説明

撮像装置及び認証装置

【課題】小型化、構成の簡素化、及び消費電流を低減する。
【解決手段】撮像装置1は第1基板50と第2基板60とを備える。第1基板50にはYドライバ100、Xドライバ200、及び読み取り領域Aが形成される。読み取り領域Aは、可視光を透過させる第1フィルタ60aに対応する指紋読み取り領域A1と、赤外線光を透過させる第2フィルタ60bに対応する静脈読み取り領域A2とを備える。さらに、読み取り領域Aには、複数の画素回路が形成され、Yドライバ100及びXドライバ200によって駆動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置及び認証装置に関する。
【背景技術】
【0002】
利用者を識別する技術として、指紋あるいは指静脈パターンを撮像し、撮像した画像から特徴データを抽出し、既登録の参照データと照合することが知られている。指紋と静脈の双方を用いて、利用者を識別する場合には、より正確に識別することが可能となる。
このように指紋と静脈を用いて個人を識別して認証する装置として、特許文献1には、指先の指紋用のセンサと指静脈用のセンサとを各々設け、それらのセンサの出力信号に基づいて認証を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−102728号(図1参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では指紋用のセンサと指静脈用のセンサとを個別に設けたので、スペースが大きくなるといった問題があった。また、部品点数が増加し製造コストが上昇するといった問題もあった。さらに、2種類のセンサを個別に駆動する必要があったので、消費電流が大きくなるといった問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、小型化、構成の簡素化、及び消費電流の低減を解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本発明に係る撮像装置は、複数の画素回路が形成された基板と、前記複数の画素回路を駆動して対象を撮像した撮像信号を生成する駆動手段を備え、前記複数の画素回路が形成される領域を読み取り領域としたとき、前記読み取り領域は、指紋を読み取るための指紋読み取り領域と、静脈を読み取るための静脈読み取り領域とを備えることを特徴とする。
この撮像装置によれば、1つの基板上に指紋読み取り領域と静脈を読み取るための静脈読み取り領域とを備えるので、指紋用のセンサと指静脈用のセンサとを個別に設ける場合と比較して、小型化を図ることができる。また、部品点数を削減して製造コストを下げることも可能となる。さらに、個別のセンサを駆動する必要もないので、消費電力を低減することができる。
【0006】
上述した撮像装置において、指を置く撮像面と前記指紋読み取り領域との間に形成された第1フィルタと、前記撮像面と前記静脈読み取り領域との間に形成された第2フィルタとを備え、前記第1フィルタは、可視光の波長領域と比較して近赤外線の波長領域における光を低減させ、前記第2フィルタは、近赤外線の波長領域と比較して可視光の波長領域における光を低減させることが好ましい。
指紋は人体の表皮の凹凸であるため、表皮で光を反射させることによって読み取ることが可能である。このため、人体の内部に入らない可視光を用いて読み取ることが好ましい。一方、静脈は人体の内部にあるため、光が人体の内部に入射される必要がある。このため、透過力が強い赤外線が好ましい。この発明によれば、第1フィルタと第2フィルタとを用いて光をフィルタリングするので、指紋と静脈の検出精度を向上させることができる。
【0007】
また、上述した撮像装置において、前記指紋読み取り領域と前記第1フィルタとの間を通って前記第1フィルタに向けて光を照射する第1光源と、前記静脈読み取り領域と前記第2フィルタとの間を通って前記第2フィルタに向けて光を照射する第2光源とを備えることが好ましい。
あるいは、前記基板の下に設けられ、前記第1フィルタに向けて光を照射する第1光源と、前記基板の下に設けられ、前記第2フィルタに向けて光を照射する第2光源とを備えるものであってもよい。この場合には、第1光源及び第2光源が平面的に見て基板と重なった領域にあるので、撮像装置を平面方向に小型化できる。
さらに、前記第1光源は可視光領域の光を照射し、前記第2光源は近赤外線領域の光を照射すること好ましい。これにより、指紋と静脈の検出精度を向上させることができる。
【0008】
また、上述した撮像装置において、前記指紋読み取り領域は短冊状に形成され、前記静脈読み取り領域は短冊状に形成され、前記短冊状の指紋読み取り領域と前記短冊状の静脈読み取り領域とが互い違いに配置されてもよい。この場合、第1フィルタは指紋読み取り領域と同様に短冊状に形成され、第2フィルタは静脈読み取り領域と同様に短冊状に形成される。これにより、指紋の画像と静脈の画像とが短冊状の混在する画像を撮像することができる。この結果、指紋と静脈との相対的な位置関係を認証に利用することが可能となり、セキュリティをより向上させることが可能となる。
【0009】
また、上述した撮像装置において、前記指紋読み取り領域及び前記静脈読み取り領域を通って、前記第1フィルタ及び前記第2フィルタに向けて光を照射する第3光源を備え、前記第3光源は可視光領域及び近赤外線領域の光を照射することが好ましい。この場合には、光源の数を一つにできるので、部品点数を削減でき、コストを下げることができる。
【0010】
次に、本発明に係る認証装置は、上述した撮像装置と、前記撮像信号に基づいて、利用者の指紋の特徴を示す指紋データと、前記利用者の静脈の特徴を示す静脈データとを生成する生成手段と、生成された指紋データと予め登録された基準指紋データとを比較し、生成された静脈データと予め登録された基準静脈データとを比較する比較手段と、前記指紋データと基準指紋データとが一致し、且つ前記静脈データと前記基準静脈データとが一致した場合に、正当な利用者であることを認証する認証手段とを備えたことを特徴とする。
この発明によれば、指紋と静脈の双方で認証を行うので、セキュリティを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態に係る認証装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の画素回路の構成を示す回路図である。
【図3】実施形態の撮像装置を模式的に説明するための説明図である。
【図4】撮像された画像の一例を示す説明図である。
【図5】変形例の撮像装置を模式的に説明するための説明図である。
【図6】変形例の撮像装置を模式的に説明するための説明図である。
【図7】変形例の撮像装置を模式的に説明するための説明図である。
【図8】変形例の撮像装置を模式的に説明するための説明図である。
【図9】応用例に係る電子機器の具体的な形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。図面においては、各部の寸法の比率は実際のものとは適宜に異ならせてある。また、本発明は、以下に述べる各実施形態に限定されるものではなく、各実施形態を変形して得られる各種の変形例や、各実施形態またはその変形例を応用して得られる形態をも技術的範囲に含みうる。なお、各図において共通する部分には同一の符号が付されている。
【0013】
<実施形態>
図1は、本発明の実施形態に係る認証装置500の構成を示すブロック図である。認証装置500は、利用者を認証するための装置であって、入室管理やコンピュータへのログインなどに用いられる。この認証装置500では、利用者の指紋パターン及び静脈パターンといった2つの観点から認証を行う。
認証装置500は、撮像信号VIDを出力する撮像装置1と、撮像信号VIDに基づいて認証を行う処理回路400とを備える。撮像信号VIDはアナログ信号であってもよいし、デジタル信号であってもよい。
【0014】
撮像装置1は、Yドライバ100と、Xドライバ200、これらの動作を制御する制御回路300、読み取り領域Aを備える。読み取り領域Aには、X方向と平行にm(mは2以上の自然数)本の第1制御線10、及びm本の第2制御線11が形成されている。また、Y方向と平行にn(nは2以上の自然数)本の検出線12が形成される。そして、第1制御線10と検出線12との交差に対応して、複数の画素回路40が設けられている。
【0015】
Yドライバ100は、m本の第1制御線10にリセット信号GRST1〜GRSTmを順次供給すると共に、m本の第2制御線11に選択信号GSEL1〜GSELmを供給する。Xドライバ200はn本の検出線に出力されるデータ信号X1〜Xnをパラレル形式からシリアル形式に変換して、撮像信号VIDとして出力する。

図2に画素回路40の回路図を示す。画素回路40は、増幅トランジスタ41、選択トランジスタ42、リセットトランジスタ43、及びフォトダイオード44を備える。この画素回路40の動作は、リセット期間、露光期間、及び出力期間に分かれる。リセット期間には、第1制御線10を介してハイレベルのリセット信号GRSTが供給される。すると、リセットトランジスタがオン状態となり、増幅トランジスタ41のゲート電位がVDDにリセットされる。このとき、選択信号GSELはローレベルを維持し、選択トランジスタ42はオフ状態である。
【0016】
露光期間では、リセットトランジスタ43及び選択トランジスタ42が共にオフ状態となる。フォトトランジスタ44には入射光の照度に応じた電流が流れる。したがって、増幅トランジスアタ41のゲート電位は、入射光の照度に応じて変化する。
出力期間では、第2制御線11を介してハイレベルの選択信号GSELが供給される。リセットトランジスタ43がオフ状態となる一方、選択トランジスタ42がオン状態となる。このとき、増幅トランジスタ41のゲート電位に応じた電流が選択トランジスタ42を介して検出線12に流れる。これにより、画像を撮像することが可能となる。
【0017】
図3に撮像装置1を模式的に説明するための説明図を示す。この図に示すように撮像装置1は、第1基板50、第2基板60、第1光源70a及び第2光源70bを備える。第1基板50は、透明であり、例えば、ガラスを材料とする。そして、第1基板には、上述したYドライバ100、Xドライバ200、及び読み取り領域Aが形成されている。これらの電気回路に用いられるトランジスタは、薄膜トランジスタで形成される。
【0018】
第2基板60は透明な基板であり、例えば、ガラスを材料とする。第2基板60の上面が、利用者が指を置く撮像面となる。第2基板60の下面(第1基板50と対向する面)には第1フィルタ60aと第2フィルタ60bとが形成される。第1フィルタ60aが形成される領域は、利用者の指の第1関節より先の部分に概ね対応し、第2フィルタ60bが形成される領域は、利用者の指の第1関節よりつけ根の部分に概ね対応する。第1フィルタ60aは、可視光の波長領域と比較して近赤外線の波長領域における光を低減させる。より具体的には、第1フィルタ60aは、近赤外線(800nm〜2000nm)をカットする。一方、第2フィルタ60bは、近赤外線の波長領域と比較して可視光の波長領域における光を低減させる。より具体的には、第2フィルタ60bは、可視光(800nm 以下)をカットする。
【0019】
次に、第1光源70aは可視光領域の光を照射し、第2光源70bは近赤外線領域の光を照射する。なお。第1光源70aは可視光領域以外の光を含んでもよいし、第2光源70bは近赤外線領域以外の光を含んでもよい。第1光源70aは第1基板50と第2基板60との間を通って第1フィルタ60aに向けて光を照射する。第2光源70bは第1基板50と第2基板60との間を通って第2フィルタ60bに向けて光を照射する。
【0020】
第1基板50に形成される読み取り領域Aは、指紋読み取り領域A1と静脈読み取り領域A2とを備える。指紋読み取り領域A1は第1フィルタ60aに対応して設けられ、静脈読み取り領域A2は第2フィルタ60bに対応して設けられる。
第1光源70aからの光は、指紋読み取り領域A1と第1フィルタ60aの間を通って、第1フィルタ60aを通過し、利用者の指先で反射する。反射光は第1フィルタ60aを通って、指紋読み取り領域A1に入射する。一方、第2光源70bからの光は、静脈読み取り領域A2と第2フィルタ60bの間を通って、第2フィルタ60aを通過し、利用者の指で反射する。反射光は第2フィルタ60bを通って、静脈読み取り領域A2に入射する。
【0021】
これにより、例えば、図4に示す画像が撮像される。この画像の左部分は指先の指紋部分であり、右半分は静脈に対応している。後述する処理回路400では、指紋読み取り領域A1の画像から指紋データDfが生成され、静脈読み取り領域A2の画像から静脈データDjが生成される。
人体の表面にある指紋の撮像には可視光が適しており、人体の内部にある静脈の撮像には赤外線が適している。上述したように指紋読み取り領域A1には可視光が入射し、静脈読み取り領域A2には赤外線光が入射する。よって、指紋と静脈を正確に検出することが可能となる。
【0022】
次に、図1に示す処理回路400は、以下の処理を実行する。
第1に、処理回路400は、撮像信号VIDに基づいて、利用者の指紋の特徴を示す指紋データDfと、利用者の静脈の特徴を示す静脈データdjとを生成するデータ生成処理を実行する。
【0023】
第2に、処理回路400は、指紋データDfと予め登録された基準指紋データDfrとを比較し、生成された静脈データDjと予め登録された基準静脈データDjrとを比較する比較処理を実行する。なお、基準指紋データDfrと基準静脈データDjrとは、不揮発性のメモリに記憶してあり、必要に応じて読み出されるようになっている。
【0024】
第3に、指紋データDfと基準指紋データDfrとが一致し、且つ静脈データDjと基準静脈データDjrとが一致した場合に、正当な利用者であることを認証する認証処理を実行する。
なお、不揮発性のメモリに、複数の利用者の基準指紋データDfr及び基準静脈データDjrとパスワードとを関連付けて記憶しておき、パスワードがキーボードなどの入力部によって入力されると、入力されたパスワードに対応する基準指紋データDfr及び基準静脈データDjrを不揮発性のメモリから読み出すようにしてもよい。

以上説明したように、本実施形態によれば、撮像装置1において、第1基板50に指紋読み取り領域A1と静脈読み取り領域A2とが形成されている。このため、両者を別の基板で構成した場合と比較して、小型化を図ることが可能となる。さらに、指紋読み取り領域A1及び静脈読み取り領域A2を一つの読み取り領域Aとして動作させるので、Yドライバ100やXドライバ200を指紋の読み取りと静脈の読み取りで兼用できる。このため、構成を簡素化して、コスト削減を図ることができ、さらには、消費電力を低減することができる。
【0025】
<変形例>
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に述べる変形が可能である。
(1)上述した実施形態では、第1光源70aと第2光源70bとを照射光が第1基板50と第2基板60との間に入るように第1光源70a及び第2光源70bを配置したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図5に示すように第1基板70aの下面に第1光源70aと第2光源70bを配置してもよい。
この場合には、第1基板50を光が透過することになる。このため、フォトダイオード44の下には、第1光源70a及び第2光源70bからの光が直接入射しないように遮光層を設けることが好ましい。
この変形例によれば、第1光源70a及び第2光源70bと、第1基板50及び第2基板60とを重ねて配置することができるので、撮像装置1をより小型化することできる。
【0026】
(2)また、図6に示すように第1光源70a及び第2光源70bの替わりに1個の光源70を用いてもよい。この場合、光源70は、指紋読み取り領域A1及び静脈読み取り領域A2を通って、第1フィルタ60a及び第2フィルタ60bに向けて光を照射する。また、光源70は可視光領域及び近赤外線領域の光を照射する。
この変形例によれば、光源の数を減らすことができるので、小型化を図ると共に、コストを削減することが可能となる。なお、光源70は、指紋読み取り領域A1と静脈読み取り領域A2の境界、あるいは、第1フィルタ60aと第2フィルタ60bとの境界に対応する位置に設けることが、光の利用効率の観点から好ましい。
【0027】
(3)また、図7に示すように第1光源70a及び第2光源70bの替わりに1個の光源70を用い、且つ、第2基板60の下面に短冊状の第1フィルタ60aと短冊状の第2フィルタ60bを設けてもよい。この場合は、短冊状の第1フィルタ60aと短冊状の第2フィルタ60bとが互い違いに配置される。指紋読み取り領域A1は短冊状の第1フィルタ60aに対応し、静脈読み取り領域A2は短冊状の第2フィルタ60bに対応するので、短冊状の指紋読み取り領域A1と短冊状の静脈読み取り領域A2とが互い違いに配置されることになる。
この場合には、指紋と静脈の画像が短冊状に互い違いに得られることになる。このように両者を混在させることによって、静脈と指紋の相対的な位置関係に基づいて認証を行うことも可能となる。これによって、セキュリティをより向上させることができる。
【0028】
(4)また、図8に示すように第1光源70a及び第2光源70bの替わりに第1基板50に第1発光素子70cと第2発光素子70dを第1基板50に設けてもよい。この場合、第1発光素子70c及び第2発光素子70dは、図示するように読み取り領域Aの外側に設けてもよいし、あるいは、読み取り領域Aの内部に設けてもよい。
また、第1発光素子70c及び第2発光素子70dは、OLED素子で構成してもよい。さらに、第1発光素子70cは第1光源70aと同様に可視光領域の光を照射し、第2発光素子70dは第2光源70bと同様に近赤外線領域の光を照射する。なお。第1発光素子70cは可視光領域以外の光を含んでもよいし、第2発光素子70bは近赤外線領域以外の光を含んでもよい。
【0029】
<応用例>
次に、本発明に係る発光装置を適用した電子機器について説明する。
図9は、上記実施形態に係る認証装置500を表示装置に適用したモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。パーソナルコンピュータ2000は、表示装置としての発光装置1と本体部2010とを備える。本体部2010には、電源スイッチ2001およびキーボード2002が設けられている。また、本体部2010には、撮像装置1が設けられている。なお、認証装置500の処理回路400は、パーソナルコンピュータ2000のCPUで構成してもよい。このパーソナルコンピュータによれば、利用者の認証を行うことができるのでセキュリティを向上させることが可能となる。
本発明に係る認証装置が適用される機器としては、いわゆるATM、携帯電話機、入出管理装置などが挙げられる。
【符号の説明】
【0030】
1……撮像装置、10……第1制御線、11……第2制御線、12……検出線、50……第1基板、60……第2基板、60a……第1フィルタ、60b……第2フィルタ、70……光源、70a……第1光源、70a……第2光源、70c……第1発光素子、70d……第2発光素子、400……処理回路、500……認証装置、A……読み取り領域、A1……第1読み取り領域、A2……第2読み取り領域。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素回路が形成された基板と、
前記複数の画素回路を駆動して対象を撮像した撮像信号を生成する駆動手段を備え、
前記複数の画素回路が形成される領域を読み取り領域としたとき、前記読み取り領域は、指紋を読み取るための指紋読み取り領域と、静脈を読み取るための静脈読み取り領域とを備える、
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
指を置く撮像面と前記指紋読み取り領域との間に形成された第1フィルタと、
前記撮像面と前記静脈読み取り領域との間に形成された第2フィルタとを備え、
前記第1フィルタは、可視光の波長領域と比較して近赤外線の波長領域における光を低減させ、
前記第2フィルタは、近赤外線の波長領域と比較して可視光の波長領域における光を低減させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記指紋読み取り領域と前記第1フィルタとの間を通って前記第1フィルタに向けて光を照射する第1光源と、
前記静脈読み取り領域と前記第2フィルタとの間を通って前記第2フィルタに向けて光を照射する第2光源と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記基板の下に設けられ、前記第1フィルタに向けて光を照射する第1光源と、
前記基板の下に設けられ、前記第2フィルタに向けて光を照射する第2光源と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記第1光源は可視光領域の光を照射し、前記第2光源は近赤外線領域の光を照射することを特徴とする請求項3又は4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記指紋読み取り領域は短冊状に形成され、前記静脈読み取り領域は短冊状に形成され、
前記短冊状の指紋読み取り領域と前記短冊状の静脈読み取り領域とが互い違いに配置されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記指紋読み取り領域及び前記静脈読み取り領域を通って、前記第1フィルタ及び前記第2フィルタに向けて光を照射する第3光源を備え、
前記第3光源は可視光領域及び近赤外線領域の光を照射する、
ことを特徴とする請求項1又は6に記載の撮像装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の撮像装置と、
前記撮像信号に基づいて、利用者の指紋の特徴を示す指紋データと、前記利用者の静脈の特徴を示す静脈データとを生成する生成手段と、
生成された指紋データと予め登録された基準指紋データとを比較し、生成された静脈データと予め登録された基準静脈データとを比較する比較手段と、
前記指紋データと基準指紋データとが一致し、且つ前記静脈データと前記基準静脈データとが一致した場合に、正当な利用者であることを認証する認証手段と、
を備えたことを特徴とする認証装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−231336(P2010−231336A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−76198(P2009−76198)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】