説明

操作ユニット及び電子機器

【課題】 操作ユニットの大型化による操作性の向上及び動作の信頼性の向上を図る。
【解決手段】 所定の基準軸を中心として回転されて操作される回転ダイヤルと、回転ダイヤルの内側に配置されると共に押圧操作される被押圧部が形成された被操作部を有し被押圧部が押圧されて基準軸に対して傾斜されて操作される揺動キーと、揺動キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチとを設け、揺動キーは被押圧部が押圧操作されたときに基準軸を挟んで被押圧部の180°反対側の位置を支点として傾斜されるようにした。これにより操作ユニットの大型化による操作性の向上及び動作の信頼性の向上を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は操作ユニット及び電子機器についての技術分野に関する。詳しくは、揺動キーの被押圧部が押圧操作されたときに基準軸を挟んで被押圧部の略180°反対側の位置を支点として傾斜されるようにして操作ユニットの大型化による操作性の向上及び動作の信頼性の向上を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
記録再生装置、音声記録再生装置、音響装置、撮像装置、ネットワーク通信装置、パーソナルコンピューターやPDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置等の各種の電子機器には、所定の操作を行うための操作ユニットが設けられている。
【0003】
操作ユニットには、例えば、円板状に形成された被操作部と被操作部の中心部から突出された軸部とを有し、被操作部の外周部が押圧されることにより軸部の先端を支点として傾斜されて揺動操作されるように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載された操作ユニットにおいては、被操作部として設けられた回動体と軸部として設けられた操作体とを有し、操作体に外方へ突出された複数のアーム部が設けられている。被操作部の外周部が押圧操作されると、全体が軸部の先端を支点として傾斜(揺動)され、アーム部の先端部によってプッシュスイッチが押圧されて所定の機能が実行される。
【0005】
【特許文献1】特許4046107号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記のような揺動キーを有する操作ユニットにおいては、揺動支点からアーム部の先端部までの距離に応じて操作ユニットにおいて必要な傾斜角度が定められる(図12参照)。
【0007】
即ち、被操作部aと軸部bとを有しアーム部c、c、・・・の先端部d、d、・・・によってそれぞれプッシュスイッチe、e、・・・が押圧される構成において、揺動操作が行われたときにアーム部cの先端部dがプッシュスイッチeを押圧するために必要な移動距離Dに基づいて傾斜角度θが定められる。
【0008】
傾斜角度θは移動距離Dの長さに応じて大きくなるが、傾斜角度θが大きくなると移動距離Dに直交する方向における変位量Hが大きくなり、被操作部aが押圧操作されたときに被操作部aの外周部fが操作ユニットにおける他の部分gに接触し易くなり、操作性が低下するおそれがある。
【0009】
一方、操作性の向上を図るためには被操作部aの大きさを軸部bに直交する方向(移動距離Dに直交する方向)に大型化することが好ましいが、被操作部aが大きくなると、揺動操作が行われたときに被操作部aの外周部fが他の部分hに接触し易くなる。従って、被操作部aの外周部fの他の部分hに対する接触を防止するためには、傾斜角度θを小さくすることが望ましいが、傾斜角度θを小さくするとプッシュスイッチeを押圧するために必要な移動距離Dを確保することができなくなるおそれがあり、動作の信頼性が低下してしまう。
【0010】
そこで、本技術操作ユニット及び電子機器は、上記した問題点を克服し、操作ユニットの大型化による操作性の向上及び動作の信頼性の向上を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
操作ユニットは、上記した課題を解決するために、所定の基準軸を中心として回転されて操作される回転ダイヤルと、前記回転ダイヤルの内側に配置されると共に押圧操作される被押圧部が形成された被操作部を有し前記被押圧部が押圧されて前記基準軸に対して傾斜されて操作される揺動キーと、前記揺動キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチとを備え、前記揺動キーは前記被押圧部が押圧操作されたときに前記基準軸を挟んで前記被押圧部の略180°反対側の位置を支点として傾斜されるようにしたものである。
【0012】
従って、操作ユニットにあっては、基準軸を挟んで被押圧部の略180°反対側の位置を支点として傾斜されてプッシュスイッチが押圧される。
【0013】
第2に、上記した操作ユニットにおいては、前記揺動キーに前記被押圧部が複数設けられ、前記複数の被押圧部が周方向に離隔して位置されることが望ましい。
【0014】
揺動キーに被押圧部が複数設けられ、複数の被押圧部が周方向に離隔して位置されることにより、一つの揺動キーによって複数の異なる操作が可能になる。
【0015】
第3に、上記した操作ユニットにおいては、前記回転ダイヤルに配置用凹部が形成され、前記回転ダイヤルの中央部に前記配置用凹部に連通された配置孔が形成され、前記配置孔に前記プッシュスイッチが配置され、前記配置用凹部に前記配置孔を覆う状態で前記揺動キーが配置されることが望ましい。
【0016】
回転ダイヤルの配置用凹部に配置孔を覆う状態で揺動キーが配置されることにより、揺動キーによって配置孔に配置されたプッシュスイッチへの塵埃の付着が低減される。
【0017】
第4に、上記した操作ユニットにおいては、前記回転ダイヤルの内部に前記基準軸を中心とした周方向に延びる配置スペースが形成され、前記回転ダイヤルに前記基準軸を中心とした周方向に延びるギヤ部が形成され、前記配置スペースにエンコーダーの少なくとも一部が配置され、前記エンコーダーに前記ギヤ部と噛合された回転ギヤが設けられることが望ましい。
【0018】
回転ダイヤルに基準軸を中心とした周方向に延びるギヤ部が形成され、配置スペースにエンコーダーの少なくとも一部が配置され、エンコーダーにギヤ部と噛合された回転ギヤが設けられることにより、配置スペースに配置されたエンコーダーの回転ギヤが回転ダイヤルの回転に伴って回転される。
【0019】
第5に、上記した操作ユニットにおいては、前記回転ダイヤルに、外周部と、前記外周部の内側に前記外周部と離隔して位置する内周部と、前記外周部の一端部と前記内周部の一端部とを連結する連結部とが設けられ、前記内周部に前記ギヤ部が形成され、前記外周部と前記内周部の間に前記配置スペースが形成されることが望ましい。
【0020】
回転ダイヤルに外周部と内周部と連結部とが設けられ、内周部にギヤ部が形成され、外周部と内周部の間に配置スペースが形成されることにより、配置スペースに配置されたエンコーダーの回転ギヤに回転ダイヤルのギヤ部が噛合される。
【0021】
第6に、上記した操作ユニットにおいては、前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置されることが望ましい。
【0022】
揺動キーの中央部に形成された挿入配置孔に押圧キーが配置され、押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置されることにより、回転ダイヤルの内側に揺動キーと押圧キーが配置される。
【0023】
第7に、上記した操作ユニットにおいては、前記揺動キーは押圧操作される前の非操作位置と前記プッシュスイッチを押圧する操作位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向を向くシート状のゴム部材を用いることが望ましい。
【0024】
揺動キーは押圧操作される前の非操作位置と前記プッシュスイッチを押圧する操作位置との間で移動され、揺動キーを操作位置から非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として基準軸の軸方向を向くシート状のゴム部材を用いることにより、押圧操作時に揺動キーにゴム部材によって操作位置から非操作位置へ向けての付勢力が付与される。
【0025】
第8に、上記した操作ユニットにおいては、前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向を向くシート状のゴム部材を用いることが望ましい。
【0026】
押圧キーは押圧操作される前の初期位置とプッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧キーを押圧位置から初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として基準軸の軸方向を向くシート状のゴム部材を用いることにより、押圧操作時に押圧キーにゴム部材によって押圧位置から初期位置へ向けての付勢力が付与される。
【0027】
第9に、上記した操作ユニットにおいては、前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置され、前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として前記ゴム部材を用いることが望ましい。
【0028】
揺動キーの中央部に形成された挿入配置孔に押圧キーが配置され、押圧キーを押圧位置から初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として基準軸の軸方向を向くシート状のゴム部材を用いることにより、押圧操作時に押圧キーにゴム部材によって押圧位置から初期位置へ向けての付勢力が付与される。
【0029】
第10に、上記した操作ユニットにおいては、前記揺動キーは押圧操作される前の非操作位置と押圧操作されたときの操作位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用いることが望ましい。
【0030】
揺動キーは押圧操作される前の非操作位置と押圧操作されたときの操作位置との間で移動され、揺動キーを操作位置から非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用いることにより、揺動キーに圧縮コイルバネによって操作位置から非操作位置へ向けての付勢力が付与される。
【0031】
第11に、上記した操作ユニットにおいては、前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用いることが望ましい。
【0032】
押圧キーは押圧操作される前の初期位置とプッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧キーを押圧位置から初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用いることにより、押圧キーに圧縮コイルバネによって押圧位置から初期位置へ向けての付勢力が付与される。
【0033】
第12に、上記した操作ユニットにおいては、前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置され、前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用い、前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す前記圧縮コイルバネと前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す圧縮コイルバネとを同軸上に配置することが望ましい。
【0034】
揺動キーを操作位置から非操作位置に戻す圧縮コイルバネと押圧キーを押圧位置から初期位置に戻す圧縮コイルバネとを同軸上に配置することにより、弾性部材の配置スペースが小さくなる。
【0035】
電子機器は、上記した課題を解決するために、操作ユニットと前記操作ユニットに対する操作に応じて動作される本体とを備え、前記操作ユニットが、所定の基準軸を中心として回転されて操作される回転ダイヤルと、前記回転ダイヤルの内側に配置されると共に押圧操作される被押圧部が形成された被操作部を有し前記被押圧部が押圧されて前記基準軸に対して傾斜されて操作される揺動キーと、前記揺動キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチとを備え、前記揺動キーは前記被押圧部が押圧操作されたときに前記基準軸を挟んで前記被押圧部の略180°反対側の位置を支点として傾斜されるようにしたものである。
【0036】
従って、電子機器にあっては、基準軸を挟んで被押圧部の略180°反対側の位置を支点として傾斜されてプッシュスイッチが押圧される。
【発明の効果】
【0037】
本技術操作ユニットは、所定の基準軸を中心として回転されて操作される回転ダイヤルと、前記回転ダイヤルの内側に配置されると共に押圧操作される被押圧部が形成された被操作部を有し前記被押圧部が押圧されて前記基準軸に対して傾斜されて操作される揺動キーと、前記揺動キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチとを備え、前記揺動キーは前記被押圧部が押圧操作されたときに前記基準軸を挟んで前記被押圧部の略180°反対側の位置を支点として傾斜されるようにしている。
【0038】
従って、操作ユニットを大型化したときにおいても揺動キーの揺動時に被操作部が操作ユニットの他の部分に接触し難く、操作ユニットの大型化による操作性の向上及び動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0039】
請求項2に記載した技術にあっては、前記揺動キーに前記被押圧部が複数設けられ、前記複数の被押圧部が周方向に離隔して位置されている。
【0040】
従って、一つの揺動キーによって複数の異なる操作が可能であり、操作ユニットの操作性の向上を図ることができる。
【0041】
請求項3に記載した技術にあっては、前記回転ダイヤルに配置用凹部が形成され、前記回転ダイヤルの中央部に前記配置用凹部に連通された配置孔が形成され、前記配置孔に前記プッシュスイッチが配置され、前記配置用凹部に前記配置孔を覆う状態で前記揺動キーが配置されている。
【0042】
従って、揺動キーによって配置孔からの塵埃の侵入が抑制され、配置孔に配置されたプッシュスイッチへの塵埃の付着が低減され、動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0043】
請求項4に記載した技術にあっては、前記回転ダイヤルの内部に前記基準軸を中心とした周方向に延びる配置スペースが形成され、前記回転ダイヤルに前記基準軸を中心とした周方向に延びるギヤ部が形成され、前記配置スペースにエンコーダーの少なくとも一部が配置され、前記エンコーダーに前記ギヤ部と噛合された回転ギヤが設けられている。
【0044】
従って、スペースの有効活用を図ることができると共にエンコーダーが揺動される構成とされておらずエンコーダーに対する負荷の軽減を図ることができる。
【0045】
請求項5に記載した技術にあっては、前記回転ダイヤルに、外周部と、前記外周部の内側に前記外周部と離隔して位置する内周部と、前記外周部の一端部と前記内周部の一端部とを連結する連結部とが設けられ、前記内周部に前記ギヤ部が形成され、前記外周部と前記内周部の間に前記配置スペースが形成されている。
【0046】
従って、回転ダイヤルの構造の簡素化を図った上で配置スペースの有効活用を図ることができる。
【0047】
請求項6に記載した技術にあっては、前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置されている。
【0048】
従って、回転ダイヤル、押圧キー及び揺動キーの三つの操作部を有する操作ユニットを簡素な構造によって構成することができる。
【0049】
請求項7に記載した技術にあっては、前記揺動キーは押圧操作される前の非操作位置と前記プッシュスイッチを押圧する操作位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向を向くシート状のゴム部材を用いている。
【0050】
従って、弾性部材の配置スペースが小さくて済み、操作ユニットの構造の簡素化及び操作ユニットの軸方向における薄型化を図ることができる。
【0051】
請求項8に記載した技術にあっては、前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向を向くシート状のゴム部材を用いている。
【0052】
従って、弾性部材の配置スペースが小さくて済み、操作ユニットの構造の簡素化及び操作ユニットの軸方向における薄型化を図ることができる。
【0053】
請求項9に記載した技術にあっては、前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置され、前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として前記ゴム部材を用いている。
【0054】
従って、操作ユニットの部品点数の削減及び機構の簡素化を図ることができる。
【0055】
請求項10に記載した技術にあっては、前記揺動キーは押圧操作される前の非操作位置と押圧操作されたときの操作位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用いている。
【0056】
従って、操作ユニットの構造の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0057】
請求項11に記載した技術にあっては、前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用いている。
【0058】
従って、操作ユニットの構造の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0059】
請求項12に記載した技術にあっては、前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置され、前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用い、前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す前記圧縮コイルバネと前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す圧縮コイルバネとを同軸上に配置している。
【0060】
従って、スペース効率の向上による操作ユニット7の軸方向における薄型化を図ることができる。
【0061】
本技術電子機器は、操作ユニットと前記操作ユニットに対する操作に応じて動作される本体とを備え、前記操作ユニットが、所定の基準軸を中心として回転されて操作される回転ダイヤルと、前記回転ダイヤルの内側に配置されると共に押圧操作される被押圧部が形成された被操作部を有し前記被押圧部が押圧されて前記基準軸に対して傾斜されて操作される揺動キーと、前記揺動キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチとを備え、前記揺動キーは前記被押圧部が押圧操作されたときに前記基準軸を挟んで前記被押圧部の略180°反対側の位置を支点として傾斜されるようにしている。
【0062】
従って、操作ユニットを大型化したときにおいても揺動キーの揺動時に被操作部が操作ユニットの他の部分に接触し難く、電子機器において、操作ユニットの大型化による操作性の向上及び動作の信頼性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0063】
以下に、本技術操作ユニット及び電子機器を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
【0064】
以下に示した最良の形態は、本技術電子機器をスピーカーを有する音響装置に適用し、本技術操作ユニットをこの音響装置に設けられた操作ユニットに適用したものである。
【0065】
但し、本技術の適用範囲は音響装置及びこれに設けられた操作ユニットに限られることはない。本技術電子機器は、ディスク記録再生装置等の記録媒体を用いる記録再生装置、音声の記録や再生を行う音声記録再生装置、画像や映像を撮影する撮像装置、一方向又は双方向の送受信を行うネットワーク通信装置、パーソナルコンピューターやPDA(Personal Digital Assistant)等の情報処理装置等の他の各種の電子機器に広く適用することができる。また、本技術操作ユニットは、これらの各種の電子機器に設けられた操作ユニットに広く適用することができる。
【0066】
以下の説明にあっては、スピーカーが向く方向を前方として前後上下左右の方向を示すものとする。尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
【0067】
[電子機器の概略構成]
電子機器(音響装置)1は、図1に示すように、本体2と本体2の左右に配置された一対のスピーカーユニット3、3によって構成されている。スピーカーユニット3、3にはそれぞれ上下に離隔して音声出力部3a、3a、・・・が設けられており、音声出力部3a、3a、・・・からそれぞれ所定の帯域の音声が出力される。
【0068】
本体2は筐体4に所要の各部が配置されて成る。
【0069】
筐体4の上端部にはトレイ5が前後方向へ移動自在に支持されている。トレイ5は筐体4に収納される位置と筐体4から引き出される位置との間で移動可能とされている。筐体4からトレイ5が引き出された状態においては図示しない記録ディスクの装着が可能とされ、記録ディスクが装着されたトレイ5が筐体4に収納されると、記録ディスクに記録された音楽データーの再生が可能とされている。
【0070】
筐体4の前面には表示部6が設けられている。表示部6には電子機器1の現在の動作状態や後述する操作ユニットの操作状態等が表示される。
【0071】
[操作ユニットの構成]
以下に、操作ユニットの第1の実施の形態について説明する(図1乃至図7参照)。
【0072】
筐体4の前面における中央部には操作ユニット7が配置されている。操作ユニット7は前後方向を向くベース板8に所要の各部が配置されて成る(図2乃至図4参照)。
【0073】
ベース板8は外形が円形状に形成され、円環状の外側部9と外側部9の内側に位置する内側部10とによって構成されている。
【0074】
内側部10は円環状の突部11と突部11の内側に位置する中央部12とから成る。突部11は外側部9より稍前側に位置され、中央部12は外側部9と同一平面上に位置されている。突部11には挿通配置孔11aが形成されている。中央部12には十字状のスイッチ配置孔12aが形成されている。
【0075】
ベース板8における中央部12の外周部の前面は取付面8aとして形成され、取付面8aの外側に連続する部分の前面が摺動面8bとして形成されている。摺動面8bは取付面8aより前方に位置されている。
【0076】
ベース板8の後面には回路基板13が取り付けられている。回路基板13の前面にはエンコーダー14とプッシュスイッチ15、15、・・・が搭載されている。
【0077】
エンコーダー14は回路基板13に取り付けられた基体部16と基体部16から前方へ突出された回転軸17と回転軸17に取り付けられた回転ギヤ18とを有している。回転ギヤ18は円筒状の被取付部18aと被取付部18aから外方に張り出されたギヤ部18bとから成り、被取付部18aが回転軸17に嵌合されて取り付けられている。
【0078】
エンコーダー14は回路基板13の外周部に搭載され、ベース板8の挿通配置孔11aに配置され回転ギヤ18がベース板8の前方に位置されている。
【0079】
プッシュスイッチ15、15、・・・は回路基板13の中央部とその上下左右に並ぶようにして搭載されている。プッシュスイッチ15、15、・・・は、ベース板8のスイッチ配置孔12aに配置されている。
【0080】
ベース板8には、その前面側に回転ダイヤル19が回転自在に支持されている。回転ダイヤル19は、軸方向が前後方向にされた略円筒状の外周部20と、外周部20の内側に位置し軸方向が前後方向にされた略円筒状の内周部21と、外周部20の前端部と内周部21の前端部とを連結する連結部22とから成る。
【0081】
内周部21の前端部は外周部20の前端部より後方に位置され、内周部21の外周部20に対向する面には周方向に延びるギヤ部21aが形成されている。内周部21の前端面は被押さえ面21bとして形成されている。
【0082】
回転ダイヤル19における内周部21の内側の空間は配置孔19aとして形成され、回転ダイヤル19における外周部20と内周部21と連結部22によって形成された空間は配置スペース19bとして形成されている。
【0083】
連結部22は球面状に形成され、回転ダイヤル19には連結部22によって前方に開口された配置用凹部19cが形成されている。
【0084】
回転ダイヤル19は内周部21の後端面が摺動面8bに接した状態でベース板8に回転自在に支持される。回転ダイヤル19の回転動作における回転軸は基準軸Pとされ、基準軸Pはベース板8の中央部に搭載されたプッシュスイッチ15の中心軸に一致されている。
【0085】
回転ダイヤル19がベース板8に支持された状態において、エンコーダー14の一部が配置スペース19bに配置され、回転ギヤ18のギヤ部18bが回転ダイヤル19のギヤ部21aに噛合される。従って、回転ダイヤル19が基準軸Pを支点として回転されると、回転ギヤ18と回転軸17が一体になって回転され、回転軸17の回転方向及び回転量に基づいて回転ダイヤル19の回転方向及び回転量が検出される。
【0086】
ベース体8には支持ベース23が取り付けられている。支持ベース23は円環状の押さえ板部24と押さえ板部24から後方へ突出された円筒状の筒部25とから成る。筒部25は押さえ板部24の後面における外周部と内周部を除く部分から突出されている。
【0087】
押さえ板部24には前方へ突出された嵌合ピン24a、24a、・・・が周方向に等間隔に離隔して設けられている。押さえ板部24の後面における外周部は押さえ面24bとして形成されている。
【0088】
支持ベース23は筒部25の後端面が接着等によって取付面8aに固定されることによりベース板8に取り付けられている。支持ベース23がベース板8に取り付けられた状態においては、押さえ面24bによって回転ダイヤル19の被押さえ面21bが前方から押さえられ、回転ダイヤル19のベース板8からの脱落が防止される。
【0089】
支持ベース23の内側には押圧部材26が配置される。押圧部材26は円環状に形成された基部27と基部27の外周部からそれぞれ後方へ突出された押圧突部28、28、・・・と基部27の内周部から後方へ突出された略円筒状の周面部29とを有している。
【0090】
基部27には前方へ突出された嵌入ピン27a、27a、・・・が周方向に等間隔に離隔して設けられている。
【0091】
押圧突部28、28、・・・は軸状に形成され、周方向に離隔して四つが設けられている。
【0092】
支持ベース23と押圧部材26には弾性部材として機能するゴム部材30が取り付けられている。
【0093】
ゴム部材30は略円板状に形成され、外周寄りの部分が他の部分より厚みが薄くされた薄肉部31として設けられている。ゴム部材30は、薄肉部31の外側の部分が非変形部32として設けられ、薄肉部31の内側の部分が弾性変形可能な変形部33として設けられている。
【0094】
非変形部32には嵌合孔32a、32a、・・・が形成され、嵌合孔32a、32a、・・・は周方向に等間隔に離隔して位置されている。
【0095】
変形部33には嵌入孔33a、33a、・・・が形成され、嵌入孔33a、33a、・・・は周方向に等間隔に離隔して位置されている。変形部33の中心部には軸挿通孔33bが形成されている。
【0096】
ゴム部材30は嵌合孔32a、32a、・・・にそれぞれ支持ベース23の嵌合ピン24a、24a、・・・が後方から圧入され、嵌入孔33a、33a、・・・にそれぞれ押圧部材26の嵌入ピン27a、27a、・・・が圧入されることにより支持ベース23と押圧部材26に取り付けられる。
【0097】
ゴム部材30は薄肉部31がヒンジ部として機能し、変形部33が非変形部32に対して弾性変形可能とされている。
【0098】
ゴム部材30が支持ベース23と押圧部材26に取り付けられた状態においては、押圧部材26の押圧突部28、28、・・・の後端面がそれぞれプッシュスイッチ15、15、・・・の前方における近傍に位置される。押圧部材26はゴム部材30の弾性変形に伴って前後方向へ移動される。
【0099】
ゴム部材30の軸挿通孔33bには押圧キー34が挿入される。押圧キー34は略円柱状に形成された被作用部35と被作用部35の前端寄りの位置から外方へ張り出されたフランジ部36と被作用部35から後方へ突出された軸部37とから成る。
【0100】
押圧キー34は軸部37が被作用部35の外周部を除く部分から突出され、被作用部35の後面における外周部が押し当て面35aとして形成されている。
【0101】
押圧キー34は軸部37がゴム部材30の軸挿通孔33b及び押圧部材26の周面部29を順に前側から挿通され、軸部37の後端部が周面部29から後方へ突出されている。このとき押圧キー34は押し当て面35aがゴム部材30の前面に押し当てられ、軸部37の後端面がプッシュスイッチ15の前方における近傍に位置される。
【0102】
ゴム部材30の前面には揺動キー38が取り付けられる。揺動キー38は前方に開口する凹状に形成された被操作部39と被操作部39から後方へ突出された円筒状の押圧筒部40とから成る。
【0103】
被操作部39は外形が円形状に形成され、中心部に挿入配置孔39aを有している。被操作部39は略球面状に形成されている。被操作部39の後面における内周部は規制面39bとして形成されている。被操作部39の前面には周方向に離隔して四つの被押圧部39c、39c、・・・が形成されている。
【0104】
押圧筒部40は被操作部39における挿入配置孔39aの稍外側の位置から突出されている。
【0105】
揺動キー38は押圧筒部40の後端面が接着等によって変形部33の外周寄りの位置に固定されることによりゴム部材30に取り付けられている。揺動キー38がゴム部材30に取り付けられた状態においては、揺動キー38の規制面39bが押圧キー34のフランジ部36に接触され、押圧キー34の前方への移動が規制される。
【0106】
揺動キー38は被操作部39が回転ダイヤル19に形成された配置用凹部19cに位置され、被操作部39が回転ダイヤル19の配置孔19aを前方から覆う状態とされる。
【0107】
[操作ユニットの動作]
以下に、操作ユニット7の動作について説明する(図4乃至図7参照)。
【0108】
先ず、回転ダイヤル19が操作されたときの動作について説明する。
【0109】
回転ダイヤル19が回転されて操作されると、回転ダイヤル19の回転に伴ってエンコーダー14のギヤ部18bに噛合されている回転ギヤ18と回転軸17が一体になって回転され、回転軸17の回転方向及び回転量に基づいて回転ダイヤル19の回転方向及び回転量が検出される。
【0110】
回転ダイヤル19の回転方向及び回転量が検出されると、その検出結果に応じて、例えば、スピーカーユニット3、3の音声出力部3a、3a、・・・から出力される音声の大きさが変更される。
【0111】
次に、揺動キー38が操作されたときの動作について説明する(図4乃至図6参照)。
【0112】
揺動キー38が操作される前の非操作位置においては、揺動キー38は基準軸Pを基準として対称な状態にされており、ゴム部材30の変形部33は変形されていない(図4参照)。
【0113】
揺動キー38の何れかの被押圧部39cが押圧されて操作されると、揺動キー38が基準軸Pに対して操作位置へ向けて揺動される(図5参照)。このとき揺動キー38の押圧筒部40によってゴム部材30の変形部33が前方から押圧されて弾性変形される。揺動キー38は基準軸Pを挟んで押圧された被押圧部39cの反対側に存在する非変形部32の部分Sを支点として揺動される。
【0114】
揺動キー38が揺動されてゴム部材30の変形部33が弾性変形されると、変形部33の変形に伴って押圧部材26が基準軸Pに対して傾斜され、押圧された被押圧部39cの真後ろに位置する押圧突部28によってプッシュスイッチ15が押圧される。プッシュスイッチ15が押圧されることにより操作信号が出力され、例えば、音楽データーの選曲、早送り、巻き戻しや他のデーターフォルダーへの移動等の所定の処理を実行することが可能とされる。
【0115】
押圧されていた被押圧部39cに対する押圧が解除されると、ゴム部材30の変形部33が弾性復帰して押圧部材26及び揺動キー38が操作される前の非操作位置に戻る(図4参照)。
【0116】
図6は、揺動キー38が部分Sを支点として揺動されたときの動作状態を示す模式図である。図6においては、説明を容易にするために、操作ユニット7を図12と同様の構成に対してゴム部材30を付加した構成として示している。
【0117】
図6の状態は、図12と同様に、押圧部材26がプッシュスイッチ15を押圧するために必要な移動距離Dの長さに応じて揺動キー38が揺動された状態を示している。揺動キー38は部分Sを支点として揺動されており、傾斜角度θaは基準軸を支点として揺動されたときの図12に示した傾斜角度θより小さくなる。また、移動距離Dに直交する方向における変位量Haも図12に示した変位量Hより小さくなる。
【0118】
従って、操作ユニット7にあっては、押圧部材26がプッシュスイッチ15を押圧するために必要な移動距離Dを確保した上で揺動キー38の傾斜角度θa及び変位量Haを小さくすることができる。
【0119】
次に、押圧キー34が操作されたときの動作について説明する(図4及び図7参照)。
【0120】
押圧キー34が操作される前の状態においては、ゴム部材30の変形部33は変形されていない(図4参照)。
【0121】
押圧キー34の被作用部35が押圧されて操作されると、押圧キー34が操作される前の初期位置からプッシュスイッチ15を押圧するための押圧位置へ向けて後方へ移動される(図7参照)。このとき押圧キー34の被作用部35によってゴム部材30の変形部33が前方から押圧されて弾性変形される。
【0122】
押圧キー34が移動されると、軸部37によってプッシュスイッチ15が押圧される。プッシュスイッチ15が押圧されることにより操作信号が出力され、例えば、決定動作、例えば、回転ダイヤル38の操作によって行われた音楽データーの選曲や他のデーターフォルダーへの移動等の所定の処理が実行される。
【0123】
押圧されていた被作用部35に対する押圧が解除されると、ゴム部材30の変形部33が弾性復帰して押圧キー34が操作される前の初期位置に戻る(図4参照)。
【0124】
上記したように、操作ユニット7にあっては、揺動キー38を操作位置から非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材としてシート状のゴム部材30を用いている。
【0125】
従って、弾性部材の配置スペースが小さくて済み、操作ユニット7の構造の簡素化及び操作ユニット7の軸方向(前後方向)における薄型化を図ることができる。
【0126】
また、操作ユニット7にあっては、押圧キー34を押圧位置から初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材としてシート状のゴム部材30を用いている。
【0127】
従って、弾性部材の配置スペースが小さくて済み、操作ユニット7の構造の簡素化及び操作ユニット7の軸方向(前後方向)における薄型化を図ることができる。
【0128】
さらに、揺動キー38を操作位置から非操作位置に戻すと共に押圧キー34を押圧位置から初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として同一の部材であるゴム部材30を用いている。
【0129】
従って、操作ユニット7の部品点数の削減及び機構の簡素化を図ることができる。
【0130】
[操作ユニットの第2の実施の形態]
以下に、操作ユニットの第2の実施の形態について説明する(図8乃至図11参照)。
【0131】
尚、以下に示す第2の実施の形態に係る操作ユニット7Aは、上記した操作ユニット7と比較して、弾性部材の構成が異なること及び弾性部材の構成が異なるために他の部品の構成が異なることのみが相違するため、操作ユニット7と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については操作ユニット7における同様の部分に付した符号と同じ符号を付して説明は省略する。
【0132】
ベース体8には支持ベース23Aが取り付けられている。支持ベース23は円環状の押さえ板部24Aと筒部25とから成る。押さえ板部24Aには、押さえ板部24と異なり、嵌合ピン24a、24a、・・・は設けられていない。
【0133】
支持ベース23Aの内側には押圧部材26Aが配置される。押圧部材26Aは円環状に形成された基部27Aと押圧突部28、28、・・・と周面部29とを有している。
【0134】
基部27Aには、基部27と異なり、嵌入ピン27a、27a、・・・は設けられていない。
【0135】
支持ベース23Aと揺動キー38の間には弾性部材として機能する第1の圧縮コイルバネ41が配置されている。第1の圧縮コイルバネ41は支持ベース23Aの押さえ部材24Aと揺動キー38の被操作部39の間に配置されている。従って、揺動キー38が第1の圧縮コイルバネ41によって前方へ付勢されている。
【0136】
押圧部材26Aと押圧キー34の間には弾性部材として機能する第2の圧縮コイルバネ42が配置されている。第2の圧縮コイルバネ42は押圧部材26Aの基部27Aと押圧キー34のフランジ部36の間に配置されている。従って、押圧キー34が第2の圧縮コイルバネ42によって前方へ付勢されている。
【0137】
揺動キー38は押圧筒部40の後端面が接着等によって基部27Aの前面に固定されることにより押圧部材26Aに取り付けられている。
【0138】
以下に、操作ユニット7Aの動作について説明する(図9乃至図11参照)。
【0139】
回転ダイヤル19が操作されたときの動作は、操作ユニット7における回転ダイヤル9が操作されたときの動作はと同様であるので省略する。
【0140】
揺動キー38の何れかの被押圧部39cが押圧されて操作されると、揺動キー38が基準軸Pに対して操作位置へ向けて揺動される(図10参照)。このとき揺動キー38の押圧筒部40によって第1の圧縮コイルバネ41が前方から押圧されて弾性変形される。揺動キー38は基準軸Pを挟んで押圧された被押圧部39cの反対側に存在する第1の圧縮コイルバネ41の下端部Sを支点として揺動される。
【0141】
揺動キー38が揺動されて第1の圧縮コイルバネ41が弾性変形されると、第1の圧縮コイルバネ41の変形に伴って押圧部材26Aが基準軸Pに対して傾斜され、押圧された被押圧部39cの真後ろに位置する押圧突部28によってプッシュスイッチ15が押圧される。
【0142】
押圧されていた被押圧部39cに対する押圧が解除されると、第1の圧縮コイルバネ41が弾性復帰して押圧部材26A及び揺動キー38が操作される前の被操作位置に戻る(図9参照)。
【0143】
一方、押圧キー34の被作用部35が押圧されて操作されると、押圧キー34が押圧位置へ向けて後方へ移動される(図11参照)。このとき押圧キー34の被作用部35によって第2の圧縮コイルバネ42が前方から押圧されて弾性変形される。
【0144】
押圧キー34が移動されると、軸部37によってプッシュスイッチ15が押圧される。
【0145】
押圧されていた被作用部35に対する押圧が解除されると、第2の圧縮コイルバネ42が弾性復帰して押圧キー34が操作される前の初期位置に戻る(図9参照)。
【0146】
上記したように、操作ユニット7Aにあっては、揺動キー38を操作位置から非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として第1の圧縮コイルバネ41を用いているため、操作ユニット7Aの構造の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0147】
また、操作ユニット7Aにあっては、押圧キー34を押圧位置から初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として第2の圧縮コイルバネ42を用いているため、操作ユニット7Aの構造の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0148】
さらに、第1の圧縮コイルバネ41と第2の圧縮コイルバネ42が同軸上に配置されているため、スペース効率の向上による操作ユニット7Aの軸方向(前後方向)における薄型化を図ることができる。
【0149】
[まとめ]
以上に記載した通り、操作ユニット7、7Aにあっては、揺動キー38が押圧された被押圧部39cの基準軸Pを挟んで略180°反対側の位置を支点として傾斜されるため、支持ベース23がプッシュスイッチ15を押圧するために必要な移動距離Dを確保した上で揺動キー38の傾斜角度θa及び変位量Haを小さくすることができる。
【0150】
従って、操作ユニット7、7Aを大型化したときにおいても揺動キー38の揺動時に被操作部39が操作ユニット7、7Aの他の部分に接触し難く、操作ユニット7、7Aの大型化による操作性の向上及び動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0151】
また、揺動キー38に複数の被押圧部39c、39c、・・・が周方向に離隔して設けられているため、一つの揺動キー38によって複数の異なる操作が可能であり、操作ユニット7、7Aの操作性の向上を図ることができる。
【0152】
さらに、回転ダイヤル19に形成された配置孔19aを覆う状態で揺動キー38が配置されているため、揺動キー38によって配置孔19aからの塵埃の侵入が抑制され、配置孔19aに配置されたプッシュスイッチ15、15、・・・等への塵埃の付着が低減され、動作の信頼性の向上を図ることができる。
【0153】
また、揺動キー38が配置孔19aからの塵埃の侵入を抑制する手段としても機能するため、配置孔19aからの塵埃の侵入を抑制するための専用の手段を設ける必要がなく、その分、機構の簡素化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0154】
さらにまた、回転ダイヤル19の内部に配置スペース19bを形成し、配置スペース19bにエンコーダー14の一部を配置しギヤ部21aに回転ギヤ18が噛合されるようにしている。
【0155】
従って、スペースの有効活用を図ることができると共にエンコーダー14が揺動される構成とされておらずエンコーダー14に対する負荷の軽減を図ることができる。
【0156】
また、回転ダイヤル19を外周部20と内周部21と連結部22によって構成し、内周部21にギヤ部21aを形成し、外周部20と内周部21の間にエンコーダー14を配置する配置スペース19bを形成している。
【0157】
従って、回転ダイヤル19の構造の簡素化を図った上で配置スペース19bの有効活用を図ることができる。
【0158】
加えて、揺動キー38の中心部に挿入配置孔39aを形成し、挿入配置孔39aに押圧キー34を配置しているため、回転ダイヤル19、押圧キー34及び揺動キー38の三つの操作部を有する操作ユニット7、7Aを簡素な構造によって構成することができる。
【0159】
[本技術]
本技術は、以下のような構成とすることができる。
【0160】
(1)所定の基準軸を中心として回転されて操作される回転ダイヤルと、前記回転ダイヤルの内側に配置されると共に押圧操作される被押圧部が形成された被操作部を有し前記被押圧部が押圧されて前記基準軸に対して傾斜されて操作される揺動キーと、前記揺動キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチとを備え、前記揺動キーは前記被押圧部が押圧操作されたときに前記基準軸を挟んで前記被押圧部の略180°反対側の位置を支点として傾斜されるようにした操作ユニット。
【0161】
(2)前記揺動キーに前記被押圧部が複数設けられ、前記複数の被押圧部が周方向に離隔して位置された前記(1)に記載の操作ユニット。
【0162】
(3)前記回転ダイヤルに配置用凹部が形成され、前記回転ダイヤルの中央部に前記配置用凹部に連通された配置孔が形成され、前記配置孔に前記プッシュスイッチが配置され、前記配置用凹部に前記配置孔を覆う状態で前記揺動キーが配置された前記(1)又は前記(2)に記載の操作ユニット。
【0163】
(4)前記回転ダイヤルの内部に前記基準軸を中心とした周方向に延びる配置スペースが形成され、前記回転ダイヤルに前記基準軸を中心とした周方向に延びるギヤ部が形成され、前記配置スペースにエンコーダーの少なくとも一部が配置され、前記エンコーダーに前記ギヤ部と噛合された回転ギヤが設けられた前記(1)から前記(3)の何れかに記載の操作ユニット。
【0164】
(5)前記回転ダイヤルに、外周部と、前記外周部の内側に前記外周部と離隔して位置する内周部と、前記外周部の一端部と前記内周部の一端部とを連結する連結部とが設けられ、前記内周部に前記ギヤ部が形成され、前記外周部と前記内周部の間に前記配置スペースが形成された前記(4)に記載の操作ユニット。
【0165】
(6)前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置された前記(1)から前記(5)の何れかに記載の操作ユニット。
【0166】
(7)前記揺動キーは押圧操作される前の非操作位置と前記プッシュスイッチを押圧する操作位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向を向くシート状のゴム部材を用いた前記(1)から前記(6)の何れかに記載の操作ユニット。
【0167】
(8)前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向を向くシート状のゴム部材を用いた前記(6)に記載の操作ユニット。
【0168】
(9)前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置され、前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として前記ゴム部材を用いた前記(7)に記載の操作ユニット。
【0169】
(10)前記揺動キーは押圧操作される前の非操作位置と押圧操作されたときの操作位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用いた前記(1)から前記(6)の何れかに記載の操作ユニット。
【0170】
(11)前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用いた前記(6)に記載の操作ユニット。
【0171】
(12)前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置され、前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用い、前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す前記圧縮コイルバネと前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す圧縮コイルバネとを同軸上に配置した前記(10)に記載の操作ユニット。
【0172】
(13)操作ユニットと前記操作ユニットに対する操作に応じて動作される本体とを備え、前記操作ユニットが、所定の基準軸を中心として回転されて操作される回転ダイヤルと、前記回転ダイヤルの内側に配置されると共に押圧操作される被押圧部が形成された被操作部を有し前記被押圧部が押圧されて前記基準軸に対して傾斜されて操作される揺動キーと、前記揺動キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチとを備え、前記揺動キーは前記被押圧部が押圧操作されたときに前記基準軸を挟んで前記被押圧部の略180°反対側の位置を支点として傾斜されるようにした電子機器。
【0173】
上記した技術の最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本技術を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0174】
【図1】図2乃至図7と共に本技術操作ユニット及び電子機器の第1の実施の形態を示すものであり、本図は、電子機器の正面図である。
【図2】操作ユニットの斜視図である。
【図3】操作ユニットの分解斜視図である。
【図4】操作ユニットの拡大断面図ある。
【図5】揺動キーが操作された状態を示す拡大断面図である。
【図6】揺動キーが操作されたときの傾斜角度及び変位量を説明するための模式図である。
【図7】押圧キーが操作された状態を示す拡大断面図である。
【図8】図9乃至図11と共に操作ユニットの第2の実施の形態を示すものであり、本図は、分解斜視図である。
【図9】操作ユニットの拡大断面図ある。
【図10】揺動キーが操作された状態を示す拡大断面図である。
【図11】押圧キーが操作された状態を示す拡大断面図である。
【図12】従来の操作ユニットにおいて、揺動操作が行われたときの傾斜角度及び変位量を説明するための模式図である。
【符号の説明】
【0175】
1…電子機器、2…本体、7…操作ユニット、14…エンコーダー、15…プッシュスイッチ、18…回転ギヤ、19…回転ダイヤル、19a…配置孔、19b…配置スペース、19c…配置用凹部、20…外周部、21…内周部、21a…ギヤ部、22…連結部、30…ゴム部材、34…押圧キー、38…揺動キー、39…被操作部、39a…挿入配置孔、39c…被押圧部、7A…操作ユニット、41…圧縮コイルバネ、42…圧縮コイルバネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の基準軸を中心として回転されて操作される回転ダイヤルと、
前記回転ダイヤルの内側に配置されると共に押圧操作される被押圧部が形成された被操作部を有し前記被押圧部が押圧されて前記基準軸に対して傾斜されて操作される揺動キーと、
前記揺動キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチとを備え、
前記揺動キーは前記被押圧部が押圧操作されたときに前記基準軸を挟んで前記被押圧部の略180°反対側の位置を支点として傾斜されるようにした
操作ユニット。
【請求項2】
前記揺動キーに前記被押圧部が複数設けられ、
前記複数の被押圧部が周方向に離隔して位置された
請求項1に記載の操作ユニット。
【請求項3】
前記回転ダイヤルに配置用凹部が形成され、
前記回転ダイヤルの中央部に前記配置用凹部に連通された配置孔が形成され、
前記配置孔に前記プッシュスイッチが配置され、
前記配置用凹部に前記配置孔を覆う状態で前記揺動キーが配置された
請求項1に記載の操作ユニット。
【請求項4】
前記回転ダイヤルの内部に前記基準軸を中心とした周方向に延びる配置スペースが形成され、
前記回転ダイヤルに前記基準軸を中心とした周方向に延びるギヤ部が形成され、
前記配置スペースにエンコーダーの少なくとも一部が配置され、
前記エンコーダーに前記ギヤ部と噛合された回転ギヤが設けられた
請求項1に記載の操作ユニット。
【請求項5】
前記回転ダイヤルに、外周部と、前記外周部の内側に前記外周部と離隔して位置する内周部と、前記外周部の一端部と前記内周部の一端部とを連結する連結部とが設けられ、
前記内周部に前記ギヤ部が形成され、
前記外周部と前記内周部の間に前記配置スペースが形成された
請求項4に記載の操作ユニット。
【請求項6】
前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、
前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、
前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置された
請求項1に記載の操作ユニット。
【請求項7】
前記揺動キーは押圧操作される前の非操作位置と前記プッシュスイッチを押圧する操作位置との間で移動され、
押圧操作が解除されたときに前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、
前記弾性部材として前記基準軸の軸方向を向くシート状のゴム部材を用いた
請求項1に記載の操作ユニット。
【請求項8】
前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、
押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、
前記弾性部材として前記基準軸の軸方向を向くシート状のゴム部材を用いた
請求項6に記載の操作ユニット。
【請求項9】
前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、
前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、
前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置され、
前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、
押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材として前記ゴム部材を用いた
請求項7に記載の操作ユニット。
【請求項10】
前記揺動キーは押圧操作される前の非操作位置と押圧操作されたときの操作位置との間で移動され、
押圧操作が解除されたときに前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、
前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用いた
請求項1に記載の操作ユニット。
【請求項11】
前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、
押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、
前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用いた
請求項6に記載の操作ユニット。
【請求項12】
前記揺動キーの中央部に挿入配置孔が形成され、
前記挿入配置孔に、押圧されて操作される押圧キーが配置され、
前記押圧キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチが配置され、
前記押圧キーは押圧操作される前の初期位置と前記プッシュスイッチを押圧する押圧位置との間で移動され、
押圧操作が解除されたときに前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す弾性変形可能な弾性部材を設け、
前記弾性部材として前記基準軸の軸方向において伸縮される圧縮コイルバネを用い、
前記揺動キーを前記操作位置から前記非操作位置に戻す前記圧縮コイルバネと前記押圧キーを前記押圧位置から前記初期位置に戻す圧縮コイルバネとを同軸上に配置した
請求項10に記載の操作ユニット。
【請求項13】
操作ユニットと前記操作ユニットに対する操作に応じて動作される本体とを備え、
前記操作ユニットが、
所定の基準軸を中心として回転されて操作される回転ダイヤルと、
前記回転ダイヤルの内側に配置されると共に押圧操作される被押圧部が形成された被操作部を有し前記被押圧部が押圧されて前記基準軸に対して傾斜されて操作される揺動キーと、
前記揺動キーが操作されたときに押圧されて操作信号を出力するプッシュスイッチとを備え、
前記揺動キーは前記被押圧部が押圧操作されたときに前記基準軸を挟んで前記被押圧部の略180°反対側の位置を支点として傾斜されるようにした
電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−243652(P2012−243652A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114202(P2011−114202)
【出願日】平成23年5月20日(2011.5.20)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】