説明

携帯端末

【課題】プレゼントである商品に対応するチケットの受け取りを簡単、かつ、直感的に分かり易く行うことができるようにする。
【解決手段】携帯端末20a,bは、画像を撮影するカメラ26と、信号を送受信する無線通信部24等の通信部と、画像を表示する表示部23と、制御部であるCPU21と、を備える。制御部であるCPU21は、カメラ26が撮影した画像中に手の画像が検出された場合に、無線通信部24等の通信部を介して商品を受領するための信号を送信させ、商品に対応するチケットを受信させ、前記商品に対応する画像を、検出した手の画像に重畳させて表示部23に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末に関し、特に、プレゼントであるコンテンツ等の商品の受け取りを直感的に分かり易くできる携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを介して、音楽など種々のコンテンツをダウンロードすることが普及している。また、特許文献1には、このようなコンテンツを他人にプレゼントするためのシステムが開示されている。このとき、コンテンツをプレゼントされた他人は、プレゼントの受領を拒むこともできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4269023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のシステムでは、コンテンツ等の商品の受け取りが面倒で直感的に分かり易くないという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記従来の実情に鑑みて為されたもので、プレゼントである商品に対応するチケットの受け取りを簡単、かつ、直感的に分かり易く行うことができるようにする携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記従来の課題を解決するために、本発明の携帯端末は、画像を撮影するカメラと、信号を送受信する通信部と、前記撮影された画像を表示する表示部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記カメラが撮影した画像中に手の画像が検出された場合に、前記通信部を介して商品を受領するための信号を送信させ、前記通信部を介して前記商品に対応するチケットを受信させ、前記商品に対応する画像を前記検出された前記手の画像に重畳させて前記表示部に表示させるものである。
【0007】
また、本発明の携帯端末は、画像を撮影するカメラと、信号を送受信する通信部と、前記撮影された画像を表示する表示部と、加速度を測定する加速度センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記加速度センサの測定した加速度に基づいて算出された向きが、手をかざすことを促すガイドを前記表示部に表示した後第1の所定時間以内に所定の角度以上変化し、かつ、前記所定の角度以上変化した状態で第2の所定時間以上保持されたと判定された場合に、前記通信部を介して商品を受領するための信号を送信させ、前記通信部を介して前記商品に対応するチケットを受信させ、前記商品に対応する画像を前記カメラで撮影した画像に重畳させて前記表示部に表示させるものである。
【0008】
また、本発明の携帯端末は、画像を撮影するカメラと、信号を送受信する通信部と、前記撮影された画像を表示する表示部と、加速度を測定する加速度センサと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記加速度センサの測定した加速度に基づいて判定された向きが、前記カメラに手がかざされるときの向きであると推定される向きの範囲内である場合に、前記通信部を介して商品を受領するための信号を送信させ、前記通信部を介して前記商品に対応するチケットを受信させ、前記商品に対応する画像を前記カメラで撮影した画像に重畳させて前記表示部に表示させるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザが携帯端末のカメラに手をかざすことによって、プレゼントである商品に対応するチケットを受け取ることができるとともに、チケットを受け取る場合にカメラが撮影した手の画像の上にそのチケットに対応するハンバーガーなどの商品の画像を重ねて表示させるので、商品を受け取ったことを直感的に理解でき、また、実物の商品を受け取ったかのような驚きや楽しさを演出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1におけるプレゼントシステムの全体構成図
【図2】本発明の実施の形態1におけるプレゼントサーバの構成図
【図3】本発明の実施の形態1におけるプレゼントサーバの商品データテーブルのデータ構造を示す図
【図4】本発明の実施の形態1における携帯端末の構成図
【図5】本発明の実施の形態1におけるプレゼントシステムの動作を説明するシーケンス図
【図6】本発明の実施の形態1における商品受領可否判定の詳細シーケンス図
【図7】本発明の実施の形態1の変形例におけるプレゼントサーバの構成図
【図8】本発明の実施の形態1の変形例における商品受領可否判定の詳細シーケンス図
【図9】本発明の実施の形態1における携帯端末の表示例を示す図、(a)携帯端末からプレゼントが届いている旨の表示例を示す図、(b)ガイド表示の表示例を示す図、(c)カメラが撮影した手の画像の上にリボン付きの箱などのラッピングの演出の画像を重ねて表示した表示例を示す図、(d)カメラが撮影した手の画像の上にハンバーガーなどの商品の画像を重ねて表示させた表示例を示す図
【図10】本発明の実施の形態2における携帯端末の構成図
【図11】本発明の実施の形態2における商品受領可否判定の詳細シーケンス図
【図12】本発明の実施の形態2の変形例におけるプレゼントサーバの構成図
【図13】本発明の実施の形態2の変形例における商品受領可否判定の詳細シーケンス図
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1におけるプレゼントシステムは、カメラが撮影した画像に手の画像が含まれていることを検出した場合に、携帯端末を手に持っているユーザが、プレゼントの商品に対応するチケットを受け取るものである。
【0013】
(実施の形態1におけるプレゼントシステムの構成)
まず、本発明の実施の形態1におけるプレゼントシステムの構成について、図1を使って説明する。図1は、本発明の実施の形態1におけるプレゼントシステムの全体構成図である。本発明の実施の形態1におけるプレゼントシステムは、プレゼントサーバ10と、携帯端末20a、bとが、基地局30、通信ネットワーク40などにより接続されている。また、本発明の実施の形態1におけるプレゼントシステムには、コンテンツサーバ50、店舗端末60などが接続されている。
【0014】
図2は、本発明の実施の形態1におけるプレゼントサーバ10の構成図である。プレゼントサーバ10は、CPU11と、入力部12と、表示部13と、通信部14と、記憶部15とを備え、これらがバスで接続されている。
【0015】
CPU11は、プレゼントサーバ10のこれらのブロックの動作を制御する。
【0016】
入力部12は、ユーザのキー入力を受け付けるキー入力部その他の入力装置から構成される。また、入力部12は、ユーザのタッチ入力を受け付けるタッチパネルその他の入力装置から構成されてもよいし、これら両者の組み合わせでもよい。
【0017】
表示部13は、液晶表示部等の表示装置である。表示部13は、文字や画像などを表示する。
【0018】
通信部14は、通信ネットワーク40、基地局30などを介して、携帯端末20a、b、コンテンツサーバ50、店舗端末60などとチケットデータなどのデータの送受信を行う。
【0019】
記憶部15は、RAM151、ROM152、ハードディスク153などで構成される。また、記憶部15は、不揮発性メモリなど他の記憶装置を含んでいてもよい。
【0020】
図3は、本発明の実施の形態1におけるプレゼントサーバ10の商品データテーブルのデータ構造を示す図である。この商品データテーブルは、RAM151、ROM152、ハードディスク153などの記憶部15に記憶されている。図3に示すように、この商品データテーブルは、商品名、課金データ、表示データ、チケットデータなどのデータを含む。
【0021】
ここで、チケットデータは、対応する商品の受け取りを可能とするための権利データであってもよい。また、チケットデータは、コンテンツサーバ50に対応するコンテンツデータの送信を要求するために用いることもできる。また、チケットデータは、コンテンツサーバ50から受信した暗号化されたコンテンツデータを復号するための復号鍵等として用いることもできる。
【0022】
また、商品データテーブルには、商品に対応する商品販売元会社名のデータや、商品販売元会社の広告データまたはその商品の広告データを備えるようにすることもできる。
【0023】
また、プレゼントサーバ10は、記憶部15に、ラッピングの演出の画像のデータを記憶するテーブルを備えるようにしてもよい。ここで、ラッピングの演出の画像は、静止画像に限らず、アニメーション画像でもよい。
【0024】
また、プレゼントサーバ10は、記憶部15に、商品を贈った人を識別するためのID等のデータ、商品を受け取る人を識別するためのID等のデータ、商品購入日時、商品引き換え期限等のデータを含む販売データテーブルを備えるようにすることもできる。
【0025】
図4は、本発明の実施の形態1における携帯端末20a、bの構成図である。携帯端末20a、bは、CPU21と、入力部22と、表示部23と、無線通信部24と、記憶部25と、カメラ26と、画像認識部27とを備え、これらがバスで接続されている。
【0026】
CPU21は、携帯端末20a、bのこれらのブロックの動作を制御する。
【0027】
入力部22は、ユーザのキー入力を受け付けるキー入力部その他の入力装置から構成されてもよいし、ユーザのタッチ入力を受け付けるタッチパネルその他の入力装置から構成されてもよいし、これら両者の組み合わせでもよい。
【0028】
表示部23は、液晶表示部等の表示装置である。表示部23は、文字や画像などを表示する。入力部22のうち、透明なタッチパネルは、表示部23の上に重ねられて配置されている。
【0029】
無線通信部24は、基地局30、通信ネットワーク40などを介して、プレゼントサーバ10、コンテンツサーバ50、店舗端末60などとチケットデータなどのデータの送受信を行う。
【0030】
記憶部25は、RAM251、ROM252、不揮発性メモリ253などで構成される。また、記憶部25は、ハードディスクなど他の記憶装置を含んでいてもよい。
【0031】
カメラ26は、画像を撮影する。
【0032】
画像認識部27は、画像認識処理により、カメラ26が撮影した画像に手の画像が含まれているか否かを判断する。なお、画像認識部27は、専用のICまたはその一部として構成してもよい。また、画像認識部27は、ソフトウエアと、CPU21、記憶部25などのハードウエアとを用いた情報処理として実現するようにしてもよい。
【0033】
図1に戻って、基地局30は、3G、3.9G、4Gなどの移動無線通信網における基地局、WLAN、WiFiなどの近距離無線網における基地局などである。基地局30は、通信ネットワーク40に接続されている。また、基地局30は、無線により、携帯端末20a、bなどと接続される。
【0034】
通信ネットワーク40は、3G、3.9G、4Gなどの移動無線通信網におけるコアネットワーク、WLAN、WiFiなどの近距離無線網におけるコアネットワーク、インターネットなどを含む。
【0035】
コンテンツサーバ50は、コンテンツデータを記憶している。コンテンツサーバ50は、プレゼントサーバ10からチケットデータを受け取った携帯端末20a、bからの要求に基づいて、携帯端末20a、bにコンテンツデータを送信する。
【0036】
店舗端末60は、プレゼントサーバ10からチケットデータを受け取った携帯端末20a、bからの要求に基づいて、ハンバーガーショップ等の店舗等において、認証等を行い、ハンバーガー等の実物の商品の引き渡しを行う。
【0037】
(実施の形態1におけるプレゼントシステムの動作)
次に、本発明の実施の形態1におけるプレゼントシステムの動作について図5を使って説明する。図5は、本発明の実施の形態1におけるプレゼントシステムの動作を説明するシーケンス図である。図5では、携帯端末20aがプレゼントを贈る側の携帯端末であり、携帯端末20bがプレゼントを受け取る側の携帯端末であるものとする。
【0038】
まず、携帯端末20aは、プレゼントサーバ10に接続して、商品データテーブルからプレゼントする商品を選択するとともに、プレゼントする相手またはプレゼントを受け取る側の携帯端末などを選択する。図5では、携帯端末20bがプレゼントする相手である。プレゼントする相手またはプレゼントを受け取る側の携帯端末などの選択は、例えば、相手または受け取る側の携帯端末のメールアドレスにより指定することができる。または、相手または受け取る側の携帯端末の電話番号、SNS(Social Newtork Service)アカウントなど他の方法により特定してもよい。また、携帯端末20aは、プレゼントする商品を選択する他にプレゼントのラッピングなどの演出を選択することもできる。また、携帯端末20aは、任意のメッセージを入力することもできる(ステップS502)。
【0039】
次に、プレゼントサーバ10は、携帯端末20bに、メール等により、携帯端末20aからプレゼントが届いている旨の通知を行う。この通知には、プレゼントサーバ10のURLなどのプレゼントサーバ10に接続するために必要な情報も含まれている(ステップS504)。
【0040】
携帯端末20bは、ステップS504で受信した通知に基づいて、表示部23に、例えば図9(a)に示すように、携帯端末20aからプレゼントが届いている旨の表示を行う。図9(a)は、携帯端末からプレゼントが届いている旨の表示例を示す図である。この表示には、プレゼントサーバ10のURLが含まれていてもよい(ステップS506)。
【0041】
次に、携帯端末20bは、ステップS506の表示後、ユーザの入力部22からの入力に基づいて、無線通信部24を介してプレゼントサーバ10に接続する。この入力部22からの入力は、表示されたURLのクリックでもよいし、指定されたボタンの押下でもよい(ステップS508)。
【0042】
次に、商品受領可否判定が行われ(ステップS510)、携帯端末20bからプレゼントサーバ10への商品受領要求の送受信があった場合には、プレゼントサーバ10から携帯端末20bへのチケットデータの送受信が行われる(ステップS512)。商品受領可否判定の詳細は、図6を用いて後述する。
【0043】
次に、チケットデータを受信した携帯端末20bは、無線通信部24を介して、例えば、コンテンツサーバ50からコンテンツデータをダウンロードする。または、携帯端末20bは、ステップS502で選択された商品によっては、チケットデータに基づいて、ハンバーガーショップ等の店舗等において、店舗端末60との間で認証等を行い、ハンバーガー等の実物の商品の引き渡しを行うこともできる(ステップS514、S516)。
【0044】
図6は、本発明の実施の形態1における商品受領可否判定の詳細シーケンス図である。
【0045】
携帯端末20bからの接続要求(ステップS508)に基づいて、プレゼントサーバ10は、携帯端末20bにガイド情報を送信する(ステップS602)。
【0046】
ガイド情報を受信した携帯端末20bは、ガイド情報に基づいて、表示部23に、ガイド表示を行う。ガイド表示は、例えば、図9(b)に示すように「手のひらに向けてかざしてみよう」の表示のように、ユーザにカメラ26を手のひらにかざすことを促す表示である(ステップS604)。図9(b)は、ガイド表示の表示例を示す図である。
【0047】
次に、カメラ26で撮影を行い(ステップS606)、画像認識部27が、画像認識処理により、カメラ26が撮影した画像に手の画像が含まれているか否かを判断する(S608)。
【0048】
そして、カメラ26が撮影した画像に手の画像が含まれている場合(ステップS610、YES)、CPU21が、無線通信部24を介して、プレゼントサーバ10に商品受領要求の信号を送信する(ステップS612)。
【0049】
プレゼントサーバ10は、商品受領要求の信号を受信した場合は(ステップS618、YES)、携帯端末20bにチケットデータを送信する。このとき、プレゼントサーバ10は、携帯端末20bに、チケットデータに対応する商品の画像も送信する。さらに、ステップS502においてプレゼントのラッピングなどの演出が選択されていた場合は、ラッピングなどの演出のデータも送信する(ステップS512)。
【0050】
そして、携帯端末20bは、無線通信部24を介してこれらのデータを受信して、受信したデータと、カメラ26が撮影した手の画像が含まれている画像に基づいて、表示部23に、例えば、図9(c)、(d)に示すような表示を行う。
【0051】
具体的には、図9(c)に示すようにカメラ26が撮影した手の画像の上にリボン付きの箱などのラッピングの演出の画像を重ねて表示させる。ここで、ラッピングの演出の画像は、静止画像に限らず、アニメーション画像でもよい。アニメーション画像を用いることにより、実際にプレゼントである商品をもらった場合と同じ感覚および手順の演出をすることができる。図9(c)は、カメラ26が撮影した手の画像の上にリボン付きの箱などのラッピングの演出の画像を重ねて表示した表示例を示す図である。
【0052】
そして、数秒後に図9(d)に示すように、カメラ26が撮影した手の画像の上にハンバーガーなどの商品の画像を重ねて表示させる。図9(d)は、カメラ26が撮影した手の画像の上にハンバーガーなどの商品の画像を重ねて表示させた表示例を示す図である。
【0053】
これにより、携帯端末20bのユーザは、商品を受け取ったことを直感的に理解でき、また、実物の商品を受け取ったかのような驚きや楽しさを演出することができる。さらに、チケットデータやラッピングなどの演出のデータとともに、その商品に対応する商品販売元会社の広告データまたはその商品の広告データを受信した場合には、これらの広告を表示すれば、広告宣伝効果がある。
【0054】
他方、カメラ26が撮影した画像に手の画像が含まれていない場合(ステップS610、NO)、ステップS604のガイド表示後から所定時間経過しているときは(ステップS614、YES)、CPU21が、無線通信部24を介して、プレゼントサーバ10に商品受領拒否の信号を送信する(ステップS616)。
【0055】
また、プレゼントサーバ10は、商品受領拒否の信号を受信した場合、すなわち、商品受領要求の信号を受信しなかった場合は、携帯端末20bにチケットデータを送信しない(ステップS618、NO)。
【0056】
なお、ステップS616において、商品受領拒否の信号を送信することに代えて、商品受領保留の信号を送信するようにしてもよい。商品受領保留の信号を送信した場合には、その後、改めてステップS508以降の処理を行うことなどにより、改めてステップS512のチケットデータを受信するなどができる余地を残しておくようにすることもできる。
【0057】
また、カメラ26が撮影した画像に手の画像が含まれていない場合(ステップS610、NO)、ガイド表示後所定時間経過していないときは(ステップS614、NO)、ステップS606の処理を繰り返す。
【0058】
なお、ステップS614の所定時間経過の判定は、ステップS604のガイド表示後からの経過時間に代えて、ステップS602のガイド情報受信後からの経過時間に基づくようにしてもよい。
【0059】
(実施の形態1の変形例)
次に、本発明の実施の形態1の変形例について説明する。実施の形態1の変形例において特に言及が無い部分については実施の形態1と同様であるものとする。
【0060】
図7に、本発明の実施の形態1の変形例におけるプレゼントサーバ10の構成図を示す。図7において、図1のプレゼントサーバ10と異なる点は、画像認識部17が追加されている点である。画像認識部17は、画像認識処理により、携帯端末20a、bなどのカメラ26が撮影した画像に手の画像が含まれているか否かを判断する。なお、画像認識部17は、専用のICまたはその一部として構成してもよい。また、画像認識部17は、ソフトウエアと、CPU11、記憶部15などのハードウエアとを用いた情報処理として実現するようにしてもよい。
【0061】
図8に、本発明の実施の形態1の変形例における商品受領可否判定の詳細シーケンス図を示す。図8において、図6の商品受領可否判定と異なる点は、プレゼントサーバ10側で画像認識処理を行って手を検出している点である。
【0062】
具体的には、携帯端末20bで、カメラ26で撮影を行い(ステップS606)、無線通信部24を介してその画像データをプレゼントサーバ10に送信する。そして、プレゼントサーバ10の通信部14がその画像データを受信する(ステップS702)。
【0063】
次に、プレゼントサーバ10の画像認識部17が、画像認識処理により、受信した画像、すなわち携帯端末20bのカメラ26が撮影した画像に手の画像が含まれているか否かを判断する(ステップS704)。
【0064】
そして、カメラ26が撮影した画像に手の画像が含まれている場合(ステップS706、YES)、プレゼントサーバ10は、通信部14を介して、携帯端末20bにチケットデータを送信する。このとき、プレゼントサーバ10は、携帯端末20bに、チケットデータに対応する商品の画像も送信する。さらに、ステップS502(図5参照)においてプレゼントのラッピングなどの演出が選択された場合は、ラッピングなどの演出のデータも送信する(ステップS512)。
【0065】
他方、プレゼントサーバ10は、カメラ26が撮影した画像に手の画像が含まれていない場合(ステップS706、NO)、ステップS602においてガイド情報を送信した後、所定時間(例えば数分程度)経過した場合は、チケットデータを携帯端末bに送信しない(ステップS708、YES)。
【0066】
また、プレゼントサーバ10は、カメラ26が撮影した画像に手の画像が含まれていない場合(ステップS706、NO)、ステップS602においてガイド情報を送信した後、所定時間(例えば数分程度)経過していない場合は、ステップS702の画像データの受信を繰り返すよう試みる(ステップS708、NO)。
【0067】
また、携帯端末20bにおいては、ステップS604においてガイド情報を表示した後、所定時間(例えば数分程度)経過していない場合は、ステップS606のカメラ撮影の処理に戻る。(ステップS710、NO)。ただし、プレゼントサーバ10からチケットデータを受信した後は、ステップS606、S702の処理は繰り返さなくてもよい。
【0068】
本発明の実施の形態1の変形例においても、プレゼントサーバ10は、携帯端末20bにチケットデータを送信するときに、チケットデータに対応する商品の画像も送信する。さらに、ステップS502(図5参照)においてプレゼントのラッピングなどの演出が選択された場合は、ラッピングなどの演出のデータも送信する。
【0069】
そして、携帯端末20bは、無線通信部24を介してこれらのデータを受信して、受信したデータと、カメラ26が撮影した手の画像が含まれている画像に基づいて、表示部23に、例えば、図9(c)、(d)に示すような表示を行う。
【0070】
具体的には、図9(c)に示すようにカメラ26が撮影した手の画像の上にリボン付きの箱などのラッピングの演出の画像を重ねて表示させる。そして、数秒後に図9(d)に示すように、カメラ26が撮影した手の画像の上にハンバーガーなどの商品の画像を重ねて表示させる。
【0071】
なお、ステップS710の所定時間経過の判定は、ステップS604のガイド表示後からの経過時間に代えて、ステップS602のガイド情報の受信後からの経過時間に基づくようにしてもよい。
【0072】
(実施の形態1におけるプレゼントシステムの作用・効果)
本発明の実施の形態1におけるプレゼントシステムによれば、カメラが撮影した画像に手の画像が含まれているか否かによって、携帯端末を手に持っているユーザが、プレゼントの商品に対応するチケットを受け取るか拒否または保留するか選択できるとともに、チケットを受け取る場合には、カメラが撮影した手の画像の上にそのチケットに対応するハンバーガーなどの商品の画像を重ねて表示させるので、商品を受け取ったことを直感的に理解できる。また、カメラが撮影した手の画像の上にラッピングの演出の画像を重ねて表示されることにより、プレゼントであることが直感的に理解できる。また、実物の商品を受け取ったかのような驚きや楽しさを演出することができる。
【0073】
すなわち、ユーザが携帯端末のカメラに手をかざすことによって、プレゼントである商品に対応するチケットを受け取ることができるとともに、チケットを受け取る場合にカメラが撮影した手の画像の上にそのチケットに対応するハンバーガーなどの商品の画像を重ねて表示させるので、商品を受け取ったことを直感的に理解でき、また、実物の商品を受け取ったかのような驚きや楽しさを演出することができる。
【0074】
また、ユーザが携帯端末のカメラに手をかざすか否かによって、プレゼントである商品に対応するチケットを受け取るか拒否または保留するようにすれば、プレゼントである商品に対応するチケットを受け取るか拒否または保留するかを、ユーザに簡単、かつ、直感的に分かり易く選択させることもできる。
【0075】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について説明する。本発明の実施の形態2におけるプレゼントシステムは、加速度センサを用いて加速度を測定し、測定した加速度に基づいて判定した向きの変化が所定の条件を満たす場合に、ユーザが手をカメラにかざしたか否かを推定して、これに基づいて、携帯端末を手に持っているユーザが、プレゼントの商品に対応するチケットを受け取るようにするものである。なお、実施の形態2において特に言及しない点については、実施の形態1と同様であるものとする。
【0076】
(実施の形態2におけるプレゼントシステムの構成)
図10に、本発明の実施の形態2における携帯端末20a、bの構成を示す。図10において、実施の形態1の図4の携帯端末20a、bと異なる点は、画像認識部27に代えて、加速度センサ28と向き判定部29とが追加されている点である。
【0077】
加速度センサ28は、携帯端末20a、bの動加速度に加えて、携帯端末20a、bの静加速度(重力加速度)を検出する。
【0078】
向き判定部29は、加速度センサ28の検出した加速度(少なくとも動加速度若しくは静加速度)に基づいて、携帯端末20a、bの向きを判定する。
【0079】
(実施の形態2におけるプレゼントシステムの動作)
図11に、本発明の実施の形態2における商品受領可否判定の詳細シーケンスを示す。図11において、実施の形態1の図6の商品受領可否判定の詳細シーケンスと異なる点を中心に説明する。
【0080】
図6では、カメラ撮影し(ステップS606)、画像認識処理(ステップS608)により、手を検出したか否かによって、商品受領要求(ステップS612)等の処理を行っている。これに対して、図11では、加速度センサ28で加速度を測定する(ステップS802)。次に、向き判定部29が、加速度センサ28の検出した加速度(少なくとも動加速度若しくは静加速度)に基づいて、携帯端末20bの向きを判定する(ステップS804)。
【0081】
そして、CPU21が、加速度から計算した向きの変化の条件を満たすか否か等により、ユーザが手をカメラにかざしたか否かを推定する。そして、加速度から計算した向きの変化が所定の条件を満たす場合には(ステップS806、YES)、CPU21が、無線通信部24を介してプレゼントサーバ10に商品受領要求の信号を送信する(ステップS612)。
【0082】
具体的には、CPU21は、手をかざすことを促すガイドを表示部23に表示した後、例えば数秒以内など第1の所定時間以内に、加速度センサ28の測定した加速度に基づいて判定された向きが例えば15度以上の大きさなど所定の角度以上変化し、かつ、所定の角度以上変化した状態で例えば数秒以上など第2の所定時間以上保持されたと判定された場合に、所定の条件を満たすものとすることができる。ここで、第1の所定時間と第2の所定時間とは、同じ長さに設定することもできるが、例えば、第1の所定時間を3秒、第2の所定時間を5秒というように、第1の所定時間よりも第2の所定時間を長く設定するなど、第1の所定時間と第2の所定時間とは、異なる長さに設定することもできる(ステップS806、YES)。
【0083】
他方、加速度から計算した向きの変化が、所定の条件を満たさない場合は(ステップS806、NO)、ステップS604においてガイド情報を表示した後、所定時間経過したときは(ステップS614、YES)、携帯端末20bは、商品受領拒否の信号を送信する(S616)。所定時間経過していないときは(ステップS614、NO)、ステップS802の処理に戻る。
【0084】
なお、ステップS614の所定時間経過の判定は、ステップS604のガイド表示後からの経過時間に代えて、ステップS602のガイド情報の受信後からの経過時間に基づくようにしてもよい。
【0085】
また、実施の形態1と同様に、携帯端末20bは、ステップS616において、商品受領拒否の信号を送信することに代えて、商品受領保留の信号を送信するようにしてもよい。商品受領保留の信号を送信した場合には、その後、改めてステップS508以降の処理を行うことなどにより、改めてステップS512のチケットデータを受信などができる余地を残しておくようにすることもできる。
【0086】
(実施の形態2の変形例)
図12に、本発明の実施の形態2の変形例におけるプレゼントサーバ10の構成を示す。本発明の実施の形態2におけるプレゼントサーバ10(図1のプレゼントサーバ10)と異なる点は、向き判定部19が追加された点である。向き判定部19は、携帯端末20a、b等の加速度センサ28の検出した加速度(少なくとも動加速度若しくは静加速度)に基づいて、携帯端末20a、bの向きを判定する。
【0087】
図13に、本発明の実施の形態2の変形例における商品受領可否判定の詳細シーケンスを示す。図11の商品受領可否判定の詳細シーケンスと異なる点を中心に説明する。
【0088】
携帯端末20bは、加速度センサ28の検出した加速度データを、携帯端末20bが無線通信部24を介してプレゼントサーバ10に送信し、プレゼントサーバがこれを受信する(ステップS902)。そして、プレゼントサーバ10の向き判定部19が、携帯端末20bの加速度センサ28の検出した加速度に基づいて、携帯端末20bの向きを判定する(ステップS904)。
【0089】
そして、向きの変化が所定の条件を満たす場合には、ユーザが手をカメラにかざしたと推定して(ステップS906、YES)、プレゼントサーバ10は、通信部14を介して携帯端末20bにチケットデータなどを送信する。
【0090】
他方、向きの変化が所定の条件を満たさない場合には、ユーザが手をカメラにかざしたと推定しないで(ステップS906、NO)、ステップS602においてガイド情報を送信した後、所定時間経過したときは(ステップS708、YES)、チケットデータなどを送信しないようにする。
【0091】
(実施の形態2におけるプレゼントシステムの作用・効果)
本発明の実施の形態2におけるプレゼントシステムによれば、加速度センサを用いて測定した加速度に基づいて判定した向きの変化が所定の条件を満たすか否かなどにより、ユーザが手をカメラにかざしたか否かを推定することにより、携帯端末を手に持っているユーザが、プレゼントの商品に対応するチケットを受け取るか拒否または保留するか選択できるとともに、チケットを受け取る場合には、カメラが撮影した手の画像の上にそのチケットに対応するハンバーガーなどの商品の画像を重ねて表示させるので、商品を受け取ったことを直感的に理解できる。また、カメラが撮影した手の画像の上にラッピングの演出の画像を重ねて表示されることにより、プレゼントであることが直感的に理解できる。また、実物の商品を受け取ったかのような驚きや楽しさを演出することができる。
【0092】
すなわち、ユーザが携帯端末のカメラに手をかざすことによって、プレゼントである商品に対応するチケットを受け取ることができるとともに、チケットを受け取る場合にカメラが撮影した手の画像の上にそのチケットに対応するハンバーガーなどの商品の画像を重ねて表示させるので、商品を受け取ったことを直感的に理解でき、また、実物の商品を受け取ったかのような驚きや楽しさを演出することができる。
【0093】
また、ユーザが携帯端末のカメラに手をかざすか否かによって、プレゼントである商品に対応するチケットを受け取るか拒否または保留するようにすれば、プレゼントである商品に対応するチケットを受け取るか拒否または保留するかを簡単、かつ、直感的に分かり易く選択することもできる。
【0094】
なお、実施の形態1、2においては、携帯端末20a、bは、無線通信部24を備えるものとして説明したが、無線通信部の機能を、有線通信も含む通信部が行うようにしてもよい。
【0095】
また、実施の形態1、2において、前述した機能を、ソフトウエアを携帯端末20a、bに読み込ませること等により、ソフトウエアと携帯端末20a、bのハードウエアとの協動により実現してもよい。また、前述した機能を達成するプログラムをサーバから携帯端末20a、bにダウンロードし、インストールするようにしてもよい。
【0096】
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明は、ユーザが携帯端末のカメラに手をかざすか否かによって、プレゼントである商品に対応するチケットを受け取るか拒否するか選択できるとともに、チケットを受け取る場合には、カメラが撮影した手の画像の上にそのチケットに対応するハンバーガーなどの商品の画像を重ねて表示させるので、商品を受け取ったことを直感的に理解できる。このため、本発明は、携帯端末等として有用である。
【符号の説明】
【0098】
10 プレゼントサーバ
12 入力部
13 表示部
14 通信部
15 記憶部
151 RAM
152 ROM
153 ハードディスク
17 画像認識部
19 向き判定部
20a、20b 携帯端末
22 入力部
23 表示部
24 無線通信部
25 記憶部
251 RAM
252 ROM
253 不揮発性メモリ
26 カメラ
27 画像認識部
28 加速度センサ
29 向き判定部
30 基地局
40 通信ネットワーク
50 コンテンツサーバ
60 店舗端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を撮影するカメラと、
信号を送受信する通信部と、
前記撮影された画像を表示する表示部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記カメラが撮影した画像中に手の画像が検出された場合に、前記通信部を介して商品を受領するための信号を送信させ、前記通信部を介して前記商品に対応するチケットを受信させ、前記商品に対応する画像を前記検出された前記手の画像に重畳させて前記表示部に表示させる
携帯端末。
【請求項2】
画像を撮影するカメラと、
信号を送受信する通信部と、
前記撮影された画像を表示する表示部と、
加速度を測定する加速度センサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記加速度センサの測定した加速度に基づいて算出された向きが、手をかざすことを促すガイドを前記表示部に表示した後第1の所定時間以内に所定の角度以上変化し、かつ、前記所定の角度以上変化した状態で第2の所定時間以上保持されたと判定された場合に、前記通信部を介して商品を受領するための信号を送信させ、前記通信部を介して前記商品に対応するチケットを受信させ、前記商品に対応する画像を前記カメラで撮影した画像に重畳させて前記表示部に表示させる
携帯端末。
【請求項3】
画像を撮影するカメラと、
信号を送受信する通信部と、
前記撮影された画像を表示する表示部と、
加速度を測定する加速度センサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記加速度センサの測定した加速度に基づいて判定された向きが、前記カメラに手がかざされるときの向きであると推定される向きの範囲内である場合に、前記通信部を介して商品を受領するための信号を送信させ、前記通信部を介して前記商品に対応するチケットを受信させ、前記商品に対応する画像を前記カメラで撮影した画像に重畳させて前記表示部に表示させる
携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−37395(P2013−37395A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170333(P2011−170333)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】