説明

撮像装置、情報処理装置、それらの制御方法、および、プログラム

【課題】動画に多重化された位置情報を高速に無効化する。
【解決手段】撮像部は、複数の画像を時系列順に含む動画を撮像する。位置取得部は、複数の画像が撮像されたそれぞれの位置を取得する。オフセット算出部は、複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値とそれぞれの位置との差分をオフセットとして算出して、位置が取得された画像に対応付ける。メタデータ生成部は、基準値を含むメタデータを動画に付随する動画メタデータとして生成するとともにオフセットを含むメタデータをオフセットに対応する画像に付随する画像メタデータとして、取得された位置ごとに生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、撮像装置、情報処理装置、および、これらにおける処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。詳しくは、動画を撮像する撮像装置、動画を処理する情報処理装置、および、これらにおける処理方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(Global Positioning System)モジュールを搭載したビデオカメラやデジタルカメラなどの撮像装置が普及している。そのような撮像装置では、動画や画像の撮像と共に撮像位置の位置情報を取得することが可能となっている。GPSモジュールを搭載した撮像装置は、撮像時刻、撮像条件、および、取得した位置情報等をメタデータとして、それらのメタデータを動画に多重化して動画ファイルを生成する。複数のメタデータが多重化される場合、それらのメタデータは、一定間隔で動画に多重化されることが多い。MPEG(Moving Picture Experts Group)規格で動画を符号化する場合、GOP(Group Of Pictures)ごとに、メタデータを多重化する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。ここで、GOPは、MPEG規格において動画を符号化する単位である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−186913号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来技術では、位置情報を含むメタデータが一定間隔で多重化されるため、動画ファイル内に多数の位置情報が点在することとなる。このため、ユーザが動画ファイル内の全ての位置情報を無効化したい場合、装置は動画ファイル全体を解析して、位置情報を順次無効化する必要がある。その結果、動画ファイルのデータ量が大きくなるほど、位置情報を無効化する処理に時間がかかるという問題があった。
【0005】
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、動画に多重化された位置情報を高速に無効化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、複数の画像を時系列順に含む動画を撮像する撮像部と、上記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置を取得する位置取得部と、上記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値と上記それぞれの位置との差分をオフセットとして算出して上記位置が取得された上記画像に対応付けるオフセット算出部と、上記基準値を含むメタデータを上記動画に付随する動画メタデータとして生成するとともに上記オフセットを含むメタデータを上記オフセットに対応する上記画像に付随する画像メタデータとして上記取得された位置ごとに生成するメタデータ生成部とを具備する撮像装置、および、その制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。これにより、複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値を含む動画メタデータと、基準値とそれぞれの位置との差分であるオフセットを含む画像メタデータとが生成されるという作用をもたらす。
【0007】
また、この第1の側面において、上記動画と上記動画メタデータと上記画像メタデータとを記憶領域に記憶する記憶部と、上記動画メタデータを上記記憶領域から移動する際に上記基準値を無効化するメタデータ処理部とをさらに具備することもできる。これにより、動画メタデータが記憶領域から移動される際に基準値が無効化されるという作用をもたらす。
【0008】
また、この第1の側面において、無効化すべき位置を登録する登録部をさらに具備し、上記メタデータ処理部は、上記動画メタデータを上記記憶領域から移動する際に上記基準値が上記無効化すべき位置であれば、上記基準値を無効化することもできる。これにより、動画メタデータが記憶領域から移動される際に、基準値が無効化すべき位置であれば、無効化されるという作用をもたらす。
【0009】
また、この第1の側面において、上記撮像部は、複数の第1の画像を時系列順に含む第1の動画と複数の第2の画像を時系列順に含む第2の動画とを撮像し、上記オフセット算出部は、上記複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの上記第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値と上記それぞれの第1の位置との差分を第1のオフセットとして算出して上記第1の位置が取得された上記第1の画像に対応付けるとともに上記複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの上記第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値と上記それぞれの第2の位置との差分を第2のオフセットとして算出して上記第2の位置が取得された上記第2の画像に対応付け、上記メタデータ生成部は、上記第1の基準値を含むメタデータを上記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとして生成するとともに上記第2の基準値を含むメタデータを上記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとして生成し、上記第1のオフセットを含むメタデータを上記第1のオフセットに対応する上記第1の画像に付随する第1の画像メタデータとして上記取得された第1の位置ごとに生成とともに上記第2のオフセットを含むメタデータを上記第2のオフセットに対応する上記第2の画像に付随する第2の画像メタデータとして上記取得された第2の位置ごとに生成し、上記第1の動画に上記第2の動画を結合して上記第1の画像メタデータのアドレスである第1のアドレスを上記第1の基準値に対応付けて上記第1の動画メタデータに追加するとともに上記第2の画像メタデータのアドレスである第2のアドレスと上記第2の基準値とを対応付けて上記第1の動画データに追加する結合部をさらに具備することもできる。これにより、第1の動画に第2の動画が結合され、第1の基準値に対応付けられた第1のアドレスと、対応付けられた第2の基準値および第2のアドレスとが、第1の動画メタデータに追加されるという作用をもたらす。
【0010】
また、この第1の側面において、上記第1の動画と上記第1の動画メタデータと上記第1の画像メタデータと上記第2の動画と上記第2の動画メタデータと上記第2の画像メタデータとを記憶領域に記憶する記憶部と、上記第1の動画メタデータを上記記憶領域から移動する場合に上記第1の基準値と上記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して上記第1の動画メタデータにおいて上記第2の基準値を上記新たなオフセットに置き換えるとともに上記第1の基準値を無効化するメタデータ処理部とをさらに有する。これにより、動画メタデータが記憶領域から移動される際に、第2の基準値が新たなオフセットに置き換えられて第1の基準値が無効化されるという作用をもたらす。
【0011】
また、この第1の側面において、上記第2の動画が結合された上記第1の動画を第3の動画と第4の動画とに分割するとともに上記第4の動画に付随する第4の動画メタデータと上記第4の動画に含まれる第4の画像に付随する第4の画像メタデータとを生成して上記第4の画像に対応する上記オフセットに係る上記基準値と上記第4の画像メタデータのアドレスである第4のアドレスとを対応付けて上記第4の動画メタデータに追加する分割部をさらに具備することもできる。これにより、第1の動画が第3の動画と第4の動画とに分割され、対応付けられた基準値と第4のアドレスとが第4の動画メタデータに追加されるという作用をもたらす。
【0012】
また、この第1の側面において、上記撮像部は、複数の第1の画像を時系列順に含む第1の動画と複数の第2の画像を時系列順に含む第2の動画とを撮像し、上記オフセット算出部は、上記複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの上記第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値と上記それぞれの第1の位置との差分を第1のオフセットとして算出して上記第1の位置が取得された上記第1の画像に対応付けるとともに上記複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの上記第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値と上記それぞれの第2の位置との差分を第2のオフセットとして算出して上記第2の位置が取得された上記第2の画像に対応付け、上記メタデータ生成部は、上記第1の基準値を含むメタデータを上記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとして生成するとともに上記第2の基準値を含むメタデータを上記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとして生成し、上記第1の動画に上記第2の動画を結合するとともに上記第1の基準値と上記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して上記第1の動画メタデータに当該新たなオフセットを追加する結合部をさらに具備することもできる。これにより、第1の動画に第2の動画が結合され、新たなオフセットが第1の動画メタデータに追加されるという作用をもたらす。
【0013】
また、本技術の第2の側面は、動画に含まれる複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値を含むメタデータを上記動画に付随する動画メタデータとし、上記基準値と上記それぞれの位置との差分であるオフセットを含むメタデータを上記オフセットに対応する上記画像に付随する画像メタデータとして上記動画メタデータと上記画像メタデータと上記動画とを記憶領域に記憶する記憶部と、上記動画メタデータを上記記憶領域から移動する際に上記基準値を無効化するメタデータ処理部とを具備する情報処理装置、および、その制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。これにより、動画メタデータが記憶領域から移動される際に基準値が無効化されるという作用をもたらす。
【0014】
また、本技術の第2の側面は、第1の動画に含まれる複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値を含むメタデータを上記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとし、上記第1の基準値と上記それぞれの第1の位置との差分である第1のオフセットを含むメタデータを上記第1のオフセットに対応する上記第1の画像に付随する第1の画像メタデータとし、第2の動画に含まれる複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値を含むメタデータを上記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとし、上記第2の基準値と上記それぞれの第2の位置との差分である第2のオフセットを含むメタデータを上記第2のオフセットに対応する上記第2の画像に付随する第2の画像メタデータとして上記第1の動画メタデータと上記第1の画像メタデータと上記第1の動画と上記第2の動画メタデータと上記第2の画像メタデータと上記第2の動画とを記憶する記憶部と、上記第1の動画に上記第2の動画を結合するとともに上記第1の基準値と上記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して上記第1の動画メタデータに当該新たなオフセットを追加する結合部とを具備する情報処理装置、および、その制御方法ならびに当該方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。これにより、第1の動画に第2の動画が結合され、新たなオフセットが第1の動画メタデータに追加されるという作用をもたらす。
【発明の効果】
【0015】
本技術によれば、動画に多重化された位置情報を高速に無効化することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】第1の実施の形態における情報処理システムの一例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態における撮像装置の一構成例を示すブロック図である。
【図3】第1の実施の形態における動画ファイルの一構成例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態におけるビデオオブジェクトユニットとGOP内の画像との関係を示す図である。
【図5】第1の実施の形態における基準値およびオフセットが付加される位置の一例を示す図である。
【図6】第1の実施の形態における画像メタデータのデータ構造の一例を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における、時系列順に取得された位置情報の一例を示す図である。
【図8】第1の実施の形態における基準値およびオフセットの一例を示す図である。
【図9】第1の実施の形態における撮像装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施の形態における情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】第1の実施の形態における位置情報無効化処理の一例を示すフローチャートである。
【図12】第1の変形例における撮像装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態における情報処理システムの一例を示すブロック図である。
【図14】第2の実施の形態における動画ファイルのデータ構造の一例を示すブロック図である。
【図15】第2の実施の形態におけるクリップ情報ファイルに格納される基準値の一例である。
【図16】第2の実施の形態における「STREAM」ファイル内の動画データのデータ構造の一例を示す図である。
【図17】第2の実施の形態におけるMDVP(Modified Digital Video Pack)のデータ構造の一例である。
【図18】第2の実施の形態におけるMDVPに設けられるフィールドの一例である。
【図19】第2の実施の形態における動画ファイル内のオフセットの一例を示す図である。
【図20】第2の実施の形態におけるクリップ情報ファイル内のオフセットの一例を示す図である。
【図21】第2の実施の形態における情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図22】第2の実施の形態における結合処理の一例を示すフローチャートである。
【図23】第2の実施の形態における位置情報無効化処理の一例を示すフローチャートである。
【図24】第3の実施の形態における情報処理システムの一例を示すブロック図である。
【図25】第3の実施の形態におけるクリップ情報ファイル内の基準値およびオフセットの一例を示す図である。
【図26】第3の実施の形態における結合処理の一例を示すフローチャートである。
【図27】第2の変形例における結合処理の一例を示すフローチャートである。
【図28】第2の変形例における結合後の基準値およびオフセットの一例を示す図である。
【図29】第4の実施の形態における情報処理システムの一例を示すブロック図である。
【図30】第4の実施の形態における情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図31】第5の実施の形態における情報処理システムの一例を示すブロック図である。
【図32】第5の実施の形態における情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図33】第5の実施の形態における分割処理の一例を示すフローチャートである。
【図34】第5の実施の形態における基準値の一例を示す図である。
【図35】第5の実施の形態におけるオフセットの一例を示す図である。
【図36】第3の変形例における分割処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(撮像処理:基準値およびオフセットを多重化する例)
2.第2の実施の形態(動画編集処理:動画ファイルを結合する例)
3.第3の実施の形態(動画編集処理:結合時に基準値をオフセットに更新する例)
4.第4の実施の形態(撮像処理:登録された位置情報のみを無効化する例)
5.第5の実施の形態(動画編集処理:動画ファイルを分割する例)
【0018】
<1.第1の実施の形態>
[情報処理システムの構成例]
図1は、第1の実施の形態における情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。情報処理システムは、メタデータを多重化した動画データを生成し、そのメタデータを処理するシステムであり、撮像装置100および情報処理装置200を備える。
【0019】
撮像装置100は、動画を撮像するものである。撮像装置100は、撮像部110、位置情報取得部120、オフセット算出部130、および、メタデータ生成部140を備える。
【0020】
撮像部110は、動画を撮像して動画データを生成するものである。撮像部110は、生成した動画データを必要に応じて符号化する。動画データを符号化する場合、撮像部110は、例えば、MPEG2−PS(Program Stream)規格に準拠した符号化方式を使用して符号化を行う。MPEG2−PS規格においては、動画データは、GOP(Group Of Pictures)と呼ばれる単位で符号化または復号される。GOPは、符号化において基準となる画像(以下、「I(Intra)ピクチャ」と称する。)を少なくとも1枚含む画像の集合である。撮像部110は、動画データをメタデータ生成部140に出力する。
【0021】
位置情報取得部120は、動画内の複数の画像が撮像されたそれぞれの位置の位置情報を取得するものである。位置情報取得部120は、例えば、GOP内のいずれかのIピクチャの画像の撮像位置の位置情報を取得する。GOPは、一般に0.5秒程度の動画を構成するため、それぞれのGOP内のIピクチャが1枚である場合、約0.5秒ごとに位置情報が取得される。位置情報取得部120は、取得した位置情報をオフセット算出部130に出力する。
【0022】
オフセット算出部130は、取得されたそれぞれの位置のうちのいずれかを位置の基準値として、その基準値とそれぞれの位置との差分であるオフセットを算出するものである。オフセット算出部130は、例えば、最初に取得された位置を基準値とする。オフセット算出部130は、それぞれのオフセットを、位置が取得された画像に対応付けて、基準値とともにメタデータ生成部140に出力する。
【0023】
メタデータ生成部140は、動画メタデータおよび画像メタデータを生成するものである。動画メタデータは、動画に付随するデータであり、動画メタデータには、位置の基準値が格納される。また、画像メタデータは、撮像された位置においてオフセットが算出された画像に付随するデータであり、そのオフセットが画像メタデータに格納される。メタデータ生成部140は、動画データに動画メタデータおよび画像メタデータを多重化する。メタデータ生成部140は、動画メタデータおよび画像メタデータを多重化した動画データを動画ファイルとして情報処理装置200に出力する。
【0024】
情報処理装置200は、動画データに多重化されたメタデータを処理するものである。情報処理装置200は、動画ファイル記憶部210とメタデータ処理部250とを備える。
【0025】
動画ファイル記憶部210は、記憶領域を備え、その記憶領域に動画ファイルを記憶するものである。メタデータ処理部250は、動画メタデータを記憶領域から移動する際に、動画メタデータにおいて位置の基準値を無効化するものである。例えば、動画ファイルをネットワーク300にアップロードし、または、アップロードするための新たな動画ファイルを生成する場合や動画ファイルを複製する場合に、動画ファイル内の動画メタデータが記憶領域から移動される。基準値を無効化する場合、メタデータ処理部250は、例えば、基準値を示すデータのビット列において全てのビットを1にする。
【0026】
なお、位置情報取得部120は、特許請求の範囲に記載の位置取得部の一例である。また、動画ファイル記憶部210は、特許請求の範囲に記載の記憶部の一例である。
【0027】
図2は、撮像装置100の具体的な構成例を示すブロック図である。撮像装置100は、処理部150、操作部161、撮像部162、撮像信号処理部163、符号処理部164、GPSユニット165、多重化部166、媒体アクセス部167、記録媒体168、表示制御部169、および、表示部170を備える。
【0028】
処理部150は、動画ファイルを生成するための処理を実行するものである。処理部150は、入出力インターフェース151、ROM(Read Only Memory)152、および、RAM(Random Access Memory)153を備える。また、処理部150は、バス154およびプロセッサ155を備える。
【0029】
入出力インターフェース151は、処理部150の外部から入力されたデータをプロセッサ155にバス154を介して出力し、プロセッサ155からのデータを受け取って処理部150の外部へ出力するものである。
【0030】
ROM152は、プロセッサ155により実行される各種のプログラムや、それらのプログラムの実行時に使用される所定のパラメータなどを記憶するものである。
【0031】
RAM153は、プロセッサ155により処理されるデータや、プログラム実行時の作業データなどを一時記憶するものである。
【0032】
バス154は、入出力インターフェース151、ROM152、RAM153、および、プロセッサ155がデータを交換するための共通の経路である。
【0033】
プロセッサ155は、各種のプログラムを実行するとともに撮像装置100全体を制御するものである。
【0034】
操作部161は、撮像装置100を操作する操作信号を取得するものである。操作部161は、その操作信号を処理部150に出力する。
【0035】
撮像部162は、複数の画像を時系列順に撮像するものである。具体的には、撮像部162は、光学系からの光を撮像素子の受光面に結像させて、結像させた画像をアナログの電気信号に変換する。撮像部162は、それぞれの電気信号を撮像信号として撮像信号処理部163に出力する。
【0036】
撮像信号処理部163は、撮像信号を処理するものである。具体的には、撮像信号処理部163は、撮像信号をデジタルの電気信号に変換するA/D(Analog/Digital)変換処理、電気信号をRGB(Red,Green,Blue)各色の信号に分解する色分解処理、ガンマ変換処理などを実行する。撮像信号処理部163は、処理後の電気信号を符号処理部164に出力する。
【0037】
符号処理部164は、撮像信号処理部163からの電気信号が含むデータを符号化するとともに、媒体アクセス部167からのデータを復号するものである。符号処理部164は、例えば、MPEG2−PS規格に準拠した符号化処理または復号処理を行う。符号処理部164は、符号化したデータを多重化部166へ出力し、復号したデータを含む電気信号を表示制御部169へ出力する。
【0038】
GPSユニット165は、動画内の複数の画像が撮像されたそれぞれの位置の位置情報を取得するものである。GPSユニット165は、例えば、複数のGPS衛星からの信号を受信して、それらの信号から、画像の撮像時の撮像装置100の位置を側位する。具体的には、緯度および経度が位置として測位される。GPSユニット165は、さらに、撮像時の高度などを測位することもできる。GPSユニット165は、測位した位置の位置情報を処理部150へ出力する。
【0039】
多重化部166は、動画データにメタデータを多重化するものである。詳細には、多重化部166は、位置の基準値を動画メタデータに格納し、オフセットを画像メタデータに格納して、これらのメタデータを動画データに多重化する。また、多重化部166は、必要に応じて動画データに音声データをさらに多重化することもできる。多重化部166は、オフセット等を多重化した動画データを動画ファイルとして媒体アクセス部167に出力する。
【0040】
媒体アクセス部167は、記録媒体168にアクセスして記録媒体168に動画ファイルを書き込んだり、記録媒体168から動画ファイルを読み出したりするものである。媒体アクセス部167は、読み出した動画ファイルを符号処理部164に出力する。
【0041】
記録媒体168は、動画ファイルを記録するものである。記録媒体168として、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)などが用いられる。
【0042】
表示制御部169は、表示部170を制御して動画を表示させるものである。表示制御部169は、符号処理部164からのデータを乗せた電気信号を表示部170に出力し、表示部170を制御して動画を表示させる。表示部170は、表示制御部169の制御に従って動画を表示するものである。
【0043】
図2に例示した処理部150、撮像部162、撮像信号処理部163、および、符号処理部164などにより図1に例示した撮像部110が実現される。図2に例示した処理部150およびGPSユニット165などにより図1に例示した位置情報取得部120が実現される。図2に例示した処理部150などにより図1に例示したオフセット算出部130が実現される。図2に例示した処理部150および多重化部166などにより図1に例示したメタデータ生成部140が実現される。
【0044】
図3は、第1の実施の形態におけるMPEG2−PS形式に準拠した動画ファイルのデータ構造の一例を示す図である。動画ファイルは、動画データであるビデオオブジェクトセット(VOBS:Video Object Set)500を含む。このVOBS500は、1個以上のビデオオブジェクト(VOB)501の集合である。このVOB501は、1個以上のセル(Cell)502により構成される。セル502は、1個以上のビデオオブジェクトユニット(VOBU:Video Object Unit)503を含む。このVOBU503は、ナビゲーションパック(NV_PCK)510を先頭とするパック列である。パックとは、2048バイトの固定データである。VOBU503は、先頭のNV_PCK510の他、追加記録情報パック(ARI_PCK)520、動画データを保持するビデオパック(V_PCK)530、音声データを保持する音声パック(A_PCK)540などを必要に応じて備える。
【0045】
各パックは、パックヘッダおよびパケットを含む。先頭のNV_PCK510は、パックヘッダ511およびパケット513に加えて、システムヘッダ512をさらに含む。パックヘッダ511には、パックの開始コードやMPEG2−PSの識別コードなど、パックに関する情報が格納される。システムヘッダ512は、ビットレートやオーディオチャネル数など、動画に付随する動画メタデータを含む。この動画メタデータには、ビットレート等に加えて基準値が格納される。
【0046】
ARI_PCK520は、パックヘッダ521およびパケット522を含む。パケット522は、画像の撮像時刻や撮像条件など、画像に付随する画像メタデータを含む。この画像メタデータには、撮像時刻等に加えて、画像に対応するオフセットが格納される。
【0047】
図4は、第1の実施の形態におけるビデオオブジェクトユニット(VOBU)とGOP内の画像との関係を示す図である。図4(a)では、1枚のIピクチャと、4枚のP(Predirective)ピクチャと、10枚のB(Bidirectionally predictive)ピクチャとの計15枚の画像611によりGOP610を構成する様子が示されている。ここで、Iピクチャは、符号化において基準とされる画像である。Pピクチャは、時間的に先行するIピクチャまたはPピクチャとの差分を利用して符号化される画像である。Bピクチャは、時間的に前後両方向のIピクチャまたはPピクチャとの差分を利用して符号化される画像である。
【0048】
GOP内の15枚の画像は、記録媒体168上では図4(b)に例示するように一部の順序が入れ替えられて記録される。これは、MPEG規格における符号化方式の特徴に基づくものであり、復号の際に時間的に後続の画像を待つことを回避するためである。例えば、Bピクチャ(B5)を復号化するためにはIピクチャ(I3)とPピクチャ(P6)を参照する必要がある。このため、Bピクチャ(B5)を復号する時点で必要な画像データ(I3およびP6)が揃うように、図4(b)のような入れ替えをしなければならない。なお、このような画像521の順序関係を定義するために、V_PCKのパックヘッダにおいてPTS(Presentation Time Stamp)622およびDTS(Decoding Time Stamp)623というタイムスタンプが付与される。PTS622は再生出力の時刻管理情報であり、そのタイムスタンプが付与された単位画像をいつ再生出力するかを示す。一方、DTS623は復号の時刻管理情報であり、そのタイムスタンプが付与された単位画像をいつ復号するかを示す。
【0049】
符号化された各画像は、図4(c)に例示するように、それぞれ1つ以上のパックに収められる。例えば、Iピクチャ(I3)はV_PCK_I3(530)として保持され、Bピクチャ(B1)はV_PCK_B1(531)として保持される。そして、1個のGOP610を構成するV_PCK530の集合にARI_PCK520がA_PCK520とともに多重化される。多重化されたパック群は、VOBUを構成する。
【0050】
図5は、動画ファイルにおいて位置の基準値およびオフセットが付加される位置の一例を示す図である。動画ファイルの先頭のVOBUは、基準値が格納されたシステムヘッダ512を含む。また、システムヘッダ512と最初のGOP610との間に、そのGOP610に付随するARI_PCK520が挿入される。2番目以降のVOBUにおいて、先頭に、そのVOBU内のGOPに付随するARI_PCKが配置され、その次にGOPが配置される。ARI_PCK520のそれぞれにおいてオフセットが格納される。図5に例示したように、GOPごとにオフセットを含むARI_PCK520が付加された場合、動画ファイルにおいて、オフセットは、時系列順に配列されることとなる。
【0051】
図6は、第1の実施の形態における画像メタデータのデータ構造の一例を示す図である。ARI_PCK520内のパケットにおける画像メタデータは、追加記録情報識別子、アプリケーション情報、記録時間情報、カメラ情報の4種類のデータを含む。
【0052】
追加記録識別子は、追加して記録された画像メタデータに付与された識別子であり、追加記録情報データ識別子(ARI_DAT_ID)と、そのバージョン番号(ARI_DAT_VER)が記録される。
【0053】
アプリケーション情報には、製品の製造元であるベンダー名(VND_NAME)、製品名であるプロダクト名(PRD_NAME)、アプリケーション識別子(APL_ID)、開発者情報データ(MNFI_DATA)、装置種別(PRD_TYP)が含まれる。
【0054】
記録時間情報には、画像メタデータの記録時のタイムゾーン(VOBU_LCL_TM_ZONE)と、画像メタデータに対応するIピクチャの記録時刻(VOBU_REC_TM)とが記録される。タイムゾーンとは、撮像装置100を使用する国の時刻(ローカルタイム)の標準時刻からの時差である。VOBU_REC_TMには、例えば、Iピクチャの撮像時刻が、年、月、日、時、分、秒で記述される。
【0055】
カメラ情報は、撮影時の設定条件などを示す情報である。具体的には、カメラ情報は、Fナンバー(F_NUM)、露出時間(EXP_TM)、露出プログラム(EXP_PRG)、露光補正値(EXP_BIS_VAL)などの情報のほか、予約された情報(Reserved)を含む。
【0056】
予約された情報(Reserved)内にはオフセット(Offset_Info)が格納される。オフセットは、画像メタデータに対応するIピクチャの撮像位置と、基準値との間の差分である。
【0057】
図7は、第1の実施の形態における、時系列順に取得された位置情報の一例を示す図である。それぞれのGOP内のIピクチャの撮像時刻において、そのIピクチャの撮像位置の緯度および経度を示す位置情報が取得される。例えば、あるGOP内の「時刻#1」において緯度「35.681382」および経度「139.766084」を示す位置情報が取得される。次のGOP内の「時刻#2」において緯度「35.681383」および経度「139.766082」を示す位置情報が取得される。以降、GOPごとに、位置情報が取得される。
【0058】
図8は、第1の実施の形態における位置の基準値およびオフセットの一例を示す図である。図8(a)に例示するように、システムヘッダ512において、最初に取得された位置(緯度「35.681382」および経度「139.766084」)が基準値として格納される。また、図8(b)に例示するように、それぞれのGOPに多重化されるARI_PCKにオフセットが格納される。例えば、最初のGOP内のIピクチャの撮像位置が基準値であるため、そのGOPに多重化される「ARI_PCK#1」には、緯度「±0.000000」および経度「±0.000000」がオフセットとして格納される。次のGOPに付加される「ARI_PCK#2」には、そのGOP内のIピクチャの撮像位置と基準値との差分(緯度「+0.000001」および経度「−0.000002」)がオフセットとして格納される。以降、それぞれのGOPに付加されるARI_PCKに、基準値からのオフセットが格納される。
【0059】
[撮像装置の動作例]
図9は、第1の実施の形態における撮像装置100の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、動画の記録の開始が指示されたときに開始される。撮像装置100は、最初のGOP内の画像の撮像位置を取得し、基準値として一時記憶する(ステップS901)。
【0060】
撮像装置100は、次のGOPを記録し(ステップS903)、そのGOP内の画像の撮像位置を取得する(ステップS904)。撮像装置100は、その撮像位置および基準値からオフセットを算出する(ステップS905)。撮像装置100は、オフセットを含む画像メタデータをGOPに付加する(ステップS906)。
【0061】
撮像装置100は、動画の記録の停止が指示されたか否かを判断する(ステップS907)。動画の記録の停止が指示されていない場合(ステップS907:No)、撮像装置100は、ステップS903に戻る。動画の記録の停止が指示された場合(ステップS907:Yes)、撮像装置100は、一時記憶しておいた基準値を動画メタデータに追加する(ステップS908)。ステップS908の後、撮像装置100は、動画を撮像する動作を終了する。
【0062】
[情報処理装置の動作例]
図10は、第1の実施の形態における情報処理装置200の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、動画ファイルをアップロードするためのプログラムが実行されたときなどに開始する。情報処理装置200は、動画ファイルのアップロードが指示されたか否かを判断する(ステップS909)。アップロードが指示されていない場合(ステップS909:No)、情報処理装置200は、ステップS909に戻る。アップロードが指示された場合(ステップS909:Yes)、情報処理装置200は、位置情報を無効化するための位置情報無効化処理を実行する(ステップS910)。ステップS910の後、情報処理装置200は、アップロードのための動作を終了する。
【0063】
図11は、第1の実施の形態における位置情報無効化処理の一例を示すフローチャートである。情報処理装置200は、動画ファイル内のシステムヘッダを解析する(ステップS911)。情報処理装置200は、システムヘッダに位置の基準値の記載があるか否かを判断する(ステップS912)。基準値の記載があれば(ステップS912:Yes)、情報処理装置200は、その基準値を無効化する(ステップS914)。基準値の記載がない場合(ステップS912:No)、または、ステップS914の後、情報処理装置200は、動画ファイルをアップロードする(ステップS915)。ステップS915の後、情報処理装置200は、位置情報無効化処理を終了する。
【0064】
このように、第1の実施の形態によれば、撮像装置100は、動画内の複数の画像が撮像されたそれぞれの位置について位置の基準値からのオフセットを算出して、基準値を含む動画メタデータとオフセットを含む画像メタデータとを生成する。そして、情報処理装置200は、動画メタデータが移動される際に基準値を無効化する。基準値が無効化されることにより、それぞれの画像を撮像した絶対位値をオフセットから求めることができなくなり、全ての絶対位置が無効化される。このため、情報処理装置200は、位置情報そのものを画像メタデータに格納する場合よりも、高速に位置情報を無効化することができる。
【0065】
また、基準値が無効化されても、動画ファイル内にオフセットが残されるため、動画ファイルを取得した情報処理装置は、オフセットから撮像装置100の撮像位置の軌跡を再現することができる。
【0066】
なお、撮像装置100と情報処理装置200とを別々の装置としているが、これらを一体化して同一の装置として構成することもできる。後述する実施の形態においても同様である。
【0067】
また、撮像部110は、MPEG2−PS規格に準拠した方式で動画データを符号化しているが、MPEG2−PS規格に準拠した方式以外の方式で動画データを符号化してもよい。また、撮像部110は、動画データを符号化しないで記録することもできる。
【0068】
また、位置情報取得部120は、約0.5秒に相当するGOPごとに位置情報を取得しているが、それ以外の間隔で位置情報を取得することもできる。例えば、位置情報取得部120は、約1秒(2個のGOP)ごとに位置情報を取得してもよい。
【0069】
また、メタデータ生成部140は、予約された情報(Reserved)内にオフセットを格納しているが、画像に付随する画像メタデータ内であれば、予約された情報(Reserved)以外のデータ内にオフセットを格納することもできる。
【0070】
また、メタデータ処理部250は、位置の基準値を示すデータのビット列において全てのビットを1にして無効化しているが、それ以外の方法により基準値を無効化することもできる。例えば、メタデータ処理部250は、基準値を示すデータのビット列において全てのビットを0にして無効化することもできる。また、基準値が有効であるか否かを示す有効フラグを画像メタデータがさらに含むものとし、メタデータ処理部250は、基準値を削除せずに、基準値を無効であることを示す値に有効フラグを更新することもできる。この結果、基準値が無効化される。
【0071】
また、メタデータ生成部140は、オフセットを格納した画像メタデータを、GOPの先頭に付加していたが、それ以外の箇所に付加することもできる。例えば、メタデータ生成部140は、動画データの最後に、GOPの末尾に画像メタデータを付加することもできる。
【0072】
[第1の変形例]
図12は、第1の変形例における撮像装置100の動作の一例を示すフローチャートである。第1の実施の形態の撮像装置100は、動画の記録停止後に、基準値を動画メタデータに追加している。これに対して、第1の変形例の撮像装置100は、動画の記録停止前に、基準値を動画メタデータに追加する点において第1の実施の形態の撮像装置100と異なる。具体的には、第1の変形例の撮像装置100の動作は、ステップS908の代わりにステップS902を実行する点において、第1の実施の形態の撮像装置100の動作と異なる。第1の変形例の撮像装置100は、基準値を一時記憶した後(ステップS901)、その基準値を動画メタデータに追加する(ステップS902)。そして、撮像装置100は、GOPを記録する(ステップS903)。このように、第1の変形例によれば、撮像装置100は、動画記録の停止前に基準値を動画に多重化しておく。このため、バッテリー不足などにより動画記録の停止後の処理が正常に行われなかった場合であっても、撮像装置100は基準値を記録することができる。
【0073】
<2.第2の実施の形態>
[情報処理システムの構成例]
図13は、第2の実施の形態における情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。第2の実施の形態の情報処理システムは、動画ファイルを結合することができる点において第1の実施の形態と異なる。具体的には、第2の実施の形態の情報処理システムは、撮像装置100および情報処理装置200の代わりに撮像装置101情報処理装置201を備える点において第1の実施の形態の情報処理システムと異なる。撮像装置101は、撮像部110およびメタデータ生成部140の代わりに撮像部111およびメタデータ生成部141を備える点において第1の実施の形態の撮像装置100と異なる。情報処理装置201は、メタデータ処理部250の代わりにメタデータ処理部251を備え、さらに結合部220を備える点において、第1の実施の形態の情報処理装置200と異なる。
【0074】
撮像部111は、動画データを撮像し、その動画データをAVCHD(Advanced Video Codec High Definition)規格に準拠した方式で符号化する。メタデータ生成部141は、動画メタデータおよび画像メタデータを含み、AVCHD規格に準拠したデータ構造の動画ファイルを生成する。
【0075】
結合部220は、複数の動画ファイルを結合するものである。以下、結合元の動画ファイルを前方動画ファイルと称し、結合先の動画ファイルを後方動画ファイルと称する。図13において動画ファイルAは前方動画ファイルの一例であり、動画ファイルBは後方動画ファイルの一例である。動画ファイルCは、結合された動画ファイルの一例である。結合部220は、後方動画ファイルの基準値を一時記憶して後方動画ファイルの動画メタデータを無効化する。そして、結合部220は、前方動画ファイルに後方動画ファイルを結合する。結合部220は、前方動画ファイル内の動画メタデータ内に、一時記憶しておいた後方動画ファイルの基準値を追加する。
【0076】
また、動画ファイルを結合した場合、オフセットを利用するアプリケーションのために、結合後のオフセットのそれぞれが、結合前のそれぞれの基準値のいずれを基準とするオフセットであるかを定義しておく必要がある。そこで、結合部220は、前方動画ファイル内の動画メタデータ内において、それぞれの基準値に、それらの基準値を基準とするオフセットを対応付ける。具体的には、結合部220は、基準値に対応づけて、その基準値を基準とするオフセットを特定するための情報を動画メタデータに追加する。オフセットを特定するための情報は、所定の順番で配列されたオフセットのうちの最初および最後に配列されたオフセットが記録されている動画ファイル内のアドレスである。配列される順番は、例えば、時系列順である。また、これらのアドレスは、動画ファイルの先頭のアドレスを基準とした相対アドレスである。以下、最初のオフセットが記録されているアドレスを「開始アドレス」と称し、最後のオフセットが記録されているアドレスを「終了アドレス」と称する。結合部220は、結合した動画ファイルをメタデータ処理部251に出力する。
【0077】
メタデータ処理部251は、動画ファイルが移動される際に最初の基準値を一時記憶し、動画メタデータにおいて最初の基準値を無効化する。そして、メタデータ処理部251は、それぞれの基準値を、一時記憶しておいた最初の基準値からの新たなオフセットに置き換える。図13において動画ファイルC'は、基準値が無効化された動画ファイルの一例である。
【0078】
なお、前方動画ファイルは、特許請求の範囲に記載の第1の動画の一例である。また、後方動画ファイルは、特許請求の範囲に記載の第2の動画の一例である。
【0079】
図14は、AVCHD規格における動画ファイルのデータ構造の一例を示す図である。記録媒体のルートディレクトリ(root)700の下には、クリップの内容を含むディレクトリ「BDMV」710が配置される。また、必要に応じて、ルートディレクトリの下にサムネイルを含むディレクトリ「AVCHDTN」780が配置される。
【0080】
ディレクトリ「BDMV」710の直下には、ファイル「index.bdmv」720およびファイル「MovieObject.bdmv」730が配置される。また、ディレクトリ「BDMV」710の下には、ディレクトリ「PLAYLIST」740、ディレクトリ「CLIPINF」750、ディレクトリ「STREAM」760、および、ディレクトリ「BACKUP」770が配置される。
【0081】
ファイル「index.bdmv」720は、ディレクトリ「BDMV」710内の、それぞれの動画に対応付けてタイトルが格納される。また、ファイル「MovieObject.bdmv」730は、ムービーオブジェクトの情報を格納するものである。
【0082】
ディレクトリ「PLAYLIST」740は、プレイリストのデータベースが配置されるディレクトリである。このディレクトリ「PLAYLIST」740は、例えば、プレイリストに関するファイルであるファイル741乃至743を含む。このディレクトリ「PLAYLIST」740におけるファイルのファイル名は、5桁の数字と拡張子からなる。それぞれのファイルの拡張子として、例えば、「.MPL」が用いられる。
【0083】
ディレクトリ「CLIPINF」750は、クリップのデータベースが置かれるディレクトリである。このディレクトリ「CLIPINF」750は、例えば、それぞれのクリップに関するクリップ情報ファイルであるファイル751乃至753を含む。それぞれのクリップ情報ファイルは、クリップに対応する動画に付随する動画メタデータを含む。このディレクトリ「CLIPINF」750におけるファイルのファイル名は、5桁の数字と拡張子からなる。それぞれのファイルの拡張子として、例えば、「.CPI」が用いられる。
【0084】
ディレクトリ「STREAM」760は、実体としての動画データが置かれるディレクトリである。このディレクトリ「STREAM」760は、例えば、クリップ情報ファイルのそれぞれに対応する動画データ761乃至763を含む。このディレクトリ「STREAM」760におけるファイルのファイル名は、5桁の数字と拡張子からなる。ファイル名5桁の数字の部分は、対応するクリップ情報ファイルと同一にすることで、クリップ情報ファイルとこの動画データとの対応関係を示す。また、それぞれのファイルの拡張子としては「.MTS」が用いられる。
【0085】
ディレクトリ「BACKUP」770は、それぞれのディレクトリおよびファイルのバックアップのためのデータを格納するものである。
【0086】
ディレクトリ「AVCHDTN」780には、2種類のサムネイルファイル「thumbnail.tidx」781および「thumbnail.tdt2」782を置くことができる。サムネイルファイル「thumbnail.tidx」781はサムネイル画像データへのインデックス情報を格納するファイルであり、サムネイルファイル「thumbnail.tdt2」782はサムネイル画像データの集合である。
【0087】
図15は、クリップ情報ファイルに格納される基準値の一例を示す図である。図15(a)は、結合前の前方動画ファイル内のクリップ情報ファイルに格納される位置の基準値の一例である。例えば、クリップ情報ファイル内に「Entry#1Info」の領域が設けられ、その領域内に、前方動画ファイルの基準値である緯度「35.681382」および経度「139.766084」が格納される。結合前の後方動画ファイル内のクリップ情報ファイルは、結合時に無効化されるため、図15において省略されている。
【0088】
図15(b)は、結合後の前方動画ファイルのクリップ情報ファイルに格納される基準値の一例である。図15(a)と比較すると、クリップ情報ファイル内に「Entry#2Info」の領域が追加され、その領域内に、後方動画ファイルの基準値(緯度「35.681391」および経度「139.766076」)が格納されている。また、「Entry#1Info」および「Entry#2Info」において、それぞれの基準値を基準とするオフセットを含む画像メタデータの開始アドレスおよび終了アドレスが追加されている。
【0089】
図16は、「STREAM」ファイル内の動画データのデータ構造の一例を示す図である。動画データは、1個以上のGOPを含む。それぞれのGOPの先頭には、MDVP(Modified Digital Video Pack)が付加される。MDVPは、GOP内の画像に付随する画像メタデータを含むものである。この画像メタデータには、オフセットが格納される。また、それぞれのGOPの先頭のアドレスは、「EP(Entry Point)」と呼ばれる。クリップ情報ファイルにおいて、動画の再生開始および終了位置は、このEPによりGOP単位で指定される。ここで、GOP#1乃至#10を含む前方動画ファイルに、GOP#11乃至#20を含む後方動画ファイルが結合された場合を考える。この場合、GOP#1乃至#10に付加されたMDVP#1乃至#10におけるオフセットは、前方動画ファイルの基準値からのオフセットである。また、GOP#11乃至#20に付加されたMDVP#11乃至#20におけるオフセットは、後方動画ファイルの基準値からのオフセットである。クリップ情報ファイルには、前方動画ファイルの基準値に対応付けて、MDVP#1の先頭位置のアドレス#1が開始アドレスとして追加され、MDVP#10の先頭位置のアドレス#10が終了アドレスとして追加される。また、クリップ情報ファイルに後方動画ファイルの基準値が追加される。その基準値に対応付けてMDVP#11の先頭位置のアドレス#11が開始アドレスとして追加され、MDVP#20の先頭位置のアドレス#20が終了アドレスとして追加される。
【0090】
図17は、AVCHD規格におけるMDVPのデータ構造の一例を示す図である。ここでは、プログラムの記述言語として用いられるC言語の記述法に基づいてシンタックスを示す。
【0091】
MDVPは動画データのエレメンタリストリームの中にユーザデータとして格納されているものである。このユーザデータにおいて、フィールド「uuid_iso_iec_11578」は、128ビットのデータ長を有する。このフィールドには、「ISO/IEC 11578」に規定される汎用一意識別子(UUID:Universally Unique Identifier)が格納される。
【0092】
フィールド「type_indicator」は、32ビットのデータ長を有し、このユーザデータのデータタイプを示す。このデータタイプが「0x4741 3934」であれば、このユーザデータはクローズドキャプション(CC:Closed Caption)の字幕データ(cc_data)である。データタイプが「0x4D44 504D」であれば、このユーザデータはMDVP内の画像メタデータ(ModifiedDVPackMeta)である。
【0093】
MDVP内の画像メタデータには、40ビット長のMDP(one_modified_dv_pack)が任意のエントリ数、含まれている。このエントリ数は8ビット長のフィールド「number_of_modified_dv_pack_entries」に記憶されている。1つのMDPには、MDPのIDを示す8ビット長のフィールド「mdp_id」およびMDPデータを示す32ビット長のフィールド「mdp_data」が含まれている。
【0094】
図18は、第2の実施の形態にけるMDVPに設けられるフィールドの一例を示す図である。この図に示されるように、MDVPのそれぞれのIDに対応付けて、撮影日時に関する情報、露光時間やF値などの撮影条件に関する情報、GPSに関する情報、および、予約された情報などの画像メタデータを格納するためのフィールドがそれぞれ設けられる。前述したように、1個のIDに対応するフィールドは、32ビット長であるため、撮影日時などの一部の情報は、必要に応じて2個以上のフィールドに分けて格納される。但し、これらのフィールドのうち、一般にGPSの緯度および経度が格納されるフィールドには、取得された緯度および経度が格納されない。その代わりに、予約された情報のためのフィールド「Reserved」において、基準値を基準とする緯度および経度のオフセットが格納される。
【0095】
図19は、第2の実施の形態における動画ファイル内のオフセットの一例を示す図である。アドレス#1乃至#20に位置するMDVP#1乃至#20に、それぞれのMDVPが付随する画像に対応するオフセットが格納される。例えば、MDVP#1は、前方動画ファイルの最初のGOPに付随するデータであるため、MDVP#1に対応するフィールドにオフセットとして緯度「±0.000000」および緯度「±0.000000」が格納される。MDVP#2乃至#10は、前方動画ファイル内の2番目以降のGOPに付随する画像メタデータであるため、MDVP#2乃至#10に対応するフィールドに、前方動画ファイルの基準値からのオフセットがそれぞれ格納される。また、MDVP#11は、後方動画ファイルの最初のGOPに付随するデータであるため、MDVP#1に対応するフィールドには、オフセットとして緯度「±0.000000」および緯度「±0.000000」が格納される。MDVP#12乃至#20は後方動画ファイル内の2番目以降のGOPに付随する画像メタデータであるため、MDVP#12乃至#20には、後方動画ファイルの基準値からのオフセットがそれぞれ格納される。
【0096】
図20は、クリップ情報ファイル内のオフセットの一例を示す図である。結合された動画ファイルをアップロードする際、情報処理装置201は、最初の基準値を無効化し、クリップ情報ファイル内のそれぞれの基準値を、無効化前の最初の基準値を基準とした新たなオフセットに置き換える。例えば、「Entry#1Info」には、最初の基準値が格納されていたため、その基準値は、緯度「±0.000000」および緯度「±0.000000」の新たなオフセットに置き換えられる。「Entry#2Info」には、2番目の基準値が格納されていたため、その基準値は、最初の基準値からの新たなオフセットである緯度「+0.000010」および緯度「−0.000004」に置換えられる。
【0097】
[情報処理装置の動作例]
図21は、第2の実施の形態における情報処理装置201の動作の一例を示すフローチャートである。情報処理装置201は、動画ファイルの結合が指示されたか否かを判断する(ステップS930)。動画ファイルの結合が指示されたならば(ステップS930:Yes)、情報処理装置201は、動画ファイルを結合するための結合処理を実行する(ステップS940)。動画ファイルの結合が指示されていない場合(ステップS930:No)、または、ステップS940の後、情報処理装置201は、動画ファイルのアップロードが指示されたか否かを判断する(ステップS970)。アップロードが指示されていない場合(ステップS970:No)、情報処理装置201は、ステップS930に戻る。アップロードが指示された場合(ステップS970:Yes)、情報処理装置201は、位置情報を無効化するための位置情報無効化処理を実行する(ステップS980)。
【0098】
図22は、第2の実施の形態における結合処理の一例を示すフローチャートである。情報処理装置201は、後方動画ファイルにおいて、基準値を一時記憶してクリップ情報ファイルを無効化する。そして、情報処理装置201は、動画ファイルのフォーマットに応じて、前方動画ファイルに後方動画ファイルを結合する(ステップS941)。そして、情報処理装置201は、前方動画ファイル内のクリップ情報ファイルにおいて、一時記憶しておいた後方動画ファイルの基準値を追加する。また、情報処理装置201は、前方動画ファイル内のクリップ情報ファイルにおいて、それぞれの基準値に対応付けて、開始アドレスおよび終了アドレスを追加する(ステップS942)。ステップS942の後、情報処理装置201は、結合処理を終了する。
【0099】
図23は、第2の実施の形態における位置情報無効化処理の一例を示すフローチャートである。情報処理装置201は、動画ファイル内のクリップ情報ファイルを解析する(ステップS981)。情報処理装置201は、クリップ情報ファイルに基準値の記載があるか否かを判断する(ステップS982)。基準値の記載があれば(ステップS982:Yes)、情報処理装置201は、クリップ情報ファイルにおける最初の基準値を一時記憶する(ステップS983)。情報処理装置201は、クリップ情報ファイルにおいて、最初の基準値を無効化する(ステップS984)。情報処理装置201は、次の基準値の記載があるか否かを判断する(ステップS985)。次の基準値の記載があれば(ステップS985:Yes)、情報処理装置201は、クリップ情報ファイルにおいて、次の基準値を、最初の基準値を基準とした新たなオフセットに更新する(ステップS986)。ステップS986の後、情報処理装置201は、ステップS985に戻る。基準値の記載がない場合(ステップS982:No)、または、次の基準値の記載がない場合(ステップS985:No)、情報処理装置201は、動画ファイルをアップロードする(ステップS987)。ステップS987の後、情報処理装置201は、位置情報無効化処理を終了する。
【0100】
このように、第2の実施の形態によれば、情報処理装置201は、動画ファイルを結合して、前方動画ファイルに、後方動画ファイルの基準値を追加し、それぞれの基準値に対応付けた開始アドレスおよび終了アドレスを追加する。これにより、情報処理装置201は、それぞれの基準値とオフセットとの対応関係を維持したまま、動画ファイルを結合することができる。
【0101】
また、情報処理装置201は、動画ファイルを移動する際に、最初の基準値を無効化するとともに、それぞれの基準値を、最初の基準値からの新たなオフセットに置き換える。このため、情報処理装置201は、結合した動画ファイルにおいて、高速に位置情報を無効化することができる。
【0102】
<3.第3の実施の形態>
[情報処理システムの構成例]
図24は、第3の実施の形態における情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。第2の実施の形態の情報処理システムは、動画ファイルを移動する際に新たなオフセットを算出している。これに対して、第3の実施形態の情報処理システムは、動画ファイルの結合時に新たなオフセットを算出する点において、第2の実施の形態と異なる。具体的には、第3の実施の形態における情報処理システムは、情報処理装置201の代わりに情報処理装置202を備える点において第2の実施の形態と異なる。情報処理装置202は、結合部220およびメタデータ処理部251の代わりに結合部221およびメタデータ処理部250を備える点において第2の実施の形態の情報処理装置201と異なる。
【0103】
結合部221は、動画ファイルを結合するとともに、それぞれの基準値のいずれかと、それぞれの基準値との差分を新たなオフセットとして算出するものである。詳細には、結合部221は、前方動画ファイルおよび後方動画ファイルのそれぞれの基準値から、前方動画ファイルの基準値を減じた値を新たなオフセットとして算出する。そして、結合部221は、前方動画ファイルのクリップ情報ファイルにおいて、それぞれの基準値を新たなオフセットに置き換える。また、結合部221は、それぞれの新たなオフセットを基準とするオフセットを含む画像メタデータの開始アドレスおよび終了アドレスを、それぞれの新たなオフセットに対応づけて追加する。
【0104】
図25は、第3の実施の形態におけるクリップ情報ファイル内の基準値およびオフセットの一例を示す図である。結合部221は、図25(a)に例示するような「Enty_basisInfo」フィールドと、図25(b)に例示するような「Entry#1Info」および「Entry#2Info」などのフィールドとをクリップ情報ファイルに設ける。
【0105】
「Enty_basisInfo」フィールドは、前方動画ファイルの基準値を格納するためのフィールドである。例えば、緯度「35.63812」および経度「139.766084」の基準値が格納される。
【0106】
「Entry#1Info」および「Entry#2Info」などのフィールドは、新たなオフセットを格納するためのフィールドである。例えば、「Entry#1Info」には、最初の基準値が記載されていたため、オフセットとして緯度「±0.000000」および緯度「±0.000000」が格納される。「Entry#2Info」には、後方動画ファイルの基準値と、前方動画ファイルの基準値との差分である緯度「+0.000010」および緯度「−0.000004」が新たなオフセットとして格納される。また、それぞれの新たなオフセットを基準とするオフセットを含む画像メタデータの開始アドレスおよび終了アドレスが、それぞれの新たなオフセットに対応付けて追加される。
【0107】
[情報処理装置の動作例]
図26は、第3の実施の形態における結合処理の一例を示すフローチャートである。第3の実施の形態における結合処理は、ステップS942の代わりにステップS943およびS944を実行する点において、第2の実施の形態の結合処理と異なる。
【0108】
情報処理装置202は、前方動画ファイルに後方動画ファイルを結合し(ステップS941)、前方動画ファイルおよび後方動画ファイルのそれぞれの基準値から、前方動画ファイルの基準値を減じた値を新たなオフセットとして算出する(ステップS943)。情報処理装置201は、前方動画ファイルのクリップ情報ファイルにおいて、それぞれの基準値を新たなオフセットに置き換える。また、情報処理装置202は、それぞれの新たなオフセットを基準とするオフセットを含む画像メタデータの開始アドレスおよび終了アドレスを、それぞれの新たなオフセットに対応づけて追加する(ステップS944)。ステップS944の後、情報処理装置202は、結合処理を終了する。
【0109】
このように、第3の実施の形態によれば、動画ファイルを結合する際に、前方動画ファイルの基準値からの新たなオフセットを算出しておき、それぞれの基準値を新たなオフセットに置き換える。このため、基準値を無効化する際に、第2の実施の形態のように新たなオフセットを算出する必要がなくなり、位置情報をより高速に無効化することができる。
【0110】
[第2の変形例]
図27は、第2の変形例における結合処理の一例を示すフローチャートである。第3の実施の形態の情報処理装置202は、結合後においても、後方動画ファイルにおいて動画に多重化されていたオフセットを更新していない。これに対して、第2の変形例の情報処理装置202は、後方動画ファイルにおいて動画に多重化されていたオフセットを、前方動画ファイルの基準値からのオフセットに置き換える点において、第3の実施の形態と異なる。具体的には、第2の変形例の結合処理は、ステップS943およびS944の代わりに、ステップS945およびS946を実行する点において、第3の実施の形態の結合処理と異なる。
【0111】
情報処理装置202は、動画ファイルを結合する(ステップS941)。そして、情報処理装置202は、前方動画ファイルおよび後方動画ファイルのそれぞれの基準値の差分に、後方動画ファイルに対応するオフセットを加算した値を、結合後のオフセットとして算出する(ステップS945)。情報処理装置202は、後方動画ファイルに対応するオフセットを、算出したオフセットに更新する(ステップS945)。ステップS945の後、情報処理装置202は、結合処理を終了する。
【0112】
図28は、第2の変形例における結合後の基準値およびオフセットの一例を示す図である。図28(a)は、結合後の動画ファイルの基準値の一例である。図28(a)に例示するように、前方動画ファイルの基準値である緯度「35.681382」および経度「139.766084」のみが基準値として記載される。図28(b)は、結合後のオフセットの一例である。MDVP#11乃至#20に格納されるオフセットは、後方動画ファイルのオフセットであったため、前方動画ファイルの基準値からのオフセットに置き換えられる。例えば、MDVP#11は結合前において後方動画ファイルの先頭のMDVPであったため、MDVP#11には緯度「±0.000000」および経度「±0.000000」がオフセットとして格納されていた。ここで、前方動画ファイルおよび後方動画ファイルのそれぞれの基準値の差分を緯度「+0.000010」および経度「−0.000004」とする。この場合、MDVP#11において、それぞれの基準値の差分に、結合前の緯度「±0.000000」および経度「±0.000000」を加算した値にオフセットが更新される。
【0113】
このように、第2の変形例によれば、情報処理装置202は、後方動画ファイルにおいて動画に多重化されていたオフセットを前方動画ファイルの基準値からのオフセットに置き換える。このため、第3の実施の形態のように、それぞれの基準値の差分を新たなオフセットとして動画メタデータに格納する必要がなくなる。また、開始アドレスおよび終了アドレスを動画メタデータに格納する必要もなくなる。
【0114】
<4.第4の実施の形態>
[情報処理システムの構成例]
図29は、第4の実施の形態における情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。第4の実施の形態の情報処理システムは、無効にすべき位置として登録された基準値のみを無効化する点において第1の実施の形態と異なる。具体的には、第4の実施の形態における情報処理システムは、情報処理装置200の代わりに情報処理装置203を備える点において第1の実施の形態の情報処理システムと異なる。情報処理装置203は、メタデータ処理部250の代わりにメタデータ処理部253を備え、位置情報登録部230をさらに備える点において第1の実施の形態の情報処理装置200と異なる。
【0115】
位置情報登録部230は、無効化すべき位置情報を登録するものである。例えば、自宅や友人宅の位置情報などが、無効化すべき位置情報として登録される。
【0116】
メタデータ処理部253は、動画ファイルを移動する際、動画ファイル内の基準値が、登録された位置情報の示す位置であれば、その基準値を無効化する。
【0117】
なお、位置情報登録部230は、特許請求の範囲に記載の登録部の一例である。
【0118】
[情報処理装置の動作例]
図30は、第4の実施の形態における情報処理装置203の動作の一例を示すフローチャートである。情報処理装置203の動作は、ステップSS913をさらに実行する点において第1の実施の形態の情報処理装置200の動作と異なる。
【0119】
情報処理装置203は、基準値の記載があれば(ステップS912:Yes)、その基準値が登録された位置であるか否かを判断する(ステップS913)。登録された位置であれば(ステップS913:Yes)、情報処理装置203は、基準値を無効化する(ステップS914)。基準値の記載がない場合(ステップS912:No)、基準値が登録された位置でない場合(ステップS913:No)、または、ステップS914の後、情報処理装置203は、動画ファイルをアップロードする(ステップS915)。
【0120】
このように、第4の実施の形態によれば、情報処理装置203は、無効化すべき位置を登録しておき、動画ファイルを移動する際に、基準値が登録しておいた位置であれば、その基準値を無効化する。登録した基準値のみが無効化されるため、ユーザの利便性が向上する。
【0121】
<5.第5の実施の形態>
[情報処理システムの構成例]
図31は、第5の実施の形態における情報処理システムの一構成例を示すブロック図である。第5の実施の形態における情報処理システムは、結合された動画ファイルをさらに分割することができる点において第2の実施の形態と異なる。具体的には、第5の実施の形態における情報処理システムは、情報処理装置201の代わりに情報処理装置204を備える点において第2の実施の形態の情報処理システムと異なる。情報処理装置204は、分割部240をさらに備える点において、第2の実施の形態の情報処理装置201と異なる。
【0122】
分割部240は、動画ファイルを分割するものである。具体的には、分割部240は、指定されたアドレスにおいて、動画ファイルを前方動画ファイルと後方動画ファイルとに分割する。図31において、動画ファイルC1およびC2は、前方動画ファイルおよび後方動画ファイルの一例である。動画ファイルが分割された位置のアドレスを、以下、「分割位置アドレス」と称する。分割位置アドレスは、例えば、動画ファイルの先頭を基準とした相対アドレスである。分割の際、分割部240は、後方動画ファイルのクリップ情報ファイルを新たに生成する。分割部240は、前方動画ファイルのクリップ情報ファイルにおいて、開始アドレスおよび終了アドレスを必要に応じて更新する。例えば、開始アドレスが分割位置アドレス以降のアドレスである場合、または、分割位置アドレス以前の開始アドレスに対応する基準値が1つのみである場合、その開始アドレスと、対応する終了アドレスとが削除される。また、開始アドレスが分割位置アドレス以前であり、終了アドレスが分割位置アドレス以降であれば、終了アドレスは分割位置アドレスに更新される。
【0123】
そして、分割部240は、後方動画ファイルのオフセットの基準とされている基準値を前方動画ファイルから読み出して、後方動画ファイルのクリップ情報ファイルに追加する。後方動画ファイルに追加した基準値が複数であれば、分割部240は、それぞれの基準値に対応付けて、オフセットを含む画像メタデータの開始アドレスおよび終了アドレスを追加する。分割部240は、後方動画ファイルに追加した基準値を前方動画ファイルにおいて無効化する。
【0124】
なお、前方動画ファイルは、特許請求の範囲に記載の第3の動画の一例である。また、後方動画ファイルは、特許請求の範囲に記載の第4の動画の一例である。
【0125】
[情報処理装置の動作例]
図32は、第5の実施の形態における情報処理装置204の動作の一例を示すフローチャートである。第5の実施の形態の情報処理装置204の動作は、ステップS980の代わりにステップS910を実行し、ステップS950およびS960をさらに実行する点において第2の実施の形態と異なる。
【0126】
情報処理装置204は、動画ファイルの結合が指示されていない場合(ステップS930:No)、または、結合処理を実行した後(ステップS940)、動画ファイルの分割が指示されたか否かを判断する(ステップS950)。分割が指示されたのであれば(ステップS950:Yes)、情報処理装置204は、動画ファイルを分割するための分割処理を実行する(ステップS960)。動画ファイルの分割が指示されていない場合(ステップS950:No)、または、分割処理を実行した後(ステップS960)、情報処理装置204は、アップロードが指示されたか否かを判断する(ステップS970)。アップロードが指示されていない場合(ステップS970:No)、情報処理装置204は、ステップS930に戻る。アップロードが指示された場合(ステップS970:Yes)、情報処理装置204は、位置情報無効化処理を実行する。この位置情報無効化処理は、第1の実施の形態における位置情報無効化処理と同様の処理である(ステップS910)。
【0127】
図33は、第5の実施の形態における分割処理の一例を示すフローチャートである。情報処理装置204は、動画ファイルを前方動画ファイルと後方動画ファイルとに分割する(ステップS961)。情報処理装置204は、前方動画ファイルのクリップ情報ファイルにおいて、必要に応じて開始アドレスおよび終了アドレスを更新または削除する(ステップS962)。情報処理装置204は、後方動画ファイルの最初のオフセットの基準とされた基準値を前方動画ファイルから読み出す(ステップS963)。情報処理装置204は、後方動画ファイルのクリップ情報ファイルに、読み出した基準値を追加する(ステップS964)。情報処理装置204は、追加した基準値の次の基準値の記載が前方動画ファイルにあるか否かを判断する(ステップS965)。次の基準値の記載があれば(ステップS965:Yes)、情報処理装置204は、後方動画ファイルのクリップ情報ファイルに、次の基準値を追加する。また、情報処理装置204は、追加したそれぞれの基準値に対応付けて、開始アドレスおよび終了アドレスを追加する(ステップS966)。ステップS966の後、情報処理装置204は、ステップS965に戻る。次の基準値の記載がなければ(ステップS965:No)、情報処理装置204は、前方動画ファイルのクリップ情報ファイルから、後方動画ファイルにのみ関連する基準値を無効化する(ステップS967)。ステップS967の後、情報処理装置204は、分割処理を終了する。
【0128】
図34は、第5の実施の形態における基準値の一例を示す図である。2個以上の基準値を含む動画ファイルが分割され、最初の基準値に対応する開始アドレスと終了アドレスとの間のアドレスが分割位置アドレスであった場合について考える。この場合、図34(a)に例示するように、前方動画ファイルにおいて、開始アドレスおよび終了アドレスと後方動画ファイルにのみ関連する基準値とが無効化されて基準値が1つのみとなる。また、図34(b)に例示するように、後方動画ファイルにおいて、最初のオフセットの基準値である緯度「35.681382」および経度「139.766084」が追加される。また、以降の基準値である緯度「35.681391」および経度「139.766076」などが追加される。そして、それぞれの基準値に対応付けて、開始アドレスおよび終了アドレスが追加される。
【0129】
図35は、第5の実施の形態におけるオフセットの一例を示す図である。図19に例示したようなMDVP#1乃至#20が多重化された動画ファイルが分割された場合について考える。分割位置アドレスは、MDVP#8とMDVP#9との間のアドレスとする。この場合、MDVP#1_1乃至#1_8を含む前方動画ファイルと、MDVP#2_1乃至#2_12を含む後方動画ファイルとが生成される。前方動画ファイルのMDVP#1_1乃至#1_8は、分割前のMDVP#1乃至#8に対応するデータである。後方動画ファイルのMDVP#2_1および#2_2は、分割前のMDVP#9および#10に対応するデータである。これらのデータ内のオフセットは最初の基準値を基準とするオフセットである。また、後方動画ファイルのMDVP#2_3および#2_12は、分割前のMDVP#11および#20に対応するデータである。これらのデータ内のオフセットは、2つ目の基準値を基準とするオフセットである。
【0130】
このように、第5の実施の形態によれば、情報処理装置204は、動画ファイルを分割して後方動画ファイルの動画メタデータを生成し、その動画メタデータに、基準値と開始アドレスおよび終了アドレスとを追加する。これにより、情報処理装置204は、それぞれの基準値とオフセットとの対応関係を維持したまま、動画ファイルを分割することができる。
【0131】
[第3の変形例]
図36は、第3の変形例における分割処理の一例を示すフローチャートである。第5の変形例の情報処理装置204は、第2の実施の形態における結合部220およびメタデータ処理部250を備えている。これに対して、第3の変形例の情報処理装置204は、結合部220およびメタデータ処理部251の代わりに、第3の実施の形態における結合部221およびメタデータ処理部250を備える点において第5の実施の形態と異なる。変形例3の分割処理は、ステップS964乃至S967の代わりにステップS991乃至S994を実行する点において第5の実施の形態の分割処理と異なる。
【0132】
情報処理装置204は、前方動画ファイルにおいて開始アドレスおよび終了アドレスを必要に応じて更新または削除し(ステップS962)、前方動画ファイルの基準値を読み出して、後方動画ファイルのクリップ情報ファイルに追加する(ステップS991)。そして、情報処理装置204は、前方動画ファイルのクリップ情報ファイルにおいて、次のオフセットの記載があるか否かを判断する(ステップS992)。次のオフセットがあれば(ステップS992:Yes)、情報処理装置204は、後方動画ファイルのクリップ情報ファイルに次のオフセットを追加する。また、情報処理装置204は、追加した基準値およびオフセットのそれぞれに対応付けて、開始アドレスおよび終了アドレスを追加する(ステップS993)。ステップS993の後、ステップS992に戻る。次のオフセットがなければ(ステップS992:No)、情報処理装置204は、前方動画ファイルのクリップ情報ファイルから、後方動画ファイルにのみ関連するオフセットを無効化する(ステップS994)。ステップS994の後、情報処理装置204は、分割処理を終了する。
【0133】
このように、第3の変形例によれば、第3の実施の形態の結合処理を行う場合において、それぞれの基準値とオフセットとの対応関係を維持したまま、動画ファイルを分割することができる。
【0134】
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
【0135】
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。
【0136】
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)複数の画像を時系列順に含む動画を撮像する撮像部と、
前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置を取得する位置取得部と、
前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値と前記それぞれの位置との差分をオフセットとして算出して前記位置が取得された前記画像に対応付けるオフセット算出部と、
前記基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとして生成するとともに前記オフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記取得された位置ごとに生成するメタデータ生成部と
を具備する撮像装置。
(2)前記動画と前記動画メタデータと前記画像メタデータとを記憶領域に記憶する記憶部と、
前記動画メタデータを前記記憶領域から移動する際に前記基準値を無効化するメタデータ処理部と
をさらに具備する前記(1)に記載の撮像装置。
(3)無効化すべき位置を登録する登録部をさらに具備し、
前記メタデータ処理部は、前記動画メタデータを前記記憶領域から移動する際に前記基準値が前記無効化すべき位置であれば、前記基準値を無効化する
前記(1)または(2)に記載の撮像装置。
(4)前記撮像部は、複数の第1の画像を時系列順に含む第1の動画と複数の第2の画像を時系列順に含む第2の動画とを撮像し、
前記オフセット算出部は、前記複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの前記第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値と前記それぞれの第1の位置との差分を第1のオフセットとして算出して前記第1の位置が取得された前記第1の画像に対応付けるとともに前記複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの前記第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値と前記それぞれの第2の位置との差分を第2のオフセットとして算出して前記第2の位置が取得された前記第2の画像に対応付け、
前記メタデータ生成部は、前記第1の基準値を含むメタデータを前記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとして生成するとともに前記第2の基準値を含むメタデータを前記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとして生成し、前記第1のオフセットを含むメタデータを前記第1のオフセットに対応する前記第1の画像に付随する第1の画像メタデータとして前記取得された第1の位置ごとに生成とともに前記第2のオフセットを含むメタデータを前記第2のオフセットに対応する前記第2の画像に付随する第2の画像メタデータとして前記取得された第2の位置ごとに生成し、
前記第1の動画に前記第2の動画を結合して前記第1の画像メタデータのアドレスである第1のアドレスを前記第1の基準値に対応付けて前記第1の動画メタデータに追加するとともに前記第2の画像メタデータのアドレスである第2のアドレスと前記第2の基準値とを対応付けて前記第1の動画データに追加する結合部をさらに具備する
前記(1)から(3)のいずれかに記載の撮像装置。
(5)前記第1の動画と前記第1の動画メタデータと前記第1の画像メタデータと前記第2の動画と前記第2の動画メタデータと前記第2の画像メタデータとを記憶領域に記憶する記憶部と、
前記第1の動画メタデータを前記記憶領域から移動する場合に前記第1の基準値と前記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して前記第1の動画メタデータにおいて前記第2の基準値を前記新たなオフセットに置き換えるとともに前記第1の基準値を無効化するメタデータ処理部と
をさらに有する前記(4)に記載の撮像装置。
(6)前記第2の動画が結合された前記第1の動画を第3の動画と第4の動画とに分割するとともに前記第4の動画に付随する第4の動画メタデータと前記第4の動画に含まれる第4の画像に付随する第4の画像メタデータとを生成して前記第4の画像に対応する前記オフセットに係る前記基準値と前記第4の画像メタデータのアドレスである第4のアドレスとを対応付けて前記第4の動画メタデータに追加する分割部をさらに具備する
前記(4)または(5)に記載の撮像装置。
(7)前記撮像部は、複数の第1の画像を時系列順に含む第1の動画と複数の第2の画像を時系列順に含む第2の動画とを撮像し、
前記オフセット算出部は、前記複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの前記第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値と前記それぞれの第1の位置との差分を第1のオフセットとして算出して前記第1の位置が取得された前記第1の画像に対応付けるとともに前記複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの前記第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値と前記それぞれの第2の位置との差分を第2のオフセットとして算出して前記第2の位置が取得された前記第2の画像に対応付け、
前記メタデータ生成部は、前記第1の基準値を含むメタデータを前記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとして生成するとともに前記第2の基準値を含むメタデータを前記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとして生成し、
前記第1の動画に前記第2の動画を結合するとともに前記第1の基準値と前記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して前記第1の動画メタデータに当該新たなオフセットを追加する結合部をさらに具備する
前記(1)から(3)のいずれかに記載の撮像装置。
(8)撮像部が、複数の画像を時系列順に含む動画を撮像する撮像手順と、
位置取得部が、前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置を取得する位置取得手順と、
オフセット算出部が、前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値と前記それぞれの位置との差分をオフセットとして算出して前記位置が取得された前記画像に対応付けるオフセット算出手順と、
メタデータ生成部が、前記基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとして生成するとともに前記オフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記取得された位置ごとに生成するメタデータ生成手順と
を具備する撮像装置の制御方法。
(9)撮像部が、複数の画像を時系列順に含む動画を撮像する撮像手順と、
位置取得部が、前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置を取得する位置取得手順と、
オフセット算出部が、前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値と前記それぞれの位置との差分をオフセットとして算出して前記位置が取得された前記画像に対応付けるオフセット算出手順と、
メタデータ生成部が、前記基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとして生成するとともに前記オフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記取得された位置ごとに生成するメタデータ生成手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(10)動画に含まれる複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとし、前記基準値と前記それぞれの位置との差分であるオフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記動画メタデータと前記画像メタデータと前記動画とを記憶領域に記憶する記憶部と、
前記動画メタデータを前記記憶領域から移動する際に前記基準値を無効化するメタデータ処理部と
を具備する情報処理装置。
(11)動画に含まれる複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとし、前記基準値と前記それぞれの位置との差分であるオフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記動画メタデータと前記画像メタデータと前記動画とを記憶領域に記憶する手順と、
前記動画メタデータを前記記憶領域から移動する際に前記基準値を無効化するメタデータ処理手順と、
を具備する情報処理装置の制御方法。
(12)情報処理装置が、動画に含まれる複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとし、前記基準値と前記それぞれの位置との差分であるオフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記動画メタデータと前記画像メタデータと前記動画とを記憶領域に記憶する手順と、
メタデータ処理部が、前記動画メタデータを前記記憶領域から移動する際に前記基準値を無効化するメタデータ処理手順と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(13)第1の動画に含まれる複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値を含むメタデータを前記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとし、前記第1の基準値と前記それぞれの第1の位置との差分である第1のオフセットを含むメタデータを前記第1のオフセットに対応する前記第1の画像に付随する第1の画像メタデータとし、第2の動画に含まれる複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値を含むメタデータを前記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとし、前記第2の基準値と前記それぞれの第2の位置との差分である第2のオフセットを含むメタデータを前記第2のオフセットに対応する前記第2の画像に付随する第2の画像メタデータとして前記第1の動画メタデータと前記第1の画像メタデータと前記第1の動画と前記第2の動画メタデータと前記第2の画像メタデータと前記第2の動画とを記憶する記憶部と、
前記第1の動画に前記第2の動画を結合するとともに前記第1の基準値と前記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して前記第1の動画メタデータに当該新たなオフセットを追加する結合部と
を具備する情報処理装置。
(14)情報処理装置が、第1の動画に含まれる複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値を含むメタデータを前記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとし、前記第1の基準値と前記それぞれの第1の位置との差分である第1のオフセットを含むメタデータを前記第1のオフセットに対応する前記第1の画像に付随する第1の画像メタデータとし、第2の動画に含まれる複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値を含むメタデータを前記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとし、前記第2の基準値と前記それぞれの第2の位置との差分である第2のオフセットを含むメタデータを前記第2のオフセットに対応する前記第2の画像に付随する第2の画像メタデータとして前記第1の動画メタデータと前記第1の画像メタデータと前記第1の動画と前記第2の動画メタデータと前記第2の画像メタデータと前記第2の動画とを記憶する手順と、
結合部が、前記第1の動画に前記第2の動画を結合するとともに前記第1の基準値と前記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して前記第1の動画メタデータに当該新たなオフセットを追加する結合手順と
を具備する情報処理装置の制御方法。
(15)情報処理装置が、第1の動画に含まれる複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値を含むメタデータを前記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとし、前記第1の基準値と前記それぞれの第1の位置との差分である第1のオフセットを含むメタデータを前記第1のオフセットに対応する前記第1の画像に付随する第1の画像メタデータとし、第2の動画に含まれる複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値を含むメタデータを前記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとし、前記第2の基準値と前記それぞれの第2の位置との差分である第2のオフセットを含むメタデータを前記第2のオフセットに対応する前記第2の画像に付随する第2の画像メタデータとして前記第1の動画メタデータと前記第1の画像メタデータと前記第1の動画と前記第2の動画メタデータと前記第2の画像メタデータと前記第2の動画とを記憶する手順と、
結合部が、前記第1の動画に前記第2の動画を結合するとともに前記第1の基準値と前記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して前記第1の動画メタデータに当該新たなオフセットを追加する結合手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0137】
100、101 撮像装置
110、111、162 撮像部
120 位置情報取得部
130 オフセット算出部
140、141 メタデータ生成部
150 処理部
151 入出力インターフェース
152 ROM
153 RAM
154 バス
155 プロセッサ
161 操作部
163 撮像信号処理部
164 符号処理部
165 GPSユニット
166 多重化部
167 媒体アクセス部
168 記録媒体
169 表示制御部
170 表示部
200、201、202、203、204 情報処理装置
210 動画ファイル記憶部
220、221 結合部
230 位置情報登録部
240 分割部
250、251、253 メタデータ処理部
300 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像を時系列順に含む動画を撮像する撮像部と、
前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置を取得する位置取得部と、
前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値と前記それぞれの位置との差分をオフセットとして算出して前記位置が取得された前記画像に対応付けるオフセット算出部と、
前記基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとして生成するとともに前記オフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記取得された位置ごとに生成するメタデータ生成部と
を具備する撮像装置。
【請求項2】
前記動画と前記動画メタデータと前記画像メタデータとを記憶領域に記憶する記憶部と、
前記動画メタデータを前記記憶領域から移動する際に前記基準値を無効化するメタデータ処理部と
をさらに具備する請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
無効化すべき位置を登録する登録部をさらに具備し、
前記メタデータ処理部は、前記動画メタデータを前記記憶領域から移動する際に前記基準値が前記無効化すべき位置であれば、前記基準値を無効化する
請求項2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像部は、複数の第1の画像を時系列順に含む第1の動画と複数の第2の画像を時系列順に含む第2の動画とを撮像し、
前記オフセット算出部は、前記複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの前記第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値と前記それぞれの第1の位置との差分を第1のオフセットとして算出して前記第1の位置が取得された前記第1の画像に対応付けるとともに前記複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの前記第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値と前記それぞれの第2の位置との差分を第2のオフセットとして算出して前記第2の位置が取得された前記第2の画像に対応付け、
前記メタデータ生成部は、前記第1の基準値を含むメタデータを前記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとして生成するとともに前記第2の基準値を含むメタデータを前記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとして生成し、前記第1のオフセットを含むメタデータを前記第1のオフセットに対応する前記第1の画像に付随する第1の画像メタデータとして前記取得された第1の位置ごとに生成とともに前記第2のオフセットを含むメタデータを前記第2のオフセットに対応する前記第2の画像に付随する第2の画像メタデータとして前記取得された第2の位置ごとに生成し、
前記第1の動画に前記第2の動画を結合して前記第1の画像メタデータのアドレスである第1のアドレスを前記第1の基準値に対応付けて前記第1の動画メタデータに追加するとともに前記第2の画像メタデータのアドレスである第2のアドレスと前記第2の基準値とを対応付けて前記第1の動画データに追加する結合部をさらに具備する
請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1の動画と前記第1の動画メタデータと前記第1の画像メタデータと前記第2の動画と前記第2の動画メタデータと前記第2の画像メタデータとを記憶領域に記憶する記憶部と、
前記第1の動画メタデータを前記記憶領域から移動する場合に前記第1の基準値と前記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して前記第1の動画メタデータにおいて前記第2の基準値を前記新たなオフセットに置き換えるとともに前記第1の基準値を無効化するメタデータ処理部と
をさらに有する請求項4記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第2の動画が結合された前記第1の動画を第3の動画と第4の動画とに分割するとともに前記第4の動画に付随する第4の動画メタデータと前記第4の動画に含まれる第4の画像に付随する第4の画像メタデータとを生成して前記第4の画像に対応する前記オフセットに係る前記基準値と前記第4の画像メタデータのアドレスである第4のアドレスとを対応付けて前記第4の動画メタデータに追加する分割部をさらに具備する
請求項4記載の撮像装置。
【請求項7】
前記撮像部は、複数の第1の画像を時系列順に含む第1の動画と複数の第2の画像を時系列順に含む第2の動画とを撮像し、
前記オフセット算出部は、前記複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの前記第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値と前記それぞれの第1の位置との差分を第1のオフセットとして算出して前記第1の位置が取得された前記第1の画像に対応付けるとともに前記複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの前記第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値と前記それぞれの第2の位置との差分を第2のオフセットとして算出して前記第2の位置が取得された前記第2の画像に対応付け、
前記メタデータ生成部は、前記第1の基準値を含むメタデータを前記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとして生成するとともに前記第2の基準値を含むメタデータを前記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとして生成し、
前記第1の動画に前記第2の動画を結合するとともに前記第1の基準値と前記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して前記第1の動画メタデータに当該新たなオフセットを追加する結合部をさらに具備する
請求項1記載の撮像装置。
【請求項8】
撮像部が、複数の画像を時系列順に含む動画を撮像する撮像手順と、
位置取得部が、前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置を取得する位置取得手順と、
オフセット算出部が、前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値と前記それぞれの位置との差分をオフセットとして算出して前記位置が取得された前記画像に対応付けるオフセット算出手順と、
メタデータ生成部が、前記基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとして生成するとともに前記オフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記取得された位置ごとに生成するメタデータ生成手順と
を具備する撮像装置の制御方法。
【請求項9】
撮像部が、複数の画像を時系列順に含む動画を撮像する撮像手順と、
位置取得部が、前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置を取得する位置取得手順と、
オフセット算出部が、前記複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値と前記それぞれの位置との差分をオフセットとして算出して前記位置が取得された前記画像に対応付けるオフセット算出手順と、
メタデータ生成部が、前記基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとして生成するとともに前記オフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記取得された位置ごとに生成するメタデータ生成手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
動画に含まれる複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとし、前記基準値と前記それぞれの位置との差分であるオフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記動画メタデータと前記画像メタデータと前記動画とを記憶領域に記憶する記憶部と、
前記動画メタデータを前記記憶領域から移動する際に前記基準値を無効化するメタデータ処理部と
を具備する情報処理装置。
【請求項11】
動画に含まれる複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとし、前記基準値と前記それぞれの位置との差分であるオフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記動画メタデータと前記画像メタデータと前記動画とを記憶領域に記憶する手順と、
前記動画メタデータを前記記憶領域から移動する際に前記基準値を無効化するメタデータ処理手順と、
を具備する情報処理装置の制御方法。
【請求項12】
情報処理装置が、動画に含まれる複数の画像が撮像されたそれぞれの位置のうちのいずれかである基準値を含むメタデータを前記動画に付随する動画メタデータとし、前記基準値と前記それぞれの位置との差分であるオフセットを含むメタデータを前記オフセットに対応する前記画像に付随する画像メタデータとして前記動画メタデータと前記画像メタデータと前記動画とを記憶領域に記憶する手順と、
メタデータ処理部が、前記動画メタデータを前記記憶領域から移動する際に前記基準値を無効化するメタデータ処理手順と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
第1の動画に含まれる複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値を含むメタデータを前記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとし、前記第1の基準値と前記それぞれの第1の位置との差分である第1のオフセットを含むメタデータを前記第1のオフセットに対応する前記第1の画像に付随する第1の画像メタデータとし、第2の動画に含まれる複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値を含むメタデータを前記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとし、前記第2の基準値と前記それぞれの第2の位置との差分である第2のオフセットを含むメタデータを前記第2のオフセットに対応する前記第2の画像に付随する第2の画像メタデータとして前記第1の動画メタデータと前記第1の画像メタデータと前記第1の動画と前記第2の動画メタデータと前記第2の画像メタデータと前記第2の動画とを記憶する記憶部と、
前記第1の動画に前記第2の動画を結合するとともに前記第1の基準値と前記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して前記第1の動画メタデータに当該新たなオフセットを追加する結合部と
を具備する情報処理装置。
【請求項14】
情報処理装置が、第1の動画に含まれる複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値を含むメタデータを前記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとし、前記第1の基準値と前記それぞれの第1の位置との差分である第1のオフセットを含むメタデータを前記第1のオフセットに対応する前記第1の画像に付随する第1の画像メタデータとし、第2の動画に含まれる複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値を含むメタデータを前記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとし、前記第2の基準値と前記それぞれの第2の位置との差分である第2のオフセットを含むメタデータを前記第2のオフセットに対応する前記第2の画像に付随する第2の画像メタデータとして前記第1の動画メタデータと前記第1の画像メタデータと前記第1の動画と前記第2の動画メタデータと前記第2の画像メタデータと前記第2の動画とを記憶する手順と、
結合部が、前記第1の動画に前記第2の動画を結合するとともに前記第1の基準値と前記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して前記第1の動画メタデータに当該新たなオフセットを追加する結合手順と
を具備する情報処理装置の制御方法。
【請求項15】
情報処理装置が、第1の動画に含まれる複数の第1の画像が撮像されたそれぞれの第1の位置のうちのいずれかである第1の基準値を含むメタデータを前記第1の動画に付随する第1の動画メタデータとし、前記第1の基準値と前記それぞれの第1の位置との差分である第1のオフセットを含むメタデータを前記第1のオフセットに対応する前記第1の画像に付随する第1の画像メタデータとし、第2の動画に含まれる複数の第2の画像が撮像されたそれぞれの第2の位置のうちのいずれかである第2の基準値を含むメタデータを前記第2の動画に付随する第2の動画メタデータとし、前記第2の基準値と前記それぞれの第2の位置との差分である第2のオフセットを含むメタデータを前記第2のオフセットに対応する前記第2の画像に付随する第2の画像メタデータとして前記第1の動画メタデータと前記第1の画像メタデータと前記第1の動画と前記第2の動画メタデータと前記第2の画像メタデータと前記第2の動画とを記憶する手順と、
結合部が、前記第1の動画に前記第2の動画を結合するとともに前記第1の基準値と前記第2の基準値との差分を新たなオフセットとして算出して前記第1の動画メタデータに当該新たなオフセットを追加する結合手順と
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2013−55569(P2013−55569A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−193566(P2011−193566)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】