説明

撮影装置

【課題】 従来、カードスロットとコントローラとの間の接続状態を筐体外部から知ることはできなかった。
【解決手段】 スイッチ44による切り換えによって入出力インターフェース“SDIO1”にカードスロット15が接続されると、カードスロット15が使用可能となり、無線ユニット45による無線通信機能が作動できない状態となる。一方、スイッチ44による切り換えによって入出力インターフェース“SDIO1”に無線ユニット45が接続されると、無線ユニット45による無線通信機能が作動可能となり、カードスロット15が使用できない状態となる。この際、カードアクセスランプ17が赤色に発光することにより、カードスロット15が使用できない状態になっていることが報知される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の規格のカードが着脱自在に装着されるカードスロットを備えた撮影装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、このようなカードスロットを備えた装置としては、例えば、特許文献1に開示される情報処理装置がある。この装置には、メモリ機能を有するカードや無線通信機能などの拡張機能を有するカードが着脱自在に装着される2つのカードスロットが設けられている。メモリ機能を有するカードがカードスロットに装着されると、カードが装着されたカードスロットとメモリコントローラとがセレクタによって電気的に接続され、カードに対するデータの読み書きが可能となる。また、拡張機能を有するカードがカードスロットに装着されると、カードが装着されたカードスロットとIOコントローラとがセレクタによって電気的に接続され、拡張機能の利用が可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−46498号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される上記従来の装置では、各カードスロットとメモリコントローラおよびIOコントローラとの間の接続状態がセレクタによってどのような状態に切り換えられているか、筐体外部から知ることはできなかった。このため、上記従来の装置で、メモリ機能を有するカードがカードスロットに装着されてカードに対するデータの読み書きが可能な状態になっているのか、あるいは、拡張カードが装着されてIOコントローラによる拡張機能が実行されているのかを知るためには、カードスロットに装着されているカードをカードスロットから取り外して直接目視したりすることで、カードの種類を確認するしかなく、手間がかかっていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、
所定の規格のカードが着脱自在に装着されるカードスロットと、
所定の機能を有する内部ユニットと、
カードスロットに装着されるカードを入出力インターフェースを介して制御するコントローラと、
カードスロットまたは内部ユニットのいずれか一方と入出力インターフェースとの間の接続を切り換える接続切換手段と、
この接続切換手段によって切り換えられている接続の状態を報知する報知手段と
を備えて撮影装置を構成した。
【0006】
この構成によれば、接続切換手段による切り換えによって入出力インターフェースにカードスロットが接続されると、カードスロットが使用可能となり、内部ユニットによる所定の機能が作動できない状態となる。一方、接続切換手段による切り換えによって入出力インターフェースに内部ユニットが接続されると、内部ユニットによる所定の機能が作動可能となり、カードスロットが使用できない状態となる。接続切換手段によって切り換えられるこれらの各状態は、報知手段によって報知される。このため、ユーザは、入出力インターフェースにカードスロットが接続されてカードスロットが使用できる状態になっているのか、あるいは入出力インターフェースに内部ユニットが接続されて内部ユニットによる所定の機能が作動可能な状態になっているのかを、従来の装置のように、カードスロットに装着されているカードを取り外して直接目視したりする手間をかけることなく、報知手段による報知によって直ちに把握できるようになる。これにより、ユーザは、カードスロットに装着されているカードを取り外す時間を無駄にかけることなく、目的とする、カードの使用、または内部ユニットによる所定の機能の作動を速やかに果たすことができる。
【0007】
また、本発明は、接続切換手段によって内部ユニットが入出力インターフェースに接続されていることを警告する警告手段を備えていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、接続切換手段によって内部ユニットが入出力インターフェースに接続されていることが、警告手段によって警告される。このため、ユーザは、この警告により、カードスロットが使用できない状態になっていることを速やかに知ることができ、誤ってカードスロットにカードを装着して無駄な時間を費やすことが確実に防止されるようになる。
【0009】
また、本発明は、警告手段が、出音手段による警告音の出音または表示手段による警告表示によって警告を行うことを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、接続切換手段によって内部ユニットが入出力インターフェースに接続されていることが、出音手段による警告音の出音または表示手段による警告表示によって警告される。このため、ユーザは、カードスロットが使用できない状態になっていることを、警告音や警告表示によって容易に把握できるようになる。
【0011】
また、本発明は、
表示手段が、カードスロットの周囲に設けられた発光ダイオードからなり、
警告手段が、発光ダイオードの点灯態様を異ならせて警告を行うことを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、接続切換手段によって内部ユニットが入出力インターフェースに接続されていることが、発光ダイオードの点灯態様の変化によって警告される。このため、ユーザは、カードスロットが使用できない状態になっていることを、発光ダイオードの点灯態様によって容易に把握できるようになる。また、発光ダイオードをカードスロットの周囲に設けられるカードアクセスランプと兼用することで、報知手段を新設する必要がなくなり、撮影装置の製造コストの増加を抑制することができる。
【0013】
また、本発明は、
警告手段が、
接続切換手段に対して内部ユニットと入出力インターフェースとを接続する設定が行われたとき、
または、撮影装置への電源供給が開始されたときに内部ユニットが入出力インターフェースに接続されているとき、
または、入出力インターフェースに接続されていないカードスロットに対してカードを装着する操作が行われたとき、
または、入出力インターフェースに接続されていないカードスロットに装着されたカードに対してアクセスする操作が行われたとき
に警告を行うことを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、接続切換手段に対する切換設定操作時、電源投入操作時、カード装着時、またはカードに対するアクセス操作時に、警告手段による警告が行われ、ユーザは、これらの時に、カードスロットが使用できない状態になっていることを、カードスロットを使用する前に予め知ることが可能となる。
【0015】
また、本発明は、
入出力インターフェースとカードスロットとの対が複数設けられており、
カードが装着されていないカードスロットまたはアクセス先として設定されていないカードスロットを複数のカードスロットの中から未使用のカードスロットとして検出する検出手段を備え、
接続切換手段が、検出手段によって検出された未使用のカードスロットと対の入出力インターフェースに内部ユニットを接続する切り換えを行うことを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、検出手段により、カードが装着されていないカードスロットまたはアクセス先として設定されていないカードスロットが未使用のカードスロットとして検出され、接続切換手段により、内部ユニットが、検出された未使用のカードスロットと対の入出力インターフェースに接続される。このため、入出力インターフェースに接続されていた内部ユニットが接続切換手段により切り離されても、内部ユニットは、未使用のカードスロットと対になる入出力インターフェースに接続されるため、内部ユニットによる所定の機能が作動不可能な状態となってしまうことはない。
【0017】
また、本発明は、
入出力インターフェースとカードスロットとの対が複数設けられており、
コントローラが、接続切換手段によって入出力インターフェースとの接続が一のカードスロットから内部ユニットに切り換えられると、一のカードスロットに装着されたメモリカードに記録する撮影画像データを、予め設定されている他のカードスロットまたはユーザの操作に基づいて選択される他のカードスロットに装着されたメモリカードに記録させることを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、接続切換手段によって入出力インターフェースとの接続が一のカードスロットから内部ユニットに切り換えられると、コントローラにより、一のカードスロットに装着されたメモリカードに記録する撮影画像データが、予め設定されている他のカードスロットに装着されたメモリカード、またはユーザの操作に基づいて選択される他のカードスロットに装着されたメモリカードに記録される。このため、入出力インターフェースとの接続が一のカードスロットから内部ユニットに切り換えられて、一のカードスロットが使用できない状態となっても、撮影画像データは、他のカードスロットに装着されたメモリカードに記録されるようになり、撮影画像データが記録されなくなってしまう事態は回避される。
【0019】
また、本発明は、
カードスロットに装着されたメモリカードに記録された画像データを再生する画像再生手段を備え、
接続切換手段が、入出力インターフェースとの接続を一のカードスロットから内部ユニットに切り換えた後に、一のカードスロットに装着されたメモリカードに記録された画像データを画像再生手段によって再生させる操作が行われると、入出力インターフェースとの接続を内部ユニットから一のカードスロットに戻すことを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、接続切換手段によって入出力インターフェースとの接続が一のカードスロットから内部ユニットに切り換えられ、一のカードスロットが使用できない状態となっているときに、一のカードスロットに装着されたメモリカードに記録された画像データを画像再生手段によって再生させる操作が行われると、接続切換手段により、入出力インターフェースとの接続が内部ユニットから一のカードスロットに切り換えられる。このため、ユーザは、接続切換手段に対する切換操作を行うことなく、所望の画像データが記録されたメモリカードに対する再生操作を行うだけで、所望の画像データを再生することが可能となり、画像データを再生する際の手間が軽減される。
【0021】
また、本発明は、
内部ユニットが、外部機器との間で無線により通信を行う機能を有していることを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、接続切換手段による切り換えによって入出力インターフェースと内部ユニットとが接続されると、内部ユニットと外部機器との間で無線による通信が可能な状態となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明による撮影装置によれば、上記のように、ユーザは、カードスロットに装着されているカードを取り外す時間を無駄にかけることなく、目的とする、カードの使用、または内部ユニットによる所定の機能の作動を速やかに果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施の形態によるデジタルカメラの外観を示す背面図である。
【図2】(a)は図1に示すデジタルカメラの上面図、(b)は(a)に示すデジタルカメラの上面に設けられた上面表示部を示す図である。
【図3】図1に示すデジタルカメラの内部構成の概略を示すブロック図である。
【図4】本発明の変形例によるデジタルカメラの内部構成の一部の概略を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
次に、本発明による撮影装置をデジタルカメラに適用した場合における一実施の形態について説明する。
【0026】
図1は、この一実施の形態によるデジタルカメラ1の外観を示す背面図である。
【0027】
デジタルカメラ1の本体背面の中央上方には、撮影する被写体が視認される光学ファインダ2が設けられている。光学ファインダ2の上方のペンタ部1Aには、被写体を照明する閃光装置などを取り付けるためのホットシュー3が設けられている。また、光学ファインダ2の右方には、シャッタースピードや露出補正値の変更などを行うためのコマンドダイアル4が設けられている。また、光学ファインダ2の下方には、TFT(Thin Film Transistor)液晶からなる背面モニタ5が設けられている。背面モニタ5は、撮影に関する種々の情報や撮影画像などを表示する。
【0028】
背面モニタ5の右側には、上下方向および左右方向といった操作方向を検出する方向キーからなるマルチセレクタ6が設けられており、マルチセレクタ6の内側には決定ボタン7が設けられている。マルチセレクタ6は、デジタルカメラ1の各種設定を行うメニュー画面において、種々の設定項目の中から所望の設定項目を選択する際に操作される。また、決定ボタン7は、マルチセレクタ6の操作によって選択された所望の設定項目を決定する際などに操作される。また、マルチセレクタ6の下方には、画像データの削除などの際に操作される削除ボタン8が設けられている。
【0029】
また、背面モニタ5の左側には、上から順に、メニューボタン9、画像再生ボタン10、縮小/サムネイルボタン11、および拡大ボタン12が設けられている。メニューボタン9は、上述したメニュー画面を呼び出して背面モニタ5に表示させる際に操作される。画像再生ボタン10は、撮影画像を背面モニタ5に表示させる際に操作される。縮小/サムネイルボタン11は、再生ボタン10が操作されて背面モニタ5に表示される撮影画像を縮小表示させたり、撮影画像のサムネイル表示を行う際などに操作される。また、拡大ボタン12は、背面モニタ5に表示される撮影画像を拡大表示させる際などに操作される。
【0030】
マルチセレクタ6の右側には、カバー14が開閉自在に取り付けられているカード収納部13が設けられている。同図に示す例ではカバー14は開いた状態になっている。カード収納部13の内部には、所定の規格のカードが着脱自在に装着される2基のカードスロット15,16が設けられている。本実施形態では、SD(Secure Digital)規格の、データを記録するSDメモリカードや、外部機器との間での無線通信機能などを有するSDIO(Secure Digital Input Output)カードが着脱自在に装着される。また、カード収納部13の周囲、本実施形態ではカード収納部13の下方の各カードスロット15,16に対応する位置には、発光ダイオード(LED)からなるカードアクセスランプ17,18が設けられている。カードアクセスランプ17,18は、カードスロット15,16に装着されたカードに対してアクセスがなされると、点灯する。
【0031】
図2(a)は図1に示すデジタルカメラ1の上面図、同図(b)は同図(a)に示す上面表示パネル22を示す図である。なお、同図(a)において、図1と同一または相当する部分には同一の符号を付して説明する。
【0032】
同図(a)に示すように、デジタルカメラ1の上面右方には、シャッターボタン20が設けられている。シャッターボタン20が半押し操作されると、オートフォーカス(Auto Focus)機能が作動し、全押し操作されると、被写体の撮影が行われる。シャッターボタン20の周囲には、デジタルカメラ1の電源のオン・オフ操作を行うための電源スイッチ21が設けられている。また、シャッターボタン20の手前側には、撮影に関する種々の情報が表示される上面表示パネル22が設けられている。
【0033】
同図(b)に示すように、上面表示パネル22には、シャッタースピードや、絞り値、デジタルカメラ1のバッテリー残量などが表示されると共に、各カードスロット15,16へのカードの挿入状況などを示すスロット表示欄23,24が表示される。各カードスロット15,16にカードが装着されると、装着されたカードスロットに対応するスロット表示欄23または24の枠内に数字“1”または“2”が表示される。また、各カードスロット15,16からカードが取り外されると、スロット表示欄23,24の枠内における数字表示は消えて、表示されなくなる。
【0034】
図3は、デジタルカメラ1の内部構成の概略を示すブロック図である。なお、同図において、図1,図2と同一または相当する部分には同一の符号を付して説明する。
【0035】
デジタルカメラ1は、制御部31を備えている。制御部31には図示しない不揮発性メモリが接続されており、不揮発性メモリには、制御部31が種々の制御を行う際に参照される制御プログラムなどが格納されている。制御部31は、不揮発性メモリに格納されている制御プログラムに従い、バッファメモリであるSDRAM32を一時記憶作業領域として回路各部の制御を行い、デジタルカメラ1の種々の装置機能を作動させる。
【0036】
制御部31には、上述した背面モニタ5や上面表示パネル22の他、各種ボタン41やインターフェース回路42が接続されている。各種ボタン41は、上述したマルチセレクタ6や各ボタン7〜12,20,スイッチ21などで構成される。また、インターフェース回路42は、ケーブルでUSB(Universal Serial Bus)接続などされた外部機器との間で通信を行う回路である。
【0037】
被写体光は、絞り33,シャッター34および撮影レンズ35を介してデジタルカメラ1内に取り込まれ、撮像素子36の撮像面上に結像する。制御部31にはAF駆動部37が接続されており、オートフォーカス機能の作動時には、AF駆動部37により、撮像素子36の撮像面に結像される被写体像のピントが合う合焦位置に撮影レンズ35が移動させられる。撮像素子36は、AFE(Analog Front End)回路およびA/D(Analog/Digital)回路を有しており、撮像面上に結像した被写体像の情報は、これら各回路で処理されて、デジタルの撮像信号として出力される。DFE(Digital Front End)回路38は、デジタル画像処理ユニットを構成しており、撮像素子36から出力されたデジタルの撮像信号に対して、ホワイトバランス処理やガンマ補正などの画像処理を行い、撮影された画像の画像データを生成する。生成された画像データは、制御部31により圧縮処理が施される。圧縮処理では、画像データは、例えば、RAWデータからJPEG(Joint Photographic Experts Group)データなどへ変換される。DFE回路38によって生成された画像データは、SDRAM32に一時的に記憶されると共に、カードスロット15または16に装着されたSDメモリカード39に記録される。
【0038】
画像データのSDメモリカード39への記録、およびSDメモリカード39からの画像データの読み出しは、制御部31に接続されたSDコントローラ43によって行われる。SDコントローラ43は、2つの入出力インターフェース“SDIO1”および“SDIO2”を有し、入出力インターフェース“SDIO1”はカードスロット15、入出力インターフェース“SDIO2”はカードスロット16と対になって設けられている。各カードスロット15,16に装着されるカードと各入出力インターフェース“SDIO1”,“SDIO2”との間では、シリアル転送によるデータの送受信が行われる。SDコントローラ43の内部回路および上記各入出力インターフェース“SDIO1”および“SDIO2”は、1チップで構成されている。SDコントローラ43は、カードスロット15,16に装着されるカードを入出力インターフェース“SDIO1”および“SDIO2”を介して制御するコントローラを構成している。
【0039】
SDコントローラ43による画像データのSDメモリカード39への記録は、メニュー画面においてユーザにより予め選択された記録モードに基づいて行われる。本実施形態における記録モードには、順次記録モード、バックアップ記録モード、および分割記録モードがある。順次記録モードが選択されている場合、画像データは、最初、一方のカードスロット15に装着されたSDメモリカード39に記録されるが、このSDメモリカード39の記憶残容量が不足すると、他方のカードスロット16に装着されたSDメモリカード39に順次切り換えられて記録される。また、バックアップ記録モードが選択されている場合、画像データは、各カードスロット15,16に装着された個々のSDメモリカード39に同じ様に記録される。また、分割記録モードが選択されている場合、画像データは、RAW形式やJPEG形式といった画像データの圧縮形式や、静止画や動画といったデータの種類に応じて、各カードスロット15,16に装着された各SDメモリカード39に、振り分けて記録される。
【0040】
SDメモリカード39に記録された画像データは、上述した画像再生ボタン10が操作されることで、SDコントローラ43の制御の下、制御部31によって背面モニタ5に表示される。画像再生ボタン10、SDコントローラ43、および制御部31は、カードスロット15,16に装着されたメモリカード39に記録された画像データを再生する画像再生手段を構成している。
【0041】
また、入出力インターフェース“SDIO1”およびカードスロット15間にはスイッチ44が設けられている。スイッチ44は、制御部31の制御に基づいて、無線ユニット45またはカードスロット15のいずれか一方と、SDコントローラ43の入出力インターフェース“SDIO1”との間の接続を切り換える接続切換手段を構成している。無線ユニット45は、外部機器との間で無線により通信を行う無線LAN(ローカルエリアネットワーク)機能を所定の機能として有する内部ユニットを構成しており、IEEE802.11シリーズの通信規格に基づいて外部機器と接続される。スイッチ44による上記の切り換えは、メニューボタン9の操作によって背面モニタ5に表示される切換設定画面において、ユーザによって、カードスロット15または無線ユニット45のいずれか一方が選択されることにより、行われる。
【0042】
本実施形態では、上述した順次記録モードにおいて、画像データを当初記録するカードスロットがカードスロット15に設定されている場合、スイッチ44によって入出力インターフェース“SDIO1”との接続が一のカードスロット15から無線ユニット45に切り換えられると、一のカードスロット15に装着されたSDメモリカード39に記録する撮影画像データは、SDコントローラ43の制御により、他のカードスロット16に装着されたSDメモリカード39に記録される。また、上述した分割記録モードにおいて、RAW形式の画像データを記録するカードスロットがカードスロット15、JPEG形式の画像データを記録するカードスロットがカードスロット16に設定されている場合、スイッチ44によって入出力インターフェース“SDIO1”との接続がカードスロット15から無線ユニット45に切り換えられると、カードスロット15に装着されたSDメモリカード39へのRAW形式の撮影画像データの記録は行われなくなり、カードスロット16に装着されたSDメモリカード39へのJPEG形式の撮影画像データの記録だけが継続して行われる。
【0043】
また、スイッチ44は、入出力インターフェース“SDIO1”との接続を一のカードスロット15から無線ユニット45に切り換えた後に、一のカードスロット15に装着されたメモリカード39に記録された画像データを画像再生ボタン10によって再生させる操作が行われると、入出力インターフェース“SDIO1”との接続を無線ユニット45から一のカードスロット15に戻す切り換え動作を行う。
【0044】
また、SDコントローラ43には、上述したカードアクセスランプ17,18が接続されている。カードアクセスランプ17は、赤色および緑色の2色に発光するLEDからなり、カードアクセスランプ18は、緑色に発光するLEDからなる。スイッチ44の切換動作により、入出力インターフェース“SDIO1”に無線ユニット45が接続されて、カードスロット15の使用ができない状態になると、制御部31の制御に基づいて、カードアクセスランプ17は赤色に発光する。また、入出力インターフェース“SDIO1”にカードスロット15が接続されて、カードスロット15に装着されたSDメモリカード39に対するアクセスが可能な状態になると、制御部31の制御に基づいて、カードアクセスランプ17は緑色に発光する。また、カードアクセスランプ17は、カードスロット15に装着されたSDメモリカード39に対してデータのアクセスが行われると、点滅する。一方、カードスロット16の使用が可能な状態では、制御部31の制御に基づいて、カードアクセスランプ18は緑色に発光する。また、カードアクセスランプ18は、カードスロット16に装着されたSDメモリカード39に対してデータのアクセスが行われると、点滅する。
【0045】
カードアクセスランプ17および制御部31は、スイッチ44によって切り換えられている接続の状態を報知する報知手段を構成している。また、制御部31は、スイッチ44によって無線ユニット45が入出力インターフェース“SDIO1”に接続されていることを、表示手段を構成するカードアクセスランプ17の警告表示によって警告する警告手段を構成している。本実施形態では、警告手段は、スイッチ44によって無線ユニット45が入出力インターフェース“SDIO1”に接続されている場合、カードアクセスランプ17を上記のように赤色に発光して、カードスロット15に装着されたSDメモリカード39に対するアクセスが可能な緑色の発光と点灯態様を異ならせて、警告を行う。
【0046】
また、警告手段は、スイッチ44に対して無線ユニット45と入出力インターフェース“SDIO1”とを接続する設定がメニュー画面で行われたとき、または、電源スイッチ21に対する操作によってデジタルカメラ1への電源供給が開始されたときに無線ユニット45が入出力インターフェース“SDIO1”に接続されているとき、または、入出力インターフェース“SDIO1”に接続されていないカードスロット15に対してカードを装着する操作が行われたとき、または、入出力インターフェース“SDIO1”に接続されていないカードスロット15に装着されたカードに対してアクセスする操作が行われたときなどに、カードアクセスランプ17を赤色に発光させて警告を行う。
【0047】
このような構成において、スイッチ44の切り換えにより、無線ユニット45と入出力インターフェース“SDIO1”とが接続されると、無線ユニット45の無線通信機能が作動可能となり、外部機器との間でのデータの送受信が行えるようになる。しかし、カードスロット15は使用できない状態となり、カードスロット15に装着されたSDメモリカード39に対するアクセスは不可能となる。一方、スイッチ44の切り換えにより、カードスロット15と入出力インターフェース“SDIO1”とが接続されると、無線ユニット45の無線通信機能が作動できない状態となり、外部機器との間でのデータの送受信が行えないようになる。しかし、カードスロット15は使用できる状態となり、カードスロット15に装着されたSDメモリカード39に対するアクセスは可能となる。スイッチ44によって切り換えられるこれらの各状態は、上述したように、カードアクセスランプ17の赤色または緑色の点灯によって報知される。
【0048】
このため、本実施形態によるデジタルカメラ1によれば、ユーザは、入出力インターフェース“SDIO1”にカードスロット15が接続されてカードスロット15が使用できる状態になっているのか、あるいは入出力インターフェース“SDIO1”に無線ユニット45が接続されて無線ユニット45による無線通信機能が作動可能な状態になっているのかを、従来の装置のように、カードスロット15に装着されているカードを取り外して直接目視したりする手間をかけることなく、カードアクセスランプ17による報知によって直ちに把握できるようになる。これにより、ユーザは、カードスロット15に装着されているカードを取り外す時間を無駄にかけることなく、目的とする、SDメモリカード39の使用、または無線ユニット45による無線通信機能の作動を速やかに果たすことができる。
【0049】
また、本実施形態では、スイッチ44によって無線ユニット45が入出力インターフェース“SDIO1”に接続されていることが、カードアクセスランプ17が赤色に発光することによって警告表示される。このため、ユーザは、この警告表示により、カードスロット15が使用できない状態になっていることを速やかに容易に知ることができ、誤ってカードスロット15にカードを装着して無駄な時間を費やすことが確実に防止されるようになる。
【0050】
また、本実施形態では、スイッチ44によって無線ユニット45が入出力インターフェース“SDIO1”に接続されていることが、消灯状態から赤色の発光状態、または緑色の発光状態から赤色の発光状態といったカードアクセスランプ17の点灯態様の変化によって警告される。このため、ユーザは、カードスロット15が使用できない状態になっていることを、カードアクセスランプ17の点灯態様によって容易に把握できるようになる。また、LEDをカードスロット15の周囲に設けられるカードアクセスランプ17と兼用することで、報知手段を新設する必要がなくなり、デジタルカメラ1の製造コストの増加を抑制することができる。
【0051】
また、本実施形態では、メニュー画面において行われるスイッチ44に対する切換設定操作時、電源スイッチ21による電源投入操作時、カードスロット15へのカード装着時、またはカードスロット15に装着されたカードに対するアクセス操作時に、カードアクセスランプ17による警告が行われ、ユーザは、これらの時に、カードスロット15が使用できない状態になっていることを、カードスロット15を使用する前に予め知ることが可能となる。
【0052】
また、本実施形態では、スイッチ44によって入出力インターフェース“SDIO1”との接続が一のカードスロット15から無線ユニット45に切り換えられると、SDコントローラ43により、一のカードスロット15に装着されたメモリカード15に記録する撮影画像データが、他のカードスロット16に装着されたメモリカード39に記録される。このため、入出力インターフェース“SDIO1”との接続が一のカードスロット15から無線ユニット45に切り換えられて、一のカードスロット15が使用できない状態となっても、画像データは、他のカードスロット16に装着されたSDメモリカード39に記録されるようになり、画像データが記録されなくなってしまう事態は回避される。
【0053】
また、本実施形態では、スイッチ44によって入出力インターフェース“SDIO1”との接続が一のカードスロット15から無線ユニット45に切り換えられ、一のカードスロット15が使用できない状態となっているときに、一のカードスロット15に装着されたSDメモリカード39に記録された画像データを画像再生ボタン10によって再生させる操作が行われると、スイッチ44により、入出力インターフェース“SDIO1”との接続が無線ユニット45から一のカードスロット15に切り換えられる。このため、ユーザは、スイッチ44に対する切換操作を行うことなく、所望の画像データが記録されたSDメモリカード39に対する再生操作を行うだけで、所望の画像データを再生することが可能となり、画像データを再生する際の手間が軽減される。
【0054】
なお、上記実施形態では、警告手段による警告が、カードアクセスランプ17が赤色に発光することで行われる場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、警告手段による警告態様は適宜変更可能である。例えば、上述した上面表示パネル22におけるスロット表示欄23(図2(b)参照)の表示態様を異ならせることで、警告手段による警告が行われるようにしてもよい。例えば、スイッチ44の切り換えによってカードスロット15が使用できない状態になっていることを、スロット表示欄23を点滅表示させたり、「×」の記号を重ねて表示させることで、警告を行う。また、警告手段が、背面モニタ5などのカードアクセスランプ17以外の表示手段や、スピーカなどの出音手段からなり、背面モニタ5における文字や画像による警告表示や、スピーカによる警告音の出音などによって警告を行う構成とすることも可能である。
【0055】
また、上記実施形態では、カードアクセスランプ17が、赤色に発光して点灯態様を異ならせることにより、スイッチ44によって無線ユニット45が入出力インターフェース“SDIO1”に接続されていることが警告される場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。カードアクセスランプ17が警告を行う際の点灯態様は適宜変更可能である。例えば、カードアクセスランプ17が、赤色や緑色以外の他の色で発光したり、点滅発光したり、点滅発光の点滅周期を変化させたりすることで、警告が行われるようにすることも可能である。
【0056】
また、上記実施形態では、カードアクセスランプ17が、赤色および緑色の2色に発光する1個の多色発光ダイオードからなる場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。カードアクセスランプ17は、互いに異なる色で発光する複数のLEDが並列に接続された構成であっても構わない。
【0057】
また、上記実施形態では、スイッチ44に対する切換設定操作時、電源スイッチ21による電源投入操作時、カードスロット15へのカード装着時、またはカードスロット15に装着されたカードに対するアクセス操作時に、カードアクセスランプ17による警告が行われる場合を説明した。しかしながら、カードアクセスランプ17による警告のタイミングは、これら各操作時等に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0058】
また、上記実施形態では、無線ユニット45が入出力インターフェース“SDIO1”だけに接続される場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、図4に示すように、無線ユニット45が接続切換回路46を介して入出力インターフェース“SDIO1”,“SDIO2”のいずれにも接続される構成とすることも可能である。なお、同図に示される部分以外の構成については、上記実施形態と同一であり、図示は省略してある。また、同図において図3と同一または相当する部分は同一の符号を付して説明する。
【0059】
接続切換回路46は、制御部31によって切り換えられる2つのスイッチ47,48を有している。スイッチ47は、カードスロット15または無線ユニット45のいずれか一方と、入出力インターフェース“SDIO1”との間の接続の切り換えを行う。また、スイッチ48は、カードスロット16または無線ユニット45のいずれか一方と、入出力インターフェース“SDIO2”との間の接続の切り換えを行う。本構成においては、入出力インターフェース“SDIO1”とカードスロット15、および、入出力インターフェース“SDIO2”とカードスロット16とが、それぞれ対になっている。本構成において、接続切換回路46は、カードスロット15または無線ユニット45のいずれか一方と入出力インターフェース“SDIO1”との間の接続、およびカードスロット16または無線ユニット45のいずれか一方と入出力インターフェース“SDIO2”との間の接続を切り換える接続切換手段を構成している。
【0060】
上記の構成において、SDメモリカード39が装着されていないカードスロットを複数のカードスロット15,16の中から未使用のカードスロットとして検出する検出手段を、例えば、各カードスロット15,16の内部に備える。また、アクセス先として設定されていないカードスロットを複数のカードスロット15,16の中から未使用のカードスロットとして検出する検出手段を制御部31として構成する。検出手段からの未使用信号を受信した制御部31の制御により、接続切換回路46は、検出手段によって検出された未使用のカードスロット15または16と対の入出力インターフェース“SDIO1”または“SDIO2”に無線ユニット45を接続する切り換えを各スイッチ47,48に対して行う。
【0061】
上記構成によれば、検出手段により、SDメモリカード39が装着されていない未使用のカードスロット、またはアクセス先として設定されていない未使用のカードスロットが例えばカードスロット15として検出された場合、接続切換回路46により、検出された未使用のカードスロット15と対の入出力インターフェース“SDIO1”に、無線ユニット45が図示するように接続される。このため、入出力インターフェース“SDIO2”に接続されていた無線ユニット45がスイッチ48により切り離されても、無線ユニット45は、未使用のカードスロット15と対になる入出力インターフェース“SDIO2”に接続されるため、無線ユニット45による無線通信機能が作動不可能な状態となってしまうことはない。
【0062】
また、上記実施形態では、内部ユニットが、外部機器との間で無線により通信を行う機能を有する無線ユニット45からなる場合を説明した。しかしながら、内部ユニットは、例えば、赤外線通信機能により外部機器との間でデータの送受信を行うモジュールや、GPS(全地球測位システム)機能により撮影位置を測位するモジュール、テレビ放送やラジオ放送などを受信する受信モジュールなどであっても構わない。
【0063】
また、上記実施形態では、カードアクセスランプ17,18がカード収納部13の下方に設けられている場合を説明した。しかしながら、カードアクセスランプ17、18の配置箇所は各カードスロット15,16の周囲であればよく、適宜変更可能である。例えば、カード収納部13内部の、各カードスロット15,16の周囲に設けてもよい。この場合、カードアクセスランプ17,18の発光は、カバー14が開いているときにのみ行われるように行われるようにしてもよい。
【0064】
また、上記実施形態では、所定の規格のカードがSDカードである場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、他の規格に基づくカードが装着されるカードスロットを備えた構成としてもよい。また、これらの異なる規格に基づく各カードが各カードスロットに同時に装着される構成とすることも可能である。
【0065】
また、上記実施形態では、カードスロットと入出力インターフェースとの対が複数設けられている場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、カードスロット15と入出力インターフェース“SDIO1”との対が1つだけ設けられた構成としてもよい。この構成によっても、上記実施形態と同様、ユーザは、入出力インターフェース“SDIO1”にカードスロット15が接続されてカードスロット15が使用できる状態になっているのか、あるいは入出力インターフェース“SDIO1”に無線ユニット45が接続されて無線ユニット45による無線通信機能が作動可能な状態になっているのかを、従来の装置のように、カードスロット15に装着されているカードを取り外して直接目視したりする手間をかけることなく、カードアクセスランプ17による報知によって直ちに把握できるようになる。また、この場合、接続切換手段によってカードスロットから無線ユニット45に接続が切り換えられると、カードスロットは使用できない状態となり、カードスロットに装着されたSDメモリカード39に画像データが記録されなくなるため、シャッター34の開閉動作が行われないようにして、誤って撮影が行われないようにしてもよい。
【0066】
また、カードスロットと入出力インターフェースとの対が3つ以上設けられた構成とすることも可能である。この場合、SDコントローラ43が、接続切換手段によって入出力インターフェース“SDIO”との接続が一のカードスロットから無線ユニット45に切り換えられると、一のカードスロットに装着されたSDメモリカード39に記録する撮影画像データを、残りの2つ以上のカードスロットのうちの、予め設定されている他のカードスロット、またはユーザの操作に基づいて選択される他のカードスロットに装着されたSDメモリカード39に記録させる構成とすることができる。
【0067】
上記の構成によれば、接続切換手段によって入出力インターフェースとの接続が一のカードスロットから無線ユニット45に切り換えられると、SDコントローラ43により、一のカードスロットに装着されたSDメモリカード39に記録する撮影画像データが、予め設定されている他のカードスロットに装着されたSDメモリカード39、またはユーザの操作に基づいて選択される他のカードスロットに装着されたSDメモリカード39に記録される。このため、入出力インターフェースとの接続が一のカードスロットから無線ユニット45に切り換えられて、一のカードスロットが使用できない状態となっても、撮影画像データは、他のカードスロットに装着されたSDメモリカード39に記録されるようになり、撮影画像データが記録されなくなってしまう事態は回避される。
【産業上の利用可能性】
【0068】
上記実施形態においては、本発明による撮影装置をデジタルカメラに適用した場合について説明したが、所定の規格のカードが着脱自在に装着されるカードスロットを備えたビデオカメラやカメラ機能付き携帯電話機などの種々の撮影装置に本発明を適用することも可能である。このような撮影装置に本発明を適用した場合においても、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。
【符号の説明】
【0069】
1…デジタルカメラ
5…背面モニタ
6…マルチセレクタ
7…決定ボタン
9…メニューボタン
10…画像再生ボタン
13…カード収納部
14…カバー
15,16…カードスロット
17,18…カードアクセスランプ
20…シャッターボタン
21…電源スイッチ
22…上面表示パネル
31…制御部
39…SDメモリカード
43…SDコントローラ
44,47,48…スイッチ
45…無線ユニット
46…接続切換回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の規格のカードが着脱自在に装着されるカードスロットと、
所定の機能を有する内部ユニットと、
前記カードスロットに装着される前記カードを入出力インターフェースを介して制御するコントローラと、
前記カードスロットまたは前記内部ユニットのいずれか一方と前記入出力インターフェースとの間の接続を切り換える接続切換手段と、
この接続切換手段によって切り換えられている前記接続の状態を報知する報知手段と
を備えていることを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
請求項1に記載の撮影装置において、
前記接続切換手段によって前記内部ユニットが前記入出力インターフェースに接続されていることを警告する警告手段を備えていることを特徴とする撮影装置。
【請求項3】
請求項2に記載の撮影装置において、
前記警告手段は、出音手段による警告音の出音または表示手段による警告表示によって警告を行うことを特徴とする撮影装置。
【請求項4】
請求項3に記載の撮影装置において、
前記表示手段は、前記カードスロットの周囲に設けられた発光ダイオードからなり、
前記警告手段は、前記発光ダイオードの点灯態様を異ならせて警告を行うことを特徴とする撮影装置。
【請求項5】
請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の撮影装置において、
前記警告手段は、
前記接続切換手段に対して前記内部ユニットと前記入出力インターフェースとを接続する設定が行われたとき、
または、前記撮影装置への電源供給が開始されたときに前記内部ユニットが前記入出力インターフェースに接続されているとき、
または、前記入出力インターフェースに接続されていない前記カードスロットに対して前記カードを装着する操作が行われたとき、
または、前記入出力インターフェースに接続されていない前記カードスロットに装着された前記カードに対してアクセスする操作が行われたとき
に警告を行うことを特徴とする撮影装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の撮影装置において、
前記入出力インターフェースと前記カードスロットとの対が複数設けられており、
前記カードが装着されていないカードスロットまたはアクセス先として設定されていないカードスロットを複数の前記カードスロットの中から未使用のカードスロットとして検出する検出手段を備え、
前記接続切換手段は、前記検出手段によって検出された未使用のカードスロットと対の前記入出力インターフェースに前記内部ユニットを接続する切り換えを行うことを特徴とする撮影装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の撮影装置において、
前記入出力インターフェースと前記カードスロットとの対が複数設けられており、
前記コントローラは、前記接続切換手段によって前記入出力インターフェースとの接続が一のカードスロットから前記内部ユニットに切り換えられると、前記一のカードスロットに装着されたメモリカードに記録する撮影画像データを、予め設定されている他のカードスロットまたはユーザの操作に基づいて選択される他のカードスロットに装着されたメモリカードに記録させることを特徴とする撮影装置。
【請求項8】
請求項7に記載の撮影装置において、
前記カードスロットに装着されたメモリカードに記録された画像データを再生する画像再生手段を備え、
前記接続切換手段は、前記入出力インターフェースとの接続を一のカードスロットから前記内部ユニットに切り換えた後に、前記一のカードスロットに装着されたメモリカードに記録された画像データを前記画像再生手段によって再生させる操作が行われると、前記入出力インターフェースとの接続を前記内部ユニットから前記一のカードスロットに戻すことを特徴とする撮影装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の撮影装置において、
前記内部ユニットは、外部機器との間で無線により通信を行う機能を有していることを特徴とする撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−9992(P2011−9992A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−150768(P2009−150768)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】