携帯電話機及びメニュー画面の表示方法
【課題】階層化されたメニュー画面が表示される携帯電話機において、メニュー画面の階層構造や項目の構成などを変えることなく、少ない操作で所望の機能を選択することができる携帯電話機及びメニュー画面の表示方法の提供。
【解決手段】各種機能が階層化されたメニュー画面で管理され、専用キーによって呼び出される機能メニューから、操作部による所定の操作ステップにより所望の機能を選択して実行する携帯電話機において、使用者が過去に選択した項目を履歴情報として記憶しておき、次回の機能選択操作時に、その履歴情報を参照して、各々の階層のメニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目に初回のカーソル位置を設定する。また、各々の階層のメニュー画面中のすべての項目を選択回数に基づいて順位付けておき、専用キーを操作したときに、その順位に従ってカーソル位置を移動させる。
【解決手段】各種機能が階層化されたメニュー画面で管理され、専用キーによって呼び出される機能メニューから、操作部による所定の操作ステップにより所望の機能を選択して実行する携帯電話機において、使用者が過去に選択した項目を履歴情報として記憶しておき、次回の機能選択操作時に、その履歴情報を参照して、各々の階層のメニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目に初回のカーソル位置を設定する。また、各々の階層のメニュー画面中のすべての項目を選択回数に基づいて順位付けておき、専用キーを操作したときに、その順位に従ってカーソル位置を移動させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機及びメニュー画面の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多機能化する携帯電話機において、使用者が所望する機能を選択し、実行するまでに行う操作は煩雑化する一方であり、操作性を向上させるための様々な方法が提案されている。
【0003】
例えば、その方法の一例として、各種機能を選択するためのメニュー画面を階層化してメモリ管理し、専用キーによって呼び出されるメニュー画面から、所定の操作ステップにより所望の機能を選択して実行する携帯電話機において、各々の階層のメニュー画面における前回の選択結果を記憶しておき、次回の機能選択時に、記憶した前回の選択結果に基づいてカーソル位置を決定する方法がある。
【0004】
また、他の例として、下記特許文献1には、よく使う機能を「機能履歴」という形で一つのグループとして管理しておき、次回以降の機能選択時に「機能履歴」を呼び出すことによって、「機能履歴」に格納された機能を比較的容易に選択できるようにする方法が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−261544号公報(第4−6頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前回の選択結果に基づいてカーソル位置を決定する前者の方法では、前回選択した機能と次回選択する機能とが一致しなければカーソル位置を移動させなければならず、操作を簡略化することができない。特に、多様な機能を備える携帯電話機の場合は前回選択した機能が次回選択する機能と一致する可能性は低いため、この問題が顕著に現れる。
【0007】
また、使用頻度の高い機能を一つのグループとして管理する後者の方法では、選択する機能が少ない場合は操作性を向上させることができるが、多様な機能を備える携帯電話機の場合は項目の数が多くなるため、「機能履歴」に含まれる項目の整理や管理が難しくなり、かえって操作性が悪化してしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、階層化されたメニュー画面が表示される携帯電話機において、メニュー画面の階層構造や項目の構成を変えることなく、少ない操作で所望の機能を選択することができる携帯電話機及びメニュー画面の表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、階層化して管理されるメニュー画面を表示する表示手段と、前記メニュー画面中の複数の項目の中から所望の項目を選択するための操作手段と、記憶手段と、制御手段とを少なくとも備える携帯電話機において、前記記憶手段に、各々の階層の前記メニュー画面における各々の項目の選択結果が履歴情報として記憶され、前記制御手段は、前記表示手段に各々の階層の前記メニュー画面を表示させる際に、前記履歴情報に基づいて、前記メニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目にカーソル位置を設定し、前記メニュー画面のおける他の項目の選択操作時に、前記履歴情報に基づいて、選択回数が多い項目順にカーソル位置を移動させる制御を行うものである。
【0010】
本発明においては、前記制御手段は、各々の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後、直ちに、前記項目の選択結果を前記履歴情報に反映させる構成とすることができる。
【0011】
また、本発明においては、前記制御手段は、最後の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後に、全ての階層の前記メニュー画面における項目の選択結果を前記履歴情報に反映させる構成とすることもできる。
【0012】
また、本発明の方法は、階層化して管理されるメニュー画面を携帯電話機の表示手段に表示させるメニュー画面の表示方法であって、各々の階層の前記メニュー画面における各々の項目の選択結果を履歴情報として記憶しておき、前記表示手段に各々の階層の前記メニュー画面を表示する際に、前記履歴情報に基づいて、前記メニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目にカーソル位置を設定し、前記メニュー画面のおける他の項目の選択操作時に、前記履歴情報に基づいて、選択回数が多い項目順にカーソル位置を移動するものである。
【0013】
このように、本発明の構成によれば、予め履歴情報として記憶手段に記憶された各々の項目の選択回数を参照して、各々の階層のメニュー画面に対して選択回数が最も多い項目に初回のカーソル位置が設定され、その階層のメニュー画面で他の機能を選択する場合は選択回数が多い順にカーソル位置が移動するため、少ない操作で所望の機能を選択することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の携帯電話機及びメニュー画面の表示方法によれば、メニュー画面の階層構造や項目の構成を変えることなく、少ない操作で所望の機能を選択することができる。
【0015】
その理由は、各種機能が階層化されたメニュー画面で管理され、専用キーによって呼び出される機能メニューから、操作部による所定の操作ステップにより所望の機能を選択して実行する携帯電話機において、使用者が過去に選択した項目を履歴情報として記憶しておき、次回の機能選択操作時に、その履歴情報を参照して、各々の階層のメニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目に初回のカーソル位置を設定することにより、使用者が最も使用する頻度の高い機能を少ない操作で選択することができるからである。
【0016】
また、各々の階層のメニュー画面中のすべての項目を選択回数に基づいて順位付けておき、専用キーを操作したときに、その順位に従ってカーソル位置を移動させることにより、第2、第3の使用頻度の機能の選択を行いやすくすることができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
従来技術で示したように、様々な機能を備える携帯電話機では所望の機能を選択するための操作が煩雑になるという問題があり、操作性を向上させるための各種方法が提案されているが、前回の選択結果に基づいてカーソル位置を設定する方法では前回選択された機能と次回選択する機能とが一致しなければ効果は得られず、また、過去に選択された項目をグループ化する方法では機能の種類が増加するに従って項目の整理や管理が難しくなってしまい、いずれの場合も所望の機能を簡単に選択することはできない。
【0018】
また、過去の選択回数に基づいてメニュー画面を制御する方法が考えられるが、選択回数に基づいてメニュー画面の階層構造や遷移順序を変えたり、選択回数に基づいて各々の階層のメニュー画面の構成や配列順序を変えてしまうと、操作の度に異なる構成のメニュー画面が表示されてしまい、かえって操作性が悪くなってしまう。特に、携帯電話機は屋外などの画面が見づらい環境で使用される場合が多いことから、操作の間違いを防ぐ観点から考えると、メニュー画面の階層構造や項目の構成などを変えない方が好ましいと言える。
【0019】
そこで、本発明では、メニュー画面の階層構造や遷移順序、各項目の構成や配列順序などを変えることなく、各々のメニュー画面における初回のカーソル位置やカーソルの移動順序を変えることによって操作性の向上を図っている。すなわち、各階層のメニュー画面の項目を選択回数で管理し、使用者が機能選択を行う場合に従来通りのメニュー画面を遷移させながらも、各階層のメニュー画面において最初にカーソルを合わせる項目を過去の選択回数から決定するとともに、同一階層のメニュー画面で他の項目を選択する場合は選択回数の多い順に単一操作(専用キー押下など)でカーソルを移動可能にする。これにより、各階層のメニュー画面の中で使用頻度の高い項目および機能へのアクセスを容易にすることができる。
【実施例1】
【0020】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る携帯電話機及び携帯電話機におけるメニュー表示方法について、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、本実施例に携帯電話機の構成を模式的に示すブロック図であり、図2は、操作部の構成例を示す図である。また、図3は、メニュー項目の階層構造の構成例を示す図であり、図4乃至図6は、本実施例の携帯電話機を用いた機能の選択手順を示すフローチャート図である。また、図7及び図8は、携帯電話機の表示部に表示される画面構成例を示す図であり、図9は、階層毎の選択回数格納エリアの構成例を示す図である。
【0021】
図1に示すように、本実施例の携帯電話機は、アンテナ102と、無線部101と、制御部110と、メモリ部111と、操作部112と、表示部113と、音声コーデック部114と、レシーバ120と、マイク121と、デジタルカメラ機能や音楽再生機能、TV放送受信機能などの各種機能を実行する手段115とで構成される。
【0022】
この携帯電話機は、制御部110の制御により無線部101、アンテナ102を介して図示しない基地局との通信を行う。無線部101は、アンテナ102にて受信した信号を、受信したい信号周波数に変換して増幅し、復調した後、受信データを制御部110に出力する。制御部110は、受信データを処理して音声信号を音声コーデック部114に出力し、音声コーデック部114は、音声信号をアナログ信号に変えてレシーバ120より音声を出力する。また、マイク121より入力された音声は、音声コーデック部114にてPCM信号にA/D変換され、制御部110は、その信号を送信データに変換し、無線部101にて変調し、規定の周波数の搬送波として増幅した後、アンテナ102より送信を行う。
【0023】
また、制御部110は、操作部112による操作の検出や、メモリ部111への情報の書込み・読出し、表示部113の表示制御などを行う。操作部112は、使用者が携帯電話機の機能を使用可能とする入力手段となる。メモリ部111は、メニュー画面の各項目の選択回数を各階層のグループ(分類)毎にテーブル化して保持し、使用者が項目を選択する度に制御部110によって参照され、また、選択された場合にはその選択回数が制御部110により更新される。表示部113には、上記テーブルを参照して制御部110により所定の項目にカーソル位置が設定されたメニュー画面が表示される。
【0024】
図2に、操作部112の具体的構成の一例を示す。ソフトキー2aは、携帯電話機の状態に応じて割り当てられる機能でプログラマブルなキーである。例えば、待受け状態(表示部113に待受け画面が表示された状態)においては機能メニューを呼び出すキーとなり、機能メニュー表示中には、メニュー画面の項目を選択し次の階層に遷移させるキーとなる。十字キー2bは、表示画面のスクロールやカーソル位置を隣接する項目に移動させることが可能である。開始キー2cは、電話発信操作に使用する。終話キー2dは、通話を切断し、或いは表示部113の画面表示を待受け画面に戻すために使用する。デジットキー2eは、数字の入力を可能とする。
【0025】
また、図3に、階層化されたメニュー項目の具体的構成の一例を示す。メニュー項目は各種機能の大分類を示す第1階層3aと、その中から選択された機能(図では各種設定)の中分類を示す第2階層3bと、その中から選択された機能(図では音)の小分類を示す第3階層3cなどで構成されている。なお、以下では図3の階層構造に基づいて説明するが、階層数や各々の階層のメニュー項目の構成は図の記載に限定されず、複数の階層で構成され、所定の階層に複数の項目が含まれていればよい。
【0026】
次に、本実施例の携帯電話機の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0027】
まず、携帯電話機を起動すると、制御部110は表示部113に待受け画面を表示して携帯電話機を待ち受け状態にする(S401)。次に、待受け状態において操作部112のキー押下を検出すると、制御部110はメニュー呼出操作かどうかを判断し(S402)、メニュー呼出であった場合には、制御部110は、メモリ部111の選択回数格納エリアで管理する第1階層のメニュー画面の各項目の選択回数を読出して比較し、過去の選択回数が最も多い項目をカーソル位置に決定し(S403)、その第1階層のメニュー画面を表示する(S404)。この選択回数格納エリアは、各階層のメニュー画面の分類ごとの項目選択回数を格納するエリアであり、例えば、図9のような構成とすることができる。なお、図9の構成は例示であり、メモリ部111に、各々の階層のメニュー画面における各々の項目の選択回数が識別可能に記憶されていればよい。
【0028】
次に、制御部110がキー押下を検出すると(S405)、第1階層のメニュー画面において有効なキーかを判定し(S406)、有効キーであると判定した場合には、当該操作が「選択」操作なのか「カーソル移動」操作なのかを判定し(S407、S408)、判定結果に応じた制御を行う。
【0029】
「選択」操作とは、カーソル位置の項目を選び、その次の階層に機能選択フェーズを移動する操作である。当該操作を検出した場合には、選択回数格納エリアで管理する選択回数を更新した後(S410)、第2階層のメニュー画面に表示を遷移させる。
【0030】
また、「カーソル移動」操作とは、同一階層のメニュー画面上でカーソル位置を次に選択回数が多い項目(選択候補)に移動するための操作である。例えば、図2に示すソフトキー2aに専用のキーを割り当て、当該キーの押下によって実行される操作である。そして、キー操作に従ってカーソル位置を更新し(S409)、再び第1階層のメニュー画面を表示する(S404)。また、S405で検出した操作が無効キーであった場合や有効キーであるが「選択」操作でも「カーソル移動」操作でもない場合も、第1階層のメニュー画面の表示を継続する。
【0031】
このカーソル移動について図8を参照して具体的に説明する。図8は、「カーソル移動」操作を行った場合の表示遷移を示す図であり、太枠で囲まれた網掛けの項目がカーソルで選択されていることを示している。カーソルの移動先は、図9に示す第1階層の選択回数格納エリアで管理する各項目の選択回数を読出し比較した結果による。例えば、図8は、図9に示す選択回数:k1〜k4の比較結果が、k1>k3>k2>k4の場合を例示しており、この選択回数に基づいてカーソル位置が「各種設定」→「ピクチャ」→「ツール」→「サウンド」の順で移動する。
【0032】
次に、S410で選択回数を更新すると、制御部110は図5のフローチャート図に従って第2階層のメニュー画面を表示する。この第2階層のメニュー画面表示中の使用者の操作に対して行われる各種制御のアルゴリズムは、第1階層のメニュー画面の場合と同様であるため、ここではS411〜S418の説明は割愛する。
【0033】
次に、第3階層のメニュー画面表示における制御について図6のフローチャート図を参照して説明する。第3階層のメニュー画面を表示する場合も同様に、まず、メモリ部111の選択回数格納エリアで管理する第3階層のメニュー画面の各項目の選択回数を読出し比較して、過去の選択回数が最も多い項目をカーソル位置として決定して(S419)、第3階層のメニュー画面を表示する(S420)。次に、制御部110がキー押下を検出すると(S421)、第3階層のメニュー画面において有効なキーかを判定し(S422)、有効キーであると判定した場合には、当該操作が「選択」操作なのか「カーソル移動」操作なのかを判定し(S423、S424)、判定結果に応じた制御を行う。ここで「選択」操作を検出した場合には、選択回数格納エリアで管理する選択回数を更新の上(S426)、当該機能を実行する(S427)。
【0034】
ここで、待受け画面からメニュー表示に遷移し、各階層のメニュー画面にて「選択」操作を順次実施した場合の機能選択遷移の一例を図7に示す。第1階層のメニュー画面4aでは、「各種設定」の選択回数がもっと多いため、「各種設定」にカーソル位置が設定されている。また、第2階層のメニュー画面4bでは、「各種設定」に分類される「音」の選択回数が最も多いため、「音」にカーソル位置が設定されている。また、第3階層のメニュー画面4cでは、「各種設定」の「音」に分類される「キー確認音量」の選択回数が最も多いため、「キー確認音量」にカーソル位置が設定されている。また、「キー確認音量」は機能であるため、第3階層のメニュー画面4cにおいて「選択」操作を行うことで、機能画面5が表示されて当該機能が実行されることになる。
【0035】
このように、本実施例の携帯電話機では、各階層のメニュー画面の各項目の選択回数をメモリ部111の選択回数格納エリアに履歴情報として記憶しておき、表示部113に各階層のメニュー画面を表示する際に、制御部110は履歴情報に基づいて選択回数が最も多い項目に初回のカーソル位置を設定し、そのメニュー画面において他の項目を選択する場合には所定のキー操作により選択回数が多い項目順にカーソル位置を移動させるため、所望の機能を実行するためのキー操作を少なくすることができ、多機能の携帯電話機の操作性を向上させることができる。
【実施例2】
【0036】
次に、本発明の第2の実施例について、図10乃至図12を参照して説明する。図10乃至図12は、本実施例の携帯電話機を用いた機能の選択手順を示すフローチャート図である。
【0037】
前記した第1の実施例では、各階層のメニュー画面において項目が選択された時点で、メモリ部111に格納された当該項目の選択回数を更新したが、この場合、使用者が所望の機能の検索中に操作を中断した場合においても中断するまでの操作状態が記憶されてしまうため、選択回数格納エリアに記憶されている選択回数が多い項目と使用者が実際に使用する頻度の高い項目とが一致しなくなる可能性がある。そこで、本実施例では、各階層のメニュー項目選択回数の更新を機能実行時に行うことによってこの問題を解決している。
【0038】
図10乃至図12は、本実施例の動作を説明するフローチャート図である。前記した第1の実施例との相違は、各階層のメニュー画面における選択情報を一旦テンポラリに保持しておき(S810、S818)、機能の実行が確定した時にこの選択情報を選択回数格納エリアに反映し(S827)、機能選択が中断した場合にはその選択情報は反映せずに破棄する(中断については図示しない)。
【0039】
このように、更新タイミングを機能の実行が確定した時点に変更することによって、より使用者が実際利用した頻度を反映した履歴情報を作成することが可能となり、操作性を更に向上させることができる。
【0040】
なお、上記各実施例では、本発明のメニュー画面の表示方法を携帯電話機で実行する場合について記載したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、PDAなどの携帯機器やゲーム機など他の携帯機器に対しても同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、階層化されたメニュー画面を表示する任意の機器に対しても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の操作部の構成例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機のメニュー項目の構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の動作(第1階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の動作(第2階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の動作(第3階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の表示部に表示されるメニュー画面の遷移例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の表示部に表示される同一階層のメニュー画面上でカーソル位置の移動の様子を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機のメモリ部における階層ごとの選択回数格納エリアを示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係る携帯電話機の動作(第1階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【図11】本発明の第2の実施例に係る携帯電話機の動作(第2階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【図12】本発明の第2の実施例に係る携帯電話機の動作(第3階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【符号の説明】
【0043】
2a ソフトキー
2b 十字キー
2c 開始キー
2d 終話キー
2e デジットキー
3a 第1階層
3b 第2階層
3c 第3階層
4a メニュー画面(第1階層)
4b メニュー画面(第2階層)
4c メニュー画面(第3階層)
5 機能画面
101 無線部
102 アンテナ
110 制御部
111 メモリ部
112 操作部
113 表示部
114 音声コーデック部
115 各種機能を実行する手段
120 レシーバ
121 マイク
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機及びメニュー画面の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、多機能化する携帯電話機において、使用者が所望する機能を選択し、実行するまでに行う操作は煩雑化する一方であり、操作性を向上させるための様々な方法が提案されている。
【0003】
例えば、その方法の一例として、各種機能を選択するためのメニュー画面を階層化してメモリ管理し、専用キーによって呼び出されるメニュー画面から、所定の操作ステップにより所望の機能を選択して実行する携帯電話機において、各々の階層のメニュー画面における前回の選択結果を記憶しておき、次回の機能選択時に、記憶した前回の選択結果に基づいてカーソル位置を決定する方法がある。
【0004】
また、他の例として、下記特許文献1には、よく使う機能を「機能履歴」という形で一つのグループとして管理しておき、次回以降の機能選択時に「機能履歴」を呼び出すことによって、「機能履歴」に格納された機能を比較的容易に選択できるようにする方法が開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−261544号公報(第4−6頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前回の選択結果に基づいてカーソル位置を決定する前者の方法では、前回選択した機能と次回選択する機能とが一致しなければカーソル位置を移動させなければならず、操作を簡略化することができない。特に、多様な機能を備える携帯電話機の場合は前回選択した機能が次回選択する機能と一致する可能性は低いため、この問題が顕著に現れる。
【0007】
また、使用頻度の高い機能を一つのグループとして管理する後者の方法では、選択する機能が少ない場合は操作性を向上させることができるが、多様な機能を備える携帯電話機の場合は項目の数が多くなるため、「機能履歴」に含まれる項目の整理や管理が難しくなり、かえって操作性が悪化してしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、階層化されたメニュー画面が表示される携帯電話機において、メニュー画面の階層構造や項目の構成を変えることなく、少ない操作で所望の機能を選択することができる携帯電話機及びメニュー画面の表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、階層化して管理されるメニュー画面を表示する表示手段と、前記メニュー画面中の複数の項目の中から所望の項目を選択するための操作手段と、記憶手段と、制御手段とを少なくとも備える携帯電話機において、前記記憶手段に、各々の階層の前記メニュー画面における各々の項目の選択結果が履歴情報として記憶され、前記制御手段は、前記表示手段に各々の階層の前記メニュー画面を表示させる際に、前記履歴情報に基づいて、前記メニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目にカーソル位置を設定し、前記メニュー画面のおける他の項目の選択操作時に、前記履歴情報に基づいて、選択回数が多い項目順にカーソル位置を移動させる制御を行うものである。
【0010】
本発明においては、前記制御手段は、各々の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後、直ちに、前記項目の選択結果を前記履歴情報に反映させる構成とすることができる。
【0011】
また、本発明においては、前記制御手段は、最後の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後に、全ての階層の前記メニュー画面における項目の選択結果を前記履歴情報に反映させる構成とすることもできる。
【0012】
また、本発明の方法は、階層化して管理されるメニュー画面を携帯電話機の表示手段に表示させるメニュー画面の表示方法であって、各々の階層の前記メニュー画面における各々の項目の選択結果を履歴情報として記憶しておき、前記表示手段に各々の階層の前記メニュー画面を表示する際に、前記履歴情報に基づいて、前記メニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目にカーソル位置を設定し、前記メニュー画面のおける他の項目の選択操作時に、前記履歴情報に基づいて、選択回数が多い項目順にカーソル位置を移動するものである。
【0013】
このように、本発明の構成によれば、予め履歴情報として記憶手段に記憶された各々の項目の選択回数を参照して、各々の階層のメニュー画面に対して選択回数が最も多い項目に初回のカーソル位置が設定され、その階層のメニュー画面で他の機能を選択する場合は選択回数が多い順にカーソル位置が移動するため、少ない操作で所望の機能を選択することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の携帯電話機及びメニュー画面の表示方法によれば、メニュー画面の階層構造や項目の構成を変えることなく、少ない操作で所望の機能を選択することができる。
【0015】
その理由は、各種機能が階層化されたメニュー画面で管理され、専用キーによって呼び出される機能メニューから、操作部による所定の操作ステップにより所望の機能を選択して実行する携帯電話機において、使用者が過去に選択した項目を履歴情報として記憶しておき、次回の機能選択操作時に、その履歴情報を参照して、各々の階層のメニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目に初回のカーソル位置を設定することにより、使用者が最も使用する頻度の高い機能を少ない操作で選択することができるからである。
【0016】
また、各々の階層のメニュー画面中のすべての項目を選択回数に基づいて順位付けておき、専用キーを操作したときに、その順位に従ってカーソル位置を移動させることにより、第2、第3の使用頻度の機能の選択を行いやすくすることができるからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
従来技術で示したように、様々な機能を備える携帯電話機では所望の機能を選択するための操作が煩雑になるという問題があり、操作性を向上させるための各種方法が提案されているが、前回の選択結果に基づいてカーソル位置を設定する方法では前回選択された機能と次回選択する機能とが一致しなければ効果は得られず、また、過去に選択された項目をグループ化する方法では機能の種類が増加するに従って項目の整理や管理が難しくなってしまい、いずれの場合も所望の機能を簡単に選択することはできない。
【0018】
また、過去の選択回数に基づいてメニュー画面を制御する方法が考えられるが、選択回数に基づいてメニュー画面の階層構造や遷移順序を変えたり、選択回数に基づいて各々の階層のメニュー画面の構成や配列順序を変えてしまうと、操作の度に異なる構成のメニュー画面が表示されてしまい、かえって操作性が悪くなってしまう。特に、携帯電話機は屋外などの画面が見づらい環境で使用される場合が多いことから、操作の間違いを防ぐ観点から考えると、メニュー画面の階層構造や項目の構成などを変えない方が好ましいと言える。
【0019】
そこで、本発明では、メニュー画面の階層構造や遷移順序、各項目の構成や配列順序などを変えることなく、各々のメニュー画面における初回のカーソル位置やカーソルの移動順序を変えることによって操作性の向上を図っている。すなわち、各階層のメニュー画面の項目を選択回数で管理し、使用者が機能選択を行う場合に従来通りのメニュー画面を遷移させながらも、各階層のメニュー画面において最初にカーソルを合わせる項目を過去の選択回数から決定するとともに、同一階層のメニュー画面で他の項目を選択する場合は選択回数の多い順に単一操作(専用キー押下など)でカーソルを移動可能にする。これにより、各階層のメニュー画面の中で使用頻度の高い項目および機能へのアクセスを容易にすることができる。
【実施例1】
【0020】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の第1の実施例に係る携帯電話機及び携帯電話機におけるメニュー表示方法について、図1乃至図9を参照して説明する。図1は、本実施例に携帯電話機の構成を模式的に示すブロック図であり、図2は、操作部の構成例を示す図である。また、図3は、メニュー項目の階層構造の構成例を示す図であり、図4乃至図6は、本実施例の携帯電話機を用いた機能の選択手順を示すフローチャート図である。また、図7及び図8は、携帯電話機の表示部に表示される画面構成例を示す図であり、図9は、階層毎の選択回数格納エリアの構成例を示す図である。
【0021】
図1に示すように、本実施例の携帯電話機は、アンテナ102と、無線部101と、制御部110と、メモリ部111と、操作部112と、表示部113と、音声コーデック部114と、レシーバ120と、マイク121と、デジタルカメラ機能や音楽再生機能、TV放送受信機能などの各種機能を実行する手段115とで構成される。
【0022】
この携帯電話機は、制御部110の制御により無線部101、アンテナ102を介して図示しない基地局との通信を行う。無線部101は、アンテナ102にて受信した信号を、受信したい信号周波数に変換して増幅し、復調した後、受信データを制御部110に出力する。制御部110は、受信データを処理して音声信号を音声コーデック部114に出力し、音声コーデック部114は、音声信号をアナログ信号に変えてレシーバ120より音声を出力する。また、マイク121より入力された音声は、音声コーデック部114にてPCM信号にA/D変換され、制御部110は、その信号を送信データに変換し、無線部101にて変調し、規定の周波数の搬送波として増幅した後、アンテナ102より送信を行う。
【0023】
また、制御部110は、操作部112による操作の検出や、メモリ部111への情報の書込み・読出し、表示部113の表示制御などを行う。操作部112は、使用者が携帯電話機の機能を使用可能とする入力手段となる。メモリ部111は、メニュー画面の各項目の選択回数を各階層のグループ(分類)毎にテーブル化して保持し、使用者が項目を選択する度に制御部110によって参照され、また、選択された場合にはその選択回数が制御部110により更新される。表示部113には、上記テーブルを参照して制御部110により所定の項目にカーソル位置が設定されたメニュー画面が表示される。
【0024】
図2に、操作部112の具体的構成の一例を示す。ソフトキー2aは、携帯電話機の状態に応じて割り当てられる機能でプログラマブルなキーである。例えば、待受け状態(表示部113に待受け画面が表示された状態)においては機能メニューを呼び出すキーとなり、機能メニュー表示中には、メニュー画面の項目を選択し次の階層に遷移させるキーとなる。十字キー2bは、表示画面のスクロールやカーソル位置を隣接する項目に移動させることが可能である。開始キー2cは、電話発信操作に使用する。終話キー2dは、通話を切断し、或いは表示部113の画面表示を待受け画面に戻すために使用する。デジットキー2eは、数字の入力を可能とする。
【0025】
また、図3に、階層化されたメニュー項目の具体的構成の一例を示す。メニュー項目は各種機能の大分類を示す第1階層3aと、その中から選択された機能(図では各種設定)の中分類を示す第2階層3bと、その中から選択された機能(図では音)の小分類を示す第3階層3cなどで構成されている。なお、以下では図3の階層構造に基づいて説明するが、階層数や各々の階層のメニュー項目の構成は図の記載に限定されず、複数の階層で構成され、所定の階層に複数の項目が含まれていればよい。
【0026】
次に、本実施例の携帯電話機の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0027】
まず、携帯電話機を起動すると、制御部110は表示部113に待受け画面を表示して携帯電話機を待ち受け状態にする(S401)。次に、待受け状態において操作部112のキー押下を検出すると、制御部110はメニュー呼出操作かどうかを判断し(S402)、メニュー呼出であった場合には、制御部110は、メモリ部111の選択回数格納エリアで管理する第1階層のメニュー画面の各項目の選択回数を読出して比較し、過去の選択回数が最も多い項目をカーソル位置に決定し(S403)、その第1階層のメニュー画面を表示する(S404)。この選択回数格納エリアは、各階層のメニュー画面の分類ごとの項目選択回数を格納するエリアであり、例えば、図9のような構成とすることができる。なお、図9の構成は例示であり、メモリ部111に、各々の階層のメニュー画面における各々の項目の選択回数が識別可能に記憶されていればよい。
【0028】
次に、制御部110がキー押下を検出すると(S405)、第1階層のメニュー画面において有効なキーかを判定し(S406)、有効キーであると判定した場合には、当該操作が「選択」操作なのか「カーソル移動」操作なのかを判定し(S407、S408)、判定結果に応じた制御を行う。
【0029】
「選択」操作とは、カーソル位置の項目を選び、その次の階層に機能選択フェーズを移動する操作である。当該操作を検出した場合には、選択回数格納エリアで管理する選択回数を更新した後(S410)、第2階層のメニュー画面に表示を遷移させる。
【0030】
また、「カーソル移動」操作とは、同一階層のメニュー画面上でカーソル位置を次に選択回数が多い項目(選択候補)に移動するための操作である。例えば、図2に示すソフトキー2aに専用のキーを割り当て、当該キーの押下によって実行される操作である。そして、キー操作に従ってカーソル位置を更新し(S409)、再び第1階層のメニュー画面を表示する(S404)。また、S405で検出した操作が無効キーであった場合や有効キーであるが「選択」操作でも「カーソル移動」操作でもない場合も、第1階層のメニュー画面の表示を継続する。
【0031】
このカーソル移動について図8を参照して具体的に説明する。図8は、「カーソル移動」操作を行った場合の表示遷移を示す図であり、太枠で囲まれた網掛けの項目がカーソルで選択されていることを示している。カーソルの移動先は、図9に示す第1階層の選択回数格納エリアで管理する各項目の選択回数を読出し比較した結果による。例えば、図8は、図9に示す選択回数:k1〜k4の比較結果が、k1>k3>k2>k4の場合を例示しており、この選択回数に基づいてカーソル位置が「各種設定」→「ピクチャ」→「ツール」→「サウンド」の順で移動する。
【0032】
次に、S410で選択回数を更新すると、制御部110は図5のフローチャート図に従って第2階層のメニュー画面を表示する。この第2階層のメニュー画面表示中の使用者の操作に対して行われる各種制御のアルゴリズムは、第1階層のメニュー画面の場合と同様であるため、ここではS411〜S418の説明は割愛する。
【0033】
次に、第3階層のメニュー画面表示における制御について図6のフローチャート図を参照して説明する。第3階層のメニュー画面を表示する場合も同様に、まず、メモリ部111の選択回数格納エリアで管理する第3階層のメニュー画面の各項目の選択回数を読出し比較して、過去の選択回数が最も多い項目をカーソル位置として決定して(S419)、第3階層のメニュー画面を表示する(S420)。次に、制御部110がキー押下を検出すると(S421)、第3階層のメニュー画面において有効なキーかを判定し(S422)、有効キーであると判定した場合には、当該操作が「選択」操作なのか「カーソル移動」操作なのかを判定し(S423、S424)、判定結果に応じた制御を行う。ここで「選択」操作を検出した場合には、選択回数格納エリアで管理する選択回数を更新の上(S426)、当該機能を実行する(S427)。
【0034】
ここで、待受け画面からメニュー表示に遷移し、各階層のメニュー画面にて「選択」操作を順次実施した場合の機能選択遷移の一例を図7に示す。第1階層のメニュー画面4aでは、「各種設定」の選択回数がもっと多いため、「各種設定」にカーソル位置が設定されている。また、第2階層のメニュー画面4bでは、「各種設定」に分類される「音」の選択回数が最も多いため、「音」にカーソル位置が設定されている。また、第3階層のメニュー画面4cでは、「各種設定」の「音」に分類される「キー確認音量」の選択回数が最も多いため、「キー確認音量」にカーソル位置が設定されている。また、「キー確認音量」は機能であるため、第3階層のメニュー画面4cにおいて「選択」操作を行うことで、機能画面5が表示されて当該機能が実行されることになる。
【0035】
このように、本実施例の携帯電話機では、各階層のメニュー画面の各項目の選択回数をメモリ部111の選択回数格納エリアに履歴情報として記憶しておき、表示部113に各階層のメニュー画面を表示する際に、制御部110は履歴情報に基づいて選択回数が最も多い項目に初回のカーソル位置を設定し、そのメニュー画面において他の項目を選択する場合には所定のキー操作により選択回数が多い項目順にカーソル位置を移動させるため、所望の機能を実行するためのキー操作を少なくすることができ、多機能の携帯電話機の操作性を向上させることができる。
【実施例2】
【0036】
次に、本発明の第2の実施例について、図10乃至図12を参照して説明する。図10乃至図12は、本実施例の携帯電話機を用いた機能の選択手順を示すフローチャート図である。
【0037】
前記した第1の実施例では、各階層のメニュー画面において項目が選択された時点で、メモリ部111に格納された当該項目の選択回数を更新したが、この場合、使用者が所望の機能の検索中に操作を中断した場合においても中断するまでの操作状態が記憶されてしまうため、選択回数格納エリアに記憶されている選択回数が多い項目と使用者が実際に使用する頻度の高い項目とが一致しなくなる可能性がある。そこで、本実施例では、各階層のメニュー項目選択回数の更新を機能実行時に行うことによってこの問題を解決している。
【0038】
図10乃至図12は、本実施例の動作を説明するフローチャート図である。前記した第1の実施例との相違は、各階層のメニュー画面における選択情報を一旦テンポラリに保持しておき(S810、S818)、機能の実行が確定した時にこの選択情報を選択回数格納エリアに反映し(S827)、機能選択が中断した場合にはその選択情報は反映せずに破棄する(中断については図示しない)。
【0039】
このように、更新タイミングを機能の実行が確定した時点に変更することによって、より使用者が実際利用した頻度を反映した履歴情報を作成することが可能となり、操作性を更に向上させることができる。
【0040】
なお、上記各実施例では、本発明のメニュー画面の表示方法を携帯電話機で実行する場合について記載したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、PDAなどの携帯機器やゲーム機など他の携帯機器に対しても同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、階層化されたメニュー画面を表示する任意の機器に対しても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の操作部の構成例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機のメニュー項目の構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の動作(第1階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の動作(第2階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の動作(第3階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の表示部に表示されるメニュー画面の遷移例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機の表示部に表示される同一階層のメニュー画面上でカーソル位置の移動の様子を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施例に係る携帯電話機のメモリ部における階層ごとの選択回数格納エリアを示す図である。
【図10】本発明の第2の実施例に係る携帯電話機の動作(第1階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【図11】本発明の第2の実施例に係る携帯電話機の動作(第2階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【図12】本発明の第2の実施例に係る携帯電話機の動作(第3階層のメニュー画面表示)を説明するフローチャート図である。
【符号の説明】
【0043】
2a ソフトキー
2b 十字キー
2c 開始キー
2d 終話キー
2e デジットキー
3a 第1階層
3b 第2階層
3c 第3階層
4a メニュー画面(第1階層)
4b メニュー画面(第2階層)
4c メニュー画面(第3階層)
5 機能画面
101 無線部
102 アンテナ
110 制御部
111 メモリ部
112 操作部
113 表示部
114 音声コーデック部
115 各種機能を実行する手段
120 レシーバ
121 マイク
【特許請求の範囲】
【請求項1】
階層化して管理されるメニュー画面を表示する表示手段と、前記メニュー画面中の複数の項目の中から所望の項目を選択するための操作手段と、記憶手段と、制御手段とを少なくとも備える携帯電話機において、
前記記憶手段に、各々の階層の前記メニュー画面における各々の項目の選択結果が履歴情報として記憶され、
前記制御手段は、前記表示手段に各々の階層の前記メニュー画面を表示させる際に、前記履歴情報に基づいて、前記メニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目にカーソル位置を設定し、
前記メニュー画面のおける他の項目の選択操作時に、前記履歴情報に基づいて、選択回数が多い項目順にカーソル位置を移動させる制御を行うことを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
前記制御手段は、各々の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後、直ちに、前記項目の選択結果を前記履歴情報に反映させることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項3】
前記制御手段は、最後の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後に、全ての階層の前記メニュー画面における項目の選択結果を前記履歴情報に反映させることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項4】
階層化して管理されるメニュー画面を携帯電話機の表示手段に表示させるメニュー画面の表示方法であって、
各々の階層の前記メニュー画面における各々の項目の選択結果を履歴情報として記憶しておき、
前記表示手段に各々の階層の前記メニュー画面を表示する際に、前記履歴情報に基づいて、前記メニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目にカーソル位置を設定し、
前記メニュー画面のおける他の項目の選択操作時に、前記履歴情報に基づいて、選択回数が多い項目順にカーソル位置を移動することを特徴とするメニュー画面の表示方法。
【請求項5】
各々の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後、直ちに、前記項目の選択結果を前記履歴情報に反映させることを特徴とする請求項4記載のメニュー画面の表示方法。
【請求項6】
前記制御手段は、最後の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後に、全ての階層の前記メニュー画面における項目の選択結果を前記履歴情報に反映させることを特徴とする請求項4記載のメニュー画面の表示方法。
【請求項1】
階層化して管理されるメニュー画面を表示する表示手段と、前記メニュー画面中の複数の項目の中から所望の項目を選択するための操作手段と、記憶手段と、制御手段とを少なくとも備える携帯電話機において、
前記記憶手段に、各々の階層の前記メニュー画面における各々の項目の選択結果が履歴情報として記憶され、
前記制御手段は、前記表示手段に各々の階層の前記メニュー画面を表示させる際に、前記履歴情報に基づいて、前記メニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目にカーソル位置を設定し、
前記メニュー画面のおける他の項目の選択操作時に、前記履歴情報に基づいて、選択回数が多い項目順にカーソル位置を移動させる制御を行うことを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
前記制御手段は、各々の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後、直ちに、前記項目の選択結果を前記履歴情報に反映させることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項3】
前記制御手段は、最後の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後に、全ての階層の前記メニュー画面における項目の選択結果を前記履歴情報に反映させることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項4】
階層化して管理されるメニュー画面を携帯電話機の表示手段に表示させるメニュー画面の表示方法であって、
各々の階層の前記メニュー画面における各々の項目の選択結果を履歴情報として記憶しておき、
前記表示手段に各々の階層の前記メニュー画面を表示する際に、前記履歴情報に基づいて、前記メニュー画面中の項目の内、選択回数が最も多い項目にカーソル位置を設定し、
前記メニュー画面のおける他の項目の選択操作時に、前記履歴情報に基づいて、選択回数が多い項目順にカーソル位置を移動することを特徴とするメニュー画面の表示方法。
【請求項5】
各々の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後、直ちに、前記項目の選択結果を前記履歴情報に反映させることを特徴とする請求項4記載のメニュー画面の表示方法。
【請求項6】
前記制御手段は、最後の階層の前記メニュー画面で項目が選択された後に、全ての階層の前記メニュー画面における項目の選択結果を前記履歴情報に反映させることを特徴とする請求項4記載のメニュー画面の表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−303666(P2006−303666A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−119281(P2005−119281)
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】
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