説明

撮像装置およびズーム撮像方法およびプログラム

【課題】所望の倍率で実際の撮影範囲の外の広い範囲において、動きのある遠距離にある被写体を容易に確認して追跡可能とするとともに、実際の撮影時には、撮影者が予め設定しておいた所望の相対倍率に、光学的にズームアップさせて撮影することで、動きのある遠距離にある被写体を光学的に拡大して優れた映像を容易に撮影可能にすること。
【解決手段】設定される相対倍率値を記憶部110に記憶させておき、撮影用シャッタボタン109により撮像指示がなされた際に、記憶部110に設定される相対倍率値に応じた距離だけ画像入力部106内の撮影レンズを受像部102から遠ざけるように移動させて光学的に撮像画像を拡大させるズームイン動作を行い、該ズームイン動作完了直後に、受像部102に受像させ、該受像直後に、前記撮影レンズを前記ズームイン動作前の状態に戻すズームアウト動作を行うようにCPU101が制御する構成を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、銀塩カメラ,デジタルカメラ等の静止画を撮影可能な撮像装置およびズーム撮影方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一眼レフなどの実像式ズームファインダのカメラにおいて、動きのある遠距離にある被写体、例えばサッカーのスポーツ選手を試合中に撮影する場合、ズームレンズを用いて望遠撮影するケースがあるが、大きくズームアップされた動きのある被写体をカメラで追うのは非常に困難であり、さまざまな撮影技術が提案されている。
【0003】
通常、撮影者の技術として、望遠状態をある程度ズームアウトした撮影を行う方法(方法1)や、両目を用いて、ファインダを覗いている目とは逆の目で全体像を把握し、ファインダを覗いた目と意識的に切り替えたり、両目の像を重ねて撮影する方法(方法2)や、ズームアウトした状態で被写体を追い、撮影する瞬間に手動でズームインさせて撮影する方法(方法3)等の手法がある。
【0004】
上記方法1では、大きく拡大した映像を撮ることを避けた手法であり、大きく拡大された映像を撮影することは出来ない。また、上記方法2では、撮影者の熟練度が必要であると共に、望遠サイズが大きいほど、熟練者でも撮影が困難となる。さらに、方法3では、手動でズームインする為の撮影時間の遅延と手動で行うが為の手ぶれによる被写体追従の乱れ、及び撮影時の映像の乱れが懸念され、撮影者の熟練が必要となる。
【0005】
このように、従来では、熟練が必要な撮影技術を駆使して、撮影を行っていたため、熟練した技術を持っていない一般のユーザでは、上述したような大きくズームアップされた動きのある被写体を撮影することは、非常に困難であった。
【0006】
なお、上述したような熟練技術を必要としない方法として、特許文献1が提案されている。
【0007】
特許文献1では、ある程度の全体像を受像し撮影者の視線による被写体の追従と電子ズームによるフレーム移動とフレーム内を電子ズーム撮影する方法が提案されている。
【特許文献1】特開平5−130477号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の方法では、デジタル信号処理回路や動き検出回路、画像拡大補間回路等、画像認識による被写体追尾装置が必要であり、該装置を追加する為に、カメラ自体の製造コストが高くなってしまうという問題点があった。
【0009】
また、特許文献1に記載される視線入力による被写体のクローズアップは、撮影者が意図するより広範囲の被写体をデジタル撮影し、該デジタル撮影された画像をデジタル処理してクローズアップさせるものであるため、クローズアップされた画像の画素が粗くなってしまい、本来の機器の画質(画素)性能を最大限に発揮できない等の問題点があった。
【0010】
さらに、特許文献1の方法では、デジタルカメラにおける撮影方法であり、銀塩カメラに適用することができないという問題点があった。
【0011】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、設定される相対倍率値を記憶手段に記憶させておき、撮影用シャッタボタンにより撮像指示がなされた際に、前記記憶手段に設定される相対倍率値に応じた距離だけ撮影レンズを撮像手段から遠ざけるように移動させて光学的に撮像画像を拡大させるズームイン動作を行い、該ズームイン動作完了直後に、撮像手段に撮像させ、該撮像直後に、前記撮影レンズを前記ズームイン動作前の状態に戻すズームアウト動作を行うように撮像装置の動作を制御することにより、撮影者の所望の倍率で実際の撮影範囲の外の広い範囲において、動きのある遠距離にある被写体を容易に確認して追跡可能とするとともに、実際の撮影時には、撮影者が予め設定しておいた所望の相対倍率に、光学的にズームアップさせて撮影することで、熟練した撮影技術を有しない一般の撮影者であっても、動きのある遠距離にある被写体を光学的に拡大して優れた映像を容易に撮影することができる銀塩カメラ,デジタルカメラのいずれにも適用可能な撮像装置およびズーム撮像方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、撮影レンズと、前記撮影レンズから入光される被写体像を撮像するための撮像手段と、前記撮像手段による撮像を指示する撮像指示手段と、前記撮影レンズにより前記撮像手段に結像される被写体像を光学的に拡大又は縮小させるように前記撮影レンズを動力により移動可能なレンズズーム手段とを有する撮像装置において、設定される相対倍率値を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶される相対倍率値に応じた距離だけ前記撮影レンズを前記撮像手段から遠ざけるように移動させるズームイン動作を行わせるように前記レンズズーム手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、撮影者の所望の倍率で実際の撮影範囲の外の広い範囲において、動きのある遠距離にある被写体を容易に確認して追跡可能とするとともに、実際の撮影時には、撮影者が予め設定しておいた所望の相対倍率に、光学的にズームアップさせて撮影するので、熟練した撮影技術を有しない一般の撮影者であっても、動きのある遠距離にある被写体を光学的に拡大して優れた映像を容易に撮影することができ、銀塩カメラ,デジタルカメラのいずれにも適用可能である。
【0014】
また、撮影指示に連動させて、撮影者が予め設定しておいた所望の相対倍率にズームインさせるので、撮影者の意図したタイミングで、意図した相対倍率にズームインして撮影することができ、ズームイン操作等に手間取る等により、シャッタチャンスを逃してしまうことを防止することができる。
【0015】
さらに、撮影終了と共に元の倍率までズームアウトするので、ズームイン撮影後に、被写体を見失ってしてしまい、次のシャッタチャンスを逃してしまう等の撮影ミスを抑えることができる。
【0016】
また、ズームイン指示に連動させて撮影者が予め設定しておいた所望の相対倍率にズームインさせ、撮影指示に連動させて撮影動作を行うため、撮影者の意図したタイミングで、意図した相対倍率にズームインし、意図したタイミングで撮影することができ、ズームイン操作等に手間取る等により、シャッタチャンスを逃してしまうことを防止することができる。
【0017】
さらに、ズームアウト指示に連動させて、元の倍率までズームアウトするので、撮影者の意図したタイミングまで、ズームインした状態を維持できるので、ズームインした状態で連像撮影等を行うこともできる。
【0018】
さらに、被写体とともに実際の撮影領域を確認可能とするので、撮影時のズームアップ後の実際の撮影範囲に被写体を容易に収めることができ、ズームアップ時に被写体を逃して撮影してしまう等の撮影ミスの発生を抑えることができる。
【0019】
また、ズームアップ時の相対倍率(現在の倍率に対する相対倍率)の設定を、被写体と重ねて実際の撮影領域で視覚確認しながら行うことができるので、ズームアップ時の相対倍率を撮影者の意図した相対倍率に容易に設定することができ、結果として被写体を捕らえるため、所望の倍率を確認するため等の無駄なズームアウト/ズームイン操作を防止し、撮影者の意識を被写体の追跡やシャッタ操作のみに集中させることができる。
【0020】
従って、望遠撮影を行う際に、動きのある遠距離にある被写体であっても容易に追跡することができるとともに、撮影指示とズーム動作を連動させて、動きのある遠距離にある被写体であっても容易に光学的に拡大された優れた映像を撮影することができる等の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明に係る第1実施形態の一例を示す撮像装置を適用可能なスチルカメラの内部構成の一例を示すブロック図である。
【0022】
図1において、100はスチルカメラである。このスチルカメラ100は、CPU101と、受像部102、被写体確認部104、レンズズーム部105、画像入力部(レンズ等)106、操作部107、記憶部110、ROM111等を備えている。
【0023】
画像入力部106は、変倍レンズやフォーカスレンズ等の複数の撮像レンズから構成された光学系であり、レンズズーム部105の変倍動作又は撮影者による手動変倍操作等により、後述する図4に示すように、レンズ位置を移動させて、入力倍率を光学的に変更可能である。
【0024】
レンズズーム部105は、内部に図示しないモータ等を備えており、拡大ズームや縮小ズームの指示をCPU101から伝えられると、該拡大ズームや縮小ズームの指示に応じてモータを駆動し、後述する図4に示すように、画像入力部106内のレンズ等を移動させてレンズ焦点距離を変更させる変倍動作を行うことにより、画像入力部106による入力倍率を光学的に変更させる。
【0025】
受像部102は、画像入力部106を透過した映像光を受像して撮像するためのものである。なお、受像部102は、CCDセンサ、CMOSセンサ、又は、銀塩フィルムとシャッタで構成される受像部等のいずれであってもよいが、以下、CCDセンサを例として説明する。
【0026】
画像入力部106を透過した映像光は、後段の撮像素子である受像部102上のCCDセンサ面上で結像され、光電変換により映像信号に変換される。なお、CCDセンサより光電変換された映像信号を、A/D変換してデジタル画像データに変換し、該デジタル画像データを色差と輝度に分けて各種処理、補正及び画像圧縮/伸長を行う図示しない画像処理部を備えるものとする。この画像処理部は、受像部102がCMOSセンサの場合も(即ち、スチルカメラ100がデジタルカメラの場合には)、同様に備えるものとする。
【0027】
次に、被写体確認部104は、画像入力部106を透過し、受像部102に受像されるべき映像光(即ち、撮影画像)を確認(視覚確認(視認))するためのものである。この被写体確認部104は、ファインダ(のぞきレンズ),ペンタプリズム,ミラー等により構成されるもの(後述する図3に示す)、又はディスプレイにより構成されるものである。なお、上述した受像部102がCCDセンサ,CMOSセンサ等のデジタルカメラの場合は、この被写体確認部104は、ファインダ等により構成されるもの,ディスプレイにより構成されるもののいずれの構成であってもよいが(双方を備える構成であってもよい)、受像部102が銀塩ファイルムの場合には、被写体確認部104はファインダ等で構成されるものとする。以下、被写体確認部104が、ファインダ等で構成される場合を例として説明する。
【0028】
操作部107は、スチル撮影にかかる機能設定や操作を行うための各種ボタン(モード入力用ボタン103、相対倍率入力用ダイヤル108、撮影用シャッタボタン109)やスイッチを有している。
【0029】
モード入力用ボタン103は、撮影モードの変更をおこなうためのものである。相対倍率入力用ダイヤル108は、「+」方向、「−」方向に回転可能なダイヤル式の操作部であり、後述する図5,図6に示す相対的なズーム倍率(相対倍率値302)を設定するためのものである。撮影用シャッタボタン109は、ボタンを押していない「開放」状態の他に、「半押し」状態と「全押し」状態の2段階の状態があり、これらの操作に応じて予備露光や本露光、レンズズーム部105のズームイン/ズームアウト等の指示をCPU101に伝える。
【0030】
ROM111は、CPU101が動作するための図9〜図13のフローチャートに示すプログラムを含む各種プログラム等を格納している。記憶部110は、スチルカメラ100の各種設定を記憶したり、CPU101のワークエリアとして使用可能である。
【0031】
CPU101は、ROM111又は図示しないその他の記録媒体に格納される各種プログラムを記憶部110のワーク領域にロードして実行することによりカメラ動作全体を制御する。
【0032】
図2は、図1に示したスチルカメラ100の外観の一例を示す斜視図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0033】
図3は、図1に示したスチルカメラ100の概略構成の一例を示す断面図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0034】
図3(a)に示すように、画像入力部106から入力された光は、カメラ本体内部に設けられ45度に傾いたミラーで反射されて、被写体確認部104で確認可能となる(ミラー上方のLCD112,ペンタプリズムを介して、ファインダ104に導かれる)。
【0035】
そして、撮影用シャッタボタン109が押下(全押し)されると、図3(b)に示すように、先ず、45度に置かれていたミラーが上方へ跳ね上がり、その後、受像部102の直前にあるシャッタが開けられる。これにより、画像入力部106から入力された光が、受像部102に受像される(撮影される)。
【0036】
なお、被写体確認部104内に設けられたLCD112は、ミラーで反射された光がファインダに到達するまでの光路中であれば何処に設置されてもよく、図3に示した位置(ミラーとペンタプリズムの間)でなくとも、ペンタプリズムとファインダとの間等に設けられてもよい。
【0037】
また、このLCD112は、描画されていない状態では、画像入力部106から入力された光を透過させて被写体画像をファインダから視覚可能とするものである。さらに、このLCD112は、CPU101からの表示制御により、後述する図5,図6に示す撮影フレーム202を表示するものであり、ファインダから覗くユーザは、図5,図6に示すような撮影フレーム202を被写体画像上に認識することができる仕組みになっている。このとき、記憶部110の一部は、被写体確認部104のLCD112で表示するための表示データをビット展開するメモリとして使用される。
【0038】
なお、被写体確認部104が、ファインダ等による構成ではなく、ディスプレイによる構成の場合には、上述したLCD112の機能(撮影フレーム202の表示機能)は該ディスプレイで兼用させ、CPU101が該ディスプレイ上に、受像部102で受像されて画像処理された被写体の画像情報と図5,図6に示す撮影フレーム202とを合成して表示させるように制御するものとする。
【0039】
図4は、図1に示したレンズズーム部105による画像入力部106の変倍動作とレンズ焦点距離の関係を説明する模式図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0040】
図4(a),(b),(c)において、L1,L2,L3は、それぞれレンズ焦点距離を示し、画像入力部106の最も被写体側のレンズから受像部102までの距離に対応する。
【0041】
レンズ焦点距離L1,L2,L3は、L1<L2<L3となっており、(a),(b),(c)の順で、撮影倍率が高くなる。
【0042】
このように、レンズズーム部105は、画像入力部106内のレンズ等を移動させてレンズ焦点距離を変更させることにより、撮影倍率を変更させることができる。
【0043】
以下、図5,図6を参照して、本発明の撮像装置におけるスポーツ望遠スチル撮影モードについて説明する。
【0044】
まず、本発明の撮像装置におけるスポーツ望遠スチル撮影モードについて説明する。スポーツ望遠スチル撮影モードとは、ユーザから撮影が指示されると、これに連動して、予め設定された相対倍率値に基づいて画像入力部106を光学的にズームインさせて、ズームアップした被写体を撮影する撮影モードである。
【0045】
これにより、撮影者は、撮影指示直前まで、ズームアップされないため、動きのある遠距離にある被写体を広い視野で容易に追跡できるとともに、撮影指示に連動させて光学的にズームアップして撮影することで、熟練した撮影技術を有しない一般の撮影者であっても、動きのある遠距離にある被写体を光学的に拡大した優れた映像を容易に撮影(撮像)することができるようになる。以下、図5,図6を用いてより詳細に説明する。
【0046】
図5,図6は、本発明の撮像装置におけるスポーツ望遠スチル撮影モードにおいて受像部102に受像された撮影イメージと撮影前の被写体確認部104にて確認可能なイメージを示す模式図である。なお、図5は相対倍率値が大きい場合に対応し、図6は相対倍率値が小さい場合に対応するものであり、同一のものには同一の符号を付してある。
【0047】
図5,図6に示すように、本実施形態のスポーツ望遠スチル撮影モードでは、撮影者は、撮影前(シャッタボタンを「全押し」する前)、被写体確認部104にてイメージ201を確認可能である。このように、撮影指示直前まで、被写体がズームアップされないため、動きのある遠距離にある被写体を広い視野で容易に追跡できる。
【0048】
このとき、イメージ201内には、撮影フレーム202が視覚されが、この撮影フレーム202は、設定される相対倍率値302に基づいてLCD112上に表示されるものであり、この撮影フレーム202が示す範囲の画像が、撮影時にズームアップされて撮影される画像203に対応する。この撮影フレーム202により、撮影時のズームアップ後の撮影範囲に被写体を容易に収めることができる。
【0049】
なお、本実施形態のスポーツ望遠スチル撮影モードでは、画像入力部106内のレンズ等が光学的にズームするので、シャッタが開けられる直前は、被写体確認部104から撮影時と同じズーム画像203が確認可能となる。
【0050】
図7は、図1に示した記憶部110のメモリマップの一例を示す模式図である。
【0051】
図7に示すように、記憶部110には、不揮発性メモリ300とRAM310から構成されている。
【0052】
不揮発性メモリ300には、後述する撮影フレーム座標情報301、図5,図6に示した相対倍率値302、撮影モード等を示すモード303が記憶されている。また、RAM310は、CPU101がワーク領域として使用可能な領域である。
【0053】
図8は、図7に示した記憶部110に設定された相対倍率値302と撮影時のレンズ焦点距離の関係を示す図である。
【0054】
なお、ここでは、例えば、焦点距離を75mm〜300mmの間で変更可能な望遠レンズ(画像入力部106,レンズズーム部105から構成される)を用いて、撮影前の焦点距離が「200mm」であった場合を例にして説明する。
【0055】
相対倍率値302が「0」に設定されている場合、撮影時のズーム移動は行われず、焦点距離「200mm」で撮影されることになる。
【0056】
次に、相対倍率値302が「10」に設定されている場合、撮影時のレンズ焦点距離が「+100mm」ズームインし、レンズ焦点距離「300mm」で撮影されることになる。
【0057】
また、撮影前の焦点距離が最大の「300mm」であった場合には、相対倍率値302が「0」以外に設定されている場合であっても、それ以上ズームすることは出来ないので、撮影時のズーム移動は行われず、焦点距離「300mm」で撮影されることになる。その場合、被写体確認部104で確認可能な撮影フレーム202(図5,図6)は、レンズズーム部105による撮影前時点でのレンズ焦点距離の移動に伴い、サイズの変更を行うようにCPU101により制御される。即ち、レンズ移動が行われない設定の場合は、撮影フレーム202を被写体確認部104で認識される画像イメージ201と同じサイズに拡大するようにする。
【0058】
また、レンズ焦点距離を元の「200mm」に戻した場合、撮影フレーム202は、相対倍率値302に応じた焦点距離のサイズを示すことになる。例えば、相対倍率値302が「10」に設定されている場合、「300mm」の焦点距離のサイズを示すことになる。なお、上記の関係する数値は、一例であって、必ずしもこの比率である必要は無い。
【0059】
以下、図9,図10のフローチャートを参照して、本発明の撮像装置における制御動作について説明する。
【0060】
図9は、本発明の撮像装置における第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、相対倍率入力用ダイヤル108が操作された場合の制御処理動作に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU101がROM111又は図示しないその他の記録媒体に格納されたプログラムを記憶部110上のワークエリアにロードして実行することにより実現される。また、図中、S101〜S106は各ステップを示す。
【0061】
まず、モード303がスポーツ望遠スチル撮影モードとなっている状態で、相対倍率入力イベントが発生すると、CPU101は図9のフローチャートの処理を開始する。ステップS101において、CPU101は、相対倍率入力用ダイヤル108が「+」方向に回されたか否かを判定し、入力用ダイヤル108が「+」方向に回されたと判定した場合には、ステップS103に処理を進める。
【0062】
ステップS103において、CPU101は、図7に示した記憶部110内に設定(記憶)される相対倍率設定値302の値に「1」を加算した値を新たな相対倍率設定値302として記憶部110に設定し、ステップS103の処理に進む。
【0063】
一方、ステップS101で、CPU101が、相対倍率入力用ダイヤル108が「+」方向に回されていないと判定した場合には、ステップS102の処理に進み、CPU101は、相対倍率入力用ダイヤル108が「−」方向に回されたか否かを判定する。
【0064】
ステップS102において、CPU101が、相対倍率入力用ダイヤル108が「−」方向に回されたと判定した場合には、ステップS104の処理に進み、CPU101は、図7に示した記憶部110内に設定される相対倍率設定値302の値から「1」を減算した値を新たな相対倍率設定値302として記憶部110に設定し、ステップS105の処理に進む。
【0065】
一方、ステップS102で、CPU101が、相対倍率入力用ダイヤル108が「−」方向に回されていないと判定した場合には、そのままステップS105の処理に進む。
【0066】
次に、ステップS105において、CPU101は、図7に示した記憶部110に設定される相対倍率設定値302に基づいて、新たに被写体確認部104上に表示される画像201中の撮影フレーム202の座標を算出し、記憶部110の撮影フレーム座標情報301として記憶させる。
【0067】
次に、ステップS106において、CPU101は、ステップS105で算出した撮影フレーム202の座標(撮影フレーム座標情報301)に基づいて、被写体確認部104上に撮影フレーム202を表示するように制御し、処理を終了する。
【0068】
なお、図9のフローチャートには示していないが、上記ステップS105において、撮影フレーム202の座標を算出する際、相対倍率値302に基づく撮影時のレンズ焦点距離が最大焦点距離を越えてしまい、相対倍率値302までズームさせることができないと判定した場合には、現在のレンズの焦点距離と該レンズの最大焦点距離から実際にズーム可能な相対倍率値を算出し、該算出した相対倍率に基づいて、撮影フレーム202の座標を算出するように制御するものとする。
【0069】
また、このように撮影フレーム202の座標が算出された状態で、撮影者により現在のレンズの焦点距離が変動された際には、再度、撮影フレーム202の座標を算出し、再表示するように制御するものとする。
【0070】
さらに、フローチャートには示していないが、電源が投入されてモード303がスポーツ望遠スチル撮影モードとなっている場合や、モード303がスポーツ望遠スチル撮影モードでない状態からスポーツ望遠スチル撮影モードに変更された場合には、CPU101は、図7に示した撮影フレーム座標情報301を記憶部110から読み出して、該撮影フレーム座標情報301に基づく撮影フレーム202を被写体確認部104上に表示するように制御するものとする。
【0071】
図10は、本発明の撮像装置における第2の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、撮影用シャッタボタン109が操作された場合の制御処理(第1の撮影処理)動作に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU101がROM111又は図示しないその他の記録媒体に格納されたプログラムを記憶部110上のワークエリアにロードして実行することにより実現される。また、図中、S301〜S304は各ステップを示す。
【0072】
まず、モード303がスポーツ望遠スチル撮影モードとなっている状態で、撮影用シャッタボタン入力イベントが発生すると、CPU101は図10のフローチャートの処理を開始する。ステップS301において、CPU101は、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「全押し」状態への変化であるか否かを判定し、「半押し」状態から「全押し」状態への変化でないと判定した場合には、そのまま処理を終了する。なお、図示しない所定の処理(例えば、予備露光等の処理)を行った後に処理を終了するように構成してもよい。
【0073】
一方、ステップS301で、CPU101が、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「全押し」状態への変化であると判定した場合には、ステップS302において、CPU101は、記憶部110から相対倍率値302を読み出して、該読み出した相対倍率値302に基づくズーム量分(図8に示した撮影時のレンズ焦点距離)だけ、画像入力部106内のレンズを受像部102から遠ざけるように移動させてズームインさせるようにレンズズーム部105に指示を出すように制御する。なお、相対倍率値302に基づく撮影時のレンズ焦点距離が最大焦点距離を越える場合には、最大焦点距離までズームさせるように制御する。
【0074】
次に、ステップS303において、CPU101は、画像入力部106から入力される映像を受像部102に受像させて撮像するように制御する。
【0075】
次に、ステップS304において、CPU101は、相対倍率値302に基づくズーム量分(図8に示した撮影時のレンズ焦点距離)だけ、画像入力部106内のレンズを受像部102に近づけるように移動させてズームアウトさせるようにレンズズーム部105に指示を出すように制御し、処理を終了する。なお、ステップS302で、相対倍率値302に基づく撮影時のレンズ焦点距離が最大焦点距離を越えてしまい、最大焦点距離までしかズームさせることができなかった場合には、ステップS304では、ステップS302でのズーム前の焦点距離までズームアウトさせるように制御する。
【0076】
以上説明したように、撮影用シャッタボタン109により撮影が指示されるまでズームインさせることなく撮影者の所望の倍率で、実際の撮影範囲の外の広い範囲において、動きのある遠距離にある被写体を容易に確認して追跡可能とするとともに、撮影用シャッタボタン109による撮影指示に連動させて、撮影者が予め設定しておいた所望の相対倍率に、画像入力部106を光学的にズームアップさせて撮影することにより、熟練した撮影技術を有しない一般の撮影者であっても、動きのある遠距離にある被写体を光学的に拡大して優れた映像を容易に撮影(撮像)することができ、銀塩カメラ,デジタルカメラのいずれにも適用可能である。
【0077】
また、撮影用シャッタボタン109による撮影指示に連動させて、撮影者が予め設定しておいた所望の相対倍率にズームインさせるため、撮影者の意図したタイミングで、意図した相対倍率にズームインして撮影することができ、ズームイン操作等に手間取る等により、シャッタチャンスを逃してしまうことを防止することができる。
【0078】
さらに、被写体確認部104から被写体とともに撮影フレーム202を確認可能とすることにより、撮影時のズームアップ後の実際の撮影範囲に被写体を容易に収めることができ、ズームアップ時に被写体を逃して撮影してしまう等の撮影ミスの発生を抑えることができる。
【0079】
また、ズームアップ時の相対倍率(現在の倍率に対する相対倍率)の設定を、撮影フレーム202により確認しながら行うことができるので、ズームアップ時の相対倍率を撮影者の意図した相対倍率に容易に設定することができる。
【0080】
従って、被写体を捕らえるため、所望の倍率を確認するため等の無駄なズームアウト/ズームイン操作を防止し、撮影者の意識を被写体の追跡やシャッタ操作のみに集中させることができる。
【0081】
また、撮影終了と共に元の倍率までズームアウトする(ワイド側倍率まで戻す)ように制御するため、ズームイン撮影後に、被写体を見失ってしてしまい、次のシャッタチャンスを逃してしまう等の撮影ミスを抑えることができる。
【0082】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、撮影用シャッタボタン109による撮影指示がなされた場合に、相対倍率値302に基づくズーム量分だけ画像入力部106をズームインさせ、画像入力部106から入力される映像を受像部102に受像(撮像)させ、相対倍率値302に基づくズーム量分だけ画像入力部106をズームアウトさせるように、ズームイン、撮像、ズームアウトの一連の動作として行わせる構成について説明したが、撮影用シャッタボタン109の状態変化に応じて、上記ズームイン動作、撮像動作、ズームアウト動作をそれぞれ個別に行うように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0083】
以下、図11のフローチャートを参照して、本発明の第2実施形態を示す撮像装置における制御動作について説明する。
【0084】
図11は、本発明の撮像装置における第3の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、撮影用シャッタボタン109が操作された場合の制御処理(第2の撮影処理)動作に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU101がROM111又は図示しないその他の記録媒体に格納されたプログラムを記憶部110上のワークエリアにロードして実行することにより実現される。また、図中、S401〜S406は各ステップを示す。
【0085】
まず、モード303がスポーツ望遠スチル撮影モードとなっている状態で、撮影用シャッタボタン入力イベントが発生すると、CPU101は図11のフローチャートの処理を開始する。ステップS401において、CPU101は、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「開放」状態から「半押し」状態への変化であるか否かを判定し、「開放」状態から「半押し」状態への変化であると判定した場合には、ステップS402において、CPU101は、記憶部110から相対倍率値302を読み出して、該読み出した相対倍率値302に基づくズーム量分(図8に示した撮影時のレンズ焦点距離)だけ、画像入力部106内のレンズを受像部102から遠ざけるように移動させてズームインさせるようにズームレンズ部105に指示を出すように制御し、処理を終了する。なお、相対倍率値302に基づく撮影時のレンズ焦点距離が最大焦点距離を越える場合には、最大焦点距離までズームさせるように制御する。また、ズームイン後に、図示しない所定の処理(例えば、予備露光等の処理)を行ってもよい。
【0086】
一方、ステップS401で、CPU101は、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「開放」状態から「半押し」状態への変化でないと判定した場合には、ステップS403において、CPU101は、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「全押し」状態への変化であるか否かを判定する。
【0087】
ステップS403で、CPU101は、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「全押し」状態への変化であると判定した場合には、ステップS404において、CPU101は、画像入力部106から入力される映像を受像部102に受像させて撮像するように制御し、処理を終了する。
【0088】
一方、ステップS403で、CPU101が、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「全押し」状態への変化でないと判定した場合には、ステップS405において、CPU101は、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「開放」状態への変化であるか否かを判定する。
【0089】
ステップS405で、CPU101が、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「開放」状態への変化であると判定した場合には、ステップS406において、CPU101は、相対倍率値302に基づくズーム量分(図8に示した撮影時のレンズ焦点距離)だけ、画像入力部106内のレンズを受像部102に近づけるように移動させてズームアウトさせるようにレンズズーム部105に指示を出すように制御し、処理を終了する。なお、ステップS404で、相対倍率値302に基づく撮影時のレンズ焦点距離が最大焦点距離を越えてしまい、最大焦点距離までしかズームさせることができなかった場合には、ステップS406では、ステップS404でのズーム前の焦点距離までズームアウトさせるように制御する。
【0090】
一方、ステップS405で、CPU101が、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「開放」状態への変化でないと判定した場合には、そのまま処理を終了する。
【0091】
以上説明したように、撮影用シャッタボタン109によるズームイン指示(「開放」から「半押し」への状態変化)に連動させて、撮影者が予め設定しておいた所望の相対倍率に、画像入力部106を光学的にズームインさせるので、ズームイン指示までは撮影者の所望の倍率で、実際の撮影範囲の外の広い範囲において、動きのある遠距離にある被写体を容易に確認して追跡可能とするとともに、撮影用シャッタボタン109による撮影指示(「半押し」から「全押し」への状態変化)に連動させて撮影させることにより、熟練した撮影技術を有しない一般の撮影者であっても、動きのある遠距離にある被写体を光学的に拡大して優れた映像を容易に撮影(撮像)することができ、銀塩カメラ,デジタルカメラのいずれにも適用可能である。
【0092】
また、撮影用シャッタボタン109によるズームイン指示に連動させて撮影者が予め設定しておいた所望の相対倍率にズームインさせ、撮影用シャッタボタン109による撮影指示に連動させて撮影動作を行うため、撮影者の意図したタイミングで、意図した相対倍率にズームインし、意図したタイミングで撮影することができ、ズームイン操作等に手間取る等により、シャッタチャンスを逃してしまうことを防止することができる。
【0093】
さらに、被写体確認部104から被写体とともに撮影フレーム202を確認可能とすることにより、撮影時のズームアップ後の実際の撮影範囲に被写体を容易に収めることができ、ズームアップ時に被写体を逃して撮影してしまう等の撮影ミスの発生を抑えることができる。
【0094】
また、ズームアップ時の相対倍率(現在の倍率に対する相対倍率)の設定を、撮影フレーム202により確認しながら行うことができるので、ズームアップ時の相対倍率を撮影者の意図した相対倍率に容易に設定することができる。
【0095】
従って、被写体を捕らえるため、所望の倍率を確認するため等の無駄なズームアウト/ズームイン操作を防止し、撮影者の意識を被写体の追跡やシャッタ操作のみに集中させることができる。
【0096】
また、撮影用シャッタボタン109によるズームアウト指示(「半押し」から「開放」への状態変化)に連動させて、元の倍率までズームアウトする(ワイド側倍率まで戻す)ように制御するため、撮影者の意図したタイミングまで、ズームインした状態を維持できるので、ズームインした状態で連像撮影等を行うこともできる。
【0097】
〔第3実施形態〕
上記第1実施形態では、撮影用シャッタボタン109の状態変化に応じて、ズームイン動作、撮像動作、ズームアウト動作の一連の動作を行わせる構成について説明し、また、上記第2実施形態では、撮影用シャッタボタン109の状態変化に応じて、上記ズームイン動作、撮像動作、ズームアウト動作をそれぞれ個別に行う構成について説明したが、ズームイン動作、撮像動作、ズームアウト動作の一連の動作を行う第1のスポーツ望遠スチル撮影モードと、ズームイン動作、撮像動作、ズームアウト動作をそれぞれ個別に行う第2のスポーツ望遠スチル撮影モードを設け、モード切替により、選択可能に構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0098】
以下、図12,図13のフローチャートを参照して、本発明の第3実施形態における撮像装置の制御動作について説明する。
【0099】
図12は、本発明の撮像装置における第4の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、モード入力用ボタン103が押下された場合の制御処理動作に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU101がROM111又は図示しないその他の記録媒体に格納されたプログラムを記憶部110上のワークエリアにロードして実行することにより実現される。また、図中、S201〜S205は各ステップを示す。
【0100】
まず、モード入力イベントが発生すると、CPU101は図12のフローチャートの処理を開始する。ステップS201において、CPU101は、記憶部110に記憶されるモード303を読み出して、モード303が「0」であるか否かを判定し、「0」であると判定した場合には、ステップS202において、モード303に「1」を設定し、処理を終了する。
【0101】
一方、ステップS201で、CPU101が、モード303が「0」でないと判定した場合には、ステップS203において、CPU101は、モード303が「1」であるか否かを判定し、「1」であると判定した場合には、ステップS205において、モード303に「2」を設定し、処理を終了する。
【0102】
一方、ステップS203で、CPU101が、モード303が「1」でないと判定した場合には、ステップS204において、モード303に「0」を設定し、処理を終了する。
【0103】
図13は、本発明の撮像装置における第5の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、撮影用シャッタボタン109が操作された場合の制御処理動作に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU101がROM111又は図示しないその他の記録媒体に格納されたプログラムを記憶部110上のワークエリアにロードして実行することにより実現される。また、図中、S501〜S506は各ステップを示す。
【0104】
まず、撮影用シャッタボタン入力イベントが発生すると、CPU101は図13のフローチャートの処理を開始する。ステップS501において、CPU101は、記憶部110に記憶されるモード303を読み出して、モード303が「1」であるか否かを判定し、モード303が「1」であると判定した場合には、第1のスポーツ望遠スチル撮影モードが設定されていると判定し、ステップS502において、第1の撮影処理(図10に示したフローチャートの処理)を実行し、処理を終了する。
【0105】
一方、ステップS501で、CPU101が、モード303が「1」でないと判定した場合には、ステップS503において、モード303が「2」であるか否かを判定し、モード303が「2」であると判定した場合には、第2のスポーツ望遠スチル撮影モードが設定されていると判定し、ステップS504において、第2の撮影処理(図11に示したフローチャートの処理)を実行し、処理を終了する。
【0106】
一方、ステップS503で、CPU101が、モード303が「2」でないと判定した場合には、第1,第2のいずれのスポーツ望遠スチル撮影モードも設定されていないと判定し、ステップS505において、CPU101は、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「全押し」状態への変化であるか否かを判定し、「半押し」状態から「全押し」状態への変化でないと判定した場合には、そのまま処理を終了する。なお、図示しない所定の処理(例えば、予備露光等の処理)を行った後に処理を終了するように構成してもよい。
【0107】
一方、ステップS505で、CPU101が、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「全押し」状態への変化であると判定した場合には、ステップS506において、CPU101は、画像入力部106から入力される映像を受像部102に受像させるように、シャッタを開けるように制御し、処理を終了する。
【0108】
以上説明したように、本実施形態の撮像装置では、撮影用シャッタボタン109による撮影指示に応じて、ズームイン動作、撮像動作、ズームアウト動作の一連の動作を行う第1のスポーツ望遠スチル撮影モードと、撮影用シャッタボタン109の状態変化に応じて、ズームイン動作、撮像動作、ズームアウト動作をそれぞれ個別に行う第2のスポーツ望遠スチル撮影モードを設け、切り替えて使用可能としたので、熟練した撮影技術を有しない一般の撮影者であっても、動きのある遠距離にある被写体に対して、ズームイン,撮影,ズームアウトの一連の動作を繰り返しての撮影や、ズームイン後の連続撮影等を、容易に行うことができるフレキシブル且つ容易なズームイン撮影手段を提供することができ、銀塩カメラ,デジタルカメラのいずれにも適用可能である。
【0109】
〔第4実施形態〕
上記第1実施形態では、撮影時のズーム倍率を相対倍率として設定する構成について説明していたが、撮影時のズーム倍率を絶対値のズーム倍率として記憶しておいて、撮影時に記憶しておいた絶対値のズーム倍率で撮影するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0110】
以下、図14のフローチャートを参照して、本発明の第4実施形態における撮像装置の制御動作について説明する。
【0111】
図14は、本発明の撮像装置における第6の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、ズーム倍率値が絶対値で設定された場合の制御処理動作に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU101がROM111又は図示しないその他の記録媒体に格納されたプログラムを記憶部110上のワークエリアにロードして実行することにより実行される。また、図中、S601〜S603は各ステップを示す。
【0112】
絶対値でズーム倍率を設定する場合は、まず、S601において人が予めズーム倍率を適切な倍率に設定する。設定方法は人が表示装置104を見ながらレンズズーム部105を移動させズームさせる方法や、表示装置104上に表示される撮影フレーム202を相対倍率入力用ダイヤル108を回すことにより図9と同様に設定する方法などがある。
【0113】
ステップS602で、CPU101はズーム倍率記憶の指示をうけて、現在のズーム倍率(絶対値)を取得する。
【0114】
ステップS603で、CPU101は取得したズーム倍率値(絶対値)を記憶部110に記憶させる。
【0115】
本実施形態での撮影時の動作は図13に記載の通りだが、図7の相対倍率値302は、記憶部110に記憶されたズーム倍率値(絶対値)に対応する。
【0116】
図15は、本発明の撮像装置における第7の制御処理動作の一例を示すフローチャートであり、本実施形態において撮影用シャッタボタン109が操作された場合の制御処理動作に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図1に示したCPU101がROM111又は図示しないその他の記録媒体に格納されたプログラムを記憶部110上のワークエリアにロードして実行することにより実行される。また、図中、S701〜S704は各ステップを示す。
【0117】
まず、モード303がスポーツ望遠スチル撮影モードとなっている状態で、撮影用シャッタボタン入力イベントが発生すると、CPU101は図10のフローチャートの処理を開始する。ステップS701において、CPU101は、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「全押し」状態への変化であるか否かを判定し、「半押し」状態から「全押し」状態への変化でないと判定した場合には、そのまま処理を終了する。なお、図示しない所定の処理(例えば、予備露光等の処理)を行った後に処理を終了するように構成してもよい。
【0118】
一方、ステップS701で、CPU101が、撮影用シャッタボタン109の状態変化が「半押し」状態から「全押し」状態への変化であると判定した場合には、ステップS702において、CPU101は、記憶部110からズーム倍率値(絶対値)を読み出して、該読み出したズーム倍率値(絶対値)に対応するレンズ焦点距離となるように、画像入力部106内のレンズを移動させるようにズームレンズ部105に指示を出すように制御する。なお、ステップS702のズーム動作前に、ズーム動作前のレンズ焦点距離を記憶部110のワーク領域に記憶しておくものとする。
【0119】
次に、ステップS703において、CPU101は、画像入力部106から入力される映像を受像部102に受像させて撮像するように制御する。
【0120】
次に、ステップS704において、CPU101は、記憶部110のワーク領域に記憶されるズームイン動作前のレンズ焦点距離となるように、画像入力部106内のレンズを移動させるようにズームレンズ部105に指示を出すように制御し、処理を終了する。
【0121】
以上説明したように、撮影用シャッタボタン109により撮影が指示されるまでズームインさせることなく撮影者の所望の倍率で、実際の撮影範囲の外の広い範囲において、動きのある遠距離にある被写体を容易に確認して追跡可能とするとともに、撮影用シャッタボタン109による撮影指示に連動させて、撮影者が予め設定しておいた所望のズーム倍率(絶対値)に、画像入力部106を光学的にズームアップさせて撮影することにより、熟練した撮影技術を有しない一般の撮影者であっても、動きのある遠距離にある被写体を光学的に拡大して優れた映像を容易に撮影(撮像)することができ、銀塩カメラ,デジタルカメラのいずれにも適用可能である。
【0122】
また、撮影用シャッタボタン109による撮影指示に連動させて、撮影者が予め設定しておいた所望のズーム倍率(絶対値)にズームインさせるため、撮影者の意図したタイミングで、意図した倍率にズームインして撮影することができ、ズームイン操作等に手間取る等により、シャッタチャンスを逃してしまうことを防止することができる。
【0123】
従って、被写体を捕らえるため、所望の倍率を確認するため等の無駄なズームアウト/ズームイン操作を防止し、撮影者の意識を被写体の追跡やシャッタ操作のみに集中させることができる。
【0124】
また、撮影終了と共に元の倍率までズームアウトする(ワイド側倍率まで戻す)ように制御するため、ズームイン撮影後に、被写体を見失ってしてしまい、次のシャッタチャンスを逃してしまう等の撮影ミスを抑えることができる。
【0125】
さらに、被写体を追っている間に、カメラの倍率を変更したとしても、撮影時には予め設定された所望のズーム倍率(絶対値)で撮影することができる。
【0126】
なお、上記各実施形態では、一例として、本発明の撮像装置をスチルカメラに適用する場合について説明したが、静止画を撮影可能な撮像装置であれば、スチルカメラの他、ビデオカメラ、その他の撮影機等であって本発明は適用可能である。
【0127】
以上説明したように、上記各実施形態では、望遠ズームレンズを使用する静止画を撮影するカメラにおいて、シャッタを押すと目標とするフレームに自動的にズームアップし撮影することができる。
【0128】
なお、上記各実施形態を合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0129】
また、上述の各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0130】
以上、各実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0131】
以下、図16に示すメモリマップを参照して本発明に係る撮像装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0132】
図16は、本発明に係る撮像装置で読み取り(読み出し)可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0133】
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0134】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0135】
本実施形態における図9,図10,図11,図12,図13,図14,図15,に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、撮像装置により遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群が撮像装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0136】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、撮像装置に供給し、その撮像装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0137】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0138】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0139】
また、撮像装置が読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0140】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、撮像装置に挿入された機能拡張ボードや撮像装置に接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0141】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0142】
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、撮像装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0143】
【図1】本発明に係る第1実施形態の一例を示す撮像装置を適用可能なスチルカメラの内部構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示したスチルカメラの外観の一例を示す斜視図である。
【図3】図1に示したスチルカメラの概略構成の一例を示す断面図である。
【図4】図1に示したレンズズーム部による画像入力部の変倍動作とレンズ焦点距離の関係を説明する模式図である。
【図5】本発明の撮像装置おけるスポーツ望遠スチル撮影モードにおいて受像部に受像された撮影イメージと撮影前の被写体確認部にて確認可能なイメージを示す模式図である。
【図6】本発明の撮像装置おけるスポーツ望遠スチル撮影モードにおいて受像部に受像された撮影イメージと撮影前の被写体確認部にて確認可能なイメージを示す模式図である。
【図7】図1に示した記憶部のメモリマップの一例を示す模式図である。
【図8】図7に示した記憶部に設定された相対倍率値と撮影時のレンズ焦点距離の関係を示す図である。
【図9】本発明の撮像装置における第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の撮像装置における第2の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の撮像装置における第3の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の撮像装置における第4の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の撮像装置における第5の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の撮像装置における第6の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の撮像装置における第7の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明に係る撮像装置で読み取り(読み出し)可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0144】
101 CPU
102 受像部
103 モード入力用ボタン
104 被写体確認部
105 レンズズーム部
106 画像入力部
107 操作部
108 相対倍率入力用ダイヤル
109 撮影用シャッタボタン
110 記憶部
111 ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影レンズと、前記撮影レンズから入光される被写体像を受像し撮像するための撮像手段と、前記撮像手段による撮像を指示する撮像指示手段と、前記撮影レンズにより前記撮像手段に結像される被写体像を光学的に拡大又は縮小させるように前記撮影レンズを動力により移動可能なレンズズーム手段とを有する撮像装置において、
設定されるズーム倍率値を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されるズーム倍率値に応じた距離だけ前記撮影レンズを前記撮像手段から遠ざけるように移動させるズームイン動作を行わせるように前記レンズズーム手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記撮像指示手段による撮像指示がなされた際に、前記ズームイン動作を行わせ、該ズームイン動作完了後、前記撮像手段に撮像させるように制御することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記ズームイン動作後の撮像後に、前記撮影レンズを前記ズームイン動作前の状態に戻すズームアウト動作を行うように前記レンズズーム手段を制御することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像指示手段は、第1〜3の状態を含む複数の状態に変化可能であり、
前記制御手段は、前記撮像指示手段が第1の状態から第2の状態へ変化した際に、前記レンズズーム手段にズームイン動作を行わせ、前記撮像指示手段が第2の状態から第3の状態へ変化した際に、前記撮像手段に撮像させ、前記撮像指示手段が第3の状態から第1の状態へ変化した際に、前記撮影レンズを前記ズームイン動作前の状態に戻すズームアウト動作を行うように前記レンズズーム手段を制御することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項5】
前記レンズズーム手段によるズームインを指示するズームイン指示手段と、前記レンズズーム手段によるズームアウトを指示するズームアウト指示手段とを備え、
前記制御手段は、前記ズームイン指示手段によりズームイン指示がなされた際に、前記レンズズーム手段にズームイン動作を行わせ、前記ズームアウト指示手段によりズームアウト指示がなされた際に、前記撮影レンズを前記ズームイン動作前の状態に戻すズームアウト動作を行うように前記レンズズーム手段を制御することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項6】
画像表示可能な画像表示手段を備えて前記撮影レンズから入光される被写体像と前記画像表示手段に表示される画像との合成画像を視覚確認するための被写体確認手段を備え、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されるズーム倍率値に応じた前記ズームイン動作後の撮像領域を示す画像を前記画像表示手段に表示させるように制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項7】
前記ズーム倍率値を設定する設定手段を有し、
前記制御手段は、前記設定手段により前記ズーム倍率値が変更されたことに応じて、該変更されたズーム倍率値に応じた前記ズームイン動作後の撮像領域を示す画像を前記画像表示手段に表示させるように制御することを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮像手段は、前記撮影レンズから入光される被写体像を撮像する撮像素子、又は、銀塩フィルムと前記撮影レンズから入光される被写体像を前記銀塩フィルムに入光又は遮断するシャッタ手段とで構成される銀塩撮像手段であり、
前記被写体確認手段は、前記撮像手段の撮像時外に前記撮影レンズから入光されて前記画像表示手段を透過する被写体像を視覚可能なファインダ手段とを備えることを特徴とする請求項6又は7記載の撮像装置。
【請求項9】
前記撮像手段は、前記撮影レンズから入光される被写体像を撮像する撮像素子であり、
前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されるズーム倍率値に応じた前記ズームイン動作後の撮像領域を示す画像と前記撮像素子に結像される被写体像との合成画像を前記画像表示手段に表示させるように制御することを特徴とする請求項6又は7記載の撮像装置。
【請求項10】
撮影レンズと、前記撮影レンズから入光される被写体像を受像し撮像するための撮像手段と、前記撮像手段による撮像を指示する撮像指示手段と、前記撮像手段に結像される被写体像を光学的に拡大又は縮小させるように前記撮影レンズを移動させるレンズズーム手段とを有する撮像装置におけるズーム撮像方法において、
設定されるズーム倍率値を記憶手段に設定する設定ステップと、
前記撮像指示手段による撮像指示がなされた際に、前記記憶手段に設定されるズーム倍率値に応じた距離だけ前記撮影レンズを前記撮像手段から遠ざけるように移動させるズームイン動作を前記レンズズーム手段に行わせるズームインステップと、
前記ズームインステップによるズームイン動作完了後、前記撮像手段に撮像させる撮像ステップと、
前記撮像ステップ後に、前記撮影レンズを前記ズームインステップによるズームイン動作前の状態に戻すズームアウト動作を前記レンズズーム手段に行わせるズームアウトステップと、
を有することを特徴とするズーム撮像方法。
【請求項11】
撮影レンズと、前記撮影レンズから入光される被写体像を受像し撮像するための撮像手段と、第1〜3の状態を含む複数の状態に変化可能であり前記撮像手段による撮像を指示可能な撮像指示手段と、前記撮像手段に結像される被写体像を光学的に拡大又は縮小させるように前記撮影レンズを移動させるレンズズーム手段とを有する撮像装置におけるズーム撮像方法において、
設定されるズーム倍率値を記憶手段に設定する設定ステップと、
前記撮像指示手段が第1の状態から第2の状態へ変化した際に、前記記憶手段に設定されるズーム倍率値に応じた距離だけ前記撮影レンズを前記撮像手段から遠ざけるように移動させるズームイン動作を前記レンズズーム手段に行わせるズームインステップと、
前記撮像指示手段が第2の状態から第3の状態へ変化した際に、前記撮像手段に撮像させる撮像ステップと、
前記撮像指示手段が第3の状態から第1の状態へ変化した際に、前記ズームインされた状態から前記ズームイン前の状態に戻すズームアウト処理を前記レンズズーム手段に行わせるズームアウトステップと、
を有することを特徴とするズーム撮像方法。
【請求項12】
請求項10又は11に記載されたズーム撮像方法を実行するためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−19852(P2006−19852A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−193373(P2004−193373)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】