説明

摂取型事象マーカデータフレームワーク

摂取型事象マーカデータフレームワークは、摂取型事象マーカデータ(IEMデータ)に関連する種々の機能および効用を可能にするために一様で包括的なフレームワークを提供する。機能および効用は、摂取事象から導出されるか、摂取事象によって収集されるか、摂取事象によって集約されるか、または別様に摂取事象に関連付けられるか、データおよび/またはデータの一側面を有する情報を含む。本発明は、摂取事象および摂取事象に対する応答に関連付けられた情報を生成、収集、管理、配信、および別様に利用する方法、物品、およびシステムに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、米国仮特許出願第61/079,082号(2008年7月8日出願)の米国特許法第119条第(e)項の優先権を主張し、この出願の開示は、本明細書に参考として援用される。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概して、摂取的デバイスおよび通信の技術分野に関する。より詳細には、また、種々の例示的な実施形態において、本発明は、摂取事象および摂取事象に対する応答に関連付けられた情報を生成、収集、管理、配信、および別様に利用する方法、物品、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
種々の追跡において、個人的事象に関する情報が幅広く必要とされている。個人的事象とは、個人に特有の事象である。個人的事象の例は、対象の生理的パラメータの開始、治療薬の摂取等を含む。
【0004】
個人的事象に注意する必要がある事例は、多く存在している。かかる事例の例は、病気の症状の様子、薬剤の投与、特定の種類の食物の摂取、運動療法(exercise resgimen)の開始、特定の物質の摂取等を含む、対象の1つ以上の生理学的なパラメータの開始を含む。
【0005】
このため、個人的事象に注意するための、種々の異なる方法および技術が開発されている。例えば、個人が、ログにデータを手動で記録するか、またはコンピュータデバイスを介してデータを物理的に入力することができる手法が開発されている。
【0006】
かかる表記法の精度は、データ入力の精度、実際のデータの置き換えとして使用されたプロキシの精度等に依存し得る。この結果として、誤りが生じ得る。
【0007】
一実施例において、個人は、複数の薬剤による治療法を必要とする、1つまたは複数の病状を抱える可能性がある。複数の薬剤は、複雑な投薬スケジュールに従って、処方される可能性がある。複数の病状、複数の薬剤治療、および複雑な投薬スケジュールに関連付けられた複雑性は、患者を混乱させる可能性があり、それによって、データ捕捉に誤りが生じ得る。
【0008】
一実施例において、個人は、それによってデータの入力および捕捉を難しくさせ得る、物理的または認知的な不足を有する可能性がある。また、個人は、データの入力を忘れるか、または、データを正確に入力しない可能性がある。
【0009】
一実施例において、個人は、面倒なことを避けたいと考え、このため、意図的にデータの入力を行わない可能性がある。また逆に、個人は、完全に間違ったデータを、意図せずに、または意図して入力/記録する可能性がある。例えば、個人は、いくつかの薬剤を服用するための、定期的な、事前にスケジュールされた通知を受信し得る。通知は、薬剤が実際に摂取されたことを考慮できない。すなわち、個人が既に薬剤を服用している場合には、通知は無意味であり、かつ、その個人にとって迷惑なものとなる可能性が高い。薬剤が服用されていない場合、迷惑または不要な通知または警告は、ユーザに対して、データを入力するか、または、薬剤が服用されたことを通知するメッセージを送信することを促し得、薬剤を実際に服用していないのに、アラームを止める結果となる。また、個人は、データの一部を意図的に省略する可能性がある。
【0010】
一実施例において、データおよび情報のプロキシも誤っている可能性がある。例えば、「インテリジェントな」薬剤容器は、薬剤容器の開封を感知するマイクロチップを含み得る。容器の開封動作を感知することで、薬剤容器に関連付けられた薬剤が摂取されたと推定され得る。しかしながら、薬剤容器の開封によって、必ずしも薬剤が摂取されたわけではないので、推定は誤っている可能性がある。
【0011】
上記の事例は、個人以外の特定の者が、個人の個人的事象データを使用したい場合に、さらなる問題に発展し得る。個人的事象データのユーザおよび潜在的ユーザ(本明細書では、単数または複数の「者」として総称される場合がある)の例は、家族および職業的介護者、通信会社、政府の提供するヘルスケア範囲に関連付けられた省庁等の政府機関、民間の保険会社、食品医薬品局(FDA)、麻薬取締局(DEA)、米国アルコール対策機関、煙草および銃器機関(ATF)、看護・介護提供会社、医療機器メーカー、患者、臨床医、製薬メーカー、薬局、ウェブコミュニティ、ソフトウェアプロバイダ、マーケティングおよび金融アナリスト、および保険会社を含む。
【0012】
個人的事象データにおける個人の機密利益と、第三者による個人的事象データの獲得ならびに着服との間には、競合する利益が存在し得る。
【0013】
さらに、種々の者は、隔離された形態(特定の個人に密接に結びつくデータ)または経験的な形態(種々のソース、種々の個人、種々の個人の個人的事象等からの集約されたデータ)のいずれかの有用なデータ等、正確および包括的なデータの受信において、競合する利益を有する場合がある。
【0014】
しかしながら、多くの状況において、正確な個人的事象データが利用可能になってはいない。こうした者は、上記のように、不完全なデータ、または求められている情報に略近いもの(crude approximation)にアクセスしている可能性がある。このため、こうした者は、結論を出すために、かかる大まかな代用のデータ(proxies)に依存しなければならない。こうして、かかる結論は、元々、歪みがあるか、または不正確であるという可能性がある。そのため、かかる結論によって取られる措置は、誤っており、間違いのもとであり、および/または悪影響を及ぼすことを示し得る。
【0015】
例えば、医療従事者または家族が、患者が薬剤を服用したことを示す患者からのメッセージを受信しても、患者は、実際には、薬剤を実際に服用せずにメッセージを提供しているにすぎない場合がある。医療従事者が、薬剤の服用を示唆する正しくない情報の受信に時間的に近接して、患者の症状の変化に気づく場合、医療従事者は、患者の症状は、薬剤摂取によるものであると誤って結論付け得る。医療従事者は、この間違った結論に基づいて、その症状を緩和しようとして薬剤投薬量を調整することになり、そのせいで、患者の健康を損ねてしまいかねない。
【0016】
不正確なデータが、広範に伝播し、集約されるほど、エラーに関連付けられたデータおよびそこから導出される結論の拡散が広がり、依存性が高まることに留意されたい。
【0017】
さらに、個人的事象データの受信者は、タイミングよく、使い勝手が良く、信頼性が高く、高度な手段を介して、かかる情報を受信および利用することを望んでいる。また、受信者は、個別の領域で情報を受信および/または利用し、個人的事象情報を他のデータと統合し、種々の目的で個人的事象情報を使用することを望む場合がある。
【0018】
種々の目的の例は、患者集団データ等のデータの精密化および最適化、摂取型事象マーカデータ(「IEMデータ」)等の個人の事象データに基づく個人またはグループのインセンティブによって奨励する(incentivizing)決定の確証および進展、利害関係者(stakeholders)の決定の支援、携帯電話のユーザアプリケーション等、個人向け製品およびサービスにおけるIEMデータの使用、処方薬の自動補充、製薬のライフサイクルシステムおよび規制物質(controlled substances)の管理、IPニュースおよび情報フィードのコンパイルおよび配信、匿名患者集団データのオープンソースのアクセス、適格性の決定および補充の承認、保険の適用範囲、患者ツールの使用、ソーシャルネットワークシステムの参加、予測情報を導出および/または生成するための集約データの分析、金融取引の支援および実行、治療および予測修正措置における直接的および間接的な、原因となる失敗ポイントの識別、および、動的で正確なカレンダー/スケジュール機能の提供を含む。
【0019】
最後に、さらに、自動薬局システム、銀行および財務システム等の商用システム等、既存のシステムとともに、個人的事象データにアクセスすることが望まれる場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
以上のように、方法およびシステムが、種々の者およびシステムへ、個人的事象データをシームレスに収集、管理および配信することが必要である。
【0021】
従って、種々の目的のための、正確な個人的事象データの制御された収集、管理、および複数プロファイルの者への配信が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0022】
摂取型事象マーカデータフレームワークは、摂取型事象マーカデータ(IEMデータ)に関連する種々の機能および有用性(utilities)を可能にするために、一様で包括的なフレームワークを提供する。機能および効用は、摂取事象から導出され、摂取事象から収集され、摂取事象によって集約され、または別様に摂取事象に関連付けられたデータの一側面を有するデータおよび/または情報を含む。一実施例において、摂取されたデバイスを介して、IEMデータが生成される。「摂取されたデバイス」という用語は、任意のデバイス、メカニズム、構造、複合構造、またはヒトの検体またはヒト以外の検体によって摂取可能な物体を含む。
【0023】
IEMデータフレームワークは、拡張性が高く、かつ、コンピュータ関連のコンポーネントを有するシステム等、種々の既存のシステムと統合可能である。かかるシステムの特定の例には、薬局システム、通信システム、財務および銀行システム、学校システム、医療システム、政府機関、ウェブコミュニティ、およびパーソナルコンピュータシステムを含む。かかる既存のシステムは、本明細書では「商用システム」と総称される。
【0024】
IEMデータフレームワークは、複数および種々の種類の実施例を可能にする。実施例には、ハードウェア、ソフトウェア、通信コンポーネント、および/またはデータの種々の構成を含む。例えば、一側面において、IEMデータフレームワークは、コアコンポーネントの基本的な補完物、すなわち、摂取型事象マーカデータ、摂取型事象マーカデータを受信するためのハブ、およびハブから摂取型事象マーカデータを直接的または間接的に受信するための、少なくとも1つの摂取型事象マーカデータシステムによって補完される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、一実施形態に従う、IEMデータフレームワークを含む通信環境の図を示す。
【図2】図2は、一実施形態に従う、図1のIEMデータフレームワークの図を示す。
【図3】図3は、一実施形態に従う、図2のIEMデータフレームワークに関連付けられたIEMデータおよびIEMデータ環境を示す。
【図4】図4は、一実施形態に従う、図2のIEMデータフレームワークに関連付けられたハブを示す。
【図5】図5は、一実施形態に従う、図2のIEMデータフレームワークに関連付けられた例示的なIEMデータシステムを示す。
【図6】図6は、一実施形態に従う、フィードバックループシステムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図7】図7は、一実施形態に従う、意思決定支援システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図8】図8は、一実施形態に従う、自動補充システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図9】図9は、一実施形態に従う、患者ツールを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図10】図10は、一実施形態に従う、行動医学システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図11】図11は、一実施形態に従う、インセンティブシステムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図12】図12は、一実施形態に従う、個人向け商品/サービスシステムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図13】図13は、一実施形態に従う、自動課金システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図14】図14は、一実施形態に従う、追跡システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図15】図15は、一実施形態に従う、禁止システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図16】図16は、一実施形態に従う、加入システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図17】図17は、一実施形態に従う、摂取型事象マーカデータ収集システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図18】図18は、一実施形態に従う、承認システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図19】図19は、一実施形態に従う、予測システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図20】図20は、一実施形態に従う、財務システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図21】図21は、一実施形態に従う、摂取型事象マーカデータ電話システムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【図22】図22は、一実施形態に従う、ソーシャルネットワークシステムを有する例示的なIEMデータフレームワークを示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
1.0 概要
2.0 摂取型事象マーカ(IEM)データフレームワーク
2.1 IEMデータ
2.1.1 IEMデータ環境
2.1.1.1 IEMデータソースデバイス
2.1.1.2 製品
2.1.1.3 事象
2.1.1.4 患者に特有のパラメータ
2.1.1.5 IEMデータアルゴリズム
2.1.1.6 記憶レポジトリ
2.1.1.7 他のIEMデータソース
2.2 ハブ
2.3 IEMデータシステム
2.3.1 フィードバックループ
2.3.2 意思決定支援システム
2.3.3 自動補充システム
2.3.4 患者ツール
2.3.5 行動医学システム
2.3.6 インセンティブシステム
2.3.7 個人向け商品/サービス
2.3.8 自動課金システム
2.3.9 追跡システム
2.3.10 禁止システム
2.3.11 加入システム
2.3.12 IEMデータ収集システム
2.3.13 承認システム
2.3.14 予測システム
2.3.15 財務システム
2.3.16 IEMデータ電話
2.3.17 ソーシャルネットワークシステム
3.0 IEMデータフレームワークの方法
4.0 IEMデータフレームワークの物品
5.0 IEMデータフレームワークのシステム
(1.0 概要)
摂取型事象マーカ(IEM)データフレームワークは、IEMデータの収集、管理、配信、および利用を可能にするために統合されたシームレスなソリューションを提供する。多目的なIEMデータフレームワークは、既存のデータによるIEMデータの統合および実行、および商用システム等の既存のシステムによるIEMデータの利用を容易にする。情報および通信システムは、個別のシステム、相互設定されたシステム、および混成システムを含む。
【0027】
広義には、IEMデータフレームワークの種々の側面は、IEMデータ、ハブ、および少なくとも1つのIEMデータシステム等のコアコンポーネントの基本的な補完物を含む。これらのコアコンポーネントのいずれか1つまたは組み合わせは、他の情報/通信システムの種々のコンポーネントとの、相互運用、通信、および/または統合が可能である。「データ」および「情報」という用語は、本明細書において同義的に使用される。
【0028】
IEMデータは、摂取事象についての情報、摂取事象への応答についての情報、またはその両方を含む。摂取事象についての情報は、例えば、薬剤または一式の薬剤の摂取事象についての情報を含んでもよい。摂取事象の応答についての情報は、例えば、摂取事象に基づく生理学的な状態または生理学的な変化事象等、生理学的なパラメータを含み得る。生理学的な状態は、(および、従って、薬剤の摂取によって、またはその結果として影響がある可能性の高い)薬剤の摂取時間に時間的に近接していることが判明している、例えば、心拍数、血圧測定値等であってもよい。
【0029】
IEMデータの例は、薬剤の摂取時間、特定の時間に摂取された薬剤の種類の識別、特定の時間に摂取された薬剤の投薬量等のデータを含む。
【0030】
一般的には、IEMデータは、摂取事象に関連付けられたデータを生成および伝達する、摂取型事象マーカ(IEM)等の摂取デバイスを介して、生成および/または伝達され得る。IEMは、摂取におけるIEMデータの受信が可能であり、さらに、摂取事象の応答においてさらなるIEMデータの計測が可能なデバイス等、例えば、受信機に関連付けられてもよい。IEMおよび受信機については、以下に詳述する。種々の側面において、摂取事象データは、複数の摂取された事象マーカから生じるものであってもよい。種々の側面において、IEMデータは、IEMから、通信チャネルを介して、IEMから直接IEMデータを受信するように適合されるIEMビジネスシステム等、受信機以外のデバイスへ直接伝達されてもよい。
【0031】
種々の側面において、IEMデータは、例えば、摂取事象または摂取事象への応答以外の事象に関連するデータと組み合わせられた他のデータに関連付けられてもよい。他のデータのいくつかの例は、種々の医療デバイスに関連付けられたデータ、およびインテリジェントデバイス/機器等の消費者および個人向けデバイスに関連付けられたデータである。全てを以下に詳述する。
【0032】
種々の側面において、IEMデータは、IEMデータ環境および/または商用システムに関連付けられてもよい。
【0033】
種々の側面において、IEMデータは、心拍変動、呼吸数、および/または心拍(ECG)パターン等、特定の個人に関連付けられた生理学的なパターンを反映するサンプルデータ等、一意の識別子に関連付けられてもよい。例えば、IEMデータの一部または全ては、受信機によって生成されたまたは受信機に格納された一意の識別子と比較されてもよい。
【0034】
ハブは、任意のハードウェアデバイス、ソフトウェア、および/または通信コンポーネント、さらに、システム、サブシステム、およびIEMデータと通信するように概して機能するこれらの組み合わせを含む。IEMデータの通信は、IEMデータの受信、格納、操作、表示、処理、および/または伝送を含む。
【0035】
種々の側面において、ハブは、さらに、非IEMデータの伝達、例えば、受信および伝送のための機能を含む。非IEMデータは、非IEMの生理学的なデータを含む。一例に、埋め込み型ペースメーカー等の個別の心臓関連のデバイスによって生成され、かつ、例えば、受信機を介して直接的または間接的にハブに伝達される、心臓についてのデータがある。
【0036】
ハブの広義の区分には、例えば、基地局、パーソナル通信デバイス、および携帯電話を含む。
【0037】
例えば、ハブは、患者の携帯電話に関連付けられたソフトウェアアプリケーションを含む。アプリケーションおよび携帯電話は、患者によって摂取された摂取的デバイスからIEMデータを受信するか、受信機からIEMデータを受信するように機能する。ハブは、単独で、または他のデータとの組み合わせにおいて、IEMデータを格納、操作、および/またはIEMデータシステムへ転送する。
【0038】
IEMデータシステムは、任意のハードウェアデバイス、ソフトウェア、および/または通信コンポーネント、さらに、概して、IEMデータに関連するサービスまたはアクティビティを提供するために機能する、これらのシステムおよびサブシステムを含む。例えば、IEMデータシステムは、IEMデータの少なくとも一部分を収集、操作、計算、伝送、受信、格納および/または伝達する。
【0039】
各IEMデータシステムは、事前定義された機能またはサービスについて構築されてもよく、IEMデータフレームワークを介して有効にされてもよい。
【0040】
1つ以上のIEMデータシステムは、統合されてもよく、相互運用、相互通信または別様にさらに、収集、管理、配信/伝達、課金またはIEMデータに関する他のアクティビティを共有してもよい。IEMデータシステムの一例は、IEMデータおよび、医療データベースデータ等の他のデータを精密化および最適化するためのフィードバックループシステムである。
【0041】
IEMデータフレームワークの種々の側面は、従来技術において時に見られる、個人的事象データに関連付けられた冗長性、エラー、および誤りを低減しつつ、IEMデータの提供および利用に関して、オンデマンドの、正確かつ効率的なサービスを提供する。IEMデータフレームワークの種々の側面は、さらに、タイムリーかつ正確なIEMデータの生成および通信を確実にする。
【0042】
さらに、IEMデータフレームワークは、任意の通信環境に適用可能である。通信環境は、本明細書で有する、または、データあるいはデータの通信に関連付けられた任意の環境を含む。
【0043】
IEMデータフレームワークの種々の側面は、1つまたは種々の通信環境において、複数プロファイルの者の間の、IEMデータの有用、安全、および効率的な利用を可能にするために、IEMデータ、ハブ、および1つ以上のIEMデータシステムを利用する。
【0044】
図1は、一実施形態に従う、IEMデータフレームワーク102を含む通信環境100の図を示す。通信環境100は、さらに、例えば、IEMデータ環境104および1つ以上の商用システム106を含んでもよい。
【0045】
通信環境100は、その中に、または、データもしくはデータの通信に関連付けられた任意の環境を含む。通信は、通信の任意の方法、行為、または媒介物、および/またはその組み合わせを含む。例えば、通信方法は、手動、配線接続、および無線等を含む。無線技術は、X線、紫外線光、可視スペクトル、赤外線、電磁波、および電波等の無線信号を含む。無線サービスは、音声およびメッセージング、ハンドヘルドおよび他のインターネットで有効なデバイス、データネットワーキング等を含む。
【0046】
通信の媒介物は、データ通信が可能な/データ通信に関連付けられた他のデバイスおよび/またはコンポーネントを含む、電話、コンピュータ、配線、無線、光または他の電磁チャネル、およびその組み合わせを含む、インターネット、配線接続チャネル、無線チャネル、通信デバイスを含む。例えば、通信環境は、身体内通信、種々のデバイス、また、無線通信、配線接続通信、およびこれらの組み合わせ等、種々の通信モードを含む。
【0047】
身体内通信は、身体間側面、身体内部側面、およびこれらの組み合わせを介した、またはこれらに関連付けられた通信等、身体を介したデータまたは情報の任意の通信を含む。例えば、身体間側面は、体表面に取り付けられるように設計されたデバイスに関連付けられた通信を含む。身体内部側面は、身体自体によって、または、埋め込まれた、摂取された、あるいは別様に、身体内の、または部分的に身体内の位置確認可能なデバイス等によって、身体内から生成されたデータに関連付けられた通信を含む。
【0048】
通信は、ソフトウェア、ハードウェア、回路、種々のデバイス、およびその組み合わせを含む、および/または、これらに関連付けられてもよい。
【0049】
デバイスは、IEMデータ生成、伝送、受信、通信等に関連付けられたデバイスを含む。デバイスはさらに、ヒトの身体または他の生命体に関連付けられた種々の埋め込み可能、摂取的、挿入可能、および/または取り付け可能なデバイスを含む。デバイスは、さらに、電話、ステレオ、オーディオプレイヤー、PDA、ハンドヘルドデバイス、およびマルチメディアプレイヤー等のマルチメディアデバイスを含む。
【0050】
無線通信モードは、種々のプロトコル、および無線伝送、データ、およびデバイスに関連付けられたプロトコルの組み合わせを含む、無線技術を少なくとも一部利用するポイントの間の任意の通信モードを含む。このポイントには、例えば、無線ハンドセット等の無線デバイス、オーディオプレイヤーおよびマルチメディアプレイヤー等のオーディオおよびマルチメディアデバイスおよび機器、携帯電話およびコードレス電話を含む電話、およびコンピュータおよびプリンタ等のコンピュータ関連デバイスおよびコンポーネントを含む。
【0051】
配線接続通信モードは、種々のプロトコルおよび配線接続伝送、データ、およびデバイスに関連付けられたプロトコルの組み合わせを含む、配線接続技術を利用するポイント間の任意の通信モードを含む。ポイントには、例えば、オーディオおよびマルチメディアデバイス等のデバイス、および、オーディオプレイヤーおよびマルチメディアプレイヤー等の機器、携帯電話およびコードレス電話を含む電話、およびコンピュータおよびプリンタ等のコンピュータ関連デバイスおよびコンポーネントを含む。
【0052】
IEMデータフレームワーク102は、交換、伝送、受信、操作、管理、格納、およびIEMデータに関連する他のアクティビティおよび事象を可能にする。かかるアクティビティおよび事象は、IEMデータフレームワーク102に部分的に統合された、または、IEMデータフレームワーク102外にあるアクティビティ、システム、コンポーネント等の外部機能(externalities)に関連付けられた、IEMデータフレームワーク102内に含まれてもよい。外部機能には、いずれかまたは両方が、IEMデータフレームワーク102へ、さらに統合されてもよい、またはこれに部分的に統合されてもよい、例えば、IEMデータ環境104および商用システム106を含む。
【0053】
IEMデータ環境104は、リモートコンピュータシステム、ローカルコンピュータデバイス等を含む、情報またはデータの任意のソースを含む。情報またはデータは、全体的または部分的に、IEMデータを含んでもよい。情報またはデータは、さらに、IEMデータから独立していてもよい、例えば、IEMデータで集約することが可能であってもよい、および/またはこれとの統合が可能であってもよい。
【0054】
商用システム106は、特定の目的を達するために、1つまたは種々の種類のデータを利用する種々の既存のシステムを含む。商用システムの一例は、薬局で利用されるコンピュータ化された薬局システムである。コンピュータ化された薬局システムは、自動的に、例えば、電子的に処方箋を受信し、患者および処方情報を検証し、保険の適用範囲を検証し、処方の注文を処理し、請求書を発行するように機能してもよい。
【0055】
IEMデータフレームワーク102、IEMデータ環境104、および商用システム106について、以降に詳述する。
【0056】
(2.0 IEMデータフレームワーク)
図2は、一実施形態に従う、図1のIEMデータフレームワーク102の図を示す。IEMデータフレームワーク102は、IEMデータ200、ハブ202、および1つ以上のIEMデータシステム204を含む。
【0057】
IEMデータ200は、摂取事象、すなわち、摂取の行為に関連付けられたデータを含む。さらに、IEMデータ200は、医療デバイス、ローカルまたはリモートコンピュータデバイスおよびシステム等、他のシステムまたはソースを含み得るか、他のシステムまたはソースに含まれ得るか、またはこれからのデータに組み合わせられ得る。IEMデータ200の例は、摂取された薬剤の種類の識別、および薬剤が摂取された時間を有するデータである。
【0058】
ハブ202は、概して、IEMデータ200に伝達するように機能する、任意の組み合わせ/設定の、任意のハードウェア、ソフトウェア、および/または通信コンポーネントを含む。一例は、IEMデータ200のIEMデータシステム204への伝達を含む。例えば、ハブ202は、摂取されたデバイスからIEMデータ200を受信し、IEMデータ200を、単独で、または他のソースからの他のデータとの組み合わせで、IEMデータシステム204へ転送する。
【0059】
IEMデータシステム204は、IEMデータ200に関連する個別のサービスおよび/またはアクティビティを提供する。個別のサービスおよび/またはアクティビティは、例えば、種々のシステムコンポーネント設定等による、特定のユーザ、またはユーザグループへの、情報、データ等の伝播を含む。
【0060】
一実施例において、自動補充システムは、ハブ202から、IEMデータ200を受信する。IEMデータ200は、処方の最後の錠剤が摂取されたという通知を含む。自動補充システムは、補充情報を有するローカルまたはリモートのデータリソースにコンタクトし、補充情報を検証し、処方の補充のために、薬局システム(商用システム)にリクエストを自動的に伝送するようにこの情報を使用する。
【0061】
(2.1 IEMデータ)
摂取型事象マーカ(IEM)データ200は、摂取事象および摂取事象の応答の少なくとも1つに関連付けられる。摂取事象は、口腔、咽頭、食道、胃、小腸、大腸、肛門等の消化器系に関する、および/またはこれらを通過する間に収集されるデータ等に関連付けられてもよい。IEMデータの例は、摂取時間、摂取された物質の識別、関連付けられた薬剤の使用期限、摂取された物質の投薬量等を含む。摂取事象についての情報は、例えば、薬剤または一式の薬剤の摂取事象についての情報を含み得る。摂取事象の応答についての情報は、例えば、摂取事象に基づいて、生理学的な状態または生理学的な変化事象等、生理学的なパラメータを含み得る。生理学的な状態は、例えば、摂取時間に時間的に近接して確定された心拍数、血圧測定等であり得る。
【0062】
種々の側面において、IEMデータ200は、一般的には、以降に詳述される1つ以上の摂取型事象マーカ(IEM)を介して生成され得る。複数のIEMを介したIEMデータの生成は、時間間隔における複数のIEMの複数の摂取事象から生成されたデータ、およそ同じ時間等において摂取された複数のIEMから生成されたデータ等、包括的なデータ報告を確実にする。このように、包括的なIEMデータが提供されてもよい。
【0063】
種々の側面において、IEMデータは、受信機に伝達される、すなわち、受信機によって受信されて得る。受信機は、埋め込み可能デバイス、皮下デバイス等の半埋め込み可能デバイス、および、個人的信号受信機等の外部適用デバイスを含む、種々の方法で具現化されてもよい。個人的信号受信機の一例は、個人、衣服等に、取り外し可能に貼付してもよい、「パッチ」の受信機である。
【0064】
種々の側面において、IEMデータ200は、摂取事象に関連付けられていない個人的事象、または摂取事象への応答等、他のデータに関連付けることができる。個人的事象は、デバイス、物質、液体等の摂取、吸入、注入、埋め込み、挿入、および/または吸収に関連付けられた任意の事象等、人に関連付けられた任意のパラメータまたは状況を含む。個人的事象は、さらに、例えば、体重等の生理学的なパラメータ等の個人的データに関連付けられた任意の事象を含む。
【0065】
種々の側面において、IEMデータは、特定の個人に関連付けられた心拍変動、呼吸数、および/または心拍(ECG)パターン等、一意の識別子に関連付けられ得る。一意の識別子は、様々に具現化され得る。一例は、英数字等、個人に割り当てられた個人的識別子である。別の例は、生理学的なパターン等の個人の特徴を表す一意の識別子である。
【0066】
例えば、患者は、薬剤に統合されたIEM(以降に記載)を摂取し得る。IEMは、パッチ受信機(以降に記載)等の受信機にIEMデータを伝達し得る。データは、例えば、検証目的のために、受信機に関連付けられたデータと比較し得る一意の識別子を含んでもよい。
【0067】
あるシナリオにおいて、特定の患者のために処方された薬剤に関連付けられたIEMは、それぞれ、符号化され得、また、対応する一意の識別子とともに配備(deployed)され得る。例えば、一意の識別子は、特定の患者に関連付けられた事前決定された生理学的なデータサンプルであってもよい。種々の生理学的なデータサンプルは、特定の患者の心拍変動を表すデータサンプル、特定の患者の呼吸数を表すデータサンプル、特定の患者の心拍(ECG)パターンを表すデータサンプル等を含む。
【0068】
受信機が貼付されるか、または別様に個人に関連付けられる場合、受信機に関連付けられたプログラミング論理は、例えば、心臓デバイス等のデータソースから、個人の実際のデータサンプルを受信し得る。受信機は、データソースから受信した実際のデータサンプルおよびIEMから受信した一意の識別子を、薬剤が、処方された特定の患者によって実際に摂取されたことを検証するために、個人の実際のデータサンプルと、一意の識別子を比較し得るサーバ等のコンピュータ関連デバイスに伝達し得る。種々の側面において、検証の結果に基づいて事前決定されたアクションを行ってもよく、例えば、処方を行った医師に関連付けられたデバイス等に警告を送信してもよい。
【0069】
(2.1.1 IEMデータ環境)
種々の実施形態において、1つまたは種々のソースから、IEMデータ200を生成、受信、集結等してもよく、種々の構造、コンテンツ、種類等を含んでもよい。IEMデータ環境は、IEMデータソースデバイス、製品、事象、患者に特有のパラメータ、IEMデータアルゴリズム、および記憶レポジトリのうちの少なくとも1つを含む。ソースは、例えば、摂取、摂取環境、例えば、ヒトの検体またはヒト以外の検体および/または他の個人的事象の消化器系に関するデータを生成、識別、集結または別様に生成できる、種々のデバイス、記憶レポジトリ、およびシステムを含む。種類には、例えば、未処理のデータ、処理されたデータ、集約されたデータ、組み合わせられたデータ、種々のソースからのデータ等を含む。処理されたデータには、例えば、以下に記載のIEMデータアルゴリズム等のアルゴリズム等、種々の方法に従って処理されたデータを含む。
【0070】
図3は、一実施形態に従う、図2のIEMデータフレームワーク102に関連付けられたIEMデータ環境104を示す。IEMデータ環境104は、例えば、IEMデータソースデバイス300、製品302、事象304、患者に特有のパラメータ306、IEMデータアルゴリズム308、記憶レポジトリ310、および他のソース312を含む。
【0071】
(2.1.1.1 IEMデータソースデバイス)
摂取型事象マーカ(IEM)データソースデバイス300は、例えば、IEMデータの集結、収集、生成、受信、格納および/または伝送等が可能なデバイスを含む。かかるデバイスの一例は、データの収集、生成、受信、伝送等を可能にするまたは別様に有効または促進するマイクロチップである。かかるマイクロチップは、IEMデータソースデバイス300に統合または関連付けられてもよい。IEMデータソースデバイス300は、例えば、摂取的デバイス300a、受信機300b、および/またはヘルスデバイス300cとして、具現化されてもよい。
【0072】
種々の側面において、IEMデータは、種々のデバイスに関連してもよい。例えば、デバイスは、摂取的デバイス、吸入可能デバイス、注入可能デバイス、埋め込み可能デバイス、挿入可能デバイス、および吸収可能デバイスにしてもよい。上記は、それぞれ、ヒトの身体またはヒト以外の身体によって、摂取、吸入、注入、埋め込み、挿入、および吸収のうちの少なくとも1つを行うことが可能な、例えば、マイクロチップのみまたは他の構造的コンポーネントとの組み合わせとして、具現化してもよい。
【0073】
摂取的デバイスは、例えば、マイクロチップを含み得る。マイクロチップは、独立して配備されてもよい。マイクロチップは、さらに、錠剤(以下のIEMシステムを参照)等の薬剤に取り付けられるか、埋め込まれるか、または別様に統合されてもよい。
【0074】
吸入可能デバイスは、例えば、マイクロチップを含み得る。マイクロチップは、独立して配備されてもよい。マイクロチップは、さらに、デバイスに、取り付けられるか、埋め込まれるか、または別様に統合されてもよい。吸入可能デバイスは、吸入器具の投薬量の計測または集計等、吸入に関連付けられたパラメータを確定できる。吸入可能デバイスは、例えば、吸入時間等のパラメータを確定するように使用される吸入可能なマイクロチップを含み、吸入された物質等を識別してもよい。
【0075】
注入可能デバイスは、例えば、マイクロチップを含み得る。マイクロチップは、独立して配備されてもよい。マイクロチップは、さらに、デバイスに、取り付けられるか、埋め込まれるか、または別様に統合されてもよい。注入可能デバイスは、注入時間、注入された物質の識別等、注入に関連付けられたパラメータを確定できる。種々の側面において、注入可能デバイスは、ヒトの身体の循環系への注入等、ヒトの身体またはヒト以外の身体へ注入できる。
【0076】
埋め込み可能デバイスは、例えば、マイクロチップを含み得る。マイクロチップは、独立して配備されてもよい。マイクロチップは、さらに、デバイスに、取り付けられるか、埋め込まれるか、または別様に統合されてもよい。埋め込み可能デバイスは、埋め込み時間等の埋め込みに関連付けられたパラメータ、心拍、EKGデータ、アクティビティ管理データ、温度、電気皮膚応答データ、呼吸器データ、流体状態データ、心拍変動等の生理学的なパラメータを確定できる。
【0077】
一側面において、埋め込み可能デバイスは、種々のデータの受信のために、上部(supra)埋め込み可能受信機として具現化される。埋め込み可能受信機は、データを処理、格納、伝送等し得る。種々の他の埋め込み可能デバイスは、心拍、心臓圧力等のパラメータを確定するようにマイクロチップを有する、例えば、心臓モニタ等を含む。
【0078】
挿入可能デバイスは、例えば、マイクロチップを含み得る。マイクロチップは、独立して配備されてもよい。マイクロチップは、さらに、デバイスに、取り付けられるか、埋め込まれるか、または別様に統合されてもよい。挿入可能デバイスは、挿入時間等の挿入に関連付けられたパラメータ、環境内容/流体識別等の生理学的なパラメータを確定できる。一側面において、挿入可能デバイスは、直腸挿入、膣挿入等のための座薬に機械的に関連付けられたマイクロチップとして具現化されてもよい。
【0079】
吸収可能デバイスは、例えば、マイクロチップを含み得る。マイクロチップは、独立して配備されてもよい。マイクロチップは、飲料等、飲用溶液または流体等の物質に、取り付けられるか、埋め込まれるか、または別様に統合されてもよい。吸収可能デバイスは、飲用時間等、吸収に関連付けられたパラメータ、環境コンテンツ/流体識別等の生理学的なパラメータを確定できる。一側面において、吸収可能デバイスは、マイクロチップとして具現化され、飲料とともに吸収される。飲料は、嚥下の補助となってもよく、薬剤等として使用されてもよい。
【0080】
さらに、IEMデータは、治療薬の投与等に関連付けられ得る。例えば、投与は、非経口投与、すなわち、静脈内または筋肉内注入または吸入等、消化器系を介する以外の方法での投与を含むが、これに制限されない。
【0081】
いくつかの側面において、デバイスは、摂取、すなわち、ヒトまたはヒト以外の身体の消化器系への進入、吸入(鼻吸入器等のデバイスまたはデバイスに関連付けられた物質のいずれか)を行うことができる。種々の側面において、デバイスは、ヒトの身体またはヒト以外の身体への/による、注入、挿入、埋め込みおよび/または吸収等が可能である。
【0082】
摂取的デバイス300aは、摂取タイミング、消化器系物質との接触、サンプリング等の種々の方法によって、IEMデータを集結/収集/生成する。さらに、種々の摂取型事象マーカデータソースデバイス300は、無線方法、体内組織等を介した導電的な方法等の種々の方法によって、IEMデータを伝達する。以下は、摂取的デバイス300aの実施例である。
【0083】
2006年4月28日に出願されたPCT/US2006/016370号に記載される薬事学(pharma−informatics)システムは、身体への薬剤の実際の物理的送達の検出を可能にする、組成、システムおよび方法を含む。組成の実施形態には、識別子および活性エージェントを含む。
【0084】
2008年2月1日に出願されたPCT/US2008/52845号に記載されるIEMシステムは、摂取型事象マーカ(IEM)および個人的信号受信機を含む。IEMの側面は、生理学的に受容可能な搬送波に存在し得るか、または存在し得ない識別子を含む。識別子は、消化管の内部の対象部位等、対象となる生理学的な身体内部位に接触される際に活性化されることによって特徴付けられる。個人的信号受信機は、体内または身体表面等の生理学的な位置に関連付けられるように、および、IEMの信号を受信するように構成される。使用時において、IEMは、個人的信号受信機によって受信される信号を発信する。
【0085】
IEMシステムに関連付けられたIEMデータは、IEMによって生成された生理学的なデータ等の個人的データを含む。この例は、摂取時間データ等の種々の数的指標を導き出すように処理された物理的データ等の導き出された数的指標、摂取された物質を識別するデータに組み合わせられた摂取時間データ等、他の導き出された数的指標データに組み合わせられた導き出された数的指標等、組み合わせられた数的指標、および、摂取された物質および、ECGデータ、温度等の生理学的なデータを識別するデータに組み合わせられた摂取時間データ等、導き出された数的指標および/または種々の生理学的なデータで集約された組み合わせられた数的指標等のIEMデータである。
【0086】
2007年10月17日に出願されたPCT/US07/82563号に記載される規制活性化摂取的識別子は、薬事学(pharma−informatics)が有効化された組成等の摂取組成を含む。規制活性化摂取的識別子は、問題の対象部位における事前決定された刺激の存在に対して応答する識別子の活性化を提供する、規制活性化要素を含む。
【0087】
2008年3月5日に出願された米国特許出願第61/034,085号に記載されているライフサイクル薬事学システムは、薬剤を、その存在する持続期間中において追跡可能にする、薬剤および/または薬剤パッケージングに組み合わせられたRFIDおよび導電通信技術を含む。システムは、さらに、RFID技術に関連付けられた潜在的な機密および信号の低下の懸念を解決しながら、身体内のデータ伝送を可能にする。
【0088】
IEMデータ受信機300bは、IEMデータ200の受信が可能なデバイスを含む。受信は、例えば、無線または配線接続チャネル等を介し得る。IEMデータ受信機300bは、データを伝送または別様に転送してもよい。種々の側面において、IEMデータ受信機300bは、IEMデータ200および/または他のデータに関連する種々の他の機能性を実行、促進または可能にしてもよい。種々の側面において、IEMデータ受信機300bは、ヒトの身体またはヒト以外の身体に取り付け可能、埋め込み可能、半埋め込み可能または別様に関連付けられてもよい。
【0089】
IEMデータ受信機300bは、ヒトの身体またはヒト以外の身体の外部に取り外し可能に取り付け可能等のパッチ受信機、皮下デバイス、埋め込み可能デバイス、外部デバイス、すなわち、携帯電話等、身体への取り付けまたは他の永続的または半永続的な接触のために設計されていないデバイス、等の個人的信号受信機を含む。以下は、IEMデータ受信機300bの例である。
【0090】
上記のIEMシステム、PCT/US2008/52845号は、摂取型事象マーカ(IEM)および/または個人的信号受信機を含む。
【0091】
2007年11月19日に出願のPCT/US07/24225号に記載された活性信号処理個人的ヘルス信号受信機は、例えば、身体内に配置された生体内の伝送機からの信号を受信および復号するように構成された、例えば、身体の内部または身体に近接して配置された、身体に関連付けられた受信機を含む。
【0092】
ヘルスデバイス300cは、IEMデータ200に関連付けられた複数のデバイス(およびデバイスに関連付けられた方法)を含む。ヘルスデバイス300cは、例えば、IEMデータ200を含むデータを集結、収集、集約、格納、伝送、受信、または別様に通信してもよい。
【0093】
通信は、例えば、無線または配線接続チャネル等を介し得る。IEMデータ受信機は、さらに、データを伝送または別様に転送してもよい。種々の側面において、IEMデータ受信機300bは、IEMデータおよび/または他のデータに関連する種々の他の機能を実行、促進、または可能にしてもよい。例には、データを格納し、データを処理するため等の機能を含む。
【0094】
種々の側面において、ヘルスデバイス300cは、ヒトの身体またはヒト以外の身体に取り付け可能、埋め込み可能、半埋め込み可能または別様に関連付けられ得る。例えば、インテリジェントスケール、インテリジェント血圧測定用カフ、インテリジェント冷蔵庫等の「インテリジェント」デバイスは、種々の設定で統合されてもよい。本明細書に用いられているように、「インテリジェントデバイス」という用語は、通信チャネルを介して、送信先へ、無線で伝送されたデータ等、データを生成および/または通信可能な1つ以上のデバイスを指す。
【0095】
(2.1.1.2 製品)
IEMデータ200は、さらに、製品302に関連するIEMデータを含む。製品302は、例えば、摂取的デバイス/製薬製品302aを含む。摂取的デバイス/製薬製品302aの一例は、薬剤に機械的に関連付けられたIEMである。IEMは、薬剤の外部に貼付、薬剤に部分的に統合、および薬剤と全体的に統合、を含む、種々の方法で薬剤に機械的に関連付けられてもよい。
【0096】
IEMは、例えば、種々の粘着性または配合された物質によって種々の手段を介して貼付され得る。IEMは、薬剤製造プロセス中、薬剤製造プロセス後の種々の時間点等、種々の段階の薬剤に関連付けられてもよい。
【0097】
(2.1.1.3 事象)
IEMデータ200は、さらには、個人的事象、事象パラメータ等の事象304に関連するデータを含む。さらなる例には、薬剤の摂取時間、摂取時に服用した薬剤の投薬量およびID等を含む。事象は、呼吸数等の生理学的な事象、一日のうちの時間等の環境事象、薬剤の摂取、心臓の蘇生デバイスの利用等の利用事象を含んでもよい。
【0098】
(2.1.1.4 患者に特有のパラメータ)
IEMデータ200は、さらに、個人の患者に関する個人に特化した患者データ306aおよび複数の患者に関する複数の患者データ306b等、患者に特有のパラメータ306に関連するデータを含む。患者に特有のパラメータの例は、生理学的なデータ等を含む。複数の患者データは、少なくとも1人の患者に関するデータの種々の事前決定された側面を含み、名前、年齢、診断等、患者が機密利益を有する、特定の患者または側面を識別することに気を配るデータ、および/または患者が、機密および/または公的に非開示にすることを望む他のデータを除外する組み合わせられた患者データ等、集約された患者データ、患者集団データを含む。
【0099】
(2.1.1.5 IEMデータアルゴリズム)
IEMデータ200は、さらに、未処理のデータ、処理されたデータ、または処理を実行するこれらの組み合わせ等、IEMデータアルゴリズム308に関するデータを含む。一実施例において、IEMデータ200は、出力としての処理データを有する、これに適用される1つ以上のアルゴリズムを有する。データは、例えば、患者集団データ等、個人に特化した患者データ306aおよび複数の患者データ306bを含む。
【0100】
IEMデータアルゴリズムは、IEMシステム等、1つ以上の摂取的デバイスによって生成されたIEMデータ200に関連付けられたデータ処理等の側面に関連してもよい。
【0101】
摂取的デバイスに関連付けられたIEMデータ処理について、側面は、例えば、IEMデータ200の伝送、受信機に関連付けられたIEMデータ処理、および処理後のIEMデータ側面を含む。
【0102】
IEMデータおよびアルゴリズムの伝送側面は、例えば、変調方式、符号化、およびエラーコード側面を含んでもよい。
【0103】
伝送側面は、例えば、アナログ、デジタル、スペクトラム拡散、組み合わせ、およびコンテンション回避を含む。
【0104】
アナログ伝送側面は、例えば、振幅変調、単側波帯変調、周波数変調、位相変調、直交振幅変調、および空間変調方法等を含む。
【0105】
デジタル伝送側面は、二相位相シフトキーイング、直交位相シフトキーイング、高位および差分符号化、直交振幅変調、最小変位変調、連続相変調、パルス位置変調、トレリスコード化変調、および直交周波数分割多重等、オン/オフキーイング、周波数シフトキーイング、振幅シフトキーイング、位相シフトキーイングを含む。
【0106】
スペクトラム拡散伝送側面は、例えば、周波数ホッピングスペクトラム拡散および直接シーケンススペクトラム拡散を含む。
【0107】
組み合わせ伝送側面は、例えば、搬送波周波数変調による二相位相シフトキーイングを含む。
【0108】
コンテンション回避伝送側面は、例えば、反復変調および搬送波周波数変調を含む。
【0109】
符号化側面は、例えば、ウェークアップ方式、プリアンブル方式、データパケット方式、およびエラーコード方式を含む。
【0110】
ウェークアップ方式は、例えば、マルチトーン方式およびチャープ方式を含む。
【0111】
プリアンブル方式は、例えば、パケット開始方式の一意の識別子を含む。
【0112】
データパケット方式は、例えば、錠剤の種類、錠剤の期限、メーカー、ロット番号、分量、処方を行った医師、薬局等に関するデータを含む。
【0113】
エラーコード方式は、リード−ソロモンコード、二相ゴーレイコード、脳回コード、ターボコード等、例えば、繰り返し方式、パリティ方式、チェックサム、循環冗長性チェック、ハミング距離方式、および前進型誤信号訂正方式を含む。
【0114】
IEMデータ処理および受信機に関して、例えば、位置、エネルギー保存方式、搬送波識別、復号化および誤り修正を考慮してもよい。
【0115】
受信機の位置は、例えば、胃、横腹および剣状突起を含む。
【0116】
エネルギー保存方式は、バッテリーリソース等のエネルギーが、非アウェーク期間に保存されるように、IEMウェークアップを感知する等、定期的なウェークアップのための方式を含む。
【0117】
搬送波識別側面は、例えば、高速フーリエ変換および離散(discrete)フーリエ変換等のフーリエ変換分析、位相固定ループ、フィルタバンク、マッチフィルタ、および、受信する周波数についての以前の知識の利用等の組み合わせを含む。
【0118】
復号化側面および誤り修正側面は、例えば、上記の反復される側面を含む。
【0119】
処理後のIEMデータに関して、側面は、例えば、複数回の識別等のおよび時間的なカウントの側面、順守の数的指標等の錠剤の検知を含む。
【0120】
生理学的なパラメータ数的指標に関連付けられたIEMデータ処理に関し、側面は、例えば、心電図(EKGまたはECG)、インピーダンス、加速、光、圧力、温度、音、生化学/生物学、体重、位置、導き出された筋電図(EMG)、および脳波検査(EEG)を含む。
【0121】
EKGに関するIEMデータ処理は、例えば、ウェーブレットおよびICA/PCA等の圧縮データ、ハミルトン−トンプキン等のR波検知、SDNN、24時間の期間の標準偏差、連続5分間の標準偏差、フットプリント心拍対標準心拍、配信ベースのヒストグラム等の心拍数変動、不整脈、および主軸変調等の呼吸を含む。
【0122】
インピーダンスに関するIEMデータ処理は、例えば、呼吸、流体状態、電気皮膚応答、血流等を含む。
【0123】
加速に関するIEMデータ処理は、例えば、さらにアクティビティ種類を含む、全アクティビティおよび導き出された加速を含む、直接加速を含む。
【0124】
光に関するIEMデータ処理は、例えば、ヘマトクリット、O2飽和、パルス酸素測定等を含む。
【0125】
温度に関するIEMデータ処理は、例えば、体温、熱流束等を含む。
【0126】
音に関するIEMデータ処理は、例えば、心臓音、弁膜事象等を含む。
【0127】
生化学/生物学に関するIEMデータ処理は、例えば、乳糖、ブドウ糖、抗体、バイオマーカ、細菌、浸透圧等を含む。
【0128】
導き出されたデータに関するIEMデータ処理は、例えば、睡眠、全エネルギー等を含む。
【0129】
(2.1.1.6 記憶レポジトリ)
摂取型事象マーカデータは、さらに、記憶レポジトリ310、すなわち、一時的および/または永続的に保持、格納等を行うデータベースおよび/または他の記憶装置の実施例に関するデータ、摂取型事象マーカデータと組み合わされたまたは集約されたデータを含む、IEMデータに関するデータを含む。
【0130】
記憶装置は、公知であるように、または将来公知となるように、任意の形態またはフォーマットにしてもよい。種々の側面において、記憶レポジトリ310は、独立して具現化してもよい、および/または、コンピュータに関連するシステムに部分的または全体的に統合されてもよい。例えば、記憶レポジトリ310は、種々のコンピュータシステム、ソフトウェア、ハードウェア、通信コンポーネント等と相互運用し得、または、別様に関連付けられ得る。例えば、記憶レポジトリ310は、診療所のコンピュータシステムの一部であってもよく、また、特定の患者の投薬計画に関するIEMデータ200を含んでもよい。スケジュールされたまたはスケジュールされていない等、種々の時間において、医療データとして具現化された種々のIEMデータ200は、記憶レポジトリ310へ/から伝達、および/または、種々のポイント/コンポーネントから/へ、伝達されてもよい。
【0131】
別の実施例において、患者がカスタマイズした治療上の投薬計画に従って、患者を治療できるようにする方法、システムおよび組成が、患者からの投薬量投与情報の取得および、患者のための治療上の投薬計画の調整のための患者からの投薬量投与情報の使用、さらに、カスタマイズされた治療上の投薬計画に基づく患者の物理的投薬量の作成および転送を含む、2007年5月2日に出願されたPCT/US2007/1068号に記載されている。患者からの投薬量投与情報は、例えば、データベース306上に格納されてもよい。特定の薬剤の摂取時間についての情報を含むIEMデータ200は、治療計画をカスタマイズするために、投薬量投与情報と組み合わせることができる。
【0132】
(2.1.1.7 他のIEMデータソース)
種々の側面において、種々の他のIEMデータソース312が、含まれる/含まれることが可能である。さらに、種々の方法によって、複数のソースからのデータおよび/またはIEMデータ200を集約、統合、精緻化等できることが留意される。例えば、薬剤の摂取に関する摂取データ等のIEMデータ200が、IEMシステム等のIEMデータソースデバイス300から生成される。摂取データは、IEM受信機に無線で伝送される。
【0133】
一斉にまたは別の期間において、ヘルスデバイス300cによって、心臓のパラメータ等の生理学的なデータが生成され、これにより、上記の血流力学のパラメータを監視および処理するためのシステムが、生成され、IEMデータ受信機300bに無線で伝送される。IEMデータ200および心臓の生理学的なデータは、自動補充システム等のIEMデータシステムへの前方への通信のために集約される。
【0134】
例えば、種々の方法およびシステムによって、心臓のデータが導き出される。一例は、電子断層撮影(ET)等の連続領域断層撮影である。ある連続領域断層撮影方法が、2006年5月2日出願の米国特許出願第60/797,403号に記載されている。心臓のデータは、心臓関連のパラメータ、さらに、臨床応用のための臨床データを含む。ETを使用して、1回拍出量、駆出分画、dP/dt(最大)、歪み速度(最大)、ピーク収縮僧帽弁速度、収縮末期容量、拡張末期容量、およびQRS長さ等の種々の心臓のパラメータを計測する。心臓の計測値は、種々の性能および健康度診断/推論を導き出すまたは推論するために使用されてもよい。例えば、駆出分画パラメータは、心室同調性能力を予測するための基礎として使用されてもよい。
【0135】
連続領域断層撮影から生成される数的指標は、例えば、速度、加速、および変位を含む。
【0136】
数的指標から導き出された臨床データは、例えば、左心室硬直、さらに、駆出分画(EF)およびdP/dt等の他の生理学的なパラメータのET近似値(proxies)を含む。
【0137】
種々の側面において、さらなる情報を提供するために、臨床的データをIEMデータに組み合わせてもよい。情報は、例えば、種々の診断的および分析的追跡において有用であり得る。臨床データおよびIEMデータを有する包括的な患者関連のデータ表示は、EFおよび心室硬直等の種々のETの生理学的なパラメータおよび偏差が、薬剤摂取時間等のIEMデータとともに表示される、2008年6月27日出願の米国特許出願第61/076,577号に記載されている。かかる表示から、薬剤治療の有効性が測定され得る。
【0138】
(2.2 ハブ)
ハブ202は、任意のハードウェアデバイス、ソフトウェア、および/または通信コンポーネント、さらに、IEMデータ200の受信、格納、操作、表示、処理、および/または伝送を含む、IEMデータ200の伝達のために概して機能する、システム、サブシステム、およびこれらの組み合わせを含む。
【0139】
種々の側面において、ハブ202は、IEMデータ200のみまたは他のデータ、すなわち、種々のソースからの非IEMデータとの組み合わせで、受信、生成、伝達、および/または伝送を行う。非IEMデータは、非IEM生理学的なデータを含む。非IEMデータの例は、心拍、心拍変動、呼吸、物理的アクティビティレベル、ウェークパターン、温度等を含む。
【0140】
ハブ202へのおよびハブ202からのIEMデータ200の通信は、当該技術において公知の、または、将来利用可能になる可能性のある、無線、配線接続、RF、導電等を含む、任意の伝送手段または搬送波、およびその組み合わせを含む。
【0141】
図4は、一実施形態に従う、図2のIEMデータフレームワーク102に関連付けられたハブ202を示す。ハブ202は、個人的通信デバイス、基地局、および携帯電話等のデバイスの種々の区分を含む。
【0142】
個人的通信デバイスは、例えば、「ハンドヘルドデバイス」と称される場合のあるモバイルコンピュータ等、通信およびコンピュータの機能性を有し、一般的には、個人利用を意図されたデバイスを含む。
【0143】
基地局は、IEMデータ等のデータを受信可能な任意のデバイスまたは機器を含む。例には、デスクトップコンピュータおよびラップトップコンピュータ等のコンピュータ、およびインテリジェントデバイス/機器を含む。
【0144】
インテリジェントデバイス/機器は、IEMデータ等のデータを受信可能な消費者向けおよび家庭用デバイスおよび機器を含む。インテリジェントデバイス/機器は、さらに、伝送、表示、格納、および/または処理データ等、他のデータ関連機能を実行してもよい。インテリジェントデバイス/機器の例は、冷蔵庫、体重計、トイレ、テレビ、ドアフレームアクティビティモニタ、ベッドサイドモニタ、ベッドスケールを有するデバイスおよび機器を含む。かかるデバイスおよび機器は、体重、心拍等の種々の生理学的なパラメータの感知および監視等のさらなる機能を含んでもよい。
【0145】
携帯電話は、携帯ネットワーク等の種々の携帯技術に関連付けられた電話通信デバイスを含む。
【0146】
一側面において、ハブ202は、例えば、パッチ受信機400等の受信機、ハンドヘルドデバイス402等の個人的通信デバイス、基地局404、および携帯電話406として具現化されたIEMデータ受信機を含む。
【0147】
パッチ受信機400は、例えば、少なくとも、データ、信号等の受信が可能なデバイスを含む。パッチ受信機400は、取り付け可能、例えば、ヒトの身体またはヒト以外の身体の外部に永続的または取り外し可能に取り付け可能であってもよい。例えば、パッチ受信機400は、皮膚領域への取り付けおよび皮膚領域からの取り外しを行うための、受信機および粘着層を含んでもよい。あるいは、パッチ受信機400は、埋め込み可能または皮下埋め込み等の半埋め込み可能にしてもよい。1つのかかる取り外し可能な取り付け可能パッチ受信機400は、上記のPCT/US2008/52845号に記載のIEMシステムの個人的信号受信機である。
【0148】
「モバイルコンピュータ」とも称されるハンドヘルドデバイス402は、例えば、一般的には、タッチ入力機能性、ミニチュアキーボード等を有するディスプレイ画面を有する等、コンピュータ関連の機能性を有するコンピューティングデバイスを含む。ハンドヘルドデバイスの種類は、例えば、タッチ画面のインターフェースに組み合わせられた入力および出力を有する携帯情報端末(PDA)、および、バーコード、無線周波数識別(RFID)、およびスマートカードリーダ等の統合データ捕捉デバイスを提供する企業用情報端末を含む。
【0149】
種々の側面において、ハンドヘルドデバイス402は、IEMデータ200に関連付けられたソフトウェアエージェント/アプリケーション等、ソフトウェアを含む。ハンドヘルドデバイス402の種々の実施形態において、ソフトウェアは、事前設定されている、すなわち、メーカー/小売業者によって設定可能、消費者によって設定可能、すなわち、ウェブサイトからダウンロード可能、またはこれらの組み合わせになっている。
【0150】
ソフトウェアの一例は、自動化された処方補充機能を促進するために、自動補充システムに関連するまたは自動補充システムに統合された自動補充アプリケーションである。
【0151】
基地局404は、IEMデータ200を受信、伝送、および/または中継するシステム、サブシステム、デバイス、および/またはコンポーネントを含む。種々の側面において、基地局は、パッチ受信機400等の受信機およびインターネット等の通信ネットワークと通信可能に相互運用する。基地局404の例は、後述されるように、サーバ、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、インテリジェントデバイス/機器等のコンピュータである。
【0152】
種々の側面において、基地局404は、互いに通信する、ならびにパッチ受信機およびインターネットと通信する、デスクトップコンピュータや携帯電話等、統合ユニットまたは分散コンポーネントとして具現化されてもよい。
【0153】
いくつかの側面において、基地局404は、パッチ受信機400およびインターネットから受信された、およびこれらに伝送されたIEMデータ200等のデータを、無線で受信および/または無線で伝送するための機能性を含む。
【0154】
さらに、種々の側面において、基地局404は、種々のデバイスを組み込む、および/または、例えば、種々のデバイスと通信等、種々のデバイスに関連付けられてもよい。かかるデバイスは、データ、例えば、IEMデータ200を生成、受信、および/または伝達してもよい。デバイスは、例えば、時計付きラジオ、インテリジェント錠剤ディスペンサ、さらに、種々の物質を受け入れ、組み合わせられた物質、物質の投与量等を生成できるデバイス等の錠剤管理装置、製薬調合デバイス、スケール等の「インテリジェント」デバイス、血圧測定デバイス、トレッドミル等のエクササイズ機器を含む。さらなる例は、体重センサ、動作センサ、ベッドセンサ、チェアセンサ、ドア内ポータル方法、冷蔵庫および食品デバイス等の位置センサ、バスルーム設備デバイス等を含む。
【0155】
携帯電話406は、例えば、短距離の、特化された移動通信基地局のネットワークにおける携帯音声またはデータ通信のために使用される携帯電子デバイス等のデバイスを含む。携帯電話406は、「携帯」、「無線」、「携帯電話」、「セル方式携帯電話」、または「ハンド電話(HP)」として公知または称される場合がある。
【0156】
電話の標準的な音声機能に加えて、携帯電話の種々の実施形態は、テキストメッセージのためのショートメッセージサービス(SMS)、電子メール、インターネットアクセスのためのパケット切り替え、Java(登録商標)ゲーム、ブルートゥース(短距離データ/音声通信)、赤外線、ビデオレコーダー付きのカメラ、および写真および動画を送受信するためのMMS等、多くのさらなるサービスおよびアクセサリをサポートしてもよい。携帯電話のいくつかの実施形態は、公衆交換電話網(PSTN)または衛星電話の場合の衛星通信に相互接続される、基地局の携帯ネットワーク(移動通信基地局)に接続する。携帯電話の種々の実施形態は、少なくとも一部分は、携帯電話を使用してナビゲート可能な、インターネットに接続可能である。
【0157】
種々の側面において、携帯電話406は、IEMデータ200に関連付けられたソフトウェアエージェント/アプリケーション等、ソフトウェアを含む。一例は、自動化された処方補充機能を促進するために、自動補充システムに関連するまたは統合された自動補充アプリケーションである。携帯電話406の種々の実施形態において、ソフトウェアは、事前設定されており、すなわち、メーカー/小売業者によって設定可能、消費者によって設定可能、すなわち、ウェブサイトからダウンロード可能、またはこれらの組み合わせである。
【0158】
さらに、ハブの種々の実施形態は、事前決定された方法によって機密要件を確実にする、例えば、個人によって摂取されたIEMデータソースデバイス300は、個人の身体に取り外し可能に取り付けられるパッチ受信機400に具現化されるIEMデータ受信機302へ、身体組織を介して、感度の高いIEMデータ200を伝送する。感度の高いIEMデータ200に関連付けられた信号は、個人の身体外でも検出不可能である。パッチ受信機400によって受信されると、パッチ受信機400の種々のコンピューティングコンポーネントは、前方への安全な伝送のために、IEMデータ200を浄化および/または暗号化する。このように、感度の高いデータ伝送の違反(breaches)および/または感度の高いデータへの不正アクセスが回避される。
【0159】
さらに、ハブの種々の側面は、デバイスの組み合わせを含む。1つのかかる組み合わせは、ハンドヘルドデバイス402または携帯電話406と通信するパッチ受信機400等のIEMデータ受信機300bである。このため、例えば、パッチ受信機400は、無線で、受信機を有する携帯電話406およびそこで利用可能なソフトウェアエージェントへ、IEMデータ200を伝送する。携帯電話406の受信機は、IEMデータ200を受信する。アプリケーション等のソフトウェアエージェントは、摂取された報告データ200を処理し、例えば、カスタマイズされたグラフィカルユーザインターフェース(GUI)によって、IEMデータ200に関連する種々の情報を表示する。いくつかの側面において、ソフトウェアエージェントは、事前決定された「見た目(look and feel)」によって、すなわち、ソフトウェアプログラム、GUI、ソースデバイス、コミュニティの事前決定されたグループ等に属するものとして、ユーザに認識可能な、表示を生成する。
【0160】
例えば、上記のIEMデータ200は、摂取された薬剤についてのデータを含んでもよい。携帯電話406によって受信されると、ソフトウェアエージェントは、薬剤についてのデータを、事前決定された投薬計画と比較してもよい。適切な薬剤が適切な時間に摂取されたことが検証されると、ソフトウェアは、個人に(既に摂取された)薬剤を服用するように警告するようにスケジュールされた警報を無効にすることで、不要な通知を回避し、それに関連付けられた不快さを生じさせないようにする。ソフトウェアエージェントは、GUIを介して、個人に、摂取する薬剤および次の投薬時間を通知する標準的なメッセージを表示する。
【0161】
さらに、ソフトウェアエージェントは、金融取引を実行または促進するための機能性を含んでもよい。一実施例において、適切な薬剤が適切な時間に摂取されたという検証等、特定の事象の発生時において、ソフトウェアエージェントは、摂取する薬剤、検証サービス、または両方のための事前決定された請求を生成する。請求は財務システムに伝送され、例えば、患者の携帯電話が、IEMデータシステムを介して、患者の会計口座に対して請求が自動的に適用される患者の金融機関に関連付けられたコンピュータシステムへ、請求を伝送する。
【0162】
種々の他の側面において、取引モデルは、種々のパラメータに基づいてもよい。一実施例において、取引は、製品またはサービスの利用が製品またはサービスが使用される時間の長さに従って請求される、時間に基づくモデルに関連付けられる。別の実施例において、取引は、測定された値の送達に関連付けられ、ここで、製品またはサービスの値は、計量、計測、または、事前決定された時間間隔において確定された値に従って、別様に評価および請求される。さらに別の例では、取引は、治療法の送達、すなわち、治療上の物質、事象、サービスの送達等に関連付けられる。治療上の物質の例は、薬剤を含む。治療上の事象の例は、心臓の除細動行為および心臓の再同期行為を含む。治療サービスの例は、治療薬の投与、治療上の診察等を含む。
【0163】
(2.3 IEMデータシステム)
IEMデータシステム204は、概して、IEMデータ200に関するサービス、機能、アクティビティ等を提供するように機能する、任意のハードウェアコンポーネント、ソフトウェアコンポーネント、および/または通信コンポーネント、さらに、これらのネットワーク、システム、およびサブシステムを含む。IEMデータシステムは、例えば、IEMデータの少なくとも一部分を、収集、操作、計算、伝送、受信、格納、および/または別様に伝達する。
【0164】
各IEMデータシステムは、事前定義されたビジネス機能またはサービスに関して構築され、IEMデータフレームワークを介して可能にされる。1つ以上のIEMデータシステムは、統合、相互運用、相互通信または別様に共有してもよい、あるいはさらに、収集、管理、配信/伝達、課金、および/またはIEMデータに関する他のアクティビティを行ってもよい。
【0165】
さらに、1つ以上のIEMデータシステムを、1つ以上の商用システムに関連付けてもよい。例えば、1つ以上のIEMデータシステムは、1つ以上の商用システムに統合される、相互運用する、および/または相互通信してもよい。1つ以上のIEMデータシステムは、別様に、またはさらに、1つ以上の市販のシステムと、IEMデータ関連のアクティビティを共有してもよい。
【0166】
IEMデータシステム204は、ハブ202からIEMデータ200を受信し、他の情報とともにIEMデータ200を表示するためのコンピュータ等、IEMデータ200に関連するサービスまたはアクティビティを提供するように、概して機能する、ハードウェアデバイス、ソフトウェア、および/または通信コンポーネント等の少なくとも1つのコンポーネントを含む。
【0167】
コンポーネントの例は、コンピュータ、受信機、伝送機、アプリケーション、ソフトウェアモジュール、データ記憶媒体、プロセッサ、メモリコンポーネント、個人的通信デバイス、ソフトウェア、通信リンク、およびハンドヘルドデバイスを含む。なお、2つ以上のIEMデータシステム204は、同じコンポーネントのうちの1つ以上を連携的または独立して使用できる。例えば、自動補充システムおよび承認システムは、患者および処方に関連するIEMデータを有するデータ記憶媒体にそれぞれアクセスでき、それぞれ、事前決定された目的のためにIEMデータを利用できる。
【0168】
図5は、一実施形態に従う、図2のIEMデータフレームワークに関連付けられた例示的なIEMデータシステム204を示す。例示的なIEMデータシステム204は、例えば、フィードバックループシステム204a、意思決定支援システム204b、自動補充システム204c、患者ツール204d、行動医学システム204e、インセンティブシステム204f、個人向け商品/サービス204g、自動課金システム204h、追跡システム204i、禁止システム204j、加入システム204k、IEMデータ収集204l、承認システム204m、予測システム204n、財務システム204o、IEMデータ電話システム204p、およびソーシャルネットワーク204qを含む。
【0169】
(2.3.1 フィードバックループシステム)
フィードバックループシステムは、IEMデータ等の種々のデータソースを集約し、集約されたデータを分析し、および/または、集約/分析に基づいて、フィードバック情報を複数のプロファイル受信者に提供する。
【0170】
図6は、一実施形態に従う、フィードバックループシステム204aを含む例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。フィードバックループシステム204aは、例えば、アプリケーション502およびデータベース504を有するサーバ500を含む。IEMデータフレームワーク102は、さらには、IEMデータ200および、携帯電話406としてここに具現化されるハブを含む。種々の側面において、フィードバックループシステム204aは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得、または、これらに別様に関連付けられ得る。
【0171】
あるシナリオにおいて、患者506は、そこに統合された摂取的デバイスを有する薬剤を摂取する。摂取的デバイスは、薬剤識別の形態および摂取情報時間において、IEMデータ200を生成する。摂取的デバイスは、情報を受信機に伝送する。受信機は、次に、患者506に関連付けられた携帯電話406として具現化された、ハブ202に情報を伝達する。
【0172】
携帯電話406上に常駐するソフトウェアエージェントは、血圧測定情報とともに、受信された薬剤識別および摂取時間の情報を集約し、集約されたデータをフィードバックループシステム204aに転送する。サーバ500、ソフトウェア502、およびデータベース504を有するフィードバックループシステム204aは、携帯電話406からの集約されたデータを受信し、ソフトウェア502を介して、患者506が、最も最近の薬剤投与量を時間通りに摂取したか否か、患者506が、薬剤を時間通りに一貫して服用したか否か、および、血圧測定が血圧測定の受容可能な範囲と一致しているか否かを決定するために、集約されたデータをデータベース504内の患者情報と比較する。
【0173】
データ分析に基づいて、フィードバックループシステム204aは、患者の順守度の決定および治療有効性の決定の形態の、さらなるIEMデータ200を生成する。IEMデータ200の決定は、将来の参考のためにデータベース504に格納され、医療センターのコンピュータシステムに関連付けられ、医師の薬剤指示等の患者データを有するヘルスケアシステム106a等の商用システムへ転送される。
【0174】
ヘルスケアシステム106aは、自動的な処理およびフィードバックを促進し、例えば、医療従事者による、IEMデータ200へのアクセス可能性を可能にし、医療従事者等によるヘルスケア指示等のデータ入力を可能にする。
【0175】
例えば、ヘルスケアシステム106aは、フィードバックループシステム106aから受信された決定データを、例えば、投薬計画の順守度が十分なものであり、この時間においてアクションは不要である、投薬計画の順守度が十分なものではなく、この時間においてアクションが必要である、投薬計画は十分なものであるが、この時間において滴定等のアクションは必要である等、格納された医療従事者指示と比較し、医療従事者が概観するための比較結果データを生成する。
【0176】
医療従事者は、処方および投薬量要件等の患者治療パラメータを有利に調整するための情報を利用する。医療従事者は、調整された治療パラメータ等の比較結果に基づいて、データを入力する。入力データは、ヘルスケアシステム106aによって処理され、フィードバックループシステム204aへ転送される。フィードバックループシステム204aは、フィードバックループデータを受信し、データベース504に常駐する患者情報によって、フィードバックループデータを調整し、患者506の携帯電話406に、通知を転送する。
【0177】
種々の側面において、フィードバックループシステム204aおよび/またはヘルスケアシステム106aは、相互運用する、例えば、少なくとも1つの他のIEMデータシステム204および/または商用システム106と通信する。
【0178】
以上の説明を続けるために、患者の携帯電話406への調整された投薬計画指示の転送に加えて、フィードバックループシステム204aまたはヘルスケアシステム106aのいずれかが、補充のために、薬局システム106b等の商用システムへの処方の形態で、調整された投薬計画を転送する。薬局システム106bは、処方を履行し、これに通知するフィードバックループシステム204aへ、メッセージを伝達する。フィードバックループシステム204aは、新しい処方および処方の履行を反映するためにデータベース504で患者のデータを更新し、患者の携帯電話406へ通知を伝達する。
【0179】
(2.3.2 意思決定支援システム)
個人健康度システム等の意思決定支援システムは、管理者の決定等の決定を通知および支援するために使用してもよい、IEMデータ等のデータを生成、格納、提供してもよい。一実施例において、個人に特化した摂取型事象マーカデータおよび生理学的なデータの複数の事例が集結され、匿名の患者集団データへと組み合わせられる。
製薬研究および開発グループ、大学等は、新しい製品ラインの形成、既存の治療法の調整等のための情報等、種々の目的でデータを利用する。データは、データフィードの投入、データベースのアクセス等のために、例えば、加入によってアクセスされてもよい。
【0180】
図7は、一実施形態に従う、意思決定支援システム204bを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、ここで携帯電話406として具現化されて示されるIEMデータ200およびハブ202を含む。種々の側面において、フィードバックループシステム204aは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得、または、別様に関連付けられ得る。
【0181】
あるシナリオにおいて、それぞれ、患者506aおよび患者506b等の複数の個人に関する、IEMデータ200aおよびIEMデータ200b等のIEMデータは、それぞれ、携帯電話406aおよび携帯電話406b等のハブを介して、例えば、サーバ500、ソフトウェア502、およびデータベース504を含む意思決定支援システム204bへ、伝達される。IEMデータ200aおよび200bは、暗号化されてもよい。意思決定支援システム204bは、受信されたデータを処理および格納する。例えば、ソフトウェア502は、患者データを匿名にする、すなわち、個人を特定できる全てのデータ側面を削除し、事前決定された方式に従い、機密性の、感度の高い、本質的に機密である等として指定される全てのデータ側面を削除する。ソフトウェア502は、匿名の患者データの、データベース504内の既存の患者集団データとの統合等、種々の他の機能を提供してもよい。
【0182】
データベース504の統合されたデータは、複数のシステムおよび者によってアクセスされる、送達されるまたは別様に利用されてもよい。かかるシステムは、例えば、製薬システム106cおよび大学システム106d等の商用システム104を含む。製薬システム106cに関連付けられた者は、例えば、特定の薬剤の有効性、コスト効率性、利益等の決定および決定からの、新しい製品ライン概念/治療法等の投影等、統計分析および投影機能のために、患者集団データを利用してもよい。大学に関連付けられた者は、症候学の研究、薬剤リスクの分析等のために患者集団データを利用してもよい。
【0183】
種々の側面において、意思決定支援システム204b、IEMデータシステム、および/または商用システムは、相互運用する、例えば、その間で通信してもよい。
【0184】
上記の説明の続きとして、また、患者集団データ等の意思決定支援データの提供に加えて、意思決定支援システム204bは、患者集団データをフィードバックループシステム204aに伝達する。フィードバックループシステム204aは、患者集団データを、患者506aの携帯電話406aへ伝達する。
【0185】
あるシナリオにおいて、薬剤有効性等の患者集団から導き出された決定データは、個人の薬剤治療法に相関付けられてもよく、その個人を特に目的とするマーケティングシステムを介して伝達されてもよい。
【0186】
(2.3.3 自動補充システム)
自動補充システムは、自動的に、処方箋を記入または補充する。一実施例において、摂取された薬剤を識別するIEMデータが、集結され、残り少ない処方消耗品を識別するために、現在の処方情報で調整される。消耗品が残り少ない場合、補充注文が、自動的に適切な薬局にトリガされる。薬局は、自動的に注文を補充し、請求書を生成し、例えば、実時間で、オンライン金融取引の適切な口座に請求する。
【0187】
図8は、一実施形態に従う、自動補充システム204cを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、ここで基地局404として具現化されて示されるIEMデータ200およびハブ202を含む。種々の側面において、自動補充システム204cは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106を、これらに別様に関連付けてもよい。
【0188】
あるシナリオにおいて、患者506は、摂取的デバイスとともに、処方薬剤を摂取する。摂取的デバイスは、薬剤の種類および投薬量を識別し、例えば、患者506に取り外し可能に取り付けられてもよい、パッチ受信機400への伝導伝送を介して、IEMデータ200を伝送する。パッチ受信機400は、IEMデータ200を基地局404に伝送する。基地局400は、IEMデータ200を自動補充システム204cに転送する。自動補充システム204cのソフトウェア502は、データベース504に格納された処方情報に対し、IEMデータ200の薬剤の種類および投薬量を比較する。処方情報は、例えば、補充時における処方の錠剤数、投薬量の指示、および以前に受信された情報の通りに摂取された錠剤の現在の合計数を含んでもよい。比較が処方薬剤の減少を示す場合、データベース504は、残りの補充数についてチェックされる。補充が残っている場合、IEMデータ200の任意の感度の高いデータが浄化され、すなわち、除去され、適正な情報を有する処方補充リクエストが、事前決定されたセキュリティプロトコルに従い、事前決定されたチャネルを介して、薬局システム106b等の商用システム106へと、コンパイルおよび伝送される。薬局システム106bによる受信の際に、補充リクエストが解析および検証され、処方が補充される。
【0189】
補充の支払いは、例えば、薬局システム106bおよびIEMデータシステム204および/または金融取引システム106e等の商用システムの間の、実時間のオンライン取引で行うことができる。金融取引システム106eは、事前決定通信チャネルによって、例えば、処方補充請求等の金融取引を受信してもよい。金融取引システム106eは、患者口座情報を検証し、取引を完了し、薬局システム106bに通知する。
【0190】
補充状態の通知および補充の支払いは、ラップトップコンピュータでの表示のための電子メール、患者の携帯電話へのテキストメッセージ等、基地局300へ事前決定された通信チャネルを介して提供することができる。
【0191】
(2.3.4 患者ツール)
患者ツールは、心臓の健康管理、自身のデータのための患者のカスタマイズ等の患者を支援するための追跡ツール等、情報を提供し、特定の患者にフォーカスするための、任意のデータ、情報、ソフトウェア、ウェブサイト等を含む。種々のユーザは、患者ツールに関連付けられてもよい。例には、患者、家族介護者等、患者コミュニティ内の種々のユーザ、および医師等の職業的介護者を含む。
【0192】
図9は、一実施形態に従う、患者ツール204dを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200a−c、および基地局404、携帯電話406、ならびにハンドヘルドデバイス402としてここで具現化されて示されるハブを含む。種々の側面において、患者ツール204dは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得るか、または、別様に関連付けられ得る。
【0193】
あるシナリオにおいて、患者506a−c等の複数の者は、ソフトウェア502を有するサーバ500および、少なくとも患者ツールの形態のIEMデータ200を有するデータベース504として具現化し得る患者ツール204dにアクセスする。患者506a−cは、例えば、それぞれ、基地局404、携帯電話406、およびハンドヘルドデバイス402の患者ツール204dにアクセスし得る。
【0194】
患者506bは、データベース504で、精神病管理に関連する患者ツールを検索してもよい。患者ツールを、例えば、投薬量スケジュール等の関連する健康問題を、追跡、監視、診断し、患者に通知する補助となるように、ダウンロード可能なデータ/アプリケーションの形態で提供可能である。患者506bは、アプリケーションを、例えば、携帯電話406にダウンロードしてもよい。患者506bは、さらに、例えば、携帯電話406を介して、患者506bの精神病管理の追跡に関連するさらなる医療データ、指示等を提供し得る、ヘルスケアシステム106a等の少なくとも1つの商用システムと通信してもよい。
【0195】
種々の側面において、患者ツール204dは、患者コミュニティ、家族介護者、および職業的介護者等、患者のそばにいる種々の者のために構成する、および種々の者によって利用されてもよい。
【0196】
(2.3.5 行動医学システム)
行動医学システムは、治療における原因となる障害ポイントを識別するために、および、特定の行動修正を処方することによる修正アクションを予測するために、行動関連データを収集、追跡および分析し得る。種々の側面において、行動医学システムは、例えば、メニューでガイドされた一連の質問の表示および患者からの回答の受信による、種々の決定プロセスにおける等、症候学的または治療上の対象における、アンケートおよび患者プロファイル査定によって患者を補助し得る。
【0197】
図10は、一実施形態に従う、行動医学システム204eを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、基地局404および携帯電話406としてここで具現化されて示されるIEMデータ200およびハブを含む。種々の側面において、行動医学システム204eは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得るか、または、別様に関連付けられ得る。
【0198】
あるシナリオにおいて、ソフトウェアエージェント等の行動医学システム204eは、携帯電話406等の患者関連デバイスに、全体的または部分的に配置され得る。ソフトウェアエージェントは、食事の選択範囲、禁煙等の種々の努力において患者を支援し得る。例えば、携帯電話406での表示のために、ダイエットおよび禁煙に関する一式の質問を生成することによって支援してもよい。患者は、質問に答え得、例えば、種々の質問のオプションから選択してもよい。質問に対する患者の回答に基づいて、ソフトウェアエージェントは、事前決定された区分に従って患者を区分してもよい。ソフトウェアエージェントは、患者区分に基づいて、言語およびメニューを選択してもよい。
【0199】
別のシナリオにおいて、患者の行動は、本明細書において「健康度のセンチネル」と称される場合もある、患者パラメータ等の種々のIEMデータに対して追跡される。健康度のセンチネルの例は、薬剤治療の順守、体重、血圧等を含む。健康度のためのセンチネルは、例えば、インテリジェントスケール、心臓の関連デバイス等の種々のヘルスデバイス300cから導き出されてもよい。
【0200】
例えば、患者506は、医師の指示に従って薬剤を摂取する。摂取された薬剤および摂取時間を識別する摂取情報の形態のIEMデータ200は、摂取デバイスを介して捕捉され、患者の携帯電話406に伝達される。さらに、薬剤摂取時にヘルスデバイス300cを介して、患者の血圧および体重が捕捉される。上記のデータ捕捉のタイミングは、例えば、患者が特定の時間に薬剤を服用するように警告するために、通知システムを利用するソフトウェアを介して、同期化され得る。摂取の確認等の摂取情報の受信時において、携帯電話406に関連付けられたソフトウェアは、血圧および体重を決定するためにヘルスデバイス300cを通信可能にトリガし、摂取情報の形態のIEMデータ200を集約するために、携帯電話406へ、かかるデータを転送する。
【0201】
集約されたデータは、例えば、携帯電話およびソフトウェア406、ソフトウェア502およびデータベース504を含むサーバ500、および/または他の設定として設定され得る行動医学システム204eに転送され得る。集約されたデータの受信時において、種々の処理を実行してもよい。
【0202】
処理の一例は、投薬計画の患者の順守の度合い、すなわち、患者が、正しい投薬量が処方された時間間隔で処方された薬剤を摂取しているか否かを決定するという、IEMデータ200の分析である。
【0203】
別の処理例は、血圧測定が、医師の予測に沿ったものであるか否かを決定するための、IEMデータ200の分析である。このため、投薬計画および血圧測定の患者の順守の通知は、患者の医師が確認するために、医師システム106fに伝達され得る。医師は、次いで、IEMデータ200を更新し得、例えば、投薬計画の調整が必要であることを決定し、行動医学システムを介して更新された処方を記入するために、患者の携帯電話406および薬局システム106bへ、更新された薬剤投薬計画を伝達する。
【0204】
順守していないと決定される場合、医師は、身体的な見直しの予約を行うために、行動医学システム204eによって患者に警告し得る。種々の側面において、行動医学システム204eは、通知を生成および/または、患者506の携帯電話406等のハブへ通知を転送してもよい。例えば、通知は、投薬スケジュール、次の投薬の通知、投薬を服用しなかった場合に行われる指示等を含んでもよい。
【0205】
投薬量が少なすぎる/投薬量が多すぎる場合に、行動医学システム204eは、以降のIEMデータ電話システム等の警告システムと相互運用し得、患者の症状にかかわるほど投薬量が少なすぎるか、または多すぎる等、重要な状態の投薬量事象が存在するか否かを決定するために、現在の投薬量情報を事前決定された閾値と比較する。かかる決定が行われると、適切なシステムが警告を適切な者に生成し得、例えば、医療アドバイスのために911の緊急サービスに電話し、医師システム106fへの緊急警告を生成し、家族の携帯電話等の家族介護者システム106gへの警告を生成し得る。
【0206】
さらに別のシナリオにおいて、患者パラメータ、示されたアクション等を決定するために、患者の通信パターン/習慣の分析が実行される。例えば、携帯電話406に常駐するソフトウェア502等のアプリケーションは、通信パターンを決定するために、患者の電話利用を追跡する。例えば、家族介護者、医師等は、種々の患者の通信閾値、パターン等を決定するために、アプリケーションの追跡パラメータを選択的に設定し得る。ソフトウェアは、患者の携帯電話406等の選択されたデバイスから/への通信を監視する。種々の側面において、アプリケーションは、通話元および通話先の者、長時間の通話時間、通話時間なしを決定する等のために、関連付けられた搬送波の携帯電話記録を探し出し(mines)、これらに対してプロファイルを構築する。アプリケーションは、携帯電話406の利用を監視し、重要な、ユーザが選択したプロファイルからの逸脱等を識別する。逸脱の識別時において、アプリケーションは事前決定されたアクションを開始し、例えば、ヘルスケアシステム106a、医師システム106f、および/または家族介護者システム106gによって、医師および/または家族介護者に警告を伝達する。
【0207】
処理の別の例は、集約されたデータ等の別のソースからのデータによるIEMデータ200の分析である。集約されたデータは、種々のソースから収集され、種々のおよび/または複数のポイントで集約され、および/または種々のデバイスへ/から種々のチャネルを介して伝達してもよい。
【0208】
例えば、上記のように、電子断層撮影によって心臓のデータが導き出される。心臓のデータは、パッチ受信機400による等、直接または間接的に、携帯電話406等のハブ上のソフトウェアアプリケーションへ伝達される。携帯電話406上のソフトウェアアプリケーションは、錠剤摂取関連のデータ等のIEMデータによって心臓のデータを集約し、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して、種々のデータを表示する。
【0209】
登録後、行動医学システムは、患者が適切な時間において薬剤を服用しなかったことを確定する。携帯電話によって、患者に次の投薬時間の通知警告が送信される。警告を受信すると、患者は、薬剤を時間通りに摂取し、これによって健康度センチネルに変更が生じる。
【0210】
(2.3.6 インセンティブシステム)
インセンティブシステムは、インセンティブを提供し、種々のプログラムによってリベートを与える。インセンティブおよびリベートは、IEMデータに基づくか、または別様に関連付けられる。IEMデータは、例えば、特定の基準/閾値/目標が明らかであるか否かを決定するために、IEMデータシステム204を介して解析し得る。決定に基づいて、基準/閾値/目標に関するまたは関連付けられたインセンティブが生成され得る。
【0211】
図11は、一実施形態に従う、インセンティブシステム204fを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200、およびここで携帯電話406として具現化して示されるハブを含む。種々の側面において、インセンティブシステム204fは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得るか、または、別様に関連付けられ得る。
【0212】
あるシナリオにおいて、患者の順守度が、薬剤治療および順守等の種々の患者パラメータに対して追跡される。それに従って、インセンティブが獲得され得る。例えば、患者506は、医師の指示に従って薬剤を摂取する。摂取された薬剤および摂取時間を識別する摂取情報の形態のIEMデータ200が、摂取デバイスを介して捕捉され、患者の携帯電話406および行動医学システム204eに伝達される。行動医学システム204eは、処方された投薬計画の患者506の順守を検証し、検証をインセンティブシステム204fに送信する。インセンティブシステム204fは、ソフトウェア502およびデータベース504を介して、薬剤に支払われる価格を決定し、リベートまたは費用に対する貸付金額を発行する。例えば、リベートが発行されてもよく、リベートの量の金融取引が、金融取引システム106eを介して患者の会計口座に支払われてもよい。
【0213】
別の実施例において、リベートは、例えば、患者の処方薬剤の次の補充に対する貸付金額によって、薬局システム106bを介して、患者に関連付けられた口座に伝達および適用されてもよい。
【0214】
別の実施例において、患者の血圧および体重を、薬剤摂取時に、ヘルスデバイス300cを介して捕捉し得る。上記のデータ捕捉のタイミングは、特定の時間に薬剤を服用するように患者に警告する通知システムを利用するソフトウェアによって同期され得る。摂取確認等の摂取情報の受信時において、携帯電話406に関連付けられたソフトウェアは、血圧および体重を決定するためにヘルスデバイス300cを通信可能にトリガし、摂取情報の形態のIEMデータ200とともに集約するために、携帯電話406にかかるデータを転送し得る。集約されたデータは、ソフトウェア502および/またはデータベース504が、患者の体重および血圧が受容可能な事前決定された閾値に適合するか否かを決定するように使用され得る、インセンティブシステム204fへ伝達されてもよい。例えば、体重が受容可能な閾値を超える場合、インセンティブシステム204fは、近隣のヘルスクラブ等におけるディスカウントメンバーシップのオファーの形態のインセンティブを生成してもよい。オファーは、種々のデータパラメータ、および患者の地理的な位置等の集団統計、減らすべき体重、個人に特化した患者の健康パラメータに基づく健康査定スコア、参加しているヘルスクラブのリスト等を使用して構成してもよい。
【0215】
インセンティブは、例えば、患者の携帯電話506を介して、患者506に伝達してもよい。
【0216】
(2.3.7 個人向け商品/サービス)
個人向け商品/サービスは、IEMデータで予測されたまたはIEMデータに関する、個人に特化した製品およびサービスを提供する。
【0217】
図12は、一実施形態に従う、個人向け商品/サービスシステム204gを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200およびハブ202を含む。種々の側面において、商用製品/サービスシステム204gは、例えば、パッチ受信機等のIEMデータデバイスとして具現化してもよい。種々の側面において、商用製品/サービスシステム204gは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得るか、別様に関連付けられ得る。
【0218】
あるシナリオにおいて、商品/サービスシステム204gは、パッチ受信機等の消費者が使いやすい受信機を含む。受信機は、種々のアクセサリを含み、種々のデザインを組み込む。例えば、子供のパッチ受信機は、漫画のキャラクターのアップリケを含んでもよい。ティーンエイジャーのパッチ受信機は、タトゥーのようなデザインの態様を含んでもよい。さらなる例は、例えば、イヤリング、臍リング、および他の装飾品手段等のアクセサリとして具現化された/統合されたIEMデータ受信機を含む。
【0219】
商用製品/サービスシステム204gは、さらに、商標の付いた、または「コミュニティ」に関連付けられた製品およびサービスを含む。
【0220】
(2.3.8 自動課金システム)
自動課金システムは、会計口座による支払いを受信、処理、および/または促進する。自動課金システムに関連付けられた自動課金アプリケーションおよび/または金融機関システムは、請求書を生成し、口座保持者の情報、請求口座等を検証するためにシームレスに相互運用する。支払い情報を反映するために明細書が更新される。処方箋、消耗品、個人デバイスによる情報提供等のために、同様のアプリケーションが適用され得る。
【0221】
図13は、一実施形態に従う、自動課金システム204hを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、ここでハンドヘルドデバイス402として具現して示される、IEMデータ200およびハブを含む。種々の側面において、自動課金システム204hは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得るか、または別様に関連付けられ得る。
【0222】
あるシナリオにおいて、患者506、医師、製薬会社等の種々の者は、さらなるビジネス目標、ヘルスケア管理等のために、IEMデータ200の情報フィード/患者集団データに加入する。こうした者は、種々のデバイスを介して、情報フィード/アクセス集団データ等を受信し得る。例えば、患者506は、ソフトウェアエージェントを介して、患者506のために表示された情報フィードのための請求書の形態で金融取引を生成してもよいか、ハンドヘルドデバイス402として具現化されたハブ202を介して、情報フィードを受信してもよい。また、自動化された方法を介して、支払いを実行してもよい。
【0223】
患者選択方法において、例えば、患者は、ハンドヘルドデバイス402で常駐するソフトウェアエージェントを介して、種々の支払いオプションを選択する。支払い取引が生成され、金融取引システム106eに伝達される。金融取引システム106eは、患者506に関連付けられた口座に自動的に請求する。電子等のデジタルの請求書コピーと一緒に、支払いの確認が、患者506の確認等のためにハンドヘルドデバイス402に常駐するソフトウェアエージェントに提供される。
【0224】
自動化された方法において、例えば、料金および/または金融取引は、自動的に、事前決定された基準で生成される。事前決定された基準は、例えば、情報フィードまたは他のソースに関連付けられた情報の送達、データ収集物へのアクセス、例えば、データベースに格納された患者集団データ等を含む。患者は、ハンドヘルドデバイス402に常駐するソフトウェアエージェントを介して、種々の支払いオプションを選択し、支払い取引が生成され、金融取引システム106eに伝達される。金融取引システム106eは、患者506に関連付けられた口座に自動的に請求する。請求書のデジタルコピーと一緒に、支払いの確認が、患者506の確認等のために、ハンドヘルドデバイス402に常駐するソフトウェアエージェントに提供される。例えば、医療従事者は、ヘルスケアシステム106aを介して、意思決定支援システム204bに格納された患者集団データにアクセスしてもよい。意思決定支援システム204bのソフトウェアは、アクセスについて課金する者を識別するために、自動課金システム204hのソフトウェア502およびデータベース504とともに動作してもよい。識別の際に、自動課金システム204hは、上記のチャネルのうちの1つ以上を介したアクセスのための料金および/または金融取引を自動的に生成してもよい。
【0225】
(2.3.9 追跡システム)
追跡システムは、製品の移動データを追跡および統合する。一実施例において、摂取的デバイスのライフサイクルは、製造から出荷まで、薬局在庫、患者への送達、摂取および排除を追跡されてもよい。
【0226】
図14は、一実施形態に従う、追跡システム204iを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200および、スキャナ1402としてここで具現化されて示されるハブを含む。種々の側面において、追跡システム204iは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得るか、または別様に関連付けられ得る。
【0227】
あるシナリオにおいて、製薬メーカーは、そこにIEMシステムデバイスを有する特定の薬剤として、摂取的デバイス302aを生成する。IEMシステムデバイスは、薬剤識別、バッチ番号、ロット番号、およびメーカー識別等の種々のIEMデータ200を含む。スキャナ1402は、摂取的デバイス302aをスキャンおよびそれに関連付けられたIEMデータ200を捕捉するために、種々の時間/位置で利用され得る。次いで、IEMデータ200は、例えば、追跡システム204iのソフトウェア502およびデータベース504によって格納、処理等され得る。例えば、IEMデータ200は、出荷時点において、および薬局によって受信された際に、在庫コントロール、配信インテグリティ、および制限付き薬物のための流通管理等を確実にするために、スキャナによって読み込まれてもよい。
【0228】
規制の順守等を決定するために、例えば、規制機関システム106iによって追跡情報を使用してもよい。
【0229】
(2.3.10 禁止システム)
禁止システムは、禁止プログラムを追跡、調整および支援する。禁止プログラムは、例えば、薬物の識別に関するプログラムおよび、許可を与えられた人員(sworn personnel)による利用検知、検索および差し押さえアクティビティ等を含む。
【0230】
図15は、一実施形態に従う、禁止システム204jを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200および、スキャナ1402として具現化されて、ここに示されるハブを含む。種々の側面において、禁止システム204jは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得るか、または、別様に関連付けられ得る。
【0231】
あるシナリオにおいて、製薬メーカーは、そこにIEMシステムデバイスを有する特定の薬剤等の摂取的デバイス302aを生成する。IEMシステムデバイスは、薬剤の識別、バッチ番号、ロット番号、およびメーカー識別等の種々のIEMデータ200を含む。スキャナ1402は、摂取的デバイス302aをスキャンし、そこに関連付けられたIEMデータ200を捕捉するために、種々の時間/位置で利用され得る。IEMデータ200は、例えば、禁止システム204jのソフトウェア502およびデータベース504に伝達されて得、ここでは、種々の規制および実施機能を促進し、不明な規制物質を配置し、禁制品を阻止し、不明な物質を識別し、媒体および規制アクティビティを別様に支持するために、IEMデータ200は、規制機関システム106iによってアクセスされ、また、これに伝達されてもよい。
【0232】
種々の側面において、IEMデータ200を、処理、格納等のために、例えば、禁止システム204jへ/から、追跡システム204iから/へ伝達してもよい。例えば、IEMデータ200は、出荷時にスキャナに読み込まれてもよく、また、在庫コントロール、配信インテグリティ、および制限付きの薬物のための流通過程の管理等を確実にするために、薬局によって読み込まれてもよい。スキャンされた(読み込まれた)IEMデータ200は、確実に出荷を完了し、種々の権限によって出荷を追跡する等のために、禁止システム204jおよび追跡システム204iの間で調整されてもよい。一実施例において、識別子データ、出荷データ、患者情報、受信者情報、および商用アクティビティ等のIEMデータ200は、禁制品を阻止し、別様に各機関および規制アクティビティを支援するために、追跡および調整される。
【0233】
(2.3.11 加入システム)
加入システムは、IEMデータ収集システム等の種々のIR情報フィードおよびデータ/知識収集への加入を可能にする。例えば、患者は、種々のデータソースを集約し、加入者の要件に基づいて統合された個人に特化した情報にデータを融合する、IEMデータ情報フィードおよび/またはIEMデータ収集に加入する。情報の融合物は、例えば、個人向けの投薬計画および警告アプリケーション、個人のソーシャルコミュニティ情報、音楽等を含んでもよい。情報は、例えば、反復的に、請求モデルの単一の時点で、自動的に課金されてもよい。エージェントは、携帯電話の標準的なアプリケーション等の埋め込みデバイスの一部として提供されてもよい。
【0234】
図16は、一実施形態に従う、加入システム204kを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200および、ここで携帯電話406として具現化されて示されるハブを含む。種々の側面において、加入システム204kは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得るか、または、別様に関連付けられ得る。
【0235】
あるシナリオにおいて、患者506は、以降に詳細に記載される種々の情報フィードおよび/またはIEMデータ収集に加入する。情報フィードは、ウェブサイト、ブログ等の種々のソースから生成または配信される種々のトピックの、例えば、構成されたおよび構成されていない情報を含む。IEMデータ収集は、IEMデータを有する記憶レポジトリを含む。記憶レポジトリは、加入システム204kに統合されるか、または加入システム204kからリモートである等で関連付けられ得る。例えば、IEMデータ収集は、加入システム204kのデータベース504に、部分的または全体的に常駐してもよい。
【0236】
あるシナリオにおいて、IEMデータ200が、加入者のデバイス等の加入者への加入ソースから伝達される。加入ソースは、例えば、加入システム204kのデータベース504等のIEMデータシステム204、フィードバックループシステム204a、患者ツール204d、および意思決定支援システム204b、オンライン医療およびビジネス情報/ニュースフィードソース等の商用システム106b、ヘルスケアシステム106a、および、患者506、ハブに関連付けられたデバイス等の他のソースを含む。加入者は、例えば、人、グループ、またはデータベース等のリソース、コンピュータシステム、サーバ、ネットワーク等を含む。
【0237】
種々の側面において、加入サービスは、例えば、ハブ上に常駐するソフトウェアエージェントまたはヘルスケアシステム106a等のローカルまたはリモートシステムとの通信を介して、開始してもよい。
【0238】
種々の側面において、加入サービスは、例えば、加入システム204kおよび金融取引システム106eを介して、課金および支払いされてもよい。
【0239】
種々の側面において、加入ニュースフィード/データは、単一のまたは複数のニュースフィードに組み合わせまたは統合されてもよく、例えば、加入システム204kのソフトウェア502および/またはデータベース504が、データ集約等を可能にしてもよい。
【0240】
例えば、患者506は、1つ以上が加入システム204kを介してIEMデータ200を有するヘルスケアニュースフィードおよび薬局ニュースフィードに加入する。患者は、携帯電話406としてここで例示的に具現化されている、ハブに常駐するソフトウェアエージェント等のアプリケーションを選択することによって加入する。患者が加入オプションを選択すると、ソフトウェア502およびデータベース504を介して、注文を確認、処理、格納、および課金する加入システム204kに注文が伝達される。例えば、請求書情報を、加入者の口座に関連付けられた金融取引システム106eに伝達することにより、加入者の会計口座に自動的に請求されてもよい。請求の確認が、金融取引システム106eから、加入システム204kおよび/または携帯電話406を介して、加入者へと伝達されてもよい。
【0241】
加入パラメータに基づいて、加入システム204kは、ヘルスケアニュースフィード情報および薬局ニュースフィード情報を受信する。加入システムのソフトウェア502は、データベース504の患者506の加入者データを、心臓治療のために薬剤処方された患者等の薬局ニュースフィードに見られる加入者データと比較する。比較に基づいて、ソフトウェア502は、加入者に関連する薬局ニュースフィードのデータを分割し、関連するデータをヘルスケアニュースフィード情報に組み合わせ、組み合わせられたニュースフィード情報を、アクセスおよび表示できるように携帯電話406に伝達する。
【0242】
(2.3.12 IEMデータ収集システム)
IEMデータ収集システムは、IEMデータへのアクセス/格納を提供/促進する。IEMデータの例は、患者集団データおよび電子医療記録を含む。種々の側面において、IEMデータ収集は、IEMデータの収集、管理、操作、格納、伝達、および課金に関連する機能性を含んでもよい。
【0243】
図17は、一実施形態に従う、IEMデータ収集システム204lを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200および、ハンドヘルドデバイス402としてここで具現化されて示されているハブを含む。種々の側面において、IEMデータ収集システム204lは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得るか、または別様に関連付けられ得る。
【0244】
あるシナリオにおいて、匿名の経験的な患者データ等の患者集団データは、IEMデータ収集システム204lのデータベース504等の1つ以上のレポジトリに格納される。患者集団データは、1人以上の患者506に関連付けられたIEMデータ200、行動医学システム204e、加入システム204k、患者ツール204d等のIEMデータシステム204、および商用システム等のヘルスケアシステム106a、製薬システム106c、大学システム106d等、種々のソースから受信されてもよい。
【0245】
種々の側面において、IEMデータ収集システム204lは、IEMデータ収集システム204lのサーバ500のデータベース504等、単一の物理的および/または論理位置で一本化されてもよく、または、商用システム106に関連付けられた、複数のIEMデータシステム204にリモートで分散された等、2つ以上のシステムまたは位置にわたって分散、および/または、IEMデータ収集システム204lおよび他のシステム/位置の間に分散されてもよい。
【0246】
複数プロファイルユーザは、IEMデータ収集システム204lに、アクセス、利用、および/または貢献してもよい。複数プロファイルユーザは、例えば、アクセス、利用、および/または貢献のための種々の方法/デバイスを使用する、個人またはグループを含む。複数プロファイルユーザの例は、患者506、家族および家族介護者、専門家、研究者、企業等を含む。方法/デバイスは、携帯電話、基地局、ハンドヘルドデバイス等のハブデバイス、さらに、IEMデータシステムに関連付けられたシステムコンポーネントおよび、大学ネットワークに関連付けられたラップトップコンピュータ、家族介護者システム106gに関連付けられたデスクトップコンピュータ等の商用システムを含む。
【0247】
上記の説明の続きとして、研究者は、大学システム106dを使用して、インターネット等を介してIEMデータ収集システム204lにアクセスし、患者集団データに対してクエリを送信し、種々のデータを抽出する。
【0248】
種々の側面において、IEMデータ収集システム204lは、会計、医療、および他の機密情報についての機密保持、認証、および検証メカニズムを含む。例えば、ソフトウェア502は、ユーザを認証してもよい。ソフトウェア502は、事前決定された機密閾値が確実に適合するように、データを浄化/検証してもよい。
【0249】
(2.3.13 承認システム)
承認システムは、通知された承認の決定を可能にするために、種々のデータを集約および/または分析する。
【0250】
図18は、一実施形態に従う、承認システム204mを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200、ハンドヘルドデバイス402として具現化してここで示されるハブ、および関連付けられたインテリジェントな錠剤ディスペンサ1802を含む。種々の側面において、承認システム204mは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得、または、別様に関連付けられ得る。
【0251】
あるシナリオにおいて、患者506は、マイクロチップおよび通信機能を有する錠剤ディスペンサ等のインテリジェント錠剤ディスペンサ1802を開く。患者506は、インテリジェント錠剤ディスペンサ1802からIEMシステムを有する錠剤を除去する。インテリジェントな錠剤ディスペンサ1802は、そのマイクロチップを介して、錠剤の除去を感知し、患者506が錠剤を摂取したというIEMシステムからの信号を受信し、残りの量を決定する。残りの数量が事前決定された閾値量よりも少ない場合に、インテリジェントな錠剤ディスペンサ1802は、承認システム204mへ、補充リクエストを伝達する。承認システム204mは、例えば、ソフトウェア502およびデータベース504を介して、患者名、処方の識別、薬剤摂取の検証、補充タイミング等の患者506に関連付けられた情報を検証する。承認システム204mは、例えば、情報を取得/検証するために、種々のIEMデータシステム204および/または商用システム106と相互運用してもよく、通信してもよい。例えば、承認システム204mに提供される/常駐するデータは、ヘルスケアシステム106の医療記録、承認システム204mによって承認された補充リクエスト、および薬局システム106bに伝達される補充で調整されてもよい。
【0252】
(2.3.14 予測システム)
予測システムは、データを集約し、および/または、予測情報を導き出す/生成するために、集約されたデータ/データ収集の分析を促進する。
【0253】
図19は、一実施形態に従う、予測システム204nを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200および、基地局404としてここで具現化されて示されるハブを含む。種々の側面において、予測システム204nは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得、または別様に関連付けられ得る。
【0254】
あるシナリオにおいて、例えば、IEMデータ200は、患者506a−cに関連付けられた摂取的デバイスから、基地局404によって受信される。基地局404は、IEMデータ200を匿名化し、患者集団データによって匿名のIEMデータ200を集約するIEMデータ収集システム204lへIEMデータ200を伝達する。
【0255】
IEMデータ収集システム204lは、患者集団データの全てまたは一部を予測システム204nへ伝達し、ここで、1つ以上のアプリケーション等のソフトウェア502は、事前決定された要件、目的等に従って、種々の統計、結論、予測等を導き出すために、患者集団データを処理する。例えば、ソフトウェア502は、患者集団データを処理して、投薬計画の全体的な有効性を決定し、全体的な有効性の調査結果に基づいて、患者の投薬を予測するために、投薬計画の順守に対して、服用された薬剤に対する事前決定された期間における、血圧等の種々のデータの読み取り値を相関付ける。
【0256】
薬局システム106eを使用する分析者、規制機関システム106iを使用するエージェント、および大学システム106dを使用する研究者等の複数のプロファイル者は、予測システム204nにアクセスする。複数のプロファイル者は、患者集団データに対して分析および予測アプリケーションを実行し、予測システム204nに関連して利用可能な種々の予測データにアクセスするために、ソフトウェア502等の種々のツールを利用する。
【0257】
(2.3.15 財務システム)
財務システムは、IEMデータに関連付けられた金融取引を支援および可能にする。種々の側面において、財務システムは、既存の自動化された銀行システムおよびネットワーク等に通信可能に相互運用可能である。
【0258】
図20は、一実施形態に従う、財務システム204oを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200および、携帯電話406としてここで具現化されて示されるハブを含む。種々の側面において、財務システム204oは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106と相互運用し得るか、または、別様に関連付けられ得る。
【0259】
あるシナリオにおいて、患者506は、携帯電話406によって、加入システム204kからのニュースフィードサービス等の製品/サービスの注文を行う。加入システム204kは、そのソフトウェアによって、財務システム204oと相互運用する。加入システム204kは、例えば、口座番号および加入情報等の暗号化された患者の会計情報を安全に伝達する。財務システム204oは、患者情報を認証して、患者の口座への請求を行う、および、例えば、携帯電話406によって、患者506へ請求情報/確認を提供するために、金融取引システム106e等の商用システム106等によって、患者の金融機関と安全に相互運用する。
【0260】
(2.3.16 IEMデータ電話)
IEMデータ電話は、IEMデータ関連アプリケーションを有効にする。例えば、アプリケーションは、錠剤投薬計画スケジューリングアプリケーション、警告通知アプリケーション、薬剤アプリケーションの自動補充、患者ツールアプリケーション、ソーシャルネットワーキングアプリケーション、インセンティブトラッカーアプリケーション、自動課金アプリケーション、加入アプリケーション、承認アプリケーション、および金融取引アプリケーションを含む。アプリケーションは、統合、関連付け、または互いに独立していてもよい。アプリケーションは、さらに、IEMデータ電話でメーカーがインストール可能、卸売業者、小売業者、ユーザ等によってダウンロード可能または別様にインストール可能であってもよい。インストールは、他のソフトウェア、製品等とは独立していてもよい、または、バンドルされていてもよい。種々の側面において、アプリケーションは、ユーザで設定可能、ダウンロード可能、アップグレード可能等であってもよい。
【0261】
種々の側面において、IEMデータ電話および/またはそのアプリケーションは、共通グラフィカルユーザインターフェース(GUI)等の共通の特徴、ブランド設定、すなわち、名前、ロゴ、スローガン、デザイン方式等として具現化される具体的なシンボル等の経済的生産者を表す画像およびアイデアの集合を共有してもよい。IEMデータ電話は、さらに、インターネットおよび携帯電話等の種々の接続方式を含んでもよく、マルチメディア機能を提供してもよく、種々のハードウェアおよびソフトウェアの設定を具現化してもよい。IEMデータ電話は、携帯電話406、ハンドヘルドデバイス402等の種々のデバイスで具現化されてもよい。
【0262】
図21は、一実施形態に従う、IEMデータ電話204pを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータ電話204pは、例えば、ハブとして機能してもよい。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200を含む。種々の側面において、IEMデータ電話204pは、、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106に別様に関連付けられてもよい。
【0263】
あるシナリオにおいて、IEMデータ電話204pは、錠剤投薬計画スケジューリング、警告通知、自動補充、患者ツール、ソーシャルネットワーキング、インセンティブトラッカー、自動課金、加入、承認、および会計アプリケーション等のブランド設定されたアプリケーションの製品ライン等、ソフトウェア502を含む。
【0264】
錠剤投薬計画スケジューリングアプリケーションは、投薬計画の禁忌および相互作用を、受容、調整、カレンダー設定および管理してもよい。例えば、患者506は、薬剤名および投薬量を含む、1つ以上の処方に関する情報を入力してもよい。錠剤投薬計画スケジューリングアプリケーションは、データベース504、または薬局106b等のその他の場所等、IEMデータ電話204pに格納された既存の情報に対し、入力情報をチェックしてもよい。錠剤投薬計画スケジューリングアプリケーションは、禁忌である薬剤、副作用、予備的指示に関する情報を提供してもよい。錠剤投薬計画スケジューリングアプリケーションは、投薬情報をカレンダー入力してもよく、薬剤を摂取するように患者に警告する、適切な時間に生成された通知等の警告を生成してもよい。警告は、音声によるもの、視覚によるもの、電子メール、テキストメッセージ等にしてもよく、警告通知アプリケーションに統合するか、またはこれから独立していてもよい。
【0265】
警告通知アプリケーションは、IEMデータ200を含むスケジューリングに関連付けられた種々のデータを受容またはアクセスしてもよく、また、適切な時間に警告を生成してもよい。警告は、音声によるもの、視覚によるもの、電子メール、テキストメッセージ等にしてもよく、警告通知アプリケーションに統合するか、またはこれから独立していてもよい。警告アプリケーションは、警告の種類、警告の反復、反復の間隔、警告の受信機等、ユーザで設定可能であってもよい。警告は、患者、家族介護者、友人等の種々のデバイスに関連付けられてもよい。一実施例において、患者506は、IEMデータ電話204p、ハンドヘルドデバイス402、基地局404、携帯電話406等のユーザのデバイスに送信される通知をスケジュールしてもよい。
【0266】
警告通知アプリケーションは、他のアプリケーション/システムに統合されてもよい。IEMシステムは、例えば、薬剤摂取事象を検知してもよい、IEMデータ電話204pを介して、警告通知アプリケーションへ、薬剤摂取事象に関連付けられたIEMデータ200を伝達してもよい、患者506に関連付けられる。警告通知アプリケーションは、錠剤投薬計画スケジューリングアプリケーションと相互運用してもよく、また、摂取された薬剤は、それを摂取された人に実際に処方された、摂取された薬剤が、正しい投薬量で摂取された、摂取された薬剤が、処方された時間間隔で摂取された等、種々のチェックを実行してもよい。
【0267】
警告通知アプリケーションが警告、通知等を生成するか否か/生成した時間を決定するために、事前決定された基準を使用してもよい。上記の説明の続きとして、摂取された薬剤が、それを摂取する人のために処方されていない、または間違った投薬量が摂取されたという決定がなされた際に、警告通知システムは、家族介護者システム106gに関連付けられた携帯電話へのテキストメッセージの形態の警告、ヘルスケアシステム106aおよび医師システム106fへの電子メール/テキストメッセージの形態の警告等、事前決定された送信先への警告を生成する。処方されていない薬剤の摂取、多すぎる投薬量等、事象が重要であると判断される場合には、警告通知アプリケーションが、911への通話等、緊急アシスタンスシステムに、IEMデータ電話204pから通話してもよい。通話(事前に録音されたオーディオ、テキストメッセージ等)は、患者の名前、緊急事態の性質、摂取の詳細、医師および家族介護者の情報、および薬剤を摂取した人の物理的位置等の情報を含んでもよい。
【0268】
自動補充アプリケーションは、例えば、薬局システム106b等の相互運用を介して、処方薬剤の自動的な補充を促進してもよい。
【0269】
患者ツールアプリケーションが、IEMデータ電話204pに提供されてもよい、またはこれからアクセス可能でもよい。例えば、食事内容および生理学的な症状を追跡するためのソフトウェアツールは、食物の摂取および症状のユーザ入力、デバイスに関連付けられた生理学的なパラメータ等の血圧、心拍等の収集、データの修正/分析、および修正/分析に基づくフィードバックを促進してもよい。患者ツールアプリケーションは、IEMデータ電話204p、IEMデータシステム204、および/または商用システム106での表示のためのフィードバック等のデータを提供してもよい。
【0270】
ソーシャルネットワーキングアプリケーションは、ソーシャルネットワーキング機能性を促進してもよい。例えば、ソーシャルネットワーキングアプリケーションは、種々のソーシャルネットワークの選択されたプロファイルへの種々のリンクを保持し、プロファイルへの更新等の選択されたプロファイルに関するデータを受信し、メッセージングおよび他の通信を促進し、ユーザのプロファイル等を更新し、IEMデータシステム204、および/または、患者ツール/ソーシャルネットワーク204dおよびウェブコミュニティ106h等の商用システム106と通信してもよい。
【0271】
インセンティブトラッカーアプリケーションは、インセンティブ情報の収集、管理、追跡、更新等をしてもよい。例えば、インセンティブトラッカーアプリケーションは、患者リベート等のインセンティブの適格性を決定するために、IEMデータ収集システム204lおよび卸売業者/小売業者システム106jに関連付けられたデータを調整してもよい。インセンティブトラッカーアプリケーションは、さらに、種々の報奨システムのポイントを集計し、患者506にマイルストーン、目標、インセンティブの賞金等を通知してもよい。
【0272】
自動課金アプリケーションは、種々の取引の課金を促進してもよい。自動課金アプリケーションは、薬局システム等を介した自動補充のための課金等のIEMデータシステム204および/または商用システム106を含む、種々のアプリケーション/システムと相互運用してもよい。
【0273】
加入アプリケーションは、注文、受信、ニュースフィード等の種々の加入の管理、加入ベースの種々のデータ収集へのアクセス等を促進する。加入アプリケーションは、IEMデータシステム204および/または、加入システム204k、IEMデータ収集システム204l等の商用システム106を含む、種々のアプリケーション/システムと相互運用してもよい。
【0274】
承認アプリケーションは、通知された承認決定を可能にするために、種々のデータソースを集約および/または分析する。承認アプリケーションは、IEMデータシステム204および/または、自動補充システム204c、加入システム204f、財務システム204o、薬局システム106b、卸売業者/小売業者システム106j等の商用システム106を含む種々のアプリケーション/システムと相互運用してもよい。
【0275】
会計アプリケーションは、IEMデータ200に関連付けられた金融取引を支援および可能にする。会計アプリケーションは、IEMデータシステム204および/または、自動補充システム204c、インセンティブシステム204f、加入システム204k、承認システム204m、財務システム204o、薬局システム106b、卸売業者/小売業者システム106j等の商用システム106を含む、種々のアプリケーション/システムと相互運用してもよい。
【0276】
(2.3.17 ソーシャルネットワークシステム)
ソーシャルネットワークは、個人または組織によってアクセスされるウェブサイト等のコンポーネント等、1つ以上のノードで作成される社会構造である。ソーシャルネットワークは、一般的には、伝染病、治療上の投薬計画、ヘルスケア管理等の1つ以上の特定の種類の相互依存性に関連しており、このため、そうでなければ関係を持つことのない、相互依存性に共通の関心を有する個人およびグループの関心を捉え得る。ソーシャルネットワークは、家族介護者、患者、医療状態等の種々のコミュニティについて構築されてもよい。
【0277】
ソーシャルネットワークの一例は、プロバイダおよび事例的なデータの両方に基づく、特定の医療条件、治療、薬剤、投薬計画、および副作用に関する情報を提供する患者情報コミュニティである。かかるデータの利用可能性は、ベンチマークのようなサービスを提供してもよい、例えば、同じ条件、同様の治療等を行っている他の個人との、個人の病状の進展の比較および対照によって、治療法および行動の個人的な進展および調整の自己査定を行うことが容易になる。
【0278】
図22は、一実施形態に従う、ソーシャルネットワークシステム204qを有する例示的なIEMデータフレームワーク102を示す。IEMデータフレームワーク102は、さらに、IEMデータ200および、基地局404としてここで具現化されて示されるハブを含む。種々の側面において、ソーシャルネットワークシステム204qは、1つ以上のIEMデータシステム204および/または1つ以上の商用システム106にと相互運用し得、または別様に関連付けられ得る。
【0279】
あるシナリオにおいて、患者506は、心臓の症状を持っている。患者506は、ソフトウェア502を有するサーバ500およびIEMデータ200を有するデータベース504として具現化されてもよい、ソーシャルネットワークシステム204qにアクセスする。患者506は、例えば、基地局404を介してソーシャルネットワークシステム204qにアクセスしてもよい。患者506aは、データベース504を、患者506の心臓の症状と同様の心臓の症状を有する患者プロファイルを検索する。ソーシャルネットワークシステム204qは、同様の症状を有する患者の複数のプロファイルを提供する。プロファイルは、各患者等の薬剤治療法、個人的行動履歴に適正な種々のデータ等を含む。患者506は、薬剤治療法、薬剤治療法順守、およびプロファイルにリストされる行動の比較をリクエストする。ソーシャルネットワークシステム204qは、グラフィカルディスプレイの形態のリクエストされた比較データを提供する。ディスプレイから、患者506は、最も好ましい治療結果を有するプロファイルを決定することができる。かかるプロファイルから、患者506および/またはソーシャルネットワークシステム204qは、薬剤、薬剤治療法順守、行動等の間の差を分析し、最も好ましい治療結果を有するプロファイルの相互依存性に対応する。分析は、種々のエリアで見られる差と対照をなしてもよく、さらに、分析に基づいて、患者506が調整したいおよび特に調整したい領域等において、規範的なアドバイスを生成してもよい。患者506は、規範的なアドバイスを採用してもよく、すなわち、それに従って、個人的結果を改善するように調整する。さらに、患者506は、追跡個人的改善のために、さらに、他の個人による目的のベンチマークのために、将来使用してもよい調整データによって、ソーシャルネットワークシステム204qを更新してもよい。種々の側面において、ソーシャルネットワークシステム204qは、十代のコミュニティ、ビジネスコミュニティ等の他のウェブコミュニティ106hに通信可能に関連付けられてもよい。
【0280】
(3.0 IEMデータフレームワーク方法)
一側面は、例えば、複数の摂取された事象マーカから生じる摂取事象データの、ハブを介した受信、および、ハブを介した、摂取型事象マーカデータの少なくとも一部分の、少なくとも1つの摂取型事象マーカデータシステムへの伝達を含む。
【0281】
(4.0 IEMデータフレームワーク物品)
一側面は、例えば、コンピューティングプラットフォームによって実行される場合に、指示を有する記憶媒体を含み、これにより、複数の摂取された事象マーカから生じる摂取事象データの、ハブを介した受信、および、ハブを介した、摂取型事象マーカデータのうちの少なくとも一部分の、少なくとも1つの摂取型事象マーカデータシステムへの伝達を含む、摂取型事象マーカデータを利用する方法が実行される。
【0282】
(5.0 IEMデータフレームワークシステム)
一側面は、例えば、ハブを介して、複数の摂取された事象マーカから生じる摂取事象データを受信するための受信モジュール、および、ハブを介して、摂取型事象マーカデータのうちの少なくとも一部分を、少なくとも1つの摂取型事象マーカデータシステムに伝達するための通信モジュールを含む。
【0283】
さらに、本明細書に開示される実施形態のいずれかは、データ処理システムで実行されてもよい。例えば、図表システムは、例えば、一実施形態に従う、プロセッサ、メインメモリ、静的メモリ、バス、動画ディスプレイ、英数字入力デバイス、カーソル制御デバイス、ドライブユニット、信号生成デバイス、ネットワークインターフェースデバイス、機械可読媒体、指示およびネットワークを含む。
【0284】
図表システムは、本明細書に開示される1つ以上の動作が実行されてもよい個人的コンピュータおよび/またはデータ処理システムを示してもよい。プロセッサは、マイクロプロセッサ、ステートマシン、特定用途向け集積回路、フィールドプログラム可能なゲートアレイ等であってもよい。メインメモリは、動的ランダムアクセスメモリおよび/またはコンピュータシステムの一次メモリにしてもよい。静的メモリは、ハードドライブ、フラッシュドライブ、および/またはデータ処理システムに関連付けられた他のメモリ情報にしてもよい。
【0285】
バスは、データ処理システムの種々の回路および/または構造の間の相互接続であってもよい。動画ディスプレイは、データ処理システムの情報のグラフィカル表示を提供してもよい。英数字入力デバイスは、物理的に難しいものを補助するための特別なデバイス等のキーパッド、キーボードおよび/または任意の他のテキスト入力デバイスにしてもよい。カーソル制御デバイスは、マウス等のポインティングデバイスであってもよい。ドライブユニットは、ハードドライブ、記憶装置システム、および/または他のより長期の記憶装置サブシステムであってもよい。信号生成デバイスは、データ処理システムのビオスおよび/または機能的なオペレーティングシステムであってもよい。ネットワークインターフェースデバイスは、インターフェース機能等のコード転換、プロトコル変換および/またはネットワークへ/およびネットワークからの通信に必要なバッファリングを実行し得るデバイスであってもよい。機械可読媒体は、本明細書で開示された方法のいずれかが、実行してもよい、指示を提供してもよい。指示は、本明細書で開示される任意の1つ以上の動作を有効にするために、プロセッサへ、ソースコードおよび/またはデータコードを提供してもよい。
【0286】
本実施形態は、特定の例実施形態を参照して記載されているが、種々の実施形態のより広い精神および範囲から逸脱せずに、これらの実施形態に種々の修正および変更を行ってもよいことが明らかであろう。例えば、本明細書に記載される種々のデバイス、モジュール等は、CMOSベースの論理回路等のハードウェア回路、ファームウェア、ソフトウェアおよび/または、機械可読媒体で具現化可能等のハードウェア、ファームウェア、および/またはソフトウェアの任意の組み合わせを使用して、有効にしてもよい、および動作されてもよい。
【0287】
例えば、種々の電子構造および方法は、トランジスタ、論理ゲート、および、アプリケーション特定の統合された回路(ASIC)および/またはデジタル信号プロセッサ(DSP)回路等の電子回路を使用して具現化されてもよい。例えば、受信モジュールおよび通信モジュールおよび他のモジュールは、本明細書中において記載される技術のうちの1つ以上を使用して有効にされてもよい。
【0288】
さらに、本明細書で開示されている種々の動作、処理、および方法は、コンピュータシステム等のデータ処理システムと互換可能な機械可読媒体および/または機械アクセス可能な媒体で具現化されてもよく、任意の注文で実行されてもよいことが明らかであろう。従って、明細書および図面は、制限的な意味ではなく説明的であるとみなされるべきである。
【0289】
例えば、上記のデバイスおよび方法に関連付けられた任意のまたは全てのデータを、IEMデータ、すなわち、IEMデータ側面を有するデータを構成するために、単独で、または他のデータとの組み合わせで、使用してもよい。
【0290】
特定の実施形態において、システムおよび/または方法ステップは、さらに、この要素が、ベッドサイドモニタ、PDA、スマートフォン、コンピュータサーバ等の外部デバイスに存在する、データを格納するための要素、すなわち、データ記憶装置要素を含む/利用する。一般的には、データ記憶装置要素は、コンピュータ可読媒体である。本明細書で使用される「コンピュータ可読媒体」という用語は、実行および/または処理のための、コンピュータへの指示および/またはデータの提供に関与する任意の記憶装置または伝送媒体を指す。記憶装置媒体の例には、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、CD−ROM、ハードディスクドライブ、ROMまたは集積回路、光磁気ディスク、またはPCMCIAカード等のコンピュータ可読カードを、かかるデバイスが、コンピュータの内部にあるか外部にあるかに関係なく、含む。情報を含むファイルは、コンピュータ可読媒体に「格納され」てもよく、ここで、「格納」手段は、コンピュータおよび/またはコンピュータ関連コンポーネントによって、後のデータにおいてアクセス可能および取り出し可能となるように、情報を記録する。コンピュータ可読媒体について、「永続的メモリ」は、永続的であるメモリを指す。永続的メモリは、プロセッサコンピュータへの電力供給の終了によって消去されない。コンピュータのハードドライブROM(すなわち、仮想メモリとして使用されない)、CD−ROM、フロッピー(登録商標)ディスクおよびDVDは、全て、永続的メモリの例である。ランダムアクセスメモリ(RAM)は、非永続的メモリの例である。永続的メモリ内のファイルは、編集可能および再書き込み可能にしてもよい。
【0291】
コンピュータ実行可能な指示、すなわち、例えば、IEM、受信機、およびシステムの他のコンポーネントのプログラミングのための、上記の方法を実行するためのプログラミングも提供される。コンピュータで実行可能な指示は、コンピュータ可読媒体に存在する。それに従って、種々の側面は、摂取型事象マーカデータの提供における利用のために、プログラミングを含むコンピュータ可読媒体を提供する。
【0292】
このため、特定の実施形態において、システムは、データ記憶装置要素、データ処理要素、データ表示要素、データ伝送要素、通知メカニズム、およびユーザインターフェースのうちの1つ以上を含む。これらの要素は、存在してもよい、または、摂取型事象マーカデータ、ハブ、およびIEMデータシステムのうちの少なくとも1つに別様に関連付けられてもよい。
【0293】
上記のシステムのうちの1つは、受信モジュールおよび通信モジュールについて見直しされる。しかしながら、側面はそのように制限されない。より広義において、システムは、上記で概説されたようなハブ機能性の使用、通信内のIEMデータの使用、IEMデータシステムの機能性の使用等、互いに通信する2つ以上の異なるモジュールで構成される。
【0294】
本発明は、記載されている特定の実施形態に制限されず、そのため、変更し得ることを理解されたい。さらに、本明細書において用いられる用語は、特定の実施形態を説明するものにすぎず、本発明の範囲は、添付の特許範囲の請求によって制限されることから、制限的となるように意図されたものではないことを理解すべきである。
【0295】
ある範囲の値が示されている場合、下限から10番目までの各介在する値は、文脈において明確にそうでないと述べられている場合を除き、その範囲の上限および下限の間、および、その述べられた範囲内のいずれか他の述べられたまたは介在する値は、本発明内に包含されることが、理解される。述べられた範囲におけるいずれかの特に除外された限界値により、これらのより小さい範囲の上限および下限は、独立して、より小さい範囲に含まれてもよく、また、本発明内に包含される。記載された範囲が、限界値の一方または両方を含む場合、含まれた限界値の一方または両方を除外する範囲は、本発明にも含まれる。
【0296】
特に定義されていない限り、本明細書で用いられる全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載されるものと同様または均等な任意の方法および材料は、本発明の実施または試験においても用いることができるが、代表的な例示的な方法および材料を、ここでは記載している。
【0297】
各個別の文書または特許が、特におよび個人的に、参照することによって組み込まれるように示され、また、文書で詳述されている関連する方法および/または材料を開示および記載するように、参照することによって本明細書中に組み込まれるかのように、本明細書に詳述される全ての文書および特許は、参照することにより、本明細書に組み込まれる。いずれの刊行物の引用も、出願日以前のその開示に対するものであって、本発明が、先行発明に基づくそのような刊行物に先行する権利がないことの是認として解釈されるべきではない。さらに、提供される文書の日付は、独立して確認する必要があり得る実際の文書の日付と異なってもよい。
【0298】
なお、本明細書および添付の特許請求の範囲で用いられているように、「1つの」という単数形は、文脈が明らかにそうでないことを示す場合を除き、複数の指示対象を含む。さらに、請求項は、任意の選択的な要素を除外するように作成され得ることが留意される。このため、この記述は、請求要素の詳述、または「否定的な」制限の利用に関連して、かかる「限る」「のみ」等の排他的な用語の利用のための先行する基礎として機能するように意図されている。
【0299】
本開示を一読すると当業者には明らかであるように、本明細書に記載および説明される各個別の実施形態は、本発明の範囲または精神から逸脱せずに、他のいくつかの実施形態のいずれかの特徴から促進、分離されてもよい、または組み合わせてもよい、個別のコンポーネントおよび特徴を有する。詳述された方法は、詳述された事象の順で、または論理的に可能な任意の他の順で実行することができる。
【0300】
上記の発明は、例示のため、および理解を深めることを目的として、ある程度詳細に記載されているが、添付の特許請求の範囲の精神または範囲から逸脱せずに、特定の変更および修正をこれに行ってもよいことが、本発明の教示に照らし、当業者に明らかである。
【0301】
これに従い、上記の記載は、本発明の原則を示すものにすぎない。明示的に記載されていない、または本明細書に示されていないが、本発明の原則を具現化し、その精神および範囲に含まれる種々の構成を考案することが可能であることが、当業者に理解されよう。さらに、本明細書に記載される全ての実施例および条件的な言葉は、発明者によって与えられる本発明の原則および概念の理解について読者を支援することを主に意図しており、かかる特に詳述された実施例および条件を制限することのないものとして解釈すべきである。さらに、原則、側面、および本発明の実施形態、さらに特定のその実施例について述べる本明細書の全記述は、その構造的および機能的な両方の均等物を包含することが意図されている。さらに、かかる均等物は、現在公知の均等物および将来開発される均等物の両方、すなわち、構造に関係なく同じ機能を実行する開発された任意の要素を含むことが意図されている。従って、本発明の範囲は、本明細書に図示および記載される例示的な実施形態に制限されることを意図するものではない。そうではなく、本発明の範囲および精神は、添付の特許請求の範囲によって具現化される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
摂取型事象マーカデータと、
該摂取型事象マーカデータを受信するためのハブと、
該ハブから該摂取型事象マーカデータを直接的または間接的に受信するための、少なくとも1つの摂取型事象マーカデータシステムと
を備える、システム。
【請求項2】
前記摂取型事象マーカデータは、摂取事象についての情報を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記摂取型事象マーカデータは、摂取事象に対する応答についての情報を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記摂取型事象マーカデータは、摂取型事象マーカデバイスによって生成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記摂取型事象マーカデバイスは、摂取型事象マーカおよび受信機を備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記受信機は、個人用信号受信機を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記摂取型事象マーカデータは、個人の一意の識別子と関連付けられる、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記ハブは、基地局、個人用通信デバイス、および携帯電話から本質的に成るグループより選択される、少なくとも1つの要素を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記基地局は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、およびインテリジェントデバイス/機器から本質的に成るグループから選択される少なくとも1つの要素を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記個人用通信デバイスは、モバイルコンピュータを備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つの摂取型事象マーカデータシステムは、フィードバックループシステム、意思決定支援システム、自動補充システム、患者ツール、行動医学システム、インセンティブシステム、個人向け商品/サービス、自動課金システム、追跡システム、禁止システム、加入システム、摂取型事象マーカデータ収集、承認システム、予測システム、財務システム、摂取型事象マーカデータ電話システム、およびソーシャルネットワークシステムから本質的に成る群から選択される少なくとも1つの要素を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つの摂取型事象マーカデータシステムは、コンピュータ、受信機、伝送器、アプリケーション、データ記憶媒体、プロセッサ、メモリコンポーネント、個人用通信デバイス、ソフトウェア、および携帯電話から本質的に成る群から選択される少なくとも1つの要素を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記摂取型事象マーカデータの少なくとも一部分を生成すること、および該摂取型事象マーカデータの少なくとも一部分を伝送することのうちの少なくとも1つを行う、摂取型事象マーカデータソースをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記摂取型事象マーカデータソースは、摂取型事象マーカデータソースデバイス、製品、事象、患者特有のパラメータ、摂取型事象マーカデータアルゴリズム、および記憶レポジトリから本質的に成る群から選択される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記摂取型事象マーカデータ、前記ハブ、および該摂取型事象マーカデータシステムのうちの少なくとも1つのうちの少なくとも1つに関連付けられる、少なくとも1つの商用システムをさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記商用システムは、ヘルスケアシステム、薬局システム、製薬システム、大学システム、金融取引システム、医師システム、家族介護者システム、ウェブコミュニティ、規制機関システム、および卸売業者/小売業者システムから本質的に成る群から選択される、少なくとも1つの要素を含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
ハブを介して、摂取型事象マーカデータを受信することと、
該ハブを介して、該摂取型事象マーカデータの少なくとも一部分を、少なくとも1つの摂取型事象マーカデータシステムに伝達することと
を含む、方法。
【請求項18】
前記摂取型事象マーカデータは、摂取事象についての情報を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記摂取型事象マーカデータは、摂取事象に対する応答についての情報を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
機械によって実行されると、該機械に請求項17に記載の方法を実施させる、一式の命令を具現化する機械可読媒体の形態である、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
命令を有する記憶媒体であって、該命令は、コンピューティングプラットフォームによって実行されると、摂取型事象マーカフレームワークを介して、摂取型事象マーカデータを伝達する方法の実行をもたらし、
ハブを介して、該摂取型事象マーカデータを受信することと、
該ハブを介して、該摂取型事象マーカデータの少なくとも一部分を、少なくとも1つの摂取型事象マーカデータシステムに伝達することと
を含む、記憶媒体を備える、物品。
【請求項22】
前記摂取型事象マーカデータは、摂取事象についての情報を含む、請求項21に記載の物品。
【請求項23】
前記摂取型事象マーカデータは、摂取事象に対する応答についての情報を含む、請求項21に記載の物品。
【請求項24】
ハブを介して、摂取型事象マーカデータを受信するための受信モジュールと、
該ハブを介して、該摂取型事象マーカデータの少なくとも一部分を、少なくとも1つの摂取型事象マーカデータシステムに伝達するための通信モジュールと
を備える、システム。
【請求項25】
前記摂取型事象マーカデータは、摂取事象についての情報を含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記摂取型事象マーカデータは、摂取事象に対する応答についての情報を含む、請求項25に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2011−527802(P2011−527802A)
【公表日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517494(P2011−517494)
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際出願番号】PCT/US2009/049618
【国際公開番号】WO2010/005877
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(505222679)プロテウス バイオメディカル インコーポレイテッド (65)
【Fターム(参考)】