説明

摂食行動の修正

【課題】対象におけるカロリー摂取、食物摂取、および食欲を低下させる方法が開示される。
【解決手段】方法は、PYYまたはそのアゴニストと、GLP−1またはそのアゴニストとを同時にまたは逐次に、対象に末梢的に投与し、それによって、対象のカロリー摂取を低下させることを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療効果量のPYYまたはそのアゴニストと、治療効果量のGLP−1またはそのアゴニストとを対象に末梢的に投与することを含むことを特徴とする、対象におけるカロリー摂取を低下させる方法、対象における食欲を低下させる方法、対象における食物摂取を低下させる方法、対象における体重の制御または処置のための方法、または、対象における肥満の低減または防止のための方法。
【請求項2】
治療効果量のPYYまたはそのアゴニストと、治療効果量のGLP−1またはそのアゴニストとを対象に末梢的に投与することを含むことを特徴とする、対象における体重増加を防止および低減する方法、対象における体重減少を誘発および促進する方法、または、体格指数により測定される対象における肥満を低減する方法。
【請求項3】
治療効果量のPYYまたはそのアゴニストと、治療効果量のGLP−1またはそのアゴニストとを対象に末梢的に投与することを含むことを特徴とする、対象における食欲、飽満、および空腹のいずれか1つまたは複数を制御する方法。
【請求項4】
治療効果量のPYYまたはそのアゴニストと、治療効果量のGLP−1またはそのアゴニストとを対象に末梢的に投与することを含むことを特徴とする、請求項3記載の、対象における飽満と飽満の感覚の一方または両方を誘発、増加、増強、または促進する方法。
【請求項5】
治療効果量のPYYまたはそのアゴニストと、治療効果量のGLP−1またはそのアゴニストとを対象に末梢的に投与することを含むことを特徴とする、請求項3記載の、対象における空腹または空腹の感覚を低減、阻害、または抑制する方法。
【請求項6】
治療効果量のPYYまたはそのアゴニストと、治療効果量のGLP−1またはそのアゴニストとを対象に末梢的に投与することを含むことを特徴とする、対象における所望の体重、所望の体格指数、および所望の容姿のうちの少なくとも1つと、良好な健康とを維持する方法。
【請求項7】
治療効果量のPYYまたはそのアゴニストと、治療効果量のGLP−1またはそのアゴニストとを対象に末梢的に投与することを含むことを特徴とする、対象における脂質プロフィールを改善する方法。
【請求項8】
治療効果量のPYYまたはそのアゴニストと、治療効果量のGLP−1またはそのアゴニストとを対象に末梢的に投与することを含むことを特徴とする、栄養分の有効性を低減することにより軽減できる状態または障害を軽減する方法。
【請求項9】
前記PYYまたはそのアゴニストと、GLP−1またはそのアゴニストとは、同時にまたは逐次に投与されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法。
【請求項10】
前記PYYとGLP−1とは、異なる経路を介して投与されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項11】
前記対象は、太りすぎであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
前記対象は、肥満であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の方法。
【請求項13】
前記対象は、糖尿病であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の方法。
【請求項14】
末梢投与は、皮下、静脈内、筋肉内、鼻腔内、経皮、または舌下投与を含むことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の方法。
【請求項15】
PYYまたはそのアゴニストを末梢的に投与することは、対象の体重1キログラム当たり約45から約135pmolを投与することを含むことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の方法。
【請求項16】
PYYまたはそのアゴニストを末梢的に投与することは、対象の体重1キログラム当たり約72pmolを投与することを含むことを特徴とする請求項15記載の方法。
【請求項17】
PYYまたはそのアゴニストを末梢的に投与することは、食事の少なくとも30分間前に、対象の体重1キログラム当たり約45から約135pmolを投与することを含むことを特徴とする請求項15記載の方法。
【請求項18】
前記治療効果量のPYYまたはそのアゴニストを末梢的に投与することは、複数の投与量において、PYYまたはそのアゴニストを対象に投与することを含み、複数の投与量における各投与量は、食事の少なくとも約30分間前における、体重1キログラム当たり約0.5から約135pmolの投与を含むことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の方法。
【請求項19】
前記PYYまたはそのアゴニストは、少なくとも約2時間の継続時間、カロリー摂取を低下させるのに十分な量で投与されることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1つに記載の方法。
【請求項20】
前記PYYまたはそのアゴニストは、約2から12時間の継続時間、カロリー摂取を低下させるのに十分な量で投与されることを特徴とする請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記PYYまたはそのアゴニストは、対象の体重1kg当たり0.1nmol以上の投与量で、例えば、体重1kg当たり、0.2nmol以上、例えば0.4nmol以上、例えば0.6nmol以上、例えば0.8nmol以上、例えば1.0nmol以上、例えば1.2nmol以上、例えば1.4nmol以上、例えば1.6nmol以上、例えば1.8nmol以上、例えば2.0nmol以上、例えば2.2nmol以上、例えば2.4nmol以上、例えば2.6nmol以上、例えば2.8nmol、例えば3.0nmol以上、例えば3.2nmol以下の量で、末梢的に投与されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の方法。
【請求項22】
前記PYYまたはそのアゴニストと、GLP−1またはそのアゴニストとの一方または両方は、体重1kg当たり3.0nmol以下の量で、例えば、体重1kg当たり、2.8nmol以下、例えば2.6nmol以下、例えば2.4nmol以下、例えば2.2nmol以下、例えば2.0nmol以下、例えば1.8nmol以下、例えば1.4nmol以下、例えば1.2nmol以下、例えば1.0nmol以下、例えば0.8nmol以下、例えば0.6nmol以下、例えば0.4nmol以下、例えば0.2nmol以下の量で、末梢的に投与されることを特徴とする請求項1〜14または請求項21のいずれか1つに記載の方法。
【請求項23】
前記GLP−1またはそのアゴニストは、対象の体重1kg当たり0.1nmol以上の投与量で、例えば、体重1kg当たり、0.2nmol以上、例えば0.4nmol以上、例えば0.6nmol以上、例えば0.8nmol以上、例えば1.0nmol以上、例えば1.2nmol以上、例えば1.4nmol以上、例えば1.6nmol以上、例えば1.8nmol以上、例えば2.0nmol以上、例えば2.2nmol以上、例えば2.4nmol以上、例えば2.6nmol以上、例えば2.8nmol、例えば3.0 nmol以上、例えば3.2nmol以下の量で、末梢的に投与されることを特徴とする請求項1〜14、21、および22のいずれか1つに記載の方法。
【請求項24】
前記GLP−1またはそのアゴニストは、体重1kg当たり3.0nmol以下の量で、例えば、体重1kg当たり、2.8nmol以下、例えば2.6nmol以下、例えば2.4nmol以下、例えば2.2nmol以下、例えば2.0nmol以下、例えば1.8nmol以下、例えば1.4nmol以下、例えば1.2nmol以下、例えば1.0nmol以下、例えば0.8nmol以下、例えば0.6nmol以下、例えば0.4nmol以下、例えば0.2nmol以下の量で、末梢的に投与されることを特徴とする請求項1〜14、および21〜23のいずれか1つに記載の方法。
【請求項25】
前記PYYアゴニストは、Y2受容体に特異的に結合する分子を含むことを特徴とする請求項1〜24のいずれか1つに記載の方法。
【請求項26】
前記PYYアゴニストは、化合物と接触される弓状核の切片内においてc−fosの発現を増加させることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項27】
前記PYYアゴニストは、神経ペプチドYニューロンに特異的に結合し、神経ペプチドYニューロンの活性を阻害することを特徴とする請求項1〜24のいずれか1つに記載の方法。
【請求項28】
前記PYYアゴニストは、神経ペプチドYニューロンの活動電位興奮率を低下させることを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記神経ペプチドYニューロンは、プロオピオメラノコルチンニューロンとシナプスを形成し、PYYアゴニストの神経ペプチドYニューロンへの結合によって、プロオピオメラノコルチンニューロンの活性が増加されることを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項30】
神経ペプチドYニューロンの活性の低下によって、プロオピオメラノコルチンニューロン上の活動電位興奮が増加されることを特徴とする請求項27記載の方法。
【請求項31】
前記GLP−1アゴニストは、エクセンジン−4、またはGLP−1アゴニストであるその誘導体であることを特徴とする請求項1〜30のいずれか1つに記載の方法。
【請求項32】
治療効果量のアンフェプラモン(ジエチルプロピオン)、フェンテルミン、マジンドール、フェニルプロパノールアミン、フェンフルラミン、デキスフェンフルラミン、またはフルオキセチンを投与することをさらに含むことを特徴とする請求項1〜31のいずれか1つに記載の方法。
【請求項33】
前記対象は、ヒトであることを特徴とする請求項1〜32のいずれか1つに記載の方法。
【請求項34】
請求項1から33のいずれか1つに記載された方法における使用のための1つまたは複数の医薬を製造するためのPYYまたはそのアゴニストと、GLP−1またはそのアゴニストとの使用。
【請求項35】
対象におけるカロリー摂取を低下させる方法、対象における食欲を低下させる方法、対象における食物摂取を低下させる方法、対象における体重の制御または処置のための方法、または、対象における肥満の低減または防止のための方法における、GLP−1またはそのアゴニストと組み合わせた、使用のための医薬の製造におけるPYYまたはそのアゴニストの使用。
【請求項36】
対象における体重増加を防止および低減する方法、対象における体重減少を誘発および促進する方法、または、体格指数により測定される対象における肥満を低減する方法における、GLP−1またはそのアゴニストと組み合わせた、使用のための医薬の製造におけるPYYまたはそのアゴニストの使用。
【請求項37】
対象における食欲、飽満、および空腹のいずれか1つまたは複数を制御する方法における、GLP−1またはそのアゴニストと組み合わせた、使用のための医薬の製造におけるPYYまたはそのアゴニストの使用。
【請求項38】
対象における飽満と飽満の感覚の一方または両方を誘発、増加、増強、または促進する方法における、GLP−1またはそのアゴニストと組み合わせた、使用のための医薬の製造におけるPYYまたはそのアゴニストの使用。
【請求項39】
対象における空腹または空腹の感覚を低減、阻害、または抑制する方法における、GLP−1またはそのアゴニストと組み合わせた、使用のための医薬の製造におけるPYYまたはそのアゴニストの使用。
【請求項40】
対象における所望の体重、所望の体格指数、および所望の容姿のうちの少なくとも1つと、良好な健康とを維持する方法における、GLP−1またはそのアゴニストと組み合わせた、使用のための医薬の製造におけるPYYまたはそのアゴニストの使用。
【請求項41】
対象における脂質プロフィールを改善する方法における、GLP−1またはそのアゴニストと組み合わせた、使用のための医薬の製造におけるPYYまたはそのアゴニストの使用。
【請求項42】
栄養分の有効性を低減することにより軽減できる状態または障害を軽減する方法における、GLP−1またはそのアゴニストと組み合わせた、使用のための医薬の製造におけるPYYまたはそのアゴニストの使用。
【請求項43】
前記PYYまたはそのアゴニストと、GLP−1またはそのアゴニストとは、同時に、またはいずれかの順序で逐次に投与されることを特徴とする請求項31〜41のいずれか1つに記載の使用。
【請求項44】
製薬上適した担体と混合または組み合わせた、PYYおよびそのアゴニストと、GLP−1またはそのアゴニストとを含むことを特徴とする製薬組成物。
【請求項45】
皮下投与に適した形態で、製薬上適した担体と混合した、PYYおよびそのアゴニストを含むことを特徴とする製薬組成物。
【請求項46】
10nmol以上、例えば20nmol以上、例えば30nmol以上、例えば40nmol以上のPYYまたはそのアゴニストを含むことを特徴とする請求項45記載の製薬組成物。
【請求項47】
20から60nmol、例えば35から45nmolのPYYまたはそのアゴニストを含むことを特徴とする請求項46記載の製薬組成物。
【請求項48】
体重1kg当たり3.0nmol以下の量で、例えば、体重1kg当たり、2.8nmol以下、例えば2.6nmol以下、例えば2.4nmol以下、例えば2.2nmol以下、例えば2.0nmol以下、例えば1.8nmol以下、例えば1.4nmol以下、例えば1.2nmol以下、例えば1.0nmol以下、例えば0.8nmol以下、例えば0.6nmol以下、例えば0.4nmol以下、例えば0.2nmol以下の量で、末梢投与に適した量で、PYYまたはそのアゴニストからを含むことを特徴とする請求項45記載の製薬組成物。
【請求項49】
対象の体重1kg当たり0.1nmol以上の量で、例えば、体重1kg当たり、0.2nmol以上、例えば0.4nmol以上、例えば0.6nmol以上、例えば0.8nmol以上、例えば1.0nmol以上、例えば1.2nmol以上、例えば1.4nmol以上、例えば1.6nmol以上、例えば1.8nmol以上、例えば2.0nmol以上、例えば2.2nmol以上、例えば2.4nmol以上、例えば2.6nmol以上、例えば2.8nmol、例えば3.0nmol以上、例えば3.2nmol以下の量で、末梢投与に適した量で、PYYまたはそのアゴニストからを含むことを特徴とする請求項45記載の製薬組成物。
【請求項50】
単一の投与量の形態であることを特徴とする請求項48または49記載の製薬組成物。
【請求項51】
10nmol以上の投与量で、例えば、20nmol以上、例えば30nmol以上、例えば40nmol以上の量で、PYYまたはそのアゴニストを前記方法の対象に皮下投与することを含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の方法。
【請求項52】
20から60nmol、例えば35から45nmolのPYYまたはそのアゴニストが投与されることを特徴とする請求項51記載の方法。
【請求項53】
請求項1〜8のいずれか1つに記載された方法による対象の処置のために対象に皮下投与をするための組成物を製造するためのPYYまたはそのアゴニストの使用。
【請求項54】
前記処置は、10nmol以上の投与量で、例えば20nmol以上、例えば30nmol以上、例えば40nmol以上の量で、PYYまたはそのアゴニストを対象に皮下投与することを含むことを特徴とする請求項53記載の使用。
【請求項55】
前記処置は、20から60nmol、例えば35から45nmolの投与量で、PYYまたはそのアゴニストを対象に皮下投与することを含むことを特徴とする請求項54記載の使用。
【請求項56】
前記PYYまたはそのアゴニストは、対象の体重1kg当たり0.1nmol以上の投与量で、例えば、体重1kg当たり、0.2nmol以上、例えば0.4nmol以上、例えば0.6nmol以上、例えば0.8nmol以上、例えば1.0nmole以上、例えば1.2nmol以上、例えば1.4nmol以上、例えば1.6nmol以上、例えば1.8nmol以上、例えば2.0nmol以上、例えば2.2nmol以上、例えば2.4nmol以上、例えば2.6nmol以上、例えば2.8nmol、例えば3.0nmol以上、例えば3.2nmol以下の量で、末梢的に投与されることを特徴とする請求項53記載の方法。
【請求項57】
前記PYYまたはそのアゴニストは、体重1kg当たり3.0nmol以下の量で、例えば、体重1kg当たり、2.8nmol以下、例えば2.6nmol以下、例えば2.4nmol以下、例えば2.2nmol以下、例えば2.0nmol以下、例えば1.8nmol以下、例えば1.4nmol以下、例えば1.2nmol以下、例えば1.0nmol以下、例えば0.8nmol以下、例えば0.6nmol以下、例えば0.4nmol以下、例えば0.2nmol以下の量で、末梢的に投与されることを特徴とする請求項53または請求項56記載の使用。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図1d】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図3f】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図4e】
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【図4f】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図8a】
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【図8b】
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【図8c】
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【図8d】
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【図8e】
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【図9a】
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【図9b】
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【図9c】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−292835(P2009−292835A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−193064(P2009−193064)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【分割の表示】特願2003−557592(P2003−557592)の分割
【原出願日】平成15年1月10日(2003.1.10)
【出願人】(599008621)インペリアル イノベーションズ リミテッド (25)
【出願人】(504115426)オレゴン ヘルス アンド サイエンス ユニバーシティー (2)
【Fターム(参考)】