説明

携帯端末

【課題】携帯端末のサイズの自由度を制約することなく、筐体の側面に設けたサイドキーを覆うサイドカバーを取り付けることができる携帯端末を提供する。
【解決手段】筐体20の側面に設けられた複数のサイドキー基板61に対応して設けられた開口641は、筐体20の側面に取り付けられるキーカバー64で覆われる。キーカバー64は、爪部651を先端に有する腕部65を有しており、腕部65を筐体20の側面に設けられた側面凹部43の奥側の段差部431に係合して取り付けられる。このため、筐体20の厚さ方向に必要なスペースを抑えることができ、携帯端末10のサイズおよび形状の自由度を制約することなく、筐体20の側面に設けたサイドキー基板61を覆うキーカバー64を取り付けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体の側面にサイドキーを有する携帯端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、筐体の側面にサイドキーが設けられている携帯端末が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図16に示すように、特許文献1に記載の携帯端末100は、防水性を有する筐体101を有する。筐体101の側面には、スライドキー102および押下ボタン103を有するサイドキー部104が設けられている。スライドキー102および押下ボタン103の上側(外側)には、キーカバー105が取り付けられる。
【0003】
キーカバー105にはスライドキー102用のキートップ106が設けられており、キートップ106をスライドさせると、ホルダ部108を介してスライドキー102をスライドさせる。
また、キーカバー105には押下ボタン103用のキートップ107が設けられており、キートップ107を押下すると押下ボタン103を押下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−10280号公報(第4図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した特許文献1に記載の携帯端末等においては、キーカバーを筐体に取り付ける際に、両面テープを用いる場合がある。
しかしながら、特に、筐体が防水性を有する携帯端末においては、筐体の防水領域に外側から両面テープでキーカバーを貼り付ける際に、ある程度の貼付面積が必要となり、携帯端末のサイズの自由度を制約するという問題があった。
【0006】
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、携帯端末のサイズの自由度を制約することなく、筐体の側面に設けたサイドキーを覆うサイドカバーを取り付けることができる携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の携帯端末は、筐体と、前記筐体の側面と裏面との間の稜線に沿って設けられた面取部と、前記側面に設けられた複数のサイドキーと、前記各サイドキーに対応した複数の開口を有するとともに、前記側面に取り付けられるキーカバーと、前記キーカバーにおける前記開口よりも前記面取部側に設けられ、前記側面に設けられた側面凹部に挿入される腕部と、前記腕部の先端に設けられ、前記側面凹部の奥側に設けられた段差部に係合する爪部と、を備えるものである。
【0008】
また、本発明の携帯端末においては、前記筐体はケースおよびカバーを有し、前記カバーに設けられ、前記ケースに向かって突出するカバーリブの突出方向の先端部に形成されたカバー段差部と、前記ケースに設けられ、前記カバーに向かって突出するケースリブにおける基端部に設けられて前記カバー段差部に係合するケース段差部と、を有し、前記ケース段差部の基端部に前記側面凹部が設けられているものである。
【0009】
また、本発明の携帯端末は、前記腕部を複数有するとともに、前記カバーリブの突出方向先端部に形成され、かつ、前記カバーリブの連続方向に沿う溝部と、前記溝部に収容され、前記カバーに収容された第1回路基板および第2回路基板のうちの少なくとも一方に接続される電線と、前記側面凹部に対応して前記ケースリブの基端部に設けられた複数の箱部と、を有し、前記箱部は、前記溝部から前記電線の脱落を規制するものである。
【0010】
さらに、本発明の携帯端末においては、前記各腕部は前記各サイドキーの間に設けられるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、キーカバーは、爪部を先端に有する腕部を有しており、腕部を筐体の側面に設けられた側面凹部の奥側の段差部に係合して取り付けられる。このため、筐体の厚さ方向に必要なスペースを抑えることができ、携帯端末のサイズおよび形状の自由度を制約することなく、筐体の側面に設けたサイドキーを覆うサイドカバーを取り付けることができるという効果を有する携帯端末を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】(A)は本発明に係る実施形態の携帯端末を上面側から見た斜視図であり、(B)は下面側から見た斜視図
【図2】携帯端末の下面を上にして見た分解斜視図
【図3】ケースおよびカバーを内面側から見た分解斜視図
【図4】(A)は図3中IV部分の拡大図であり、(B)は(A)中B−B位置の断面図
【図5】図3中V部分の拡大図
【図6】図3中VI部分の拡大図
【図7】図6中VII方向から見た斜視図
【図8】図3中VIII方向から見た拡大図
【図9】図2中X方向から見た拡大斜視図
【図10】キーカバーの分解斜視図
【図11】携帯端末をケース側から見た平面図
【図12】図11中XIII−XIII位置の断面図
【図13】図11中XIV−XIV位置の断面図
【図14】図11中XV−XV位置の断面図
【図15】図11中XVI−XVI位置の断面図
【図16】従来の筐体内部に配線を有する送受信装置の分解斜視図
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る実施形態の携帯端末について、図面を用いて説明する。
図1(A)および(B)に示すように、本発明に係る実施形態の携帯端末10としては、例えばスマートフォンを用いることができ、矩形箱状の筐体20を有する。
なお、以下の説明において、使用者が、操作部を通常操作する状態において上方となる側を上側と云い、使用状態において下方となる側を下側と云うこととする。
【0014】
筐体20は、上方に開口した箱状のケース21と、ケース21の開口を覆うカバー22とを有する。
カバー22は、強度確保のための板金部材25(図12参照)がインサート成形されており、表面は樹脂で覆われている。カバー22は、例えば、上面222に、表示部および操作部を兼ね備えたタッチパネル221を有する。
【0015】
ケース21は樹脂により成形されている。ケース21は、矩形板状の底板23と、底板23の外周に沿って全周に設けられている縦壁24を有する。また、底板23における前部下面にはリング状のフレーム231が設けられており、フレーム231の中心には、カメラ28(図2参照)用の貫通孔を覆うカメラ用レンズカバー232が設けられている。
ケース21前面の縦壁24である前縦壁241には、外部機器との接続部26が設けられており、側面である側縦壁242には、複数個のサイドキーとしてのキートップ632を有するサイドキー部60が設けられている。図12に示すように、筐体20の側面であるケース21の側縦壁242と、筐体20の裏面であるケース21の底板23との間の稜線には、筐体20の全周にわたって面取部213が設けられている。
【0016】
図2および図3に示すように、ケース21は、ケース本体211と電池蓋50を有する。ケース本体211は、底板23に電池パック11(図12参照)用の開口233(以後、「電池パック用開口233」という。)を有し、電池蓋50は、電池パック用開口233を着脱可能に覆う。
カバー22は、後部(図2中右側部)に、電池パック11を収容可能な電池収容部223を有する。従って、電池収容部223の下側(図2において上側)にはケース21の電池パック用開口233が位置し、電池蓋50により覆われる。
【0017】
カバー22には、電池収容部223の前側に隣接して、第1回路基板271が取り付けられる。また、カバー22には、第1回路基板271とは反対側で電池収容部223の後側(図2において右下側)に隣接して、第2回路基板272が取り付けられる。第1回路基板271と第2回路基板272との間には、電線29としてのフレキシブル基板291および同軸ケーブル292が配線されている。フレキシブル基板291は、両端が第1回路基板271および第2回路基板272にコネクタ等を介して接続される。同軸ケーブル292は、例えば、一端が第1回路基板271に接続され、他端がアンテナ(図示省略)に接続される。
なお、ここでは、第2回路基板272は、フレキシブル基板291の後部291Aと一体に設けられている。
【0018】
図3に示すように、ケース21における電池パック用開口233に隣接する位置には、カバー22に向かって突出するケースリブ31が設けられている。ケースリブ31は、ケース21の外周縁に沿って、全周にわたって設けられている。
また、カバー22においてケースリブ31に隣接する位置(すなわち、電池収容部223に隣接する位置)には、ケース21に向かって突出するカバーリブ32が、カバー22の外周縁に沿って全周にわたって設けられている。図12に示すように、カバーリブ32は、電池収容部223側の内カバーリブ32Aと、外側の外カバーリブ32Bで構成される。
なお、内カバーリブ32Aおよび外カバーリブ32Bを総称する場合は、「カバーリブ32」で示す。
【0019】
図4(A)には、筐体20の左側後端部におけるカバー22が示されている。
図4(A)に示すように、カバーリブ32の突出方向先端部には、カバーリブ32の連続方向に沿って溝部33が設けられている。溝部33には、電線29が収容される。図4(A)においては、電線29としてのフレキシブル基板291が収容されている(図3参照)。また、電池収容部223を挟んで反対側(以後、「スイッチ側」という。)の溝部33には、例えば、アンテナ用の電線29としての同軸ケーブル292が収容される(図3および図12参照)。
これは、フレキシブル基板291とアンテナの同軸ケーブル292が近いと、ノイズが入ってアンテナ性能が劣化するため、筐体20における反対側に配置して、できるだけ離している。
なお、図12に示すように、溝部33は、電線29(ここでは、同軸ケーブル292)がカバー段差部34から露出しない深さ寸法を有する。
【0020】
図4(A)に示すように、カバーリブ32の突出方向(図4(A)において上方)の先端部には、全体凹状のカバー段差部34が、複数個形成されている。
図5に示すように、ケースリブ31における先端部(図5において下端部)には、カバー段差部34に係合するケース段差部35が設けられている。ケース段差部35は全体凸状を呈しており、カバー段差部34の幅と同等の幅を有する。
【0021】
図4(A)に示すように、カバーリブ32において外カバーリブ32Bの外面321には、第1凸部36がカバーリブ32の突出方向(上下方向)に沿って設けられている。また、図5に示すように、ケース21の内面212には、第2凸部37がケース21の厚み方向に沿って設けられている。第1凸部36と第2凸部37とは、筐体20における長手方向の同じ位置に設けられている。
従って、図4(B)に示すように、ケース21とカバー22を取り付けた際に、第1凸部36と第2凸部37とは互いに同じ位置にあって対向しており、先端面がカバーリブ32の突出方向に沿って線接触する。
これにより、ケース21とカバー22とを取り付けた際に、ケース21とカバー22の幅方向の位置決めを行う。
【0022】
図6および図7には、筐体20の右側(スイッチ側)の後端部におけるカバー22が示されている。
図6に示すように、カバーリブ32の突出方向(図6において上方)の先端部には、全体凹状のカバー段差部34が、複数個形成されている。
【0023】
図8には、筐体20の右側(スイッチ側)の後端部におけるケース21が示されている。
図8に示すように、ケースリブ31における先端部(図8において下端部)には、カバー段差部34に係合するケース段差部35が設けられている。ケース段差部35は全体凸状を呈しており、カバー段差部34の幅と同等の幅を有する。また、ケース段差部35は、カバー段差部34の一対の凹部341に嵌合する一対の嵌合部351を有するとともに、一対の嵌合部351の間には、平坦部352が設けられている。
【0024】
従って、ケース21とカバー22とを取り付けた際に、ケース段差部35の嵌合部351(図8参照)がカバー段差部34の一対の凹部341(図9参照)に嵌合する。
これにより、ケース21とカバー22の筐体20の長手方向における位置関係および筐体20の厚み方向の位置関係を特定する。
また、ケース段差部35が同軸ケーブル292を押えるので、同軸ケーブル292が溝部33から脱落するのを防止する。
【0025】
図7に示すように、カバーリブ32における内カバーリブ32Aの内面322には、爪部38が設けられている。
また、図2および図13に示すように、ケースリブ31における電池収容部223とは反対側の外面311には、カバーリブ32の爪部38に対応する位置に、爪部38に係合する爪凹部39が内面312まで貫通して設けられている(図8参照)。
従って、カバー22をケース21に取り付ける際には、カバーリブ32がケース21の縦壁24とケースリブ31との間に挿入される。そして、カバーリブ32の爪部38が、ケースリブ31の外面311側からケースリブ31の爪凹部39に挿入されて係止され、ケース21とカバー22とが一体化する(図13参照)。
【0026】
図3に示すように、電池蓋50は、矩形板状の蓋本体51の上面511(図3において下側の面)に、上面511の外周縁部に沿って全周に縦リブ512が設けられている。
図12に示すように、縦リブ512の先端は外側に屈曲した止め部513が全周にわたって設けられており、Oリング52が係止されている。
Oリング52はゴム等の弾性部材で輪状に形成されており、全周の長さは縦リブ512の全周の長さよりも若干短く形成されている。従って、Oリング52は若干伸びた状態で取り付けられる。
これにより、電池蓋50を電池パック用開口233に取り付けた際に、防水を図っている。
【0027】
図3に示すように、電池蓋50において長手方向に沿って設けられている一方の縦リブ512には、先端に係止片514が設けられており、ケースリブ31には、係止片514が係合する係止凹部41が設けられている。
また、図3および図12に示すように、他方の縦リブ512には係止爪515を有する係止部516が設けられており、ケースリブ31の内面312において係止爪515に対応する位置には、係止爪515が係合する蓋固定部42が設けられている。
【0028】
図2に示すように、ケース21の側縦壁242の後部には、サイドキー部60が設けられている。
図6に示すように、カバー22のカバーリブ32における外カバーリブ32Bの外面321には、複数個(ここでは、例えば4個)のサイドキー基板61が設けられている(図13および図14参照)。
図9に示すように、サイドキー部60に対応して、ケース21の側縦壁242には凹部243が設けられている。凹部243には、カバー22に設けられているサイドキー基板61に対応して切欠き244が設けられている。また、凹部243における外面246には、係止突起245が適宜の間隔で外向きに突出して設けられている。
【0029】
図2に示すように、凹部243には、キー板62、キーホルダ63、キーカバー64が取り付けられる。
図10に示すように、キー板62は凹部243の外面246に取り付けられて、切欠き244を貫通するキー押圧部621を有する。各キー押圧部621は連結板622により連結されており、図10中矢印A方向へ弾性変形可能となっている。連結板622は、複数の係止孔623を有しており、係止孔623を凹部243の係止突起245に取り付ける。
これにより、キー押圧部621は凹部243の切欠き244を貫通して、先端がサイドキー基板61に対向する。
【0030】
図10に示すように、キーホルダ63は、キー板62のキー押圧部621に対応して押圧突起631を有するキートップ632が複数設けられている。各キートップ632は、ばね部材633を介して連結されており、ばね部材633は連結部634を有する。各連結部634には係止孔635が設けられている。
【0031】
従って、連結部634の係止孔635を、凹部243の係止突起245に係止することにより、押圧突起631はキー板62のキー押圧部621に外側から挿入される。キーカバー64の下部(図12において上部、電池蓋50側)は、係止爪515により、ケース21に取り付けられる。
一方、キーカバー64の上部(図12において下部、タッチパネル221側)は、両面テープ66によってケース21に固定される。
【0032】
図10に示すように、キーカバー64は、キーホルダ63のキートップ632に対応して、複数個の開口641が設けられている。また、凹部243の係止突起245に対応して係止孔642が設けられている。
キーカバー64の内面643には、複数個(ここでは、例えば3個)の腕部65が、内側に突出して設けられている。
図12に示すように、腕部65は、先端に爪部651を有する。腕部65は、隣接するサイドキー基板61の間において、開口641よりも面取部213側に配置されている。一方、ケース21の側面であるケース段差部35には、腕部65が挿入される側面凹部43が設けられている(図15参照)。
従って、腕部65を側面凹部43に挿入し、腕部65の先端の爪部651で側面凹部43の段差部431を係止することにより、キーカバー64をケース21の凹部243に取り付ける。
【0033】
なお、図12に示すように、ケース21の上端面(図12において下端面)としてのケースリブ31の上端面313は、両面テープ44によって、カバー22の下端面(図12において上端面)としてのカバーリブ32に接着されている。
従って、防水領域と非防水領域との境界である止水線L1(図12おいて点線で表示)は、電池蓋50、Oリング52、ケースリブ31、両面テープ44を通って、カバーリブ32に至る。このため、サイドキー部60は止水線L1の外側であり、非防水領域にあるため、キーカバー64には防水性が要求されない。
【0034】
以上、説明した本発明に係る実施形態の携帯端末10によれば、筐体20の側面に設けられた凹部243には、キー板62、キーホルダ63、キーカバー64が取り付けられる。
キーカバー64は、爪部651を先端に有する腕部65を有しており、腕部65を筐体20の側面に設けられた側面凹部43の奥側の段差部431に係合して取り付けられる。このため、筐体20の厚さ方向に必要なスペースを抑えることができ、携帯端末10のサイズおよび形状の自由度を制約することなく、筐体20の側面に設けたサイドキー基板61を覆うキーカバー64を取り付けることができる。
【0035】
また、カバー22にカバー段差部34(図6、図7参照)を設けるとともに、ケース21にケース段差部35(図5、図8参照)を設け、カバー段差部34とケース段差部35を係合させることにより、ケース21とカバー22の位置決めを行う。このケース段差部35の基端部に側面凹部43を設けたので、腕部65の先端の爪部651を係止する構造を別途設ける必要がなくなり、携帯端末10のサイズおよび形状の自由度が増す。
また、ケース段差部35の基端部に側面凹部43を設けたので、防水性を有する筐体20においても、側面凹部43を防水領域の外側に設けることができる。このため、防水性能を阻害しない。
【0036】
また、カバーリブ32の突出方向先端部でカバーリブ32の連続方向に沿って溝部33(図7参照)を形成し、電線29(図3参照)を収容する。また、ケース21リブの基端部には、腕部65を係止する複数個の側面凹部43に対応して嵌合部351(図8参照)が設けられており、この嵌合部351が溝部33の電線29を複数箇所で抑えるので、電線29の脱落を防止できる。
【0037】
また、各腕部65は各サイドキー基板61の間に設けられているので、通常の両面テープ止めの場合のようにキーの下に両面テープを回すことが不要になり、キー+両面テープ分の幅スペースを削減することができる。
【0038】
なお、本発明の携帯端末は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上のように、本発明にかかる携帯端末は、キーカバーは、爪部を先端に有する腕部を有しており、腕部を筐体の側面に設けられた側面凹部の奥側の段差部に係合して取り付けられる。このため、筐体の厚さ方向に必要なスペースを抑えることができ、携帯端末のサイズおよび形状の自由度を制約することなく、筐体の側面に設けたサイドキーを覆うサイドカバーを取り付けることができるという効果を有し、筐体の側面にサイドキーを有する携帯端末等として有用である。
【符号の説明】
【0040】
10 携帯端末
20 筐体
21 ケース
213 面取部
22 カバー
242 側縦壁(側面)
271 第1回路基板
272 第2回路基板
291 フレキシブル基板(電線)
292 同軸ケーブル(電線)
31 ケースリブ
32 カバーリブ
33 溝部
34 カバー段差部
35 ケース段差部
352 平坦部(箱部)
43 側面凹部
431 段差部
61 サイドキー基板(サイドキー)
64 キーカバー
641 開口
65 腕部
651 爪部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の側面と裏面との間の稜線に沿って設けられた面取部と、
前記側面に設けられた複数のサイドキーと、
前記複数のサイドキーにそれぞれ対応する位置に複数の開口を有するとともに、前記側面に取り付けられるキーカバーと、
前記キーカバーにおける前記開口よりも前記面取部側に設けられ、前記側面に設けられた側面凹部に挿入される腕部と、
前記腕部の先端に設けられ、前記側面凹部の奥側に設けられた段差部に係合する爪部と、を備える携帯端末。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末において、
前記筐体はケースおよびカバーを有し、
前記カバーに設けられ、前記ケースに向かって突出するカバーリブの突出方向の先端部に形成されたカバー段差部と、
前記ケースに設けられ、前記カバーに向かって突出するケースリブにおける基端部に設けられて前記カバー段差部に係合するケース段差部と、を有し、
前記ケース段差部の基端部に前記側面凹部が設けられている携帯端末。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯端末において、
前記腕部を複数有するとともに、
前記カバーリブの突出方向先端部に形成され、かつ、前記カバーリブの連続方向に沿う溝部と、
前記溝部に収容され、前記カバーに収容された第1回路基板および第2回路基板のうちの少なくとも一方に接続される電線と、
前記側面凹部に対応して前記ケースリブの基端部に設けられた複数の箱部と、を有し、
前記箱部は、前記溝部から前記電線の脱落を規制する携帯端末。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯端末において、
前記各腕部は前記各サイドキーの間に設けられる携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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