説明

撮像装置

【課題】複数の出力を有した撮像素子を採用したカメラにおいて、フレームメモリ等を使用せず、小規模なラインメモリのみでフレームレートの切換えや上下及び左右反転出力を可能とする。また、出力モードに応じて適切な欠陥画素補間を行う。
【解決手段】フレームレートの変更のため撮像素子の出力チャンネル数の切換えを行う。出力チャンネル数に応じて、チャンネルの合成方法を切換え、フレームレートに応じたカメラリンクフォーマットとすることで、撮像装置としてのフレームレートの切換えを実現する。また、登録した欠陥画素の座標から出力モード切換えごとに補間座標を再計算する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数に分割された撮像領域と複数の出力部を有する撮像素子を使用した撮像装置に関わり、特に、フレームレートの切換えや反転出力の切換え方法と、欠陥画素の補間に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、有効画素数が多い(高画素の)撮像素子が生産可能となり高精細な映像を取得可能な撮像装置が実現してきている。しかし画素数が多いと、従来通りの読み出し速度では、各画素から映像信号を読み出すための時間がかかり、フレームレートが小さい撮像装置となってしまう。従って、高画素の撮像素子を使用した撮像装置の高フレームレート化を実現するため、複数の出力を有した撮像素子が製品化されている。例えば、有効画素が2048×2048画素の撮像素子の出力を128×2048画素単位に16チャンネル(ch)に分割して出力することで、高フレームレートを実現している。また、16chの内の1部のチャンネルを使って(例えば、8ch、4ch、2ch)出力チャンネル数を減らして、フレームレートを下げることも可能である。
また、マシンビジョンのインターフェースの1つであるカメラリンクインターフェースでは、TAP数や出力周波数の選択で、フレームレートの変更が可能ある。TAP数を増やすことにより、高フレームレート化が実現可能である。しかし、ケーブルの本数が増え、取り込みボードが限定される。出力周波数を上げることも高フレームレート化に貢献するが、ケーブル長や取り込みボードが限定される。
その他、登録された欠陥画素の座標を用いて、欠陥画素の補間を行う撮像装置もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−42838号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、パーシャルスキャンする画素領域の位置を選択し、撮像素子を駆動する水平パルス及び垂直パルスの走査速度を切り替える技術が開示されている。しかし、特許文献1は、画像情報を必要とする複数の画素領域と、画像情報を必要としない複数の画素領域とを設定するパーシャルスキャンに関連する技術であり、高画素の撮像素子を使用する撮像装置の高フレームレート化のためには効を奏さない。
本発明の目的は、複数の出力を有した撮像素子を採用したカメラにおいて、フレームメモリ等を使用せず、小規模なラインメモリのみでフレームレートの切換えや上下及び左右反転出力を可能とする。また、出力モードに応じて適切な欠陥画素補間を行う。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明の撮像装置は、複数に分割された撮像領域と該複数の撮像領域毎に映像信号をそれぞれ出力する出力チャンネルとを有する撮像素子、該撮像素子から該映像信号を出力する出力チャンネルの数及び出力順序の切換えを行う撮像素子設定部、前記撮像素子から出力される前記複数の映像信号の合成を行う合成処理部、及び、該合成された信号をカメラリンク出力フォーマットに変換する画像出力部とを備え、前記撮像素子の出力チャンネルの数の切換えと前記合成処理部の合成方法の組み合わせにより、フレームレートの切換えを行うことを第1の特徴とする。
上記第1の特徴の撮像装置において、前記撮像素子の上下及び左右出力切換えと前記合成処理部の前記成方法の組み合わせにより、上下及び左右反転出力機能を有することを第2の特徴とする。
上記第2の特徴の撮像装置において、前記フレームレートの切換え、前記上下及び左右反転出力の切換え、パーシャルスキャン等の切換えを行い、かつ、適切な欠陥画素補間を行うことを第3の特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数の出力を有した撮像素子を採用したカメラにおいて、フレームメモリ等を使用せず、小規模なラインメモリのみでフレームレートの切換えや上下及び左右反転出力を可能とする。また、出力モードに応じて適切な欠陥画素補間を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の撮像装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の撮像装置の一実施例における撮像素子101の出力チャンネル数とカメラリンク出力モードの関係を表にしたものである。
【図3】本発明の撮像装置の一実施例における出力モードごとの合成処理方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は、複数の出力を有した撮像素子を採用したカメラにおいて、フレームメモリ等を使用せず、小規模なラインメモリのみでフレームレートの切換えや上下及び左右反転出力を可能とする。また、出力モードに応じて適切な欠陥画素補間を行う撮像装置である。
このため、本発明の撮像装置は、フレームレートの変更や切換えのため、撮像素子の出力チャンネル数の切換えを行う。また、撮像素子の出力チャンネル数に応じて、チャンネルの合成方法を切換え、フレームレートに応じたカメラリンクフォーマットとする。この結果、フレームレートの切換え及び出力モードの切換えが可能な撮像装置を実現する。また、本発明の撮像装置は、登録した欠陥画素の座標から、出力モードを切換える都度、補間座標を再計算するものである。
【0009】
本発明の一実施形態について、以下、図面等を用いて説明する。
なお、以下の説明は、本発明の一実施形態を説明するためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素若しくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であり、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。
また、各図の説明において、同一の機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、重複を避け、できるだけ説明を省略する。
【0010】
図1によって、本発明の撮像装置の一実施例を説明する。図1は、本発明の撮像装置の一実施例の構成を示すブロック図である。10は撮像装置、101は撮像素子、103はシリアル信号をパラレル信号に変換するシリパラ変換部、104は合成処理部、105は欠陥画素補間部、106は画像出力部、108はフレームレート切換え部である。また、合成処理部において、141はラインメモリ書き込みchセレクタ、143はラインメモリ(ラインメモリ1〜ラインメモリ16)、145はTAPセレクタ(TAP1〜TAP8)である。例えば、撮像素子101の有効画素数は、2048×2048画素である。また、フレームレート切換え部108は、撮像素子101、合成処理部104、欠陥画素補間部105、および画像出力部106の、撮像素子制御、合成処理制御、欠陥画素補間制御、および出力方法切換えを、図示しない操作部等の指示により設定された条件に従って実行する。
【0011】
図1の撮像装置10において、撮像素子101は、ch1〜ch16の16のチャンネルに分割して、それぞれ128×2048画素の画素領域の映像信号を、シリパラ変換部103に出力する。
シリパラ変換部103は、撮像素子101から入力される16チャンネルの映像信号をそれぞれパラレルデータに変換して、それぞれを合成処理部104に出力する。
合成処理部104は、ラインメモリ書き込みchセレクタ141、16のラインメモリ143、8個のTAPセレクタ145によって、シリパラ変換部103から入力された16のチャンネルの映像信号をそれぞれパラレルデータに変換して、それぞれを合成処理部105に出力する。具体的には、シリパラ変換部103から入力された複数チャンネルの映像信号を、ラインメモリ書き込みchセレクタ141の選択に応じてラインメモリ143へそれぞれ出力し、TAPセレクタ145によって合成され、欠陥画素補間部105へ出力する。
欠陥画素補間部105は、入力されたそれぞれのTAPの映像信号について後述する欠陥画素補間を実行し、それぞれのTAPの映像信号ごとに画像出力部106に出力する。
画像出力部106は、入力されたそれぞれのTAPの映像信号について周知の映像処理を実行して、それぞれのTAPの映像信号ごとに撮像装置10のカメラリンク端子から外部に出力する。
【0012】
図2及び図3によって、本発明の撮像装置の一実施例におけるカメラリンク出力モードについて説明する。
図2は、本発明の撮像装置の一実施例における撮像素子101の出力チャンネル数とカメラリンク出力モードの関係を表にしたものである。
図2において、撮像素子出力が“40MHz×2ch”の場合には、フレームレートが“18.75fps”、カメラリンク出力モードは、“40MHz×2TAP(基本設定)”である。また、撮像素子出力が“40MHz×4ch”の場合には、フレームレートが“37.5fps”、カメラリンク出力モードは、“80MHz×2TAP(基本設定)”、若しくは、カメラリンク出力モードが、“40MHz×4TAP(中設定)”である。さらに、撮像素子出力が“40MHz×8ch”の場合には、フレームレートが“75.0fps”、カメラリンク出力モードは、“80MHz×4TAP(中設定)”、若しくは、カメラリンク出力モードが、“40MHz×8TAP(最大設定)”である。またさらに、撮像素子出力が“40MHz×16ch”の場合には、フレームレートが“150.0fps”、カメラリンク出力モードは、“80MHz×8TAP(最大設定)”である。
また図3は、本発明の撮像装置の一実施例における出力モードごとの合成処理方法を説明するための図である。
【0013】
図2および図3において、カメラリンク出力モードが40MHz×2TAPのときには、撮像素子101の出力を40MHz×2chとする。この場合、撮像素子101のch1とch9から、1024×2048画素の映像信号がそれぞれ出力される。そして、ch1及びch9から出力された映像信号は、合成処理部104で合成される。最後に、画像出力部106のTAP1とTAP2から40MHzで1024×2048画素の映像信号がそれぞれ出力される。
【0014】
カメラリンク出力モードが80MHz×2TAPのときには、撮像素子101の出力を40MHz×4chとする。この場合、撮像素子101のch1、ch5、ch9、及びch13から、512×2048画素の映像信号がそれぞれ出力される。そして、ch1とch5から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP1から80MHzで出力される。同様に、ch9とch13から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP2から80MHzで出力される。
【0015】
カメラリンク出力モードが40MHz×4TAPのときには、撮像素子101の出力を40MHz×4chとする。この場合、撮像素子101のch1、ch5、ch9、及びch13から、512×2048画素の映像信号がそれぞれ出力される。そして、ch1から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP1から40MHzで出力される。同様に、ch5から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP2から40MHzで出力される。また同様に、ch9から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP3から40MHzで出力される。さらに同様に、ch13から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP4から40MHzで出力される。
【0016】
カメラリンク出力モードが80MHz×4TAPのときには、撮像素子101の出力を40MHz×8chとする。この場合、撮像素子101のch1、ch3、ch5、ch7、ch9、ch11、ch13、及びch15から、256×2048画素の映像信号がそれぞれ出力される。そして、ch1から出力された映像信号とch3から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP1から80MHzで出力される。同様に、ch5から出力された映像信号とch7から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP2から80MHzで出力される。また同様に、ch9から出力された映像信号とch11から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP3から80MHzで出力される。さらに同様に、ch13から出力された映像信号とch15から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP4から80MHzで出力される。
【0017】
カメラリンク出力モードが40MHz×8TAPのときには、撮像素子101の出力を40MHz×8chとする。この場合、撮像素子101のch1、ch3、ch5、ch7、ch9、ch11、及びch13から、256×2048画素の映像信号がそれぞれ出力される。そして、ch1から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP1から40MHzで出力される。同様に、ch3から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP2から40MHzで出力される。また同様に、ch5から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP3から40MHzで出力される。さらに同様に、ch7から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP4から40MHzで出力される。また、ch9から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP5から40MHzで出力される。同様に、ch11から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP6から40MHzで出力される。また同様に、ch13から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP7から40MHzで出力される。さらに同様に、ch15から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP8から40MHzで出力される。
【0018】
カメラリンク出力モードが80MHz×8TAPのときには、撮像素子101の出力を40MHz×16chとする。この場合、撮像素子101のch1、ch2、ch3、ch4、ch5、ch6、ch7、ch8、ch9、ch10、ch11、ch12、ch13、ch14、ch15、及びch16から、128×2048画素の映像信号がそれぞれ出力される。
ch1とch2から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP1から80MHzで出力される。ch3とch4から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP2から80MHzで出力される。ch5とch6から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP3から80MHzで出力される。ch7とch8から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP4から80MHzで出力される。
ch9とch10から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP5から80MHzで出力される。ch11とch12から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP6から80MHzで出力される。ch13とch14から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP7から80MHzで出力される。ch15とch16から出力された映像信号は、合成処理部104で合成され、画像出力部106のTAP8から80MHzで出力される。
【0019】
なお、本発明の撮像装置の撮像素子は、左右反転出力機能を有する。ただし、反転するのは、チャンネル内のデータであり、1画面分の反転出力を行うためには、チャンネル全体の画像データを置き換える必要がある。例えば、80MHz×8TAPの場合には、ch16とch15から出力された映像信号を合成してTAP1から、ch14とch13から出力された映像信号を合成してTAP2から、ch12とch11から出力された映像信号を合成してTAP3から、ch10とch9から出力された映像信号を合成してTAP4から、ch8とch7から出力された映像信号を合成してTAP5から、ch6とch5から出力された映像信号を合成してTAP6から、ch4とch3から出力された映像信号を合成してTAP7から、ch2とch1から出力された映像信号を合成してTAP8から、それぞれ80MHzで出力する。
その他の出力モードに関しても同様の置き換えを行う。
【0020】
次に、欠陥画素補間部105における欠陥画素の補間方法について説明する。上述のような出力モードの切換えを行ったときには、登録された欠陥画素の座標を用いて、出力TAPごとに欠陥画素の補間位置を変換する必要がある。登録座標を(Xin,Yin)、上下左右反転設定考慮後の補間座標を(Xflip,Yflip)とすると、
(1)上下及び左右反転無しの場合には、
Xflip=Xin, Yflip=Yin
(2)左右反転のみの場合には、
Xflip=2049−Xin,Yflip=Yin
(3)上下反転のみの場合には、
Xflip=Xin,Yflip=2049−Yin
(4)上下及び左右反転ありの場合には、
Xflip=2049−Xin,Yflip=2049−Yin
となる。
パーシャルスキャン設定考慮後の補間座標を(Xpar,Ypar)、パーシャルスキャンの開始位置をYstart、幅をYwidthとすると、
Xpar=Xflip,Ypar=Yflip−Ystart+1(YflipがYstart以上、Ystart+Ywidth未満)
となる。
TAP1の補間座標を(Xtap1,Ytap1)、TAP2の補間座標を(Xtap2,Ytap2)、TAP3の補間座標を(Xtap3,Ytap3)、TAP4の補間座標を(Xtap4,Ytap4)、TAP5の補間座標を(Xtap5、Ytap5)、TAP6の補間座標を(Xtap6,Ytap6)、TAP7の補間座標を(Xtap7,Ytap7)、TAP8の補間座標を(Xtap8,Ytap8)とする。
【0021】
2TAP出力の場合には、(Xtap1,Ytap1)、(Xtap2,Ytap2)を設定する。
Xparが1から1024までは、
Xtap1=Xpar,Ytap1=Ypar
Xparが1025から2048までは、
Xtap2=Xpar−1024,Ytap2=Ypar
となる。
【0022】
4TAP出力の場合には、(Xtap1,Ytap1)、(Xtap2,Ytap2)、(Xtap3,Ytap3)、(Xtap4,Ytap4)を設定する。
Xparが1から512までは、
Xtap1=Xpar,Ytap1=Ypar
Xparが513から1024までは、
Xtap2=Xpar−512,Ytap2=Ypar
Xparが1025から1536までは、
Xtap3=Xpar−1024,Ytap3=Ypar
Xparが1537から2048までは、
Xtap4=Xpar−1536,Ytap4=Ypar
となる。
【0023】
8TAP出力の場合には、(Xtap1,Ytap1)、(Xtap2,Ytap2)、(Xtap3,Ytap3)、(Xtap4,Ytap4)、(Xtap5,Ytap5)、(Xtap6,Ytap6)、(Xtap7,Ytap7)、(Xtap8,Ytap8)を設定する。
Xparが1から256までは、
Xtap1=Xpar,Ytap1=Ypar
Xparが257から512までは、
Xtap2=Xpar−256,Ytap2=Ypar
Xparが513から768までは、
Xtap3=Xpar−512,Ytap3=Ypar
Xparが769から1024までは、
Xtap4=Xpar−768,Ytap4=Ypar
Xparが1025から1280までは、
Xtap5=Xpar−1024,Ytap5=Ypar
Xparが1281から1536までは、
Xtap6=Xpar−1280,Ytap6=Ypar
Xparが1537から1792までは、
Xtap7=Xpar−1526,Ytap7=Ypar
Xparが1792から2048までは、
Xtap8=Xpar−1792,Ytap8=Ypar
となる。
【0024】
上記実施例によれば、小規模なラインメモリのみでフレームレートの切換えや上下及び左右反転出力が可能となる。また、一度登録した欠陥画像の座標を用いて、出力モードごとに補間画素を再計算し設定することで、適切な欠陥画素補間が可能となる。
【符号の説明】
【0025】
10:撮像装置、 101:撮像素子、 102:撮像素子設定部、 103:シリパラ変換部、 104:合成処理部、 105:欠陥画素補間部、 106:画像出力部、 108:フレームレート切換え部、 141:ラインメモリ書き込みchセレクタ、 143:ラインメモリ、 145:TAPセレクタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数に分割された撮像領域と該複数の撮像領域毎に映像信号をそれぞれ出力する出力チャンネルとを有する撮像素子、該撮像素子から該映像信号を出力する出力チャンネルの数及び出力順序の切換えを行う撮像素子設定部、前記撮像素子から出力される前記複数の映像信号の合成を行う合成処理部、該合成された信号をカメラリンク出力フォーマットに変換する画像出力部とを備え、前記撮像素子の出力チャンネルの数の切換えと前記合成処理部の合成方法の組み合わせにより、フレームレートの切換えを行うことを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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