説明

撮影装置および撮影装置の制御方法

【課題】被写体が近距離に位置する場合であっても、本発光量を低下させることなく、また本撮影までのタイムラグを増大させることなく適正な本発光のストロボ発光量を算出することが可能な撮影装置の制御方法を提供する。
【解決手段】 被写体距離を測定する(S13)と共に、プリ発光の有効至近距離を算出し(S33)、有効至近距離と被写体距離とに基づいて、プリ発光の際にNDフィルタ5を撮影光路に挿入するか否かを判定し(S43〜S47)、この判定結果に基づきNDフィルタ5を撮影光路に挿入し、または撮影光路に非挿入でストロボ35でプリ発光を行い(S49)、プリ発光時に反射光量を測光し、この測光結果に基づいて本発光量を演算し(S61、S63)、本撮影時に、演算された本発光量でストロボ35で本発光を行う(S21)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、詳しくは、撮影時にストロボ発光して被写体を照明する機能を有する撮影装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ストロボを内蔵または外部ストロボを装着可能なデジタルカメラのストロボ撮影においては、本撮影前にプリ発光を行い、得られた画像データに基づいて本撮影時のストロボ発光量を算出するプリ発光調光を行うカメラが種々提案されている。また、プリ発光撮影時に撮像素子を高感度モードに設定し、プリ発光時の露光量が過大であった場合には、撮像素子の感度を下げてプリ発光を繰り返し、適正露光を得るようにした撮影装置が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−83243号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1に開示の撮影装置では、プリ発光を行うことにより適正露光量を得ることが可能となる。しかし、この撮影装置では、被写体が近距離に位置する場合には、プリ発光回数が増加し、このため本発光撮影時に発光量が減少してしまい、また本撮影までのタイムラグの増加を招いてしまうという課題がある。
【0005】
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、ストロボ発光部を有するカメラにおいて、被写体が近距離に位置する場合であっても、本発光量を低下させることなく、また本撮影までのタイムラグを増大させることなく適正な本発光のストロボ発光量を算出することが可能な撮影装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる撮影装置は、撮影光学系を介して被写体光を撮像部により撮像して撮像信号を取得する撮影装置において、上記撮像信号を取得する際に、被写体に対してストロボ光を発光するストロボ発光部と、上記撮影光学系の光路に選択的に挿入および抜き出しが可能なNDフィルタ部と、上記ストロボ発光部によるプリ発光の有効至近距離を算出する有効距離算出部と、被写体までの距離を測定する測距部と、上記有効至近距離と測距距離とに基づいて、プリ発光の際に上記NDフィルタ部を撮影光路に挿入するか否かを判定する判定部と、上記判定部の判定結果に基づき、上記NDフィルタ部を撮影光路に挿入して上記プリ発光を行うか、または上記撮影光路に非挿入で上記プリ発光を行う制御部と、を具備する。
【0007】
第2の発明に係わる撮影装置は、上記第1の発明において、上記判定部は、上記ストロボ発光部のGNo.と、上記光学系のFNo.と、上記撮像部の感度とに基づいて、上記有効至近距離を算出する。
【0008】
第3の発明に係わる撮影装置は、上記第1の発明において、上記判定部は、定常光に基づく撮像信号および近接撮影に適したモードの少なくとも1つに基づいて、上記プリ発光の際に上記NDフィルタ部を撮影光路に挿入しやすくなる係数を用いて、上記判定を行う。
【0009】
第4の発明に係わる撮影装置は、上記第1の発明において、撮影光学系を介して被写体光を撮像部により撮像して撮像信号を取得する撮影装置において、上記撮像信号を取得する際に、被写体に対してストロボ光を発光するストロボ発光部と、上記撮影光学系の光路に選択的に挿入および抜き出しが可能なNDフィルタ部と、本発光撮影に先立ち上記ストロボ発光部をプリ発光させて、上記撮像部の撮像信号によりプリ発光を行うプリ発光測光部と、上記プリ発光測光部による測光値に基づいて、上記NDフィルタ部を撮影光路に挿入して本発光撮影を行うか否かを判定する第2判定部と、上記第2判定部の出力に応じて、上記NDフィルタ部を上記撮影光路に挿入した状態で上記ストロボ発光部により本発光を行うか、または撮影光路に非挿入状態で本発光を行う第2制御部と、を具備する。
【0010】
第5の発明に係わる撮影装置は、上記第4の発明において、上記判定部は、上記プリ発光測光部により求められる測光値より算出される本発光光量が上記ストロボ発光部の最小GNoよりも小さい場合に、上記NDフィルタ部を上記撮影光路に挿入すると判定する。
【0011】
第6の発明に係わる撮影装置の制御方法は、撮影光学系を介して被写体光を撮像部により撮像して撮像信号を取得すると共に、本発光に先だってプリ発光が可能なストロボ発光部を有する撮影装置の制御方法において、被写体距離を測定すると共に、上記プリ発光の有効至近距離を算出し、上記有効至近距離と上記被写体距離とに基づいて、プリ発光の際にNDフィルタ部を撮影光路に挿入するか否かを判定し、上記判定結果に基づき、上記NDフィルタ部を撮影光路に挿入し、または上記撮影光路に非挿入で上記ストロボ発光部で上記プリ発光を行い、上記プリ発光時に反射光量を測光し、この測光結果に基づいて本発光量を演算し、本撮影時に、演算された上記本発光量でストロボ発光部で本発光を行う。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、被写体が近距離に位置する場合であっても、本発光量を低下させることなく、また本撮影までのタイムラグを増大させることなく適正な本発光のストロボ発光量を算出することが可能な撮影装置の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラの主として電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラのストロボ発光時撮影の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラのストロボ発光量演算の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラのストロボ発光量演算の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態におけるデジタルカメラにおいて、ストロボのガイドナンバと到達距離の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。本発明の好ましい一実施形態に係わるカメラは、デジタルカメラであり、撮像部を有し、この撮像部によって被写体像を画像データに変換し、この変換された画像データに基づいて、被写体像を本体の背面に配置した表示部にライブビュー表示する。撮影者はライブビュー表示を観察することにより、構図やシャッタチャンスを決定する。レリーズ操作時には、内蔵のストロボをプリ発光させ、このとき被写体から反射してきた被写体光を用いて本撮影時の本発光量を算出する。本発光量の算出が終わると、次に、算出された本発光量で本発光を行うと共に、画像データを取得し、この取得した画像データが記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像データは、再生モードを選択すると、表示部に再生表示することができる。
【0015】
図1は、本実施形態に係わるデジタルカメラ100の主として電気的構成を示すブロック図である。撮影レンズ1の光軸上に、絞り3、ND(Neutral Density)フィルタ5、シャッタ7、および撮像部9が配置されており、撮像部9の出力は画像処理部11に接続されている。画像処理部11は制御部21に接続されており、制御部21には、撮像制御部23、シャッタ制御部25、ND制御部27、絞り制御部29、レンズ制御部31、ストロボ制御部33、記録部37、音声処理部39、表示部45、および操作部47が接続されている。
【0016】
撮影レンズ1は、被写体光束を撮像部9の撮像素子上に集光させ、被写体像を結像させるための光学系である。この撮影レンズ1は、制御部21からの指示に応じて動作するレンズ制御部31により光軸方向に移動され、焦点状態が変化する。絞り3は、撮影レンズ1を介して撮像部9の撮像素子に入射する被写体光束の入射量を調節する。絞り3は制御部21からの指示に応じて動作する絞り制御部29により多段階で開口量が制御される。
【0017】
NDフィルタ5は、減光フィルタであり、撮像部9の撮像素子に入射する光量を減少させる。このNDフィルタ5は、制御部21からの指示に応じて動作するND制御部27により、撮影レンズ1の光路中に挿入および離脱動作(抜き出し動作)を行う。したがって、ND制御部27によってNDフィルタ5が撮影レンズ1の光路中に挿入されると、撮像素子に到達する被写体光量は減少する。また、被写体までの距離と、ストロボ35の有効至近距離とに基づいて、プリ発光の際にNDフィルタ5を撮影レンズ1の光路中に挿入すると判定された場合には、ND制御部27はNDフィルタ5を光路中に挿入する。
【0018】
シャッタ7は、レンズシャッタもしくはフォーカルプレーンシャッタ等の機械式のシャッタであり、撮像部9の撮像素子上への露光時間を制御する。このシャッタ7は、制御部21からの指示に応じて動作するシャッタ制御部25により、露光時間が制御される。
【0019】
撮像部9は撮像素子を含み、この撮像素子は光電変換素子が2次元配列されており、撮像素子上に形成された被写体像を光電変換する。撮像部9は制御部21からの指示に応じて動作する撮像制御部23によって、電荷蓄積制御や撮像信号の読み出し制御がなされる。撮像素子から読み出された撮像信号は、画像処理部11に出力される。なお、撮像素子としては、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ等のイメージセンサが採用される。
【0020】
画像処理部11は、撮像部9によって光電変換され読み出された撮像信号に基づく画像データに対して、ホワイトバランス補正処理、同時化処理、色変換処理等の画像処理を行う。また、画像処理部11は、後述する記録部37に画像を記録する際に画像圧縮を行い、また記録部37から読み出した圧縮された画像データの伸張を行う。
【0021】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)もしくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成され、図示しないメモリに記憶されたプログラムに従ってデジタルカメラ100の全体制御を行う。制御部21内には、AE(Auto Exposure)制御部21a、AF(Auto Focus)制御部21b、およびストロボ発光量制御部21cを有する。これらの制御部は、実質的にはプログラムによって実行される。
【0022】
AE制御部21aは撮像部9から読み出された撮像信号に基づく画像データを用いて被写体輝度(被写体を含むシーンの明るさ)を算出する。この被写体輝度としては、撮影画面に対応する全画素の撮像信号を用いてもよいが、本実施形態においては、AE演算エリアとして、一部の領域の撮像信号を利用する。AE演算エリアとしては、例えば、顔検出領域、近距離被写体領域、撮影画面の中央領域等、適宜選択すればよい。なお、本実施形態においては、撮像部9からの出力を利用するが、これに限らず、例えば、専用の測光センサを用いて被写体輝度を算出するようにしても勿論かまわない。
【0023】
AF制御部21bは、撮像部9から出力された画像データから高周波成分の信号を抽出し、AF積算処理により合焦評価値を取得する。制御部21は、合焦評価値に基づいてレンズ制御部31を通じて、撮影レンズ1が合焦位置となるように駆動制御を行う。また、AF制御部21bは、測距部として機能し、撮影レンズ1が合焦位置に達すると、この時の撮影レンズ1の位置を図示しないエンコーダ等の値に基づいて検出し、この値に基づいて被写体距離を求める。なお、AF制御部21bは、TTL位相差AFセンサ等、専用のセンサを設け、この専用センサの出力に基づいて撮影レンズ1の焦点ずれ量を求めるようにしても勿論かまわない。
【0024】
ストロボ発光量制御部21cは、レリーズ釦が全押しされ、撮影を行う際に、被写体輝度が低輝度である場合等の際に、被写体に対してプリ発光を行い、このときの被写体からの反射光量を測定するプリ発光測光部としての機能を有する。またプリ発光測光部による測光値に基づいて、本撮影時の本発光量を算出し、この本発光量に基づいて本発光を制御する。また、ストロボ発光量制御部21cは、有効距離算出部として機能し、プリ発光の有効至近距離を算出する。プリ発光時には、撮像部9の撮像素子は迅速に画素から撮像信号を読み出すために画素加算を行い、これによりプリ発光時の感度は本発光を伴う本撮影時の感度よりも高くなる。言い換えると、本発光時にはプリ発光時よりも感度を下げて撮像動作を行う。
【0025】
また、制御部21は、AF制御部21bによって算出された被写体距離と、ストロボ発光量制御部21cによって算出されたプリ発光の有効至近距離とに基づいて、プリ発光の際に、NDフィルタ5を撮影レンズ1の撮影光路に挿入するか否かの判定部としての機能を有する。そして、上述の判定部の判定結果基づいて、NDフィルタ5を撮影光路に挿入してプリ発光を行うか、または撮影光路にNDフィルタ5を非挿入でプリ発光を行う制御部としての機能も果たす。
【0026】
さらに、制御部21は、本発光を伴う本撮影の際に、プリ発光時の測光値に基づいて、NDフィルタ5を撮影レンズ1の撮影光路に挿入して本発光撮影を行うか否かの判定を行う第2判定部としての機能も有する。そして、上述の第2判定部の判定結果に基づいて、NDフィルタ5を撮影光路に挿入した状態でストロボ35による本発光を行うか、または撮影光路にNDフィルタ5を非挿入状態で本発光を制御する第2制御部としての機能も有する。
【0027】
制御部21に接続されたストロボ制御部33は、ストロボ35の発光量の制御を行う。ストロボ35は、ストロボ制御部33に接続されており、撮像信号を取得する際に、被写体に対してプリ発光および本発光を行う。
【0028】
前述の画像処理部11および制御部21に接続された記録部37は、撮像部9によって取得された撮像信号に基づく画像データの記録を行う記録媒体である。すなわち、撮影時には画像処理部11によって画像圧縮処理された画像データを記録し、また再生時には、記録部37は記録された画像データを読み出す。また、画像データ以外にも、後述するように、音声データの記録および読出しを行い、さらに画像データに付帯して撮影日時情報等の種々の情報も記録および読出しを行う。
【0029】
記録部37および制御部21に接続された音声処理部39は、マイク41によって取得した音声信号を処理し、記録部37に出力する。記録部37は撮影時に音声データを画像データと共に記録し、再生時に音声データを読み出す。音声処理部39は、この読み出された音声データの音声処理を行い、スピーカ43に出力し、音声を再生表示する。
【0030】
表示部45は、カメラ本体の背面等に配置された液晶モニタや有機EL等のディスプレイを有し、画像データに基づいてライブビュー表示を行う。また、表示部45は、記録部37に記録された撮影画像の再生表示を行い、さらに露出制御値等の表示や撮影モード等設定のためのメニュー画面の表示を行う。
【0031】
操作部47は、種々の操作部材とその状態を検知する検知部を有し、検知結果を制御部21に出力する。操作部材としては、例えば、デジタルカメラ100の電源のオンオフを指示するための電源釦、撮影準備動作や撮影動作を指示するためのレリーズ釦、撮影モードを設定するための撮影モードダイヤル等を有する。
【0032】
次に、本実施形態のストロボ発光時の撮影動作について、図2ないし図4に示すフローチャートを用いて説明する。これらのフローチャートは、不揮発性メモリに記憶されたプログラムに従って実行される。
【0033】
ストロボ発光時撮影のフローに入ると、まず、ファースト(1st)レリーズがなされたか否かの判定を行う(S11)。撮影者が撮影準備状態に入る場合には、操作部47の内のレリーズ釦の半押しを行う。そこで、このステップでは、レリーズ釦の半押しによってオンとなる1stレリーズスイッチの状態を検知し、検知結果に基づいて判定する。この判定の結果、1stレリーズではなかった場合には、1stレリーズとなるまで待つ。
【0034】
ステップS11における判定の結果、1stレリーズであった場合には、次に、AF合焦演算を行う(S13)。ここでは、撮像部9によって取得された撮像信号に基づく画像データを用いて、AF制御部21bは、AF合焦演算を行う。そして、AF合焦演算値に基づいて撮影レンズ1のピント位置が合焦位置となるようにAF制御部21bおよびレンズ制御部31によってレンズ駆動を行う。撮影レンズ1が合焦位置に達すると、AF制御部21bは、撮影レンズ1の位置を図示しないエンコーダ等の値に基づいて検出し、この値に基づいて被写体距離を求める。
【0035】
AF合焦演算を行うと、AE演算を行う(S17)。ここでは、撮像部9によって取得された撮像信号に基づく画像データを用いて、AE制御部21aはAE演算を行う。AE演算としては、画像データに基づいて被写体の輝度を算出し、この算出された被写体輝度に基づいて、適正露出となるシャッタ速度値、絞り値、ISO感度値等を算出する。
【0036】
AE演算を行うと、次に、2ndレリーズが否かの判定を行う(S17)。撮影者が撮影を決定した場合は、操作部47の内のレリーズ釦の全押しを行う。そこで、このステップでは、レリーズ釦の全押しによってオンとなる2ndレリーズスイッチの状態を検知し、検知結果に基づいて判定する。この判定の結果、2ndレリーズではなかった場合には、2ndレリーズとなるまで待つ。
【0037】
ステップS17における判定の結果、2ndレリーズであった場合には、ストロボ発光量演算を行う(S19)。ここでは、ストロボ35によってプリ発光を行い、ストロボ撮影を行う場合の発光量の演算を行う。すなわち、被写体に対してプリ発光を行い、プリ発光時の反射光を撮像部9によって撮像し、このときの画像データに基づいて、本撮影時のストロボ35の本発光量を演算する。
【0038】
なお、プリ発光時のストロボ光の到達距離と、被写体距離情報と、絞り値(FNo)に基づいて、プリ発光時にNDフィルタ5を撮影レンズ1の光路中に挿入するか離脱させるかを判定する。また、本発光時のストロボ発光量と最小発光量を比較し、この結果に基づいて、本発光時にNDフィルタ5を光路中に挿入するか離脱させるかも判定する。このストロボ発光量演算の詳細な動作については、図3および図4を用いて後述する。
【0039】
ストロボ発光量演算を行うと、次に、露光(撮影)を行う(S21)。ここでは、本発光を行うと共に、撮像部9の撮像素子上に被写体像を形成し、シャッタ速度に基づく時間、露光動作を行う。シャッタ速度の時間が経過すると撮像信号を読み出す。露光を行うと、次に、記録を行う(S23)。ここでは、読み出された撮像信号に対して画像処理を施し、画像圧縮した画像データを記録部37に記録する。なお、動画撮影の場合には、動画撮影中にマイク41によって取得した音声データを画像データと共に記録部37に記録する。画像データ等の記録を終了すると、ストロボ発光時の撮影動作を終了する。
【0040】
次に、ステップS19におけるストロボ発光量演算の動作について、図3および図4に示すフローチャートを用いて説明する。ストロボ発光量演算のフローに入ると、まず、定常光測光を行う(S31)。ここでは、撮像部9からの画像データに基づいて、定常光の被写体輝度を測光する。
【0041】
定常光測光を行うと、次に、プリ発光用Gno時の到達距離(Lgno)の算出を行う(S33)。ここでは、ストロボ発光量制御部21cが、有効至近距離、すなわちガイドナンバGnoでストロボ35がプリ発光を行う場合におけるプリ発光の到達距離(Lgno)を算出する。算出にあたって、ISO感度と絞り値F(FNo)を用いて、
Lgno={Gno*(ISO/100)1/2}/F
の演算式に基づいて行う。なお、ここで、絞り値Fは、ステップS15においてAE演算を行った際に得た適正露出となる絞り値である。
【0042】
ステップS35からステップS41までは、ステップS41において行うNDフィルタ5のオン/オフ判定を行う際に使用する係数αの値を設定する。本実施形態においては、定常光の輝度が高い場合には、ストロボ35によるプリ発光の際にNDフィルタ5を撮影レンズ1の光路に挿入するように、係数αの値を大きくしている。また、比較的、近距離の被写体を撮影するためのマクロモードが設定される場合にも、プリ発光の際にNDフィルタ5を光路中に挿入するように、係数αの値を大きくしている。すなわち、この係数αは、プリ発光の際にNDフィルタ5を撮影光路に挿入しやすくするための係数である。
【0043】
到達距離Lgnoを算出すると、定常光測定輝度判定を行う(S35)。このステップでは、輝度≧AE目標値/2の判定を行う。ここで、輝度はステップS31において測光された定常光のBV値(アペックス表示値)であり、AE目標値は、ステップS15において算出された適正露出を得るための絞り値(アペックス表示値)である。したがって、アペックス表示された輝度値が、アペックス表示された絞り値の1/2以上であるか否かを判定する。なお、本実施形態では、1/2としたが、これに限らず、他の値であっても良い。
【0044】
ステップS35における判定の結果、輝度≧AE目標値/2でなかった場合には、次に、マクロモードか否かの判定を行う(S39)。撮影者はマクロモードを設定する場合には、操作部47の内の撮影モードダイヤルによって設定することから撮影モードダイヤルの設定状態に基づいて判定する。なお、マクロモードの判定としては、近距離撮影に適しているか否かの判定であればよく、これ以外にも、撮影レンズ1の被写体距離を検出し、この被写体距離が所定値よりも近距離側に位置しているか否かを判定したり、また交換レンズとしてマクロレンズが装着されているか否かを判定する等であってもよい。
【0045】
ステップS39における判定の結果、マクロモードでなかった場合には、係数αを1と設定する(S41)。ステップS35における判定の結果、定常光輝度が高くなく、またマクロモードではないことから、係数αを1と設定している。
【0046】
一方、ステップS39における判定の結果、マクロモードであった場合、またはステップS35における判定の結果、輝度≧AE目標値/2であった場合には、係数αを1.2と設定する(S37)。この場合は、定常光輝度が高いか、またはマクロモードが設定されている場合である。なお、係数αは、本実施形態においては、1または1.2としたが、設計値として適宜決めればよい。
【0047】
ステップS37またはS41において、係数αの設定を行うと、次に、NDフィルタ5のオン/オフ判定を行う(S43)。このオンオフ判定では、Lgno*α≧測距情報Lであるか否かを判定する。ここで、Lgnoは、ステップS33において算出されたプリ発光ガイドナンバにおけるプリ発光の到達距離である。また、測距情報LはステップS15において、撮影レンズ1が合焦位置に達した際の被写体距離である。また、係数αはステップS37もしくはS41において設定された値である。
【0048】
ステップS43におけるNDオン/オフ判定の結果、Lgno*α≧測距情報Lの関係を満たしていた場合には、NDフィルタ5をオンとする(S45)。この場合には、ND制御部27は、NDフィルタ5を撮影レンズ1の光路中に挿入させる。一方、NDオン/オフ判定の結果、Lgno*α≧測距情報Lの関係を満たしていなかった場合には、NDフィルタ5をオフとする(S47)。この場合には、ND制御部27は、NDフィルタ5を撮影レンズ1の光路中から離脱させる。本実施形態においては、定常光輝度が高い場合、またはマクロモードの場合には、係数αが大きいことから、NDオン/オフ判定の結果、Lgno*α≧測距情報Lの関係を満たし、NDオンとなる可能性が高い。
【0049】
ステップS45においてNDオンとすると、またはステップS47においてNDオフとすると、次に、プリ発光測光を行う(S49)。ここでは、ストロボ35は、予め決められたプリ発光時のガイドナンバでプリ発光を行い、またこのプリ発光に同期して撮像部9は撮像を開始し、定常光および被写体からの反射光に基づいて撮像信号を取得する。
【0050】
プリ発光測光を行うと、次に、発光量演算エリアの選択を行う(S51)。ここでは、撮像信号の内、AE演算で使用するエリアを、発光量演算エリアとして選択する。この発光量演算エリアは、例えば、顔検出領域や近距離被写体領域等である。
【0051】
発光量演算エリアの選択を行うと、次に、NDなし状態の発光量演算を行う(S61)。ここでは、ステップS49におけるプリ発光測光時において測定した被写体輝度に基づいて、本発光時にNDフィルタ5を撮影レンズ1の光路に挿入しなかった場合に、適正露出を得るためのストロボ35の本発光量を演算する。
【0052】
NDなし状態の発光量演算を行うと、次に、NDあり状態の発光量演算を行う(S63)。ここでは、ステップS49におけるプリ発光測光時において測定した被写体輝度に基づいて、本発光時にNDフィルタ5を撮影レンズ1の光路に挿入した場合に、適正露出を得るためのストロボ35の本発光量を演算する。NDフィルタ5が光路中に挿入されることから、NDフィルタ5なしの場合に比較し、本発光量は増加する。
【0053】
続いて、NDなし状態の発光量判定を行う(S65)。ここでは、ストロボ35の最小発光量MINが、ステップS61において演算したNDなし状態の発光量よりも大きいか、すなわち、MIN>発光量 であるか否かを判定する。ストロボ35の発光量は最大発光量と最小発光量MINの間にあり、ストロボ35は、最小発光量MINより少ない発光量で発光することはできない。
【0054】
ステップS65における判定の結果、MIN>発光量でなかった場合には、露光時のNDフィルタ5をオフ、すなわち、撮影レンズ1の光路にNDフィルタ5を挿入しない(S67)。ステップS61において演算された発光量が、ストロボ35の最小発光量MINよりも大きいことから、実際に演算された発光量でストロボ発光を行う。
【0055】
一方、ステップS65における判定の結果、MIN>発光量であった場合には、露光にNDフィルタ5をオン、すなわち、撮影レンズ1の光路にNDフィルタ5を挿入する(S69)。演算されたストロボ発光量が最少発光量MINよりも少ないことから、NDフィルタ5を挿入し、撮像部9に到達する被写体光量を減少させる。
【0056】
続いて、発光量演算エリアの割合判定を行う(S71)。ここでは、ステップS51において行った発光量演算エリアの選択結果に基づいて、そのエリアが画面全体に対し、70%以上か否かを判定する。発光量演算エリアが画面の相当部分を占める場合には、NDあり状態での発光量演算結果をそのまま使用すればよい。しかし、発光量演算エリアの割合が相当部分と言い難い場合には、NDあり状態の発光量で発光とすると、小面積である発光量演算エリアからの反射光量が強く、白飛びの写真となる可能性がある。そこで、本発光時のストロボ発光量を最小発光量MINに抑え、発光量の差を絞りまたはISO感度によって補正を行うようにする。なお、本実施形態においては、判定値として70%としたが、これに限らず、80%でも60%でも適宜、異なる数値としてもよい。
【0057】
ステップS71における判定の結果、発光量演算エリアの割合が、全体に対して70%以上ある場合には、本発光時の発光量をND有り状態の発光量とする(S73)。すなわち、本発光時の発光量をステップS63において演算した発光量を設定する。
【0058】
一方、ステップS71における判定の結果、発光量演算エリアの割合が70%未満であった場合には、次に、本発光時のストロボ35の発光量を最小発光量MINに設定する(S75)。本発光時に、NDあり状態の発光量でストロボ発光を行えば適正露出となるが、この場合、発光量は最小発光量MINであるため、このままでは露出アンダとなってしまう。このため、ステップS77〜S81において適正露出となるように露出補正を行う。
【0059】
続いて、AV値判定を行う(S77)。ここでは、判定用AV≧AVか否かを判定する。判定用AVとしては、通常、開放絞り値のアペックス表示を用い、AVはステップS15において演算した適正露出を得るための絞り値のアペックス表示である。適正露出を得るための絞り値AVが開放絞り値よりも小さい場合には、絞りで露出量の補正を行うことができないが、大きい場合には、絞りで露出量の補正を行うことができる。
【0060】
ステップS77における判定の結果、判定用AV≧AVであった場合には、(NDあり状態発光量−MIN発光量)分をSV値で補正する(S79)。前述したように、判定用AV≧AVであった場合には、適正露出を得るために、絞り値で補正することができない。そこで、ISO感度(SV値)で、発光量の不足を補正する。
【0061】
一方、ステップS77における判定の結果、判定用AV≧AVでなかった場合には、(ND有り状態発光量−MIN発光量)分をAV値で補正する(S81)。この場合には、本発光時のストロボ35の発光量不足を絞り3を開放側に開くことで補正することができる。
【0062】
ステップS79またはS81において、本発光時のストロボ35の発光量不足を補正すると、またはステップS73において、本発光時のストロボ35の発光量をNDあり状態の発光量に設定すると、またはステップS67において、露光時にNDフィルタ5を光路に挿入することを設定すると、元のフローに戻る。元のフローに戻ると、前述したようにステップS21において露光を行う。この場合、ストロボ発光量演算のフローにおける発光量の設定や、NDフィルタ5の挿入または非挿入の設定に基づいて、露出制御がなされる。
【0063】
このように、本実施形態においては、本発光に先立つプリ発光において、近距離に被写体が位置する場合等には、NDフィルタ5を挿入してプリ発光を行うようにしている。この効果について説明する。ストロボの光量(Gno、ISO100相当)、絞り値(F値)、およびストロボ光の到達距離は、下記のような関係がある。
Gno=(撮影ISO感度/100)1/2*F値*距離
上式から、同じストロボ光量であっても、撮影時のISO感度およびF値によって、ストロボ光の到達距離は変化することが分かる。図5に、上式に基づいて、ISO感度を変化させた場合のストロボの光量(Gno)とその到達距離の関係を示す。
【0064】
図5から分かるように、プリ発光時にISO感度を高感度に設定しておけば、ストロボ光の到達距離が遠くなり、遠くにある被写体に対しても反射光量を測定し、本発光時に適正露出を得ることが可能となる。また、プリ発光時には、撮像部9の撮像素子から短時間で画素から撮像信号を読み出すために、画素加算を行い、読み出し画素数を減少させることが行われる。このため本発光時に比較し、プリ発光時のISO感度は高感度側となる。例えば、本発光時のISO感度が100であっても、プリ発光時は画素加算が行われることからISO感度が800相当となる場合がある。
【0065】
ISO感度が高感度にシフトすることや、画素加算により高感度化することは、被写体が遠距離にある場合には有利であるが、しかし、被写体が近距離にある場合には、プリ発光時に発光量が過大となり、測定不能となる場合がある。すなわち、ストロボ35の発光量は、電気的特性から最小発光量が決まっており、図5の例では、最小発光量は、大体Gnoが1程度である。図5から分かるように、ISO感度が高感度になると、最小発光量で発光した場合の到達距離は遠距離側にシフトする。したがって、従来のプリ発光では、被写体が近距離に位置していた場合、プリ発光量が過大となり、そのため被写体からの反射光が飽和し、本発光量を算出することができず、プリ発光量を何回か減少させ、適正のプリ発光量としなければならなかった。
【0066】
そこで、本実施形態においては、上述したように、ストロボ35によるプリ発光の到達距離(Lgno)、すなわち有効至近距離を算出し(S33)、被写体までの距離を算出し(S13)、これらの算出された有効距離と測距距離に基づいて、プリ発光の際にNDフィルタ5を撮影レンズ1の撮影光路に挿入するか否かを判定するようにした(S43〜S47)。このため、被写体が近距離に位置する場合には、NDフィルタ5が撮影光路中に挿入されるので、プリ発光の回数が増加することなく、本発光時の発光量を算出することができる。この結果、ストロボ35の充電電圧が低下することを防止でき、本発光量を低下させることなく、また本撮影までのタイムラグを増大させることなく適正な本発光のストロボ発光量を算出することを可能とした。
【0067】
また、本実施形態においては、プリ発光時に算出された本発光時の発光量が最小発光量MINより小さい場合には、本発光時にNDフィルタ5を挿入するようにしている。このため、本発光時に、被写体からの反射光量が大きく、露出が不適正となることを防止することができる、
【0068】
なお、本実施形態においては、ストロボ35はカメラ本体の内蔵ストロボであったが、これに限らず、外付けのストロボ装置であっても勿論かまわない。また、本実施形態においては、ステップS43において係数αを用いて、NDフィルタ5のオンオフ判定を行っていたが、係数αは1に固定し、ステップS35〜S37を省略しても勿論かまわない。
【0069】
また、本実施形態においては、ステップS61〜S81において、本発光時のNDフィルタのオンオフおよび露光量の補正を行っていたが、多少、露出オーバになることを許容するのであれば、これらのステップを省略してもよい。
【0070】
また、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。
【0071】
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0072】
1・・・撮影レンズ、3・・・絞り、5・・・NDフィルタ、7・・・シャッタ、9・・・撮像部、11・・・画像処理部、21・・・制御部、21a・・・AE制御部、21b・・・AF制御部、21c・・・ストロボ発光量制御部、23・・・撮像制御部、25・・・シャッタ制御部、27・・・ND制御部、29・・・絞り制御部、31・・・レンズ制御部、33・・・ストロボ制御部、35・・・ストロボ、37・・・記録部、39・・・音声処理部、41・・・マイク、43・・・スピーカ、45・・・表示部、47・・・操作部、100・・・デジタルカメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影光学系を介して被写体光を撮像部により撮像して撮像信号を取得する撮影装置において、
上記撮像信号を取得する際に、被写体に対してストロボ光を発光するストロボ発光部と、
上記撮影光学系の光路に選択的に挿入および抜き出しが可能なNDフィルタ部と、
上記ストロボ発光部によるプリ発光の有効至近距離を算出する有効距離算出部と、
被写体までの距離を測定する測距部と、
上記有効至近距離と測距距離とに基づいて、プリ発光の際に上記NDフィルタ部を撮影光路に挿入するか否かを判定する判定部と、
上記判定部の判定結果に基づき、上記NDフィルタ部を撮影光路に挿入して上記プリ発光を行うか、または上記撮影光路に非挿入で上記プリ発光を行う制御部と、
を具備することを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
上記判定部は、上記ストロボ発光部のGNo.と、上記光学系のFNo.と、上記撮像部の感度とに基づいて、上記有効至近距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
上記判定部は、定常光に基づく撮像信号および近接撮影に適したモードの少なくとも1つに基づいて、上記プリ発光の際に上記NDフィルタ部を撮影光路に挿入しやすくなる係数を用いて、上記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項4】
撮影光学系を介して被写体光を撮像部により撮像して撮像信号を取得する撮影装置において、
上記撮像信号を取得する際に、被写体に対してストロボ光を発光するストロボ発光部と、
上記撮影光学系の光路に選択的に挿入および抜き出しが可能なNDフィルタ部と、
本発光撮影に先立ち上記ストロボ発光部をプリ発光させて、上記撮像部の撮像信号によりプリ発光を行うプリ発光測光部と、
上記プリ発光測光部による測光値に基づいて、上記NDフィルタ部を撮影光路に挿入して本発光撮影を行うか否かを判定する第2判定部と、
上記第2判定部の出力に応じて、上記NDフィルタ部を上記撮影光路に挿入した状態で上記ストロボ発光部により本発光を行うか、または撮影光路に非挿入状態で本発光を行う第2制御部と、
を具備することを特徴とする撮影装置。
【請求項5】
上記判定部は、上記プリ発光測光部により求められる測光値より算出される本発光光量が上記ストロボ発光部の最小GNoよりも小さい場合に、上記NDフィルタ部を上記撮影光路に挿入すると判定することを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
【請求項6】
撮影光学系を介して被写体光を撮像部により撮像して撮像信号を取得すると共に、本発光に先だってプリ発光が可能なストロボ発光部を有する撮影装置の制御方法において、
被写体距離を測定すると共に、上記プリ発光の有効至近距離を算出し、
上記有効至近距離と上記被写体距離とに基づいて、プリ発光の際にNDフィルタ部を撮影光路に挿入するか否かを判定し、
上記判定結果に基づき、上記NDフィルタ部を撮影光路に挿入し、または上記撮影光路に非挿入で上記ストロボ発光部で上記プリ発光を行い、
上記プリ発光時に反射光量を測光し、この測光結果に基づいて本発光量を演算し、
本撮影時に、演算された上記本発光量でストロボ発光部で本発光を行う、
ことを特徴とする撮影装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−123063(P2012−123063A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−271909(P2010−271909)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】