説明

撮像装置および撮像方法

【課題】 バーコード画像からIDを抽出する機能を有する撮像装置において、バーコードをどのような構図や距離にて撮影するのが好適であるかわかりにくい。
【解決手段】 表示処理部144は、バーコードを被写体として撮像するとき、バーコードをはめこむための照準枠をオンスクリーン表示させる。撮像部120を介して取得されたバーコードの画像は、画像バッファ処理部142に保存される。ID抽出部132は、このバーコードの画像からIDを抽出し、ID格納部134に格納する。撮像条件設定部138は、通常撮影時とバーコード撮影時のそれぞれに対応して撮像条件を設定する。バーコード撮影時においては、撮像条件設定部138は照準枠にバーコードの画像がはめ込まれた状態にて好適な撮像条件を、バーコード撮影用の撮像条件として設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像技術に関し、とくに、バーコードなどのIDを示す図形を撮像するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
バーコードは、さまざまな情報を識別するために広く使用されている。バーコードは、数値情報を所定規則によって図示した図形表現であるといえる。最近では、縦横両方に情報を持たせる2次元コードとよばれるバーコードも普及し始めている。
医療現場においても、バーコードは患者や医師、看護師、薬品などを識別するために広く利用されている。これらのバーコードが示すIDに基づいて、カルテ情報を管理している病院も多い。
【0003】
特許文献1は、バーコードをカメラで撮像してIDを抽出する発明について開示する。この文献に記載の撮像装置は、通常の撮影時とは異なるバーコード撮影のための撮像条件に切り換えてバーコードを撮影するので、バーコードを好適に撮像できるという(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−333325号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に示される撮像装置の場合、ユーザはバーコードをどのような構図や距離にて撮影するのが撮像装置にとって好適であるかわからない。そのため、たとえバーコード撮影のための特別な撮像条件(以下、「バーコード用撮像条件」とよぶ)にてバーコードを撮影しても、そのバーコードから好適にIDが抽出されない可能性がある。結局、バーコード撮影時においては慎重に撮影をしなければならないという心理的負担がユーザにかかり、特に大量のバーコードからIDを抽出する必要がある場合には、作業効率が低下するという問題が生じかねない。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、バーコードを好適に撮影して、そのバーコードが示すIDを抽出する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のある態様の撮像装置は、ID情報を所定規則に基づいて示す図形を被写体として撮像するとき、図形をはめこむための照準枠を画面にオンスクリーン表示させ、この照準枠に図形をはめこんだ構図を想定した撮像条件にて、図形の被写体画像を撮像し、ID情報を特定する。
【0007】
この態様によると、ユーザはビューファインダー画面などの画面に照準枠にバーコードなどの図形をはめた構図で撮影すれば、好適に図形が撮像される。すなわち、ユーザは、照準枠にバーコードなどの図形がはめこまれている構図となっているかに注意を払えばよいため、バーコード撮影時におけるユーザインタフェースが改善される。以下、「撮像」とは、被写体の画像を画像情報として撮影装置が取り込むこと、「撮影」とは、その取り込まれた被写体の画像を確定し画像ファイルとして記録媒体に記録させることをいう。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、バーコードなどのIDを示す図形を撮影して、そのIDを好適に抽出する上で効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は、デジタルカメラ100の機能ブロック図である。ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0010】
デジタルカメラ100は、撮像部120、表示部140、ID管理部130、画像圧縮展開部152、操作部170、カードスロット処理部172および制御部150を含む。
撮像部120は被写体の撮像を行う。表示部140は、撮像部120を介して取得した被写体画像をはじめとする各種の情報をユーザに表示する。ID管理部130は、バーコード104が示すIDを管理する。画像圧縮展開部152は、撮像された画像ファイルを記録媒体に記録するために圧縮する。あるいは、画像圧縮展開部152は、記録媒体に記録されている画像ファイルを再生するために展開する。また、画像圧縮展開部152は被写体画像にIDを合成して合成画像を生成する。操作部170は、ユーザから各種操作を受け付ける。カードスロット処理部172は、外部記録媒体としてのオプションカードとデータを送受するためのインタフェースである。制御部150は、主として操作部170を介したユーザからの操作に応じて、これらの各ブロックを統括的に制御する。
【0011】
撮像部120は、受光処理部122、A/D変換部124、圧縮処理部126、ストロボ処理部136および撮像条件設定部138を含む。
受光処理部122は、被写体からの光を取り込んで結像させ、この結像された像を電気信号に変換する。受光処理部122は図示しないレンズとCCD(Charge Coupled Devices)を含む。A/D変換部124は、この電気信号をA/D変換する。圧縮処理部126はA/D変換された被写体の画像データを圧縮処理する。ストロボ処理部136は、ストロボ発光を制御する。撮像条件設定部138は、バーコード用撮像条件と通常撮影用の撮像条件(以下、「通常撮像条件」とよぶ)との少なくとも2種類の撮像条件を格納する。撮像条件設定部138は制御部150からの指示に応じて撮像条件を切り換える。また、設定される撮像条件に応じて、撮像条件設定部138は撮像部120の各ブロックを制御する。撮像条件とは、たとえば、ストロボ発光の要否、AEモード、オートホワイトバランスのオン・オフ、受光処理部122のレンズの焦点距離など、撮像に関する設定情報全般をいう。
【0012】
表示部140は、画像バッファ処理部142、表示処理部144、モニタ表示部146およびオンスクリーンアイテム用バッファ処理部148を含む。
画像バッファ処理部142は撮像部120が出力する被写体画像を一時的に保持する。画像バッファ処理部142は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式やMPEG(Moving Picture Experts Group)形式などで圧縮された静止画または動画のデータを一時的に記憶するRAMを含む。また、画像バッファ処理部142は、被写体画像をモニタ表示部146に表示させるときにもこれを保持する。オンスクリーンアイテム用バッファ処理部148は、画像バッファ処理部142が保持する画像に重ね合わせて表示すべきアイコンやテキストを保持する。ここでいうアイコンやテキストは、予めデジタルカメラ100に用意されているものに限らず、バーコードから抽出されるIDも含む。
【0013】
表示処理部144は、表示レイアウトを決定し、画像バッファ処理部142が保持する被写体画像のプレーンとオンスクリーンアイテム用バッファ処理部148が保持するアイコンやテキストのプレーンを重ね合わせる。モニタ表示部146は、表示処理部144の指示に従い、表示データをモニタ画面に表示する。モニタ表示部146はLCD(Liquid Crystal Display)を含む。
【0014】
ID管理部130は、ID抽出部132およびID格納部134を含む。
撮像部120がバーコードを撮影すると、その画像は一時的に画像バッファ処理部142に保持される。制御部150は、ID抽出部132に指示してこのバーコードの画像からIDを抽出させる。ID抽出部132は、バーコードからIDを抽出する。ID抽出部132は、抽出したIDをID格納部134に格納する。
【0015】
図2は、バーコード撮影時におけるビューファインダー画面180を示す図である。ここでいうビューファインダー画面180は、被写体画像を表示するためのデジタルカメラ100に設けられるLCD画面である。
図2(a)は、バーコード撮影前におけるビューファインダー画面180を示す図である。
撮像部120を介して撮像されたバーコードは、モニタ表示部146を介して表示される。バーコード画像184は、モニタ表示部146によりビューファインダー画面180に表示されたバーコードの画像である。ユーザは、照準枠182にバーコード画像184がはめこまれるように被写体とデジタルカメラ100の距離を調整してバーコードを撮影する。いいかえれば、バーコード用撮影条件として、照準枠182にバーコード画像184がはめこまれる構図でバーコードを撮影する場合に好適な撮像条件に設定されている。操作説明領域186には、ユーザに対して照準枠182にあわせてバーコード画像184をはめ込むように指示する旨の表示がなされる。ここでは、デジタルカメラ100本体の図示しない「MENU」ボタンが押下されると、バーコード撮影モードから通常撮影モードに戻る。また、バーコードからIDが取り出されている場合に、同じくデジタルカメラ100本体の図示しない「SET」ボタンが押下されると、ID格納部134に記録されているIDが消去される。
【0016】
図2(b)は、バーコード撮影後におけるビューファインダー画面180を示す図である。
バーコード画像184を照準枠182にあわせてバーコード撮影がなされると、バーコードの撮影画像は一旦画像バッファ処理部142に保持される。ID抽出部132は、この画像からバーコードが示すIDを抽出してID格納部134に格納する。IDを示すテキストはオンスクリーンアイテムとしてオンスクリーンアイテム用バッファ処理部148に保持される。表示処理部144は、このオンスクリーンアイテム用バッファ処理部148に保持されるIDを示すテキストをID表示領域188に表示させる。
【0017】
図3は、照準枠182の幅調整時におけるビューファインダー画面180を示す図である。
照準枠182の幅は変更可能である。ユーザは、操作部170を介して照準枠182の幅を変更するためのモードに移行させると、ビューファインダー画面180には幅設定領域194が表示される。同図において、照準枠182の幅は「45mm」に設定されている。ユーザはデジタルカメラ100本体の図示しないカーソルボタンを押下することにより、照準枠182の幅を調整することができる。また、照準枠182の幅に応じて、撮像条件設定部138はたとえば受光処理部122のレンズの焦点距離などバーコード用撮像条件の内容を変更する。
【0018】
図4は、被写体を撮影するための全般的な処理過程を示すフローチャートである。
まず、ID格納部134に既にIDが記録されていれば(S10のY)、表示処理部144はモニタ表示部146に記録されているIDをID表示領域188に表示させる(S12)。ユーザから操作部170を介して記録されているIDを消去するための入力がなされたとき(S16のY)、制御部150はID管理部130に指示してID格納部134に格納されているIDを消去させる(S18)。
【0019】
一方、ID格納部134にIDが記録されていない場合には(S10のN)、表示処理部144はモニタ表示部146に対してIDが未入力である旨を表示させる(S14)。このとき、処理はS20に移行する。また、IDが記録されていてユーザからそのIDを消去する旨の入力がなされない場合にも(S16のN)、処理はS20に移行する。
【0020】
S20において、ユーザから操作部170を介してバーコード撮影モードに移行するための入力がなされた場合には(S20のY)、主として撮像部120はバーコード撮影処理を実行する(S34)。撮影後、処理はS10に戻る。S34のバーコード撮影処理に関しては、次の図5に関連して詳述する。
【0021】
バーコード撮影モードへ移行するための入力がなされなかった場合には(S20のN)、通常の被写体撮影が行われる(S22)。撮像条件設定部138は、通常撮影条件にて被写体画像を撮影する。また、撮影された被写体画像はモニタ表示部146によりビューファインダー画面180に表示される。IDがID格納部134に記録済みであれば(S26のY)、その記録されているIDを被写体画像に付加するか否かをユーザに選択させる(S28)。IDの付加が選択されれば(S28のY)、画像圧縮展開部152はIDと被写体画像を合成した合成画像を生成する(S30)。このとき、合成画像は被写体画像にIDを示すテキストが重ね合わされた画像として生成されてもよいし、被写体画像に電子透かしなどによりIDを埋め込んだ画像として生成されてもよい。IDが記録されていないときや(S26のN)、IDを付加しないときには(S28のN)、S30の処理はスキップされる。被写体画像や、被写体画像にIDを合成して生成された合成画像などのファイルはカードスロット処理部172を介してオプションカードに記録される(S32)。なお、S28の処理を設けず、IDは自動的に付加されるとしてもよい。
【0022】
図5は、図4のS34におけるバーコード撮影処理を詳細に示すフローチャートである。
バーコード撮影モードにおいては、撮像条件設定部138は現在の通常撮像条件を保存する(S36)。そして、撮像条件設定部138はバーコード用撮像条件に撮像条件を設定変更する(S38)。表示処理部144は、モニタ表示部146に照準枠182を表示させる(S40)。このときのビューファインダー画面180の表示態様は、図2(a)にて示した通りである。
【0023】
表示部140などにより照準枠182の幅を変更するためのガイド幅変更処理が実行される(S42)。ガイド幅変更処理は、ユーザによる照準枠182の幅を変更するための処理であり、このときのビューファインダー画面180の表示態様は図3にて示した通りである。ガイド幅変更処理の処理過程については、次の図6に関連して詳述する。
【0024】
ユーザは、バーコード画像184に照準枠182をあわせて撮影する(S44)。ID抽出部132は、バーコード画像184の撮影画像からIDを抽出する(S46)。抽出に成功すると(S48のY)、ID抽出部132はIDをID格納部134に記録する(S50)。このとき、抽出されたIDは画面にリアルタイムで表示される。ユーザはバーコード撮影時にIDの抽出成否をビューファインダー画面180をのぞいたままその場で確認できる。撮像条件設定部138は、バーコード用撮像条件を保存した後(S52)、通常撮像条件に設定を戻す(S54)。IDの抽出に失敗した場合には(S48のN)、制御部150は表示処理部144に指示してIDの抽出に失敗した旨を表示させる(S56)。この場合には、ユーザは再度バーコードを撮像してIDの抽出を試みてもよい。なお、IDの抽出失敗とは、ある程度の高い信頼度でIDを特定できなかった場合も含む。失敗表示後、処理はS52に移行する。
【0025】
図6は、図5のS42におけるガイド幅変更処理を詳細に示すフローチャートである。
ユーザがガイド幅変更モードへ移行させなければ(S60のN)、S42のガイド幅変更処理はそのまま終了する。ガイド幅変更モードに移行させれば(S60のY)、ユーザは操作部170を介して照準枠182の幅を設定する(S62)。撮像条件設定部138は、設定された照準枠182の幅に合わせてバーコード用撮像条件の内容を変更する(S64)。撮像条件設定部138は変更後のバーコード用撮像条件に撮像条件を設定し、撮像部120の各ブロックを制御する(S66)。
【0026】
図7は、図4のS34におけるバーコード撮影処理の詳細を示すフローチャートの別例である。バーコード撮影処理は、図5に示したフローチャートのとは別に、図7に示すフローチャートにしたがって処理が実行されてもよい。図7に示すフローチャートにおいて、S36からS56に示す処理は図5において同一の符号を付した処理と同様である。
同図において、バーコード用撮像条件として焦点距離は10cmに設定されるものとする。また、バーコード用撮像条件にて好適にバーコード撮影ができなかったときに設定される予備的な撮像条件としてマクロ撮影モードが設定される。マクロ撮影とは、小さなものを撮影する時や、ある部分を大きく写したい時に、被写体から数センチ程度の距離にまで近づいて行う接写撮影のことをいう。ここでのマクロ撮影モードは、被写体が10cmから50cm程度の近距離にあることを想定したオートフォーカスモードである。
バーコード用撮像条件におけるバーコード撮影に基づいてIDの抽出に失敗すると(S48のN)、制御部150は表示処理部144に指示してIDの抽出に失敗した旨を表示させる(S56)。このとき、撮像条件設定部138はマクロ撮影モードに撮像条件を変更する(S58)。マクロ撮影モードに変更されると、処理はS44に戻る。S44にてマクロ撮影モードによりバーコードを好適に撮影できたとする。そして、このときの焦点距離が12cmであったとする。この場合には、S52においては、バーコード用撮像条件としての焦点距離は12cmとして設定保存される。以後、バーコード用撮像条件においては焦点距離が12cmに設定されるため、バーコード撮影処理中に焦点距離を適宜好適な値に補整できる。
【0027】
バーコードの撮影画像からIDの抽出に失敗したときには、マクロ撮影に切り換えることにより、再度の撮影時においてはIDの抽出に成功する確率が高くなる。通常はバーコードからIDを抽出する処理を高速に行うために、バーコード撮像条件としては解像度を落とし、IDの抽出に失敗したときにはバーコード撮像条件として解像度を上げるように処置してもよい。特に、大量のバーコードから連続的にIDを抽出するときには、このような処置によって、IDを抽出する確実性と効率性を両立させることができる。レンズの焦点距離の制御や解像度の変更などの撮像条件制御の他にも、IDの抽出アルゴリズムを変更することにより、処理の高速化とID抽出の精度のどちらを優先するかを制御してもよい。
【0028】
以上、本実施例に基づいて本発明を説明した。本実施例におけるデジタルカメラ100によれば、ユーザはバーコードを照準枠182に合わせれば好適な撮影が保証されるという安心感を持つことができる。そのため、特に複数のバーコードを連続的に撮影する場合において、ユーザの操作負担が軽減される。また、IDの抽出に失敗した場合には、自動的にバーコード用撮像条件が切り換えられるため、必要に応じてIDの認識率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】デジタルカメラの機能ブロック図である。
【図2】図2(a)は、バーコード撮影前におけるビューファインダー画面を示す図であり、図2(b)は、バーコード撮影後におけるビューファインダー画面を示す図である。
【図3】照準枠の幅調整時におけるビューファインダー画面を示す図である。
【図4】被写体を撮影するための全般的な処理過程を示すフローチャートである。
【図5】図4のS34におけるバーコード撮影処理を詳細に示すフローチャートの一例である。
【図6】図5のS42におけるガイド幅変更処理を詳細に示すフローチャートである。
【図7】図4のS34におけるバーコード撮影処理を詳細に示すフローチャートの別例である。
【符号の説明】
【0030】
100 デジタルカメラ、120 撮像部、122 受光処理部、124 A/D変換部、126 圧縮処理部、130 ID管理部、132 ID抽出部、134 ID格納部、136 ストロボ処理部、138 撮像条件設定部、140 表示部、142 画像バッファ処理部、144 表示処理部、146 モニタ表示部、148 オンスクリーンアイテム用バッファ処理部、150 制御部、152 画像圧縮展開部、170 操作部、172 カードスロット処理部、180 ビューファインダー画面、182 照準枠。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部と、
前記撮像部により撮像された被写体画像を画面に表示させる被写体表示部と、
ID情報を所定規則に基づいて示す図形を被写体として撮像するとき、前記図形をはめこむための照準枠を前記画面にオンスクリーン表示させる照準枠表示部と、
前記照準枠に前記図形をはめこんだ構図で前記図形を撮像するための撮像条件である照準撮像条件を記憶する照準撮像条件記憶部と、
前記照準撮像条件にて撮像された前記図形の被写体画像を記録する図形記録部と、
前記被写体画像として記録された図形が示すID情報を、前記所定規則に基づいて特定するID取得部と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記ID取得部により特定されたID情報を前記画面にオンスクリーン表示させるID表示部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記図形を撮像するための第2の撮像条件である予備撮像条件を記憶する予備撮像条件記憶部と、
前記ID取得部が前記照準撮像条件にて撮像された図形の被写体画像からID情報の特定に失敗したとき、前記予備撮像条件へ撮像条件を設定変更する撮像条件切換部と、を更に備え、
前記図形記録部は、前記予備撮像条件にて撮像された前記図形の被写体画像である第2画像を新たに記録し、
前記ID取得部は、前記第2画像に基づいて前記図形が示すID情報を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記撮像条件切換部は、前記予備撮像条件として前記撮像部の焦点距離または解像度を変更することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記照準枠の大きさを変更するための入力をユーザから受け付ける照準変更入力部と、
前記変更された照準枠の大きさに基づいて、前記照準撮像条件を変更する撮像条件調整部と、
を更に備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項6】
前記撮像条件調整部は、前記照準撮像条件として少なくとも前記撮像部の焦点距離を変更することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
ID情報を所定規則に基づいて示す図形を被写体として撮像するとき、撮像された被写体を確認するための画面に前記図形をはめこむための照準枠をオンスクリーン表示させるステップと、
前記照準枠に前記図形をはめこんだ構図で前記図形を撮像するための撮像条件として予め記録媒体に記憶されている照準撮像条件を読み出すステップと、
前記読み出された照準撮像条件にて前記図形を撮像するステップと、
前記撮像された図形の被写体画像を記録媒体に記録するステップと、
前記被写体画像として記録された図形が示すID情報を、前記所定規則に基づいて特定するステップと、
を備えることを特徴とする撮像方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−25055(P2006−25055A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−199857(P2004−199857)
【出願日】平成16年7月6日(2004.7.6)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】