説明

摺洗具

【課題】接着、乾燥などの煩雑な工程を要することなく軟質部材を容易に固定できると共に、摺洗能力に優れた摺洗具を提供する。
【解決手段】本発明に係る摺洗具1は、第一植設基片11の外周面の一部に複数の繊維束12が植設されてなる第一摺洗部材2と、第二植設基片13の外周面の一部に複数の繊維束14が植設されてなる第二摺洗部材3と、第一植設基片11と第二植設基片13とを連結する連結手段4と、連結手段4によって互いに連結された第一摺洗部材2と第二摺洗部材3の間に配置された、軟質部材からなる第三摺洗部材5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鍋、瓶、コップ、ポット、水さし等の各種容器の内面等を摺洗するのに好適に用いられる摺洗具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の摺洗具としては、基板の片面に複数の繊維束からなるブラシ部材と共にスポンジを設けた構成のものが公知である(特許文献1参照)。このような構成を採用すると、スポンジにより摺洗時の泡立ちを良くすることができると共に泡持ちも良くなるので、摺洗能力に優れたものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】登録実用新案第3030815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の摺洗具では、スポンジを基板の片面に接着剤で固定しているので、使用を重ねているうちにスポンジがこの接着面から剥がれ易く、耐久性に劣るという問題があった。また、接着剤を用いた接合を行うものであるから、時間を要する乾燥工程が必要となり、生産性が悪いという問題もあった。
【0005】
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、接着、乾燥などの煩雑な工程を要することなく軟質部材を容易に固定できると共に、摺洗能力に優れた摺洗具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
【0007】
[1]第一植設基片の外周面の一部に複数の繊維束が植設されてなる第一摺洗部材と、
第二植設基片の外周面の一部に複数の繊維束が植設されてなる第二摺洗部材と、
前記第一植設基片と前記第二植設基片とを連結する連結手段と、
前記連結手段によって互いに連結された第一摺洗部材と前記第二摺洗部材の間に配置された、軟質部材からなる第三摺洗部材とを備えることを特徴とする摺洗具。
【0008】
[2]前記連結手段は、
前記第一植設基片に設けられた第一連結部と、
前記第二植設基片に設けられ、前記第一連結部と連結可能な第二連結部とを備え、
前記第一連結部と前記第二連結部とが連結された連結固定部の外周が中間部材で被覆されることによって前記第一植設基片と前記第二植設基片との連結固定状態が維持されている前項1に記載の摺洗具。
【0009】
[3]前記連結手段は、前記第一植設基片に設けられた一対の第一係合突起と、前記第二植設基片に設けられた一対の第二係合突起と、両端が開口した貫通孔が設けられた中間部材とを備え、
前記第一係合突起及び前記第二係合突起のうちのいずれか一方の一対の係合突起の先端部にそれぞれ内方に向けて内方突出係止片が突設され、他方の一対の係合突起の先端部にそれぞれ外方に向けて外方突出係止片が突設され、
前記内方突出係止片が設けられた係合突起の間に、前記外方突出係止片が設けられた係合突起が配置され、前記内方突出係止片と前記外方突出係止片とが互いに係合した状態の連結固定部の外周が前記中間部材で被覆されることによって前記第一植設基片と前記第二植設基片との連結固定状態が維持されている前項1に記載の摺洗具。
【0010】
[4]前記第三摺洗部材は、前記中間部材の外周を被覆する状態に配置されている前項2または3に記載の摺洗具。
【0011】
[5]前記中間部材に把柄の一端が取り付けられている前項2〜4のいずれか1項に記載の摺洗具。
【0012】
[6]前記第一植設基片は熱可塑性樹脂成形体からなり、前記第二植設基片は熱可塑性樹脂成形体からなり、
前記連結手段は、少なくとも両端部の外周面に凹凸部が設けられた棒状体を備え、
前記棒状体の加熱された一端部が前記第一植設基片に刺入されることによって該一端部と前記第一植設基片とが接合され、前記棒状体の加熱された他端部が前記第二植設基片に刺入されることによって該他端部と前記第二植設基片とが接合されて、前記第一植設基片と前記第二植設基片とが連結固定されている前項1に記載の摺洗具。
【0013】
[7]前記連結手段は、前記第一植設基片に設けられた第一突出部と、前記第二植設基片に設けられた第二突出部と、前記第一突出部および前記第二突出部を被覆し得る管状体とを備え、
前記第一突出部の外周面に第一係合凹部が設けられ、前記第二突出部の外周面に第二係合凹部が設けられ、
前記第一植設基片の第一突出部の先端と前記第二植設基片の第二突出部の先端とが突き合わせ状態に配置され、該相互突き合わせ状態の両突出部の外周が前記管状体で被覆され、該管状体の一端の少なくとも一部が前記第一突出部の第一係合凹部内に陥入され、前記管状体の他端の少なくとも一部が前記第二突出部の第二係合凹部内に陥入されて、前記第一植設基片と前記第二植設基片とが連結固定されている請求項1に記載の摺洗具。
【0014】
[8]前記第一植設基片及び前記第二植設基片の断面形状が、略真円形状である前項1〜7のいずれか1項に記載の摺洗具。
【0015】
[9]前記第一摺洗部材及び前記第二摺洗部材の外形形状が、略直方体形状である前項8に記載の摺洗具。
【0016】
[10]前記第一植設基片及び前記第二植設基片の断面形状が、略楕円形状である前項1〜7のいずれか1項に記載の摺洗具。
【0017】
[11]前記軟質部材として、保水性の軟質部材が用いられている前項1〜10のいずれか1項に記載の摺洗具。
【0018】
[12]前記保水性の軟質部材は、ゴムを含浸させたスポンジ、スポンジ又は布材からなる前項11に記載の摺洗具。
【0019】
[13]前記軟質部材として、非保水性の軟質部材が用いられている前項1〜10のいずれか1項に記載の摺洗具。
【0020】
[14]前記非保水性の軟質部材は、金属カールたわしからなる前項13に記載の摺洗具。
【発明の効果】
【0021】
[1]の発明では、連結手段によって互いに連結された第一摺洗部材と第二摺洗部材の間に軟質部材(第三摺洗部材)が配置された構成であるから、軟質部材を安定して固定できる。また、軟質部材の固定に際し、接着、乾燥などの煩雑な工程を要しないから、固定操作が非常に容易である。また、軟質部材(第三摺洗部材)を備えているから、摺洗時の泡立ち及び泡持ちが良い。また、ブラシ部材(第一摺洗部材及び第二摺洗部材)を備えているから、軟質部材では摺洗し難い汚れも摺洗除去することができる。
【0022】
[2]の発明では、第一連結部と第二連結部とが連結された連結固定部の外周が中間部材で被覆されることによって第一植設基片と第二植設基片との連結固定状態が(解除不能に)維持された構成であるから、第一摺洗部材と第二摺洗部材とが強固に連結固定されたものとなる。
【0023】
[3]の発明では、内方突出係止片が設けられた係合突起の間に、外方突出係止片が設けられた係合突起が配置され、内方突出係止片に外方突出係止片が互いに係合した状態の連結固定部の外周が中間部材で被覆されることによって第一植設基片と第二植設基片との連結固定状態が(解除不能に)維持された構成であるから、第一摺洗部材と第二摺洗部材とがより強固に連結固定されたものとなる。
【0024】
[4]の発明では、第三摺洗部材は、中間部材の外周を被覆する状態に配置されているから、連結固定部を被覆した中間部材が外観されないものとなり製品外観(デザイン等)がより良好なものになると共に、第三摺洗部材(軟質部材)をより安定状態に取付固定できるし、製造も容易化される。
【0025】
[5]の発明では、中間部材に把柄の一端が取り付けられているから、例えば、台所洗浄用、トイレ洗浄用として好適なものとなる。
【0026】
[6]の発明では、棒状体の加熱された一端部が熱可塑性樹脂製の第一植設基片に刺入されて該一端部と第一植設基片とが接合され、棒状体の加熱された他端部が熱可塑性樹脂製の第二植設基片に刺入されて該他端部と第二植設基片とが接合されているから、第一植設基片と第二植設基片とが強固に連結固定されたものとなる(第一摺洗部材と第二摺洗部材とが強固に連結固定されたものとなる)。
【0027】
[7]の発明では、第一植設基片の第一突出部の先端と第二植設基片の第二突出部の先端とが突き合わせ状態に配置され、該相互突き合わせ状態の両突出部の外周が管状体で被覆され、該管状体の一端の少なくとも一部が第一突出部の第一係合凹部内に陥入され、管状体の他端の少なくとも一部が第二突出部の第二係合凹部内に陥入されているから、第一植設基片と第二植設基片とが強固に連結固定されたものとなる(第一摺洗部材と第二摺洗部材とが強固に連結固定されたものとなる)。
【0028】
[8]の発明では、第一植設基片及び第二植設基片の断面形状が、略真円形状である構成であり、植設基片の断面形状が略楕円形状である場合には植毛機として5軸タイプのものが必要となるのに対し、植設基片の断面形状が略真円形状である場合には植毛機として3軸タイプのものを使用することができて製造が容易である。また、例えばブラシ毛をカットして第一摺洗部材及び第二摺洗部材を略直方体形状に構成する場合において、断面形状が略楕円形状である植設基片の場合にはカットの際に該植設基片の向きを管理しないとブラシ毛の短すぎる部分を生じてしまうが、断面形状が略真円形状である植設基片の場合にはカットの際の植設基片の向きの管理は不要となる(管理しなくともブラシ毛の短すぎる部分はできない)という利点がある。
【0029】
[9]の発明では、第一摺洗部材及び第二摺洗部材の外形形状が、略直方体形状であるから、コーナー等の隅部を十分に摺洗することができる。また、植設基片の断面形状が略真円形状であるから、カットの際の植設基片の向きの管理をしなくてもブラシ毛の長さを略一定にすることができるので、製造も容易である。
【0030】
[10]の発明では、第一植設基片及び第二植設基片の断面形状が、略楕円形状である構成であるから、様々な形状の被摺洗物に対して一様に十分な摺洗性能を確保することができる。
【0031】
[11]の発明では、軟質部材として、保水性の軟質部材が用いられているから、摺洗時の泡立ち及び泡持ちが非常に良くて摺洗能力をより高めることができる。
【0032】
[12]の発明では、保水性軟質部材が、ゴムを含浸させたスポンジ、スポンジ又は布材からなる構成が採用されているから、摺洗時の泡立ち及び泡持ちがより一層良くなる。
【0033】
[13]の発明では、軟質部材として非保水性の部材が用いられているから、強固に付着した汚れでも掻き落とすことができる。
【0034】
[14]の発明では、非保水性の軟質部材が、金属カールたわしからなる構成が採用されているから、強固に付着した汚れでも十分に掻き落とすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明に係る摺洗具の第1実施形態を示す図であって、(イ)は正面図、(ロ)は左側面図、(ハ)は下面図である。
【図2】図1の摺洗具を各構成部材に分離した状態で示す斜視図である。
【図3】図1(イ)におけるA−A線の断面図である。
【図4】図1で用いた第一植設基片(植設孔を形成する前の状態のもの)を示す図であって、(イ)は正面図、(ロ)は右側面図、(ハ)は上面図である。
【図5】図1で用いた第二植設基片(植設孔を形成する前の状態のもの)を示す図であって、(イ)は正面図、(ロ)は左側面図、(ハ)は上面図である。
【図6】図1で用いた中間部材を示す図であって、(イ)は左側面図、(ロ)は右側面図、(ハ)は(イ)におけるB−B線の断面図である。
【図7】本発明に係る摺洗具の第2実施形態を示す図であって、(イ)は縦断面図、(ロ)製作途中状態を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る摺洗具の第3実施形態を示す縦断面図である。
【図9】本発明に係る摺洗具の第4実施形態を示す断面図である。
【図10】本発明に係る摺洗具の第5実施形態を示す断面図である。
【図11】本発明に係る摺洗具の第6実施形態を示す断面図である。
【図12】本発明に係る摺洗具の第7実施形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明に係る摺洗具1の一実施形態(第1実施形態)を図1〜3に示す。この摺洗具1は、第一摺洗部材2と、第二摺洗部材3と、連結手段4と、第三摺洗部材5とを備えてなる。
【0037】
前記第一摺洗部材2は、第一植設基片11の外周面の一部に複数の繊維束12が植設されてなる。前記第一植設基片11は、略半球形状の合成樹脂成形体からなり、該合成樹脂成形体の曲面の外周面に複数の植設孔15が形成され、これら植設孔15に前記複数の繊維束12が植設されている(図3参照)。前記第一植設基片11の断面形状(第三摺洗部材5と対向する側面の側面視での外形形状)は略楕円形状である(図4(ロ)参照)。
【0038】
前記第二摺洗部材3は、第二植設基片13の外周面の一部に複数の繊維束14が植設されてなる。前記第二植設基片13は、略半球形状の合成樹脂成形体からなり、該合成樹脂成形体の曲面の外周面に複数の植設孔15が形成され、これら植設孔15に前記複数の繊維束14が植設されている(図3参照)。前記第二植設基片13の断面形状(第三摺洗部材5と対向する側面の側面視での外形形状)は略楕円形状である(図5(ロ)参照)。
【0039】
前記連結手段4は、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とを連結するための手段である。前記連結手段4は、前記第一植設基片11に設けられた第一連結部21(図2、4参照)と、前記第二植設基片13に設けられた第二連結部25(図2、5参照)と、両端が開口した貫通孔7が設けられた中間部材6(図2、6参照)とを備える。
【0040】
前記第一連結部21は、前記第一植設基片11に設けられた一対の第一係合突起22、23で構成されている。前記第一係合突起22、23の先端部にそれぞれ内方に向けて内方突出係止片22a、23aが突設されている。また、前記第一係合突起22、23の先端部にそれぞれ外方に向けて外方突出係止片24、24が突設されている(図4参照)。
【0041】
前記第二連結部25は、前記第二植設基片13に設けられた一対の第二係合突起26、27で構成されている。前記第二係合突起26、27の先端部にそれぞれ外方に向けて外方突出係止片26a、27aが突設されている(図5参照)。
【0042】
前記中間部材6は、両端が開口した貫通孔7が設けられた短筒状の合成樹脂成形体からなる。前記貫通孔7の内周面には孔の軸線方向に沿って一対の誘導溝31、33が互いに対向して設けられている(図6参照)。前記一方の誘導溝31の長さ方向(軸線方向)の中央部に係止用凸部32が形成され、他方の誘導溝33の長さ方向(軸線方向)の中央部に係止用凸部34が形成されている(図6参照)。
【0043】
前記第三摺洗部材5は、略円板状の軟質部材からなる(図2参照)。前記第三摺洗部材5の中央部に厚さ方向に貫通する挿通孔8が形成されている。
【0044】
しかして、図3に示すように、前記第一摺洗部材2の第一植設基片11の一対の第一係合突起22、23の間に、前記第二摺洗部材3の第二植設基片13の一対の第二係合突起26、27が配置され、前記第一係合突起22の内方突出係止片22aと前記第二係合突起26の外方突出係止片26aとが係合すると共に、前記第一係合突起23の内方突出係止片23aと前記第二係合突起27の外方突出係止片27aとが係合し、このように相互に係合された第一係合突起22、23及び第二係合突起26、27で構成される連結固定部29の外周が前記中間部材6で被覆されることによって、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とが強固に連結固定されている。前記中間部材6の貫通孔7内に配置された一対の第一係合突起22、23の外方突出係止片24、24が、それぞれ前記中間部材6の係止用凸部32、34に係止されて前記誘導溝31、33内に嵌まり込むことによって(図3参照)、前記第一係合突起22、23と第二係合突起26、27とが解除不能に係合されており、これにより第一植設基片11と第二植設基片13とが強固に連結固定されている、即ち第一摺洗部材2と第二摺洗部材3とが強固に連結固定されている。
【0045】
前記中間部材6の外周は前記第三摺洗部材5により被覆されている。即ち、前記第三摺洗部材5の挿通孔8内に前記中間部材6が挿通されている(図2、3参照)。前記第三摺洗部材5は、前記連結手段4によって互いに連結された第一摺洗部材2と第二摺洗部材3の間に配置されている、即ち第一摺洗部材2の繊維束12と第二摺洗部材3の繊維束14の間に配置されている(図1、3参照)。
【0046】
上記摺洗具1は、例えば次のようにして製作される。図2に示すように、第一摺洗部材2と第二摺洗部材3とを互いの連結部21、25が対向する状態に配置し、これら両摺洗部材2、3の間に中間部材6及び第三摺洗部材5を配置せしめる。前記第一摺洗部材2の第一連結部21(一対の第一係合突起22、23)を前記中間部材6の貫通孔7に挿通せしめて、前記中間部材6の貫通孔7内に配置された一対の第一係合突起22、23の外方突出係止片24、24が、それぞれ前記中間部材6の係止用凸部32、34に係止されて前記誘導溝31、33内に嵌まり込んだ状態にする。次いで、前記中間部材6を前記第三摺洗部材5の挿通孔8内に挿通して、前記中間部材6の外周を前記第三摺洗部材5で被覆する。次に、前記第二摺洗部材3の第二連結部25(一対の第二係合突起26、27)を前記中間部材6の貫通孔7内に挿通せしめて、前記第一係合突起22の内方突出係止片22aと前記第二係合突起26の外方突出係止片26aとが係合すると共に、前記第一係合突起23の内方突出係止片23aと前記第二係合突起27の外方突出係止片27aとが係合した状態とする(図3参照)。このように相互に係合された第一係合突起22、23及び第二係合突起26、27で構成される連結固定部29の外周が前記中間部材6で被覆されているので、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とが解除不能に連結固定されたものとなる。なお、前記製作手順は一例を示したものに過ぎず、特にこのような手順で製作されたものに限定されるものではない。
【0047】
本発明に係る摺洗具1の他の実施形態(第2実施形態)を図7に示す。この摺洗具1は、第一摺洗部材2と、第二摺洗部材3と、連結手段4と、第三摺洗部材5とを備えてなる。
【0048】
前記第一摺洗部材2は、第一植設基片11の外周面の一部に複数の繊維束12が植設されてなる。前記第一植設基片11は、略半球形状の熱可塑性樹脂成形体からなり、該熱可塑性樹脂成形体の曲面の外周面に複数の植設孔15が形成され、これら植設孔15に前記複数の繊維束12が植設されている(図7参照)。前記第一植設基片11の断面形状(第三摺洗部材5と対向する側面の側面視での外形形状)は略真円形状である。前記第一植設基片11の平坦面(第二植設基片13に対向する面)の中央部に取付孔が形成されている。
【0049】
前記第二摺洗部材3は、第二植設基片13の外周面の一部に複数の繊維束14が植設されてなる。前記第二植設基片13は、略半球形状の熱可塑性樹脂成形体からなり、該熱可塑性樹脂成形体の曲面の外周面に複数の植設孔15が形成され、これら植設孔15に前記複数の繊維束14が植設されている(図7参照)。前記第二植設基片13の断面形状(第三摺洗部材5と対向する側面の側面視での外形形状)は略真円形状である。前記第二植設基片13の平坦面(第一植設基片11に対向する面)の中央部に取付孔13aが形成されている(図7(ロ)参照)。
【0050】
前記連結手段4は、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とを連結するための手段である。前記連結手段4は、少なくとも両端部の外周面に凹凸部52が設けられた棒状体51からなる。本実施形態では、前記棒状体51として、2本の針金が互いに撚り合わされたもの(互いに撚り合わされた2本の針金)が用いられている。従って、本実施形態では、前記連結手段4として、外周面の全体にわたって凹凸部52が設けられた棒状体51が用いられている。前記棒状体51の外径は、前記第二植設基片13の取付孔13aの内径よりも大きい。同様に、前記棒状体51の外径は、前記第一植設基片11の取付孔の内径よりも大きい。
【0051】
前記2条の撚り合わされた針金の間に多数の繊維53が挟着固定されている。即ち、前記棒状体51からなる連結手段4の外周面に多数の繊維53が突設されている(図7参照)。
【0052】
前記第三摺洗部材5は、略円板状の軟質部材からなる(図7参照)。前記第三摺洗部材5の中央部において厚さ方向に貫通する平面視十字形状の切込み部5aが形成されている(図7(ロ)参照)。
【0053】
しかして、図7に示すように、前記棒状体51の加熱された一端部51aが前記第一植設基片11に刺入されることによって該一端部51aと第一植設基片11とが接合され、前記棒状体51の他端部51bが前記第三摺洗部材5の十字形状の切込み部5aに挿通され、さらに前記棒状体51の加熱された他端部51bが前記第二植設基片13に刺入されることによって該他端部51bと第二植設基片13とが接合されて、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とが連結固定されている。前記棒状体51(連結手段4)は、少なくとも両端部の外周面に凹凸部52が設けられた構成であるから、前記刺入により第一植設基片11や第二植設基片13と強固に連結固定される。これにより、前記第一摺洗部材2と前記第二摺洗部材3とが強固に連結固定されている。
【0054】
前記棒状体51(連結手段4)の外周は前記第三摺洗部材5により被覆されている。即ち、前記第三摺洗部材5の切込み部5a内に前記棒状体51が挿通されている(図7参照)。この時、前記棒状体51の外周面に突設された多数の繊維53が、前記第三摺洗部材5に係合するから(図7(イ)参照)、前記第三摺洗部材5は、前記棒状体51(連結手段4)により安定状態に支持固定されている。こうして、前記第三摺洗部材5は、前記連結手段4によって互いに連結された第一摺洗部材2と第二摺洗部材3の間に配置されている、即ち第一摺洗部材2の繊維束12と第二摺洗部材3の繊維束14の間に配置されている(図7(イ)参照)。
【0055】
本発明に係る摺洗具1の他の実施形態(第3実施形態)を図8に示す。この摺洗具1は、第一摺洗部材2と、第二摺洗部材3と、連結手段4と、第三摺洗部材5とを備えてなる。前記第一摺洗部材2及び前記第二摺洗部材3の構成は、前記第1実施形態と同様であるので、同一構成部については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0056】
前記連結手段4は、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とを連結するための手段である。前記連結手段4は、前記第一植設基片11に設けられた第一突出部61と、前記第二植設基片13に設けられた第二突出部63と、互いに突き合わされた第一突出部61及び第二突出部63を被覆し得る円筒状の管状体65とを備える。前記管状体65としては、特に限定されるものではないが、例えばステンレス管等の金属管などが挙げられる。
【0057】
前記第一突出部61は、略円柱形状であり、その外周面に第一係合凹部62が形成されている。本実施形態では、前記第一係合凹部としては、前記第一突出部61の外周面に周方向に沿って形成された第一係合溝62が採用されている。
【0058】
前記第二突出部63は、略円柱形状であり、その外周面に第二係合凹部64が形成されている。本実施形態では、前記第二係合凹部としては、前記第二突出部63の外周面に周方向に沿って形成された第二係合溝64が採用されている。
【0059】
前記第一植設基片11の第一突出部61の先端の平坦面と前記第二植設基片13の第二突出部63の先端の平坦面とが突き合わせ状態に配置され、この相互突き合わせ状態の両突出部61、63の外周が前記管状体65で被覆され、該管状体65の一端65aが前記第一突出部61の基端の第一係合溝62内にかしめにより陥入され、前記管状体65の他端65bが前記第二突出部63の基端の第二係合溝64内にかしめにより陥入されることによって、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とが強固に連結固定されている(図8参照)。
【0060】
第三摺洗部材5は、前記管状体65の外周を被覆する状態に配置されており、このような構成により、前記第三摺洗部材5は、第一摺洗部材2の繊維束12と第二摺洗部材3の繊維束14の間に配置されている(図8参照)。
【0061】
前記第三摺洗部材5の一部は、前記管状体65の両端部65a、65bのかしめにより前記第一係合溝62内及び前記第二係合溝64内に嵌まり込んだ態様となっているので、前記第三摺洗部材5は前記管状体65に強固に固定されている(図8参照)。
【0062】
本発明に係る摺洗具1の他の実施形態(第4実施形態)を図9に示す。この摺洗具1は、第一摺洗部材2と、第二摺洗部材3と、連結手段4と、第三摺洗部材5とを備えてなる。前記第一摺洗部材2及び前記第二摺洗部材3の構成は、前記第1実施形態と同様であるので、同一構成部については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0063】
前記連結手段4は、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とを連結するための手段である。前記連結手段4は、前記第一植設基片11の非植設面の中央部に設けられた凹陥部71と、前記第二植設基片13の非植設面に設けられた一対の第三係合突起73、74とを備える。
【0064】
前記第一植設基片11の凹陥部71の内周面の底側の位置に相互に対向して係止用凹部72、72が形成されている。前記第二植設基片13の一対の第三係合突起73、74の先端部にそれぞれ外方に向けて外方突出係止片73a、74aが突設されている。
【0065】
しかして、図9に示すように、前記第一摺洗部材2の第一植設基片11の凹陥部71内に、前記第二摺洗部材3の第二植設基片13の一対の第三係合突起73、74が配置され、前記凹陥部71内の係止用凹部72、72に、前記第三係合突起73、74の外方突出係止片73a、74aがそれぞれ係合されることによって、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とが強固に連結固定されている、即ち第一摺洗部材2と第二摺洗部材3とが強固に連結固定されている。
【0066】
前記第三摺洗部材5の一部は、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13の間に挟み込み固定されている(図9参照)。このような挟み込み固定により、前記第三摺洗部材5は、前記連結手段4によって互いに連結された第一摺洗部材2と第二摺洗部材3の間に配置されている、即ち第一摺洗部材2の繊維束12と第二摺洗部材3の繊維束14の間に配置されている(図9参照)。
【0067】
本発明に係る摺洗具1の他の実施形態(第5実施形態)を図10に示す。この摺洗具1は、第一摺洗部材2と、第二摺洗部材3と、連結手段4と、第三摺洗部材5とを備えてなる。前記第一摺洗部材2及び前記第二摺洗部材3の構成は、前記第1実施形態と同様であるので、同一構成部については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0068】
前記連結手段4は、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とを連結するための手段である。前記連結手段4は、前記第一植設基片11の非植設面からその反対側の面に貫通した貫通凹部81と、前記第二植設基片13の非植設面に設けられた一対の第四係合突起83、84とを備える。
【0069】
前記第一植設基片11の貫通凹部81の内周面に相互に対向して係止用凹部82、82が形成されている。前記第二植設基片13の一対の第四係合突起83、84の先端部にそれぞれ外方に向けて外方突出係止片83a、84aが突設されている。
【0070】
しかして、図10に示すように、前記第一摺洗部材2の第一植設基片11の貫通凹部81内に、前記第二摺洗部材3の第二植設基片13の一対の第四係合突起83、84が配置され、前記貫通凹部81内の係止用凹部82、82に、前記第四係合突起83、84の外方突出係止片83a、84aが係合されることによって、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とが強固に連結固定されている、即ち第一摺洗部材2と第二摺洗部材3とが強固に連結固定されている。
【0071】
前記第三摺洗部材5の一部は、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13の間に挟み込み固定されている(図10参照)。このような挟み込み固定により、前記第三摺洗部材5は、前記連結手段4によって互いに連結された第一摺洗部材2と第二摺洗部材3の間に配置されている、即ち第一摺洗部材2の繊維束12と第二摺洗部材3の繊維束14の間に配置されている(図10参照)。
【0072】
本発明に係る摺洗具1の他の実施形態(第6実施形態)を図11に示す。この摺洗具1は、第一摺洗部材2と、第二摺洗部材3と、連結手段4と、第三摺洗部材5とを備えてなる。前記第一摺洗部材2及び前記第二摺洗部材3の構成は、前記第1実施形態と同様であるので、同一構成部については同一の符号を付してその説明は省略する。
【0073】
前記連結手段4は、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とを連結するための手段である。前記連結手段4は、前記第一植設基片11の非植設面の中央部に設けられたねじ孔91と、前記第二植設基片13の非植設面に突設されたねじ軸92とを備える。前記ねじ孔91の内周面に螺旋状のねじ溝が形成され、前記ねじ軸92の外周面に螺旋状のねじ山が形成されている。
【0074】
しかして、図11に示すように、前記第一摺洗部材2の第一植設基片11のねじ孔91内に、前記第二摺洗部材3の第二植設基片13のねじ軸92が螺合されることによって、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13とが強固に連結固定されている、即ち第一摺洗部材2と第二摺洗部材3とが強固に連結固定されている。
【0075】
前記第三摺洗部材5の一部は、前記第一植設基片11と前記第二植設基片13の間に挟み込み固定されている(図11参照)。このような挟み込み固定により、前記第三摺洗部材5は、前記連結手段4によって互いに連結された第一摺洗部材2と第二摺洗部材3の間に配置されている、即ち第一摺洗部材2の繊維束12と第二摺洗部材3の繊維束14の間に配置されている(図11参照)。
【0076】
この発明において、前記第三摺洗部材5としては、特に限定されるものではないが、保水性の軟質部材が好適である。保水性の軟質部材を用いる場合には、摺洗時の泡立ち及び泡持ちをより良くさせることができる。前記保水性の軟質部材としては、特に限定されるものではないが、ゴムを含浸させたスポンジ、スポンジ又は布材(不織布、織布、編布等)を用いるのが好ましい。前記スポンジの構成素材としては、特に限定されるものではないが、例えば合成樹脂(ポリウレタン等)、ゴム、天然素材(ヘチマ、海綿等)などが挙げられる。前記保水性の軟質部材として、具体的には、例えばポリウレタン製スポンジ、ナイロン製不織布、ポリエステル製不織布、ナイロンとポリエステル混毛タイプの不織布、ポリウレタン製スポンジからなる軟質シートとナイロン製不織布シートとが貼合されたもの、ポリウレタン製スポンジからなる軟質シートと混毛タイプ(ナイロン、ポリエステル、綿等から任意に組み合わされた混毛タイプ)の不織布シートとが貼合されたもの、アクリル糸で編成された編布、ナイロン製不織布シート等の不織布シートの中にポリウレタン製スポンジを入れたもの、ナイロン製不織布シート等の不織布シートの外にポリウレタン製スポンジを巻き付けたもの、ルースタータイプを縫製しこの中にポリウレタン製スポンジを入れたもの、ガーゼ状のものを複数枚重ねたもの、布(不織布、織布、編布等)を複数枚重ねたもの、綿タオル、ナイロン製タオル、ポリエステル製タオル、マイクロファイバーを用いて作製されたタオル等のタオルを複数枚重ねたもの等が挙げられる。
【0077】
また、前記第三摺洗部材5としては、ゴム、熱可塑性エラストマー等で形成された非保水性の弾性部材を用いても良い。前記非保水性の弾性部材を用いる場合には、強固に付着した汚れでも掻き落とすことができる。
【0078】
また、前記第三摺洗部材5としては、非保水性の部材である金属カールたわし(ステンレスカールたわし等)を用いても良い。前記金属カールたわしは、連続螺旋状にカール巻きされた扁平状の金属細線が多層に捲回され絡められたものである。
【0079】
上記実施形態では、前記第三摺洗部材5として板状のものを用いているが、特にこのような形状に限定されるものではない。
【0080】
また、上記実施形態では、前記第一植設基片11及び前記第二植設基片13として、略球体をその中心点を通る平面で切断した略半球形状のものを用いているが、特にこのような形状に限定されるものではない。
【0081】
また、上記実施形態では、摺洗具1としては、手で持つための把柄を設けていない構成が採用されているが、例えば図12に示すように把柄(取っ手)95を設けた構成を採用してもよい。図12では、前記第1実施形態の摺洗具1の中間部材6の外周面の一部に把柄95の一端が取り付けられている。図12の摺洗具1は、台所用、トイレ用等の摺洗具として好適である。また、把柄95の一端の取付位置や角度を変えることにより台所用、トイレ用等の摺洗具として好適なものとなる。また、他の第2〜6実施形態の摺洗具1に把柄(取っ手)95を設けた構成を採用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0082】
本発明に係る摺洗具は、例えば、鍋、瓶、コップ、ポット、水さし等の容器の内面等を摺洗するのに好適に用いられるが、特にこのような用途に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0083】
1…摺洗具
2…第一摺洗部材
3…第二摺洗部材
4…連結手段
5…第三摺洗部材
6…中間部材
7…貫通孔
11…第一植設基片
12…繊維束
13…第二植設基片
14…繊維束
21…第一連結部
22…第一係合突起
22a…内方突出係止片
23…第一係合突起
23a…内方突出係止片
25…第二連結部
26…第二係合突起
26a…外方突出係止片
27…第二係合突起
27a…外方突出係止片
51…棒状体
51a…一端部
51b…他端部
52…凹凸部
61…第一突出部
62…第一係合凹部
63…第二突出部
64…第二係合凹部
65…管状体
65a…一端
65b…他端
95…把柄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一植設基片の外周面の一部に複数の繊維束が植設されてなる第一摺洗部材と、
第二植設基片の外周面の一部に複数の繊維束が植設されてなる第二摺洗部材と、
前記第一植設基片と前記第二植設基片とを連結する連結手段と、
前記連結手段によって互いに連結された第一摺洗部材と前記第二摺洗部材の間に配置された、軟質部材からなる第三摺洗部材とを備えることを特徴とする摺洗具。
【請求項2】
前記連結手段は、
前記第一植設基片に設けられた第一連結部と、
前記第二植設基片に設けられ、前記第一連結部と連結可能な第二連結部とを備え、
前記第一連結部と前記第二連結部とが連結された連結固定部の外周が中間部材で被覆されることによって前記第一植設基片と前記第二植設基片との連結固定状態が維持されている請求項1に記載の摺洗具。
【請求項3】
前記連結手段は、前記第一植設基片に設けられた一対の第一係合突起と、前記第二植設基片に設けられた一対の第二係合突起と、両端が開口した貫通孔が設けられた中間部材とを備え、
前記第一係合突起及び前記第二係合突起のうちのいずれか一方の一対の係合突起の先端部にそれぞれ内方に向けて内方突出係止片が突設され、他方の一対の係合突起の先端部にそれぞれ外方に向けて外方突出係止片が突設され、
前記内方突出係止片が設けられた係合突起の間に、前記外方突出係止片が設けられた係合突起が配置され、前記内方突出係止片と前記外方突出係止片とが互いに係合した状態の連結固定部の外周が前記中間部材で被覆されることによって前記第一植設基片と前記第二植設基片との連結固定状態が維持されている請求項1に記載の摺洗具。
【請求項4】
前記第三摺洗部材は、前記中間部材の外周を被覆する状態に配置されている請求項2または3に記載の摺洗具。
【請求項5】
前記中間部材に把柄の一端が取り付けられている請求項2〜4のいずれか1項に記載の摺洗具。
【請求項6】
前記第一植設基片は熱可塑性樹脂成形体からなり、前記第二植設基片は熱可塑性樹脂成形体からなり、
前記連結手段は、少なくとも両端部の外周面に凹凸部が設けられた棒状体を備え、
前記棒状体の加熱された一端部が前記第一植設基片に刺入されることによって該一端部と前記第一植設基片とが接合され、前記棒状体の加熱された他端部が前記第二植設基片に刺入されることによって該他端部と前記第二植設基片とが接合されて、前記第一植設基片と前記第二植設基片とが連結固定されている請求項1に記載の摺洗具。
【請求項7】
前記連結手段は、前記第一植設基片に設けられた第一突出部と、前記第二植設基片に設けられた第二突出部と、前記第一突出部および前記第二突出部を被覆し得る管状体とを備え、
前記第一突出部の外周面に第一係合凹部が設けられ、前記第二突出部の外周面に第二係合凹部が設けられ、
前記第一植設基片の第一突出部の先端と前記第二植設基片の第二突出部の先端とが突き合わせ状態に配置され、該相互突き合わせ状態の両突出部の外周が前記管状体で被覆され、該管状体の一端の少なくとも一部が前記第一突出部の第一係合凹部内に陥入され、前記管状体の他端の少なくとも一部が前記第二突出部の第二係合凹部内に陥入されて、前記第一植設基片と前記第二植設基片とが連結固定されている請求項1に記載の摺洗具。
【請求項8】
前記第一植設基片及び前記第二植設基片の断面形状が、略真円形状である請求項1〜7のいずれか1項に記載の摺洗具。
【請求項9】
前記第一摺洗部材及び前記第二摺洗部材の外形形状が、略直方体形状である請求項8に記載の摺洗具。
【請求項10】
前記第一植設基片及び前記第二植設基片の断面形状が、略楕円形状である請求項1〜7のいずれか1項に記載の摺洗具。
【請求項11】
前記軟質部材として、保水性の軟質部材が用いられている請求項1〜10のいずれか1項に記載の摺洗具。
【請求項12】
前記保水性の軟質部材は、ゴムを含浸させたスポンジ、スポンジ又は布材からなる請求項11に記載の摺洗具。
【請求項13】
前記軟質部材として、非保水性の軟質部材が用いられている請求項1〜10のいずれか1項に記載の摺洗具。
【請求項14】
前記非保水性の軟質部材は、金属カールたわしからなる請求項13に記載の摺洗具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−143044(P2011−143044A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−5560(P2010−5560)
【出願日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(391042405)株式会社まめいた (13)
【Fターム(参考)】