説明

撮像装置、その制御方法及びプログラム

【課題】転送機能付き記録媒体を用いる場合に、適切に画像データが転送されるようにする。
【解決手段】撮像部2により得られた複数の撮影画像を合成して合成画像を生成する多重露出撮影が可能な撮像装置であって、多重露出撮影モードにおいて、フォルダ503に画像データが記録されると、その画像データを予め設定された転送先に自動転送する転送機能付き記録媒体が装着されているかどうかを判定し、転送機能付き記録媒体が装着されていると判定した場合、当該モードで生成される画像データを、KEEPフォルダ504に記録する。そして、多重露出撮影モードでの複数回の撮影及び合成の終了後に、KEEPフォルダ504に記録した画像データをフォルダ503に移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像手段により得られた複数の撮影画像を合成して合成画像を生成する機能を有する撮像装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、外部記録媒体として、無線機能を有する記録媒体が実用化されている。無線機能を有する記録媒体では転送先を設定することが可能であり、記録媒体の特定の保存領域に撮像装置で撮影した画像データファイルの書き込みが完了したと同時に、設定された転送先に画像データファイルを自動転送できるものである。
【0003】
また、フィルムカメラにおいて、フィルムのコマ送りを行わず、複数回の露光を行い、多重露出(露光)によって画像を合成する機能があった。フィルムを用いないデジタルカメラでも、フィルムカメラと同様の機能を備え、合成画像を生成するようにしたものもある。さらに、多重露出撮影時、最終的な合成結果の画像だけを画像データファイルとして保存するだけでなく、合成元に使用される1枚毎に撮影された素材画像データも保存しておく多重露出撮影の形態も存在する。この形態では、撮影したが、撮影者が合成に使用したくない場合、その撮影した素材画像データファイルを合成に用いないようにする多重露出撮影の1枚取り消しが可能となっているものもある。
【0004】
従来、転送機能を持つ撮像装置や上述したような転送機能付き記録媒体を用いて撮影画像データを転送する場合、撮影時に自動転送する方式だけでなく、特許文献1に記載されているように撮影毎に転送するかしないかを選択させる方式が公知である。無線LANの転送速度が、撮像装置が撮影によって撮影画像を生成する速度に比べて十分に高速とは言えないため、撮影後に自動転送すると、無線LANが動作することにより撮像装置の動作が遅くなり、次の撮影に影響することがあった。特許文献1では、これを解決するために、撮影した画像毎にプレビューを表示し、撮影画像を転送するかしないかを選択させる構成が開示されている。
【0005】
また、多重露出撮影において撮影した画像を消去する方法については特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−312319号公報
【特許文献2】特開2007−221237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、撮影者が手動で転送するかしないかを選択する必要がある。複数回の露光を行う多重露出撮影中には、撮影毎に撮影画像を転送するかしないかを選択させるのは実用的ではない。
【0008】
また、転送機能付き記録媒体で画像データファイルを自動転送する場合に、転送機能付き記録媒体に撮影毎に生成される素材画像と、最終的に生成される合成画像とを保存する多重露出撮影において多重露出撮影の途中で1枚取り消してしまうと、多重露出の合成結果とは関係のない素材画像までもが転送先に自動転送されてしまうという課題がある。
【0009】
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、転送機能付き記録媒体を用いる場合に、例えば多重露出撮影の際に、適切に画像データが転送されることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の撮像装置は、撮像手段により得られた複数の撮影画像を合成して合成画像を生成する機能を有する撮像装置であって、第1の保存領域に画像データが記録されると、その画像データを予め設定された転送先に自動転送する転送機能付き記録媒体が装着されているかどうかを判定する判定手段と、前記合成画像を生成するモードにおいて、前記判定手段により転送機能付き記録媒体が装着されていると判定した場合、当該モードで生成される画像データを、自動転送しない第2の保存領域に記録する記録手段と、前記合成画像を生成するモードでの複数回の撮影及び合成の終了後に、前記第2の保存領域に記録した画像データを前記第1の保存領域に移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、合成画像を生成するモード時に、転送機能付き記録媒体が装着されている場合、当該モードで生成される画像データを、適切に転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1の実施形態に係る撮像装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態における多重露出撮影モード時の動作を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施形態における多重露出撮影モード時の動作を示すフローチャートである。
【図4】多重露出撮影中における転送機能の切り替え禁止処理を示すフローチャートである。
【図5】転送機能付き記録媒体が装着された場合に生成されるフォルダ構成の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る撮像装置の要部構成を示すブロック図である。撮像装置は、いわゆるデジタルスチルカメラの他、いわゆるカメラ付き携帯電話でもよい。1は撮影レンズ、2は撮像手段である撮像部であり、撮影レンズ1を通過した披写像は撮像部2で結像され、電気信号へ変換される。3はA/D変換器であり、撮像部2で変換された電気信号をデジタル信号に変換する。4は撮像装置全体を制御するCPUである。5は画像処理部であり、デジタル信号へ変換されたデジタル信号に様々な処理を行い、画像データに変換する。6は記録媒体種類検出部であり、記録媒体9の種類を検出する。
【0014】
8はRAM等の画像記録部であり、画像処理部5で変換された画像データを保存する。7は画像合成部であり、画像記録部8に保存されている画像データを合成して合成画像を生成する。11はROM等の不揮発性記憶媒体であり、カメラの設定等、電源を切っても忘れたくない情報をこの場所に保存しておく。9は記録媒体であり、画像記録部8にある画像データ又は画像合成部7で作成された画像データを保存する。10はTFT等の液晶ディスプレイからなる表示部であり、撮像画像、警告画面等、様々な情報を表示する。12は転送機能切替部であり、記録媒体9として転送機能付き記録媒体が装着されているとき等に、転送機能の有効化又は無効化を切り換えるものである。13は撮影枚数設定部であり、多重露出撮影を何枚の撮影で行うかの設定を行う。
なお、撮像装置の制御は1つのハードウェアを用いて実現してもよいし、複数のハードウェアが処理を分担し、結果として撮像装置全体の制御を実現するようにしてもよい。
【0015】
なお、転送機能付き記録媒体の一例としては、いわゆるメモリカードの内部にマイコンと記録領域、無線通信部を含む記録媒体である。本実施形態における転送機能付き記録媒体は、マイコンが自機の記録領域に画像データが書き込まれたことを検知し、無線通信部で外部装置に転送する機能を有する。なお、無線通信部による転送は撮像装置とは独立してマイコンが自動的に行うことが可能である。
【0016】
図2は、本実施形態における多重露出撮影モード時の動作を示すフローチャートである。図2を参照して、撮像装置に転送機能付き記録媒体が装着されているときの多重露出撮影の動作を説明する。図2のフローチャートは、CPU4がプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0017】
転送機能付き記録媒体が撮像装置に装着されると、撮像装置がDCF規格に準拠したフォルダを作成する。図5は、転送機能付き記録媒体が装着された場合に生成されるフォルダ構成の例を示す図である。転送機能付き記録媒体が撮像装置に装着されると、撮像装置は100_SENDフォルダ503を生成する。この100_SENDフォルダ503に画像データファイルが記録、保存されると、転送機能付き記録媒体はその画像データファイルを予め設定された転送先に自動転送する。また、図5に示すように、撮像装置はDCF準拠のDCIMフォルダ501やMISCフォルダ502と同階層に通信機能が有効になっているが、画像データファイルをそのフォルダに記録、保存しても自動転送しないフォルダ504(KEEPフォルダと称する)を生成することが可能である。本実施形態では、転送機能付き記録媒体が装着された場合、必ずこのKEEPフォルダ504を生成するものとする。本実施形態では、100_SENDフォルダ503が第1の保存領域の一例であり、KEEPフォルダ504が第2の保存領域の一例である。
【0018】
ステップS201で、撮像装置のメニュー画面での操作等により多重露出撮影モードに変更されると、ステップS202で、撮影者に撮影枚数設定部13を介して多重露出撮影の枚数(多重設定枚数と称する)を設定させる。ステップS203で、CPU4は、撮像装置に転送機能付き記録媒体が装着されているかどうかの判定を行う。
【0019】
ステップS203において転送機能付きの記録媒体が装着されている場合、ステップS204に進み、CPU4は、多重露出撮影モードで生成される画像データファイルの保存先を、図5に示したKEEPフォルダ504に変更する。ステップS205で、CPU4は多重露出撮影を開始する。1枚撮影後、ステップS206で、ステップS202において設定した多重設定枚数を1枚減らす。ステップS207で、撮影した撮影画像(以下、素材画像と称する)データファイルを生成し、保存先であるKEEPフォルダ504に保存する。
【0020】
ステップS208で、CPU4は、ステップS205において撮影した素材画像を、合成する画像として使用するか、又は取り消すかの判定を行う。取り消す場合、KEEPフォルダ504から当該素材画像データファイルを消去した上で、ステップS209で、多重設定枚数を1枚加算し、ステップS205で、撮影のやり直しを行う。このように複数回の撮影毎に撮影のやり直しが可能であり、撮影をやり直す対象となった素材画像データはKEEPフォルダ504に残さないようにしている。合成する画像として使用する場合、ステップS210で、CPU4の制御下で画像合成を行う。
【0021】
ステップS211で、CPU4は、ステップS202において設定した多重設定枚数が0になっているかどうかの判定を行う。多重設定枚数が0になっていない場合、ステップS205に戻り、多重設定枚数が0になるまでステップS205〜S210を繰り返す。多重設定枚数が0になっている場合、ステップS212に進み、合成画像データファイルをKEEPフォルダ504から100_SENDフォルダ503に移動させて、転送先に自動転送させる。また、ステップS213で、素材画像データファイルをKEEPフォルダ504から100_SENDフォルダ503に全て移動させて、転送先に自動転送させる。なお、ここでいう移動とは、コピーも含まれる概念であるとする。また、ステップS212、S213において転送した後、KEEPフォルダ504に残っている画像データファイルは消去しても、そのまま残しておいてもよい。
【0022】
一方、ステップS203において転送機能付き記録媒体が装着されていない場合、ステップS214に進む。この場合、撮像装置は自動転送しないKEEPフォルダ504を生成しないので、通常通り、多重露出撮影モードで生成される画像データファイルの保存先をDCF規格に則ったDCIM以下にできるフォルダに設定する。ステップS215で、CPU4は多重露出撮影を開始する。1枚撮影後、ステップS216で、ステップS202において設定した多重設定枚数を1枚減らす。ステップS217で、撮影した素材画像データファイルを生成し、保存先に保存する。
【0023】
ステップS218で、CPU4は、ステップS215において撮影した素材画像を、合成する画像として使用するか、又は取り消すかの判定を行う。取り消す場合、ステップS219で、多重設定枚数を1枚加算し、ステップS215で、撮影のやり直しを行う。合成する画像として使用する場合、ステップS220で、CPU4の制御下で画像合成を行う。
【0024】
ステップS221で、CPU4は、ステップS202において設定した多重設定枚数が0枚になっているかどうかの判定を行う。多重設定枚数が0枚になっていない場合、ステップS215に戻り、多重設定枚数が0枚になるまでステップS215〜S220を繰り返す。多重設定枚数が0になっている場合、ステップS222に進み、合成画像データファイルを保存先に保存する。
【0025】
以上のように、撮像装置に転送機能付き記録媒体が装着されていて、多重露出撮影で合成に用いる複数の素材画像及び合成画像が記録媒体に保存される形式の多重露出撮影を行っているとき、多重露出撮影の合成したくない画像を1枚キャンセルして撮影のやり直しを行う場合においても、その失敗画像が自動転送されることなく、多重露出撮影の終了時に素材画像及び合成画像を適切に転送先に自動転送させることが可能となる。
【0026】
本実施形態では、多重露出撮影の終了時に、撮影毎に生成された素材画像データファイル及びそれらを合成した合成画像データファイルを100_SENDフォルダ503に移動させて、転送先に自動転送させる例を説明したが、素材画像データファイルは100_SENDフォルダ503に移動させないようにしてもよい。これにより、多重露出撮影の終了時に合成画像データファイルだけを100_SENDフォルダ503に移動させて、転送先に自動転送させることが可能となる。
【0027】
(第2の実施形態)
次に、図3を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態では、撮像装置に転送機能付きの記録媒体が装着されており、転送機能の有効、無効を選択できる場合の多重露出撮影について説明する。撮像装置の基本的な構成は第1の実施形態と同様であり、ここではその詳細な説明は省略する。
【0028】
図3は、本実施形態における多重露出撮影モード時の動作を示すフローチャートである。図3を参照して、撮像装置に転送機能付き記録媒体が装着されているときの多重露出撮影の動作を説明する。図3のフローチャートは、CPU4がプログラムを読み出して実行する。
【0029】
ステップS301で、撮像装置のメニュー画面での操作等により多重露出撮影モードに変更されると、ステップS302で、撮影者に撮影枚数設定部13を介して多重露出撮影の枚数(多重設定枚数と称する)を設定させる。ステップS303で、CPU4は、撮像装置に転送機能付き記録媒体が装着されているかどうかの判定を行う。
【0030】
ステップS303において転送機能付きの記録媒体が装着されている場合、ステップS304に進み、転送機能付き記録媒体の転送機能が有効になっているか、無効になっているかの判定を行う。ステップS304において転送機能が有効になっている場合、ステップS305に進み、CPU4は、多重露出撮影モードで生成される画像データファイルの保存先を、図5に示したKEEPフォルダ504に変更する。ステップS306で、CPU4は多重露出撮影を開始する。1枚撮影後、ステップS307で、ステップS302において設定した多重設定枚数を1枚減らす。ステップS308で、撮影した素材画像データファイルを生成し、保存先であるKEEPフォルダ504に保存する。
【0031】
ステップS309で、CPU4は、ステップS306において撮影した素材画像を、合成する画像として使用するか、又は取り消すかの判定を行う。取り消す場合、KEEPフォルダ504から当該素材画像データファイルを削除した上で、ステップS310で、多重設定枚数を1枚加算し、ステップS306で、撮影のやり直しを行う。合成する画像として使用する場合、ステップS311で、CPU4の制御下で画像合成を行う。
【0032】
ステップS312で、CPU4は、ステップS302において設定した多重設定枚数が0になっているかどうかの判定を行う。多重設定枚数が0になっていない場合、ステップS306に戻り、多重設定枚数が0になるまでステップS306〜S311を繰り返す。多重設定枚数が0になっている場合、ステップS313に進み、合成画像データファイルをKEEPフォルダ504から100_SENDフォルダ503に移動させて、転送先に自動転送させる。また、ステップS314で、素材画像データファイルをKEEPフォルダ504から100_SENDフォルダ503に全て移動させて、転送先に自動転送させる。なお、ステップS313、S314において転送した後、KEEPフォルダ504に残っている画像データファイルは消去しても、そのまま残しておいてもよい。
【0033】
一方、ステップS303において転送機能付き記録媒体が装着されていない場合、ステップS315に進む。この場合、撮像装置は自動転送しないKEEPフォルダ504を生成しないので、通常通り、多重露出撮影モードで生成される画像データファイルの保存先をDCF規格に則ったDCIM以下にできるフォルダに設定する。ステップS316で、CPU4は多重露出撮影を開始する。1枚撮影後、ステップS317で、ステップS302において設定した多重設定枚数を1枚減らす。ステップS318で、撮影した素材画像データファイルを生成し、保存先に保存する。
【0034】
ステップS319で、CPU4は、ステップS316において撮影した素材画像を、合成する画像として使用するか、又は取り消すかの判定を行う。取り消す場合、ステップS320で、多重設定枚数を1枚加算し、ステップS316で、撮影のやり直しを行う。合成する画像として使用する場合、ステップS321で、CPU4の制御下で画像合成を行う。
【0035】
ステップS322で、CPU4は、ステップS302において設定した多重設定枚数が0枚になっているかどうかの判定を行う。多重設定枚数が0枚になっていない場合、ステップS316に戻り、多重設定枚数が0枚になるまでステップS316〜S321を繰り返す。多重設定枚数が0になっている場合、ステップS323に進み、合成画像データファイルを保存先に保存する。
【0036】
また、ステップS304において転送機能が無効になっている場合、ステップS324に進み、CPU4は、多重露出撮影モードで生成される画像データファイルの保存先を、図5に示した100_SENDフォルダ503に変更し、その後ステップS316に進む。ステップS316以降で生成される画像データファイルは自動転送する100_SENDフォルダ503に保存されるが、当該記録媒体の転送機能が無効になっている。したがって、画像データファイルは自動転送されず、転送機能が有効になったタイミングで自動転送されるようになる。
【0037】
以上のように、転送機能付き記録媒体の転送機能が有効時でも無効時でも、転送機能に依存することなく撮影者の意図しない画像が転送先に転送されることを防止することが可能となる。
【0038】
上記第2の実施形態では、多重露出撮影中に転送機能付き記録媒体の転送機能が有効又は無効にされると、転送先に撮影者の意図しない画像が転送されてしまう。そこで、多重露出撮影中は、転送機能の切り換えができないようになっている。図4は、多重露出撮影中における転送機能の切り替え禁止処理を示すフローチャートである。ステップS401で多重露出撮影を開始し、ステップS402で撮像装置に転送機能付き記録媒体が装着されていると検出された場合、ステップS403で転送機能の切り換えを禁止する。これにより、多重露出撮影中に転送機能が切り替わり、撮影者の意図しない画像が転送先に転送されてしまうことを防ぐことが可能となる。
【0039】
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段により得られた複数の撮影画像を合成して合成画像を生成する機能を有する撮像装置であって、
第1の保存領域に画像データが記録されると、その画像データを予め設定された転送先に自動転送する転送機能付き記録媒体が装着されているかどうかを判定する判定手段と、
前記合成画像を生成するモードにおいて、前記判定手段により転送機能付き記録媒体が装着されていると判定した場合、当該モードで生成される画像データを、自動転送しない第2の保存領域に記録する記録手段と、
前記合成画像を生成するモードでの複数回の撮影及び合成の終了後に、前記第2の保存領域に記録した画像データを前記第1の保存領域に移動させる移動手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記第2の保存領域は、前記転送機能付き記録媒体に生成されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記合成画像を生成するモードで生成される画像データとは、前記撮像手段により得られた各撮影画像データ及びそれらを合成した合成画像データであることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記合成画像を生成するモードにおいて撮影毎に撮影のやり直しが可能であり、撮影をやり直す対象となった撮影画像データは前記第2の保存領域に残さないことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記移動手段は、少なくとも前記合成画像データを前記第1の保存領域に移動させることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記記録手段は、前記合成画像を生成するモードにおいて、前記判定手段により転送機能付き記録媒体が装着されていると判定し、かつ、その転送機能が有効となっている場合、当該モードで生成される画像データを前記第2の保存領域に記録することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記記録手段は、前記合成画像を生成するモードにおいて、前記判定手段により転送機能付き記録媒体が装着されていると判定し、かつ、その転送機能が無効となっている場合は、当該モードで生成される画像データを前記第1の保存領域に記録することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記合成画像を生成するモードにおいて、前記転送機能付き記録媒体の転送機能の有効、無効の切り換えを禁止する禁止手段を備えたことを特徴とする請求項6又は7に記載の撮像装置。
【請求項9】
撮像手段により得られた複数の撮影画像を合成して合成画像を生成する機能を有する撮像装置の制御方法であって、
前記合成画像を生成するモードにおいて、
第1の保存領域に画像データが記録されると、その画像データを予め設定された転送先に自動転送する転送機能付き記録媒体が装着されているかどうかを判定するステップと、
前記ステップにより転送機能付き記録媒体が装着されていると判定した場合、当該モードで生成される画像データを、自動転送しない第2の保存領域に記録するステップと、
前記合成画像を生成するモードでの複数回の撮影及び合成の終了後に、前記第2の保存領域に記録した画像データを前記第1の保存領域に移動させるステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項10】
撮像手段により得られた複数の撮影画像を合成して合成画像を生成する機能を有する撮像装置を制御するためのプログラムであって、
前記合成画像を生成するモードにおいて、
第1の保存領域に画像データが記録されると、その画像データを予め設定された転送先に自動転送する転送機能付き記録媒体が装着されているかどうかを判定する処理と、
前記処理により転送機能付き記録媒体が装着されていると判定した場合、当該モードで生成される画像データを、自動転送しない第2の保存領域に記録する処理と、
前記合成画像を生成するモードでの複数回の撮影及び合成の終了後に、前記第2の保存領域に記録した画像データを前記第1の保存領域に移動させる処理とをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−51502(P2013−51502A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−187582(P2011−187582)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】