撮像装置及び撮像方法
【課題】通常の使用時にはパスコードを入力する面倒な操作を行うことなく簡単にネットワークにアクセスできるようにする。
【解決手段】信頼できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶手段と、現在場所情報を検出する場所情報検出手段と、サーバにネットワーク接続して通信を行うネットワーク通信手段と、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェース手段と、装置全体の制御を行う制御手段とを設け、前記制御手段により、現在場所情報を検出する場所情報検出処理と、前記場所情報検出処理で検出した現在場所情報と、前記記憶媒体に記憶されている信頼できる場所情報とを比較する比較処理と、前記比較処理の結果に基づいて、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える切り替え処理とを行わせ、特定の場所にいる場合のみ、予め記憶されているアカウント情報を使用してネットワーク接続できる様にする。
【解決手段】信頼できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶手段と、現在場所情報を検出する場所情報検出手段と、サーバにネットワーク接続して通信を行うネットワーク通信手段と、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェース手段と、装置全体の制御を行う制御手段とを設け、前記制御手段により、現在場所情報を検出する場所情報検出処理と、前記場所情報検出処理で検出した現在場所情報と、前記記憶媒体に記憶されている信頼できる場所情報とを比較する比較処理と、前記比較処理の結果に基づいて、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える切り替え処理とを行わせ、特定の場所にいる場合のみ、予め記憶されているアカウント情報を使用してネットワーク接続できる様にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置及び撮像方法に関し、特に、ネットワーク通信機能を持つカメラに用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
移動端末がネットワーク接続を行う際、ネットワーク接続に必要なアクセス情報(サーバURL、アカウント、パスワードなど)を予め記憶しておき、それを読み出して自動的にネットワーク接続することが行われている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−143578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、アクセス情報を保存した状態でその移動端末を他人に貸したり、他人に移動端末が盗まれたりすると、他人がそのアクセス情報を使って不正にネットワーク接続をしてしまうという問題がある。
【0005】
このような問題点を解消するために、カメラ使用時にパスコードを入力させ、他人に貸すときに設定変更するなども考えられるが、面倒な作業が必要である。
本発明は前述の問題点に鑑み、カメラが特定の場所にいる場合のみ、予め記憶されているアカウント情報を使用してネットワーク接続できる様にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の撮像装置は、信頼できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶手段と、現在場所情報を検出する場所情報検出手段と、サーバにネットワーク接続して通信を行うネットワーク通信手段と、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェース手段と、装置全体の制御を行う制御手段とを有する撮像装置であって、前記制御手段は、現在場所情報を検出する場所情報検出処理と、前記場所情報検出処理で検出した現在場所情報と、前記記憶媒体に記憶されている信頼できる場所情報とを比較する比較処理と、前記比較処理の結果に基づいて、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える切り替え処理とを行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、カメラをいつも使う場所ではパスコードなど入力することなく簡単にネットワークにアクセスすることができる。また、旅先で友人が使うなどいつもの場所でないときには、パスコード入力などを行うことが必要となるので、不正なネットワーク接続を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態の構成例を示すシステム構成図である。
【図2】実施形態のカメラの電気系の構成例を示すブロック図である。
【図3】カメラの記憶媒体に保存されている場所情報の一例を示す図である。
【図4】カメラがサーバにログインする手順を説明するフローチャートである。
【図5】カメラのユーザインタフェースを説明するカメラの背面図である。
【図6】信頼できる場所登録の手順を説明するフローチャートである。
【図7】カメラに設けられているユーザインタフェースの一例を説明する図である。
【図8】登録場所のリストから所望の場所を選択して設定する例を示す図である。
【図9】場所情報記憶部に記憶される認証できる場所情報を説明する図である。
【図10】場所追加処理操作を行うために表示する画面の一例を示す図である。
【図11】場所情報記憶部に記憶される認証できる場所情報を説明する図である。
【図12】場所情報を登録するまでの処理手順を説明するフローチャートである。
【図13】有効期限を追加または削除する場合遷移の例を示す図である。
【図14】特定の場所を包含する場所データを設定する場合の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
以下、実施形態に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態の形態の構成例を示すシステム構成図である。まず図1を用いて本実施形態の概要を説明する。カメラ103はサーバ102にネットワーク接続してサーバとデータを送受信するネットワーク通信機能を有する。本実施形態ではその接続は無線LANを経由して行われる。
【0010】
本実施形態では無線LANはイントラネットの無線LANを使用するが、この無線LANはホットスポットなどの公衆回線であってもよい。カメラ103はイントラネットの無線LANを経由し、インターネットを経由してサーバ102にアクセスする。この時、サーバ102のアドレス、およびサーバログインのためのアカウント、パスワードなどのサーバアクセス情報はカメラ103に保存されている。
【0011】
カメラ103はサーバアクセス時にGPS衛星101からの情報を使ってカメラ103の現在位置を特定し、その現在位置があらかじめ指定されている「信頼できる場所」に一致するとき、ユーザに認証情報の入力を要求することなくサーバにアクセスする。また、現在位置が「信頼できる場所」でない場合は、ユーザに認証情報の入力を要求し、その後、サーバにアクセスする。
【0012】
図2は、本実施形態のカメラ103の電気系の構成例を示すブロック図である。201は撮像ブロックであり、レンズ、CCD、カメラ信号処理モジュールからなる。202はCPUであり、カメラ装置全体の制御を行う。203はROMであり、カメラ103全体の制御を行うプログラムが保存されている。
【0013】
204はRAMであり、カメラ103内の種々の処理を行う際の一時メモリとして使用される。211は電池によるバックアップ付RAMであり、カメラ103が電源オフの状態でも保持しておきたい情報を保存する。本実施形態においては、場所情報記憶部40が設けられている。205は表示ブロックであり、表示部50(液晶ディスプレイユニット)とその制御ユニットからなる。
【0014】
206はキー入力インタフェースであり、ボタンやスイッチから構成され、205の表示ブロックと合わせてユーザインタフェースを構成する。207はメディアドライブモジュールであり、SDカードに読み書きする回路と制御モジュールから構成される。208はネットワークインタフェースブロックであり、USB、無線LANのネットワーク機能を司る。209は位置検出ブロックであり、GPSを用いてカメラ103の現在位置を測定して現在場所情報検出処理を行う。210はバス、211はバックアップ付RAMであり、場所情報記憶部40を備える。
【0015】
図5は、本実施形態のカメラ103のユーザインタフェースを説明するカメラの背面図である。まず、カメラ103に信頼できる場所情報とアクセス情報が既に保存されている場合の動作フローを説明する。
図5(a)に再生モード状態のカメラ103の液晶ディスプレイの表示例を示す。このモードでは液晶には9枚のサムネイルが表示されており、この場合、左上の画像がカレント画像となっている。この状態で、ユーザがメニューボタン51を押して液晶ディスプレイにメニューを表示させる。
【0016】
メニュー表示の様子を図5(b)に示す。図5(b)に示す様に表示されたメニューからユーザは上下矢印キーを使って、「サーバにアップ」を選択し、セットボタン52を押す。このユーザの操作でカメラ103はサーバにアップロードする機能フローに入る。
【0017】
図4は、カメラ103が画像をフォトシェアリングサーバにログインする手順を説明するフローチャートである。ユーザがセットボタン52を押したことからこのフローはスタートする。このフローはCPU202で実行される。フローのプログラムはROM203に格納されており、セットボタン52押下によって、プログラムがCPU202にロードされスタートする。
【0018】
まず、カメラ103の現在位置を取得する(S401)。現在位置の取得は位置検出ブロック209にて実行される。位置検出ブロック209は複数のGPS衛星からの信号を検出し、GPSの仕組みを使ってカメラ103の現在位置を検出する。GPSの仕組み自体は一般的な仕組みでありここで詳しくは説明しない。S401では検出したカメラ103の現在位置をRAM204に保存する。
【0019】
ここで、本実施形態では現在位置の取得にGPS衛星を使っているが、位置取得の方法はGPSに限定されるものではない。例えば、携帯電話網の基地局情報を用いる方法、インターネットのアドレス情報を用いる方法など、現在位置がおおよそ特定できれば本発明を適用することができる。
【0020】
次に、S401にて取得した現在位置を信頼できる場所と比較する比較処理を行う(S402)。図3(a)は、カメラのバックアップ付RAM211に保存されている信頼できる場所情報である。その中心位置と信頼できる場所に相当するエリアの半径が保存されている(ランクについては後述する。)。S401で検出した位置と信頼できる場所との距離を演算し、その距離が半径よりも小さいかどうかで信頼できる場所で示されるエリアに含まれるかどうかを判定し、その判定結果を「信頼できるフラグ」に保存する。信頼できるフラグの値は信頼できるが“1”、信頼できないが“0”である。
【0021】
次に、信頼できるフラグの値によりネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える(S403)。すなわち、現在位置が信頼できる場所エリア内にある場合、S404を経由せずに直接S405に進む。現在位置が信頼できる場所エリア内にない場合、ユーザにパスコード(ネットワークアクセス情報)の入力を求める(S404)。
【0022】
パスコード入力のための液晶表示の例を図5(c)に示す。図5(c)のユーザインタフェースでは、左右矢印キー53、54を用いて数字の桁位置を選択し、上下矢印キーを用いて数字を選択する。4桁の数字すべてをパスコードにあわせた上でセットボタン52を押すことでユーザはパスコード入力を行える。
図4のフローチャートの説明に戻って、サーバのアクセス情報を取得する(S405)。
【0023】
図3(b)は、カメラのバックアップ付RAM211に保存されているアクセス情報である。サーバのURL、アカウントID、パスワードなどが保存されている。
S406ではこれらのアクセス情報を用いて、サーバと通信し、サーバにログインする。通信機能の下位層はネットワークインタフェースブロック208にて実行される。本実施形態の場合、カメラは無線LANの通信機能を備えており、無線LAN、およびインターネットを経由してサーバと通信し、サーバのAPI(Application Program Interface)を用いて画像をアップロードする。
【0024】
ここで、無線LAN、インターネット、サーバAPIの仕組み自体は一般的な仕組みでありここでは詳しくは説明しない。サーバと通信し、画像のアップロードが完了すれば、カメラが画像をフォトシェアリングサーバにアップロードするフローは終了する。液晶ディスプレイの表示も図5(a)のサムネイル表示に戻る。
【0025】
以上説明した様に、本実施形態を適用することにより、大掛かりなシステムを使うことなく、カメラ内の仕組みだけで、カメラをいつも使う場所ではパスコードなど入力することなく簡単にネットワークにアクセスできる。また、旅先で友人が使うなどいつもの場所でないときには、パスコード入力などを行うことで誤使用を防ぐことができるカメラを実現することができる。
【0026】
なお、S405において、ユーザは保存されている2つのアクセス情報から一つを選択するようにしてもよい。図5(d)に、その場合のユーザインタフェースを示す。表示されている2つのサーバ名をユーザは上下矢印キーで特定し、セットボタン52を押下して選択確定する。その後、S406でサーバと通信する。
【0027】
また、アクセス現在位置が信頼できる場所でない場合、S404において、パスコードを入力するのではなく、サーバへのアクセス情報そのものを入力するようにしてもよい。その場合のユーザインタフェースを図5(e)に示す。図5(e)では、まずカーソルは左上にある。
【0028】
図5(e)では「サーバ名」、「URL」と並んでいる左側の列が項目選択エリア、「ACEBOOK」、「http://xxx…」と並んでいる右側のエリアが文字入力エリアである。左上にカーソルのある状態から上下矢印キーを用いてカーソルを移動する。上下矢印キーで項目を特定し、セットキーまたは右矢印キーで入力エリアにカーソルが移動する。
【0029】
サーバ名の入力エリアにカーソルが移動した図を図5(f)に示す。この状態から左右矢印キーを使って入力エリア内でカーソル移動し、上下矢印キーを使って文字を特定する。セットキー押下で文字入力が確定し、項目選択エリアにカーソルが戻る。以上の操作でアクセス情報を入力し最後「設定」にカーソルをあわせてセットキーを押下することで終了する。その後、S405で入力したアクセス情報をセットし、S406でサーバにアクセスする。
【0030】
また、S403でアクセス現在位置が信頼できる場所でないと判定された後、警告を表示し、サーバアクセスを許可しないようにしてもよい。その場合のユーザインタフェースを図5(g)に示す。図5(g)の警告を表示した後、サーバにアクセスすることなく、フローを終了する。
【0031】
以上、説明した様に、本実施形態を適用することにより、大掛かりなシステムを使うことなく、カメラ内仕組みだけで、いろいろなバリエーションでカメラをいつも使う場所では簡単にネットワークにアクセスできる。また、旅先で友人が使うなどいつもの場所でないときには、その使用を制限することで誤使用を防ぐことができるカメラを実現することができる。
【0032】
(第2の実施形態)
次に、カメラに信頼できる場所情報を登録するフローについて説明する。本実施形態は第1の実施形態と同じ、システム構成、ハードウェアを持つ。
図5(a)に示す再生モード状態から、ユーザがメニューボタン51を押して液晶ディスプレイにメニューを表示させる。図5(b)に示すメニューからユーザは上下矢印キー55、56を使ってカーソルを下に移動すると、メニューはスクロールし、図7(a)に示すように「サーバにアップ」の下に「信頼できる場所登録」が現れる。ここで、ユーザは「信頼できる場所登録」を選択し、セットボタン52を押す。このユーザの操作でカメラは信頼できる場所登録フローに入る。
【0033】
図6は、信頼できる場所登録の手順を説明するフローチャートである。
ユーザがセットボタン52を押したことからこのフローはスタートする。第1の実施形態と同じくこのフローはCPU202で実行される。フローのプログラムはROM203に格納されており、セットボタン52押下によって、プログラムがCPUにロードされスタートする。
【0034】
まず、カメラ103の現在位置を取得し、取得したカメラ103の現在位置をRAM204に保存する(S601)。
次に、S601で取得した現在位置を信頼できる場所と比較する(S602)。
【0035】
図3(a)は、本実施形態における信頼できる場所情報である。本実施形態の場合は信頼できる場所が2箇所登録されている。ここで中心位置、半径と一緒に保存されているランクはその場所の信頼度の高さを示す。ランク “A” は高い信頼度を示し、本実施形態で説明する信頼できる場所登録はランク “A” の場所のみで行える。
【0036】
ちなみに、第1の実施形態で説明したサーバへの接続フローではランクは参照しておらず、どの信頼できる場所でもカメラ103に保存されているアクセス情報を用いてサーバにアクセスすることができる。S601で検出した位置とランク “A” の信頼できる場所との距離を演算し、その距離が半径よりも小さいかどうかで信頼できる場所で示されるエリアに含まれるかどうかを判定し、その結果を「信頼できるフラグ」に保存する。
【0037】
次に、信頼できるフラグの値によりネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える(S603)。すなわち、現在位置が信頼できる場所エリア内にある場合、S604を経由せずに直接S605に進む。現在位置が信頼できる場所エリア内にない場合、ユーザにパスコード入力を求める(S604)。パスコード入力については第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。信頼できる場所を新たに登録する(S605)。
【0038】
信頼できる場所の中心位置は既にGPSで求められているので、S605では、残りの情報、すなわち、場所名、半径、ランクの入力をユーザに促す。その際のユーザインタフェースを図7(b)に示す。図7(b)は項目選択モードを示す。図7(b)において左上の「場所:」にカーソルがある状態で、右矢印キー53、あるいはセットボタン52を押下すると場所名入力モードとなる。
【0039】
場所名入力モードでは左右矢印キー53、54でカーソルを移動し、上下キー55、56でアルファベットを選択することで文字列を入力する。最後にセットボタン52を押下することで、項目選択モードに戻る。項目選択モードでは上下キーで項目を選択でき、選択した項目の状態でセットボタン52を押下すると場所名入力と同様に値を入力することができる。
図6のフローに戻って、上記の様にS605でアクセス情報を入力して、このフローは終了する。
【0040】
以上説明したように、本実施形態を適用することにより、大掛かりなシステムを使うことなく、カメラ内の仕組みだけで、カメラをいつも使う場所ではパスコードなど入力することなく簡単にカメラ内のアクセス情報を編集することができる。また、旅先で友人が使うなどいつもの場所でないときには、パスコード入力などを行うことで誤使用を防ぐことができるカメラを実現することができる。
【0041】
(第3の実施形態)
前述した実施形態において、信頼できる場所(以下、認証できる場所)を記憶する構成においては、現在位置の位置情報ひとつのみで場所情報を設定する方法では不定形な場所を認証できる場所として設定することができない。
【0042】
そこで、本実施形態においては、複数の位置情報のグループで構成される場所情報を設定する手段を設けることで、例えば、東京駅周辺や日比谷公園など、不定形な場所を設定するようにした。これを実現するにあたっては、認証できる場所追加処理で場所情報をデータに持つ場サーバに接続して名称で特定される位置情報のグループで認証できる場所情報を設定できるようにした。
【0043】
図8は、認証できる場所追加処理画像の例で登録場所のリストから東京駅周辺を選択して設定する場合の画面上の遷移を表示した例である。
801でサーバ認証後の処理から場所追加を開始する。802で認証できる場所追加から「登録場所」を選択し、サーバから登録場所のリストを受信して取得する。この時取得される場所情報のリストはサーバの持つ全場所情報であってもよいし、撮像装置の現在位置の近くの場所情報で作成されたリストであってもよい。803で登録場所リストから選択し認証できる場所として登録する。
【0044】
図9は、登録場所リストから選択し認証できる場所として登録した場合、撮像装置の場所情報記憶部40に記憶される認証できる場所情報を説明する図である。
900はサーバから取得した登録場所のリストから例えば「東京駅周辺」を選択した場合に取得される登録場所情報の例を示す。901は登録名で、名称で特定される場所の名称を登録する。902、903、904は名称で特定される場所全体を包含するように設定される複数の位置情報と距離情報とで構成される。
【0045】
920は、複数の位置情報と距離データが名称で特定される場所を包含するデータであることを説明する図である。例えば「東京駅周辺」の場合、3つの位置情報と距離データとを組み合わせて、図に示すように3つの円で包含するように構成される。
以上説明したように、不定形な範囲の場所であっても名称で特定される場所の位置情報リストを取得することで簡単に設定できる。
【0046】
(第4の実施形態)
本実施形態においては、前述した第3の実施形態の認証できる場所を記憶する構成において、有効期限を設定することで広範囲な場所の設定ができるようにする。例えば、旅行などで広範囲に移動する場合、現在位置や狭い範囲での登録場所の設定では登録場所以外の場所に移動する度にログイン情報を入力するなどの認証処理をするか、移動予定の場所をすべて登録場所から選択して登録しておく必要があった。
【0047】
そこで、有効期限を設定した場合に広範囲の場所情報を認証できる場所情報として設定できる機能を具備すれば、広範囲で認証できる場所の設定を簡単に行うことができる。また、その期間が過ぎれば認証できる場所として利用できないのでセキュリティの点においても安全である。
【0048】
広範囲な場所を認証できる場所として設定する場合、認証できる場所追加処理でサーバに接続して、期間限定の場合に広範囲の場所登録リストを取得して選択する機能を具備することで広範囲な場所を位置情報のグループで設定できるようにする。
【0049】
図10は、認証できる場所追加処理操作を行うために表示する画面の一例を示す図である。この例のように、期間設定することで広範囲設定が可能となり、広範囲場所のリストから例えば京都府を選択する場合の表示部50の画面上での遷移を表示した例である。
【0050】
図10において、1001は認証できる場所追加操作画面であり、期間設定操作が選択可能となっている。「期間設定」を選択すると「期間設定有り」または「期間設定無し」を選択できるようになり、「期間設定有り」を選択すると、期間設定操作1002に移り、開始日と終了日を入力して有効期限を設定する。
【0051】
開始日と終了日を入力すると、認証できる場所追加操作画面1003に戻り、期間設定有りの場合に「広範囲設定」操作が有効となる。「広範囲設定」が選択されると、場所情報サーバに接続し、場所情報サーバから広範囲な登録場所のリストを取得する。広範囲場所選択操作1004に移り、広範囲な登録場所リストが表示される。この場合、「京都府」、「奈良県」が表示されている。表示されたリストから、例えば「京都府」を選択すると認証できる場所として「京都府」の場所情報を登録する。
【0052】
図11は、広範囲場所リストから選択して認証できる場所として登録した場合、撮像装置の場所情報記憶部40に記憶される認証できる場所情報を説明する図である。1100はサーバから取得した広範囲場所のリストから例えば「京都府」を選択した場合に取得される広範囲場所情報の例を示す。
【0053】
図11において、1101は登録名で、名称で特定される場所の名称である。1102、1103、1104は名称で特定される場所全体を包含するように設定される複数の位置情報と距離データで構成される。1105は有効期限で、第3の実施形態で説明した有効期限が設定されていない場所情報では距離データ1104は比較的狭い範囲で設定される。一方、広範囲な場所情報では有効期限が設定され距離データ1104は比較的大きい範囲で設定する。
【0054】
1120は複数の位置情報と距離データが名称で特定される場所を包含するデータであることを説明する図である。例えば「京都府」の場合、2つの位置情報と距離データとを組み合わせ、図に示す2つの円で包含するように構成されることを説明している。
【0055】
図12は、認証できる場所追加処理の一実施形態において、それを実行するためのソフトウェアとしてROMに格納されるプログラムの流れを示すフローチャートであり、このプログラムに沿ってCPUは認証できる場所の追加処理を実行する。具体的には、図10の1001から1004までの認証できる場所情報追加開始から場所情報を登録するまでの処理手順を説明するフローチャートである。
【0056】
まず、認証できる場所追加操作を開始する(S1201)。次に、期間を設定する(S1202)。次に、期間の設定が有るかどうか判定する(S1203)。期間の設定無しなら認証できる場所の追加操作で選択できる項目は現在位置か登録場所かを選択する(S1204)。期間の設定「有り」なら、認証できる場所の追加操作で選択できる項目は現在位置か登録場所か広範囲設定を選択する(S1205)。
現在位置が選択されたら、現在位置情報を取得し(S1209)、認証できる場所情報として登録する(S1211)。
【0057】
S1204またはS1205で選択された追加項目が登録場所なら、登録場所情報リストを取得し操作画面にリストの選択操作画面を表示する(S1206)。S1205で選択された追加項目が広範囲設定なら、広範囲場所情報リストを取得し操作画面にリストの選択操作画面を表示する(S1207)。
【0058】
次に、表示された場所情報リストから場所を選択する(S1208)。その後、S1208選択された場所の場所情報をサーバから取得する(S1210)。次に、S1201で取得した場所情報で認証できる場所としてカメラに登録する(S1211)。
【0059】
次に、登録された認証できる場所情報が広範囲設定で広範囲の場所リストから設定された情報でなければ期間設定を変更可能にする例を説明する。これは、有効期限無しで設定された認証できる場所情報の有効期限を設定する構成を設け、有効期限無しを有効期限有りの場所情報に更新し、また有効期限無しの場所情報に戻すようにする。これにより、撮像装置を他人に貸す場合に、期間を貸出中の期日から外すことで、認証できる場所であってもサーバ認証が自動で行われて画像をアップロードするのを防ぐことができる。
【0060】
図13は、認証できる場所編集処理操作で、有効期限を追加または削除する場合、表示部50の画面上での遷移を表示した例を示す図である。
認証後処理操作画面801から「認証できる場所編集」を選択する。認証できる場所編集処理では設定場所選択画面1301にて、カメラに登録されている場所情報から登録名リストを作成して表示する(この例では「A公園」)。設定場所選択画面1301にて登録名リストを選択すると場所情報の設定変更画面1302にて、期間設定の操作画面を表示する。
【0061】
期間設定で有効期限無しを設定すると、画面を表示して有効期限無し(期間限定無し)として有効期限を削除して場所情報を登録変更する(1303)。期間設定で有効期限有り(期間限定有り)を設定すると、更に有効期限設定操作画面にて有効期限を設定し、有効期限の期間情報とともに場所情報を登録変更する(1304)。
【0062】
1302でカメラに登録されている場所情報から広範囲な場所が設定変更される場合、広範囲な場所は有効期限無しと設定することができないようにすることもできる。
また、本実施形態においては、図13で認証できる場所編集操作で有効期限を変更可能にしたが、同様にして距離情報を変更して登録するようにすることもできる。また、登録名と距離を設定できるようにして距離情報を変更して登録するようにすることもできる。
【0063】
以上説明したように、広範囲な場所情報であっても名称で特定される場所を使用して簡単に設定できる。また、「期間限定有り」または「期間限定無し」を選択できるようにしておき、「期間限定有り」を選択して設定することで、期間中でなければサーバアクセスが制限されるので安全性が保たれる。
【0064】
(第5の実施形態)
前述した第3の実施形態の認証できる場所を記憶する構成において、現在位置検出情報をまとめてひとつの登録場所とすることで、サーバに名称で特定される位置情報のグループを持たなくても特定の場所を設定できるようにする実施形態を説明する。
【0065】
図14で、14Aは複数の現在位置の検出位置情報から特定の場所を包含する場所データを設定する場合の表示部50の画面上での遷移を表示した例を示す図である。
図14で、14Bは複数の現在位置の検出位置情報から特定の場所を包含する場所データを設定するしくみを説明する図である。本実施形態においては、説明を簡単にするため2つの検出位置情報をまとめて場所情報とする場合の例を説明する。
【0066】
14Aで、認証できる場所追加の操作画面504で、位置グループ登録を選択する。位置グループ登録設定画面1401では一番目の現在位置の設定処理となり、現在位置を設定する。次に、二番目の現在位置の設定処理画面1402を表示する。場所を移動して現在位置を検出して登録する。次に、確定ボタンで確定すると位置グループ登録の登録名設定画面1403を表示し、登録名を入力させる。ここで、2つの現在位置情報の設定位置から包含する場所情報を作成し登録名とともに撮像装置の記憶部に認証できる場所として登録する。
【0067】
14Bで、1421は一番目に検出した現在位置情報で、例えばA駅の西端で現在位置を設定する。1422は二番目に検出した現在位置情報で、例えばA駅の東端で現在位置を設定する。この2つの位置情報を組み合わせて登録すると、2つの位置情報を包含する位置情報と距離の場所情報1423を作成して登録する。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。前述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
【0068】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0069】
101 GPS衛星、102 サーバ、103 カメラ、201 撮像ブロック、202 CPU、203 ROM、204 RAM、205 表示ブロック、206 キー入力インタフェース、207 メディアドライブモジュール、208 ネットワークインタフェースブロック、209 位置検出ブロック、211 バックアップ付RAM、40 場所情報記憶部、50 表示部
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置及び撮像方法に関し、特に、ネットワーク通信機能を持つカメラに用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
移動端末がネットワーク接続を行う際、ネットワーク接続に必要なアクセス情報(サーバURL、アカウント、パスワードなど)を予め記憶しておき、それを読み出して自動的にネットワーク接続することが行われている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−143578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、アクセス情報を保存した状態でその移動端末を他人に貸したり、他人に移動端末が盗まれたりすると、他人がそのアクセス情報を使って不正にネットワーク接続をしてしまうという問題がある。
【0005】
このような問題点を解消するために、カメラ使用時にパスコードを入力させ、他人に貸すときに設定変更するなども考えられるが、面倒な作業が必要である。
本発明は前述の問題点に鑑み、カメラが特定の場所にいる場合のみ、予め記憶されているアカウント情報を使用してネットワーク接続できる様にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の撮像装置は、信頼できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶手段と、現在場所情報を検出する場所情報検出手段と、サーバにネットワーク接続して通信を行うネットワーク通信手段と、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェース手段と、装置全体の制御を行う制御手段とを有する撮像装置であって、前記制御手段は、現在場所情報を検出する場所情報検出処理と、前記場所情報検出処理で検出した現在場所情報と、前記記憶媒体に記憶されている信頼できる場所情報とを比較する比較処理と、前記比較処理の結果に基づいて、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える切り替え処理とを行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、カメラをいつも使う場所ではパスコードなど入力することなく簡単にネットワークにアクセスすることができる。また、旅先で友人が使うなどいつもの場所でないときには、パスコード入力などを行うことが必要となるので、不正なネットワーク接続を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態の構成例を示すシステム構成図である。
【図2】実施形態のカメラの電気系の構成例を示すブロック図である。
【図3】カメラの記憶媒体に保存されている場所情報の一例を示す図である。
【図4】カメラがサーバにログインする手順を説明するフローチャートである。
【図5】カメラのユーザインタフェースを説明するカメラの背面図である。
【図6】信頼できる場所登録の手順を説明するフローチャートである。
【図7】カメラに設けられているユーザインタフェースの一例を説明する図である。
【図8】登録場所のリストから所望の場所を選択して設定する例を示す図である。
【図9】場所情報記憶部に記憶される認証できる場所情報を説明する図である。
【図10】場所追加処理操作を行うために表示する画面の一例を示す図である。
【図11】場所情報記憶部に記憶される認証できる場所情報を説明する図である。
【図12】場所情報を登録するまでの処理手順を説明するフローチャートである。
【図13】有効期限を追加または削除する場合遷移の例を示す図である。
【図14】特定の場所を包含する場所データを設定する場合の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
以下、実施形態に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態の形態の構成例を示すシステム構成図である。まず図1を用いて本実施形態の概要を説明する。カメラ103はサーバ102にネットワーク接続してサーバとデータを送受信するネットワーク通信機能を有する。本実施形態ではその接続は無線LANを経由して行われる。
【0010】
本実施形態では無線LANはイントラネットの無線LANを使用するが、この無線LANはホットスポットなどの公衆回線であってもよい。カメラ103はイントラネットの無線LANを経由し、インターネットを経由してサーバ102にアクセスする。この時、サーバ102のアドレス、およびサーバログインのためのアカウント、パスワードなどのサーバアクセス情報はカメラ103に保存されている。
【0011】
カメラ103はサーバアクセス時にGPS衛星101からの情報を使ってカメラ103の現在位置を特定し、その現在位置があらかじめ指定されている「信頼できる場所」に一致するとき、ユーザに認証情報の入力を要求することなくサーバにアクセスする。また、現在位置が「信頼できる場所」でない場合は、ユーザに認証情報の入力を要求し、その後、サーバにアクセスする。
【0012】
図2は、本実施形態のカメラ103の電気系の構成例を示すブロック図である。201は撮像ブロックであり、レンズ、CCD、カメラ信号処理モジュールからなる。202はCPUであり、カメラ装置全体の制御を行う。203はROMであり、カメラ103全体の制御を行うプログラムが保存されている。
【0013】
204はRAMであり、カメラ103内の種々の処理を行う際の一時メモリとして使用される。211は電池によるバックアップ付RAMであり、カメラ103が電源オフの状態でも保持しておきたい情報を保存する。本実施形態においては、場所情報記憶部40が設けられている。205は表示ブロックであり、表示部50(液晶ディスプレイユニット)とその制御ユニットからなる。
【0014】
206はキー入力インタフェースであり、ボタンやスイッチから構成され、205の表示ブロックと合わせてユーザインタフェースを構成する。207はメディアドライブモジュールであり、SDカードに読み書きする回路と制御モジュールから構成される。208はネットワークインタフェースブロックであり、USB、無線LANのネットワーク機能を司る。209は位置検出ブロックであり、GPSを用いてカメラ103の現在位置を測定して現在場所情報検出処理を行う。210はバス、211はバックアップ付RAMであり、場所情報記憶部40を備える。
【0015】
図5は、本実施形態のカメラ103のユーザインタフェースを説明するカメラの背面図である。まず、カメラ103に信頼できる場所情報とアクセス情報が既に保存されている場合の動作フローを説明する。
図5(a)に再生モード状態のカメラ103の液晶ディスプレイの表示例を示す。このモードでは液晶には9枚のサムネイルが表示されており、この場合、左上の画像がカレント画像となっている。この状態で、ユーザがメニューボタン51を押して液晶ディスプレイにメニューを表示させる。
【0016】
メニュー表示の様子を図5(b)に示す。図5(b)に示す様に表示されたメニューからユーザは上下矢印キーを使って、「サーバにアップ」を選択し、セットボタン52を押す。このユーザの操作でカメラ103はサーバにアップロードする機能フローに入る。
【0017】
図4は、カメラ103が画像をフォトシェアリングサーバにログインする手順を説明するフローチャートである。ユーザがセットボタン52を押したことからこのフローはスタートする。このフローはCPU202で実行される。フローのプログラムはROM203に格納されており、セットボタン52押下によって、プログラムがCPU202にロードされスタートする。
【0018】
まず、カメラ103の現在位置を取得する(S401)。現在位置の取得は位置検出ブロック209にて実行される。位置検出ブロック209は複数のGPS衛星からの信号を検出し、GPSの仕組みを使ってカメラ103の現在位置を検出する。GPSの仕組み自体は一般的な仕組みでありここで詳しくは説明しない。S401では検出したカメラ103の現在位置をRAM204に保存する。
【0019】
ここで、本実施形態では現在位置の取得にGPS衛星を使っているが、位置取得の方法はGPSに限定されるものではない。例えば、携帯電話網の基地局情報を用いる方法、インターネットのアドレス情報を用いる方法など、現在位置がおおよそ特定できれば本発明を適用することができる。
【0020】
次に、S401にて取得した現在位置を信頼できる場所と比較する比較処理を行う(S402)。図3(a)は、カメラのバックアップ付RAM211に保存されている信頼できる場所情報である。その中心位置と信頼できる場所に相当するエリアの半径が保存されている(ランクについては後述する。)。S401で検出した位置と信頼できる場所との距離を演算し、その距離が半径よりも小さいかどうかで信頼できる場所で示されるエリアに含まれるかどうかを判定し、その判定結果を「信頼できるフラグ」に保存する。信頼できるフラグの値は信頼できるが“1”、信頼できないが“0”である。
【0021】
次に、信頼できるフラグの値によりネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える(S403)。すなわち、現在位置が信頼できる場所エリア内にある場合、S404を経由せずに直接S405に進む。現在位置が信頼できる場所エリア内にない場合、ユーザにパスコード(ネットワークアクセス情報)の入力を求める(S404)。
【0022】
パスコード入力のための液晶表示の例を図5(c)に示す。図5(c)のユーザインタフェースでは、左右矢印キー53、54を用いて数字の桁位置を選択し、上下矢印キーを用いて数字を選択する。4桁の数字すべてをパスコードにあわせた上でセットボタン52を押すことでユーザはパスコード入力を行える。
図4のフローチャートの説明に戻って、サーバのアクセス情報を取得する(S405)。
【0023】
図3(b)は、カメラのバックアップ付RAM211に保存されているアクセス情報である。サーバのURL、アカウントID、パスワードなどが保存されている。
S406ではこれらのアクセス情報を用いて、サーバと通信し、サーバにログインする。通信機能の下位層はネットワークインタフェースブロック208にて実行される。本実施形態の場合、カメラは無線LANの通信機能を備えており、無線LAN、およびインターネットを経由してサーバと通信し、サーバのAPI(Application Program Interface)を用いて画像をアップロードする。
【0024】
ここで、無線LAN、インターネット、サーバAPIの仕組み自体は一般的な仕組みでありここでは詳しくは説明しない。サーバと通信し、画像のアップロードが完了すれば、カメラが画像をフォトシェアリングサーバにアップロードするフローは終了する。液晶ディスプレイの表示も図5(a)のサムネイル表示に戻る。
【0025】
以上説明した様に、本実施形態を適用することにより、大掛かりなシステムを使うことなく、カメラ内の仕組みだけで、カメラをいつも使う場所ではパスコードなど入力することなく簡単にネットワークにアクセスできる。また、旅先で友人が使うなどいつもの場所でないときには、パスコード入力などを行うことで誤使用を防ぐことができるカメラを実現することができる。
【0026】
なお、S405において、ユーザは保存されている2つのアクセス情報から一つを選択するようにしてもよい。図5(d)に、その場合のユーザインタフェースを示す。表示されている2つのサーバ名をユーザは上下矢印キーで特定し、セットボタン52を押下して選択確定する。その後、S406でサーバと通信する。
【0027】
また、アクセス現在位置が信頼できる場所でない場合、S404において、パスコードを入力するのではなく、サーバへのアクセス情報そのものを入力するようにしてもよい。その場合のユーザインタフェースを図5(e)に示す。図5(e)では、まずカーソルは左上にある。
【0028】
図5(e)では「サーバ名」、「URL」と並んでいる左側の列が項目選択エリア、「ACEBOOK」、「http://xxx…」と並んでいる右側のエリアが文字入力エリアである。左上にカーソルのある状態から上下矢印キーを用いてカーソルを移動する。上下矢印キーで項目を特定し、セットキーまたは右矢印キーで入力エリアにカーソルが移動する。
【0029】
サーバ名の入力エリアにカーソルが移動した図を図5(f)に示す。この状態から左右矢印キーを使って入力エリア内でカーソル移動し、上下矢印キーを使って文字を特定する。セットキー押下で文字入力が確定し、項目選択エリアにカーソルが戻る。以上の操作でアクセス情報を入力し最後「設定」にカーソルをあわせてセットキーを押下することで終了する。その後、S405で入力したアクセス情報をセットし、S406でサーバにアクセスする。
【0030】
また、S403でアクセス現在位置が信頼できる場所でないと判定された後、警告を表示し、サーバアクセスを許可しないようにしてもよい。その場合のユーザインタフェースを図5(g)に示す。図5(g)の警告を表示した後、サーバにアクセスすることなく、フローを終了する。
【0031】
以上、説明した様に、本実施形態を適用することにより、大掛かりなシステムを使うことなく、カメラ内仕組みだけで、いろいろなバリエーションでカメラをいつも使う場所では簡単にネットワークにアクセスできる。また、旅先で友人が使うなどいつもの場所でないときには、その使用を制限することで誤使用を防ぐことができるカメラを実現することができる。
【0032】
(第2の実施形態)
次に、カメラに信頼できる場所情報を登録するフローについて説明する。本実施形態は第1の実施形態と同じ、システム構成、ハードウェアを持つ。
図5(a)に示す再生モード状態から、ユーザがメニューボタン51を押して液晶ディスプレイにメニューを表示させる。図5(b)に示すメニューからユーザは上下矢印キー55、56を使ってカーソルを下に移動すると、メニューはスクロールし、図7(a)に示すように「サーバにアップ」の下に「信頼できる場所登録」が現れる。ここで、ユーザは「信頼できる場所登録」を選択し、セットボタン52を押す。このユーザの操作でカメラは信頼できる場所登録フローに入る。
【0033】
図6は、信頼できる場所登録の手順を説明するフローチャートである。
ユーザがセットボタン52を押したことからこのフローはスタートする。第1の実施形態と同じくこのフローはCPU202で実行される。フローのプログラムはROM203に格納されており、セットボタン52押下によって、プログラムがCPUにロードされスタートする。
【0034】
まず、カメラ103の現在位置を取得し、取得したカメラ103の現在位置をRAM204に保存する(S601)。
次に、S601で取得した現在位置を信頼できる場所と比較する(S602)。
【0035】
図3(a)は、本実施形態における信頼できる場所情報である。本実施形態の場合は信頼できる場所が2箇所登録されている。ここで中心位置、半径と一緒に保存されているランクはその場所の信頼度の高さを示す。ランク “A” は高い信頼度を示し、本実施形態で説明する信頼できる場所登録はランク “A” の場所のみで行える。
【0036】
ちなみに、第1の実施形態で説明したサーバへの接続フローではランクは参照しておらず、どの信頼できる場所でもカメラ103に保存されているアクセス情報を用いてサーバにアクセスすることができる。S601で検出した位置とランク “A” の信頼できる場所との距離を演算し、その距離が半径よりも小さいかどうかで信頼できる場所で示されるエリアに含まれるかどうかを判定し、その結果を「信頼できるフラグ」に保存する。
【0037】
次に、信頼できるフラグの値によりネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える(S603)。すなわち、現在位置が信頼できる場所エリア内にある場合、S604を経由せずに直接S605に進む。現在位置が信頼できる場所エリア内にない場合、ユーザにパスコード入力を求める(S604)。パスコード入力については第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。信頼できる場所を新たに登録する(S605)。
【0038】
信頼できる場所の中心位置は既にGPSで求められているので、S605では、残りの情報、すなわち、場所名、半径、ランクの入力をユーザに促す。その際のユーザインタフェースを図7(b)に示す。図7(b)は項目選択モードを示す。図7(b)において左上の「場所:」にカーソルがある状態で、右矢印キー53、あるいはセットボタン52を押下すると場所名入力モードとなる。
【0039】
場所名入力モードでは左右矢印キー53、54でカーソルを移動し、上下キー55、56でアルファベットを選択することで文字列を入力する。最後にセットボタン52を押下することで、項目選択モードに戻る。項目選択モードでは上下キーで項目を選択でき、選択した項目の状態でセットボタン52を押下すると場所名入力と同様に値を入力することができる。
図6のフローに戻って、上記の様にS605でアクセス情報を入力して、このフローは終了する。
【0040】
以上説明したように、本実施形態を適用することにより、大掛かりなシステムを使うことなく、カメラ内の仕組みだけで、カメラをいつも使う場所ではパスコードなど入力することなく簡単にカメラ内のアクセス情報を編集することができる。また、旅先で友人が使うなどいつもの場所でないときには、パスコード入力などを行うことで誤使用を防ぐことができるカメラを実現することができる。
【0041】
(第3の実施形態)
前述した実施形態において、信頼できる場所(以下、認証できる場所)を記憶する構成においては、現在位置の位置情報ひとつのみで場所情報を設定する方法では不定形な場所を認証できる場所として設定することができない。
【0042】
そこで、本実施形態においては、複数の位置情報のグループで構成される場所情報を設定する手段を設けることで、例えば、東京駅周辺や日比谷公園など、不定形な場所を設定するようにした。これを実現するにあたっては、認証できる場所追加処理で場所情報をデータに持つ場サーバに接続して名称で特定される位置情報のグループで認証できる場所情報を設定できるようにした。
【0043】
図8は、認証できる場所追加処理画像の例で登録場所のリストから東京駅周辺を選択して設定する場合の画面上の遷移を表示した例である。
801でサーバ認証後の処理から場所追加を開始する。802で認証できる場所追加から「登録場所」を選択し、サーバから登録場所のリストを受信して取得する。この時取得される場所情報のリストはサーバの持つ全場所情報であってもよいし、撮像装置の現在位置の近くの場所情報で作成されたリストであってもよい。803で登録場所リストから選択し認証できる場所として登録する。
【0044】
図9は、登録場所リストから選択し認証できる場所として登録した場合、撮像装置の場所情報記憶部40に記憶される認証できる場所情報を説明する図である。
900はサーバから取得した登録場所のリストから例えば「東京駅周辺」を選択した場合に取得される登録場所情報の例を示す。901は登録名で、名称で特定される場所の名称を登録する。902、903、904は名称で特定される場所全体を包含するように設定される複数の位置情報と距離情報とで構成される。
【0045】
920は、複数の位置情報と距離データが名称で特定される場所を包含するデータであることを説明する図である。例えば「東京駅周辺」の場合、3つの位置情報と距離データとを組み合わせて、図に示すように3つの円で包含するように構成される。
以上説明したように、不定形な範囲の場所であっても名称で特定される場所の位置情報リストを取得することで簡単に設定できる。
【0046】
(第4の実施形態)
本実施形態においては、前述した第3の実施形態の認証できる場所を記憶する構成において、有効期限を設定することで広範囲な場所の設定ができるようにする。例えば、旅行などで広範囲に移動する場合、現在位置や狭い範囲での登録場所の設定では登録場所以外の場所に移動する度にログイン情報を入力するなどの認証処理をするか、移動予定の場所をすべて登録場所から選択して登録しておく必要があった。
【0047】
そこで、有効期限を設定した場合に広範囲の場所情報を認証できる場所情報として設定できる機能を具備すれば、広範囲で認証できる場所の設定を簡単に行うことができる。また、その期間が過ぎれば認証できる場所として利用できないのでセキュリティの点においても安全である。
【0048】
広範囲な場所を認証できる場所として設定する場合、認証できる場所追加処理でサーバに接続して、期間限定の場合に広範囲の場所登録リストを取得して選択する機能を具備することで広範囲な場所を位置情報のグループで設定できるようにする。
【0049】
図10は、認証できる場所追加処理操作を行うために表示する画面の一例を示す図である。この例のように、期間設定することで広範囲設定が可能となり、広範囲場所のリストから例えば京都府を選択する場合の表示部50の画面上での遷移を表示した例である。
【0050】
図10において、1001は認証できる場所追加操作画面であり、期間設定操作が選択可能となっている。「期間設定」を選択すると「期間設定有り」または「期間設定無し」を選択できるようになり、「期間設定有り」を選択すると、期間設定操作1002に移り、開始日と終了日を入力して有効期限を設定する。
【0051】
開始日と終了日を入力すると、認証できる場所追加操作画面1003に戻り、期間設定有りの場合に「広範囲設定」操作が有効となる。「広範囲設定」が選択されると、場所情報サーバに接続し、場所情報サーバから広範囲な登録場所のリストを取得する。広範囲場所選択操作1004に移り、広範囲な登録場所リストが表示される。この場合、「京都府」、「奈良県」が表示されている。表示されたリストから、例えば「京都府」を選択すると認証できる場所として「京都府」の場所情報を登録する。
【0052】
図11は、広範囲場所リストから選択して認証できる場所として登録した場合、撮像装置の場所情報記憶部40に記憶される認証できる場所情報を説明する図である。1100はサーバから取得した広範囲場所のリストから例えば「京都府」を選択した場合に取得される広範囲場所情報の例を示す。
【0053】
図11において、1101は登録名で、名称で特定される場所の名称である。1102、1103、1104は名称で特定される場所全体を包含するように設定される複数の位置情報と距離データで構成される。1105は有効期限で、第3の実施形態で説明した有効期限が設定されていない場所情報では距離データ1104は比較的狭い範囲で設定される。一方、広範囲な場所情報では有効期限が設定され距離データ1104は比較的大きい範囲で設定する。
【0054】
1120は複数の位置情報と距離データが名称で特定される場所を包含するデータであることを説明する図である。例えば「京都府」の場合、2つの位置情報と距離データとを組み合わせ、図に示す2つの円で包含するように構成されることを説明している。
【0055】
図12は、認証できる場所追加処理の一実施形態において、それを実行するためのソフトウェアとしてROMに格納されるプログラムの流れを示すフローチャートであり、このプログラムに沿ってCPUは認証できる場所の追加処理を実行する。具体的には、図10の1001から1004までの認証できる場所情報追加開始から場所情報を登録するまでの処理手順を説明するフローチャートである。
【0056】
まず、認証できる場所追加操作を開始する(S1201)。次に、期間を設定する(S1202)。次に、期間の設定が有るかどうか判定する(S1203)。期間の設定無しなら認証できる場所の追加操作で選択できる項目は現在位置か登録場所かを選択する(S1204)。期間の設定「有り」なら、認証できる場所の追加操作で選択できる項目は現在位置か登録場所か広範囲設定を選択する(S1205)。
現在位置が選択されたら、現在位置情報を取得し(S1209)、認証できる場所情報として登録する(S1211)。
【0057】
S1204またはS1205で選択された追加項目が登録場所なら、登録場所情報リストを取得し操作画面にリストの選択操作画面を表示する(S1206)。S1205で選択された追加項目が広範囲設定なら、広範囲場所情報リストを取得し操作画面にリストの選択操作画面を表示する(S1207)。
【0058】
次に、表示された場所情報リストから場所を選択する(S1208)。その後、S1208選択された場所の場所情報をサーバから取得する(S1210)。次に、S1201で取得した場所情報で認証できる場所としてカメラに登録する(S1211)。
【0059】
次に、登録された認証できる場所情報が広範囲設定で広範囲の場所リストから設定された情報でなければ期間設定を変更可能にする例を説明する。これは、有効期限無しで設定された認証できる場所情報の有効期限を設定する構成を設け、有効期限無しを有効期限有りの場所情報に更新し、また有効期限無しの場所情報に戻すようにする。これにより、撮像装置を他人に貸す場合に、期間を貸出中の期日から外すことで、認証できる場所であってもサーバ認証が自動で行われて画像をアップロードするのを防ぐことができる。
【0060】
図13は、認証できる場所編集処理操作で、有効期限を追加または削除する場合、表示部50の画面上での遷移を表示した例を示す図である。
認証後処理操作画面801から「認証できる場所編集」を選択する。認証できる場所編集処理では設定場所選択画面1301にて、カメラに登録されている場所情報から登録名リストを作成して表示する(この例では「A公園」)。設定場所選択画面1301にて登録名リストを選択すると場所情報の設定変更画面1302にて、期間設定の操作画面を表示する。
【0061】
期間設定で有効期限無しを設定すると、画面を表示して有効期限無し(期間限定無し)として有効期限を削除して場所情報を登録変更する(1303)。期間設定で有効期限有り(期間限定有り)を設定すると、更に有効期限設定操作画面にて有効期限を設定し、有効期限の期間情報とともに場所情報を登録変更する(1304)。
【0062】
1302でカメラに登録されている場所情報から広範囲な場所が設定変更される場合、広範囲な場所は有効期限無しと設定することができないようにすることもできる。
また、本実施形態においては、図13で認証できる場所編集操作で有効期限を変更可能にしたが、同様にして距離情報を変更して登録するようにすることもできる。また、登録名と距離を設定できるようにして距離情報を変更して登録するようにすることもできる。
【0063】
以上説明したように、広範囲な場所情報であっても名称で特定される場所を使用して簡単に設定できる。また、「期間限定有り」または「期間限定無し」を選択できるようにしておき、「期間限定有り」を選択して設定することで、期間中でなければサーバアクセスが制限されるので安全性が保たれる。
【0064】
(第5の実施形態)
前述した第3の実施形態の認証できる場所を記憶する構成において、現在位置検出情報をまとめてひとつの登録場所とすることで、サーバに名称で特定される位置情報のグループを持たなくても特定の場所を設定できるようにする実施形態を説明する。
【0065】
図14で、14Aは複数の現在位置の検出位置情報から特定の場所を包含する場所データを設定する場合の表示部50の画面上での遷移を表示した例を示す図である。
図14で、14Bは複数の現在位置の検出位置情報から特定の場所を包含する場所データを設定するしくみを説明する図である。本実施形態においては、説明を簡単にするため2つの検出位置情報をまとめて場所情報とする場合の例を説明する。
【0066】
14Aで、認証できる場所追加の操作画面504で、位置グループ登録を選択する。位置グループ登録設定画面1401では一番目の現在位置の設定処理となり、現在位置を設定する。次に、二番目の現在位置の設定処理画面1402を表示する。場所を移動して現在位置を検出して登録する。次に、確定ボタンで確定すると位置グループ登録の登録名設定画面1403を表示し、登録名を入力させる。ここで、2つの現在位置情報の設定位置から包含する場所情報を作成し登録名とともに撮像装置の記憶部に認証できる場所として登録する。
【0067】
14Bで、1421は一番目に検出した現在位置情報で、例えばA駅の西端で現在位置を設定する。1422は二番目に検出した現在位置情報で、例えばA駅の東端で現在位置を設定する。この2つの位置情報を組み合わせて登録すると、2つの位置情報を包含する位置情報と距離の場所情報1423を作成して登録する。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。前述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
【0068】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0069】
101 GPS衛星、102 サーバ、103 カメラ、201 撮像ブロック、202 CPU、203 ROM、204 RAM、205 表示ブロック、206 キー入力インタフェース、207 メディアドライブモジュール、208 ネットワークインタフェースブロック、209 位置検出ブロック、211 バックアップ付RAM、40 場所情報記憶部、50 表示部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信頼できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶手段と、
現在場所情報を検出する場所情報検出手段と、
サーバにネットワーク接続して通信を行うネットワーク通信手段と、
前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェース手段と、
装置全体の制御を行う制御手段とを有する撮像装置であって、
前記制御手段は、現在場所情報を検出する場所情報検出処理と、
前記場所情報検出処理で検出した現在場所情報と、前記記憶媒体に記憶されている信頼できる場所情報とを比較する比較処理と、
前記比較処理の結果に基づいて、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える切り替え処理とを行うことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記ユーザインタフェースの切り替えとは、
現在場所が信頼できる場所である場合は、撮像装置に保存されているネットワークアクセス情報を用いてネットワークにアクセスし、現在位置が信頼できる場所でない場合は、ネットワークアクセス情報の入力をユーザに要求する切り替えであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記ユーザインタフェースの切り替えとは、
現在場所が信頼できる場所である場合は、撮像装置に保存されているネットワークアクセス情報を用いてネットワークにアクセスし、現在位置が信頼できる場所でない場合は、ネットワークにアクセスしないようにする切り替えであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記ユーザインタフェースの切り替えとは、
現在場所が信頼できる場所である場合は、撮像装置のネットワークアクセス情報を編集または保存することを可能とし、現在位置が信頼できる場所でない場合はネットワークアクセス情報の編集または保存を許可しないようにする切り替えであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記ユーザインタフェースの切り替えとは、
現在場所が信頼できる場所である場合は、撮像装置のネットワークアクセス情報を編集または保存することを許可し、現在位置が信頼できる場所でない場合はネットワークアクセス情報の編集または保存を許可しないようにする切り替えであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
サーバと通信する通信手段を持ち、サーバとデータを送受信する撮像装置であって、
認証できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶手段と、
現在場所情報を検出する現在場所情報検出手段と、
前記現在場所情報と認証できる場所情報とを比較する比較手段と、
前記現在場所が認証できる場所に含まれるかどうかを判定し、判定結果に応じて前記サーバとアクセスのためのユーザインタフェースを切り替える切り替え手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項7】
前記記憶手段により記憶される場所情報は、前記現在場所情報検出手段で検出される位置情報と範囲を示す距離情報とから構成され、
前記距離情報は変更手段により変更可能であることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記記憶手段により記憶される場所情報は、前記現在場所情報検出手段で検出される複数の位置情報と範囲を示す距離情報とを包含して作成されることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記記憶手段は、名称で特定される場所を設定するための場所情報をサーバから受信して保存することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記名称で特定される場所を設定するための場所情報は複数の位置情報と範囲を示す距離情報とから構成されることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記記憶手段は、有効な期間を設定する期間設定手段を更に備え、
前記期間設定手段により期間設定した場合、広範囲な場所を設定するための場所情報をサーバから受信して保存することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記期間設定手段は、期間設定をしない場合には、範囲を限定した場所を設定するための場所情報をサーバから受信して保存することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項13】
認証できる場所情報を変更する変更手段を更に備え、
前記変更手段により、期間限定無し設定を期間限定有り設定に変更することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項14】
信頼できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶工程と、
現在場所情報を検出する場所情報検出工程と、
サーバにネットワーク接続して通信を行うネットワーク通信工程と、
前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェース工程と、
装置全体の制御を行う制御工程とを有する撮像方法であって、
前記制御工程においては、現在場所情報を検出する場所情報検出処理と、
前記場所情報検出処理で検出した現在場所情報と、前記記憶媒体に記憶されている信頼できる場所情報とを比較する比較処理と、
前記比較処理の結果に基づいて、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える切り替え処理とを行うことを特徴とする撮像方法。
【請求項15】
サーバと通信する通信工程を有し、サーバとデータを送受信する撮像方法であって、
認証できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶工程と、
現在場所情報を検出する場所情報検出工程と、
現在場所情報と認証できる場所情報とを比較する比較工程と、
現在場所が認証できる場所に含まれるかどうかを判定し、判定結果に応じて前記サーバとアクセスのためのユーザインタフェースを切り替える切り替え工程とを有することを特徴とする撮像方法。
【請求項16】
信頼できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶工程と、
現在場所情報を検出する場所情報検出工程と、
サーバにネットワーク接続して通信を行うネットワーク通信工程と、
前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェース工程と、
装置全体の制御を行う制御工程とをコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記制御工程においては、現在場所情報を検出する場所情報検出処理と、
前記場所情報検出処理で検出した現在場所情報と、前記記憶媒体に記憶されている信頼できる場所情報とを比較する比較処理と、
前記比較処理の結果に基づいて、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える切り替え処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項17】
サーバと通信する通信工程を有し、サーバとデータを送受信する撮像方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、
認証できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶工程と、
現在場所情報を検出する場所情報検出工程と、
現在場所情報と認証できる場所情報とを比較する比較工程と、
現在場所が認証できる場所に含まれるかどうかを判定し、判定結果に応じて前記サーバとアクセスのためのユーザインタフェースを切り替える切り替え工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項18】
請求項16または17に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項1】
信頼できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶手段と、
現在場所情報を検出する場所情報検出手段と、
サーバにネットワーク接続して通信を行うネットワーク通信手段と、
前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェース手段と、
装置全体の制御を行う制御手段とを有する撮像装置であって、
前記制御手段は、現在場所情報を検出する場所情報検出処理と、
前記場所情報検出処理で検出した現在場所情報と、前記記憶媒体に記憶されている信頼できる場所情報とを比較する比較処理と、
前記比較処理の結果に基づいて、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える切り替え処理とを行うことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記ユーザインタフェースの切り替えとは、
現在場所が信頼できる場所である場合は、撮像装置に保存されているネットワークアクセス情報を用いてネットワークにアクセスし、現在位置が信頼できる場所でない場合は、ネットワークアクセス情報の入力をユーザに要求する切り替えであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記ユーザインタフェースの切り替えとは、
現在場所が信頼できる場所である場合は、撮像装置に保存されているネットワークアクセス情報を用いてネットワークにアクセスし、現在位置が信頼できる場所でない場合は、ネットワークにアクセスしないようにする切り替えであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記ユーザインタフェースの切り替えとは、
現在場所が信頼できる場所である場合は、撮像装置のネットワークアクセス情報を編集または保存することを可能とし、現在位置が信頼できる場所でない場合はネットワークアクセス情報の編集または保存を許可しないようにする切り替えであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記ユーザインタフェースの切り替えとは、
現在場所が信頼できる場所である場合は、撮像装置のネットワークアクセス情報を編集または保存することを許可し、現在位置が信頼できる場所でない場合はネットワークアクセス情報の編集または保存を許可しないようにする切り替えであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
サーバと通信する通信手段を持ち、サーバとデータを送受信する撮像装置であって、
認証できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶手段と、
現在場所情報を検出する現在場所情報検出手段と、
前記現在場所情報と認証できる場所情報とを比較する比較手段と、
前記現在場所が認証できる場所に含まれるかどうかを判定し、判定結果に応じて前記サーバとアクセスのためのユーザインタフェースを切り替える切り替え手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項7】
前記記憶手段により記憶される場所情報は、前記現在場所情報検出手段で検出される位置情報と範囲を示す距離情報とから構成され、
前記距離情報は変更手段により変更可能であることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記記憶手段により記憶される場所情報は、前記現在場所情報検出手段で検出される複数の位置情報と範囲を示す距離情報とを包含して作成されることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記記憶手段は、名称で特定される場所を設定するための場所情報をサーバから受信して保存することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記名称で特定される場所を設定するための場所情報は複数の位置情報と範囲を示す距離情報とから構成されることを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記記憶手段は、有効な期間を設定する期間設定手段を更に備え、
前記期間設定手段により期間設定した場合、広範囲な場所を設定するための場所情報をサーバから受信して保存することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記期間設定手段は、期間設定をしない場合には、範囲を限定した場所を設定するための場所情報をサーバから受信して保存することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項13】
認証できる場所情報を変更する変更手段を更に備え、
前記変更手段により、期間限定無し設定を期間限定有り設定に変更することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
【請求項14】
信頼できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶工程と、
現在場所情報を検出する場所情報検出工程と、
サーバにネットワーク接続して通信を行うネットワーク通信工程と、
前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェース工程と、
装置全体の制御を行う制御工程とを有する撮像方法であって、
前記制御工程においては、現在場所情報を検出する場所情報検出処理と、
前記場所情報検出処理で検出した現在場所情報と、前記記憶媒体に記憶されている信頼できる場所情報とを比較する比較処理と、
前記比較処理の結果に基づいて、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える切り替え処理とを行うことを特徴とする撮像方法。
【請求項15】
サーバと通信する通信工程を有し、サーバとデータを送受信する撮像方法であって、
認証できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶工程と、
現在場所情報を検出する場所情報検出工程と、
現在場所情報と認証できる場所情報とを比較する比較工程と、
現在場所が認証できる場所に含まれるかどうかを判定し、判定結果に応じて前記サーバとアクセスのためのユーザインタフェースを切り替える切り替え工程とを有することを特徴とする撮像方法。
【請求項16】
信頼できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶工程と、
現在場所情報を検出する場所情報検出工程と、
サーバにネットワーク接続して通信を行うネットワーク通信工程と、
前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェース工程と、
装置全体の制御を行う制御工程とをコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記制御工程においては、現在場所情報を検出する場所情報検出処理と、
前記場所情報検出処理で検出した現在場所情報と、前記記憶媒体に記憶されている信頼できる場所情報とを比較する比較処理と、
前記比較処理の結果に基づいて、前記ネットワークにアクセスするユーザインタフェースを切り替える切り替え処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項17】
サーバと通信する通信工程を有し、サーバとデータを送受信する撮像方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、
認証できる場所情報を記憶媒体に保存する記憶工程と、
現在場所情報を検出する場所情報検出工程と、
現在場所情報と認証できる場所情報とを比較する比較工程と、
現在場所が認証できる場所に含まれるかどうかを判定し、判定結果に応じて前記サーバとアクセスのためのユーザインタフェースを切り替える切り替え工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項18】
請求項16または17に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−42367(P2013−42367A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−177984(P2011−177984)
【出願日】平成23年8月16日(2011.8.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月16日(2011.8.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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