説明

携帯電子機器、制御方法、および、制御プログラム

【課題】ロック状態を設定した場合でも操作性が高くかつ利便性が高い携帯電子機器、制御方法、および、制御プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、第1の操作の入力が検出された場合、ロック状態を解除し、所定のアプリケーションにより生成される設定オブジェクトを、ロック画面に含めて表示させる。更に、本発明は、ロック画面上に設定オブジェクトを表示している状態で、第2の操作の入力が検出された場合、ロック状態を一部解除して、設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションを起動し、起動した当該アプリケーションにより設定オブジェクトの編集が完了した後、ロック画面に戻り、編集された当該設定オブジェクトをロック画面に含めて表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器、制御方法、および、制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン等のタッチパネルを備える携帯電子機器が一般化している(特許文献1参照)。また、携帯電子機器には、誤操作または他人による不正利用を防止することを目的に、画面ロックする機能が存在する(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−39772号公報
【特許文献2】特開2011−48204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の携帯電子機器(特許文献1および2等)では、アプリケーションの機能を利用する場合、画面のロック状態を解除する必要があった。つまり、携帯電子機器では、画面のロック状態を解除するために、ディスプレイ照明をオンにし、タッチパネル上でロック解除操作を行う必要があった。そのため、携帯電子機器では、例えば、漢字の確認、英単語のスペルの確認、または簡単なメモを残すといった程度の場合であっても、ロック解除操作を行う必要があり、利用者にとって利便性が低いという問題点を有していた。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ロック状態を設定した場合でも操作性が高くかつ利便性が高い携帯電子機器、制御方法、および、制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る携帯電子機器は、ロック状態を示すロック画面を表示する表示部と、操作の入力を検出する操作部と、前記操作部により第1の操作の入力が検出された場合、前記ロック状態を解除する制御部と、を備え、前記制御部は、所定のアプリケーションにより生成される設定オブジェクトを、前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御することを特徴とする。
【0007】
ここで、上記記載の携帯電子機器において、前記制御部は、前記表示部が前記ロック画面上に前記設定オブジェクトを表示している状態で、前記操作部により第2の操作の入力が検出された場合、前記ロック状態を一部解除して、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーションを起動し、起動した当該アプリケーションにより前記設定オブジェクトの編集が完了した後、前記ロック画面に戻り、編集された当該設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御することが好ましい。
【0008】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記アプリケーションは、テキストエディタであり、前記制御部は、前記操作部により前記第2の操作の入力が検出された場合、前記ロック状態を一部解除して前記テキストエディタを起動し、当該テキストエディタによる文字入力が完了した後、前記ロック画面に戻り、入力された文字列を含む前記設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御することが好ましい。
【0009】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記アプリケーションは、画像ビューアーであり、前記制御部は、前記操作部により前記第2の操作の入力が検出された場合、前記ロック状態を一部解除して前記画像ビューアーを起動し、当該画像ビューアーによる画像選択が完了した後、前記ロック画面に戻り、選択された画像を含む前記設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御することが好ましい。
【0010】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記アプリケーションは、スケジューラーであり、前記制御部は、前記操作部により前記第2の操作の入力が検出された場合、前記ロック状態を一部解除して前記スケジューラーを起動し、当該スケジューラーによるスケジュールの選択が完了した後、前記ロック画面に戻り、選択されたスケジュールを含む前記設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御することが好ましい。
【0011】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記制御部は、前記設定オブジェクトの編集が行われる前は、前記アプリケーションを起動するための前記第2の操作を説明するガイダンス情報を前記設定オブジェクトに含めて表示するよう前記表示部を制御し、前記設定オブジェクトの編集が完了した後は、当該ガイダンス情報に代えて、編集された前記設定オブジェクトを表示するよう前記表示部を制御することが好ましい。
【0012】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記ロック状態は、第三者の不正利用を防止するための第1のロック状態であり、前記制御部は、前記ロック状態が前記第1のロック状態である場合は、前記操作部により前記第2の操作の入力が検出されると、前記第1のロック状態を一部解除して、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーションを起動することが好ましい。
【0013】
また、上記記載の携帯電子機器において、前記ロック状態は、誤操作を防止するための第2のロック状態であり、前記制御部は、前記ロック状態が前記第2のロック状態である場合は、前記操作部により前記第2の操作の入力が検出されると、前記第2のロック状態を一部解除して、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーションを起動し、更に、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーション以外の他のアプリケーションおよび記憶データのショートカットを前記ロック画面上に設定可能することが好ましい。
【0014】
本発明に係る制御方法は、ロック状態を示すロック画面を表示する表示部と、操作の入力を検出する操作部と、を備える携帯電子機器の制御方法であって、前記操作部により第1の操作の入力が検出されたか否かを判定する第1判定ステップと、前記第1操作判定ステップにて前記第1の操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロック状態を解除するロック解除ステップと、所定のアプリケーションにより生成される前記設定オブジェクトを、前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御する第1表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0015】
ここで、上記記載の制御方法は、前記表示部が前記ロック画面上に前記設定オブジェクトを表示している状態で、前記操作部により第2の操作の入力が検出されたか否かを判定する第2判定ステップと、前記第2判定ステップにて前記第2の操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロック状態を一部解除して、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーションを起動する起動ステップと、前記起動ステップにて起動した当該アプリケーションにより前記設定オブジェクトの編集が完了した後、前記ロック画面に戻り、編集された当該設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御する第2表示ステップと、を更に含むことが好ましい。
【0016】
本発明に係る制御プログラムは、ロック状態を示すロック画面を表示する表示部と、操作の入力を検出する操作部と、を備える携帯電子機器に、前記操作部により第1の操作の入力が検出されたか否かを判定する第1判定ステップと、前記第1判定ステップにて前記第1の操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロック状態を解除するロック解除ステップと、所定のアプリケーションにより生成される前記設定オブジェクトを、前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御する第1表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0017】
ここで、上記記載の制御プログラムは、上記記載の携帯電子機器に、前記表示部が前記ロック画面上に前記設定オブジェクトを表示している状態で、前記操作部により第2の操作の入力が検出されたか否かを判定する第2判定ステップと、前記第2判定ステップにて前記第2の操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロック状態を一部解除して、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーションを起動する起動ステップと、前記起動ステップにて起動した当該アプリケーションにより前記設定オブジェクトの編集が完了した後、前記ロック画面に戻り、編集された当該設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御する第2表示ステップと、を更に実行させることが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、ロックを完全に解除してしまうことなく利用者が所望するアプリケーションを利用可能とすることで、ロック状態を設定した場合でも操作性および利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、携帯電話端末の外観を示す正面図である。
【図2】図2は、携帯電話端末の機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、携帯電話端末の処理の一例を示すフローチャートである。
【図4A】図4Aは、携帯電話端末が有するアプリケーションのうちテキストエディタを設定した場合の設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。
【図4B】図4Bは、テキストエディタを起動した場合の操作画面の一例を示す図である。
【図4C】図4Cは、テキストエディタによる処理を反映させた設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。
【図5A】図5Aは、携帯電話端末が有するアプリケーションのうち画像ビューアーを設定した場合の設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。
【図5B】図5Bは、画像ビューアーを起動した場合の操作画面の一例を示す図である。
【図5C】図5Cは、画像ビューアーによる処理を反映させた設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。
【図6A】図6Aは、携帯電話端末が有するアプリケーションのうちスケジューラーを設定した場合の設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。
【図6B】図6Bは、スケジューラーを起動した場合の操作画面の一例を示す図である。
【図6C】図6Cは、スケジューラーによる処理を反映させた設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。また、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、携帯電子機器の一例として携帯電話端末について説明するが、本発明の適用対象は携帯電話端末に限定されるものではなく、各種携帯電子機器、例えば、PHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。
【0021】
まず、図1を参照しながら、本発明に係る携帯電子機器の一実施形態である携帯電話端末1の外観について説明する。図1は、携帯電話端末の外観を示す正面図である。図1に示すように、携帯電話端末1は、筐体20を有し、その筐体20の表面にタッチセンサ2Aおよび表示部2Bで構成されるタッチパネル2と、入力部3と、レシーバ7と、マイク8と、を備える。
【0022】
携帯電話端末1は、図1に示すように、筐体20の正面側にタッチパネル2と、入力部3と、レシーバ7と、マイク8と、が配置されている。ここで、タッチパネル2は、筐体20の正面側の略全域に配置されている。また、入力部3とマイク8とは、筐体20の正面側の長手方向の一方の端部に配置されている。レシーバ7は、筐体20の正面側の長手方向の他方の端部に配置されている。つまり、レシーバ7とマイク8とは、長手方向の両端にそれぞれ配置されている。ここで、タッチパネル2は、筐体20の正面側に設けられ、文字、図形、画像等を表示するとともに、指、スタイラス、ペン等(以下、単に「指」という)を用いてタッチパネル2に対して行われる各種操作を検出する。また、入力部3は、所定の機能が割り当てられた第1ボタン3Aおよび第2ボタン3B等の複数のボタンからなる。
【0023】
次に、図2を参照しながら、携帯電話端末1の機能的な構成について説明する。図2は、携帯電話端末1の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、携帯電話端末1は、タッチパネル2と、入力部3と、電源部5と、通信部6と、レシーバ7と、マイク8と、記憶部9と、制御部10と、RAM(Random Access Memory)11と、を有する。本実施形態では、タッチセンサ2Aと入力部3とが操作部となる。
【0024】
タッチパネル2は、文字、図形、画像等の各種の情報を表示する第1の機能を有する。タッチパネル2は、表示されたアイコン、ボタン等のオブジェクト、文字入力領域等の所定領域に対する入力操作を検出する第2の機能を有する。タッチパネル2は、タッチセンサ2Aと、表示部2Bとを重畳して構成される。このタッチセンサ2Aと表示部2Bとは、構成材料の一部を共有することが可能である。
【0025】
タッチセンサ2Aは、タッチパネル2の表面に対して行われる入力操作を検出し、検出した入力操作に応じた信号を制御部10へ出力する。すなわち、タッチセンサ2Aは、操作の入力を検出する操作部として機能する。タッチセンサ2Aが各種操作を検出する方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(または超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、および荷重検出方式等の任意の方式でよい。タッチセンサ2Aによって検出される操作には、タップ操作、ダブルタップ操作、ロングタップ操作、スイープ(スワイプ)操作、およびフリック操作等が含まれる。本実施形態では、第1の操作および第2の操作は、タップ操作、ダブルタップ操作、ロングタップ操作、スイープ(スワイプ)操作、およびフリック操作等を含むものとする。
【0026】
タップ操作とは、指をタッチパネル2に接触させた後すぐにタッチパネル2から離す操作である。ダブルタップ操作とは、指をタッチパネル2に接触させた後すぐにタッチパネル2から離す動作を2回繰り返す操作である。ロングタップ操作とは、指をタッチパネル2に接触させ、指がタッチパネル2に接触した状態を一定時間保った後に指をタッチパネル2から離す操作である。スイープ操作とは、指をタッチパネル2に接触させたままで移動させる操作である。スイープ操作は、タッチパネル2に表示されている何らかのオブジェクトがその操作に追随して移動する場合、ドラッグ操作と呼ばれることがある。フリック操作とは、指をタッチパネル2に接触させた後、素早く払うように指を一方方向に高速で移動させながら指を離す操作である。
【0027】
表示部2Bは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、または無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等などで構成され、文字または図形等を表示する。表示部2Bは、制御部10から入力される制御信号に従って各種の情報を表示する。
【0028】
入力部3は、物理的なボタン等を通じて利用者の操作を受け付け、受け付けた操作に対応する信号を制御部10へ送信する。すなわち、入力部3は、操作の入力を検出する操作部として機能する。電源部5は、蓄電池または外部電源から得られる電力を、制御部10を含む携帯電話端末1の各機能部へ供給する。
【0029】
通信部6は、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式などによる無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。レシーバ7は、制御部10から送信される音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換して制御部10へ送信する。
【0030】
記憶部9は、例えば、不揮発性メモリまたは磁気記憶装置であり、制御部10での処理に利用されるプログラムおよびデータを保存する。記憶部9に記憶されるプログラムには、メールプログラム9Aと、ブラウザプログラム9Bと、ロック画面制御プログラム9Cとが含まれる。また、記憶部9は、携帯電話端末1の基本的な機能を実現するオペレーティングシステムプログラム、アドレス帳データ等のその他のプログラムおよびデータも記憶する。本実施形態では、記憶部9は、テキストエディタ、画像ビューアー、および、スケジューラー等のアプリケーションを実行するためのアプリケーションプログラムを更に記憶するものとする。また、記憶部9は、データとして、ロック画面データ9Dを保存している。ここで、記憶部9は、メモリーカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせとして構成されていてもよい。
【0031】
メールプログラム9Aは、電子メール機能を実現するための機能を提供する。ブラウザプログラム9Bは、WEBブラウジング機能を実現するための機能を提供する。ロック画面制御プログラム9Cは、ロック画面を表示する表示部2Bを制御する機能、ロック画面の設定および解除する機能、ならびに、ロック画面上の設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションを起動する機能等を提供する。本実施形態では、テキストエディタは、文字列の入力、変換、削除等の文字編集機能を実現するための機能を提供する。また、画像ビューアーは、画像の取り込み、選択、編集、削除等の画像編集機能を実現するための機能を提供する。また、スケジューラーは、スケジュールの登録、選択、編集、削除等のスケジュール管理機能を実現するための機能を提供する。
【0032】
ロック画面データ9Dは、ロック画面制御プログラム9Cを実行して表示する各種画像のデータを有する。ロック画面データ9Dは、ロック画面に表示させるオブジェクト、アイコン、メッセージ等のデータを記憶している。ここで、ロック画面とは、所定の操作を検出しない限り、待受画面に移行しない画面である。つまり、ロック画面は、所定の操作が入力されるまで、携帯電話端末1の種々の機能を操作できないロック状態にある場合に表示する画面である。本実施形態のロック画面は、所定の操作を検出する領域に入力された操作に基づいて表示を変更するオブジェクトを表示する。また、待受画面とは、電話の発着信を待ち受けている状態の画面、またはアプリケーションプログラムの起動を待ち受けている状態の画面(所謂、ホーム画面)である。換言すると、待受画面は、制御部10が表示部2Bに表示させる複数のアプリケーションの操作画面へ画面が変わる前の画面である。操作画面は、携帯電話端末1が有するアプリケーションの機能を利用者に提供するための画面である。携帯電話端末1が有するアプリケーションの機能は、例えば、他の携帯電話端末との通話機能、メール送受信機能、携帯電話端末1が備えるカメラによる撮像機能、オーディオビジュアル機能、テキスト編集機能、画像編集機能、および、スケジュール管理機能などである。例えば、利用者は、予め好みの画像または時計等の状態表示を背景画面として設定している。ここで、背景画面は、壁紙(Wall Paper)とも呼ばれる。
【0033】
制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、携帯電話端末1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。具体的には、制御部10は、記憶部9に記憶されているデータおよびRAM11に展開したデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、表示部2Bおよび通信部6等を制御することによって各種機能を実現する。ここで、制御部10が実行するプログラムおよび参照するデータは、通信部6による無線通信でサーバ装置からダウンロードすることとしてもよい。
【0034】
制御部10は、例えば、メールプログラム9Aを実行することによって、電子メール機能を実現する。また、制御部10は、ブラウザプログラム9Bを実行することによって、WEBブラウジング機能を実現する。また、制御部10は、ロック画面制御プログラム9Cを実行することによって、ロック画面を表示する表示部2Bを制御する機能、ロック画面の設定および解除する機能、ならびに、ロック画面上の設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションを起動する機能等を実現する。また、制御部10は、テキストエディタを実行することによって、文字編集機能を実現する。また、制御部10は、画像ビューアーを実行することによって、画像編集機能を実現する。また、制御部10は、スケジューラーを実行することによって、スケジュール管理機能を実現する。ここで、制御部10は、オペレーティングシステムプログラムによって提供されるマルチタスク機能によって、複数のプログラムを並行して実行できるものとする。
【0035】
RAM11は、制御部10によって実行されるプログラムの命令、制御部10が参照するデータ、制御部10の演算結果等が一時的に記憶される記憶領域として利用される。
【0036】
続いて、図3から図6Cを参照しながら、上述の携帯電話端末1の制御部10が実行する制御の例について説明する。
【0037】
まず、図3および図4A〜図4Cを参照し、本実施形態にかかる携帯電話端末1の処理について説明する。図3は、携帯電話端末1の処理の一例を示すフローチャートである。ここで、図3に示す処理手順は、ロック画面制御プログラム9Cが提供する機能に基づいて繰り返し実行される。
【0038】
図3に示すように、携帯電話端末1の制御部10は、予め利用者によりロック状態に設定され、かつ、省電力モード(表示部2Bを消灯するモード)に移行されている状態から、省電力モード解除操作の入力が検出されたか否かを判定する(ステップSA−1)。本実施形態において、省電力モード解除操作とは、入力部3(第1ボタン3A等)により検出されるクリック操作としている。つまり、本実施形態では、利用者がクリック操作を行うことで省電力モードが解除される。
【0039】
制御部10は、ステップSA−1において操作部により省電力モード解除操作の入力が検出されたと判定した場合(ステップSA−1:Yes)、省電力モードを解除して、ロック画面を表示させるよう表示部2Bを制御する(ステップSA−2)。制御部10は、ステップSA−2において省電力モードを解除することで、タッチパネル2への接触検出が可能な状態とする。
【0040】
一方、制御部10は、ステップSA−1において操作部により省電力モード解除操作の入力が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−1:No)、ステップSA−1に戻り、省電力モード解除操作の入力が検出されたと判定されるまで処理を繰り返す。つまり、携帯電話端末1は省電力が解除されるまで省電力モードとなる。
【0041】
制御部10は、表示部2Bがロック状態を示すロックオブジェクトを含むロック画面が表示している状態で、操作部により第1の操作の入力が検出されたか否かを判定する(ステップSA−3)。
【0042】
本実施形態において、第1の操作とは、タッチセンサ2Aにより検出されるロック画面上のロックオブジェクトに対するフリック操作としている。ここで、ロック画面に含まれるロックオブジェクトとは、携帯電話端末1がロック状態にあることを示すオブジェクトである。ここで、第1の操作は、ロック画面上のロックオブジェクトに対するフリック操作によりロック画面からパスワード入力画面に移行し、当該パスワード入力画面にて数字等のパスワードを入力する操作も含んでいてもよい。
【0043】
制御部10は、ステップSA−3において操作部により第1の操作の入力が検出されたと判定した場合(ステップSA−3:Yes)、ロック状態を解除する(ステップSA−4)。ここで、ロック状態を解除するとは、表示部2Bに表示されたロック画面から、例えばホーム画面または省電力モード前に起動されていた画面へと表示を切り替えるといった、操作内容に応じた各種アプリケーションを実行可能な状態にすることをいう。
【0044】
制御部10は、ステップSA−4においてロック状態を解除した後、各種処理を実行する。具体的には、制御部10は、タッチセンサ2Aまたは操作部3で検出した操作に対応する処理(例えばホーム画面に表示したオブジェクトに対応するアプリケーションの起動、通話、メール送受信、または撮像等)を実行する(ステップSA−5)。
【0045】
制御部10は、ステップSA−5において各種処理を実行した後、操作部によりロック設定操作の入力が検出されたか否かを判定する(ステップSA−6)。本実施形態において、ロック設定操作とは、入力部3(第1ボタン3A等)により検出されるクリック操作としている。この他、制御部10は、操作部(タッチセンサ2Aおよび入力部3)にて所定時間、操作入力が検出されなかった場合にロック状態になるよう予め設定してもよい。つまり、操作部で操作入力が検出されなかった時間が所定時間を越えた場合、ロック設定操作が入力されたと判定する設定としてもよい。ここで、制御部10は、ステップSA−6の処理を一定時間毎に実行してもよい。
【0046】
制御部10は、ステップSA−6において操作部によりロック設定操作の入力が検出されたと判定した場合(ステップSA−6:Yes)、携帯電話端末1をロック状態に設定する(ステップSA−7)。制御部10は、ステップSA−7でロック状態に設定したら、画面の表示を停止する。つまり、本実施形態において、制御部10は、ステップSA−6において入力部3にてクリック操作を検出すると、ステップSA−7においてロック状態に設定した後、画面の表示を停止して、省電力モードに移行する。その後、携帯電話端末1は、ステップSA−1に戻る。
【0047】
一方、制御部10は、ステップSA−6において操作部によりロック設定操作の入力が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−6:No)、ステップSA−5に進み、ステップSA−6においてロック設定操作の入力が検出されたと判定されるまで処理を繰り返す。つまり、利用者は、ロック設定操作を行うまで、携帯電話端末1が有する各種機能(通話機能、メール送受信機能、撮像機能等)を利用する。
【0048】
このように、本実施形態では、制御部10は、操作部により第1の操作の入力が検出された場合(上記ステップSA−3:Yesに対応)、ロック状態を解除する(上記ステップSA−4に対応)。制御部10は、各種処理を実行後(上記ステップSA−5に対応)、所定のアプリケーションにより生成される設定オブジェクトをロック画面に含めて表示させるよう表示部2Bを制御する(上記ステップSA−6〜SA−7,SA−1〜SA−2に対応)。本実施形態において、設定オブジェクトとは、ロック画面上の所定領域に表示されるオブジェクトであり、所定のアプリケーションにより生成されるデータの少なくとも一部をリンク表示するものとする。
【0049】
ここで、上記ステップSA−3の処理に戻り、制御部10による制御の説明を続ける。制御部10は、ステップSA−3において操作部により第1の操作の入力が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−3:No)、ステップSA−8の処理へ移行する。すなわち、制御部10は、ステップSA−3で第1の操作の入力なしと判定した場合に、操作部により第2の操作の入力が検出されたか否かを判定する(ステップSA−8)。
【0050】
本実施形態において、第2の操作とは、タッチセンサ2Aにより検出されるロック画面上の所定領域の設定オブジェクトに対するフリック操作としている。また、本実施形態において、第2の操作は、第1の操作と操作が検出されるタッチパネル2上の位置が異なる。このため、制御部10は、第1の操作と第2の操作とを区別することができる。ここで、制御部10は、第2の操作を第1の操作とより明確に区別可能にするため、例えば、第2の操作は右から左への横方向のフリック操作とし、第1の操作は第2の操作と逆の右から左への横方向のフリック操作として予め設定していてもよい。あるいは、制御部10は、第2の操作は縦方向のフリック操作とし、第1の操作は横方向のフリック操作として予め設定していてもよい。また、制御部10は、第2の操作は所定領域の設定オブジェクトに対するタップ操作とし、第1の操作はロックオブジェクトに対するフリック操作として予め設定していてもよい。
【0051】
制御部10は、表示部2Bがロック画面上に設定オブジェクトを表示している状態で、ステップSA−8において操作部により第2の操作の入力が検出されたと判定した場合(ステップSA−8:Yes)、ロック状態を一部解除して、当該設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションを起動する(ステップSA−9)。ここで、ロック状態を一部解除するとは、ロック状態を完全に解除していない状態に移行することであり、具体的には予め設定したアプリケーションの操作画面を起動できるが、予め設定したアプリケーション以外のアプリケーションは起動できない状態に移行することをいう。つまり、本実施形態において、第2の操作の入力によりロック状態が一部解除されると、利用者は、設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションのみ利用可能となるが、その他のアプリケーションについては利用できないものとする。また、アプリケーションを起動するとは、表示部2Bに表示されたロック画面から、設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションを操作する操作画面へと表示を切り替えることをいう。
【0052】
制御部10は、ステップSA−9においてアプリケーションを起動した後、利用者によりアプリケーションの操作が行われて、起動した当該アプリケーションにより設定オブジェクトの編集が完了したか否かを判定する(ステップSA−10)。本実施形態では、例えば、タッチセンサ2Aにより、アプリケーションの操作を完了させる所定の操作を検出した場合、設定オブジェクトの編集が完了したと判定する。
【0053】
制御部10は、ステップSA−10において設定オブジェクトの編集が完了したと判定した場合(ステップSA−10:Yes)、ロック画面に戻り、ステップSA−9にて利用者により編集された当該設定オブジェクトをロック画面上の所定領域に表示させるよう表示部2Bを制御する(ステップSA−11)。その後、ステップSA−3の処理へ戻る。
【0054】
一方、制御部10は、ステップSA−10において設定オブジェクトの編集が完了していないと判定した場合(ステップSA−10:No)、ロック画面に戻らず、ステップSA−10において設定オブジェクトの編集が完了したと判定されるまで処理を繰り返す。つまり、利用者は、設定オブジェクトと対応付けられたアプリケーションを起動後、アプリケーションの処理が完了するまで、当該アプリケーションの機能のみを利用することになる。
【0055】
ここで、再び上記ステップSA−8の処理へ戻り、制御部10は、ステップSA−8で操作部により第2の操作の入力が検出されなかったと判定した場合(ステップSA−8:No)、アプリケーションを起動せずに、ステップSA−12の処理へ移行する。
【0056】
制御部10は、操作部により何らかの操作の入力が検出されない待機時間が所定の閾値以上であるか否かを判定する(ステップSA−12)。
【0057】
制御部10は、ステップSA−12において待機時間が所定の閾値以上であると判定した場合(ステップSA−12:Yes)、省電力モードに移行する(ステップSA−13)。その後、処理を終了する。
【0058】
一方、制御部10は、ステップSA−12において待機時間が所定の閾値未満であると判定した場合(ステップSA−12:No)、ステップSA−3の処理へ戻る。
【0059】
ここで、本実施形態の携帯電話端末1の制御部10は、上記ステップSA−10において設定オブジェクトの編集が行われる前に上記ステップSA−2でロック画面を表示させる場合、ロック画面にアプリケーションを起動するための第2の操作を説明するガイダンス情報を含む設定オブジェクトを表示するよう表示部2Bを制御してもよい。本実施形態において、ガイダンス情報とは、アプリケーションの起動に必要な操作を説明する文字列データおよび記号データ等を含む。また、制御部10は、上記ステップSA−5にてアプリケーションが設定される前にステップSA−2においてロック画面を表示させる場合、設定オブジェクトを含まず、ロック解除操作を行うためのロックオブジェクトのみを含むロック画面を表示させてもよい。また、制御部10は、表示部2Bがロック画面にガイダンス情報を含む設定オブジェクトを表示する設定で、上記ステップSA−10において利用者による設定オブジェクトの編集が完了した場合、上記ステップSA−11において設定オブジェクトからガイダンス情報を削除し、編集された設定オブジェクトを代わりに表示するよう表示部2Bを制御する。
【0060】
次に、図4Aから図4Cを参照して、制御部10の動作の一例を説明する。まず、図4Aを参照して、制御部10がアプリケーションとしてテキストエディタを予め設定した場合の一例について説明する。図4Aは、携帯電話端末1が有するアプリケーションのうちテキストエディタを設定した場合の設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。
【0061】
具体的には、携帯電話端末1の制御部10は、省電力モード解除操作を検出すると、図4Aに示すように、ロック画面30Aを表示部2Bに表示させる。ロック画面30Aは、所定領域34に設定オブジェクト32Aとしてメモオブジェクトが表示されている。また、図4Aに示すロック画面30Aでは、画面左上に時刻を示す状態表示と、画面中央右側の所定領域34に第2の操作により起動されるテキストエディタに関するガイダンス情報を含む設定オブジェクト32Aと、画面左下にロック解除操作を行うためのロックオブジェクト36とが、表示されている。また、図4Aにおいて、時刻を示す状態表示は、8時38分を示す「08:38」である。また設定オブジェクト32A内のガイダンス情報は、テキストエディタを起動するための第2の操作を説明する文字列データ「横スライドをして文字入力」であり、利用者はこのガイダンスを見ることで、いかなる操作によってメモの更新を行う状態とするのかを理解することができる。
【0062】
制御部10は、図4Aに示すロック画面30Aを表示している状態で、操作部により第1の操作(ロックオブジェクト36を右方向に移動させる操作)の入力が検出された場合(上記ステップSA−3:Yesに対応)、ロック状態を解除する(上記ステップSA−4に対応)。
【0063】
ここで、図4Bを参照して、上述した図3のステップSA−9において制御部10がアプリケーションとしてテキストエディタを起動した場合の一例について説明する。図4Bは、テキストエディタを起動した場合の操作画面の一例を示す図である。
【0064】
制御部10は、上述の図4Aに示すように、表示部2Bがロック画面30A上に設定オブジェクト32Aを表示している状態で、操作部により第2の操作の入力が検出された場合(上記ステップSA−8:Yesに対応)、ロック状態を一部解除して、図4Bに示すように、当該設定オブジェクト32Aに対応付けられたテキストエディタを起動する(上記ステップSA−9に対応)。
【0065】
つまり、制御部10は、上述の図4Aに示すロック画面30Aの所定領域34に表示された設定オブジェクト32Aに対して操作部により第2の操作を検出した後、図4Bに示すテキストエディタの操作画面40を起動する。ここで、図4Bに示す操作画面40は、画面上半分の略全域に入力文字列を確認する表示領域42と、画面中央左側にテキストエディタの処理を完了させる完了ボタンオブジェクト44と、画面中央右側にテキストエディタの処理をキャンセルするキャンセルボタンオブジェクト46と、文字列の入力を行うためのキーボードオブジェクト48とが、表示されている。図4Bにおいて、完了ボタンオブジェクト44と、キャンセルボタンオブジェクト46と、キーボードオブジェクト48は、タップ操作により操作可能とする。
【0066】
このように、利用者は、携帯電話端末1に図4Aに示す画面30Aが表示されている状態で、メモオブジェクトをスライドすることでメモ入力画面である操作画面(図4B参照)に遷移できる。また、ロックオブジェクト36は、ロック解除するための第1の操作を行う対象となるオブジェクトである。本実施形態において、第1の操作および第2の操作は、指を横方向へスライドさせるフリック操作としている。
【0067】
次に、図4Cを参照して、上述した図3のステップSA−11において制御部10がアプリケーションとしてテキストエディタを起動して編集処理を行った後に表示するロック画面の一例について説明する。図4Cは、テキストエディタによる処理を反映させた設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。
【0068】
制御部10は、上述した図4Bに示す起動したテキストエディタにより、上述した図4Aに示す設定オブジェクト32Aの編集が完了した後(上記ステップSA−10:Yesに対応)、図4Cに示すロック画面30Bに戻り、編集された当該設定オブジェクト32Bをロック画面30B上の所定領域34に表示させるよう表示部2Bを制御する(上記ステップSA−11に対応)。
【0069】
つまり、制御部10は、図4Bに示すキーボードオブジェクト48から検出された入力に基づいて表示領域42に入力文字列を表示させる。制御部10は、図4Bに示す完了ボタンオブジェクト44から入力が検出されると、テキストエディタの処理を終了し、図4Cに示すロック画面30Bに戻る。ここで、図4Cに示すロック画面30Bは、所定領域34に表示された設定オブジェクト32B以外、上述の図4Aのロック画面30Aと同様である。図4Cにおいて、所定領域34の設定オブジェクト32Bには、上述の図4Bのテキストエディタの操作画面40にて編集された文字列データが含まれている。上述の図4Aの設定オブジェクト32Aでは、テキストエディタの編集による文字入力がされていない状態であったため、ガイダンス情報が表示されていたが、図4Cの設定オブジェクト32Bでは、ガイダンス情報の代わりに、編集後の文字列データが表示されている。
【0070】
このように、本実施形態によれば、アプリケーションとしてテキストエディタを設定した場合、ロック状態から、テキストエディタに該当する設定オブジェクトをフリック操作することで、ロックを完全に解除することなく、メモ入力画面(操作画面)を起動できる。また、本実施形態によれば、利用者が入力したメモの内容をロック画面上のテキストエディタに対応付けられた設定オブジェクトの中に表示させることができる。すなわち、本実施形態によれば、ロックを完全に解除することなく、ロック画面からのメモの入力を可能としているため、ロック解除操作を入力しなくてもメモの入力が可能となり、かつ、ロック画面上に入力したメモを表示させることできる。そのため、利用者はメモ内容を見る時に、ロックを完全に解除する必要がなく、利便性が向上する。
【0071】
更に、本実施形態によれば、制御部10は、利用者がメモ入力中には他のアプリケーションを呼び出すためのオブジェクトを表示させず、かつ、利用者がメモ入力を完了した後はすぐにロック画面に戻るよう制御する。これにより、予め設定したアプリケーション(この例ではテキストエディタ)以外のアプリケーションについては起動できない状態を維持することができる。また、メモの編集が終わると即座にロック状態に復帰させることができるので、予め設定したテキストエディタ以外の他のアプリケーションについて起動できないようにすることができる。つまり、本実施形態によれば、他のアプリケーションについては通常のロック機能を維持できるので、不正利用者等がロック機能を簡単に解除できないようにすることができる。そのため、本実施形態によれば、ロック画面の操作性および利便性を向上させると同時に、セキュリティ性も維持可能である。このように、本実施形態によれば、あたかもロック解除操作を行うことなく利用者が所望するアプリケーションを利用可能とすることができるかのように動作可能となり、例えば、漢字の確認、英単語のスペルの確認、あるいはメモの表示を容易に行うこともできる。
【0072】
本実施形態の携帯電話端末1の制御部10は、上記ステップSA−5において、表示部2Bに表示される設定オブジェクトと対応付けるアプリケーションを設定する処理を実行可能とすることが好ましい。ここで、設定オブジェクトに対応するアプリケーションの選択は、第1の操作でロック状態を解除して各種操作(例えばホーム画面に表示したオブジェクトに対応するアプリケーションの起動、通話、メール送受信、または撮像等)を受け付ける状態になった後、利用者がメニュー画面等を呼び出して、設定オブジェクトに関するアプリケーションの紐付けを変更する項目を選択した場合に遷移する設定画面から行うものとする。
【0073】
本実施形態の携帯電話端末1の制御部10は、ロック状態を解除した状態で入力される操作により、表示部2Bに表示される設定オブジェクト32Aと対応付けるアプリケーションとしてテキストエディタを設定したが、設定オブジェクト32Aと対応付けるアプリケーションは、テキストエディタに限定されず、種々のアプリケーションを対応付けることができる。
【0074】
次に、図5A〜図5Cを参照して、制御部10がアプリケーションとして画像ビューアーを予め設定した場合の一例について説明する。図5Aは、携帯電話端末1が有するアプリケーションのうち画像ビューアーを設定した場合の設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。図5Bは、画像ビューアーを起動した場合の操作画面の一例を示す図である。図5Cは、画像ビューアーによる処理を反映させた設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。
【0075】
具体的には、携帯電話端末1の制御部10は、操作部により第1の操作の入力が検出された場合(上記ステップSA−3:Yesに対応)、ロック状態を解除する(上記ステップSA−4に対応)。制御部10は、各種処理を実行後(上記ステップSA−5に対応)、表示部2Bに表示される設定オブジェクト52Aと対応付けるアプリケーションとして予め設定された画像ビューアーにより生成される設定オブジェクト52Aをロック画面50Aに含めて表示させるよう表示部2Bを制御する(上記ステップSA−6〜SA−7,SA−1〜SA−2に対応)。
【0076】
つまり、制御部10は、図5Aに示すように、ロック画面50Aの所定領域54に設定オブジェクト52Aを表示部2Bに表示させる。ここで、図5Aに示すロック画面50Aでは、画面左上に時刻を示す状態表示と、画面中央右側の所定領域54に第2の操作により起動される画像ビューアーに関するガイダンス情報を含む設定オブジェクト52Aと、画面左下にロック解除操作を行うためのロックオブジェクト56とが、表示されている。
【0077】
また、図5Aにおいて、時刻を示す状態表示は、8時38分を示す「08:38」の状態表示である。また、設定オブジェクト52A内のガイダンス情報は、画像ビューアーを起動するための第2の操作を説明する文字列データ「横スライドをして写真選択」である。これにより、利用者は設定オブジェクトをスライドすることでファイルマネージャ画面である操作画面(図5B参照)に遷移できることが理解できる。また、ロックオブジェクト56は、ロック解除するための第1の操作を行う対象となるオブジェクトである。本実施形態において、第1の操作および第2の操作は、指を横方向へスライドさせるフリック操作としている。
【0078】
更に、制御部10は、上述の図5Aに示すように、表示部2Bがロック画面50A上に設定オブジェクト52Aを表示している状態で、操作部により第2の操作の入力が検出された場合(上記ステップSA−8:Yesに対応)、ロック状態を一部解除する。制御部10は、図5Bに示すように、当該設定オブジェクト52Aに対応付けられた画像ビューアーを起動する(上記ステップSA−9に対応)。制御部10は、当該画像ビューアーによる画像選択が完了した後(上記ステップSA−10:Yesに対応)、図5Cに示すロック画面50Bに戻る。制御部10は、選択された画像を含む設定オブジェクト52Bをロック画面50B上の所定領域52Bに表示させるよう表示部2Bを制御する(上記ステップSA−11に対応)。
【0079】
つまり、制御部10は、図5Aに示すロック画面50Aの所定領域54に表示された設定オブジェクト52Aに対して操作部により第2の操作を検出した後、図5Bに示す画像ビューアーの操作画面60を起動する。ここで、図5Bに示す操作画面60では、画像データのサムネイル画像とファイル名とを対応付けた画像リストが表示されている。例えば、図5Bにおいて、画像リストは、ファイル名「写真A」のサムネイル画像62、ファイル名「写真B」のサムネイル画像64、および、ファイル名「写真C」のサムネイル画像66を含む画像リストが表示されている。図5Bにおいて、各サムネイル画像62〜66は、タップ操作により選択可能とする。
【0080】
制御部10は、操作部により図5Bに示すサムネイル画像62が選択されたことを検出すると、画像ビューアーの処理を終了し、図5Cに示すロック画面50Bに戻る。ここで、図5Cに示すロック画面50Bは、所定領域54に表示された設定オブジェクト52B以外、上述の図5Aのロック画面50Aと同様である。図5Cにおいて、所定領域54の設定オブジェクト52Bには、上述の図5Bの画像ビューアーの操作画面60にて選択されたサムネイル画像62に対応する写真Aの画像データが含まれている。上述の図5Aの設定オブジェクト52Aでは、画像ビューアーにより画像が選択されていない状態であったため、ガイダンス情報が表示されていたが、図5Cの設定オブジェクト52Bでは、ガイダンス情報の代わりに、選択された画像が表示されている。
【0081】
このように、本実施形態によれば、アプリケーションとして画像ビューアーを設定した場合、ロック状態から、画像ビューアーに該当する設定オブジェクトをフリック操作することで、ロックを完全に解除することなく、ファイルマネージャ画面(操作画面)を起動できる。更に、画像選択後はすぐにロック画面に戻り、選択した画像の内容は、ロック画面上の画像ビューアーに対応付けられた設定オブジェクトの中に表示させることができる。すなわち、利用者が見たい写真等の画像を、ロックを完全に解除することなく背景画像とは別の所定領域内に表示させることができる。そのため、所望の画像内容を見る時に、ロックを完全に解除する操作を行う必要がなく、利便性が向上する。
【0082】
最後に、図6A〜図6Cを参照して、制御部10がアプリケーションとしてスケジューラーを予め設定した場合の一例について説明する。図6Aは、携帯電話端末が有するアプリケーションのうちスケジューラーを設定した場合の設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。図6Bは、スケジューラーを起動した場合の操作画面の一例を示す図である。図6Cは、スケジューラーによる処理を反映させた設定オブジェクトを含むロック画面の一例を示す図である。
【0083】
具体的には、携帯電話端末1の制御部10は、操作部により第1の操作の入力が検出された場合(上記ステップSA−3:Yesに対応)、ロック状態を解除する(上記ステップSA−4に対応)。制御部10は、各種処理を実行後(上記ステップSA−5に対応)、表示部2Bに表示される設定オブジェクト72Aと対応付けるアプリケーションとして予め設定されたスケジューラーにより生成される設定オブジェクト72Aをロック画面70Aに含めて表示させるよう表示部2Bを制御する(上記ステップSA−6〜SA−7,SA−1〜SA−2に対応)。
【0084】
つまり、制御部10は、図6Aに示すように、ロック画面70Aの所定領域74に設定オブジェクト72Aを表示部2Bに表示させる。ここで、図6Aに示すロック画面70Aでは、画面左上に時刻を示す状態表示と、画面中央右側の所定領域74に第2の操作により起動されるスケジューラーに関するガイダンス情報を含む設定オブジェクト72Aと、画面左下にロック解除操作を行うためのロックオブジェクト76とが、表示されている。
【0085】
また、図6Aにおいて、時刻を示す状態表示は、8時38分を示す「08:38」の状態表示である。また、設定オブジェクト72A内のガイダンス情報は、スケジューラーを起動するための第2の操作を説明する文字列データ「横スライドをしてスケジュール選択」である。これにより、利用者は設定オブジェクトをスライドすることでスケジュールリストを表示する操作画面(図6B参照)に遷移できることが理解できる。また、ロックオブジェクト76は、ロック解除するための第1の操作を行う対象となるオブジェクトである。本実施形態において、第1の操作および第2の操作は、指を横方向へスライドさせるフリック操作としている。
【0086】
更に、制御部10は、上述の図6Aに示すように、表示部2Bがロック画面70A上に設定オブジェクト72Aを表示している状態で、操作部により第2の操作の入力が検出された場合(上記ステップSA−8:Yesに対応)、ロック状態を一部解除する。制御部10は、図6Bに示すように、当該設定オブジェクト72Aに対応付けられたスケジューラーを起動する(上記ステップSA−9に対応)。制御部10は、当該スケジューラーによるスケジュールの選択が完了した後(上記ステップSA−10:Yesに対応)、図6Cに示すロック画面70Bに戻る。制御部10は、選択されたスケジュールを含む設定オブジェクト72Bをロック画面70B上の所定領域72Bに表示させるよう表示部2Bを制御する(上記ステップSA−11に対応)。
【0087】
つまり、制御部10は、図6Aに示すロック画面70Aの所定領域74に表示された設定オブジェクト72Aに対して操作部により第2の操作を検出した後、図6Bに示すスケジューラーの操作画面80を起動する。ここで、図6Bに示す操作画面80では、時刻と内容を記載した複数のスケジュール項目を含むスケジュールリストが表示されている。例えば、図6Bにおいて、スケジュールリストは、時刻「9:30」と内容「会議」とを対応付けたスケジュール項目82、時刻「13:00」と内容「A社訪問」とを対応付けたスケジュール項目84、および、時刻「19:00」と内容「ジム」とを対応付けたスケジュール項目86を含むスケジュールリストが表示されている。図6Bにおいて、各スケジュール項目82〜86は、タップ操作により選択可能とする。
【0088】
制御部10は、操作部により図6Bに示すスケジュール項目82が選択されたことを検出すると、スケジューラーの処理を終了し、図6Cに示すロック画面70Bに戻る。ここで、図6Cに示すロック画面70Bは、所定領域74に表示された設定オブジェクト72B以外、上述の図6Aのロック画面70Aと同様である。図6Cにおいて、所定領域74の設定オブジェクト72Bには、上述の図6Bのスケジューラーの操作画面80にて選択されたスケジュール項目82に対応する画像データが含まれている。上述の図6Aの設定オブジェクト72Aでは、スケジューラーによりスケジュールが選択されていない状態であったため、ガイダンス情報が表示されていたが、図6Cの設定オブジェクト72Bでは、ガイダンス情報の代わりに選択されたスケジュールが表示されている。
【0089】
ここで、制御部10は、スケジュール項目82〜86の時刻と、現在時刻とが近い順に設定オブジェクト72Bとして表示部2Bの所定領域74に表示させてもよい。例えば、図6Cに示すように、現在時刻が「08:38」である場合、制御部10は、現在時刻に近い時刻「9:30」に設定されたスケジュール項目82「会議」を表示部2Bの所定領域74に表示させてもよい。また、現在時刻が「9:30」を過ぎた場合、制御部10は、次に現在時刻に近い時刻「13:00」に設定されたスケジュール項目84「A社訪問」を表示部2Bの所定領域74に表示させてもよい。同様に、現在時刻が「13:00」を過ぎた場合、制御部10は、次に現在時刻に近い時刻「19:00」に設定されたスケジュール項目86「ジム」を表示部2Bの所定領域74に表示させてもよい。
【0090】
このように、本実施形態によれば、アプリケーションとしてスケジューラーを設定した場合、ロック状態から、スケジューラーに該当する設定オブジェクトをフリック操作することで、ロックを完全に解除することなく、スケジュールリスト表示画面(操作画面)を起動できる。更に、スケジュール選択後はすぐにロック画面に戻り、選択したスケジュールの内容は、ロック画面上のスケジューラーに対応付けられた設定オブジェクトの中に表示させることができる。すなわち、利用者が見たいスケジュールの内容を、ロック解除操作を行うことなく表示させることができる。更に、現在時刻と連動させてスケジューラーに設定されたスケジュールを設定オブジェクトとしてリンク表示させることもできる。そのため、所望のスケジュール内容を見る時に、ロック解除操作を行う必要がなく、利便性が向上する。
【0091】
上述の実施形態において、ロック画面がロック状態を示すロックオブジェクトを含む例について説明したが、必ずしもロック画面は、ロック解除操作を入力する場合にタッチセンサ2Aの操作対象となるロックオブジェクトを含まなくてもよい。例えば、入力部3により入力される操作を、ロック状態を解除するための第1の操作としてもよい。また、上述の実施形態において、ロックオブジェクトが所定領域に表示される例について説明したが、必ずしもロックオブジェクトは、所定領域内に表示されなくてもよく、ロック画面中の任意に位置に表示されてもよいものとする。
【0092】
ここで、本実施形態の携帯電話端末1の制御部10は、複数種類のロック状態を設定可能とすることが好ましい。例えば、制御部10は、第三者の不正利用を防止するための第1のロック状態、および、誤操作を防止するための第2のロック状態の2つのロック状態を設定可能とすることが好ましい。第1のロック状態とは、ロック画面上のロックオブジェクトに対するフリック操作の後に、パスワード入力操作などの認証操作を要求し、パスワードが一致した場合にロック解除する、いわゆる不正利用防止用のロック状態である。また、第2のロック状態とは、ロック画面上のロックオブジェクトに対するフリック操作の後にパスワード入力操作などの認証操作を要求せずにロック解除する、いわゆる誤操作防止用のロック状態である。
【0093】
携帯電話端末1の制御部10は、携帯電話端末1のロック状態の種類によって処理内容を変更してもよい。つまり、制御部10は、ロック状態を完全に解除しない状態で実行可能とする処理の内容をロック状態の種類によって変更してもよい。本実施形態において、制御部10は、入力部3にて検出されるロック設定操作の内容によって、ロック状態を第1のロック状態または第2のロック状態のいずれかに設定するものとする。例えば、上述の図3の上記ステップSA−7においてロック設定する際、制御部10は、入力部3にてロック設定操作として一定時間長押しするロングクリック操作を検出した場合、不正利用防止用の第1のロック状態に設定してもよい。また、制御部10は、入力部3にてロック設定操作としてクリック操作を検出した場合、誤操作防止用の第2のロック状態に設定してもよい。
【0094】
まず、ロック状態が第1のロック状態である場合の制御部10の処理について説明する。制御部10は、ロック状態が第1のロック状態である場合は、操作部により第2の操作の入力が検出されると、第1のロック状態を一部解除して、設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションを起動する。具体的には、制御部10は、設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションを起動させる第2の操作の入力が操作部により検出されると(上記ステップSA−8に対応)、第1のロック状態を一部解除する。制御部10は、設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションのみを起動させる(上記ステップSA−9に対応)。制御部10は、操作部により設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションの操作が完了したことが検出されると(上記ステップSA−10に対応)、即座に第1のロック状態に設定されたロック画面を表示部2Bに表示させる(上記ステップSA−11に対応)。
【0095】
次に、ロック状態が第2のロック状態である場合の制御部10の処理について説明する。制御部10は、ロック状態が第2のロック状態である場合は、操作部により第2の操作の入力が検出されると、第2のロック状態を一部解除して、設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションを起動し、更に、設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーション以外の他のアプリケーションおよび記憶データのショートカットをロック画面上に設定可能する。具体的には、制御部10は、設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションを起動させる第2の操作の入力が操作部により検出されると(上記ステップSA−8に対応)、第2のロック状態を一部解除する。制御部10は、設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションを起動させる(上記ステップSA−9に対応)。更に、制御部10は、当該アプリケーションを起動中に、入力部3(第2ボタン3B等)にてクリック操作が検出された場合、その他のアプリケーションおよび記憶データをロック画面中のショートカットとして登録するための操作画面を表示部2Bに表示させる。制御部10は、操作部により設定オブジェクトに対応付けられたアプリケーションの操作(または、ショートカット登録の操作)が完了したことが検出されると(上記ステップSA−10に対応)、即座に第2のロック状態に設定されたロック画面を表示部2Bに表示させる(上記ステップSA−11に対応)。
【0096】
このように、本実施形態によれば、各ロック状態によって異なるセキュリティレベルに応じて、ロック画面の操作性および利便性と、セキュリティ性とのバランスを調整することができる。すなわち、本実施形態によれば、第1のロック状態が設定された場合にロック画面から操作可能な動作を極力制限することができ、不正利用防止のセキュリティ性を維持しつつ、ロック画面の利便性を向上させることができる。また、本実施形態によれば、第2のロック状態が設定された場合にロック画面から操作可能な動作を第1のロック状態と比べて自由に設定することができ、誤操作防止用のロック画面の利便性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0097】
1 携帯電話端末(携帯電子機器)
2 タッチパネル
2A タッチセンサ(操作部)
2B 表示部
3 入力部(操作部)
3A 第1ボタン
3B 第2ボタン
5 電源部
6 通信部
7 レシーバ
8 マイク
9 記憶部
9A メールプログラム
9B ブラウザプログラム
9C ロック画面制御プログラム
9D ロック画面データ
10 制御部
11 RAM
20 筐体
30A,30B ロック画面
32A,32B 設定オブジェクト
34 所定領域
36 ロックオブジェクト
40 操作画面
42 表示領域
44 完了ボタンオブジェクト
46 キャンセルボタンオブジェクト
48 キーボードオブジェクト
50A,50B ロック画面
52A,52B 設定オブジェクト
54 所定領域
56 ロックオブジェクト
60 操作画面
62,64,66 サムネイル画像
70A,70B ロック画面
72A,72B 設定オブジェクト
74 所定領域
76 ロックオブジェクト
80 操作画面
82,84,86 スケジュール項目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロック状態を示すロック画面を表示する表示部と、
操作の入力を検出する操作部と、
前記操作部により第1の操作の入力が検出された場合、前記ロック状態を解除する制御部と、を備え、
前記制御部は、
所定のアプリケーションにより生成される設定オブジェクトを、前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御することを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、
前記表示部が前記ロック画面上に前記設定オブジェクトを表示している状態で、前記操作部により第2の操作の入力が検出された場合、前記ロック状態を一部解除して、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーションを起動し、
起動した当該アプリケーションにより前記設定オブジェクトの編集が完了した後、前記ロック画面に戻り、編集された当該設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記アプリケーションは、テキストエディタであり、
前記制御部は、
前記操作部により前記第2の操作の入力が検出された場合、前記ロック状態を一部解除して前記テキストエディタを起動し、
当該テキストエディタによる文字入力が完了した後、前記ロック画面に戻り、入力された文字列を含む前記設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御することを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記アプリケーションは、画像ビューアーであり、
前記制御部は、
前記操作部により前記第2の操作の入力が検出された場合、前記ロック状態を一部解除して前記画像ビューアーを起動し、当該画像ビューアーによる画像選択が完了した後、前記ロック画面に戻り、選択された画像を含む前記設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御することを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記アプリケーションは、スケジューラーであり、
前記制御部は、
前記操作部により前記第2の操作の入力が検出された場合、前記ロック状態を一部解除して前記スケジューラーを起動し、当該スケジューラーによるスケジュールの選択が完了した後、前記ロック画面に戻り、選択されたスケジュールを含む前記設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御することを特徴とする請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、
前記設定オブジェクトの編集が行われる前は、前記アプリケーションを起動するための前記第2の操作を説明するガイダンス情報を前記設定オブジェクトに含めて表示するよう前記表示部を制御し、
前記設定オブジェクトの編集が完了した後は、当該ガイダンス情報に代えて、編集された前記設定オブジェクトを表示するよう前記表示部を制御することを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記ロック状態は、第三者の不正利用を防止するための第1のロック状態であり、
前記制御部は、
前記ロック状態が前記第1のロック状態である場合は、前記操作部により前記第2の操作の入力が検出されると、前記第1のロック状態を一部解除して、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーションを起動することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記ロック状態は、誤操作を防止するための第2のロック状態であり、
前記制御部は、
前記ロック状態が前記第2のロック状態である場合は、前記操作部により前記第2の操作の入力が検出されると、前記第2のロック状態を一部解除して、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーションを起動し、更に、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーション以外の他のアプリケーションおよび記憶データのショートカットを前記ロック画面上に設定可能することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項9】
ロック状態を示すロック画面を表示する表示部と、操作の入力を検出する操作部と、を備える携帯電子機器の制御方法であって、
前記操作部により第1の操作の入力が検出されたか否かを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記第1の操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロック状態を解除するロック解除ステップと、
所定のアプリケーションにより生成される前記設定オブジェクトを、前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御する第1表示ステップと、
を含むことを特徴とする制御方法。
【請求項10】
前記表示部が前記ロック画面上に前記設定オブジェクトを表示している状態で、前記操作部により第2の操作の入力が検出されたか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第2判定ステップにて前記第2の操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロック状態を一部解除して、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーションを起動する起動ステップと、
前記起動ステップにて起動した当該アプリケーションにより前記設定オブジェクトの編集が完了した後、前記ロック画面に戻り、編集された当該設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御する第2表示ステップと、
を更に含むことを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
【請求項11】
ロック状態を示すロック画面を表示する表示部と、操作の入力を検出する操作部と、を備える携帯電子機器に、
前記操作部により第1の操作の入力が検出されたか否かを判定する第1判定ステップと、
前記第1判定ステップにて前記第1の操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロック状態を解除するロック解除ステップと、
所定のアプリケーションにより生成される前記設定オブジェクトを、前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御する第1表示ステップと、
を実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項12】
前記表示部が前記ロック画面上に前記設定オブジェクトを表示している状態で、前記操作部により第2の操作の入力が検出されたか否かを判定する第2判定ステップと、
前記第2判定ステップにて前記第2の操作の入力が検出されたと判定された場合、前記ロック状態を一部解除して、前記設定オブジェクトに対応付けられた前記アプリケーションを起動する起動ステップと、
前記起動ステップにて起動した当該アプリケーションにより前記設定オブジェクトの編集が完了した後、前記ロック画面に戻り、編集された当該設定オブジェクトを前記ロック画面に含めて表示させるよう前記表示部を制御する第2表示ステップと、
を更に実行させることを特徴とする請求項11に記載の制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図4C】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図5C】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate

【図6C】
image rotate


【公開番号】特開2013−41512(P2013−41512A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−179243(P2011−179243)
【出願日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】