説明

携帯電話機、その制御方法及びプログラム

【課題】コストや実装面積を増加させることなく、かつ、無線特性への影響を抑制しながらも、CPUとメモリ間で安定したデータ伝送を行う。
【解決手段】制御部10と、制御部10の制御によって情報の書き込み/読み出しが行われる記憶部20と、無線による情報の送受信を行う無線部30とを有し、制御部10が、記憶部20に対して情報の書き込み/読み出しを行うためのメモリI/F部13を有する携帯電話機において、制御部10は、無線部30における通信状態が予め決められた変更条件に合致するかどうかを検出する無線状態検出部14と、無線状態検出部14にて、無線部30における通信状態が予め決められた変更条件に合致していることが検出された場合、メモリI/F部13のドライブ能力を高めるドライブ能力変更部15とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機、その制御方法及びプログラムに関し、特に、CPUとメモリ間で安定したデータ伝送を行うための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機の小型化、薄型化に伴い、電気部品が搭載されるプリント基板も小型化、薄型化されている。こうしたプリント基板の小型化、薄型化のために、電源、GND、信号のパターン設計や部品配置に対する制約が多くなる傾向がある。これらの制約により、携帯電話機の各デバイス間のインタフェース信号のノイズ耐性を確保することは重要な課題となっている。
【0003】
一般的に、信号のノイズ耐性を向上させる手段としては、ダンパー抵抗やノイズ吸収用のキャパシタ追加等の対策部品追加による方法が考えられるが、高速動作が要求されるメモリインタフェースや、実装面積の制約がある携帯電話機においては、これらの対策部品による方法を制約なしで使用することは困難である。
【0004】
その他にノイズ耐性を向上させる方法としては、出力信号のドライブ能力を高めることが考えられる。しかし、ドライブ能力を高めた場合には、信号の立ち上がり/立下りが急峻となり高調波成分が増加することにより、携帯電話機の無線特性への影響が大きくなると考えられ、必要以上にドライブ能力を高めることは好ましくない。
【0005】
ここで、カメラ部による撮影機能を有する携帯電話機において、制御部とカメラ部との間でインタフェース信号を送受信するカメラインタフェースのバッファ能力を、携帯電話機の状態に応じて変更することにより、無線特性の劣化の抑制とカメラインタフェース信号のノイズ耐性の向上とを両立させる技術が、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−147449号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したような携帯電話機におけるノイズ混入の問題においては、特に、CPUとメモリ間のメモリインタフェース信号へのノイズ混入による誤動作は、携帯電話機の意図しないリセットやフリーズといった現象に直結してしまい、メモリインタフェース信号の実装設計及び検証には十分な注意が必要となる。また、携帯電話機においては、無線送信波の電力が大きくなると、携帯電話機内のメモリインタフェースへの信号への干渉も大きくなりデータ伝送への影響が出る虞れがある。
【0008】
本発明は、上述したような技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、コストや実装面積を増加させることなく、かつ、無線特性への影響を抑制しながらも、CPUとメモリ間で安定したデータ伝送を行うことができる携帯電話機、その制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明は、
制御部と、前記制御部の制御によって情報の書き込み/読み出しが行われる記憶部と、無線による情報の送受信を行う無線部とを有し、前記制御部が、前記記憶部に対して情報の書き込み/読み出しを行うためのインタフェース部を有する携帯電話機において、
前記制御部は、前記携帯電話機の動作に、予め決められた閾値を超える電力が用いられているかどうかを検出する状態検出部と、
前記状態検出部にて、前記携帯電話機の動作に前記閾値を超える電力が用いられていることが検出された場合、前記インタフェース部のドライブ能力を高めるドライブ能力変更部とを有することを特徴とする。
【0010】
また、制御部と、前記制御部の制御によって情報の書き込み/読み出しが行われる記憶部と、無線による情報の送受信を行う無線部とを有し、前記制御部が、前記記憶部に対して情報の書き込み/読み出しを行うためのインタフェース部を有する携帯電話機の制御方法であって、
前記制御部が、前記携帯電話機の動作に、予め決められた閾値を超える電力が用いられているかどうかを検出するステップと、
前記制御部が、前記携帯電話機の動作に前記閾値を超える電力が用いられていることが検出された場合、前記インタフェース部のドライブ能力を高めるステップとを有する。
【0011】
また、制御部と、前記制御部の制御によって情報の書き込み/読み出しが行われる記憶部と、無線による情報の送受信を行う無線部とを有し、前記制御部が、前記記憶部に対して情報の書き込み/読み出しを行うためのインタフェース部を有する携帯電話機を制御するためのプログラムであって、
コンピュータに、
前記携帯電話機の動作に、予め決められた閾値を超える電力が用いられているかどうかを検出する手順と、
前記携帯電話機の動作に前記閾値を超える電力が用いられていることが検出された場合、前記インタフェース部のドライブ能力を高める手順とを実行させる。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように本発明においては、携帯電話機の動作に予め決められた閾値を超える電力が用いられているという、メモリインタフェース信号へのノイズの影響が懸念される場合に、記憶部に対して情報の書き込み/読み出しを行うためのインタフェース部のドライブ能力を高める構成としたため、無線特性への影響を抑制しながらもCPUとメモリ間で安定したデータ伝送を行うことができるとともに、ノイズ対策部品追加により対策するものと比較してコストや実装面積の削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の携帯電話機の実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示した携帯電話機の制御方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1に示した携帯電話機の制御方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の携帯電話機の他の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】図4に示した携帯電話機の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の携帯電話機の実施の一形態を示すブロック図である。
【0016】
本形態は図1に示すように、制御部10と、制御部10の制御によって情報の書き込み/読み出しが行われる記憶部20と、無線による情報の送受信を行う無線部30とを有し、その他に、キーパッドやタッチパネル等で構成される操作部(不図示)や、各種情報の表示を行うLCD等で構成される表示部(不図示)等が設けられている。
【0017】
制御部10は、携帯電話機の動作を司るCPU11と、周辺回路12とから構成され、周辺回路12には、メモリI/F部13と無線状態検出部14とドライブ能力変更部15とが設けられている。メモリI/F部13は、記憶部20に対して情報の書き込み/読み出しを行うためのインタフェース部である。無線状態検出部14は、無線部30における通信状態が予め決められた変更条件に合致するかどうかを検出するものである。また、ドライブ能力変更部15は、無線状態検出部14において、無線部30における通信状態が予め決められた変更条件に合致していることが検出された場合、メモリI/F部13のドライブ能力を、その能力が高まるように変更するものである。
【0018】
記憶部20は、主に動作プログラムの格納や各種データ保存に用いられるROM21と、プログラムの一時的なワークエリア等として使用されるRAM22とを有している。
【0019】
無線部30は、無線信号を受信する受信部31と、無線信号を送信する送信部32と、受信部31にて受信されたデータを復号化したり、送信部32にて送信すべきデータを符号化したりする無線制御部33とを有し、CDMA通信方式で採用されている基地局(不図示)からの指示に応じて、送信部32における送信電力を制御する(パワーコントロール)機能を有する。
【0020】
上記のように構成された携帯電話機においては、制御部10の制御によって、基地局を介して送信されてきたデータを受信部31にて受信したり、送信部32を介してデータを送信したりすることにより、無線部30を用いて情報の送受信が行われる。また、制御部10の制御によって、記憶部20との間にて、アドレス、データ、その他の制御信号がやりとりされ、それにより、記憶20に対して情報の書き込みや読み出しが行われる。この際、ドライブ能力変更部15の制御によって、制御部10や記憶部20からの出力信号のドライブ能力を段階的に変更することができる。
【0021】
以下に、上述した携帯電話機の制御方法について説明する。
【0022】
図2は、図1に示した携帯電話機の制御方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【0023】
制御部10の制御によって無線部30にて無線通信が開始されると(ステップS11)、無線状態検出部14において、無線部30における通信状態が、予め決められたメモリI/F部13のドライブ能力の変更条件に合致するかどうかが検出される(ステップS12)。なお、本例においては、送信部32における無線送信電力が、予め決められた閾値となる規定電力を超えているかどうかが検出されることになる。また、初期状態においては、メモリI/F部13のドライブ能力は、無線部30における無線特性に影響が及ばない程度のものとなっている。
【0024】
無線状態検出部14において、送信部32における無線送信電力が、予め決められた規定電力を超えていることが検出された場合は、ドライブ能力変更部15において、メモリI/F部13のドライブ能力が、その能力が高まるように変更される(ステップS13)。そして、メモリI/F部13のドライブ能力が高められた状態において記憶部20に対する情報の書き込みや読み出しが行われることになる。
【0025】
このように、携帯電話機における無線送信電力が大きな場合に、メモリI/F部13のドライブ能力が高まることにより、CPU11と記憶部20間のデータ伝送が、無線送信波の干渉を受けにくくなる。これにより、携帯電話機における無線送信電力が大きな場合であっても、CPU11と記憶部20間のデータ伝送が安定して行われることになる。
【0026】
また、無線状態検出部14において、送信部32における無線送信電力が、予め決められた規定電力を超えていることが検出されなかった場合は、メモリI/F部13のドライブ能力が初期状態のまま変更されない。
【0027】
その後、制御部10において、無線部30にて無線通信が継続して行われているかどうかが確認され(ステップS14)、無線部30における無線通信が終了した場合は、ドライブ能力変更部15において、メモリI/F部13のドライブ能力が初期状態に戻される(ステップS15)。
【0028】
また、無線部30にて無線通信が継続して行われている場合は、ステップS12における処理に戻り、無線状態検出部14において、送信部32における無線送信電力が、予め決められた規定電力を超えているかどうかが検出される。
【0029】
上記のように本例においては、携帯電話機における無線送信電力が、予め決められた規定電力以下の場合は、メモリI/F部13のドライブ能力が、無線部30における無線特性に影響が及ばない程度のものとなっており、携帯電話機における無線送信電力が、予め決められた規定電力を超えた場合のみ、メモリI/F部13のドライブ能力が高まることにより、無線特性への影響を抑制しながらもCPU11と記憶部20間で安定したデータ伝送を行うことができるようになる。
【0030】
ここで、CDMA/GSM/PDC等の複数の無線通信方式を採用する携帯電話機においては、上述したような無線送信電力に加え、通信方式や送信周波数帯をメモリインタフェースのドライブ能力の変更条件として設定することも考えられる。例えば、大電力でのバースト通信を行うGSM通信開始を変更条件とすることや、無線送信による干渉ノイズが特定の周波数帯に依存する場合には使用周波数帯を変更条件にすること等が考えられる。
【0031】
図3は、図1に示した携帯電話機の制御方法の他の例を説明するためのフローチャートである。
【0032】
まず、無線状態検出部14において、無線部30にて開始しようとしている無線通信方式が、予め決められた通信方式となるGSM通信方式等のように、予め決められた閾値を超える大電力を用いるものであるかどうかが検出される(ステップS21)。なお、本例においても、初期状態においては、メモリI/F部13のドライブ能力は、無線部30における無線特性に影響が及ばない程度のものとなっている。
【0033】
無線状態検出部14において、無線部30にて開始しようとしている無線通信方式が、予め決められた通信方式であることが検出された場合は、ドライブ能力変更部15において、メモリI/F部13のドライブ能力が、その能力が高まるように変更される(ステップS22)。そして、メモリI/F部13のドライブ能力が高められた状態において、無線部30にて情報の送受信が行われるとともに、記憶部20に対する情報の書き込みや読み出しが行われることになる(ステップS23)。
【0034】
このように、携帯電話機にて開始しようとしている無線通信方式が、GSM通信方式等の大電力を用いるものである場合に、メモリI/F部13のドライブ能力が高まることにより、CPU11と記憶部20間のデータ伝送が、無線送信波の干渉を受けにくくなる。これにより、携帯電話機にて開始しようとしている無線通信方式が、GSM通信方式等の大電力を用いるものであっても、CPU11と記憶部20間のデータ伝送が安定して行われることになる。
【0035】
また、無線状態検出部14において、無線部30にて開始しようとしている無線通信方式が、予め決められた通信方式であることが検出されなかった場合は、メモリI/F部13のドライブ能力が初期状態のまま変更されない。
【0036】
その後、制御部10において、無線部30にて無線通信が継続して行われているかどうかが確認され(ステップS24)、無線部30における無線通信が終了した場合は、ドライブ能力変更部15において、メモリI/F部13のドライブ能力が初期状態に戻される(ステップS25)。
【0037】
また、無線部30にて無線通信が継続して行われている場合は、ステップS24における処理が繰り返し行われることになる。
【0038】
上記のように本例においては、携帯電話機にて開始しようとしている無線通信方式が、GSM通信方式等の大電力を用いるものではない場合は、メモリI/F部13のドライブ能力が、無線部30における無線特性に影響が及ばない程度のものとなっており、携帯電話機にて開始しようとしている無線通信方式が、GSM通信方式等の大電力を用いるものである場合のみ、メモリI/F部13のドライブ能力が高まることにより、無線特性への影響を抑制しながらもCPU11と記憶部20間で安定したデータ伝送を行うことができるようになる。
【0039】
(他の実施の形態)
図4は、本発明の携帯電話機の他の実施の形態を示すブロック図である。
【0040】
本形態は図4に示すように、図1に示したものに対して、画像を撮影するカメラ部40を有するとともに、制御部110において無線状態検出部14の代わりに、撮影状態検出部114が設けられている点が異なるものである。
【0041】
カメラ部40は、画像を撮影するものであり、オートフォーカス機能やストロボ機能のように、予め決められた閾値を超える大電力を必要とするモードを有している。
【0042】
撮影状態検出部114は、カメラ部40の撮影状態が予め決められた変更条件に合致するかどうかを検出するものであり、カメラ部40において、オートフォーカス機能やストロボ機能のように、カメラ部40が有するモードのうち大電力を必要とする動作が実行されるかどうかを検出する。
【0043】
以下に、上述した携帯電話機の制御方法について説明する。
【0044】
図5は、図4に示した携帯電話機の制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0045】
制御部110の制御によってカメラ部40が起動すると(ステップS31)、撮影状態検出部114において、オートフォーカス機能やストロボ機能のように、カメラ部40が有するモードのうち大電力を必要とする動作を実行させるための指示が制御部110からカメラ部40に出されているかどうかが検出される(ステップS32)。なお、初期状態においては、メモリI/F部13のドライブ能力は、無線部30における無線特性に影響が及ばない程度のものとなっている。
【0046】
撮影状態検出部114において、オートフォーカス機能やストロボ機能のように、カメラ部40が有するモードのうち大電力を必要とする動作を実行させるための指示が制御部110からカメラ部40に出されていることが検出された場合は、ドライブ能力変更部15において、メモリI/F部13のドライブ能力が、その能力が高まるように変更される(ステップS33)。
【0047】
そして、この状態において、カメラ部40にてオートフォーカス機能やストロボ機能のような大電力を必要とする動作が実行される(ステップS34)。また、メモリI/F部13のドライブ能力が高められた状態において記憶部20に対する情報の書き込みや読み出しが行われることになる。
【0048】
このように、カメラ部40においてオートフォーカス機能やストロボ機能のような大電力を必要とする動作が実行されている場合に、メモリI/F部13のドライブ能力が高まることにより、CPU11と記憶部20間のデータ伝送が、オートフォーカス機能やストロボ機能のような大電力を必要とする動作が実行されることにより発生するノイズの干渉を受けにくくなる。これにより、カメラ部40においてオートフォーカス機能やストロボ機能のような大電力を必要とする動作が実行されている場合であっても、CPU11と記憶部20間のデータ伝送が安定して行われることになる。
【0049】
また、撮影状態検出部114において、カメラ部40が有するモードのうち大電力を必要とする動作を実行させるための指示が制御部110からカメラ部40に出されていることが検出されなかった場合は、メモリI/F部13のドライブ能力が初期状態のまま変更されない。
【0050】
その後、カメラ部40にて上述したようなオートフォーカス機能やストロボ機能の実行が終了すると、ドライブ能力変更部15において、メモリI/F部13のドライブ能力が初期状態に戻される(ステップS35)。
【0051】
そして、制御部110において、カメラ部40にて撮影動作が継続して行われているかどうかが確認され(ステップS36)、カメラ部40における撮影動作が終了した場合は、制御部110におけるカメラ部40の制御が終了する(ステップS37)。
【0052】
また、カメラ部40にて撮影動作が継続して行われている場合は、ステップS32における処理に戻り、カメラ部40が有するモードのうち大電力を必要とする動作を実行させるための指示が制御部110からカメラ部40に出されているかどうかが検出される。
【0053】
上記のように本形態においては、カメラ部40が起動していない、またはカメラ部40が起動した場合でもカメラ部40に大電力を必要とする動作を実行させるための指示が制御部110から出されていない場合は、メモリI/F部13のドライブ能力が、無線部30における無線特性に影響が及ばない程度のものとなっており、カメラ部40が起動し、カメラ部40に大電力を必要とする動作を実行させるための指示が制御部110から出されている場合のみ、メモリI/F部13のドライブ能力が高まることにより、無線特性への影響を抑制しながらもCPU11と記憶部20間で安定したデータ伝送を行うことができるようになる。
【0054】
なお、本発明においては、携帯電話機内の処理は上述の専用のハードウェアにより実現されるもの以外に、その機能を実現するためのプログラムを携帯電話機にて読取可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを携帯電話機に読み込ませ、実行するものであっても良い。携帯電話機にて読取可能な記録媒体とは、ICカードやメモリカード、あるいは、フロッピーディスク(登録商標)、光磁気ディスク、DVD、CD等の移設可能な記録媒体の他、携帯電話機に内蔵されたHDD等を指す。この記録媒体に記録されたプログラムは、例えば、制御ブロックにて読み込まれ、制御ブロックの制御によって、上述したものと同様の処理が行われる。
【符号の説明】
【0055】
10,110 制御部
11 CPU
12,112 周辺回路
13 メモリI/F部
14 無線状態検出部
15 ドライブ能力変更部
20 記憶部
21 ROM
22 RAM
30 無線部
31 受信部
32 送信部
33 無線制御部
40 カメラ部
114 撮影状態検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部と、前記制御部の制御によって情報の書き込み/読み出しが行われる記憶部と、無線による情報の送受信を行う無線部とを有し、前記制御部が、前記記憶部に対して情報の書き込み/読み出しを行うためのインタフェース部を有する携帯電話機において、
前記制御部は、前記携帯電話機の動作に、予め決められた閾値を超える電力が用いられているかどうかを検出する状態検出部と、
前記状態検出部にて、前記携帯電話機の動作に前記閾値を超える電力が用いられていることが検出された場合、前記インタフェース部のドライブ能力を高めるドライブ能力変更部とを有することを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯電話機において、
前記状態検出部は、前記無線部における通信状態が、予め決められた変更条件に合致するかどうかを検出することによって、前記携帯電話機の動作に前記閾値を超える電力が用いられているかどうかを検出し、
前記ドライブ能力変更部は、前記状態検出部にて、前記無線部における通信状態が前記変更条件に合致していることが検出された場合、前記インタフェース部のドライブ能力を高める携帯電話機。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯電話機において、
前記状態検出部は、前記無線部における無線送信電力が予め決められた規定電力を超えているかどうかを検出し、
前記ドライブ能力変更部は、前記状態検出部にて、前記無線部における無線送信電力が前記規定電力を超えていることが検出された場合、前記インタフェース部のドライブ能力を高める携帯電話機。
【請求項4】
請求項2に記載の携帯電話機において、
前記状態検出部は、前記無線部における無線通信方式が予め決められた通信方式であるかどうかを検出し、
前記ドライブ能力変更部は、前記状態検出部にて、前記無線部における無線通信方式が前記予め決められた通信方式であることが検出された場合、前記インタフェース部のドライブ能力を高める携帯電話機。
【請求項5】
請求項1に記載の携帯電話機において、
カメラ部を有し、
前記状態検出部は、前記カメラ部における撮影状態が、予め決められた変更条件に合致するかどうかを検出することによって、前記携帯電話機の動作に前記閾値を超える電力が用いられているかどうかを検出し、
前記ドライブ能力変更部は、前記状態検出部にて、前記カメラ部における撮影状態が前記変更条件に合致していることが検出された場合、前記インタフェース部のドライブ能力を高める携帯電話機。
【請求項6】
制御部と、前記制御部の制御によって情報の書き込み/読み出しが行われる記憶部と、無線による情報の送受信を行う無線部とを有し、前記制御部が、前記記憶部に対して情報の書き込み/読み出しを行うためのインタフェース部を有する携帯電話機の制御方法であって、
前記制御部が、前記携帯電話機の動作に、予め決められた閾値を超える電力が用いられているかどうかを検出するステップと、
前記制御部が、前記携帯電話機の動作に前記閾値を超える電力が用いられていることが検出された場合、前記インタフェース部のドライブ能力を高めるステップとを有する制御方法。
【請求項7】
制御部と、前記制御部の制御によって情報の書き込み/読み出しが行われる記憶部と、無線による情報の送受信を行う無線部とを有し、前記制御部が、前記記憶部に対して情報の書き込み/読み出しを行うためのインタフェース部を有する携帯電話機を制御するためのプログラムであって、
コンピュータに、
前記携帯電話機の動作に、予め決められた閾値を超える電力が用いられているかどうかを検出する手順と、
前記携帯電話機の動作に前記閾値を超える電力が用いられていることが検出された場合、前記インタフェース部のドライブ能力を高める手順とを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−169995(P2012−169995A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30957(P2011−30957)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】