説明

携帯装置、通信システムおよびパスワード取得方法

【課題】パスワード機能を向上させる携帯装置、通信システムおよび転送方法を提供する。
【解決手段】所定のパスワードを記憶する外部装置と通信可能な携帯装置は、所定のパスワードを記憶する記憶部と、ユーザ操作により入力される、携帯装置が有する機能の実行指示を受け付ける入力部と、入力部が実行指示を受け付けると、所定のパスワードを要求する旨の要求情報を外部装置宛てに送信する送信部と、送信部が要求情報を送信した後にパスワードを受信する受信部と、受信部が受信したパスワードが、記憶部内の所定のパスワードと一致すると、携帯装置が有する機能の使用を許可する処理部と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯装置、通信システムおよびパスワード取得方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、機能の不正使用の防止を図る装置が記載されている。特許文献1に記載の装置は、外部装置と無線で通信を行う通信装置と、認証データを格納するメモリと、を備えている。外部装置は、外部記憶装置を備え、メモリに格納された認証データと同じ認証データを外部記憶装置に記憶している。なお、認証データとしては、例えば、使用者により入力されたパスワードが用いられる。
【0003】
特許文献1に記載の装置は、外部装置を携帯している使用者によって電源が投入されると、外部装置に対し認証データの送信要求を行う。外部装置は、認証データの送信要求が行われると、外部記憶装置に記憶された認証データを送信する。特許文献1に記載の装置は、外部装置から、認識データを受信し、その認識データがメモリに格納された認識データと一致すると、特許文献1に記載の装置が有する機能の使用を許可する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−24781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の装置は、使用者が携帯している外部装置から、認識データを受信し、その認識データがメモリに格納された認識データと一致すると、特許文献1に記載の装置が有する機能の使用を許可する。このため、外部装置を携帯している使用者は、特許文献1に記載の装置が有する機能を使用できるようになる。
【0006】
しかしながら、使用者が特許文献1に記載の装置が有する機能を使用した後に、例えば、盗難、紛失、置き忘れ等により、使用者以外の者が特許文献1の記載の装置を使用したとしても、特許文献1に記載の装置は、機能の使用を許可する。
【0007】
このため、特定の者にのみ機能の使用を許可するパスワード機能が有効に働かないことがあるという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、パスワード機能を向上させる携帯装置、通信システムおよびパスワード取得方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の携帯装置は、所定のパスワードを記憶する外部装置と通信可能な携帯装置であって、前記所定のパスワードを記憶する記憶手段と、ユーザ操作により入力される、前記携帯装置が有する機能の実行指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記実行指示を受け付けると、前記所定のパスワードを要求する旨の要求情報を前記外部装置宛てに送信する送信手段と、前記送信手段が前記要求情報を送信した後にパスワードを受信する受信手段と、前記受信手段が受信したパスワードが、前記記憶手段内の所定のパスワードと一致すると、前記携帯装置が有する機能の使用を許可する処理手段と、を含む。
【0010】
本発明の通信システムは、 所定のパスワードを記憶する外部装置と、前記外部装置と通信可能な携帯装置と、を有する通信システムであって、
前記携帯装置は、前記所定のパスワードを記憶する記憶手段と、ユーザ操作により入力される、前記携帯装置が有する機能の実行指示を受け付ける受付手段と、前記受付手段が前記実行指示を受け付けると、前記所定のパスワードを要求する旨の要求情報を前記外部装置宛てに送信する送信手段と、前記送信手段が前記要求情報を送信した後にパスワードを受信する受信手段と、前記受信手段が受信したパスワードが、前記記憶手段内の所定のパスワードと一致すると、前記携帯装置が有する機能の使用を許可する処理手段と、を含み、前記外部装置は、前記要求情報を受信すると、前記所定のパスワードを前記携帯装置宛てに送信する。
【0011】
本発明のパスワード取得方法は、所定のパスワードを記憶する外部装置と通信可能な携帯装置のパスワード取得方法であって、前記所定のパスワードを記憶手段に記憶する記憶ステップと、ユーザ操作により入力される、前記携帯装置が有する機能の実行指示を受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにて前記実行指示が受け付けられると、前記所定のパスワードを要求する旨の要求情報を前記外部装置宛てに送信する送信ステップと、前記送信ステップにて前記要求情報が送信された後にパスワードを受信する受信ステップと、前記受信ステップにて受信されたパスワードが、前記記憶手段内の所定のパスワードと一致すると、前記携帯装置が有する機能の使用を許可する処理ステップと、を含む。
【0012】
本発明のパスワード取得方法は、所定のパスワードを記憶する外部装置と、前記外部装置と通信可能な携帯装置と、を有する通信システムのパスワード取得方法であって、前記携帯装置が、前記所定のパスワードを記憶手段に記憶する記憶ステップと、前記携帯装置が、ユーザ操作により入力される、前記携帯装置が有する機能の実行指示を受け付ける受付ステップと、前記携帯装置が、前記受付ステップにて前記実行指示が受け付けられると、前記所定のパスワードを要求する旨の要求情報を前記外部装置宛てに送信する第1送信ステップと、前記外部装置が、前記要求情報を受信すると、前記所定のパスワードを前記携帯装置宛てに送信する第2送信ステップと、前記携帯装置が、前記第1送信ステップにて前記要求情報が送信された後にパスワードを受信する受信ステップと、前記携帯装置が、前記受信ステップにて受信されたパスワードが、前記記憶手段内の所定のパスワードと一致すると、前記携帯装置が有する機能の使用を許可する処理ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、パスワード機能を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1実施形態における携帯装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態における外部装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態でのパスワード取得方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態における携帯装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】第2実施形態でのパスワード取得方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の第1実施形態における携帯装置の構成例を示す図である。
【0017】
携帯装置100は、特定の者にのみ携帯装置100が有する機能の使用を許可するパスワード機能を有する。携帯装置100は、外部装置と通信可能な無線情報端末である。携帯装置100は、入力部110と、記憶部120と、BT(Bluetooth)部130と、処理部140と、を備える。携帯装置100は、外部装置と共に通信システムを構成する。
【0018】
図2は、第1実施形態における外部装置の構成例を示す図である。
【0019】
外部装置200は、携帯装置100のユーザを特定するためのユーザパスワードを記憶するサブ機である。ユーザパスワードは、一般的に所定のパスワードと呼ぶことができる。外部装置200は、記憶部210と、処理部221と、を備える。
【0020】
記憶部210は、一般的に外部記憶手段と呼ぶことができる。
【0021】
記憶部210は、携帯装置100のユーザパスワードと、携帯装置100を識別するための機器情報と、を互いに対応付けて記憶する。また、記憶部210は、携帯装置100のユーザパスワードの登録を許可するための登録パスワードを記憶する。
【0022】
処理部221は、一般的に外部送信手段と呼ぶことができる。
【0023】
処理部221は、携帯装置100と無線により通信を行う。処理部221は、例えば、携帯装置100のユーザパスワードを、携帯装置100宛てに送信する。処理部221は、BT部220と、制御部230と、機器情報照合部240と、PW照合部250と、を備える。
【0024】
図1に戻り、入力部110は、一般的に受付手段と呼ぶことができる。
【0025】
入力部110は、ユーザ操作により入力される指示を受け付ける。入力部110は、例えば、ユーザ操作により、携帯装置100が有する機能の実行指示を受け付ける。
【0026】
本実施形態では、入力部110は、ユーザ操作により、携帯装置100が有する機能のうち、ユーザパスワードの入力が必要な機能の実行指示を受け付ける。以下、ユーザパスワードの入力が必要な機能は、秘匿対象機能と称される。秘匿対象機能としては、例えば、電話番号ごとに個人名と電話番号とを示す電話帳を表示する機能が考えられる。
【0027】
本実施形態では、携帯装置100は、複数の秘匿対象機能を有する。よって、入力部110は、複数の秘匿対象機能のいずれかの機能の実行指示を受け付ける。入力部110は、ユーザ操作により入力された指示を受け付けると、そのユーザ操作により入力された指示を、処理部140に供給する。
【0028】
記憶部120は、一般的に記憶手段と呼ぶことができる。
【0029】
記憶部120は、携帯装置100のユーザを特定するためのユーザパスワードを記憶する。
【0030】
記憶部120は、例えば、秘匿対象機能ごとに、ユーザ操作により秘匿対象機能の実行指示を識別するための操作番号と、ユーザパスワードと、を互いに対応付けて記憶する。操作番号は、秘匿対象機能を識別する識別情報として用いられる。なお、操作番号は、ユーザパスワードの入力が必要な秘匿対象機能ごとに決められており、ユーザパスワードが、何の秘匿対象機能に対するユーザパスワードであるかを識別するためにも用いられる。
【0031】
本実施形態では、記憶部120は、複数の秘匿対象機能ごとに、操作番号と、ユーザパスワードと、パスワードフラグと、を互いに対応付けて記憶する。パスワードフラグは、パスワードの入力が必要な秘匿対象機能ごとに設けられており、ユーザパスワードが外部装置200内の記憶部210に未登録か、登録済みか、を確認するために用いられる。本実施形態では、ユーザパスワードが登録済みである場合に、パスワードフラグは「1」を示し、ユーザパスワードが未登録である場合に、パスワードフラグは「0」を示す。
【0032】
BT部130は、Bluetooth機能を有する。BT部130は、外部装置200と無線で通信を行う。BT部130は、外部装置200との距離が、無線での接続可能な距離内である場合に、外部装置200と通信を行う。本実施形態では、BT部130は、送信部131と、受信部132と、を備える。
【0033】
送信部131は、一般的に送信手段と呼ぶことができる。
【0034】
送信部131は、入力部110が、秘匿対象機能の実行指示を受け付けると、ユーザパスワードを要求する旨の要求情報を、外部装置200宛てに送信する。
【0035】
送信部131は、例えば、入力部110が、秘匿対象機能のいずれかの該当機能の実行指示を受け付けると、操作番号のうち、該当機能を識別する該当操作番号に対応付けられたユーザパスワードを要求する旨の要求情報を、外部装置200宛てに送信する。
【0036】
本実施形態では、入力部110が、ユーザ操作により、秘匿対象機能の実行指示を受け付けると、秘匿対象機能の実行指示を、処理部140に供給する。処理部140は、入力部110から、秘匿対象機能の実行指示を受け付けると、その実行指示が、操作番号にて識別される実行指示であるか否かを判断する。処理部140は、操作番号にて識別された秘匿対象機能の実行指示を特定すると、その操作番号を、該当操作番号として送信部131に供給する。
【0037】
送信部131は、処理部140から、該当操作番号を受け付けると、該当操作番号と携帯装置100の装置番号とを含む機器情報を、外部装置200内のBT部220宛てに送信する。機器情報は、該当操作番号に対応付けられたユーザパスワードを要求する旨の要求情報として用いられる。なお、装置番号は、複数の携帯装置100ごとに一意に割り当てられた固有の装置識別子である。
【0038】
外部装置200は、機器情報を受信すると、記憶部内のユーザパスワードを携帯装置100宛てに送信する。本実施形態では、記憶部210は、複数の秘匿対象機能ごとに、秘匿対象機能の実行指示を識別するための操作番号を含む機器情報と、ユーザパスワードと、を互いに対応付けて記憶する。
【0039】
よって、処理部221は、機器情報を受信すると、記憶部210内の機器情報のうち、受信した識別情報に対応付けられたユーザパスワードを、携帯装置100宛てに送信する。
【0040】
BT部220は、Bluetooth機能を有する。BT部220は、携帯装置100内のBT部130と無線により通信を行う。BT部220は、送信部131から機器情報を受信する。BT部220は、送信部131から機器情報を受信すると、その機器情報を、制御部230に供給する。
【0041】
制御部230は、記憶部210と、BT部220と、機器情報照合部240と、PW照合部250と、を制御する。制御部230は、例えば、BT部220から機器情報を受け付けると、その機器情報を、機器情報照合部240に供給する。
【0042】
機器情報照合部240は、制御部230から、BT部220にて受信された機器情報を受け付けると、その機器情報と記憶部210内の機器情報とを照合する。機器情報照合部240は、BT部220にて受信された機器情報と記憶部210内の機器情報とが一致すると、記憶部210内の機器情報に対応付けられたユーザパスワードを、制御部230を介してBT部220に供給する。BT部220は、ユーザパスワードを受け付けると、そのユーザパスワードを、携帯装置100内の受信部132に送信する。
【0043】
受信部132は、一般的に受信手段と呼ぶことができる。
【0044】
受信部132は、送信部131が携帯装置100の機器情報を送信した後に、ユーザパスワードを受信する。受信部132は、外部装置200内のBT部220から、ユーザパスワードを受信すると、そのユーザパスワードを、処理部140に供給する。
【0045】
処理部140は、一般的に処理手段と呼ぶことができる。
【0046】
処理部140は、受信部132が受信したユーザパスワードが、記憶部120内のユーザパスワードと一致すると、携帯装置100が有する秘匿対象機能の使用を許可する。
【0047】
処理部140は、例えば、受信部132が受信したユーザパスワードが、該当操作番号に対応付けられたユーザパスワードと一致すると、該当操作番号が識別する実行指示にて特定される機能の実行を許可する。
【0048】
本実施形態では、処理部140は、入力部110から、秘匿対象機能の実行指示を受け付けた後、受信部132から、ユーザパスワードを受け付け、そのユーザパスワードと記憶部120内のユーザパスワードとが一致すると、入力部110から供給された実行指示にて特定される秘匿対象機能の使用を許可する。すなわち、処理部140は、受信部132からユーザパスワードを受け付け、そのユーザパスワードと記憶部120内のユーザパスワードとが一致すると、秘匿対象機能のユーザパスワードを解除する。
【0049】
なお、処理部140は、秘匿対象機能の使用を許可した後、再び、許可した秘匿対象機能の実行指示を受け付けると、受信部132で受信されたユーザパスワードと記憶部120内のユーザパスワードとの照合を再度行う。
【0050】
本実施形態では、処理部140は、無線通信部141と、表示部142と、制御部143と、を備える。
【0051】
無線通信部141は、通信相手と携帯電話網を介して無線情報の送信および受信を行う。無線情報としては、例えば、通話に伴う音声信号、または、電子メールを示すメールデータなどが挙げられる。
【0052】
表示部142は、ユーザ操作により入力された指示を示す入力情報を受け付けると、その入力情報を表示する。また、表示部142は、例えば、入力部110が秘匿対象機能の実行指示を受け付けると、ユーザパスワードの入力画面を表示する。
【0053】
制御部143は、記憶部120と、BT部130と、無線通信部141と、表示部142と、を制御する。なお、制御部143は、電話の発着信と、電子メールの送受信と、不図示のカメラの制御と、GPS(Global Positioning System)情報の取得に伴う制御なども行う。
【0054】
ここで、入力部110が、記憶部210にユーザパスワードが未登録である秘匿対象機能のうちの特定機能の実行指示を受け付けた場合の通信システムの動作について説明する。なお、記憶部120は、特定機能の実行指示を識別するための該当操作番号を記憶している。
【0055】
制御部143は、入力部110からの機能の実行指示が、該当操作番号にて識別された特定機能の実行指示であると特定すると、BT部130が、外部装置200内のBT部220と接続状態を行い、BT部220と接続状態であるか否かを確認する。
【0056】
制御部143は、BT部130がBT部220と接続状態であることを確認すると、過去にユーザパスワードの登録を行ったかどうかを確認するために、記憶部120内の該当操作番号に対応付けられた該当パスワードフラグの確認を行う。
【0057】
制御部143は、該当パスワードフラグが「0」を示す場合には、ユーザパスワードの外部装置200への登録を促すために、ユーザパスワードを外部装置200に登録するための外部装置用のパスワードの入力画面を、表示部142に表示する。よって、入力部110は、ユーザ操作による外部装置用のパスワードの入力待ち状態となる。
【0058】
入力部110は、ユーザ操作により、外部装置用のパスワードを受け付けると、外部装置用のパスワードを、制御部143に供給する。制御部143は、入力部110から外部装置用のパスワードを受け付けると、外部装置用のパスワードを、送信部131に供給する。送信部131は、外部装置用のパスワードを受け付けると、外部装置用のパスワードを、外部装置200に送信する。
【0059】
外部装置200内のBT部220は、送信部131から、外部装置用のパスワードを受信すると、外部装置用のパスワードを、制御部230に供給し、制御部230は、外部装置用のパスワードを受け付けると、その外部装置用のパスワードを、PW照合部250に供給する。
【0060】
PW照合部250は、制御部230から、外部装置用のパスワードを受け付けると、外部装置用のパスワードと記憶部210内の登録パスワードとを照合する。PW照合部250は、外部装置用のパスワードと記憶部210内の登録パスワードとの照合結果を、制御部230に供給する。
【0061】
制御部230は、PW照合部250から、外部装置用のパスワードと記憶部210内の登録パスワードとが一致する旨の照合結果を受け付けると、パスワードの一致を示す返答を、BT部220に供給する。BT部220は、制御部230から、パスワードの一致を示す返答を受け付けると、その返答を、携帯装置100に送信する。
【0062】
携帯装置100内の受信部132は、BT部220から、パスワードの一致を示す返答を受信すると、その返答を、制御部143に供給する。制御部143は、受信部132から、パスワードの一致を示す返答を受け付けると、ユーザパスワードの入力画面を、表示部142に表示する。入力部110は、ユーザ操作により入力された特定のパスワードを受け付けると、特定のパスワードを入力パスワードとして、制御部143に供給する。
【0063】
制御部143は、入力部110から、入力パスワードを受け付けると、入力パスワードを、記憶部120に出力する。記憶部120は、入力パスワードを受け付けると、入力パスワードを、ユーザパスワードとして該当操作番号と対応付けて記憶する。また、制御部143は、入力部110から、入力パスワードを受け付けると、入力パスワードと該当操作番号とを、送信部131に供給する。
【0064】
送信部131は、制御部143から、入力パスワードと該当操作番号とを受け付けると、該当操作番号と携帯装置100の装置番号とを含む機器情報に入力パスワードを付加し、入力パスワードが付加された機器情報を、外部装置200に送信する。
【0065】
外部装置200内のBT部220は、送信部131から、入力パスワードが付加された機器情報を受信すると、入力パスワードが付加された機器情報を、制御部230に供給する。制御部230は、BT部220から、入力パスワードが付加された機器情報を受け付けると、入力パスワードと機器情報とを、記憶部210に出力する。
【0066】
記憶部210は、入力パスワードと機器情報とを受け付けると、入力パスワードと機器情報とを対応付けて記憶する。すなわち、記憶部210は、携帯装置100の秘匿対象機能ごとに、ユーザパスワードと、秘匿対象機能を識別する識別情報と、を互いに対応付けて記憶する。
【0067】
また、携帯装置100内の制御部143は、入力部110から、入力パスワードを受け付けると、該当操作番号に対応付けられた該当パスワードフラグを「1」に更新する。
【0068】
なお、記憶部120が、入力パスワードと該当操作番号とを記憶した後、入力部110が特定機能の実行指示を新たに受け付けると、送信部131は、記憶部210内の入力パスワードを要求する旨の要求情報として、該当操作番号を、外部装置200に送信する。
【0069】
本実施形態では、記憶部120が、入力パスワードと該当操作番号とを記憶した後、制御部143は、入力部110から特定機能の実行指示を新たに受け付け、該当操作番号に対応付けられた該当パスワードフラグが「1」を示す場合には、該当操作番号を、送信部131に供給する。送信部131は、制御部143から該当操作番号を受け付けると、要求情報として、該当操作番号と装置番号とを含む機器情報を、外部装置200に送信する。
【0070】
外部装置200内のBT部220は、送信部131から機器情報を受信すると、その機器情報を、制御部230に供給する。制御部230は、BT部220から機器情報を受け付けると、その機器情報を、機器情報照合部240に供給する。
【0071】
機器情報照合部240は、制御部230から、機器情報を受け付け、その機器情報と記憶部210内の機器情報とが一致すると、機器情報に対応付けられた入力パスワードを、制御部230を介してBT部220に供給する。BT部220は、入力パスワードを受け付けると、その入力パスワードを、携帯装置100に送信する。
【0072】
携帯装置100内の受信部132は、BT部220から、入力パスワードを受信すると、その入力パスワードを、制御部143に供給する。制御部143は、受信部132から、入力パスワードを受け付け、その入力パスワードと記憶部120内の入力パスワードとが一致すると、特定機能の使用を許可する。
【0073】
次に、携帯装置100と外部装置200とを有する通信システムの動作について説明する。
【0074】
図3は、第1実施形態でのパスワード取得方法の処理手順例を示すフローチャートである。
【0075】
まず、携帯装置100がユーザによって最初に使用される状況で、ユーザ操作により、外部装置200内のBT部220の機器登録が行われ、携帯装置100が外部装置200と接続可能な状態に設定される(ステップS101)。その後、入力部110は、通話やメール送受信などの通常操作により入力された機能の実行指示を受け付け、機能の実行指示を、制御部143に供給する(ステップS102)。
【0076】
制御部143は、入力部110から機能の実行指示を受け付けると、その機能の実行指示が、記憶部120内の操作番号にて識別される秘匿対象機能の実行指示であるか否かを、判断する(ステップS103)。制御部143は、記憶部120内の該当操作番号にて秘匿対象機能の実行指示を特定すると、BT部130が外部装置200と接続を行い、外部装置200と接続状態か否かを確認する(ステップS104)。
【0077】
制御部143は、BT部130が外部装置200と接続状態であれば、過去にユーザパスワードの登録を行ったかどうかを確認するために、記憶部120を参照し、該当操作番号に対応付けられたパスワードフラグの確認を行う(ステップS105)。
【0078】
制御部143は、パスワードフラグが「0」を示す場合には、ユーザパスワードが未登録と判断し、ユーザパスワードの外部装置200への登録を促すために、外部装置用のパスワードの入力画面を、表示部142に表示する(ステップS106)。よって、入力部110は、ユーザ操作による外部装置用のパスワードの入力待ち状態となる。
【0079】
入力部110は、ユーザ操作により、外部装置用のパスワードを受け付ける(ステップS107)と、外部装置用のパスワードを、制御部143に供給する。制御部143は、入力部110から外部装置用のパスワードを受け付けると、外部装置用のパスワードを、送信部131に供給する。送信部131は、外部装置用のパスワードを受け付けると、外部装置用のパスワードを、外部装置200に送信する。
【0080】
外部装置200内のBT部220は、送信部131から、外部装置用のパスワードを受信すると、外部装置用のパスワードを、制御部230に供給し、制御部230は、外部装置用のパスワードを受け付けると、その外部装置用のパスワードを、PW照合部250に供給する。
【0081】
PW照合部250は、制御部230から外部装置用のパスワードを受け付けると、外部装置用のパスワードと記憶部210内の登録パスワードとを照合する。PW照合部250は、外部装置用のパスワードと記憶部210内の登録パスワードとの照合結果を、制御部230に供給する。
【0082】
制御部230は、PW照合部250から、外部装置用のパスワードと記憶部210内の登録パスワードとが一致する旨の照合結果を受け付けると、パスワードの一致を示す返答を、BT部220に供給する。BT部220は、制御部230から、パスワードの一致を示す返答を受け付けると、その返答を、携帯装置100に送信する。
【0083】
携帯装置100内の受信部132は、BT部220から、パスワードの一致を示す返答を受信すると、その返答を制御部143に供給する。制御部143は、受信部132から、パスワードの一致を示す返答を受け付けると、ユーザパスワードの入力画面を、表示部142に表示する(ステップS108)。よって、入力部110は、ユーザ操作によるユーザパスワードの入力待ち状態となる。
【0084】
入力部110は、ユーザ操作により入力されたユーザパスワードを受け付ける(ステップS109)と、ユーザパスワードを入力パスワードとして、制御部143に供給する。
【0085】
制御部143は、入力部110から、入力パスワードを受け付けると、入力パスワードを、記憶部120に出力する。記憶部120は、入力パスワードを受け付けると、入力パスワードを、ユーザパスワードとして該当操作番号と対応付けて記憶する。
【0086】
また、制御部143は、入力部110から、入力パスワードを受け付けると、入力パスワードと該当操作番号とを、送信部131に供給する。送信部131は、制御部143から入力パスワードと該当操作番号とを受け付けると、該当操作番号と携帯装置100の装置番号とを含む機器情報に入力パスワードを付加し(ステップS110)、入力パスワードが付加された機器情報を、外部装置200に送信する(ステップS111)。
【0087】
外部装置200内のBT部220は、送信部131から、入力パスワードが付加された機器情報を受信すると、入力パスワードが付加された機器情報を、制御部230に供給する。制御部230は、BT部220から、入力パスワードが付加された機器情報を受け付けると、入力パスワードと機器情報とを、記憶部210に出力する。記憶部210は、入力パスワードと機器情報とを受け付けると、入力パスワードと機器情報とを対応付けて記憶する(ステップS112)。
【0088】
また、携帯装置100内の制御部143は、入力部110から、入力パスワードを受け付けると、該当操作番号に対応付けられたパスワードフラグを「1」に更新し(ステップS113)、入力部110は、通常操作により入力される指示を受け付ける(ステップS114)。
【0089】
また、ステップS105で、該当操作番号に対応付けられたパスワードフラグが「1」である場合には、制御部143は、機器情報を、送信部131から外部装置200に送信する(ステップS115)。
【0090】
外部装置200は、要求情報としても用いられる機器情報を受信すると、記憶部210内のユーザパスワードを、携帯装置100宛てに送信する。すなわち、外部装置200内の処理部221が、機器情報を受信すると、記憶部210内の機器情報のうち、受信した機器情報に対応付けられたユーザパスワードを、携帯装置100宛てに送信する。
【0091】
本実施形態では、外部装置200内のBT部220は、送信部131から機器情報を受信すると、その機能情報を、制御部230を介して機器情報照合部240に供給する。機器情報照合部240は、機器情報を受け付けると、その機器情報と記憶部210内の機器情報との照合を行い(ステップS116)、照合結果を、制御部230に供給する。
【0092】
制御部230は、機器情報照合部240から、BT部220にて受信された機器情報が、記憶部210内の機器情報と一致する機器情報がなく、記憶部210内に機器情報が登録されていない旨の照合結果を受け付けた場合には(ステップS117)、BT部220に機器情報が未登録である旨の返答を、BT部220に供給し、BT部220は、その返答を携帯装置100に送信する(ステップS121)。
【0093】
携帯装置100内の受信部132は、BT部220から、機器情報が未登録である旨の返答を受信すると、その返答を、制御部143に供給する。制御部143は、機器情報が未登録である旨の返答を受け付けると、“外部装置の接続違い”を表すメッセージを、表示部142に表示し、ユーザパスワードの解除は行わず、ステップS114に進む。
【0094】
ステップS117で、制御部230は、機器情報照合部240から、BT部220にて受信された機器情報が、記憶部210内の機器情報と一致する旨の照合結果を受け付けると、記憶部210を参照し、機器情報に対応付けられたユーザパスワードを、BT部220から携帯装置100に送信する(ステップS118)。
【0095】
携帯装置100内の受信部132は、BT部220からユーザパスワードを受信する(ステップS119)と、ユーザパスワードを自動入力するために、制御部143にユーザパスワードを供給する。制御部143は、受信部132から、ユーザパスワードを受け付け、そのユーザパスワードと記憶部120内のユーザパスワードとが一致すると、ユーザパスワードの解除を行い、秘匿対象機能の使用を許可する(ステップS120)。その後、入力部110は通常操作により入力される指示を受け付ける。
【0096】
なお、本実施形態では、Bluetooth機能を有するBT部130および220を用いて、携帯装置100と外部装置200との間の通信を行う例について説明したが、Bluetooth以外の通信技術が用いられてもよい。
【0097】
第1実施形態によれば、所定のパスワードとして携帯装置100のユーザを特定するためのユーザパスワードを記憶する外部装置200と通信可能な携帯装置100では、記憶部120が、ユーザパスワードを記憶する。入力部110が、ユーザ操作により入力される、携帯装置100が有する秘匿対象機能の実行指示を受け付けると、送信部131が、ユーザパスワードを要求する旨の要求情報を、外部装置200宛てに送信する。送信部131が、要求情報を送信した後に、受信部132がユーザパスワードを受信すると、処理部140は、受信部132が受信したユーザパスワードが、記憶部120内のユーザパスワードと一致すると、携帯装置100が有する秘匿対象機能の使用を許可する。
【0098】
よって、携帯装置100は、ユーザパスワードの入力が必要な秘匿対象機能の実行指示を受け付けるたびに、要求情報を外部装置200宛てに送信し、外部装置200から、ユーザパスワードを受信する。そして、携帯装置100は、受信部132がユーザパスワードを受信するたびに、受信部132が受信したユーザパスワードが、記憶部120内のユーザパスワードと一致するか否かを判断し、受信部132が受信したユーザパスワードが、記憶部120内のユーザパスワードと一致すると、秘匿対象機能の使用を許可する。
【0099】
したがって、携帯装置100が一度使用を許可した秘匿対象機能であっても、入力部110が新たに秘匿対象機能の実行指示を受け付けると、携帯装置100が要求情報を外部装置200に送信し、要求情報を受信した外部装置200からユーザパスワードが受信されなければ、秘匿対象機能の使用は許可されない。
【0100】
よって、ユーザが秘匿対象機能を使用した後、例えば、携帯装置100の盗難、紛失、置き忘れ等により、ユーザ以外の者によって秘匿対象機能の実行指示が入力される状況でも、外部装置200からユーザパスワードが受信されなければ、携帯装置100は、ユーザパスワードを取得できないので、秘匿対象機能の使用を許可しない。
【0101】
このため、携帯装置100は、特定の者にのみ秘匿対象機能の使用を許可するシークレット機能の向上を図ることが可能となる。
【0102】
また、本実施形態では、携帯装置100は、複数の秘匿対象機能を有するものであり、記憶部120が、秘匿対象機能ごとに、ユーザを特定するためのユーザパスワードと、秘匿対象機能を識別する識別情報と、を互いに対応付けて記憶する。入力部110が秘匿対象機能のいずれかの機能の実行指示を受け付けると、送信部131は、識別情報のうち、その秘匿対象機能を識別する該当識別情報(特定識別情報)に対応付けられた所定のパスワードを要求する旨の要求情報を、外部装置200宛てに送信する。そして、処理部140が、受信部132が受信したユーザパスワードが、該当識別情報に対応付けられた所定のパスワードと一致すると、該当識別情報にて識別された機能の使用を許可する。
【0103】
このため、携帯装置100は、複数の秘匿対象機能のいずれかの該当機能の実行指示を受け付けると、該当機能を識別する該当識別情報に対応付けられたユーザパスワードの取得を行う。そして、携帯装置100は、その取得したユーザパスワードが、該当識別情報に対応付けられたユーザパスワードと一致すると、該当識別情報にて識別された秘匿対象機能の使用を許可する。よって、携帯装置100は、秘匿対象機能ごとに、秘匿対象機能の使用の許可の判断を適切に行うことが可能となる。
【0104】
次に、ユーザパスワードを外部装置200に登録する際に、登録先の外部装置200を特定する装置番号照合部144を備える携帯装置101について説明する。
【0105】
図4は、本発明の第2実施形態における携帯装置101の構成例を示す図である。図4には、装置番号照合部144以外の構成は、図1に示した携帯装置100の構成と基本的に同様の構成である。なお、本実施形態における外部装置の構成も、図2に示した外部装置200と基本的に同様の構成である。
【0106】
図4では、記憶部210は、外部装置200の外部装置番号を記憶する。外部装置番号は、外部装置200ごとに一意に決められた固有番号である。
【0107】
記憶部120は、外部装置番号と、装置番号フラグと、を互いに対応付けて記憶する。装置番号フラグは、外部装置番号が登録済みか、未登録か、を判別するために用いられる。本実施形態では、装置番号フラグは、外部装置番号が登録済みである場合に「1」を示し、外部装置番号が未登録である場合に「0」を示す。
【0108】
装置番号照合部144は、外部装置200から受信された外部装置番号と、記憶部120内の外部装置番号とを照合する。よって、装置番号照合部144は、ユーザパスワードを登録する登録先の外部装置200を正しく特定することが可能となる。
【0109】
図5は、第2実施形態でのパスワード取得方法の処理手順例を示すフローチャートである。図5では、ステップS201〜S209以外の処理は、図3に示したフローチャートの処理と同様であるので、ここでは、主に、ステップS201〜S209について説明する。なお、図5では、ステップS115〜S120の処理が省略されている。
【0110】
まず、ステップS101で携帯装置101と外部装置200とが接続可能な状態に設定された後、制御部143は、記憶部120内の装置番号フラグを参照し、外部装置200の外部装置番号が取得済みか否かの確認を行う(ステップS201)。
【0111】
携帯装置100が外部装置200と初めて接続する場合には、装置番号フラグは「0」を示す(ステップS202)ので、制御部143は、外部装置番号の取得命令として、装置番号要求を、BT部130に供給する。BT部130は、制御部143から、装置番号要求を受け付けると、その装置番号要求を、外部装置200に送信する(ステップS203)。
【0112】
外部装置200内のBT部220は、BT部130から、装置番号要求を受信すると、その装置番号要求を、制御部230に供給する。制御部230は、BT部220から装置番号要求を受け付けると、記憶部210内の外部装置番号を、BT部220から携帯装置101に送信する。
【0113】
携帯装置101内の受信部132は、BT部220から、外部装置番号を受信する(ステップS204)と、外部装置番号を、制御部143に供給する。制御部143は、受信部132から、外部装置番号を受け付けると、外部装置番号を記憶部120に登録する(ステップS205)。そして、制御部143は、装置番号フラグを「1」に更新する。その後、通常操作に戻る(ステップS102)。
【0114】
また、ステップ106で、ユーザパスワードの外部装置200への登録を促す登録メッセージを、表示部142に表示し、入力部110から、ユーザパスワードの登録を指示する登録指示を受け付けると、制御部143は、BT部130を介して、外部装置番号の取得命令として、装置番号要求を、外部装置200に送信する(ステップS206)。
【0115】
外部装置200内のBT部220は、装置番号要求を受信すると、その装置番号要求を、制御部230に供給する。制御部230は、BT部220から装置番号要求を受け付けると、記憶部210内の外部装置番号を、BT部220から携帯装置100に送信する。
【0116】
携帯装置100内のBT部130は、外部装置番号を受信すると、その外部装置番号を、制御部143を介して装置番号照合部144に供給する(ステップS207)。装置番号照合部144は、外部装置番号を受け付けると、その外部装置番号と記憶部120内の外部装置番号とを比較し(ステップS208)、その比較結果を、制御部143に供給する。
【0117】
制御部143は、装置番号照合部144から、BT部130にて受信された外部装置番号と、記憶部120内の外部装置番号が一致する旨の比較結果を受け付けると、ユーザパスワードの入力画面を、表示部142に表示する。よって、入力部110は、ユーザ操作によるユーザパスワードの入力の待ち状態となる。そして、入力部110は、ユーザ操作により入力されたユーザパスワードを受け付ける(ステップS109)。なお、ステップS109〜S114の処理は、図3に示した処理と同様である。
【0118】
一方、制御部143は、装置番号照合部144から、BT部130にて受信された外部装置番号と、記憶部120内の外部装置番号が一致しない旨の比較結果を受け付けると、“外部装置の接続違い”を表すメッセージを、表示部142に表示し、ユーザパスワードの解除を行わない。そして、入力部110は、通常操作により入力される指示を受け付ける(ステップS114)。
【0119】
第2実施形態によれば、装置番号照合部144が、外部装置200から受信された外部装置番号と、記憶部120内の外部装置番号と、を比較することにより、外部装置200を特定することが可能となる。よって、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、外部装置200を特定するための外部装置用のパスワードをユーザが入力する手間を省くことができる。
【0120】
なお、各実施形態では、携帯装置100のユーザは、ユーザパスワードを外部装置200に一度登録しておけば、ユーザパスワードの入力を携帯装置100にすることなく、秘匿対象機能を使用できるようになる。
【0121】
また、携帯装置100の盗難、紛失、置き忘れにより、ユーザ以外の者に使用されたとしても、外部装置200が携帯装置100と通信可能な距離内になければ、携帯装置100は、秘匿対象機能の使用を許可しない。よって、携帯装置100は、ユーザ以外の者による不正使用を防止することが可能となる。
【0122】
また、外部装置200は、ユーザパスワードと装置番号と操作番号とを互いに対応付けて記憶することにより、複数の携帯装置100ごとに、携帯装置100のユーザパスワードを携帯装置100に正しく送信することができるようになる。よって、ユーザは、外部装置200を携帯装置100ごとに所持する必要がなくなる。
【0123】
以上説明した実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0124】
100、101 携帯装置
110 入力部
120、210 記憶部
130、220 BT部
131 送信部
132 受信部
140、221 処理部
141 無線通信部
142 表示部
143、230 制御部
144 装置番号照合部
200 外部装置
240 機器情報照合部
250 PW照合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のパスワードを記憶する外部装置と通信可能な携帯装置であって、
前記所定のパスワードを記憶する記憶手段と、
ユーザ操作により入力される、前記携帯装置が有する機能の実行指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記実行指示を受け付けると、前記所定のパスワードを要求する旨の要求情報を前記外部装置宛てに送信する送信手段と、
前記送信手段が前記要求情報を送信した後にパスワードを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したパスワードが、前記記憶手段内の所定のパスワードと一致すると、前記携帯装置が有する機能の使用を許可する処理手段と、を含む携帯装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯装置において、
前記携帯装置は、複数の機能を有するものであり、
前記記憶手段は、前記機能ごとに、前記所定のパスワードと、該機能を識別する識別情報と、を互いに対応付けて記憶し、
前記送信手段は、前記受付手段が前記複数の機能のいずれかの機能の実行指示を受け付けると、前記識別情報のうち該機能を識別する特定識別情報に対応付けられた所定のパスワードを要求する旨の要求情報を、前記外部装置宛てに送信し、
前記処理手段は、前記受信手段が受信したパスワードが、前記特定識別情報に対応付けられた所定のパスワードと一致すると、該特定識別情報にて識別された機能の使用を許可する、携帯装置。
【請求項3】
所定のパスワードを記憶する外部装置と、前記外部装置と通信可能な携帯装置と、を有する通信システムであって、
前記携帯装置は、
前記所定のパスワードを記憶する記憶手段と、
ユーザ操作により入力される、前記携帯装置が有する機能の実行指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記実行指示を受け付けると、前記所定のパスワードを要求する旨の要求情報を前記外部装置宛てに送信する送信手段と、
前記送信手段が前記要求情報を送信した後にパスワードを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信したパスワードが、前記記憶手段内の所定のパスワードと一致すると、前記携帯装置が有する機能の使用を許可する処理手段と、を含み、
前記外部装置は、前記要求情報を受信すると、前記所定のパスワードを前記携帯装置宛てに送信する、通信システム。
【請求項4】
請求項3に記載の通信システムにおいて、
前記携帯装置は、複数の機能を有するものであり、
前記記憶手段は、前記機能ごとに、前記所定のパスワードと、該機能を識別する識別情報と、を互いに対応付けて記憶し、
前記送信手段は、前記受付手段が前記複数の機能のいずれかの機能の実行指示を受け付けると、前記識別情報のうち該機能を識別する特定識別情報に対応付けられた所定のパスワードを要求する旨の要求情報を、前記外部装置宛てに送信し、
前記処理手段は、前記受信手段が受信したパスワードが、前記特定識別情報に対応付けられた所定のパスワードと一致すると、該特定識別情報にて識別された機能の使用を許可し、
前記外部装置は、
前記機能ごとに、前記所定のパスワードと、該機能を識別する識別情報と、を互いに対応付けて記憶する外部記憶手段と、
前記要求情報を受信すると、前記外部記憶手段内の識別情報のうちの前記特定識別情報に対応付けられた所定のパスワードを前記携帯装置宛てに送信する外部送信手段と、を含む、通信システム。
【請求項5】
所定のパスワードを記憶する外部装置と通信可能な携帯装置のパスワード取得方法であって、
前記所定のパスワードを記憶手段に記憶する記憶ステップと、
ユーザ操作により入力される、前記携帯装置が有する機能の実行指示を受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにて前記実行指示が受け付けられると、前記所定のパスワードを要求する旨の要求情報を前記外部装置宛てに送信する送信ステップと、
前記送信ステップにて前記要求情報が送信された後にパスワードを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにて受信されたパスワードが、前記記憶手段内の所定のパスワードと一致すると、前記携帯装置が有する機能の使用を許可する処理ステップと、を含むパスワード取得方法。
【請求項6】
請求項5に記載のパスワード取得方法において、
前記携帯装置は、複数の機能を有するものであり、
前記記憶ステップでは、前記機能ごとに、前記所定のパスワードと、該機能を識別する識別情報と、を互いに対応付けて記憶し、
前記送信ステップでは、前記受付ステップにて前記複数の機能のいずれかの機能の実行指示が受け付けられると、前記識別情報のうち該機能を識別する特定識別情報に対応付けられた所定のパスワードを要求する旨の要求情報を、前記外部装置宛てに送信し、
前記処理ステップでは、前記受信ステップにて受信されたパスワードが、前記特定識別情報に対応付けられた所定のパスワードと一致すると、該特定識別情報にて識別された機能の使用を許可する、パスワード取得方法。
【請求項7】
所定のパスワードを記憶する外部装置と、前記外部装置と通信可能な携帯装置と、を有する通信システムのパスワード取得方法であって、
前記携帯装置が、前記所定のパスワードを記憶手段に記憶する記憶ステップと、
前記携帯装置が、ユーザ操作により入力される、前記携帯装置が有する機能の実行指示を受け付ける受付ステップと、
前記携帯装置が、前記受付ステップにて前記実行指示が受け付けられると、前記所定のパスワードを要求する旨の要求情報を前記外部装置宛てに送信する第1送信ステップと、
前記外部装置が、前記要求情報を受信すると、前記所定のパスワードを前記携帯装置宛てに送信する第2送信ステップと、
前記携帯装置が、前記第1送信ステップにて前記要求情報が送信された後にパスワードを受信する受信ステップと、
前記携帯装置が、前記受信ステップにて受信されたパスワードが、前記記憶手段内の所定のパスワードと一致すると、前記携帯装置が有する機能の使用を許可する処理ステップと、を含むパスワード取得方法。
【請求項8】
請求項7に記載のパスワード取得方法において、
前記携帯装置は、複数の機能を有し、前記機能ごとに、前記所定のパスワードと、該機能を識別する識別情報と、を互いに対応付けて前記記憶手段に記憶するものであり、
前記外部装置は、前記機能ごとに、前記所定のパスワードと、該機能を識別する識別情報と、を互いに対応付けて外部記憶手段に記憶するものであり、
前記第1送信ステップでは、前記携帯装置は、前記受付ステップにて前記複数の機能のいずれかの機能の実行指示が受け付けられると、前記識別情報のうち該機能を識別する特定識別情報に対応付けられた所定のパスワードを要求する旨の要求情報を、前記外部装置宛てに送信し、
前記第2送信ステップでは、前記外部装置は、前記要求情報を受信すると、前記外部記憶手段内の識別情報のうちの前記特定識別情報に対応付けられた所定のパスワードを前記携帯装置宛てに送信し、
前記処理ステップでは、前記携帯装置は、前記受信ステップにて受信されたパスワードが、前記特定識別情報に対応付けられた所定のパスワードと一致すると、該特定識別情報にて識別された機能の使用を許可する、パスワード取得方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−103783(P2012−103783A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−249747(P2010−249747)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】