基づいて、車両の運行情報を取得する運行情報取得部と、
前記出発場所及び前記到着場所と前記運行情報とに基づいて、前記固有情報に対応する車両が前記到着場所に停車するか否かを判定する停車場所判定部とを備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
車両の経路を選択する経路選択部を備え、
前記経路選択部は、前記設定部により設定された前記出発場所と前記到着場所に基づいて、車両の経路を選択し、
前記停車場所判定部は、前記経路選択部により選択された前記経路と前記運行情報取得部により取得された前記運行情報とに基づいて、前記固有情報に対応する車両が前記到着場所に停車するか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記固有情報取得部は、車両に設置される前記機器からの受信により、当該機器が設置される車両の固有情報を取得することを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末。
【請求項4】
前記固有情報取得部は、前記機器からの受信により、当該機器が設置される場所に停車する車両のうち当該機器との受信時以降に停車する車両の固有情報を取得することを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末。
【請求項5】
所定の区間内の入退場ゲートでの入退場を入退場処理により許可する入退場情報が格納される入退場情報格納部を備え、
前記設定部は、前記入退場情報格納部に格納される前記入退場情報に基づいて、前記出発場所と前記到着場所を設定することを特徴とする請求項1から4記載の携帯端末。
【請求項6】
前記固有情報取得部は、前記入退場ゲートでの入場処理により、前記機器からの受信が可能となる請求項5記載の携帯端末。
【請求項7】
前記停車場所判定部による判定結果を報知する報知部を備えることを特徴とする請求項1から6記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−188274(P2011−188274A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51836(P2010−51836)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】