説明

撮像装置、画像通信装置、画像処理システム、撮像装置の制御方法及び画像通信装置の制御方法

【課題】撮像装置に記憶された画像を画像通信装置を介して簡便かつ確実に画像記憶装置に蓄積すること。
【解決手段】撮像部18及び外部装置と通信するI/F部20を備えるデジタルカメラ1a、1b、1cであって、ネットワークに接続された撮像画像を記憶するサーバ2a、2b、2cのネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶するフラッシュメモリ15と、撮像部18で撮像した画像に、認証情報を付加するCPU12と、撮像画像に付加された認証情報に従って該当するサーバに撮像画像を送信する端末3とインタフェースを介して接続した場合、端末3に、CPU12で認証情報を付加した撮像画像を送信する通信部16と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置に格納された画像を画像通信装置を介して画像記憶装置に送信する画像処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置で撮影された画像をコンピュータ等の画像通信装置を介してサーバ等の画像記憶装置に記憶する技術として、種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1では、ステーションと呼ばれる装置にデジタルカメラと画像蓄積装置を接続すると、デジタルカメラと画像蓄積装置との間で通信を開始してデジタルカメラ内の撮像画像を画像蓄積装置に自動的に蓄積する技術が提案されている。
【特許文献1】特開2004−260850号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術では、ステーションとデジタルカメラ、及びステーションと画像蓄積装置を1394等のケーブルで接続する必要があるため、LAN等のネットワークによって離れた場所へ画像を蓄積することが困難である。
【0004】
そこで、本発明の目的は、撮像装置に記憶された画像を画像通信装置を介して簡便かつ確実に画像記憶装置に蓄積することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、撮像手段及び外部装置と通信するインタフェースを備える撮像装置であって、ネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段と、前記撮像手段で撮像した画像に、前記認証情報を付加する付加手段と、撮像画像に付加された認証情報に従って該当する画像記憶装置に前記撮像画像を送信する画像通信装置と前記インタフェースを介して接続した場合、前記画像通信装置に、前記付加手段で前記認証情報を付加した撮像画像を送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置が提供される。
【0006】
また、本発明によれば、ネットワーク上の少なくとも1つの画像記憶装置と通信可能な画像通信装置であって、撮像装置と通信するためのインタフェースと、前記インタフェースを介して前記撮像装置と通信可能になった場合、前記撮像装置から撮像画像を取得する取得手段と、取得した撮像画像に付加された認証情報を解析し、当該認証情報を与えた画像記憶装置を特定する解析手段と、前記解析手段の解析により特定された画像記憶装置に対し前記認証情報を用いて認証処理を実行し、認証が成功した場合に前記取得手段で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする画像通信装置が提供される。
【0007】
また、本発明によれば、撮像装置と、ネットワークに接続された少なくとも1つの画像通信装置と、前記ネットワークに接続された少なくとも1つの画像記憶装置とで構成される画像処理システムであって、前記画像記憶装置のそれぞれは、前記画像通信装置から送信された認証情報に従って認証処理を行い、認証が成功した場合、前記画像通信装置から送信された画像を受信し、受信した画像を蓄積する蓄積手段を備え、前記撮像装置は、前記画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段と、撮像した画像に前記記憶手段で記憶された認証情報を付加し、画像記憶用メモリに格納する付加手段と、インタフェースを介して前記画像通信装置に接続された場合、前記画像記憶用メモリに格納された撮像画像を前記画像通信装置に送信する送信手段と、を備え、前記画像通信装置のそれぞれは、前記インタフェースを介して前記撮像装置と接続された場合、前記撮像装置の前記画像記憶用メモリに格納された撮像画像を取得する取得手段と、前記取得手段で取得した撮像画像に付加された認証情報を解析し、当該認証情報を与えた画像記憶装置を特定する解析手段と、前記解析手段の解析により特定された画像記憶装置に対し、前記認証情報に従って認証処理を行い、当該認証が成功した場合、前記取得手段で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする画像処理システムが提供される。
【0008】
また、本発明によれば、撮像手段及び外部装置と通信するインタフェースを備える撮像装置であって、ネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段と、前記認証情報に従って該当する画像記憶装置に前記撮像画像を送信する画像通信装置と前記インタフェースを介して接続した場合、前記画像通信装置に前記認証情報を送信する送信手段と、前記画像通信装置で前記画像記憶装置への認証処理が成功した場合、前記記憶手段に記憶された認証情報を削除して、前記画像通信装置に前記撮像画像を送信する画像送信手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置が提供される。
【0009】
また、本発明によれば、撮像手段及び外部装置と通信するインタフェースを備える撮像装置であって、ネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段と、前記認証情報に従って該当する画像記憶装置に前記撮像画像を送信する画像通信装置と前記インタフェースを介して接続した場合、前記画像通信装置に前記認証情報を送信する送信手段と、前記画像通信装置で前記画像記憶装置への認証処理が成功した場合、前記記憶手段に記憶された認証情報を削除して、前記画像通信装置に前記撮像画像を送信する画像送信手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置が提供される。
【0010】
また、本発明によれば、ネットワーク上の少なくとも1つの画像記憶装置と通信可能な画像通信装置であって、撮像装置と通信するためのインタフェースと、前記インタフェースを介して撮像装置と通信可能になった場合、前記撮像装置からネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を取得する取得手段と、取得した認証情報を解析して画像記憶装置を特定する解析手段と、前記解析手段の解析により特定された画像記憶装置に対し前記認証情報を用いて認証処理を実行し、認証が成功した場合に前記撮像装置から撮像画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする画像通信装置が提供される。
【0011】
また、本発明によれば、撮像装置と、ネットワークに接続された少なくとも1つの画像通信装置と、前記ネットワークに接続された少なくとも1つの画像記憶装置とで構成される画像処理システムであって、前記画像記憶装置のそれぞれは、前記画像通信装置から送信された認証情報に従って認証処理を行い、認証が成功した場合、前記画像通信装置から送信された画像を受信し、受信した画像を蓄積する蓄積手段を備え、前記撮像装置は、前記画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段と、前記認証情報に従って該当する画像記憶装置に撮像画像を送信する画像通信装置とインタフェースを介して接続した場合、前記画像通信装置に前記認証情報を送信する送信手段と、前記画像通信装置で前記画像記憶装置への認証処理が成功した場合に、前記記憶手段に記憶された認証情報を削除して、前記画像通信装置に前記撮像画像を送信する画像送信手段と、を備え、前記画像通信装置のそれぞれは、前記インタフェースを介して前記撮像装置と接続された場合、前記撮像装置の画像記憶用メモリに格納された撮像画像を取得する取得手段と、前記取得手段で認証情報を解析して画像記憶装置を特定する解析手段と、前記解析手段の解析により特定された画像記憶装置に対し、前記認証情報に従って認証処理を実行し、当該認証処理が成功した場合に、前記記憶手段に記憶された認証情報を削除して、前記取得手段で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する画像送信手段と、を備えたことを特徴とする画像処理システムが提供される。
【0012】
また、本発明によれば、撮像手段及び外部装置と通信するインタフェースを備える撮像装置の制御方法であって、ネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段に記憶された認証情報を、前記撮像手段で撮像した画像に付加する付加工程と、撮像画像に付加された認証情報に従って該当する画像記憶装置に前記撮像画像を送信する画像通信装置と前記インタフェースを介して接続した場合、前記画像通信装置に、前記付加工程で前記認証情報を付加した撮像画像を送信する送信工程と、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法が提供される。
【0013】
また、本発明によれば、ネットワーク上の少なくとも1つの画像記憶装置と通信可能な画像通信装置の制御方法であって、撮像装置と通信するためのインタフェースを介して撮像装置と通信可能になった場合、前記撮像装置から撮像画像を取得する取得工程と、取得した撮像画像に付加された認証情報を解析し、当該認証情報を与えた画像記憶装置を特定する解析工程と、前記解析工程の解析により特定された画像記憶装置に対し前記認証情報を用いて認証処理を実行し、認証が成功した場合に前記取得工程で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する送信工程と、を有することを特徴とする画像通信装置の制御方法が提供される。
【0014】
また、本発明によれば、撮像手段及び外部装置と通信するインタフェースを備える撮像装置の制御方法であって、ネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段に記憶された認証情報に従って該当する画像記憶装置に前記撮像画像を送信する画像通信装置と前記インタフェースを介して接続した場合、前記画像通信装置に前記認証情報を送信する送信工程と、前記画像通信装置で前記画像記憶装置への認証処理が成功した場合に、前記記憶手段に記憶された認証情報を削除して、前記画像通信装置に前記撮像画像を送信する画像送信工程と、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法が提供される。
【0015】
また、本発明によれば、ネットワーク上の少なくとも1つの画像記憶装置と通信可能な画像通信装置の制御方法であって、撮像装置と通信するためのインタフェースを介して撮像装置と通信可能になった場合、前記撮像装置からネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を取得する取得工程と、取得した認証情報を解析して画像記憶装置を特定する解析工程と、前記解析工程の解析により特定された画像記憶装置に対し前記認証情報を用いて認証処理を実行し、認証が成功した場合に前記撮像装置から撮像画像を取得する画像取得工程と、前記画像取得工程で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する送信工程と、を有することを特徴とする画像通信装置の制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、撮像装置に記憶された画像を画像通信装置を介して簡便かつ確実に画像記憶装置に蓄積することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
<第1の実施形態>
[画像処理システムの構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムの構成を示す図である。1a、1b、1cは撮像装置であるデジタルカメラ、2a、2b、2cはネットワークに接続された撮像画像を記憶し、蓄積する画像記憶装置であるサーバ、3はサーバ2a、2b、2cとの通信機能を有し、画像閲覧アプリケーションを搭載する端末である。端末3は、撮像画像に付加された認証情報に従って該当する画像記憶装置に撮像画像を送信する中継装置(画像通信装置)として機能する。なお、認証情報とは、サーバ2a、2b、2cのネットワーク上の所在位置を示す情報を含み、端末3とサーバ2a、2b、2cとの間で認証処理を行うための情報である。サーバ2a、2b、2cは、インタフェースを介してデジタルカメラ1a、1b、1cと接続された場合、認証情報を接続中のデジタルカメラ1a、1b、1cに記憶させるため、認証情報をデジタルカメラ1a、1b、1cに送信する送信手段を有する。
【0019】
4は端末の映像信号を受信して表示するディスプレイ、5はサーバ2a、2b、2c及び端末3を収容する有線LANネットワーク(IEEE802.3)である。デジタルカメラ1a、1b、1cと端末3とはUSBで接続され、端末3とディスプレイ4とはHDMIネットワークで接続され、端末3とサーバ2a、2b、2cとは有線LANで接続されている。
【0020】
なお、サーバ2a、2b、2c及び端末3は、同じサブネットのネットワーク上に存在していても良く、また、異なるサブネットのネットワーク上に存在していてもよい。
【0021】
図4は、デジタルカメラ1の機能的構成を示すブロック図である。1はデジタルカメラ本体、12はデジタルカメラ1を制御するCPU、13はデジタルカメラ1の制御プログラムを格納するROM、14は制御プログラムが動作する際に用いるワークエリアとしてのRAMである。CPU12は、撮像部18で撮像した画像に認証情報を付加する付加手段として機能する。
【0022】
15は認証情報を記憶する記憶手段として機能する画像記憶用メモリであるフラッシュメモリ、16はデジタルカメラがサーバ2a、2b、2c及び端末3と通信を行うための通信部である。また、17はデジタルカメラが被写体を表示したり、撮像画像を表示したりするための表示部である。
【0023】
通信部16は、I/F部20を介してサーバ2a、2b、2cと接続した場合、サーバ2a、2b、2cから認証情報を受信する受信手段として機能する。また、通信部16は、端末3とI/F部20を介して接続した場合、端末3に、付加手段で認証情報を付加した撮像画像を送信する送信手段として機能する。
【0024】
18はデジタルカメラが画像を撮影するための撮像部、19はユーザ操作を行うための入力部、20は端末3等の外部装置と通信するインターフェースであるI/F部、11はデータ及びアドレスバスである。
【0025】
図5は、端末3の機能的構成を示すブロック図である。3は端末本体、32は端末3を制御するCPU、33は端末3の制御プログラムや画像閲覧アプリケーションプログラム及びデジタルカメラ1a、1b、1cから受信した撮像画像を格納するハードディスクである。端末3は、ネットワーク上に存在する例えば、3台のサーバ2a、2b、2cと通信可能な中継装置である。
【0026】
CPU32は、取得した撮像画像に付加された認証情報を解析し、認証情報を与えたサーバ2a、2b、2cを特定する解析手段として機能する。解析手段は、認証情報から、撮像画像の格納先を示すパス情報を更に特定する。また、CPU32は、取得手段で取得した撮像画像から、認証情報を削除する削除手段として機能する。
【0027】
34はプログラムが動作する際に用いるワークエリアとしてのRAM、35は端末3がデジタルカメラ1a、1b、1cと通信を行うための通信部、36はサーバ2a、2b、2cと通信を行うための通信部である。また、37は端末3にディスプレイ4を接続するための表示I/F部、38はキーボード等の入力デバイスとの入力I/F部である。39はデジタルカメラ1a、1b、1cと通信するためのインターフェースであるI/F部である。31はデータ及びアドレスバスである。
【0028】
通信部35は、I/F部39を介してデジタルカメラ1a、1b、1cと通信可能になった場合、デジタルカメラ1a、1b、1cから撮像画像を取得する取得手段として機能する。また、通信部36は、解析手段の解析により特定されたサーバに対し認証情報を用いて認証処理を実行し、認証が成功した場合に取得手段で取得した撮像画像を特定されたサーバに送信する送信手段として機能する。ここで、送信される撮像画像は、削除手段による削除処理後のものであり、格納先は、特定された画像記憶装置のパス情報で特定される場所である。
【0029】
[サーバ2aの動作手順]
図2は、本発明の一実施形態に係る画像処理システムの構成を示す図である。ここでは、図2で示すように、デジタルカメラ1aとサーバ2aを接続して、サーバ2aからデジタルカメラ1aに認証情報を保存する手順について説明する。なお、認証処理とは、デジタルカメラ1aとサーバ2aが保持しているIDやパスワードを照合して合致するか否かを判定する処理を言う。後述のように、認証処理でデジタルカメラ1aとサーバ2aのIDやパスワードが合致した場合には接続が許可される。
【0030】
図7は、サーバ2aのUSB機器接続時の割り込み処理の動作手順を示す図である。ステップS1では、USB機器がサーバ2aに接続されたか否かを判定する。ステップS1でUSB機器がサーバ2aに接続されたと判定された場合には、ステップS2の認証情報保存処理に進む。一方、ステップS1でUSB機器がサーバ2aに接続されていないと判定された場合には、認証情報保存処理を行わずに割り込み処理を終了する。
【0031】
図8は、認証情報保存処理(ステップS2)の詳細な動作手順を示す図である。また、図15は、サーバ2aのユーザインタフェース画面を示す図である。
【0032】
まず、サーバ2aは、ステップS3で認証情報を生成し、ステップS4に進む。ステップS4では、サーバ2aは、ステップS3で生成した認証情報をデジタルカメラ1に保存するか否かをユーザに問い合わせるユーザインタフェース画面を表示する(図15参照)。ステップS5ではユーザによって、保存を指示するボタン(Yesボタン)が押されたか、保存しないことを指示するボタン(Noボタン)が押されたかを判定する。
【0033】
ステップS5で保存を指示するボタンが押されたと判定された場合にはステップS6に進み、サーバ2aからデジタルカメラ1aに認証情報を転送する。一方、ステップS5で保存を指示しないボタンが押されたと判定された場合には認証情報保存処理を終了する。なお、本実施形態では、デジタルカメラ1a、1b、1cは、予めそれぞれのサーバ2a、2b、2cに接続して、認証情報を記憶しているものとする。
【0034】
[デジタルカメラ1aの動作手順]
デジタルカメラ1a、1b、1cは、ROM13に格納されたコンピュータプログラムによって動作する。このコンピュータプログラムには、デジタルカメラ1a、1b、1cがサーバ2aや端末3と接続された場合のプログラムと、サーバ2aや端末3と接続されることなく、単独でカメラ機器として動作する場合のプログラムとがある。なお、ここでは、デジタルカメラ1aとサーバ2aとの処理について例示する。
【0035】
図9は、デジタルカメラ1aの割り込み処理の動作手順を示す図である。まず、デジタルカメラ1aは、ステップS10で自機にUSB機器が接続されたか否かを判定する。ステップS10でUSB機器が接続されたと判定された場合には、ステップS11でUSB機器接続時の処理を行って割り込み処理を終了する。一方、ステップS10でUSB機器が接続されていないと判定された場合には、ステップS12でカメラ機器の処理を行って割り込み処理を終了する。
【0036】
図10は、USB機器接続時の処理(ステップS11)の動作手順を示す図である。まず、ステップS17で端末3やサーバ2aから画像送信要求を受信したか否かを判定し、ステップS17で端末3やサーバ2aから画像送信要求を受信したと判定された場合にはステップS18に進む。ステップS18で、デジタルカメラ1aは端末3に撮像画像を送信する。
【0037】
一方、ステップS17で端末3やサーバ2aから画像送信要求を受信したと判定された場合には、ステップS19に進む。ステップS19で、デジタルカメラ1aはサーバ2aから認証情報を受信したか否かを判定する。ステップS19でサーバ2aから認証情報を受信したと判定された場合には、ステップS20に進み、認証情報、アドレス情報及びパス情報をフラッシュメモリ15に保存して一連の処理を終了する。一方、ステップS19でサーバ2aから認証情報を受信していないと判定された場合には、フラッシュメモリ15への保存を行わずに一連の処理を終了する。
【0038】
図11は、カメラ機器の処理(ステップS12)の詳細な動作手順を示す図である。まず、ステップS13でデジタルカメラ1aのシャッタが押されたか否かを判定する。ステップS13でシャッタが押されたと判定された場合にはステップS15に進み、ステップS13でシャッタが押されていないと判定された場合にはカメラ機器の一連の処理を終了する。
【0039】
ステップS15では、フラッシュメモリ15に保存されている認証情報、アドレス情報及びパス情報を撮像画像のメタデータに付加する。撮像画像のデータ形式はJPEGである。
【0040】
なお、この認証情報、アドレス情報及びパス情報は、シャッタが押された時点でフラッシュメモリ15に保存されている情報である。デジタルカメラ1aをサーバ2a、2b、2cのうち、いずれかのサーバに接続した後からそのサーバとは異なるサーバに接続するまでの間に撮影された画像には、先に接続されたサーバの認証情報、アドレス情報及びパス情報を撮像画像に付加する。
【0041】
その後、ステップS16に進み、撮像画像をフラッシュメモリ15に保存して、カメラ機器としての一連の処理を終了する。
【0042】
ここで、ステップS15でメタデータに各情報を付加した状態について説明する。図3は、認証情報21、アドレス情報22及びパス情報23を付加した状態を示す図である。認証情報21、アドレス情報22及びパス情報23は、撮像画像のメタ情報に付加される。認証情報21は、サーバ2aとの接続認証に用いられ、アドレス情報22は、サーバ2aにアクセスする際のアドレスとして用いられ、パス情報23は、撮像画像を格納するために用いられる。
【0043】
これらの情報を付加する際には、DPOF(Digital Print Order Format)と呼ばれるデジタルカメラ用の記録フォーマットに準じて行われる。DPOFのフォーマットの中に各社独自の定義領域が定義されるため、その定義領域の中に情報を格納する。又は、ExifというJPEGフォーマットに従った形式で格納しても良い。その場合は、Exifに含まれるTIFF形式の中の独自領域に格納する。
【0044】
[端末3の動作手順]
図12は、端末3の割り込み処理の動作手順を示す図である。割り込み処理のプログラムは、端末3のハードディスク33に格納されている。なお、ここでは、デジタルカメラ1a及びサーバ2aの処理を例示する。
【0045】
ステップS31では、端末3のUSBインタフェースにデジタルカメラ1aが接続されたか否かを判定する。ステップS31で端末3にデジタルカメラ1aが接続されたと判定された場合には、ステップS32の画像ハンドリング処理に進む。一方、ステップS31でデジタルカメラ1aが接続されていないと判定された場合には、ステップS32の画像ハンドリング処理を行わずに割り込み処理を終了する。
【0046】
図13は、画像ハンドリング処理(ステップS32)の詳細な動作手順を示す図である。
【0047】
まず、端末3は、ステップS33でデジタルカメラ1aに画像送信要求を送信する。次に、ステップS34で端末3がデジタルカメラ1aから撮像画像を受信し、ステップS35に進む。
【0048】
ここで、図14を用いて、端末3の認証処理(ステップS35)の詳細について説明する。図14は、端末3の認証処理(ステップS35)の動作手順を示す図である。認証とは、サーバ2aが端末3の接続を許可するか否かを判定する処理であり、次のように行われる。
【0049】
まず、ステップS50で端末3がサーバ2aに撮像画像のデータから取得したアドレス情報22を用いて接続要求を送信する。次に、ステップS51でサーバ2aから認証情報送信要求を受信したか否かを判定する。ステップS51で認証情報送信要求を受信したと判定された場合にはステップS52に進み、サーバ2aに認証情報を送信して、一連の認証処理を終了する。一方、ステップS51で認証情報送信要求を受信していないと判定された場合には、ステップS50の処理に戻る。
【0050】
このようにして、認証処理が終了すると、ステップS36で端末3はサーバ2aから接続許可通知を受信したか否かを判定する。ステップS36で接続許可通知を受信したと判定された場合にはステップS37に進む。一方、ステップS36で接続許可通知を受信していないと判定された場合には、一連の画像ハンドリング処理を終了する。
【0051】
ステップS37では、端末3は、撮像画像のメタ情報に付加された認証情報とパス情報を削除し、ステップS38で、端末3は、認証情報とパス情報が削除された撮像画像をサーバ2aに送信する。この際、端末3は、撮像画像のメタ情報からパス情報を取得し、指定されたパスに撮像画像を送信する。
【0052】
最後に、ステップS39で端末3に格納されている全ての撮像画像がサーバ2aに送信されたか否かを判定する。ステップS39で全ての撮像画像がサーバ2aに送信されたと判定された場合には、一連の画像ハンドリング処理を終了する。一方、ステップS39で全ての撮像画像がサーバ2aに送信されていないと判定された場合には、ステップS37の処理に戻る。
【0053】
以上述べた通り、本実施形態では、認識情報を付加した撮像画像を端末3に送信して、その認識情報を用いてサーバとの認証を行った。このため、この認識情報を用いて簡便かつ確実にサーバ2a、2b、2cを特定して、特定されたサーバに確実に撮像画像を蓄積することができる。
【0054】
なお、ステップS34で受信した全ての撮像画像をサーバ2aに送信することとしたが、ユーザによって指定された撮像画像だけをサーバ2aに送信するようにしてもよい。図6は、デジタルカメラ1aから端末3に撮像画像が格納された際のディスプレイ4の表示画面を示す図であり、図16は、ディスプレイ4に表示した撮像画像をサーバ2aに格納するか否かを問い合わせる表示画面を示す図である。
【0055】
例えば、ステップS34で端末3がデジタルカメラ1aから撮像画像を受信すると、図6で示すように、受信した撮像画像を閲覧プログラムを起動することによりディスプレイ4に表示する。そして、ディスプレイ4に表示された各撮像画像をサーバ2aに格納するか否かをユーザが選択する。すなわち、図16で示すように、ユーザによって、格納を指示するボタン(Yesボタン)が押されたか、格納しないことを指示するボタン(Noボタン)が押されたかを判定する。これにより、ユーザによって選択された撮像画像だけをサーバ2aに送信することも可能である。
【0056】
<第2の実施形態>
上述の第1の実施形態では、デジタルカメラは、認識情報を付加した撮像画像を端末3に送信して、端末3の認証処理終了後に撮像画像に付加された認証情報を削除した。一方、本実施形態では、デジタルカメラは認識情報自体を端末3に送信した後に、デジタルカメラ内の認証情報を削除し、端末3に撮像画像を送信する点で異なる。なお、第1の実施形態と同様の構成又は動作手順については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0057】
図17は、第2の実施形態に係るUSB機器接続時の処理(ステップS11)の動作手順を示す図である。
【0058】
まず、ステップS60で端末3から認証情報送信要求を受信したか否かを判定し、ステップS17で端末3から認証情報送信要求を受信したと判定された場合にはステップS61に進む。ステップS61で、デジタルカメラ1aは端末3に認証情報を送信する。
【0059】
一方、ステップS60で端末3から認証情報送信要求を受信していないと判定された場合には、ステップS66に進む。ステップS66で、デジタルカメラ1aはサーバ2aから認証情報受信要求を受信したか否かを判定する。ステップS66でサーバ2aから認証情報受信要求を受信したと判定された場合には、ステップS67に進み、認証情報、アドレス情報及びパス情報をサーバ2aから受信し、これらをフラッシュメモリ15に保存して一連の処理を終了する。一方、ステップS66でサーバ2aから認証情報受信要求を受信していないと判定された場合には、フラッシュメモリ15への保存を行わずに一連の処理を終了する。
【0060】
図18は、第2の実施形態に係る画像ハンドリング処理(ステップS32)の詳細な動作手順を示す図である。
【0061】
まず、端末3は、ステップS70でデジタルカメラ1aに認証情報送信要求を送信する。次に、ステップS71で端末3がデジタルカメラ1aから認証情報を受信し、ステップS72に進む。なお、ステップS72の認証処理は、上述の第1の実施形態と同様である。
【0062】
認証処理が終了すると、ステップS73で端末3はサーバ2aから接続許可通知を受信したか否かを判定する。ステップS73で接続許可通知を受信したと判定された場合にはステップS74に進む。一方、ステップS73で接続許可通知を受信していないと判定された場合には、一連の画像ハンドリング処理を終了する。
【0063】
ステップS74では、端末3は、撮像画像の送信要求をデジタルカメラ1aに送信し、ステップS75でデジタルカメラ1aから画像取得を行う。その後、ステップS76では、受信した撮像画像をサーバ2aに送信する。
【0064】
最後に、ステップS77で端末3に格納されている全ての撮像画像がサーバ2aに送信されたか否かを判定する。ステップS77で全ての撮像画像がサーバ2aに送信されたと判定された場合には、一連の画像ハンドリング処理を終了する。一方、ステップS77で全ての撮像画像がサーバ2aに送信されていないと判定された場合には、ステップS76の処理に戻る。
【0065】
以上述べた通り、本実施形態によれば、デジタルカメラ1a、1b、1cの撮像画像を端末3を介して簡便かつ確実にサーバ2a、2b、2cに格納することができる。認証処理終了後にデジタルカメラ1a、1b、1cに記憶された認証情報を削除できるため、指定されたサーバに一度だけ画像を格納可能となる。これにより、例えば、機密度の高い撮像画像の漏洩を抑制することができる。
【0066】
<その他の実施形態>
なお、本実施形態は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(例えば、複写機、複合機、ファクシミリ装置等)に適用してもよい。
【0067】
また、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのコンピュータプログラムのコードを記憶したコンピュータ可読記憶媒体(又は記録媒体)を、システム又は装置に供給してもよい。また、そのシステム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読込み実行することに適用してもよい。この場合、記録媒体から読込まれたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本実施形態を構成することになる。また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0068】
さらに、記録媒体から読込まれたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
【0069】
また、本実施形態を上述のコンピュータ可読記憶媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャートや機能構成に対応するコンピュータプログラムのコードが格納されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像処理システムの構成を示す図である。
【図3】認証情報21、アドレス情報22及びパス情報23を付加した状態を示す図である。
【図4】デジタルカメラ1の機能的構成を示すブロック図である。
【図5】端末3の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】デジタルカメラ1a、1b、1cから端末3に撮像画像が格納された際のディスプレイ4の表示画面を示す図である。
【図7】USB機器接続時の割り込み処理の動作手順を示す図である。
【図8】認証情報保存処理(ステップS2)の詳細な動作手順を示す図である。
【図9】デジタルカメラ1の割り込み処理の動作手順を示す図である。
【図10】USB機器接続時の処理(ステップS11)の動作手順を示す図である。
【図11】カメラ機器の処理(ステップS12)の詳細な動作手順を示す図である。
【図12】端末3の割り込み処理の動作手順を示す図である。
【図13】画像ハンドリング処理(ステップS32)の詳細な動作手順を示す図である。
【図14】サーバ2aと端末3との認証処理(ステップS38)の動作手順を示す図である。
【図15】デジタルカメラ1のユーザインタフェース画面を示す図である。
【図16】ディスプレイ4に表示した撮像画像をサーバに格納するか否かを問い合わせる表示画面を示す図である。
【図17】第2の実施形態に係るUSB機器接続時の処理(ステップS11)の動作手順を示す図である。
【図18】第2の実施形態に係る画像ハンドリング処理(ステップS32)の詳細な動作手順を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像手段及び外部装置と通信するインタフェースを備える撮像装置であって、
ネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段と、
前記撮像手段で撮像した画像に、前記認証情報を付加する付加手段と、
撮像画像に付加された認証情報に従って該当する画像記憶装置に前記撮像画像を送信する画像通信装置と前記インタフェースを介して接続した場合、前記画像通信装置に、前記付加手段で前記認証情報を付加した撮像画像を送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記インタフェースを介して前記画像記憶装置と接続した場合、当該画像記憶装置から前記認証情報を受信する受信手段を更に備え、
前記記憶手段は、前記受信手段で受信した前記認証情報を記憶することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
ネットワーク上の少なくとも1つの画像記憶装置と通信可能な画像通信装置であって、
撮像装置と通信するためのインタフェースと、
前記インタフェースを介して前記撮像装置と通信可能になった場合、前記撮像装置から撮像画像を取得する取得手段と、
取得した撮像画像に付加された認証情報を解析し、当該認証情報を与えた画像記憶装置を特定する解析手段と、
前記解析手段の解析により特定された画像記憶装置に対し前記認証情報を用いて認証処理を実行し、認証が成功した場合に前記取得手段で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする画像通信装置。
【請求項4】
前記取得手段で取得した撮像画像から、認証情報を削除する削除手段を更に備え、
前記送信手段は、前記削除手段による削除処理後の撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信することを特徴とする請求項3に記載の画像通信装置。
【請求項5】
前記解析手段は、前記認証情報から、撮像画像の格納先を示すパス情報を更に特定し、
前記送信手段は、前記特定された画像記憶装置の前記パス情報で特定される格納先に送信することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像通信装置。
【請求項6】
撮像装置と、ネットワークに接続された少なくとも1つの画像通信装置と、前記ネットワークに接続された少なくとも1つの画像記憶装置とで構成される画像処理システムであって、
前記画像記憶装置のそれぞれは、
前記画像通信装置から送信された認証情報に従って認証処理を行い、認証が成功した場合、前記画像通信装置から送信された画像を受信し、受信した画像を蓄積する蓄積手段を備え、
前記撮像装置は、
前記画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段と、
撮像した画像に前記記憶手段で記憶された認証情報を付加し、画像記憶用メモリに格納する付加手段と、
インタフェースを介して前記画像通信装置に接続された場合、前記画像記憶用メモリに格納された撮像画像を前記画像通信装置に送信する送信手段と、を備え、
前記画像通信装置のそれぞれは、
前記インタフェースを介して前記撮像装置と接続された場合、前記撮像装置の前記画像記憶用メモリに格納された撮像画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で取得した撮像画像に付加された認証情報を解析し、当該認証情報を与えた画像記憶装置を特定する解析手段と、
前記解析手段の解析により特定された画像記憶装置に対し、前記認証情報に従って認証処理を行い、当該認証が成功した場合、前記取得手段で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理システム。
【請求項7】
前記画像記憶装置は、
前記インタフェースを介して前記撮像装置と接続された場合、当該画像記憶装置を特定する情報を含む認証情報を接続中の撮像装置に記憶させるため、前記認証情報を前記撮像装置に送信する送信手段を更に備え、
前記撮像装置は、前記画像記憶装置から送信された前記認証情報を受信する受信手段を更に備えたことを特徴とする請求項6に記載の画像処理システム。
【請求項8】
撮像手段及び外部装置と通信するインタフェースを備える撮像装置であって、
ネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段と、
前記認証情報に従って該当する画像記憶装置に前記撮像画像を送信する画像通信装置と前記インタフェースを介して接続した場合、前記画像通信装置に前記認証情報を送信する送信手段と、
前記画像通信装置で前記画像記憶装置への認証処理が成功した場合、前記記憶手段に記憶された認証情報を削除して、前記画像通信装置に前記撮像画像を送信する画像送信手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項9】
前記インタフェースを介して前記画像記憶装置と接続した場合、当該画像記憶装置から前記認証情報を受信する受信手段を更に備え、
前記記憶手段は、前記受信手段で受信した前記認証情報を記憶することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
【請求項10】
ネットワーク上の少なくとも1つの画像記憶装置と通信可能な画像通信装置であって、
撮像装置と通信するためのインタフェースと、
前記インタフェースを介して撮像装置と通信可能になった場合、前記撮像装置からネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を取得する取得手段と、
取得した認証情報を解析して画像記憶装置を特定する解析手段と、
前記解析手段の解析により特定された画像記憶装置に対し前記認証情報を用いて認証処理を実行し、認証が成功した場合に前記撮像装置から撮像画像を取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする画像通信装置。
【請求項11】
前記解析手段は、前記認証情報から、撮像画像の格納先を示すパス情報を特定し、
前記送信手段は、前記特定された画像記憶装置の前記パス情報で特定される格納先に撮像画像を送信することを特徴とする請求項10に記載の画像通信装置。
【請求項12】
撮像装置と、ネットワークに接続された少なくとも1つの画像通信装置と、前記ネットワークに接続された少なくとも1つの画像記憶装置とで構成される画像処理システムであって、
前記画像記憶装置のそれぞれは、
前記画像通信装置から送信された認証情報に従って認証処理を行い、認証が成功した場合、前記画像通信装置から送信された画像を受信し、受信した画像を蓄積する蓄積手段を備え、
前記撮像装置は、
前記画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段と、
前記認証情報に従って該当する画像記憶装置に撮像画像を送信する画像通信装置とインタフェースを介して接続した場合、前記画像通信装置に前記認証情報を送信する送信手段と、
前記画像通信装置で前記画像記憶装置への認証処理が成功した場合に、前記記憶手段に記憶された認証情報を削除して、前記画像通信装置に前記撮像画像を送信する画像送信手段と、を備え、
前記画像通信装置のそれぞれは、
前記インタフェースを介して前記撮像装置と接続された場合、前記撮像装置の画像記憶用メモリに格納された撮像画像を取得する取得手段と、
前記取得手段で認証情報を解析して画像記憶装置を特定する解析手段と、
前記解析手段の解析により特定された画像記憶装置に対し、前記認証情報に従って認証処理を実行し、当該認証処理が成功した場合に、前記記憶手段に記憶された認証情報を削除して、前記取得手段で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する画像送信手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理システム。
【請求項13】
前記画像記憶装置は、
前記インタフェースを介して前記撮像装置と接続された場合、当該画像記憶装置を特定する情報を含む認証情報を接続中の撮像装置に記憶させるため、前記認証情報を前記撮像装置に送信する送信手段を更に備え、
前記撮像装置は、前記画像記憶装置から送信された前記認証情報を受信する受信手段を更に備えたことを特徴とする請求項12に記載の画像処理システム。
【請求項14】
撮像手段及び外部装置と通信するインタフェースを備える撮像装置の制御方法であって、
ネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段に記憶された認証情報を、前記撮像手段で撮像した画像に付加する付加工程と、
撮像画像に付加された認証情報に従って該当する画像記憶装置に前記撮像画像を送信する画像通信装置と前記インタフェースを介して接続した場合、前記画像通信装置に、前記付加工程で前記認証情報を付加した撮像画像を送信する送信工程と、
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項15】
ネットワーク上の少なくとも1つの画像記憶装置と通信可能な画像通信装置の制御方法であって、
撮像装置と通信するためのインタフェースを介して撮像装置と通信可能になった場合、前記撮像装置から撮像画像を取得する取得工程と、
取得した撮像画像に付加された認証情報を解析し、当該認証情報を与えた画像記憶装置を特定する解析工程と、
前記解析工程の解析により特定された画像記憶装置に対し前記認証情報を用いて認証処理を実行し、認証が成功した場合に前記取得工程で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する送信工程と、
を有することを特徴とする画像通信装置の制御方法。
【請求項16】
撮像手段及び外部装置と通信するインタフェースを備える撮像装置の制御方法であって、
ネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を記憶する記憶手段に記憶された認証情報に従って該当する画像記憶装置に前記撮像画像を送信する画像通信装置と前記インタフェースを介して接続した場合、前記画像通信装置に前記認証情報を送信する送信工程と、
前記画像通信装置で前記画像記憶装置への認証処理が成功した場合に、前記記憶手段に記憶された認証情報を削除して、前記画像通信装置に前記撮像画像を送信する画像送信工程と、
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項17】
ネットワーク上の少なくとも1つの画像記憶装置と通信可能な画像通信装置の制御方法であって、
撮像装置と通信するためのインタフェースを介して撮像装置と通信可能になった場合、前記撮像装置からネットワークに接続された撮像画像を記憶する画像記憶装置の前記ネットワーク上の所在位置を示す情報を含む認証情報を取得する取得工程と、
取得した認証情報を解析して画像記憶装置を特定する解析工程と、
前記解析工程の解析により特定された画像記憶装置に対し前記認証情報を用いて認証処理を実行し、認証が成功した場合に前記撮像装置から撮像画像を取得する画像取得工程と、
前記画像取得工程で取得した撮像画像を前記特定された画像記憶装置に送信する送信工程と、
を有することを特徴とする画像通信装置の制御方法。
【請求項18】
コンピュータが読込み実行することで、前記コンピュータを、請求項1、2、8、9のいずれか1項に記載の撮像装置又は請求項3、4、5、10、11のいずれか1項に記載の画像通信装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項19】
請求項18に記載のコンピュータプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−284359(P2009−284359A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−136004(P2008−136004)
【出願日】平成20年5月23日(2008.5.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】