携帯端末

【課題】ケース本体の表面側にタッチパネルが設けられ裏面側にベルト部材が取り付けられる携帯端末において、装置構成の複雑化を伴うことなくタッチペンを収容することができ、且つ端末を載置面上に安定的に載置して表面側からの外部操作を行い得る構成を提供する。
【解決手段】ベルトユニットがケースに取り付けられたときにケースの裏面側の壁部と重なる積層形態で配されるようにベルト部材62が設けられている。また、ベルトユニットに、2つのタッチペン収容部67が設けられており、それらタッチペン収容部67は、ベルトユニットがケースに取り付けられたときにベルト部材62の両側方に配され且つベルト部材62よりも裏面から突出するように構成されており、両タッチペン収容部67の裏面からの突出量が略均等とされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯型コードリーダ等の携帯端末は、一般的に数多くの電子部品がケース内に収容されて端末本体が構成されており、このような装置本体を様々な場所に携帯して使用することを想定している。この種の携帯端末では、落下防止のため、例えば特許文献1で開示される装置では、ケース本体の裏面側にベルト部材を取り付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4207036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、このように装置本体の裏面側にベルト部材を取り付ける構造の場合、装置本体を机などの載置面上に載置したときに裏面側から突出するベルト部材が載置面に当接してしまい、この当接位置よりも幅方向一方側或いは幅方向他方側が低くなるように傾くといった不安定な載置状態となってしまう懸念がある。特に、上記のような携帯端末では、端末本体を把持した状態で操作部を操作するだけでなく、机などの載置面上に端末本体を載置した状態で操作部を操作する場合も多いため、端末本体を載置面上に安定的に載置して表面側からの外部操作を行い得る構成が求められている。
【0005】
一方、特許文献1の技術では、このように端末本体を載置面上に載置して操作する際のグラつき等を抑えるために、端末本体の裏面側の四隅に突起部を設けており、端末本体が載置面上に載置されたときに、四隅に配置された突起部が載置面に当接して支持されるようになっている。この構成によれば、端末本体を載置面上に載置した状態で操作部に対して外部操作を行う際にグラつき等が生じ難くなり、安定的な載置状態で良好に操作を行うことができる。しかしながら、特許文献1の構成では、四隅に突起部を設けるが故に、この突起部が邪魔となって操作性が低下したり、携帯端末が大型化してしまうなどの問題があった。
【0006】
また、近年では、端末本体の表面側にタッチパネルが設けられた構成が提供されつつある。このようにタッチパネルを用いる構成では、操作用のタッチペンを着脱容易な状態で、且つスペース的に無駄のないように効率的に収容することが求められている。しかしながら特許文献1にはタッチペンの収容に関する示唆はなく、前記した四隅の突起部は、他の用途として機能し得ないため、携帯端末における装置構成上、改善の余地があった。
【0007】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ケース本体の表面側にタッチパネルが設けられ裏面側にベルト部材が取り付けられる携帯端末において、装置構成の複雑化を伴うことなくタッチペンを収容することができ、且つ端末を載置面上に安定的に載置して表面側からの外部操作を行い得る構成を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、電子部品を収容するケース本体と、前記ケース本体の厚さ方向一方面を表面とし厚さ方向他方面を裏面としたときの表面側に配され且つタッチペンによる外部操作が可能なタッチパネルと、前記ケース本体の裏面側に着脱可能に取り付けられるベルトユニットと、を備えた携帯端末であって、前記ベルトユニットは、当該ベルトユニットが前記ケース本体に取り付けられたときに前記ケース本体の前記裏面側の壁部と重なる積層形態で配されるベルト部材を有し、前記ベルトユニット又は前記ケース本体のいずれかに、少なくとも2つのタッチペン収容部が設けられており、それらタッチペン収容部は、前記ベルトユニットが前記ケース本体に取り付けられたときに前記ベルト部材の両側方に配され且つ前記ベルト部材よりも前記裏面から突出するように構成されており、両タッチペン収容部の裏面からの突出量が略均等とされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明では、ベルトユニットがケース本体に取り付けられたときにケース本体の裏面側の壁部と重なる積層形態で配されるようにベルト部材が設けられている。このように構成されているため、例えば、ユーザはベルト部材間或いはベルト部材とケース本体の間に手を通すようにケース本体を把持することができ、このように把持して用いる場合には、仮に把持する手に緩みや滑りが生じたとしても、装置が完全に落下する前にベルト部材が手に引っ掛かりやすく、装置が完全に落下してしまうことを防ぎやすくなる。
また、ベルトユニット又はケース本体のいずれかに、少なくとも2つのタッチペン収容部が設けられており、それらタッチペン収容部は、ベルトユニットがケース本体に取り付けられたときにベルト部材の両側方に配され且つベルト部材よりも裏面から突出するように構成されており、両タッチペン収容部の裏面からの突出量が略均等とされている。この構成によれば、ベルト部材の側方のスペースを効率的に利用してタッチペンを収容することができる。また、携帯端末を平坦な載置面上に載置したときにベルト部材のみが載置面に当接するようなことがなく、少なくともベルト部材の両側方に配置される2つのタッチペン収容部が載置面に当接するようになる。従って、ベルト部材のみが載置面に支持されることに起因する不安定な載置状態が生じなくなり、ある程度の距離を隔てた2つのタッチペン収容部が載置面に支持されるような安定的な載置状態となる。
【0010】
請求項2の発明では、ベルトユニットが、ベルト部材を保持する保持部材を備えており、2つのタッチペン収容部が、保持部材においてベルト部材の両側方に設けられている。この構成によれば、ケース本体からタッチペン収容部を省略することができ、ケース本体の構成、形状を簡素化することができる。特に、ケース本体とは別部材で構成される保持部材にタッチペン収容部を設けることで、ケース本体の設計的な自由度を大きくすることができる。
【0011】
請求項3の発明において、ケース本体には、裏面側に突出して配され、且つ光学情報媒体を読み取る読取口が設けられている。また、ケース本体の裏面側を平坦な載置面上に当接させるように載置したときに、読取口の端部と、2つのタッチペン収容部とが載置面に当接して支持されるようになっている。
この構成によれば、携帯端末を載置面に載置したときに読取口と2つのタッチペン収容部とを載置面に当接させて安定化を図ることができる。即ち、互いに距離を隔てた少なくとも3位置が載置面に支持されることになるため、2つのタッチペン収容部が対向する方向だけでなく、他の方向への傾き、グラつきも抑制することができ、載置時の一層の安定化を図ることができる。
【0012】
請求項4の発明では、ケース本体が長手状に構成され、読取口は、ケース本体の長手方向一端部側に設けられている。そして、2つのタッチペン収容部は、ケース本体の長手方向他端部寄りに設けられている。
この構成では、携帯端末を載置面に載置したときに、ケース本体の幅方向のグラつき、傾きについては、2つのタッチペン収容部を載置面に支持させることで抑制することができる。また、ケース本体の長手方向(前後方向)のグラつき、傾きについては、長手方向一端側において読取口を載置面に支持させ、他端側において2つのタッチペン収容部を載置面に支持させることで抑制することができる。つまり、把持しやすい長手状のケース本体を構成しつつ載置時には長手方向のグラつき、傾きについても、幅方向のグラつき、傾きについても効果的に抑制することができ、安定的な載置、操作が可能となる。
【0013】
請求項5の発明では、2つのタッチペン収容部が、互いに略平行となるように設けられている。この構成によれば、携帯端末を平坦な載置面上に載置したときに、2つのタッチペン収容部を当該載置面に対して全体的にバランス良く密着させることができ、よりバランス良く安定的に載置することができる。
【0014】
請求項6の発明では、ケース本体の表面側において複数の操作ボタンが配列されたボタン領域が設けられており、2つのタッチペン収容部は、ボタン領域の裏側に配置されている。
この構成によれば、携帯端末を平坦な載置面上に載置したときに、少なくともボタン領域の裏側において2つのタッチペン収容部が載置面に安定的に支持されることになる。従って、ボタン領域の操作ボタンを押圧操作する際に、押圧操作に起因するグラつきや傾きをより低減することができ、操作性を効果的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1(A)は、第1実施形態に係る携帯端末を概略的に例示する平面図であり、図1(B)は、図1(A)の携帯端末の側面図である。
【図2】図2(A)は、図1の携帯端末の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。図2(B)は、図2(A)の情報コード読取部の構成を例示するブロック図である。
【図3】図3は、第1実施形態に係る携帯端末を概略的に例示する底面図である。
【図4】図4は、第1実施形態に係る携帯端末を概略的に例示する背面図である。
【図5】図5は、ベルトユニットの構成を概略的に例示する説明図であり、図5(A)は、ベルト部材を伸ばした状態を示すものであり、図5(B)は、ベルト部材を折り曲げて圧着固定した状態を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1実施形態]
以下、本発明の携帯端末を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。なお、本発明の携帯端末を、バーコードや二次元コードなどの情報コード(光学情報媒体)を読み取る携帯型情報読取装置に適用した構成を例に挙げて説明する。
(全体構成)
まず、図1〜図4等を参照して第1実施形態に係る携帯端末1の全体構成について説明する。なお、図1(A)は、第1実施形態に係る携帯端末を概略的に例示する平面図であり、図1(B)は、図1(A)の携帯端末の側面図である。図2(A)は、図1の携帯端末の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。図2(B)は、図2(A)の情報コード読取部の構成を例示するブロック図である。図3は、第1実施形態に係る携帯端末を概略的に例示する底面図である。図4は、第1実施形態に係る携帯端末を概略的に例示する背面図である。
【0017】
図1に示すように、携帯端末1は、全体的に長手状に構成されており、長手状のケース50によって外郭が構成され、このケース50の内部に各種部品(各種電子部品等)が収容されている。ケース50は、主に上ケース51と下ケース52とから構成され、箱状形態をなしており、例えば樹脂材料などから形成されている。また、ケース50には電池(図示略)を収容する電池収容部(図示略)を開閉するための着脱可能な電池蓋(図示略)などが設けられている。なお、ケース50は、「ケース本体」の一例に相当する。
【0018】
本実施形態では、ケース50の長手方向を前後方向とし、読取口7(後述)が形成された側を前方側、それとは反対側を後方側としている。また、ケース50の厚さ方向を上下方向とし、操作ボタン14aや表示装置4が設けられた側を上方側、それとは反対側を下方側としている。また、これら前後方向及び上下方向と直交する方向を幅方向(横方向)としている。なお、図1、図3、図4等では前後方向をX軸方向として示しており、上下方向をY軸方向として示している。また、幅方向(横方向)をZ軸方向として示している。さらに、ケース50の上面は、「厚さ方向一方面」に相当する。また、ケース50の下面は、「厚さ方向他方面」の一例に相当する。
【0019】
ケース50の前方側(長手方向一端部側)には情報コードからの反射光を取り込む読取口7が形成されている。この読取口7は、ケース50の内部に外部からの光を取り込みうる開口形状となっており、その開口が透明部材(例えば透明の樹脂部材)によって閉塞された構成をなしている。
【0020】
また、携帯端末1には、ケース50から露出する形態で様々な部品が設けられている。例えば、ケース50の上面側(表面側)において、前側の位置(具体的には前方側半分の領域)には表示装置4が設けられている。この表示装置4は、タッチパネル5を備えており、外部操作可能且つ情報表示可能に構成されている。タッチパネル5は、例えば公知のタッチパネルとして構成され、外面部に入力部が設けられており、使用者が表示装置4の表示画面4aをタッチペン(図示略)などで押圧したときにその押圧操作に対応する情報が入力されるようになっている。
【0021】
さらに、上面側には、複数の操作ボタン14(数字キーや機能キー等)が配列されたボタン領域αが設けられている。そして、ケース50の側面側(幅方向)には、読取指示用のトリガスイッチ13などが設けられている。また、ケース50の後方側には充電端子45(図4参照)が外部に露出して設けられており、この充電端子45を介してケース50の外部(充電装置など)から電力が電池17に供給されるようになっている。さらに、携帯端末1は、ケース50の下面側に、着脱可能に取り付けられたベルトユニット60と、スピーカ12を備えている。ベルトユニット60の構成については、後で詳しく説明する。
【0022】
(電気的構成)
次に、本第1実施形態に係る携帯端末1の電気的構成について説明する。携帯端末1におけるケース50の内部には、図2(A)に示すように、携帯端末1全体を制御する制御部10が設けられている。この制御部10は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有しており、メモリ16と協働して情報処理手段として機能している。また、制御部10には、表示装置4、スピーカ12、トリガスイッチ13、操作ボタン14、外部インタフェース15なども接続されている。
【0023】
トリガスイッチ13や操作ボタン14は、制御部10に対して操作信号を与える構成をなしており、制御部10は、これらからの操作信号を受けて操作信号の内容に応じた各種制御を行う。表示装置4は、制御部10からの指令を受けて様々な表示動作が行われるようになっている。外部インタフェース15は、外部(例えばホスト装置)との間でのデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御部10と協働して通信処理を行うように構成されている。また、ケース50内には、電源となる電池17や電源部18が設けられている。電池17は、充電可能な二次電池(例えばリチウムイオン電池等)によって構成され、電源部18は、公知の電源回路などによって構成されており、これらによって制御部10や各種電気部品に電力が供給されるようになっている。
【0024】
また、制御部10には、情報コード読取部30が接続されている。この情報コード読取部30は、図3(B)に示すように、CCDエリアセンサ等の受光センサ33、結像レンズ37、複数個のLEDやレンズ等から構成される照明部31などを備えた構成をなしており、制御部10と協働して読取対象Rに付された情報コードCを読み取るように機能する。この情報コード読取部30によって読み取りを行う場合、まず、制御部10によって指令を受けた照明部31から照明光Lfが出射され、この照明光Lfが読取口7(図1)を通って読取対象Rに照射される。そして、照明光Lfが情報コードCにて反射した反射光Lrは、読取口7を通って装置内に取り込まれ、結像レンズ37を通って受光センサ33に入射する。読取口7と受光センサ33との間に配される結像レンズ37は、情報コードCの像を受光センサ33上に結像させる構成をなしており、受光センサ33はこの情報コードCの像に応じた受光信号を出力する。受光センサ33から出力された受光信号は、画像データとしてメモリ16(図2(A))に記憶され、デコード処理に用いられる。なお、情報コード読取部30には、受光センサ33からの信号を増幅する増幅回路や、その増幅された信号をデジタル信号に変換するAD変換回路等が設けられているがこれらの回路については図示を省略している。
【0025】
(特徴的構成)
次に、図3〜図5等を参照し、本実施形態の特徴的構成について詳述する。なお、図5は、ベルトユニットの構成を概略的に例示する説明図であり、図5(A)は、ベルト部材を伸ばした状態を示すものであり、図5(B)は、ベルト部材を折り曲げて圧着固定した状態を示すものである。本実施形態に係る携帯端末1は、図3に示すように、ケース50の下面側の壁部50bの下方側に重なるように、着脱可能にベルトユニット60が取り付けられている。
【0026】
ここで、ケース50について更に詳述すると、図1等に示すように、ケース50は、上面側の壁部50aと下面側の壁部50bとが上下に対向して配置されており、左右には一対の壁部50c,50d(側壁部)が設けられている。また、図1(B)に示すように、ケース50の中央部付近は前後方向に延びており、前端部は前後方向に延びる中央部付近に対して斜めに折れ曲がるように前側且つ下側に斜めに突出している。読取口7は、このように斜め下方に突出する前端部の先端側に開口形態で形成されている。本実施形態では、ケース50の下面側を載置面に当接させるようにケース50を載置したときに、載置面が平坦であればケース50の読取口7付近と、後述する2つのタッチペン収容部67とが載置面F(図4参照)に当接するように載置面上に支持されるようになっている。
【0027】
次にベルトユニット60について説明する。
図5に示すように、ベルトユニット60は、ベルト部材62と、保持部材65と、タッチペン収容部67とを備えている。
ベルト部材62は、例えば、合成繊維、或いはゴム等の弾性材料などによって帯状の部材として構成されており、その幅は、当該携帯端末1をケース50の下面側(下ケース52側)から把持するユーザの手を下ケース52との間で挟込可能な程度に設定されている。このベルト部材62の一端側は、保持部材65を介してケース50と固定されている。また、ベルト部材62の一端側と他端側には、互いに係合可能な面ファスナー(例えばマジックテープ(登録商標)など)63a、63bがそれぞれ取り付けられている。このベルト部材62は、図5(A)のような状態から図5(B)のように折り曲げられたときに他端側の面ファスナー63aが一端側の面ファスナー63aに重なるように一端側と他端側が圧着固定可能とされている。
【0028】
また、ケース体50の下ケース52において後端部寄りの位置に、ベルト部材62を挿通可能なベルト通し54が設けられている。そして、このベルト通し54にベルト部材62の他端側を通して一端側に折り返し、面ファスナー63aと面ファスナー63aとを互いに重ね合わせるように圧着することで、図1(B)、図3のようにベルト部材62の他端側が一端側に固定されるようになっている。そして、この固定状態のときに、ベルト部材62はケース50の下面側の壁部50bと重なる積層形態で配されるようになっており、より具体的には、壁部50bの下側にベルト部材62の面ファスナー63a付近の部分が重なり、その部分の更に下側にベルト部材62の面ファスナー63bの部分が重なるようになっている。なお、このベルト部材62は、一端側と他端側の係合位置(圧着位置)を変更することができるように構成されているため、この位置を変更することによって、当該ベルト部材62と下ケース52との間に形成される隙間、つまりユーザの手が入る間隔を調整することができる。
【0029】
保持部材65は、樹脂などから構成され、ベルト部材62よりも幅が広く設定されており、一端側が下ケース52に設けられる固定部55に固定されている。また、保持部材65の一端側の下面は、ベルト部材62の一端側(面ファスナー63aが設けられた側)の上面と接合されている。保持部材65の他端側には、ベルト部材62を挿通可能な挿通孔66が設けられている(図5)。そして、図5(A)のようにベルト部材62の一端側を保持部材65の下面側に固定し、この固定部分よりも他端側を当該保持部材65の下面側から上面側に通すようにベルト部材62を挿通孔66に挿し通すことで、ベルト部材62の一端と他端の間(ベルト部材62の中央付近)が、保持部材65に保持されるようになっている。そして、図3及び図5に示すように、長手状に構成される保持部材65においてベルト部材62の両側方に、2つのタッチペン収容部67が設けられている。
【0030】
これらタッチペン収容部67は、長手状且つ円筒状に構成されると共に保持部材65に一体的に設けられており、内部にタッチペンを挿し通すように収容可能とされている。また、これら2つのタッチペン収容部67は、互いに略平行となるように保持部材65に設けられている。具体的には、図1(B)、図2、図4に示すように、ベルト部材62の他端側が挿通孔66に通され、当該ベルト部材62の一端側と他端側が固定されて、ベルトユニット60がケース50に取り付けられたときに(即ち、壁部50b、面ファスナー63a、63bが重なるように取り付けられたときに)、これらタッチペン収容部67はケース50の後方側(長手方向他端部寄り)において当該ケース50の長手方向に沿って配されるようになっている。またこのとき、各タッチペン収容部67は、ボタン領域αの裏側に配置されることとなる。
【0031】
そして、これらタッチペン収容部67は、図1(B)及び図4に示すように、ケース50の下面側からの突出量がその取り付けられたベルト部材62の突出量(重ね合わされたベルト部材62の厚み)よりも大きくなるように構成されている。さらに、両タッチペン収容部67の裏面からの突出量は略均等とされている。このように構成されているため、ベルト部材62を図1(B)のようにケース体50に取り付けた状態で携帯端末1を平坦な載置面F上に載置したときに、少なくともベルト部材62の両側方に配置される2つのタッチペン収容部67が載置面Fに当接することになる。ベルト部材62は、大きくテンションがかかった状態で固定されている場合には下方側への撓みが少なくなるため、このような場合、携帯端末1を平坦な載置面に載置したときにベルト部材62が載置面に接触しなくなる。また、面ファスナー63a、63bが互いに重ね合わされたときのベルト部材62の厚みよりもタッチペン収容部67の下方への突出量の方が大きくなっているため、ある程度下方に撓み得る構成で固定されていたとしても、載置面からの力はほぼタッチペン収容部67で受けることになり、ベルト部材62は載置面に接触したとしても上方へ退避可能な状態で載置面に接触することになる。従って、いずれの場合にもベルト部材62には載置面からの力が大きく加わらなくなり、載置面からの力をベルト部材62のみによって受けることに起因する不安定状態を解消することができる。
【0032】
さらに、上述したように、読取口7がケース50の下面側に突出しており、この読取口7の端部7aと、2つのタッチペン収容部67とが載置面Fに当接して支持されることとなる。即ち、ケース50の前端側は読取口7付近が載置面Fに当接して当該載置面Fに支持され、ケース50の後端側は2つのタッチペン収容部67が載置面Fに当接して当該載置面Fに支持されることになる。従って、ケース50は、前後に離れた位置(読取口7付近の位置とタッチペン収容部67の位置)且つ左右に離れた位置(両タッチペン収容部67の位置)を支持位置としてより安定的に支持されることになり、ケース50を載置面Fに載置したときにタッチパネル5や操作ボタン14の操作がより行いやすくなる。
【0033】
(第1実施形態の主な効果)
以上説明したように、本第1実施形態に係る携帯端末1では、ベルトユニット60がケース50に取り付けられたときにケース50の裏面側の壁部と重なる積層形態で配されるようにベルト部材62が設けられている。このように構成されているため、例えば、ユーザはベルト部材62と下ケース52の間に手を通すようにケース50を把持することができ、このように把持して用いる場合には、仮に把持する手に緩みや滑りが生じたとしても、装置が完全に落下する前にベルト部材62が手に引っ掛かりやすく、装置が完全に落下してしまうことを防ぎやすくなる。
【0034】
また、ベルトユニット60に、2つのタッチペン収容部67が設けられており、それらタッチペン収容部67は、ベルトユニット60がケース50に取り付けられたときにベルト部材62の両側方に配され且つベルト部材62よりも裏面から突出するように構成されており、両タッチペン収容部67の裏面からの突出量が略均等とされている。この構成によれば、ベルト部材62の側方のスペースを効率的に利用してタッチペンを収容することができる。また、2つのタッチペン収容部67のケース50裏面からの突出量が取り付けられたベルト部材62の突出量よりも大きくなるように構成されているため、携帯端末1を平坦な載置面F上に載置したときにベルト部材62のみが載置面Fに当接するようなことがなく、少なくともベルト部材62の両側方に配置される2つのタッチペン収容部67が載置面Fに当接するようになる。従って、ベルト部材62のみが載置面Fに支持されることに起因する不安定な載置状態が生じなくなり、ある程度の距離を隔てた2つのタッチペン収容部67が載置面Fに支持されるような安定的な載置状態となる。
【0035】
また、ベルトユニット60が、ベルト部材62を保持する保持部材65を備えており、2つのタッチペン収容部67が、保持部材65においてベルト部材62の両側方に設けられている。この構成によれば、ケース50からタッチペン収容部67を省略することができ、ケース50の構成、形状を簡素化することができる。特に、ケース50とは別部材で構成される保持部材65にタッチペン収容部67を設けることで、ケース50の設計的な自由度を大きくすることができる。
【0036】
また、ケース50には、裏面側に突出して配され、且つ光学情報媒体を読み取る読取口7が設けられている。また、ケース50の裏面側を平坦な載置面F上に当接させるように載置したときに、読取口7の端部7aと、2つのタッチペン収容部67とが載置面Fに当接して支持されるようになっている。
この構成によれば、携帯端末1を載置面Fに載置したときに読取口7と2つのタッチペン収容部67とを載置面Fに当接させて安定化を図ることができる。即ち、互いに距離を隔てた少なくとも3位置が載置面Fに支持されることになるため、2つのタッチペン収容部67が対向する方向だけでなく、他の方向への傾き、グラつきも抑制することができ、載置時の一層の安定化を図ることができる。
【0037】
また、ケース50が長手状に構成され、読取口7は、ケース50の長手方向一端部側に設けられている。そして、2つのタッチペン収容部67は、ケース50の長手方向他端部寄りに設けられている。
この構成では、携帯端末1を載置面Fに載置したときに、ケース50の幅方向のグラつき、傾きについては、2つのタッチペン収容部67を載置面Fに支持させることで抑制することができる。また、ケース50の長手方向(前後方向)のグラつき、傾きについては、長手方向一端側において読取口7を載置面Fに支持させ、他端側において2つのタッチペン収容部67を載置面Fに支持させることで抑制することができる。つまり、把持しやすい長手状のケース50を構成しつつ載置時には長手方向のグラつき、傾きについても、幅方向のグラつき、傾きについても効果的に抑制することができ、安定的な載置、操作が可能となる。
【0038】
また、2つのタッチペン収容部67が、互いに略平行となるように設けられている。この構成によれば、携帯端末1を平坦な載置面F上に載置したときに、2つのタッチペン収容部67を当該載置面Fに対して全体的にバランス良く密着させることができ、よりバランス良く安定的に載置することができる。
【0039】
また、ケース50の表面側において複数の操作ボタン14が配列されたボタン領域αが設けられており、2つのタッチペン収容部67は、ボタン領域αの裏側に配置されている。
この構成によれば、携帯端末1を平坦な載置面F上に載置したときに、少なくともボタン領域αの裏側において2つのタッチペン収容部67が載置面Fに安定的に支持されることになる。従って、ボタン領域αの操作ボタン14を押圧操作する際に、押圧操作に起因するグラつきや傾きをより低減することができ、操作性を効果的に高めることができる。
【0040】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0041】
上記実施形態では、ベルトユニット60に、タッチペン収容部67が設けられた構成を例示したが、タッチペン収容部67はケース50側に設けられる構成とすることもできる。
【0042】
上記実施形態では、ベルトユニット60に、2つのタッチペン収容部67が設けられた構成を例示したが、携帯端末1を載置面F上に安定的に載置できる構成であれば、タッチペン収容部67が3つ以上設けられていてもよい。
【0043】
上記実施形態では、ベルト部材62と下ケース52との間にユーザの手を通す構成としたが、ベルト部材62間にユーザの手を通す構成とすることもできる。
【符号の説明】
【0044】
1…携帯端末
4…表示装置
4a…表示画面
5…タッチパネル
7…読取口
7a…端部
10…制御部
12…スピーカ
14…操作ボタン
13…トリガスイッチ
16…メモリ
30…情報コード読取部
50…ケース(ケース本体)
51…上ケース
52…下ケース
54…ベルト通し
55…固定部
60…ベルトユニット
62…ベルト部材
63a、63b…マジックテープ
65…保持部材
66…挿通孔
67…タッチペン収容部
C…情報コード
F…載置面
R…読取対象
α…ボタン領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品を収容するケース本体と、
前記ケース本体の厚さ方向一方面を表面とし厚さ方向他方面を裏面としたときの表面側に配され且つタッチペンによる外部操作が可能なタッチパネルと、
前記ケース本体の裏面側に着脱可能に取り付けられるベルトユニットと、
を備えた携帯端末であって、
前記ベルトユニットは、当該ベルトユニットが前記ケース本体に取り付けられたときに前記ケース本体の前記裏面側の壁部と重なる積層形態で配されるベルト部材を有し、
前記ベルトユニット又は前記ケース本体のいずれかに、少なくとも2つのタッチペン収容部が設けられており、
それらタッチペン収容部は、前記ベルトユニットが前記ケース本体に取り付けられたときに前記ベルト部材の両側方に配され且つ前記ベルト部材よりも前記裏面から突出するように構成されており、両タッチペン収容部の裏面からの突出量が略均等とされていることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記ベルトユニットは、前記ベルト部材を保持する保持部材を備え、
2つの前記タッチペン収容部は、前記保持部材において前記ベルト部材の両側方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記ケース本体には、前記裏面側に突出して配され、且つ光学情報媒体を読み取る読取口が設けられており、
前記ケース本体の前記裏面側を平坦な載置面上に当接させるように載置したときに、前記読取口の端部と、2つの前記タッチペン収容部とが前記載置面に当接して支持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記ケース本体は長手状に構成され、
前記読取口は、前記ケース本体の長手方向一端部側に設けられ、
2つの前記タッチペン収容部は、前記ケース本体の長手方向他端部寄りに設けられていることを特徴とする請求項3に記載の携帯端末。
【請求項5】
2つの前記タッチペン収容部は、互いに略平行となるように設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記ケース本体の前記表面側において複数の操作ボタンが配列されたボタン領域が設けられており、
2つの前記タッチペン収容部は、前記ボタン領域の裏側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−50807(P2013−50807A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−187705(P2011−187705)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【出願人】(501428545)株式会社デンソーウェーブ (1,155)
【Fターム(参考)】