説明

携帯電話機

【課題】表示部と入力部を大きくして操作性を向上させ、携行性を良くした携帯電話機を提供する。
【解決手段】本発明の携帯電話機1は、締結部5,6を有して腕(手首)に装着することができるブレスレット式の携帯電話機であり、第1の筺体11の表示面には液晶タッチパネル21が設けられ、第2の筺体12の表示面には液晶タッチパネル22が設けられ、第3の筺体13の表示面には液晶タッチパネル23が設けられ、携帯電話機1の各筺体を完全に開いた状態で、操作者の指の大きさに適応した大きさの文字キーを液晶タッチパネル21,22,23に表示して文字情報入力の操作性を向上させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、文字情報入力を容易にし、携行性を良くした携帯電話機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機では12個ほどのキーに、数字、かな文字、英字を設定し、入力モードを切り替えるモードキーを用いてモード変更し、数字入力モード、かな入力モード、英字入力モード等に切り替えて入力している。
このような携帯電話機では、キーが小さい上に何回もキーを押さなければならないので指の疲労が激しく、キーが小さいこともあって例えば高齢者が敬遠するものとなっている。
【0003】
携帯電話機では特にキー打鍵回数が多くなり入力操作性が悪いということでキー数を少なくして入力するキー入力方法が提案されている(例えば特許文献1)。
また、二つ折り式携帯電話機にして表示部とキー部(入力部)とを分けてキー部における個々のキーを大きくしたものもある(例えば特許文献2)。
また、携帯電話機を携行する際、カバンに入れ忘れたり、自宅に置き忘れたり、カバンに入ったままだと着信に気が付かないといったことがあった。その解決方法として、腕時計のように腕(手首)に装着する腕携帯電話が提案されている(例えば特許文献3)
【0004】
しかしながら、二つ折り式携帯電話機にしても、表示部はまだまだ小さく、キー部も小さく、キー部から文字を入力するのが煩わしく操作性が悪かった。また、腕携帯電話の場合、表示部の大きさに制限があり、決して文字入力がし易いものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】 特許公開2005−4500号公報
【特許文献2】 特許公開2004−48719号公報
【特許文献3】 特許公開2002−111821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したように、携帯電話機においては、表示部と入力部が小さくて操作性が悪く、カバンに入れ忘れたり、自宅に置き忘れたり、カバンに入ったままだと着信に気が付かないといった携行性が悪いという課題があった。
この発明の目的は、表示部と入力部を大きくして操作性を向上させ、携行性を良くした携帯電話機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明は、音声入力部と音声出力部とを有する携帯電話機であって、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第1の筺体と、この第1の筺体と折り曲げ自在に第1の連結部を介して連結され、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第2の筺体と、この第2の筺体と折り曲げ自在に第2の連結部を介して連結され、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第3の筺体と、この第3の筺体と折り曲げ自在に連結されている第3の連結部と、前記第1の筺体の一端に連結された前記第1の連結部と反対の他端に連結された第1の締結部と、前記第3の連結部の一端に連結された前記第3の筺体と反対の他端に連結された第2の締結部とを有し、前記第1の締結部と前記第2の締結部とで締結および締結解除の操作ができ、前記第1の締結部と前記第2の締結部とが締結されることにより腕輪として携行されるようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、表示部と入力部を大きくして操作性を向上させ、携行性を良くした携帯電話機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1の実施形態が適用可能な携帯電話機の一例を示す外観図。
【図2】図1に示す携帯電話機を丸めてA方向から見た状態を示す外観図。
【図3】携帯電話機の液晶タッチパネルにひらがなを表示した例を示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態が適用可能な携帯電話機の一例を示す外観図。
【図5】本発明の第3の実施形態が適用可能な携帯電話機の一例を示す外観図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る携帯電話機1の外観構成を示すものである。すなわち、この携帯電話機1には、音声を入力するためのマイクが配置された音声入力部10と、音声を出力するためのスピーカが配置された音声出力部20が設けられている。なお、設定により音声出力部20からの出力を大きくして音声出力部20に耳を当てることなくハンズフリーで通話することができる。
【0011】
本携帯電話機1は、第1の筺体11、第2の筺体12、第3の筺体13とから構成されている。
第1の筺体11の表示面(表示部)には、液晶表示装置及びその上に積層された静電容量式タッチパネルとからなる表示一体型タッチパネル装置である液晶タッチパネル21が設けられている。
【0012】
第2の筺体12の表示面(表示部)には、液晶表示装置及びその上に積層された静電容量式タッチパネルとからなる表示一体型タッチパネル装置である液晶タッチパネル22が設けられている。
第3の筺体13の表示面(表示部)には、液晶表示装置及びその上に積層された静電容量式タッチパネルとからなる表示一体型タッチパネル装置である液晶タッチパネル23が設けられている。
【0013】
また、図1は、実際の携帯電話機とほぼ同じ寸法で作図されている。例えば、第1の筺体11は、図上で縦の長さが40mm、横の長さが70mmであり、液晶タッチパネル21は、図上で縦の長さが32mm、横の長さが50mmである。なお、第2の筺体12と液晶タッチパネル22、第3の筺体13と液晶タッチパネル23も同様の寸法である。
【0014】
さらに、携帯電話機1は、第1の筺体11と第2の筺体12とが折り曲げ自在にヒンジ部2aと中間部2bとヒンジ部2cとを介して連結され、第2の筺体12と第3の筺体13とが折り曲げ自在にヒンジ部3aと中間部3bとヒンジ部3cとを介して連結され、第3の筺体13が折り曲げ自在にヒンジ部4aと中間部4bとヒンジ部4cと中間部4dとを介して連結されている。
【0015】
また、ヒンジ部2aと中間部2bとヒンジ部2cとは、総称して以下に連結部2として記述する。ヒンジ部3aと中間部3bとヒンジ部3cとは、総称して以下に連結部3として記述する。ヒンジ部4aと中間部4bとヒンジ部4cと中間部4dとは、総称して以下に連結部4として記述する。
なお、連結部2,3,4には、携帯電話機1を構成する電子部品(図示せず)と当該携帯電話機1のバッテリ(図示せず)とを搭載するようにしてもよい。
【0016】
さらに、携帯電話機1は、第1の筺体11の一端に連結された連結部2と反対の他端に連結された締結部5、中間部4dの一端に連結されたヒンジ部4cと反対の他端に連結された締結部6とが設けられている。締結部5と締結部6とは、携帯電話機1を折り曲げて丸めることにより、締結および締結解除の操作が可能で図1は締結解除の状態を示している。
【0017】
図2は、携帯電話機1を折り曲げて丸めることにより、締結部5と締結部6とを締結した状態で、図1におけるA方向から見た状態を示すものである。
すなわち、図2に示すように本携帯電話機1は、締結部5と締結部6とを締結して腕(手首)に装着することが可能なものであり、腕輪(ブレスレッド)として携行することができる。すなわち、本携帯電話機1はブレスレット型の携帯電話機である。
この場合、第1の筺体11、第2の筺体12、第3の筺体13の表示面を外側にして腕(手首)に装着した場合、携帯電話機1の表示機能を腕(手首)に装着したまま視認することができる。
【0018】
また、第1の筺体11、第2の筺体12、第3の筺体13の表示面と反対の背面を外側にして腕(手首)に装着した場合、携帯電話機1の背面に装飾(例えば、デコレーション携帯にする)を施しておシャレに携帯電話機1の携行を楽しむことができる。ここで、携帯電話機1の背面とは、第1の筺体11、第2の筺体12、第3の筺体13の表示面と反対の背面に加えて連結部2,3,4を含んでもよい。
【0019】
なお、このような目的から腕(手首)周りに合わせて締結部5と締結部6の長さは変えることができる。
また、連結部2,3,4は、上述した構成でなくてもよく、要は腕(手首)に装着し易くできればよい。
なお、図2も実際の携帯電話機とほぼ同じ寸法で作図され、携帯電話機1が腕(手首)周りが、例えば19cmぐらいに対応するように描かれている。
【0020】
図3は、携帯電話機1の各筺体を完全に開いた状態で、入力用の全てのひらがなキーを液晶タッチパネル21,22,23に表示させ、ひらがな表示とひらがなキー表示(文字情報の表示入力)とを大きくしてひらがな入力の操作性を向上させたものである。また、ひらがなは50音の全ての文字キーを表示しているので入力操作を簡単に行うことができる。
なお、液晶タッチパネル21,22,23は、ひらがなキーが互いに関連(電子接続)して表示され、携帯電話機の操作者がタッチパネルに触れる(接触)ことによりひらがな(文字情報)が入力される。
【0021】
図3におけるひらがなキーは、1つが縦8mm、横10mmで表示されている。この結果、従来の携帯電話機では実現できなかった携帯電話機の操作者(大人から子供まで)の指の大きさに適応(対応)した大きさのキーを表示することができる。
なお、図3に示したひらがなキーの大きさは、固定したものではなく変更することも可能である。
【0022】
また、文字情報として、数字キー、アルファベットキー、あるいはドイツ語、ハングル語等の外国語文字(文字情報)にも対応することができる。
また、液晶タッチパネル21,22,23に表示される画像情報(動画と静止画とを含む)と、液晶タッチパネル21,22,23からのタッチパネル入力(タッチパネルの接触位置情報を含む)とにより、ゲームを展開(ゲーム操作)することもできる。
【0023】
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、携帯電話機を三つの筺体にして液晶タッチパネルを3つ有し、大きい文字表示、大きいキー表示をすることにより、操作性を向上させることができる。
さらに、3つの液晶タッチパネルを用いることにより、携帯電話機の操作者(大人から子供まで)の指の大きさに適応(対応)した大きさのキーを表示することができる。
また、腕(手首)に装着して腕輪(ブレスレット)とすることにより、携行に極めて便利な携帯電話機を提供することができる。
【0024】
また、ひらがなだけでなく、英語のアルファベット、ドイツ語、ハングル語等の外国語文字(文字情報)にも対応することができる。
なお、上記第1の実施形態では、表示部に液晶表示装置を用いたが有機ELの表示装置でもよく、要は薄型で表示できればよい。また、静電容量式タッチパネルを設けたが透明で位置が特定できるパネルを積層して入力できるようにしてもよく、要は薄くて表示を妨げなければよい。
また、携帯電話機と同じようなPHS等の携帯端末に応用することも可能である。
【0025】
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同一箇所には同一符号を付して必要でなければ説明を省略している。
図4は、この発明の第2の実施形態に係る携帯電話機30の外観構成を示すものである。すなわち、この携帯電話機30には、音声を入力するためのマイクが配置された音声入力部10と、音声を出力するためのスピーカが配置された音声出力部20が設けられている。なお、設定により音声出力部20からの出力を大きくして音声出力部20に耳を当てることなくハンズフリーで通話することができる。
【0026】
本携帯電話機30は、第1の筺体31、第2の筺体32とから構成されている。
第1の筺体31の表示面(表示部)には、液晶表示装置及びその上に積層された静電容量式タッチパネルとからなる表示一体型タッチパネル装置である液晶タッチパネル33が設けられている。
【0027】
第2の筺体32の表示面(表示部)には、液晶表示装置及びその上に積層された静電容量式タッチパネルとからなる表示一体型タッチパネル装置である液晶タッチパネル34が設けられている。
【0028】
また、図4は、実際の携帯電話機とほぼ同じ寸法で作図されている。例えば、第1の筺体31は、図上で縦の長さが40mm、横の長さが90mmであり、液晶タッチパネル34は、図上で縦の長さが32mm、横の長さが72mmである。なお、第2の筺体32と液晶タッチパネル35も同様の寸法である。
【0029】
さらに、携帯電話機30は、第1の筺体31と第2の筺体32とが折り曲げ自在にヒンジ部35aと中間部35bとヒンジ部35cとを介して連結され、第2の筺体12が折り曲げ自在にヒンジ部36aと中間部36bとヒンジ部36cと中間部36dとヒンジ部36eと中間部36fとヒンジ部36gと中間部36hとを介して連結されている。
【0030】
また、ヒンジ部35aと中間部35bとヒンジ部35cとは、総称して以下に連結部35として記述する。ヒンジ部36aと中間部36bとヒンジ部36cと中間部36dとヒンジ部36eと中間部36fとヒンジ部36gと中間部36hとは、総称して以下に連結部36として記述する。
なお、連結部35、連結部36には、携帯電話機30を構成する電子部品(図示せず)と当該携帯電話機30のバッテリ(図示せず)とを搭載するようにしてもよい。
【0031】
さらに、携帯電話機30は、第1の筺体31の一端に連結された連結部35と反対の他端に連結された締結部5、中間部36hの一端に連結されたヒンジ部36gと反対の他端に連結された締結部6とが設けられている。締結部5と締結部6とは、携帯電話機30を折り曲げて丸めることにより、締結および締結解除の操作が可能で図4は締結解除の状態を示している。
【0032】
本携帯電話機30は、締結部5と締結部6とを締結して腕(手首)に装着することが可能なものであり、腕輪(ブレスレッド)として携行することができる。すなわち、本携帯電話機30はブレスレット型の携帯電話機である。
この場合、第1の筺体31、第2の筺体32の表示面を外側にして腕(手首)に装着した場合、携帯電話機30の表示機能を腕(手首)に装着したまま視認することができる。
【0033】
また、第1の筺体31、第2の筺体32の表示面と反対の背面を外側にして腕(手首)に装着した場合、携帯電話機30の背面に装飾(例えば、デコレーション携帯にする)を施しておシャレに携帯電話機30の携行を楽しむことができる。ここで、携帯電話機30の背面とは、第1の筺体31、第2の筺体32の表示面と反対の背面に加えて連結部35,36を含んでもよい。
【0034】
なお、このような目的から腕(手首)周りに合わせて締結部5と締結部6の長さは変えることができる。
また、連結部35,36は、上述した構成でなくてもよく、要は腕(手首)に装着し易くできればよい。
【0035】
図4は、携帯電話機30の各筺体を完全に開いた状態で、入力用の全てのひらがなキーを液晶タッチパネル31,32に表示させ、ひらがな表示とひらがなキー表示(文字情報の表示入力)とを大きくしてひらがな入力の操作性を向上させたものである。また、ひらがなは50音の全ての文字キーを表示しているので入力操作を簡単に行うことができる。
なお、液晶タッチパネル31,32は、ひらがなキーが互いに関連(電子接続)して表示され、携帯電話機の操作者がタッチパネルに触れる(接触)ことによりひらがな(文字情報)が入力される。
【0036】
図4におけるひらがなキーは、1つが縦8mm、横7mmで表示される。この結果、従来の携帯電話機では実現できなかった携帯電話機の操作者(大人から子供まで)の指の大きさに適応(対応)した大きさのキーを表示することができる。
なお、図3に示したひらがなキーの大きさは、固定したものではなく変更することも可能である。
【0037】
また、文字情報として、数字キー、アルファベットキー、あるいはドイツ語、ハングル語等の外国語文字(文字情報)にも対応することができる。
また、液晶タッチパネル31,32に表示される画像情報(動画と静止画とを含む)と、液晶タッチパネル31,32からのタッチパネル入力(タッチパネルの接触位置情報を含む)とにより、ゲームを展開(ゲーム操作)することもできる。
【0038】
以上説明したように上記第2の実施形態によれば、携帯電話機を二つの筺体にして液晶タッチパネルを2つ有し、大きい文字表示、大きいキー表示をすることにより、操作性を向上させることができる。
さらに、2つの液晶タッチパネルを用いることにより、携帯電話機の操作者(大人から子供まで)の指の大きさに適応(対応)した大きさのキーを表示することができる。
また、腕(手首)に装着して腕輪(ブレスレット)とすることにより、携行に極めて便利な携帯電話機を提供することができる。
【0039】
また、ひらがなだけでなく、英語のアルファベット、ドイツ語、ハングル語等の外国語文字(文字情報)にも対応することができる。
なお、上記第2の実施形態では、表示部に液晶表示装置を用いたが有機ELの表示装置でもよく、要は薄型で表示できればよい。また、静電容量式タッチパネルを設けたが透明で位置が特定できるパネルを積層して入力できるようにしてもよく、要は薄くて表示を妨げなければよい。
また、携帯電話機と同じようなPHS等の携帯端末に応用することも可能である。
【0040】
次に、第3の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態と同一箇所には同一符号を付して必要でなければ説明を省略している。
図5は、この発明の第3の実施形態に係る携帯電話機40の外観構成を示すものである。すなわち、この携帯電話機40には、音声を入力するためのマイクが配置された音声入力部10と、音声を出力するためのスピーカが配置された音声出力部20が設けられている。なお、設定により音声出力部20からの出力を大きくして音声出力部20に耳を当てることなくハンズフリーで通話することができる。
【0041】
本携帯電話機40は、筺体41を有している。
筺体41の表示面(表示部)には、液晶表示装置及びその上に積層された静電容量式タッチパネルとからなる表示一体型タッチパネル装置である液晶タッチパネル43が設けられている。
【0042】
さらに、携帯電話機40は、筺体41が折り曲げ自在にヒンジ部42aと中間部42bとヒンジ部42cと中間部42dとヒンジ部42eと中間部42fとヒンジ部42gと中間部42hとヒンジ部42iと中間部42jとヒンジ部42kと中間部42mとを介して連結されている。
【0043】
また、ヒンジ部42aと中間部42bとヒンジ部42cと中間部42dとヒンジ部42eと中間部42fとヒンジ部42gと中間部42hとヒンジ部42iと中間部42jとヒンジ部42kと中間部42mとは、総称して以下に連結部42として記述する。
なお、連結部42には、携帯電話機40を構成する電子部品(図示せず)と当該携帯電話機40のバッテリ(図示せず)とが搭載されている。
【0044】
さらに、携帯電話機40は、筺体411の一端に連結された連結部42と反対の他端に連結された締結部5、中間部42mの一端に連結されたヒンジ部42kと反対の他端に連結された締結部6とが設けられている。締結部5と締結部6とは、携帯電話機40を折り曲げて丸めることにより、締結および締結解除の操作が可能で図5は締結解除の状態を示している。
【0045】
本携帯電話機40は、締結部5と締結部6とを締結して腕(手首)に装着することが可能なものであり、腕輪(ブレスレッド)として携行することができる。すなわち、本携帯電話機40はブレスレット型の携帯電話機である。
この場合、筺体41の表示面を外側にして腕(手首)に装着した場合、携帯電話機40の表示機能を腕(手首)に装着したまま視認することができる。
【0046】
また、筺体41の表示面と反対の背面を外側にして腕(手首)に装着した場合、携帯電話機40の背面に装飾(例えば、デコレーション携帯にする)を施しておシャレに携帯電話機40の携行を楽しむことができる。ここで、携帯電話機40の背面とは、筺体41の表示面と反対の背面に加えて連結部42を含んでもよい。
なお、このような目的から腕(手首)周りに合わせて締結部5と締結部6の長さは変えることができる。
また、連結部42は、上述した構成でなくてもよく、要は腕(手首)に装着し易くできればよい。
【0047】
液晶タッチパネル43には、文字情報を表示することができ、例えば、数字キー、アルファベットキー、ひらがなキー等であり、あるいはドイツ語、ハングル語等の外国語文字(文字情報)にも対応することができる。
なお、中間部42d,42h,42mの何れか1つ、あるいは2つ、あるいは全てを用いて従来の入力キー(テンキー等のキーボタン)を設けるようにしてもよい。
【0048】
以上説明したように上記第3の実施形態によれば、腕(手首)に装着して腕輪とすることにより、携行に極めて便利な携帯電話機を提供することができる。
なお、上記第3の実施形態では、表示部に液晶表示装置を用いたが有機ELの表示装置でもよく、要は薄型で表示できればよい。また、静電容量式タッチパネルを設けたが透明で位置が特定できるパネルを積層して入力できるようにしてもよく、要は薄くて表示を妨げなければよい。
また、携帯電話機と同じようなPHS等の携帯端末に応用することも可能である。
【0049】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0050】
1,30,40…携帯電話機、2,3,4,35,36,42…連結部、10…音声入力部、11,31…第1の筺体、12,32…第2の筺体、13…第3の筺体、20…音声出力部、21,22,23,33,34,43…液晶タッチパネル(表示一体型タッチパネル装置)、41…筺体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声入力部と音声出力部とを有する携帯電話機であって、
表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第1の筺体と、
この第1の筺体と折り曲げ自在に第1の連結部を介して連結され、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第2の筺体と、
この第2の筺体と折り曲げ自在に第2の連結部を介して連結され、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第3の筺体と、
この第3の筺体と折り曲げ自在に連結されている第3の連結部と、
前記第1の筺体の一端に連結された前記第1の連結部と反対の他端に連結された第1の締結部と、
前記第3の連結部の一端に連結された前記第3の筺体と反対の他端に連結された第2の締結部と、
を有し、
前記第1の締結部と前記第2の締結部とで締結および締結解除の操作ができ、前記第1の締結部と前記第2の締結部とが締結されることにより腕輪として携行されることを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
前記第1の筺体の表示面と反対の背面、前記第2の筺体の表示面と反対の背面、前記第3の筺体の表示面と反対の背面、前記第1の連結部、前記第2の連結部、前記第3の連結部とに装飾が施されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電話機。
【請求項3】
音声入力部と音声出力部とを有する携帯電話機であって、
表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第1の筺体と、
この第1の筺体と折り曲げ自在に第1の連結部を介して連結され、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第2の筺体と、
この第2の筺体と折り曲げ自在に連結されている第2の連結部と、
前記第1の筺体の一端に連結された前記第1の連結部と反対の他端に連結された第1の締結部と、
前記第2の連結部の一端に連結された前記第2の筺体と反対の他端に連結された第2の締結部と、
を有し、
前記第1の締結部と前記第2の締結部とで締結および締結解除の操作ができ、前記第1の締結部と前記第2の締結部とが締結されることにより腕輪として携行されることを特徴とする携帯電話機。
【請求項4】
前記第1の筺体の表示面と反対の背面、前記第2の筺体の表示面と反対の背面、前記第1の連結部、前記第2の連結部とに装飾が施されていることを特徴とする請求項3に記載の携帯電話機。
【請求項5】
音声入力部と音声出力部とを有する携帯電話機であって、
表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている筺体と、
この筺体と折り曲げ自在に連結され、当該携帯電話機を構成する電子部品とバッテリとが搭載されている連結部と、
前記筺体の一端に連結された前記連結部と反対の他端に連結された第1の締結部と、
前記連結部の一端に連結された前記筺体と反対の他端に連結された第2の締結部と、
を有し、
前記第1の締結部と前記第2の締結部とで締結および締結解除の操作ができ、前記第1の締結部と前記第2の締結部とが締結されることにより腕輪として携行されることを特徴とする携帯電話機。
【請求項6】
前記筺体の表示面と反対の背面と前記連結部とに装飾が施されていることを特徴とする請求項5に記載の携帯電話機。
【請求項7】
前記連結部にキーボタンが設けられたことを特徴とする請求項5に記載の携帯電話機。
【請求項8】
音声入力部と音声出力部とを有する携帯電話機の表示入力方法であって、
上記携帯電話機が、
表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第1の筺体と、
この第1の筺体と折り曲げ自在に第1の連結部を介して連結され、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第2の筺体と、
この第2の筺体と折り曲げ自在に第2の連結部を介して連結され、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第3の筺体と、
この第3の筺体と折り曲げ自在に連結されている第3の連結部と、
前記第1の筺体の一端に連結された前記第1の連結部と反対の他端に連結された第1の締結部と、
前記第3の連結部の一端に連結された前記第3の筺体と反対の他端に連結された第2の締結部と、
を有し、
前記第1の筺体の表示一体型タッチパネル装置と、前記第2の筺体の表示一体型タッチパネル装置と、前記第3の筺体の表示一体型タッチパネル装置とを用いて文字情報が表示入力されることを特徴とする携帯電話機の表示入力方法。
【請求項9】
前記第1の筺体の表示一体型タッチパネル装置と、前記第2の筺体の表示一体型タッチパネル装置と、前記第3の筺体の表示一体型タッチパネル装置とを用いてゲームの画像情報が表示され、当該ゲーム操作が前記タッチパネルから入力されることを特徴とする請求項8に記載の携帯電話機の表示入力方法。
【請求項10】
音声入力部と音声出力部とを有する携帯電話機の表示入力方法であって、
上記携帯電話機が、
表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第1の筺体と、
この第1の筺体と折り曲げ自在に第1の連結部を介して連結され、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第2の筺体と、
この第2の筺体と折り曲げ自在に連結されている第2の連結部と、
前記第1の筺体の一端に連結された前記第1の連結部と反対の他端に連結された第1の締結部と、
前記第2の連結部の一端に連結された前記第2の筺体と反対の他端に連結された第2の締結部と、
を有し、
前記第1の筺体の表示一体型タッチパネル装置と、前記第2の筺体の表示一体型タッチパネル装置とを用いて文字情報が表示入力されることを特徴とする携帯電話機の表示入力方法。
【請求項11】
前記第1の筺体の表示一体型タッチパネル装置と、前記第2の筺体の表示一体型タッチパネル装置とを用いてゲームの画像情報が表示され、当該ゲーム操作が前記タッチパネルから入力されることを特徴とする請求項10に記載の携帯電話機の表示入力方法。
【請求項12】
音声入力部と音声出力部とを有する携帯電話機の携行方法であって、
上記携帯電話機が、
表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第1の筺体と、
この第1の筺体と折り曲げ自在に第1の連結部を介して連結され、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第2の筺体と、
この第2の筺体と折り曲げ自在に第2の連結部を介して連結され、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第3の筺体と、
この第3の筺体と折り曲げ自在に連結されている第3の連結部と、
前記第1の筺体の一端に連結された前記第1の連結部と反対の他端に連結された第1の締結部と、
前記第3の連結部の一端に連結された前記第3の筺体と反対の他端に連結された第2の締結部と、
を有し、
前記第1の締結部と前記第2の締結部とで締結および締結解除の操作ができ、前記第1の締結部と前記第2の締結部とが締結されることにより腕輪として携行されることを特徴とする携帯電話機の携行方法。
【請求項13】
音声入力部と音声出力部とを有する携帯電話機の携行方法であって、
上記携帯電話機が、
表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第1の筺体と、
この第1の筺体と折り曲げ自在に第1の連結部を介して連結され、表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている第2の筺体と、
この第2の筺体と折り曲げ自在に連結されている第2の連結部と、
前記第1の筺体の一端に連結された前記第1の連結部と反対の他端に連結された第1の締結部と、
前記第2の連結部の一端に連結された前記第2の筺体と反対の他端に連結された第2の締結部と、
を有し、
前記第1の締結部と前記第2の締結部とで締結および締結解除の操作ができ、前記第1の締結部と前記第2の締結部とが締結されることにより腕輪として携行されることを特徴とする携帯電話機の携行方法。
【請求項14】
音声入力部と音声出力部とを有する携帯電話機の携行方法であって、
上記携帯電話機が、
表示部と、この表示部の表示面上に配置されて操作者による接触があるとその接触位置を出力するタッチパネルとを含む表示一体型タッチパネル装置が設けられている筺体と、
この筺体と折り曲げ自在に連結され、当該携帯電話機を構成する電子部品とバッテリとが搭載されている連結部と、
前記筺体の一端に連結された前記連結部と反対の他端に連結された第1の締結部と、
前記連結部の一端に連結された前記筺体と反対の他端に連結された第2の締結部と、
を有し、
前記第1の締結部と前記第2の締結部とで締結および締結解除の操作ができ、前記第1の締結部と前記第2の締結部とが締結されることにより腕輪として携行されることを特徴とする携帯電話機の携行方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−17148(P2013−17148A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−157133(P2011−157133)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(506296592)
【Fターム(参考)】