説明

撮影装置、撮影コントローラ、および撮影システム

【課題】移動体の外部の被写体を撮影して、高画質な撮影画像を取得することができる撮影装置、撮影コントローラ、および撮影システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 移動体に搭載される、被写体を撮影する撮影装置において、移動体の移動の速さを知得する速さ知得部と、被写体を撮影するときのシャッタスピードを、知得部で知得した速さに応じたシャッタスピードに決定するシャッタスピード決定部と、被写体を、シャッタスピード決定部で決定されたシャッタスピードで撮影する撮影部とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体に搭載されて、被写体を撮影する撮影装置、被写体の撮影を指示する撮影コントローラ、および撮影装置と撮影コントローラとで構成される撮影システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などといった移動体に、車外の被写体を撮影するカメラを装着することが行われている。例えば、そのカメラをカーナビゲーション装置と連動させ、カメラで撮影された撮影画像を使って車輌走行の障害となる物体の位置を検出し、障害物の位置をカーナビゲーション用モニタに表示したり、ミラーだけでは確認しにくい自動車の背後などを撮影し、その撮影画像をカーナビゲーション用モニタに表示することによって、自動車の衝突事故などを回避することができる。このような撮影−表示システムにおいては、ユーザが障害物の位置を迅速に確認できることが重要であり、撮影画像として動画やスルー画が利用されることが一般的である。特許文献1には、スルー画等を使って画角全体に渡る被写体の距離分布を算出し、その距離分布に応じて撮影手段の感度を自動的に調整する技術について記載されている。特許文献1に記載された技術によると、逆光や真昼などといった照度の高い状態からトンネル内に進入したときのように、急激な照度変化が生じた場合にも適正な露光で画像を取得することができ、障害物の位置検出の精度を向上させることができる。
【0003】
ところで、近年では、動画やスルー画を撮影して障害物を検出するだけではなく、ドライブ中の風景などといった静止画を撮影したいという要望が挙げられてきている。例えば、タッチパネル式のカーナビゲーション用モニタに撮影スイッチを用意しておくことによって、ハンドルを握っている運転手でも、安全かつ手軽にドライブの記念となる撮影画像を取得することができる。また、カーナビゲーションシステムでは、自動車が走行している現在位置が常に追尾されているため、撮影画像と位置情報とを対応付けて保存しておくことができ、撮影画像が撮影された場所を後で確認することができたり、カーナビゲーションシステムにおいて、目的地までの道順を撮影画像とともに表示することができる。
【特許文献1】特開2004−294759号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、静止画を撮影する場合には、障害物を検知する場合とは異なり、リアルタイム性よりも撮影画像の画質が求められる。しかし、自動車に装着されたカメラで風景などを撮影しようとすると、自動車が移動していることから生じる被写体ブレが生じてしまい、撮影画像の画質が大幅に低下してしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑み、移動体の外部の被写体を撮影して、高画質な撮影画像を取得することができる撮影装置、撮影コントローラ、および撮影システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明の撮影装置は、移動体に搭載される、被写体を撮影する撮影装置において、
移動体の移動の速さを知得する速さ知得部と、
被写体を撮影するときのシャッタスピードを、知得部で知得した速さに応じたシャッタスピードに決定するシャッタスピード決定部と、
被写体を、シャッタスピード決定部で決定されたシャッタスピードで撮影する撮影部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
本発明の撮影装置によると、移動体の移動の速さが知得されて、その速さに応じたシャッタスピードで撮影が行われる。通常は、移動体が速く移動しているほど被写体ブレが生じやすいが、例えば、移動速度が速いほど高速なシャッタスピードで撮影されることによって、露光時間が短縮されて被写体ブレが軽減され、高画質な撮影画像が取得される。
【0008】
また、本発明の撮影装置において、被写体の輝度を知得する輝度知得部と、
被写体を撮影するときの絞り値を、シャッタスピード決定部で決定されたシャッタスピードと、輝度知得部で知得された輝度とに応じた絞り値に決定する絞り値決定部とを備え、
撮影部が、絞り値決定部で決定された絞り値に従って被写体光の光量を絞って被写体を撮影するものであることが好ましい。
【0009】
例えば、低輝度な被写体を高速なシャッタスピードで撮影しようとすると、露光時間が不十分なために撮影画像が暗くなってしまう恐れがある。被写体の輝度とシャッタスピードに応じて被写体光の光量が絞られることによって、適切な露光で撮影を行うことができる。
【0010】
また、本発明の撮影装置において、被写体の輝度を知得する輝度知得部と、
被写体を撮影するときの感度を、シャッタスピード決定部で決定されたシャッタスピードと、輝度知得部で知得された輝度とに応じた感度に決定する感度決定部とを備え、
撮影部が、感度決定部で決定された感度に従った強さで被写体光に反応して被写体を撮影するものであることも好ましい。
【0011】
被写体の輝度とシャッタスピードに応じて、被写体を撮影するときの感度が調整されることによっても、適切な明るさの撮影画像が取得される。
【0012】
また、上記目的を達成する本発明の撮影コントローラは、移動体の移動の速さを知得する速さ知得部と、
被写体を撮影するときのシャッタスピードを、知得部で知得した速さに応じたシャッタスピードに決定するシャッタスピード決定部と、
シャッタスピードの指定を受けてその指定されたシャッタスピードで被写体を撮影する撮影装置に、シャッタスピード決定部で決定されたシャッタスピードを指定するシャッタスピード指定部とを備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明の撮影コントローラによると、移動体の速さに応じたシャッタスピードが決定されて、その決定されたシャッタスピードが撮影装置に対して指定されるため、移動体の移動の速さを知得したり、速さに応じたシャッタスピードを決定する機能を有していない従来の撮影装置にも、被写体ブレが軽減された高画質な撮影画像を取得させることができる。
【0014】
また、上記目的を達成する本発明の撮影システムは、シャッタスピードの指定を受けてその指定されたシャッタスピードで被写体を撮影する撮影装置;および
移動体の移動の速さを知得する速さ知得部と、
被写体を撮影するときのシャッタスピードを、知得部で知得した速さに応じたシャッタスピードに決定するシャッタスピード決定部と、
撮影装置に、シャッタスピード決定部で決定されたシャッタスピードを指定するシャッタスピード指定部とを備えた撮影コントローラ;
を備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の撮影システムによると、移動体の外部の被写体を撮影して、高画質な撮影画像を取得することができる。
【0016】
尚、本発明にいう撮影システムについては、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、本発明にいう撮影システムには、上記の基本形態のみではなく、前述した撮影装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、移動体の外部の被写体を撮影して、高画質な撮影画像を取得することができる撮影装置、撮影コントローラ、および撮影システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1は、本発明の撮影システムの一実施形態である撮影−表示システムを構成する各種要素の配置位置を示す図である。
【0020】
撮影−表示システム10は、自動車20に搭載されたものであり、被写体を撮影するカメラ1、目的地までの道順を地図画像上に表示するカーナビゲーション装置2、および自動車20の移動速度を検出する速度センサ3で構成されている。カメラ1は、自動車20の外部に、レンズを自動車20の前方に向けて装着されており、カーナビゲーション装置2は、自動車20に搭載された速度メータの横の、運転席から見える位置に配置されている。速度センサ3は、タイヤの回転を読み取って自動車20の速度を検出するものであり、タイヤの近くに配置されている。
【0021】
図2は、図1に示す撮影−表示システム10の概略構成図である。
【0022】
撮影−表示システム10では、カメラ1にカーナビゲーション装置2と速度センサ3とがそれぞれ接続されている。
【0023】
カーナビゲーション装置2には、タッチパネル式のLCD(液晶ディスプレイ)214が備えられている。通常は、LCD214には地図画像が表示されており、ユーザが地図画像とともに表示された撮影モードボタン214aを押すと、カメラ1に撮影準備の指示が伝えられる。
【0024】
速度センサ3で検出された自動車20の移動速度は、自動車20に備えられた速度メータ(図示しない)に伝えられるとともに、カメラ1にも伝えられる。
【0025】
カメラ1は、本発明の撮影装置の一実施形態であり、カーナビゲーション装置2から撮影準備の指示が伝えられると、スルー画像を取得して、取得したスルー画像をカーナビゲーション装置2に送る。カーナビゲーション装置2では、送られてきたスルー画像と、撮影を指示する撮影ボタン(後述する)とが地図画像に替えてLCD214に表示され、ユーザが撮影ボタンを押すと、カメラ1に撮影の指示が伝えられる。カメラ1は、カーナビゲーション装置2から撮影の指示が伝えられると、速度センサ3から伝えられた移動速度に応じてシャッタスピードを調整して撮影を行う。
【0026】
図3は、撮影−表示システム10の機能ブロック図である。
【0027】
速度センサ3には、外部I/F311と、検出部312が備えられている。検出部312は、磁化したタイヤの磁気を読み取ってタイヤの回転を検出し、自動車20の移動速度を取得するものである。取得した移動速度は、外部I/F311を介してカメラ1や速度メータ(図示しない)に送られる。
【0028】
また、カメラ1には、被写体光を結像するレンズ111、被写体光の光量を絞る絞り112、絞り112aの絞り径を調整する絞り駆動部112a、CCD114での受光時間を調整するシャッタ113、シャッタ113を切るシャッタ駆動部113a、被写体光を受光して画像信号を生成するCCD114、信号の増幅やゲイン調整を行うとともに、画像信号をデジタルの画像データに変換するA/D変換部121、画像データに基づいて被写体の輝度を検出するAE部126、画像データに所定の画像処理を施す画像処理部122、各種プログラムやデータなどが記憶されたメモリ123、画像データに圧縮処理を施して圧縮画像データを生成する圧縮部124、カーナビゲーション装置2や速度センサ3との間でデータを送受信する外部I/F127、カメラ1を構成する各種要素を制御するシステム制御部125、およびA/D変換部121、画像処理部122、メモリ123、圧縮部124、システム制御部125、AE部126、および外部I/F127それぞれを相互に接続するバス130が備えられている。被写体光を結像して、被写体像を表わす画像データを生成するための、レンズ111、絞り112、絞り駆動部112a、シャッタ113、シャッタ駆動部113a、CCD114、およびA/D変換部121を合わせたものは、本発明にいう撮影部の一例に相当する。また、外部I/F127は、本発明の撮影装置における速さ知得部の一例にあたり、システム制御部125は、本発明に撮影装置における輝度知得部、シャッタスピード決定部、および絞り値決定部それぞれの一例に相当する。ここで、本実施形態においては、高速なシャッタスピードが求められるため、CCD114での受光時間を電子的に調整する電子シャッタが適用されるが、説明の便宜上、電子シャッタをシャッタ113として模式的に図示する。
【0029】
カメラ1には、所定のタイミング毎に速度センサ3から自動車20の移動速度が伝えられるとともに、ユーザがカーナビゲーション装置2に備えられたタッチパネル式のLCD214(図2参照)を操作すると、カーナビゲーション装置2から撮影準備の指示、および撮影の指示が伝えられる。これらの移動速度や各種指示は、外部I/F127を介してシステム制御部125に伝えられる。
【0030】
カーナビゲーション装置2から撮影準備の指示が伝えられると、カメラ1では、入射してきた被写体光がレンズ111を経て、被写体光の光量を調整する絞り112を通過した後、後段に配置されたCCD114上に結像し、CCD114で画像信号が生成される。生成された画像信号は、A/D変換部115によって粗く読み出される。A/D変換部115では、画像信号の増幅やゲイン調整などが行われ、さらに、画像信号にデジタル化処理が施されて、低解像度なスルー画像データが生成される。スルー画像データは、AE部126に伝えられるとともに、外部I/F127を介してカーナビゲーション装置2に送られる。AE部126では、スルー画像データに基づいて被写体の輝度が算出され、算出された輝度がシステム制御部125に伝えられる。
【0031】
また、カーナビゲーション装置2から撮影準備の指示が伝えられると、システム制御部125は、速度センサ3から伝えられた移動速度と、AE部126で算出された輝度とに基づいてシャッタ113のシャッタスピードや絞り112の絞り値などを決定し、決定内容に従って絞り駆動部112aやシャッタ駆動部113aを制御する。本実施形態においては、メモリ123に予め複数のプログラム線図が記憶されており、速度センサ3で検出された移動速度に応じて1つのプログラム線図が選択され、選択されたプログラム線図に従ってシャッタスピードや絞り値などが決定される。これらのプログラム線図や、シャッタスピードおよび絞り値の決定方法については、後で詳しく説明する。
【0032】
絞り駆動部112aが絞り112の絞り値を調整すると、シャッタ駆動部113aは決定されたシャッタスピードでシャッタ113を切り、CCD114は画像信号を生成する。生成された画像信号はA/D変換部115によって細かく読み出され、高解像度な撮影画像データが生成される。撮影画像データは、画像処理部122に伝えられてガンマ調整などといった画像処理が施され、圧縮部124で圧縮処理が施された後、圧縮画像データが外部I/F127を介してカーナビゲーション装置2に送られる。
【0033】
また、カーナビゲーション装置2には、カメラ1との間でデータを送受信する外部I/F211、カメラ1から送られてきた圧縮画像データを記録メディア220に記録したり、記録メディア220に予め記録されている地図画像データを取得するメディアコントローラ212、圧縮画像データを伸張する伸張部213、スルー画像データが表わすスルー画像や、地図画像データが表わす地図画像や、各種処理を指示するための各種ボタンなどを表示するLCD214、LCD214上に各種ボタンを表示させるとともに、ユーザがそれら各種ボタンに触れると、そのボタンに応じた設定を行うスイッチ制御部215、自動車20の現在位置を取得して、LCD214上に地図画像などを表示させるカーナビゲーション部230、およびカーナビゲーション装置2の各種要素を制御するシステム制御部216が備えられている。また、カーナビゲーション装置2には、自動車20を目的地まで誘導するカーナビゲーションモードと、カメラ1と連動して被写体を撮影する撮影モードの2つの動作モードが搭載されている。
【0034】
図4は、カーナビゲーション装置2のLCD214に表示される画面の例を示す図である。
【0035】
カーナビゲーション装置2の電源が入れられると、スイッチ制御部215によって、動作モードとしてカーナビゲーションモードが設定される。まず、カーナビゲーション部230によって、LCD214に目的地入力画面(図示しない)が表示される。ユーザが目的地入力画面に従って目的地を入力すると、図4のパート(A)に示すように、カーナビゲーション部230によって、LCD214に目的地までの地図画像240と道順を指し示す矢印241とが表示される。また、スイッチ制御部215によって、地図画像240上に撮影モードボタン214aが表示される。
【0036】
ユーザが撮影モードボタン214aに触れると、スイッチ制御部215は、動作モードを撮影モードに切り替える。撮影モードが設定されると、システム制御部216は、外部I/F211を介してカメラ1に撮影準備の指示を伝える。
【0037】
カメラ1からスルー画像データが送られてくると、システム制御部216は、図4のパート(B)に示すように、スルー画像データが表わすスルー画像250をLCD214に表示させる。また、スイッチ制御部215に指示を与え、スルー画像250上に撮影ボタン214bと地図画像ボタン214cとを表示させる。
【0038】
ユーザがスルー画像250を確認し、撮影ボタン214bに触れると、スイッチ制御部215からシステム制御部216に撮影指示が伝えられる。システム制御部216は、外部I/F211を介してカメラ1に撮影指示を伝える。
【0039】
また、ユーザが地図画像ボタン214cに触れると、スイッチ制御部215は動作モードをカーナビゲーションモードに切り替える。カーナビゲーションモードが設定されると、システム制御部216からの指示に従って、カーナビゲーション部230およびスイッチ制御部215は、LCD214上に、図4のパート(A)に示す地図画像240や撮影モードボタン214aを表示させる。
【0040】
撮影−表示システム10は、基本的には以上のように構成されている。
【0041】
ここで、本実施形態の撮影−表示システム10では、速度センサ3によって検出された自動車20の移動速度に応じて、カメラ1のシャッタスピードや絞り値を調整して撮影することによって、自動車20の移動による被写体ブレが軽減される。以下では、シャッタスピードや絞り値の決定方法について説明する。
【0042】
図5は、カメラ1で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
【0043】
ユーザによって図4の撮影モードボタン214aが押されて、カーナビゲーション装置2において撮影モードが選択されると、カーナビゲーション装置2からカメラ1に撮影準備の指示が伝えられる。カメラ1では、CCD114で生成された画像信号がA/D変換部121において粗く読み出され、スルー画像データが生成される。生成されたスルー画像データは、外部I/F127を介してカーナビゲーション装置2に送られるとともに、AE部126に伝えられる。
【0044】
AE部126では、伝えられたスルー画像データに基づいて、被写体の輝度が算出される(図5のステップS11)。算出された輝度は、システム制御部125に伝えられる。
【0045】
また、速度センサ3では所定のタイミング毎に自動車20の移動速度が検出される。移動速度は、自動車に備えられている速度メータ(図示しない)、およびカメラ1それぞれに伝えられる。
【0046】
カメラ1では、外部I/F127を介して送られてきた移動速度がシステム制御部125に伝えられる(図5のステップS12)。
【0047】
以上のようなステップS11,S12の処理が、カーナビゲーション装置2からカメラ1に撮影指示が伝えられるまで繰り返される。
【0048】
ユーザによって図4の撮影ボタン214bが押されて、カーナビゲーション装置2から撮影指示が伝えられると(図5のステップS13:Yes)、システム制御部125では、速度センサ3から伝えられた移動速度と、AE部126で算出された輝度とに基づいて露光条件が決定される(図5のステップS14)。本実施形態においては、カメラ1には複数のプログラム線図が用意されており、移動速度に応じてそれら複数のプログラム線図のうちの1つのプログラム線図が選択され、選択されたプログラム線図に従って露光条件が決定される。
【0049】
ここで、一旦図5の説明を中断し、プログラム線図に従った露光条件の決定方法ついて説明する。
【0050】
図6および図7は、カメラ1に用意されたプログラム線図の一例を示す図である。
【0051】
図6および図7に示すプログラム線図は、縦軸が絞り量を示し(下ほど絞り112の絞り径が大きく、受光量が増加する)、横軸がシャッタスピードを示している(左ほどシャッタスピードが遅く、受光量が増加する)。ここでいう絞り量とは、単に絞り112の絞り値を表すのではなく、絞り112の絞り値(F値)と、A/D変換部121における画像信号の増幅率とによって調整される受光能力のレベルを表す。本実施形態においては、画像信号の増幅率(すなわち、撮影の感度)はISO200で一定であり、絞り112の絞り値のみで受光能力が制御されるものとして説明する。
【0052】
図6および図7に示すプログラム線図の斜め線は、被写体の輝度が等しい線であり、右斜め上にいくほど被写体の輝度が高い。また、これらプログラム線図には、輝度に応じてシャッタスピードと絞り量とを規定するための複数のグラフが記されている。
【0053】
図6を使って、プログラム線図に従った露光条件の決定方法について説明する。
【0054】
図6に示すプログラム線図では、輝度に対応する斜め線と、各グラフとの交点(以下では、交点を読取点Pと称する)におけるシャッタスピードと絞り量とが露光条件として決定される。
【0055】
例えば、輝度が10EVの場合、輝度値10EVに対応する斜め線と、プログラム線図上のグラフ(上から4番目のグラフ)とが交わる点P0が読取点Pに当たり、その読取点Pにおける絞り量とシャッタスピードが露光条件として決定される。輝度が増加していくと、読取点Pが点P0から4番目のグラフに沿って右方向に移動され、輝度が明るくなった分だけシャッタスピードが高速化されて、露光量が調整される。輝度が14EVまで増加して読取点Pが4番目のグラフの右端の点P1に達すると、シャッタスピードだけでは露光量を調整することが困難であるため、今度は絞り量が増加される。輝度が15EVに増加したときには、読取点Pが4番目のグラフ上の点P1から輝度値14EVに対応する斜め線に沿って3番目のグラフ上の点Q1に移動し、さらに、3番目のグラフと輝度値15EVに対応する斜め線との交点P2に移動される。点P1に対応する輝度値14EVにおけるシャッタスピード(10TV)と絞り量(絞り値:F2.8、感度:ISO200)に対して、点P2に対応する輝度値15EVでは、シャッタスピードは変わらないが、絞り量(絞り値F4、感度:ISO200)が増加している。
【0056】
以下、同様に、輝度が増加するのに伴って、読取点Pが各グラフに沿って右方向に移動され、読取点Pが各グラフの右端点に達すると、そのグラフの1つ上のグラフに移動される。すなわち、輝度が増加するときには、読取点Pは、点P0,P1,(Q1),P2,(Q2),P3,(Q3),P4という順(ただし、括弧で囲まれた点Q1,Q2,Q3は通過する)に移動され、その読取点Pにおけるシャッタスピードと絞り量とが露光条件として決定される。
【0057】
また、逆に、輝度が減少していくときには、読取点Pが、輝度値18EVに対応する点P4から左方向に移動していき、グラフの左端に達すると、そのグラフの1つ下のグラフに移動される。すなわち、輝度が減少するときには、読取点Pは、点P4,P5,(Q2),P6,(Q1),P7,(Q4),P0という順(ただし、括弧で囲まれた点Q1,Q2,Q4は通過する)に移動されて、シャッタスピードと絞り量とが決定される。
【0058】
このように、図6に示すプログラム線図では、輝度が指定されると、その輝度に対応したシャッタスピードが決定され、続いて、絞り量が決定される。
【0059】
上記では、図6に示すプログラム線図による露光条件の決定方法について説明したが、図7のプログラム線図においても同様の方法で露光条件が決定される。
【0060】
図5に戻って説明する。
【0061】
本実施形態のカメラ1には、図6および図7に示すプログラム線図と同様な複数のプログラム線図が予め用意されており、図5のステップS14の露光条件決定処理にあたり、図3に示すシステム制御部125は、まず、移動速度に応じて複数のプログラム線図のうちの1つのプログラム線図を選択する。
【0062】
図6に示すプログラム線図と、図7に示すプログラム線図とでは、例えば、輝度値14EVの場合を比較すると、図6に示すプログラム線図ではシャッタスピードが9TV(1/512sec)に決定され、図7に示すプログラム線図ではシャッタスピードが8TV(1/256sec)に決定される。すなわち、図6に示すプログラム線図の方が、図7に示すプログラム線図よりも速いシャッタスピードの露光条件が決定される。本実施形態においては、複数の速度レベルそれぞれに対応した複数のプログラム線図が用意されており、自動車20の移動速度Vが高い速度レベル(移動速度Vが速い)であるほど高速なシャッタスピードのプログラム選図が選択される。例えば、移動速度Vが1番目の速度レベル(1番速い速度レベル)に分類される場合には、図6に示す速いシャッタスピードのプログラム線図が選択され、移動速度Vが2番目の速度レベル(2番目に速い速度レベル)に分類される場合には、図7に示す、図6よりも遅いシャッタスピードのプログラム線図が選択される。
【0063】
また、システム制御部125は、選択したプログラム線図に従って、上記で説明したように露光条件を決定する。決定されたシャッタスピードはシャッタ駆動部13aに伝えられ、決定された絞り値は絞り駆動部112aに伝えられる。
【0064】
絞り駆動部112aは、絞り112の絞り値を伝えられた絞り値に調整する。絞り値が調整されると、シャッタ駆動部113aによって、伝えられたシャッタスピードでシャッタ113が切られて本撮影が行われる(図5のステップS15)。
【0065】
本実施形態のカメラ1においては、自動車20の移動速度Vが速いほど高速なシャッタスピードで撮影されるため、撮影画像の被写体ブレが軽減される。また、移動速度Vに応じて選択されたプログラム線図に従って、シャッタスピード以外の露光条件も決定されるため、被写体ブレを抑えながら適切な明るさの撮影画像を取得することができる。
【0066】
以上で、本発明の第1実施形態の説明を終了し、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第1実施形態と第2実施形態とでは、カメラのシステム制御部における露光条件の決定方法、およびA/D変換部の処理が異なるが、同様の構成を有しているため、図3を第2実施形態でも用いて、第1実施形態および第2実施形態の相違点についてのみ説明する。
【0067】
第2実施形態のカメラ1では、システム制御部125において、自動車20の移動速度と、AE部126で検出された輝度とに応じて、シャッタスピードと絞り値に加えて撮影の感度が決定され、A/D変換部121では、決定された撮影の感度に応じた増幅率で画像信号を増幅させる点が第1実施形態とは異なる。システム制御部125は、本発明の撮影装置における感度決定部の一例に相当する。
【0068】
図8は、第2実施形態のカメラ1に用意されたプログラム線図の一例を示す図である。
【0069】
図8に示すプログラム線図は、上から4つのグラフは図6に示すプログラム線図に記されたグラフと同じものであるが、それら4つのグラフのさらに下にISO感度が異なる3つのグラフが加えられている。図6に示すプログラム線図では、一番上のグラフの右端点Q0における輝度値18EVから、上から4番目のグラフの左端の点P0における輝度値10EVまでの間の輝度における露光条件が決定されるが、図8に示すプログラム線図では、一番上のグラフの右端点P4における輝度値18EVから、一番下のグラフの左端の点R0における輝度値8EVまでの間の輝度における露光条件が決定される。絞り値に加えて感度も調整して、絞り量を制御することによって、より広い範囲の輝度に対応した露光条件を決定することができる。また、例えば輝度値10EVの場合、図6に示すプログラム線図では、上から4番目のグラフの左端点P0における露光条件(シャッタスピード:7TV(1/128sec)、絞り値:F2.8、感度:ISO200)が決定されるが、図8に示すプログラム線図では、上から5番目のグラフの左端点R1における露光条件(シャッタスピード:8TV(1/256sec)、絞り値:F2.8、感度:ISO400)が決定される。絞り112が開放されている場合であっても、感度を上げることによって、シャッタスピードをさらに高速化することができる。
【0070】
ここでは、図6に対応するプログラム線図の例を示したが、他にも図7のプログラム線図に感度が反映されたプログラム線図など、複数の速度レベルぞれぞれに対応して複数のプログラム線図が用意されている。図3のシステム制御部125は、移動速度に応じてプログラム線図を決定した後、そのプログラム線図を使って、AE部126で検出された輝度に対応する斜め線とグラフが交わる読取点Pにおけるシャッタスピード、絞り値、およびISO感度を露光条件として決定する。システム制御部125は、さらに、決定されたISO感度に応じた画像信号の増幅率を算出し、算出した増幅率をA/D変換部121に伝え、決定したシャッタスピードをシャッタ駆動部113aに伝え、決定した絞り値を絞り駆動部112aに伝える。
【0071】
絞り駆動部112aによって絞り112の絞り値が調整され、決定されたシャッタスピードでシャッタ113が切られてCCD114によって生成された画像信号は、A/D変換部121において、システム制御部125から伝えられた増幅率で増幅されて撮影画像データに変換される。
【0072】
このように、絞り値に加えて感度も調整することによって、シャッタスピードをさらに高速化し、被写体ブレを確実に軽減することができる。
【0073】
以上で、本発明の第2実施形態の説明を終了し、本発明の第3実施形態について説明する。本発明の第1実施形態および第2実施形態では、カメラ1に速度センサ3とカーナビゲーション装置2とが接続されていたが、第2実施形態では、リモートコントローラ付きのカメラにおいて、そのリモートコントローラと速度センサ3とが接続されている点が第1実施形態および第2実施形態とは異なる。説明の簡略化のため、第1実施形態と第3実施形態とで同じ要素については同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態と第3実施形態との相違点に注目して説明する。
【0074】
図9は、本発明の撮影システムの第2実施形態である撮影−表示システム10´の概略構成図である。
【0075】
撮影−表示システム10´は、リモートコントローラ4から伝えられる指示に従って各種処理を行うカメラ1´と、撮影ボタンなどといった操作子が備えられ、ユーザによって操作子が操作されるとカメラ1´に各種指示を伝えるリモートコントローラ4と、自動車20の移動速度を検出する速度センサ3とで構成されており、リモートコントローラ4が速度センサ3と接続されている。このカメラ1´は、本発明の撮影装置の一実施形態であり、撮影ボタンや撮影モードを設定するためのボタンなどといった各種操作子が備えられた一般的なカメラである。また、リモートコントローラ4は、本発明の撮影コントローラの一実施形態であり、カメラ1´に赤外線通信によって各種指示を伝えるものである。
【0076】
図10は、撮影−表示システム10´の機能ブロック図である。
【0077】
リモートコントローラ4には、速度センサ3から送られてきた移動速度を受信する外部I/F414、図6および図7に示すプログラム線図が記憶されたメモリ45、ユーザによって各種操作子が操作されることによって、操作内容に応じた設定を行うスイッチ部413、速度センサ3から送られてきた移動速度に応じてカメラ1´におけるシャッタスピードを決定するシャッタスピード決定部413、シャッタスピードや各種指示をカメラ1´に伝える赤外送信部411が備えられている。この外部I/F414は、本発明の撮影コントローラにおける速さ知得部の一例にあたり、シャッタスピード決定部412は、本発明の撮影コントローラにおけるシャッタスピード決定部の一例にあたり、赤外送信部411は、本発明の撮影コントローラにおけるシャッタスピード指定部の一例に相当する。
【0078】
また、カメラ1´には、図3に示す第1実施形態のカメラ1に備えられていた外部I/F部127に替えて、リモートコントローラ4から各種指示を受信する赤外受信部128が備えられており、さらに、ユーザによって各種操作子が操作されることによって各種設定を行うスイッチ部129、撮影画像データを記録メディア140に記録するメディアコントローラ132、および撮影画像データが表わす撮影画像などを表示するLCD131が備えられている。
【0079】
ユーザによって、リモートコントローラ4に備えられている撮影ボタンが一度押下されると、リモートコントローラ4のスイッチ部413から赤外送信部411に撮影準備開始の指示が伝えられ、赤外送信部411からカメラ1´に撮影準備開始の指示が送信される。また、リモートコントローラ4は、所定のタイミング毎に、速度センサ3から移動速度を取得する。
【0080】
カメラ1´では、図3に示す第1実施形態のカメラ1と同様にしてスルー画像データが取得され、スルー画像データに基づいて被写体の輝度が算出される。
【0081】
また、ユーザによってリモートコントローラ4に備えられている撮影ボタンが二度押下されると、リモートコントローラ4のスイッチ部413からシャッタスピード決定部412に撮影指示が伝えられ、シャッタスピード決定部412では、速度センサ3から伝えられた移動速度に応じてシャッタスピードが決定される。決定されたシャッタスピードは、赤外送信部411によってカメラ1´に伝えられる。
【0082】
カメラ1´には、輝度と、シャッタスピードと、絞り量とが予め対応付けて記憶されている。システム制御部125は、リモートコントローラ4から伝えられたシャッタスピード、およびAE部126で算出された輝度に対応付けられた絞り量を取得し、それらシャッタスピードと絞り量とを露光条件として決定する。カメラ1´では、決定された露光条件(シャッタスピード、絞り値)に従って撮影が行われる。
【0083】
このように、カメラ1´と速度センサ3とを接続できない場合や、カメラ1´に高性能なCPUなどが用意されていない場合などでも、被写体ブレの軽減された撮影画像を取得することができる。
【0084】
ここで、上記では、本発明の撮影装置に2つのプログラム線図が記憶されている例について説明したが、本発明の撮影装置は3つ以上のプログラム線図が記憶されているものであってもよい。
【0085】
また、上記では、シャッタスピードと絞り値、あるいは、シャッタスピードと絞り値と感度とを調整することによって露光量を制御する撮影部の例について説明したが、本発明にいう撮影部は、絞り値を固定してシャッタスピードと感度とを調整するものや、絞り値と感度とを固定してシャッタスピードのみを調整するものであってもよい。
【0086】
また、上記では、移動速度に応じてシャッタスピードを決定し、そのシャッタスピードを撮影装置に伝える撮影コントローラの例について説明したが、本発明にいう撮影コントローラは、例えば、スルー画像データを撮影装置から取得し、そのスルー画像データに基づいて輝度を算出して、輝度と移動速度とに応じて決定したシャッタスピードと絞り量とを撮影装置に伝えるものであってもよい。
【0087】
また、上記では、撮影装置と赤外線通信を行う撮影コントローラについて説明したが、本発明にいう撮影コントローラは、撮影装置とコネクタなどによって接続されるものであってもよい。
【0088】
また、上記では、本発明の撮影装置をデジタルカメラに適用する例について説明したが、本発明の撮影装置は、シャッタスピードを調整可能なものであれば、例えば、携帯電話や、フィルムに被写体光を結像する銀塩カメラなどに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の一実施形態が適用された撮影−表示システムを構成する各種要素の配置位置を示す図である。
【図2】図1に示す撮影−表示システム10の概略構成図である。
【図3】撮影−表示システム10の機能ブロック図である。
【図4】カーナビゲーション装置2のLCD214に表示される画面の例を示す図である。
【図5】カメラ1で実行される処理の流れを示すフローチャート図である。
【図6】カメラ1に用意されたプログラム線図の一例を示す図である。
【図7】カメラ1に用意されたプログラム線図の一例を示す図である。
【図8】第2実施形態のカメラ1に用意されたプログラム線図の一例を示す図である。
【図9】本発明の第2実施形態が適用された撮影−表示システム10´の概略構成図である。
【図10】撮影−表示システム10´の機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0090】
1,1´ カメラ
2 カーナビゲーション装置
3 速度センサ
4 リモートコントローラ
10,10´ 撮影−表示システム
111 レンズ
112 絞り
112a 絞り駆動部
113 シャッタ
113a シャッタ駆動部
114 CCD
121 A/D変換部
122 画像処理部
123 メモリ
124 圧縮部
125 システム制御部
126 AE部
127 外部I/F
128 赤外受信部
129 スイッチ部
130 バス
131 LCD
132 メディアコントローラ
140 記録メディア
211 外部I/F
212 メディアコントローラ
213 伸張部
214 LCD
215 スイッチ制御部
216 システム制御部
220 記録メディア
230 カーナビゲーション部
311 外部I/F
312 検出部
411 赤外送信部
412 シャッタスピード決定部
413 スイッチ部
414 外部I/F
415 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に搭載される、被写体を撮影する撮影装置において、
前記移動体の移動の速さを知得する速さ知得部と、
前記被写体を撮影するときのシャッタスピードを、前記知得部で知得した速さに応じたシャッタスピードに決定するシャッタスピード決定部と、
前記被写体を、前記シャッタスピード決定部で決定されたシャッタスピードで撮影する撮影部とを備えたことを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
前記被写体の輝度を知得する輝度知得部と、
前記被写体を撮影するときの絞り値を、前記シャッタスピード決定部で決定されたシャッタスピードと、前記輝度知得部で知得された輝度とに応じた絞り値に決定する絞り値決定部とを備え、
前記撮影部が、前記絞り値決定部で決定された絞り値に従って被写体光の光量を絞って前記被写体を撮影するものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
【請求項3】
前記被写体の輝度を知得する輝度知得部と、
前記被写体を撮影するときの感度を、前記シャッタスピード決定部で決定されたシャッタスピードと、前記輝度知得部で知得された輝度とに応じた感度に決定する感度決定部とを備え、
前記撮影部が、前記感度決定部で決定された感度に従った強さで被写体光に反応して前記被写体を撮影するものであることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
【請求項4】
前記移動体の移動の速さを知得する速さ知得部と、
被写体を撮影するときのシャッタスピードを、前記知得部で知得した速さに応じたシャッタスピードに決定するシャッタスピード決定部と、
シャッタスピードの指定を受けてその指定されたシャッタスピードで被写体を撮影する撮影装置に、前記シャッタスピード決定部で決定されたシャッタスピードを指定するシャッタスピード指定部とを備えたことを特徴とする撮影コントローラ。
【請求項5】
シャッタスピードの指定を受けてその指定されたシャッタスピードで被写体を撮影する撮影装置;および
前記移動体の移動の速さを知得する速さ知得部と、
被写体を撮影するときのシャッタスピードを、前記知得部で知得した速さに応じたシャッタスピードに決定するシャッタスピード決定部と、
前記撮影装置に、前記シャッタスピード決定部で決定されたシャッタスピードを指定するシャッタスピード指定部とを備えた撮影コントローラ;
を備えたことを特徴とする撮影システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2007−52114(P2007−52114A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−235863(P2005−235863)
【出願日】平成17年8月16日(2005.8.16)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】