撮影システムおよびインターフェースボックス
【課題】付加価値を高める上で有利な撮影システムおよびインターフェースボックスを提供する。
【解決手段】撮影システムは、本体部14と記録再生部16とインターフェースボックス60とを含んで構成される。本体部14に、本体部側コネクタ30A、30Bを備える第1、第2取り付け部26、28が設けられている。記録再生部16に、第1、第2取り付け部26、28の双方に取り付け可能な記録再生部側取り付け部16Bと、本体部側コネクタ30A、30Bに着脱可能な記録再生部側コネクタ32A、32Bが設けられている。インターフェースボックス60に、第1、第2取り付け部26、28の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部64と、本体部側コネクタ30A、30Bに着脱可能なインターフェースボックス側コネクタ66A、66Bが設けられている。
【解決手段】撮影システムは、本体部14と記録再生部16とインターフェースボックス60とを含んで構成される。本体部14に、本体部側コネクタ30A、30Bを備える第1、第2取り付け部26、28が設けられている。記録再生部16に、第1、第2取り付け部26、28の双方に取り付け可能な記録再生部側取り付け部16Bと、本体部側コネクタ30A、30Bに着脱可能な記録再生部側コネクタ32A、32Bが設けられている。インターフェースボックス60に、第1、第2取り付け部26、28の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部64と、本体部側コネクタ30A、30Bに着脱可能なインターフェースボックス側コネクタ66A、66Bが設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮影システムおよびインターフェースボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から映画の撮影を行う撮像装置としては、撮影光学系を収容するレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒が装着される本体と、フィルムを収納し前記本体に装脱可能に装着されるフィルムカートリッジとを備えるフィルムカメラが使用されている(特許文献1参照)。
そして、本体では、フィルムカートリッジから引き出されて走行されるフィルムに前記撮影光学系によって導かれた被写体像が結像されフィルムが露光されている。
また、このようなフィルムカメラでは、フィルムカートリッジを本体の上部あるいは本体の後部の双方に取り付け可能に構成されており、撮影アングルに応じて、あるいは、三脚やカメラ移動用台車などの撮影補助装置へのフィルムカメラの取り付けが行いやすいように、フィルムカートリッジの装着箇所を切り換えてフィルムカメラを使用している。
近年、記録媒体として磁気テープや光ディスク、ハードディスクなどを用いたビデオカメラを映画の撮影に用いることが要求されてきている。
ところが、テレビ局などで用いられる多くのビデオカメラは、従来のフィルムカメラに比較して前後方向の寸法が長い外形となっている(特許文献2参照)。
そこで、ビデオカメラを、レンズ鏡筒によって導かれる被写体像を撮像して記録用の映像データを生成する本体部と、前記記録用の映像データを記録媒体に記録する記録再生部とを分離するとともに、記録再生部を本体部の筐体の上部および後部の双方に選択的に取り付け可能に構成することが考えられる。
この場合、記録再生部と本体部との間で信号を授受するために、本体部の筐体の上部および後部にそれぞれ本体部側コネクタを設け、記録再生部の筐体に前記本体部側コネクタに接続する記録再生部側コネクタを設けることが必要となる。
【特許文献1】特表平10−507851
【特許文献2】特開平5−75904
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような構成においては、2つの本体部側コネクタのうち一方の本体部側コネクタに記録再生部側コネクタが接続されると、2つの本体部側コネクタのうち他方の本体部側コネクタが外部に露出した状態となることから、その露出された本体部側コネクタに塵埃が付着するなどの不都合が生じることが懸念される。
このような不都合を防止するために、記録再生部が接続されていない本体部側コネクタをカバーで覆って保護することが考えられる。
しかしながら、記録再生部が接続されていない本体部側コネクタをカバーで覆うだけでは、本体部側コネクタの機能を十分に活用しているとはいえない。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、記録再生部が接続されていない本体部側コネクタの機能を活用することができ付加価値を高める上で有利な撮影システムおよびインターフェースボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の目的を達成するため、本発明の撮影システムは、撮影を行い映像データを生成する本体部と、前記映像データを記録再生する記録再生部と、前記本体部と外部機器との間で信号および/または電源の授受を行うインターフェースボックスとを備え、前記本体部は、向きの異なる複数の外面を有する第1筐体を備え、前記第1筐体の異なる2つの外面にそれぞれ本体部側コネクタを備える第1取り付け部と第2取り付け部が設けられ、前記記録再生部は、外装を構成する第2筐体を備え、前記第2筐体に、前記第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能な記録再生部側取り付け部が設けられ、前記記録再生部側取り付け部に、前記本体部側コネクタに接続可能な記録再生部側コネクタが設けられ、前記インターフェースボックスは、外装を構成する第3筐体を備え、前記第3筐体に、前記第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部が設けられ、前記インターフェースボックス側取り付け部に、前記本体部側コネクタに接続可能なインターフェースボックス側コネクタが設けられていることを特徴とする。
また本発明のインターフェースボックスは、外装を構成する第3筐体を備え、前記第3筐体に、撮像装置と外部機器との間で信号および/または電源の授受を行うインターフェース部が設けられ、前記第3筐体に、前記撮像装置の筐体に設けられた第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部が設けられ、前記インターフェースボックス側取り付け部に、前記第1、第2取り付け部の双方に設けられた本体部側コネクタに接続可能なインターフェースボックス側コネクタが設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明では、本体部の第1、第2の取り付け部の一方に記録再生部を取り付けるとともに、第1、第2の取り付け部の他方にインターフェースボックスを取り付けて使用する。これにより、カバーを設けることなく本体側コネクタへの塵埃の付着を防止することができる。
また、インターフェースボックスにより本体部と外部機器との間で信号および/または電源の授受を行うことができ、記録再生部が接続されていない本体部側コネクタの機能を活用して撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
(第1の実施の形態)
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本実施の形態の撮影システムにおける撮像装置10の右側面図、図2は撮像装置10の左側面図、図3は撮像装置10の本体部14の左側面図、図4は図3のA矢視図、図5は図3のB矢視図、図6は図3のC矢視図である。
図6は撮影システムの構成を示すブロック図である。
【0007】
本実施の形態の撮影システムは、図6に示すように、撮像装置10と、インターフェースボックス60とを含んで構成されている。
本実施の形態において、撮像装置10は映画撮影用のビデオカメラである。
図1、図2に示すように、撮像装置10は、レンズ鏡筒12と、本体部14と、記録再生部16とを備えている。
なお、本明細書において左右は、撮像装置10を前方から見た状態でいうものとし、また、光学系の光軸方向で被写体側を前方といい、撮像素子側を後方という。
レンズ鏡筒12は、図10に示すように、撮影光学系18を収容するものである。
撮影光学系18は、被写体像を図10に示す撮像素子20に導くものである。なお、撮像素子20は、CCD、あるいは、C−MOSセンサなど従来公知のさまざまな撮像素子が採用可能である。
【0008】
図3乃至図6に示すように、本体部14は、外装を構成する第1筐体22を有している。
第1筐体22は、前方に臨む前面22A、後方に臨む後面22B、左右側方に臨む左右の側面22C、22D、上方に臨む上面22E、下方に臨む下面22Fを備えている。
言い換えると、第1筐体22は向きの異なる複数の外面を有している。
本実施の形態では、第1筐体22は、前面22Aと後面22Bとの間の前後方向の長さと、上面22Eと後面22Fとの間の上下方向の高さと、左右の側面22C、22Dの間の左右方向の幅とがほぼ同じ値となるように構成されており、したがって、第1筐体22はほぼ立方体を呈している。
【0009】
図5に示すように、第1筐体22の前面22Aには、レンズ鏡筒12が装脱可能に装着される取り付け座24が設けられている。
【0010】
図4に示すように、第1筐体22の上面22Eには、記録再生部16が着脱される第1取り付け部26が設けられている。
第1取り付け部26には、2つの本体部側コネクタ30A、30Bと、不図示の連結機構が設けられ、一方のコネクタ30Aは信号伝達用であり、他方のコネクタ30Bは電源用である。
【0011】
図6に示すように、第1筐体22の後面22Bには、記録再生部16が着脱される第2取り付け部28が設けられている。
第2取り付け部28には、2つの本体部側コネクタ30A、30Bと、不図示の連結機構が設けられ、一方のコネクタ30Aは信号伝達用であり、他方のコネクタ30Bは電源用である。
すなわち、第1筐体22の異なる2つの外面22E、22Bにそれぞれ本体部側コネクタ30A、30Bを備える第1取り付け部26と第2取り付け部28が設けられている。
なお、図5において符号34は空気取り入れ口を示し、図4において符号36は空気取り入れ口を示し、図6において符号38は空気排出口を示す。
【0012】
記録再生部16は、図1、図2に示すように、外装を構成する第2筐体16Aを有している。
第2筐体16Aには、第1、第2取り付け部26、28の双方に取り付け可能な記録再生部側取り付け部16Bが設けられている。
図7に示すように、記録再生部側取り付け部16Bには、本体部側コネクタ30A、30Bに着脱可能な記録再生部側コネクタ32A、32Bが設けられている。
前記連結機構に設けられた操作部材を操作することにより、第1取り付け部26または第2取り付け部28に対して記録再生部側取り付け部16Bが着脱され、また、本体部側コネクタ30A、30Bと記録再生部16の記録再生部側コネクタ32A、32Bとが電気的に接続され、接続が解除される。
なお、上述の連結機構には、従来公知のさまざまな構造が採用可能である。
【0013】
記録再生部16は、本体部14から本体部側コネクタ30A、記録再生部側コネクタ32Aを介して供給される記録用の映像データを、記録媒体に記録し、また、前記記録媒体から再生した映像データを記録再生部側コネクタ32A、本体部側コネクタ30Aを介して本体部14側に供給する記録再生機構を有するものである。
また、記録再生部16は、本体部14から本体部側コネクタ30A、記録再生部側コネクタ32Aを介して供給される記録用の音声データを、記録媒体に記録し、また、前記記録媒体から再生した音声データを記録再生部側コネクタ32A、本体部側コネクタ30Aを介して本体部14側に供給するものである。
前記記録媒体としては、例えば、磁気記録テープ、光ディスク、あるいは、ハードディスクなどの従来公知のさまざまな記録媒体が利用可能である。
また、記録再生部16は、本実施の形態では、本体部14から本体部側コネクタ30B、記録再生部側コネクタ32Bを介して供給される電力によって動作する。
なお、図3に示すように、本体部14の左側面22Cの下部寄りの箇所には、前後方向に沿って外部機器接続用のコネクタ23が複数個配置されている。
このような構成によれば、記録再生部16を本体部14の上面22Eまたは後面22Bに選択的に取り付けて使用することができ、したがって、撮像装置10を映画撮影用のカメラとして使用する際に、従来のフィルムカメラと同様の撮影アングルを容易にとることができ、また、撮像装置10を従来のフィルムカメラ用の撮影補助装置に取り付けることが簡単にでき、従来のフィルムカメラを使用している環境下における使い勝手の向上を図る上で有利となっている。
【0014】
図8、図9はインターフェースボックス60の斜視図、図10は図8のA矢視図、図11はインターフェースボックス60の正面図、図12は図11のB矢視図、図13は図11のC矢視図、図14は図12のD矢視図である。
図7乃至図13に示すように、インターフェースボックス60は、外装を構成する第3筐体62を備え、第3筐体62には後述するインターフェース部72(図7)が設けられている。
図8、図10に示すように、第3筐体62は、略長方形状の底面62Aと、底面62Aとほぼ同形の板状を呈し底面62Aと間隔をおいて対向する上面62Bと、底面62Aおよび上面62Bの2つの長辺を接続する長辺側の側面62C、62Dと、底面62Aおよび上面62Bの2つの短辺を接続する短辺側の側面62E、62Fとを有している。
底面62Aには、第1、第2取り付け部26、28の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部64が設けられている。
インターフェースボックス側取り付け部64には、本体部側コネクタ30A、30Bに着脱可能なインターフェースボックス側コネクタ66A、66Bが設けられている。
本体部14の第1、第2取り付け部26、28に設けられた前記連結機構に設けられた操作部材を操作することにより、第1取り付け部26または第2取り付け部28に対してインターフェースボックス側取り付け部64が着脱され、また、本体部側コネクタ30A、30Bとインターフェースボックス側コネクタ66A、66Bとが電気的に接続され、接続が解除される。
すなわち、図2に示すように、本体部14の第1取り付け部26にインターフェースボックス60のインターフェースボックス側取り付け部64を装着することで、インターフェースボックス60が本体部14の上面22Eに取り付けられる。
また、図1に示すように、本体部14の第2取り付け部28にインターフェースボックス60のインターフェースボックス側取り付け部64を装着することで、インターフェースボックス60が本体部14の後面22Bに取り付けられる。
図8に示すように、長辺側の側面のうち一方の側面62Cには、第1、第2音声信号入力コネクタ68A、68B、第1、第2デジタル映像信号出力端子68C、68Dの4つのコネクタが設けられている。
本実施の形態では、第1、第2音声信号入力コネクタ68A、68B、第1、第2デジタル映像信号出力端子68C、68Dによって外部機器接続用コネクタが構成されている。
また、側面62Cの第1、第2音声信号入力コネクタ68A、68Bの近傍箇所には、第1、第2入力信号切り替え用スイッチ70A、70Bの2つのスイッチが設けられている。
【0015】
次に、図6を参照して本体部14およびインターフェースボックス60の構成について詳細に説明する。
図6に示すように、本体部14は、前記の撮像素子20の他に、プリズム40、信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48、制御部50、第1乃至第3のファン52A、52B、52C、電源部54などを含んで構成されている。
本実施の形態では、3色(赤、緑、青)のそれぞれに対応して3つの撮像素子20が設けられており、プリズム40は、撮影光学系18から導かれた被写体像を構成する光束を3色(赤、緑、青)に分離して、各色に対応した撮像素子20に導くものである。
信号処理部42は、各撮像素子20を駆動すると共に、各撮像素子20から供給される映像信号に対して、例えば、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行って、S/N比を良好に保つようにするとともに、AGC(Automatic Gain Control)処理を行って、利得を制御し、さらに、A/D(Analog/Digital)変換を行って、デジタル信号とした映像データを生成するなどの一連の前処理を行い、さらに、前処理がなされた映像データを所定の圧縮方式によって圧縮(エンコード)することにより、前記の記録用の映像データを生成するものである。生成された記録用の映像データは、制御部50、I/F部44A、44Bを介して記録再生部16に供給される。
また、信号処理部42は、前記前処理がなされた映像信号をコネクタ23を介して外部のディスプレイ装置に供給することで撮影中の映像を前記ディスプレイ装置に表示させたり、あるいは、記録再生部16で再生され制御部50、I/F部44A、44Bを介して供給される映像データの伸張(デコード)を行い、その伸張された再生用の映像データを前記と同様にコネクタ23を介して外部のディスプレイ装置に供給することで前記ディスプレイ装置に再生映像を表示させる。
【0016】
I/F部44A、44Bは、制御部50と記録再生部16との間で前記映像信号の授受やその授受にまつわる制御信号などのやり取りを行うものである。
また、I/F部44A、44Bは、制御部50とインターフェースボックス60との間で信号の授受を行うものである。
【0017】
操作部46は、撮像装置10の動作にまつわる種々の設定を行うために操作されるスイッチやボリュームなどで構成されている。
表示部48は、撮像装置10の動作状態を表示するディスプレイやLEDランプなどで構成されている。
制御部50は、上述した信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48の制御を司るものである。
具体的には、制御部50は、CPU、ワーキングエリアを提供するRAM、制御プログラムなどを格納するROM、信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48との間で制御信号やデータ信号を授受するための周辺LSIなどを含むマイクロコンピュータによって構成されており、前記CPUが前記ROMの制御プログラムを実行することによって種々の制御動作を実行する。
【0018】
電源部54は、不図示の外部電源からコネクタ23を介して供給される電力に基づいて生成した電力を、撮像素子20、信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48に供給することで、それら各部を動作させるものである。
【0019】
インターフェースボックス60のインターフェース部72は、I/F部44A、44Bを介して制御部50および信号処理部42との間で信号の授受を行うとともに、第1、第2音声信号入力コネクタ68A、68B、第1、第2デジタル映像信号出力端子68C、68Dを介して外部機器2との間で信号の授受を行うものである。
第1、第2音声信号入力コネクタ68A、68Bは、外部のマイクロフォンや音声出力を行う外部の電子機器からなる外部機器2に接続されることで、マイクロフォンあるいは電子機器からの音声信号(音声データ)が入力されるものである。
すなわち、インターフェース部72は、入力された信号を、I/F部44Aまたは44Bの一方を介して制御部50および信号処理部42に供給する。制御部50および信号処理部42は、供給される音声信号をI/F部44Aまたは44Bの他方を介して記録再生部16に与える。
これにより、インターフェース部72を介して供給される前記音声信号が記録再生部16によって記録媒体に記録される。
なお、本実施の形態では、インターフェース部72は、電源供給が必要なマイクロフォンと、電源供給が不要なマイクロフォンと、ライン出力で音声信号を供給する電子機器との3種類の外部機器2に接続可能に構成されており、第1、第2入力信号切り替え用スイッチ70A、70Bの3段階の切り換え操作に応じて、前記3種類の外部機器2に対応した信号処理および電源供給のオン、オフを行うように構成されている。
【0020】
また、第1、第2デジタル映像信号出力端子68C、68Dは、外部のモニタ装置(ディスプレイ)や外部の記録再生装置からなる外部機器2に接続されることで、デジタル映像信号をそれらモニタ装置や記録再生装置に供給するものである。
本実施の形態では、デジタル映像信号はハイビジョン規格の映像信号である。
すなわち、インターフェース部72は、信号処理部42または制御部50から供給される映像信号をI/F部44Aまたは44Bの一方を介して受け取り、第1、第2デジタル映像信号出力端子68C、68Dを介して前記モニタ装置や前記記録再生装置に供給する。
これにより、インターフェース部72を介して出力されたデジタル映像信号に基づいた映像がモニタ装置(外部機器2)によって表示され、あるいは、インターフェース部72を介して出力されたデジタル映像信号が外部の記録再生装置(外部機器2)によって記録媒体に記録される。
【0021】
本実施の形態によれば、本体部14の第1、第2の取り付け部26、28の一方に記録再生部16を取り付けるとともに、第1、第2の取り付け部26、28の他方にインターフェースボックス60を取り付けて使用すると、第1、第2の取り付け部26、28の一方に設けられた本体側コネクタ30A、30Bは記録再生部側コネクタ32A、32Bに接続され、他方に設けられた本体側コネクタ30A、30Bはインターフェースボックス側コネクタ66A、66Bに接続される。
したがって、第1、第2の取り付け部26、28の何れに設けられた本体側コネクタ30A、30Bも外方に露出することがなく、塵埃の付着を防止することができる。すなわち、不使用の本体側コネクタ30A、30Bを覆うカバーを設けることなく、本体側コネクタ30A、30Bへの塵埃の付着を防止することができる。
また、本体側コネクタ30A、30Bを覆う(本体側コネクタ30A、30Bに接続された)インターフェースボックス60により本体部14と外部機器2との間で信号の授受を行うことができ、記録再生部16が接続されていない本体部側コネクタ30A、30Bの機能を活用することができ撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、インターフェースボックス60により本体部14と外部機器2との間で信号の授受を行うことにより、記録再生部16を用いた音声信号の記録やデジタル映像信号の外部機器2への供給を極めて簡単に行うことができ、撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
【0022】
また、本実施の形態のインターフェースボックス60によれば、不使用の本体側コネクタ30A、30Bを覆うカバーを設けることなく、本体側コネクタ30A、30Bへの塵埃の付着を防止することができ、同時に、本体部14と外部機器2との間で信号の授受を行うことができ、撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
また、本体部14と外部機器2との間で信号の授受を行うことにより、記録再生部16を用いた音声信号の記録やデジタル映像信号の外部機器2への供給を極めて簡単に行うことができ、撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
【0023】
(第2の実施の形態)
なお、第1の実施の形態では、インターフェースボックス60に接続される外部機器が、前記マイクロフォン、前記電子機器、前記モニタ装置、前記記録再生装置である場合について説明したが、インターフェースボックス60に接続される外部機器はそれらに限定されない。
図15は第2の実施の形態の撮影システムのブロック図である。なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材については同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、外部機器2がリモートコントロール装置2Aで構成されている。
この場合、リモートコントロール装置2Aがケーブルを介して接続されるリモートコントロールコネクタ74A(外部機器接続用コネクタ)をインターフェースボックス60(第3筐体62)に設け、インターフェース部72が制御部50とリモートコントロール装置2Aとの間でリモートコントロール信号の授受を行う。
このような構成によれば、第1の実施の形態と同様に本体側コネクタ30A、30Bへの塵埃の付着を防止するとともに、記録再生部16が接続されていない本体部側コネクタ30A、30Bの機能を活用することができ撮影システムの付加価値を高める上で有利となることは無論のこと、撮影システムから離間した場所からリモートコントロール装置2Aによって本体部14を遠隔操作することができ、撮影システムの近傍に操作者が存在しないことが要求される撮影環境を簡単に実現することができ、撮影システムの使い勝手の向上を図る上で有利となる。
【0024】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。
図16は第3の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
第3の実施の形態では、操作スイッチ76をインターフェースボックス60(第3筐体62)に設け、制御部50がインターフェース部72を介して検出した操作スイッチ76の操作に応じて前記記録再生機構および信号処理部22などの制御を行う。
このような構成によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することは無論のこと、本体部14に設けられた操作スイッチで操作できない制御を、追加して行うようにすることができ、ユーザーの利便性を向上させる上で有利となる。
【0025】
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。
図17は第4の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
第3の実施の形態では、表示ランプ、あるいは、文字や画像を表示する表示デバイスなどからなる表示部78をインターフェースボックス60(第3筐体62)に設け、制御部50が記録再生機構および信号処理部22などの動作に応じてインターフェース部72を介して表示部78の表示動作の制御を行う。
このような構成によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することは無論のこと、表示部78の表示により、ユーザーに記録再生機構および信号処理部22などの動作に関わる情報を提供することができ、ユーザーの利便性を向上させる上で有利となる。
【0026】
(第5の実施の形態)
次に第5の実施の形態について説明する。
図18は第5の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
第5の実施の形態では、外部電源装置2Bをインターフェースボックス60に接続する。
すなわち、外部電源装置2Bがケーブルを介して接続される外部電源入力コネクタ74B(外部機器用コネクタ)をインターフェースボックス60(第3筐体62)に設け、外部電源装置2Bから外部電源入力コネクタ74Bに供給される外部電源を、外部電源入力コネクタ74Bとインターフェースボックス側コネクタ66Bと本体部側コネクタ30Bとを介して電源部54に供給する(本体部14に供給する)。
なお、前記外部電源の供給に際して、インターフェースボックス側コネクタ66Bと本体部側コネクタ30Bとの間に、外部電源装置2Bから供給される外部電源の電圧や電流の変換などを行う付加回路を設けることは任意であり、そのような付加回路がインターフェース部72に含まれていてもよい。
このような構成によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することは無論のこと、本体部14と外部機器2との間で電源の授受を行うことができ、撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
また、本体部14に設けたコネクタ23(図3)とは別の箇所に位置する電源入力コネクタ74Bを用いて外部電源装置2Bから電源を供給することができ、外部電源装置2Bのケーブルの引き回しの自由度を確保でき、使い勝手の向上を図る上で有利となる。
【0027】
(第6の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。
図19は第4の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
第4の実施の形態では、インターフェースボックス60に、バッテリー2C(外部機器)が装脱可能なバッテリー取り付け部80と、バッテリー2Cの電極に接続されるバッテリー接続コネクタ74C(外部機器用コネクタ)とを設ける。
そして、バッテリー取り付け部80に装着されたバッテリー2Cから供給される電源をバッテリー接続コネクタ74Cとインターフェースボックス側コネクタ66Bと本体部側コネクタ30Bとを介して電源部54に供給する(本体部14に供給する)。
なお、バッテリー2Cの電源の供給に際して、インターフェースボックス側コネクタ66Bと本体部側コネクタ30Bとの間に、バッテリー2Cから供給される電源の電圧や電流の変換などを行う付加回路やバッテリーに設けられた通信部と通信を行う通信回路などを設けることは任意であり、そのような付加回路や通信回路がインターフェース部72に含まれていてもよい。
このような構成によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することは無論のこと、本体部14とバッテリー2Cとの間で電源の授受を行うことができ、撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
また、ケーブルを用いることなく、バッテリー2Cから電源を本体部14に供給することができ使い勝手の向上を図る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】第1の実施の形態の撮影システムの撮像装置10の右側面図である。
【図2】撮像装置10の左側面図である。
【図3】撮像装置10の本体部14の左側面図である。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】図3のB矢視図である。
【図6】図3のC矢視図である。
【図7】撮影システムの構成を示すブロック図である。
【図8】インターフェースボックス60の斜視図である。
【図9】インターフェースボックス60の斜視図である。
【図10】図8のA矢視図である。
【図11】インターフェースボックス60の正面図である。
【図12】図11のB矢視図である。
【図13】図11のC矢視図である。
【図14】図12のD矢視図である。
【図15】第2の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
【図16】第3の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
【図17】第4の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
【図18】第5の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
【図19】第6の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
【符号の説明】
【0029】
14……本体部、16……記録再生部、16A……第2筐体、16B……記録再生部側取り付け部、22……第1筐体、22……信号処理部、26……第1取り付け部、28……第2取り付け部、30A、30B……本体部側コネクタ、32A、32B……記録再生部側コネクタ、60……インターフェースボックス、62……第3筐体、64……インターフェースボックス側取り付け部、66A、66B……インターフェースボックス側コネクタ。
【技術分野】
【0001】
本発明は撮影システムおよびインターフェースボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から映画の撮影を行う撮像装置としては、撮影光学系を収容するレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒が装着される本体と、フィルムを収納し前記本体に装脱可能に装着されるフィルムカートリッジとを備えるフィルムカメラが使用されている(特許文献1参照)。
そして、本体では、フィルムカートリッジから引き出されて走行されるフィルムに前記撮影光学系によって導かれた被写体像が結像されフィルムが露光されている。
また、このようなフィルムカメラでは、フィルムカートリッジを本体の上部あるいは本体の後部の双方に取り付け可能に構成されており、撮影アングルに応じて、あるいは、三脚やカメラ移動用台車などの撮影補助装置へのフィルムカメラの取り付けが行いやすいように、フィルムカートリッジの装着箇所を切り換えてフィルムカメラを使用している。
近年、記録媒体として磁気テープや光ディスク、ハードディスクなどを用いたビデオカメラを映画の撮影に用いることが要求されてきている。
ところが、テレビ局などで用いられる多くのビデオカメラは、従来のフィルムカメラに比較して前後方向の寸法が長い外形となっている(特許文献2参照)。
そこで、ビデオカメラを、レンズ鏡筒によって導かれる被写体像を撮像して記録用の映像データを生成する本体部と、前記記録用の映像データを記録媒体に記録する記録再生部とを分離するとともに、記録再生部を本体部の筐体の上部および後部の双方に選択的に取り付け可能に構成することが考えられる。
この場合、記録再生部と本体部との間で信号を授受するために、本体部の筐体の上部および後部にそれぞれ本体部側コネクタを設け、記録再生部の筐体に前記本体部側コネクタに接続する記録再生部側コネクタを設けることが必要となる。
【特許文献1】特表平10−507851
【特許文献2】特開平5−75904
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような構成においては、2つの本体部側コネクタのうち一方の本体部側コネクタに記録再生部側コネクタが接続されると、2つの本体部側コネクタのうち他方の本体部側コネクタが外部に露出した状態となることから、その露出された本体部側コネクタに塵埃が付着するなどの不都合が生じることが懸念される。
このような不都合を防止するために、記録再生部が接続されていない本体部側コネクタをカバーで覆って保護することが考えられる。
しかしながら、記録再生部が接続されていない本体部側コネクタをカバーで覆うだけでは、本体部側コネクタの機能を十分に活用しているとはいえない。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、記録再生部が接続されていない本体部側コネクタの機能を活用することができ付加価値を高める上で有利な撮影システムおよびインターフェースボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の目的を達成するため、本発明の撮影システムは、撮影を行い映像データを生成する本体部と、前記映像データを記録再生する記録再生部と、前記本体部と外部機器との間で信号および/または電源の授受を行うインターフェースボックスとを備え、前記本体部は、向きの異なる複数の外面を有する第1筐体を備え、前記第1筐体の異なる2つの外面にそれぞれ本体部側コネクタを備える第1取り付け部と第2取り付け部が設けられ、前記記録再生部は、外装を構成する第2筐体を備え、前記第2筐体に、前記第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能な記録再生部側取り付け部が設けられ、前記記録再生部側取り付け部に、前記本体部側コネクタに接続可能な記録再生部側コネクタが設けられ、前記インターフェースボックスは、外装を構成する第3筐体を備え、前記第3筐体に、前記第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部が設けられ、前記インターフェースボックス側取り付け部に、前記本体部側コネクタに接続可能なインターフェースボックス側コネクタが設けられていることを特徴とする。
また本発明のインターフェースボックスは、外装を構成する第3筐体を備え、前記第3筐体に、撮像装置と外部機器との間で信号および/または電源の授受を行うインターフェース部が設けられ、前記第3筐体に、前記撮像装置の筐体に設けられた第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部が設けられ、前記インターフェースボックス側取り付け部に、前記第1、第2取り付け部の双方に設けられた本体部側コネクタに接続可能なインターフェースボックス側コネクタが設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明では、本体部の第1、第2の取り付け部の一方に記録再生部を取り付けるとともに、第1、第2の取り付け部の他方にインターフェースボックスを取り付けて使用する。これにより、カバーを設けることなく本体側コネクタへの塵埃の付着を防止することができる。
また、インターフェースボックスにより本体部と外部機器との間で信号および/または電源の授受を行うことができ、記録再生部が接続されていない本体部側コネクタの機能を活用して撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
(第1の実施の形態)
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本実施の形態の撮影システムにおける撮像装置10の右側面図、図2は撮像装置10の左側面図、図3は撮像装置10の本体部14の左側面図、図4は図3のA矢視図、図5は図3のB矢視図、図6は図3のC矢視図である。
図6は撮影システムの構成を示すブロック図である。
【0007】
本実施の形態の撮影システムは、図6に示すように、撮像装置10と、インターフェースボックス60とを含んで構成されている。
本実施の形態において、撮像装置10は映画撮影用のビデオカメラである。
図1、図2に示すように、撮像装置10は、レンズ鏡筒12と、本体部14と、記録再生部16とを備えている。
なお、本明細書において左右は、撮像装置10を前方から見た状態でいうものとし、また、光学系の光軸方向で被写体側を前方といい、撮像素子側を後方という。
レンズ鏡筒12は、図10に示すように、撮影光学系18を収容するものである。
撮影光学系18は、被写体像を図10に示す撮像素子20に導くものである。なお、撮像素子20は、CCD、あるいは、C−MOSセンサなど従来公知のさまざまな撮像素子が採用可能である。
【0008】
図3乃至図6に示すように、本体部14は、外装を構成する第1筐体22を有している。
第1筐体22は、前方に臨む前面22A、後方に臨む後面22B、左右側方に臨む左右の側面22C、22D、上方に臨む上面22E、下方に臨む下面22Fを備えている。
言い換えると、第1筐体22は向きの異なる複数の外面を有している。
本実施の形態では、第1筐体22は、前面22Aと後面22Bとの間の前後方向の長さと、上面22Eと後面22Fとの間の上下方向の高さと、左右の側面22C、22Dの間の左右方向の幅とがほぼ同じ値となるように構成されており、したがって、第1筐体22はほぼ立方体を呈している。
【0009】
図5に示すように、第1筐体22の前面22Aには、レンズ鏡筒12が装脱可能に装着される取り付け座24が設けられている。
【0010】
図4に示すように、第1筐体22の上面22Eには、記録再生部16が着脱される第1取り付け部26が設けられている。
第1取り付け部26には、2つの本体部側コネクタ30A、30Bと、不図示の連結機構が設けられ、一方のコネクタ30Aは信号伝達用であり、他方のコネクタ30Bは電源用である。
【0011】
図6に示すように、第1筐体22の後面22Bには、記録再生部16が着脱される第2取り付け部28が設けられている。
第2取り付け部28には、2つの本体部側コネクタ30A、30Bと、不図示の連結機構が設けられ、一方のコネクタ30Aは信号伝達用であり、他方のコネクタ30Bは電源用である。
すなわち、第1筐体22の異なる2つの外面22E、22Bにそれぞれ本体部側コネクタ30A、30Bを備える第1取り付け部26と第2取り付け部28が設けられている。
なお、図5において符号34は空気取り入れ口を示し、図4において符号36は空気取り入れ口を示し、図6において符号38は空気排出口を示す。
【0012】
記録再生部16は、図1、図2に示すように、外装を構成する第2筐体16Aを有している。
第2筐体16Aには、第1、第2取り付け部26、28の双方に取り付け可能な記録再生部側取り付け部16Bが設けられている。
図7に示すように、記録再生部側取り付け部16Bには、本体部側コネクタ30A、30Bに着脱可能な記録再生部側コネクタ32A、32Bが設けられている。
前記連結機構に設けられた操作部材を操作することにより、第1取り付け部26または第2取り付け部28に対して記録再生部側取り付け部16Bが着脱され、また、本体部側コネクタ30A、30Bと記録再生部16の記録再生部側コネクタ32A、32Bとが電気的に接続され、接続が解除される。
なお、上述の連結機構には、従来公知のさまざまな構造が採用可能である。
【0013】
記録再生部16は、本体部14から本体部側コネクタ30A、記録再生部側コネクタ32Aを介して供給される記録用の映像データを、記録媒体に記録し、また、前記記録媒体から再生した映像データを記録再生部側コネクタ32A、本体部側コネクタ30Aを介して本体部14側に供給する記録再生機構を有するものである。
また、記録再生部16は、本体部14から本体部側コネクタ30A、記録再生部側コネクタ32Aを介して供給される記録用の音声データを、記録媒体に記録し、また、前記記録媒体から再生した音声データを記録再生部側コネクタ32A、本体部側コネクタ30Aを介して本体部14側に供給するものである。
前記記録媒体としては、例えば、磁気記録テープ、光ディスク、あるいは、ハードディスクなどの従来公知のさまざまな記録媒体が利用可能である。
また、記録再生部16は、本実施の形態では、本体部14から本体部側コネクタ30B、記録再生部側コネクタ32Bを介して供給される電力によって動作する。
なお、図3に示すように、本体部14の左側面22Cの下部寄りの箇所には、前後方向に沿って外部機器接続用のコネクタ23が複数個配置されている。
このような構成によれば、記録再生部16を本体部14の上面22Eまたは後面22Bに選択的に取り付けて使用することができ、したがって、撮像装置10を映画撮影用のカメラとして使用する際に、従来のフィルムカメラと同様の撮影アングルを容易にとることができ、また、撮像装置10を従来のフィルムカメラ用の撮影補助装置に取り付けることが簡単にでき、従来のフィルムカメラを使用している環境下における使い勝手の向上を図る上で有利となっている。
【0014】
図8、図9はインターフェースボックス60の斜視図、図10は図8のA矢視図、図11はインターフェースボックス60の正面図、図12は図11のB矢視図、図13は図11のC矢視図、図14は図12のD矢視図である。
図7乃至図13に示すように、インターフェースボックス60は、外装を構成する第3筐体62を備え、第3筐体62には後述するインターフェース部72(図7)が設けられている。
図8、図10に示すように、第3筐体62は、略長方形状の底面62Aと、底面62Aとほぼ同形の板状を呈し底面62Aと間隔をおいて対向する上面62Bと、底面62Aおよび上面62Bの2つの長辺を接続する長辺側の側面62C、62Dと、底面62Aおよび上面62Bの2つの短辺を接続する短辺側の側面62E、62Fとを有している。
底面62Aには、第1、第2取り付け部26、28の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部64が設けられている。
インターフェースボックス側取り付け部64には、本体部側コネクタ30A、30Bに着脱可能なインターフェースボックス側コネクタ66A、66Bが設けられている。
本体部14の第1、第2取り付け部26、28に設けられた前記連結機構に設けられた操作部材を操作することにより、第1取り付け部26または第2取り付け部28に対してインターフェースボックス側取り付け部64が着脱され、また、本体部側コネクタ30A、30Bとインターフェースボックス側コネクタ66A、66Bとが電気的に接続され、接続が解除される。
すなわち、図2に示すように、本体部14の第1取り付け部26にインターフェースボックス60のインターフェースボックス側取り付け部64を装着することで、インターフェースボックス60が本体部14の上面22Eに取り付けられる。
また、図1に示すように、本体部14の第2取り付け部28にインターフェースボックス60のインターフェースボックス側取り付け部64を装着することで、インターフェースボックス60が本体部14の後面22Bに取り付けられる。
図8に示すように、長辺側の側面のうち一方の側面62Cには、第1、第2音声信号入力コネクタ68A、68B、第1、第2デジタル映像信号出力端子68C、68Dの4つのコネクタが設けられている。
本実施の形態では、第1、第2音声信号入力コネクタ68A、68B、第1、第2デジタル映像信号出力端子68C、68Dによって外部機器接続用コネクタが構成されている。
また、側面62Cの第1、第2音声信号入力コネクタ68A、68Bの近傍箇所には、第1、第2入力信号切り替え用スイッチ70A、70Bの2つのスイッチが設けられている。
【0015】
次に、図6を参照して本体部14およびインターフェースボックス60の構成について詳細に説明する。
図6に示すように、本体部14は、前記の撮像素子20の他に、プリズム40、信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48、制御部50、第1乃至第3のファン52A、52B、52C、電源部54などを含んで構成されている。
本実施の形態では、3色(赤、緑、青)のそれぞれに対応して3つの撮像素子20が設けられており、プリズム40は、撮影光学系18から導かれた被写体像を構成する光束を3色(赤、緑、青)に分離して、各色に対応した撮像素子20に導くものである。
信号処理部42は、各撮像素子20を駆動すると共に、各撮像素子20から供給される映像信号に対して、例えば、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行って、S/N比を良好に保つようにするとともに、AGC(Automatic Gain Control)処理を行って、利得を制御し、さらに、A/D(Analog/Digital)変換を行って、デジタル信号とした映像データを生成するなどの一連の前処理を行い、さらに、前処理がなされた映像データを所定の圧縮方式によって圧縮(エンコード)することにより、前記の記録用の映像データを生成するものである。生成された記録用の映像データは、制御部50、I/F部44A、44Bを介して記録再生部16に供給される。
また、信号処理部42は、前記前処理がなされた映像信号をコネクタ23を介して外部のディスプレイ装置に供給することで撮影中の映像を前記ディスプレイ装置に表示させたり、あるいは、記録再生部16で再生され制御部50、I/F部44A、44Bを介して供給される映像データの伸張(デコード)を行い、その伸張された再生用の映像データを前記と同様にコネクタ23を介して外部のディスプレイ装置に供給することで前記ディスプレイ装置に再生映像を表示させる。
【0016】
I/F部44A、44Bは、制御部50と記録再生部16との間で前記映像信号の授受やその授受にまつわる制御信号などのやり取りを行うものである。
また、I/F部44A、44Bは、制御部50とインターフェースボックス60との間で信号の授受を行うものである。
【0017】
操作部46は、撮像装置10の動作にまつわる種々の設定を行うために操作されるスイッチやボリュームなどで構成されている。
表示部48は、撮像装置10の動作状態を表示するディスプレイやLEDランプなどで構成されている。
制御部50は、上述した信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48の制御を司るものである。
具体的には、制御部50は、CPU、ワーキングエリアを提供するRAM、制御プログラムなどを格納するROM、信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48との間で制御信号やデータ信号を授受するための周辺LSIなどを含むマイクロコンピュータによって構成されており、前記CPUが前記ROMの制御プログラムを実行することによって種々の制御動作を実行する。
【0018】
電源部54は、不図示の外部電源からコネクタ23を介して供給される電力に基づいて生成した電力を、撮像素子20、信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48に供給することで、それら各部を動作させるものである。
【0019】
インターフェースボックス60のインターフェース部72は、I/F部44A、44Bを介して制御部50および信号処理部42との間で信号の授受を行うとともに、第1、第2音声信号入力コネクタ68A、68B、第1、第2デジタル映像信号出力端子68C、68Dを介して外部機器2との間で信号の授受を行うものである。
第1、第2音声信号入力コネクタ68A、68Bは、外部のマイクロフォンや音声出力を行う外部の電子機器からなる外部機器2に接続されることで、マイクロフォンあるいは電子機器からの音声信号(音声データ)が入力されるものである。
すなわち、インターフェース部72は、入力された信号を、I/F部44Aまたは44Bの一方を介して制御部50および信号処理部42に供給する。制御部50および信号処理部42は、供給される音声信号をI/F部44Aまたは44Bの他方を介して記録再生部16に与える。
これにより、インターフェース部72を介して供給される前記音声信号が記録再生部16によって記録媒体に記録される。
なお、本実施の形態では、インターフェース部72は、電源供給が必要なマイクロフォンと、電源供給が不要なマイクロフォンと、ライン出力で音声信号を供給する電子機器との3種類の外部機器2に接続可能に構成されており、第1、第2入力信号切り替え用スイッチ70A、70Bの3段階の切り換え操作に応じて、前記3種類の外部機器2に対応した信号処理および電源供給のオン、オフを行うように構成されている。
【0020】
また、第1、第2デジタル映像信号出力端子68C、68Dは、外部のモニタ装置(ディスプレイ)や外部の記録再生装置からなる外部機器2に接続されることで、デジタル映像信号をそれらモニタ装置や記録再生装置に供給するものである。
本実施の形態では、デジタル映像信号はハイビジョン規格の映像信号である。
すなわち、インターフェース部72は、信号処理部42または制御部50から供給される映像信号をI/F部44Aまたは44Bの一方を介して受け取り、第1、第2デジタル映像信号出力端子68C、68Dを介して前記モニタ装置や前記記録再生装置に供給する。
これにより、インターフェース部72を介して出力されたデジタル映像信号に基づいた映像がモニタ装置(外部機器2)によって表示され、あるいは、インターフェース部72を介して出力されたデジタル映像信号が外部の記録再生装置(外部機器2)によって記録媒体に記録される。
【0021】
本実施の形態によれば、本体部14の第1、第2の取り付け部26、28の一方に記録再生部16を取り付けるとともに、第1、第2の取り付け部26、28の他方にインターフェースボックス60を取り付けて使用すると、第1、第2の取り付け部26、28の一方に設けられた本体側コネクタ30A、30Bは記録再生部側コネクタ32A、32Bに接続され、他方に設けられた本体側コネクタ30A、30Bはインターフェースボックス側コネクタ66A、66Bに接続される。
したがって、第1、第2の取り付け部26、28の何れに設けられた本体側コネクタ30A、30Bも外方に露出することがなく、塵埃の付着を防止することができる。すなわち、不使用の本体側コネクタ30A、30Bを覆うカバーを設けることなく、本体側コネクタ30A、30Bへの塵埃の付着を防止することができる。
また、本体側コネクタ30A、30Bを覆う(本体側コネクタ30A、30Bに接続された)インターフェースボックス60により本体部14と外部機器2との間で信号の授受を行うことができ、記録再生部16が接続されていない本体部側コネクタ30A、30Bの機能を活用することができ撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、インターフェースボックス60により本体部14と外部機器2との間で信号の授受を行うことにより、記録再生部16を用いた音声信号の記録やデジタル映像信号の外部機器2への供給を極めて簡単に行うことができ、撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
【0022】
また、本実施の形態のインターフェースボックス60によれば、不使用の本体側コネクタ30A、30Bを覆うカバーを設けることなく、本体側コネクタ30A、30Bへの塵埃の付着を防止することができ、同時に、本体部14と外部機器2との間で信号の授受を行うことができ、撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
また、本体部14と外部機器2との間で信号の授受を行うことにより、記録再生部16を用いた音声信号の記録やデジタル映像信号の外部機器2への供給を極めて簡単に行うことができ、撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
【0023】
(第2の実施の形態)
なお、第1の実施の形態では、インターフェースボックス60に接続される外部機器が、前記マイクロフォン、前記電子機器、前記モニタ装置、前記記録再生装置である場合について説明したが、インターフェースボックス60に接続される外部機器はそれらに限定されない。
図15は第2の実施の形態の撮影システムのブロック図である。なお、以下の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の部分、部材については同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態では、外部機器2がリモートコントロール装置2Aで構成されている。
この場合、リモートコントロール装置2Aがケーブルを介して接続されるリモートコントロールコネクタ74A(外部機器接続用コネクタ)をインターフェースボックス60(第3筐体62)に設け、インターフェース部72が制御部50とリモートコントロール装置2Aとの間でリモートコントロール信号の授受を行う。
このような構成によれば、第1の実施の形態と同様に本体側コネクタ30A、30Bへの塵埃の付着を防止するとともに、記録再生部16が接続されていない本体部側コネクタ30A、30Bの機能を活用することができ撮影システムの付加価値を高める上で有利となることは無論のこと、撮影システムから離間した場所からリモートコントロール装置2Aによって本体部14を遠隔操作することができ、撮影システムの近傍に操作者が存在しないことが要求される撮影環境を簡単に実現することができ、撮影システムの使い勝手の向上を図る上で有利となる。
【0024】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について説明する。
図16は第3の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
第3の実施の形態では、操作スイッチ76をインターフェースボックス60(第3筐体62)に設け、制御部50がインターフェース部72を介して検出した操作スイッチ76の操作に応じて前記記録再生機構および信号処理部22などの制御を行う。
このような構成によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することは無論のこと、本体部14に設けられた操作スイッチで操作できない制御を、追加して行うようにすることができ、ユーザーの利便性を向上させる上で有利となる。
【0025】
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。
図17は第4の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
第3の実施の形態では、表示ランプ、あるいは、文字や画像を表示する表示デバイスなどからなる表示部78をインターフェースボックス60(第3筐体62)に設け、制御部50が記録再生機構および信号処理部22などの動作に応じてインターフェース部72を介して表示部78の表示動作の制御を行う。
このような構成によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することは無論のこと、表示部78の表示により、ユーザーに記録再生機構および信号処理部22などの動作に関わる情報を提供することができ、ユーザーの利便性を向上させる上で有利となる。
【0026】
(第5の実施の形態)
次に第5の実施の形態について説明する。
図18は第5の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
第5の実施の形態では、外部電源装置2Bをインターフェースボックス60に接続する。
すなわち、外部電源装置2Bがケーブルを介して接続される外部電源入力コネクタ74B(外部機器用コネクタ)をインターフェースボックス60(第3筐体62)に設け、外部電源装置2Bから外部電源入力コネクタ74Bに供給される外部電源を、外部電源入力コネクタ74Bとインターフェースボックス側コネクタ66Bと本体部側コネクタ30Bとを介して電源部54に供給する(本体部14に供給する)。
なお、前記外部電源の供給に際して、インターフェースボックス側コネクタ66Bと本体部側コネクタ30Bとの間に、外部電源装置2Bから供給される外部電源の電圧や電流の変換などを行う付加回路を設けることは任意であり、そのような付加回路がインターフェース部72に含まれていてもよい。
このような構成によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することは無論のこと、本体部14と外部機器2との間で電源の授受を行うことができ、撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
また、本体部14に設けたコネクタ23(図3)とは別の箇所に位置する電源入力コネクタ74Bを用いて外部電源装置2Bから電源を供給することができ、外部電源装置2Bのケーブルの引き回しの自由度を確保でき、使い勝手の向上を図る上で有利となる。
【0027】
(第6の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。
図19は第4の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
第4の実施の形態では、インターフェースボックス60に、バッテリー2C(外部機器)が装脱可能なバッテリー取り付け部80と、バッテリー2Cの電極に接続されるバッテリー接続コネクタ74C(外部機器用コネクタ)とを設ける。
そして、バッテリー取り付け部80に装着されたバッテリー2Cから供給される電源をバッテリー接続コネクタ74Cとインターフェースボックス側コネクタ66Bと本体部側コネクタ30Bとを介して電源部54に供給する(本体部14に供給する)。
なお、バッテリー2Cの電源の供給に際して、インターフェースボックス側コネクタ66Bと本体部側コネクタ30Bとの間に、バッテリー2Cから供給される電源の電圧や電流の変換などを行う付加回路やバッテリーに設けられた通信部と通信を行う通信回路などを設けることは任意であり、そのような付加回路や通信回路がインターフェース部72に含まれていてもよい。
このような構成によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することは無論のこと、本体部14とバッテリー2Cとの間で電源の授受を行うことができ、撮影システムの付加価値を高める上で有利となる。
また、ケーブルを用いることなく、バッテリー2Cから電源を本体部14に供給することができ使い勝手の向上を図る上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】第1の実施の形態の撮影システムの撮像装置10の右側面図である。
【図2】撮像装置10の左側面図である。
【図3】撮像装置10の本体部14の左側面図である。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】図3のB矢視図である。
【図6】図3のC矢視図である。
【図7】撮影システムの構成を示すブロック図である。
【図8】インターフェースボックス60の斜視図である。
【図9】インターフェースボックス60の斜視図である。
【図10】図8のA矢視図である。
【図11】インターフェースボックス60の正面図である。
【図12】図11のB矢視図である。
【図13】図11のC矢視図である。
【図14】図12のD矢視図である。
【図15】第2の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
【図16】第3の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
【図17】第4の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
【図18】第5の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
【図19】第6の実施の形態の撮影システムのブロック図である。
【符号の説明】
【0029】
14……本体部、16……記録再生部、16A……第2筐体、16B……記録再生部側取り付け部、22……第1筐体、22……信号処理部、26……第1取り付け部、28……第2取り付け部、30A、30B……本体部側コネクタ、32A、32B……記録再生部側コネクタ、60……インターフェースボックス、62……第3筐体、64……インターフェースボックス側取り付け部、66A、66B……インターフェースボックス側コネクタ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影を行い映像データを生成する本体部と、前記映像データを記録再生する記録再生部と、前記本体部と外部機器との間で信号および/または電源の授受を行うインターフェースボックスとを備え、
前記本体部は、
向きの異なる複数の外面を有する第1筐体を備え、
前記第1筐体の異なる2つの外面にそれぞれ本体部側コネクタを備える第1取り付け部と第2取り付け部が設けられ、
前記記録再生部は、
外装を構成する第2筐体を備え、
前記第2筐体に、前記第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能な記録再生部側取り付け部が設けられ、
前記記録再生部側取り付け部に、前記本体部側コネクタに接続可能な記録再生部側コネクタが設けられ、
前記インターフェースボックスは、
外装を構成する第3筐体を備え、
前記第3筐体に、前記第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部が設けられ、
前記インターフェースボックス側取り付け部に、前記本体部側コネクタに接続可能なインターフェースボックス側コネクタが設けられている、
ことを特徴とする撮影システム。
【請求項2】
前記インターフェースボックスは、前記外部機器に接続される外部機器接続用コネクタを有し、
前記本体部と前記外部機器との間での信号および/または電源の授受は、前記本体部側コネクタおよび前記インターフェースボックス側コネクタ並びに前記外部機器接続用コネクタを介してなされる、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項3】
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、前記記録再生機構の制御を行う制御部が設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部が設けられ、
前記インターフェース部によって前記本体部と前記外部機器との間で授受される信号は、前記外部機器から供給される音声データを含み、
前記制御部は、前記インターフェース部を介して前記外部機器から供給される音声データを前記記録再生機構によって前記記録媒体に記録させる、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項4】
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、前記記録再生機構の制御を行う制御部が設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部が設けられ、
前記インターフェース部によって前記本体部と前記外部機器との間で授受される信号は、前記記録再生機構によって前記記録媒体から再生された前記映像データを含み、
前記制御部は、前記記録再生機構によって前記記録媒体から再生された前記映像データを前記インターフェース部を介して前記外部機器に供給させる、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項5】
前記第1筐体に、記録用の映像データを生成する信号処理部が設けられ、
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、被写体像を撮像する撮像素子と、前記信号処理部の制御を行う制御部とが設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部が設けられ、
前記信号処理部は、前記撮像素子から供給される映像信号に前処理を行って映像データを生成し、前記前処理がなされた映像データをエンコードすることで前記記録用の映像データを生成し、
前記インターフェース部によって前記本体部と前記外部機器との間で授受される信号は、前記信号処理部によって前記前処理がなされた映像データを含み、
前記制御部は、前記前処理がなされた映像データを前記インターフェース部を介して前記外部機器に供給する、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項6】
前記第1筐体に、撮影光学系を収容するレンズ鏡筒が取着されるとともに、前記撮影光学系によって導かれた被写体像を撮像して映像信号を生成する撮像素子と、前記映像信号から記録用の映像データを生成する信号処理部が設けられ、
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項7】
前記第1筐体に、記録用の映像データを生成する信号処理部が設けられ、
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、前記記録再生機構および前記信号処理部の制御を行う制御部とが設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部が設けられ、
前記インターフェース部によって前記本体部と前記外部機器との間で授受される信号は、前記インターフェース部を介して前記制御部と前記外部機器との間で授受される信号であり、
前記外部機器はリモートコントロール装置であり、
前記制御部は、前記リモートコントロール装置から供給される制御信号に基づいて、前記記録再生機構および前記信号処理部の制御を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項8】
前記第1筐体に、記録用の映像データを生成する信号処理部が設けられ、
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、前記記録再生機構および前記信号処理部の制御を行う制御部とが設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部と、前記インターフェース部に接続された操作スイッチが設けられ、
前記制御部は、前記インターフェース部を介して検出した前記操作スイッチの操作に応じて前記記録再生機構および前記信号処理部の制御を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項9】
前記第1筐体に、記録用の映像データを生成する信号処理部が設けられ、
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、前記記録再生機構および前記信号処理部の制御を行う制御部とが設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部と、前記インターフェース部に接続された表示部が設けられ、
前記制御部は、前記記録再生機構および前記信号処理部の動作に応じて前記インターフェース部を介して前記表示部の表示動作の制御を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項10】
前記第3筐体に、外部電源装置に接続可能な外部電源入力コネクタが設けられ、
前記外部電源装置から供給される電源が前記外部電源入力コネクタと前記インターフェースボックス側コネクタと前記本体部側コネクタとを介して前記本体部に供給される、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項11】
前記第3筐体に、バッテリーが装脱可能なバッテリー取り付け部と、前記バッテリーに接続されるバッテリー接続コネクタとが設けられ、
前記バッテリー取り付け部に装着された前記バッテリーから供給される電源が前記バッテリー接続コネクタと前記インターフェースボックス側コネクタと前記本体部側コネクタとを介して前記本体部に供給される、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項12】
外装を構成する第3筐体を備え、
前記第3筐体に、撮像装置と外部機器との間で信号および/または電源の授受を行うインターフェース部が設けられ、
前記第3筐体に、前記撮像装置の筐体に設けられた第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部が設けられ、
前記インターフェースボックス側取り付け部に、前記第1、第2取り付け部の双方に設けられた本体部側コネクタに接続可能なインターフェースボックス側コネクタが設けられている、
ことを特徴とするインターフェースボックス。
【請求項1】
撮影を行い映像データを生成する本体部と、前記映像データを記録再生する記録再生部と、前記本体部と外部機器との間で信号および/または電源の授受を行うインターフェースボックスとを備え、
前記本体部は、
向きの異なる複数の外面を有する第1筐体を備え、
前記第1筐体の異なる2つの外面にそれぞれ本体部側コネクタを備える第1取り付け部と第2取り付け部が設けられ、
前記記録再生部は、
外装を構成する第2筐体を備え、
前記第2筐体に、前記第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能な記録再生部側取り付け部が設けられ、
前記記録再生部側取り付け部に、前記本体部側コネクタに接続可能な記録再生部側コネクタが設けられ、
前記インターフェースボックスは、
外装を構成する第3筐体を備え、
前記第3筐体に、前記第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部が設けられ、
前記インターフェースボックス側取り付け部に、前記本体部側コネクタに接続可能なインターフェースボックス側コネクタが設けられている、
ことを特徴とする撮影システム。
【請求項2】
前記インターフェースボックスは、前記外部機器に接続される外部機器接続用コネクタを有し、
前記本体部と前記外部機器との間での信号および/または電源の授受は、前記本体部側コネクタおよび前記インターフェースボックス側コネクタ並びに前記外部機器接続用コネクタを介してなされる、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項3】
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、前記記録再生機構の制御を行う制御部が設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部が設けられ、
前記インターフェース部によって前記本体部と前記外部機器との間で授受される信号は、前記外部機器から供給される音声データを含み、
前記制御部は、前記インターフェース部を介して前記外部機器から供給される音声データを前記記録再生機構によって前記記録媒体に記録させる、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項4】
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、前記記録再生機構の制御を行う制御部が設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部が設けられ、
前記インターフェース部によって前記本体部と前記外部機器との間で授受される信号は、前記記録再生機構によって前記記録媒体から再生された前記映像データを含み、
前記制御部は、前記記録再生機構によって前記記録媒体から再生された前記映像データを前記インターフェース部を介して前記外部機器に供給させる、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項5】
前記第1筐体に、記録用の映像データを生成する信号処理部が設けられ、
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、被写体像を撮像する撮像素子と、前記信号処理部の制御を行う制御部とが設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部が設けられ、
前記信号処理部は、前記撮像素子から供給される映像信号に前処理を行って映像データを生成し、前記前処理がなされた映像データをエンコードすることで前記記録用の映像データを生成し、
前記インターフェース部によって前記本体部と前記外部機器との間で授受される信号は、前記信号処理部によって前記前処理がなされた映像データを含み、
前記制御部は、前記前処理がなされた映像データを前記インターフェース部を介して前記外部機器に供給する、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項6】
前記第1筐体に、撮影光学系を収容するレンズ鏡筒が取着されるとともに、前記撮影光学系によって導かれた被写体像を撮像して映像信号を生成する撮像素子と、前記映像信号から記録用の映像データを生成する信号処理部が設けられ、
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構が設けられている、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項7】
前記第1筐体に、記録用の映像データを生成する信号処理部が設けられ、
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、前記記録再生機構および前記信号処理部の制御を行う制御部とが設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部が設けられ、
前記インターフェース部によって前記本体部と前記外部機器との間で授受される信号は、前記インターフェース部を介して前記制御部と前記外部機器との間で授受される信号であり、
前記外部機器はリモートコントロール装置であり、
前記制御部は、前記リモートコントロール装置から供給される制御信号に基づいて、前記記録再生機構および前記信号処理部の制御を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項8】
前記第1筐体に、記録用の映像データを生成する信号処理部が設けられ、
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、前記記録再生機構および前記信号処理部の制御を行う制御部とが設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部と、前記インターフェース部に接続された操作スイッチが設けられ、
前記制御部は、前記インターフェース部を介して検出した前記操作スイッチの操作に応じて前記記録再生機構および前記信号処理部の制御を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項9】
前記第1筐体に、記録用の映像データを生成する信号処理部が設けられ、
前記第2筐体に、前記信号処理部から供給される前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録し、前記記録媒体から前記映像データを再生する記録再生機構と、前記記録再生機構および前記信号処理部の制御を行う制御部とが設けられ、
前記第3筐体に、前記本体部と外部機器との間で信号の授受を行うインターフェース部と、前記インターフェース部に接続された表示部が設けられ、
前記制御部は、前記記録再生機構および前記信号処理部の動作に応じて前記インターフェース部を介して前記表示部の表示動作の制御を行う、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項10】
前記第3筐体に、外部電源装置に接続可能な外部電源入力コネクタが設けられ、
前記外部電源装置から供給される電源が前記外部電源入力コネクタと前記インターフェースボックス側コネクタと前記本体部側コネクタとを介して前記本体部に供給される、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項11】
前記第3筐体に、バッテリーが装脱可能なバッテリー取り付け部と、前記バッテリーに接続されるバッテリー接続コネクタとが設けられ、
前記バッテリー取り付け部に装着された前記バッテリーから供給される電源が前記バッテリー接続コネクタと前記インターフェースボックス側コネクタと前記本体部側コネクタとを介して前記本体部に供給される、
ことを特徴とする請求項1記載の撮影システム。
【請求項12】
外装を構成する第3筐体を備え、
前記第3筐体に、撮像装置と外部機器との間で信号および/または電源の授受を行うインターフェース部が設けられ、
前記第3筐体に、前記撮像装置の筐体に設けられた第1、第2取り付け部の双方に取り付け可能なインターフェースボックス側取り付け部が設けられ、
前記インターフェースボックス側取り付け部に、前記第1、第2取り付け部の双方に設けられた本体部側コネクタに接続可能なインターフェースボックス側コネクタが設けられている、
ことを特徴とするインターフェースボックス。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2008−124871(P2008−124871A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−307745(P2006−307745)
【出願日】平成18年11月14日(2006.11.14)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月14日(2006.11.14)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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