説明

撮像装置及び撮像方法

【課題】バルブ(開放)撮影中に撮影画像内に外乱が混入した場合であっても、その影響を除去することのできる撮像装置及び撮像方法を提供する。
【解決手段】画像を撮影する撮影デバイス(12)から所定時間間隔で画像データを読み出す画像読み出し手段と、前記画像読み出し手段で前記撮像デバイスから読み出されたそれぞれの前記画像データを記憶する別個のフレームメモリと、前記フレームメモリの少なくとも一つを特定するフレームメモリ特定手段と、前記フレームメモリ特定手段で特定されたフレームメモリに記憶された画像データを削除する画像削除手段と、前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して記憶する撮影画像記憶手段(14)と、前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して前記ディスプレーにプレビュー表示するプレビュー画像生成手段(16)とを有する撮像装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バルブ(開放)撮影中に撮影画像内に外乱が混入した場合であっても、その影響を除去することのできる撮像装置及び撮像方法に関する。
【背景技術】
【0002】
暗い撮影対象を撮影すること、例えば夜景などを撮影することは、とても困難なことである。これは、昼間の撮影とは異なり、撮影対象から受け取る光量が少ないことなどが原因である。
この困難を解決するために、撮像装置に使用している受光素子の感度を上げる、フラッシュを使用する、露出時間を長くするなどの方法が用いられている。
このうち、露出時間を長くする方法では、撮影状態を確認できるように、所定時間ごとに受光素子からのデータを読み取り、そのデータを累積して露出途中の状態を表示させる方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−135626号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
露出時間を長く取る撮影方法では、品質の良い画像を得ることが可能であるが、撮影時間が長くなるため、撮影の間に邪魔が入り、撮影が台無しになることがあった。例えば、夜景を撮影していると、撮影の途中で車が通ってしまい、それまで費やしてきた長時間の撮影が、台無しになってしまうということがあった。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、バルブ(開放)撮影中に撮影画像内に外乱が混入した場合であっても、その影響を除去することのできる撮像装置及び撮像方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための、本発明に係る請求項1に記載の撮像装置は、撮影される画像をディスプレーにプレビュー表示することが可能な撮像装置において、画像を撮影する撮影デバイスから、所定時間間隔で画像データを読み出す画像読み出し手段と、前記画像読み出し手段で前記撮像デバイスから読み出されたそれぞれの前記画像データを記憶する別個のフレームメモリと、前記フレームメモリの少なくとも一つを特定するフレームメモリ特定手段と、前記フレームメモリ特定手段で特定されたフレームメモリに記憶された画像データを削除する画像削除手段と、前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して記憶する撮影画像記憶手段と、前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して前記ディスプレーにプレビュー表示するプレビュー画像生成手段とを有する。
【0006】
また本発明に係る請求項2に記載の撮像装置は、上記記載の発明である撮像装置において、撮影の開始及び撮影の終了を指定する操作手段を更に有し、前記操作手段が撮影の終了を指定したタイミングで、前記撮影画像記憶手段は、前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して記憶する。
【0007】
また本発明に係る請求項3に記載の撮像装置は、上記記載の発明である撮像装置において、前記画像読み出し手段で前記撮像デバイスから読み出した画像データから前記ディスプレーに表示可能なプレビュー画像データを生成する第2のプレビュー画像生成手段と、前記第2のプレビュー画像生成手段で生成されたプレビュー画像を累積加算するプレビュー画像累積手段と、前記フレームメモリに対応して、前記プレビュー画像累積手段で生成したプレビュー累積画像を複数記憶するプレビューフレームメモリとを更に有し、前記プレビュー画像生成手段に代るプレビュー画像生成手段は、前記プレビュー画像累積手段で最後に累積加算して生成されたプレビュー累積画像を前記ディスプレーに表示し、前記画像削除手段が前記フレームメモリに記憶された画像データを削除した場合、前記削除されたフレームメモリの直前のフレームメモリに対応するプレビューメモリに記憶されているプレビュー累積画像を前記ディスプレーに表示する。
【0008】
また本発明に係る請求項4に記載の撮像装置は、上記記載の発明である撮像装置において、前記フレームメモリ特定手段は、前記撮像デバイスから読み出された最新の画像データを代表する明度と、過去の複数の画像データを代表する明度の平均値との差が所定の値以上であるときは、最新の画像データを記憶するフレームメモリを特定し、前記画像削除手段は、特定されたフレームメモリに記憶された最新の画像データを削除する。
【0009】
また本発明に係る請求項5に記載の撮像装置は、撮影される画像をディスプレーにプレビュー表示することが可能な撮像装置において、画像を撮影する撮影デバイスから、所定時間間隔で画像データを読み出す画像読み出し手段と、前記画像読み出し手段で読み出した前記画像データを順次累積加算して画像メモリに記憶する第1の累積画像記憶手段と、前記所定間隔で、前記画像メモリから読み出されたそれぞれの累積画像データを記憶する別個の累積フレームメモリと、前記累積フレームメモリの少なくとも一つを特定するフレームメモリ特定手段と、前記フレームメモリ特定手段で特定された累積フレームメモリに記憶された累積画像データを削除する画像削除手段と、前記累積フレームメモリに記憶された累積画像データを前記画像メモリに記憶する第2の累積画像記憶手段と、前記画像メモリに記憶された累積画像データをもとに前記ディスプレーに表示するプレビュー画像生成手段とを有する。
【0010】
また本発明に係る請求項6に記載の撮像装置は、上記記載の発明である撮像装置において、撮影の開始及び撮影の終了を指定する操作手段を更に有し、前記操作手段が撮影の終了を指定したタイミングで、前記画像メモリに記憶された累積画像データを撮影画像として記憶媒体に記憶する。
【0011】
また本発明に係る請求項7に記載の撮像装置は、上記記載の発明である撮像装置において、前記第1の累積画像記録手段は、前記撮像デバイスから読み出された最新の画像データを代表する明度と、前記画像メモリから読み出された過去の累積画像データを代表する明度との差が所定値以上であるときは、前記最新の画像データを累積加算しない。
【0012】
また本発明に係る請求項8に記載の撮像装置は、上記記載の発明である撮像装置において、前記撮像デバイスは、前記画像読み出し手段で画像データが読み出されると保持している光像情報が破壊される破壊型の撮影デバイスである。
【0013】
また本発明に係る請求項9に記載の撮像方法は、撮影される画像をディスプレーにプレビュー表示することが可能な撮像装置の撮像方法において、画像を撮影する撮影デバイスから、所定時間間隔で画像データを読み出す画像読み出しステップと、前記画像読み出しステップで前記撮像デバイスから読み出されたそれぞれの前記画像データを別個のフレームメモリに記憶するフレーム記憶ステップと、前記フレームメモリの少なくとも一つを特定するフレームメモリ特定ステップと、前記フレームメモリ特定ステップで特定されたフレームメモリに記憶された画像データを削除する画像削除ステップと、前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して記憶する撮影画像記憶ステップと、前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して前記ディスプレーにプレビュー表示するプレビュー画像生成ステップとを有する。
【0014】
また本発明に係る請求項10に記載の撮像方法は、上記記載の発明である撮像方法において、撮影の開始及び撮影の終了を指定する操作ステップを更に有し、前記操作ステップで撮影の終了が指定されたタイミングで、前記撮影画像記憶ステップは、前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して記憶する。
【0015】
また本発明に係る請求項11に記載の撮像方法は、上記記載の発明である撮像方法において、前記画像読み出しステップで前記撮像デバイスから読み出した画像データから前記ディスプレーに表示可能なプレビュー画像データを生成する第2のプレビュー画像生成ステップと、前記第2のプレビュー画像生成ステップで生成されたプレビュー画像を累積加算するプレビュー画像累積ステップと、前記フレームメモリに対応して、前記プレビュー画像累積ステップで生成したプレビュー累積画像をプレビューフレームメモリに複数記憶するプレビュー記憶ステップとを更に有し、前記プレビュー画像生成ステップに代るプレビュー画像生成ステップは、前記プレビュー画像累積ステップで最後に累積加算して生成されたプレビュー累積画像を前記ディスプレーに表示し、前記画像削除ステップが前記フレームメモリに記憶された画像データを削除した場合、前記削除されたフレームメモリの直前のフレームメモリに対応するプレビューメモリに記憶されているプレビュー累積画像を前記ディスプレーに表示する。
【0016】
また本発明に係る請求項12に記載の撮像方法は、上記記載の発明である撮像方法において、前記フレームメモリ特定ステップは、前記撮像デバイスから読み出された最新の画像データを代表する明度と、過去の複数の画像データを代表する明度の平均値との差が所定の値以上であるときは、最新の画像データを記憶するフレームメモリを特定し、前記画像削除ステップは、特定されたフレームメモリに記憶された最新の画像データを削除する。
【0017】
また本発明に係る請求項13に記載の撮像方法は、撮影される画像をディスプレーにプレビュー表示することが可能な撮像装置の撮像方法において、画像を撮影する撮影デバイスから、所定時間間隔で画像データを読み出す画像読み出しステップと、前記画像読み出しステップで読み出した前記画像データを順次累積加算して画像メモリに記憶する第1の累積画像記憶ステップと、前記所定間隔で、前記画像メモリから読み出されたそれぞれの累積画像データを別個の累積フレームメモリに記憶する累積フレーム記憶ステップと、前記累積フレームメモリの少なくとも一つを特定するフレームメモリ特定ステップと、前記フレームメモリ特定ステップで特定された累積フレームメモリに記憶された累積画像データを削除する画像削除ステップと、前記累積フレームメモリに記憶された累積画像データを前記画像メモリに記憶する第2の累積画像記憶ステップと、前記画像メモリに記憶された累積画像データをもとに前記ディスプレーに表示するプレビュー画像生成ステップと
を有する。
【0018】
また本発明に係る請求項14に記載の撮像方法は、上記記載の発明である撮像方法において、撮影の開始及び撮影の終了を指定する操作ステップと、前記操作ステップで撮影の終了を指定したタイミングで、前記画像メモリに記憶された累積画像データを撮影画像として記憶媒体に記憶する本画像記憶ステップとを更に有する。
【0019】
また本発明に係る請求項15に記載の撮像方法は、上記記載の発明である撮像方法において、前記第1の累積画像記録ステップは、前記撮像デバイスから読み出された最新の画像データを代表する明度と、前記画像メモリから読み出された過去の累積画像データを代表する明度との差が所定値以上であるときは、前記最新の画像データを累積加算しない。
【0020】
また本発明に係る請求項16に記載の撮像方法は、上記記載の発明である撮像方法において、前記撮像デバイスは、前記画像読み出しステップで画像データが読み出されると保持している光像情報が破壊される破壊型の撮影デバイスである。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、バルブ撮影中に撮影画像内に外乱が混入した場合であっても、その影響を除去することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
〔第1の実施の形態〕
図1は、本実施の形態に係る撮像装置1を示すブロック図である。
撮像装置1には、撮像光学系11、撮像デバイス12、プレビュー画像メモリ13、本画像メモリ14、キャッシュ領域15及びプレイバック用プレビュー画像メモリ16が備えられている。本実施の形態では、従来の撮像装置の構成と比較して、キャッシュ領域15及びプレイバック用プレビュー画像メモリ16が備えられている点が異なっている。
【0023】
撮像光学系11は、複数の光学レンズなどの光学素子で構成され、被写体光像を撮像デバイス12に導く。撮像デバイス12は、被写体光像を電気信号に変換して画像データを生成する。撮像デバイス12には、例えば、画像データが読み出されると保存している光像情報が破壊されるCCD等の破壊型の撮像素子を用いることができる。プレビュー画像メモリ13は、液晶画面(不図示)に画像を表示するためのバッファメモリである。本画像メモリ14は、撮像デバイス12から読み出された画像データに基づいて生成されたバルブ撮影の画像を本画像として保存するメモリである。
【0024】
キャッシュ領域15は、撮像デバイス12から読み出された画像データとそのサムネイルデータをキャッシュとして蓄積するバッファ領域である。プレイバック用プレビュー画像メモリ16は、プレイバック表示に使用するバッファメモリである。ここで、プレイバック表示とは、撮影した画像を遡って液晶画面(不図示)に表示することをいい、バルブプレイバック表示とは、バルブ撮影において撮影した画像を遡って液晶画面(不図示)に表示することをいう。
【0025】
続いて、撮像装置1のバルブ撮影における基本的な動作を図1を参照しつつ説明する。
バルブ撮影が開始されると、撮像デバイス12からは、所定時間ごとに画像データがキャッシュ領域15に送られる。従来のように画像データを単純に本画像メモリ14に累積していく方式とは異なり、本実施の形態では、画像データは本画像メモリ14とは別のキャッシュ領域15にサムネイルデータと共に格納されていく。キャッシュ領域15に所定数以上の画像データとサムネイルデータとが蓄積された場合は、古いものから順に画像データが取り出され、本画像メモリ14に累積されて本画像が生成される。
【0026】
キャッシュ領域15は、FIFO(ファーストイン・ファーストアウト方式)のキューである。キャッシュ領域15をキャッシュN個分のデータ領域とすると、N+1番目のキャッシュは消去され、常にN個のキャッシュが保存される。
また、画像データと共にキャッシュ領域15に送られるサムネイルデータは、更にプレビュー画像メモリ13にも蓄積される。この結果、液晶画面(不図示)にバルブ撮影状況が表示される。
【0027】
バルブ撮影途中で、画像データに意図しないものが混入してしまった場合は、そのことに気がついたユーザの操作によって、その意図しない画像データをプレイバック表示によって確認することができる。プレイバック表示時には、キャッシュ、および本画像を用いてプレビュー画面が再構成される。そして、ユーザは、その意図しないものが混入した画像データをカット(削除)することができる。
【0028】
また、撮像装置1は、キャッシュ領域15に蓄えられる画像データ同士を比較し、撮影した画像データに急激な変化を探知した場合には、ユーザにその旨を伝える。ユーザはプレイバック表示により画像を確認して手動でカットすることもでき、もしくは撮像装置1が自動でカットすることもできる。図1のシステムではキャッシュ1、もしくはキャッシュ1〜任意のキャッシュまでが消去される。従って、カット動作は、キャッシュ領域15に蓄えられている画像データについて処理するものである。即ち、キャッシュ領域15に蓄えられる時間だけ遡ってカット処理を行うことが可能である。なお、キャッシュ領域は任意に設定可能である。
【0029】
〔撮像装置のバリエーション1〕
図2は、バリエーションに係る撮像装置のブロック図である。このバリエーションでは、図1に示すようにキャッシュ領域15にキャッシュを保持するのではなく、画像データそのものを保存する点が異なっている。
【0030】
撮影された画像データは指定時間ごとに撮像デバイス12から読み出されて本画像メモリ14に累積される。本画像メモリ12に累積された画像データのコピーは、新たな画像データを累積する前に、キャッシュ領域15に保存される。従って、キャッシュ領域15には、指定時間ごとに新たな累積画像が保存される。
【0031】
一方、本画像メモリ14に累積された画像データはのサムネイル画像がプレビュー画像メモリ13に送られて蓄積される。この結果、液晶画面(不図示)にバルブ撮影状況が表示される。
また、プレイバック表示時には、キャッシュ領域15に保存されている旧本画像のサムネイルを表示する。このバリエーションでは、ユーザが選択した旧本画像よりも新しく保存された旧本画像を削除することでカット動作を実現することができる。
【0032】
〔撮像装置のバリエーション2〕
図3は、バリエーションに係る撮像装置のブロック図である。このバリエーションでは、プレビュー用のキャッシュ領域を新たに設けている点が異なっている。
【0033】
バルブ撮影が開始されると、撮像デバイス12からは、所定時間ごとに画像データがキャッシュ領域15に送られる。キャッシュ領域15に所定数以上の画像データが蓄積された場合は、古いものから順に画像データが取り出され、本画像メモリ14に累積されて本画像が生成される。
【0034】
一方、上記動作と並行して撮影された画像のサムネイルデータが指定時間ごとに現プレビューメモリ17に累積される。現プレビューメモリ17に累積されたサムネイルデータのコピーは、プレビュー用キャッシュ領域18に保存される。従って、プレビュー用キャッシュ領域18には、指定時間ごとに新たなプレビュー画像が保存される。そして、現プレビューメモリ17に累積されたサムネイル画像はプレビュー画像メモリ13に送られる。この結果、液晶画面(不図示)にバルブ撮影状況が表示される。
また、プレイバック表示時には、プレビュー用キャッシュ領域18に保存されている旧プレビュー画像を表示する。このバリエーションでは、ユーザが選択した旧プレビュー画像よりも新しく保存された旧プレビュー画像を削除することでカット動作を実現させる。
【0035】
なお、図1乃至図3で説明した撮像装置1の3種類の構成は、それぞれ種類の異なる撮像装置1毎に設けるものであっても良い。もしくは、3種類の構成が、1つの撮像装置1内に組み込まれ、ユーザが設定することによって、いずれかの構成が機能するようにしても良い。
【0036】
次に、撮像装置1のユーザインターフェースについて説明する。
図4は、撮像装置1を背面から見た図である。撮像装置1には、操作部材として、シャッターボタン21、十字ボタン22、ズームスイッチ23及び液晶画面25が設けられている。
【0037】
バルブ撮影中に十字ボタン22の真ん中のボタンを操作すると、撮影が一時停止して、プレイバック用の画像が液晶画面25に表示される。ユーザが十字ボタン22の十字キーを操作してプレイバック画像を選択し、再度十字ボタン22の真ん中のボタンを操作すると、プレイバック画像を決定することができる。そして、シャッターボタン21を操作すると撮影が再開する。
【0038】
〔ユーザインターフェースのバリエーション〕
シャッターボタン21を上述の全ての機能を持つように構成することもできる。即ち、シャッターボタン21を撮影開始ボタン、撮影の一時停止ボタン、プレイバック位置決定ボタンと兼任させても良い。
【0039】
撮影開始時において、シャッターボタン21は、撮影動作の開始ボタンとして機能する。一旦、撮影が開始された後は、シャッターボタン21を操作すると、撮影が一時停止して、プレイバック用の画像が液晶画面25に表示される。そして、一時停止中にユーザが十字ボタン22の十字キーを操作してプレイバック画像を選択し、シャッターボタン21を操作すると、プレイバック画像を決定することができる。プレイバック画像の決定後、シャッターボタン21を操作すると、撮影が再開する。
【0040】
なお、一時停止中に撮影終了の操作がなされた場合、もしくは撮影開始から所定以上の時間が経過した場合、撮影は終了する。
また、上述のそれぞれの機能は、他の既存の操作部材を用いて指定しても良く、それぞれの機能ごとに新しい操作部材を設けて指定しても良い。さらに、種々の操作を組み合わせて所定の機能を指定しても良い。
また、カメラ上に配置された操作部材の他に、リモコンなどの外部機器による操作によって、上述の機能を指定できるようにしても良い。
【0041】
図5は、撮影中における液晶画面25を示す図である。
撮影中には、プレビュー画像と共に必要な情報が表示される。
「プレイバック時間」は、遡ることができる最大時間である。「キャッシュ枚数」は、キャッシュ領域15に保存されているキャッシュの枚数と保存可能なキャッシュ枚数とを表している。「経過時間」は、撮影開始から経過した時間である。カット作業を行った場合は、その作業に要した時間も含まれる。「露出時間」は、撮影に使用された時間を表している。カット作業を行った場合は、その作業に要した時間は含まれない。
【0042】
図6は、撮影中における他の形態の液晶画面25を示す図である。図6では、プレビュー画像を小さく表示し、プレビュー画像の枠外に必要な情報を表示している。
なお、必要な情報は、文字、数字のみでなく、図形、例えば、棒グラフと組合わせて表示しても良い。
また、図5と図6に示す表示方法を、撮像装置1に設けられた操作部材を操作することで選択するようにしても良い。
【0043】
なお、液晶画面25に表示される情報は任意に変えられるものとし、これらの情報は表示しても良く、表示しなくても良い。また、表示できる情報は、上述のものに限られない。例えば、「撮影時間」、「プレイバック時間」、「撮影分割時間」、「キャッシュ枚数」、「合計露出時間」、「残り露出時間」、「カット回数」などはこの情報に含まれる。
【0044】
続いて、プレイバック表示中のプレビュー画面について説明する。
本撮像装置1は、2つのプレイバック表示方法を備えている。
図7は、表示モード1におけるプレビュー画面を示す図である。
表示モード1では、過去の時点におけるプレビュー画像を1枚ずつ表示する。ユーザは、例えば、十字ボタン22の十字キーを操作することで、再スタートする画像を順次液晶画面25に表示することができる。そして、シャッターボタン21を操作して、その時点のプレビュー画像にまで遡って撮影を再開する。
【0045】
図8は、表示モード2におけるプレビュー画面を示す図である。
表示モード2では、過去の時点におけるプレビュー画像が一覧表示される。ユーザは、例えば、十字ボタン22の十字キーを操作することで、再スタートする画像を選択することができる。そして、シャッターボタン21を操作して、その時点のプレビュー画像にまで遡って撮影を再開する。
【0046】
なお、このプレイバック表示中のプレビュー画面で、過去のプレビュー画面が選ばれたときは、撮像デバイス12内の画像データと過去のデータが消去され、撮影再開を待機する状態となる。最新のプレビュー画面が選ばれた場合は、撮像デバイス12内の画像データのみが消去され、撮影再開を待機する状態となる。
【0047】
図9は、撮像装置1の構成を示すブロック図である。
撮像装置1には、処理部31、操作部32、通信部33、撮像部34、記憶部35及び表示部36が設けられている。
処理部31は、撮像装置の動作を統括的に制御する。操作部32は、ユーザからの操作指示を受取るための入力デバイスである。通信部33は、外部装置(例えばPC)との間で情報の授受を行う通信インターフェースである。撮像部34は、被写体像を撮影してその画像データを生成する。記憶部35は、画像データなどを保存する。表示部36は、画像などを表示する液晶である。
【0048】
続いて、本実施の形態に係る撮像装置1の処理動作について図9乃至図14の処理フローを参照しつつ説明する。
なお、以下に示す処理手順は、上述の機能の内、主たる機能についての手順である。従って、以下の手順に示されていない機能であっても、図1乃至図8で説明した機能は、撮像装置1の機能に含まれる。
【0049】
図10は、撮像装置1の処理手順を示すフロー図である。
ユーザがバルブ撮影を開始すると、ステップS01において、処理部31は、撮像装置1が自動でカット動作を行うモードに設定されているかどうかを調べる。
ステップS01でNoの場合、即ち、手動でカット動作を行うモードに設定されているときは、ステップS02において、所定時間、撮像デバイス12を露光する。なお、露光中に、ユーザが手動でカット動作を指示したときは、露光動作を中断する。
【0050】
ステップS03において、ユーザによる手動カット操作があったかどうかを調べる。
ステップS03でNoの場合、即ち、ユーザが手動でカットを行う操作を入力していない場合は、ステップS04において、撮像デバイス12から画像データを取得する。そして、ステップS05〜S06において、表示部36にプレビュー画像を更新表示して、キャッシュ領域15にデータを格納する。
そして、ステップS07において、バルブ撮影終了動作を検知するまで、この動作を継続する。
【0051】
ステップS03でYesの場合、即ち、ユーザが手動でカット操作を入力したことを探知した場合は、ステップS10に示すカット実行処理(図11)を実行する。
図11のステップT01において、まず撮像デバイス12中の画像データを消去する。ステップT02において、表示モード1(図7)に設定されているかどうかを調べる。
【0052】
ステップT02でYesの場合、即ち、表示モード1に設定されている場合は、ステップT03において、ユーザが撮影再開を入力するまで、ユーザの操作に応じて以下の処理を実行する。
即ち、ステップT07において、ユーザが十字ボタン22の矢印ボタンを操作して過去のプレビュー画像を指定する毎に、ステップT04において、最新のキャッシュを消去し、ステップT06に示すプレビュー再構築処理(図12)を実行する。
【0053】
図12において、処理部31は、撮像装置1のキャッシュ領域の構成を調べる。即ち、図1、図2、図3のいずれの構成が現在使用されているかを調べる。
ステップQ01でYesの場合、即ち、図1の構成が採用されている場合は、ステップQ02において、キャッシュ領域15内に存在する全てのキャッシュあるいは本画像メモリ14の画像データを取得する。
そして、ステップQ03において、キャッシュが存在する場合は、そのキャッシュ内の画像データを累積してプレイバック用プレビュー画像メモリ16に書き込む。キャッシュが存在しない場合は、本画像のサムネイルをプレイバック用プレビュー画像メモリ16に書き込む。
そして、プレビュー再構築処理を終了する。
【0054】
ステップQ05でYesの場合、即ち、図2の構成が採用されている場合は、ステップQ06において、キャッシュ領域15内に削除されずに存在する最新の旧本画像、即ち最新のサムネイル画像の累積結果を取得し、ステップQ07において、プレイバック用プレビュー画像メモリ16に書き込む。
そして、プレビュー再構築処理を終了する。
【0055】
ステップQ05でNoの場合、即ち、図3の構成が採用されている場合は、ステップQ11において、プレビュー用キャッシュ領域18内に削除されずに存在する最新の旧プレビュー画像、即ち最新のプレビュー画像の累積結果を取得し、ステップQ12において、プレイバック用プレビュー画像メモリ16に書き込む。
そして、プレビュー再構築処理を終了する。
【0056】
図11に戻り、ステップT07において、ユーザが十字ボタン22の矢印ボタンを操作して過去のプレビュー画像を指定する毎に、プレビュー再構築処理(図12)を実行して過去のプレビューを再構築して表示し、ステップT03において、撮影再開の操作がされるまで待機する。一方、ステップT05でYesの場合、即ち、キャッシュ領域15内にデータが全て無くなった場合は、ステップT03において、撮影再開の操作がされるまで待機する。
一方、ステップT02でNoの場合、即ち、表示モード2(図8)に設定されている場合は、ステップT11において、プレイバック一覧を表示部36に表示する。
ユーザが一覧表示されるプレビュー画像から所望のプレビュー画像を選択すると、ステップT12〜T13において、選択されたプレビュー画像よりも最新のプレビュー画像に対応するキャッシュを消去する。そして、ステップT14において、プレビュー再構築処理(図12)を実行する。なお、プレビュー再構築処理は既に説明しているため、再度の説明は省略する。
そして、ステップT03において、撮影再開の操作入力を検知すると、カット実行処理を終了する。
【0057】
図10に戻り、ユーザが手動によるカット実行処理を終了して撮影の再開を入力すると、ステップS02からの撮影動作を繰り返し、ステップS07において、ユーザがバルブ撮影終了を入力するまで継続する。
【0058】
ステップS01でYesの場合、即ち、自動でカット動作を行うモードに設定されている場合は、ステップS15において、手動でのカット動作が許可されているモードかどうかを調べる。
【0059】
ステップS15でNoの場合、即ち、自動のみでカット動作を行うモードに設定されている場合は、自動カットモードの処理を実行する。ステップS16において、所定時間、撮像デバイス12を露光する。
ステップS15でYesの場合、即ち、自動または手動でカット動作を行うモードに設定されている場合は、自動・マニュアルカットモードの処理を実行する。ステップS17において、所定時間、撮像デバイス12を露光する。なお、露光中に、ユーザが手動でカット動作を指示したときは、露光動作を中断する。
【0060】
ステップS18において、撮像デバイス12から画像データを取得する。そして、ステップS20において、カットの要否を自動で判断するカット判断実行処理(図13)を実行する。
【0061】
図13において、取得した画像データと過去に取得したデータとを比較するため、ステップT21に示すデータ比較処理(図14)を実行する。
取得した画像データと過去に取得したデータとを比較する方法として、本撮像装置1には、次の4つのモードが設けられている。これらのモードの内いずれのモードを採用するかは、予めユーザが設定する。
【0062】
モードA:最新のキャッシュの画像データと比較するモード
モードB:全てのキャッシュの画像データを平均した画像データを生成し、その生成した画像データと比較するモード
モードC:本画像の画像データと比較するモード
モードD:全てのキャッシュの画像データを平均した画像データと本画像の画像データとを平均した画像データを生成し、その生成した画像データと比較するモード
ステップQ21〜Q26において、設定されたモードに従って、取得した画像データと過去に取得したデータとを比較する。
【0063】
ステップQ28において、取得した画像データが過去に取得したデータと異なるかどうかを調べる。
なお、異なるかどうかは、両画像データの輝度、明度などの差が所定値以上となっているかどうかを調べることによって行う。例えば、それぞれの画像データを代表する輝度、明度などを抽出して比較することができる。「代表する輝度、明度など」とは、その画像を特徴づける部位での「輝度、明度など」のことである。
【0064】
ステップQ28でYesの場合、即ち、比較した結果、取得した画像データが過去に取得したデータと異なる場合は、ステップQ29において、取得した画像データは削除対象であると判断して、削除対象である旨のパラメータを設定する。
ステップQ28でNoの場合、即ち、比較した結果、取得した画像データが過去に取得したデータと異ならない場合は、取得した画像データは削除対象でないと判断して、削除対象である旨のパラメータを設定しない。
そして、データ比較処理を終了する。
【0065】
図13に戻り、ステップT22でYesの場合、即ち、撮影データが削除対象である場合は、ステップT23において、ユーザに警告を出すように設定されているかどうかを調べる。
【0066】
ステップT23でYesの場合は、表示部36に撮影した画像データは削除対象である旨の表示を行い、ユーザに消去するかどうかを問い合わせる。
ステップT24でNoの場合、即ち、ユーザが消去しないと指示したときは、取得した画像データを消去せずに、カット判断実行処理を終了する。
ステップT24でYesの場合、即ち、ユーザが消去すると指示したときは、ステップT25において、取得した画像データを消去して、カット判断実行処理を終了する。
【0067】
一方、ステップT23でNoの場合、即ち、ユーザに警告を出さないように設定されている場合は、ステップT25において、取得した画像データを消去して、カット判断実行処理を終了する。
【0068】
一方、ステップT22でNoの場合、即ち、撮影した画像データが削除対象でない場合は、ステップT26〜T27において、プレビュー画像を更新して表示するとともに、キャッシュにデータを格納してカット判断実行処理を終了する。
【0069】
自動によるカット処理を実行した後は、図10に戻り、ステップS01からの撮影動作を繰り返し、ステップS07において、バルブ撮影終了動作を検知するまで継続する。
【0070】
そして、ステップS07でYesの場合、即ち、撮影終了動作を検知したときは、ステップS08において、生成した本画像を記憶部35に記憶して、バルブ撮影処理を終了する。
【0071】
なお、取得した画像データは、一旦キャッシュに保存し、そのキャッシュ内のデータと過去のキャッシュ内のデータとを比較しても良い。
【0072】
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態では、撮像装置の機能の一部を外部制御装置(例えば、パーソナルコンピュータ等)が分担し、撮像装置と外部制御装置を連携させて動作するように構成している点が第1の実施の形態と異なっている。従って、第1の実施の形態と同一の部位には、同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
【0073】
図15は、本発明の第2の実施の形態の撮像装置1を用いた撮像システムの構成を示す図である。
第2の実施の形態では、撮像装置1はプレビューのためのサムネイルキャッシュデータをパーソナルコンピュータ(PC)2に送信する。PC2では、送信されたサムネイルを受信して表示装置3に表示する。
【0074】
従って、ユーザは表示装置3を監視することによって、撮影状況を把握することができる。そして、ユーザがカット動作をPC2にキーボードなどを操作して指定すると、その指示が撮像装置1に送信される。撮像装置1は、この指示を受信すると、カット動作を開始する。即ち、撮像装置1とPC2との間で、上述のカット動作を実現するための信号の授受動作が行われる。そして、撮像装置1は、バルブ撮影終了時に本画像を記憶部35に保存する。
【0075】
〔撮像システムのバリエーション1〕
図16は、バリエーションに係る撮像システムの構成を示す図である。
バリエーションの実施の形態では、撮像装置1はプレビューのためのサムネイルデータに代えてキャッシュデータをPC2に送信する。PC2では、送信されたサムネイルを受信して表示装置3に表示するとともに、キャッシュデータを保存し、本画像の生成、プレイバック用プレビュー画像の生成等を実行する。
即ち、PC2は、図1〜図3に示す、撮像光学系11、撮像デバイス12、プレビュー画像メモリ13以外の機能を備える。
【0076】
従って、ユーザは表示装置3を監視することによって、撮影状況を把握することができる。そして、ユーザがカット動作をPC2にキーボードなどを操作して指定すると、その指示が撮像装置1に送信される。撮像装置1は、この指示を受信すると、カット動作を開始する。即ち、撮像装置1とPC2との間で、上述のカット動作を実現するための信号の授受動作が行われる。そして、PC2は、バルブ撮影終了時に本画像を生成して保存する。
【0077】
〔撮像システムのバリエーション2〕
図17は、バリエーションに係る撮像システムの構成を示す図である。
バリエーションの実施の形態では、撮像装置1は、表示部36に表示するデータをPC2に送信する。PC2では、送信されたデータを受信して表示装置3に表示する。即ち、PC2の表示装置3は、撮像装置1の表示部36と同様の機能を備える。
【0078】
従って、ユーザは表示装置3を監視することによって、撮影状況を把握することができる。そして、ユーザは、この監視結果に基づいて撮像装置1を操作して制御することができる。そして、撮像装置1は、バルブ撮影終了時に本画像を生成して保存する。
【0079】
〔実施の形態の効果〕
以上説明した、実施の形態によれば、バルブ(開放)撮影中に撮影画像内に外乱が混入した場合であっても、その影響を除去して所望の撮影画像を得ることができる。
第1の実施の形態によれば、次のような効果を奏する。
【0080】
(1)撮影画像の累積画像が撮影画像としてユーザに提示されるため、ユーザは、撮影中に外乱が混入したことを検出することができる。そして、ユーザは、撮像を一旦停止して、撮像装置を外乱が混入していない過去の状態に戻し、その時点から撮影を再開することができる。
(2)また、本実施の形態によれば、撮影中に外乱が混入したことを自動で検出することができる。そして、自動でそのような不適正な画像を排除して常に適正にバルブ撮影をすることが可能となる。
【0081】
(3)更に、上述の機能を実現するための撮像装置として、図1〜図3に示す種々の構成をとることができる。従って、処理速度、装置の容量などの撮像装置に求められるニーズに対応して最適な構成をとることができる。
【0082】
第2の実施の形態によれば、次のような効果を奏する。
(1)PCと組合わせて構成することにより、撮像装置の負荷を低減することができる。また、PCに機能を持たせることにより、撮像装置単独で構成するよりも全体として高度で多彩な処理機能を実現することができる。
(2)PCと組合わせて構成することにより、ユーザは、視認性の良い画面を監視しつつ遠隔で撮像装置を制御することが可能となる。従って、操作性が飛躍的に向上する。
【0083】
なお、上述の実施の形態で説明した各機能は、ハードウエアを用いて構成しても良く、また、ソフトウエアを用いて各機能を記載したプログラムをコンピュータに読み込ませて実現しても良い。また、各機能は、適宜ソフトウエア、ハードウエアのいずれかを選択して構成するものであっても良い。
【0084】
更に、各機能は図示しない記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることもできる。ここで本実施の形態における記録媒体は、プログラムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよい。
【0085】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】撮像装置1を示すブロック図。
【図2】バリエーションに係る撮像装置のブロック図。
【図3】バリエーションに係る撮像装置のブロック図。
【図4】撮像装置を背面から見た図。
【図5】撮影中における液晶画面を示す図。
【図6】撮影中における他の形態の液晶画面を示す図。
【図7】プレビュー画面を示す図。
【図8】プレビュー画面を示す図。
【図9】撮像装置の構成を示すブロック図。
【図10】撮像装置の処理手順を示すフロー図。
【図11】カット実行処理の手順を示すフロー図。
【図12】プレビュー再構築処理の手順を示すフロー図。
【図13】カット判断実行処理の手順を示すフロー図。
【図14】データ比較処理の手順を示すフロー図。
【図15】撮像装置を用いた撮像システムの構成を示す図。
【図16】バリエーションに係る撮像システムの構成を示す図。
【図17】バリエーションに係る撮像システムの構成を示す図。
【符号の説明】
【0087】
1…撮像装置、2…PC、11…撮像光学系、12…撮像デバイス、13…プレビュー画像メモリ、14…本画像メモリ、15…キャッシュ領域、16…プレイバック用プレビュー画像メモリ、17…現プレビューメモリ、18…プレビュー用キャッシュ領域、31…処理部、32…操作部、33…通信部、35…記憶部、36…表示部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影される画像をディスプレーにプレビュー表示することが可能な撮像装置において、
画像を撮影する撮影デバイスから、所定時間間隔で画像データを読み出す画像読み出し手段と、
前記画像読み出し手段で前記撮像デバイスから読み出されたそれぞれの前記画像データを記憶する別個のフレームメモリと、
前記フレームメモリの少なくとも一つを特定するフレームメモリ特定手段と、
前記フレームメモリ特定手段で特定されたフレームメモリに記憶された画像データを削除する画像削除手段と、
前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して記憶する撮影画像記憶手段と、
前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して前記ディスプレーにプレビュー表示するプレビュー画像生成手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
撮影の開始及び撮影の終了を指定する操作手段を更に有し、
前記操作手段が撮影の終了を指定したタイミングで、前記撮影画像記憶手段は、前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して記憶することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記画像読み出し手段で前記撮像デバイスから読み出した画像データから前記ディスプレーに表示可能なプレビュー画像データを生成する第2のプレビュー画像生成手段と、
前記第2のプレビュー画像生成手段で生成されたプレビュー画像を累積加算するプレビュー画像累積手段と、
前記フレームメモリに対応して、前記プレビュー画像累積手段で生成したプレビュー累積画像を複数記憶するプレビューフレームメモリとを更に有し、
前記プレビュー画像生成手段に代るプレビュー画像生成手段は、
前記プレビュー画像累積手段で最後に累積加算して生成されたプレビュー累積画像を前記ディスプレーに表示し、
前記画像削除手段が前記フレームメモリに記憶された画像データを削除した場合、前記削除されたフレームメモリの直前のフレームメモリに対応するプレビューメモリに記憶されているプレビュー累積画像を前記ディスプレーに表示すること
を特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記フレームメモリ特定手段は、前記撮像デバイスから読み出された最新の画像データを代表する明度と、過去の複数の画像データを代表する明度の平均値との差が所定の値以上であるときは、最新の画像データを記憶するフレームメモリを特定し、
前記画像削除手段は、特定されたフレームメモリに記憶された最新の画像データを削除することを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像装置。
【請求項5】
撮影される画像をディスプレーにプレビュー表示することが可能な撮像装置において、
画像を撮影する撮影デバイスから、所定時間間隔で画像データを読み出す画像読み出し手段と、
前記画像読み出し手段で読み出した前記画像データを順次累積加算して画像メモリに記憶する第1の累積画像記憶手段と、
前記所定間隔で、前記画像メモリから読み出されたそれぞれの累積画像データを記憶する別個の累積フレームメモリと、
前記累積フレームメモリの少なくとも一つを特定するフレームメモリ特定手段と、
前記フレームメモリ特定手段で特定された累積フレームメモリに記憶された累積画像データを削除する画像削除手段と、
前記累積フレームメモリに記憶された累積画像データを前記画像メモリに記憶する第2の累積画像記憶手段と、
前記画像メモリに記憶された累積画像データをもとに前記ディスプレーに表示するプレビュー画像生成手段と、
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項6】
撮影の開始及び撮影の終了を指定する操作手段を更に有し、
前記操作手段が撮影の終了を指定したタイミングで、前記画像メモリに記憶された累積画像データを撮影画像として記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第1の累積画像記録手段は、前記撮像デバイスから読み出された最新の画像データを代表する明度と、前記画像メモリから読み出された過去の累積画像データを代表する明度との差が所定値以上であるときは、前記最新の画像データを累積加算しないことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮像デバイスは、前記画像読み出し手段で画像データが読み出されると保持している光像情報が破壊される破壊型の撮影デバイスであることを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項9】
撮影される画像をディスプレーにプレビュー表示することが可能な撮像装置の撮像方法において、
画像を撮影する撮影デバイスから、所定時間間隔で画像データを読み出す画像読み出しステップと、
前記画像読み出しステップで前記撮像デバイスから読み出されたそれぞれの前記画像データを別個のフレームメモリに記憶するフレーム記憶ステップと、
前記フレームメモリの少なくとも一つを特定するフレームメモリ特定ステップと、
前記フレームメモリ特定ステップで特定されたフレームメモリに記憶された画像データを削除する画像削除ステップと、
前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して記憶する撮影画像記憶ステップと、
前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して前記ディスプレーにプレビュー表示するプレビュー画像生成ステップと、
を有することを特徴とする撮像方法。
【請求項10】
撮影の開始及び撮影の終了を指定する操作ステップを更に有し、
前記操作ステップで撮影の終了が指定されたタイミングで、前記撮影画像記憶ステップは、前記フレームメモリに記憶された画像データを累積加算して記憶することを特徴とする請求項9に記載の撮像方法。
【請求項11】
前記画像読み出しステップで前記撮像デバイスから読み出した画像データから前記ディスプレーに表示可能なプレビュー画像データを生成する第2のプレビュー画像生成ステップと、
前記第2のプレビュー画像生成ステップで生成されたプレビュー画像を累積加算するプレビュー画像累積ステップと、
前記フレームメモリに対応して、前記プレビュー画像累積ステップで生成したプレビュー累積画像をプレビューフレームメモリに複数記憶するプレビュー記憶ステップと
を更に有し、
前記プレビュー画像生成ステップに代るプレビュー画像生成ステップは、
前記プレビュー画像累積ステップで最後に累積加算して生成されたプレビュー累積画像を前記ディスプレーに表示し、
前記画像削除ステップが前記フレームメモリに記憶された画像データを削除した場合、前記削除されたフレームメモリの直前のフレームメモリに対応するプレビューメモリに記憶されているプレビュー累積画像を前記ディスプレーに表示すること
を特徴とする請求項10に記載の撮像方法。
【請求項12】
前記フレームメモリ特定ステップは、前記撮像デバイスから読み出された最新の画像データを代表する明度と、過去の複数の画像データを代表する明度の平均値との差が所定の値以上であるときは、最新の画像データを記憶するフレームメモリを特定し、
前記画像削除ステップは、特定されたフレームメモリに記憶された最新の画像データを削除することを特徴とする請求項10又は11に記載の撮像方法。
【請求項13】
撮影される画像をディスプレーにプレビュー表示することが可能な撮像装置の撮像方法において、
画像を撮影する撮影デバイスから、所定時間間隔で画像データを読み出す画像読み出しステップと、
前記画像読み出しステップで読み出した前記画像データを順次累積加算して画像メモリに記憶する第1の累積画像記憶ステップと、
前記所定間隔で、前記画像メモリから読み出されたそれぞれの累積画像データを別個の累積フレームメモリに記憶する累積フレーム記憶ステップと、
前記累積フレームメモリの少なくとも一つを特定するフレームメモリ特定ステップと、
前記フレームメモリ特定ステップで特定された累積フレームメモリに記憶された累積画像データを削除する画像削除ステップと、
前記累積フレームメモリに記憶された累積画像データを前記画像メモリに記憶する第2の累積画像記憶ステップと、
前記画像メモリに記憶された累積画像データをもとに前記ディスプレーに表示するプレビュー画像生成ステップと、
を有することを特徴とする撮像方法。
【請求項14】
撮影の開始及び撮影の終了を指定する操作ステップと、
前記操作ステップで撮影の終了を指定したタイミングで、前記画像メモリに記憶された累積画像データを撮影画像として記憶媒体に記憶する本画像記憶ステップとを更に有することを特徴とする請求項13に記載の撮像方法。
【請求項15】
前記第1の累積画像記録ステップは、前記撮像デバイスから読み出された最新の画像データを代表する明度と、前記画像メモリから読み出された過去の累積画像データを代表する明度との差が所定値以上であるときは、前記最新の画像データを累積加算しないことを特徴とする請求項14に記載の撮像方法。
【請求項16】
前記撮像デバイスは、前記画像読み出しステップで画像データが読み出されると保持している光像情報が破壊される破壊型の撮影デバイスであることを特徴とする請求項9乃至15の内いずれか1項に記載の撮像方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−116265(P2007−116265A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−303201(P2005−303201)
【出願日】平成17年10月18日(2005.10.18)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】