説明

撮像装置、画像保存方法およびプログラム

【課題】撮像位置に関する情報を含む画像情報の利便性や汎用性の低下を抑制しつつ、個人情報である撮像位置に関する情報の漏洩防止技術を提供する。
【解決手段】デジタルカメラに位置を測定する測位部15と撮像部16とを設けるとともに、ユーザの自宅等の基準位置に関する基準位置情報111を予め記憶しておく。作成部100は、撮像部16により取得された撮像情報と、測位部15により取得された位置情報(撮像位置情報)とに基づいて画像情報80を作成する。判定部102は、画像情報80がデジタルカメラ1から外部に出力されるときに、画像情報80に含まれる位置情報と基準位置情報111とを比較し、撮像位置が自宅の周辺である場合には、画像情報80の位置情報81を画像情報80から削除して加工画像情報84を作成するように情報加工部101を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影位置を含む画像情報を処理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、GPS機能を有するデジタルカメラ等の撮像装置で撮像する画像情報に、撮像位置に関する情報を付加する技術が提案されている。撮像位置が付加された画像情報は、当該撮像位置を用いた様々なアプリケーションに使用することができ、画像情報の新たな楽しみ方として注目されている。
【0003】
一方で、インターネットの普及により、個人により撮像された画像情報がホームページやブログ等で使用され公開される事態も生じている。しかし、撮像位置は場合によっては個人情報(例えば住所を特定できる場合等)として漏洩を防止する必要がある情報に該当し、当該情報が画像情報の公開に伴って流出する事態が生じている。そこで、例えば、先行文献1には、撮影位置情報等を暗号化することにより、画像情報に付加された撮影位置に関する情報の漏洩を防止する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−225229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記特許文献1には、撮影条件に基づいて撮影位置情報等を暗号化して格納すると記載されているものの、撮影条件の内容が明確でない上に、撮影時に画像情報の状態が確定してしまうという問題があった。例えば、同じ画像情報を、個人のパーソナルコンピュータ上で個人利用のアルバムに使用するとともに、ホームページやブログ等に公開して利用する場合がある。このように、異なる複数の形態で利用される画像情報の場合、撮影時の撮影条件により暗号化の要否を決定してしまうと、利便性が低下するおそれがある。
【0006】
また、「暗号化」は漏洩を抑制する効果的な手段の一つではあるが、解析される可能性が皆無ではなく、内容が漏洩する危険性がまったくないわけではない。したがって、画像情報の用途によっては、そもそも暗号化した情報すら付加したくないと考える場合があるが、これを撮影時に予測し決定することは容易ではない。また、例え撮影時に決定したとしても、撮影時の決定を後に変更したいと考える場合もあれば、撮影時の決定を忘却し誤って公開してしまう危険性も生じる。
【0007】
さらに、デジタルカメラで作成された画像情報は、パーソナルコンピュータ等の外部装置に転送してから閲覧等に利用されることが多い。このような場合、画像情報が暗号化されていると、転送される側の装置にこれを復号化するための専用のプログラムが必要となり、画像情報の汎用性が低下する。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、撮像位置に関する情報を含む画像情報の利便性や汎用性の低下を抑制しつつ、個人情報である撮像位置に関する情報の漏洩を効果的に防止する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像装置であって、位置を測定して位置情報を取得する測位手段と、撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報と前記撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成手段と、前記作成手段により作成された画像情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像情報が外部に出力されるときに前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報を加工する加工手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る撮像装置であって、前記記憶手段は、基準位置に関する位置情報を記憶し、前記判定手段は、前記作成手段により作成された画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較した結果に応じて、前記秘匿の要否を判定することを特徴とする。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る撮像装置であって、前記判定手段は、撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較することにより、前記撮像位置と前記基準位置との相対距離を算出することを特徴とする。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明に係る撮像装置であって、前記記憶手段は、所定の閾値を示す閾値情報を記憶しており、前記判定手段は、前記相対距離が前記記憶手段に記憶されている閾値情報に示される閾値以下であるか否かに応じて、前記撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することを特徴とする。
【0013】
また、請求項5の発明は、請求項2ないし4のいずれかの発明に係る撮像装置であって、前記撮像装置が前記基準位置に存在するときに前記測位手段によって取得される位置情報を前記基準位置に関する位置情報として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0014】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明に係る撮像装置であって、撮像情報が取得されるときの日時を示す日時情報を取得する計時手段をさらに備え、前記作成手段は、前記撮像情報に基づいて画像情報を作成する際に、前記計時手段により取得された日時情報を前記画像情報に付加し、前記判定手段は、前記作成手段により画像情報に付加された日時情報に応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することを特徴とする。
【0015】
また、請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかの発明に係る撮像装置であって、前記記憶手段は、本体に対して着脱自在な可搬性の記録メディアを備えることを特徴とする。
【0016】
また、請求項8の発明は、請求項7の発明に係る撮像装置であって、前記記録メディアは、前記記録メディアを識別するための識別情報を記憶しており、前記判定手段は、前記記録メディアに記憶されている識別情報に応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することを特徴とする。
【0017】
また、請求項9の発明は、請求項7または8の発明に係る撮像装置であって、前記判定手段は、前記記録メディアの取り外しが指示されたときを、前記記憶手段に記憶された画像情報が外部に出力されるときであるとみなして、前記秘匿の要否を判定することを特徴とする。
【0018】
また、請求項10の発明は、請求項1ないし9のいずれかの発明に係る撮像装置であって、前記測位手段は、前記作成手段により作成された画像情報が外部に出力されるときの出力位置に関する位置情報を取得し、前記判定手段は、前記測位手段により取得された出力位置に関する位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較した結果に応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することを特徴とする。
【0019】
また、請求項11の発明は、請求項10の発明に係る撮像装置であって、前記判定手段は、前記測位手段が前記作成手段により作成された画像情報が外部に出力されるときの出力位置に関する位置情報を取得できたか否かに応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することを特徴とする。
【0020】
また、請求項12の発明は、請求項1ないし11のいずれかの発明に係る撮像装置であって、外部装置との間でデータ通信を行う通信手段をさらに備え、前記判定手段は、前記通信手段により前記撮像装置が外部装置とデータ通信可能に接続されたときを前記記憶手段に記憶された画像情報が外部に出力されるときであると判定し、前記秘匿の要否を判定することを特徴とする。
【0021】
また、請求項13の発明は、請求項1ないし12のいずれかの発明に係る撮像装置であって、前記判定手段による仮判定結果に応じた報知情報を出力する出力手段と、前記出力手段により出力された報知情報に対するユーザの指示情報を受け付ける操作手段とをさらに備え、前記判定手段は、前記指示情報に応じて、前記仮判定結果を最終的な判定結果として修正することを特徴とする。
【0022】
また、請求項14の発明は、請求項1ないし13のいずれかの発明に係る撮像装置であって、前記加工手段による加工には、画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の前記画像情報からの削除が含まれることを特徴とする。
【0023】
また、請求項15の発明は、請求項1ないし14のいずれかの発明に係る撮像装置であって、前記加工手段による加工には、撮像位置を示す位置情報の疑似情報への置換が含まれることを特徴とする。
【0024】
また、請求項16の発明は、被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像装置であって、位置を測定して位置情報を取得する測位手段と、基準位置に関する位置情報を記憶する記憶手段と、撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較した結果に応じて、前記撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果と前記撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
また、請求項17の発明は、請求項16の発明に係る撮像装置であって、前記判定手段による判定結果に応じて、撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報を加工する加工手段をさらに備え、前記作成手段は、前記加工手段により加工された撮像位置を示す位置情報を前記画像情報に含めることを特徴とする。
【0026】
また、請求項18の発明は、撮像装置により被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像工程と、前記撮像工程において撮像情報が取得されるときに測位手段により前記撮像情報の撮像位置を示す位置情報を取得する撮像位置取得工程と、前記撮像位置取得工程において取得された位置情報と前記撮像工程において取得された撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成工程と、前記作成工程において作成された画像情報を前記撮像装置の記憶手段に記憶する記憶工程と、前記記憶手段に記憶された画像情報が前記撮像装置から外部に出力されるときに前記画像情報に含まれる位置情報の秘匿の要否を判定する判定工程と、前記判定工程における判定結果に応じて、前記画像情報に含まれる位置情報を加工する加工工程と、前記加工工程において加工された画像情報を保存する保存工程とを有することを特徴とする。
【0027】
また、請求項19の発明は、基準位置に関する位置情報を記憶手段に記憶する記憶工程と、撮像装置により被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像工程と、前記撮像工程において撮像情報が取得されるときに測位手段により前記撮像情報の撮像位置を示す位置情報を取得する撮像位置取得工程と、前記撮像位置取得工程において取得された位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較した結果に応じて、前記撮像位置取得工程において取得された位置情報の秘匿の要否を判定する判定工程と、前記判定工程における判定結果と前記撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成工程と、前記作成工程において作成された画像情報を前記記憶手段に保存する保存工程とを有することを特徴とする。
【0028】
また、請求項20の発明は、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像手段と、位置を測定して位置情報を取得する測位手段と、撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報と前記撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成手段と、前記作成手段により作成された画像情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された画像情報が外部に出力されるときに前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報を加工する加工手段とを備える撮像装置として機能させることを特徴とする。
【0029】
また、請求項21の発明は、コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像手段と、位置を測定して位置情報を取得する測位手段と、基準位置に関する位置情報を記憶する記憶手段と、撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較した結果に応じて、前記撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果と前記撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成手段とを備える撮像装置として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
請求項1ないし15および18,20に記載の発明は、画像情報が撮像装置から外部に出力されるときに秘匿の要否を判定することにより、撮像時に判定する場合に比べて、漏洩を効果的に防止できる。
【0031】
請求項2に記載の発明は、記憶手段は基準位置に関する位置情報を記憶し、判定手段は作成手段により作成された画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報と記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較した結果に応じて、秘匿の要否を判定することにより、撮影位置に応じて、撮像位置に関する位置情報の秘匿の要否を判定することができ、状況に応じた秘匿の要否判定を行うことができるとともに、すべての画像情報に関して秘匿の要否を判定する場合に比べて処理が軽減される。
【0032】
請求項5に記載の発明は、撮像装置が基準位置に存在するときに測位手段によって取得される位置情報を基準位置に関する位置情報として記憶手段に記憶させることにより、基準位置に関する位置情報を容易に記憶させることができる。
【0033】
請求項6に記載の発明は、撮像情報が取得されるときの日時を示す日時情報を取得する計時手段をさらに備え、作成手段は、撮像情報に基づいて画像情報を作成する際に、計時手段により取得された日時情報を当該画像情報に付加し、判定手段は、作成手段により画像情報に付加された日時情報に応じて、当該画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することにより、撮像日時に応じて、撮像位置に関する位置情報の秘匿の要否を判定することができ、状況に応じた秘匿の要否判定を行うことができるとともに、すべての画像情報に関して秘匿の要否を判定する場合に比べて処理が軽減される。
【0034】
請求項8に記載の発明は、記録メディアは当該記録メディアを識別するための識別情報を記憶しており、判定手段は記録メディアに記憶されている識別情報に応じて、画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することにより、例えば記録メディアの用途に応じて秘匿の要否判定をすることができる。したがって、状況に応じた秘匿の要否判定を行うことができるとともに、すべての画像情報に関して秘匿の要否を判定する場合に比べて処理が軽減される。
【0035】
請求項9に記載の発明は、判定手段は記録メディアの取り外しが指示されたときを、記憶手段に記憶された画像情報が外部に出力されるときであるとみなして、秘匿の要否を判定する。記録メディアの取り外しが指示されたときには、取り外された記録メディアに記憶されている画像情報が外部に出力される(持ち出される)蓋然性が高い。したがって、より適切なタイミングで秘匿の要否判定ができる。
【0036】
請求項10および11に記載の発明は、撮像装置から外部に画像情報が出力されるときの出力位置に関する位置情報に応じて、撮像位置に関する位置情報の秘匿の要否を判定できる。したがって、状況に応じた秘匿の要否判定をすることができるとともに、すべての画像情報に関して加工の要否を判定する場合に比べて処理が軽減される。
【0037】
請求項12に記載の発明は、外部装置との間でデータ通信を行う通信手段をさらに備え、判定手段は通信手段により撮像装置が外部装置とデータ通信可能に接続されたときを記憶手段に記憶された画像情報が外部に出力されるときであると判定し、秘匿の要否を判定する。何らかの通信回線が確保されたときには、画像情報が外部に出力される蓋然性が高い。したがって、より適切なタイミングで秘匿の要否判定ができる。
【0038】
請求項13に記載の発明は、判定手段による仮判定結果に応じた報知情報を出力する出力手段と、出力手段により出力された報知情報に対するユーザの指示情報を受け付ける操作手段とをさらに備え、判定手段は当該指示情報に応じて、仮判定結果を最終的な判定結果として修正することにより、ユーザに対して報知情報により注意を喚起し、最終的な秘匿の要否判定をユーザの意思に従って行うことができる。
【0039】
請求項14に記載の発明は、加工手段による加工には、画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の当該画像情報からの削除が含まれることにより、確実に漏洩を防止できる。
【0040】
請求項15に記載の発明は、加工手段による加工には、撮像位置を示す位置情報の疑似情報への置換が含まれることにより、確実に漏洩を防止できる。
【0041】
請求項16および17,19,21に記載の発明は、撮像位置に応じて、撮像位置に関する位置情報の秘匿の要否判定を撮像時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る撮像装置としてのデジタルカメラを含む画像閲覧システムの構成を示す図である。
【図2】デジタルカメラの構成を示す図である。
【図3】デジタルカメラの機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。
【図4】第1の実施の形態におけるデジタルカメラによって実現される本発明の第1の実施の形態における画像保存方法を示す流れ図である。
【図5】第1の実施の形態におけるデジタルカメラによって実現される本発明の第1の実施の形態における画像保存方法を示す流れ図である。
【図6】第2の実施の形態におけるデジタルカメラによって実現される本発明の第2の実施の形態における画像保存方法を示す流れ図である。
【図7】第2の実施の形態におけるデジタルカメラによって実現される本発明の第2の実施の形態における画像保存方法を示す流れ図である。
【図8】第2の実施の形態におけるデジタルカメラによって実現される本発明の第2の実施の形態における画像保存方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0044】
<1. 第1の実施の形態>
図1は、本発明に係る撮像装置としてのデジタルカメラ1を含む画像閲覧システム9の構成を示す図である。画像閲覧システム9は、デジタルカメラ1および閲覧端末7から構成されており、デジタルカメラ1において作成された画像情報(後述)を、閲覧端末7において閲覧するシステムとして構成されている。
【0045】
図1に示すように、デジタルカメラ1は、着脱可能なUSBケーブル等のケーブル90によって閲覧端末7に接続することが可能とされている。これによりデジタルカメラ1がケーブル90により閲覧端末7に接続されている状態において、デジタルカメラ1と閲覧端末7との間でデータ通信が可能とされている。また、デジタルカメラ1と閲覧端末7との間の情報のやり取りは、着脱可能な可搬性の記録メディア91を介して行うことも可能である。さらに、図1には図示しないが、デジタルカメラ1と閲覧端末7との間のデータ通信は、Wifi等の無線通信が採用されてもよい。
【0046】
一方で、デジタルカメラ1は可搬性の撮像装置としても構成されている。したがって、ユーザは、ケーブル90を取り外して、デジタルカメラ1を任意の場所に携帯し、所望の位置における被写体を撮像することが可能である。
【0047】
閲覧端末7は、一般的なパーソナルコンピュータであり、インターネットのような広域網(ネットワーク92)に接続されており、様々なコンテンツ(例えばデジタルカメラ1で撮像された画像等)をホームページやブログ等の形式で広く一般に公開し閲覧させることが可能であるとともに、ユーザの個人的な使用(閲覧)も可能となっている。すなわち、閲覧端末7に存在する情報としては、公開される情報と公開されるべきでない個人情報とが混在し、これらを混同することなく、適切に管理することが要求される。
【0048】
また、画像閲覧システム9における閲覧端末7は、デジタルカメラ1との間で記録メディア91を共用できるように構成されている。
【0049】
図2は、デジタルカメラ1の構成を示す図である。デジタルカメラ1は、CPU10、記憶部11、操作部12、液晶パネル13およびスピーカ14を備えており、一般的なコンピュータとしての構成および機能を有している。
【0050】
CPU10は、記憶部11に記憶されているプログラム110に従って動作することにより、各種情報処理を実行するとともに、デジタルカメラ1の各構成を制御する。言い換えれば、コンピュータとしてのデジタルカメラ1がCPU10によってプログラム110を実行することにより、本実施の形態におけるデジタルカメラ1の各種機能が実現される。なお、CPU10の動作については後述する。
【0051】
記憶部11は、CPU10によって実行されるプログラム110や基準位置情報111、閾値情報112、識別情報113等の各種情報を記憶する。なお、基準位置情報111はユーザの自宅等の基準となる場所(基準位置)に関する位置情報であり、閾値情報112は画像情報80を秘匿の要否の判定基準となる相対距離の閾値を示す情報であり、識別情報113は秘匿を要する画像情報80を記憶する目的で装着される記録メディア91を識別するための情報であるが、これらについては後述する。
【0052】
図2において、記憶部11は1つの構成として便宜上図示しているが、実際には、読み取り専用のROMや、CPU10の一時的なワーキングエリアとして使用される揮発性のRAM、あるいは、不揮発性でかつ読み書き可能な記憶素子から構成されるメモリなど、用途に応じた様々なハードウェアから構成されている。
【0053】
図2に示すように、本実施の形態における記憶部11には、画像情報80を格納するための撮像フォルダ114が作成される。画像情報80は、撮像部16によって取得された撮像情報82と、当該撮像情報82が取得(撮像)されたときに測位部15によって取得された位置情報81と、当該撮像情報82が取得(撮像)されたときに計時部17によって取得された日時情報83とが関連づけられた情報である。
【0054】
このように、デジタルカメラ1では、画像情報80に含まれる位置情報81および日時情報83により、当該画像情報80に含まれる撮像情報82の撮像位置および撮像日時がわかるようにされている。なお、画像情報80を格納するための撮像フォルダ114は、記録メディア91に作成されてもよい。また、位置情報81を画像情報80に含める画像ファイルの規格として、例えば、Exif(Exchangeable Image File)規格等が採用可能である。
【0055】
操作部12は各種ボタン類やキー等から構成されており、デジタルカメラ1に対するユーザの指示情報を受け付ける。例えば、デジタルカメラ1に撮像を指示するシャッターボタンや記録メディア91を取り外すことを指示するイジェクトボタン、電源ボタン、各種の撮影条件やファイル操作に関する指示等を入力するためのキー等が操作部12に該当する。
【0056】
液晶パネル13は、各種情報を画面に表示することにより、これらの情報をユーザに対して出力することにより提供する。特に、本実施の形態における液晶パネル13は、後述する報知情報を表示する。すなわち、液晶パネル13は、本発明における出力手段に相当する。
【0057】
スピーカ14は、音声を再生することにより、ユーザに様々な状況を報知する機能を有している。なお、本実施の形態におけるデジタルカメラ1は、後述する報知情報を液晶パネル13にのみ出力するが、報知情報をスピーカ14において音声として再生してもよい。すなわち、スピーカ14を出力手段として用いてもよい。
【0058】
また、図2に示すように、デジタルカメラ1は、測位部15、撮像部16、計時部17、カードスロット18および通信部19を備えている。
【0059】
測位部15は、任意のタイミング(CPU10からの制御信号により通知されるタイミング)におけるデジタルカメラ1の位置を測定して位置情報81を取得する機能を有する。特に、測位部15は、後述する撮像部16が撮像を行うときのデジタルカメラ1の位置を測定して位置情報81を取得する。すなわち、測位部15は、操作部12(シャッターボタン)が操作されたことに連動して、デジタルカメラ1による撮像位置を示す位置情報81を取得する。
【0060】
なお、本実施の形態における測位部15は、一般的なGPS機能を提供する構成であるが、デジタルカメラ1の位置を測定できるものであればGPS機能による測定に限定されるものではない。例えば、デジタルカメラ1が無線LANの機能を有している場合には、当該無線LANによる測位機能によって位置を測定するものでもよいし、これらが併用されてもよい。また、測位部15が位置のみならず、方位(撮像方向)に関する情報も取得し、取得した撮像方向を位置情報81に含めるように構成されていてもよい。
【0061】
撮像部16は、図示しないレンズ等の光学素子や、CCD等の光電変換素子から構成され、操作部12(シャッターボタン)が操作されたタイミングに応じて、被写体を撮像して撮像情報82を取得する機能を有する。
【0062】
計時部17は、日付および時刻を保持しており、撮像部16により撮像情報82が取得されたときの日時を示す日時情報83を取得する機能を有している。すなわち、計時部17は、操作部12(シャッターボタン)が操作されたことに連動して、日時情報83を取得する。このようにして取得された日時情報83は、撮像情報82の撮像日時を示す。
【0063】
カードスロット18は、記録メディア91を着脱可能に収納する機能を有している。これによりCPU10は、カードスロット18に装着された記録メディア91に対して様々な情報を記憶させることが可能となるとともに、記録メディア91に記憶されている様々な情報を読み出すことも可能となる。なお、カードスロット18が複数の記録メディア91を収納可能であってもよい。
【0064】
記録メディア91は、SDカードやCFカード等の可搬性の不揮発性記録媒体であって、デジタルカメラ1のカードスロット18に装着可能であるだけでなく、閲覧端末7にも装着可能である。本実施の形態における記録メディア91は、個々の記録メディア91を識別するための識別情報910を予め記憶している。
【0065】
図2に示すように、記録メディア91には、加工画像情報84と画像情報85とを格納するための出力用フォルダ911が作成される。なお、加工画像情報84は画像情報80(主に位置情報81)をCPU10により加工した情報であり、画像情報85はCPU10によって位置情報81の秘匿が不要と判定され、位置情報81の加工がされることなく撮像フォルダ114から複写された画像情報80であるが詳細は後述する。
【0066】
通信部19は、ケーブル90の端部を挿入することが可能なコネクタを構成しており、ケーブル90を介してデジタルカメラ1が閲覧端末7との間でデータ通信を行う機能を提供する。なお、デジタルカメラ1が閲覧端末7との間で無線LAN、無線WANあるいは無線MAN等の無線による通信を行う場合には、通信部19が無線通信機能を提供する。
【0067】
図3は、デジタルカメラ1の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図3に示す作成部100、情報加工部101および判定部102は、CPU10がプログラム110に従って動作することにより実現される機能ブロックである。
【0068】
作成部100は、撮像部16により撮像情報82が取得されるときに、測位部15により取得される位置情報81(撮像位置を示す位置情報)を測位部15から取得して、当該位置情報81と当該撮像情報82とに基づいて画像情報80を作成する。また、作成部100は、撮像情報82に基づいて画像情報80を作成する際に、計時部17により取得された日時情報83を当該画像情報80に付加する。
【0069】
すなわち、作成部100は、撮像により取得される撮像情報82と、当該撮像に連動して取得される位置情報81および日時情報83とに基づいて、画像情報80を作成する機能を有している。作成部100により作成された画像情報80は、撮像フォルダ114に格納される。
【0070】
情報加工部101は、判定部102から伝達される判定結果(より詳細には最終的な判定結果)に応じて、当該判定結果が伝達されたタイミングで、撮像フォルダ114に格納されている画像情報80に含まれている位置情報81(撮像位置を示す位置情報)を加工し、加工画像情報84を作成する。
【0071】
本実施の形態における情報加工部101は、画像情報80に含まれる位置情報81を当該画像情報80から削除することにより、画像情報80を加工画像情報84に加工し作成する。位置情報81が削除された加工画像情報84を公開したとしても、撮像位置(位置情報81)が漏洩することはなく、確実に個人情報の漏洩を防止できる。
【0072】
なお、情報加工部101は、画像情報80に含まれる位置情報81をダミーデータ(疑似情報)に置換することにより、画像情報80を加工画像情報84に加工してもよい。ダミーデータしか含んでいない加工画像情報84からは、撮像位置(位置情報81)が漏洩することはなく、確実に個人情報の漏洩を防止できる。また、情報加工部101は、画像情報80に含まれる位置情報81を暗号化することにより、画像情報80を加工画像情報84に加工してもよい。また、情報加工部101は、加工画像情報84のベンダーユニークな領域等に位置情報81を移動させて格納してもよい。さらに、これらの加工方法が、適宜、ユーザにより選択されてもよい。
【0073】
また、情報加工部101は、判定部102から伝達される判定結果において位置情報81に対する加工が不要であると判定された画像情報80を撮像フォルダ114から読み出して、これを画像情報85とする。
【0074】
なお、情報加工部101によって作成された加工画像情報84および画像情報85は、画像情報80の出力先として指定される出力先に対して出力され保存される。本実施の形態における画像情報80の出力先は、記録メディア91の出力用フォルダ911(図2)、または、通信部19を介してデジタルカメラ1に接続される外部装置(例えば、図1に示す閲覧端末7)である。
【0075】
本実施の形態における情報加工部101は、加工画像情報84に変換した画像情報80を撮像フォルダ114から削除しない。すなわち、画像情報80における位置情報81が加工されて加工画像情報84として出力された後においても、撮像フォルダ114には元々の画像情報80(位置情報81が加工されていない状態の画像情報80)が格納されたまま保存される。したがって、ユーザは、加工画像情報84が作成された後においても、位置情報81が加工されていない状態の画像情報80を利用することができる。
【0076】
なお、画像情報85は元となった画像情報80と同一の情報であるため、画像情報85の元となった画像情報80は記憶部11の記憶容量を確保するために、撮像フォルダ114から削除される。ただし、特にユーザから指示されない限り、すべての画像情報80を記憶しておいてもよい。
【0077】
また、加工画像情報84の元となった画像情報80についても、当該加工画像情報84との関連づけを保存しつつ、当該画像情報80に含まれる撮像情報82を削除して情報量を抑制してもよい。すなわち、加工画像情報84に変換された画像情報80については、位置情報81および日時情報83のみを撮像フォルダ114に退避させて保存しておくように構成してもよい。
【0078】
判定部102は、画像情報80が外部に出力されるときに、様々な判定条件に応じて、当該画像情報80に含まれる位置情報81の秘匿の要否を判定する。そして、判定部102による最終的な判定結果は、情報加工部101に伝達される。なお、本実施の形態における判定部102が位置情報81の秘匿の要否を判定する際の判定条件については後に詳述する。
【0079】
本実施の形態における判定部102は、通信部19によりデジタルカメラ1が外部装置(例えば閲覧端末7)とデータ通信可能に接続されたときを、画像情報80が外部に出力されるときであるとみなして、当該画像情報80の位置情報81の秘匿の要否を判定する。デジタルカメラ1において、通信回線が確保されたときには、画像情報80が外部に出力される蓋然性が高いからである。具体的には、判定部102は、デジタルカメラ1の通信部19にケーブル90が接続されたことを検出して、このタイミングで位置情報81の秘匿の要否の判定を行う。
【0080】
あるいは、判定部102は、通信部19を介して接続された外部装置から、画像情報80の出力要求を受信したときを、画像情報80が外部に出力されるときであるとみなしてもよい。なお、通信部19が無線通信を行う場合、判定部102は、外部装置との間で無線通信のリンクが確立されたときを、画像情報80が外部に出力されるときであるとみなしてもよい。
【0081】
また、判定部102は、操作部12が操作され、撮像フォルダ114に格納されている画像情報80を、出力用フォルダ911に転送するように指示がされたときを、画像情報80が外部に出力されるときであるとみなして、当該画像情報80の位置情報81の秘匿の要否を判定する。また、判定部102は、記憶部11の空き記憶容量が所定量より少なくなったときに、自動的に、撮像フォルダ114内の画像情報80の出力用フォルダ911への転送を開始する。このときも、判定部102は、画像情報80が外部に出力されるときであるとみなして、位置情報81の秘匿の要否を判定する。任意のタイミングで取り外すことが可能な記録メディア91は、デジタルカメラ1の外部装置とみなせるため、記憶部11から記録メディア91への転送は外部装置への出力とみなせるからである。
【0082】
また、判定部102は、操作部12が操作され、記録メディア91の取り外しが指示されたときを、画像情報80が外部に出力されるときであるとみなして、位置情報81の秘匿の要否を判定する。本実施の形態では、画像情報80は、記憶部11に作成された撮像フォルダ114に格納されており、記録メディア91が取り外されても、画像情報80はデジタルカメラ1の外部に持ち出されることはない。
【0083】
しかし、記録メディア91の取り外しを指示したユーザは、画像情報80を外部に持ち出す意図を有している蓋然性が高い。したがって、デジタルカメラ1はこのタイミングで、撮像フォルダ114に格納されている画像情報80の出力用フォルダ911への出力(転送)を開始する。そして、この出力に際して、画像情報80を加工画像情報84として出力するか、画像情報85として出力するかを決定するために、判定部102による判定を行う。
【0084】
一方、先述のように、撮像フォルダ114は記録メディア91に作成することも可能であるが、着脱自在な記録メディアの取り外しはイジェクトボタンを操作することにより行われるが一般的であり、かつ、一般的なイジェクトボタンは本体機器の電源がOFFの状態でも機能するように構成されている。しかし、撮像フォルダ114が記録メディア91に作成されている場合、電源がOFFの状態であれば判定部102による判定を行うことはできず、かつ、情報加工部101による処理も実行できない。したがって、このような状況で、記録メディア91が取り外されるのは好ましくない。
【0085】
このような状況を回避する手法の一例として、撮像フォルダ114が作成されている記録メディア91を取り外すためのイジェクトボタンに関しては、デジタルカメラ1の電源がOFFの状態のときにおいてロック状態となるように構成し、電源がONの状態でしか機能しないように構成することが考えられる。
【0086】
このように構成すれば、ユーザは、デジタルカメラ1の電源をONの状態にしてからでなければ当該イジェクトボタンを操作することができず、当該記録メディア91を取り外すことができない。そして、電源がONの状態でイジェクトボタン(操作部12)が操作されたときには、判定部102は、そのタイミングを記録メディア91の取り外しが指示されたタイミングとして検出することができ、情報加工部101による処理も実行できる。
【0087】
また、上記状況を回避する手法の一例としては、イジェクトボタンを操作するためには、カードスロット18に設けられた蓋を開放しなければならない構造を採用し、当該蓋が開放されている状態では、常に、デジタルカメラ1の電源がONの状態になるように構成することが考えられる。
【0088】
このように構成すれば、ユーザがイジェクトボタンを操作する前に、当該蓋を開けることによってデジタルカメラ1の電源がONの状態となり、当該蓋が開いていることを検出したときに判定部102による判定を行い、当該判定結果に応じて、情報加工部101による処理を実行することができる。
【0089】
さらに、上記状況を回避する手法の一例としては、電源ボタン(操作部12)の操作によりデジタルカメラ1の電源をOFFにする指示がされたときを、記録メディア91の取り外しが指示されたときとみなすことが考えられる。
【0090】
このように構成すれば、撮像が行われて新たな画像情報80が記録メディア91に作成されたとしても、デジタルカメラ1の電源がOFFにされるときに、必ず判定部102による判定が行われ、情報加工部101による処理も実行される。したがって、電源がOFFにされた状態においては、すべての画像情報80は加工画像情報84または画像情報85として出力用フォルダ911内に存在しており、その状態で記録メディア91がイジェクトボタンの操作により取り外されても問題は生じない。
【0091】
なお、撮像フォルダ114が記録メディア91に作成されている場合は、例え、すべての画像情報80が加工画像情報84または画像情報85として出力用フォルダ911に存在していたとしても、ユーザの誤操作による位置情報81の漏洩のおそれがある。例えば、出力用フォルダ911の加工画像情報84または画像情報85ではなく、誤って撮像フォルダ114の画像情報80を複写しようとする場合が考えられる(画像情報80は削除されていないため)。したがって、このような記録メディア91に関しては、撮像フォルダ114からの情報の複写・転送を禁止しておく、あるいは、撮像フォルダ114内の画像情報80を隠しファイルとする、またあるいは、デジタルカメラ1に特有のフォーマットで画像情報80を作成しておく(例えば閲覧端末7で表示できなければ誤った選択を防止できる)等が考えられる。
【0092】
本実施の形態の判定部102は、後述する判定条件により、一旦、画像情報80に含まれる位置情報81の秘匿が必要と判定したときは、その判定結果を仮判定結果として、これに応じた報知情報を液晶パネル13に表示させてユーザに通知する。さらに、液晶パネル13により表示された報知情報に対するユーザの指示情報を操作部12から取得し、当該指示情報に応じて、最終的な判定結果を情報加工部101に出力する。これにより、ユーザに対して報知情報による注意を喚起を促すことができるとともに、最終的な秘匿の判定をユーザの意思に従って行うことができる。
【0093】
なお、判定部102は、報知情報によってユーザに対して通知するのみで、ユーザによる指示情報の入力を待つことなく、仮判定結果を最終的な判定結果として情報加工部101に出力してもよい。その場合、ユーザは、報知情報により加工がされたか否かを知得することができるとともに、1つ1つの画像情報80に対して、いちいち指示情報を入力する必要がない。したがって、ユーザの操作の負担が軽減される。
【0094】
以上がデジタルカメラ1の構成および機能の説明である。次に、デジタルカメラ1を用いて画像を保存する方法について説明する。
【0095】
図4および図5は、第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1によって実現される本発明の第1の実施の形態における画像保存方法を示す流れ図である。
【0096】
デジタルカメラ1のCPU10は、電源が投入されると、所定の初期設定を実行し(ステップS1)、所定の状態を監視する監視状態となる。
【0097】
監視状態において、CPU10は、記録メディア91のカードスロット18への装着と、基準位置の登録指示と、撮像指示と、判定タイミングとを監視する状態となる(ステップS2,S7,S10,S16)。
【0098】
監視状態において新しい記録メディア91を検出すると、CPU10はステップS2においてYesと判定し、検出された記録メディア91がすでに公開用の記録メディア91(公衆に公開される撮像情報82を記録するために使用される記録メディア91)として登録されているか否かを判定する(ステップS3)。
【0099】
ステップS3における判定は、ステップS2において検出された記録メディア91に記憶されている識別情報910と、記憶部11に記憶されている識別情報113とを照合することにより行う。そして、これらが一致した場合はすでに登録されていると判定し、一致しない場合は未だ登録されていないと判定する。
【0100】
ステップS2において検出された記録メディア91がすでに公開用の記録メディア91として登録されていると判定された場合、CPU10はステップS3においてYesと判定し、ステップS4ないしS6の処理をスキップして、監視状態に戻る。
【0101】
一方、ステップS2において検出された記録メディア91が未だ公開用の記録メディア91として登録されていないと判定された場合、CPU10はステップS3においてNoと判定し、当該記録メディア91の用途を入力するように促すメッセージを液晶パネル13に表示させるとともに、ユーザにより用途が入力されるまで待機する(ステップS4)。
【0102】
ユーザは、液晶パネル13に表示されたメッセージに従って、操作部12を操作することにより、当該記録メディア91の用途が公開用であるか否かを入力する。
【0103】
ユーザによって操作部12が操作され、記録メディア91の用途が入力されると、CPU10はステップS4においてYesと判定し、入力された用途が公開用であるか否かを判定する(ステップS5)。
【0104】
ステップS2において検出された記録メディア91の用途として、ユーザにより、「公開用」が設定された場合、CPU10はステップS5においてYesと判定し、当該記録メディア91に記憶されている識別情報910を識別情報113として記憶部11にコピーして記憶し(ステップS6)、監視状態に戻る。すなわち、当該記録メディア91を公開用の記録メディア91として登録する。
【0105】
一方、ステップS2において検出された記録メディア91の用途として、ユーザにより、「公開用」が設定されなかった場合、CPU10はステップS5においてNoと判定し、ステップS6をスキップして、監視状態に戻る。
【0106】
監視状態において、ユーザにより操作部12が操作され、基準位置の登録指示が入力されると、CPU10はステップS7においてYesと判定し、測位部15に位置を測定させる。これに応じて測位部15が現在位置を測定し(ステップS8)、取得された位置情報が基準位置情報111として記憶部11に格納される。これにより、ステップS8が実行されたときのデジタルカメラ1の存在位置が、新たな基準位置として設定される。
【0107】
このように、デジタルカメラ1は、自機がユーザ所望の基準位置に存在するときに測位部15によって取得される位置情報を基準位置情報111として記憶部11に記憶させることができる。したがって、例えば、キー操作により入力する場合に比べて基準位置情報111を容易に記憶させることができる。
【0108】
次に、ユーザが操作部12を操作して、ステップS8において設定された基準位置における閾値(相対距離)を入力する(ステップS9)。これにより、CPU10は、ステップS9において入力された閾値を閾値情報112として記憶部11に記憶させてから、再び監視状態に戻る。
【0109】
監視状態において、ユーザにより操作部12が操作されて、撮像指示が入力されると、CPU10はステップS10においてYesと判定し、撮像部16に撮像を行わせ、計時部17に日時情報83を取得させるとともに、測位部15に位置の測定を行わせる。これにより、撮像部16が被写体の撮像を行うことにより(ステップS11)撮像情報82を取得し、計時部17が現在日時(すなわち、撮像部16による撮像が行われた日時)を日時情報83として取得する(ステップS12)。さらに、測位部15が、現在位置(すなわち、撮像部16による撮像がされた位置)を測定して(ステップS13)、位置情報81を取得する。
【0110】
次に、作成部100が、位置情報81、撮像情報82および日時情報83とに基づいて、画像情報80を作成し(ステップS14)、撮像フォルダ114に格納することにより当該画像情報80を保存する(ステップS15)。撮像により得られた撮像情報82(画像情報80)の作成および保存が完了すると、デジタルカメラ1は、再び監視状態に戻る。
【0111】
監視状態において、CPU10(判定部102)が判定タイミングを検出すると、CPU10はステップS16においてYesと判定し、判定部102による位置情報81の秘匿の要否の判定が行われる(ステップS17)。なお、判定部102がどのような状況を検出することによって判定タイミングを検出するかについては、すでに説明したのでここでは詳細な説明を省略するが、主には、画像情報80が外部へ出力されるときを判定タイミングとして検出する。
【0112】
ステップS17における判定部102の判定条件は様々な条件が想定される。
【0113】
まず、判定条件の1つ目の例として、判定部102は、画像情報80に含まれる位置情報81(撮像位置を示す位置情報)と記憶部11に記憶された基準位置情報111(基準位置に関する位置情報)とを比較した結果に応じて、当該位置情報81の秘匿の要否を判定することができる。
【0114】
具体的には、判定部102は、撮像位置(位置情報81)と基準位置(基準位置情報111)との相対距離を算出し、算出した相対距離が閾値情報112に示される閾値以下である場合に位置情報81の秘匿が必要と判定する。自宅の位置を基準位置とし、自宅の位置を基準位置情報111として予め記憶させておく場合を例にすると、自宅からの相対距離が閾値以下の場合、判定部102は、自宅が特定されるおそれがあるとして、位置情報81の秘匿が必要であると判定する。このように、判定部102は、撮像位置を判定条件にして、位置情報81の秘匿の要否を判定することができる。
【0115】
また、判定条件の2つ目の例として、判定部102は、作成部100により画像情報80に付加された日時情報83に応じて、当該画像情報80に含まれる位置情報81の秘匿の要否を判定することができる。具体的には、日時情報83に示される撮像日時が、所定の日時や所定の時間帯等に該当する場合に、位置情報81の秘匿が必要と判定する。このように、判定部102は、撮像日時を判定条件にして、位置情報81の秘匿の要否を判定できる。なお、判定基準となる日時や時間帯等は、予めユーザに設定させておき、記憶部11に記憶させておけばよい。
【0116】
また、判定条件の3つ目の例として、判定部102は、記録メディア91に記憶されている識別情報910に応じて、位置情報81の秘匿の要否を判定することもできる。具体的には、識別情報910と識別情報113とを比較し、これらが一致した場合には、撮像フォルダ114に格納されている画像情報80について、位置情報81の秘匿が必要であると判定する。すなわち、位置情報81の秘匿が必要となる画像情報80を記憶させるための記録メディア91の識別情報910を予め識別情報113として記憶部11に記憶しておくことにより、判定部102は、記録メディア91ごとの用途に応じて位置情報81の秘匿の要否を判定することができる。
【0117】
また、判定条件の4つ目の例として、判定部102は、判定に際して、測位部15に位置情報(出力位置に関する位置情報)を取得させ、当該出力位置に関する位置情報と基準位置情報111とを比較した結果に応じて、位置情報81の秘匿の要否を判定することができる。例えば、自宅で出力しようとしているとみなせる場合は位置情報81の秘匿の必要がないと判定するが、それ以外の場所では位置情報81の秘匿が必要と判定する(判定結果は逆でもよい)。このように、判定部102は、デジタルカメラ1から外部に画像情報80が出力されるときのデジタルカメラ1の位置(出力位置)に関する位置情報を判定条件として、位置情報81の秘匿の要否を判定できる。
【0118】
また、判定条件の5つ目の例として、判定部102は、測位部15が出力位置に関する位置情報を取得できたか否かに応じて、画像情報80に含まれる位置情報81の秘匿の要否を判定することができる。例えば、測位部15が出力位置に関する位置情報を取得できなかった場合に、屋内において画像情報80の出力がされようとしているとみなし、位置情報81の秘匿が必要であると判定する(判定結果は逆でもよい)。
【0119】
さらに、判定条件の6つ目の例として、判定部102が動作モードを判定条件とし、デジタルカメラ1の動作モードが特定のモード(例えば秘匿モード)に設定されているときには、位置情報81の秘匿が必要であると判定することもできる。
【0120】
ステップS17における判定部102の判定条件としては以上のような条件が考えられるが、これらに限定されるものでもなく、また、必ずしもこれらのうちの全てを判定条件としなければならないわけでもない。これらの判定条件のうち、いずれを採用するかはユーザが予め設定情報として設定し記憶部11に記憶させておくことができる。判定部102がこのような判定条件に応じて位置情報81の秘匿の要否を判定することにより、状況に応じた秘匿の要否判定を行うことができる一方で、すべての画像情報80について秘匿の要否判定を行う場合に比べて処理が軽減される。
【0121】
ステップS17における判定部102による判定において、位置情報81の秘匿が必要でないと判定された画像情報80については、ステップS18においてNoと判定され、判定部102から情報加工部101に対して、秘匿不要の最終的な判定結果が伝達される。この場合の画像情報80は、情報加工部101による位置情報81の加工がされることなく、そのまま画像情報85が作成され(ステップS24)、画像情報80の出力先(記録メディア91の出力用フォルダ911または閲覧端末7)に保存され(ステップS25)、デジタルカメラ1は再び監視状態に戻る。
【0122】
一方、ステップS17における判定部102による判定において、位置情報81の秘匿が必要であると判定された画像情報80については、ステップS18においてYesと判定され、判定部102は位置情報81の秘匿が必要であるとの仮判定結果に応じて、その旨を示す報知情報を液晶パネル13に表示させる。これにより、液晶パネル13によってユーザに対する報知情報の通知がされる(ステップS19)。
【0123】
ステップS19が実行されることにより、位置情報81が漏洩する危険があり、当該位置情報81の秘匿が必要であると通知されたユーザは、実際に、位置情報81を秘匿するか否かを決定し、操作部12を操作して、決定内容を示す指示情報(位置情報81の秘匿を指示するか否かを示す指示情報)を入力する(ステップS20)。
【0124】
判定部102は、ステップS20においてユーザにより入力された指示情報を操作部12から取得し、当該指示情報に応じて、ステップS17において秘匿が必要と仮判定した画像情報80に対する位置情報81の秘匿がユーザによって指示されたか否かを判定する(ステップS21)。
【0125】
そして、ユーザによって秘匿が指示されていない場合は、ステップS21においてNoと判定し、当該画像情報80の位置情報81に対する秘匿が必要でないとの最終的な判定結果を情報加工部101に伝達する。これにより、ステップS24,S25が実行される。
【0126】
一方、ユーザによって秘匿が指示された場合は、ステップS21においてYesと判定し、当該画像情報80の位置情報81に対する秘匿が必要であるとの最終的な判定結果を情報加工部101に伝達する。これにより、情報加工部101が撮像フォルダ114から当該画像情報80を読み出し、当該画像情報80に付加されている位置情報81を加工して加工画像情報84を作成する(ステップS22)。
【0127】
なお、すでに説明したように、本実施の形態における情報加工部101は、位置情報81の秘匿が必要であると判定された画像情報80については、付加されている位置情報81を削除する加工を施し、加工画像情報84とする。
【0128】
このようにして作成された加工画像情報84は、画像情報80の出力先に保存され(ステップS23)、デジタルカメラ1は再び監視状態に戻る。なお、より詳細には、デジタルカメラ1は、ステップS17ないしS25の処理をすべての画像情報80に対して実行してから、監視状態に戻る。
【0129】
以上のように、第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1は、被写体を撮像して撮像情報82を取得する撮像装置であって、位置を測定して位置情報を取得する測位部15と、撮像情報82が取得されるときに測位部15により取得される撮像位置を示す位置情報81と当該撮像情報82とに基づいて画像情報80を作成する作成部100と、作成部100により作成された画像情報80を記憶する記憶部11と、記憶部11に記憶された画像情報80が外部に出力されるときに画像情報80に含まれる撮像位置を示す位置情報81の秘匿の要否を判定する判定部102と、判定部102による判定結果に応じて、当該画像情報80に含まれる撮像位置を示す位置情報81を加工する情報加工部101とを備えることにより、従来の技術のように撮像時に位置情報の要否を判定する場合に比べて、漏洩を効果的に防止できる。
【0130】
また、記憶部11は基準位置情報111を記憶しており、判定部102は、作成部100により作成された画像情報80に含まれる撮像位置を示す位置情報81と記憶部11に記憶された基準位置情報111とを比較した結果に応じて、当該位置情報81の秘匿の要否を判定することにより、状況に応じた秘匿の要否判定を行うことができるとともに、すべての画像情報に関して秘匿の要否を判定する場合に比べて処理が軽減される。
【0131】
<2. 第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、撮像時においては、すべての撮像情報82に位置情報81が付加されるものとして説明した。しかし、デジタルカメラ1は、撮像時に、位置情報81の秘匿の要否を判定するように構成してもよい。
【0132】
図6ないし図8は、第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1によって実現される本発明の第2の実施の形態における画像保存方法を示す流れ図である。なお、第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1の構成は、第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の構成と同様である。したがって、第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1において第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1と同様の機能および構成については同符号を付し、適宜、説明を省略する。
【0133】
第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1のCPU10は、第1の実施の形態と同様に、電源が投入されると、所定の初期設定を実行し(ステップS31)、所定の状態を監視する監視状態となる。
【0134】
監視状態において、CPU10は、記録メディア91のカードスロット18への装着と、基準位置の登録指示と、撮像指示と、判定タイミングとを監視する状態となる(ステップS32,S37,S41,S61)。
【0135】
ここで、第2の実施の形態におけるステップS32ないしS39の処理は、第1の実施の形態におけるステップS2ないしS9の処理と同様であるため、説明は省略する。
【0136】
第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1は、監視状態において、ユーザにより操作部12が操作されて、撮像指示が入力されると、ステップS41においてYesと判定し、CPU10は現在日時を取得するように計時部17を制御するとともに、現在位置の測定を行うよう測位部15を制御する。これにより、計時部17によって現在日時が取得され(ステップS42)、測位部15によって位置情報が取得される。
【0137】
次に、第2の実施の形態における判定部102は、判定条件に応じて、撮像位置を示す位置情報81の秘匿の要否を判定し(ステップS44)、判定結果に応じて、位置情報81の秘匿が必要か否かを判定する(ステップS45)。なお、判定条件としては第1の実施の形態におけるステップS17と同様な条件を用いることができる。
【0138】
位置情報81の秘匿が不要であると判定した場合(ステップS45においてNo)、CPU10は撮像するよう撮像部16を制御する。これにより、撮像部16が被写体を撮像し(ステップS46)、撮像情報82が取得される。
【0139】
次に、ステップS42で取得された現在日時を撮像日時を示す日時情報83とするとともに、ステップS43で取得された現在位置を撮像位置を示す位置情報81として、ステップS46で取得された撮像情報82とともに作成部100が画像情報80を作成する(ステップS47)。
【0140】
なお、ステップS47が実行されるときは、撮像位置を示す位置情報81の加工が不要であるため、測位部15により取得された位置情報がそのまま画像情報80に位置情報81として付加される。また、位置情報81および日時情報83については、ステップS46が実行された直後に、改めて取得するようにしてもよい。
【0141】
ステップS47を実行することにより画像情報80を作成すると、作成部100は、作成した画像情報80を撮像フォルダ114に格納することにより保存する(ステップS48)。なお、ステップS47,S48が実行されるときは、すでに位置情報81の秘匿が必要ないと判定されているため、ステップS47において画像情報85を作成し、ステップS48において画像情報85を出力用フォルダ911に保存するように構成してもよい。ただし、誤って位置情報81が漏洩することを防止するためには、撮像情報82を外部に出力する際に、もう一度、位置情報81の秘匿の必要性について判断することが好ましい。したがって、特に、位置情報81が加工されずに付加されている撮像情報82に関しては、撮像時には、撮像フォルダ114に格納することが好ましい。
【0142】
ステップS45において、位置情報81の秘匿が必要であると判定された場合(ステップS45においてYes)、判定部102は位置情報81の秘匿が必要であるとの仮判定結果に応じて、その旨を示す報知情報を液晶パネル13に表示させる。これにより、液晶パネル13によってユーザに対する報知情報の通知がされる(ステップS49)。
【0143】
ステップS49が実行されることにより、位置情報81が漏洩する危険があり、当該位置情報81の秘匿が必要であると通知されたユーザは、実際に、位置情報81を秘匿するか否かを決定し、操作部12を操作して、自己の決定内容を示す指示情報(位置情報81の秘匿を指示するか否かを示す指示情報)を入力する(ステップS50)。
【0144】
判定部102は、ステップS50においてユーザにより入力された指示情報を操作部12から取得し、当該指示情報に応じて、位置情報81の秘匿がユーザによって指示されたか否かを判定する(ステップS51)。
【0145】
そして、ユーザによって秘匿が指示されていない場合、判定部102はステップS51においてNoと判定し、デジタルカメラ1はステップS46ないしS48の処理を実行する。
【0146】
一方、ユーザによって秘匿が指示された場合、判定部102はステップS51においてYesと判定し、CPU10はユーザに指示された撮像を実行するよう撮像部16を制御する。これにより、撮像部16が被写体を撮像し(ステップS52)、撮像情報82が取得される。
【0147】
ステップS52により撮像情報82が取得されると、第2の実施の形態における作成部100は、ステップS43で取得された現在位置を撮像位置を示す位置情報81として情報加工部101に伝達する。これにより、情報加工部101が当該位置情報81を加工して作成部100に伝達する。そして、作成部100は、ステップS42で取得された現在日時(日時情報83)と、ステップS46で取得された撮像情報82と、情報加工部101により加工された位置情報81とに基づいて、画像情報80を作成する(ステップS53)。
【0148】
なお、ステップS53においては、位置情報81を付加することなく、画像情報80を作成してもよい。また、ステップS53における位置情報81に対する加工は、ダミーデータへの置換であってもよいが、後に当該画像情報80が外部へ出力される際に位置情報81の秘匿が不要となることを考慮して容易に位置情報81を復旧できるように、ファイル内における格納場所の移動や暗号化等であることが好ましい。また、位置情報81および日時情報83については、ステップS52が実行された直後に、改めて取得するようにしてもよい。
【0149】
ステップS53を実行することにより画像情報80を作成すると、作成部100は、作成した画像情報80を撮像フォルダ114に格納することにより保存する(ステップS54)。
【0150】
なお、ステップS53,S54が実行されるときは、すでに位置情報81の秘匿が必要と判定されている。したがって、ステップS53において加工画像情報84を作成し、当該加工画像情報84をステップS54において出力用フォルダ911に保存するように構成してもよい。ただし、撮像時と出力時とでは、ユーザの意図が変わることもあるため、撮像情報82を外部に出力する際に、もう一度、位置情報81の秘匿の必要性について判定するためにも、画像情報80として作成し、撮像フォルダ114に格納することが好ましい。
【0151】
ステップS48またはS54を実行すると、第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1は、再び監視状態に戻る。
【0152】
監視状態において、判定タイミングを検出すると、判定部102はステップS61においてYesと判定する(ステップS61)。なお、どのような状態を検出したときに、判定タイミングを検出したと判定するかは、第1の実施の形態におけるステップS16と同様に構成することができる。
【0153】
ステップS61においてYesと判定すると、判定部102は画像情報80の位置情報81を解析することにより、当該位置情報81がすでに秘匿されているか否かを判定する。すなわち、当該位置情報81がステップS53により作成されたものか否かを判定するのである。
【0154】
位置情報81が加工されている場合や位置情報81が付加されていない場合、判定部102はステップS62においてYesと判定し、さらに、位置情報81を復旧するか否かを判定する(ステップS63)。ステップS63における判定は、ユーザが操作部12を操作して入力する指示情報に応じて判定する。
【0155】
なお、本実施の形態におけるデジタルカメラ1では、復旧可能なように、ステップS53において位置情報81の加工が行われる。しかし、復旧不能の場合(例えば、単に位置情報81が付加されていないだけの場合)は、ユーザによる指示情報の入力を待つことなく、ステップS63においてNoと判定する。
【0156】
ステップS63においてNoと判定された場合、情報加工部101は、すでに位置情報81が秘匿されている状態の画像情報80をそのまま加工画像情報84として作成し(ステップS64)、当該加工画像情報84を指定された出力先(出力用フォルダ911または閲覧端末7等の外部装置)において保存する(ステップS65)。なお、ステップS63において復旧しないと判定された場合であっても、位置情報81の加工方法等を変更して加工画像情報84を作成できるように構成してもよい。
【0157】
ステップS63においてYesと判定された場合、画像情報80の位置情報81を復旧することにより画像情報85を作成し(ステップS66)、当該画像情報85を指定された出力先(出力用フォルダ911または閲覧端末7等の外部装置)において保存する(ステップS67)。
【0158】
なお、ステップS66における復旧は、位置情報81が暗号化されている場合は復号化させて付加することにより復旧する。また、位置情報81のファイル内における格納位置が変更されている場合は、所定の格納位置に戻すことにより復旧する。また、記憶部11の他の領域に位置情報81が退避保存されている場合には、これを取得して付加することにより復旧する。
【0159】
一方、ステップS61においてNoと判定された場合(未だ位置情報81が加工されることなく画像情報80に含まれている場合)、判定部102は、判定条件に応じた判定を行う(ステップS68)。なお、第2の実施の形態におけるステップS68ないしステップS74の処理は、第1の実施の形態におけるステップS17ないしS25の処理と同様に実行できるため、説明は省略する。
【0160】
以上のように、第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1は、被写体を撮像して撮像情報82を取得する撮像装置であって、位置を測定して位置情報を取得する測位部15と、基準位置情報111を記憶する記憶部11と、撮像情報82が取得されるときに測位部15により取得される撮像位置を示す位置情報81と記憶部11に記憶された基準位置情報111とを比較した結果に応じて、当該位置情報81の秘匿の要否を判定する判定部102と、判定部102による判定結果と撮像情報82とに基づいて画像情報80を作成する作成部100とを備えることにより、撮像位置に応じて、撮像位置に関する位置情報81に対する処理を決定することができる。したがって、状況に応じて秘匿の要否を判定しつつ、すべての画像情報に関して秘匿の要否を判定する場合に比べて処理が軽減される。
【0161】
なお、第2の実施の形態におけるデジタルカメラ1では、撮像時に、位置情報81の秘匿の要否を判定するために、撮像指示がされてから(ステップS41においてYesと判定されてから)、被写体の撮像(ステップS46,S52)が実行されるまでに比較的時間を要する。特に、ステップS49,S50が実行される場合は、被写体の撮像が遅れることになる。
【0162】
すなわち、ユーザからすれば、シャッターボタンを操作(例えば半押し、あるいは本押し)したにも関わらず、撮像がされず、場合によっては指示情報の入力すら要求されることになる。これではシャッターチャンスを逃すおそれがあるばかりでなく、ユーザに煩雑な印象を与えることにもなりかねず、ユーザフレンドリーの観点から問題になる場合も予測される。
【0163】
これを回避する1つ目の手法としては、判定部102により位置情報81の秘匿が必要と判定された場合(ステップS45においてYesと判定された場合)であっても、ステップS49,S50,S51をスキップして、直ちに被写体の撮像(ステップS52)を実行するように構成することが考えられる。すなわち、撮像時には、比較的高速に処理可能な判定部102による判定のみで処理し、ユーザの意思確認を省略するのである。このように構成したとしても、第2の実施の形態では、デジタルカメラ1から画像情報80が出力されるときに、当該画像情報80に対してステップS63またはS72が実行され、ユーザの意図が反映される機会が与えられる。
【0164】
また、2つ目の手法としては、撮像指示がされたときに、第1の実施の形態における撮像と同様に被写体の撮像から画像情報80の保存まで(ステップS11ないしS15まで)の処理を順次実行し、その直後に、ステップS62ないしS74の処理と同等の処理(ただし作成され保存されるのは加工画像情報84や画像情報85ではなく、画像情報80となる)を実行するように構成することが考えられる。すなわち、撮像後に画像情報80が保存されたときは、外部への出力を待つことなく、直ちに、判定部102による位置情報81の秘匿の要否判定を実行するのである。これにより、被写体の撮像を遅らせることなく、実質的には撮像時に判定したのと同等の効果を得ることができる。
【0165】
また、3つ目の手法としては、撮像指示がされるたびに、毎回、判定部102による判定を行うのではなく、当該判定を間引くことが考えられる。具体的には、撮像日時を判定条件にした判定では所定の時間が経過するごとにのみ判定し、判定が行われない期間は直前のユーザの意図に従って処理する。あるいは、撮像位置を判定条件にした判定では所定のエリア内にいる間は、最初のユーザの意図に従って処理する。またあるいは、記録メディア91の用途を判定条件にした判定では記録メディア91が交換されるまでは、最初のユーザの意図に従って処理する等である。
【0166】
<3. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0167】
例えば、基準位置の候補としては、自宅の位置に限定されるものではなく、学校の位置や職場の位置など、ユーザの希望に応じて設定すればよい。
【0168】
また、基準位置は必ずしも1カ所に限定されるものではなく、複数箇所の位置が基準位置情報111として記憶されていてもよい。その場合は、各基準位置ごとに閾値情報112を設定してもよいし、共通の閾値情報112に基づいて判定してもよい。
【0169】
また、上記実施の形態では、相対距離が閾値以下であれば位置情報81の秘匿が必要と判定する例を説明したが、閾値以上の場合に秘匿が不要と判定するように構成しても同様の効果がある。
【0170】
また、判定部102による判定を行うタイミングとしては、上記実施の形態に示したものに限定されるものではなく、例えば、デジタルカメラ1を起動させたタイミングや、デジタルカメラ1において画像情報80の再生が指示されたタイミング等であってもよい。
【0171】
また、加工の対象となる情報は、位置情報81に限定されるものではない。例えば、撮像情報82や日時情報83が個人情報の漏洩防止の観点から、情報加工部101により加工されてもよい。例えば、撮像情報82における人物の顔をぼかし加工したり、日時情報83を削除したりしてもよい。
【0172】
また、上記実施の形態では撮像装置としてデジタルカメラ1を例に説明したが、例えば、撮像装置はデジタルカメラを内蔵した携帯電話であってもよい。
【0173】
また、上記実施の形態に示した機能ブロックはソフトウェアにより実現されると説明したが、これらの機能ブロックの一部または全部を専用の論理回路(ハードウェア)で実現してもよい。
【0174】
また、上記実施の形態に示した各工程はあくまでも例示であって、必ずしも上記実施の形態に示した内容および順序に限定されるものではない。すなわち、同様の効果が得られるのであれば、各工程の内容および順序等が適宜変更されてもよい。
【符号の説明】
【0175】
1 デジタルカメラ
10 CPU
100 作成部
101 情報加工部
102 判定部
11 記憶部
110 プログラム
111 基準位置情報
112 閾値情報
113,910 識別情報
114 撮像フォルダ
12 操作部
13 液晶パネル(出力手段)
14 スピーカ
15 測位部
16 撮像部
17 計時部
18 カードスロット
19 通信部
7 閲覧端末(外部装置)
80,85 画像情報
81 位置情報
82 撮像情報
83 日時情報
84 加工画像情報
91 記録メディア
911 出力用フォルダ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像装置であって、
位置を測定して位置情報を取得する測位手段と、
撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報と前記撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された画像情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像情報が外部に出力されるときに前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報を加工する加工手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の撮像装置であって、
前記記憶手段は、基準位置に関する位置情報を記憶し、
前記判定手段は、前記作成手段により作成された画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較した結果に応じて、前記秘匿の要否を判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
請求項2に記載の撮像装置であって、
前記判定手段は、撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較することにより、前記撮像位置と前記基準位置との相対距離を算出することを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
請求項3に記載の撮像装置であって、
前記記憶手段は、所定の閾値を示す閾値情報を記憶しており、
前記判定手段は、前記相対距離が前記記憶手段に記憶されている閾値情報に示される閾値以下であるか否かに応じて、前記撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項5】
請求項2ないし4のいずれかに記載の撮像装置であって、
前記撮像装置が前記基準位置に存在するときに前記測位手段によって取得される位置情報を前記基準位置に関する位置情報として前記記憶手段に記憶させることを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の撮像装置であって、
撮像情報が取得されるときの日時を示す日時情報を取得する計時手段をさらに備え、
前記作成手段は、前記撮像情報に基づいて画像情報を作成する際に、前記計時手段により取得された日時情報を前記画像情報に付加し、
前記判定手段は、前記作成手段により画像情報に付加された日時情報に応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれかに記載の撮像装置であって、
前記記憶手段は、本体に対して着脱自在な可搬性の記録メディアを備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項8】
請求項7に記載の撮像装置であって、
前記記録メディアは、前記記録メディアを識別するための識別情報を記憶しており、
前記判定手段は、前記記録メディアに記憶されている識別情報に応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載の撮像装置であって、
前記判定手段は、前記記録メディアの取り外しが指示されたときを、前記記憶手段に記憶された画像情報が外部に出力されるときであるとみなして、前記秘匿の要否を判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれかに記載の撮像装置であって、
前記測位手段は、前記作成手段により作成された画像情報が外部に出力されるときの出力位置に関する位置情報を取得し、
前記判定手段は、前記測位手段により取得された出力位置に関する位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較した結果に応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項11】
請求項10に記載の撮像装置であって、
前記判定手段は、前記測位手段が前記作成手段により作成された画像情報が外部に出力されるときの出力位置に関する位置情報を取得できたか否かに応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項12】
請求項1ないし11のいずれかに記載の撮像装置であって、
外部装置との間でデータ通信を行う通信手段をさらに備え、
前記判定手段は、前記通信手段により前記撮像装置が外部装置とデータ通信可能に接続されたときを前記記憶手段に記憶された画像情報が外部に出力されるときであると判定し、前記秘匿の要否を判定することを特徴とする撮像装置。
【請求項13】
請求項1ないし12のいずれかに記載の撮像装置であって、
前記判定手段による仮判定結果に応じた報知情報を出力する出力手段と、
前記出力手段により出力された報知情報に対するユーザの指示情報を受け付ける操作手段と、
をさらに備え、
前記判定手段は、前記指示情報に応じて、前記仮判定結果を最終的な判定結果として修正することを特徴とする撮像装置。
【請求項14】
請求項1ないし13のいずれかに記載の撮像装置であって、
前記加工手段による加工には、画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の前記画像情報からの削除が含まれることを特徴とする撮像装置。
【請求項15】
請求項1ないし14のいずれかに記載の撮像装置であって、
前記加工手段による加工には、撮像位置を示す位置情報の疑似情報への置換が含まれることを特徴とする撮像装置。
【請求項16】
被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像装置であって、
位置を測定して位置情報を取得する測位手段と、
基準位置に関する位置情報を記憶する記憶手段と、
撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較した結果に応じて、前記撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果と前記撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項17】
請求項16に記載の撮像装置であって、
前記判定手段による判定結果に応じて、撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報を加工する加工手段をさらに備え、
前記作成手段は、前記加工手段により加工された撮像位置を示す位置情報を前記画像情報に含めることを特徴とする撮像装置。
【請求項18】
撮像装置により被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像工程と、
前記撮像工程において撮像情報が取得されるときに測位手段により前記撮像情報の撮像位置を示す位置情報を取得する撮像位置取得工程と、
前記撮像位置取得工程において取得された位置情報と前記撮像工程において取得された撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成工程と、
前記作成工程において作成された画像情報を前記撮像装置の記憶手段に記憶する記憶工程と、
前記記憶手段に記憶された画像情報が前記撮像装置から外部に出力されるときに前記画像情報に含まれる位置情報の秘匿の要否を判定する判定工程と、
前記判定工程における判定結果に応じて、前記画像情報に含まれる位置情報を加工する加工工程と、
前記加工工程において加工された画像情報を保存する保存工程と、
を有することを特徴とする画像保存方法。
【請求項19】
基準位置に関する位置情報を記憶手段に記憶する記憶工程と、
撮像装置により被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像工程と、
前記撮像工程において撮像情報が取得されるときに測位手段により前記撮像情報の撮像位置を示す位置情報を取得する撮像位置取得工程と、
前記撮像位置取得工程において取得された位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較した結果に応じて、前記撮像位置取得工程において取得された位置情報の秘匿の要否を判定する判定工程と、
前記判定工程における判定結果と前記撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成工程と、
前記作成工程において作成された画像情報を前記記憶手段に保存する保存工程と、
を有することを特徴とする画像保存方法。
【請求項20】
コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、
被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像手段と、
位置を測定して位置情報を取得する測位手段と、
撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報と前記撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された画像情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された画像情報が外部に出力されるときに前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、前記画像情報に含まれる撮像位置を示す位置情報を加工する加工手段と、
を備える撮像装置として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項21】
コンピュータ読み取り可能なプログラムであって、前記プログラムの前記コンピュータによる実行は、前記コンピュータを、
被写体を撮像して撮像情報を取得する撮像手段と、
位置を測定して位置情報を取得する測位手段と、
基準位置に関する位置情報を記憶する記憶手段と、
撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報と前記記憶手段に記憶された基準位置に関する位置情報とを比較した結果に応じて、前記撮像情報が取得されるときに前記測位手段により取得される撮像位置を示す位置情報の秘匿の要否を判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果と前記撮像情報とに基づいて画像情報を作成する作成手段と、
を備える撮像装置として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−234156(P2011−234156A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−102987(P2010−102987)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【出願人】(591128453)株式会社メガチップス (322)
【Fターム(参考)】