説明

撮像装置およびその制御方法

【課題】 記録開始の指示に応答して撮像画像の記録を開始し、所定時間経過後に記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置の使い勝手を向上させる。
【解決手段】 記録開始の指示に応答して撮像画像の記録を開始し、所定時間経過後に記録を自動的に終了する撮影モードにおける記録中に、撮像装置は、記録停止の指示がなされたか否かを検出する(S306)。そして、記録停止の指示が検出された場合、撮像装置は所定時間の経過を待たずに記録手段による記録を停止する(S307)とともに、直近の記録開始から記録されていた撮像画像を削除する(S308)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置及びその制御方法に関し、特には記録開始の指示に応答して記録を開始し、所定時間経過すると自動的に記録を終了する撮影モードを有する撮像装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、編集時に利用できる、ある程度の長さの動画(シーン)が必ず記録されるように、記録開始の指示から一定時間は撮像終了を受け付けないようにした撮像装置がある(特許文献1)。また、記録開始の指示から一定時間はカメラを静止させて撮像することをユーザに促すことで、再生時に見やすい画像を撮像するための補助機能を有する撮像装置も知られている。具体的には、記録開始の指示を受け付けてからの時間経過を表示したり、記録開始の指示を受け付けてから所定の時間が経過すると自動的に記録を終了たりする、いわゆるスナップ動画撮影モードを有する撮像装置が特許文献2に開示されている。
【0003】
また、特許文献3には、記憶容量に制限のある小型記録媒体を効率よく利用するため、1回の記録時間を5秒程度に制限する撮像装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平11−88729号公報
【特許文献2】特開平6−153028号公報
【特許文献3】特開平7−15693号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、記録開始の指示から一定時間は終了指示を受け付けない構成では、記録開始を指示すると、指示直後に記録が不要になった場合でも一定時間の経過を待つ必要があり、その間は撮像のやり直しができない。
【0006】
この問題を解決するため、例えば、記録開始を受け付けた後、一定時間の経過前に終了指示があった場合には、その時点で記録を中止し、次に記録開始を受け付けた場合には中止した記録に上書きするような構成とすることが考えられる。しかし、このような構成としても、記録を中止した後に新たな記録指示がなければ、中止した記録が残ったままとなる。
【0007】
また、記録を中止し、即座に新たな記録を開始する場合、記録の停止操作と記録の開始操作の2つの操作を行う必要があるため、ユーザによっては新たな記録をすぐに開始することが容易でない。
【0008】
本発明はこのような従来技術の課題の少なくとも1つを解決することを目的としたものである。すなわち、本発明の目的は、記録開始の指示に応答して撮像画像の記録を開始し、所定時間経過後に記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置の使い勝手を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的は、被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置において、この撮影モードにおける記録中に、記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出手段と、検出手段によって記録停止の指示がなされたことが検出された場合、所定時間の経過を待たずに記録手段による記録を停止させるとともに、直近の記録開始から記録されていた撮像画像を記録手段から削除させる記録制御手段とを有することを特徴とする撮像装置によって達成される。
【0010】
また、上述の目的は、被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置において、記録手段は、撮像画像を一時記憶する一時記憶手段と、一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を記録するための記録媒体とを有し、撮像装置が、この撮影モードにおける記録中に、記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出手段と、撮影モードにおける記録開始の指示に応答して、記録手段に撮像画像の一時記憶手段への一時記憶を開始させ、検出手段によって記録停止の指示が検出されずに記録開始から所定時間が経過した際には、記録手段によって一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を記録媒体に記録させ、検出手段によって記録停止の指示が検出された場合には、一時記憶手段への一時記憶を停止して記録媒体への記録は行わないように記録手段を制御する記録制御手段とを有することを特徴とする撮像装置によっても達成される。
【0011】
また、上述の目的は、被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置において、この撮影モードにおける記録中に、記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出手段と、検出手段によって記録停止の指示がなされたことが検出された場合、所定時間の経過を待たずに、直近の記録開始から記録されていた撮像画像を記録手段から削除させるとともに、撮影モードにおける記録を新たに開始させる記録制御手段とを有することを特徴とする撮像装置によっても達成される。
【0012】
また、上述の目的は、被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置において、記録手段は、撮像画像を一時記憶する一時記憶手段と、一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を記録するための記録媒体とを有し、撮像装置が、この撮影モードにおける記録中に、記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出手段と、撮影モードにおける記録開始の指示に応答して、記録手段に撮像画像の一時記憶手段への一時記憶を開始させ、検出手段によって記録停止の指示が検出されずに記録開始から所定時間が経過した際には、記録手段によって一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を記録媒体に記録させ、検出手段によって記録停止の指示が検出された場合には、一時記憶手段に一時記憶されている撮像画像を消去して撮像画像の一時記憶を新たに開始するように記録手段を制御する記録制御手段とを有することを特徴とする撮像装置によっても達成される。
【0013】
また、上述の目的は、被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置において、記録手段は、撮像画像を一時記憶するリングバッファメモリと、リングバッファメモリに一時記憶された撮像画像を記録するための記録媒体とを有し、撮像装置が、撮影モードにおける記録開始からの経過時間を計測する計測手段と、この撮影モードにおける記録中に、記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出手段と、記録制御手段であって、撮影モードにおける記録開始の指示に応答して、記録手段に撮像画像のリングバッファメモリへの一時記憶を開始させるとともに、リングバッファメモリの現在の記録アドレスを取得し、検出手段によって記録停止の指示が検出されずに計測手段で所定時間の経過が計測された際には、記録手段によってリングバッファメモリに一時記憶された撮像画像を現在の記録アドレスから所定時間分、記録媒体に記録させ、検出手段によって記録停止の指示が検出された場合には、リングバッファメモリの現在の記録アドレスを取得するとともに、計測手段に経過時間の計測を開始させる記録制御手段とを有することを特徴とする撮像装置によっても達成される。
【発明の効果】
【0014】
このような構成により、本発明によれば、記録開始の指示に応答して撮像画像の記録を開始し、所定時間経過後に記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置の使い勝手を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の好適かつ例示的な実施形態を詳細に説明する。
なお、以下の各実施形態で説明する「記録」とは、特段の説明がない場合、前述したスナップ動画撮影モードでの記録を意味する。つまり、ユーザによる記録開始の指示に応答して撮像画像の記録を開始し、所定時間が経過すると自動的に記録を終了する撮影モードにおける記録を意味する。すなわち、ユーザが記録開始の指示と記録終了の指示の両方を行う、通常の撮影モードにおける記録とは異なることに留意されたい。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置100の構成例を説明するためのブロック図である。
図において、撮像装置100は、撮像光学系であるレンズ101、撮像素子102、カメラ信号処理回路103を備える。撮像素子102は、レンズ101の結像位置に配置された、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサなどの光電変換素子である。カメラ信号処理回路103は、撮像素子102より出力された撮像信号を信号処理し、NTSC規格などに準拠した標準ビデオ信号に変換する。
【0017】
レコーダ104はカメラ信号処理回路103が出力する標準ビデオ信号を、ハードディスク、あるいは半導体メモリなどの記録媒体に記録する。時間計測回路105は、レコーダ104での記録開始からの経過時間を計測する。時間比較回路106は時間計測回路105にて計測された経過時間と、あらかじめ定められた時間とを比較する。記録スイッチ108は、ユーザが撮像画像の記録開始あるいは記録停止を指示するためのスイッチである。記録制御回路107は時間比較回路106および記録スイッチ108のそれぞれの状態に応じ、レコーダ104による記録動作を制御する。
【0018】
なお、レンズ101のオートフォーカス制御やズーム制御を行うための構成など、一般的な撮像装置が有する構成については本発明に係る撮像装置も有しているが、発明の説明に直接関係しないため図1には示していない。
【0019】
次に、各部の動作を説明する。
被写体像は、レンズ101を通じて撮像素子102上に結像され、画素単位の電気信号(画像信号)に変換されてカメラ信号処理回路103に入力される。カメラ信号処理回路103は入力された画像信号に対して相関二重サンプリング処理、ホワイトバランス処理、色補間処理、ガンマ補正処理、RGB−YUV変換などの処理を適用し、NTSC規格などに準拠した標準ビデオ信号を出力する。
【0020】
カメラ信号処理回路103より出力された標準ビデオ信号はレコーダ104に供給され、レコーダ104が記録状態であれば、記録媒体に記録される。
【0021】
記録スイッチ108により記録の開始が指示された場合、記録制御回路107は、レコーダ104に記録を開始させる。レコーダ104による記録が開始すると、時間計測回路105は経過時間の計測を開始し、計測結果を逐次時間比較回路106へ出力する。時間比較回路106は、時間計測回路105により計測された経過時間があらかじめ定められた時間に達すると、記録制御回路107へ通知する。記録制御回路107は通知に応答してレコーダ104の記録を終了させる。これにより、上述したスナップ動画撮影モードによる記録(記録開始の指示に応答して記録を開始し、所定時間経過すると自動的に記録を終了する)が実現される。
【0022】
次に、図2に示すフローチャートを用いて、本実施形態の撮像装置における記録制御動作について説明する。図2のフローチャートに示す動作は、所定のタイミングで繰り返し実行される。所定のタイミングとは、撮像装置100の内部で生成可能な任意の周期的なタイミングで良く、例えばビデオ信号の1映像同期(垂直同期)毎に図2の動作が実行されてよい。
【0023】
S302:記録制御回路107は、レコーダ104が記録中であるか否かを判定し、記録中であればS306へ、記録中でなければS303へ処理を進める。
S303:記録制御回路107は、記録スイッチ108が操作されたか否かを判定し、記録スイッチ108が操作(押下)されていればS304へ処理を進め、操作されていなければ処理を終了する。
【0024】
S304:記録制御回路107は、レコーダ104の記録を開始させる。
S305:レコーダ104は記録を開始すると、時間計測回路105へ通知する。時間計測回路105は、通知に応答して記録時間(経過時間)の計測を開始する。
【0025】
S306:記録制御回路107は、記録を停止するために記録スイッチ108が操作されたか否かを判定し、記録スイッチ108が操作されていればS307へ、操作されていなければS309へ処理を進める。
S307:記録制御回路107は、レコーダ104の記録を停止させる。
【0026】
S308:記録制御回路107は、記録を中断した記録画像を削除するようレコーダ104に指示する。レコーダ104は、指示に応答して、直近の記録開始から記録されていた記録画像を削除する。削除指示の方法は任意であるが、例えばレコーダ104が、記録中断の指示に続く削除指示は、直近の記録画像の削除指示であるとして動作するように構成されていてもよい。
【0027】
S309:記録制御回路107は、時間比較回路106から通知を受信したか否か、すなわちレコーダ104での記録が所定時間継続したか否かを判定する。本実施形態の場合、所定時間が4秒であるとすると、時間比較回路106は、時間計測回路105の計測時間が4秒に達したか否かを判定し、4秒に達したら記録制御回路107へ通知する。記録制御回路107は、レコーダ104による記録が所定時間継続した場合にはS310へ処理を進め、継続していない場合には処理を終了する。
S310:記録制御回路107は、レコーダ104の記録を終了させる。
【0028】
このように、本実施形態の撮像装置は、記録開始指示に応答して所定時間継続して撮像画像を記録し、自動的に記録を終了する記録モードで撮像画像を記録中に、記録停止指示を検出した場合、直ちに記録を停止し、記録を停止した撮像画像を自動的に削除する。
【0029】
そのため、所定時間が経過する前に記録が不要となった場合、所定時間の経過を待たずに新たな記録を開始することができる。また、不要な記録画像が残ることもないため、記録容量を有効に活用できるほか、削除する手間も省くことができる。
【0030】
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る撮像装置100’の構成例を説明するためのブロック図である。図3において、第1の実施形態の撮像装置100と同じ構成には同じ参照数字を付し、重複する説明は省略する。
【0031】
本実施形態の撮像装置100’は、第1の実施形態の撮像装置100において、新たにメモリ111が追加されている点が構成上異なる。
メモリ111は例えば揮発性の半導体メモリであり、カメラ信号処理回路103が出力する標準ビデオ信号を一時記憶する。メモリ111は、スナップ動画撮影モードで記録する所定時間分のビデオ信号を記録可能な容量を有する。そして、レコーダ104は、メモリ111に一時記憶された標準ビデオ信号を記録する。また、時間計測回路105’は、メモリ111に対する一時記憶を開始してからの経過時間を計測する。記録制御回路107’は時間比較回路106および記録スイッチ108のそれぞれの状態に応じ、レコーダ104及びメモリ111による記録動作を制御する。
【0032】
次に、各部の動作を説明する。
被写体の光学像は、レンズ101を通じて撮像素子102上に結像され、画素単位の電気信号(画像信号)に変換されてカメラ信号処理回路103に入力される。カメラ信号処理回路103は入力された画像信号に対して相関二重サンプリング処理、ホワイトバランス処理、色補間処理、ガンマ補正処理、RGB−YUV変換などの処理を適用し、NTSC規格などに準拠した標準ビデオ信号を出力する。
【0033】
カメラ信号処理回路103より出力された標準ビデオ信号はメモリ111に供給され、メモリ111が記録状態であれば、メモリ111に記録される。
【0034】
記録スイッチ108により記録の開始が指示された場合、記録制御回路107’は、メモリ111への一時記憶を開始させる。メモリ111への一時記憶が開始すると、時間計測回路105’は経過時間の計測を開始し、計測結果を逐次時間比較回路106へ出力する。時間比較回路106は、時間計測回路105’により計測された経過時間があらかじめ定められた時間に達すると、記録制御回路107’へ通知する。記録制御回路107’は通知に応答してメモリ111への記録を終了させ、メモリ111に記録された撮像画像データをレコーダ104にコピー、あるいは移動させる。これにより、上述したスナップ動画撮影モードによる記録(記録開始の指示に応答して記録を開始し、所定時間経過すると自動的に記録を終了する)が実現される。
【0035】
次に、図4に示すフローチャートを用いて、本実施形態の撮像装置における記録制御動作について説明する。図4のフローチャートに示す動作は、所定のタイミングで繰り返し実行される。所定のタイミングとは、撮像装置100の内部で生成可能な任意の周期的なタイミングで良く、例えばビデオ信号の1映像同期(垂直同期)毎に図4の動作が実行されてよい。
【0036】
S302:記録制御回路107’は、メモリ111への一時記憶中(記録中)であるか否かを判定し、記録中であればS306へ、記録中でなければS303へ処理を進める。
S303:記録制御回路107’は、記録スイッチ108が操作されたか否かを判定し、記録スイッチ108が操作(押下)されていればS304へ処理を進め、操作されていなければ処理を終了する。
【0037】
S321:記録制御回路107’は、メモリ111を消去する。
S324:記録制御回路107’は、メモリ111への一時記憶を開始する。
【0038】
S305:メモリ111への一時記憶を開始すると、メモリ111または記録制御回路107’は時間計測回路105’へ通知する。時間計測回路105’は、通知に応答して一時記憶を開始してからの経過時間の計測を開始する。
【0039】
S306:記録制御回路107’は、記録を停止するために記録スイッチ108が操作されたか否かを判定し、記録スイッチ108が操作されていればS327へ、操作されていなければS309へ処理を進める。
S327:記録制御回路107’は、メモリ111への一時記憶を停止させる。
【0040】
S309:記録制御回路107’は、時間比較回路106から通知を受信したか否か、すなわちメモリ111への一時記憶が所定時間継続したか否かを判定する。本実施形態においても所定時間が4秒であるとすると、時間比較回路106は、時間計測回路105’の計測した経過時間が4秒に達したか否かを判定し、4秒に達したら記録制御回路107’へ通知する。記録制御回路107’は、メモリ111への一時記憶が所定時間継続した場合にはS330へ処理を進め、継続していない場合には処理を終了する。
【0041】
S330:記録制御回路107’は、メモリ111への一時記憶を終了させる。
S331:記録制御回路107’は、メモリ111に記録された撮像画像データを、レコーダ104にコピー、あるいは移動させる。
【0042】
このように、本実施形態の撮像装置は、記録開始指示に応答して所定時間継続して撮像画像を記録し、自動的に記録を終了する記録モードで、撮像画像をまずメモリ111に一時記憶する。そして、所定時間記録が継続したときのみ、一時記憶した撮像画像をレコーダ104に記録する。また、一時記憶が所定時間が継続する前に記録停止指示を検出した場合には、直ちに一時記憶を停止し、レコーダ104への記録は行わない。そのため、第1の実施形態の効果に加え、記録が中止された撮像画像を削除する必要がないという効果がある。
【0043】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る撮像装置について説明する。本実施形態の撮像装置の機能構成は第1の実施形態と同様で良いため、図1と、図5に示すフローチャートを用いて、本実施形態の撮像装置における記録制御動作について説明する。
【0044】
図5のフローチャートに示す動作は、所定のタイミングで繰り返し実行される。所定のタイミングとは、撮像装置100の内部で生成可能な任意の周期的なタイミングで良く、例えばビデオ信号の1映像同期(垂直同期)毎に図5の動作が実行されてよい。
【0045】
図5と図2との比較から明らかなように、本実施形態の撮像装置の記録動作は、S306において、記録中に記録スイッチの操作が検出された際の動作のみが第1の実施形態と異なる。従って、相違する動作についてのみ説明する。
【0046】
S306:記録制御回路107は、記録を停止するために記録スイッチ108が操作されたか否かを判定し、記録スイッチ108が操作されていればS308へ、操作されていなければS309へ処理を進める。
【0047】
S308:記録制御回路107は、レコーダ104の記録を中断させずに、直近の記録開始からこれまでに記録した撮像画像を削除するようレコーダ104に指示する。レコーダ104は、指示に応答して記録画像を削除し、直ちに撮像画像の記録を開始(もしくは継続)するとともに、記録の開始を時間計測回路105へ通知する。
【0048】
S341:時間計測回路105は、それまで計測していた経過時間を0に初期化して、新たに経過時間の計測を開始する。
【0049】
このように、本実施形態によれば、記録開始指示に応答して所定時間継続して撮像画像を記録し、自動的に記録を終了する記録モードで撮像画像を記録中に、記録停止指示を検出した場合、記録を停止せずに、記録していた撮像画像を自動的に削除する。
【0050】
そのため、第1の実施形態の効果に加え、所定時間が経過する前に記録が不要となった場合、記録停止を指示するだけで、所定時間の経過を待たずに、かつ直ちに新たな記録を開始することができる。したがって、撮影の取り逃がしを防止することが可能となる。
【0051】
なお、本実施形態においては、記録停止の指示により、記録中だった撮像画像の削除および新たな記録の開始の両方が実行されれば、一時的に記録が停止してもよい。例えば、継続してレコーダ104において削除と記録を並列処理できない場合には、記録中だった撮像画像の削除に必要な時間や、記録の再開に必要な時間は記録が停止してもよい。
【0052】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る撮像装置について説明する。本実施形態の撮像装置の機能構成は第2の実施形態と同様で良いため、図3と、図6に示すフローチャートを用いて、本実施形態の撮像装置における記録制御動作について説明する。
【0053】
図6のフローチャートに示す動作は、所定のタイミングで繰り返し実行される。所定のタイミングとは、撮像装置100の内部で生成可能な任意の周期的なタイミングで良く、例えばビデオ信号の1映像同期(垂直同期)毎に図5の動作が実行されてよい。
【0054】
図6と図4との比較から明らかなように、本実施形態の撮像装置の記録動作は、S306において、記録中に記録スイッチの操作が検出された際の動作のみが第2の実施形態と異なる。従って、相違する動作についてのみ説明する。
【0055】
S306:記録制御回路107は、記録を停止するために記録スイッチ108が操作されたか否かを判定し、記録スイッチ108が操作されていればS351へ、操作されていなければS309へ処理を進める。
【0056】
S351:記録制御回路107は、メモリ111への一時記憶を中断させずに、記録開始からこれまでに一時記憶した撮像画像のデータを消去する。メモリ111は、撮像画像の一時記憶を再開(もしくは継続)するとともに、記録の開始を時間計測回路105へ通知する。
S341’:時間計測回路105は、それまで計測していた経過時間を0に初期化して、新たに経過時間の計測を開始する。
【0057】
このように、本実施形態によれば、第2の実施形態の効果に加え、所定時間が経過する前に記録が不要となった場合、記録停止を指示するだけで、所定時間の経過を待たずに、かつ直ちに新たな記録を開始することができる。したがって、撮影の取り逃がしを防止することが可能となる。
【0058】
(第5の実施形態)
図7は、本発明の第5の実施形態に係る撮像装置100”の構成例を説明するためのブロック図である。図7において、第2の実施形態の撮像装置100と同じ構成には同じ参照数字を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の撮像装置100”は、第2の実施形態の撮像装置100’におけるメモリ111に代えて、リングバッファメモリ121が設けられている点が構成上異なる。
【0059】
リングバッファメモリ121は例えば揮発性の半導体メモリであり、巡回型のFIFO構造を有する。リングバッファメモリ121は、カメラ信号処理回路103が出力する標準ビデオ信号を一時記憶する。リングバッファメモリ121は、スナップ動画撮影モードで記録する所定時間分のビデオ信号を記録可能な容量を有する。レコーダ104は、リングバッファメモリ121に一時記憶された標準ビデオ信号を記録する。また、時間計測回路105’は、リングバッファメモリ121に対する記録を開始してからの経過時間を計測する。記録制御回路107”は時間比較回路106および記録スイッチ108のそれぞれの状態に応じ、レコーダ104及びリングバッファメモリ121による記録動作を制御する。
【0060】
次に、各部の動作を説明する。
被写体の光学像は、レンズ101を通じて撮像素子102上に結像され、画素単位の電気信号(画像信号)に変換されてカメラ信号処理回路103に入力される。カメラ信号処理回路103は入力された画像信号に対して相関二重サンプリング処理、ホワイトバランス処理、色補間処理、ガンマ補正処理、RGB−YUV変換などの処理を適用し、NTSC規格などに準拠した標準ビデオ信号を出力する。
【0061】
カメラ信号処理回路103より出力された標準ビデオ信号はリングバッファメモリ121に供給され、リングバッファメモリ121が記録状態(一時記憶中)であれば、リングバッファメモリ121に記録される。
【0062】
記録スイッチ108により記録の開始が指示された場合、記録制御回路107”は、リングバッファメモリ121への一時記憶を開始させる。リングバッファメモリ121への一時記憶が開始すると、時間計測回路105’は経過時間の計測を開始し、計測結果を逐次時間比較回路106へ出力する。時間比較回路106は、時間計測回路105’の計測した経過時間があらかじめ定められた時間に達すると、記録制御回路107”へ通知する。記録制御回路107”は通知に応答してリングバッファメモリ121への一時記憶を終了させ、リングバッファメモリ121に一時記憶された撮像画像データをレコーダ104にコピー、あるいは移動させる。これにより、上述したスナップ動画撮影モードによる記録(記録開始の指示に応答して記録を開始し、所定時間経過すると自動的に記録を終了する)が実現される。
【0063】
次に、図8に示すフローチャートを用いて、本実施形態の撮像装置における記録制御動作について説明する。図8のフローチャートに示す動作は、所定のタイミングで繰り返し実行される。所定のタイミングとは、撮像装置100の内部で生成可能な任意の周期的なタイミングで良く、例えばビデオ信号の1映像同期(垂直同期)毎に図8の動作が実行されてよい。
【0064】
S302:記録制御回路107”は、リングバッファメモリ121への一時記憶中(記録中)であるか否かを判定し、記録中であればS306へ、記録中でなければS303へ処理を進める。
【0065】
S303:記録制御回路107”は、記録スイッチ108が操作されたか否かを判定し、記録スイッチ108が操作(押下)されていればS304へ処理を進め、操作されていなければ処理を終了する。
【0066】
S361:記録制御回路107”は、ビデオ信号を一時記憶するリングバッファメモリ121の現在の記録アドレス(記録開始アドレス)を取得する。ここで、記録開始アドレスは前回の記録終了アドレスであっても、所定の開始アドレスなどであってもよい。
S324:記録制御回路107”は、リングバッファメモリ121への一時記憶を開始する。
【0067】
S305:リングバッファメモリ121への一時記憶を開始すると、リングバッファメモリ121または記録制御回路107”は時間計測回路105’へ通知する。時間計測回路105’は、通知に応答して、一時記憶が開始されてからの経過時間の計測を開始する。
【0068】
S306:記録制御回路107”は、記録を停止するために記録スイッチ108が操作されたか否かを判定し、記録スイッチ108が操作されていればS362へ、操作されていなければS309へ処理を進める。
【0069】
S362:記録制御回路107”は、リングバッファメモリ121の現在の記録アドレス(新たな一時記憶の開始アドレス)を取得する。この際、記録制御回路107”は、リングバッファメモリ121への一時記憶は停止させない。リングバッファメモリ121もしくは記録制御回路107”は、一時記憶の開始を時間計測回路105へ通知する。
S341’:時間計測回路105は、それまで計測していた経過時間を0に初期化して、新たに経過時間の計測を開始する。
【0070】
S309:記録制御回路107”は、時間比較回路106から通知を受信したか否か、すなわちリングバッファメモリ121への一時記憶が所定時間継続したか否かを判定する。本実施形態においても所定時間が4秒であるとすると、時間比較回路106は、時間計測回路105’の計測した経過時間が4秒に達したか否かを判定し、4秒に達したら記録制御回路107”へ通知する。記録制御回路107”は、リングバッファメモリ121への一時記憶が所定時間継続した場合にはS330へ処理を進め、継続していない場合には処理を終了する。
【0071】
S330:記録制御回路107”は、リングバッファメモリ121への一時記憶を終了させる。
S331’:記録制御回路107”は、リングバッファメモリ121に一時記憶された撮像画像データを、S361またはS362で取得した記録開始アドレスから、上述した所定時間(4秒)分の撮像画像データを、レコーダ104にコピー、あるいは移動させる。
【0072】
このように、本実施形態の撮像装置においても、第4の実施形態と同様の効果をえることができる。加えて、撮像画像を一時記憶するメモリとして、記録アドレスが巡回的なメモリであるリングバッファメモリを用いることで、一時記憶を停止した際にメモリを消去する必要がないという効果を有する。
【0073】
(他の実施形態)
上述の実施形態は、システム或は装置のコンピュータ(或いはCPU、MPU等)によりソフトウェア的に実現することも可能である。
【0074】
従って、上述の実施形態をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給されるコンピュータプログラム自体も本発明を実現するものである。つまり、上述の実施形態の機能を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明の一つである。
【0075】
なお、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能であれば、どのような形態であってもよい。例えば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等で構成することができるが、これらに限るものではない。
【0076】
上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、記憶媒体又は有線/無線通信によりコンピュータに供給される。プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体、MO、CD、DVD等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
【0077】
有線/無線通信を用いたコンピュータプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバを利用する方法がある。この場合、本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムファイル)をサーバに記憶しておく。プログラムファイルとしては、実行形式のものであっても、ソースコードであっても良い。
【0078】
そして、このサーバにアクセスしたクライアントコンピュータに、プログラムファイルをダウンロードすることによって供給する。この場合、プログラムファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに分散して配置することも可能である。
つまり、上述の実施形態を実現するためのプログラムファイルをクライアントコンピュータに提供するサーバ装置も本発明の一つである。
【0079】
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムを暗号化して格納した記憶媒体を配布し、所定の条件を満たしたユーザに、暗号化を解く鍵情報を供給し、ユーザの有するコンピュータへのインストールを許可してもよい。鍵情報は、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給することができる。
【0080】
また、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、すでにコンピュータ上で稼働するOSの機能を利用するものであってもよい。
さらに、上述の実施形態を実現するためのコンピュータプログラムは、その一部をコンピュータに装着される拡張ボード等のファームウェアで構成してもよいし、拡張ボード等が備えるCPUで実行するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1及び第3の実施形態に係る撮像装置100の構成例を説明するためのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の撮像装置における記録制御動作について説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の第2及び第4の実施形態に係る撮像装置100’の構成例を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態の撮像装置における記録制御動作について説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第3の実施形態の撮像装置における記録制御動作について説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第4の実施形態の撮像装置における記録制御動作について説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第5の実施形態に係る撮像装置100”の構成例を説明するためのブロック図である。
【図8】本発明の第5の実施形態の撮像装置における記録制御動作について説明するためのフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して前記記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると前記記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置において、
前記撮影モードにおける記録中に、記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段によって記録停止の指示がなされたことが検出された場合、前記所定時間の経過を待たずに前記記録手段による記録を停止させるとともに、直近の記録開始から記録されていた撮像画像を前記記録手段から削除させる記録制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して前記記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると前記記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置において、
前記記録手段は、前記撮像画像を一時記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を記録するための記録媒体とを有し、
前記撮像装置が、
前記撮影モードにおける記録中に、記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出手段と、
前記撮影モードにおける記録開始の指示に応答して、前記記録手段に前記撮像画像の前記一時記憶手段への一時記憶を開始させ、前記検出手段によって前記記録停止の指示が検出されずに前記記録開始から前記所定時間が経過した際には、前記記録手段によって前記一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を前記記録媒体に記録させ、前記検出手段によって前記記録停止の指示が検出された場合には、前記一時記憶手段への一時記憶を停止して前記記録媒体への記録は行わないように前記記録手段を制御する記録制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して前記記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると前記記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置において、
前記撮影モードにおける記録中に、記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出手段と、
前記検出手段によって記録停止の指示がなされたことが検出された場合、前記所定時間の経過を待たずに、直近の記録開始から記録されていた撮像画像を前記記録手段から削除させるとともに、前記撮影モードにおける記録を新たに開始させる記録制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して前記記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると前記記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置において、
前記記録手段は、前記撮像画像を一時記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を記録するための記録媒体とを有し、
前記撮像装置が、
前記撮影モードにおける記録中に、記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出手段と、
前記撮影モードにおける記録開始の指示に応答して、前記記録手段に前記撮像画像の前記一時記憶手段への一時記憶を開始させ、前記検出手段によって前記記録停止の指示が検出されずに前記記録開始から前記所定時間が経過した際には、前記記録手段によって前記一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を前記記録媒体に記録させ、前記検出手段によって前記記録停止の指示が検出された場合には、前記一時記憶手段に一時記憶されている撮像画像を消去して前記撮像画像の一時記憶を新たに開始するように前記記録手段を制御する記録制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項5】
被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して前記記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると前記記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置において、
前記記録手段は、前記撮像画像を一時記憶するリングバッファメモリと、前記リングバッファメモリに一時記憶された撮像画像を記録するための記録媒体とを有し、
前記撮像装置が、
前記撮影モードにおける記録開始からの経過時間を計測する計測手段と、
前記撮影モードにおける記録中に、記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出手段と、
記録制御手段であって、
前記撮影モードにおける記録開始の指示に応答して、前記記録手段に前記撮像画像の前記リングバッファメモリへの一時記憶を開始させるとともに、前記リングバッファメモリの現在の記録アドレスを取得し、
前記検出手段によって前記記録停止の指示が検出されずに前記計測手段で前記所定時間の経過が計測された際には、前記記録手段によって前記リングバッファメモリに一時記憶された撮像画像を前記現在の記録アドレスから前記所定時間分、前記記録媒体に記録させ、
前記検出手段によって前記記録停止の指示が検出された場合には、前記リングバッファメモリの現在の記録アドレスを取得するとともに、前記計測手段に前記経過時間の計測を開始させる記録制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して前記記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると前記記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置の制御方法であって、
前記撮影モードにおける記録中に、操作手段を通じて記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出工程と、
前記検出工程によって記録停止の指示がなされたことが検出された場合、前記所定時間の経過を待たずに前記記録手段による記録を停止させるとともに、直近の記録開始から記録されていた撮像画像を前記記録手段から削除させる記録制御工程とを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項7】
被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して前記記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると前記記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置の制御方法であって、
前記記録手段は、前記撮像画像を一時記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を記録するための記録媒体とを有し、
前記撮影モードにおける記録中に、操作手段を通じて記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出工程と、
前記撮影モードにおける前記操作手段を通じた記録開始の指示に応答して、前記記録手段に前記撮像画像の前記一時記憶手段への一時記憶を開始させ、前記検出工程によって前記記録停止の指示が検出されずに前記記録開始から前記所定時間が経過した際には、前記記録手段によって前記一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を前記記録媒体に記録させ、前記検出工程によって前記記録停止の指示が検出された場合には、前記一時記憶手段への一時記憶を停止して前記記録媒体への記録は行わないように前記記録手段を制御する記録制御工程を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項8】
被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して前記記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると前記記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置の制御方法であって、
前記撮影モードにおける記録中に、操作手段を通じて記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出工程と、
前記検出工程によって記録停止の指示がなされたことが検出された場合、前記所定時間の経過を待たずに、直近の記録開始から記録されていた撮像画像を前記記録手段から削除させるとともに、前記撮影モードにおける記録を新たに開始させる記録制御工程とを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項9】
被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して前記記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると前記記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置の制御方法であって、
前記記録手段は、前記撮像画像を一時記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を記録するための記録媒体とを有し、
前記撮影モードにおける記録中に、操作手段を通じて記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出工程と、
前記撮影モードにおける前記操作手段を通じた記録開始の指示に応答して、前記記録手段に前記撮像画像の前記一時記憶手段への一時記憶を開始させ、前記検出工程によって前記記録停止の指示が検出されずに前記記録開始から前記所定時間が経過した際には、前記記録手段によって前記一時記憶手段に一時記憶された撮像画像を前記記録媒体に記録させ、前記検出工程によって前記記録停止の指示が検出された場合には、前記一時記憶手段に一時記憶されている撮像画像を消去して前記撮像画像の一時記憶を新たに開始するように前記記録手段を制御する記録制御工程を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項10】
被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して前記記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると前記記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置の制御方法であって、
前記記録手段は、前記撮像画像を一時記憶するリングバッファメモリと、前記リングバッファメモリに一時記憶された撮像画像を記録するための記録媒体とを有し、
前記撮影モードにおける記録開始からの経過時間を計測する計測工程と、
前記撮影モードにおける記録中に、操作手段を通じて記録停止の指示がなされたか否かを検出する検出工程と、
記録制御工程であって、
前記撮影モードにおける前記操作手段を通じた記録開始の指示に応答して、前記記録手段に前記撮像画像の前記リングバッファメモリへの一時記憶を開始させるとともに、前記リングバッファメモリの現在の記録アドレスを取得し、
前記検出工程によって前記記録停止の指示が検出されずに前記計測工程によって前記所定時間の経過が計測された際には、前記記録手段によって前記リングバッファメモリに一時記憶された撮像画像を前記現在の記録アドレスから前記所定時間分、前記記録媒体に記録させ、
前記検出工程によって前記記録停止の指示が検出された場合には、前記リングバッファメモリの現在の記録アドレスを取得するとともに、前記計測工程における前記経過時間の計測を開始させる記録制御工程とを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
【請求項11】
被写体像を撮像した撮像画像を記録する記録手段を有し、記録開始の指示に応答して前記記録手段による記録を開始し、所定時間が経過すると前記記録を自動的に終了する撮影モードを有する撮像装置のコンピュータに、請求項6乃至請求項10のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−114531(P2010−114531A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−283730(P2008−283730)
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】