説明

撮影装置及び撮影装置の画像処理方法

【課題】連写撮影モードで撮影を行う場合、被写体の動きの変化に合わせて画像の比較を行い、適切な画像を保存すると共に画像を保存するための容量を節約すること。
【解決手段】撮影装置は、被写体を連続的に撮影する連写撮影モードを用いて撮影を行った場合、メモリに一時的に格納する画像を制御部により処理し、当該処理後の画像を画像保存部に保存する連写撮影モードを有する。撮影装置は、連写撮影モードで連写撮影を行う場合、時間的に前後する画像を所定の比較条件に基づいて比較し、比較した画像が一致しない場合、時間的に後の画像を画像保存部に保存する。一方、比較した画像が一致する場合、所定の比較条件を被写体の動きに合わせて変更して再度両画像の比較をすることを少なくとも1回以上繰り返す。このように両画像の比較を繰り返しても両画像が一致する場合は時間的に後の画像は画像保存部に保存する対象としない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影装置及び撮影装置の画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
撮影装置、例えばデジタルカメラにより動く被写体を撮影することが行われている。このようなデジタルカメラには、一般に、連写撮影モードが設けられており、ユーザはこの連写撮影モードを用いて動く被写体を撮影することにより、被写体の動きを連続的に撮影することができるようになっている。
【0003】
この連写撮影モードでは、被写体の動きを的確に把握するため多くの画像を記憶する必要があり、画像を記憶する記憶部の記憶容量を節約する工夫が要求されている。このような要求に答えるために、例えば、記憶部に記憶されている画像のうち撮影時間が隣接する2枚の画像の差分が所定の閾値以下か否かを画像比較部により判断し、差分が所定の閾値以下であると判断された場合に、時間的に後ろ側の画像を消去することにより、ベストショットを残しながら、記憶部の記憶容量を節約する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、映像処理に関する技術として、主として映像監視用途に用いられる映像検索装置において人物の映った映像を検索する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。より詳細には、映像検索装置は、人判定部から入力された蓄積対象動領域映像信号に対応する蓄積対象動領域を領域分割部により、複数のブロック領域(蓄積対象ブロック領域)に分割し、蓄積対象ブロック領域毎に代表色を算出する。そして、映像検索装置は、動画記録された映像から映像検索を行う場合、蓄積対象ブロック領域毎の代表色を比較することにより、ユーザに指示された映像に基づく人物が映った映像の検索を行っている。
【0005】
さらに、他の映像処理に関する技術として、第1画像データおよび第2画像データを、それぞれの画像上の領域に応じて、両画像データの各ブロックが互いに対応するようにそれぞれ複数のブロックに分割し、両画像データにおける互いに対応するブロックについて、第1画像データと第2画像データとの相違の度合を示す評価値を算出し、この評価値と閾値とを比較することで両画像データの相違箇所を抽出する技術も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−130793号公報
【特許文献2】特開2005−202938号公報
【特許文献3】特開2008−192011号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述のようにデジタルカメラの連写撮影モードにおいては、動く被写体を撮影するが、この動く被写体の中には、例えば撮影者に近づき撮影者の前を通り過ぎて撮影者から遠ざかっていくような動きをするものもある。
【0008】
このような動きをする被写体を撮影する場合、撮影装置のファインダー上では被写体が絶えず撮影されているため、被写体が撮影者に近づくとき又は遠ざかるときは適度な時間間隔で撮影が行われれば良いが、撮影者前では被写体の動きの変化が激しくなるため可能な限り多くの画像を記憶することが望まれる。
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、所定の間隔で連続的に撮影される画像について時間的に前後する画像を間引きするものであり、例えば上述のような動きをする被写体を連写撮影する場合に、被写体の動きの変化に合わせて画像の比較を行うことができなかった。つまり、被写体が撮影者に近づくとき又は遠ざかる場合と、被写体が撮影者前にある場合とで変化をつけた撮影を行うことができなかった。
【0010】
また、特許文献2及び3に記載の技術は、いずれも予め設定又は決定されたブロック数及び色数で画像比較を行うものであり、したがって、これらの技術は、上記特許文献1に記載の技術と同様に、被写体が撮影者に近づくとき又は遠ざかる場合と、被写体が撮影者前にある場合とで変化をつけた撮影を行うことができなかった。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、連写撮影モードで撮影を行う場合、時間的に前後する画像の比較を被写体の動きの変化に合わせて行うことにより、適切な画像を保存すると共に画像を保存するための保存容量を節約することができる撮影装置及び撮影装置の画像保存方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、被写体を撮影した画像を一時的に格納するメモリと、このメモリに格納される画像を処理する制御部と、画像を保存する画像保存部と、を有し、被写体を連続的に撮影する連写撮影モードを用いて撮影を行った場合、メモリに一時的に格納する画像を制御部により処理し、当該処理後の画像を画像保存部に保存する撮影装置であって、連写撮影モードで連写撮影を行う場合、時間的に前後する画像を所定の比較条件に基づいて比較する画像比較手段と、この画像比較手段で比較した画像が一致しない場合、時間的に後の画像を画像保存部に保存する対象とする保存対象設定手段と、比較した画像が一致する場合、所定の比較条件を被写体の動きに合わせて変更して再度画像比較手段で両画像の比較を少なくとも1回以上繰り返して行う繰り返し手段と、を備え、少なくとも1回以上行う繰り返し手段において両画像の比較を行っても、両画像が一致する場合、時間的に後の画像について保存対象設定手段をパスすることを特徴とする。
【0013】
また、他の本発明は、被写体を撮影した画像を一時的に格納するメモリと、このメモリに格納される画像を処理する制御部と、画像を保存する画像保存部と、を有し、被写体を連続的に撮影する連写撮影モードを用いて撮影を行った場合、メモリに一時的に格納する画像を制御部により処理し、当該処理後の画像を画像保存部に保存する撮影装置であって、メモリに格納した画像から画像の特徴を示す画像特徴データを抽出する変数を最小に設定する変数設定手段と、この変数設定手段で設定された変数に基づいて、メモリに格納した画像から画像特徴データを抽出する画像特徴データ抽出手段と、画像特徴データ抽出手段により抽出した画像特徴データと、メモリに格納されている比較元の画像から変数と同じ条件で抽出した画像特徴データとが一致するか否かを判定する判定手段と、この判定手段が両画像特徴データは一致しないと判定した場合、メモリに格納した画像を画像保存部へ保存する対象に設定する設定手段と、判定手段が両画像特徴データは一致すると判定した場合、変数設定手段で設定した変数が予め指定された閾値を超えているか否かを判定する閾値判定手段と、この閾値判定手段で閾値を超えていないと判定した場合、設定された変数を1ランク大きくする変数変更手段と、を備え、連写撮影モードで撮影を行う場合、撮影する毎に、変数設定手段、画像特徴データ抽出手段及び判定手段を実行し、判定手段が両画像特徴データは一致すると判定した場合、判定手段で両画像特徴データが一致しないと判定されるまで又は閾値判定手段で変数が閾値を超えていると判定されるまで、閾値判定手段、変数変更手段、画像特徴データ抽出手段及び判定手段を繰り返すことを特徴とする。
【0014】
更に、他の本発明は、被写体を撮影した画像を一時的に格納するメモリと、このメモリに格納される画像を処理する制御部と、画像を保存する画像保存部と、を有し、被写体を連続的に撮影する連写撮影モードを用いて撮影を行った場合、メモリに一時的に格納する画像を制御部により処理し、当該処理後の画像を画像保存部に保存する撮影装置の画像処理方法であって、連写撮影モードで連写撮影を行う場合、時間的に前後する画像を所定の比較条件に基づいて比較するステップと、比較した画像が一致しない場合、時間的に後の画像を画像保存部に保存する対象とするステップと、比較した画像が一致する場合、所定の比較条件を被写体の動きに合わせて変更して再度両画像の比較をするステップを少なくとも1回以上繰り返して行うステップと、を有し、少なくとも1回以上を行うステップにおいて両画像の比較を行っても両画像が一致する場合、時間的に後の画像について画像保存部に保存する対象とするステップをパスすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、連写撮影モードで撮影を行う場合、被写体の動きの変化に合わせて画像の比較を行い、適切な画像を保存すると共に画像を保存するための容量を節約することができる撮影装置及び撮影装置の画像保存方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】同実施形態に係る撮影装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係る第1メモリ及び第2メモリに記憶されるデータの関係を説明するための図である。
【図3】同実施形態に係るブロックカラーデータの一例を説明するための図である。
【図4】同実施形態に係る画像比較の単位を説明するための図である。
【図5】同実施形態に係る画像処理を示すフローチャートである。
【図6】同実施形態に係る比較元及び比較対象ブロックカラーデータの比較を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、撮影装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、撮影装置1は、撮影部10、操作部11、制御部12、第1メモリ13、第2メモリ14、位置変数格納部15、比較元ブロックカラーデータ格納部16、比較対象ブロックカラーデータ格納部17、色数格納部18、ブロック分割数格納部19、閾値格納部20及び保存部21を有している。
【0019】
撮影部10は被写体の撮影を行う。また、操作部11はユーザが撮影装置1に対して指示を与えるために用いられる。この操作部11には、ユーザが連写撮影モードの設定及び連写撮影の開始及び終了を指示する入力部が設けられている。この連写撮影モードにおいては、連写撮影の開始から終了までの間、撮影装置1は撮影部10を用いて被写体を所定の時間間隔で連続的に撮影することができるようになっている。
【0020】
制御部12は、撮影装置1の有する既述の各部の処理を統括的に制御する。制御部12は、例えば、連写撮影モード時に撮影部10により撮影される被写体を撮影した複数の画像に対する画像処理を行う。この画像処理の詳細は図5を参照して後述する。
【0021】
第1メモリ13は、撮影時の画像を一時的に保存するメモリであり、連写撮影モード時においては撮影部10により撮影されるN個の画像を格納する。
【0022】
第2メモリ14は、第1メモリ13に格納される画像の先頭アドレスを格納するメモリであり、連写撮影モードにおいては第1メモリ13に格納されるN個の画像毎に、当該画像が格納される領域の先頭アドレスを格納する。
【0023】
ここで、連写撮影モード時の第1メモリ13に格納される画像及び第2メモリ14に格納される先頭アドレスの関係について図2を参照して詳細に説明する。
【0024】
図2に示すように、第1メモリ13は、メモリエリアA1,A2,・・・AN−1及びANのようにN個の画像を記憶するメモリエリアを有しており、また、第2メモリ14は、アドレスA1,A2,・・・AN−1及びANのように、第1メモリ13のメモリエリアA1,A2,・・・AN−1及びANと同じ数のメモリエリアを有している。これらのメモリエリアはそれぞれ対応しており、例えば、アドレスA1はメモリエリアA1に格納される画像の先頭アドレスを格納し、アドレスA2はメモリエリアA2に格納される画像の先頭アドレスを格納する。
【0025】
位置変数格納部15は、第1メモリ13に設けられたN個のメモリエリアのうちいずれに撮影画像を格納するかを示す位置変数を格納する。
【0026】
この位置変数は、画像を第1メモリ13に格納した後に制御部12により次のメモリエリアを示すようにインクリメントされる。また、第1メモリ13にN個の画像が格納された後、位置変数は、再び第1メモリ13のメモリエリアA1を示すように制御部12により変更される。このように、第1メモリ13は、時間軸上古い順に画像が上書きされるループバッファ構造になっている。
【0027】
比較元ブロックカラーデータ格納部16は、図5を参照して後述する画像処理を行う場合に、時間的に前に撮影した画像(比較元画像)のブロックカラーデータ(画像特徴データ)を格納する。この比較元画像のブロックカラーデータは、色数格納部18及びブロック分割数格納部19に格納可能な色数及びブロック分割数のうち最大分解能(最大の色数及びブロック分割数)で格納される。また、比較元ブロックカラーデータ格納部16には、このように最大分解能で格納されるブロックカラーデータに加え、当該ブロックカラーデータと色数格納部18及びブロック分割数19に格納された色数及びブロック数とに基づいて抽出されるブロックカラーデータも格納されるようになっている。
【0028】
比較対象ブロックカラーデータ格納部17は、図5を参照して後述する画像処理を行う場合に、今回撮影した時間的に後の画像(比較対象画像)のブロックカラーデータ(画像特徴データ)を格納する。この比較対象のブロックカラーデータは、比較元画像のブロックカラーデータと同様に、色数格納部18及びブロック分割数19に格納可能な色数及びブロック分割数のうち最大分解能(最大の色数及びブロック分割数)で格納される。また、比較対象ブロックカラーデータ格納部17には、このように最大分解能で格納されるブロックカラーデータに加え、当該ブロックカラーデータと色数格納部18及びブロック分割数19に格納された色数及びブロック数とに基づいて抽出されるブロックカラーデータも格納されるようになっている。
【0029】
なお、ブロックカラーデータは、撮影された画像を色数で変換後、ブロック分割数で分割されたブロック毎に一番多く存在するカラーデータを特定し、その特定したカラーデータを全てのブロックについて定義したものである。
【0030】
図3はブロックカラーデータの一例を示す図である。ブロックカラーデータ40は、図3に示すように、ブロック分割数が16(縦横共に4)で分割されており、特定されたカラーデータがブロック毎に定義されている。具体的には、上から一段目の各ブロックが“白”,“白”,“白”及び“白”、2段目の各ブロックが“白”,“赤”,“青”及び“白”、3段目の各ブロックが“白”,“緑”,“黄”及び“白”、並びに、4段目の各ブロックが“黒”,“黒”,“黒”及び“黒”とカラーデータが定義されている。
【0031】
色数格納部18は、ブロックカラーデータを抽出する際の色数(ビット数)を格納する。本実施形態においては、ビット数は、8ビット、16ビット、24ビット及び32ビットが設定可能になっており、いずれかのビット数が色数格納部18に格納される。
【0032】
ブロック分割数格納部19は、ブロックカラーデータを抽出する際のブロック分割数を格納する。本実施形態においては、ブロック分割数は、16、32、64、128及び256が設定可能になっており、いずれかのブロック分割数がブロック分割数格納部19に格納される。
【0033】
閾値格納部20は、色数及びブロック分割数についての閾値をそれぞれ格納する。この閾値格納部20には、色数格納部18に格納可能な色数、及びブロック分割数格納部19に格納可能なブロック分割数からユーザによって選択された色数及びブロック分割数が格納される。
【0034】
ここで、図4を参照して閾値格納部20に格納する閾値についてより詳細に説明する。本実施形態においては既述のように色数として8ビット、16ビット、24ビット及び32ビットのいずれかが設定可能になっており、ブロック分割数は16、32、64、128及び256のいずれかが設定可能になっているため、閾値としては、これらの色数及びブロック分割数の少なくともいずれかが設定される。
【0035】
また、図4に示すように、被写体の動きが大きいと想定される場合、連写撮影モードにおいて連続的に撮影される画像間の相違が大きいため、画像処理の負荷の軽減等の観点から色数及びブロック数を共に小さく設定することが望ましい。一方、被写体の動きが小さいと想定される場合は、連写撮影モードにおいて連続的に撮影される画像間の相違が小さいため、適切な画像を保存する観点から色数及びブロック分割数を共に大きく設定することが望ましい。ユーザはこれを考慮して、撮影する被写体の動きに合わせて閾値格納部20に格納する閾値を設定することが望ましい。また、被写体が撮影者に近づき撮影者の前を通り過ぎて撮影者から遠ざかっていくような動きを撮影する場合は、撮影者の前では被写体の動きが大きくなるため色数及びブロック分割数の閾値を大きく設定しておくことが望ましい。
【0036】
保存部21は、撮影された画像を保存するものであり、例えば、連写撮影モード時の撮影においては、撮影部10により撮影され第1メモリ13に連続的に格納された画像のうち保存対象に設定された画像を保存する。どのような画像が保存対象になるかは図5を参照して後述する。
【0037】
次に、連写撮影モードで連続的な撮影が行われる場合に、制御部12が実行する画像処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0038】
操作部11から連写撮影モードの連写撮影開始が指示された場合、制御部12は、先ず初期化処理を行う(S101)。制御部12が実行する初期化処理は、具体的には、第2メモリ14のN個のアドレスA1,A2,・・・AN−1及びANに、第1メモリ13のメモリエリアA1,A2,・・・AN−1及びANに格納される画像の先頭アドレスを格納すると共に、位置変数格納部15に第1メモリ13のメモリエリアA1を示す位置変数を格納する処理である。
【0039】
次に、制御部12は、連写撮影モードの連写撮影終了か否かを判定する(S102)。制御部12は、操作部11から連写撮影終了の指示を受け付けたか否かに基づいてこの判定を行う。連写撮影終了の指示を受け付けたと判定した場合(S102:YES)、制御部12はこの処理を終了する。このように連写撮影が終了した場合、保存対象に設定された画像が保存部21に保存される。
【0040】
一方、連写撮影終了でないと判定した場合(S102:NO)、制御部12は、撮影部10が撮影した画像を位置変数格納部15に格納されている位置変数が示す第1メモリ13内のメモリエリアに格納する(S103)。
【0041】
次に、制御部12は、変数を最小に設定する(S104:変数設定手段)。より詳細には、制御部12は、色数格納部18に格納可能な色数のうちから最小の色数(本実施形態では“8ビット”)を格納すると共にブロック分割数格納部19に格納可能なブロック分割数のうちから最小のブロック分割数(本実施形態では“16”)を格納する。
【0042】
次に、制御部12は、ステップS103において第1メモリ13に格納した画像から最大分解能の色数及びブロック分割数でブロックカラーデータを抽出し、比較対象ブロックカラーデータ格納部17に格納すると共に、この格納したブロックカラーデータを利用して、ステップS104において格納した最少の変数(色数及びブロック分割数)に基づくブロックカラーデータを抽出し、比較対象ブロックカラーデータ格納部17に格納する(S105:画像特徴データ抽出手段)。
【0043】
次に、制御部12は、ステップS105において比較対象ブロックカラーデータ格納部17に格納した最少の変数に基づくブロックカラーデータと、比較元ブロックカラーデータ格納部16に格納している最大分解能のブロックカラーデータから変数(色数及びブロック分割数)を同条件にして抽出したブロックカラーデータとが一致するか否かを判定する(S106:判定手段,画像比較手段)。制御部12は、ブロック毎のカラーデータが全て等しい場合、同一のブロックカラーデータであると判定し、1つのブロックでもカラーデータが異なる場合、同一のブロックカラーデータではないと判定する。
【0044】
ここで、両ブロックカラーデータの比較の一例を、図6を参照して説明する。今回撮影された時間的に後の画像がアドレスA2に格納されている場合、当該画像の最大分解能のブロックカラーデータ及び設定された変数(色数格納部18及びブロック分割数格納部19に設定されている変数)に基づくブロックカラーデータ42が比較対象ブロックカラーデータ格納部17に格納される。また、前回撮影された時間的に前の画像がアドレスA1に格納されている場合、当該画像の最大分解能のブロックカラーデータが比較元ブロックカラーデータ格納部16に格納されている。制御部12は、このブロックカラーデータと上記変数(色数格納部18及びブロック分割数格納部19に設定されている変数)と同条件でブロックカラーデータ41を抽出し、比較元ブロックカラーデータ格納部16に格納する。制御部12は、色数格納部18及びブロック分割数格納部19に設定されている変数に基づく両ブロックカラーデータ42,41を比較して、ブロックカラーデータが一致するか否かを判定する。
【0045】
両ブロックカラーデータが一致しないと判定した場合(S106:NO)、制御部12は、ステップS103において第1メモリ13に格納した画像を保存対象に設定する(S107:設定手段,保存対象設定手段)。
【0046】
次に、制御部12は、保存対象に設定した画像のブロックカラーデータ、つまり、比較対象ブロックカラーデータ格納部17に格納されているブロックカラーデータを比較元ブロックカラーデータ格納部16に上書きすることにより、時間的に後の画像のブロックカラーデータを比較元として確保する(S108:比較元画像設定手段)。そして、処理は既述のステップS102の処理へ進む。この際、制御部12は、次に撮影される画像を今回撮影した画像の次のメモリエリアに格納するために、位置変数格納部15に格納される位置変数を次のメモリエリアを示すように変更する。なお、第1メモリ13は既述のようにループバッファ構造になっているため、位置変数がANを示していた場合は、位置変数を先頭のメモリエリアA1を示すように変更する。
【0047】
一方、両ブロックカラーデータが一致すると判定した場合(S106:YES)、制御部12は、ブロックカラーデータを抽出した変数(色数及びブロック分割数のいずれか)が閾値格納部20に格納されている閾値を超えたか否かを判定する(S109:閾値判定手段)。
【0048】
例えば、色数の閾値が閾値格納部20に“24ビット”として格納されている場合、ブロックカラーデータを抽出した色数が“24ビット”を超えているか否かが判定され、又はブロック分割数の閾値が閾値格納部20に“128”として格納されている場合、ブロックカラーデータを抽出したブロック分割数が“128”を超えているか否かが判定される。
【0049】
変数が閾値を超えていないと判定した場合(S109:YES)、制御部12は、変数を1ランク大きく設定する(S110:変数変更手段)。より詳細には、制御部12は、色数格納部18に格納している色数及びブロック分割数格納部19に格納しているブロック分割数の少なくともいずれかを1ランク大きい変数に設定する。そして、処理は既述のステップS105の処理へ進む。
【0050】
次に、制御部12は、ステップS103において比較対象ブロックカラーデータ格納部17に格納した最大分解能のブロックカラーデータから1ランク大きい変数に設定した変数に基づいて、再度ブロックカラーデータの抽出を行い、この抽出したブロックカラーデータを比較対象ブロックカラーデータ格納部17の前回の変数に基づいて抽出したブロックカラーデータ上に上書き格納する(S105)。そして、制御部12は、ステップS106において、新たに抽出したブロックカラーデータと、変数を同条件にして新たに抽出した比較元ブロックカラーデータとが一致するか否かの判定を行う。
【0051】
このようにステップS106で両ブロックカラーデータが一致すると判定した場合(S106:YES)、制御部12は、変数を1ランクずつ大きくしながら、ステップS106において両ブロックカラーデータが同じでないと判定されるまで又はステップS109において閾値を超えたと判定されるまでステップS106、S109、S110及びS105の処理を繰り返す(繰り返し手段)。
【0052】
一方、変数(色数又はブロック分割数)が閾値を超えたと判定した場合(S109:NO)、制御部12は、比較対象ブロックカラーデータ格納部17に格納したブロックカラーデータがユーザにより指定されたお気に入り条件(ユーザ指定条件)に一致するか否かを判定する(S111:ユーザ条件判定手段)。ここで、お気に入り条件は、例えば、ユーザにより指定されるブロックエリア及びそのブロックエリアのカラーデータである。
【0053】
制御部12がお気に入り条件に一致しないと判定した場合(S111:NO)、次の撮影画像に対する処理を行うために処理は既述のステップS102へ進む。つまり、今回の撮影画像を保存対象に設定する処理(S107の処理)がパスされる。この際、ステップS108の処理からステップS102の処理へと処理が進む場合と同様に、制御部12は、次に撮影される画像を今回撮影した画像を格納したメモリエリアの次のメモリエリアに格納するために、位置変数格納部15に格納される位置変数を次のメモリエリアを示すように変更する。
【0054】
また、お気に入り条件に一致すると判定した場合(S111:YES)、制御部12は、時間的に前の前回の撮影で保存対象に設定した画像から時間的に後に撮影した今回の画像に保存設定の対象を置き換える(S112:保存対象画像置換手段)。具体的には、制御部12は、今回撮影した画像が格納されるメモリエリアに対応するアドレスと、そのメモリエリアの1つ前のアドレスと、を入れ替える。これにより、今回撮影した画像が保存対象になり、前回撮影した画像が保存対象から除外される。そして、処理はステップS108へ進む。
【0055】
以上のように構成された撮影装置1によると、連写撮影モードで撮影を行う場合、被写体を撮影する毎に、制御部12は、変数(色数及びブロック分割数)を最小に設定し、この設定した変数で撮影した画像の比較対象ブロックカラーデータと、比較元ブロックカラーデータとが一致するか否かを判定する。両ブロックカラーデータが一致しないと判定した場合、撮影装置1はその画像を保存対象として設定する。一方、両ブロックカラーデータが一致すると判定した場合、撮影装置1は、両ブロックカラーデータが一致しないと判定するまで又は色数及びブロック分割数の少なくともいずれかが閾値を超えるまで、閾値を超えたか否かの判定、変数(色数及びブロック分割数の少なくともいずれか)のランクアップ、ランクアップした変数に基づく比較対象ブロックカラーデータと比較元ブロックカラーデータとが一致するか否かの判定を繰り返す。
【0056】
従って、撮影装置1は、連写撮影モードで撮影を行う場合、被写体の動きの変化に合わせて画像比較に用いる変数(比較条件)を変更して画像の比較を行うことができ、このように変数を変更して比較を行っても比較元と比較対象のブロックカラーデータが一致する場合には、比較対象のブロックカラーデータと対応する画像を保存部21に保存しないため、画像を一時保存するための第1メモリ13の容量を節約することができる。また、第1メモリ13はループバッファ構造になっているため、保存対象の設定がされていない画像に対して画像を上書きして格納することができ、第1メモリ13と同じ容量のメモリエリアを有する他の撮影装置の場合と比較してより長時間の連写撮影を行うことが可能になる。
【0057】
また、撮影装置1は、類似する画像を保存しないため、撮影後に類似の被写体状態が撮影された画像を減少させることができる。このため、連写撮影後に破棄する画像を減らすことができ、ユーザが保存部21に保存される画像を整理する手間の軽減を図ることも可能になる。更に、保存部21に保存された画像を利用して、連続して描画しながら閲覧(パラパラ漫画のような閲覧)をする場合、又はアニメーションGIF(アニメーションコンテンツ)を作成する場合、必要な画像を選択する手間を省き、少ない静止画の描画回数で画像の変化を効率良く楽しむことができる。
【0058】
更に、撮影装置1は、被写体が撮影者に近づき、撮影者の前を通り過ぎて、撮影者から遠ざかっていくような画像が撮影される場合、撮影者前では被写体の動きの変化が激しくなるため色数及びブロック分割数を最小にして連続する画像が同一であるか否かを判定することができ、又は、撮影者に近づくとき又は撮影者が遠ざかるときは撮影装置1の撮影部(ファインダー)10上では被写体を絶えず追い続けて撮影するため被写体の動きが少なくなるので色数及びブロック数のランクを大きくして連続する画像が同一の画像であるか否かを判定することができる。よって、撮影装置1は、連写撮影モードで撮影をする場合に、被写体の動きの変化に合わせて画像の比較を行うことができ、画像処理の負荷を軽減することができる。
【0059】
更に、撮影装置1は、比較元の画像と比較対象の画像と類似する場合、より具体的には、閾値格納部20に格納された変数の範囲内でブロックカラーデータが一致する画像である場合(S109:NO)、かつ、お気に入り条件に一致する場合(S111:YES)に、保存対象となる画像を前回撮影した画像から今回撮影した画像に入れ替えることができる。これにより、比較元の画像と比較対象の画像とが類似する場合、ユーザの好みに合った画像を保存対象に設定することが可能になる。
【0060】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その実施に際して様々な変形が可能である。
【0061】
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0062】
(付記1)
被写体を撮影した画像を一時的に格納するメモリと、前記メモリに格納される画像を処理する制御部と、前記画像を保存する画像保存部と、を有し、被写体を連続的に撮影する連写撮影モードを用いて撮影を行った場合、前記メモリに一時的に格納する画像を前記制御部により処理し、当該処理後の画像を前記画像保存部に保存する撮影装置であって、前記連写撮影モードで連写撮影を行う場合、時間的に前後する画像を所定の比較条件に基づいて比較する画像比較手段と、前記画像比較手段で比較した画像が一致しない場合、時間的に後の画像を前記画像保存部に保存する対象とする保存対象設定手段と、前記比較した画像が一致する場合、前記所定の比較条件を前記被写体の動きに合わせて変更して再度前記画像比較手段で両画像の比較を少なくとも1回以上繰り返して行う繰り返し手段と、を備え、前記少なくとも1回以上行う前記繰り返し手段において両画像の前記比較を行っても、前記両画像が一致する場合、時間的に後の画像について前記保存対象設定手段をパスすることを特徴とする。
【0063】
(付記2)
被写体を撮影した画像を一時的に格納するメモリと、前記メモリに格納される画像を処理する制御部と、前記画像を保存する画像保存部と、を有し、被写体を連続的に撮影する連写撮影モードを用いて撮影を行った場合、前記メモリに一時的に格納する画像を前記制御部により処理し、当該処理後の画像を前記画像保存部に保存する撮影装置であって、
前記メモリに格納した画像から画像の特徴を示す画像特徴データを抽出する変数を最小に設定する変数設定手段と、
前記変数設定手段で設定された変数に基づいて、前記メモリに格納した画像から画像特徴データを抽出する画像特徴データ抽出手段と、
前記画像特徴データ抽出手段により抽出した画像特徴データと、前記メモリに格納されている比較元の画像から前記変数と同じ条件で抽出した画像特徴データとが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が前記両画像特徴データは一致しないと判定した場合、前記メモリに格納した画像を前記画像保存部へ保存する対象に設定する設定手段と、
前記判定手段が前記両画像特徴データは一致すると判定した場合、前記変数設定手段で設定した変数が予め指定された閾値を超えているか否かを判定する閾値判定手段と、
前記閾値判定手段で前記閾値を超えていないと判定した場合、前記設定された変数を1ランク大きくする変数変更手段と、
を備え、
前記連写撮影モードで撮影を行う場合、撮影する毎に、前記変数設定手段、前記画像特徴データ抽出手段及び前記判定手段を実行し、前記判定手段が前記両画像特徴データは一致すると判定した場合、前記判定手段で両画像特徴データが一致しないと判定されるまで又は前記閾値判定手段で変数が閾値を超えていると判定されるまで、前記閾値判定手段、前記変数変更手段、画像特徴データ抽出手段及び前記判定手段を繰り返すことを特徴とする撮影装置。
【0064】
(付記3)
前記閾値判定手段で閾値を超えたと判定した場合、前記画像特徴データ抽出手段により抽出した画像特徴データがユーザにより指定されたユーザ条件に一致するか否かを判定するユーザ条件判定手段と、
前記ユーザ条件判定手段でユーザ条件に一致すると判定した場合、前回の撮影で保存対象とした画像から今回撮影した画像に保存対象の設定を変更する保存対象画像置換手段と、
を備えることを特徴とする付記2に記載の撮影装置。
【0065】
(付記4)
前記メモリに格納した画像を前記保存対象設定手段により保存対象に設定した場合、前記画像特徴データ抽出手段により抽出した画像特徴データを前記比較元の画像特徴データに設定する比較元画像設定手段、
を備えることを特徴とする付記2又は3に記載の撮影装置。
【0066】
(付記5)
前記変数は、色のビット数及び画像を分割するブロック分割数の少なくともいずれかであり、前記変数の変更は色のビット数を大きくすること及び分割するブロックのブロック分割数を増やすことの少なくともいずれかであることを特徴とする付記4に記載の撮影装置。
【0067】
(付記6)
前記画像特徴データは、前記色のビット数及び前記ブロック分割数に基づいて抽出されるブロック毎のカラーデータであることを特徴とする付記5に記載の撮影装置。
【0068】
(付記7)
被写体を撮影した画像を一時的に格納するメモリと、前記メモリに格納される画像を処理する制御部と、前記画像を保存する画像保存部と、を有し、被写体を連続的に撮影する連写撮影モードを用いて撮影を行った場合、前記メモリに一時的に格納する画像を前記制御部により処理し、当該処理後の画像を前記画像保存部に保存する撮影装置の画像処理方法であって、
前記連写撮影モードで連写撮影を行う場合、時間的に前後する画像を所定の比較条件に基づいて比較するステップと、
前記比較した画像が一致しない場合、時間的に後の画像を前記画像保存部に保存する対象とするステップと、
前記比較した画像が一致する場合、前記所定の比較条件を前記被写体の動きに合わせて変更して再度両画像の比較をするステップを少なくとも1回以上繰り返して行うステップと、
を有し、
前記少なくとも1回以上を行うステップにおいて両画像の前記比較を行っても前記両画像が一致する場合、時間的に後の画像について前記画像保存部に保存する対象とするステップをパスすることを特徴とする撮影装置の画像処理方法。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、連写撮影モードで被写体を撮影可能な撮影装置及び撮影装置の画像処理方法に広く適用可能である。
【符号の説明】
【0070】
1・・・撮影装置
12・・・制御部
13・・・第1メモリ
14・・・第2メモリ
15・・・位置変数格納部
16・・・比較元ブロックカラーデータ格納部
17・・・比較対象ブロックカラーデータ格納部
18・・・色数格納部
19・・・ブロック分割数格納部
20・・・閾値格納部
21・・・保存部
41・・・比較元ブロックカラーデータ
42・・・比較対象ブロックカラーデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を撮影した画像を一時的に格納するメモリと、前記メモリに格納される画像を処理する制御部と、前記画像を保存する画像保存部と、を有し、被写体を連続的に撮影する連写撮影モードを用いて撮影を行った場合、前記メモリに一時的に格納する画像を前記制御部により処理し、当該処理後の画像を前記画像保存部に保存する撮影装置であって、
前記連写撮影モードで連写撮影を行う場合、時間的に前後する画像を所定の比較条件に基づいて比較する画像比較手段と、
前記画像比較手段で比較した画像が一致しない場合、時間的に後の画像を前記画像保存部に保存する対象とする保存対象設定手段と、
前記比較した画像が一致する場合、前記所定の比較条件を前記被写体の動きに合わせて変更して再度前記画像比較手段で両画像の比較を少なくとも1回以上繰り返して行う繰り返し手段と、
を備え、
前記少なくとも1回以上行う前記繰り返し手段において両画像の前記比較を行っても、前記両画像が一致する場合、時間的に後の画像について前記保存対象設定手段をパスすることを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
被写体を撮影した画像を一時的に格納するメモリと、前記メモリに格納される画像を処理する制御部と、前記画像を保存する画像保存部と、を有し、被写体を連続的に撮影する連写撮影モードを用いて撮影を行った場合、前記メモリに一時的に格納する画像を前記制御部により処理し、当該処理後の画像を前記画像保存部に保存する撮影装置であって、
前記メモリに格納した画像から画像の特徴を示す画像特徴データを抽出する変数を最小に設定する変数設定手段と、
前記変数設定手段で設定された変数に基づいて、前記メモリに格納した画像から画像特徴データを抽出する画像特徴データ抽出手段と、
前記画像特徴データ抽出手段により抽出した画像特徴データと、前記メモリに格納されている比較元の画像から前記変数と同じ条件で抽出した画像特徴データとが一致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が前記両画像特徴データは一致しないと判定した場合、前記メモリに格納した画像を前記画像保存部へ保存する対象に設定する設定手段と、
前記判定手段が前記両画像特徴データは一致すると判定した場合、前記変数設定手段で設定した変数が予め指定された閾値を超えているか否かを判定する閾値判定手段と、
前記閾値判定手段で前記閾値を超えていないと判定した場合、前記設定された変数を1ランク大きくする変数変更手段と、
を備え、
前記連写撮影モードで撮影を行う場合、撮影する毎に、前記変数設定手段、前記画像特徴データ抽出手段及び前記判定手段を実行し、前記判定手段が前記両画像特徴データは一致すると判定した場合、前記判定手段で両画像特徴データが一致しないと判定されるまで又は前記閾値判定手段で変数が閾値を超えていると判定されるまで、前記閾値判定手段、前記変数変更手段、画像特徴データ抽出手段及び前記判定手段を繰り返すことを特徴とする撮影装置。
【請求項3】
前記閾値判定手段で閾値を超えたと判定した場合、前記画像特徴データ抽出手段により抽出した画像特徴データがユーザにより指定されたユーザ条件に一致するか否かを判定するユーザ条件判定手段と、
前記ユーザ条件判定手段でユーザ条件に一致すると判定した場合、前回の撮影で保存対象とした画像から今回撮影した画像に保存対象の設定を変更する保存対象画像置換手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の撮影装置。
【請求項4】
前記メモリに格納した画像を前記保存対象設定手段により保存対象に設定した場合、前記画像特徴データ抽出手段により抽出した画像特徴データを前記比較元の画像特徴データに設定する比較元画像設定手段、
を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の撮影装置。
【請求項5】
前記変数は、色のビット数及び画像を分割するブロック分割数の少なくともいずれかであり、前記変数の変更は色のビット数を大きくすること及び分割するブロックのブロック分割数を増やすことの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項4に記載の撮影装置。
【請求項6】
前記画像特徴データは、前記色のビット数及び前記ブロック分割数に基づいて抽出されるブロック毎のカラーデータであることを特徴とする請求項5に記載の撮影装置。
【請求項7】
被写体を撮影した画像を一時的に格納するメモリと、前記メモリに格納される画像を処理する制御部と、前記画像を保存する画像保存部と、を有し、被写体を連続的に撮影する連写撮影モードを用いて撮影を行った場合、前記メモリに一時的に格納する画像を前記制御部により処理し、当該処理後の画像を前記画像保存部に保存する撮影装置の画像処理方法であって、
前記連写撮影モードで連写撮影を行う場合、時間的に前後する画像を所定の比較条件に基づいて比較するステップと、
前記比較した画像が一致しない場合、時間的に後の画像を前記画像保存部に保存する対象とするステップと、
前記比較した画像が一致する場合、前記所定の比較条件を前記被写体の動きに合わせて変更して再度両画像の比較をするステップを少なくとも1回以上繰り返して行うステップと、
を有し、
前記少なくとも1回以上を行うステップにおいて両画像の前記比較を行っても前記両画像が一致する場合、時間的に後の画像について前記画像保存部に保存する対象とするステップをパスすることを特徴とする撮影装置の画像処理方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate