説明

撮像装置及び撮像装置に用いる制御プログラム

【課題】画面上の適切な位置にオブジェクト画像を重畳することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】エフェクト実行画像の1つであるエフェクトモード初期画像Iem4は、画面304sの全体を覆い隠さないよう画面304sの一部のエリアに表示されている。エフェクト実行画像が重畳されているエリアを除くエリアは、オブジェクト画像を重畳させることできるオブジェクト画像重畳エリアとなっている。画面304sにはタッチパネルが装着されている。操作子がオブジェクト画像重畳エリア内の位置からエフェクト実行画像のエリア内へとタッチパネルに接触しつつ移動した場合には、オブジェクト画像を表示させる位置をオブジェクト画像重畳エリア内の位置となるよう調整する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像画像にオブジェクト画像を重畳することができる撮像装置及び撮像装置に用いる制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
静止画像を撮像した撮像画像に対して図形や文字等のオブジェクト画像を重畳し、オブジェクト画像が重畳された撮像画像を記憶することができる撮像装置が知られている。特許文献1には、予め撮像した静止画像を表示部に表示し、静止画像に対して手書きによるオブジェクト画像を重畳して、オブジェクト画像が重畳された静止画像を記録することが記載されている。特許文献2には、表示部に表示された画像に手書きによるオブジェクト画像を重畳し、オブジェクト画像をXMLデータ等の付加データとして静止画像に対応させて記録することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−184778号公報
【特許文献2】特開2006−211356号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
動画像を記録再生する撮像装置においても、動画である撮像画像に対してオブジェクト画像を重畳して動画像を記録したり、オブジェクト画像が重畳された動画像を再生できるようオブジェクト画像を動画像に対応させて記録したりすることが望まれる。動画像は静止画像と異なり、撮像画像が刻々と変化するため、変化する撮像画像に合わせて適切なオブジェクト画像を選択することができ、変化する撮像画像を確認しながらその撮像画像の適切な位置にオブジェクト画像を重畳することができる撮像装置が求められる。
【0005】
撮像画像に対してオブジェクト画像を重畳する場合、画面上の所定の部分にはオブジェクト画像を重畳しない方が好ましい場合がある。そこで、画面上の適切な位置にオブジェクト画像を重畳することができる撮像装置が求められる。また、ユーザが撮像画像に対してオブジェクト画像を重畳する操作を行った場合、ユーザが意図しない動作を実行させないようにすることが必要である。そこで、ユーザの意図に沿った動作を実行させることができる撮像装置が求められる。
【0006】
本発明はこのような要望に対応するため、撮像中の動画像に対応させて適切なオブジェクト画像を容易に選択することができ、撮像中の動画像を確認しながらその動画像の適切な位置にオブジェクト画像を重畳することができる撮像装置及び撮像装置に用いる制御プログラムを提供することを目的とする。また、画面上の適切な位置にオブジェクト画像を重畳することができ、ユーザの意図に沿った動作を実行させることができる撮像装置及び撮像装置に用いる制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、被写体の動画像(Imv)を撮像する撮像部(100)と、前記撮像部によって撮像されている前記動画像を画面(304s)に表示する表示部(304)と、前記表示部に装着されたタッチパネル(304t)と、前記画面に表示されている前記動画像に対してオブジェクト画像を重畳させるエフェクトモードとなっていることを示す画像であり、前記動画像の全体を覆い隠さないよう前記画面の一部のエリアに表示させるエフェクト実行画像を生成するエフェクト実行画像生成部(404)と、前記画面に表示されている前記動画像に前記エフェクト実行画像を重畳させるエフェクト実行画像重畳部(2020)と、前記画面の前記エフェクト実行画像が重畳されているエリアを除く前記動画像が表示されているエリアを、オブジェクト画像を重畳させるオブジェクト画像重畳エリアとし、前記タッチパネルに対する操作子の接触によって前記オブジェクト画像重畳エリアに前記オブジェクト画像を重畳させる所定の操作がなされた場合に、前記動画像に前記オブジェクト画像を重畳させるオブジェクト画像重畳部(2020)と、前記タッチパネルに対して前記操作子が接触した位置に前記オブジェクト画像を表示させ、前記操作子が前記タッチパネルに接触しつつ移動した場合には前記操作子の移動に追従させて前記オブジェクト画像を移動させ、前記操作子が前記タッチパネルから離れた位置を前記動画像に前記オブジェクト画像を重畳させる位置とするよう前記オブジェクト画像重畳部を制御する制御部(400)とを備え、前記制御部は、前記操作子が前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置から前記エフェクト実行画像のエリア内へと前記タッチパネルに接触しつつ移動した場合には、前記オブジェクト画像を前記エフェクト実行画像のエリア内へと移動させないよう、前記オブジェクト画像を表示させる位置を前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置となるよう調整することを特徴とする撮像装置(1)を提供する。
【0008】
上記の撮像装置において、前記制御部は、前記オブジェクト画像を表示させる位置を前記オブジェクト画像重畳エリア内の前記エフェクト実行画像のエリア側の端部となるよう調整することが好ましい。
【0009】
上記の撮像装置において、前記エフェクト実行画像生成部は、前記エフェクト実行画像として、所定の動作を実行させるためのボタンを含む画像を生成し、前記制御部は、前記操作子が前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置から前記エフェクト実行画像のエリア内へと前記タッチパネルに接触しつつ移動して前記ボタンに接触した場合には、前記ボタンを無効として前記所定の動作を実行させないように制御することが好ましい。
【0010】
また、本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、撮像装置(1)に搭載されているコンピュータ(400)に対して、画面(304s)に表示されている動画像(Imv)に対してオブジェクト画像を重畳させるエフェクトモードとなっていることを示す画像であり、前記動画像の全体を覆い隠さないよう前記画面の一部のエリアに表示するエフェクト実行画像を生成させるステップと、前記画面に表示されている前記動画像に前記エフェクト実行画像を重畳させるステップと、前記画面の前記エフェクト実行画像が重畳されているエリアを除く前記動画像が表示されているエリアを、オブジェクト画像を重畳させるオブジェクト画像重畳エリアとし、前記画面に装着されたタッチパネルに対して操作子が接触した位置に前記オブジェクト画像を表示させ、前記操作子が前記タッチパネルに接触しつつ移動した場合には前記操作子の移動に追従させて前記オブジェクト画像を移動させ、前記操作子が前記タッチパネルから離れた位置を前記動画像に前記オブジェクト画像を重畳させる位置と決定するよう制御させるステップと、前記動画像における前記制御するステップにて決定した位置に前記オブジェクト画像を重畳させるステップとを実行させ、前記制御させるステップは、前記操作子が前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置から前記エフェクト実行画像のエリア内へと前記タッチパネルに接触しつつ移動した場合には、前記オブジェクト画像を前記エフェクト実行画像のエリア内へと移動させないよう、前記オブジェクト画像を表示させる位置を前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置となるよう調整させることを特徴とする撮像装置に用いる制御プログラムを提供する。
【0011】
上記の撮像装置に用いる制御プログラムにおいて、前記制御させるステップは、前記オブジェクト画像を表示させる位置を前記オブジェクト画像重畳エリア内の前記エフェクト実行画像のエリア側の端部となるよう調整させることが好ましい。
【0012】
上記の撮像装置に用いる制御プログラムにおいて、前記エフェクト実行画像を生成させるステップは、前記エフェクト実行画像として、所定の動作を実行させるためのボタンを含む画像を生成させ、前記制御させるステップは、前記操作子が前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置から前記エフェクト実行画像のエリア内へと前記タッチパネルに接触しつつ移動して前記ボタンに接触した場合には、前記ボタンを無効として前記所定の動作を実行させないように制御させることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の撮像装置及び撮像装置に用いる制御プログラムによれば、撮像中の動画像に対応させて適切なオブジェクト画像を容易に選択することができ、撮像中の動画像を確認しながらその動画像の適切な位置にオブジェクト画像を重畳することが可能となる。また、画面上の適切な位置にオブジェクト画像を重畳することができ、ユーザの意図に沿った動作を実行させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の撮像装置の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】エフェクトモードに移行する際の動作を示すフローチャートである。
【図3】エフェクトモード時の動作を示すフローチャートである。
【図4】エフェクトモード時の動作を示すフローチャートである。
【図5】図3のステップS15,S36の具体的な動作を示すフローチャートである。
【図6】エフェクトモードにおいて、エフェクト実行画像の1つであるエフェクトモード初期画像Iem1を表示した状態を示す図である。
【図7】エフェクトモードにおいて、エフェクト実行画像の1つであるエフェクト選択メニュー画像Iem2を表示した状態を示す図である。
【図8】エフェクトモードにおいて、エフェクト実行画像の1つであるエフェクト選択メニュー画像Iem2を表示し、図7とは異なるオブジェクトボタンを選択した状態を示す図である。
【図9】エフェクトモードにおいて、エフェクト実行画像の1つであるサイズ選択メニュー画像Iem3を表示した状態を示す図である。
【図10】エフェクトモードにおいて、エフェクト実行画像の1つであるサイズ選択メニュー画像Iem3を表示し、図9とは異なるサイズを選択した状態を示す図である。
【図11】エフェクトモードにおいて、画面304s上で指をドラッグしてオブジェクト画像Io1を移動させている状態を示す図である。
【図12】エフェクトモードにおいて、画面304sに表示されている動画像Imvにオブジェクト画像Io1を重畳して、エフェクトモード画像Iem4を表示した状態を示す図である。
【図13】図11のエフェクトモード画像Iem4でオンオフボタンBnfを押下してエフェクトモード画像Iem4’を表示した状態を示す図である。
【図14】図11のエフェクトモード画像Iem4で削除ボタンBdlを押下してエフェクトモード画像Iem5を表示した状態を示す図である。
【図15】動的なオブジェクト画像の例を示す図である。
【図16】エフェクトモードにおいて、画面304s上で指をドラッグした場合に、指がエフェクトモード画像Iem4のエリア内に進入した状態を示す図である。
【図17】エフェクトモード時の好ましい動作を示すフローチャートである。
【図18】エフェクトモードにおいて、画面304s上で指をドラッグした場合に、指がエフェクトモード画像Iem4のエリア内に進入した場合のオブジェクト画像Io1の表示状態を示す図である。
【図19】エフェクトモードにおいて、指をエフェクトモード画像Iem4のエリア内でドラッグした場合のオブジェクト画像Io1の表示状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の撮像装置及び撮像装置に用いる制御プログラムの一実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1に示す一実施形態の撮像装置1はいわゆるデジタルビデオカメラである。本発明の撮像装置は、デジタルビデオカメラに限定されることはなく、動画像を撮像できる任意の撮像装置であればよい。撮像装置は、いわゆるコンパクトデジタルカメラ等のデジタルスチルカメラ,携帯電話,PDA(Personal Digital Assistant)等の動画像を撮像できる任意の電子機器である。
【0016】
図1において、中央制御部400は、CPU,各種のプログラムが格納されたROM,ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路により構成されている。中央制御部400をマイクロコンピュータで構成することができる。中央制御部400は撮像装置1内の各部を制御する。中央制御部400は、オブジェクト画像読み出し部401,アイコン読み出し部402,オブジェクト画像調整部403,エフェクト実行画像生成部404を有する。オブジェクト画像読み出し部401〜エフェクト実行画像生成部404の動作については後述する。
【0017】
撮像部100は、ズームレンズ101,フォーカスレンズ102,絞り103,撮像素子104を有する。ズームレンズ101は図示しないズームアクチュエータによって光軸LAに沿って移動する。同様に、フォーカスレンズ102は、図示しないフォーカスアクチュエータによって光軸LAに沿って移動する。絞り103は、図示しない絞りアクチュエータによって駆動されて、光を通過させる開口の大きさが制御される。撮像素子104は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等で構成される。
【0018】
撮像素子104は、ズームレンズ101,フォーカスレンズ102,絞り103を通過した光を光電変換して、被写体のアナログ画像信号を生成する。アナログ画像信号処理部105は撮像素子104より出力されたアナログ画像信号を増幅し、A/D変換部106は増幅されたアナログ画像信号をデジタル画像データに変換する。画像入力コントローラ107は、A/D変換部106より出力されたデジタル画像データを撮像データとして取り込んで、バス200を介してメインメモリ206に格納する。
【0019】
デジタル信号処理部108は、バス200を介して中央制御部400からの指示に従って、メインメモリ206に格納された撮像データを取り込み、所定の信号処理を施して輝度信号と色差信号とからなるデータを生成する。また、デジタル信号処理部108は、オフセット処理,ホワイトバランス調整処理,ガンマ補正処理,RGB補間処理,ノイズ低減処理,輪郭補正処理,色調補正処理,光源種別判定処理等の各種のデジタル信号処理を行う。
【0020】
マイクロホン109は、撮像装置1の周囲の音声を収音してアナログ音声信号を生成する。アナログ音声信号処理部110はマイクロホン109より出力されたアナログ音声信号を増幅し、A/D変換部111は増幅されたアナログ音声信号をデジタル音声データに変換する。音声入力コントローラ112は、A/D変換部111より出力されたデジタル音声データを取り込んで、バス200を介して撮像データに対応させた状態でメインメモリ206に格納する。
【0021】
圧縮・伸長処理部201は、バス200を介して中央制御部400からの指示に従って、撮像データ及びデジタル音声データに所定の圧縮処理を施して圧縮データを生成する。また、圧縮・伸長処理部201は、中央制御部400からの指示に従って、記録部の一例であるカード型記録媒体302に格納された圧縮データに所定形式の伸張処理を施して非圧縮データを生成する。所定の圧縮処理としては、静止画像に対してはJPEG規格に準拠した圧縮方式を採用することができ、動画像に対してはMPEG2規格やAVC/H.264規格に準拠した圧縮方式を採用することができる。
【0022】
画像処理部202は、バス200を介して中央制御部400からの指示に従って、メインメモリ206から読み出された撮像データに対して所定の画像処理を施す。具体的には、画像処理部202は、例えばメニュー画像等のOSD(オンスクリーン・ディスプレイ)画像データを生成し、撮像データに重畳する。また、画像処理部202は、後述するオブジェクト画像やエフェクト実行画像を重畳するオブジェクト画像・エフェクト実行画像重畳部2020を有する。
【0023】
ROM203はバス200を介して中央制御部400に接続されており、中央制御部400が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等を格納している。フラッシュROM204は、ユーザの設定情報等、撮像装置1の動作に関する各種設定情報を格納している。VRAM205は、表示用の画像データの一時記憶領域として使用される。メインメモリ206は、各種画像データの一時記憶領域として使用されると共に、中央制御部400の演算作業領域としても使用される。
【0024】
多重化部113は、圧縮データである撮像データ及びデジタル音声データを多重化してストリームデータ(多重化データ)を生成する。この際、多重化部113は、ストリームデータに対してメタデータ等の付加データを多重化する場合がある。
【0025】
メディア制御部207は、中央制御部400からの指示に従って、カードI/F301を介してカード型記録媒体302に対してデータを書き込み、カード型記録媒体302に記録されたデータを読み出すよう制御する。ここでは、記録部をカード型記録媒体としているが、記録部はカード型記録媒体に限定されるものではなく、ハードディスク・ドライブ等の任意の記録媒体を有する記録部でよい。
【0026】
表示部の一例である液晶モニタ304,スピーカ305,操作部306,入出力端子307は、入出力I/F303に接続されている。液晶モニタ304の画面にはタッチパネル304tが装着されている。液晶モニタ304は、撮像データ等の画像データに基づく画像を表示する。スピーカ305は、音声データに基づく音声を出力する。操作部306は、図示しないリレーズ・スイッチや電源スイッチを含む操作キー,十字キー,ジョイスティック等であり、ユーザによる撮像装置1に対する操作入力を受け付ける。映像信号及び音声信号を入出力する入出力端子307は、図示していないテレビモニタやパーソナル・コンピュータ等に接続される。
【0027】
中央制御部400には、オブジェクト画像やアイコンを記憶するオブジェクト画像・アイコン記憶部405が接続されている。オブジェクト画像とは、被写体を撮像した動画像の画像データに対して、画像データの記録時または再生時に重畳する所定の図形や文字よりなる画像である。アイコンとは、液晶モニタ304に表示された動画像にオブジェクト画像を重畳させる際に表示されるエフェクト実行画像に含まれる図形や文字よりなる画像である。アイコンとしては、例えば、オブジェクト画像の種類を選択するためのボタンを形成するアイコンやオブジェクト画像の大きさを選択するためのボタンを形成するアイコンがある。また、ボタンを形成しない単なるマークとしてのアイコンもある。
【0028】
中央制御部400内のオブジェクト画像読み出し部401は、オブジェクト画像・アイコン記憶部405に記憶されているオブジェクト画像を読み出す。中央制御部400内のアイコン読み出し部402は、オブジェクト画像・アイコン記憶部405に記憶されているアイコンを読み出す。中央制御部400内のオブジェクト画像調整部403は、後述するようにオブジェクト画像の大きさが選択された場合に、オブジェクト画像読み出し部401が読み出したオブジェクト画像を拡大または縮小する。また、オブジェクト画像調整部403は、タッチパネル304tに対する操作によってオブジェクト画像を重畳する位置を決定する。
【0029】
中央制御部400内のエフェクト実行画像生成部404は、オブジェクト画像を液晶モニタ304に表示された動画像に重畳するエフェクトモードに移行したときに、オブジェクト画像を動画像に重畳するエフェクトを実行させるためのエフェクト実行画像を生成する。エフェクト実行画像は、被写体を撮像した動画像を表示している状態で液晶モニタ304の画面の一部のエリアに表示される。
【0030】
図2に示すフローチャートを用いて、オブジェクト画像を液晶モニタ304に表示された動画像に重畳することができるエフェクトモードに移行する際の撮像装置1の動作について説明する。図2〜図5に示すフローチャートは、本実施形態の制御プログラムで実行される処理の手順を示している。図2において、中央制御部400は、ステップS1にて、メニューボタンが押下されたか否かを判定する。メニューボタンは、操作部306に設けられている物理的なキー(ボタン)であってもよく、液晶モニタ304の画面に表示されたソフトウェアによるボタンであってもよい。画面に表示されたボタンの場合には、タッチパネル304tによって押下されたか否かが検出される。
【0031】
メニューボタンが押下されたと判定されなければ(NO)、ステップS1を繰り返し、メニューボタンが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は処理をステップS2に移行させる。中央制御部400は、ステップS2にてメニュー画像を表示する。メニュー画像とは、エフェクトモードに移行するためのメニューを含む各種のメニューを選択するための画像である。中央制御部400は、ステップS3にてメニューボタンが押下されたか否かを判定する。
【0032】
メニューボタンが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、ステップS4にて、複数のメニューのうちのいずれかのメニューが押下されたか否かを判定する。いずれかのメニューが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は処理をステップS3に戻す。一方、ステップS3にてメニューボタンが押下されたと判定されれば(YES)、ステップS6にてメニュー画像を消去して終了する。
【0033】
ステップS4にていずれかのメニューが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS5にて、押下されたメニューに対応した処理を実行して終了する。押下されたメニューがエフェクトモードに移行するためのメニューの場合のステップS5の具体的な動作を図3〜図5に示すフローチャートを用いて説明する。この際、図6〜図13を参照しながら図3〜図5を説明することとする。
【0034】
図3において、中央制御部400(オブジェクト画像読み出し部401及びアイコン読み出し部402)は、ステップS11にて、オブジェクト画像・アイコン記憶部405に記憶されているオブジェクト画像及びアイコンを読み出す。中央制御部400は、ステップS12にて、液晶モニタ304にエフェクトモード初期画像Iem1を表示させる。
【0035】
図6は、エフェクトモード初期画像Iem1の一例を示している。エフェクトモード初期画像Iem1はエフェクト実行画像の1つである。図6に示すように、液晶モニタ304の画面304sには、撮像部100で撮像している被写体の動画像Imvが表示されており、画面304sの例えば下端部にエフェクトモード初期画像Iem1が表示されている。エフェクト実行画像は、動画像Imv上に重畳された状態で表示されている。被写体の動画像Imvは撮像装置1によって撮像している画像を画面304sに表示させている、いわゆるスルー画像である。
【0036】
エフェクトモード初期画像Iem1(第1の実行画像)は、動画像Imvに対してオブジェクト画像を重畳させることができるエフェクトモードとなっていることを示している。エフェクトモード初期画像Iem1は、エフェクトモードにおいて、各種の設定を行うための画像に移行させるための設定ボタンBsと、エフェクトモード初期画像Iem1を終了させるための閉じるボタンBcとを含む。ボタンとは押下した場合に所定の処理を実行させるためのアイコンである。
【0037】
エフェクトモード初期画像Iem1には、記録中か記録待機中かを示す記録状態アイコンirsと、記録開始からの経過時間を示すカウンタCtと、記録残量時間を示す時間情報Trmとが表示されている。ここでは、記録状態アイコンirsは記録待機中を示すアイコンとなっている。ここでのアイコンとは押下したとしても何の処理も実行させないマークである。
【0038】
本実施形態では、エフェクトモード初期画像Iem1等のエフェクト実行画像は、エフェクト実行画像のエリア内の全体に所定の薄い色を付けることによって、ユーザがエフェクト実行画像のエリアの範囲を容易に認識できるようになっている。エフェクト実行画像は半透明の画像で形成されており、エフェクト実行画像のエリア内にも被写体の動画像Imvが薄く表示される。これは単なる例であり、ユーザがエフェクト実行画像のエリアの範囲を認識できればよい。
【0039】
設定ボタンBs及び閉じるボタンBcについて詳細に説明する。図6に示す例では、設定ボタンBsは、矩形状の枠を示すアイコン内に、オブジェクト画像の1つである花の図形よりなるアイコンを記載した複合アイコンとなっている。勿論、枠と花の図形とを一体化した1つのアイコンであってもよい。設定ボタンBs内には、花の図形よりなるアイコンに隣接させてオブジェクト画像の大きさを示す“2”なる数字が記載されている。初期設定の状態では、オブジェクト画像は花の図形でサイズ2なる大きさとなっており、これに対応して設定ボタンBsは図6に示すアイコンとなっている。
【0040】
後述のように、オブジェクト画像を他の図形に変更した場合には、設定ボタンBsは他の図形に対応したアイコンとなる。オブジェクト画像のサイズを他の大きさに変更した場合も同様、アイコンに隣接させて表示されるオブジェクト画像の大きさを示す数字は他の大きさを示す数字となる。従って、エフェクトモード初期画像Iem1は、オブジェクト画像の種類やサイズを変更した場合にはそれに合わせて変更される。
【0041】
閉じるボタンBcは、矩形状の枠を示すアイコン内に“×”なる図形のアイコンを記載した複合アイコンとなっている。閉じるボタンBcも同様に、枠と“×”なる図形とを一体化した1つのアイコンであってもよい。他のアイコンでも同様である。
【0042】
図3に戻り、中央制御部400は、ステップS13にて、閉じるボタンBcが押下されたか否かを判定する。閉じるボタンBcが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS40にて、エフェクトモード初期画像Iem1を消去して終了する。閉じるボタンBcが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、ステップS14にて、設定ボタンBsが押下されたか否かを判定する。設定ボタンBsが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、処理をステップS15に移行させる。
【0043】
中央制御部400は、ステップS15にて設定状態変更処理を実行する。図5を用いて、ステップS15の設定状態変更処理の詳細について説明する。図5において、中央制御部400は、ステップS51にてエフェクト選択メニュー画像Iem2を表示する。
【0044】
図7は、エフェクト選択メニュー画像Iem2の一例を示している。エフェクト選択メニュー画像Iem2はエフェクト実行画像の1つである。エフェクト選択メニュー画像Iem2(第2の実行画像)も、動画像Imvに対してオブジェクト画像を重畳させることができるエフェクトモードとなっていることを示している。
【0045】
図7に示すように、エフェクト選択メニュー画像Iem2には、設定表示アイコンisと、ページ送りボタンBfpと、オブジェクトボタンBo1〜Bo4と、サイズ変更ボタンBszと、戻りボタンBrとが表示されている。設定表示アイコンisは現在のオブジェクト画像とそのサイズを示す複合アイコンである。図7に示す例では、オブジェクトボタンBo1〜Bo4のうち、花の図形であるオブジェクトボタンBo1が選択されている。従って、設定表示アイコンisは、花の図形に対応したアイコンとなっている。
【0046】
現在選択されているオブジェクトボタンBo1は、非選択のオブジェクトボタンBo2〜Bo4とは例えば異なる色で表示されて、どのオブジェクトボタンが選択されているかを容易に認識することができる。選択されているオブジェクトボタンと非選択のオブジェクトボタンとを色によって区別する他、選択されているオブジェクトボタンの輝度を明るくしたり、選択されているオブジェクトボタンの枠のアイコンを太くしたり、選択されているオブジェクトボタンにマークを付したり、区別の仕方は任意である。
【0047】
これらの選択されているオブジェクトボタンと非選択のオブジェクトボタンとの視認上の区別は、オブジェクト画像調整部403または画像処理部202で行うことができる。
【0048】
ページ送りボタンBfpを押下すると、オブジェクトボタンBo1〜Bo4以外の他の図形のオブジェクトボタンを表示することができる。サイズ変更ボタンBszを押下すると、現在選択しているオブジェクト画像のサイズを変更することができる。戻りボタンBrを押下すると、エフェクトモード初期画像Iem1に戻る。
【0049】
図5において、中央制御部400は、ステップS52にて、戻りボタンBrが押下されたか否かを判定する。戻りボタンBrが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS65にて、エフェクト選択メニュー画像Iem2を消去してエフェクトモード初期画像Iem1に戻して終了する。戻りボタンBrが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、ステップS53にて、ページ送りボタンBfpが押下されたか否かを判定する。ページ送りボタンBfpが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS54にてオブジェクトボタンをページ送りして、処理をステップS55に移行させる。
【0050】
ステップS53にてページ送りボタンBfpが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS55に移行させる。中央制御部400は、ステップS55にて、現在選択中のオブジェクトボタン(図7ではオブジェクトボタンBo1)以外のオブジェクトボタンが押下されたか否かを判定する。現在選択中のオブジェクトボタン以外のオブジェクトボタンが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS56にて、設定表示アイコンisを選択したオブジェクトボタンに対応するオブジェクト画像のアイコンに変更する。
【0051】
図8は、ステップS56にて、宝石の図形であるオブジェクトボタンBo4を選択した状態を示している。中央制御部400は、ステップS57にて、液晶モニタ304の画面304sに表示されている動画像Imvに重畳するオブジェクト画像を、新たに選択したオブジェクト画像に変更して、処理をステップS58に移行させる。なお、ここでは、後述する動画像Imvに実際にオブジェクト画像を重畳するタッチパネル304t上の操作が行われていない。従って、動画像Imvにオブジェクト画像を重畳する操作が行われた場合に重畳する対象のオブジェクト画像を変更するということである。
【0052】
ステップS55にて現在選択中のオブジェクトボタン以外のオブジェクトボタンが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS58に移行させる。
【0053】
中央制御部400は、ステップS58にて、サイズ変更ボタンBszが押下されたか否かを判定する。サイズ変更ボタンBszが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS59にて、図9に示すように、サイズ選択ボタンBsz1〜Bsz3を含むサイズ選択メニュー画像Iem3を表示させる。サイズ選択メニュー画像Iem3は、エフェクト選択メニュー画像Iem2におけるページ送りボタンBfpと、オブジェクトボタンBo1〜Bo4(または他のオブジェクトボタン)と、サイズ変更ボタンBszとに代わって、サイズ選択ボタンBsz1〜Bsz3を表示させたものである。
【0054】
サイズ選択メニュー画像Iem3はエフェクト実行画像の1つである。サイズ選択メニュー画像Iem3も、動画像Imvに対してオブジェクト画像を重畳させることができるエフェクトモードとなっていることを示している。
【0055】
ステップS58にてサイズ変更ボタンBszが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS52に戻す。
【0056】
中央制御部400は、ステップS60にて、現在選択中のサイズ以外の他のサイズのサイズ選択ボタンが押下されたか否かを判定する。他のサイズのサイズ選択ボタンが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS61にて、サイズ選択メニュー画像Iem3を新たに選択したサイズに対応させて変更する。図10は、サイズ選択ボタンBsz3を押下してサイズを“3”に変更した状態を示している。なお、図9,図10では、ステップS55にてオブジェクト画像を変更せず、花の図形のオブジェクト画像のサイズを“2”から“3”に変更した場合を示している。
【0057】
中央制御部400は、ステップS62にて、液晶モニタ304の画面304sに表示されている動画像Imvに重畳するオブジェクト画像を新たに選択したサイズに変更して、処理をステップS63に移行させる。ここでも、動画像Imvにオブジェクト画像を重畳するタッチパネル304t上の操作が行われていないので、動画像Imvにオブジェクト画像を重畳する操作が行われた場合に重畳する対象のオブジェクト画像のサイズを変更するということである。
【0058】
中央制御部400は、ステップS63にて、戻りボタンBrが押下されたか否かを判定する。戻りボタンBrが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS64にて、サイズ選択メニュー画像Iem3を消去してエフェクト選択メニュー画像Iem2に戻し、処理をステップS52に戻す。戻りボタンBrが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS60に戻す。
【0059】
本実施形態では、図8でサイズ変更ボタンBszを押下して図9のサイズ選択メニュー画像Iem3を表示させた後にオブジェクト画像を変更する場合には、図9で戻りボタンBrを押下して図8の状態に戻す必要がある。これは単なる例である。オブジェクトボタンBo1〜Bo4等のオブジェクトボタンとサイズ選択ボタンBsz1〜Bsz3とを1つのエフェクト実行画像とし、オブジェクトボタンとサイズ選択ボタンBsz1〜Bsz3とを1つのエフェクト実行画像によって任意に選択するように構成してもよい。
【0060】
図3に戻り、ステップS14にて設定ボタンBsが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理を図4のステップS16に移行させる。中央制御部400は、ステップS16にて、タッチパネル304tのオブジェクト重畳エリアが触られたか否かを判定する。オブジェクト重畳エリアとは、液晶モニタ304の画面304sのエフェクト実行画像(エフェクトモード初期画像Iem1等)を除いたエリアである。オブジェクト重畳エリアが触られたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理を図3のステップS13に戻す。
【0061】
オブジェクト重畳エリアが触られたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS17にて、画面304sに表示されている動画像Imvにオブジェクト画像を重畳する。タッチパネル304tにユーザが例えば指で触った位置にオブジェクト画像を表示させ、指を離した位置にオブジェクト画像を重畳する。指をドラッグさせたとすると、オブジェクト画像は指の移動と共に画面304s上を移動し、指を離した時点の位置に重畳されることになる。
【0062】
図11は、画面304s上で指をドラッグさせて、オブジェクト画像Io1が指の移動に追従している状態を示している。オブジェクト画像Io1はオブジェクトボタンBo1に対応する花の図形である。図12は、指を離した位置において、動画像Imvにオブジェクト画像Io1を1つ重畳した状態を示している。
【0063】
中央制御部400は、ステップS18にて、エフェクトモード初期画像Iem1に対して、オンオフボタンBnfと削除ボタンBdlを表示させる。図12には、オブジェクト画像を重畳した場合に表示される、オンオフボタンBnfと削除ボタンBdlとを含むエフェクトモード画像Iem4を示している。エフェクトモード画像Iem4はエフェクト実行画像の1つである。
【0064】
中央制御部400は、ステップS19にて、閉じるボタンBcが押下されたか否かを判定する。閉じるボタンBcが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS33にて、エフェクトモード画像Iem4を消去して通常画面に戻し、処理を図2のステップS1に移行させる。
【0065】
閉じるボタンBcが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、ステップS20にて、オンオフボタンBnfが押下されたか否かを判定する。オンオフボタンBnfが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、処理をステップS21に移行させる。
【0066】
中央制御部400は、ステップS21にて、重畳したオブジェクト画像を一時的に非表示とし、処理をステップS22に移行させる。図13は、図12でオンオフボタンBnfを押下した後の状態を示している。図13では、オブジェクト画像Io1が一時的に非表示となっている。図13では、エフェクトモード画像Iem4における削除ボタンBdlがグレーアウトとされてエフェクトモード画像Iem4’となる。エフェクトモード画像Iem4’では、削除ボタンBdlは無効であり、操作不可となる。
【0067】
中央制御部400は、ステップS22にて、オンオフボタンBnfが押下されたか否かを判定する。オンオフボタンBnfが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、処理をステップS17に戻すので、オブジェクト画像Io1が重畳された図12の状態に戻ることになる。
【0068】
本実施形態では、エフェクトモード画像Iem4がオンオフボタンBnfを含むことにより、動画像Imvに重畳させたオブジェクト画像を一時的に非表示とし、オブジェクト画像を再表示させることができる。従って、動画像Imvの状態を見ながら、オブジェクト画像を重畳させるのに適切なタイミングで重畳させることが可能である。
【0069】
ステップS22にてオンオフボタンBnfが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、ステップS23にて、閉じるボタンBcが押下されたか否かを判定する。閉じるボタンBcが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、処理をステップS32に移行させる。閉じるボタンBcが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS22に戻す。
【0070】
一方、ステップS20にてオンオフボタンBnfが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、ステップS24にて、削除ボタンBdlが押下されたか否かを判定する。削除ボタンBdlが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS16に戻す。処理をステップS16に戻すことにより、ステップS16にて2回目以降の判断でオブジェクト重畳エリアが触られれば、オブジェクト重畳エリアには、オブジェクト重畳エリアを触った回数だけオブジェクト画像が重畳されることになる。
【0071】
ステップS24にて削除ボタンBdlが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、図14に示すように、ステップS26にて、“はい”ボタンByと“いいえ”ボタンBnとを含むエフェクトモード画像Iem5を表示して、処理をステップS26に移行させる。図14では、複数のオブジェクト画像Io1を重畳させた後に、削除ボタンBdlを押下した場合を示している。
【0072】
中央制御部400は、ステップS26にて、閉じるボタンBcが押下されたか否かを判定する。閉じるボタンBcが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、処理をステップS32に移行させる。閉じるボタンBcが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、ステップS27にて、“はい”ボタンByが押下されたか否かを判定する。“はい”ボタンByが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS28にてオブジェクト画像を削除して、処理をステップS31に移行させる。中央制御部400は、ステップS31にてエフェクトモード初期画像Iem1に戻し、処理を図3のステップS33に移行させる。
【0073】
ステップS27にて“はい”ボタンByが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、ステップS29にて、“いいえ”ボタンBnが押下されたか否かを判定する。“いいえ”ボタンBnが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、処理をステップS17に戻す。“いいえ”ボタンBnが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、ステップS30にて、閉じるボタンBcが押下されたか否かを判定する。閉じるボタンBcが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、処理をステップS32に移行させる。閉じるボタンBcが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS29に戻す。
【0074】
以上のように、図3のステップS12から図4のステップS31の処理によって、本実施形態の撮像装置1は、液晶モニタ304の画面304sに被写体の動画像Imvを表示しており、動画像Imvを記録していない状態で、画面304sに表示している動画像Imvにオブジェクト画像を重畳することができる。この際、動画像Imvに重畳するオブジェクト画像を複数種類から選択し、オブジェクト画像のサイズを変更することができる。
【0075】
次に、図3のステップS33以降の処理について説明する。図3において、中央制御部400は、ステップS33にて、記録開始の指示があったか否かを判定する。記録開始の指示があったと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS13に戻す。記録開始の指示があったと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS34にて動画像Imvの記録処理を実行させて、処理をステップS35に移行させる。
【0076】
中央制御部400は、ステップS35にて、設定ボタンBsが押下されたか否かを判定する。設定ボタンBsが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、処理をステップS36に移行させる。ステップS36の処理はステップS15の処理と同じであり、ステップS36の具体的な処理は図5で説明したステップS51〜S64と同じである。
【0077】
ステップS35にて設定ボタンBsが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理を図4のステップS16に移行させる。図4のステップS16〜S32の処理は、上述の通りである。ここでは、中央制御部400は、ステップS16にてオブジェクト重畳エリアが触られたと判定されなければ(NO)、処理をステップS34に移行させる。また、中央制御部400は、ステップS31にてエフェクトモード初期画像Iem1に戻したら、処理を図3のステップS37に移行させる。
【0078】
中央制御部400は、ステップS37にて、記録終了の指示があったか否かを判定する。記録終了の指示があったと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS34に戻し、動画像Imvの記録処理を継続させる。記録終了の指示があったと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS38にて指示動画像Imvの記録を終了させる記録終了処理を実行させて、処理をステップS39に移行させる。
【0079】
中央制御部400は、ステップS39にて、閉じるボタンBcが押下されたか否かを判定する。閉じるボタンBcが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS40にて、エフェクトモード初期画像Iem1を消去して終了する。閉じるボタンBcが押下されたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS14に戻す。
【0080】
以上のように、図3のステップS33からステップS39の処理(図4の各処理を含む)によって、本実施形態の撮像装置1は、液晶モニタ304の画面304sに被写体の動画像Imvを表示しており、動画像Imvを記録している状態で、画面304sに表示している動画像Imvにオブジェクト画像を重畳することができる。この際、動画像Imvに重畳するオブジェクト画像を複数種類から選択し、オブジェクト画像のサイズを変更することができる。
【0081】
図1では、次の動作によって、液晶モニタ304の画面304sに表示されている動画像Imvに対してオブジェクト画像を重畳し、オブジェクト画像が重畳された動画像Imvを記録する。
【0082】
エフェクト実行画像生成部404で生成されたエフェクト実行画像と、オブジェクト画像調整部403で調整されたオブジェクト画像は、オブジェクト画像・エフェクト実行画像重畳部2020において動画像Imvに重畳され、画像処理部202で液晶モニタ304の画面304sに応じたサイズに調整された上で、液晶モニタ304へと供給される。これによって、図6〜図13で説明したそれぞれの画面304sの状態が実現される。
【0083】
オブジェクト画像が重畳された動画像Imvを記録する場合には、VRAM205がオブジェクト画像・エフェクト実行画像重畳部2020によってオブジェクト画像が重畳された動画像Imvを一時的に記憶し、圧縮・伸長処理部201が圧縮して圧縮データを生成する。圧縮データはメインメモリ206に格納された後に、順次、カード型記録媒体302へと供給されて記録される。
【0084】
オブジェクト画像が重畳された動画像Imvを再生することができるよう、オブジェクト画像を動画像Imvには重畳せず、多重化部113によって撮像データに対してオブジェクト画像を付加データとして多重化してもよい。この場合には、付加データを含む圧縮データがカード型記録媒体302に記録される。
【0085】
オブジェクト画像としては、固定の図形に限定されるものではなく、回転したり位置が変位したりする図形であってもよく、所定の時間内に順次変化するような図形であってもよい。図15は、所定の時間内に順次変化する図形よりなるオブジェクト画像の例を示している。
【0086】
図15(A)〜図15(D)は、図7に示すエフェクト選択メニュー画像Iem2においてページ送りボタンBfpを押下してオブジェクトボタンをページ送りし、オブジェクトボタンBo5〜Bo8を有するエフェクト選択メニュー画像Iem2’に移行した状態を示している。図15(A)〜図15(D)は、エフェクト選択メニュー画像Iem2’に移行する前に選択した、複数のオブジェクト画像Io1とオブジェクトボタンBo4に対応した複数のオブジェクト画像Io4とが既に動画像Imvに重畳された状態を示している。ここでは簡略化のため画面304sに表示されている動画像Imvの図示を省略している。
【0087】
そして、図15(A)〜図15(D)は、エフェクト選択メニュー画像Iem2’に移行した後にオブジェクトボタンBo8を選択して、ユーザがオブジェクト重畳エリアを触って、オブジェクトボタンBo8に対応したオブジェクト画像Io8を動画像Imvに重畳させた状態を示している。オブジェクト画像Io8は、図15(A)から図15(D)へと順に示すように、所定の時間をかけて図形が順次変化し、図15(D)の状態となったら図15(A)の状態へと戻る動的なオブジェクト画像である。
【0088】
以上説明した図6〜図15より分かるように、本実施形態においては、オブジェクトボタンBo1〜Bo4等を押下してオブジェクト画像の種類を選択したり、サイズ変更ボタンBszやサイズ選択ボタンBsz1〜Bsz3を押下してオブジェクト画像のサイズを変更したりした場合でも、動画像Imvは常時画面304sに表示されている。エフェクト実行画像生成部404は、オブジェクト画像の種類を選択してもオブジェクト画像のサイズを変更しても、エフェクト実行画像の大きさを変更せず、動画像Imvの全体を覆い隠さない大きさを維持する。
【0089】
オブジェクト画像の種類の選択及びサイズの変更以外でも同様であり、本実施形態においては、エフェクト実行画像のどのような操作を行ってもエフェクト実行画像のエリアが拡大して動画像Imvの全体を覆ってしまうことはない。エフェクト実行画像生成部404は、複数のエフェクト実行画像のそれぞれを全て同じ大きさで生成して、オブジェクト画像・エフェクト実行画像重畳部2020が常時画面304sの同じ位置に重畳することが好ましい。
【0090】
従って、本実施形態によれば、刻々と変化する撮像画像(動画像Imv)を見ながら、変化する撮像画像に合わせて適切な適切な種類のオブジェクト画像や、適切な大きさのオブジェクト画像を適切な位置に重畳させることができる。しかも、本実施形態によれば、オブジェクト画像を重畳させるのに好適なタイミングを逃してしまう可能性を低減させることも可能となる。
【0091】
前述のように、本実施形態においては、画面304s上のエフェクト実行画像が表示されているエリアを除くオブジェクト重畳エリアにオブジェクト画像を重畳させる。エフェクト実行画像が表示されているエリアにはオブジェクト画像を表示させず、エフェクト実行画像が表示されているエリアに対応する動画像Imvの部分にはオブジェクト画像を重畳させない。また、エフェクト実行画像のエリア内で、ボタンの部分が指等で触られた場合にはそれぞれのボタンに対応させた動作を実行させる。さらに、エフェクト実行画像のエリア内のボタン以外の部分が触られた場合には何も動作させない。
【0092】
これは、画面304s上のそれぞれの位置でタッチパネル304tに対する指等の接触があった場合に、中央制御部400が画面304s上の位置に応じたそれぞれの制御を行っているからである。
【0093】
まず、中央制御部400は、画面304sの全画面でタッチパネル304tに対する指等の接触を検出している。オブジェクト画像・エフェクト実行画像重畳部2020は、エフェクト実行画像が表示されているエリアを除くオブジェクト重畳エリアのみにオブジェクト画像を重畳する。そこで、中央制御部400は、エフェクト実行画像に対する指等の接触を検出しても、オブジェクト画像を重畳させる処理を実行させない。
【0094】
即ち、エフェクト実行画像が表示されてエフェクトモードに移行した状態で、タッチパネル304tに対する指等の接触を検出した場合であっても、中央制御部400は、エフェクト実行画像のエリア内では、オブジェクト画像の重畳等の何らかの動作を実行させず、不動作とすることを優先させる。
【0095】
さらに、中央制御部400は、エフェクト実行画像のエリア内の指等の接触を検出した場合、ボタンに対する接触を検出すれば、ボタンに対応した処理を最優先させる。
【0096】
中央制御部400は、このような優先順位を付けて撮像装置1を制御しているので、図3〜図5で説明したような動作を実行させることができる。
【0097】
図11で説明したように、本実施形態では、画面304s上で指をドラッグさせた場合には、オブジェクト画像・エフェクト実行画像重畳部2020は指の移動に追従させて動画像Imvにオブジェクト画像を重畳する。図16に示すように、画面304s上で指をドラッグさせている際に、エフェクトモード画像Iem4等のエフェクト実行画像のエリア内に指が進入して例えばオンオフボタンBnfに触ったとする。図16以降でも、簡略化のため画面304sに表示されている動画像Imvの図示を省略している。
【0098】
このような場合、ユーザはオンオフボタンBnfの押下を意図していない。オンオフボタンBnf以外の他のボタンを触った場合も同様である。このような場合でもユーザの意図に反しない動作を実行させることが求められる。
【0099】
そこで、画面304s上で指をドラッグさせてエフェクト実行画像のエリア内に指が進入した場合に、ユーザの意図に沿った動作を実行させることができる好ましい構成例について説明する。図17に示すフローチャートは、エフェクトモード時の好ましい動作を示している。図17に示すフローチャートは、本実施形態の制御プログラムで実行される処理の手順を示している。
【0100】
図17において、中央制御部400は、ステップS71にて、タッチパネル304tが指等で触られたか否かを判定する。触られたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS71に戻してステップS71を繰り返す。触られたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS72にて、エフェクト実行画像のエリア内が触られたか否かを判定する。エフェクト実行画像のエリア内が触られたと判定されなければ(NO)、オブジェクト重畳エリアが触られたということであり、中央制御部400は、ステップS74にて、触られた位置にオブジェクト画像を表示させる。
【0101】
エフェクト実行画像のエリア内が触られたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS73にて、エフェクト実行画像のエリア内のボタンが押下されたか否かを判定する。ボタンが押下されたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS86にて、上述したそれぞれのボタンに対応して処理を実行させる。ボタンが押下されたと判定されなければ(NO)、上記のように何も動作させないので、中央制御部400は、処理をステップS71に戻してステップS71以降の処理を繰り返す。
【0102】
そして、中央制御部400は、ステップS75にて、ドラッグに移行したか否かを判定する。指等が触っている状態で処理距離以上移動した場合にドラッグに移行したと判定すればよい。ドラッグに移行したと判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS76にてボタンの押下判定等を無効にする。具体的には、中央制御部400は、エフェクト実行画像のエリア内が触れた場合に不動作とする制御とボタンの押下判定とを無効にする。
【0103】
中央制御部400は、ステップS77にて、指等がエフェクト実行画像のエリア内に位置しているか否かを判定する。最初のステップS77による判定は、指等がエフェクト実行画像のエリア内に進入したか否かを判定することになる。エフェクト実行画像のエリア内に位置していると判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS78にて、オブジェクト画像をエフェクト実行画像のエリアにかからないように位置調整を実行させる。
【0104】
図18は、ステップS78で位置調整を実行させた場合のオブジェクト画像Io1の表示例を示している。図18に示す例は、画面304s上で指をドラッグさせてエフェクト実行画像のエリア内の例えばオンオフボタンBnfに触った状態を示している。位置調整を実行させた結果、オブジェクト画像Io1はエフェクト実行画像のエリア内には侵入せず、オブジェクト重畳エリアの下端部に表示されている。オブジェクト画像Io1を表示する位置は、指等が位置する水平位置上のオブジェクト重畳エリアの下端部とすればよい。
【0105】
中央制御部400は、ステップS79にて、エフェクト実行画像のエリア内でドラッグが継続しているか否かを判定する。継続していると判定されれば(YES)、中央制御部400は、処理をステップS78に戻し、同様に位置調整を実行させる。図19は、エフェクト実行画像のエリア内で指を右方向にドラッグさせた状態を示している。指を右方向にドラッグさせると、ステップS78にて、オブジェクト画像Io1を表示する位置が、指が位置する水平位置上のオブジェクト重畳エリアの下端部に位置調整される。従って、図19に示すように、オブジェクト画像Io1は指の動きに追従してオブジェクト重畳エリアの下端部を右方向に移動することになる。
【0106】
図17に戻り、ステップS77にてエフェクト実行画像のエリア内に位置していると判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS80に移行させる。また、ステップS79にてドラッグが継続していると判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS80に移行させる。中央制御部400は、ステップS80にて指等が離れたか否かを判定する。指等が離れたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS77に戻す。ステップS80にて指等が離れたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、処理をステップS82に移行させる。
【0107】
ステップS75にてドラッグに移行したとされなければ(NO)、中央制御部400は、ステップS81にて指等が離れたか否かを判定する。指等が離れたと判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS81に戻してステップS81を繰り返す。ステップS81にて指等が離れたと判定されれば(YES)、中央制御部400は、処理をステップS82に移行させる。
【0108】
中央制御部400は、ステップS82にて、指等が離れた位置をオブジェクト画像の重畳位置として仮決定する。中央制御部400は、ステップS83にて、指等が離れた位置がエフェクト実行画像のエリア内であるか否かを判定する。エフェクト実行画像のエリア内であると判定されれば(YES)、中央制御部400は、ステップS84にて、オブジェクト画像をエフェクト実行画像のエリアにかからないように位置調整を実行させて、処理をステップS85に移行させる。エフェクト実行画像のエリア内であると判定されなければ(NO)、中央制御部400は、処理をステップS85移行させる。
【0109】
そして、中央制御部400は、ステップS85にて、オブジェクト画像の重畳位置を決定して動画像Imvに重畳させて、処理をステップS71に戻す。
【0110】
以上説明した図17に示す処理によって、画面304s上で指等をドラッグさせている際に、エフェクト実行画像のエリア内に指等が進入して何らかのボタンに触ったとしても、そのボタンの機能が実行されてしまうことはなく、ユーザはドラッグを続行させることができる。また、ユーザは、エフェクト実行画像のエリア内に指等が進入してもオブジェクト画像の垂直方向の位置はオブジェクト重畳エリアの下端部で停止するので、エフェクト実行画像のエリア内にはオブジェクト画像を重畳させることができないことを容易に理解することができる。
【0111】
以上説明した本実施形態では、オブジェクト画像を予めオブジェクト画像・アイコン記憶部405に記憶させておいた図形や文字よりなる画像としたが、ユーザの手書きによる文字等のオブジェクト画像を動画像Imvに重畳させる場合にも、同様の制御を実行させることができる。手書きによる文字等のオブジェクト画像の場合には、オブジェクトボタンBo1〜Bo8の代わりに色を選択するボタンを採用すればよく、サイズ選択ボタンBsz1〜Bsz3の代わりに線の太さを選択するボタンを採用すればよい。
【0112】
本発明は以上説明した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。本実施形態ではタッチパネル304tに対する操作を指で行う場合について示したが、指の代わりにタッチペンを用いてもよく、指を含む任意の操作子で操作すればよい。本発明の制御プログラムをインターネット等の通信回線を介して撮像装置1にダウンロードさせるようにしてもよいし、本発明の制御プログラムを記録媒体に記録して提供してもよい。
【符号の説明】
【0113】
1 撮像装置
100 撮像部
202 画像処理部
302 カード型記録媒体(記録部)
304 液晶モニタ(表示部)
304s 画面
304t タッチパネル
400 中央制御部(マイクロコンピュータ,制御部)
404 エフェクト実行画像生成部
405 オブジェクト画像・アイコン記憶部(オブジェクト画像記憶部)
2020 オブジェクト画像・エフェクト実行画像重畳部(オブジェクト画像重畳部,エフェクト実行画像重畳部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の動画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部によって撮像されている前記動画像を画面に表示する表示部と、
前記表示部に装着されたタッチパネルと、
前記画面に表示されている前記動画像に対してオブジェクト画像を重畳させるエフェクトモードとなっていることを示す画像であり、前記動画像の全体を覆い隠さないよう前記画面の一部のエリアに表示させるエフェクト実行画像を生成するエフェクト実行画像生成部と、
前記画面に表示されている前記動画像に前記エフェクト実行画像を重畳させるエフェクト実行画像重畳部と、
前記画面の前記エフェクト実行画像が重畳されているエリアを除く前記動画像が表示されているエリアを、オブジェクト画像を重畳させるオブジェクト画像重畳エリアとし、前記タッチパネルに対する操作子の接触によって前記オブジェクト画像重畳エリアに前記オブジェクト画像を重畳させる所定の操作がなされた場合に、前記動画像に前記オブジェクト画像を重畳させるオブジェクト画像重畳部と、
前記タッチパネルに対して前記操作子が接触した位置に前記オブジェクト画像を表示させ、前記操作子が前記タッチパネルに接触しつつ移動した場合には前記操作子の移動に追従させて前記オブジェクト画像を移動させ、前記操作子が前記タッチパネルから離れた位置を前記動画像に前記オブジェクト画像を重畳させる位置とするよう前記オブジェクト画像重畳部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記操作子が前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置から前記エフェクト実行画像のエリア内へと前記タッチパネルに接触しつつ移動した場合には、前記オブジェクト画像を前記エフェクト実行画像のエリア内へと移動させないよう、前記オブジェクト画像を表示させる位置を前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置となるよう調整する
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記オブジェクト画像を表示させる位置を前記オブジェクト画像重畳エリア内の前記エフェクト実行画像のエリア側の端部となるよう調整することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記エフェクト実行画像生成部は、前記エフェクト実行画像として、所定の動作を実行させるためのボタンを含む画像を生成し、
前記制御部は、前記操作子が前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置から前記エフェクト実行画像のエリア内へと前記タッチパネルに接触しつつ移動して前記ボタンに接触した場合には、前記ボタンを無効として前記所定の動作を実行させないように制御する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
撮像装置に搭載されているコンピュータに対して、
画面に表示されている動画像に対してオブジェクト画像を重畳させるエフェクトモードとなっていることを示す画像であり、前記動画像の全体を覆い隠さないよう前記画面の一部のエリアに表示するエフェクト実行画像を生成させるステップと、
前記画面に表示されている前記動画像に前記エフェクト実行画像を重畳させるステップと、
前記画面の前記エフェクト実行画像が重畳されているエリアを除く前記動画像が表示されているエリアを、オブジェクト画像を重畳させるオブジェクト画像重畳エリアとし、前記画面に装着されたタッチパネルに対して操作子が接触した位置に前記オブジェクト画像を表示させ、前記操作子が前記タッチパネルに接触しつつ移動した場合には前記操作子の移動に追従させて前記オブジェクト画像を移動させ、前記操作子が前記タッチパネルから離れた位置を前記動画像に前記オブジェクト画像を重畳させる位置と決定するよう制御させるステップと、
前記動画像における前記制御するステップにて決定した位置に前記オブジェクト画像を重畳させるステップと、
を実行させ、
前記制御させるステップは、前記操作子が前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置から前記エフェクト実行画像のエリア内へと前記タッチパネルに接触しつつ移動した場合には、前記オブジェクト画像を前記エフェクト実行画像のエリア内へと移動させないよう、前記オブジェクト画像を表示させる位置を前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置となるよう調整させる
ことを特徴とする撮像装置に用いる制御プログラム。
【請求項5】
前記制御させるステップは、前記オブジェクト画像を表示させる位置を前記オブジェクト画像重畳エリア内の前記エフェクト実行画像のエリア側の端部となるよう調整させることを特徴とする請求項4記載の撮像装置に用いる制御プログラム。
【請求項6】
前記エフェクト実行画像を生成させるステップは、前記エフェクト実行画像として、所定の動作を実行させるためのボタンを含む画像を生成させ、
前記制御させるステップは、前記操作子が前記オブジェクト画像重畳エリア内の位置から前記エフェクト実行画像のエリア内へと前記タッチパネルに接触しつつ移動して前記ボタンに接触した場合には、前記ボタンを無効として前記所定の動作を実行させないように制御させる
ことを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置に用いる制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2013−115692(P2013−115692A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−261575(P2011−261575)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】