説明

携帯電話機の時刻ベースおよび位置ベースのテーマ

【課題】時刻、日付、位置、および他のパラメータに基づき、移動体をカスタマイズする方法を提供する。
【解決手段】セルラまたは無線の移動体送受器は、時刻、日付、位置、および他のパラメータを監視し、監視されたパラメータに基づいて、テーマとして知られるカスタマイゼーションセッティングを変更するように、ソフトウェアを用いて構成されるプロセッサを含む。複数のテーマを、移動体送受器に格納することができ、さまざまな情況に基づいて、移動体送受器プロセッサによって実施することができる。テーマセッティングおよびファイルをダウンロードするために、移動体送受器によってテーマサーバに、アクセスすることができる。一緒に働くことによって、移動体送受器およびテーマサーバは、位置固有ならびに時刻/日付固有のテーマを移動体送受器に提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セル電話送受器デバイスに関し、より具体的には、時刻、位置、および/または他のパラメータに基づいてユーザプリファンレスを示すように構成された移動体送受器デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
セル電話機の所有者は、通常、着信音、ディスプレイイメージ、およびボタントーン(button tone)を選択することによって、彼らの送受器をカスタマイズする。移動体送受器ディスプレイに提示されるディスプレイは、壁紙と呼ばれ、壁紙、着信音、ボタントーンセッティングなどのコレクションを、テーマまたはテーミングと呼ぶ。カスタマイゼーションセッティングは、スピードダイヤルセッティング、異なる情報および機能を示すために表示されるアイコン、および個々のボタンに関連する機能さえ含むことができる。
【0003】
移動体送受器をカスタマイズするために、ユーザは、壁紙として使用されるイメージとしてメモリに保存されるイメージを指定し、一般発呼者または特殊発呼者の着信音に使用されるオーディオファイルを指定し、キートーン(key tone)およびボタンセッティングをカスタマイズし、電話番号をスピードダイヤルボタンに関連付けなければならない。これは、時間のかかるプロセスになる可能性があり、したがって、ほとんどのユーザは、彼らのカスタマイゼーションセッティングを定期的な基礎で変更はしない。
【0004】
しばしば、壁紙、着信音、およびボタントーンのコレクションが、お気に入りのレコーディングアーティスト、運動選手、位置、または主題(したがって、「テーマ」としてのそのようなセッティングへの言及)などのテーマを中心として編成される。そのようなテーマは、ユーザの会社の名前または商標の表示などのプロフェッショナルなもの、または最愛の人もしくはお気に入りの運動選手、俳優、もしくはレコーディングアーティストのイメージ/音声など、個人的なものとすることができる。パーソナライズされた送受器は、ユーザの経験を改善するが、一部のテーマは、すべての環境に適切ではない場合がある。たとえば、個人テーマは、仕事中には不適切である場合がある。同様に、スピードダイヤルセッティングおよび着信音などの仕事に適切なテーマセッティングは、勤務時間の後には望ましくない場合がある。
【発明の概要】
【0005】
さまざまな実施形態は、時刻、日付、位置、イベント、および/または他のパラメータに基づいて送受話上のテーマを変更する方法を提供する。移動体送受器を、カスタマイゼーションテーマの変更を行うべき時を判定し、その変更を自動的に実行するようにソフトウェアを用いて構成することができる。移動体送受器は、適切なテーマを判定し、メモリ内のテーマセッティングをリコールし、リコールされたテーマセッティングおよびファイルを使用してテーマ変換を実施することができる。いくつかの実施形態では、移動体送受器は、テーマサーバからテーマデータレコードをダウンロードし、ダウンロードされたレコード内のセッティングおよびファイルを使用してテーマ変換を実施することができる。実施形態は、時刻、日付、または報告された位置に基づいてテーマレコードを特定の移動体送受器に送信すべき時を判定することを含めて、移動体送受器にテーマレコードを送信するように構成されたテーマサーバを含む。
【0006】
添付図面は、本明細書に組み込まれ、その一部を構成するが、本発明の例示的実施形態を示し、上で与えた全般的説明および下で与える詳細な説明と一緒に、本発明の特徴を説明するように働く。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】さまざまな実施形態による概観プロセスを示すプロセス流れ図。
【図2】移動体送受器での実施に適する実施形態方法を示すプロセス流れ図。
【図3】移動体送受器での実施に適するもう1つの実施形態方法を示すプロセス流れ図。
【図4】移動体送受器での実施に適するもう1つの実施形態方法を示すプロセス流れ図。
【図5】移動体送受器での実施に適するもう1つの実施形態方法を示すプロセス流れ図。
【図6A】移動体送受器での実施に適する図3から5に示された方法の代替実施態様を示すプロセス流れ図。
【図6B】移動体送受器での実施に適する図3から5に示された方法の代替実施態様を示すプロセス流れ図。
【図7】移動体送受器メモリ内にテーマおよびテーマ変更判断基準を格納する例の方法を示すプロセス流れ図。
【図8】移動体送受器メモリ内にテーマおよびテーマ変更判断基準を格納するもう1つの例の方法を示すプロセス流れ図。
【図9】
【図10】移動体送受器での実施に適するもう1つの実施形態方法を示すプロセス流れ図。
【図11】テーマサーバでの実施に適する実施形態方法を示すプロセス流れ図。
【図12】テーマサーバでの実施に適するもう1つの実施形態方法を示すプロセス流れ図。
【図13】テーマサーバでの実施に適するもう1つの実施形態方法を示すプロセス流れ図。
【図14】テーマサーバでの実施に適するもう1つの実施形態方法を示すプロセス流れ図。
【図15】テーマサーバでの実施に適するもう1つの実施形態方法を示すプロセス流れ図。
【図16】さまざまな実施形態と共に使用するのに適するテーマデータ構造を示す図。
【図17】さまざまな実施形態と共に使用するのに適するテーマデータベースデータ構造を示す図。
【図18】移動体送受器内でテーマセッティングを変更する詳細な方法を示すプロセス流れ図。
【図19】さまざまな実施形態と共に使用するのに適する例の送受器デバイスを示す回路ブロック図。
【図20】さまざまな実施形態と共に使用するのに適するシステムを示すシステムブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
さまざまな実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。可能な場合には必ず、同一の符号が、複数の図面を通じて、同一のまたは類似する部分を参照するのに使用される。特定の例および実施態様に対して行われる参照は、例示のためであって、本発明または特許請求の範囲の範囲を限定することは意図されていない。
【0009】
本明細書で使用される時に、用語「送受器」および「ハンドヘルドデバイス」は、セル電話機、携帯情報端末(PDA)、パームトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、無線電子メール受話器(たとえば、Blackberry(登録商標)デバイスおよびTreo(登録商標)デバイス)、マルチメディアインターネット対応セル電話機(たとえば、iPhone(登録商標))、ならびにプログラマブルプロセッサおよびメモリを含む類似するパーソナル電子デバイスのいずれか1つまたはすべてを指す。好ましい実施形態では、移動体送受器は、セル電話網を介して通信できるセルラハンドヘルドデバイス(たとえば、セルフォン)である。しかし、セル電話通信機能は、すべての実施形態で必要とは限らない。さらに、無線データ通信を、ハンドヘルドデバイスがセル電話網ではなく無線データ網(たとえば、WiFiネットワーク)に接続することによって達成することができる。
【0010】
本明細書で使用される時に、用語「テーマ」は、移動体送受器をユーザの好みにあわせてパーソナライズするために移動体送受器上で実施できるユーザ構成可能セッティングのコレクションを指す。テーマは、壁紙(すなわち、移動体送受器ディスプレイに提示されるイメージ)、着信音(すなわち、異なるイベントによってトリガされるオーディオファイル)、着信音セッティング(ring setting)(たとえば、大音量、中音量、小音量、および無音ならびにマナーモード)、ボタントーン(すなわち、ボタンが押された時に再生されるトーン)、ボタン機能、ディスプレイアイコン、およびスピードダイヤルセッティング(すなわち、スピードダイヤリングについて構成された各ボタンに関連する電話番号)のいずれかまたはすべてに使用されるファイルおよびセッティングによって定義される。テーマは、パスワード保護、キーパッドロック、キャリア選択その他など、他のユーザ構成可能セッティングに関するセッティングを含むこともできる。そのようなデータから構成されるテーマを、ファイル(たとえば、イメージファイルおよびオーディオファイル)ならびに構成データ(たとえば、特定のスピードダイヤルボタンに関連する電話番号)の混合物として格納することができる。代替案では、テーマを、壁紙として使用されるイメージファイル(.jpgファイルなど)へのポインタまたはその名前、着信電話呼をアナウンスするのに使用される(すなわち、着信音)オーディオファイル(.wavファイルなど)へのポインタまたはその名前、スピードダイヤル指定を含むデータファイルへのポインタまたはその名前、その他など、テーマを備えるイメージファイルおよびデータファイルへのメモリポインタまたはその名前として格納することができる。コンピュータ技術で周知のとおり、「ポインタ」は、特定のファイルのメモリアドレスを含むデータ要素を指し、したがって、ポインタは、ポインタにアクセスするプロセッサを、示されたファイルのメモリ内の位置に向ける。
【0011】
移動体送受器をパーソナライズすることは、多くの移動体送受器所有者によって使用される人気のあるオプションであるが、いくつかのパーソナライゼーションテーマは、すべての文脈で適切ではない。たとえば、ガールフレンドまたはお気に入りの女優のイメージおよび音声に基づくテーマを用いて移動体送受器をパーソナライズすることは、ユーザが、仕事中または顧客を訪問中などの職業上の環境にあるときには適切でない可能性がある。他の例は、職業上の環境に適切ではない可能性がある風変わりな着信音を有することが含まれる。同様に、職業上の環境に適切なパーソナライゼーションテーマは、ユーザがリラックスしているか友人とつきあっているときにはより望ましくない可能性がある。たとえば、やかましいレストランまたはナイトクラブに出かけている間に、誤って職業上の連絡先をスピードダイヤルする可能性がある。現在のパーソナライゼーションソフトウェアは、移動体送受器テーマの変更を時間のかかるものにしている。また、移動体送受器で提示されるテーマの変更は、ユーザアクションを必要とするが、これは、多くの状況(たとえば、運転中)で非実用的である可能性がある。
【0012】
この不利益を克服するために、さまざまな実施形態は、移動体送受器が、テーマすなわち壁紙、着信音、ボタンおよびトーン、スピードダイヤルセッティング、ならびに他のパーソナライゼーション特徴を、時刻、曜日、カレンダ日付、および位置など、移動体送受器から使用可能な情報に基づいて自動的に変更できる機能を提供する。この機能は、ユーザが、彼らの移動体送受器が常に適切なテーマを表示するようにするために構成されたセッティングを伴う複数のテーマを保存することを可能にする。これらの機能は、さらに、追加の実用的アプリケーションが、特定の位置に適用可能なテーマを提示することによって、ユーザの経験および彼らの移動体送受器の機能性を改善することを可能にする。
【0013】
さまざまな実施形態方法の概観を図1に示すが、図1は、移動体送受器で実施できる基本プロセスステップを示す。さまざまな実施形態では、移動体送受器内のプロセッサで動作するテーマ変更アプリケーションは、さまざまな判断基準をセットするために、時刻/場所/イベントパラメータ値をメモリに格納された判断基準と比較する、ステップ12。そのようなパラメータ値は、時刻、日付、曜日、地理的座標(GPS受話器によって入手されるものなど)、日時を決められたイベント、着信電話呼、着信SMS(シンプルメッセージシステム)メッセージ、現在接続されているセルラサービスプロバイダ、移動(たとえば、GPS座標の変化によって示される)、高度(たとえば、GPS座標に基づく)、現在ログインしているユーザ(入力されたパスワードによって判定される)、バッテリ状態、温度、トランシーバオン/オフ状況、およびそのようなパラメータのうちの複数の組合せを含むが、これらに限定はされない。さまざまな実施形態を、時刻パラメータ、日付パラメータ、位置パラメータ、およびイベントパラメータに関して説明するが、これらのパラメータへの言及は、例示のためのみであって、「特許請求の範囲」の範囲を限定することは意図されていない。
【0014】
テーマ変更アプリケーションは、テーマの変更が適切であるかどうかを判定するのに、1つまたは複数の測定されたパラメータを使用する。この判定は、測定されたパラメータを、メモリに格納されたテーマ変更判断基準と比較することによって達成することができる。下で図16を参照してより十分に述べるように、テーマ変更が適切であるかどうかを判定するために、さまざまなパラメータを同時に複数のテーマ変更判断基準と比較することができる。テーマのセッティングおよび変更を容易にするために、そのようなテーマ変更判断基準をデータテーブル内に格納することができる。テーマ変更判断基準のこのデータテーブルを、「テーマ変更判断基準テーブル」と称する。ユーザがさまざまなテーマ変更判断基準をセットし、編集することを可能にすることによって、ユーザの経験を改善することができ、ユーザが彼らの移動体送受器をさらにカスタマイズすることを可能にするために、より高い柔軟性をユーザに提供することができる。
【0015】
測定されたパラメータをテーマ変更判断基準と比較することによって、移動体送受器プロセッサ上で動作するテーマ変更アプリケーションは、テーマの変更が指示されるかどうかを判定することができる、テスト14。テーマの変更が指示されない場合には、プロセッサは、測定されるパラメータを監視し、これらをテーマ変更判断基準と比較することを継続することができる。しかし、テーマの変更が指示される(すなわち、テスト14=「YES」)場合には、テーマ変更アプリケーションは、パラメータと一致する特定の判断基準に基づいて、適切なテーマを決定する、ステップ16。複数の異なるテーマ判断基準がある場合には、測定されたパラメータと一致する特定の判断基準を、特定のテーマセッティングデータセット(本明細書では「テーマデータレコード」とも称する)を選択するのに使用することができる。この形で、さまざまな異なるテーマを、関連するテーマ変更判断基準が測定されたパラメータによって満足されるときに実施するために移動体送受器メモリ内に格納することができる。
【0016】
最後に、選択されたテーマセッティングデータセットを使用して、移動体送受器内のプロセッサは、その位置が移動体送受器の壁紙、着信音、ボタントーン、ボタン機能、スピードダイヤルセッティングなどを制御するメモリに対して、新しいテーマのイメージファイルおよび/またはオーディオファイルならびに他のセッティングを実施する、ステップ18。移動体送受器の設計に依存して、このステップは、さまざまなテーマに関連するメモリに格納されたファイルまたは値を、ディスプレイ、オーディオ信号、およびボタン機能を制御するのに移動体送受器によって使用されるメモリレジスタにコピーすることを含む。さまざまな実施形態は、さまざまなテーマセッティングをメモリに格納するので、移動体送受器での使用におけるテーマセッティングのこの置換は、ユーザのパーソナライゼーションセッティングのいずれをも失わずに、頻繁に行うことができる。
【0017】
図1に示された方法を達成する際に用いられる詳細なステップのさらなる説明を、下で残りの図を参照して説明する。
【0018】
図2に、移動体送受器に表示されるテーマを時刻および/または日付に依存して変更する実施形態方法を示す。ほとんどの移動体送受器は、クロックおよびカレンダ機能を含むので、移動体送受器プロセッサは、時刻、カレンダ日付の曜日を、そのような値が格納されたメモリにアクセスすることによって判定することができる、ステップ20。現在時刻および/または日付を使用して、テーマ変更アプリケーションは、いずれかの判断基準が満足されるかどうかを判定するために、時刻/日付をテーマ変更判断基準テーブル内の判断基準と比較することができる、ステップ21。たとえば、テーマを変更する判断基準が、時刻が午後6:00の後、たとえば、勤務時間の後であり、測定されたパラメータが午後6:01である場合には、テーマの変更を指示することができる。したがって、時刻をテーマ変更判断基準と比較することすなわちステップ21によって、プロセッサは、テーマの変更が指示されるかどうかを判定することができる、テスト22。現在時刻がテーマ判断基準と一致しない場合、または現在実施されているテーマが一致した判断基準に関連するテーマである場合には、テーマの変更は指示されない(すなわち、テスト22=「NO」)。しかし、テーマ判断基準が満足され、現在実施されているテーマが、一致した判断基準に関連するテーマではない場合には、テーマ変更アプリケーションは、さらに、テーマ変更に関する日付または曜日の判断基準が満足されるかどうかをテストすることができる、テスト23。たとえば、午後6:00という時刻判断基準を、さらに、月曜から金曜までと等しい曜日値のみに制限することができる。したがって、午後6:00判断基準が満足されるが、曜日が土曜である場合には、異なるテーマを表示することができ、この場合には、テスト23の結果を「NO」とすることができる。しかし、日付判断基準または曜日判断基準も満足される(すなわち、テスト23=「YES」)場合には、テーマ変更アプリケーションは、満足された判断基準と一致するテーマセッティングおよびファイルをメモリ(たとえば、テーマデータテーブル)からリコールすることができる、ステップ24。下で図16および17を参照してより詳細に述べるように、このステップは、壁紙として使用されるイメージファイル、着信音およびボタントーンに使用されるオーディオファイル、ならびにボタン機能およびスピードダイヤルセッティングをカスタマイズするのに使用される機能セッティングを含むデータファイルをメモリからリコールすることを含むことができる。
【0019】
その後、テーマ変更アプリケーションは、さまざまなテーマセッティングを実施する、ステップ25。このステップは、下で図18を参照してさらに詳細に説明されるが、リコールされたテーマファイルおよびテーマセッティングを、変更されるテーマ特性に関連するメモリレジスタにコピーすることを含むことができる。
【0020】
テーマセッティングを変更する必要がない(すなわち、ステップ22またはステップ23=「NO」)かテーマが変更された(ステップ25)場合には、テーマ変更アプリケーションは、ステップ20に戻ることによって時刻および日付の監視を継続することができる。ポータブル電源を消耗させる可能性がある不必要な処理を避けるために、テーマ変更アプリケーションを、時刻および日付にもう一度アクセスするためにステップ20に戻る前に、ある時間期間の間一時停止するように構成することができる、ステップ26。たとえば、テーマ変更アプリケーションを、5分おきに(すなわち、ステップ26の一時停止は5分と等しい)時刻および日付をテーマ変更判断基準と比較するように構成することができる。この一時停止のステップは、カウントダウンタイマ、周期的関数呼出し、または移動体送受器内で実施されるクロック機能性の一部とすることができる経過時間測定として実施することができる。
【0021】
図2に示された実施形態は、ユーザに、適切な時刻および日に実施される、彼らの移動体送受器に格納されたさまざまなテーマを有する能力を与える。したがって、ユーザは、多数のパーソナライズされたイメージ、着信音、およびスピードダイヤルセッティング構成を有することができ、移動体送受器は、時刻、曜日、または日付に基づいて適切なテーマを選択する。たとえば、移動体送受器は、ユーザが眠っている可能性が最も高い夜間に適切なテーマを自動的にセットすることができる。この夜間テーマは、たとえば、選択された重要な番号の特殊な着信音を除いて着信音に無音をセットすることと、緊急電話番号(たとえば、911)または夜の間に呼び出すことができる個人の電話番号をセットされたスピードダイヤル番号を含むことができる。
【0022】
図3に示されたもう1つの実施形態は、移動体送受器が、移動体送受器の現在位置に応じて、現在実施されているテーマを自動的に変更することを可能にする。たとえば、移動体送受器がユーザの仕事現場の境界内にあるときに必ず、仕事に適切なテーマが実施されるようにするために、テーマをユーザの仕事位置に関連付けることができる。その後、仕事現場を離れた後に、ユーザの個人テーマを実施することができる。もう1つの例として、テーマパーク、ビーチハウス、競技施設(たとえば、フットボールスタジアム)、その他などの特定の位置に適切なテーマを表示するように、移動体送受器を構成することができる。
【0023】
多くの移動体送受器は、全地球測位システム(GPS)受話器を含むか、AFLT(Advanced Forward Link Trilateration)システム、EFLT(Enhanced Forward Link Trilateration)システム、EOTD(Enhanced Observed Time Difference of Arrival)システムなど、セルラサービスプロバイダと協力してその位置を判定することができる。そのような機能を使用して、移動体送受器内のプロセッサで動作するテーマ変更アプリケーションは、メモリ内の特定のレジスタから地理的座標にアクセスすることができる場合がある、ステップ30。いずれかの判断基準が現在位置と一致するかどうかを判定するために、これらの入手された座標をテーマ変更判断基準テーブルと比較することができる、ステップ31。座標がテーマ変更判断基準と一致する場合には、テーマ変更アプリケーションは、現在位置がテーマ変更の必要を指示するかどうかを判定することができる、テスト32。たとえば、現在実施されているテーマが、判断基準に関連するテーマと一貫しない場合には、テーマの変更が指示される(すなわち、ステップ32=「YES」)。その場合に、テーマ変更アプリケーションは、一致する判断基準に関連するテーマセッティング値をメモリからリコールすることができる、ステップ33。次に、これらのテーマセッティング値および関連するファイル(たとえば、イメージファイルおよびオーディオファイル)を使用して、テーマ変更アプリケーションは、下で図18を参照してより詳細に説明するように、テーマ変更を実施することができる、ステップ25。上で図2を参照して説明した実施形態と同様に、テーマ変更アプリケーションは、図3に示されたループを再開始するために、地理的座標にもう一度アクセスすることすなわちステップ30の前に、一時停止することができる、ステップ26。同様に、テーマ変更アプリケーションが、テーマの変更が指示されないと判定する(すなわち、テスト32=「NO」)場合には、テーマ変更アプリケーションは、地理的座標をチェックするステップ、ステップ30に戻る前に、一時停止することができる、ステップ26。
【0024】
図3に示された実施形態は、ユーザが、ユーザが特定の位置にいるときに必ず実施されるさまざまなテーマセッティングを用いて彼らの移動体送受器を構成することを可能にする。位置固有テーマセッティングは、さまざまな非常に有用な応用例を有する。たとえば、仕事に適切なテーマを、移動体送受器がユーザの仕事現場の範囲内にあるときに必ず実施することができる。個人セッティングを、ユーザがユーザの家庭の近くにいるときに必ず実施することができる。無音テーマを、移動体送受器が映画館、教室、教会など、移動体送受器のベルをオフにしなければならない位置にあるときに必ず実施することができる。この形で、ユーザは、着信音をリセットすることもテーマセッティングを手動で変更することも必要とせずに、移動体送受器が特定の位置について正しく構成されることを保証することができる。
【0025】
図4に、移動体送受器テーマをセットするための時刻判断基準と位置判断基準との両方を組み合わせる代替実施形態を示す。この実施形態では、特定のテーマを、ある時刻にある場所について適切として指示することができる。たとえば、仕事テーマを、移動体送受器が仕事現場の近くにあるときに、通常の労働時間中に限って適切とすることができる。図2および3に示した実施形態と同様に、テーマ変更アプリケーションは、メモリから地理的座標にアクセスすることができ、ステップ30、また、メモリから時刻値および日付値にアクセスすることができる、ステップ20。次に、テーマ変更アプリケーションは、いずれかの変更判断基準が座標に関連するかどうかを判定するために、地理的座標をテーマ変更判断基準と比較することができる、ステップ31。現在の座標がテーマ変更判断基準テーブル内の位置判断基準と一致するかこれに近い場合には、テーマ変更アプリケーションは、テーマの変更が指示されるかどうかを判定することができる、ステップ32。上で図3を参照して述べたように、このテストは、現在表示されているテーマが、一致した判断基準に関連するテーマと同一であるかどうかを判定することを含むことができ、そうである場合には、変更は不要である(すなわち、テスト32=「NO」)。ステップ32でテーマの変更が指示される場合には、テーマ変更アプリケーションは、テーマ変更が指示されるかどうかを判定するために、現在時刻と日付または曜日(DOW)とを、一致する位置判断基準に関連する時刻および日付または曜日の判断基準と比較することができる、ステップ40。この時刻、日付および/または曜日の判断基準は、テーマ変更判断基準テーブル内の同一の変更判断基準の一部とすることができ、あるいは、このテーブル内の別の判断基準とすることができる。現在時刻、日付および/または曜日が、テーマ変更判断基準の時刻、日付および/または曜日と一致し、現在実施されているテーマが、一致した判断基準に関連するテーマではない場合には、テーマの変更を指示することができ(すなわち、テスト32=「YES」)、この場合には、テーマ変更アプリケーションは、一致した判断基準に関連する特定のテーマセッティングおよびファイルをリコールすることができる、ステップ42。その後、リコールされたテーマセッティングおよびファイルを使用して、テーマ変更アプリケーションは、実施されるテーマを変更することができる、ステップ25。前に説明した実施形態と同様に、このプロセスを、ある時間期間にわたる一時停止すなわちステップ26の後に、テーマ変更アプリケーションが地理的座標のチェックすなわちステップ30に戻るループ内で繰り返すことができる。
【0026】
上で図3を参照して説明した実施形態と同様に、図4に示された実施形態は、ユーザが、特定の位置ならびに特定の時刻または曜日に適切なテーマを表示するために移動体送受器を構成することを可能にする。たとえば、ユーザは、時刻が授業時間の後であるときまたは曜日が週末であるとき(この場合には、ユーザの個人テーマを実施することができる)を除いて、移動体送受器がユーザの学校の近くにあるときに学校に適切なテーマが実施されるようにするために、移動体送受器を構成することができる。
【0027】
テーマ変更を時刻および位置に基づくものにすることに加えて、図5に示されたさらなる実施形態は、カレンダプログラム内で記録されたスケジューリングされたイベントに基づいて移動体送受器テーマを変更することができる。移動体送受器ユーザは、彼らの面会予定、個人スケジュール、旅行計画、および他のイベントを、彼らの移動体送受器で動作する予約アプリケーションまたはカレンダアプリケーションに頻繁に格納する。通常のカレンダアプリケーションは、スケジューリングされたイベントの日付および時刻ならびにイベントが発生しようとしているときにユーザに通知するオプションを格納するデータベースを含む。そのような通知は、オーディオアラームまたは点滅するディスプレイの形とすることができる。図5に示された実施形態では、テーマ変更アプリケーションは、そのようなアラームを使用するか、イベントのデータベースにアクセスするか、イベントベースのテーマ変更を使用可能にする。
【0028】
図5を参照すると、移動体送受器テーマ変更アプリケーションは、メモリに格納された現在時刻および日付の値にアクセスすることができ、ステップ20、現在時刻および日付に近い差し迫ったスケジューリングされたイベントがあるかどうかを判定するために、カレンダデータベースにアクセスするのに時刻および日付の値を使用することができる、ステップ50。カレンダデータベースに差し迫ったイベントがある場合には、テーマ変更アプリケーションは、テーマ変更が適切である可能性があるかどうかを判定するために、記録されたイベントをテーマ変更判断基準テーブルに格納されたイベントと比較することができる、ステップ51。たとえば、カレンダデータベースに格納されたイベントのすべてが、テーマの変更を正当化するわけではない。相関するテーマセッティングを有しない、仕事または個人的イベントに関連するメモおよび決まりきった予告は、テーマ変更を必要としない場合がある。その一方で、会議、旅行プラン、社交イベント、およびスポーツイベントなどのある種のイベントは、それぞれ、異なるテーマを関連付けられる場合があり、したがって、テーマ変更判断基準テーブルにリストされ得る。
【0029】
日時を決められたイベントに関連する変更判断基準がある場合には、テーマ変更アプリケーションは、カレンダ内のイベントの存在がテーマ変更の必要を指示するかどうかを判定することができる、ステップ52。たとえば、イベント判断基準が、現在実施されているテーマセッティングに関連する場合には、テーマの変更は指示されない(すなわち、テスト52=「NO」)。そのような状況の例は、日時を決められたイベントが、テーマ変更判断基準がスポーツチームテーマに関連付ける野球の試合であるが、スポーツチームテーマが、移動体送受器が野球場の近くにあることに基づくなど(すなわち、地理的座標に基づいて)既に実施されている場合である。その状況では、テーマを変更する必要はなく、したがって、テスト52の結果は、「NO」になり、テーマ変更アプリケーションは、現在時刻および日付をカレンダデータベースと周期的に比較することに戻る(ステップ26、20、50、および51)。しかし、イベントが、テーマを変更する判断基準と一致し、新しいテーマが、現在実施されてはいない(すなわち、テスト52=「YES」)場合には、テーマ変更アプリケーションは、一致する判断基準に相関するテーマセッティングをメモリからリコールすることができる、ステップ53。最後に、リコールされたテーマセッティングを使用して、テーマ変更アプリケーションは、新しいテーマを実施することができる、ステップ25。
【0030】
カレンダアプリケーションは、通常、日時を決められたイベントの時刻(またはその前の選択された時刻)にトーンを鳴らし、かつ/またはディスプレイをトリガするなど、アラームをセットするオプションを含むので、そのようなアラームを、テーマ変更をトリガするのに使用することもできる。したがって、テーマ変更アプリケーションは、カレンダアプリケーションからアラームを受け取ることができる、ステップ55。カレンダアプリケーションは、テーマ変更アプリケーションと同一のプロセッサ上で動作している場合があるので、このアラームの受け取りは、サブルーチン呼出しもしくはアプリケーション呼出し、メモリ内でセットされたフラグもしくは値の認識、または特定のアクション(たとえば、アラームを鳴らすことなど)が実施されたことの認識とすることができる。
【0031】
アラームの受け取りすなわちステップ55は、少なくとも2つの形でテーマ変更をトリガすることができる。図5の破線の矢印によって示される第1の形では、アラームは、そのアラームを生成するイベントのテーマ変更判断基準テーブルとの比較すなわちステップ51をトリガすることができる。その後、テーマ変更アプリケーションは、テーマ変更が指示されるかどうかの判定すなわちステップ52と、その後の、テーマ変更の実施すなわちステップ53および25のために、上で説明したステップを実行する。実線の矢印によって示される第2の形では、アラームが受け取られる時(ステップ55)に、テーマセッティングが格納されるメモリへのポインタによるなど、関連するテーマセッティングが指示されるようにするために、アラーム自体をテーマセッティングに結び付けることができる。アラーム自体によって指示されるテーマセッティングを用いると、イベントをテーマ変更判断基準テーブルと比較する(ステップ51)必要がなく、したがって、テーマ変更アプリケーションは、指示されたテーマが現在実施されているテーマと異なるかどうかを判定することによるなど、テーマ変更が必要であるかどうかを判定することができる、ステップ52。指示されたテーマと実施されているテーマとが異なる(すなわち、テスト52=「YES」)場合には、テーマ変更アプリケーションは、テーマ変更の実施すなわちステップ25の前にアラームに関連するテーマファイル名またはメモリポインタを使用することによるなど、メモリからテーマセッティングをリコールすることができる、ステップ53。
【0032】
カレンダベースのテーマ変更は、複数の状況について非常に有用である可能性がある。たとえば、ユーザは、カレンダデータベース内にイベントとして記録される休暇に関連する特定のテーマをセットすることができる。したがって、休暇の時になったときに、休暇テーマを自動的に実施することができる。もう1つの例として、航空機の便を計画するユーザが、航空会社、飛行便番号、および出発時刻をカレンダプログラムに含め、この情報を壁紙として表示することを含むテーマを指定することができる。そのように構成されて、フライトの時刻が近いときに、カレンダアラームが、スケジューリングされた出発を行うためにユーザが必要とする情報の表示をもトリガする。もう1つの例として、ユーザは、ディズニーランドなどの遊園地への旅行をスケジューリングし、その遊園地に関連するテーマをダウンロードすることができる(たとえば、無線IPプロトコルを使用して、遊園地によって運営されるサーバにアクセスし、テーマデータファイルをダウンロードすることによって)。そのように構成されて、遊園地に旅行する日が来た時に、ユーザの移動体送受器は、ディスプレイ、着信音および他の構成可能な態様を、遊園地に適切に実施するようにテーマを自動的に変更することができる。したがって、移動体送受器テーマを、テーマパークに一致させることができる。
【0033】
前述の実施形態を、時刻、位置、およびカレンダイベントに基づいてテーマを変更するために移動体送受器で動作する単一のアプリケーション内で実施することができる。そのようなアプリケーションの例を、図6Aに示す。図示のプロセスは、テーマ変更アプリケーションが、まずメモリから時刻および日付のデータにアクセスし、ステップ20、時刻および日付をテーマ変更判断基準テーブルと比較し、ステップ21、テーマの変更が指示されるかどうかをテストする、テスト22、継続的ループを特徴とする。テーマの変更が時刻および日付によって指示される場合には、時刻ベースのテーマ変更が指示されることを示すフラグをメモリ内で送ることができる、ステップ60。テーマ変更が指示される(その場合にはステップ60が実行される)か指示されない(すなわち、テスト22=「NO」)かに関わりなく、テーマ変更アプリケーションは、次に、メモリに格納された地理的座標にアクセスすることができ、ステップ30、その座標をテーマ変更判断基準テーブルと比較することができる、ステップ31。次に、テーマ変更アプリケーションは、テーマの変更が指示されるかどうかをテストし、テスト32、そうである場合には、位置ベースのテーマ変更が指示されることを示すためにメモリ内のフラグをセットする、ステップ61。テーマ変更が指示される(その場合にはステップ61が実行される)か指示されない(すなわち、テスト32=「NO」)に関わりなく、テーマ変更アプリケーションは、次に、現在時刻および日付について日時を決められたイベントについてカレンダデータベースにアクセスするのに時刻、日付、および/または曜日データを使用し、ステップ50、テーマ変更が適切である可能性があるかどうかを判定するために、すべての日時を決められたイベントをテーマ変更判断基準テーブルと比較することができる、ステップ51。そうである場合には、テーマ変更アプリケーションは、テーマの変更が指示されるかどうかをテストすることができ、テスト52、そうである場合には、イベントベースのテーマ変更が指示されることを示すためにメモリ内のフラグをセットする、ステップ62。
【0034】
この点で、テーマ変更アプリケーションは、メモリ内のテーマ変更フラグのいずれかがセットされたかどうかを判定するために、メモリ内のテーマ変更フラグのそれぞれをテストすることができる、ステップ63。そうでない場合には、一時停止すなわちステップ26の後に、ループを継続することができる。いずれか1つのフラグがセットされている(すなわち、テスト62=「YES」)場合には、セットされたフラグおよびテーマ変更判断基準テーブル内のデータを、満足されたテーマ変更判断基準のどれがより高い優先順位を有するかを判定するのに使用することができる、ステップ64。この比較は、いくつかのテーマ変更判断基準が他のテーマ変更判断基準を退ける場合があるので、実施され得る。たとえば、通常の労働時間に相関する現在時刻によって指示される時刻ベースのテーマ変更が、ユーザが休暇中または1日休暇を取る場合にそうである可能性があるように、野球場に配置された移動体送受器によって指示される位置ベースのテーマ変更によって退けられる場合がある。同様に、位置ベースのテーマ変更が、差し迫った航空機の出発または親戚の誕生日(ユーザが仕事日に野球場にいる理由である可能性がある)など、カレンダベースのテーマ変更によって退けられる場合がある。この機能を提供するために、テーマ変更判断基準テーブルは、各判断基準に関連する優先順位値を含むことができる。テーマ変更アプリケーションは、セットされたフラグによって指示されるテーマ変更判断基準レコードのそれぞれにアクセスし、そのそれぞれの優先順位を比較し、最高の優先順位値を有する満足される判断基準を選択することができる。
【0035】
優先順位に基づいて特定の満足される判断基準を選択した後に、テーマ変更アプリケーションは、関連するテーマファイルおよびテーマセッティングをリコールすることができ、ステップ65、テーマ変更を実施することができる、ステップ25。
【0036】
カレンダアラームを、上で図5を参照して説明したものに似た形でテーマ変更を実施するのに使用することもできる。そのような状況では、ユーザが、テーマ変更が行われなければならない、日時を決められたイベントのアラームをセットする時の決定を行ったので、指示されたテーマ変更の優先順位を判定する必要がない場合がある。したがって、カレンダアプリケーションからのアラームの受取すなわちステップ55は、テーマ変更アプリケーションが指示されたテーマセッティングをリコールすることすなわちステップ65、およびテーマ変更を直接に実施することすなわちステップ25に直接につながることができる。
【0037】
図6Aに示された例の実施形態は、移動体送受器が優先順位ならびに時刻、位置、または日時を決められたイベントに基づいて適切なテーマを自動的にセットするようにするために、ユーザに、さまざまな優先順位およびトリガリング判断基準を有する複数の異なるテーマを確立するための柔軟性を与える。したがって、ユーザは、ユーザが日課を変更する(ユーザの息子の誕生日を祝うために仕事日に野球の試合に行くことによるなど)ときに不適切なテーマが提示されるかどうかに関して心配する必要なしに、移動体送受器での自動的な表示のために構成されたさまざまなテーマを格納することができる。
【0038】
図6Bに、各判断基準に優先順位値を帰することの複雑さを避ける、さまざまなタイプのテーマ変更プロセスの代替実施形態を示す。そうではなく、この実施形態は、時刻ベースのテーマ変更が位置ベースのテーマ変更によって退けられ、位置ベースのテーマ変更が日時を決められたイベントベースのテーマ変更によって退けられる、プリセット優先順位を確立する。図6Bを参照すると、テーマ変更アプリケーションは、メモリから時刻および日付にアクセスし、ステップ20、現在時刻および日付に関連するイベントがあるかどうかを判定するためにカレンダにアクセスするのにそのデータを使用することができる、ステップ50。次に、すべての日時を決められたイベントを、テーマ変更判断基準テーブルと比較し、ステップ51、その結果が、カレンダベースのテーマ変更が指示されるかどうかを判定するのに使用される、テスト52。カレンダベースのテーマ変更が指示される場合には、テーマ変更アプリケーションは、関連するイベントベースのテーマセッティングをリコールし、ステップ53、ステップ20に戻ることによってループを再開始する前に、テーマ変更を実施する、ステップ25。テーマの変更が、日時を決められたイベントに基づいて指示されない(すなわち、テスト52=「NO」)場合に限って、テーマ変更アプリケーションは、メモリに格納された地理的座標にアクセスし、ステップ30、その座標をテーマ変更判断基準テーブル内の値と比較する、ステップ31。位置判断基準が指示される場合には、テーマ変更アプリケーションは、テーマの変更が指示されるかどうかを判定し、テスト32、そうである場合には、位置ベースのテーマセッティングをリコールし、ステップ33、その後、テーマ変更を実施する、ステップ25。やはり、テーマを変更した後に、テーマ変更アプリケーションは、ステップ20に戻ることによってループを再開始する。日時を決められたイベントベースのテーマ変更または位置ベースのテーマ変更が指示されない(すなわち、ステップ32=「NO」)場合に限って、テーマ変更アプリケーションは、時刻および日付をテーマ変更判断基準テーブルと比較して、ステップ21、時刻ベースのテーマ変更が指示されるかどうかを判定する、テスト22。上で図2に関して説明したように、時刻ベースのテーマ変更が指示される場合には、テーマ変更アプリケーションは、一致した時刻/日付変更判断基準に関連するテーマセッティングをリコールすることができ、ステップ24、その後、テーマ変更を実施し、ステップ25、その後、ステップ20に戻ることによってループを再開始する。
【0039】
上で図6Aを参照して説明したプロセスに似て、カレンダアプリケーションからのアラームの受取すなわちステップ55は、即座のテーマ変更をトリガすることができる。指示されたテーマ変更と共にアラームを受け取ることに応答して、テーマ変更アプリケーションは、アラームで指示されたテーマセッティングを即座にリコールすることができ、ステップ66、その後、テーマ変更を実施することができる、ステップ25。
【0040】
ユーザがさまざまなテーマおよびテーマ変更判断基準をセットアップするのを助けるために、図7に示されたものなどのメニューアプリケーションを、移動体送受器上で実施することができる。そのようなメニューアプリケーションは、ユーザがメインアプリケーションメニューからアプリケーションを選択することによるなど、ユーザによって活性化される時に開始され得る、ステップ70。活性化された時に、メニューアプリケーションは、ユーザが選択できる選択肢のメニューからなるテーマセットアップメニューディスプレイを生成することができる、ステップ71。たとえば、このディスプレイは、ユーザが、時刻ベースのテーマもしくは位置ベースのテーマをセットするか、ユーザが終了するのでアプリケーションを終了することを可能にすることができる。任意のボタンまたはセレクタスイッチの活性化によって指示され得るユーザ入力を受け取る時に、このアプリケーションは、適切な次のプロセスを判定するためにその入力をテストすることができる。ユーザが、入力が終わったことを選択した場合(この場合に、テスト72の結果は「YES」になる)に、メニューアプリケーションは、単純に終了し、オペレーティングシステムに処理を返すことができる、ステップ81。ユーザ入力が、入力セッションが終わったことではなかった場合には、テーマ変更アプリケーションは、ユーザが時刻ベースのテーマを選択したかどうかのテストを行う、テスト73。ユーザ選択が時刻ベースのテーマ変更である場合には、メニューアプリケーションは、テーマに関連する時刻、日付、および/または曜日を入力するようにユーザに促すディスプレイを生成することができ、ステップ74、その後、テーマセッティングを入力するかテーマファイルを識別するようにユーザに促すディスプレイを生成することができる、ステップ75。ユーザが、テーマセッティングの入力を終了した後に、このアプリケーションは、テーマセッティングと一緒に時刻、日付、および/または曜日をテーマ変更判断基準テーブルに格納する、ステップ76。その後、このアプリケーションは、戻って、テーマセットアップメニューを表示することができる、ステップ71。
【0041】
ユーザ入力が、時刻ベースのテーマが入力されることを示さなかった(すなわち、テスト73=「NO」)場合には、メニューアプリケーションは、新しい位置ベースのテーマ変更を活性化する判断基準として使用される位置を入力するようユーザに促すディスプレイを生成することができる、ステップ77。位置判断基準は、地理的座標、地図の座標、またはユーザが移動体送受器の現在位置のテーマを割り当てつつある時に達成できるように、単に現在の座標の選択の形とすることができる。位置値が入力された状態で、メニューアプリケーションは、位置ベースのテーマ判断基準に対する任意の時刻制限、日付制限、または曜日制限を入力するようユーザに促すディスプレイを生成することができる、ステップ78。次に、メニューアプリケーションは、テーマセッティングを入力するかその位置で使用されるテーマファイルを識別するようにユーザに促すことができる、ステップ79。最後に、メニューアプリケーションは、位置、時刻/日付、およびテーマセッティングをテーマ変更判断基準テーブルに格納し、ステップ80、その後、テーマセットアップメニューすなわちステップ71に戻る。
【0042】
移動体送受器を、イベントをカレンダアプリケーションに入力するプロセスの一部としてユーザがテーマ変更を指定することを可能にするソフトウェアを用いて構成することもできる。そのようなルーチンの例を、図8に示す。通常のカレンダ記入プロセス(すなわち、イベントをカレンダアプリケーションに入力するプロセス)の一部として、カレンダアプリケーションは、カレンダイベントの入力を受け取ることができる、ステップ82。この点で、カレンダアプリケーションは、日時を決められたイベントによってアラームがトリガされる時にテーマ変更が望まれるかどうかを示すようにユーザに促すディスプレイを生成することができる、ステップ83。テーマ変更が望まれることをユーザが示す場合に、テスト84、カレンダアプリケーションは、テーマセッティングを入力するか、アラームが生成される時に実施されなければならない既にメモリ内に格納された特定のテーマを識別するようにユーザに促すディスプレイを生成することができる、ステップ85。ユーザの入力を受け取る時に、アプリケーションは、テーマセッティング、そのテーマセッティングのファイル名、または要求されたテーマセッティングを含むメモリ位置へのポインタを格納し、ステップ86、その後、カレンダアプリケーションに戻る、ステップ87。
【0043】
ユーザが通常のカレンダ記入プロセスの一部としてテーマ変更を示すことを可能にすることは、スケジュールデータを2回入力することをユーザに要求せずに、ユーザに、彼らのプランおよびスケジュールと一貫して移動体送受器を調整する追加された柔軟性を与える。さらに、イベントがカレンダに入力される時にテーマセッティングを入力することは、ユーザに、日時を決められたイベントに関連する情報をテーマディスプレイに組み込む機会を与える。たとえば、航空機の便をオンラインで予約する時に、多数の予約サービスは、ユーザが、予約の詳細を彼らのカレンダアプリケーションに自動的にリンクし、フライトスケジュール情報を自動的にアップロードすることを可能にする。図8に示された実施形態は、たとえば、ユーザが、フライトスケジュール情報を2回入力する必要なしに、この同一の情報を組み込むことができるテーマ変更をカレンダに記入することをも可能にする。
【0044】
前述の実施形態は、移動体送受器上でのみ実行されるプロセスを用いたが、本発明の範囲は、移動体送受器プロセスのみには限定されず、セル電話網または他の無線ネットワークに結合されたテーマサーバなどの外部コンピュータからのサポートを伴って実施され得る。サーバは、実質的により大きいメモリならびにインターネットを介する他の情報リソースへのアクセスという利益を有する。したがって、サーバは、はるかにバラエティに富んださまざまなテーマファイルおよび情報を格納することができる。移動体送受器は、セルラネットワークまたは他の無線ネットワークを介してサーバにアクセスし、イメージおよび着信音など、時刻、位置、およびカレンダイベントに応答して実施され得るテーマ情報を入手することができる。テーマ情報に関してテーマサーバにアクセスすることによって、移動体送受器は、より調整されたテーマディスプレイおよびより有用なテーマサービスをユーザに与えることができる。説明を単純にするために、さまざまな実施形態に従って送受器にテーマデータセットをダウンロードするように構成されたサーバを、本明細書では「テーマサーバ」と称するが、そのようなサーバは、多分、複数の機能を有し、さまざまな他のサービスをサポートするであろう。好ましい実施形態では、移動体送受器は、無線ネットワークを介してテーマダウンロードを入手することができるが、移動体送受器は、使用可能なテーマのカタログからのユーザ選択に基づくなど、テーマをダウンロードするために、インターネットなどの有線ネットワーク接続を介してテーマサーバにアクセスすることもできる。
【0045】
テーマサーバ上で実施できる実施形態プロセスの概観を、図9に示す。テーマサーバは、移動体送受器からのデータ呼を受信することによるなど、地理的座標などの移動体送受器パラメータ情報を入手することができ、または受け取った、ステップ90。テーマサーバは、サーバが現在時刻および日付を格納する適切なメモリ位置への呼出しを行うことによって入手できるそれ自体の内部クロックから時刻および日付の情報を入手することもできる。移動体送受器で実施されるアプリケーションに似て、テーマサーバは、受け取られまたは測定されたパラメータをテーマサーバ内で維持されるテーマダウンロード判断基準テーブルと比較することによるなど、受け取られまたは測定されたパラメータをテーマダウンロード判断基準と比較することができる、ステップ91。この比較の結果を使用して、テーマサーバは、テーマサーバから使用可能な情報が、移動体送受器上で実施されている現在のテーマがテーマダウンロード判断基準テーブルによって指示されるテーマではないことを示すなど、テーマダウンロードが指示されるかどうかを判断することができる、テスト92。テーマダウンロードが指示されないとテーマサーバが判定する場合には、テーマサーバは、ステップ90に戻ることによって、移動体送受器から受け取られるか内部ソースから入手されるパラメータの監視を継続することができる。テーマダウンロードが指示されるとテーマサーバが判定する場合には、このサーバは、テーマダウンロード判断基準テーブル内の一致する判断基準に基づいて適切なテーマを決定することができ、ステップ93、適切なテーマセッティングを入手するかリコールすることができる、ステップ94。テーマセッティングが入手された状態で、テーマサーバは、新しいテーマセッティングおよびファイルを移動体送受器に送信する、ステップ96。移動体送受器へのテーマセッティングおよびファイルの伝送は、サーバまたは移動体送受器によって開始されるセル電話データ呼を含む、任意の周知の無線IPプロトコルを使用して達成することができる。
【0046】
テーマサーバ上でテーマ変更プロセスの一部を実行することの1つの利益は、大容量データベースシステムなどの広範囲のメモリリソースの可用性である。イメージファイルおよび着信音オーディオファイルの広範囲のライブラリを、送受器にダウンロードできるさまざまな潜在的なテーマデータセットを提供するために大規模データベースシステム上で維持することができる。さらに、テーマサーバは、特定のテーマファイルが維持される他のデータサーバに連絡することによるなど、インターネットを介して情報の他のソースにアクセスすることができる、ステップ95。たとえば、移動体送受器パラメータ(たとえば、地理的座標)が、移動体送受器が現在は特定の遊園地を訪れていることを示す場合に、テーマサーバは、その遊園地に適切な最新のテーマファイルを入手するために、その遊園地によって維持されるサーバに格納されたテーマファイルにアクセスすることができる。この例では、遊園地サーバは、ダウンロードされた後に移動体送受器のディスプレイ上に自動的に表示されるテーマ壁紙の形でクーポンおよび更新された遊園地情報(娯楽用乗物の待ち時間など)を提示することができる。さらに、地理的座標データを使用することによって、テーマサーバを介して遊園地データサーバからダウンロードされるテーマを、移動体送受器の現在位置を示す遊園地の地図を表示するためなど、ユーザの移動体送受器の正確な位置に固有とすることができる。同様に、テーマディスプレイを、移動体送受器の現在位置の近くにあるサービス、店、または乗物に関係するアナウンスメントまたは広告を提供するのに使用することができる。
【0047】
テーマサーバからテーマダウンロードを受信するために、移動体送受器は、その位置などのある種のパラメータをテーマサーバに周期的に報告することができる。図10に、移動体送受器がテーマサーバから適切なテーマダウンロードを受信することを可能にするのに使用できる実施形態方法を示す。この方法では、移動体送受器プロセッサで動作するテーマ変更アプリケーションは、メモリから地理的座標にアクセスし、ステップ30、メモリから時刻および日付の情報にアクセスし、ステップ20、この情報をパラメータ報告判断基準テーブル内で維持される値と比較して、ステップ31、アプリケーションがその位置をテーマサーバに報告しなければならないかどうかを判定することができる、ステップ232。このステップの処理は、現在時刻および位置がテーマサーバへのパラメータの報告を必要とするかどうかをテーマ変更アプリケーションが判定することを除いて、テーマ変更が指示されるかどうかを判定するための上で説明した処理に類似する。たとえば、テーマ変更アプリケーションは、パラメータ報告判断基準テーブルとの比較が、テーマ変更が指示されることを示すが、移動体送受器がテーマデータベース内に適切なテーマファイルを格納していない場合(または、テーマ変更判断基準テーブルが、移動体送受器がテーマセッティングをダウンロードしなければならないことを指示する場合)に、テーマサーバに連絡することが適切であると判定することができる。したがって、テーマ変更アプリケーションは、パラメータ(たとえば、時刻/日付および位置)をパラメータ報告判断基準テーブルまたはテーマ変更判断基準テーブルと比較することによって、テーマサーバにパラメータを報告しなければならないと判定することができる。テーマ変更アプリケーションが、テーマサーバに連絡することが不要であると判定する(すなわち、テスト232=「NO」)場合には、テーマ変更アプリケーションは、潜在的に遅延(図10には図示せず)の後に、ステップ30に戻ることによってループを継続することができる。
【0048】
テーマ変更アプリケーションが、テーマサーバに連絡することが必要であると判定する場合には、テーマ変更アプリケーションは、移動体送受器のプロセッサに、テーマサーバにデータ呼をかけるように指示することができる、ステップ100。標準無線データ転送プロトコルおよび標準セルラデータ転送プロトコルのいずれをも、このデータ呼(適切なデータ転送プロトコルのネゴシエーションを含むことができる)をかけるのに使用することができる。テーマサーバへのデータ接続が確立された後に、テーマ変更アプリケーションは、移動体送受器に、1つまたは複数のパラメータ(たとえば、時刻、位置、またはイベント)をテーマサーバに送信させることができる。たとえば、移動体送受器は、テーマサーバが移動体送受器の位置について知らされるようにするために、その地理的座標を送信することができる。移動体送受器は、その内部カレンダデータベースに基づく暦日イベントならびにテーマサーバによって維持されるものとは異なる可能性があるそれ自体の時刻および日付の情報を通信することもできる。パラメータが通信された後に、テーマサーバは、ファイルダウンロードが使用可能であることを示すメッセージを送信することによるなど、テーマサーバがテーマファイルをダウンロードする準備ができているかどうかを移動体送受器に知らせることができる。たとえば、テーマサーバが、報告された地理的座標から、移動体送受器が位置固有テーマを受信しなければならないと判定する場合には、テーマサーバは、そのようなデータを受信する準備をするように移動体送受器に即座に通知することができる。テーマ変更アプリケーションは、テーマサーバからの特定のデータフィールドまたはメッセージの存在についてテストすることによるなど、テーマサーバがダウンロードを送信する準備ができているかどうかをテストすることができる、ステップ102。テーマ変更アプリケーションが、サーバがテーマダウンロードを送信しようとしてはいないと判定する場合には、テーマ変更アプリケーションは、データ呼を終了し、ステップ103、地理的座標へのアクセスすなわちステップ30など、ループの始めに戻ることができる。
【0049】
テーマ変更アプリケーションが、テーマサーバがダウンロードを送信する準備ができていると判定する(すなわち、テスト102=「YES」)場合に、テーマ変更アプリケーションは、テーマ判断基準のセットのダウンロードを受け入れ、ダウンロードされた判断基準をテーマ変更判断基準テーブルに格納することができる、ステップ105。そのようなダウンロードされたテーマ変更判断基準は、ダウンロードされるテーマに関連する1つまたは複数の判断基準すなわち、ダウンロードされた1つまたは複数のテーマをいつ実施すべきかを判定するのに移動体送受器によって使用される判断基準とすることができる。判断基準ダウンロードの一部として、テーマ変更判断基準テーブルによって要求される他の情報を、テーマ変更アプリケーションによってダウンロードし、移動体送受器メモリに格納することもできる。ダウンロードされたテーマ(1つまたは複数)に関連するテーマ変更判断基準をダウンロードすることによって、移動体送受器は、後にまたは異なる位置で実施できるテーマをダウンロードすることができる。したがって、テーマダウンロードは、テーマが即座に実施されなければならない状況に限定はされない。たとえば、遊園地など、位置固有テーマが使用可能である位置に到着する時に、移動体送受器は、クーポンまたは申出のシーケンス、または時間鍵付き広告(time-keyed advertisement)(たとえば、レストランおよびショーに関する)など、その日のさまざまな時刻に実施される複数のテーマをダウンロードすることができる。同様に、ダウンロードは、新しい位置固有テーマが指示されるたびに移動体送受器がテーマサーバに連絡することを必要とせずに、地理的座標に基づいて移動体送受器内部メモリからリコールされ、実施され得る、施設の徒歩旅行を可能にするためのテーマなど、複数の位置固有テーマを含むことができる。
【0050】
また、テーマ変更アプリケーションは、移動体送受器でテーマ(1つまたは複数)を実施するのに必要なテーマセッティングおよびテーマファイルをダウンロードし、その情報をテーマデータファイルに格納する、ステップ106。ダウンロードが完了した後に、移動体送受器は、データ呼を終了することができ、ステップ102、その後、現在時刻パラメータおよび位置パラメータをたとえば新たにダウンロードされたテーマ判断基準と比較することによって、テーマを実施すべきかどうかを判定することができる、ステップ107。現在時刻および位置が、テーマ変更が必要であることを示さない場合には、テーマ変更アプリケーションは、地理的座標などのパラメータの監視すなわちステップ30に戻ることができる。テーマ変更が指示される(すなわち、テスト107=「YES」)場合には、テーマ変更プロセスすなわちステップ25を実施することができ、その後、ステップ30に戻る。
【0051】
カレンダアラームが、テーマ変更が必要であることを指示し、テーマセッティングをサーバからダウンロードしなければならないことを指定する場合に、移動体送受器プロセッサを、テーマサーバに連絡するように、テーマ変更アプリケーションソフトウェアを用いて構成することもできる、ステップ55。テーマ変更アプリケーションは、ステップ232でパラメータをテーマサーバに送信しなければならないと判定したかのように、このプロセスを実施することができる。この場合に、移動体送受器は、テーマダウンロードが適切であるかどうかをテーマサーバがイベントから判定できるようにするために、受信されたアラームによって指示される日時を決められたイベント(たとえば、その名前または記述)をテーマサーバに送信することができる、ステップ101。たとえば、イベント記述が、単語「映画」または「劇場」を含む場合に、テーマサーバは、何が上映されているかおよび上映時間を示す壁紙を含むテーマをダウンロードすることができる。逆に、イベント記述が、包括的であるか単語「会議」を含む場合には、テーマサーバは、テーマダウンロードが適切ではないと結論することができる。
【0052】
さらに、テーマサーバがテーマダウンロードを開始できるようにするために、移動体送受器プロセッサを、テーマ変更アプリケーションソフトウェアを用いて、テーマサーバからデータ呼を受信するように構成することができる、ステップ104。データ呼がステップ104でテーマサーバから受信される時に、テーマをダウンロードするプロセス(ステップ105、106)およびテーマを表示するプロセス(ステップ107、25)は、移動体送受器がデータ呼を開始した場合と同一の形で進行することができる。
【0053】
テーマサーバによって開始されたテーマダウンロードを受信する、この機能は、移動体送受器が、テーマサーバに促す必要なしにテーマ更新を受信することを可能にする。これは、テーマサーバが、移動体送受器テーマセッティングに対する時たまのまたは周期的な更新を送信することを可能にする。データ呼が移動体送受器の電話番号または無線IPアドレスに対して行われ、選択された個人に対する加入サービスおよび更新を可能にするので、そのような更新は、特定の移動体送受器を対象とする。たとえば、移動体送受器所有者は、彼らの移動体送受器上で維持されるテーマを周期的に更新する、テーマサーバで提供されるサービスに加入することができる。たとえば、野球チームが、現在のラインナップ、勝敗統計、およびスケジュール変更を反映するために、加入者によってダウンロードされるテーマセッティングを周期的に更新することができる。もう1つの例として、バス、列車、および航空機の運営者は、出発スケジュール変更を、新しい出発情報を示す壁紙を含む更新されたテーマセッティングの形で、切符を持つ乗客に送信させることができる。さらなる例として、会社、市役所、または他の組織は、そのメンバを、すばやい通信を容易にするためにスピードダイヤルセッティングの共通セットを知らされ、確立する状態に保つ機能を使用することができる。したがって、さまざまなサブスクリプションテーマサービスを、この実施形態によって可能にすることができる。
【0054】
図11に、さまざまな実施形態および使用可能にされた時刻ベースのテーマ変更をサポートするためにテーマサーバ上で実施できる方法ステップを示す。この実施形態では、テーマサーバは、時刻およびデータなどのデータが維持されるサーバ内部メモリにアクセスすることによるなど、それ自体の時刻およびデータのソースにアクセスすることができる、ステップ110。テーマサーバは、テーマダウンロードを指示できるかどうかを判定するために、時刻および日付をテーマサーバ内のサーバメモリ内で維持される判断基準テーブルと比較することができる、ステップ111。このテーマサーバ判断基準テーブルは、特定のテーマデータレコードを移動体送受器にダウンロードしなければならないかどうかをテーマサーバが判定することを可能にする判断基準を含み、移動体送受器内で維持されるテーマ変更判断基準テーブルに類似するものまたはこれとは異なるものとすることができる。この比較が、判断基準が満足され、テーマダウンロードが適切である可能性があることを示すと判定する場合に、テーマサーバは、時刻ベースのテーマダウンロードが指示されるかどうかを判定し、テスト112、そうである場合には、テーマダウンロードが特定の日付または曜日について適切であるかどうかをも判定することができる、テスト113。時刻ベースのテーマダウンロードが適切であるとサーバが判定する場合には、そのサーバは、そのサーバメモリまたはそのサーバに結合されたデータベースからテーマセッティングをリコールすることができ、ステップ114、移動体送受器にデータ呼をかけることができる、ステップ115。上で述べたように、テーマサーバと移動体送受器との間のデータ呼は、任意の周知の無線またはセルラ無線のデータ伝送方法およびデータ伝送プロトコルを使用することができる。データ呼が確立され、データ転送プロトコルがネゴシエートされた後に、サーバは、一致したテーマ判断基準を移動体送受器にダウンロードすることができ、ステップ116、これに、関連するテーマファイルおよびテーマセッティングの移動体送受器へのダウンロードすなわちステップ117が続くことができる。テーマデータがダウンロードされた後に、テーマサーバは、データ呼を終了することができ、ステップ118、時刻監視すなわちステップ110に戻ることができる。このループは、一時停止すなわちステップ119によるなど、周期的に実行され、あるいは、他の形で、ループの第1ステップに戻る前に、時間期間を待つものとすることができる。
【0055】
類似する形で、テーマサーバは、移動体送受器から周期的に位置情報を受信し、テーマダウンロードを開始すべきかどうかを判定するのにその情報を使用することができる。図12に、テーマサーバでこの実施形態を実施する例の方法を示す。テーマサーバは、データ呼が移動体送受器から受信されるのを待って待機することができる、ステップ120。データ呼が確立される(データ転送プロトコルのネゴシエーションを含めて)時に、テーマサーバは、移動体送受器の地理的座標を受信することができる、ステップ121。テーマサーバは、内部サーバメモリから内部の時刻およびデータの情報にアクセスすることができ、ステップ110、その後、受信した位置および時刻の情報をテーマサーバ内で維持される判断基準テーブルと比較することができる、ステップ122。この比較が、テーマダウンロード判断基準が満足されることを示す場合には、テーマサーバは、受信された移動体送受器位置が、テーマダウンロードが適切であることを指示するかどうかをテストすることができる、テスト123。受信された位置が位置ベースのテーマダウンロード判断基準を満足しない、および一致したテーマが既にダウンロードされているなど、テーマダウンロードが、受信された位置データによって指示されない場合には、テーマサーバは、データ呼を終了し、ステップ118、移動体送受器からの次の着信データ呼を待つことすなわちステップ120に戻る。テーマダウンロードが、受信された位置データによって指示される場合には、テーマサーバは、時刻、日付、または曜日が、テーマダウンロードが要求されることを指示するかどうかをテストすることもできる、テスト124。テーマダウンロードが要求されない場合には、データ呼を終了することができ、ステップ118、その後、テーマサーバは、次の着信データ呼を待つことすなわちステップ120に戻る。しかし、テーマダウンロードが指示される場合には、テーマサーバは、一致する位置判断基準および時刻判断基準に対応するテーマセッティングをメモリからリコールすることができる、ステップ125。それを行う際に、テーマサーバは、上で図9に関して説明した形で、移動体送受器へのダウンロードのために位置固有テーマセッティングを入手するために他のデータサーバにアクセスすることもできる、ステップ95。
【0056】
テーマセッティングが、サーバメモリからリコールされまたは他のデータサーバから入手された後に、テーマサーバは、テーマ判断基準および関連する情報を、ステップ116、テーマセッティングおよび関連するファイルと一緒に、ステップ117、移動体送受器にダウロードする。テーマダウンロードが完了した後に、テーマサーバは、データ呼を終了し、ステップ118、次の着信データ呼を待つことすなわちステップ120に戻ることができる。
【0057】
時刻ベースのテーマ変更および位置ベースのテーマ変更をサポートするサーバ方法を、もちろん、図13に示されているものなど、テーマサーバで動作する単一のアプリケーション内で実施することができる。上で図11を参照してより十分に説明したように、テーマサーバは、そのメモリから時刻値および日付値にアクセスし、ステップ110、時刻および日付を判断基準テーブルと比較し、ステップ111、時刻ベースのテーマダウンロードが指示されるかどうかを判定し、テスト112、113、時刻ベースおよび日付ベースのテーマファイルおよびテーマセッティングをリコールし、ステップ114、移動体送受器にデータ呼をかけることができる、ステップ131。このプロセス中に周期的に、テーマサーバは、着信データ呼が移動体送受器によって確立されつつあるかどうかを判定するために、フラグ、メモリ値をテストするか、他の手段を使用することができる、テスト130。図示のテスト130を実行するのではなく、着呼データ呼の通知を、コンピュータ科学技術で周知の割込みまたは類似するソフトウェア機構によって達成することができる。着信データ呼が検出される時すなわちテスト130に、テーマサーバは、移動体送受器から地理的座標を受信するステップ、ステップ121と、座標をテーマダウンロード判断基準テーブルと比較するステップ、ステップ122と、テーマダウンロードが位置および時刻によって指示されるかどうかを判定するステップ、ステップ123、124と、適切な位置ベースのテーマファイルおよびテーマセッティングをサーバメモリ、データベース、または他のデータストレージから入手するステップ、ステップ125とを実行することができる。
【0058】
テーマサーバが、時刻ベースのテーマダウロードまたは位置ベースのテーマダウンロードのどちらが指示されると判定したにせよ、テーマサーバは、上で図11と12との両方を参照してより十分に説明したように、テーマ判断基準を移動体送受器にダウンロードするステップ、ステップ116と、テーマセッティングおよび関連するファイルを移動体送受器にダウンロードするステップ、ステップ117と、データ呼を終了するステップ、ステップ118とを実施することができる。
【0059】
いくつかの実施態様では、テーマサーバが移動体送受器からカレンダデータを周期的にダウンロードすることによってカレンダデータベースのコピーを維持する状況などで、ユーザのカレンダをテーマサーバ上で維持することもできる。その代わりに、ユーザが、彼らの移動体送受器でカレンダを維持するのではなく、テーマサーバからアクセス可能な集中サーバまたはテーマサーバ自体でカレンダを維持する場合がある。もう1つの実施形態では、従業員が、テーマサーバからアクセス可能なサーバまたはテーマサーバ自体で企業イベントおよび従業員責任の企業カレンダを維持することができる。カレンダが、サーバ上で実施されるときに、テーマサーバは、テーマを移動体送受器にダウンロードしなければならないかどうかを判定するために、関連するカレンダデータベース内のスケジュール情報を使用することができる。上で図13を参照して説明したプロセス内でカレンダベースのダウンロード機能性を実施する、この実施形態の例示を、図14で提供する。この実施形態は、テーマサーバが、日時を決められたイベントに関する情報を移動体送受器から受信し(個人カレンダが移動体送受器で維持され、企業カレンダがサーバで維持されるときなど)、適切なテーマダウンロードを実施することをも可能にする。この実施形態は、上で図13を参照して説明した方法に実質的に類似し、カレンダ動作に関連する追加機能性、ステップ140〜145を伴うものとすることができる。したがって、図11〜13に示されたステップの説明は、図14に示された類似するステップについて、参照によって組み込まれる。
【0060】
テーマサーバが、ユーザのカレンダデータベースを維持する場合には、テーマサーバは、イベントがスケジューリングされているかどうかを判定するためにカレンダデータベースにアクセスするのに、現在時刻および日付を使用することができる、ステップ140。このデータアクセスは、上で図5を参照して説明した移動体送受器プロセッサによって実行されるステップ50に類似するものとすることができる。イベントが、現在時刻および日付に対応するカレンダデータベースに格納されている場合には、テーマサーバは、テーマダウンロードが適切である可能性があるかどうかを判定するために、そのイベントをテーマ判断基準テーブルと比較することができる、ステップ141。他のプロセス実施形態と同様に、テーマサーバは、テーマダウンロードが指示されるかどうかをテストすることができ、テスト142、そうである場合には、日時を決められたイベントに対応するテーマファイルおよびテーマセッティングを入手することができる、ステップ143。日時を決められたイベントに関するテーマファイルおよびテーマセッティングの入手において、テーマサーバは、上で図9を参照して説明したもの(ステップ95)など、イベントに関係するデータを求めて他のサーバにアクセスすることもできる。最後に、テーマサーバは、テーマ判断基準、テーマファイル、およびテーマセッティングを移動体送受器にダウンロードすることができ、ステップ116、117、データ呼を終了することができる、ステップ118。
【0061】
テーマサーバは、移動体送受器で維持されるカレンダアプリケーションからイベントの通知を受信するようにも構成され得る。着信データ呼が検出される場合に、テスト130、テーマサーバは、移動体送受器から受信された着信データパケットが日時を決められたイベントを含むかどうかを判定するために、そのパケットをテストすることができる、テスト145。そうである場合には、テーマサーバは、受信されたイベントを判断基準テーブルと比較することができ、ステップ141、その後、上で説明したプロセスの残りに進む。
【0062】
上で述べたように、日時を決められたイベントを追跡しまたは受信し、そのようなイベントに関係するテーマについてデータベースにアクセスする、テーマサーバの能力は、イベント固有テーマ実施態様を介してユーザにさまざまな有用なサービスを提供できるアプリケーションを可能にする。カレンダを、テーマサーバで維持することができるので、ユーザの従業員によって維持されるカレンダなどの機関カレンダを、従業員送受器にイベント固有テーマセッティングを供給するために、さまざまな実施形態と共に使用することができる。たとえば、運転手にセルラ移動体送受器を与えるトラック輸送会社は、カレンダに基づいて各移動体送受器にテーマを送信することによって、時刻に依存してすべての運転手が必要とする基本情報を通信するのに、そのようなシステムを使用することができる。この形で、勤務中の運転手に、日勤に適切な壁紙上のスケジューリング情報およびスピードダイヤルセッティングを提供する昼間テーマと、夜勤に適切な壁紙上の夜間スケジュールおよびスピードダイヤルセッティングを提供する夜間テーマとを与える一方で、運転手が非番にスケジューリングされている時には移動体送受器を運転手の個人テーマセッティングに解放することができる。
【0063】
さまざまな実施形態の機能によって使用可能にされるさらなる機能性として、移動体送受器ユーザは、自発的にテーマサーバに連絡し、トピックまたはファイル名によってテーマダウンロードを要求することもできる。テーマサーバは、図15に示された機能性を実施することによるなど、具体的に要求されたテーマダウンロードの提供をサポートすることができる。特定のテーマダウンロードに関する要求を移動体送受器から受信する時に、ステップ150、テーマサーバは、その要求から、ダウンロードすべき適切なテーマを判定することができる、ステップ151。たとえば、特定のレコーディングアーティストに関係するテーマの要求は、そのレコーディングアーティストがファンまたは加入者への配布のために複数のテーマファイルを格納した場合など、ダウンロードすべき特定のテーマを選択するようにテーマサーバに要求する場合がある。そのような状況では、テーマサーバは、まだダウンロードされていないテーマファイルを判定するために、その特定の送受器にダウンロードされるテーマファイルのデータレコードをチェックすることができる。もう1つの例として、ユーザからの要求が、メモリに格納されたテーマファイルと直接には一致しない特定の位置またはイベントに関係するテーマダウンロードを要求するなど、不正確である場合がある。そのような状況では、テーマサーバは、複数のテーマファイルから、ユーザの要求に最もよく一致する特定のファイルを選択する必要がある場合がある。適切なテーマファイルが識別されたならば、テーマサーバは、テーマファイルおよびテーマセッティングをメモリから入手することができ、ステップ152、これは、追加のテーマファイルおよびテーマセッティングデータをダウンロードするためにインターネットを介してデータサーバにアクセスすることすなわちステップ95をも伴う場合がある。テーマサーバが、要求されたテーマデータを使用可能にしたときに、テーマサーバは、周知の無線データ転送プロトコルを使用して、テーマセッティングおよびテーマファイル(たとえば、壁紙イメージファイルおよび着信音オーディオファイル)を移動体送受器に送信することができる、ステップ153。移動体送受器は、テーマダウンロードを要求したので、テーマ変更判断基準を送信する必要がない場合がある。最後に、ダウンロードが完了した状態で、テーマサーバは、データ呼を終了することができる、ステップ118。
【0064】
前述の実施形態の説明は、現在時刻、日付、位置、日時を決められたイベント、または他のパラメータに応答してテーマ変更が適切であるかどうかを判定する際に使用される、移動体送受器メモリに格納されたテーマ変更判断基準テーブルに言及するものである。そのようなデータテーブルの使用は、テーマ変更アプリケーションソフトウェアを単純にすると同時に、テーマ変更を自動的に発生させる条件を確立するためのより高い柔軟性をユーザに与えることができる。また、上で述べたように、さまざまなテーマデータセット(すなわち、テーマを構成するイメージファイル、オーディオファイル、およびデータレコードのコレクション)を、移動体送受器プロセッサによる簡単なアクセスのためにテーマのデータベースに格納することができる。類似するデータ構造を、テーマサーバ内で、移動体送受器へのダウンロードに使用可能なテーマダウンロード判断基準テーブルおよびテーマデータセットのデータベース内で実施することができる。そのようなデータ構造の例示的な例を、図16および17で提供する。
【0065】
図16を参照すると、テーマを変更するためのさまざまな判断基準を、移動体送受器プロセッサによって簡単にアクセスできる移動体送受器のメモリ内のデータテーブル160に格納することができる。類似するデータテーブルを、テーマサーバ内で実施することもできる。当業者が理解するように、データを、データファイル内のデータレコード(行)の個数および各データレコード内のデータフィールド(列)の個数を反映する複数の行および列として表すことができるので、データを、データテーブル160と称する編成を用いてファイルに格納することができる。テーマ変更判断基準テーブルでは、第1データフィールド161は、たとえば、時刻、曜日、暦日、位置、イベント、または他のパラメータ(たとえば、着信電話番号、着信SMS番号、サービスプロバイダなど)など、評価されるパラメータのタイプを格納することができる。このパラメータデータフィールド161を、テーマ変更アプリケーションによって、比較される特定のパラメータに関係する判断基準を含むデータレコードを選択するのに使用することができる。
【0066】
データテーブル160の第2データフィールド162は、一致するか満足される場合にテーマ変更が適切であることを指示する、判断基準または値を格納することができる。値データフィールド162に格納されるデータのタイプは、比較されるパラメータのタイプに依存する。したがって、パラメータデータフィールド161で示されるパラメータが時刻である場合には、値データフィールド162に格納されるデータは、図16の最初のデータ行に示されているように、時刻になる。同様に、パラメータデータフィールド161で示されるパラメータが位置である場合には、値データフィールド162に格納されるデータは、地理的座標値のセット(または地図座標もしくは他の位置関連データ値)になる。いくつかの値データフィールドは、特にパラメータが時刻または位置に関係しない場合に、ユーザ定義の値を含むことができる。たとえば、パラメータデータフィールド161が、「イベント」を含む場合に、値データフィールド162のデータは、「会議」、「飛行機旅行」、または「休暇」など、カレンダエントリにある可能性が高いイベントの記述または単語とすることができる。パラメータデータフィールド161は、ユーザが値データフィールド162の適切なテキストまたはデータを入力することによって判断基準を定義することを可能にすることができる「その他」のようなワイルドカードエントリを含むこともできる。
【0067】
データテーブル160の第3データフィールド163は、現在のパラメータ(たとえば、時刻、日、位置など)を値フィールド162内の判断基準値と比較する時に使用される演算子またはテストを格納することができる。行われる比較のタイプをテストデータフィールド163に含めることによって、ユーザは、テーマ変更アプリケーションの動作をカスタマイズするためのより高い柔軟性およびテーマが変更される時に対するより微細な制御を与えられる。そのような演算子またはテストの例は、等しい(「=」)、より大きい(「>」)、より小さい(「<」)、近い(「≒」)、および等しくない(「≠」)を含むが、これらに限定はされない。
【0068】
データテーブルの第4データフィールド164は、値データフィールド162内の判断基準に関連するファイル名または特定のテーマセッティングおよびテーマファイルを含むメモリ位置へのポインタを格納することができる。このポインタデータフィールド164は、値データフィールド162内の値との現在のパラメータの比較がテストデータフィールド163に含まれるテストを満足する場合にテーマ変更アプリケーションが関連するテーマを実施することを可能にするテーマデータにアクセスするためにテーマ変更アプリケーションが必要とする情報を格納する。
【0069】
図16に示されているように、ポインタデータフィールド164を、内部メモリ以外のソースからテーマデータを入手するためにテーマ変更アプリケーションに指図するのに使用することもできる。たとえば、ポインタデータフィールド164は、適切なテーマデータを入手するためにテーマサーバに連絡するようにテーマ変更アプリケーションに指示するワイルドカード値(たとえば、「ダウンロード」)を格納することができる。もう1つの例として、サーバのIPアドレスをポインタデータフィールド164に格納することができ、これによって、特定のサーバに連絡するようにテーマ変更アプリケーションに指示することができる。したがって、ユーザは、移動体送受器の地理的座標が野球場または休暇スポットの地理的座標と一致すると移動体送受器が判定する時に必ず、野球場またはお気に入りの休暇スポットに関連するサーバに連絡するようにテーマ変更アプリケーションを構成することができる。また、テーマ変更判断基準レコードに含まれる値を、テーマサーバからダウンロードすることができる(上で説明したように)ので、ダウンロードされたテーマは、テーマダウンロードを入手するために移動体送受器が特定のサーバ、ウェブサイト、またはウェブページに連絡することを要求することができる。
【0070】
データテーブルの第5データフィールド165は、特定のテーマ変更判断基準に関連する優先順位値を格納することができる。上で述べたように、いくつかの実施形態は、図6Aに示されているように、時刻、位置、およびイベントなど、複数のパラメータに基づくテーマ変更を使用可能にすることができる。現在のパラメータ(たとえば、時刻、日付、および位置)の比較が複数の判断基準と一致するときにテーマ変更アプリケーションが実施すべき適切なテーマを選択することを可能にするために、各テーマに優先順位値を関連付けることができる。この優先順位値を使用して、テーマ変更アプリケーションは、最高の優先順位を有する指示されたテーマを実施することができる。テーマ優先順位をユーザ定義の値にすることによって、ユーザは、さまざまな情況で彼らの送受器に表示されるテーマをカスタマイズするためのより高い柔軟性を与えられる。
【0071】
テーマ変更アプリケーションが、現在のパラメータをテーマ変更判断基準テーブル160と比較するときに、テーマ変更アプリケーションは、パラメータデータフィールド161のデータが比較されるパラメータと同一タイプである最初のデータレコード(すなわち、行)を選択することができる。したがって、比較されるパラメータが時刻である場合に、テーマ変更アプリケーションは、図示のテーマ変更判断基準テーブル160の最初の行で一致を見つけるはずである。特定のデータレコードを選択し終えて、テーマ変更アプリケーションは、値データフィールド162からの判断基準値およびテストデータフィールド163からの判断基準テストにアクセスし、その後、現在のパラメータ値をアクセスされた判断基準値と比較するために、指示されたテストを実行することができる。たとえば、データタイプが、時刻など、性質において数値である場合に、比較を、判断基準値から現在値を減算することと、その後、差が0である(これによって、「=」テストを満足する)、差が0より小さいかどうか(これによって、「<」テストを満足する)、差が0より大きいかどうか(これによって、「>」テストを満足する)、または差の絶対値がしきい値より小さいかどうか(これによって、「≒」テストを満足する)であるかどうかを判定するために差をテストすることとによって実行することができる。同様の周知の演算を、テキスト値(たとえば、イベントに関する)および地理的座標に対して実行することができる。比較が、指示されたテストが満足されることを明らかにする場合には、変更判断基準は、満足され、テーマ変更アプリケーションは、ファイルポインタデータフィールド164および優先順位データフィールド165のデータにアクセスすることができる。上でより十分に説明したように、テーマ変更アプリケーションは、複数の判断基準が満足されるときに実施すべき特定のテーマを選択するのに優先順位値を使用することができ、その後、テーマセッティングならびに関連するイメージファイルおよびオーディオファイルにアクセスするのに、ポインタデータフィールド164から入手した値を使用することができる。
【0072】
比較が、指示されたテストが満足されたことを明らかにする場合でもそうでない場合でも、テーマ変更アプリケーションは、比較されるパラメータと一致する判断基準レコードごとに、指示された比較を繰り返すことによって、テーマ変更判断基準テーブルの探索を継続することができる。この形で、テーマ変更アプリケーションは、満足された判断基準のうちのどれを実施すべきかを判定する前に、現在満足されているすべての判断基準を識別することができる。たとえば、図16に示されているように、比較されつつある現在時刻が午後11:30である場合に、>8:00AM、>6:00PM、および>11:00 PMという判断基準が満足される。そのような状況では、テーマ変更アプリケーションは、最もよく満足される判断基準、優先順位判断基準に最も関連するもしくは従う判断基準、またはテーマ変更判断基準テーブル160内に含まれる別の判断基準に従う判断基準を選択することができる。
【0073】
テーマ変更判断基準テーブル160は、複数の判断基準の同時比較を可能にするために、データレコードあたり複数の判断基準を含むことができる。たとえば、データテーブルを、たとえば位置またはイベントに対する時刻修飾子または日付修飾子を示すのに使用することができる、第2の値データフィールド(図示せず)および第2のテストデータフィールド(図示せず)を含むように編成することができる。そのような追加の判断基準値および判断基準テストは、上で説明したものに類似する形で適用されるはずである。たとえば、データレコードが、「位置」という第1パラメータ値および仕事現場位置という第1判断基準値を含み、第1の比較が、現在位置が仕事現場位置に近いことを示す場合に、時刻判断基準との現在時刻(または曜日)の第2の比較を、関連する仕事テーマを実施すべきかどうかを判定するために達成することができる。
【0074】
テーマ変更判断基準テーブル160データレコードは、テーマ変更アプリケーションによるデータレコードへのアクセスを単純化するのに使用できる独立キーフィールドまたはインデックスデータフィールド(図16には図示せず)をも含むことができる。
【0075】
テーマ変更判断基準テーブルについて上で説明したものに類似するデータ構造を、テーマ変更アプリケーションならびにテーマサーバアプリケーションを構成し、制御するのに使用できる他の決定判断基準テーブルに使用することができる。たとえば、パラメータを報告するためにテーマサーバへのデータ呼をかけるべき時を判定するのにテーマ変更アプリケーションが使用できるさまざまな判断基準を含めるために、パラメータ報告判断基準テーブルを実施することができる。そのようなデータテーブルは、現在のパラメータがパラメータ報告判断基準と一致するとテーマ変更アプリケーションが判定するときに、アプリケーションが報告を達成するためにアクセスすべき適切なIPアドレスについて知らされるようにするために、IPアドレスデータフィールドをも含むことができる。
【0076】
テーマ変更判断基準が満足される場合に、テーマ変更アプリケーションは、関連するテーマセッティングおよびテーマファイルを突き止め、これらにアクセスするのに、ポインタデータフィールド164からのファイル位置情報を使用することができる。複数の異なるテーマを、図17に示されたテーマデータテーブル170内など、移動体送受器メモリ内に格納することができる。任意のデータテーブルと同様に、各データレコード(すなわち、行)は、インデックスまたは独立キーフィールド171を含むことができる。このインデックス値または独立キー値を、テーマ変更アプリケーションによって、適切なテーマレコードを突き止めるのに使用することができる。たとえば、テーマ変更判断基準テーブル160のポインタデータフィールド164の値を、テーマデータテーブル170内の適切なテーマデータレコードのインデックスまたは独立キーとすることができる。
【0077】
テーマデータテーブル170の第2データフィールド172は、テーマの名前または他の識別子を含むことができる。テーマ名がテーマ変更判断基準テーブル160のポインタデータフィールド164に含まれる場合などに、このファイル名を、テーマ変更アプリケーションによって、特定のテーマファイルを選択するのに使用することができる。また、ファイル名を、実施され編集されるテーマを選択する際に使用するために、ユーザが入力することができる。
【0078】
テーマデータテーブル170の第3データフィールド173は、壁紙イメージとして実施されるイメージファイルを格納するファイル名またはメモリ内の位置へのポインタを含むことができる。通常、移動体送受器に表示される壁紙は、壁紙セッティングにリンクされるか壁紙イメージレジスタにコピーされるかのいずれかである場合がある、移動体送受器メモリに格納されたイメージになる。したがって、壁紙データフィールド173は、移動体送受器が壁紙としてイメージを実施するのに使用するアドレス、ファイル名、または他のメモリ位置情報を含むことだけが必要である。
【0079】
テーマデータテーブル170の第4データフィールド174は、基本着信音として実施されるオーディオファイルを格納するファイル名またはメモリ内の位置へのポインタを含むことができる。通常、移動体送受器で実施される着信音は、着信音セッティングにリンクされるか着信音オーディオレジスタにコピーされるのいずれかであるものとすることができる、移動体送受器メモリに格納された任意のオーディオファイルとすることができる。したがって、一般着信音データフィールド174は、一般着信音としてオーディオファイルを実施するのに移動体送受器によって使用されるアドレス、ファイル名、または他のメモリ位置情報を含むことだけが必要である。
【0080】
通常の移動体送受器は、家族、友人、仕事場などから着信する呼の異なる着信音など、複数の異なる着信音を提供する。したがって、テーマデータテーブル170は、特殊着信音データフィールド175など、複数の着信音データフィールドを含むことができる。一般着信音データフィールド174と同様に、このフィールドのデータは、特殊着信音としてオーディオファイルを実施するのに移動体送受器によって使用されるアドレス、ファイル名、または他のメモリ位置情報を含むことだけが必要である。
【0081】
テーマは、ボタントーン(構造において着信音に類似する)、ボタン機能、およびスピードダイヤルセッティングなど、複数の他のユーザ定義可能構成セッティングをも含むことができる。移動体送受器の型式およびモデルに依存して、そのような追加のテーマセッティングを、データレコードとして格納することができる。たとえば、スピードダイヤルセッティングデータフィールド176を、テーマデータテーブル170に含めることができる。そのようなデータフィールドは、特定の電話番号を特定のスピードダイヤルボタンにリンクする2進データを含むことができる。したがって、テーマデータテーブル170内に、スピードダイヤルボタンごとに1つの、複数のスピードダイヤルセッティングデータフィールド176があってもよい。
【0082】
テーマ変更アプリケーションは、テーマを変更しなければならないと判定するときに、変更を行うためにテーマデータテーブル170内の適切なレコードからのテーマデータを使用することができる。テーマ変更を実施する例の方法を、図18に示す。最初のステップとして、テーマ変更アプリケーションは、特定のテーマデータレコードからデータ(ファイル位置ポインタを含む)をリコールすることができる、ステップ180。テーマデータが移動体送受器にダウンロード済みである情況では、テーマ変更アプリケーションは、データ呼からデータを受信することができる、ステップ181。テーマは、必ずしも壁紙イメージ、着信音、および/または他のカスタマイゼーションを含む必要がないので、あるテーマが各データフィールドにデータを含まない場合がある。したがって、テーマ変更アプリケーションは、関連するテーマ構成を実施する前に、データフィールドに値が含まれるかどうかをテストすることができる。たとえば、テーマ変更アプリケーションは、まず、壁紙データフィールド173にデータがあるかどうかをテストすることができる、テスト182。このフィールドにデータがある場合には、テーマ変更アプリケーションは、壁紙をセットするメモリレジスタにデータをコピーする、ステップ183。たとえば、壁紙データフィールド173が、新しいテーマの壁紙として使用されるイメージのアドレスを含む場合には、テーマ変更アプリケーションは、単純に、移動体送受器プロセッサが壁紙として表示されるイメージを選択するのに使用するレジスタにそのアドレスをコピーすることができる。
【0083】
壁紙をセットすることすなわちステップ183の後に、または壁紙データフィールド173にデータがない場合に、テーマ変更アプリケーションは、着信音データフィールド174(および/または175)に格納されたデータがあるかどうかをテストすることができる、テスト184。このフィールドにデータがある場合には、テーマ変更アプリケーションは、着信音をセットするメモリレジスタにそのデータをコピーする、ステップ185。たとえば、着信音データフィールド174(および/または175)が、新しいテーマの着信音として使用されるオーディオファイルのアドレスを含む場合に、テーマ変更アプリケーションは、単純に、移動体送受器プロセッサが着信音として使用するレジスタにそのアドレスをコピーすることができる。移動体送受器が特定のレジスタ内にその着信音を格納する場合に、テーマ変更アプリケーションは、着信音ファイルにアクセスし、その内容を着信音レジスタにコピーすることができる。このプロセスを、移動体送受器によってサポートされる着信音ごとに繰り返すことができる。
【0084】
着信音(1つまたは複数)をセットすることすなわちステップ183の後に、または着信音データフィールド着信音データフィールド(1つまたは複数)174(および/または175)にデータがない場合に、テーマ変更アプリケーションは、スピードダイヤルセッティングデータフィールド176に格納されたデータがあるかどうかをテストすることができる、テスト186。このフィールド(1つまたは複数)にデータがある場合には、テーマ変更アプリケーションは、スピードダイヤルセッティングをセットするメモリレジスタにデータをコピーする、ステップ187。このプロセスを、移動体送受器によってサポートされるスピードダイヤルボタンごとに繰り返すことができる。
【0085】
最後に、すべてのテーマセッティングおよびテーマファイルを実施した後に、テーマ変更アプリケーションは、パラメータの監視に戻ることができる、ステップ188。
【0086】
図1〜15および18に示された実施形態方法は、特許請求の範囲の主題をさまざまな類似する方法、アルゴリズム、およびソフトウェアルーチンを用いて送受器およびテーマサーバ上で動作するソフトウェアで実施できるので、例示的な例であることだけを意図されている。同様に、図16および17に示されたデータ構造は、さまざまな実施形態と共に使用できる例の構造としてのみ意図され、実施形態または特許請求の範囲をこれらのまたは類似するデータ構造に限定することは意図されていない。
【0087】
上で説明した実施形態を、たとえば、セル電話機、セル電話またはWiFi機能を伴う携帯情報端末(PDA)、移動体電子メール受話器、移動体ウェブアクセスデバイス、およびパーソナライズされたテーマを使用し、無線ネットワークに接続する、将来に開発される可能性がある他のプロセッサを備えたデバイスなど、さまざまな移動体送受器のいずれの上でも実施することができる。通常、そのような移動体送受器は、一般に、図19に示されたコンポーネントを有する。たとえば、移動体送受器190は、内部メモリ192およびディスプレイ193に結合されたプロセッサ191を含むことができる。さらに、移動体送受器190は、プロセッサ191に結合された無線データリンクおよび/またはセル電話トランシーバ195に接続される、電磁放射を送信し、受信するアンテナ194を有する。プロセッサ191は、上で説明したさまざまな実施形態の機能を含むさまざまな機能を実行するためにソフトウェア命令によって構成され得る任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、または複数のプロセッサチップとすることができる。通常、ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされ、プロセッサ191にロードされる前に、内部メモリ192に格納され得る。いくつかの移動体送受器では、プロセッサ191は、アプリケーションソフトウェア命令を格納するのに十分な内部メモリを含むことができる。この説明において、用語メモリは、内部メモリ192およびプロセッサ191自体の中のメモリを含む、プロセッサ191によってアクセス可能なすべてのメモリを指す。図16および17に示されたテーマデータベースなどのユーザデータファイルは、通常、メモリ192に格納される。多くの移動体送受器では、メモリ192を、揮発性メモリまたはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリあるいはその両方の混合とすることができる。移動体送受器は、通常、ユーザ入力を受け取る、キーパッド196またはミニチュアキーボードおよびメニュー選択ボタンまたはロッカースイッチ197を含む。さらに、多くの送受器は、プロセッサ191がGPS座標(ならびに正確な時刻)情報を受信できるようにアンテナ194およびプロセッサ191に結合されるGPS受話器回路198を含む。
【0088】
上で説明したさまざまな実施形態は、プロセッサ191に本明細書で説明される実施形態方法を実行させるプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を備えるテーマ変更アプリケーションをメモリ192に格納することによって、通常の移動体送受器190上で実施される。
【0089】
時刻および位置に基づいてテーマを実施するように構成された、図19に示されたものなどの移動体デバイス190を、図20に示されたシステムと共に使用することができる。このシステムは、インターネット202に接続し、IPプロトコルを介してテーマサーバ204にアクセスするために、セル電話網200を介してデータ呼を行うことのできる移動体送受器190を含む。移動体送受器190は、セル電話網200または別の無線データ網を介してテーマサーバ204に直接に接続することもできる。移動体送受器190がセル電話網200およびインターネットを介してテーマサーバ204へのデータ呼をそれによって行うテクノロジ、プロトコル、および回路要素は、周知であり、市販されており、したがって、さらなる説明を必要としない。サーバ204は、テーマデータファイルにアクセスし、入手するなどの目的のためにインターネットを介して他のデータサーバ206にアクセスできるものとすることもできる。図20は、セル電話網200に結合された移動体送受器190を示すが、移動体送受器190を、それに加えてまたはその代わりに、図20に示された分散された通信タワーからもなる無線(たとえば、WiFi)データ網に接続することができる(したがって、おそらくは無線ネットワーク用の異なる識別子を除いて同一に図示されるはずである)。
【0090】
テーマサーバ204は、市販サーバで一般的であるように、データ記憶媒体(別々には図示せず)に結合されたプログラマブルプロセッサを含む。データ記憶媒体は、周知であり市販されている内蔵ハードディスクおよび/または外部大容量ディスクドライブとすることができる(すなわち、用語「データ記憶媒体」は、内部記憶容量とサーバに結合された外部記憶容量との両方を包含する)。テーマサーバ204は、データ記憶媒体に、壁紙になるようにフォーマットされたイメージ、着信音として働くように構成されたオーディオファイルを含む移動体送受器テーマの包括的なデータベースを格納させることができる。テーマサーバ204を、サーバ204に図14および15に示された移動体送受器190からテーマデータ要求を受信させるソフトウェアを用いてさらに構成することもできる。さまざまな実施形態方法を実行するようにテーマサーバ204を構成するのに使用されるソフトウェアを、サーバメモリおよび/またはコンパクトディスク208などの他の有形のサーバ可読メモリに格納することができる。インターネット202無線(たとえば、WiFi)ネットワークなどのネットワークを介しておよび/またはセル電話網200を介するデータ呼を介して移動体送受器190にデータを送信でき、これからデータを受信できるようにするために、テーマサーバ204を、ネットワーク接続およびモデムならびにソフトウェアを用いて構成することもできる。
【0091】
前述の実施形態は、さまざまな実用的アプリケーションを可能にする。上で述べたように、ユーザは、時刻、場所、日付、およびイベントに適切なテーマを実施するために、彼らの移動体送受器をさらにカスタマイズすることができる。さらに、会社および機関は、たまたま近くにいる顧客を引き付けるために、その施設への地図、営業時間、クーポン、および他の広告などの位置固有テーマを提供することができる。音楽プロデューサおよび広告会社は、俳優およびレコーディングアーティストの最近のイメージおよびレコーディングを反映するために、テーマを更新することができる。会社は、従業員の会社供給送受器で実施されるテーマを介して、従業員に有用な情報およびスピードダイヤルセッティングを提供することができる。博物館、名所旧跡、および遊園地は、移動体送受器の地理的座標に基づいて活性化される位置固有テーマ(特に壁紙)をダウンロードすることによって、ガイドなしの徒歩旅行を提供することができる。周遊船および行楽地の経営者は、イベントスケジュールどおりに客を更新し、主要なサービス(たとえば、ルームサービス)に到達するためのスピードダイヤルセッティングを提供することができる。
【0092】
もう1つの例として、行政機関(たとえば、米連邦緊急事態管理局(FEMA))は、特定の状況にかかわる緊急要員およびサービスプロバイダにテーマを送信して、有用な情報およびスピードダイヤルセッティングのセットを彼らに与えることができる。たとえば、FEMAは、特定の状況にマッチするスピードダイヤルセッティングをセットする(たとえば、「1」は、現地の指揮者のセルフォン用に構成され、「2」は、アドホックコマンドセンタ用に構成され、「3」は、罹災者を受け入れるように指定された病院用に構成されるなど)テーマを選択された緊急要員に送信することができる。この形で、緊急要員は、状況ごとに新しい電話番号を書き留めるか記憶する必要なしに、特定の人または組織に到達するために標準スピードダイヤル番号を押すことだけが必要である。また、テーマは、個々の送受器に向けられるので、異なるテーマを異なる救急隊にダウンロードし、各チームにそれ自体の個別に調整されたスピードダイヤルセッティングを供給することができる。
【0093】
前述の実施形態を実施するのに使用されるハードウェアは、命令のセットを実行するように構成された処理要素およびメモリ要素とすることができ、ここで、命令のセットは、上記方法に対応する方法ステップを実行するためのものである。代替案では、いくつかのステップまたは方法を、所与の機能に固有の回路網によって実行することができる。
【0094】
当業者は、本明細書で開示される実施形態に関連して説明されたさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップを、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組み合わせとして実施できることを了解するであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの交換可能性を明瞭に示すために、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上では、一般に、その機能性に関して説明した。そのような機能性が、ハードウェアまたはソフトウェアのどちらとして実施されるかは、特定の応用例およびシステム全体に課せられる設計制約に依存する。当業者は、説明された機能性を各特定の応用例についてさまざまな形で実施することができるが、そのような実施判断を、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈してはならない。
【0095】
本明細書で開示される実施形態に関連して説明された方法またはアルゴリズムのステップを、ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、あるいはこの2つの組合せで実施することができる。ソフトウェアモジュールは、プロセッサ可読記憶媒体および/またはプロセッサ可読メモリに存在することができ、この両方が、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で既知の任意の他の有形の形のデータ記憶媒体のいずれかとすることができる。さらに、プロセッサ可読メモリは、複数のメモリチップ、プロセッサチップの内部のメモリ、別々のメモリチップ内のメモリ、ならびにフラッシュメモリおよびRAMメモリなどの異なるタイプのメモリの組合せを備えることができる。移動体送受器のメモリへの本明細書での言及は、特定の構成、タイプ、またはパッケージングへの限定なしに、移動体送受器内の任意の1つまたはすべてのメモリモジュールを包含することが意図されている。例示的な記憶媒体は、移動体送受器またはテーマサーバのいずれかの中のプロセッサに結合され、プロセッサが、記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようになっている。代替案では、記憶媒体を、プロセッサに一体とすることができる。プロセッサおよび記憶媒体が、1つのASIC内に存在することができる。
【0096】
さまざまな実施形態の前述の説明は、当業者が本発明を作るか使用することを可能にするために提供されるものである。これらの実施形態に対するさまざまな変更は、当業者にすぐに明白になり、本明細書で定義される包括的原理は、本発明の趣旨または範囲から逸脱せずに他の実施形態に適用され得る。したがって、本発明は、本明細書で示される実施形態に限定されることを意図されてはおらず、特許請求の範囲は、本明細書で開示される原理および新規の特徴と一貫する最も広い範囲に従わなければならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーマを用いて構成され得る移動体送受器であって、
複数のテーマデータレコードをその中に格納されるメモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサであって、前記プロセッサは、ソフトウェアを用いて、
パラメータをテーマ変更判断基準と比較することによって前記複数のテーマデータレコードのうちの1つを選択し、
前記移動体送受器上で実施される前記テーマを変更するために前記複数のテーマデータレコードのうちの前記選択された1つを使用する
ように構成される、プロセッサと
を備える移動体送受器。
【請求項2】
前記パラメータは、現在時刻であり、前記プロセッサは、ソフトウェアを用いて
前記現在時刻を時刻ベースのテーマ変更判断基準と比較することによって前記複数のテーマデータレコードのうちの1つを選択し、前記現在時刻が前記時刻ベースのテーマ変更判断基準を満足する場合に、前記複数のテーマデータレコードのうちの前記時刻ベースのテーマ変更判断基準に対応する1つを選択し、
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記選択された1つに格納されたデータをテーマ構成を制御するレジスタにコピーすることによって前記移動体送受器上で実施される前記テーマを変更する
ように構成される、請求項1に記載の移動体送受器。
【請求項3】
前記パラメータは、日付であり、前記プロセッサは、ソフトウェアを用いて
前記日付を日付ベースのテーマ変更判断基準と比較することによって前記複数のテーマデータレコードのうちの1つを選択し、前記現在時刻が前記日付ベースのテーマ変更判断基準を満足する場合に、前記複数のテーマデータレコードのうちの前記日付ベースのテーマ変更判断基準に対応する1つを選択し、
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記選択された1つに格納されたデータをテーマ構成を制御するレジスタにコピーすることによって前記移動体送受器上で実施される前記テーマを変更する
ように構成される、請求項1に記載の移動体送受器。
【請求項4】
前記パラメータは、位置であり、前記プロセッサは、ソフトウェアを用いて
前記移動体送受器の現在位置を位置ベースのテーマ変更判断基準と比較することによって前記複数のテーマデータレコードのうちの1つを選択し、前記移動体送受器の前記現在位置が前記位置ベースのテーマ変更判断基準を満足する場合に、前記複数のテーマデータレコードのうちの前記位置ベースのテーマ変更判断基準に対応する1つを選択し、
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記選択された1つに格納されたデータをテーマ構成を制御するレジスタにコピーすることによって前記移動体送受器上で実施される前記テーマを変更する
ように構成される、請求項1に記載の移動体送受器。
【請求項5】
前記プロセッサは、ソフトウェアを用いて、
無線データリンクを介してテーマサーバにアクセスし、
前記テーマサーバからテーマデータを受信する
ようにさらに構成される、請求項1に記載の移動体送受器。
【請求項6】
前記プロセッサは、ソフトウェアを用いて、前記移動体送受器上で実施される前記テーマを変更するのに前記テーマサーバから受信した前記テーマデータを使用するようにさらに構成される、請求項5に記載の移動体送受器。
【請求項7】
前記プロセッサは、ソフトウェアを用いて、パラメータを前記テーマサーバに送信するようにさらに構成される、請求項5に記載の移動体送受器。
【請求項8】
前記プロセッサは、ソフトウェアを用いて、前記移動体送受器の位置を前記テーマサーバに送信するようにさらに構成される、請求項5に記載の移動体送受器。
【請求項9】
前記プロセッサは、ソフトウェアを用いて、
無線データリンクを介してテーマサーバからデータ呼を受信し、
前記テーマサーバからテーマデータを受信する
ようにさらに構成される、請求項1に記載の移動体送受器。
【請求項10】
移動体送受器上のテーマを変更する方法であって、
パラメータを複数のテーマ変更判断基準と比較することと、
前記比較されるパラメータがテーマ変更判断基準を満足するときに、前記テーマ変更判断基準に関連するテーマデータレコードにアクセスすることと、
前記アクセスされるテーマデータレコードを使用して、前記移動体送受器上で実施される前記テーマを変更することと
を備える方法。
【請求項11】
パラメータを複数のテーマ変更判断基準と比較することは、現在時刻を複数の時刻ベースのテーマ変更判断基準と比較することを備え、
テーマデータレコードにアクセスすることは、前記現在時刻が時刻ベースのテーマ変更判断基準を満足するときに、前記時刻ベースのテーマ変更判断基準に関連する時刻ベースのテーマデータレコードにアクセスすることを備える
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
パラメータを複数のテーマ変更判断基準と比較することは、日付を複数の日付ベースのテーマ変更判断基準と比較することを備え、
テーマデータレコードにアクセスすることは、前記日付が日付ベースのテーマ変更判断基準を満足するときに、前記日付ベースのテーマ変更判断基準に関連する日付ベースのテーマデータレコードにアクセスすることを備える
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
パラメータを複数のテーマ変更判断基準と比較することは、前記移動体送受器の位置を複数の位置ベースのテーマ変更判断基準と比較することを備え、
テーマデータレコードにアクセスすることは、前記移動体送受器の前記位置が位置ベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記位置ベースのテーマ判断基準に関連する位置ベースのテーマデータレコードにアクセスすることを備える
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
無線データリンクを介してテーマサーバにアクセスすることと、
前記テーマサーバからテーマデータを受信することと
をさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記テーマサーバから受信された前記テーマデータを使用して前記移動体送受器上で実施される前記テーマを変更することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
パラメータを前記テーマサーバに送信することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記移動体送受器の位置を前記テーマサーバに送信することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
カレンダデータベース内に格納されたイベントを前記テーマサーバに送信することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
無線データリンクを介してテーマサーバからデータ呼を受信することと、
前記テーマサーバからテーマデータを受信することと
をさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項20】
パラメータを複数のテーマ変更判断基準と比較するための手段と、
前記比較されるパラメータがテーマ変更判断基準を満足するときに、前記テーマ変更判断基準に関連するテーマデータレコードにアクセスするための手段と、
前記アクセスされるテーマデータレコードを使用して、テーマを変更するための手段と
を備える移動体送受器。
【請求項21】
パラメータを複数のテーマ変更判断基準と比較するための前記手段は、現在時刻を複数の時刻ベースのテーマ変更判断基準と比較するための手段を備え、
テーマデータレコードにアクセスするための前記手段は、前記現在時刻が時刻ベースのテーマ変更判断基準を満足するときに、前記時刻ベースのテーマ変更判断基準に関連する時刻ベースのテーマデータレコードにアクセスするための手段を備える
請求項20に記載の移動体送受器。
【請求項22】
パラメータを複数のテーマ変更判断基準と比較するための前記手段は、日付を複数の日付ベースのテーマ変更判断基準と比較するための手段を備え、
テーマデータレコードにアクセスするための前記手段は、前記日付が日付ベースのテーマ変更判断基準を満足するときに、前記日付ベースのテーマ変更判断基準に関連するテーマデータレコードにアクセスするための手段を備える
請求項20に記載の移動体送受器。
【請求項23】
パラメータを複数のテーマ変更判断基準と比較するための前記手段は、前記移動体送受器の位置を複数の位置ベースのテーマ変更判断基準と比較するための手段を備え、
テーマデータレコードにアクセスするための前記手段は、前記移動体送受器の前記位置が位置ベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記位置ベースのテーマ判断基準に関連するテーマデータレコードにアクセスするための手段を備える
請求項20に記載の移動体送受器。
【請求項24】
無線データリンクを介してテーマサーバにアクセスするための手段と、
前記テーマサーバからテーマデータを受信するための手段と
をさらに備える、請求項20に記載の移動体送受器。
【請求項25】
前記テーマサーバから受信された前記テーマデータを使用して前記移動体送受器上で実施される前記テーマを変更するための手段をさらに備える、請求項24に記載の移動体送受器。
【請求項26】
パラメータを前記テーマサーバに送信するための手段をさらに備える、請求項25に記載の移動体送受器。
【請求項27】
前記移動体送受器の位置を前記テーマサーバに送信するための手段をさらに備える、請求項25に記載の移動体送受器。
【請求項28】
カレンダデータベース内に格納されたイベントを前記テーマサーバに送信するための手段をさらに備える、請求項25に記載の移動体送受器。
【請求項29】
無線データリンクを介してテーマサーバからデータ呼を受信するための手段と、
前記テーマサーバからテーマデータを受信するための手段と
をさらに備える、請求項20に記載の移動体送受器。
【請求項30】
移動体送受器プロセッサに、
パラメータを複数のテーマ変更判断基準と比較するステップと、
前記比較されるパラメータがテーマ変更判断基準を満足するときに、前記テーマ変更判断基準に関連するテーマデータレコードにアクセスするステップと、
前記アクセスされるテーマデータレコードを使用して、前記テーマを変更するステップと
を実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令をその上に格納されたプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項31】
前記格納されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記移動体送受器プロセッサに、
現在時刻を複数の時刻ベースのテーマ変更判断基準と比較するステップと、
前記現在時刻が時刻ベースのテーマ変更判断基準を満足するときに、前記時刻ベースのテーマ変更判断基準に関連する時刻ベースのテーマデータレコードにアクセスするステップと
を実行させるように構成される、請求項30に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項32】
前記格納されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記移動体送受器プロセッサに、
日付を複数の日付ベースのテーマ変更判断基準と比較するステップと、
前記日付が日付ベースのテーマ変更判断基準を満足するときに、前記日付ベースのテーマ変更判断基準に関連する日付ベースのテーマデータレコードにアクセスするステップと
を実行させるように構成される、請求項30に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項33】
前記格納されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記移動体送受器プロセッサに、
前記移動体送受器の位置を複数の位置ベースのテーマ変更判断基準と比較するステップと、
前記移動体送受器の前記位置が位置ベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記位置ベースのテーマ判断基準に関連する位置ベースのテーマデータレコードにアクセスするステップと
を実行させるように構成される、請求項30に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項34】
前記格納されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記移動体送受器プロセッサに、
無線データリンクを介してテーマサーバにアクセスするステップと、
前記テーマサーバからテーマデータを受信するステップと
を実行させるように構成される、請求項30に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項35】
前記格納されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記移動体送受器プロセッサに、前記テーマサーバから受信された前記テーマデータを使用して前記移動体送受器上で実施される前記テーマを変更するステップを実行させるように構成される、請求項30に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項36】
前記格納されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記移動体送受器プロセッサに、パラメータを前記テーマサーバに送信するステップを実行させるように構成される、請求項35に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項37】
前記格納されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記移動体送受器プロセッサに、前記移動体送受器の位置を前記テーマサーバに送信するステップを実行させるように構成される、請求項35に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項38】
前記格納されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記移動体送受器プロセッサに、カレンダデータベース内に格納されたイベントを前記テーマサーバに送信するステップを実行させるように構成される、請求項34に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項39】
前記格納されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、前記移動体送受器プロセッサに、
無線データリンクを介してテーマサーバからデータ呼を受信するステップと、
前記テーマサーバからテーマデータを受信するステップと
を実行させるように構成される、請求項30に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項40】
複数のテーマデータレコードをその上に格納されたサーバメモリと、
前記サーバメモリに結合され、少なくとも1つの移動体送受器にデータを送信し、前記少なくとも1つの移動体送受器からデータを受信するように構成されたサーバプロセッサであって、前記サーバプロセッサは、ソフトウェアを用いて、
前記複数のテーマデータレコードのうちの1つを前記少なくとも1つの移動体送受器にダウンロードしなければならないことを判定するステップと、
前記複数のテーマデータレコードのうちで前記少なくとも1つの移動体送受器にダウンロードされなければならない前記1つを入手するステップと、
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記少なくとも1つの移動体送受器にダウンロードするステップと
を実行するように構成される、サーバプロセッサと
を備える、ネットワークを介してデータを受信し、送信するように構成されたサーバ。
【請求項41】
前記サーバは、ソフトウェアを用いて、
現在時刻を複数の時刻ベースのテーマ変更判断基準と比較するステップと、
前記現在時刻が時刻ベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちの前記時刻ベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手するステップと
を実行するようにさらに構成される、請求項40に記載のサーバ。
【請求項42】
前記サーバは、ソフトウェアを用いて、
前記少なくとも1つの移動体送受器の位置を受信するステップと、
前記少なくとも1つの移動体送受器の前記受信された位置を複数の位置ベースのテーマ変更判断基準と比較するステップと、
前記少なくとも1つの移動体送受器の前記受信された位置が位置ベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちで前記位置ベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手するステップと
を実行するようにさらに構成される、請求項40に記載のサーバ。
【請求項43】
前記サーバは、ソフトウェアを用いて、
イベントの通知を受信するステップと、
前記イベントを複数のイベントベースのテーマ変更判断基準と比較するステップと、
前記イベントがイベントベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちで前記イベントベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手するステップと
を実行するようにさらに構成される、請求項40に記載のサーバ。
【請求項44】
前記サーバは、ソフトウェアを用いて、前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記少なくとも1つの移動体送受器にダウンロードする前に、前記少なくとも1つの移動体送受器へのデータリンクを確立するステップを実行するようにさらに構成される、請求項40に記載のサーバ。
【請求項45】
前記サーバは、ソフトウェアを用いて、前記少なくとも1つの移動体送受器の位置を受信する前に、前記少なくとも1つの移動体送受器によって開始されるデータリンクを受信するステップを実行するようにさらに構成される、請求項42に記載のサーバ。
【請求項46】
前記サーバは、ソフトウェアを用いて、前記イベントの前記通知を受信する前に、前記少なくとも1つの移動体送受器によって開始されるデータリンクを受信するステップを実行するようにさらに構成され、
前記イベントの前記通知は、前記少なくとも1つの移動体送受器から受信される
請求項43に記載のサーバ。
【請求項47】
前記サーバは、ソフトウェアを用いて、前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記少なくとも1つの移動体送受器にダウンロードする前に、前記少なくとも1つの移動体送受器へのデータリンクを確立するステップを実行するようにさらに構成され、
前記イベントの前記通知は、前記サーバ上で動作するカレンダアプリケーションから受信される
請求項40に記載のサーバ。
【請求項48】
前記サーバは、ソフトウェアを用いて、インターネットを介して別のサーバに格納されたテーマデータレコードにアクセスするステップを実行するようにさらに構成される、請求項40に記載のサーバ。
【請求項49】
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記ダウンロードされる1つは、スピードダイヤル構成を含む、請求項40に記載のサーバ。
【請求項50】
テーマデータを移動体送受器に提供する方法であって、
複数のテーマデータレコードのうちの1つを前記移動体送受器にダウンロードしなければならないことを判定することと、
前記複数のテーマデータレコードのうちで前記移動体送受器にダウンロードされなければならない前記1つを入手することと、
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記移動体送受器にダウンロードすることと
を備える方法。
【請求項51】
現在時刻を複数の時刻ベースのテーマ変更判断基準と比較することと、
前記現在時刻が時刻ベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちで前記時刻ベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手することと
をさらに備える、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記移動体送受器の位置を受信することと、
前記移動体送受器の前記受信された位置を複数の位置ベースのテーマ変更判断基準と比較することと、
前記移動体送受器の前記受信された位置が位置ベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちで前記位置ベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手することと
をさらに備える、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
イベントの通知を受信することと、
前記イベントを複数のイベントベースのテーマ変更判断基準と比較することと、
前記イベントがイベントベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちで前記イベントベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手することと
をさらに備える、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記移動体送受器にダウンロードする前に、前記移動体送受器へのデータリンクを確立することをさらに備える、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
少なくとも1つの移動体送受器の位置を受信する前に、前記移動体送受器によって開始されるデータリンクを受信することをさらに備える、請求項52に記載の方法。
【請求項56】
前記イベントの前記通知を受信する前に、前記移動体送受器によって開始されるデータリンクを受信することをさらに備え、前記イベントの前記通知は、前記少なくとも1つの移動体送受器から受信される、請求項53に記載の方法。
【請求項57】
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記少なくとも1つの移動体送受器にダウンロードする前に、前記移動体送受器へのデータリンクを確立することをさらに備え、前記イベントの前記通知は、前記サーバ上で動作するカレンダアプリケーションから受信される、請求項50に記載の方法。
【請求項58】
インターネットを介して別のサーバに格納されたテーマデータレコードにアクセスすることをさらに備える、請求項50に記載の方法。
【請求項59】
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記ダウンロードされる1つは、スピードダイヤル構成を含む、請求項50に記載の方法。
【請求項60】
テーマデータを移動体送受話器に提供するサーバであって、
複数のテーマデータレコードのうちの1つを前記移動体送受器にダウンロードしなければならないことを判定するための手段と、
前記複数のテーマデータレコードのうちで前記移動体送受器にダウンロードされなければならない前記1つを入手するための手段と、
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記移動体送受器にダウンロードするための手段と
を備えるサーバ。
【請求項61】
現在時刻を複数の時刻ベースのテーマ変更判断基準と比較するための手段と、
前記現在時刻が時刻ベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちで前記時刻ベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手するための手段と
をさらに備える、請求項60に記載のサーバ。
【請求項62】
前記移動体送受器の位置を受信するための手段と、
前記移動体送受器の前記受信された位置を複数の位置ベースのテーマ変更判断基準と比較するための手段と、
前記移動体送受器の前記受信された位置が位置ベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちで前記位置ベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手するための手段と
をさらに備える、請求項60に記載のサーバ。
【請求項63】
イベントの通知を受信するための手段と、
前記イベントを複数のイベントベースのテーマ変更判断基準と比較するための手段と、
前記イベントがイベントベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちで前記イベントベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手するための手段と
をさらに備える、請求項60に記載のサーバ。
【請求項64】
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記移動体送受器にダウンロードする前に、前記移動体送受器へのデータリンクを確立するための手段をさらに備える、請求項60に記載のサーバ。
【請求項65】
少なくとも1つの送受器の位置を受信する前に、前記移動体送受器によって開始されるデータリンクを受信するための手段をさらに備える、請求項62に記載のサーバ。
【請求項66】
前記イベントの前記通知を受信する前に、前記移動体送受器によって開始されるデータリンクを受信するための手段をさらに備え、前記イベントの前記通知は、少なくとも1つの送受器から受信される、請求項63に記載のサーバ。
【請求項67】
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを少なくとも1つの送受器にダウンロードする前に、前記移動体送受器へのデータリンクを確立するための手段をさらに備え、前記イベントの前記通知は、前記サーバ上で動作するカレンダアプリケーションから受信される、請求項60に記載のサーバ。
【請求項68】
インターネットを介して別のサーバに格納されたテーマデータレコードにアクセスするための手段をさらに備える、請求項60に記載のサーバ。
【請求項69】
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記ダウンロードされる1つは、スピードダイヤル構成を含む、請求項60に記載のサーバ。
【請求項70】
サーバプロセッサに、
複数のテーマデータレコードのうちの1つを少なくとも1つの移動体送受器にダウンロードしなければならないことを判定するステップと、
前記複数のテーマデータレコードのうちで前記少なくとも1つの移動体送受器にダウンロードされなければならない前記1つを入手するステップと、
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記少なくとも1つの移動体送受器にダウンロードするステップと
を実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令をその中に格納されたプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項71】
格納されたサーバ実行可能ソフトウェア命令は、サーバプロセッサに、
現在時刻を時刻ベースのテーマ変更判断基準と比較するステップと、
前記現在時刻が時刻ベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちで前記時刻ベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手するステップと
を実行させるようにさらに構成される、請求項70に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項72】
格納されたサーバ実行可能ソフトウェア命令は、サーバプロセッサに、
前記少なくとも1つの移動体送受器の位置を受信するステップと、
前記少なくとも1つの移動体送受器の前記受信された位置を複数の位置ベースのテーマ変更判断基準と比較するステップと、
前記少なくとも1つの移動体送受器の前記受信された位置が位置ベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちで前記位置ベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手するステップと
を実行させるようにさらに構成される、請求項70に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項73】
格納されたサーバ実行可能ソフトウェア命令は、サーバプロセッサに、
イベントの通知を受信するステップと、
前記イベントを複数のイベントベースのテーマ変更判断基準と比較するステップと、
前記イベントがイベントベースのテーマ判断基準を満足するときに、前記複数のテーマデータレコードのうちで前記イベントベースのテーマ判断基準に関連する前記1つを入手するステップと
を実行させるようにさらに構成される、請求項70に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項74】
格納されたサーバ実行可能ソフトウェア命令は、サーバプロセッサに、前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記少なくとも1つの移動体送受器にダウンロードする前に、前記少なくとも1つの移動体送受器へのデータリンクを確立するステップを実行させるようにさらに構成される、請求項70に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項75】
格納されたサーバ実行可能ソフトウェア命令は、サーバプロセッサに、前記少なくとも1つの移動体送受器の位置を受信する前に、前記少なくとも1つの移動体送受器によって開始されるデータリンクを受信するステップを実行させるようにさらに構成される、請求項72に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項76】
格納されたサーバ実行可能ソフトウェア命令は、サーバプロセッサに、前記イベントの前記通知を受信する前に、前記少なくとも1つの移動体送受器によって開始されるデータリンクを受信するステップを実行させるようにさらに構成され、前記イベントの前記通知は、前記少なくとも1つの移動体送受器から受信される、請求項73に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項77】
格納されたサーバ実行可能ソフトウェア命令は、サーバプロセッサに、前記複数のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記少なくとも1つの移動体送受器にダウンロードする前に、前記少なくとも1つの移動体送受器へのデータリンクを確立するステップを実行させるようにさらに構成され、前記イベントの前記通知は、前記サーバ上で動作するカレンダアプリケーションから受信される、請求項70に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項78】
格納されたサーバ実行可能ソフトウェア命令は、サーバプロセッサに、インターネットを介して別のサーバに格納されたテーマデータレコードにアクセスするステップを実行させるようにさらに構成される、請求項70に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項79】
前記複数のテーマデータレコードのうちの前記ダウンロードされる1つは、スピードダイヤル構成を含む、請求項70に記載のプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項80】
無線通信システムと、
前記無線通信システムを介して通信するように構成された移動体送受器と、
前記無線通信システムを介して通信するように構成されたサーバと
を備えるシステムであって、前記サーバは、
複数の追加のテーマデータレコードをその上に格納されたサーバメモリと、
前記サーバメモリに結合され、前記移動体送受器にデータを送信し、前記移動体送受器からデータを受信するように構成されたサーバプロセッサであって、前記サーバプロセッサは、ソフトウェアを用いて、
前記複数の追加のテーマデータレコードのうちの1つを前記移動体送受器にダウンロードしなければならないことを判定するステップと、
前記複数の追加のテーマデータレコードのうちでダウンロードされなければならない前記1つを入手するステップと、
前記複数の追加のテーマデータレコードのうちの前記1つを前記無線ネットワークを介して前記移動体送受器にダウンロードするステップと
を実行するように構成される、サーバプロセッサと
を備え、前記移動体送受器は、
複数のテーマデータレコードをその中に格納された移動体送受器メモリと、
前記移動体送受器メモリに結合された移動体送受器プロセッサであって、前記移動体送受器プロセッサは、ソフトウェアを用いて、
前記無線ネットワークを介して前記複数の追加のテーマデータレコードのうちの前記ダウンロードされた1つを受信するステップと、
前記複数の追加のテーマデータレコードのうちの前記受信されたダウンロードされた1つを前記移動体送受器メモリに格納されたテーマデータレコードのデータファイルに格納するステップと、
パラメータをテーマ変更判断基準と比較することによって、前記移動体送受器メモリに格納されたテーマデータレコードの前記データファイルから1つのテーマデータレコードを選択するステップと、
前記移動体送受器上で実施されるテーマを変更するために、前記移動体送受器メモリに格納されたテーマデータレコードの前記データファイルからの前記1つのテーマデータレコードを使用するステップと
を実行するように構成される、システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−81195(P2013−81195A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−253509(P2012−253509)
【出願日】平成24年11月19日(2012.11.19)
【分割の表示】特願2010−540886(P2010−540886)の分割
【原出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】