説明

携帯電話機用映像拡大レンズ

【課題】 クリップを介して携帯電話機に取り付け、ディスプレイの映像を拡大することによって鮮明な映像、文字を見ることができる携帯電話機用映像拡大レンズを提供する。
【解決手段】 支柱の下端部に下部ボルトを介してクリップを回動自在に取り付け、支柱の上端部に上部ボルトを介してレンズ嵌着枠を回動自在に取り付け、レンズ嵌着枠に拡大レンズを嵌着したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリップを介して携帯電話機に着脱自在に取り付けられ、ディスプレイの映像を拡大することによって明確で鮮明な映像を見ることができ、特に視力の衰えた高齢者が眼鏡・拡大レンズ等を使用する必要のない携帯電話機用映像拡大レンズに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機は小型に製造されていて、片方の掌に載せて使用できるようになっているが、ディスプレイの面積が小さいため、高齢者や目の不自由な人には見づらいので、電話機を持たない方の手で拡大レンズを持ってディスプレイの映像を見るようにしていた。
従って、携帯電話機を使っている間は両手が使えない不便があった。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、ディスプレイと拡大レンズの間隔が適切に保たれていないと明確な映像を読み取ることができないため、手に持ったレンズは常にディスプレイとの間隔を一定に保っていなければならないが、レンズを一定の間隔に保つことは困難で、特に老齢者、高齢者にとっては困難であった。
しかし、老齢者、高齢者にとって拡大レンズは常に用意しておく必要があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため本発明は、所定長さの支柱の下端部に下部ボルトを介してクリップを回動自在に取り付け、前記支柱の上端部に上部ボルトを介してレンズ嵌着枠を回動自在に取り付け、このレンズ嵌着枠に平面拡大レンズを嵌着することによって課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0006】
上記のように構成された本発明の携帯電話機用映像拡大レンズには次のような効果がある。
本発明の携帯電話機用映像拡大レンズを携帯電話機に取り付けた場合、予め設定された支柱の長さによってディスプレイと拡大レンズとの間隔が適切に一定に保たれているので、携帯電話を片手に持った状態で安定した映像を見ることができる。
携帯電話機用映像拡大レンズの支柱は合成樹脂等の軽量な材質からなっているので、同様に軽量な材質の拡大レンズを折り畳めば、洋服のポケットに収納できる。
支柱、拡大レンズ、クリップは何れも合成樹脂を使用することにより大量に製造できるので、安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の正面図
【図3】本発明の右側面図
【図4】本発明の取付状態を示した図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。
図1は本発明の斜視図、図2は本発明の正面図、図3は本発明の右側面図、図4は本発明の取付状態を示した図で、図中の符号Aは携帯電話機のディスプレイを示す。
1は所定長さの角柱状で垂直の支柱で、合成樹脂又はアルミ等の軽量な金属からなり、上端部と下端部は表面が丸味を帯びるように形成され、上端部にはレンズ嵌着枠取付部2が設けられ、下端部にはクリップ取付部4が設けられ、支柱の中間部に複数(図面では3枚)の補強板1bを等間隔に設けることによって複数の空間1cが形成されている。
2は支柱1の上端部の内側に設けられたレンズ嵌着枠取付部で、水平方向に貫通穴が設けられ、中間部に切り込み1aが設けられている。
3は拡大レンズを嵌着するための溝3bが設けられ、中間部に前記切り込み1aに回動自在に取り付けるための回動盤3aが設けられているレンズ嵌着枠で、上部取付ボルト7を介して支柱1に回動自在に取り付けられるようになっている。
4は支柱1の下端部に設けられたクリップ取付部で、クリップ5の上部に設けられた回動盤5aと下部ボルト6を介してクリップ5が回動自在に取り付けられている。
7は上部ボルトで、支柱1の上端部の切り込み1aにレンズ嵌着枠3の回動盤3aを嵌着し、上部ボルト7を介してレンズ嵌着枠3が回動自在に連設され、レンズ嵌着枠3のレンズ嵌着溝3bに拡大レンズ8が嵌着されている。
拡大レンズ8は薄い合成樹脂板を加工成型したもので、携帯電話機のディスプレイの面積よりやや大型の長方四角形に形成され、短い方の辺がレンズ嵌着枠3のレンズ嵌着溝3bに嵌着されている。
上記のように構成された本発明を実際に使用する場合は次のようになる。
支柱1の下端部に設けられたクリップ5を利用し、携帯電話機のディスプレイの上方に拡大レンズがディスプレイを覆うように携帯電話機用映像拡大レンズを取り付ける。
支柱1に取り付けられた拡大レンズ8は支柱1の高さがレンズの拡大率の適切な高さ(ディスプレイとの間隔)に保たれているので、拡大レンズ8を取り付けるだけで明確で鮮明な映像を見ることができる。
クリップ5と拡大レンズ8は支柱1に回動自在に取り付けられているので、レンズの位置、焦点を自在に調節できる。
【符号の説明】
【0009】
1 支柱
2 レンズ嵌着枠取付部
3 レンズ嵌着枠
3a 回動盤
3b レンズ嵌着溝
4 クリップ取付部
5 クリップ
5a 回動盤
5b 切り込み
6 下部ボルト
7 上部ボルト
8 拡大レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱の下端部に下部ボルトを介してクリップを回動自在に取り付け、前記支柱の上端部に上部ボルトを介してレンズ嵌着枠を回動自在に取り付け、このレンズ嵌着枠に拡大レンズを嵌着したことを特徴とする携帯電話機用映像拡大レンズ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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