説明

携帯電話装置

【課題】携帯型のコンピュータ装置等との有線接続または無線接続を可能にして、上記コンピュータ装置の入力手段であるマウスの機能を代行できる携帯電話装置を提供する。
【解決手段】接触面の赤外線発光部101から発せられた光の反射光をカメラ部102にて検出する。赤外線発光部101から発せられた赤外線は、白い光として撮像されるので、モノクロで撮影することにより、検出が可能となる。本装置を移動させると、カメラ部102が、前記の水平面から反射された前記赤外光の変化を読み取る。この読み取り結果に対応して、本装置の制御回路と、ノートパソコンが備えるCPU等を介して、ノートパソコンの表示画面上のカーソルを移動させることができる(汎用の光学式マウスと同等の機能)。入力操作は、通常のマウスと同様に、操作面側が備える左クリックキー103及び右クリックキーと、ホイール104とを操作して行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話装置に係り、特に、光学式マウスとして使用可能な携帯電話装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ノート型パソコンが普及しているが、このノート型パソコンを持ち歩く際には、入力手段としてマウスも一緒に持ち歩くことが多い。
しかしながら、一般に、ノート型パソコンをマウスも含めて携帯することは、携帯点数が増えるので、使用者にとっては煩わしいものである。
また、トラックパッドに依る入力手段では、操作し難いと感じる使用者も多い。
そこで、従来から、ノート型パソコンを携帯する場合に生じる上記の不便さを解消することが望まれており、本発明に際しての課題であった。
【0003】
上記課題に関係する公知技術としては、例えば、特許文献1に、無線マウスや無線テンキーを携帯電話に内蔵して、外出先でモバイルノートパソコンの操作性が向上するようにする技術が開示されている。具体的な構成として、携帯電話のボタンの1部をマウスやテンキーとして使いやすいよう改良し、マウスの動きを認識するモーションセンサー(光センサー、加速度センサー、角速度センサー等)を内蔵する。また、近距離無線通信規格(ブルートゥース,IEEE802.1,赤外線通信,微弱無線等)を内蔵する。さらに、本体がインターフェイス端子とインターフェイスプラグ(USB又はIEEE1394等)により、2分割可能とする(無線マウスは重いと手が疲れる為、本発明を2つに切り離せる構造にした)。これにより、余計なコード類やアダプター無しで、パソコン用データ通信モジュールとしての使用やパソコン充電を可能にしている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、携帯端末装置において、装置の携帯性を損なうことなく、表示画面上における指示記号の移動の操作性を向上させる技術が開示されている。
具体的には、携帯電話の本体に内蔵したカメラの撮像機能を利用して被写体の画像を撮像し、本体を動かすことにより生じる上記画像の変位に基づいて、表示部の画面上に表示された指示記号を移動させる。本体を操作台に載置したときに操作台の面上が撮像できるように、撮像レンズを操作台に対向する位置に設置し、本体に近接した被写体(操作台面)が撮像できるように、撮像レンズの焦点距離を短く設定できるようにすれば、本体を操作台面上でマウスのように操作することにより、指示記号を移動させることができる。このとき、自動焦点検出用の補助光発光装置の発光部をレンズ側に向け、操作面上の撮像されるエリアに補助光を照射して、撮像用の光を補うようにしても良いとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−147272号公報
【特許文献2】特開2004−164559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、外出先などで使用者がノート型パソコン等の携帯機器類を使用する際には、トラックパッドやトラックボールを使用することで入力操作の量が行える。
しかしながら、これらに不慣れなユーザにとっては、非常に操作しづらいため、外付け用のマウスを別途接続して使用するユーザも多い。但し、この場合は、前述のとおり、ノート型パソコンと共にマウス類も持ち運ばなければならず、携帯点数が増えた分だけお荷物となるし、持ち運び自体も煩わしいといった問題点が有る。
【0007】
また、このような携帯性の事情に加えて、ワイヤレスタイプのマウスにあっては、例えば、外出先で電池が切れてしまった際には、これを使用することができない。
そこで、従来は、何らかの手段によって携帯性を向上させることなどが課題であった。
本発明は、携帯電話装置であって、本体の裏側に発光部及びカメラ部を設けることで、マウスと同等の仕組みを構成することと、このマウス代行の携帯電話装置を、USBケーブルまたはBluetooth通信機能を介してノート型パソコンに接続できること、とを骨子としている。
【0008】
本発明と、前述の特許文献1及び特許文献2記載の技術との差異は、以下に示すとおりである。
(1) 本発明の携帯電話装置では、マウスの入力部(より正確には入力指示部)が背面に有り、筺体が閉状態のままでのマウス利用が可能である。
(2) 本発明の携帯電話装置では、ノート型パソコンとBluetooth接続する際には、電池残量の確認を行った上で、さらに、USBマウスに切り替えるか否かをユーザーに選択させることができる。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、携帯型のコンピュータ装置等との有線接続または無線接続を可能にして、上記コンピュータ装置の入力手段であるマウスの機能を代行できる携帯電話装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係る携帯電話装置は、使用者が操作する本装置筐体の操作面側に入力手段を備え、本装置が載置される載置台の表面と接触する本装置筐体の接触面側に、赤外線を発光する発光手段と、前記赤外線が前記載置台の表面から反射する反射光を受光する受光手段と、を備え、さらに、本装置筐体の内部に、本装置が移動した際に、前記入力手段、前記発光手段、及び前記受光手段から成る三者が協働して光学式のマウス機能を実現するように、前記三者を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ノート型パソコン等の携帯機器類が必要とするマウスの機能を本装置で代行することができるので、上記機器類を携帯する際の荷物数(携帯点数)が減り、マウスの置き忘れや紛失の心配も無くなる効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯電話装置の回路構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る携帯電話装置の要部の外観構成を示す側面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る携帯電話装置の要部の構成を示す平面図であり、図2(a)は台座表面と接触する接触面側、図2(b)は操作面側を、それぞれ示すものである。
【図4】本発明の実施形態に係る携帯電話装置の、USBマウス起動の場合の動作を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の実施形態に係る携帯電話装置の、ワイヤレスマウス起動の場合の動作を示すフローチャート図である。
【図6】ポインティングデバイスを有する装置の1例としての構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の携帯電話装置は、赤外線発光部及びカメラ機能部を有するものとし、光学式マウスとしても使用できるようにしている。
これにより、マウスに代えて、通常、多くの人が持ち歩いている携帯電話装置を利用することができるので、例えばノート型パソコン等の、マウス利用の携帯機器類の携帯性を一層向上させることができる。
以下、本発明の携帯電話装置及びコンピュータプログラム並びに光学式マウスの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、実施形態の説明では、本発明に係る携帯電話装置について詳述するが、本発明に係るコンピュータプログラムについては、この携帯電話装置に含まれる各構成要素として実現するためのプログラムであることから、当該プログラムに関する説明は以下の説明に含まれる。
【0014】
図1は、本発明の実施形態に係る携帯電話装置の回路構成を示す構成図である。
同図に示す携帯電話装置1は、携帯電話としての主要な機能(公知の機能)を担う携帯電話機能部11と、光学式マウスの制御機能と同等の制御機能を実現するマウス制御部12と、USB規格に準拠した通信機能を担うUSB通信機能13と、Bluetooth規格に準拠した通信機能を担うBluetooth通信機能部14と、を備える。
なお、USB通信機能13と、Bluetooth通信機能部14とは、少なくともいずか一方が携帯電話機能部11に含まれる構成としても良い。また、携帯電話機能部11は、ゲーム機能等、既成の携帯電話装置が備えるアプリケーション機能を備えることができる。
ここでは、マウス制御部12が、このマウスアプリケーション機能を実現するものとするが、この機能は携帯電話機能部11に含めることも可能である。
【0015】
図2は、本発明の実施形態に係る携帯電話装置の要部の外観構成を示す側面図である。
同図に示す本発明の実施形態に係る携帯電話装置1は、折り畳み式携帯電話装置であり、閉じた状態で、従来のマウスのように水平の載置台上面に置かれたものである。
同図において、本実施形態の携帯電話装置1は、赤外線発光部101と、カメラ部102と、左クリックキー103と、ホイール104と、を備える。
但し、この他に、図3(a)で示す右クリックキー105を備えている。
なお、ここでは、本発明の実施形態の携帯電話装置を、ノートパソコン(図示は省略)用のマウスとして使用する場合を説明するが、本発明の携帯電話装置1は、一般に、マウス機能を必要とする任意の情報処理装置用のマウスとして使用することが可能である。
【0016】
図3は、本発明の実施形態に係る携帯電話装置の要部の構成を示す平面図であり、図3(a)は載置台上面と接触する接触面側、図3(b)は操作面側を、それぞれ示すものである。
同図に示すように、本発明の実施形態に係る携帯電話装置1は、接触面側(図3(a))に、前述の赤外線発光部101とカメラ部102とを備え、操作面側(図3(b))には、前述の左クリックキー103と、ホイール104と、左クリックキー105と、を備える。また、この他に、操作面側には、USB入出力部106と、表示部107と、を備える。
前述の、左クリックキー103と、ホイール104、右クリックキー105、赤外線発光部101、及びカメラ部102は、それぞれマウス制御部12の制御を受け、前述のUSB入出力部106はUSB通信機能部13に接続されている。
【0017】
以下、図1〜3を参照して、本実施形態の携帯電話装置1の機能を説明する。
まず、基本機能として、接触面の赤外線発光部101から発せられた光(赤外線)の反射光をカメラ部102にて検出する。
赤外線発光部101から発せられた赤外線は、白い光として撮像されるので、モノクロで撮影することにより、該赤外光の検出が可能となる。
次に、本装置を移動させると、カメラ部102が、前記の水平面から反射された前記赤外光(反射光)の変化を読み取る。この読み取り結果に対応して、本装置が内蔵する前述のマウス制御部12と、マウス機能を必要としているノートパソコンが備えるCPU等とを介して、該ノートパソコンが備える表示装置の表示画面上のカーソルを移動させることができる。
ちなみに、上記の機能は、汎用の光学式マウスと同等の機能である。
【0018】
マウス入力操作は、操作面側が備える左クリックキー103及び右クリックキー105、及びホイール104を操作することにより行う。この入力方法についても、通常のマウスと同様であるため、これ以上の説明は省略する。
また、操作面側の表示部107により、マウス起動の際などには、必要に応じてポップアップ表示を行うことができる。本装置とノートパソコンとのインターフェイス機能は、USB入出力部106か、若しくはBluetooth通信機能によって実現する。
なお、USB入出力部106は、充電端子としての機能も併せ持つことができる。
【0019】
図4は、本発明の実施形態に係る携帯電話装置の、USBマウス起動の場合の動作を示すフローチャート図である。
以下、図1〜3を参照しながら、図4に示すフローチャートを使用して、本実施形態の携帯電話装置のUSBマウス起動の場合の動作を示し、併せて、そのマウス機能について説明する。
但し、以下の説明では、本実施形態の携帯電話装置1が載置台(マウスパッド等)の上面と接触する面を「接触面」と称し、入力操作などを行う面を「操作面」と称する。
まず、待ち受け状態から、ステップS1では、携帯電話機能部11は、本装置(携帯電話装置1)の状態が、図2に示すように折り畳まれた状態(即ち閉状態)であるか否かを検証し、前記装置が折り畳まれた状態(即ち閉状態)であれば、ステップS2に移り、本装置が折り畳まれていない状態(即ち開状態)であれば、通常のモデムとして使用される場合の処理ルーチン(図示は省略)に移る。
【0020】
次に、ステップS2では、携帯電話機能部11は、USBケーブル、USB入出力部106、及びUSB通信機能部13を介して、本装置とノートパソコンとが通信可能に接続されたことを感知する。
ステップS3では、携帯電話機能部11は、設定項目である「自動設定」の有無を検証し、「自動設定」が無い場合はステップS5に移り、「自動設定」が有る場合はステップS4に進む。
ここで、「自動設定」とは、USBケーブルを用いたUSB通信機能またはBluetooth通信機能により、本装置とノートパソコンとを接続した際、自動でマウスモードに遷移する設定のことである。
【0021】
ステップS4では、携帯電話機能部11は、「自動設定」有りの場合として、マウス制御部12を介して赤外線発光部101を点灯させ、また、筐体背面のカメラ部102と、内蔵するマウス制御部12とを起動させる。これにより、本装置を、マウスとして使用することが可能となる(即ち、マウス機能が実現される)。
他方、「自動設定」無しの場合は、ステップS5で、携帯電話機能部11は、マウスモードに切り替えるか否かを使用者に確認し、マウスモードに切り替えることを使用者が選択した場合は、ステップS4に移り、これにてUSBマウスとしての使用が可能となる。また、マウスモードに切り替えることを使用者が選択しなかった場合は、使用者の指示により、本装置が備えるその他の機能を起動する。ここで、その他の起動とは、例えば、データ転送、モデム利用、充電、等々である。
【0022】
図5は、本発明の実施形態に係る携帯電話装置の、ワイヤレスマウス起動の場合の動作を示すフローチャート図である。
以下、図1〜3を参照しながら、図5に示すフローチャートを使用して、本実施形態の携帯電話装置のワイヤレスマウス起動の場合の動作を示し、併せて、そのマウス機能について説明する。
まず、ステップS21では、待ち受け状態から、携帯電話機能部11は、本装置(携帯電話装置1)の状態が、図2に示すように折り畳まれた状態(即ち閉状態)であるか否かを検証し、前記装置が折り畳まれた状態(即ち閉状態)であれば、ステップS22に移り、本装置が折り畳まれていない状態(即ち開状態)であれば、通常のモデムとして使用される場合の処理ルーチン(図示は省略)に移る。
【0023】
次に、ステップS22では、携帯電話機能部11は、Bluetooth通信機能部14を介して、携帯電話装置1の携帯電話機能部11とノートパソコンとを通信可能に接続する。
ステップS23では、携帯電話機能部11は、設定項目てある「自動設定」の有無を検証し、「自動設定」が無い場合はステップS26に移り、「自動設定」が有る場合はステップS24に進む。
ステップS24では、携帯電話機能部11は、本装置の電池残量を確認し、本装置の電池残量が足りる場合はステップS25に進み、また、本装置の電池残量が不足している場合はステップS28に移る。
【0024】
ステップS25では、携帯電話機能部11は、本装置の電池残量が足りる場合として、赤外線発光部101を点灯させ、背面のカメラ部102とマウス制御部12とを起動させる。これにより、本装置を、ワイヤレスマウスとして使用することが可能となる(即ち、ワイヤレスマウス機能が実現される)。
他方、ステップS26では、携帯電話機能部11は、本装置の電池残量が不足している場合として、USBマウスモードに切り替えるか否かを使用者に確認し、USBマウスモードに切り替えることを使用者が選択した場合はステップS29に進む。また、USBマウスモードに切り替えることを使用者が選択しなかった場合はステップS25に移る。
ステップS29では、携帯電話機能部11は、USB入出力部106を介してUSBケーブルを接続するように、使用者に指示する。
【0025】
ステップS30では、携帯電話機能部11は、USB入出力部106を介してUSBケーブルが接続されたか否かを検証し、USB入出力部106を介してUSBケーブルが接続された場合はステップS31に移る。また、USB入出力部106を介してUSBケーブルが接続されていない場合はステップS29に戻る。
ステップS31では、携帯電話機能部11は、USB入出力部106を介してUSBケーブルが接続された場合として、マウス制御部12を介して赤外線発光部101を点灯させ、また、背面のカメラ部102とマウス制御部12とを起動させる。これにより、本装置を、USBマウスとして使用することが可能となる(即ち、USBマウス機能が実現される)。
【0026】
この実施形態の携帯電話装置によれば、本装置に、ノート型パソコン等の携帯機器類が必要とするマウスの機能を代行させることができるので、上記機器類を携帯する際の荷物数(携帯点数)が減り、マウスの置き忘れや紛失の心配も無くなる効果が有る。
また、本装置をワイヤレスマウスとして使用する場合は、電池の残量管理も併せて行わなければならないが、電池が切れた場合にも、USBマウスとして使用することができるので、外出先でも安心して使うことができる効果が有る。
さらに、既に多くの携帯電話に搭載されている多くの構成要素(機能ブロック)を共通要素として実現できるため、少なくとも、これらの共通要素については、新たな部品を設計したり、搭載したりする必要が無く、デザインや大きさも、既成製品の携帯電話装置をそのまま転用することが可能となる効果が有る。
【0027】
(他の実施の形態)
前述の実施の形態は、実施対象の携帯電話装置1が折り畳み式携帯電話装置である場合であったが、本発明は、一般に、実施対象の携帯電話装置が、他の一般的な、手入力が可能な装置であっても適用可能である。
例えば、入力部(入力指示部)としてタッチパネルを有する下記の機器類にも適用することができる。
(1) スライド式携帯電話装置
(2) 高機能携帯電話装置(スマートフォン)
また、本発明は、一般に、ポインティングデバイスを有する装置にも適用可能である。
図6は、ポインティングデバイスを有する装置の1例としての構成図である。
同図に示す装置は、入力部(入力指示部)として、ポインティングデバイス501と、左クリックキー502と、右クリックキー503と、を備える。
【0028】
この場合、ポインティングデバイス501からの入力操作によって、マウスの移動機能と同等の移動機能を達成し、ノートパソコン等の表示部に表示されているカーソル移動を行うことができる。即ち、カメラ等を起動すること無くマウス機能を実現し、使用することができる。
なお、このような、スマートフォンや、ストレートタイプの筺体の場合は、内蔵されているMPUまたはCPUは、装置が開状態で入力が可能な状態、装置が閉状態で入力不可能な状態と判断して処理することができる。
【0029】
本発明に係る携帯電話装置の各構成要素の処理の少なくとも一部をコンピュータ制御により実行するものとし、かつ、上記処理を、図3,4のフローチャートで示した手順によりコンピュータに実行せしめるプログラムは、半導体メモリを始め、CD−ROMや磁気テープなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配付してもよい。そして、少なくともマイクロコンピュータ、パーソナルコンピュータ、汎用コンピュータを範疇に含むコンピュータが、上記の記録媒体から上記プログラムを読み出して、実行するものとしてもよい。
【符号の説明】
【0030】
1 携帯電話装置(本発明の実施形態に係る装置)
11 携帯電話機能部
12 マウス制御部
13 USB通信機能部
14 Bluetooth通信機能部
101 赤外線発光部
102 カメラ部
103 左クリックキー
104 ホィール
105 右クリックキー
106 USB入出力部
107 表示部
501 ポンディングデバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者が操作する本装置筐体の操作面側に入力手段を備え、
本装置が載置される載置台の表面と接触する本装置筐体の接触面側に、赤外線を発光する発光手段と、前記赤外線が前記載置台の表面から反射する反射光を受光する受光手段と、を備え、
さらに、本装置筐体の内部に、本装置が移動した際に、前記入力手段、前記発光手段、及び前記受光手段から成る三者が協働して光学式のマウス機能を実現するように、前記三者を制御する制御手段を備えたことを特徴とする携帯電話装置。
【請求項2】
前記接触面側は、本装置の前記入力手段が設けられる前記操作面側の裏側に位置するものであることを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
【請求項3】
筐体が折り畳み可能な折り畳み式携帯電話装置であることを特徴とする請求項2記載の携帯電話装置。
【請求項4】
マウス機能を必要とする情報処理装置とケーブルを介して通信できる有線通信手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
【請求項5】
前記有線通信手段はUSB規格に準拠したものであることを特徴とする請求項4記載の携帯電話装置。
【請求項6】
マウス機能を必要とする情報処理装置と無線で通信できる無線通信手段を、さらに備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯電話装置。
【請求項7】
前記無線通信手段はBluetooth規格に準拠したものであることを特徴とする請求項6記載の携帯電話装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記有線通信手段を介する場合は、自動設定または使用者の指示により、前記発光手段と前記受光手段とを各々起動させ、かつ前記三者が協働してマウス機能を実現するように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の携帯電話装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記無線通信手段を介する場合は、自動設定または使用者の指示により、本装置の電池残量が足りる場合は前記発光手段と前記受光手段とを各々起動させ、かつ前記三者が協働して光学式のマウス機能を実現するように制御し、本装置の電池残量が不足している場合は前記有線手段を介して前記発光手段と前記受光手段とを各々起動させ、かつ前記三者が協働して光学式のマウス機能を実現するように制御することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の携帯電話装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記入力手段を介した手操作の操作量を、光学式のマウスを移動させた場合の移動量に代わる入力量として、制御に取り入れることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の携帯電話装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−185692(P2012−185692A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−48545(P2011−48545)
【出願日】平成23年3月7日(2011.3.7)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】