説明

撮像装置および撮像方法

【課題】自然でかつ若々しい容姿の写真を得ることができる撮像装置および撮像方法を提供する。
【解決手段】被写体像を撮像素子で光電変換し、取得した画像データを背面液晶等の表示装置にスルー画表示(ライブビューとも言う)し、またレリーズ操作に応じて記録媒体に画像データの記録を行う。また、スルー画表示する際、顔の画像データに基づいて、その人物の年齢に相応した加齢サイン60を検出し、カメラの撮影位置の変化に応じて顔の画像データが変化すると、加齢サインの相対的な変化を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置および撮像方法に関し、詳しくは、若々しい容姿の写真撮影が可能な撮像装置及び撮像方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の撮像装置の技術革新によって、高感度化、露出制御範囲の拡大など撮像装置は使いやすくなってきている。また、画像処理技術の進展に伴い被写体の顔を検出する技術も進歩してきている。このような状況の中、若々しい容姿での写真が好まれており、従来から、年齢等を考慮する技術が種々、開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、性別や年齢によって顔画像を補正する撮像装置が開示されている。この撮像装置では、性別や年齢によって最適な補正は異なることから、顔検出手段によって検出された情報に基づいて画像処理を施している。また、特許文献2には、顔の画像を取り込み、画像の物理量を測定し、これから加齢変化パターンより加齢変化推定画像を作成する加齢パターンの鑑別方法が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−148326号公報
【特許文献2】特開2001−331791号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された撮像装置では、顔の画像を肌の色等に基づいて分類し、それぞれの分類に応じて一律に画質を変更するようにしているだけであり、表情を無視して補正することから、不自然な画像となってしまうおそれがある。また、特許文献2に開示された鑑別方法では、加齢変化推定画像を作成するだけで、顔の表情の変化に対応しておらず、また顔の画像を生き生きとした画像に処理するものではない。すなわち、これらの特許文献に開示の技術では、被写体の若々しい容姿の写真を得ることはできない。
【0006】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、自然でかつ若々しい容姿の写真を得ることができる撮像装置および撮像方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる撮像装置は、被写体を撮像して画像データに変換する撮像部と、上記撮像部で取得した画像の撮影条件を切り換えるためのスイッチ部と、上記画像データに含まれる人物の顔画像に対応する顔画像データから、上記人物の年齢を検出する加齢サイン検出部と、上記スイッチ部の操作と上記加齢サイン検出部により検出した加齢サインに基づいて、上記画像データの画像処理を行う適応処理部と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため第2の発明に係わる撮像装置は、上記第1の発明に係わる撮像装置において、上記画像データを表示する表示部を有することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため第3の発明に係わる撮像装置は、上記第2の発明に係わる撮像装置において、上記表示部は、画面を分割し、異なる上記画像処理を施した画像を複数、表示することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため第4の発明に係わる撮像装置は、被写体を撮像して画像データに変換する撮像部と、上記撮像部で取得した画像の撮影条件を切り換える撮影条件切換部と、上記画像データに含まれる人物の顔画像に対応する顔画像データから、上記人物の年齢を検出する加齢サイン検出部と、上記切り換えた撮影条件と上記加齢サイン検出部により検出した加齢サインに基づいて特定された部分の、上記画像データの露出補正を行う適応処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため第5の発明に係わる撮像方法は、被写体を撮像して画像データに変換する撮像ステップと、上記撮像部で取得した画像の撮影条件を切り換えを判定するステップと、上記画像データに含まれる人物の顔画像に対応する顔画像データから、上記人物の年齢を検出する加齢サイン検出ステップと、上記スイッチ部の操作と上記加齢サイン検出部により検出した加齢サインに基づいて、上記画像データの画像処理を行う適応処理ステップと、を備えたことを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するため第6の発明に係わる撮像方法は、上記第5の発明に係わる撮像方法において、上記画像データを表示する表示ステップを有することを特徴とする請求項5に記載の撮像方法。
【0013】
上記目的を達成するため第7の発明に係わる撮像方法は、上記第6の発明に係わる撮像方法において、上記表示ステップは、画面を分割し、異なる上記画像処理を施した画像を複数、表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、自然でかつ若々しい容姿の写真を得ることができる撮像装置および撮像方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。本実施形態に係るカメラはデジタルカメラであり、被写体像を撮像素子で光電変換し、取得した画像データを背面液晶等の表示装置にスルー画表示(ライブビューとも言う)し、またレリーズ操作に応じて記録媒体に画像データの記録を行う。また、スルー画表示する際、顔の画像データに基づいて、その人物の年齢に相応した加齢サインを検出し、カメラの撮影位置の変化に応じて顔の画像データが変化すると、加齢サインの相対的な変化を表示することができる。
【0016】
図1は、本発明の第1実施形態に係わるカメラ100のブロック図である。ユーザーが使用するカメラ100には、撮影レンズ2、AF(オートフォーカス)制御部2a、絞り2b、絞り制御部2c、撮像素子3、アナログフロントエンド(以下、AFEと略す)部4が設けられている。撮影レンズ2は、内部にフォーカスレンズを有し、入射した被写体20の像を撮像素子3上に結像させる。
【0017】
AF制御部2aは、撮影レンズ2の合焦位置を、後述する画像処理部5内において画像処理を行い、いわゆる山登り法により検出し、フォーカスレンズを駆動して、合焦位置に移動させる。なお、山登り法は、撮影画像のコントラスト信号のピークから合焦位置(ピント位置)を検出する方式であるが、山登り法以外にも、例えば位相差法や三角測距法等公知の合焦方法に置き換えてもよい。
【0018】
撮影レンズ2内または近傍に、シャッタや絞りの効果を奏する絞り2bが設けられる。絞り2bは、撮影時に所定の口径まで開き、露出が終了すると閉じて露光を終了させるものである。また、スルー画表示時には、絞り2は開放状態にあり、撮像素子3上に被写体像が結像する。絞り制御部2cは、絞り2bを駆動して絞り径を設定し、また、適正露光に対して、絞り2bの開口量や開口時間を調節することにより露出補正を行う。撮像素子3は、多数の画素からなるCCDやCMOSセンサ等であり、撮影レンズ2を介して被写体20からの像を受光しこれを画像信号に変換する。
【0019】
アナログフロントエンド(AFE)部4は、アナログデジタル変換(AD)手段を含み、撮像素子3からの信号をデジタル信号化する。AFE部4は、撮像素子3から出力される画像信号について各種処理を行う。AFE部4の出力は、画像処理部5に接続されている。
【0020】
画像処理部5は、コントラストやエッジ処理、信号の強弱を画像に表すときのガンマ変換等の処理を行う。また、露出補正を行ったときと同様の画像を生成し、補正量に応じて画面の明暗を変化させることができる。また、画像処理部5は、ライブ画像をリアルタイムに表示部にスルー画表示できるように、撮像素子3からの信号を表示パネル8に表示できるようなサイズに加工する。このスルー画表示により、撮影に先立って撮像素子に入射する像を確認でき、これを見ながら撮影時のタイミングやシャッタチャンスを決定することができる。
【0021】
また、この画像処理部5の信号を利用して、撮像素子から入力されてくる画像の判定や検出する画像判定機能を有している。この画像判定機能としては、顔検出部5a、適応処理部5b、コントラスト判定部5c、相対判定部5dがある。顔検出部5aは、画像情報を加工して得られる輪郭情報から人の顔を判定する。コントラスト判定部5cは、画像の信号レベルのコントラストを判定する。前述のAF制御部2aは、このコントラスト判定部5cから出力されるコントラストがピークとなるように撮影レンズ2のピント合わせを行っている。
【0022】
相対判定部5dは画像処理部5内に設けられており、顔検出部5aによって検出された顔の画像データと、後述する顔及び加齢データベース9dに記録されている顔の陰影パターン(テンプレート)を比較し、絶対的な年齢を求める。すなわち、撮像素子3から取得した複数の顔の画像ごとに、絶対的な年齢を求め、基準となる顔の画像に対して、どのくらい若く見えるか、または年配に見えるか、相対的な年齢表示に変換する。この相対的な年齢表示は、後述するマルチ表示制御部8bによって表示パネル8に表示される。
【0023】
また、画像処理部5には、適応処理部5bが接続されている。適応処理部5bは、画面の一部分のみに対して補正処理、例えば、ガンマ処理を行い、加齢部を目立たなくするような画像処理を行う。
【0024】
また、カメラ100には、圧縮部6、記録部9a、記録メディア9、顔&加齢データベース9d、表示パネル8、表示制御部8a及びマルチ画像処理部8bが設けられている。圧縮部6は、撮影時に画像処理部5から出力された信号を圧縮する。圧縮部6内には、MPEG(Moving Picture Experts Group)4やH.264などの圧縮用コア部で構成される動画用の圧縮部及び JPEG(JointPhotographic Experts Group)コア部など静止画像用の圧縮部が設けられる。また、圧縮部6は記録メディア9に記録されている画像を表示パネル8に再生する際には、画像伸張も行なう。
【0025】
記録部9aは、圧縮された画像信号を記録メディア9に記録する。記録メディア9はカメラに着脱可能な保存用の記録媒体である。なお、画像信号の記録にあたっては、写真撮影した時の時間情報も併せて記録しても良い。撮影時間情報は、後述するMPU1内の時計部1tによって計測されており、MPU1は画像と関連付を行なう。
【0026】
顔および加齢DB9dは、顔と加齢の関係を記憶するデータベースである。すなわち、顔の皺等にできる顔の陰影パターンと、この顔の陰影パターンが年齢と共にどのように変化するかのデータが記憶されている。前述の相対判定部5dは、このデータベース9dに記憶されている陰影パターンの中から一致度の高い陰影パターンを検索することにより、絶対年齢を推定することができる。
【0027】
表示パネル8は、例えばカメラ100の背面等に配置された液晶や有機EL等から構成され、撮影時には観察用に被写体画像をスルー画表示し、再生時には伸張処理された記録画像を再生表示する。また、表示パネル8は、相対判定部5dによって求められた相対的な年齢表示を行う。
【0028】
表示制御部8aは、表示パネル8への表示を制御する。マルチ画像処理部8bは、表示パネル8上に、複数の画像を表示する場合の制御部である。このマルチ画像処理部8bによって、スルー画に対して相対的年齢表示を行う。
【0029】
カメラ100には、補助光発光部11、MPU(Micro Processing Unit)1、レリーズスイッチ1a、モード切替スイッチ1b、他のスイッチ1cが設けられる。補助光発光部11は、白色LEDやXe放電発光管を有し、光量が制御できるようになっている。状況に応じて被写体20に光を照射して、明るさの不足や不均一な明るさを防止する。
【0030】
MPU1は、カメラ全体の制御を司る制御手段である。レリーズスイッチ1a、モード切替スイッチ1b、他のスイッチ1cおよびプログラム等を記憶したROM(不図示)が、MPU1に接続される。MPU1内には、日や時刻を検出するための時計部1tが設けられており、写真の撮影日時を検出し、撮影画像と関連付けを行う。なお、スイッチ1b、1cは、スイッチを総称的に表示したものであって、実際には多数のスイッチ群から構成されている。
【0031】
各スイッチ1a〜1cは、ユーザーの操作を検出して、その結果をマイクロコントローラからなる演算制御手段であるMPU1に通知する。MPU1が、これらのスイッチの操作に従って動作を切り換える。また、MPU1は撮影時には、AF制御部2aや絞り制御部2c等の制御を行う撮影制御機能や取得画像データの記録部9aや記録メディア9への記録制御機能を果たす。
【0032】
さらに、MPU1は、スルー画像等の顔画像と、顔および加齢データベース9dに記録されているデータとを比較して得られた相対的な年齢を表示パネル8に表示させる。また、各スイッチ1c等によって露出補正が設定された場合には、露出補正量に応じて、絞り2bの開口量や開口時間を、適正露光量が得られた値よりシフトするように絞り制御部2cに制御指令を出力する。
【0033】
次に、年齢変化表示、すなわち、複数の顔画像について相対年齢の表示について説明する。本実施形態においては、スルー画表示を行っている際に、同一人物について、少なくとも2以上の顔の画像について年齢を推定し、この推定した年齢の相対的な差を表示するようにしている。
【0034】
本実施形態における年齢の判定の仕方は以下の通りである。図3は、顔の画像とその陰影のパターンの組み合わせを示す。すなわち、若い人の顔画像41には、若い時に特有の陰影パターン43がマッチングする。また、年配の人の顔画像42には、年配の人に特有な陰影パターン44がマッチングする。
【0035】
顔及び加齢DB9dには、陰影パターンを多数、記憶してあり、相対判定部5dは、撮像素子3から出力される画像から抽出した顔画像と、顔及び加齢DB9dに記憶されている陰影パターンとを比較し、この中から一致するものを検索する。この検索結果に応じて、顔の若々しさが判定される。
【0036】
上述した年齢変化の判定は、撮影前に構図を決める際のスルー画表示時に行う。スルー画表示時には、同一人物であっても、光線のあたり具合や、顔の表情の変化によって、見た目の若々しさ(推定年齢)は、変化する。
【0037】
例えば、図4(a)に示すような顔52aの表情を基準とする場合には、表示パネル8に表示される相対年齢表示を示す年齢バー51のバー表示は、略中央にある。また、同一人物であっても、見る位置や表情によって、図4(b)に示すような顔52bの場合には、やや年配に見えることもある。この場合、相対判定部5dは、顔及び加齢DB9dとパターンマッチングの結果得られた推定年齢を直接表示するのではなく、相対的な年齢を表示する。すなわち、相対的な年齢は、年齢バー51に図4(a)に示した基準位置からの偏差として、バー表示を変化させる。
【0038】
このように、本実施形態においては、表情等によって変化する推定年齢を、基準となる位置からの偏差で表示するようにしている。図4(b)に比較し、図4(a)の方が若く見えることが容易に分かるので、撮影者は年齢バー51を見ながら、どの表情のタイミングで撮ればいいかを知ることができる。また、被写体も、撮影者から年齢バー51の表示を教えてもらうことにより、どんな表情をすればよいかが分かる。
【0039】
なお、本実施形態においては、相対的な年齢は年齢バー51により、棒グラフ形式で表示したが、これに限らず、例えば、差分値そのものを数値で表示したり、星印の和で表示する等、種々の表示方法をとってもよい。
【0040】
上述した年齢変化の表示の考え方に基づくカメラの年齢変化表示の動作について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。このフローは、前述したようにスルー画表示を行っている際に実行される。
【0041】
このフローに入ると、まず、撮像素子3によって撮像を行う(S1)。続いて、撮像によって取得した画像データを用いて顔検出部5aは、目、鼻、口といった顔の部分を検出する(S2)。ここで検出された顔の部分を用いて、顔が正面を向いているか否かの判定を行う(S3)。すなわち、目、鼻、口といった顔の部分の相対的な位置関係に基づいて、顔の向きが判定される。
【0042】
ステップS3における判定の結果、正面を向いていない場合には、ステップS1に戻り、前述の動作を繰り返す。ステップS3における判定の結果、正面を向いていた場合には、テンプレートの一致度を判定する(S4)。このテンプレートは、前述した顔及び加齢DB9dに記憶されている陰影パターンと同じであり、ほぼ、正面を向いている状態を初期位置として、年齢ごとのテンプレートを顔画像に当てはめていく。
【0043】
続いて、全てのテンプレートと比較し、一致度を求めたかを判定する(S5)。この判定の結果、全てのテンプレートについて終了していなかった場合には、テンプレートを変更し(S6)、ステップS4に戻り、一致度を求める。ステップS5における判定の結果、全てのテンプレートについて一致度の判定が終了していた場合には、年齢を推定し、年齢としてA0を設定する(S11)。すなわち、このステップでは、ステップS4において繰り返し比較したテンプレートの中で、一番一致度の高かったテンプレートから、どの年齢相当かを判定する。
【0044】
次に、ステップS1と同様に撮像を行う(S12)。この撮像によって得た画像データから、ステップS2と同様に、顔の部分を検出し(S13)、ステップS4と同様にテンプレートの一致度を判定する(S14)。続いて、ステップS5と同様に、全てのテンプレートについて一致度の判定が終了したか否かを判定し(S15)、終了していなかった場合には、テンプレートの変更を行ってから(S16)、ステップS14に戻り、繰り返し、テンプレートとの比較を行う。
【0045】
ステップS15における判定が終了すると、ステップS12に撮像した顔の画像の年齢を推定し、年齢としてA1を設定する(S21)。すなわち、このステップでは、ステップS14において繰り返し比較したテンプレートの中で、一番一致度の高かったテンプレートから、どの年齢相当かを判定する。
【0046】
ステップS21における年齢の推定が終わると、次に、年齢の変化を表示する(S22)。このステップでは、図4(b)で説明したように、最初に撮像した基準となる顔画像の年齢に対して、どのくらい若いか年配であるかをバー表示51に表示する。図4の例では、バーが右側に延びている程、年配であることを示しているので、若々しい容姿で撮影を行いたい場合には、バー表示51のバーが、なるべく左側になるように、被写体の表情や、撮影する角度を変えてみれば良い。
【0047】
年齢変化を表示すると、元のフローにリターンし、年齢変化表示を行う場合には、ステップS1から実行する。なお、ステップS22でリターンせずに、ステップS12に戻り、撮影者の納得する相対年齢となるまで、再度、撮像を行い、相対年齢の表示を行うようにしても良い。この場合には、ステップS22の次に、終了するかを判定し、終了の場合にはリターンするが、終了しない場合にはステップS12に戻るようにすれば良い。
【0048】
このように本発明の第1実施形態においては、相対判定部5dにおいて、顔及び加齢DB9dに記憶されているテンプレートとの一致度を判定し、すなわち、加齢サインを検出し、この検出結果に基づいて、複数の画像データのそれぞれについて人物の年齢を相対表示している。このため、撮影者は相対年齢を見ながら、被写体の表情を変化してもらったり、または構図を変更する等により、若々しい容姿での撮影を行うことが可能となる。
【0049】
なお、本実施形態においては、相対年齢を表示するようにしている。勿論、ステップS11やステップS21において得た推定年齢をそのまま表示しても良いが、年齢そのものを表示することは、被写体の方に対して失礼な場合があり、また、若々しい容姿の画像となるように撮影するには相対年齢が分かれば十分であることから、本実施形態においては、相対年齢を表示するようにした。
【0050】
次に、本発明の第2実施形態を図5および図6を用いて説明する。本発明の第1実施形態においては、被写体の人物の顔画像を複数取得し、これらの顔画像の相対年齢表示を行い、顔の表情や光線の具合等の構図を変化させることにより、自然で若々しい容姿の画像を撮影できるようにしていた。
【0051】
第2実施形態においては、顔画像の相対年齢表示を行うことは、第1実施形態と同様であるが、露出補正を施した際の顔画像の相対年齢表示を行って、若々しく見えるか否かを判定できるようしている。なお、本実施形態における構成は、第1実施形態における図2に示すフローチャートを図5に示すフローチャートに置き換える以外は同様であるので、相違点を中心説明する。
【0052】
図5に示すフローチャートを説明する前に、本実施形態における露出補正について説明する。図6は、同じシーンに露出補正を行った場合に、どのような描写となるかを示したものである。図6中の画像53aは基準となる画像であり、画像53b、画像53c、画像53dは、この順に露出補正がプラスに施されている。図6から分かるように、露出補正値が大きくなるほど、顔のしわなどが見えなくなり、若々しく見える写真となる。
【0053】
そこで、補正を施し、明るくすることにより若く見える写真とする。ただし、明るくしすぎると、全体にしまりのない写真となってしまうので、第1実施形態で説明したのと同様、相対年齢表示を参考にし、全体の画像の雰囲気を確認しながら撮影を行えば良い。すなわち、撮影者は相対年齢表示を見ながら適切な露出補正量を決め、この決めた露出補正量となるように操作し、撮影の際にはカメラ100の絞り制御部2cは、この露出補正量で制御を行う。
【0054】
次に、図5のフローチャートを用いて年齢変化表示の動作について説明する。スルー画表示中に、図5に示す年齢変化表示のフローに入ると、まず、撮像素子3によって撮像を行う(S31)。続いて、顔の画像の中から顔の目、鼻、口といった部分を検出し(S32)、この検出した顔の部分を用いて、顔が正面を向いているか否かの判定を行う(S33)。判定の結果、正面を向いていない場合には、ステップS31に戻り、顔が正面に向くまで、ステップS31〜S33を繰り返す。
【0055】
ステップS33における判定の結果、正面を向いていた場合には、ステップS31において取得した画像に対して、補正量1で露出補正を行った画像を取得し(S34)、補正量2で露出補正を行った画像を取得し(S35)、補正量3で露出補正を行った画像を取得する(S36)。なお、ステップS34〜S36における露出補正を行った画像は、画像処理部5において、露出補正を行った場合と同等の画像を生成する。続いて、ステップS31において取得した画像、ステップS34〜S36において補正量1〜補正量3で露出補正した画像の合計4画像を、図6に示すように表示する(S37)。ただし、このステップでは相対年齢を示すバー表示54は未だ求められていないことから、表示されない。
【0056】
続いて、画像ごとに比較を開始する(S38)。すなわち、ステップS31において取得した画像、ステップS34〜S36において露出補正した画像について、顔および加齢DB9dに記憶されているテンプレートとの比較を行う。続いて、テンプレートとの一致度の判定を行う(S39)。
【0057】
次に、1画像についてテンプレートとの一致度の判定が終了したか否かの判定を行う(S41)。図5、図6に示した例では、画像は4画像あり、この内の1画像についての一致度の判定が終了したか否かの判定である。ステップS41における判定の結果、一致度の判定が終了していなかった場合には、顔および加齢DB9dに記憶されているテンプレートを変更し(S45)、ステップS39に戻り、繰り返し、一致度の判定を行う。
【0058】
ステップS41における判定の結果、1画像について一致度の判定が終了した場合には、次に、全画像について一致度の判定が終了したか否かの判定を行う(S42)。図5、図6に示した例では、画像は4画像あることから、この4画像について終了したか否かを判定する。ステップS42における判定の結果、全画像について一致度の判定が終了していなかった場合には、画像を変更し(S46)、ステップS39に戻り、繰り返し、一致度の判定を行う。
【0059】
ステップS42における判定の結果、全画像について一致度の判定が終了した場合には、年齢変化の表示を行う(S43)。すなわち、テンプレートの一致度を判定し、各画像について、一番一致度の高かったテンプレートに基づいて、各画像の絶対年齢を求め、ステップS31における撮像によって取得した画像を基準として、この基準画像に対してどのくらい年齢に偏差があるかを、図6に示すように、年齢バー54で表示する。
【0060】
図6に示すように、露出補正量に応じて、年齢バー54のバー表示の伸びは異なっており、補正量が大きいほど、若々しく見えることが分かる。すなわち、露出補正前の画像53aに比較し、画像53b、画像53c、画像53dの順に次第に若々しくなっている。ただし、画像53dは、露出オーバーとなり、細部がはっきりしないことから、撮影者の好みで適宜、露出補正量を決定すれば良い。なお、図6において、画像53b〜53dには、露出補正量が表示されていないが、これを表示しても良い。撮影者は、気に入った画像となるように、露出補正量を設定する。
【0061】
ステップS43において年齢変化の表示を行うと、元のルーチンに戻る。なお、撮影者はステップS43における年齢変化の表示を見て、露出補正量を決めると、この決定した露出補正量をカメラ100に設定することにより、自然でかつ若々しい容姿の写真を得ることができる。
【0062】
以上説明したように、本発明の第2実施形態によれば、露出補正を施した場合に、どのくらい若々しく見えるかを撮影前に表示することができ、この表示を参考にして露出補正量を決定することができる。また、第2実施形態においては、一度撮像(S31)を行うだけでよく、第1実施形態のように、表情を変えたり、構図を変える等の手間を省くことができる。
【0063】
なお、本実施形態においては、露出補正を施した画像を3画像としたが、画像数は適宜変更しても良く、また、年齢バー54に代えて他の表示方法でも良い。さらに、露出補正量は予めプログラム中に設計値として設定しておいても良いが、撮影者が任意に設定できるようにしても良い。また、本実施形態においては、露出補正は、絞り2bの開口時間と開口量によって行っていたが、これに限らず、画像処理部5における画像処理によって行うようにしても良い。
【0064】
次に、本発明の第3実施形態を図7ないし図9を用いて説明する。本発明の第2実施形態においては、撮影前に、露出補正を施すことにより、顔画像の相対年齢表示を行って、若々しく見えるか否かを判定できるようしていた。本実施形態における構成を、図7に示すカメラ100の全体制御を示すフローチャートを用いて説明する。
【0065】
撮影制御のフローを説明する前に、図9を用いて、本実施形態における露出補正について説明する。図9(a)は撮像によって取得した画像を示し、図9(b)はこの画像の像信号の変化を示す。すなわち、この撮像画像には、背景としての木57と主要被写体である人物58が写っている。この撮影画像をライン59に沿った像信号を検出すると、図9(b)に示す実線のようになる。
【0066】
本実施形態においては、顔検出部5aによって検出された顔の部分のみの像信号を、適
用処理部5bによって、図9(b)に示す矢印方向に露出補正し、破線のような像信号に変換する。このように、本実施形態においては、顔の部分のみを明るくなるように露出補正(適応化処理)を行うようにしており、このため、背景は変えることなく、顔部分のみを明るくすることができ、自然で若々しい写真を撮影することができる。
【0067】
次に、図7に示す撮影制御のフローについて説明する。このフローはカメラ100の全体制御を示している。このフローがスタートすると、まず、スルー画表示を開始する(S61)。スルー画表示は、撮像素子3によって取得した画像信号に基づいて、表示パネル8に被写体像観察用の動画表示である。このスルー画表示はレリーズ釦の全押し操作がなされるまで継続的に行われる。なお、図7には明記していないが、スルー画は撮影者が設定した露出補正情報や、その他の露出パラメータをもとに画像の明るさなどが調整されて表示される。
【0068】
続いて、ステップS61のスルー画表示開始から所定のタイミングで撮像された1駒のスルー画(基準顔画像)の年齢を推定する(S62)。この年齢推定は、図5のフローチャートにおいて説明したのと同様に、複数の加齢テンプレートと比較することによって行う。続いて、所定のタイミングで撮像された1駒のスルー画で得られた顔画像について、ステップS62と同様にして年齢推定を行い、基準顔画像の推定年齢を基準にした年齢の変化を表示する(S63)。
【0069】
この年齢変化表示は、図8に示すように、表示パネル8に行い、ステップS62において取得した基準顔画像55aと、この基準顔画像55aの推定年齢を基準にした年齢の変化を示す画像55b〜画像55dを表示し、併せて、年齢バー56を併せて表示する。なお、図8では、4つの画像を表示しているが、表示画像数は設計上、適宜決めれば良い。
【0070】
次に、レリーズ釦の全押し操作が行われたか否かの判定を行う(S64)。この判定の結果、レリーズ釦の全押し操作が行われていないとき(すなわち、レリーズ釦の半押し操作のとき)は、次に、撮影者がスイッチ1cに割り当てられている所定の操作部材を選択操作したか否かを判定する(S65)。
【0071】
ステップS65における判定の結果、選択操作が行われていたときは、後述するレリーズ釦の全押しが行われた後の静止画撮影で用いる露出補正、シャッタースピード、絞りなどの撮影条件を、スルー画表示中に撮影者によって設定されている撮影条件に切り換える(S66)。ステップS65における判定の結果、選択操作が行われていないときは、ステップS63に戻り、年齢変化表示を行い、前述の動作を繰り返す。
【0072】
ステップS64における判定の結果、レリーズ釦の全押し操作がなされていた場合には、直前に設定された撮影条件(ステップS66参照)で静止画の撮影が行われる(S67)。続いて、ステップS66において撮影条件として顔画像に対する露出補正(適応化処理)が設定されたか否かを判定する(S68)。
【0073】
この判定の結果、適応化処理が選択されていたときは、撮影した画像データに対して画像処理による適応化処理を行なう(S69)。この適応化処理が終わると、適応化処理を行った画像データを記録メディア9に記録する(S70)。一方、ステップS68における判定の結果、適応化処理が設定されていない場合には、適応化処理を行うことなく撮影した静止画データを記録メディア9に記録する(S70)。
【0074】
以上のように図7に示したフローでは、スルー画表示中の所定のタイミングで撮像した1駒の画像を基準顔画像とし、この基準顔画像の推定年齢を求め、この基準顔画像の取得後に撮像される顔画像の推定年齢については、基準顔画像との相対的な年齢変化を表示するようにしている。撮影者はスルー画表示中に露出補正を変化させながら年齢変化の表示を観察し、所望の年齢変化に対応する露出情報を静止画撮影の撮影条件として選択する。レリーズ釦の全押し操作がなされると、直前に設定した撮影条件で静止画の撮影を行い、静止画データを記録メディア9に記録する。この場合、撮影条件として露出補正(適応化処理)が設定されているときは、撮影した静止画データに適応化処理を行った後に記録メディア9に記録する。なお、基準顔画像の撮像のタイミングは、レリーズ釦の半押し時等、撮影者による操作によって行えば良い。
【0075】
このように、本発明の第3実施形態においては、適応化処理部5bによって、顔画像のみについて露出補正を施し、この露出補正を施した画像を表示するようにしている。このため、背景部分は変わらず、顔が若々しく見えるような写真を撮影することができる。
【0076】
なお、本実施形態においては、適応化処理部5bによって適応化処理した画像を記録メディア9に記録していたが、これに限らず、適応化未処理の画像データと共に適応化処理の指示を記録メディア9に記録し、画像データを再生、またはプリントする際に、適応化処理の指示に従って処理するようにしても良い。
【0077】
また、本実施形態では顔部分全体について露出補正を行ったが、顔の中でも加齢部のみ露出補正(加齢テンプレートに相当する部分)を行ってもよい。例えば、図10に示すように、目と口とあごの間の加齢サイン部60にのみ、露出量を上げたり、画像処理で影を目立たなくするなど、適応処理部5bによって加齢サイン部60のみの露出をあげて、明るくするような補正を行っても良い。このような処理を行うことにより、図10(a)に示すような補正前の画像でも、図10(b)に示すように、若々しい顔画像とすることができる。
【0078】
また、本実施形態のように、顔部分のみに対して露出補正を行い、適応化処理を行う以外にも、通常の露出補正と同様に画像全体に対して露出補正を行うものであってもよい。すなわち、図11に示すように、撮影者は表示パネル8に表示されるスルー画を観察し、このとき被写体が若々しく見えるように露出補正スイッチ61を操作して露出補正値を変更してから、撮影動作を行えば良い。
【0079】
以上、説明したように、本発明の各実施形態においては、複数の画像データにそれぞれに含まれる人物の顔画像に対応する顔画像データから、人物の年齢を検出し、この検出された年齢に基づいて、複数の画像のそれぞれについて人物の年齢を相対表示するようにしている。このため、撮影者は、被写体の表情、構図、露出補正量等を変化させながら、自然に若々しく見えるような写真を容易に撮影することができる。
【0080】
なお、本発明の各実施形態においては、年齢の検出にあたって、相対判定部5dによって、顔および加齢DBに記憶されているテンプレートと比較を行っていたが、これに限らず、顔画像等に基づいて年齢を推定できるものであれば良い。
【0081】
また、本発明の各実施形態においては、露出補正や適応処理を行った場合の画像を表示し、撮影者はこの表示を見て、露出補正量等を設定する操作部材を手動で設定していたが、これに限らず、例えば、画像を選択すると自動的に露出補正量等が設定されるようにしても良い。
【0082】
また、本発明の各実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、また、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)等に内蔵されるカメラでも勿論構わない。
【0083】
本発明は、上記各実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の第1実施形態に係わるカメラとその周辺のブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係わるカメラの年齢変化表示の動作を示すフローチ ャートである。
【図3】本発明の第1実施形態において、加齢サイン判定の判定方法を説明する図で ある。
【図4】本発明の第1実施形態に係わるカメラにおいて、相対年齢を表示パネルに表 示している状態を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係わるカメラの年齢変化表示の動作を示すフローチ ャートである。
【図6】本発明の第2実施形態に係わるカメラにおいて、相対年齢を表示パネルに表 示している状態を示す図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係わるカメラの撮影制御の動作を示すフローチャー トである。
【図8】本発明の第3実施形態に係わるカメラにおいて、相対年齢を表示パネルに表 示している状態を示す図である。
【図9】本発明の第3実施形態において、適応化処理を説明する図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係わるカメラにおいて、顔画像の一部に適応化処 理を施すことを示す図であり、(a)は補正前の画像であり、(b)は補正後の画像 である。
【図11】本発明の第3実施形態に係わるカメラにおいて、通常の露出補正と同様に 画像全体に対して露出補正を行いながら最適な露出補正情報を設定する様子を示す図 である。
【符号の説明】
【0085】
1・・・MPU、1a・・・レリーズスイッチ、1b・・・モード切替スイッチ、1c・
・・他のスイッチ、1d・・・条件判定部、1t・・・時計部、2・・・撮影レンズ、2
a・・・AF(オートフォーカス)制御部、2b・・・絞り、2c・・・絞り制御部、3・
・・撮像素子、4・・・アナログフロントエンド(AFE)部、5・・・画像処理部、5
a・・・顔検出部、5b・・・適応処理部、5c・・・コントラスト判定部、5d・・・
相対判定部、6・・・圧縮部、8・・・表示パネル、8a・・・表示制御部、8b・・・
マルチ画像処理部、9・・・記録メディア、9a・・・記録部、9d・・・顔&加齢デー
タベース、11・・・補助光発光部、20・・・被写体、41・・・顔画像(若い人)、
42・・・顔画像(年配の人)、43・・・陰影パターン(若い人)、44・・・陰影パ
ターン(年配の人)、51・・・年齢バー、52a・・・顔、52b・・・顔、53a・
・・画像、53b・・・画像、53c・・・画像、53d・・・画像、54・・・年齢バ
ー、55a・・・画像、55b・・・画像、55c・・・画像、55d・・・画像、56
・・・年齢バー、57・・・木、58・・・人物、59・・・ライン、60・・・加齢サ
イン部、61・・・露出補正スイッチ、100・・・カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮像して画像データに変換する撮像部と、
上記撮像部で取得した画像の撮影条件を切り換えるためのスイッチ部と、
上記画像データに含まれる人物の顔画像に対応する顔画像データから、上記人物の年齢を検出する加齢サイン検出部と、
上記スイッチ部の操作と上記加齢サイン検出部により検出した加齢サインに基づいて、上記画像データの画像処理を行う適応処理部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
上記撮像装置は、上記画像データを表示する表示部を有することを特徴とする請求項1 に記載の撮像装置。
【請求項3】
上記表示部は、画面を分割し、異なる上記画像処理を施した画像を複数、表示することを特徴とする請求項2 に記載の撮像装置。
【請求項4】
被写体を撮像して画像データに変換する撮像部と、
上記撮像部で取得した画像の撮影条件を切り換える撮影条件切換部と、
上記画像データに含まれる人物の顔画像に対応する顔画像データから、上記人物の年齢を検出する加齢サイン検出部と、
上記切り換えた撮影条件と上記加齢サイン検出部により検出した加齢サインに基づいて特定された部分の、上記画像データの露出補正を行う適応処理部と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項5】
被写体を撮像して画像データに変換する撮像ステップと、
上記撮像部で取得した画像の撮影条件を切り換えを判定するステップと、
上記画像データに含まれる人物の顔画像に対応する顔画像データから、上記人物の年齢を検出する加齢サイン検出ステップと、
上記スイッチ部の操作と上記加齢サイン検出部により検出した加齢サインに基づいて、上記画像データの画像処理を行う適応処理ステップと、
を備えたことを特徴とする撮像方法。
【請求項6】
上記撮像方法は、上記画像データを表示する表示ステップを有することを特徴とする請求項5 に記載の撮像方法。
【請求項7】
上記表示ステップは、画面を分割し、異なる上記画像処理を施した画像を複数、表示することを特徴とする請求項6 に記載の撮像方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−13091(P2013−13091A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−155714(P2012−155714)
【出願日】平成24年7月11日(2012.7.11)
【分割の表示】特願2008−49015(P2008−49015)の分割
【原出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】