説明

携帯電子機器、携帯電子機器の制御方法および入力制御プログラム

【課題】操作性に優れる携帯電子機器、携帯電子機器の制御方法および入力制御プログラムを提供すること。
【解決手段】この携帯電子機器1は、所定の機能に対応するオブジェクトを表示する表示部22と、この表示部22に対応して配されると共に表示部22に対する外部からの接触動作を検出する検出部21と、この検出部21により検出される接触動作に応じて表示部22の表示内容を制御する制御部9と、を備える。また、制御部9は、表示部22に表示されたオブジェクトに対する接触動作が検出された場合に、このオブジェクトに対応する機能の実行ボタンおよびキャンセルボタンを表示部22に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯電子機器、携帯電子機器の制御方法および入力制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯電子機器では、タッチパネル部に表示されたオブジェクトに対して所定時間の接触動作が行われると、このオブジェクトに対応する機能のガイドを表示することが行われている。かかる従来の携帯電子機器として、特許文献1に記載される技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−103956号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般的な携帯電子機器では、タッチパネル部に表示されたオブジェクトに対する接触動作に対して、何らかの基本制御が割り当てられている。例えば、オブジェクトに対するタッチ動作後にリリース動作が行われると、そのオブジェクトに対応する機能が実行される場合がある。また、オブジェクトに対するタッチ動作後にスイープ動作が行われると、そのオブジェクトの表示位置の移動が行われる場合がある。
【0005】
しかしながら、かかる構成では、オブジェクトに対してタッチ動作をすると、その後の基本制御の実行をキャンセルできない。そのため、一旦オブジェクトに対してタッチ動作してから、そのタッチ動作前の状態に戻るためには、実行された操作を元に戻す操作を入力することになり、操作が煩雑となる。
【0006】
そこで、この発明は、簡単な操作で種々の動作を実現することができ、操作性に優れる携帯電子機器、携帯電子機器の制御方法および入力制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、この発明にかかる携帯電子機器は、所定の機能に対応するオブジェクトを表示する表示部と、前記表示部に対応して配されると共に前記表示部に対する外部からの接触動作を検出する検出部と、前記検出部により検出される接触動作に応じて前記表示部の表示内容を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記表示部に表示された前記オブジェクトに対する接触動作が検出された場合に、前記オブジェクトに対応する機能の実行ボタンおよびキャンセルボタンを前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0008】
また、この発明にかかる携帯電子機器は、前記制御部は、前記実行ボタンに対する接触動作が前記検出部により検出された場合には前記オブジェクトに対応する機能を実行し、前記キャンセルボタンに対する接触動作が前記検出部により検出された場合には前記オブジェクトに対応する機能の実行をキャンセルすることが好ましい。
【0009】
また、この発明にかかる携帯電子機器は、前記制御部は、前記オブジェクトに対する接触動作が所定時間t2以上継続して検出されたときに、前記実行ボタンおよび前記キャンセルボタンを前記表示部に表示させることが好ましい。
【0010】
また、この発明にかかる携帯電子機器は、前記オブジェクトに対する接触動作および前記接触動作の解除動作の組み合わせに対して所定の基本制御が割り当てられているときに、前記制御部は、前記オブジェクトに対する接触動作が検出されてから前記実行ボタンおよび前記キャンセルボタンの表示前に前記接触動作の解除動作が前記検出部により検出された場合には、前記実行ボタンおよび前記キャンセルボタンの表示を中止して前記接触動作を実行することが好ましい。
【0011】
また、この発明にかかる携帯電子機器は、前記制御部は、前記実行ボタンおよび前記キャンセルボタンの表示後に前記オブジェクトに対する前記接触動作の解除動作が前記検出部により検出された場合には、前記基本制御の実行を中止して前記実行ボタンおよび前記キャンセルボタンの表示を継続させることが好ましい。
【0012】
また、この発明にかかる携帯電子機器は、前記オブジェクトに対する接触の摺動動作に対して所定の摺動基本制御が割り当てられているときに、前記制御部は、前記オブジェクトから前記実行ボタンまたは前記キャンセルボタンへの前記摺動動作が前記検出部により検出された場合には、前記摺動基本制御の実行をキャンセルすることが好ましい。
【0013】
また、この発明にかかる携帯電子機器は、前記制御部は、前記オブジェクトに対する接触動作が所定時間t1以上継続して検出されたときに、前記オブジェクトに対応する機能のガイドを前記表示部に表示させる。
【0014】
また、この発明にかかる携帯電子機器は、前記制御部は、前記オブジェクトに対する接触動作が所定時間t1よりも長い時間t3以上継続して検出されたときに、前記ガイドよりも詳細なガイドを前記表示部に表示させることが好ましい。
【0015】
また、この発明にかかる携帯電子機器は、前記制御部は、前記オブジェクトに対する接触動作が所定時間t1よりも長い時間t3以上継続して検出されたときに、前記オブジェクトの隣にある他のオブジェクトに対応する機能のガイドを前記表示部に表示させることが好ましい。
【0016】
また、この発明にかかる携帯電子機器の制御方法は、所定の機能に対応するオブジェクトを表示部に表示するステップと、前記表示部に対する外部からの接触動作を検出するステップと、前記表示部に表示された前記オブジェクトに対する接触動作が検出された場合に、前記オブジェクトに対応する機能の実行ボタンおよびキャンセルボタンを前記表示部に表示させるステップと、を備えることを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかる入力制御プログラムプログラムは、表示部を備える携帯電子機器の制御部を機能させるための制御プログラムであって、前記制御部に、所定の機能に対応するオブジェクトを表示部に表示させ、前記表示部に対する外部からの接触動作がされたときに、前記接触動作に応じて前記表示部の表示内容を制御させ、且つ、前記表示部に表示された前記オブジェクトに対する接触動作が検出された場合に、前記オブジェクトに対応する機能の実行ボタンおよびキャンセルボタンを前記表示部に表示させる、処理を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、操作性を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、この発明の実施の形態にかかる携帯電子機器の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す携帯電子機器の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図3は、図2に示す携帯電子機器の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4は、図2に示す携帯電子機器の作用を説明するための説明図である。
【図5】図5は、図2に示す携帯電子機器の作用を説明するための説明図である。
【図6】図6は、図2に示す携帯電子機器の作用を説明するための説明図である。
【図7】図7は、図2に示す携帯電子機器の作用を説明するための説明図である。
【図8】図8は、図2に示す携帯電子機器の作用を説明するための説明図である。
【図9】図9は、図2に示す携帯電子機器の作用を説明するための説明図である。
【図10】図10は、図2に示す携帯電子機器の作用を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。本実施形態では、携帯電子機器を携帯電話端末とする場合で説明するが、本発明の適用対象は携帯電話端末に限定されるものではなく、タッチパネルを備える各種装置、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA、ポータブルナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。
【0021】
ここで、図1は、この発明の実施の形態にかかる携帯電子機器の概略構成を示す斜視図である。図1に示す携帯電話端末1は、薄板状の筺体12を有する。携帯電話端末1は、筺体12の表面に、タッチパネル2と、入力デバイス31からなる入力部3と、レシーバ7と、マイク8とが配置されている。タッチパネル2は、板状の筺体12の面積が最も広い面に配置されている。また、入力部3も、筺体12のタッチパネル2が配置されている面の、長手方向の一方の端部に配置されている。また、レシーバ7は、筺体12のタッチパネル2が配置されている面の長手方向の他方の端部、つまり、入力部3が配置されている端部とは反対側の端部に配置されている。また、マイク8は、筺体12のタッチパネル2が配置されている面の長手方向の一方の端部、つまり、入力部3が配置されている端部に配置されている。
【0022】
次に、携帯電話端末1の機能と制御部との関係を説明する。図2は、図1に示す携帯電子機器の概略構成を示す機能ブロック図である。図2に示すように、携帯電子機器1は、タッチパネル部2と、入力部3と、電源部4と、通信部5と、レシーバ6と、マイク7と、記憶部8と、制御部9と、RAM(Random Access Memory)10と、を備える。
【0023】
タッチパネル部2は、入力機能と表示機能とを有するパネルであり、検出部21と表示部22とから構成される。このタッチパネル部2は、例えば、筐体11の最も広い平面部に露出して配置される。検出部21は、タッチパネル部2への入力操作(接触操作)を検出するタッチセンサであり、タッチパネル部2の入力機能を実現する。この検出部21は、接触位置および接触動作を入力操作として検出できる。接触位置は、タッチパネル部2(表示部22)上の位置座標として検出される。接触動作は、表示部22に対する接触を伴う動作であり、例えば、タッチ動作、リリース動作、タップ動作、スイープ動作、フリック動作、ピンチ動作などとして検出される。また、検出部21への入力操作は、例えば、指、スタイラス、ペンなどにより行われる。なお、検出部21には、例えば、感圧式あるいは静電式の公知のセンサが採用され得る。表示部22は、所定の表示内容を表示する部分であり、タッチパネル部2の表示機能を実現する。この表示部22は、例えば、文字、図形、記号、画像などを表示内容として表示できる。なお、表示部22には、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機EL(Organic Electro-Luminescence)などの公知の表示パネルが採用され得る。
【0024】
なお、この実施の形態では、タッチパネル部2への接触動作を以下のように定義する。タッチ動作とは、タッチパネル部2の表示部22に対して接触する動作をいう。リリース動作とは、タッチパネル部2の表示部22に対する接触状態を解除する動作をいう。スイープ動作とは、タッチパネル部2の表示部22に対する接触状態を維持しつつ接触位置を移動させる動作をいう。フリック動作とは、表示部22を素早く払うようにタッチする動作をいう。ピンチ動作とは、表示部22に対する2つの接触点の間隔を広げる動作あるいは縮める動作をいう。
【0025】
入力部3は、タッチパネル部2に対して独立した入力機能を有する。この入力部3は、例えば、ボタン式のハードキー、感圧式あるいは静電式の入力デバイスなどの入力デバイス31を有する。この実施の形態では、入力部3がロック解除キーであり、押下動作を外部入力として検出して、その信号を制御部9に出力する。また、入力部3が、タッチパネル部2の側方であって筐体11の長手方向の端部に配置されている。
【0026】
電源部4は、蓄電池または外部電源から得られる電力を供給する。通信部5は、アンテナ51を有し、基地局により割り当てられるチャネルを介して無線信号回線(例えば、基地局との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式の回線)を確立することにより、基地局との無線通信(電話通信および情報通信)を実現する。レシーバ6は、電話通信における相手側の音声や着信音等を出力する。マイク7は、利用者等の音声を電気的な信号へ変換する。
【0027】
記憶部8は、例えば、不揮発性メモリあるいは磁気記憶装置であり、制御部9での処理に用いられるプログラムやデータを格納する。記憶部8は、タッチパネル部2に表示される各オブジェクトに対応する機能を実現するオブジェクト機能プログラム81a〜81d、後述するガイド表示を実現するためのガイド表示プログラム82、後述する選択メニュー表示を実現するための選択メニュー表示プログラム83、タッチパネル部2及び入力部3に入力された操作に基づいた制御を実現するための入力制御プログラム84などが、記憶部8に格納されている。その他、メール機能やブラウザ機能などの一般的機能を実現する機能プログラム、携帯電子機器1の基本的機能を実現するオペレーティングシステムプログラム、ユーザーの氏名/電話番号/メールアドレスなどを登録したアドレス帳データなどが、記憶部8に格納されている。オブジェクト機能プログラム81a〜81dは、それぞれ、オブジェクトに対応するアプリケーション機能を実行するプログラムである。本実施形態では、4つのオブジェクト機能プログラム81a〜81dを示すが、その数は限定されない。また、複数のオフジェクトを同一のオブジェクト機能プログラムに対応付けても良い。
【0028】
制御部9は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、携帯電子機器1の動作を統括的に制御する。この制御部9は、記憶部8に記憶された各種のデータを必要に応じて参照しつつ、上記の機能プログラム、オペレーティングシステムプログラム、入力制御プログラム84、その他各種プログラムを記憶部8から読み込んで実行する。これにより、タッチパネル部2、入力部3、通信部5等が制御されて、携帯電子機器1の各種の機能(例えば、通話機能、通信機能、メール機能、ブラウザ機能など)が実現される。また、制御部9は、記憶部8から読み込んだプログラムの実行や所定の処理の実行により取得/生成/加工したデータを、RAM10に一時的に記憶する。なお、制御部9は、上記のプログラムやデータを通信部5の無線通信により外部のサーバ装置からダウンロードしても良い。
【0029】
制御部9は、入力制御プログラム84を実行することにより、タッチパネル部2あるいは入力部3が外部からの入力操作、具体的にはタッチパネル部2への接触操作あるいは入力部3への押下操作を検出すると、この入力操作に割り当てられた処理を行う。制御部9は、割り当てられた処理として、入力制御プログラム84、その他記憶部8に記憶されている各プログラムを実行することで、表示部22の表示内容を制御したり、各種機能を起動したりする。
【0030】
以下、図3から図10を用いて、携帯電子機器1による動作を説明する。ここで、図3は、図2に示す携帯電子機器の作用を示すフローチャートであり、図4から図10は、それぞれ、図2に示す携帯電子機器の作用を説明するための説明図である。なお、図4は、タッチパネル部2の初期画面を示している。また、図5は、ガイド表示画面を示し、図6は、選択メニュー表示画面を示している。また、図7は、スイープ動作により選択メニューのキャンセルボタンを選択する様子を示し、図8は、タッチ動作により選択メニューのキャンセルボタンを選択する様子を示している。また、図9は、詳細ガイド表示画面を示しており、図10は、隣のオブジェクト機能のガイド表示を示している。また図4から図10では、携帯電子機器1を模式的に示し、表示部2以外の各部の表示を一部省略する。
【0031】
まず、携帯電子機器1の制御部9は、図4に示すように、待受け画面(初期画面)の表示時に、タッチパネル部2の表示部22に複数のオブジェクトa、オブジェクトb、オブジェクトc、オブジェクトd(以下、4つのオブジェクトをまとめて「オブジェクトa〜d」ともいう。)を表示する。これらのオブジェクトa〜dは、それぞれ、所定の機能、つまり、上述したオブジェクト機能プログラム81a〜81dの起動に対応するボタンである。そして、ユーザーが表示されたオブジェクトa〜dから任意のオブジェクトa〜dを選択して接触操作すると、制御部9が接触操作にかかるオブジェクトa〜dに対応したオブジェクト機能プログラム81a〜81dを記憶部8から読み込んで実行するユーザーの接触操作に対応した機能が実現される。ここで、待受画面とは、電話の発着信を待ち受けている状態の画面、または、オブジェクト機能プログラム(アプリケーションプログラム)の起動を待ち受けている状態の画面である。換言すると、待受画面は、携帯電話機1が提供する各種機能画面へ画面が変わる前の画面である。なお、待受画面は、例えば、初期画面、デスクトップ画面、ホーム画面、または、壁紙と呼ばれることもある。
【0032】
ここで、一般的な携帯電子機器では、タッチパネル部に表示されたオブジェクトに対する接触動作に対して、何らかの基本制御が割り当てられている場合がある。例えば、オブジェクトに対するタッチ動作後にリリース動作が行われると、そのオブジェクトに対応する機能が実行される。また、オブジェクトに対するタッチ動作後にスイープ動作が行われると、そのオブジェクトの表示位置の移動が行われる。しかしながら、かかる構成では、オブジェクトに対してタッチ動作をすると、その後の基本制御の実行をキャンセルできないという課題がある。
【0033】
そこで、本実施形態の携帯電子機器1は、タッチパネル部2に表示されたオブジェクトに対する接触動作に対して所定の基本制御が割り当てられているときに、タッチ動作後の基本制御の実行およびキャンセルをオブジェクトに対する接触動作後に任意に選択できるように、図3に示す制御を行う。なお、以下で説明する制御は、基本的に、制御部9が記憶部8から入力制御プログラム84読み出し実行することで行われる。
【0034】
ステップST01では、制御部9がオブジェクトのタッチ動作の有無を判定する。例えば、初期状態にて、タッチパネル部2の表示部22に複数のオブジェクトa〜dが表示されている(図4参照)。具体的には、カメラ機能、音楽再生機能、アラーム機能および電卓機能に対応するオブジェクトa〜dが表示部22の画面に一列に並べられて配置されている。そして、これらのオブジェクトa〜dに対してタッチ動作が行われると、例えば、図5に示すようにカメラ機能のオブジェクトaにタッチ動作が行われると、タッチパネル部2の検出部21がこのタッチ動作を入力操作として検出する。制御部9は、タッチパネル部2でタッチ動作を入力操作として検出している場合、肯定判定を行う。また、制御部9は、タッチパネル部2で入力操作を検出していない場合、否定判定を行う。このステップST01にて、制御部9がオブジェクトのタッチ動作ありと判定した場合には、ステップST02に進み、制御部9がオブジェクトのタッチ動作なしと判定した場合には、ステップST01の処理に進む、つまり、ステップST01の処理が繰り返される。
【0035】
ステップST02では、制御部9がタイマーの時間tをt=0に設定(リセット)して、タイマーをスタートさせる。このタイマーは、後述するガイド表示ステップST08および選択メニュー表示ステップST09を実行するまでの待機時間を規定するために用いられる。なお、この実施の形態では、制御部9がタイマーのON/OFF(スタート/停止)操作を行っている。このステップST02の後に、ステップST03に進む。
【0036】
ステップST03では、制御部9がスイープ動作の有無を判定する。例えば、オブジェクトaに対するタッチ動作後にスイープ動作が連動して行われると、タッチパネル部2の検出部21がこのスイープ動作を入力操作として検出する。制御部9は、タッチパネル部2でスイープ動作を入力操作として検出している場合、肯定判定を行う。制御部9は、タッチパネル部2でスイープ動作を入力操作として検出していない場合、否定判定を行う。このステップST03にて、制御部9がスイープ動作ありと判定した場合には、ステップST15に進み、制御部9がスイープ動作なしと判定した場合には、ステップST04に進む。
【0037】
ステップST04では、制御部9は、選択メニューMにて実行/キャンセルの選択が行われたか否かを判定する。なお、選択メニューMについては、ステップST09にて詳細に説明する。選択メニューMにおける実行/キャンセルの選択は、例えば、オブジェクトを実行ボタンあるいはキャンセルボタンまで移動するスイープ動作(図7参照)、実行ボタンあるいはキャンセルボタンに対するタッチ動作(図8参照)、ハードキーなどの入力部3を用いた選択操作(図示省略)などにより、行われ得る。具体的には、ユーザーは、選択メニューMの実行ボタンあるいはキャンセルボタンに対して接触動作(タッチ動作あるいはスイープ動作)を行うことで、選択を行う。そして、制御部9は、タッチパネル部2でこの接触動作を検出している場合、肯定判定を行う。制御部9は、タッチパネル部2で接触動作を検出していない場合、否定判定を行う。このステップST04にて、制御部9が、選択メニューMにて実行/キャンセルの選択が行われたと判定した場合には、ステップST12に進み、制御部9が、選択メニューMにて実行/キャンセルの選択が行われなかったと判定した場合には、ステップST05に進む。
【0038】
ステップST05では、制御部9がリリース動作の有無を判定する。例えば、オブジェクトaに対するタッチ動作後にリリース動作が連動して行われると、タッチパネル部2の検出部21がこのリリース動作を入力操作として検出する。制御部9は、タッチパネル部2でリリース動作を入力操作として検出している場合、肯定判定を行う。制御部9は、タッチパネル部2でリリース動作を入力操作として検出していない場合、否定判定を行う。このステップST05にて、制御部9がリリース動作ありと判定した場合には、ステップST10に進み、制御部9がリリース動作なしと判定した場合には、ステップST06に進む。
【0039】
ステップST06では、制御部9は、タイマーの時間tが所定の設定時間t1を経過(t≧t1)したか否かを判定する。この設定時間t1は、後述するガイド表示ステップST08を実行するまでの待機時間を規定する閾値である。例えば、設定時間t1が1[s]に設定されている。また、制御部9がタイマーの時間tと設定時間t1とを比較して、t≧t1のときに肯定判定を行い、t<t1のときに否定判定を行う。このステップST06にて、制御部9が、タイマーの時間tが所定の設定時間t1を経過したと判定した場合には、ステップST07に進み、制御部9が、タイマーの時間tが所定の設定時間t1を経過していないと判定した場合には、ステップST03に戻る。
【0040】
ステップST07では、制御部9は、タイマーの時間tが所定の設定時間t2を経過(t≧t2)したか否かが判定する。この設定時間t2は、後述する選択メニュー表示ステップST09を実行するまでの待機時間を規定する閾値である。例えば、設定時間t2が2[s]に設定されている。また、制御部9がタイマーの時間tと設定時間t2とを比較して、t≧t2のときに肯定判定を行い、t<t2のときに肯定判定を行う。このステップST07にて、制御部9が、タイマーの時間tが所定の設定時間t2を経過したと判定した場合には、ステップST09に進み、制御部9が、タイマーの時間tが所定の設定時間t2を経過していないと判定した場合には、ステップST08に進む。
【0041】
ステップST08では、制御部9が、ガイドGをタッチパネル部2に表示させる(図5参照)。このガイドGは、ステップST01にて検出されたタッチ動作にかかるオブジェクトに対応する機能のガイドであり、タッチパネル部2の表示部22に表示される。このガイドGは、設定時間t1の経過後(t≧t1)に表示される(ステップST06の肯定判定)。例えば、カメラ機能のオブジェクトaにタッチ動作が行われたため、制御部9が、このタッチ動作にかかるオブジェクトaのガイド表示プログラム82を、記憶部8から読み込んで実行している。これにより、カメラ機能についてのガイドGがタッチパネル部2の表示部22に表示されている。また、ガイドGが対応するオブジェクトaから吹き出し表示されている。このステップST08の後に、ステップST03に戻る。
【0042】
ステップST09では、制御部9が、選択メニューMをタッチパネル部2に表示させる(図6参照)。この選択メニューMは、ステップST01にて検出されたタッチ動作にかかるオブジェクトについて、その機能の実行および実行キャンセルを選択できるメニューであり、タッチパネル部2の表示部22に表示される。この選択メニューMは、設定時間t2の経過後(t≧t2)に表示される(ステップST07の肯定判定)。例えば、オブジェクトaに対するタッチ動作が検出されると、制御部9が選択メニュー表示プログラム83を記憶部8から読み込んで実行している。これにより、オブジェクトaに対応するカメラ機能についての実行ボタン(起動ボタン)および実行キャンセルボタン(起動キャンセルボタン)が選択メニューMとして選択可能に表示されている。また、選択メニューMがガイドGと共に吹き出し内に表示されている。これにより、ガイドGを参照しながら、カメラ機能の実行/キャンセルを選択できるようになっている。このステップST09の後に、ステップST03に戻る。
【0043】
ステップST10では、制御部9が選択メニューMの表示中か否かを判定する。このステップST10にて、制御部9が選択メニューMの表示中であると判定した場合には、ステップST11に進み、制御部9が選択メニューMの表示中でないと判定した場合には、ステップST13に進む。
【0044】
ステップST11では、制御部9が選択メニューMの表示(図6参照)をそのまま維持させる。すなわち、すでに設定時間t2が経過して選択メニューMが表示されているときに(ステップST07の肯定判定およびステップST09)、リリース動作が検出された場合(ステップST05の肯定判定)には、選択メニューMの表示がそのまま維持される。このステップST11の後に、ステップST03に戻る。
【0045】
ステップST12では、制御部9は、選択メニューMから実行ボタンおよびキャンセルボタン(図6参照)のいずれが選択されたかを判定する。そして、実行ボタンが選択された場合には、肯定判定が行われ、キャンセルボタンが選択された場合には、否定判定が行われる。このステップST12にて、制御部9が、選択メニューMから実行ボタンが選択されたと判定した場合には、ステップST13に進み、制御部9が、選択メニューMからキャンセルボタンが選択されたと判定した場合には、ステップST14に進む。
【0046】
ステップST13では、制御部9がタッチ動作にかかるオブジェクトに対応する機能を実行する。このオブジェクト機能の実行には、選択メニューMを経由する場合と経由しない場合の2つのルートがある。すなわち、(a)選択メニューMの表示前にリリース動作が検出された場合(ステップST05の肯定判定およびステップST10の否定判定)には、選択メニューMが表示されることなく、タッチ動作にかかるオブジェクトの機能が実行される。例えば、オブジェクトに対するタッチ動作の検出から短時間(t<t2)のうちにリリース動作が検出された場合が該当する。また、(b)選択メニューMの表示後に、この選択メニューMから実行ボタンが選択された場合(ステップST09およびステップST12の肯定判定)にも、タッチ動作にかかるオブジェクトの機能が実行される。このとき、実行ボタンの選択後に、選択メニューMが消去される。なお、オブジェクトの機能の実行は、制御部9が記憶部9からオブジェクトに対応するオブジェクト機能プログラムを読み込んで実行することにより実現される。このステップST13の後に、処理が終了される。
【0047】
ステップST14では、制御部9は、選択メニューMからキャンセルボタンが選択されたときに(ステップST12の否定判定)、タッチ動作にかかるオブジェクトに対応する機能の実行をキャンセルする。また、その後に、制御部9がガイドメニューGおよび選択メニューMを消去する。このステップST14の後に、ステップST01に戻る。
【0048】
ステップST15では、タッチ動作にかかるオブジェクトからのスイープ動作が検出されたときに(ステップST03の肯定判定)、このスイープ動作がオブジェクトを選択メニューMに移動させる動作か否かが判定される。なお、未だ選択メニューMが表示されていない場合には、否定判定が行われる。このステップST15にて、肯定判定が行われた場合には、ステップST12に進み、否定判定が行われた場合には、ステップST16に進む。
【0049】
ステップST16では、制御部9がオブジェクトの表示位置を移動させる。例えば、選択メニューMの表示(ステップST09)前に、タッチ動作にかかるオブジェクトからのスイープ動作が検出された場合には、制御部9がタッチ動作にかかるオブジェクトをスイープ動作の終点に移動させる。一方、選択メニューMの表示後にスイープ動作が検出された場合には、このスイープ動作がオブジェクトを選択メニューMに移動させる動作でないことを条件(ステップST15の否定判定)として、制御部9がタッチ動作にかかるオブジェクトをスイープ動作の終点に移動させる。また、その後に、制御部9がガイドメニューGおよび選択メニューMを消去する。このステップST16の後に、ステップST01に戻る。
【0050】
なお、このステップST16において、スイープ動作がオブジェクトを選択メニューM以外の位置に移動させる動作である場合には、(a)このオブジェクトを初期場面の位置から移動させないこと(移動のキャンセル)としても良いし、(b)このオブジェクトと共に表示ガイドGおよび選択メニューMをスイープ動作の終点に移動させても良い。
【0051】
なお、この実施の形態では、オブジェクトaに対する接触動作が所定時間t1以上継続して検出されたときに(リリース動作あるいはスイープ動作の検出がないときに)、制御部9がオブジェクトaに対応する機能のガイドGを表示部22に表示させている(ステップST06の肯定判定およびステップST08)(図3および図5参照)。このとき、さらに、オブジェクトaに対する接触動作が所定時間t1よりも長い時間t3以上継続して検出された場合には、制御部9が上記のガイドGよりも詳細なガイドG’を表示部22に表示させても良い(図9参照)。
【0052】
あるいは、オブジェクトaに対応する機能のガイドG’’が表示部22に表示されているときに、さらに、オブジェクトaに対する接触動作が所定時間t1よりも長い時間t3以上継続して検出された場合には、制御部9がこのオブジェクトaの隣に配置されたオブジェクトbのガイドを表示部22に表示させても良い(図10参照)。例えば、カメラ機能のオブジェクトaに対する接触動作が長い時間t3継続して検出された場合には、オブジェクトaの隣にあるオブジェクトbに対応する音楽再生機能のガイドG’’が表示部22に表示される。このとき、先のカメラ機能のガイドGが消去される。
【0053】
以上説明したように、この携帯電子機器1は、所定の機能に対応するオブジェクトを表示する表示部22と、この表示部22に対応して配されると共に表示部22に対する外部からの接触動作(接触による入力操作)を検出する検出部21と、この検出部21により検出される接触動作に応じて表示部22の表示内容を制御する制御部9と、を備える(図2参照)。また、制御部9は、ステップST01にて、表示部22に表示されたオブジェクトに対する接触動作(例えば、タッチ動作)が検出された場合に、ステップST09にて、このオブジェクトに対応する機能の実行ボタンおよびキャンセルボタン(選択メニューM)を表示部22に表示させる(図3および図6参照)。
【0054】
かかる構成では、表示されたオブジェクトに対する接触動作に所定の基本制御が割り当てられているときに、タッチ動作後の基本制御の実行およびキャンセルをオブジェクトに対する接触動作後に任意に選択できる利点がある。例えば、オブジェクトに対するタッチ動作およびリリース動作の組み合わせに対してオブジェクトに対応する機能の実行が割り当てられている場合には、この機能の実行をオブジェクトに対するタッチ動作後にキャンセルできる。また、例えば、オブジェクトに対するタッチ動作およびスイープ動作の組み合わせに対してオブジェクトの表示位置の移動(ドラッグ操作)が割り当てられている場合には、このオブジェクトの移動をタッチ動作後にキャンセルできる。
【0055】
また、この携帯電子機器1では、制御部9は、ステップST12にて、実行ボタンに対する接触動作(例えば、タッチ動作あるいはスイープ動作)が検出部21により検出された場合には、ステップST13にて、このオブジェクトに対応する機能を実行する。また、ステップST12にて、キャンセルボタンに対する接触動作が検出部21により検出された場合には、ステップST14にて、このオブジェクトに対応する機能の実行をキャンセルする(図3参照)。これにより、上記した基本制御の実行およびキャンセルをオブジェクトに対する接触動作後に任意に選択できる利点がある。
【0056】
また、この携帯電子機器1では、制御部9は、ステップST07にて、オブジェクトに対する接触動作が所定時間以上(t≧t2)継続して検出されたときに、ステップST09にて、上記の実行ボタンおよびキャンセルボタンを表示部22に表示させる(図3および図6参照)。かかる構成では、短時間(t<t2)の接触動作に対しては、実行ボタンおよびキャンセルボタンの表示が省略される。これにより、実行ボタンおよびキャンセルボタンが接触動作毎に煩わしく表示される事態が防止される利点がある。例えば、オブジェクトに対するタップ動作(t<t2となる時間内でのタッチ動作およびリリース動作の組み合わせ動作)には、一般的にオブジェクトに対応する機能の実行が割り当てられている。したがって、このような場合に、実行ボタンおよびキャンセルボタンの表示を省略できる。
【0057】
また、この携帯電子機器1では、オブジェクトに対する接触動作およびこの接触動作の解除動作の組み合わせ(例えば、タッチ動作とリリース動作の組み合わせ)に対して所定の基本制御が割り当てられている。このとき、制御部9は、ステップST06およびステップST05にて、オブジェクトに対する接触動作が検出されてから実行ボタンおよびキャンセルボタンの表示前に接触動作の解除動作が検出部21により検出された場合には、ステップST13にて、実行ボタンおよびキャンセルボタンの表示を中止して上記の接触動作を実行する(図3参照)。これにより、実行ボタンおよびキャンセルボタンの表示と所定の基本制御とが並行して実施される事態を防止できる利点がある。
【0058】
なお、上記に限らず、制御部9は、オブジェクトに対する接触動作が検出されてから所定時間が経過する前に接触動作の解除動作が検出部21により検出された場合には、実行ボタンおよびキャンセルボタンの表示を中止して上記の接触動作を実行することとしても良い(図示省略)。
【0059】
また、この携帯電子機器1では、制御部9は、ステップST05およびステップST10にて、実行ボタンおよびキャンセルボタンの表示後にオブジェクトに対する接触動作の解除動作が検出部21により検出された場合には、ステップST11にて、上記の基本制御の実行を中止して実行ボタンおよびキャンセルボタンの表示を継続させる(図3参照)。かかる構成では、実行ボタンおよびキャンセルボタンが表示された後は、これらの選択により、オブジェクトに対応する機能の実行あるいはキャンセルが行われる。これにより、実行ボタンの選択による機能の実行と所定の基本制御とが並行して実施される事態を防止できる利点がある。例えば、オブジェクトに対するタッチ動作およびリリース動作の組み合わせ動作に対してオブジェクトに対応する機能の実行が割り当てられているときに、リリース動作の完了時にはオブジェクトの機能が実行されず、実行ボタンの選択後にオブジェクトに対応する機能が実行される。
【0060】
また、この携帯電子機器1では、オブジェクトに対する接触の摺動動作(例えば、タッチ動作およびスイープ動作の組み合わせ動作)に対して所定の基本制御が割り当てられている。このときに、制御部9は、ステップST03にて、オブジェクトから実行ボタンまたはキャンセルボタンへの摺動動作が検出部21により検出された場合には、この摺動動作にかかる基本制御の実行をキャンセルする。かかる構成では、オブジェクトから実行ボタンまたはキャンセルボタンへの摺動動作により、オブジェクトに対応する機能の実行またはキャンセルが行われる。これにより、摺動動作によっても実行ボタンおよびキャンセルボタンの選択を行い得る利点がある。なお、実行ボタンおよびキャンセルボタン以外の位置への摺動動作が検出された場合には、原則通りに基本制御(例えば、摺動動作の終点へのオブジェクトの移動)が実施される。
【0061】
また、この携帯電子機器1では、制御部9は、ステップST06にて、オブジェクトに対する接触動作が所定時間t1以上継続して検出されたときに、ステップST08にて、オブジェクトに対応する機能のガイドGを表示部22に表示させる(図3および図5参照)。これにより、接触動作にかかるオブジェクトについてガイドGを表示できる利点がある。なお、ガイドGの表示は、実行ボタンおよびキャンセルボタンの表示と同時に行われても良い(図6参照)。
【0062】
また、この携帯電子機器1では、制御部9は、オブジェクトに対する接触動作が所定時間t1よりも長い時間t3以上継続して検出されたときに、上記のガイドGよりも詳細なガイドG’’を表示部22に表示させることが好ましい(図9参照)。これにより、さらに詳細なガイド表示を行い得る利点がある。
【0063】
また、この携帯電子機器1では、制御部9は、オブジェクトに対する接触動作が所定時間t1よりも長い時間t3以上継続して検出されたときに、このオブジェクトの隣にある他のオブジェクトに対応する機能のガイドG’’を表示部22に表示させても良い(図10参照)。これにより、隣のオブジェクトのガイド表示を行い得る利点がある。
【0064】
なお、上記実施形態では、上記制御を複数のプログラムで実行したが、これらのプログラムを1つのプログラムとしてもよい。例えば、ガイド表示を実現するためのガイド表示プログラム82、選択メニュー表示を実現するための選択メニュー表示プログラム83、タッチパネル部2及び入力部3に入力された操作に基づいた制御を実現するための入力制御プログラム84を1つの入力制御プログラムとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0065】
以上のように、この発明にかかる携帯電子機器、携帯電子機器の制御方法および入力制御プログラムは、タッチパネル部で入力を検出する場合に有用である。
【符号の説明】
【0066】
1 携帯電子機器、2 タッチパネル部、21 検出部、22 表示部、3 入力部、4 電源部、5 通信部、51 アンテナ、6 レシーバ、7 マイク、8 記憶部、81a〜81d オブジェクト機能プログラム、82 ガイド表示プログラム、83 選択メニュー表示プログラム、9 制御部、10 筐体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の機能に対応するオブジェクトを表示する表示部と、
前記表示部に対応して配されると共に前記表示部に対する外部からの接触動作を検出する検出部と、
前記検出部により検出される接触動作に応じて前記表示部の表示内容を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記表示部に表示された前記オブジェクトに対する接触動作が検出された場合に、前記オブジェクトに対応する機能の実行ボタンおよびキャンセルボタンを前記表示部に表示させることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記実行ボタンに対する接触動作が前記検出部により検出された場合には前記オブジェクトに対応する機能を実行し、前記キャンセルボタンに対する接触動作が前記検出部により検出された場合には前記オブジェクトに対応する機能の実行をキャンセルする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、前記オブジェクトに対する接触動作が所定時間t2以上継続して検出されたときに、前記実行ボタンおよび前記キャンセルボタンを前記表示部に表示させる請求項1または2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記オブジェクトに対する接触動作および前記接触動作の解除動作の組み合わせに対して所定の基本制御が割り当てられているときに、
前記制御部は、前記オブジェクトに対する接触動作が検出されてから前記実行ボタンおよび前記キャンセルボタンの表示前に前記接触動作の解除動作が前記検出部により検出された場合には、前記実行ボタンおよび前記キャンセルボタンの表示を中止して前記接触動作を実行する請求項3に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記実行ボタンおよび前記キャンセルボタンの表示後に前記オブジェクトに対する前記接触動作の解除動作が前記検出部により検出された場合には、前記基本制御の実行を中止して前記実行ボタンおよび前記キャンセルボタンの表示を継続させる請求項4に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記オブジェクトに対する接触の摺動動作に対して所定の摺動基本制御が割り当てられているときに、
前記制御部は、前記オブジェクトから前記実行ボタンまたは前記キャンセルボタンへの前記摺動動作が前記検出部により検出された場合には、前記摺動基本制御の実行をキャンセルする請求項1〜5のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記オブジェクトに対する接触動作が所定時間t1以上継続して検出されたときに、前記オブジェクトに対応する機能のガイドを前記表示部に表示させる請求項1〜6のいずれか一つに記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記オブジェクトに対する接触動作が所定時間t1よりも長い時間t3以上継続して検出されたときに、前記ガイドよりも詳細なガイドを前記表示部に表示させる請求項7に記載の携帯電子機器。
【請求項9】
前記制御部は、前記オブジェクトに対する接触動作が所定時間t1よりも長い時間t3以上継続して検出されたときに、前記オブジェクトの隣にある他のオブジェクトに対応する機能のガイドを前記表示部に表示させる請求項7に記載の携帯電子機器。
【請求項10】
所定の機能に対応するオブジェクトを表示部に表示するステップと、
前記表示部に対する外部からの接触動作を検出するステップと、
検出された前記接触動作に応じて前記表示部の表示内容を制御するステップと、
前記表示部に表示された前記オブジェクトに対する接触動作が検出された場合に、前記オブジェクトに対応する機能の実行ボタンおよびキャンセルボタンを前記表示部に表示させるステップと、を備えることを特徴とする携帯電子機器の制御方法。
【請求項11】
表示部を備える携帯電子機器の制御部を機能させるための制御プログラムであって、
前記制御部に、
所定の機能に対応するオブジェクトを前記表示部に表示させ、
前記表示部に対する外部からの接触動作がされたときに、前記接触動作に応じて前記表示部の表示内容を制御させ、且つ、
前記表示部に表示された前記オブジェクトに対する接触動作が検出された場合に、前記オブジェクトに対応する機能の実行ボタンおよびキャンセルボタンを前記表示部に表示させる、処理を実行させることを特徴とする入力制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−89940(P2012−89940A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−232900(P2010−232900)
【出願日】平成22年10月15日(2010.10.15)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】