説明

摺動によって組み立てられた二つのシェルを有するリフトエレメントを含みロープ区分にホイスト作業を行うためのホイストデバイス

【課題】機械式スキーリフト設備のロープ保守作業時にロープの損傷を少なくするリフト装置を提供する。
【解決手段】ロープ11に押し付けるように配置されるリフトエレメントを有し、他方でリフトエレメントを第1方向D1に移動させる手段を有する。リフトエレメント14は、第1方向D1に直交する第2方向に向けられた主軸線を有するスリーブによって形成され、スリーブはロープ11の周囲に配置されるように設計される。スリーブは移動手段と連結する上シェル142と、ロープ11の下側に押し付けられるように設計された支持ディッシュを有する下シェル141と、固定手段20とを含み、二つのシェル141、142は第2方向D2に摺動することによって組み立てる相補的ガイドエレメントを含み、固定手段20は組み立て後二つのシェル141、142間の摺動を不可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械式スキーリフト設備用のロープの一区分にホイスト作業を行うための(持ち上げるための)ホイストデバイスにおいて、一方では、ロープに押し付けられた状態で配置されるように設計されたリフトエレメントを有し、他方ではリフトエレメントを第1方向に移動するための手段を有するホイストデバイス関する。
【技術の状況】
【0002】
閉ループに沿って移動する乗り物で人員を輸送するための機械式スキーリフト設備では、乗車ステーションと降車ステーションとの間の中間タワーによって支持されたシーブアッセンブリによって案内される移動自在の牽引ロープ、あるいは、シューによって支持された支持体に載置された固定支持ロープを使用することが知られている。
【0003】
これらの様々な種類のロープの保守作業を行うため、多くの場合、シーブ及び支持体の近くのロープ区分を持ち上げる必要がある。ロープ区分を持ち上げるための知られている方法は、何らかの機器を使用する。こうした機器は、実施が実際的でなく、場合によっては複雑であるとともに煩わしく、また、容易に、手早く、そして完全に安全に適用するのが困難である。ロープリフトエレメントでは、ホイスト作業中にロープを損傷することが頻繁に生じる。
【0004】
例えば、ホイスト作業は、多くの場合、ロープ区分の周囲に閉ループをなして配置されたクランプストラップによって行われる。下側の部分がロープの下に押し付けられ、上側の部分が固定アンカーデバイス上で閉鎖され、その結果、ストラップを締め付けることによって上下の部分を互いに向かって移動し、ロープを持ち上げる。リフトエレメントは、ストラップの下部分によって形成される。ストラップの幅が小さいため、このようなリフトエレメントは、ロープを局所的に潰してしまいがちである。
【発明の目的】
【0005】
本発明の目的は、従来技術の欠点を緩和する、機械式スキーリフト設備用のロープクランプのホイストデバイスを提供することである。
【0006】
本発明によるデバイスは、
リフトエレメントは、前記第1方向に直交する第2方向に向けられた主軸線を有するスリーブによって形成され、前記スリーブは、前記区分の周囲に配置されるように設計され、
前記スリーブは、
前記移動させるための手段と連結された連結手段を有する上シェルと、
前記区分の下側に押し付けられるようにして配置されるように設計された支持ディッシュ(支持へこみ、支持凹部)を有する下シェルと、
固定手段と、を含み、
前記二つのシェルは、前記第2方向に摺動することによって組み立てるための相補的ガイドエレメントを含み、
前記固定手段は、組み立て後、前記二つのシェル間の摺動を不可能にする
ことによって顕著である。
【0007】
スリーブ形態のこのようなリフトエレメントは、使用中のロープの方向と対応する第2方向でスリーブが細長いためにホイスト作業中にロープが損傷する危険を減少する。リフトエレメントのこの構造的特徴は、実際に、ホイスト作業が行われるロープ区分に及ぼされる局所的圧力を低減することができる。二つのシェルを摺動させることによって形成されたアッセンブリによって得られたスリーブは特に簡単であり、実際的であり、現場で使用することができる。持ち上げられる(ホイスト作業を行われる)ロープの重量は、全体が、このロープが載置された下シェルから、ガイド部品のレベルにおいて、移動手段によって移動させられる上シェルに伝達され、安全性を向上する。固定手段に割り当てられた唯一の機能は、シェル間の相対的摺動の可能性をなくすことである。
【0008】
好ましい実施の形態によれば、支持ディッシュは、上シェルとは反対の側に湾曲した溝を形成する。このような支持ディッシュにより、ホイスト作業中、ホイスト作業を行われる(持ち上げられる)区分と支持ディッシュとの間での接触圧力を実質的に均等に分配する。これにより、ロープが損傷する危険を更に制限する。例えば、溝は、持ち上げられるべき(ホイスト作業を行われるべき)ロープ区分の直径とほぼ等しい直径の円の弧によって形成された母線を有する回転面の一部分であってもよい。
【0009】
他の技術的特徴は、単独で使用してもよいし、組み合わせて使用してもよい。
−上シェルは、スリーブの主軸線の方向に延びる二つの平行な固定スロットを含み、これらのスロットは、摺動による組み立ての際に当該スロットと係合する下シェルの固定縁部と対応している。
−上シェルは、二つの平行な自由縁部を含むロープ区分の重なりディッシュ(重なりへこみ、重なり凹部)を含み、各自由縁部は、上シェルの全長に亘って固定スロットを有し、重なりディッシュ上に開口している。
−固定手段は、ねじを形成された本体を有する少なくとも一つのボルトによって形成され、ねじを形成された本体は、シェルのうちの一方のシェルを通過し、シェルのうちの他方のシェルにねじ込まれている(螺合している)。
−移動させるための手段(移動手段)は、連結手段によって上シェルに固定的に取り付けられた伝達エレメントを第1方向に直線的に移動させるピストンを有したジャッキを含む。
−伝達エレメントは、ねじが形成された自由端を有するロッドを含み、ロッドの自由端は、上シェルに設けられたタップ穴によって形成された連結手段にねじ込まれている(螺合している)。
【0010】
この他の利点及び特徴は、非限定的に例示する目的で与えられた本発明の特定の実施の形態の以下の説明を添付図面を参照して読むことにより、更に明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1乃至図4を参照すると、機械式スキーリフト設備に用いられるロープ区分のホイストデバイス(持ち上げ装置、持ち上げデバイス)10の一例が、機械式スキーリフト設備の固定支持ロープ11を持ち上げる用途で示してある。休止時には、ロープ11は、重力により、設備のシュー13に設けられた支持体12上に載っている。
【0012】
図示の例では、ホイストデバイス10は、ロープ11を支持体12から解放するため、ロープ11に押し付けられるような配置で設計されたリフトエレメント(持ち上げエレメント)14を含んでいる。リフトエレメント14は、主として、ホイスト作業を行う場合(持ち上げる場合、上昇させる場合)にロープ11の長さ方向のある区分を支持するように設計された下シェル(底部シェル)141と、ホイスト作業を行われるロープ11の区分と重なるように設計された上シェル142と、を含んでいる。これらを以下に更に詳細に説明する。デバイス10は、更に、ホイスト作業を行うため、シュー13に押し付けられるように設計された支承区分15を含んでおり、この目的のため、支承区分15は、主として、二つのフート151a,151bを含んでいる。これらのフートは、各々、シュー13に載置されている。各フート151a,151bは、矩形フレームの形状を呈し、他方のフート151a,151bと平行に配置される。フート151a,151bの下縁部は、シュー13と接触するように設計されているのに対し、その上縁部は、フート151a,151bの主平面に対して垂直に配置されたプレート152を支持している。このプレート152は、任意の固定手段、例えば溶接によって、フート151a,151bにしっかりと固定されている。この固定手段を溶接ビード153a,153bで示している。
【0013】
リフトエレメント14は、例えば液圧式の又は空気圧式のジャッキ16によって支承構造15に連結されている。このジャッキ16は、主として、円筒形本体161と、この本体161に、デバイス10の第1方向D1に並進するように取り付けられたピストン162と、このピストン162に固定的に取り付けられた伝達エレメント163と、を含んでいる。円筒形本体161は、方向D1がプレート152の主平面に対して垂直であるように、その下端が、プレート152のフート151a,151bとは反対の側に固定されている。伝達エレメント163は、方向D1に向けて配置されたシース1632を含んでいる。このシースの外面はピストン162にしっかりと取り付けられており、また、その内側を通って固定的に取り付けられたロッド1631が延びている。ロッドは、シース1632の二つの端部から延び出ている。したがって、ロッド1631は、下自由端及び上自由端を有し、これらは両方ともシース1632の外側に配置されている。ロッド1631は、本体161の下端から突出しており、プレート152の中央開口部1521を通って延びている。ロッド1631の下自由端にはねじが形成されており(ねじ山が設けられており)、リフトエレメント14の上シェル142に形成されたタップ穴1421にねじ込まれている。これにより、プレート152の下かつフート151a,151b間で、リフトエレメント14を固定している。ロッド1631の上自由端にもねじが形成されており(ねじ山が設けられており)、シース1632に対するロッドの並進移動においてロッド1631用の軸線方向へのストップ部材として作用する少なくとも一つのナット1633を受け入れる。これによって、ロープ11、リフトエレメント14及びロッド1631に加わった重力により、ナット1633をシース1632の上端に押し付けられた状態に保持し、ロッド1631がシース1632にこのように固定的に取り付けられる。図示の例では、シース1632及びロッド1631の上端は、本体161の上端から突出しており、ナット1633が確実に本体161の外に位置決めされるようにし、これによって、手作業によるアクセスを可能にしている。第1ナットに対して第2ナット1633を追加し、ロックナットを形成してもよい。
【0014】
外部供給ユニット(図示せず)によるピストン16の供給を適当に管理することによって、ピストン162は、伝達エレメント163及びリフトエレメント14を一緒に直線的に方向D1に移動させることができる。外部ユニットは、本体161内のピストン162によって軸線方向に区分けされた二つのチャンバのうちの少なくとも一方への、流体(ジャッキ16の種類に応じて空気又はオイル)の供給を調節する。図示された例では、ジャッキ16は単働式であり、二つのチャンバのうちの一方だけを圧縮チャンバ17として使用しているが、反対側のチャンバ内に配置された戻しばね18により、ジャッキ16をピストン162に関する元の位置に戻す。外部ユニットから圧縮チャンバ17の内部への加圧流体の移送及びその流出は、供給手段19を介して連続的に行われる。
【0015】
これによって、外部ユニットと関連したジャッキ16は、リフトエレメント14を方向D1に移動させるための手段(移動手段)を構成し、タップ穴1421は、移動手段、特にはロッド1631の下端における移動手段への、連結手段を形成する。本発明によれば、リフトエレメント14は、主回転軸線が第1方向D1に対して垂直な第2方向D2に配向された全体に円筒形形状のスリーブによって形成されている。上文中に説明したように、スリーブは、下シェル141及び上シェル142を含んでいる。第2方向D2がロープ11の長さ方向と一致するとともに第1方向D1が少なくとも一つの垂直方向成分を持つロープ11の半径方向と対応するようにして、ホイストデバイス10がホイスト作業を行われるロープ11の一区分の周囲に位置決めされるように、スリーブは設計されている。ホイストデバイス10のこのような配置では、移動を行うための手段により、リフトエレメント14が、スリーブがロープ11の区分を取り囲んでいるが未だ支持体12に載った下位置(図1参照)と、ロープ11の区分が支持体12から離れた上位置(図2参照)と、の間で選択的に移動させられ得る。一つの位置から他の位置へのリフトエレメント14の移動は、方向D1に沿って直線的に行われる。
【0016】
更に詳細には、下シェル141は、下位置から上位置への移動中に加えられるホイスト力を伝達するため、ホイストデバイス10によってホイスト作業を行われるロープ11の区分の下に押圧状態で位置決めされるように設計された支持ディッシュ(支持する皿状のへこみ(凹部)、support dish)1411を含んでいる。図4に示すように、支持ディッシュ1411は、上シェル142とは反対の側に湾曲した溝を形成され、ホイスト作業中、ホイスト作業を行われるロープの区分と支持ディッシュ1411との間での接触圧力を実質的に均等に分配する。非限定的な特定の実施の形態では、溝は、ホイスト作業を行われるべき区分の直径とほぼ等しい直径の円弧によって形成された母線(generating line)を有する回転面(surface of revolution)の一部分である。回転面の軸線と母線とを離間させる半径は、図4で参照符号Rを付されており、その値は、ほぼ400mmと等しい。方向D2における溝の端部には、上シェル142とは反対の側に面取り部が設けられている。
【0017】
図示された実施の形態では、下シェル141は全体にチューブ状形状であり、半円筒形の外面を有し、その内部が上述の支持ディッシュ1411によって形成されている。したがって、下シェル141の外面は、方向D2に差し向けられた、上シェル142と係合することができるように設計された二つの平行な自由縁部1412a、1412bを含んでいる。各縁部1412a、1412bは、この目的のため、下シェル141の全長に亘って、方向D2にスロット1413a、1413bを備えている。各スロット1413a、1413bは矩形断面を有し、下シェル141の半径方向外側に向けて開口している。各スロット1413a、1413bは、対応する縁部1412a、1412bの端部1414a、1414bを備えた固定縁部1415a、1415bを形成している。各固定縁部1415a、1415bは、下シェル141の方向D2に全長に亘って突出したプロチュバランス(突起部、隆起部、protuberance)を形成している。
【0018】
上シェル142は、一つの位置から他の位置へのリフトエレメント14の移動中、ホイスト作業を行われるべきロープ11の区分と重なり、このロープ区分を支持ディッシュ1411の内側に固定するディッシュ(凹部、へこみ)1422を含んでいる。上シェル142は、半円筒形の外面を持つ全体にチューブ状形状を有し、その内側が重なりディッシュ(重ね合わされるへこみ、重ね合わされる凹部)1422を形成する。この重なりディッシュもまた、半円筒形である。したがって、上シェル142の重なりディッシュ1422は、方向D2に配向された二つの平行な自由縁部1423a、1423bを有している。これらの自由縁部は、下シェル142と係合することができるように設計されている。各自由縁部1423a、1423bは、方向D2に配向された固定スロット1424a、1424bを上シェル142の全長に亘って備えている。これらの固定スロットは、重なりディッシュ1422上に開口している。
【0019】
以上から、上シェル142は、第2方向D2と一致するスリーブの主軸線の方向に配向された二つの平行な固定スロット1424a、1424bを有している。これらのスロット内に、下シェル141の対応する固定縁部1415a、1415bが係合することができ、第2方向D2に摺動することによって、二つのシェル141、142の組み立てを行うことができる。かくして、二つのシェル141、142は、摺動によってこのような組み立てを行うための相補的ガイドエレメントを有している。ガイドエレメントは、固定スロット1424a、1424b、及び、固定縁部1415a、1415bによって形成される。
【0020】
このような摺動による組み立て中および組み立て後、上シェル142の重なりディッシュ1422の自由縁部1423a、1423bの各々は、下シェル141の外面の対応する自由縁部1412a、1412bと重なる。それにも関わらず、固定スロットが上シェル142の外面によって支持され、固定縁部が支持ディッシュから突出するように配置された逆の態様を考えることができる。このような変形例では、下シェルの支持ディッシュの自由縁部は、各々、上シェル142の外面の対応する自由縁部と重なる。更に一般的には、本発明の範囲から逸脱することなく、シェル141及び142を方向D2で互いに摺動することによって組み立てを行う任意の種類の相補的ガイドエレメントを考えることができる。
【0021】
ガイドエレメントの変形例では、各固定縁部1415a、1415bが、関連した固定スロット1424a、1424bの壁部によって形成される支持面と接触するようになる支承面を形成する。このような構成により、ホイスト作業が行われるロープ11の全重量を、ガイドエレメントのみを介して移動させるための手段によって移動される上シェル142に伝達することができる。更に、支承面及び支持面が、あり溝型アッセンブリ(あり継ぎ式のアッセンブリ、ありほぞで継ぐ形式のアッセンブリ)を形成し、力を下シェル141から上シェル142に伝達することによって二つのシェルを自動的にクランプし、厄介なその分離の危険をなくすという利点を提供する、相補的ガイドエレメントを考えることができる。
【0022】
最後に、ホイストデバイス10は、下シェル141を摺動によって組み立てた後、上シェル142及び下シェル141の二つのシェル間で摺動が起らないようにする固定手段を含んでいる。図示の変形例では、四本のボルト20によって固定手段が形成されている。各ボルトのねじが形成された(ねじ山が設けられた)本体201を、方向D1に配置された上シェル142の通路1425に通した後、下シェル141に設けられた、組み立て後に通路1425と整合するタップ穴1416にねじ込む。各ボルト20の支承へッド202は、上シェル142の外面に設けられた座繰り穴1426に受け入れられ、この座繰り穴1426の底部に押し付けられる。しかしながら、本発明の範囲から逸脱することなく、下シェル141に通路を形成し、タップ穴を上シェル142に形成してもよい。更に、通路(及びしたがってボルト20)の空間的配向は、任意の方向であってもよい。ボルト20の数は、変化させてもよく、一本よりも多くてもよいし、一本と等しくてもよい。更に一般的には、例えばラチェットシステム等の任意の適当な固定手段を考えることができる。
【0023】
移動させるための手段は、上文中に説明したホイストデバイス10の例ではジャッキ16を含んでいる。けれども、ジャッキ16の代りに任意のこの他の種類の移動手段を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、本発明によるホイストデバイスの一例を、リフトエレメントの下位置で示す図である。
【図2】図2は、本発明によるホイストデバイスの一例を、リフトエレメントの上位置で示す図である。
【図3】図3は、図2の細部Aの拡大図である。
【図4】図4は、底部シェルの第2方向での断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械式スキーリフト設備用のロープ(11)の一区分のホイストデバイス(10)であって、
一方で、前記ロープ(11)に押し付けられるようにして配置されるように設計されたリフトエレメント(14)を有し、他方で、前記リフトエレメント(14)を第1方向(D1)に移動させるための手段を有し、
前記リフトエレメント(14)は、前記第1方向(D1)に直交する第2方向(D2)に向けられた主軸線を有するスリーブによって形成され、前記スリーブは、前記区分の周囲に配置されるように設計され、
前記スリーブは、
前記移動させるための手段と連結する連結手段(1421)を有した上シェル(142)と、
前記区分の下側に押し付けられるようにして配置されるように設計された支持ディッシュ(1411)を有した下シェル(141)と、
固定手段(20)と、を含み、
前記二つのシェル(141、142)は、前記第2方向(D2)に摺動することによる組み立てのための相補的ガイドエレメント(1415a、1415b、1424a、1424b)を含み、
前記固定手段は、組み立て後、前記二つのシェル(141、142)間の摺動を不可能にする
ことを特徴とするデバイス。
【請求項2】
前記支持ディッシュ(1411)は、前記上シェル(142)とは反対の側に湾曲した溝を形成する
ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記溝は、持ち上げられるべきロープ区分とほぼ等しい直径の円の弧によって形成された母線を有する回転面の一部分である
ことを特徴とする請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記上シェル(142)は、前記スリーブの前記主軸線の方向に向けられた二つの平行な固定スロット(1424a、1424b)を含み、
これらのスロットは、摺動による組み立ての際に当該スロットと係合する前記下シェル(141)の固定縁部(1415a、1415b)と対応している
ことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項5】
前記上シェル(142)は、二つの平行な自由縁部(1423a、1423b)を含む前記ロープ区分の重なりディッシュ(1422)を含み、
各自由縁部は、前記上シェル(142)の全長に亘って固定スロット(1424a、1424b)を有し、前記重なりディッシュ(1422)上に開口している
ことを特徴とする請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記固定手段(20)は、ねじを形成された本体(201)を有する少なくとも一つのボルト(20)によって形成され、
前記ねじを形成された本体は、前記シェル(141、142)のうちの一方のシェル(142)を通過し、前記シェル(141、142)のうちの他方のシェル(141)にねじ込まれている
ことを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記移動させるための手段は、前記連結手段(1421)によって前記上シェル(142)に固定的に取り付けられた伝達エレメント(163)を前記第1方向(D1)に直線的に移動させるピストン(162)を有したジャッキ(16)を含む
ことを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記伝達エレメント(163)は、ねじが形成された自由端を有するロッド(1631)を含み、
前記ロッドの自由端は、前記上シェル(142)に設けられたタップ穴(1421)によって形成された前記連結手段(1421)にねじ込まれている
ことを特徴とする請求項7記載のデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−179479(P2009−179479A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−14163(P2009−14163)
【出願日】平成21年1月26日(2009.1.26)
【出願人】(591108444)ポマガルスキー (16)
【氏名又は名称原語表記】POMAGALSKI