説明

携帯電子機器

【課題】回路基板の実装面積を確保することができる携帯電子機器を提供すること。
【解決手段】筐体2の内部に配置され、一方の面72に基準電位パターン73が形成された回路基板70と、回路基板70の一方の面72側に配置される導電性のケース部材60と、基準電位パターン73とケース部材60との間に配置されると共に基準電位パターン73及びケース部材60に圧接する導電性の導通部材78と、導通部材78の近傍に配置され、導通部材78の回路基板70の一方の面72に沿う方向への弾性変形を規制する規制部74と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機などの携帯電子機器における筐体には、電子部品が搭載(実装)された回路基板が内蔵されている。回路基板に実装される電子部品には、例えば、無線通信用の高周波回路部品のように電磁波などの外部からのノイズに影響を受けやすいものも多い。このようなノイズに影響を受けやすい電子部品については、ケース部材(シールドケース)で覆って、外部からのノイズをシールド(遮蔽)する必要がある。また、回路基板に実装される電子部品には、ノイズを発生させるものもある。このようなノイズを発生させる電子部品についても、ケース部材(シールドケース)で覆ってノイズが外部へ伝播することを防ぐことが求められる場合がある。
【0003】
また、ケース部材を回路基板に載置する場合に、シールド機能を高めるために、ケース部材と回路基板との間に導電性の導通部材を配置する携帯電子機器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の携帯電子機器は、導通部材が弾性変形可能に構成されているため、ケース部材と回路基板との間の密着度が向上して、電磁波などのノイズをシールド(遮蔽)するシールド機能を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−31538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の携帯電子機器においては、導通部材は、ケース部材と回路基板とに挟み込まれることにより、回路基板における一方の面に沿う方向に延びるように弾性変形される。そのため、回路基板の実装面積が制限される場合があった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、回路基板の実装面積を確保することができる携帯電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、筐体と、前記筐体の内部に配置され、一方の面に基準電位パターンが形成された回路基板と、前記回路基板の前記一方の面側に配置される導電性のケース部材と、前記基準電位パターンと前記ケース部材との間に配置されると共に前記基準電位パターン及び前記ケース部材に圧接する導電性の導通部材と、前記導通部材の近傍に配置され、前記導通部材の前記回路基板の前記一方の面に沿う方向への弾性変形を規制する規制部と、を備える携帯電子機器に関する。
【0008】
また、前記回路基板の前記一方の面側に実装される第1電子部品を備え、前記規制部は、前記第1電子部品であることが好ましい。
【0009】
また、前記回路基板に配置される電気回路を備え、前記第1電子部品は、前記電気回路から電気的に切り離されたダミー部品であることが好ましい。
【0010】
また、前記回路基板は、基準電位部を有し、前記回路基板の前記基準電位パターンは、前記基準電位部に電気的に接続され、前記第1電子部品は、前記基準電位部に電気的に接続される基準電位接続部を有し、前記導通部材は、前記基準電位接続部に当接することが好ましい。
【0011】
また、前記基準電位接続部における全部又は一部は、前記回路基板の前記一方の面に沿う方向において前記導通部材に対向して配置されることが好ましい。
【0012】
また、前記第1電子部品は、発熱することにより外部に放熱する放熱部を有する発熱性電子部品であり、前記導通部材は、前記放熱部に当接することが好ましい。
【0013】
また、前記ケース部材は、板状のベース部と、前記ベース部から前記回路基板の前記一方の面側に突出して形成される突出部とを有し、前記規制部は、前記突出部であることが好ましい。
【0014】
また、前記ケース部材は、板状のベース部と、前記ベース部から前記回路基板の前記一方の面側に突出して形成される突出部とを有し、前記規制部は、前記突出部を更に含むことが好ましい。
【0015】
また、前記突出部は、前記回路基板の厚さ方向において前記第1電子部品に対向して配置されると共に、前記第1電子部品の前記回路基板の厚さ方向への移動を規制することが好ましい。
【0016】
また、前記回路基板の前記一方の面側に配置され、前記導通部材と接触した場合に電気的に短絡される第2電子部品を備え、前記規制部は、前記導通部材と前記第2電子部品との間に配置されることが好ましい。
【0017】
また、前記導通部材は、前記回路基板の前記一方の面に実装可能な表面実装型ガスケットからなることが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、回路基板の実装面積を確保することができる携帯電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯電話機1を、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを開いた状態で示す斜視図である。
【図2】図1に示す携帯電話機1の操作部側筐体2の分解斜視図である。
【図3A】第1実施形態における回路基板70の第1面72側にシールドケース60が配置された状態で回路基板70の第1面72側から視た平面図である。
【図3B】第1実施形態における導通部材78の弾性変形が第1電子部品74に規制される状態を示す図であり、図3AにおけるA−A線断面図である。
【図4】第2実施形態における導通部材78の弾性変形が第1電子部品74Aに規制される状態を示す図であり、図3Bに対応する図である。
【図5】第3実施形態における導通部材78の弾性変形が第1電子部品74Bに規制される状態を示す図であり、図3Bに対応する図である。
【図6A】第4実施形態における回路基板70の第1面72側にシールドケース60が配置された状態で回路基板70の第1面72側から視た平面図である。
【図6B】第4実施形態における導通部材78の弾性変形が突出部65に規制される状態を示す図であり、図6AにおけるB−B線断面図である。
【図7】第5実施形態における導通部材78の弾性変形がコネクタ74C及び突出部65Aに規制される状態を示す図であり、図3B及び図6Bに対応する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の携帯電子機器の好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、本発明の携帯電子機器の一実施形態としての携帯電話機1の基本構造について、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る携帯電話機1を、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを開いた状態で示す斜視図である。
【0021】
携帯電話機1は、折り畳み型の携帯電話機1であって、略直方体形状の筐体としての操作部側筐体2と、略直方体形状の表示部側筐体3と、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを連結する連結部4と、を備える。
【0022】
操作部側筐体2は、その外面が、フロントケース21及びリアケース22を主体として構成されている。フロントケース21は、操作部側筐体2の前面2a側を構成する。操作部側筐体2の前面2aは、携帯電話機1を折り畳んだ状態で表示部側筐体3と向かい合う面である。リアケース22は、前面2aと反対側の面である背面2b側を構成する。
【0023】
フロントケース21は、操作キー群11が前面2aに露出するように構成されている。操作キー群11は、各種設定、電話帳機能、メール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字、メール等の文字等を入力するためのテンキー等の入力操作キー14と、各種操作における決定、上下左右方向のスクロール等を行う決定操作キー15と、から構成されている。
【0024】
操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や、起動されているアプリケーションの種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。携帯電話機1は、操作キー群11を構成する各キーが使用者により押圧されることで、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
【0025】
操作部側筐体2の前面2aには、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部12が形成されている。音声入力部12は、操作部側筐体2の長手方向における連結部4とは反対側の端部近傍に配置される。つまり、音声入力部12は、携帯電話機1の開状態において長手方向の一方の端部側に配置される。
【0026】
操作部側筐体2の側面2cには、例えば、外部機器(例えば、ホスト装置)とデータの送受信を行うためのインターフェース、ヘッドホン/マイク端子、着脱可能な外部メモリのインターフェース、バッテリを充電するための充電端子が設けられている。
操作部側筐体2の内部構造については、後述する。
【0027】
次に、表示部側筐体3について説明する。表示部側筐体3は、図1に示すように、その外面が、フロントケース30a、カバー部材33及びリアケース30bを主体として構成されている。また、表示部側筐体3の前面3aは、フロントケース30a及びカバー部材33を主体として構成されている。前面3aは、携帯電話機1を折り畳んだ状態で操作部側筐体2と向かい合う面である。表示部側筐体3の背面3bは、リアケース30bを主体として構成されている。表示部側筐体3の背面3bは、前面3aとは反対側の面である。
【0028】
表示部側筐体3内には、各種情報を表示させる液晶モジュール(図示せず)が配置されている。この液晶モジュールは、その一方の面に設けられた表示部が、透明部分を主体とするカバー部材33を介して、フロントケース30aに形成された開口部から表示部側筐体3の前面3aに露出するように配置されている。
【0029】
また、フロントケース30aには、通話の相手側の音声を出力する音声出力部31が形成されている。音声出力部31は、表示部側筐体3の長手方向における連結部4とは反対の端部側に配置される。つまり、音声出力部31は、携帯電話機1の開状態における表示部側筐体3側の端部近傍に配置される。
【0030】
操作部側筐体2と表示部側筐体3とは、図1に示すように、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とが連結部4を介して開閉可能に連結されている。つまり、連結部4は、表示部側筐体3と操作部側筐体2とを開閉軸Iを中心に開閉可能に連結している。
【0031】
携帯電話機1は、連結部4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを互いに開いた状態にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態にしたりできる。
【0032】
次に、操作部側筐体2の内部構造の第1実施形態について、図2から図3Bを参照しながら説明する。図2は、図1に示す携帯電話機1の操作部側筐体2の分解斜視図である。図3Aは、第1実施形態における回路基板70の第1面72側にシールドケース60が配置された状態で回路基板70の第1面72側から視た平面図である。図3Bは、第1実施形態における導通部材78の弾性変形が第1電子部品74に規制される状態を示す図であり、図3AにおけるA−A線断面図である。
【0033】
操作部側筐体2は、図2に示すように、フロントケース21と、上述した操作キー群11を構成するキーシート40と、フレキシブル配線基板50と、ケース部材としてのシールドケース60と、導通部材78と、回路基板70と、メインアンテナ90と、リアケース22と、バッテリ80と、バッテリカバー81と、を備える。
【0034】
フロントケース21とリアケース22とは、互いの凹状の内側面が向き合うように配置され、互いの外周縁が重なり合うようにして結合される。フロントケース21とリアケース22との間には、キーシート40と、フレキシブル配線基板50と、シールドケース60と、導通部材78と、回路基板70と、メインアンテナ90とが挟まれるようにして内蔵される。
【0035】
フレキシブル配線基板50は、図2に示すように、フロントケース21側の面に複数のキースイッチ51,52,53を有し、シールドケース60上に載置される。フレキシブル配線基板50のキースイッチ51,52,53は、椀状に湾曲して立体的に形成された金属板のメタルドームを有する構造になっている。メタルドームは、その椀状形状の頂点が押圧されると、フレキシブル配線基板50の表面に印刷された不図示の電気回路に形成されるスイッチ端子に接触して電気的に導通する。なお、フレキシブル配線基板50は、複数の絶縁フィルムの間に配線を挟み込んだものである。
【0036】
キーシート40は、シリコンゴム製のシート41の表面に複数のキートップ42,43,44が接着剤により貼り付けられて構成される。キーシート40における複数のキートップ42,43,44は、フレキシブル配線基板50のキースイッチ51,52,53とそれぞれ重なり合う位置に配置されると共に、フロントケース21に形成されるキー孔21a,21b,21cからそれぞれ露出するように配置される。
【0037】
メインアンテナ90は、不図示の配線を介して回路基板70に接続される。メインアンテナ90は、高周波信号を受信又は送信する。
【0038】
リアケース22の外側には、開口が設けられており、この開口には、バッテリ80が装脱可能に収納される。バッテリ80の外側は、バッテリカバー81に覆われる。
【0039】
次に、回路基板70、シールドケース60及び導通部材78について説明する。なお、以下の各実施形態において、回路基板70の第1面72に沿う方向で且つ操作部側筐体2の長手方向に直交する方向を第1方向D1という(図2参照)。
【0040】
回路基板70は、略長方形状に形成される。回路基板70は、図2に示すように、一方の面としての第1面72がフロントケース21側に位置するように配置される。回路基板70における第1面72には、基準電位パターン73が形成される。基準電位パターン73は、所定の幅を有して形成される。また、回路基板70は、携帯電話機1の基準電位である基準電位部(不図示)を有する。基準電位パターン73は、基準電位部に電気的に接続される。基準電位パターン73の電位は、基準電位部と同じく携帯電話機1の基準電位である。
【0041】
基準電位パターン73は、外縁パターン部73aと、外縁パターン部73aに連続して形成されるパターン凸部73bとを有する。外縁パターン部73aは、回路基板70の周縁に沿うように形成される。パターン凸部73bは、外縁パターン部73aの幅方向に並んで回路基板70の内部側に突出して形成される。
パターン凸部73bは、回路基板70の長手方向における略中央の位置において、第1方向D1の一方の端部側の外縁パターン部73aから回路基板70の内部側に向かうように連続して形成される。パターン凸部73bは、所定の長さだけ延びるように突出して形成される。
【0042】
回路基板70の第1面72には、規制部としての第1電子部品74及び複数の第2電子部品71が実装される。複数の第2電子部品71は、回路基板70に搭載されることにより電気回路を構成する。第2電子部品71により構成される電気回路としては、例えば、RF(Radio Frequency)回路、CPU回路、電源回路等の回路ブロックが挙げられる。これら複数の第2電子部品71は、回路基板70上及び回路基板70の内部に設けられた配線(図示せず)等により電気的に接続される。
【0043】
本実施形態においては、複数の第2電子部品71は、回路基板70における略中央部に配置される第2電子部品71Aと、回路基板70における長手方向の連結部4側において第1方向D1に並んで配置される2つの第2電子部品71B,71Cと、回路基板70における長手方向の連結部4とは反対側において第1方向D1に並んで配置される2つの第2電子部品71D,71Eとである。
【0044】
第2電子部品71は、携帯電話機1の基準電位に電気的に接続された場合に、電気的に短絡(ショート)する場合がある。第2電子部品71が電気的に短絡(ショート)した場合には、第2電子部品71の破壊や、電気回路の誤動作を引き起こす要因となる。例えば、第2電子部品71が電気的に短絡(ショート)する場合とは、第2電子部品71が基準電位パターン73に電気的に接続される場合がある。
【0045】
第1電子部品74は、回路基板70におけるパターン凸部73bと所定の第2電子部品71Aが実装される部分との間に配置される。具体的には、第1電子部品74は、回路基板70の幅方向である第1方向D1において、第2電子部品71Aが実装される部分とパターン凸部73bとの間に実装される。これにより、第1電子部品74は、パターン凸部73bに当接して配置される後述する導通部材78と所定の第2電子部品71Aとの間に配置される。
第1電子部品74は、パターン凸部73bの近傍に配置される。本実施形態においては、第1電子部品74は、パターン凸部73bよりも回路基板70の内部側に、パターン凸部73bと第1方向D1において隣り合う位置に実装される。これにより、第1電子部品74は、パターン凸部73bに当接して配置される後述する導通部材78の近傍に実装される。
【0046】
第1電子部品74は、電気回路等の回路ブロックから電気的に切り離されたダミー部品である。第1電子部品74は、例えば、略直方体形状の電子部品である。第1電子部品74は、電気回路等の回路ブロックに電気的に接続されていない電子部品である。第1電子部品74は、例えば、0(ゼロ)Ω抵抗のチップ部品である。
【0047】
図2から図3Bに示すように、シールドケース60は、回路基板70の第1面72側に配置される。シールドケース60は、回路基板70側が開放された箱形状を有しており、回路基板70の第1面72側に実装された第1電子部品74及び複数の第2電子部品71を覆うように配置される。
【0048】
シールドケース60は、導電性を有する部材により形成される。シールドケース60は、回路基板70の第1面72に実装された第1電子部品74及び複数の第2電子部品71を覆うように配置されることにより、電磁波などのノイズをシールド(遮蔽)する。
【0049】
シールドケース60は、上面を構成する板状のベース部61と、ベース部61から回路基板70の第1面72側に突出して形成されるリブ部62とを備える。ベース部61は、回路基板70に平行に配置される。リブ部62は、ベース部61の外縁からベース部61に直交する方向に延びて形成される。
【0050】
リブ部62は、外縁パターン部73aに対応するように形成される。リブ部62は、回路基板70に実装される第1電子部品74及び複数の第2電子部品71のうち最も高さのある電子部品の高さと同等又はそれよりも十分に高くなるように形成される。
シールドケース60は、金属材料により形成されるものの他、骨格を樹脂により形成し、その表面に導体膜を形成したものであってもよい。
【0051】
リブ部62は、外縁パターン部73aに対応して形成される対向部63を有する。対向部63は、リブ部62におけるベース部61と反対側の端部(端面)に形成される。ケース部材60が回路基板70に載置された状態において、対向部63は、外縁パターン部73aに対向するように配置される。
【0052】
対向部63は、リブ部62において、ベース部61から外縁パターン部73a側に向かって最も突出した位置に形成される。対向部63は、シールドケース60が回路基板70に載置された状態において、回路基板70における外縁パターン部73aに接触する。これにより、シールドケース60は、回路基板70における基準電位パターン73と電気的に導通する。
【0053】
シールドケース60は、例えば、対向部63と外縁パターン部73aとを半田付けすることにより回路基板70に取り付けられる。なお、シールドケース60の回路基板70への取り付け構造は、限定されない。例えば、不図示のネジ部材で回路基板70に取り付けられることにより、対向部63と外縁パターン部73aとが接触するように配置されていてもよい。
【0054】
導通部材78は、回路基板70の厚さ方向において、シールドケース60におけるベース部61とパターン凸部73bとの間に配置される。導通部材78は、パターン凸部73b及びベース部61に当接して配置される。導通部材78は、基準電位パターン73とシールドケース60とを電気的に導通させる導電性を有する部材である。
【0055】
導通部材78は、基準電位パターン73とシールドケース60とを電気的に導通させることにより、シールドケース60のシールド(遮蔽)機能を高めることができる。導通部材78は、例えば、回路基板70の第1面72に実装される表面実装型のガスケットにより構成される。
【0056】
導通部材78は、弾性変形可能に構成される。導通部材78は、パターン凸部73bとベース部61とに挟み込まれる前の状態(自然状態)において、回路基板70の第1面72からベース部61の内面までの長さよりも長く形成される。
図3Bに示すように、導通部材78は、パターン凸部73bとベース部61とに挟み込まれることにより、回路基板70の厚さ方向に押しつぶされるように弾性変形する。すなわち、導通部材78は、基準電位パターン73及びシールドケース60に圧接する。導通部材78は、回路基板70の第1面72に沿う方向に延びるように弾性変形される。弾性変形された導通部材78は、弾性力により、基準電位パターン73及びシールドケース60に密着するように付勢されている。そのため、基準電位パターン73及びシールドケース60は、導通部材78を介して電気的に安定して導通される。
【0057】
導通部材78は、第1方向D1において、シールドケース60のリブ部62と第1電子部品74との間に配置される。導通部材78は、第1方向D1において、第1電子部品74に対して所定の第2電子部品71Aとは反対側の位置に配置される。
【0058】
導通部材78は、第1電子部品74の近傍に配置される。言い換えると、前述の通り、第1電子部品74は、導通部材78の近傍に実装されている。ここで、「導通部材78の近傍」とは、第1電子部品74が導通部材78に当接して配置される場合が含まれる。
【0059】
導通部材78は、第1方向D1における第1電子部品74側において、第1電子部品74により、第1方向D1における回路基板70の内部側方向への弾性変形が規制される。つまり、第1電子部品74は、規制部として機能する。具体的には、導通部材78は、シールドケース60が回路基板70に載置されることにより形成される内部空間において、導通部材78の近傍に配置された第1電子部品(規制部)74の導通部材78に対向する側面及び上面により第1方向D1における第2電子部品71A側方向への弾性変形が規制される。
【0060】
第1実施形態の携帯電話機1によれば、以下のような効果が奏される。
第1実施形態の携帯電話機1は、基準電位パターン73におけるパターン凸部73b及びシールドケース60に挟み込まれることにより回路基板70の第1面72に沿う方向に延びるように弾性変形される導通部材78と、導通部材78の近傍に配置され、導通部材78における回路基板70の第1面72に沿う方向への弾性変形を規制する第1電子部品(規制部)74と、を備える。そのため、導通部材78は、回路基板70の第1面72に沿う方向への弾性変形が第1電子部品(規制部)74により規制される。これにより、シールド機能を備えつつ、導通部材78が弾性変形した場合に回路基板70に実装された第2電子部品71Aに接触することを抑制することができる。
【0061】
また、第1実施形態の携帯電話機1によれば、規制部は、第1電子部品74である。そのため、簡易な構成で、導通部材78における回路基板70の第1面72に沿う方向への弾性変形を規制することができる。また、回路基板70の実装面積を確保することができる。
【0062】
また、第1実施形態の携帯電話機1によれば、第1電子部品(規制部)74は、電気回路から電気的に切り離されたダミー部品である。第1電子部品(規制部)74は、例えば、0(ゼロ)Ω抵抗のチップ部品である。そのため、規制部として安価な第1電子部品74を用いることができるため、コストを低減することができる。
【0063】
また、第1実施形態の携帯電話機1によれば、第1電子部品(規制部)74は、導通部材78と所定の第2電子部品71Aとの間に配置される。そのため、第2電子部品71Aと導通部材78とが接触することを抑制することができる。これにより、第2電子部品71は、導通部材78を介して基準電位パターン73に電気的に接続されないため、電気的に短絡(ショート)されることが抑制される。
【0064】
また、第1実施形態の携帯電話機1によれば、導通部材78は、回路基板70の第1面72に実装可能な表面実装型ガスケットからなる。そのため、導通部材78を回路基板70上に実装できる。これにより、導通部材78が回路基板70上に実装できないように構成される場合と比べて、回路基板70上への配置が容易である。具体的には、導通部材78を基準電位パターン73におけるパターン凸部73b上に自動実装機により高精度で実装することができる。
【0065】
次に、本発明の携帯電話機1の他の実施形態について説明する。他の実施形態については、主として、第1実施形態とは異なる点を説明し、第1実施形態と同様の構成について同一符号を付し、説明を省略する。別の実施形態について特に説明しない点については、第1実施形態についての説明が適宜適用される。
【0066】
本発明の第2実施形態の携帯電話機1について、図4を参照しながら説明する。図4は、第2実施形態における導通部材78の弾性変形が第1電子部品74Aに規制される状態を示す図であり、図3Bに対応する図である。
第2実施形態の第1電子部品74Aは、基準電位パターン73に電気的に接続される基準電位接続部741を有する点において、第1実施形態とは異なる。
【0067】
第2実施形態の第1電子部品74Aは、図4に示すように、基準電位部に電気的に接続される基準電位接続部741を有する。第1電子部品74Aは、弾性変形された導通部材78が基準電位接続部741に当接するように配置される。具体的には、基準電位接続部741は、導通部材78が回路基板70の第1面72に沿う方向に延びるように弾性変形することにより、導通部材78に当接する。
【0068】
第1電子部品74Aとしては、例えば、高周波回路に用いられるインダクタ等のチップ部品や、電源回路に用いられるバイパスコンデンサ等のチップ部品等がある。なお、第1電子部品74Aは、チップ部品には制限されない。例えば、第1電子部品74Aの基準電位接続部741としては、第1電子部品74Aの表面を構成する金属製のケース部材が基準電位パターン73に電気的に接続される場合には、金属製のケース部材における金属部分であってもよい。
【0069】
第1電子部品74Aにおける基準電位接続部741は、全部又は一部が回路基板70の第1面72に沿う方向において、導通部材78に対向して配置される。本実施形態においては、基準電位接続部741は、第1方向D1において導通部材78に対向して配置される。
【0070】
第2実施形態の携帯電話機1によれば、第1実施形態と同様の効果を奏すると共に、以下のような効果が奏される。
第2実施形態の携帯電話機1によれば、第1電子部品74Aは、基準電位部に電気的に接続される基準電位接続部741を有する。そして、弾性変形された導通部材78は、基準電位接続部741に当接する。そのため、導通部材78と基準電位接続部741とは、導通して電気的に接続される。これにより、第1電子部品74Aの基準電位を安定させることができる。
【0071】
また、第2実施形態の携帯電話機1によれば、基準電位接続部741における全部又は一部は、回路基板70の第1面72に沿う方向において導通部材78に対向して配置される。そのため、弾性変形された導通部材78は、基準電位接続部741に安定して当接しやすくなる。また、弾性変形された導通部材78と基準電位接続部741との接触状態が安定する。これにより、第1電子部品74Aの基準電位をより安定させることができる。
【0072】
次に、本発明の第3実施形態の携帯電話機1について、図5を参照しながら説明する。図5は、第3実施形態における導通部材78の弾性変形が第1電子部品74Bに規制される状態を示す図であり、図3Bに対応する図である。
第3実施形態の第1電子部品74Bは、発熱することにより第1電子部品74Bの外部に放熱する放熱部742を有する発熱性電子部品である点及び導通部材78が熱伝導性を有する点において、第1実施形態及び第2実施形態とは異なる。
【0073】
第3実施形態の第1電子部品74Bは、図5に示すように、第1電子部品74Bの外部に放熱する放熱部742を有する発熱性電子部品である。放熱部742は、導通部材78が回路基板70の第1面72に沿う方向に延びるように弾性変形することにより、導通部材78に当接する。第1電子部品74Bとしては、例えば、発熱量の大きい電源回路等に用いられる電子部品がある。
【0074】
第3実施形態の携帯電話機1によれば、第1実施形態及び第2実施形態と同様の効果を奏すると共に、以下のような効果が奏される。
第3実施形態の携帯電話機1によれば、第1電子部品74Bは、発熱することにより第1電子部品74Bの外部に放熱する放熱部742を有する発熱性電子部品である。そして、弾性変形された導通部材78は、放熱部742に当接する。そのため、第1電子部品74Bから放出される熱は、導通部材78を介してシールドケース60に伝導される。これにより、第1電子部品74Bから放出される熱をシールドケース60側に分散させることができる。
【0075】
次に、本発明の第4実施形態の携帯電話機1について、図6A及び図6Bを参照しながら説明する。図6Aは、第4実施形態における回路基板70の第1面72側にシールドケース60が配置された状態で回路基板70の第1面72側から視た平面図である。図6Bは、第4実施形態における導通部材78の弾性変形が突出部65に規制される状態を示す図であり、図6AにおけるB−B線断面図である。
【0076】
第4実施形態の携帯電話機1は、規制部としての第1電子部品74を有しない点、シールドケース60が規制部としての突出部65を有する点において、第1実施形態とは異なる。
第4実施形態のシールドケース60は、図6A及び図6Bに示すように、規制部としての突出部65を有する。突出部65は、ベース部61から回路基板70の第1面72側に所定長さだけ突出して形成される。突出部65は、導通部材78と所定の第2電子部品71Aとの間に配置される。突出部65は、導通部材78の近傍に配置される。具体的には、突出部65は、第1方向D1において、導通部材78よりも回路基板70の内部側の位置に配置される。突出部65は、回路基板70の長手方向に所定の長さ延びるように形成される。
【0077】
導通部材78は、第1方向D1における突出部65側において、突出部65により、第1方向D1における回路基板70の内部側方向への弾性変形が規制される。つまり、突出部65は、規制部として機能する。具体的には、導通部材78は、シールドケース60が回路基板70に載置されることにより形成される内部空間において、導通部材78の近傍に配置された突出部(規制部)65の導通部材78に対向する側面及び下面により第1方向D1における第2電子部品71A側方向への弾性変形が規制される。
【0078】
第4実施形態の携帯電話機1によれば、第1実施形態と同様の効果を奏すると共に、以下のような効果が奏される。
シールドケース60は、ベース部61から回路基板70の第1面72側に突出して形成される規制部としての突出部65を有する。そのため、簡易な構成で、導通部材78における回路基板70の第1面72に沿う方向の弾性変形を規制することができる。
【0079】
次に、本発明の第5実施形態の携帯電話機1について、図7を参照しながら説明する。図7は、第5実施形態における導通部材78の弾性変形がコネクタ74C及び突出部65Aに規制される状態を示す図であり、図3B及び図6Bに対応する図である。
【0080】
第5実施形態の携帯電話機1は、規制部としての第1電子部品74を有し、且つシールドケース60が規制部としての突出部65Aを有する点において、第2実施形態と第4実施形態とを組み合わせた実施形態である。
【0081】
第5実施形態の携帯電話機1は、第5実施形態の携帯電話機1は、規制部としてのコネクタ74C(規制部)及び規制部としての突出部(規制部)65Aを有する。
導通部材78は、第1方向D1におけるコネクタ74C側において、コネクタ74C及び突出部65Aにより、第1方向D1における回路基板70の内部側方向への弾性変形が規制される。具体的には、導通部材78は、シールドケース60が回路基板70に載置されることにより形成される内部空間において、導通部材78の近傍に配置されたコネクタ(規制部)74Cの導通部材78に対向する側面及び上面、並びに、導通部材78の近傍に配置された突出部(規制部)65Aの導通部材78に対向する側面及び下面、により第1方向D1における第2電子部品71A側方向への弾性変形が規制される。
【0082】
第5実施形態の第1電子部品(規制部)74Cは、図7に示すように、コネクタである。コネクタ74Cは、略直方体形状の電子部品である。コネクタ74Cは、回路基板70の第1面72に実装される第1コネクタ745と、第1コネクタ745に接続される第2コネクタ746とを有する。第1コネクタ745は、回路基板70に設けられた不図示の配線を介して所定の第2電子部品71に接続される。
【0083】
第2コネクタ746には、フレキシブルケーブル747が接続される。フレキシブルケーブル747は、第2コネクタ746の上面に沿うように配置される。フレキシブルケーブル747は、第1方向D1における回路基板70の内部側に長く延びるように形成される。フレキシブルケーブル747は、所定の幅で帯状に形成され、柔軟性を有するシート状の配線である。
【0084】
フレキシブルケーブル747は、ケーブル本体747aと、ケーブル本体747aの外面の一部又は全部を被覆する第1導電部747bと、第1導電部747bに連続して形成される基準電位接続部としての第2導電部747cとを有する。
ケーブル本体76は、内部に配設される複数の導線(図示せず)と、ケーブル本体747aの外面を構成する絶縁部(図示せず)とを有する。第1導電部747b及び第2導電部747cは、基準電位パターン73に電気的に接続される。第2導電部747cは、第2実施形態における基準電位接続部741と同様の機能を有する。
【0085】
第1導電部747bは、ケーブル本体747aの外面に沿うように第1方向D1に長く配置される。第2導電部747cは、第2コネクタ746における導通部材78側の側面に沿って配置される。これにより、第2導電部747cは、一部又は全部が回路基板70の第1面72に沿う方向において、導通部材78に対向して配置される。
第1導電部747bは、例えば、ケーブル本体747aの外面に銀テープ等を貼り付けることにより構成される。また、第2導電部747cは、例えば、導通部材78に向かう方向に付勢する付勢力を有する部材に銀テープ等を貼り付けることにより構成される。
【0086】
第5実施形態のシールドケース60における突出部(規制部)65Aは、回路基板70の厚さ方向において第1電子部品74に対向して配置される。具体的には、突出部65Aは、ベース部61からコネクタ74Cに向けて突出するように形成される。突出部65Aは、ベース部61からコネクタ74Cの上面の近傍まで延びるように形成される。突出部65Aは、コネクタ74Cの回路基板70の厚さ方向への移動を規制する。
【0087】
第5実施形態の携帯電話機1によれば、第2実施形態及び第4実施形態と同様の効果を奏すると共に、以下のような効果が奏される。
第5実施形態の携帯電話機1は、コネクタ74C(規制部)及び突出部(規制部)65Aを有する。これにより、導通部材78における回路基板70の第1面72に沿う方向の弾性変形を一層規制することができる。
【0088】
また、第5実施形態の携帯電話機1によれば、突出部65Aは、回路基板70の厚さ方向において、コネクタ74Cのベース部61側に形成されると共に、コネクタ74Cにおける回路基板70の厚さ方向への移動を規制する。これにより、コネクタ74Cの外れや、コネクタ74Cの抜け等を低減することができる。
また、導通部材78と第2導電部747cとが接触することにより、コネクタ74Cの基準電位を安定させることができる。これにより、コネクタ74Cから放射されるノイズによる電子部品の機能低下を防止することができる。
【0089】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、規制部としての第1電子部品74の数、及び規制部としての突出部65の数は、前述の実施形態に限定されない。また、規制部としての第1電子部品74の形状や大きさ、及び規制部としての突出部65の形状や大きさは、前述の実施形態に限定されない。
【0090】
また、前述の第3実施形態においては、第1電子部品74Bは、第1電子部品74Bの外部に放熱する放熱部742を有する発熱性電子部品であるとしたが、第1電子部品74B自体が発熱するものに限定されない。例えば、発熱性電子部品としての第1電子部品74は、電気回路から電気的に切り離されたダミー部品により構成することもできる。発熱性電子部品としての第1電子部品74をダミー部品により構成した場合には、第1電子部品74は、他の電子部品から回路基板70を介して伝達される熱等を、導通部材78を介してシールドケース側に放熱することができる。
【0091】
また、前述の第5実施形態においては、突出部65Aは、シールドケース60のベース部61からコネクタ74Cの上面の近傍まで延びるように突出しているが、本発明は、これに限定されず、突出部65Aがコネクタ74Cの上面と当接してフレキシブルケーブル747を挟持する構造であってもよい。突出部65Aとコネクタ74Cとによりフレキシブルケーブル747を挟持することにより、フレキシブルケーブル747を固定し、フレキシブルケーブル747とコネクタ74Cとの電気的な接続を確保することができる。
【0092】
また、前述の実施形態においては、ケース部材60は、操作部側筐体2に設けられているが、これに限定されず、表示部側筐体3に設けられていてもよい。
また、前述の実施形態においては、本発明を操作部側筐体2に配置された回路基板70に適用したが、これに限定されない。本発明を表示部側筐体3に配置された回路基板に適用してもよい。
【0093】
また、前述の実施形態においては、連結部4により折り畳み可能な携帯電話機1の説明をしているが、このような折り畳み式ではなく、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転(ターン)式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが一つの筐体に配置され連結部を有さない型式(ストレートタイプ)でもよい。
【0094】
また、前述の実施形態は、本発明を携帯電話機に適用したものであるが、本発明は、これに限定されない。本発明は、携帯電子機器以外の電子機器、例えば、PHS(登録商標;Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等に適用することができる。
【符号の説明】
【0095】
1 携帯電話機(携帯電子機器)
2 操作部側筐体(筐体)
3 表示部側筐体
60 シールドケース(ケース部材)
70 回路基板
72 第1面(一方の面)
73 基準電位パターン
74 規制部(第1電子部品)
78 導通部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体の内部に配置され、一方の面に基準電位パターンが形成された回路基板と、
前記回路基板の前記一方の面側に配置される導電性のケース部材と、
前記基準電位パターンと前記ケース部材との間に配置されると共に前記基準電位パターン及び前記ケース部材に圧接する導電性の導通部材と、
前記導通部材の近傍に配置され、前記導通部材の前記回路基板の前記一方の面に沿う方向への弾性変形を規制する規制部と、を備える携帯電子機器。
【請求項2】
前記回路基板の前記一方の面側に実装される第1電子部品を備え、
前記規制部は、前記第1電子部品である
請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記回路基板に配置される電気回路を備え、
前記第1電子部品は、前記電気回路から電気的に切り離されたダミー部品である
請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記回路基板は、基準電位部を有し、
前記回路基板の前記基準電位パターンは、前記基準電位部に電気的に接続され、
前記第1電子部品は、前記基準電位部に電気的に接続される基準電位接続部を有し、
前記導通部材は、前記基準電位接続部に当接する
請求項2に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記基準電位接続部における全部又は一部は、前記回路基板の前記一方の面に沿う方向において前記導通部材に対向して配置される
請求項4に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記第1電子部品は、発熱することにより外部に放熱する放熱部を有する発熱性電子部品であり、
前記導通部材は、前記放熱部に当接する
請求項2から5のいずれかに記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記ケース部材は、板状のベース部と、前記ベース部から前記回路基板の前記一方の面側に突出して形成される突出部とを有し、
前記規制部は、前記突出部である
請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記ケース部材は、板状のベース部と、前記ベース部から前記回路基板の前記一方の面側に突出して形成される突出部とを有し、
前記規制部は、前記突出部を更に含む
請求項2から6のいずれかに記載の携帯電子機。
【請求項9】
前記突出部は、前記回路基板の厚さ方向において前記第1電子部品に対向して配置されると共に、前記第1電子部品の前記回路基板の厚さ方向への移動を規制する
請求項8に記載の携帯電子機器。
【請求項10】
前記回路基板の前記一方の面側に配置され、前記導通部材と接触した場合に電気的に短絡される第2電子部品を備え、
前記規制部は、前記導通部材と前記第2電子部品との間に配置される
請求項1から9のいずれかに記載の携帯電子機器。
【請求項11】
前記導通部材は、前記回路基板の前記一方の面に実装可能な表面実装型ガスケットからなる
請求項1から10のいずれかに記載の携帯電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−114710(P2011−114710A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−270654(P2009−270654)
【出願日】平成21年11月27日(2009.11.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】