説明

携帯電話機のバスモニターシステム、方法及びプログラム

【課題】携帯電話機のプログラムの不具合の再現時に不具合の解析を容易にする。
【解決手段】携帯電話機のバスモニターシステムに、メモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラ160と、メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスをメモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力するバスモニター140と、バスモニターデータと通常データを択一的に選択し、選択したデータをメモリーカードコントローラに出力するスイッチ150と、メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードを識別し識別されたメモリーカードがバスモニター専用のメモリーカードである場合にはバスモニターデータを選択するようにスイッチの切替を制御し識別されたメモリーカードが通常のメモリカードである場合には通常データを選択するようにスイッチの切替を制御する切替コントローラ114とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機のバスモニターシステムに関する。特に、本発明は、携帯電話機のプログラムの不具合の再現時に不具合の発生する場所、時間帯の解析を容易にする携帯電話機のバスモニターシステム、方法、及びコンピュータで実行するプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯電話の機能は単なる音声通信機能だけではなく、カメラ、メール、WEB閲覧、スケジュール管理といった付加的な機能が多くなっている。
それに伴い、ソフトウエアの開発規模も増大しており、不具合の入り込む可能性の増大、また、不具合を完全に払拭できていない可能性が増えているのも否めない。
前述した事象、すなわち、不具合の発生した携帯電話がエンドユーザーに渡ってしまう可能性が増大傾向にあるというこの事象を踏まえ、修正したソフトウエアをエンドユーザーに容易な方法で提供しようとするサービスを一部の通信事業者などが実施しており、そのサービス内容とは、インターネット回線を利用してのソフトウエア更新を実施するというものである。
【0003】
前述したようなサービスが必要とされる背景は、携帯電話のソフトウエアが肥大化していく中、その不具合を完全に払拭できずに市場に出てしまう可能性があることを示唆している。
また、携帯電話という性格上、様々な場面、場所で使用され、ある不具合については、特定の場所、特定の時間帯でしか不具合が発生しないということも有り得る。
【0004】
このような事象、つまり、特定の場所、特定の時間帯でのみ発生する不具合が報告された場合、まず困難になるのが、その事象を再現させることであり、不具合の性格上実験室レベルでは再現できない可能性が高い。
そのような場合、従来、不具合の発生する特定の場所、ならびに、時間帯に、実際に解析する人が赴き、不具合の再現を試みていた。
【0005】
不具合が再現できた場合、携帯電話から出力される様々なシーケンス情報を取得し、不具合原因の特定を試みていた。通常、携帯電話には外部から携帯電話機のシーケンス状態を知ることがある程度分かるように、保有しているインターフェース経由、例えば、USB(Universal Serial Bus)I/F(インターフェース)経由で、シーケンス状態を知ることが可能となっている。
【0006】
この段階では不具合が特定できない場合、ソフトウエアの詳細動作を調査する必要があり、従来では、携帯電話を模した評価ボードを不具合が発生した場所に持って行き、ICE(In−Circuit Emulator)などを使用してソフトウエアの動作を調査していた。
上述したような不具合解析には、多大なる時間と労力が必要になり、不具合を修正したソフトウエアをエンドユーザーに提供するまで時間を要してしまうという問題があった。
【0007】
また、従来技術として、ソフトウエアのサブルーチンレベルで、様々なサブルーチンがコールされたことをフラグとしてRAM(Randam Access Memory)上に残しておき、システムとして不安定になり、結果リセット等が発生した場合に、前記フラグを不揮発性メモリー(ROM(Read Only Memory)等)に保存する技術が知られている。
【0008】
しかしながら、このような従来技術では、システムが不安定になり、結果リセット等が発生した直前に実行していたソフトウエアのサブルーチンレベルの判別は可能であるが、このサブルーチン内部の実際にどの部分が不具合の原因であるかまでの判別は不可能であるという問題があった。
このような問題に関連して以下の従来技術がある。
【0009】
従来、多数の集積回路を接続するバス上のデータをダイナミックに観察するため、アドレスバス、データバス、コントロールバスで接続された集積回路と、アドレスバスとデータバスの一方とコントロールバスに接続され、イベント条件ポートとシリアルポートを有するデータバスモニター装置と、テストデータ入出力、テストクロック、テストモード選択出力、イベント条件入力の信号によりデータバスモニター装置を制御してバスモニターを行うテストバスコントロール装置と、を含むデジタルバスモニターシステムを提供するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
しかしながら、上記特許文献1では、集積回路のバスモニターを行うが、不具合解析には、多大なる時間と労力が必要になり、不具合を修正したソフトウエアをエンドユーザーに提供するまで時間を短縮し、携帯電話機のプログラムの不具合の再現時に不具合の発生する場所、時間帯の解析を容易にするものではない。
また、従来、メモリデバイスやIOデバイス等の動作確認や状態確認を高速に行うことができるバスモニター回路を提供するため、アドレス信号に対応する設定アドレス信号を保持する設定アドレスレジスタと、アドレスマスク信号を保持するアドレスマスクレジスタと、モード信号を保持するモード設定レジスタと、アドレス信号が設定アドレス信号およびアドレスマスク信号によって指定される領域内のアドレスに一致するときに、一致検出信号をアクティブ状態として出力するアドレス一致検出回路と、一致検出信号がアクティブ状態のとき、かつ、モード信号に一致するアクセスがなされたときにクロック信号を生成するクロック生成回路と、クロック信号が入力される毎に、データバス上のデータ信号を取り込んで累積演算処理を行うチェッカー回路とを有することにより、上記課題を解決するものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0011】
しかしながら、上記特許文献2では、バスモニター回路を提供するが、前述のように、不具合解析には、多大なる時間と労力が必要になり、不具合を修正したソフトウエアをエンドユーザーに提供するまで時間を短縮し、携帯電話機のプログラムの不具合の再現時に不具合の発生する場所、時間帯の解析を容易にするものではない。
また、従来、携帯電話端末装置単体で、携帯電話端末装置の制御部の動作をトレースし、制御部が正常に動作しているか否かの検証を行うため、携帯電話端末装置にトレースデータ収集機能を搭載する。携帯電話端末装置の使用時に、制御部が処理するアドレス値、のアドレス値への書込みまたは読出しを行うデータ値、タイミング値を含むトレースデータをメモリ部に記憶させ、それを表示部あるいは外部の装置に出力するものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0012】
しかしながら、上記特許文献3では、携帯電話端末装置の制御部が正常に動作しているかの検証を行うため、トレースデータをメモリ部に記憶させ、それを表示部あるいは外部の装置に出力しているが、前述のように、不具合解析には、多大なる時間と労力が必要になり、不具合を修正したソフトウエアをエンドユーザーに提供するまで時間を短縮し、携帯電話機のプログラムの不具合の再現時に不具合の発生する場所、時間帯の解析を容易にするものではない。
【0013】
また、従来、並列処理システムに対し干渉とならないデータデバック技術を提供するため、並列プロセサコンピュータシステムにおいて実行される適用業務プログラムのデバックシステムで、1つのプロセサで走行するデバックプログラムが共用メモリバスに生じるデータ事象を、データエラーを識別するために必要なブレークポイントとして識別し、バスモニタはデータ事象が共用メモリバスに生じるときそれを検出するようにプログラムされ、トレースメモリが検出されたデータ事象を時間スタンプと共に記録するために設けられ、このトレースメモリは読取られそしてこのプログラムが発生したデータエラーの決定のために分析されるものもある(例えば、特許文献4参照)。
【0014】
しかしながら、上記特許文献4では、バスモニタでデータ事情が検出されるが、前述のように、不具合解析には、多大なる時間と労力が必要になり、不具合を修正したソフトウエアをエンドユーザーに提供するまで時間を短縮し、携帯電話機のプログラムの不具合の再現時に不具合の発生する場所、時間帯の解析を容易にするものではない。
また、従来、移動体通信端末の内部状態情報を容易に収集できる外部モジュール、移動体通信端末、移動体通信システム、及び試験方法を提供することを目的とし、外部モジュールは、携帯電話端末の使用時に携帯電話端末に装着するSIMカードであって、携帯電話端末と通信を行って携帯電話端末の内部状態に関する内部状態情報を収集する内部情報収集部と、内部情報収集部が収集する内部状態情報を格納するメモリとを備えたものであり、さらに、移動体通信端末は、SIMカードが使用時に装着される携帯電話端末であって、携帯電話端末の内部状態情報を取得してSIMカードに対して出力するUIMFを備えたものもある(例えば、特許文献5参照)。
【0015】
しかしながら、上記特許文献5では、フィールド試験で携帯電話端末と通信を行って携帯電話端末の内部状態に関する内部状態情報を収集するが、本発明の課題は特にフィールド試験を用いずに携帯電話機のプログラムの不具合の再現時に不具合の発生する場所、時間帯の解析を容易にするものではない。
また、従来、ユーザの手を煩わすことなく、所望の設定を自動的に行うことが可能な移動無線端末を提供するため、メモリは、当該移動無線端末の設定情報を記憶する設定情報記憶エリアと、複数の異なるEF_IMSIにそれぞれ対応づけた、当該移動無線端末の設定情報であるユーザ別設定ファイルを記憶するユーザ別設定情報記憶エリアを備え、制御部は、当該移動無線端末の各部を統括して制御するもので、設定情報記憶エリアに記録される情報にしたがって、種々の動作制御を行い、また制御部は、新たな制御機能として、USIMカードから読み出したEF_IMSIに対応する情報を、ユーザ別設定情報記憶エリアから読み出して、設定情報記憶エリアに記録するようにしたものもある(例えば、特許文献6参照)。
【0016】
しかしながら、上記特許文献6では、移動無線端末ではUSIMカードを用いているが、携帯電話機のプログラムの不具合の再現時に不具合の発生する場所、時間帯の解析を容易にするものではない。
また、従来、バスにバスモニタ用コネクタを設けなくともバスの状態を観測できるようにするため、CPUがCPUバスとメモリコントローラと介して、RAMや第1ROMや第2ROMをアクセスする状態を、メモリコントローラ内に設けられたバスモニタで観測し、この観測により得られた情報をバスサイクル毎に順次トレースメモリに格納する。ページプリンタ等に異常が生じた場合には、トレースメモリに格納された情報を取り出して解析することにより、CPUバスの状態を知ることができ、ひいては、異常原因を追及することができるものもある(例えば、特許文献7参照)。
【0017】
しかしながら、上記特許文献7では、CPUがCPUバスとメモリコントローラと介して、RAMや第1ROMや第2ROMをアクセスする状態をバスモニタで観測し異常原因を追及するが、不具合解析には、多大なる時間と労力が必要になり、不具合を修正したソフトウエアをエンドユーザーに提供するまで時間を短縮し、携帯電話機のプログラムの不具合の再現時に不具合の発生する場所、時間帯の解析を容易にするものではない。
【0018】
【特許文献1】特開2000−148603号公報
【特許文献2】特開平9−146854号公報
【特許文献3】特開2003−78604号公報
【特許文献4】特開平4−229340号公報
【特許文献5】特開2004−80206号公報
【特許文献6】特開2002−368871号公報
【特許文献7】特開2000−293441号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、不具合を修正したソフトウエアをエンドユーザーに提供するまで時間を短縮し、携帯電話機のプログラムの不具合の再現時に不具合の発生する場所、時間帯の解析を容易にする携帯電話機のバスモニターシステム、方法及びコンピュータで実行するプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明は前記問題点を解決するために、携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力するバスモニターと、前記バスモニターからのバスモニターデータと電話帳データを含む通常使用時の通常データを択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませるためのスイッチと、前記メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードを識別し、識別されたメモリーカードが前記バスモニターからのバスモニターデータを書き込むバスモニター専用のメモリーカードである場合には前記バスモニターからのバスモニターデータを選択するように前記スイッチの切替をコントロールし、識別されたメモリーカードが前記通常データを書き込む通常のメモリカードである場合には前記通常データを選択するように前記スイッチの切替をコントロールする切替コントローラとを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステムを提供する。
【0021】
さらに、前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記メモリーカードコントローラに差し込まれているメモリーカードを識別し、差し込まれているメモリーカードがバスモニター専用のメモリーカードである場合には前記スイッチを前記バスモニターからのバスモニターデータを選択するように切り替え、前記バスモニターの起動を許可する。
【0022】
さらに、本発明は、携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上の第1のCPUから第1のメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターし第1のバスモニターデータとして出力する第1のバスモニターと、第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上の第2のCPUから第2のメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターし第2のバスモニターデータとして出力する第2のバスモニターと、前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある切替コントローラと、前記第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上にあり、電話帳データを含む通常使用時の通常データを転送するデータ転送部と、前記第2のLSIに内蔵され、前記第2のバスモニターからの第1のバスモニターデータと前記データ転送部からの通常データを択一的に選択する第1のスイッチと、前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある第1のシリアルインタフェースと、前記第2のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にあり、前記第1のシリアルインタフェースと結線される第2のシリアルインタフェースと、前記第1のバスモニターからの第1のバスモニターデータと前記第1のスイッチからの出力を択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませる第2のスイッチとを備え、前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードを識別し、第1のバスモニター又は第2のバスモニターの起動設定を判断し;識別されたメモリーカードが前記第1のバスモニター又は第2のバスモニターからのバスモニターデータを書き込むバスモニター専用のメモリカードであり、さらに、第1のバスメモリー起動が設定されている場合には第1のバスモニターからの第1のバスモニターデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし;識別されたメモリカードが前記バスモニター専用のメモリーカードであり、さらに、第2のバスメモリー起動が設定されている場合には第1のスイッチからのデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし、さらに、第1のメモリーバス、第1のシリアルインタフェース、第2のシリアルインタフェース、第2のメモリーバスを介して前記データ転送部に対して第2のバスモニターからの第2のバスモニターデータを選択するように前記第1のスイッチの切替をコントロールさせ;さらに、識別されたメモリーカードが前記通常データを書き込む通常のメモリーカードである場合には第1のスイッチからのデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし、さらに、第1のメモリーバス、第1のシリアルインタフェース、第2のシリアルインタフェース、第2のメモリーバスを介して前記データ転送部に対して前記データ転送部からの通常データを選択するように前記第1のスイッチの切替をコントロールさせることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステムを提供する。
【0023】
さらに、本発明は、携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、前記第1のLSIに内蔵され、第1のCPUから第1のメモリーへアクセスする第1のメモリーバス上にある第1のシリアルインタフェースと、前記第2のLSIに内蔵され、第2のCPUから第2のメモリーへアクセスする第2のメモリーバス上にあり、前記第1のシリアルインタフェースと結線される第2のシリアルインタフェースと、第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上の第1のCPUから第1のメモリーへのアクセスを前記第1のメモリーバス上でモニターし、さらに、前記第2のシリアルインタフェース、第1のシリアルインタフェースを介して、前記第2のLSIの第2のメモリーバス上で第2のCPUから第2のメモリーへのアクセスを前記第1のメモリバス上でモニターしバスモニターデータとして出力するバスモニターと、前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある切替コントローラと、前記第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上にあり、電話帳データを含む通常使用時の通常データを転送するデータ転送部と、前記バスモニターからのバスモニターデータと前記データ転送部からの通常データを択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませるスイッチとを備え、前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードを識別し;識別されたメモリーカードが前記バスモニターからのバスモニターデータを書き込むバスモニター専用のメモリカードである場合には前記バスモニターからのバスモニターデータを選択するように前記スイッチの切替をコントロールし、識別されたメモリーカードが前記通常データを書き込む通常のメモリーカードである場合には前記データ転送部からの通常データを選択するように前記スイッチの切替をコントロールすることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステムを提供する。
【0024】
さらに、前記バスモニター専用のメモリーカードはUIMカードである。
さらに、本発明は、携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力するバスモニターと、前記バスモニターからのバスモニターデータと電話帳データを含む通常使用時の通常データを択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませるためのスイッチと、前記携帯電話機の操作キーのうち予め定められた複数のキーが押下されている場合、前記メモリーカードコントローラに差し込まれるメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在するかを確認し、確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在する場合には前記バスモニターからのバスモニターデータを選択し前記メモリーカードに書き込むように前記スイッチの切替をコントロールし、確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在しない場合には前記通常データを選択し前記メモリーカードに書き込むように前記スイッチの切替をコントロールする切替コントローラとを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステムを提供する。
【0025】
さらに、前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記メモリーカードコントローラに差し込まれているメモリーカードを識別し、差し込まれているメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在する場合には前記スイッチを前記バスモニターからのバスモニターデータを選択するように切り替え、前記バスモニターの起動を許可する。
【0026】
さらに、前記切替コントローラは、前記通常データを選択するように前記スイッチの切替をした場合で許可の有無設定を判断し、動作中のソフトウエアのエラー状態が自発的に検出された場合には、前記スイッチを前記バスモニター側に切り替えて前記バスモニターを起動する。
さらに、前記バスモニターは、第1のLSIに内蔵するCPU、第1のメモリー、第2のLSIに内蔵する第2のメモリーが同一のメモリーバス上に接続される場合、前記CPUによる第1のメモリー、第2のメモリーへのアクセスをモニターし、バスモニターデータを出力する。
【0027】
さらに、本発明は、携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上の第1のCPUから第1のメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターし第1のバスモニターデータとして出力する第1のバスモニターと、第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上の第2のCPUから第2のメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターし第2のバスモニターデータとして出力する第2のバスモニターと、前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある切替コントローラと、前記第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上にあり、電話帳データを含む通常使用時の通常データを転送するデータ転送部と、前記第2のLSIに内蔵され、前記第2のバスモニターからの第1のバスモニターデータと前記データ転送部からの通常データを択一的に選択する第1のスイッチと、前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある第1のシリアルインタフェースと、前記第2のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にあり、前記第1のシリアルインタフェースと結線される第2のシリアルインタフェースと、前記第1のバスモニターからの第1のバスモニターデータと前記第1のスイッチからの出力を択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませる第2のスイッチとを備え、前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記携帯電話機の操作キーのうち予め定められた複数のキーが押下されている場合に前記メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在するかを確認し、第1のバスモニター又は第2のバスモニターの起動設定を判断し;確認されたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在し、さらに、第1のバスメモリー起動が設定されている場合には第1のバスモニターからの第1のバスモニターデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし;確認されたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在し、さらに、第2のバスメモリー起動が設定されている場合には第1のスイッチからのデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし、さらに、第1のメモリーバス、第1のシリアルインタフェース、第2のシリアルインタフェース、第2のメモリーバスを介して前記データ転送部に対して第2のバスモニターからの第2のバスモニターデータを選択するように前記第1のスイッチの切替をコントロールさせ;確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在しない場合には第1のスイッチからのデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし、さらに、第1のメモリーバス、第1のシリアルインタフェース、第2のシリアルインタフェース、第2のメモリーバスを介して前記データ転送部に対して前記データ転送部からの通常データを選択するように前記第1のスイッチの切替をコントロールさせることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステムを提供する。
【0028】
さらに、本発明は、携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、前記第1のLSIに内蔵され、第1のCPUから第1のメモリーへアクセスする第1のメモリーバス上にある第1のシリアルインタフェースと、前記第2のLSIに内蔵され、第2のCPUから第2のメモリーへアクセスする第2のメモリーバス上にあり、前記第1のシリアルインタフェースと結線される第2のシリアルインタフェースと、第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上の第1のCPUから第1のメモリーへのアクセスを前記第1のメモリーバス上でモニターし、さらに、前記第2のシリアルインタフェース、第1のシリアルインタフェースを介して、前記第2のLSIの第2のメモリーバス上で第2のCPUから第2のメモリーへのアクセスを前記第1のメモリバス上でモニターしバスモニターデータとして出力するバスモニターと、前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある切替コントローラと、前記第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上にあり、電話帳データを含む通常使用時の通常データを転送するデータ転送部と、前記バスモニターからのバスモニターデータと前記データ転送部からの通常データを択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませるスイッチとを備え、前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記携帯電話機の操作キーのうち予め定められた複数のキーが押下されている場合に前記メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在するかを確認し、確認されたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在する場合には前記バスモニターからのバスモニターデータを選択するように前記スイッチの切替をコントロールし、確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在しない場合には前記データ転送部からの通常データを選択するように前記スイッチの切替をコントロールすることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステムを提供する。
【0029】
さらに、前記携帯電話機に表示されるバスモニター専用の画面には、前記バスモニターの起動/停止、取得したいアドレスの範囲、アドレスとデー(日付)の関係を表示す。
さらに、本発明は、前記メモリーカードに書き込まれたバスモニターデータは前記携帯電話機の操作上からは表示部への表示を禁止する。
さらに、前記バスモニターデータが書き込まれた前記メモリーカードの領域をロックし、前記携帯電話機からパーソナルコンピュータに取り出されることを禁止する。
【0030】
さらに、前記メモリーカードに書き込まれたバスモニターデータは暗号化される。
さらに、前記メモリーカードに溜まったバスモニターデータを、インターネット回線を介して前記携帯電話機の通信事業者に送信する。
さらに、前記メモリーカードコントローラは、アスキー形式又はバイナリー形式のバスモニターデータを前記メモリーカードに書き込む。
【0031】
さらに、前記バスモニターは前記CPUからクロック信号、書き込み信号、読み出し信号、チップセレクト信号を入力し、書き込み信号、読み出し信号でタイムスタンプをラッチし、タイムスタンプのラッチ毎に時間、メモリーバス上のアドレス、データ、読み出し/書き込みの種別をモニターし前記バスモニターデータとして前記メモリーカードコントローラに差し込まれたバスモニター専用のメモリーカードに書き込ませる。
【0032】
さらに、本発明は、携帯電話機のバスモニター方法において、メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力する工程と、メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードが前記バスモニターデータを書き込むバスモニター専用のメモリーカード又は電話帳データを含む通常使用時の通常データを書き込む通常のメモリーカードであるかを識別する工程と、識別されたメモリーカードが前記バスモニター専用のメモリーカードである場合には前記バスモニター専用のメモリーカードに前記バスモニターデータを書き込む工程と、識別されたメモリーカードが前記通常のメモリーカードである場合には前記通常のメモリーカードに通常データを書き込む工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニター方法を提供する。
【0033】
さらに、携帯電話機のバスモニター方法において、前記携帯電話機の操作キーのうち複数の指定されたキーが押下されていることを判断する工程と、メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力する工程と、メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在するかを確認する工程と、確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在する場合にはメモリーカードに前記バスモニターデータを書き込む工程と、確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在しない場合にはメモリーカードに前記通常のデータを書き込む工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニター方法を提供する。
【0034】
さらに、本発明は、携帯電話機のバスモニターをコンピュータで実行するプログラムにおいて、メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力する手順と、メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードが前記バスモニターデータを書き込むバスモニター専用のメモリーカード又は電話帳データを含む通常使用時の通常データを書き込む通常のメモリーカードであるかを識別する手順と、識別されたメモリーカードが前記バスモニター専用のメモリーカードである場合には前記バスモニター専用のメモリーカードに前記バスモニターデータを書き込む手順と、識別されたメモリーカードが前記通常のメモリーカードである場合には前記通常のメモリーカードに通常データを書き込む手順とを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニターをコンピュータで実行するプログラムを提供する。
【0035】
さらに、携帯電話機のバスモニターをコンピュータで実行するプログラムにおいて、前記携帯電話機の操作キーのうち複数の指定されたキーが押下されている場合、メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在するかを確認する手順と、メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力する手順と、確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在する場合にはメモリーカードに前記バスモニターデータを書き込む手順と、確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在しない場合にはメモリーカードに前記通常のデータを書き込む手順とを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニターをコンピュータで実行するプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0036】
以上説明したように、本発明によれば、メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスをメモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力し、メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードがバスモニターデータを書き込むバスモニター専用のメモリーカード又は電話帳データを含む通常使用時の通常データを書き込む通常のメモリーカードであるかを識別し、識別されたメモリーカードがバスモニター専用のメモリーカードである場合にはバスモニター専用のメモリーカードにバスモニターデータを書き込み、識別されたメモリーカードが通常のメモリーカードである場合には通常のメモリーカードに通常データを書き込むようにしたので、LSIに内蔵されるCPUから同一のLSIに内蔵されるメモリー(プログラム)へのアクセス、さらに、他のLSIに内蔵されるメモリーに対するアクセスを全て記録し、記録したデータを外部記憶装置であるメモリーカードに保存するようにでき、これにより評価ボード、ICE等の大がかりな手段を使用しなくても、携帯電話機のみでソフトウエアの詳細な動作解析が可能になり、不具合解析の時間を短縮することが可能となった。
【0037】
ソフトウエアの動作を記録するモードの起動は、人為的に起動する場合のほか、動作中のソフトウエアが自発的にエラー状態を検出できた場合に限り、ソフトウエア自ら動作を開始するモードを有するようにしたので、これにより通常使用している間に発生する不具合、又は不具合の要因となり得る事象が発生した場合のログ(log)を自動的に保存することが可能となり、また、それを後に解析することが可能となる。
また、携帯電話機の起動時にバスモニターの起動モードとなるようにするため、バスモニター専用のメモリーカードのIDカードを必要とし、ユーザが一般的に使用している通常のメモリーカードであるIDカードではバスモニターの起動はできないようになる。第3世代の携帯電話機ではバスモニター専用のメモリーカードとしてUIMカードを使用することが可能である。
【0038】
バスモニター専用のメモリーカードであるIDカードに溜まったバスモニターデータは、ユーザが使用している携帯電話機に不具合が発生した場合、通信事業者が解析するために役に立ち、さらに、ユーザが自発的にバスモニターの起動許可用のIDカードに溜まったバスモニターデータをインターネット回線を通じて通信事業者に提供することができる。
【0039】
さらに、携帯電話機の操作キーのうち複数の指定されたキーが押下されていることを判断し、メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスをメモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力し、メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在するかを確認し、確認されたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在する場合にはメモリーカードにバスモニターデータを書き込み、確認されたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在しない場合にはメモリーカードに通常のデータを書き込むようにしたので、例えば、第2世代の携帯電話機などで通常データを書き込むためにメモリーカードを使用する場合には、メモリーカード170に通常データと区別して共にバスモニターデータを書き込むことが可能になった。
【0040】
さらに、携帯電話機の起動時に携帯電話機が持つ操作キーのうち予め定められたキーが押下された場合にバスモニターを起動モードになるようにし、通常使用時にユーザが誤って押す確率が極めて低い複数のキーの組み合わせとすることができる。
さらに、CPUとメモリーを有する2つのLSIにそれぞれバスモニターを備え、2つのLSIがSerial I/Fで結線される携帯電話機に対しても本発明の適用が可能であり、解析に役に立つ又は役に立ちそうな側のLSIのメモリーバスをモニターすることが可能になる。
さらに、CPUとメモリーを有する2つのLSIの一方にバスモニターを備え、2つのLSIがSerial I/Fで結線される携帯電話機に対しても本発明の適用が可能であり、、バスモニターデータのモニターをリアルタイムに必要としない場合に利点がある
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る携帯電話機のバスモニターシステムの概略構成を示すブロック図である。本図に示すように、携帯電話機にはLSI(大規模集積回路)110が設けられ、LSI110のメモリーバス130にLSI120が接続される。
メモリーバス130にはバスクロック(BUSCLK)、アドレス、データの共通の信号路である。
【0042】
LSI110は、メモリーバス130に接続されるCPU(中央演算装置)111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Randam Access Memory)113、切替コントローラ114を内蔵し、例えば、音声通信機能を有する。
LSI120は、図示しないROM、RAMを内蔵し、電話帳機能、メール機能、WEB閲覧機能、スケジュール管理機能、カメラ機能を有する。
【0043】
ここに、ROM112上には携帯電話機を動作するプログラム(ソフトウエア)が書き込まれ、CPU111はROM112からプログラムを読み出しプログラムを実行する。
RAM113はワークエリア、データの待避、各種データの保存に使用される。
CPU111はメモリーバス130の制御を行い、チップセレクト信号CSn(n=0,1,2)を用いて、ROM112、RAM113、LSI120の選択をそれぞれ行い、それぞれに、書込信号(WRB)、読出信号(RDB)を出力して、ROM112、RAM113、LSI120に対して書き込み、読み出しの制御を行う。
【0044】
なお、切替コントローラ114はCPU111からの命令に従い、後述するスイッチ150の接続元を制御し、メモリーカード識別部114Aを有する。
さらに、LSI110とLSI120の間のメモリーバス130にバスモニター(BUSmoni)140が接続され、バスモニター140は、携帯電話機内のソフトウエアの動作を詳細にモニターするため、メモリーバス130をモニターし、CPU111からROM112、RAM113、LSI120にアクセスした全てのアドレス、データ、リード・ライト、さらに、それらが変化した時間を取得し、バスモニターデータとして出力する。
【0045】
バスモニター140にはスイッチ(SW)150が接続され、スイッチ150はバスモニター140からのバスモニターデータを入力し、さらに、LSI120から、通常使用時にユーザが保存するデータ等、例えば、電話帳データなどの通常データを入力し、切替コントローラ114からの切替制御信号(s0)により一方を選択して切り替える。
スイッチ150には、メモリーカードコントローラ160が接続され、メモリーカードコントローラ160にはメモリーカード170が差し込まれ、メモリーカードコントローラ160はスイッチ150からのデータを差し込まれたメモリーカード170に保存可能な形式に変更し、メモリーカード170にデータの書き込み、読み出す処理を行う。
【0046】
メモリーカード170は外部記憶装置であり、メモリーカード170には電話帳データを含む通常データをユーザが一般的に使用しているID(Identification)カードに保存する通常のメモリーカードと、バスモニターデータを専用のIDカードに保存するバスモニター専用のメモリーカードがある。
バスモニター専用のメモリーカードは、バスモニターデータの保存機能の他に、携帯電話機の電源のON時にメモリーカードコントローラ160にメモリーカード170として差し込まれている場合にはバスモニター140の起動を許可する機能を有する。
【0047】
ここに、バスモニター専用のメモリーカードとは、例えば、第3世代携帯電話などで使用されているUIM(User Identity Module)カードを意味し、UIMカードとは、携帯電話会社が発行する契約者情報を記録したICカードであり、携帯電話機に差し込んでユーザの識別に使うことで知られている。
なお、メモリーカード170として、バスモニター専用のメモリーカードであるUIMカードをメモリーカードコントローラ160に差し込んでUIMカードにバスモニターデータを保存する場合には、保存されるバスモニターデータ形式はアスキー形式でも、一般的にアスキー形式より容量が少なくなることが知られているバイナリー形式でもかまわない。
【0048】
また、UIMカードの容量は、例えば、64Mbyteであり、その容量に達するまでUIMカードにバスモニターデータが書き込まれる。
さらに、切替コントローラ114のメモリーカード識別部114Aは、スイッチ150を介して、メモリーカードコントローラ160に差し込まれているメモリーカードのIDカードがバスモニター専用のメモリーカードのIDカードであるか否か識別し、識別情報をCPU111に報告する。
【0049】
CPU111は、切替コントローラ114のメモリーカード識別部114Aからの識別情報により、メモリーカードコントローラ160にバスモニター専用のメモリーカードのIDカードが差し込まれている場合には、切替コントローラ114に対して、スイッチ150にバスモニター140を選択するように制御信号(s0)を出させる。
図2はUIMカードであるメモリーカード170にバスモニターデータを書き込むタイミングチャート図である。
【0050】
以下の説明は、簡単化のため、非同期メモリーについて行う。本図に示すように、バスモニター140は、LSI110のCPU111からチップセレクト信号(CSn)、バスクロック(BUSCLK)、書込信号(WRB)、読出信号(RDB)を入力し、メモリーバス130からアドレス、データを取得し、書込信号(WRB)、読出信号(RDB)の立ち上がりでタイムスタンプをラッチし、バスモニターデータを取得する。
【0051】
タイムスタンプのインクリメント幅は、バスクロック(BUSCLK)の1クロック幅であり、メモリーのアクセスサイクルよりも十分早いクロックである。
なお、バスクロック(BUSCLK)に代わり、バスモニター140専用にクロックを供給し、クロックでカウントアップし、タイムスタンプをラッチするようにしてもよい。
図3は図2で取得したバスモニターデータのイメージ例を示す図である。本図に示すように、ラッチされたタイムスタンプから時間(分、秒、m秒、μ秒)、チップセレクト信号(CSn)、メモリーバス130からアドレス、メモリーバス130からデータ、書込信号(WRB)、読出信号(RDB)から読み出し(リード)/書き込み(ライト)の種別がバスモニターデータとして取得される。
【0052】
図4は図1のバスモニター140の起動モードについて説明するフローチャート図である。本図に示すように、ステップ201において、ユーザにより携帯電話機の電源がONになる。
ステップ202において、携帯電話機の電源がONになると、切替コントローラ114のメモリーカード識別部114Aは、メモリーカードコントローラ160に差し込まれたメモリーカード170がバスモニター専用のメモリーカードか否かを判断する。メモリーカードコントローラ160に通常のメモリーカードであるIDカードが差し込まれている場合にはステップ206に進む。
【0053】
ステップ203において、メモリーカードコントローラ160にバスモニター専用のメモリーカードが差し込まれている場合には、切替コントローラ114はスイッチ150をバスモニター140側に切り替え、バスモニター140を起動する。この場合、バスモニター140を起動するだけであり、通常の携帯電話機としての機能は問題なく使用できる。
【0054】
ステップ204において、バスモニター140にはバスモニターデータが書き込まれる。
ステップ205において、携帯電話機の表示部に対してバスモニター専用の画面を起動する。バスモニター専用の画面には、バスモニター140の起動/停止(log取得開始/停止)、様々なトリガーイベント、例えば、取得したいアドレスの範囲、アドレスとデー(日付)の関係が期待した値になった時等を設定することができる。処理を終了する。
【0055】
ステップ206において、メモリーカードコントローラ160に通常IDカードが差し込まれている場合には、切替コントローラ114は、スイッチ150をLSI120側に切り替え、通常起動し、処理を終了する。
このようにして、携帯電話機の起動時にバスモニター140の起動モードとなるようにするため、バスモニター専用のメモリーカードのIDカードを必要とし、ユーザが一般的に使用している通常のメモリーカードであるIDカードではバスモニター140の起動はできないようにする。
【0056】
バスモニター140のバスモニター専用のメモリーカードのIDカードに溜まったバスモニターデータは、ユーザが使用している携帯電話機に不具合が発生した場合、通信事業者が解析するために役に立ち、さらに、ユーザが自発的にバスモニター140のバスモニター専用のメモリーカードのIDカードに溜まったバスモニターデータを、インターネット回線を介して、通信事業者に提供することができる。
【0057】
なお、バスモニター専用のメモリカードであるIDカードは前述のように、UIMカードである。
したがって、本発明によれば、携帯電話機内部にソフトウエアの動作を詳細に記録する手段を有し、具体的にはLSIに内蔵されるCPUから同一のLSIに内蔵されるメモリー(プログラム)へのアクセス、さらに、他のLSIに内蔵されるメモリーに対するアクセスを全て記録し、記録したデータを外部記憶装置であるメモリーカードに保存するようにしたので、これにより評価ボード、ICE等の大がかりな手段を使用しなくても、携帯電話機のみでソフトウエアの詳細な動作解析が可能になり、不具合解析の時間を短縮することが可能となる。
【実施例1】
【0058】
次に、バスモニター140のバスモニター専用のメモリーカードのIDカードである第3世代携帯電話などで使用されているUIMカードをバスモニター専用のメモリーカードであるIDカードとして持たない携帯電話機では、例えば、第2世代の携帯電話機などで通常データを書き込むためにメモリーカードを使用する場合には、メモリーカード170に通常データと区別して共にバスモニターデータを書き込む。
【0059】
この場合、メモリーカード170の内部に通常のデータと区別しバスモニターデータを書き込み、バスモニター140の起動を許可するためにバスモニター専用のコードを持たせる。
さらに、携帯電話機の起動時に携帯電話機が持つ操作キーのうち予め定められたキーが押下された場合にバスモニター140を起動モードになるようにする。
【0060】
この場合、予め定められたキーとは、通常使用時にユーザが誤って押す確率が極めて低い複数のキーの組み合わせとして、例えば、同時に3つ以上の特定キーが押下されている状態にする。以下にバスモニター140の起動について詳細に説明する。
図5は図4の変形例であり、バスモニター140の起動モードについて説明するフローチャート図である。本図に示すように、ステップ211において、ユーザにより携帯電話機の電源がONになる。
【0061】
ステップ212において、携帯電話機の電源がONになると、切替コントローラ114は携帯電話機の操作キーのうち予め定められたキーが押下されているか否かを判断する。押下されていない場合にはステップ217に進む。
ステップ213において、予め定められたキーが押下されている場合には、切替コントローラ114はスイッチ150をバスモニター140側に切り替える。
【0062】
切替コントローラ114のメモリーカード識別部114Aはメモリーカードコントローラ160に差し込まれた通常のメモリーカードにバスモニター140の起動を許可するバスモニター専用のコードが存在するか否かを確認する。存在しない場合にはステップ217に進む。
ステップ214において、メモリーカード170にバスモニター140の起動を許可するバスモニター専用のコードが存在する場合には、切替コントローラ114はスイッチ150をバスモニター140側に切り替え、バスモニター140を起動する。この場合、バスモニター140を起動するだけであり、通常の携帯電話機としての機能は問題なく使用できる。
【0063】
ステップ215において、バスモニター140にはバスモニターデータが書き込まれる。
ステップ216において、携帯電話機の表示部に対してバスモニター専用の画面を起動する。バスモニター専用の画面には、バスモニター140の起動/停止(log取得開始/停止)、様々なトリガーイベント、例えば、取得したいアドレスの範囲、アドレスとデー(日付)の関係が期待した値になった時等を設定することができる。処理を終了する。
【0064】
ステップ217において、携帯電話機の電源のON時に予め定められたキーが押下されていない場合、メモリーカード170内部にバスモニター140の起動を許可するバスモニター専用のコードが存在しない場合には、切替コントローラ114は、スイッチ150をLSI120側に切り替え、通常起動し、処理を終了する。
このようにして、携帯電話機の起動時にバスモニター140の起動モードとなるようにするため、予め定められたキーの押下を必要とし、ユーザが一般的に使用している通常IDカードではバスモニター140の起動はできないようにする。
【0065】
さらに、メモリーカード170に溜まったバスモニターデータは、ユーザが使用している携帯電話機に不具合が発生した場合、通信事業者が解析するために役に立ち、さらに、ユーザが自発的にメモリーカード170に溜まったバスモニターデータをインターネット回線を通じて通信事業者に提供することができる。
【実施例2】
【0066】
図6は図5の変形例であり、バスモニター140の起動モードについて説明するフローチャート図である。本図に示すように、図5と比較して、ステップ228において、バスモニター140を起動しない場合でも、ソフトウエアが自発的にソフトウエア自身のエラー状態を検出できた場合にはバスモニター140を起動してメモリーカード170にバスモニターデータを書き込むことに関し、予めユーザがメニュー操作等で許可の有無設定を判断する。この場合、メモリーカード170に保存するバスモニターデータの上限容量値も設定するようにしてもよい。許可していない場合には処理を終了する。
【0067】
ステップ229において、許可をした場合でCPU111では動作中のソフトウエアがエラー状態を検出した場合には切替コントローラ114はスイッチ150をバスモニター140側に切り替えて、ステップ224に進み、バスモニター140を起動する。
このように、動作中のソフトウエアがエラー状態を検出した場合にはユーザに対して予め許可が必要とする理由は、メモリーカード170の容量をユーザが意図していない場面で消費してしまうからである。
【0068】
したがって、本発明によれば、ソフトウエアの動作を記録するモードの起動は、人為的に起動する場合のほか、動作中のソフトウエアが自発的にエラー状態を検出できた場合に限り、ソフトウエア自ら動作を開始するモードを有するようにしたので、これにより通常使用している間に発生する不具合、又は不具合の要因となり得る事象が発生した場合のログ(log)を自動的に保存することが可能となり、また、それを後に解析することが可能となる。
【実施例3】
【0069】
上記のメモリーカード170に書き込まれたバスモニターデータはユーザによる携帯電話機、他の装置の操作上からは表示部への表示を禁止し見えないようにする。データの漏洩を防止するためである。
また、携帯電話機をパーソナルコンピュータ(PC)等に接続しても、専用のツール等が無ければ、メモリーカード170に書き込まれているバスモニターデータを取り出せないようにする。同様にデータの漏洩を防止するためである。
【0070】
例えば、取り出せないようにする方法としては、バスモニターデータが占有するメモリーカード170の領域にロックをかけるようにする。
さらに、万一、パーソナルコンピュータに取り出されてしまった場合のために、バスモニターデータに暗号化をかけるようにする。同様にデータの漏洩を防止するためである。
【実施例4】
【0071】
図7は図1の変形例であり、本発明に係る携帯電話機のバスモニターシステムの概略構成を示すブロック図である。
本図に示すように、携帯電話機にはLSI110A、LSI110Bが設けられ、例えば、LSI110Aは音声通信機能を有し、LSI110Bは電話帳機能、メール機能、WEB閲覧機能、スケジュール管理機能、カメラ機能、テレビジョンの受信機能を有する。
【0072】
さらに、LSI110Aはメモリーバス130Aに接続されるCPU111A、ROM112A、RAM113A、切り替えコントローラ114、Serial I/F115A、バスモニター140Aを内蔵する。
LSI110Bはメモリーバス130Bに接続されるCPU111B、ROM112B、RAM113B、Serial I/F115B、データ転送部116、バスモニター140Bを内蔵し、さらに、データ転送部116、バスモニター140Bの双方に接続されるスイッチ(SW)117を内蔵する。
【0073】
LSI110A、LSI110Bはそれぞれシリアルインタフェース(Serial I/F)115A、シリアルインタフェース(Serial I/F)115Bを有し、Serial I/F115A、Serial I/F115Bで結線される。
バスモニター140A、スイッチ117の双方には、スイッチ150を介して、スイッチ150を差し込んだメモリーカードコントローラ160が接続される。
【0074】
バスモニター140Aはメモリーバス130AをモニターしバスモニターデータAを出力し、バスモニター140Bはメモリーバス130BをモニターしバスモニターデータBを出力する。
データ転送部116はスイッチ117に通常データを転送し、切替制御信号(s1)により、スイッチ117の接続元を制御する。
【0075】
切替コントローラ114のメモリーカード識別部114Aはメモリーカードコントローラ160に差し込まれているメモリーカード170が通常のメモリーカードの場合には、メモリーバス130A、Serial I/F115A、Serial I/F115B、メモリーバス130Bを介して、データ転送部116に切替制御信号(s1)を送出する。
【0076】
バスモニター起動モード時にはLSI110A、LSI110Bのどちら側のメモリーバス130A、メモリーバス130Bをモニターするかを携帯電話機の表示部の画面上から選択可能にする。
図8は図7のバスモニター140A又はバスモニター140Bの起動モードについて説明するフローチャート図である。
【0077】
本図に示すように、ステップ231において、ユーザにより携帯電話機の電源がONになる。
ステップ232において、切替コントローラ114のメモリーカード識別部114Aは、メモリーカードコントローラ160に差し込まれたメモリーカード170であるIDカードがバスモニター140A又はバスモニター140Bの専用のメモリーカードか否かを判断する。メモリーカードコントローラ160に通常のメモリーカードが差し込まれている場合にはステップ238に進む。
【0078】
ステップ233において、CPU111Aは、バスモニター140Aの起動が設定されているか否かを判断する。設定されていない場合にはステップ235に進む。
ステップ234において、切替コントローラ114はスイッチ150をバスモニター140A側に切り替え、バスモニター140Aを起動する。この場合、バスモニター140Aを起動するだけであり、通常の携帯電話機としての機能は問題なく使用できる。
【0079】
ステップ235において、CPU111Aは、バスモニター140Bの起動が設定されているか否かを判断する。設定されていない場合にはステップ238に進む。
ステップ236において、切替コントローラ114はスイッチ150をスイッチ117側に切り替え、さらに、スイッチ117をバスモニター140B側に切り替え、バスモニター140Bを起動する。この場合、バスモニター140Bを起動するだけであり、通常の携帯電話機としての機能は問題なく使用できる。
【0080】
ステップ237において、バスモニター140AにはバスモニターデータAが書き込まれ、バスモニター140BにはバスモニターデータBが書き込まれる。
ステップ238において、携帯電話機の表示部に対してバスモニター専用の画面を起動する。バスモニター専用の画面には、バスモニター140A又はバスモニター140Bの起動/停止(log取得開始/停止)、様々なトリガーイベント、例えば、取得したいアドレスの範囲、アドレスとデー(日付)の関係が期待した値になった時等を設定することができる。処理を終了する。
【0081】
ステップ238において、メモリーカードコントローラ160に通常IDカードが差し込まれている場合には、切替コントローラ114は、スイッチ150をスイッチ117側に切り替え、さらに、スイッチ117をデータ転送部116側に切り替え、通常起動し、処理を終了する。
このようにして、CPUとメモリーを有する2つのLSIを備える携帯電話機に対しても本発明の適用が可能であり、Serial I/Fで結線される2つのLSIを搭載した携帯電話機において、解析に役に立つ又は役に立ちそうな側のLSIのメモリーバスをモニターすることが可能になる。
【0082】
なお、前述のように、第2世代の携帯電話機などで通常データを書き込むためにメモリーカードを使用する場合にも、メモリーカード170に通常データと区別して共にバスモニターデータを書き込むことが可能である。
【実施例5】
【0083】
図9は図7の変形例であり、本発明に係る携帯電話機のバスモニターシステムの概略構成を示すブロック図である。
本図に示すように、図7と比較して、LSI110Bではバスモニター140B、スイッチ117が削除され、データ転送部116がスイッチ150に直接接続される。
バスモニター140Aには、Serial I/F115BからSerial I/F115Aを介して、LSI110Bのメモリーバス130BをモニターしたバスモニターデータBが転送される。
【0084】
すなわち、バスモニター140AはLSI110Aのメモリーバス130Aだけでなく、Serial I/F115BからSerial I/F115Aを介して、LSI110Bのメモリーバス130BをモニターしバスモニターデータA、バスモニターデータBを出力する。
スイッチ150ではバスモニター140AからのバスモニターデータA、バスモニターデータBとデータ転送部116からの通常データを択一的に選択して転送する。
【0085】
このようにすることで、Serial I/F115BからSerial I/F115Aを介するバスモニターデータBの転送には時間を要するので、バスモニターデータBのモニターをリアルタイムに必要としない場合に利点がある。
なお、前述のように、第2世代の携帯電話機などで通常データを書き込むためにメモリーカードを使用する場合にも、メモリーカード170に通常データと区別して共にバスモニターデータを書き込むことが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0086】
以上の説明は携帯電話機について行ったが、本発明はPDA(携帯情報端末)、PHS(簡易携帯電話機)についても同様に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明に係る携帯電話機のバスモニターシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】UIMカードであるメモリーカード170にバスモニターデータを書き込むタイミングチャート図である。
【図3】図2で取得したバスモニターデータのイメージ例を示す図である。
【図4】図1のバスモニター140の起動モードについて説明するフローチャート図である。
【図5】図4の変形例であり、バスモニター140の起動モードについて説明するフローチャート図である。
【図6】図5の変形例であり、バスモニター140の起動モードについて説明するフローチャート図である。
【図7】図1の変形例であり、本発明に係る携帯電話機のバスモニターシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図8】図7のバスモニター140A又はバスモニター140Bの起動モードについて説明するフローチャート図である。
【図9】図7の変形例であり、本発明に係る携帯電話機のバスモニターシステムの概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0088】
110、110A、110B、120…LSI
111、111A、111B…CPU
112、112A、112B…ROM
113、113A、113B…RAM
114…切替コントロール
114A…メモリーカード識別部
115A、115B…シリアルインタフェース(Serial I/F)
116…データ転送部
117、150…スイッチ
130、130A、130B…メモリーバス
140、140A、140B…バスモニター
160…メモリーカードコントローラ
170…メモリーカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、
差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、
メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力するバスモニターと、
前記バスモニターからのバスモニターデータと電話帳データを含む通常使用時の通常データを択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませるためのスイッチと、
前記メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードを識別し、識別されたメモリーカードが前記バスモニターからのバスモニターデータを書き込むバスモニター専用のメモリーカードである場合には前記バスモニターからのバスモニターデータを選択するように前記スイッチの切替をコントロールし、識別されたメモリーカードが前記通常データを書き込む通常のメモリカードである場合には前記通常データを選択するように前記スイッチの切替をコントロールする切替コントローラとを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項2】
前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記メモリーカードコントローラに差し込まれているメモリーカードを識別し、差し込まれているメモリーカードがバスモニター専用のメモリーカードである場合には前記スイッチを前記バスモニターからのバスモニターデータを選択するように切り替え、前記バスモニターの起動を許可することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項3】
携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、
差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、
第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上の第1のCPUから第1のメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターし第1のバスモニターデータとして出力する第1のバスモニターと、
第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上の第2のCPUから第2のメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターし第2のバスモニターデータとして出力する第2のバスモニターと、
前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある切替コントローラと、
前記第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上にあり、電話帳データを含む通常使用時の通常データを転送するデータ転送部と、
前記第2のLSIに内蔵され、前記第2のバスモニターからの第1のバスモニターデータと前記データ転送部からの通常データを択一的に選択する第1のスイッチと、
前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある第1のシリアルインタフェースと、
前記第2のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にあり、前記第1のシリアルインタフェースと結線される第2のシリアルインタフェースと、
前記第1のバスモニターからの第1のバスモニターデータと前記第1のスイッチからの出力を択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませる第2のスイッチとを備え、
前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードを識別し、第1のバスモニター又は第2のバスモニターの起動設定を判断し;識別されたメモリーカードが前記第1のバスモニター又は第2のバスモニターからのバスモニターデータを書き込むバスモニター専用のメモリカードであり、さらに、第1のバスメモリー起動が設定されている場合には第1のバスモニターからの第1のバスモニターデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし;識別されたメモリカードが前記バスモニター専用のメモリーカードであり、さらに、第2のバスメモリー起動が設定されている場合には第1のスイッチからのデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし、さらに、第1のメモリーバス、第1のシリアルインタフェース、第2のシリアルインタフェース、第2のメモリーバスを介して前記データ転送部に対して第2のバスモニターからの第2のバスモニターデータを選択するように前記第1のスイッチの切替をコントロールさせ;さらに、識別されたメモリーカードが前記通常データを書き込む通常のメモリーカードである場合には第1のスイッチからのデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし、さらに、第1のメモリーバス、第1のシリアルインタフェース、第2のシリアルインタフェース、第2のメモリーバスを介して前記データ転送部に対して前記データ転送部からの通常データを選択するように前記第1のスイッチの切替をコントロールさせることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項4】
携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、
差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、
前記第1のLSIに内蔵され、第1のCPUから第1のメモリーへアクセスする第1のメモリーバス上にある第1のシリアルインタフェースと、
前記第2のLSIに内蔵され、第2のCPUから第2のメモリーへアクセスする第2のメモリーバス上にあり、前記第1のシリアルインタフェースと結線される第2のシリアルインタフェースと、
第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上の第1のCPUから第1のメモリーへのアクセスを前記第1のメモリーバス上でモニターし、さらに、前記第2のシリアルインタフェース、第1のシリアルインタフェースを介して、前記第2のLSIの第2のメモリーバス上で第2のCPUから第2のメモリーへのアクセスを前記第1のメモリバス上でモニターしバスモニターデータとして出力するバスモニターと、
前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある切替コントローラと、
前記第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上にあり、電話帳データを含む通常使用時の通常データを転送するデータ転送部と、
前記バスモニターからのバスモニターデータと前記データ転送部からの通常データを択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませるスイッチとを備え、
前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードを識別し;識別されたメモリーカードが前記バスモニターからのバスモニターデータを書き込むバスモニター専用のメモリカードである場合には前記バスモニターからのバスモニターデータを選択するように前記スイッチの切替をコントロールし、識別されたメモリーカードが前記通常データを書き込む通常のメモリーカードである場合には前記データ転送部からの通常データを選択するように前記スイッチの切替をコントロールすることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項5】
前記バスモニター専用のメモリーカードはUIMカードであることを特徴とする、請求項1、請求項3、請求項4のいずれか1つの請求項に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項6】
携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、
差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、
メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力するバスモニターと、
前記バスモニターからのバスモニターデータと電話帳データを含む通常使用時の通常データを択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませるためのスイッチと、
前記携帯電話機の操作キーのうち予め定められた複数のキーが押下されている場合、前記メモリーカードコントローラに差し込まれるメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在するかを確認し、確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在する場合には前記バスモニターからのバスモニターデータを選択し前記メモリーカードに書き込むように前記スイッチの切替をコントロールし、確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在しない場合には前記通常データを選択し前記メモリーカードに書き込むように前記スイッチの切替をコントロールする切替コントローラとを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項7】
前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記メモリーカードコントローラに差し込まれているメモリーカードを識別し、差し込まれているメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在する場合には前記スイッチを前記バスモニターからのバスモニターデータを選択するように切り替え、前記バスモニターの起動を許可することを特徴とする、請求項6に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項8】
前記切替コントローラは、前記通常データを選択するように前記スイッチの切替をした場合で許可の有無設定を判断し、動作中のソフトウエアのエラー状態が自発的に検出された場合には、前記スイッチを前記バスモニター側に切り替えて前記バスモニターを起動することを特徴とする、請求項6に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項9】
前記バスモニターは、第1のLSIに内蔵するCPU、第1のメモリー、第2のLSIに内蔵する第2のメモリーが同一のメモリーバス上に接続される場合、前記CPUによる第1のメモリー、第2のメモリーへのアクセスをモニターし、バスモニターデータを出力することを特徴とする、請求項1又は請求項6に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項10】
携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、
差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、
第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上の第1のCPUから第1のメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターし第1のバスモニターデータとして出力する第1のバスモニターと、
第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上の第2のCPUから第2のメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターし第2のバスモニターデータとして出力する第2のバスモニターと、
前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある切替コントローラと、
前記第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上にあり、電話帳データを含む通常使用時の通常データを転送するデータ転送部と、
前記第2のLSIに内蔵され、前記第2のバスモニターからの第1のバスモニターデータと前記データ転送部からの通常データを択一的に選択する第1のスイッチと、
前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある第1のシリアルインタフェースと、
前記第2のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にあり、前記第1のシリアルインタフェースと結線される第2のシリアルインタフェースと、
前記第1のバスモニターからの第1のバスモニターデータと前記第1のスイッチからの出力を択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませる第2のスイッチとを備え、
前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記携帯電話機の操作キーのうち予め定められた複数のキーが押下されている場合に前記メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在するかを確認し、第1のバスモニター又は第2のバスモニターの起動設定を判断し;確認されたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在し、さらに、第1のバスメモリー起動が設定されている場合には第1のバスモニターからの第1のバスモニターデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし;確認されたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在し、さらに、第2のバスメモリー起動が設定されている場合には第1のスイッチからのデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし、さらに、第1のメモリーバス、第1のシリアルインタフェース、第2のシリアルインタフェース、第2のメモリーバスを介して前記データ転送部に対して第2のバスモニターからの第2のバスモニターデータを選択するように前記第1のスイッチの切替をコントロールさせ;確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在しない場合には第1のスイッチからのデータを選択するように第2のスイッチの切替をコントロールし、さらに、第1のメモリーバス、第1のシリアルインタフェース、第2のシリアルインタフェース、第2のメモリーバスを介して前記データ転送部に対して前記データ転送部からの通常データを選択するように前記第1のスイッチの切替をコントロールさせることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項11】
携帯電話機のバスモニターシステムにおいて、
差し込まれたメモリーカードにデータを書き込み、読み出しする制御を行うメモリーカードコントローラと、
前記第1のLSIに内蔵され、第1のCPUから第1のメモリーへアクセスする第1のメモリーバス上にある第1のシリアルインタフェースと、
前記第2のLSIに内蔵され、第2のCPUから第2のメモリーへアクセスする第2のメモリーバス上にあり、前記第1のシリアルインタフェースと結線される第2のシリアルインタフェースと、
第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上の第1のCPUから第1のメモリーへのアクセスを前記第1のメモリーバス上でモニターし、さらに、前記第2のシリアルインタフェース、第1のシリアルインタフェースを介して、前記第2のLSIの第2のメモリーバス上で第2のCPUから第2のメモリーへのアクセスを前記第1のメモリバス上でモニターしバスモニターデータとして出力するバスモニターと、
前記第1のLSIに内蔵され、第1のメモリーバス上にある切替コントローラと、
前記第2のLSIに内蔵され、第2のメモリーバス上にあり、電話帳データを含む通常使用時の通常データを転送するデータ転送部と、
前記バスモニターからのバスモニターデータと前記データ転送部からの通常データを択一的に選択し、選択したデータを前記メモリーカードコントローラに出力し、書き込ませるスイッチとを備え、
前記切替コントローラは、携帯電話機の電源のON時に前記携帯電話機の操作キーのうち予め定められた複数のキーが押下されている場合に前記メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在するかを確認し、確認されたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在する場合には前記バスモニターからのバスモニターデータを選択するように前記スイッチの切替をコントロールし、確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在しない場合には前記データ転送部からの通常データを選択するように前記スイッチの切替をコントロールすることを特徴とする携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項12】
前記携帯電話機に表示されるバスモニター専用の画面には、前記バスモニターの起動/停止、取得したいアドレスの範囲、アドレスとデー(日付)の関係を表示すことを特徴とする、請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請求項10、請求項11のいずれか1つの請求項に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項13】
前記メモリーカードに書き込まれたバスモニターデータは前記携帯電話機の操作上からは表示部への表示を禁止することを特徴とする、請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請求項10、請求項11のいずれか1つの請求項に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項14】
前記バスモニターデータが書き込まれた前記メモリーカードの領域をロックし、前記携帯電話機からパーソナルコンピュータに取り出されることを禁止することを特徴とする、請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請求項10、請求項11のいずれか1つの請求項に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項15】
前記メモリーカードに書き込まれたバスモニターデータは暗号化されることを特徴とする、請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請求項10、請求項11のいずれか1つの請求項に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項16】
前記メモリーカードに溜まったバスモニターデータを、インターネット回線を介して前記携帯電話機の通信事業者に送信することを特徴とする、請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請求項10、請求項11のいずれか1つの請求項に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項17】
前記メモリーカードコントローラは、アスキー形式又はバイナリー形式のバスモニターデータを前記メモリーカードに書き込むことを特徴とする、請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請求項10、請求項11のいずれか1つの請求項に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項18】
前記バスモニターは前記CPUからクロック信号、書き込み信号、読み出し信号、チップセレクト信号を入力し、書き込み信号、読み出し信号でタイムスタンプをラッチし、タイムスタンプのラッチ毎に時間、メモリーバス上のアドレス、データ、読み出し/書き込みの種別をモニターし前記バスモニターデータとして前記メモリーカードコントローラに差し込まれたバスモニター専用のメモリーカードに書き込ませることを特徴とする、請求項1、請求項3、請求項4、請求項6、請求項10、請求項11のいずれか1つの請求項に記載の携帯電話機のバスモニターシステム。
【請求項19】
携帯電話機のバスモニター方法において、
メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力する工程と、
メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードが前記バスモニターデータを書き込むバスモニター専用のメモリーカード又は電話帳データを含む通常使用時の通常データを書き込む通常のメモリーカードであるかを識別する工程と、
識別されたメモリーカードが前記バスモニター専用のメモリーカードである場合には前記バスモニター専用のメモリーカードに前記バスモニターデータを書き込む工程と、
識別されたメモリーカードが前記通常のメモリーカードである場合には前記通常のメモリーカードに通常データを書き込む工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニター方法。
【請求項20】
携帯電話機のバスモニター方法において、
前記携帯電話機の操作キーのうち複数の指定されたキーが押下されていることを判断する工程と、
メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力する工程と、
メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在するかを確認する工程と、
確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在する場合にはメモリーカードに前記バスモニターデータを書き込む工程と、
確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在しない場合にはメモリーカードに前記通常のデータを書き込む工程とを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニター方法。
【請求項21】
携帯電話機のバスモニターをコンピュータで実行するプログラムにおいて、
メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力する手順と、
メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードが前記バスモニターデータを書き込むバスモニター専用のメモリーカード又は電話帳データを含む通常使用時の通常データを書き込む通常のメモリーカードであるかを識別する手順と、
識別されたメモリーカードが前記バスモニター専用のメモリーカードである場合には前記バスモニター専用のメモリーカードに前記バスモニターデータを書き込む手順と、
識別されたメモリーカードが前記通常のメモリーカードである場合には前記通常のメモリーカードに通常データを書き込む手順とを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニターをコンピュータで実行するプログラム。
【請求項22】
携帯電話機のバスモニターをコンピュータで実行するプログラムにおいて、
前記携帯電話機の操作キーのうち複数の指定されたキーが押下されている場合、メモリーカードコントローラに差し込まれたメモリーカードにバスモニター専用のコードが存在するかを確認する手順と、
メモリーバス上のCPUからメモリーへのアクセスを前記メモリーバス上でモニターしバスモニターデータとして出力する手順と、
確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在する場合にはメモリーカードに前記バスモニターデータを書き込む手順と、
確認されたメモリーカードに前記バスモニター専用のコードが存在しない場合にはメモリーカードに前記通常のデータを書き込む手順とを備えることを特徴とする携帯電話機のバスモニターをコンピュータで実行するプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−221559(P2006−221559A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−36600(P2005−36600)
【出願日】平成17年2月14日(2005.2.14)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】