説明

撮像装置、その制御方法及びプログラム

【課題】 連写を用いない連続的な撮影を行った場合に、表示画面に複数の画像をプレビュー表示することにより、撮影した画像をユーザに容易に確認させる撮像装置、その制御方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】 連写を用いずに連続的に撮影を行った場合に、各撮影間の撮影間隔が一定時間内であった場合には、該撮影を連続撮影と判定し、表示画面を分割して、前記連続撮影で取得した複数の画像をプレビュー表示することにより、撮影した複数の画像をユーザに容易に確認させることを可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラで撮影した画像を、撮影後に一時的に表示画面に表示することで、撮影者にその内容を確認させるプレビュー表示機能を有するものがある。しかし、連写撮影モードで連写撮影を行った後に表示されるプレビュー画像は、最後に撮影した画像のもののみとなるため、全ての画像を確認したい場合は再生を行って画像の最後から確認する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−88761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術においては、連写撮影を行った後のプレビュー表示画面において、画面を分割することで複数枚の画像をプレビュー表示し、画像の選択を受け付けて該画像保存する技術が公開されている。しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、複数枚の画像がプレビュー表示されるのは撮影モードが連写撮影モードのときのみであり、カメラの連写機能を用いない通常の撮影モードで、シャッターボタンを複数回押下することにより連続的に撮影を行った場合には、プレビュー表示される画像は直近の撮影画像のみとなってしまう。
【0005】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、連写を用いない連続的な撮影を行った場合に、表示画面に複数の画像をプレビュー表示することにより、撮影した画像をユーザに容易に確認させる撮像装置、その制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の撮像装置は、撮影した画像のプレビューを表示する表示手段を備える撮像装置であって、ユーザから受け付けた操作指示に従って撮影を行うことにより画像を取得する撮影手段と、前記撮影手段で行った撮影により取得した画像である撮影画像を表示するための表示画面に、前記撮影画像をプレビュー表示するプレビュー表示手段と、前記撮影手段で行う第1の撮影と第2の撮影が、連続撮影として一定時間内に行われたか否かを判定する判定手段とを備え、前記プレビュー表示手段は、前記判定手段で、前記撮影手段で行う前記第1の撮影と第2の撮影が一定時間内に行われたと判定した場合、前記表示画面を複数の領域に分割して、分割した各領域に前記第1の撮影で取得した画像である第1の撮影画像と前記第2の撮影で取得した画像である第2の撮影画像をそれぞれ表示させ、更に、前記判定手段で、前記撮影手段で行う前記第1の撮影と第2の撮影が一定時間内行われなかったと判定した場合、前記第1の撮影画像と前記第2の撮影画像を、それぞれの撮影後に、1枚毎に、一定時間ずつ前記表示画面にプレビュー表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、連写を用いない連続的な撮影を行った場合に、表示画面に複数の画像をプレビュー表示することにより、撮影した画像をユーザに容易に確認させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明を実施する撮像装置のハードウェア構成および撮影機能を示す図。
【図2】本発明の実施形態における撮像装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態におけるプレビュー表示処理の流れの概要を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態における追従プレビュー表示の表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における表示画面に表示する追従プレビュー設定画面の構成の一例、及び設定内容を示す図である。
【図6】本発明の実施形態における追従プレビュー表示の表示方法を示す図である。
【図7】本発明の実施形態における1画面の撮影画像の最大表示数を超過した場合の追従プレビュー表示処理の詳細を示す図である。
【図8】追従プレビュー表示の設定を記憶したデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、図1を参照して、本発明を実施する撮像装置のハードウェア構成および撮影機能について説明する。図1は、本発明を実施する撮像装置のハードウェア構成および撮影機能の一例を示す図である。
【0010】
図1は、本発明に係る撮影装置の概略構成を示すハードウェアブロック図である。図1で、撮影装置は、いわゆるデジタルカメラから成り、撮影用のレンズ101、撮像素子(以下、「CCD」と称する)102、カメラ信号処理部(以下、「ADC」と称する)103、画像処理部104、システムコントローラ110、バッファメモリ111、フラッシュROM112、インターフェース回路(以下、「I/F回路」と称する)113、カードホルダ114、メモリカード115、ディスプレイドライバ116、および操作部120を備える。
【0011】
レンズ101は、レンズ等であり、対物レンズ、ズームレンズ、およびフォーカスレンズなどで構成される。ズームレンズおよびフォーカスレンズについては、不図示の駆動機構により光軸方向へ駆動される。撮像素子102は、レンズ101から入射した撮像光を結像し、電気信号(アナログ信号)に変換して出力するCCDイメージセンサで構成される。
【0012】
カメラ信号処理部(ADC)103は、撮像素子102から受けた電気信号にデジタル変換やホワイトバランス調整などの信号処理を行なって、デジタル信号に変換する機能を有する。システムコントローラ110は、画像処理部104、バッファメモリ111、フラッシュROM112、I/F回路113、ディスプレイドライバ116、サウンドドライバ118、LEDドライバ128、および操作部120に接続されている
【0013】
画像処理部104は、前処理部105、YC処理部106、電子ズーム処理部107、圧縮部108、および伸長部109を備え、カメラ信号処理部103から出力されるデジタル信号から画像データを生成し、各種画像処理を行う機能を有する。
【0014】
前処理部105は、入力される画像データに基づく画像のホワイトバランスを調整するホワイトバランス処理や画像のガンマ補正処理を行う機能を有する。ホワイトバランス処理は、画像の色合いを、実物の色合いに近くなるように調整したり、光源(蛍光灯や太陽光など)に合った適正な色に調整したりする処理である。ガンマ補正処理は、画像のコントラストを調整する処理である。なお、前処理部105は、ホワイトバランス処理およびガンマ補正処理以外の画像処理を実行することも可能である。
【0015】
YC処理部106は、入力される画像データに基づく画像を、輝度情報「Y」と、輝度信号と青色の色差情報「Cb」と、輝度信号と赤色の色差情報「Cr」とに分離する機能を有する。電子ズーム処理部107は、画像の一部(例えば中央部)を所定の大きさでトリミングし、トリミングした画像を信号処理で元画像の大きさに拡大する機能を有する。電子ズーム処理部107は、例えば、撮影された1600×1200ドットの画像から中央の1024×768ドットの画像を切り出し、データ補間を行いながら1600×1200ドットのサイズに拡大することができる。
【0016】
圧縮部108は、画像データをJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式などの圧縮形式によって圧縮する機能を有する。伸長部109は、圧縮されている画像データを伸長する機能を有する。例えば、画像データをJPEG方式で圧縮する場合、まず、画像データの高周波成分と低周波成分の割合を数値化する離散コサイン変換処理が行われる(DCT処理)。次に、画像の階調やグラデーションを表現する段階を数値(量子化ビット数)で表現する量子化処理が行われる。最後に、ハフマン符号化処理で画像データが圧縮される。
【0017】
具体的には、画像データの信号文字列が一定のビット毎に区切られ、出現頻度が高い文字列に対してより短い符号が与えてられてゆく。なお、圧縮処理を行わないで画像データを記録する方式の場合は、圧縮部108および伸長部109を省略することができる。また、画像データの圧縮形式は、JPEG方式に限らず、GIF(Graphical Interchange Format)形式などであっても、同様に処理を行うことができる。
【0018】
バッファメモリ111には、画像処理部104で画像処理が行われる際に、一時的に画像データが保存される。フラッシュROM112には、撮影装置の各種設定情報や、後述するユーザ認証情報が保存される。I/F回路113は、システムコントローラ110から出力される画像データを、メモリカード115に記録可能なデータ形式に変換する。また、I/F回路113は、メモリカード115から読み出された画像データ等を、システムコントローラ110で処理可能なデータ形式に変換する。
【0019】
カードホルダ114は、記録媒体であるメモリカード115を撮影装置に着脱可能にする機構を備えると共に、メモリカード115との間でデータ通信が可能な電気接点を備える。また、カードホルダ114は、撮影装置で利用される記録媒体の種類に応じた構造を有する。メモリカード115は、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子を内蔵し、カードホルダ114に着脱可能なカード型の記録媒体である。メモリカード115には、撮影装置で撮影された画像データを記録することができる。
【0020】
ディスプレイドライバ116は、システムコントローラ110から出力される画像データを液晶ディスプレイ117で表示可能な信号に変換する。具体的には、ディスプレイドライバ116は、システムコントローラ110から出力されるデジタルの画像データをアナログ画像信号に変換する処理を行い、次に画像サイズを液晶ディスプレイ117の表示可能エリアのサイズに適したサイズに変換する処理を行う。
【0021】
サウンドドライバ118は、システムコントローラ110から出力される音声データをスピーカ219で鳴動可能な信号に変換する処理を行う。LED(Light Emitting Diode)LEDドライバ128は、システムコントローラ110から出力される命令に従いランプ129の制御を行う。
【0022】
操作部120は、電源スイッチ121、モードダイヤル122、撮影ボタン123、カーソルキー124、ズームボタン125、および閲覧(再生)ボタン126を備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作内容に応じた信号をシステムコントローラ110に出力する。なお、操作部120には、図示の操作ボタン以外の操作ボタン類も含まれるが、それらの説明は省略する。
【0023】
モードダイヤル(選択ボタン)122は、撮影動作のモードを切り替えるための回転可能なダイヤルである。ユーザはモードダイヤル122を操作することで、複数の撮影動作モードを選択することが可能である。なお、本発明の実施形態で、モードダイヤルは、ダイヤル式機構として記載をするが、例えば、ダイヤルではなくスライド式のボタンであってもよい。つまり、モードダイヤル122について、その機構はダイヤルに限定されず、カメラのモードを切り替えられるための機構を備えていることが本質である。
【0024】
閲覧ボタン126は、撮影した画像データを閲覧する閲覧モード(再生モード)に切り替えるためのボタンである。閲覧ボタン126が押下されると、撮影モードから閲覧モードに移行する。なお、閲覧モードへの切替方法については、閲覧ボタン126の押下に限定されず、液晶ディスプレイ117上のタッチパネル(不図示)などによる移行方法であってもよい。
【0025】
閲覧モードでは、システムコントローラ110が、I/F回路113を介して、カードホルダ114に装着されているメモリカード115から設定情報と画像データを読み出す。設定情報は、現在装着されているメモリカード115に記録されている画像の枚数および記録されている画像データの容量などである。読み出される画像データは、例えば、画像1枚分の画像データまたはサムネイルデータである。なお、メモリカード115から読み出される画像データは、上述したように所定の圧縮形式で圧縮されている。
【0026】
メモリカード115から読み出された画像データは、I/F回路113およびシステムコントローラ110を介して、ディスプレイドライバ116へ入力される。ディスプレイドライバ116は、入力された画像データを液晶ディスプレイ117に表示させる。
【0027】
カーソルキー124は、ユーザが撮影装置に対する所定の指示や機能選択を行うためのキーである。ユーザは、カーソルキー124により、撮影装置に対する各種設定情報やユーザ認証情報などの操作入力を行うことができる。また、カーソルキー124により、液晶ディスプレイ117にメニュー画面を表示させたり、撮影装置が有する所定の機能を選択することができる。さらに、カーソルキー124により、撮影装置で撮影された画像データを液晶ディスプレイ117上にプレビュー表示させることができる。プレビュー表示とは、撮像装置100で撮影した画像を、その直後に液晶ディスプレイ117に表示させる機能である。
【0028】
なお、プレビュー表示については、液晶ディスプレイ117上に撮影した画像を1枚のみ表示する構成に限定されず、サムネイル画像を含む複数の画像を表示するように構成してもよい。また、プレビュー表示の切り替えについては、カーソルキー124の押下に限らず、他のボタンの押下などの一般的な方法を利用して切り替えられる構成にしてもよい。また、プレビュー表示画面で、プレビュー表示画像の削除や編集などが行えるように構成してもよい。
【0029】
レンズ制御部127は、レンズ101のレンズに対して、ズーム、フォーカス、絞り等の制御を行う。また、撮影装置は、被写体を撮像して画像データを得る撮影モードと当該撮影モードで得た画像データを表示する閲覧(再生)モードとを備える。
【0030】
なお、音声についてはマイクやスピーカを用いることで、撮像装置と同様に記録、及び再生が可能である。また、映像(動画)記録時には、通常音声記録も同時に行われ、圧縮部108および伸長部109で、映像と音声が多重化される。
【0031】
また、撮像装置100における撮影動作について図1を用いて説明する。まず、ユーザが電源スイッチ121を操作し、撮像装置100の電源をONにする。すると、撮像装置100に内蔵されているバッテリー(不図示)から各回路へ電源供給されて、撮像装置100の起動処理(レンズバリアを開く動作制御およびマイクロコンピューターのリセット処理など)が行われる。撮像装置100は、電源OFF時に電源スイッチ121が押下されると電源ONとなり、自動的に撮影モードとなるように構成されている。また、電源OFF時に閲覧ボタンが押下されると電源ONとなり、自動的に閲覧モードとなるように構成されている。
【0032】
撮像装置100が撮影モードに移行すると、光学画像がレンズ101を介して撮影装置内へ入射し、撮像素子(CCD)102に結像される。CCD102は、入射される光学画像を電気信号に変換して、カメラ信号処理部(ADC)103へ出力する。ADC103は、入力される電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。ADC103から出力されるデジタル信号は画像処理部104に入力される。
【0033】
画像処理部104内の前処理部105では、入力されるデジタル信号に基づき画像データを生成し、ホワイトバランス処理およびガンマ補正処理などが行われる。画像処理部104内のYC処理部106では、画像データが輝度信号Yと色差信号CrおよびCbとに分離され、色差信号CrおよびCbの情報量を減らす処理が行われる。色差信号CrおよびCbの情報量の削減処理は、例えば、画像の主走査方向の色情報を間引く「4:2:2ダウンサンプリング処理」や、画像の縦横方向の色情報を間引く「4:1:1ダウンサンプリング処理」などがある。なお、前処理部105およびYC処理部106で画像処理を行う際は、画像データを一時的にバッファメモリ111に保存し、随時バッファメモリ111に保存されている画像データを読み出しながら画像処理が行われる。
【0034】
画像処理部104から出力される画像データ(非圧縮)はシステムコントローラ110に入力される。システムコントローラ110は、画像処理部104から出力される画像データを、ディスプレイドライバ116へ出力する。ディスプレイドライバ116は、入力される画像データ(デジタル信号)をアナログ画像信号に変換すると共に、アナログ画像信号に基づく画像のサイズを液晶ディスプレイ117で表示可能なサイズに調整する。
【0035】
また、ディスプレイドライバ116は、液晶ディスプレイ117に画像を表示させるよう制御する。このとき、液晶ディスプレイ117に表示される画像は、CCD102、ADC103、および画像処理部104で、連続的に信号処理されて生成される画像(スルー画像)である。
【0036】
液晶ディスプレイ117にスルー画像が表示されている状態で、ユーザが希望のタイミングで撮影ボタン123を操作すると、システムコントローラ110は画像処理部104に制御信号を出力する。画像処理部104に制御信号が入力されると、圧縮部108は、前処理部105およびYC処理部106で画像処理された画像データをバッファメモリ111へ保存し、圧縮処理を行う。
【0037】
具体的には、画像データの高周波成分と低周波成分の割合を数値化する離散コサイン変換処理(DCT処理)や、画像の階調やグラデーションを表現する段階を量子化ビット数で表現する量子化処理や、画像データの信号文字列を一定のビット毎に区切り、出現頻度が高い文字列に対して、より短い符号を与えてゆくハフマン符号化処理などが実行される。圧縮された画像データは、システムコントローラ110およびディスプレイドライバ116を介して液晶ディスプレイ117に表示される。また、圧縮された画像データは、カードホルダ114を介してメモリカード115に記録される。
【0038】
撮影ボタン123が操作される前にズームボタン125が操作されると、システムコントローラ110は光学ズーム処理や電子ズーム処理を実行し、画像の大きさを拡大または縮小させることができる。そして、ズームボタン125の操作後、撮影ボタン123が操作されると、拡大または縮小された画像の画像データがメモリカード115へ記録される。以上が図1に示す、本発明を実施する撮像装置のハードウェア構成および撮影機能についての説明である。
【0039】
次に図2を参照して、本発明の実施形態における撮像装置100の機能構成の一例について説明する。図2は本発明の実施形態における撮像装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。
【0040】
図2に示す通り、撮像装置100は、追従プレビュー表示制御部201、撮影間隔記憶部202、連続・非連続撮影判定部203、プレビュー表示切替部204、表示画像数設定部205等を機能部として有している。
【0041】
追従プレビュー表示制御部201は、撮像装置100が連続撮影を行った場合に、撮像装置100の表示画面に複数枚の撮影画像を、撮影に追従して表示する追従プレビュー表示の表示制御を行う。具体的には、図6を参照して後述する。
【0042】
ここで図6を参照して、本発明の実施形態における追従プレビュー表示の表示方法について説明する。図6は、本発明の実施形態における追従プレビュー表示の表示方法を示す図である。
【0043】
図6は、表示画面610、表示画面620、表示画面630の各表示画面から構成される。表示画面610は、追従プレビュー表示を行う設定がなされた状態で撮影した1枚目の画像である撮影画像612を表示した状態を示す画面である。
【0044】
表示画面610中の、追従プレビュー表示処理中アイコン611は、撮像装置100が追従プレビュー表示処理を行っていることを示すアイコンである。追従プレビュー表示処理を終了した場合、該アイコンは表示しない。
【0045】
撮像装置100は、追従プレビュー表示を行う設定がなされた状態で一定時間内に2枚目の画像を撮影すると、表示画面610の状態から表示画面620の状態に表示状態を変更する(前記プレビュー表示手段は、前記撮影手段で行った前記連続撮影で取得した複数の画像を、撮影に追従してプレビュー表示する)。
【0046】
表示画面620は、追従プレビュー表示を行う設定がなされた状態で撮影した2枚目の画像である撮影画像622、及び1枚目の撮影画像である621(表示画面610中の撮影画像612にあたる)を表示した状態を示す画面である。
【0047】
同じく、撮像装置100は、追従プレビュー表示を行う設定がなされた状態で一定時間内に3枚目の画像を撮影すると、表示画面620の状態から表示画面630の状態に表示状態を変更する。
【0048】
表示画面630は、追従プレビュー表示を行う設定がなされた状態で撮影した3枚目の画像である撮影画像633、及び1枚目の撮影画像である撮影画像631、2枚目の撮家画像である撮影画像632(表示画面620中の撮影画像621、622にあたる)を表示した状態を示す画面である。
【0049】
図6に示すように、追従プレビュー表示とは、撮影画像を撮影に追従して、表示画面にプレビュー表示する表示方法である。以上が図6の、本発明の実施形態における追従プレビュー表示の表示方法についての説明である。
【0050】
図2の説明に戻る。撮影間隔記憶部は、追従プレビュー表示を行う設定がなされている状態で複数回撮影を行う場合、該撮影間の撮影間隔をバッファメモリ111等の一時記憶領域に記憶する。連続・非連続撮影判定部203は、撮像装置100が行った撮影が連続撮影か、連続撮影ではない通常の撮影かを判定する。具体的には、1度目の撮影を行ってから一定時間内に2度目の撮影を行った場合に、該撮影を連続撮影と判定する。詳細は図4を参照して後述する。
【0051】
プレビュー表示切替部204は、前述の連続・非連続撮影判定部で、撮像装置100が行った撮影が連続撮影であると判定した場合は追従プレビュー表示を表示方法として適用し、通常撮影であると判定した場合は表示画面に撮影画像を1枚表示する撮影時プレビュー表示を表示方法として適用する、撮影方法に合わせた表示方法の切り替えを行う。
【0052】
尚、撮像装置100の設定が追従プレビュー表示を行うよう設定されていても、画像の撮影直後に表示されるプレビュー表示ではなく、閲覧ボタン126の押下を受け付けることによって、撮影後に記録媒体に記憶した撮影画像をプレビュー表示する場合には、通常のプレビュー表示に表示方法を切り替えるものとする。
【0053】
表示画像数設定部205は追従プレビュー表示において、1つの表示画面に表示する撮影画像の数である設定数を設定する設定部である。該設定数を超える数の画像が連続撮影として撮影された場合は、直近の撮影画像から順に優先して表示画面にプレビューを表示する。以上が図2に示す、本発明の実施形態における撮像装置100の機能構成の一例についての説明である。
【0054】
次に図3〜図4を参照して、本発明の実施形態における撮影画像のプレビュー表示処理の一例の詳細について説明する。まず図3を参照して、本発明の実施形態におけるプレビュー表示処理の流れの概要について説明する。図3は、本発明の実施形態におけるプレビュー表示処理の流れの概要を示すフローチャートである。
【0055】
撮像装置100はステップS301でユーザからの操作指示を受け付け、受け付けた指示が追従プレビュー設定であるか否かを判定する(ステップS302)。受け付けた指示が追従プレビュー設定でなかった場合、処理をステップS304に移行する。
【0056】
受け付けた指示が追従プレビュー設定であった場合には、指示に従って追従プレビューの各項を設定する(ステップS303)。追従プレビュー設定では、追従プレビューを表示するか否か、追従プレビューを表示するための条件である撮影間隔、追従プレビュー表示時の撮影画像の1画面での最大表示枚数の設定等を設定するものである。追従プレビュー設定の詳細については図5を参照して後述する。
【0057】
ここで図5を参照して、本発明の実施形態における表示画面に表示する追従プレビュー設定画面の構成の一例、及び設定内容について説明する。図5は、本発明の実施形態における表示画面に表示する追従プレビュー設定画面の構成の一例、及び設定内容を示す図である。
【0058】
図5は、追従プレビュー設定項目指定画面510と、追従プレビュー表示設定画面520と、最大表示数設定画面530と、撮影間隔設定画面540とから構成される。以下、図5に示すそれぞれの画面の構成、設定内容について説明する。
【0059】
図5に示すと通り、追従プレビュー設定項目指定画面510は、追従プレビュー表示設定項511、撮影間隔設定項512、最大表示数設定項513と、選択カーソル514等から構成される。各項はカーソルキー124の押下により特定され、撮像装置100は決定ボタンの押下を受け付けることにより、各項に対応する画面へ表示画面を移行する。選択カーソル514は、カーソルキー124で受け付けた操作と連動し、ユーザに選択中の項を視覚的に認識させるために表示画面に表示される。
【0060】
追従プレビュー表示設定項511は、撮像装置100が連続撮影を行った場合に、表示画面に追従プレビュー表示をするか否かの設定を受け付ける、追従プレビュー表示設定項511へ表示画面を移行させるための項である。
【0061】
撮影間隔設定項512は、撮像装置100の行う撮影が連続撮影か否かを判断する基準となる、撮影間隔の時間設定を受け付けるための画面である撮影間隔設定画面540に表示画面を移行させるための項である。詳細は撮影間隔設定画面540の説明で後述する。
【0062】
最大表示数設定項513は、表示画面に追従プレビュー表示する撮影画像の最大数を設定する画面である、最大表示数設定画面530へ表示画面を移行するための項である。
【0063】
追従プレビュー表示設定画面520は、追従プレビュー表示設定受付部521等から構成されている。追従プレビュー表示設定受付部521は、撮像装置100が撮影を行った際に、撮影画像の追従プレビュー表示を行うか否かの操作指示を受け付ける設定受付部である。
【0064】
なお、本実施形態においては、追従プレビュー表示設定画面520から追従プレビュー表示を行うか否かの操作指示を受け付ける構成を取っているが、追従プレビュー表示を行うか否かの設定を受け付ける構成は必ずしもこれに限るものではない。
【0065】
例えば、モードダイヤル122等の操作部120に追従プレビュー表示モード等の操作部を設けることで、追従プレビュー表示を行うか否かの操作指示を受け付ける構成を取っても良い。
【0066】
撮影間隔設定画面540は、撮像装置100の行う撮影が連続撮影か否かを判断する基準となる、撮影の時間間隔を設定する画面である。撮影間隔設定画面540は、追従撮影間隔設定部541等から構成されている。
【0067】
追従撮影間隔設定部541は、撮像装置100の行う撮影が連続撮影か否かを判断する基準となる、撮影の時間間隔を設定する設定部である。具体的には、撮像装置100は、撮影を行ってから、追従撮影間隔設定部541に設定された時間内に次の撮影を行った場合は、該撮影を連続撮影であると判断し、表示画面に撮影画像の追従プレビューを表示する。
【0068】
具体的な設定方法としては、追従撮影間隔設定部541に選択カーソル514が合った状態で、カーソルキー124の押下を受け付けることにより、予め設定された撮影間隔の選択を受け付ける。尚、撮影間隔は必ずしも限られた時間に設定するものではなく、撮影間隔を無制限に設定することが可能である。
【0069】
最大表示数設定画面530は、最大表示数設定操作受付部531等から構成されている。最大表示数設定操作受付部531は、カーソルキー124等の押下を受け付けることにより表示画面1画面での撮影画像の最大表示枚数の設定を受け付ける。(つまり、プレビュー表示手段で前記表示画面の領域を分割して、前記撮影手段で取得した画像をプレビュー表示する場合の、分割可能な領域の最大数を指定する分割領域数指定手段)。
以上が図5に示す、本発明の実施形態における表示画面に表示する追従プレビュー設定画面の構成の一例、及び設定内容についての説明である。
【0070】
尚、図5に示す各画面で設定する設定値は、図8に示す、追従プレビュー設定データテーブル800に設定され、記憶装置であるフラッシュROM112等に記憶される。
【0071】
ここで図8を参照して、追従プレビュー表示の設定を記憶したデータテーブルの構成の一例について説明する。図8は、追従プレビュー表示の設定を記憶したデータテーブルの構成の一例を示す図である。
【0072】
図8に示す通り、追従プレビュー設定データテーブル800は、追従プレビュー設定801、撮影間隔802、最大表示数803等から構成されている。追従プレビュー設定801には、図5の追従プレビュー表示設定受付部521で受け付けた指示に従って、画像撮影後の追従プレビュー表示を行うか否かの情報を設定する。ここでは、追従プレビュー表示を行う場合は1の値を、行わない場合は2の値を設定するものとする。
【0073】
撮影間隔802には、図5の追従撮影間隔設定部541で受け付けた指示に基づいた、追従プレビュー設定801に1の値が設定されている場合に、追従プレビュー表示を行うための条件である撮影間隔である時間間隔の値が設定される。ここでは、追従プレビュー設定801の項に1〜10の値を、単位を秒として設定し、11を設定した場合は時間の制限を設けない(撮影間隔時間無制限)とする。
【0074】
次に、最大表示数803について説明する。最大表示数803には、撮像装置100が追従プレビュー表示を行う際に、1つの表示画面に表示する撮影画像の最大数を示す数値が設定される。具体的には図5の最大表示数設定操作受付部531で受け付けた操作指示に従った数値が設定される。
【0075】
図8の追従プレビュー設定データテーブル800に設定された各設定値を基に説明すると、追従プレビュー設定801に1が設定されている場合、撮影を行ってから次の撮影を行うまでの撮影間隔が3秒以内であれば、表示画面に撮影画像を最大9枚まで追従プレビュー表示する、というものである。以上が図8の、追従プレビュー表示の設定を記憶したデータテーブルの構成の一例についての説明である。
【0076】
図3の説明に戻る。撮像装置100はステップS304において、受け付けた操作指示が撮影か否かを判定する。受け付けた操作指示が撮影でなかった場合(ステップS304でNO)、撮像装置100は、受け付けた操作指示が、記録媒体であるメモリカード115等に記憶された撮影画像のプレビュー表示か否かを判定する(ステップS305)。
【0077】
受け付けた操作指示がプレビュー表示でなかった場合(ステップS305でNO)は処理を終了し、受け付けた操作指示がプレビュー表示であった場合は、撮影画像を通常のプレビュー表示で表示する(ステップS306)。
【0078】
一方、ステップS304で、受け付けた操作指示が撮影指示であると判定した場合、撮像装置100は、追従プレビュー設定で設定された設定に従って撮影を行う(ステップS307)。
【0079】
撮像装置100は、撮影を行うことにより取得した撮影画像をプレビュー表示するにあたり、プレビュー表示の設定が追従プレビュー表示に設定されているか否かを判定する(ステップS308)。プレビュー表示の設定が追従プレビュー表示に設定されていないと判定した場合、撮像装置100は処理をステップS306に移行し、該撮影画像を、1枚の撮影画像を一定時間プレビュー表示する撮影時プレビュー表示で表示する。
【0080】
追従プレビュー表示に設定されていると判定した場合、撮影画像を追従プレビュー表示で表示画面に表示する(ステップS309)。追従プレビュー表示の表示処理の詳細については、図4を参照して後述する。
【0081】
ここで、図4を参照して、本発明の実施形態における追従プレビュー表示の表示処理の詳細について説明する。図4は、本発明の実施形態における追従プレビュー表示の表示処理の詳細を示すフローチャートである。
【0082】
撮像装置100は、撮影画像を撮影時プレビュー表示で表示し(ステップS401)、追加撮影を行ったか否かを判定する(ステップS402)。追加撮影を行っていないと判定した場合、撮像装置100は、処理をステップS409に移行する。
【0083】
一方、追加撮影を行ったと判定した場合(ステップS402でYES)、撮像装置100は、図8の撮影間隔802に設定された値が撮影間隔時間無制限を示しているか否かを判定する(ステップS303)。設定値が撮影間隔時間無制限を示している場合は、撮像装置100は処理をステップS405に移行し、設定値が撮影間隔時間無制限を示している場合は、該使撮影が、図3のステップS307で行った撮影から、図8の撮影間隔802に設定された時間内に行われたか否かを判定する(ステップS404)。
【0084】
該追加撮影が撮影間隔802に設定された時間内に行われていないと判定した場合は、追従プレビュー表示の処理を終了する。追加撮影が時間内に行われたと判定した場合は、処理をステップS405に移行する。
【0085】
ステップS405で、撮像装置100は、追加撮影を行った画像を追従プレビュー表示するにあたり、追従プレビュー表示の対象となる撮影画像の数が、図8の最大表示数803の値を超過しているか否かを判定する。
【0086】
撮影画像の数が最大表示数803の値を超過していない場合は、該追加撮影の撮影画像を表示画面に追従プレビュー表示する(ステップS406)。超過している場合は、直近の撮影画像から順に優先して追従プレビュー表示する(ステップS407)。
【0087】
追従プレビュー表示を行う設定がなされた場合に撮影した画像の数が、最大表示数803の値を超過した場合の撮影画像の表示状態(ステップS407における表示画面の表示状態)については図7を参照して後述する。
【0088】
ここで図7を参照して、本発明の実施形態における1画面の撮影画像の最大表示数を超過した場合の追従プレビュー表示処理について説明する。図7は、本発明の実施形態における1画面の撮影画像の最大表示数を超過した場合の追従プレビュー表示処理の詳細を示す図である。
【0089】
図7は、表示画面700と、第1撮影画像701と、直近撮影画像702等から構成されている。なお、図7は、最大表示数803に設定された値が9であって、追従プレビュー表示を行う設定で撮影した画像が10枚目に達した場合の、撮像装置表示100の表示画面の状態を示している。
【0090】
第1撮影画像701は追従プレビュー表示を行う設定で撮影した1枚目の撮影画像である。直近撮影画像702は、追従プレビュー表示を行う設定で撮影した10枚目の撮影画像である。
【0091】
表示画面700に示すように、追従プレビュー表示を行う場合に、撮影した直近の撮影画像である直近撮影画像702は、表示画面700に9枚まで表示される画像の最後尾である9枚目の画像の位置に表示さる。直近撮影画像702が表示画面700に表示される前に、表示画面に表示される9枚の画像の内、1枚目の画像の位置に表示されていた第1撮影画像701は、直近撮影画像702が撮影されることにより、表示画面700から消去される。(つまり、プレビュー表示手段は、前記連続撮影で取得した複数の画像が前記分割領域数指定手段で指定した領域数を超える場合に、前記連続撮影で取得した直近の撮影画像から順に優先して、前記分割領域数指定手段で指定した数だけ、前記表示画面にプレビュー表示する)。以上が図7の、本発明の実施形態における1画面の撮影画像の最大表示数を超過した場合の追従プレビュー表示処理についての説明である。
【0092】
次に、撮像装置100は、追従プレビュー表示の終了指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS408)。ここでいう終了指示とは、図5の追従プレビュー表示設定受付部521で追従プレビュー表示をしない操作指示を受け付けること等である。終了指示を受け付けたと判定した場合、追従プレビュー表示の処理を終了する。終了指示を受け付けいないと判定した場合、撮像装置100は、処理をステップS409に移行し、撮影間隔802に設定された時間が経過したか否かを判定する。
【0093】
撮影間隔802に設定された時間が経過したと判定した場合、追従プレビュー表示の処理を終了する。時間が超過していないと判定した場合は、撮像装置100は処理をステップS402に移行する。以上が図4の、本発明の実施形態における追従プレビュー表示の表示処理の詳細についての説明である。
【0094】
以上のように、上記実施形態によれば、連写を用いない連続的な撮影を行った場合に、表示画面に複数の画像をプレビュー表示することにより、撮影した画像をユーザに容易に確認させる撮像装置、その制御方法及びプログラムを提供することができる。
具体的には、本発明の撮像装置は、撮影した画像のプレビューを表示する表示手段を備える撮像装置であって、ユーザから受け付けた操作指示に従って撮影を行うことにより画像を取得する撮影手段と(ステップS307)、前記撮影手段で行った撮影により取得した画像である撮影画像を表示するための表示画面に、前記撮影画像をプレビュー表示するプレビュー表示手段と(ステップS306、ステップS309)、前記撮影手段で行う第1の撮影(ステップS307)と第2の撮影が(ステップS402)、連続撮影として一定時間内に行われたか否かを判定する判定手段と(ステップS404)を備え、前記プレビュー表示手段は、前記判定手段で、前記撮影手段で行う前記第1の撮影と第2の撮影が一定時間内に行われたと判定した場合(ステップS304でYES)、前記表示画面を複数の領域に分割して、分割した各領域に前記第1の撮影で取得した画像である第1の撮影画像と前記第2の撮影で取得した画像である第2の撮影画像をそれぞれ表示させ(ステップS306、ステップS307)、更に、前記判定手段で、前記撮影手段で行う前記第1の撮影と第2の撮影が一定時間内行われなかったと判定した場合(ステップS304でNO)、前記第1の撮影画像と前記第2の撮影画像を、それぞれの撮影後に、1枚毎に、一定時間ずつ前記表示画面にプレビュー表示させる(ステップS401)ことを特徴とする。
【0095】
以上、上記実施形態について詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムとしての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0096】
以上説明したように、本発明におけるプログラムは、図3〜図4に示すフローチャートの処理に従って撮像装置としてコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記録媒体は図3〜図4の処理方法を撮像装置が実行可能なプログラムを記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図3〜図4の各装置の処理方法ごと、別の独立したプログラムであってもよい。
【0097】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0098】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0099】
また、撮像装置が読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0100】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0101】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0102】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0103】
また上記のソフトウェアで実現する各処理を、ファームウェアやハードウェア構成にして、各処理を各手段として実現することも可能であり、本発明の技術的範囲はこのようなファームウェアやハードウェア構成による実現も含むものである。
【符号の説明】
【0104】
101 光学系(レンズ)
102 撮像素子(CCD)
103 カメラ信号処理部
110 システムコントローラ
117 ディスプレイ
120 操作部
201 追従プレビュー表示制御部
202 撮影間隔記憶部
203 連続・非連撮影続判定部
204 プレビュー表示切替部
205 表示画像数設定部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影した画像のプレビューを表示する表示手段を備える撮像装置であって、
ユーザから受け付けた操作指示に従って撮影を行うことにより画像を取得する撮影手段と、
前記撮影手段で行った撮影により取得した画像である撮影画像を表示するための表示画面に、前記撮影画像をプレビュー表示するプレビュー表示手段と、
前記撮影手段で行う第1の撮影と第2の撮影が、連続撮影として一定時間内に行われたか否かを判定する判定手段と
を備え、
前記プレビュー表示手段は、前記判定手段で、前記撮影手段で行う前記第1の撮影と第2の撮影が一定時間内に行われたと判定した場合、前記表示画面を複数の領域に分割して、分割した各領域に前記第1の撮影で取得した画像である第1の撮影画像と前記第2の撮影で取得した画像である第2の撮影画像をそれぞれ表示させ、
更に、前記判定手段で、前記撮影手段で行う前記第1の撮影と第2の撮影が一定時間内行われなかったと判定した場合、前記第1の撮影画像と前記第2の撮影画像を、それぞれの撮影後に、1枚毎に、一定時間ずつ前記表示画面にプレビュー表示させることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記プレビュー表示手段で前記表示画面の領域を分割して、前記撮影手段で取得した画像をプレビュー表示する場合の、分割可能な領域の最大数を指定する分割領域数指定手段
を更に備え、
前記プレビュー表示手段は、前記撮影手段で行った前記連続撮影で取得した複数の画像を、撮影に追従してプレビュー表示させ、更に、前記連続撮影で取得した複数の画像が前記分割領域数指定手段で指定した領域数を超える場合に、前記連続撮影で取得した直近の撮影画像から順に優先して、前記分割領域数指定手段で指定した数だけ、前記表示画面にプレビュー表示させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
撮影した画像のプレビューを表示する表示手段を備える撮像装置の制御方法であって、
撮影手段が、ユーザから受け付けた操作指示に従って撮影を行うことにより画像を取得する撮影工程と、
プレビュー表示手段が、前記撮影工程で行った撮影により取得した画像である撮影画像を表示するための表示画面に、前記撮影画像をプレビュー表示するプレビュー表示工程と、
判定手段が、前記撮影工程で行う第1の撮影と第2の撮影が、連続撮影として一定時間内に行われたか否かを判定する判定工程とを含み、
前記プレビュー表示工程は、前記判定工程で、前記撮影工程で行う前記第1の撮影と第2の撮影が一定時間内に行われたと判定した場合、前記表示画面を複数の領域に分割して、分割した各領域に前記第1の撮影で取得した画像である第1の撮影画像と前記第2の撮影で取得した画像である第2の撮影画像をそれぞれ表示させることを特徴とし、
更に、前記判定工程で、前記撮影工程で行う前記第1の撮影と第2の撮影が一定時間内行われなかったと判定した場合、前記第1の撮影画像と前記第2の撮影画像を、それぞれの撮影後に、1枚毎に、一定時間ずつ前記表示画面にプレビュー表示することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項4】
撮影した画像のプレビューを表示する表示手段を備える撮像装置のプログラムであって、
前記撮像装置を、
ユーザから受け付けた操作指示に従って撮影を行うことにより画像を取得する撮影手段と、
前記撮影手段で行った撮影により取得した画像である撮影画像を表示するための表示画面に、前記撮影画像をプレビュー表示するプレビュー表示手段と、
前記撮影手段で行う第1の撮影と第2の撮影が、連続撮影として一定時間内に行われたか否かを判定する判定手段として機能させ、
前記プレビュー表示手段は、前記判定手段で、前記撮影手段で行う前記第1の撮影と第2の撮影が一定時間内に行われたと判定した場合、前記表示画面を複数の領域に分割して、分割した各領域に前記第1の撮影で取得した画像である第1の撮影画像と前記第2の撮影で取得した画像である第2の撮影画像をそれぞれ表示させることを特徴とし、
更に、前記判定手段で、前記撮影手段で行う前記第1の撮影と第2の撮影が一定時間内行われなかったと判定した場合、前記第1の撮影画像と前記第2の撮影画像を、それぞれの撮影後に、1枚毎に、一定時間ずつ前記表示画面にプレビュー表示することを特徴とする撮像装置のプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−129892(P2012−129892A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−281082(P2010−281082)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】