説明

操作装置

【課題】コストを低減する。
【解決手段】ヒータコントロール装置10では、クラスタパネル14に中央操作部28、A/Mダイヤル66及びモードダイヤル74が配置されており、中央操作部28、A/Mダイヤル66及びモードダイヤル74の裏側にそれぞれ中央ボデー22、右ボデー56及び左ボデー58が設けられている。このため、中央ボデー22への右ボデー56及び左ボデー58の取付位置を変更することで、中央操作部28に対するA/Mダイヤル66及びモードダイヤル74の配置を容易に変更でき、意匠自由度を高くできる。さらに、右ボデー56内及び左ボデー58内が中央ボデー22内に連通されることで、中央ボデー22内のランプ50が、中央操作部28、A/Mダイヤル66及びモードダイヤル74を照明可能にされている。このため、コストを効果的に低減できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作部材が操作されることで空気調節装置が制御される操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
操作装置としては、操作パネルに風量つまみ、温度調整つまみ及びキートップ等の複数の操作部材が設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この操作装置では、複数の操作部材の裏側がケースに被覆されており、ケースの裏側にはプリント基板が取り付けられている。プリント基板には、ランプや発光ダイオード等が設けられており、ランプや発光ダイオードは、ケース内に挿入されて、複数の操作部材を照明する。
【0004】
しかしながら、この操作装置では、複数の操作部材の裏側が1つのケースのみによって被覆されている。このため、操作パネルへの複数の操作部材の配置を変更して操作装置の意匠を変更すると、複数の操作部材の裏側をケースが被覆できなくなる。これにより、操作装置の意匠の変更が困難であり、操作装置の意匠自由度が低いという問題がある。
【0005】
ここで、上記ケースを複数のケースに分割した場合には、操作パネルへの複数の操作部材の配置を変更して操作装置の意匠を変更しても、複数の操作部材の裏側を複数のケースが被覆できる。このため、操作装置の意匠自由度を高くすることができる。
【0006】
しかしながら、この場合において、ケース毎にプリント基板を設けると、プリント基板毎にランプや発光ダイオードを設ける必要が生じると共に、プリント基板毎にワイヤハーネスを接続する必要が生じて、コストが高くなるという問題が生じる。
【特許文献1】特許第3317848号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事実を考慮し、コストを低減できる操作装置を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の操作装置は、車室の空気を調節する空気調節装置に設けられ、操作されることで前記空気調節装置が制御される複数の操作部材と、複数の前記操作部材の裏側に設けられた複数の裏側部材と、前記裏側部材に設けられ、当該裏側部材が裏側に設けられた前記操作部材及び当該裏側部材が裏側に設けられていない前記操作部材に対する電気的機能を有する電気的機能部と、を備えている。
【0009】
請求項2に記載の操作装置は、請求項1に記載の操作装置において、前記電気的機能部が設けられた前記裏側部材が裏側に設けられた前記操作部材及び当該裏側部材が裏側に設けられていない前記操作部材を前記電気的機能部が照明する、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の操作装置では、車室の空気を調節する空気調節装置に複数の操作部材が設けられており、操作部材が操作されることで、空気調節装置が制御される。また、複数の操作部材の裏側に複数の裏側部材が設けられている。
【0011】
ここで、裏側部材に設けられた電気的機能部が、当該裏側部材が裏側に設けられた操作部材に対する電気的機能のみならず、当該裏側部材が裏側に設けられていない操作部材に対する電気的機能をも有している。このため、裏側部材毎に電気的機能部を設ける必要をなくすことができ、コストを低減することができる。
【0012】
請求項2に記載の操作装置では、電気的機能部が設けられた裏側部材が裏側に設けられた操作部材を電気的機能部が照明するのみならず、当該裏側部材が裏側に設けられていない操作部材をも電気的機能部が照明する。このため、コストを効果的に低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1には、本発明の操作装置が適用されて構成された実施の形態に係るヒータコントロール装置10が右斜め表側から見た分解斜視図にて示されており、図2には、ヒータコントロール装置10が表側から見た正面図にて示されている。なお、図面では、ヒータコントロール装置10の表側(車両後側)を矢印FRで示し、ヒータコントロール装置10の左方(車両左方)を矢印LHで示し、ヒータコントロール装置10の上方(車両上方)を矢印UPで示す。
【0014】
本実施の形態に係るヒータコントロール装置10は、車両のインストルメントパネル(図示省略)に設けられており、ヒータコントロール装置10の表側は、車両後側に向けられて、車室内に露出されている。ヒータコントロール装置10は、車両の空気調節装置12(ヒータ)の一部を構成しており、空気調節装置12は、車室の空気を調節可能にされている。
【0015】
ヒータコントロール装置10には、表側部材としての略板状のクラスタパネル14が設けられており、クラスタパネル14は、インストルメントパネルの一部を構成している。クラスタパネル14の左右方向中央には、円状の中央孔16が貫通形成されており、クラスタパネル14の右側部及び左側部には、それぞれ円状の右側孔18及び左側孔20が貫通形成されている。
【0016】
クラスタパネル14の中央孔16内には、裏側部材としての円柱形容器状の中央ボデー22(メインボデー)が設けられている。中央ボデー22は、表側の略有底円筒状の表ボデー24と、裏側の略有底円筒状の裏ボデー26と、が組み合わされて構成されており、表ボデー24の周壁の内側に裏ボデー26の周壁が嵌合されている。
【0017】
中央ボデー22(表ボデー24)の表側には、中央操作部28が設けられている。
【0018】
中央ボデー22(表ボデー24)の表側には、上側部分において、操作部材としてのブロアダイヤル30(ノブロータリ)が回転可能に支持されており、ブロアダイヤル30が回転操作されることで、空気調節装置12による車室への空気の送風のON/OFFが切り換えられると共に、空気調節装置12が車室へ空気を送風する量が調整される。ブロアダイヤル30内には、照明部としての導光路32が設けられており、導光路32は、光を透過可能にされている。導光路32の表側面は車室に露出されており、導光路32の裏側は中央ボデー22内に連通されている。
【0019】
中央ボデー22(表ボデー24)の表側には、下側部分において、操作部材としてのF/Rレバー34(内外気ノブ)が上部を中心に回動可能に支持されており、F/Rレバー34が回動操作されることで、空気調節装置12が車室へ空気を送風する方法(車外の空気を導入して車室へ空気を送風する方法か又は車室の空気を循環させて車室へ空気を送風する方法か)が切り換えられる。F/Rレバー34内には、上記と同様の導光路32が設けられており、導光路32の表側面は車室に露出されると共に、導光路32の裏側は中央ボデー22内に連通されている。
【0020】
中央ボデー22(表ボデー24)の表側には、上側部分において、表示部材としての平板状の中央表示パネル36が設けられており、中央表示パネル36の表面は、車室に露出されている。
【0021】
中央表示パネル36の上端部分には、ブロアダイヤル30の導光路32の表側面に対応して、空気調節装置12が車室へ空気を送風する量やマークを表示する送風量表示38が設けられており、中央表示パネル36は、送風量表示38部分において、透光性を有すると共に、裏面が中央ボデー22内に連通されている。
【0022】
中央表示パネル36の下端部分には、F/Rレバー34の導光路32の表側面に対応して、空気調節装置12が車室へ空気を送風する方法を表示する方法表示40が設けられており、中央表示パネル36は、方法表示40部分において、透光性を有すると共に、裏面が中央ボデー22内に連通されている。
【0023】
中央ボデー22(表ボデー24)の表側には、左端部分において、操作部材としてのA/Cスイッチ42(A/Cノブ)が押圧可能に支持されており、A/Cスイッチ42が押圧操作されることで、空気調節装置12が空気に対する温度調節機能をONにして空気調節装置12が車室へ温度を調節した空気を送風するか、又は、空気調節装置12が空気に対する温度調節機能をOFFにして車室へ温度を調節しない空気を送風するか、が切り換えられる。A/Cスイッチ42内には、上記と同様の導光路32が設けられており、導光路32の表側面は車室に露出されると共に、導光路32の裏側は中央ボデー22内に連通されている。
【0024】
中央ボデー22(表ボデー24)の表側には、右端部分において、操作部材としてのリヤデフスイッチ44(リヤデフノブ)が押圧可能に支持されており、リヤデフスイッチ44が押圧操作されることで、空気調節装置12が車両のリヤウインドウの車室側の面へ空気を送風するか否かが切り換えられる。リヤデフスイッチ44内には、上記と同様の導光路32が設けられており、導光路32の表側面は車室に露出されると共に、導光路32の裏側は中央ボデー22内に連通されている。
【0025】
中央ボデー22の内面には、裏ボデー26の底壁において、電気回路46が設けられており、電気回路46は、裏ボデー26の底壁におけるインサート成形品(インシュレータ)にされると共に、ブロアダイヤル30、A/Cスイッチ42及びリヤデフスイッチ44が電気的に接続されている。電気回路46には、ワイヤハーネス(図示省略)が電気的に接続されており、ワイヤハーネスは、空気調節装置12の制御部(図示省略)に電気的に接続されている。
【0026】
中央ボデー22(裏ボデー26)の裏側には、接続機構としてのF/Rケーブル48が設けられており、F/Rケーブル48は、裏ボデー26の底壁を介してF/Rレバー34に連結されると共に、空気調節装置12の制御部に接続されている。F/Rケーブル48は、F/Rレバー34が回動操作されることで操作可能されており、裏ボデー26の底壁は、F/Rレバー34の回動操作によるF/Rケーブル48の操作を許可している。
【0027】
中央ボデー22(裏ボデー26)の裏側には、右側部分及び左側部分において、電気的機能部(照明手段)としてのランプ50が設けられており、ランプ50は、中央ボデー22内に挿入されると共に、電気回路46に電気的に接続されている。ランプ50は、中央ボデー22内を照明可能にされており、ランプ50の光によって、中央表示パネル36の送風量表示38及び方法表示40と、ブロアダイヤル30、F/Rレバー34、A/Cスイッチ42及びリヤデフスイッチ44の導光路32と、を照明可能にされている。
【0028】
中央ボデー22(表ボデー24)の周面には、右側部分及び左側部分において、それぞれ取付手段を構成する4個の断面T字形柱状の突起52が一体に設けられており、合計8個の突起52は、中央ボデー22の周方向へ等間隔に配置されている。
【0029】
中央ボデー22(表ボデー24及び裏ボデー26)の周壁には、右側部分及び左側部分において、それぞれ連通手段を構成する3個の矩形状の連通孔54が貫通形成されており、連通孔54の中央ボデー22周方向における両側に、突起52が配置されている。
【0030】
図3に詳細に示す如く、中央ボデー22の周壁の右側部分には、裏側部材としての略有底円筒状の右ボデー56(サブボデー)が取り付けられると共に、中央ボデー22の周壁の左側部分には、裏側部材としての略有底円筒状の左ボデー58(サブボデー)が取り付けられている。右ボデー56の周壁の中央ボデー22側部分(左側部分)及び左ボデー58の周壁の中央ボデー22側部分(右側部分)には、それぞれ取付手段を構成する湾曲板状の一対の取付足60の基端部が一体に設けられており、一対の取付足60は、それぞれ上側及び下側へ延伸されている。
【0031】
取付足60の基端部及び先端部には、断面U字形板状の係合部62が設けられており、右ボデー56における一対の取付足60の各係合部62が中央ボデー22の右側部分の各突起52に係合されることで、右ボデー56が中央ボデー22の右方(真横)に取り付けられる共に、左ボデー58における一対の取付足60の各係合部62が中央ボデー22の左側部分の各突起52に係合されることで、左ボデー58が中央ボデー22の左方(真横)に取り付けられている。また、右ボデー56における一対の取付足60の各係合部62が係合される中央ボデー22の突起52が変更されることで、右ボデー56が中央ボデー22の右斜め上方又は右斜め下方に取り付け可能にされる共に、左ボデー58における一対の取付足60の各係合部62が係合される中央ボデー22の突起52が変更されることで、左ボデー58が中央ボデー22の左斜め上方又は左斜め下方に取り付け可能にされている。
【0032】
右ボデー56の周壁及び左ボデー58の周壁には、それぞれ、一対の取付足60間において、連通手段を構成する略矩形状の貫通孔64が貫通形成されており、右ボデー56の内部及び左ボデー58の内部は、それぞれ、貫通孔64及び連通孔54を介して、中央ボデー22内に連通されている。これにより、上記ランプ50が、中央ボデー22内、連通孔54及び貫通孔64を介して、右ボデー56の内部及び左ボデー58の内部を照明可能にされている。
【0033】
右ボデー56及び左ボデー58は、それぞれクラスタパネル14の右側孔18部分及び左側孔20部分の裏側を被覆している。
【0034】
クラスタパネル14の右側孔18内には、操作部材としてのA/Mダイヤル66(ノブロータリ)が回転可能に支持されており、A/Mダイヤル66が回転操作されることで、空気調節装置12が空気調節機能をONにされた際に車室へ送風する空気の温度が調整される。ブロアダイヤル30内には、上記と同様の導光路32が設けられており、導光路32の表側面は車室に露出されると共に、導光路32の裏側は右ボデー56内に連通されている。
【0035】
クラスタパネル14の表側には、A/Mダイヤル66の周囲において、表示部材としての円環板状の温度表示パネル68が設けられており、温度表示パネル68の表面は、車室に露出されている。温度表示パネル68には、A/Mダイヤル66の導光路32の表側面に対応して、空気調節装置12が車室へ送風する空気の温度を表示する温度表示70が設けられており、温度表示パネル68は、温度表示70部分において、透光性を有すると共に、裏面が右ボデー56内に連通されている。
【0036】
右ボデー56の裏側には、接続機構としてのA/Mケーブル72が設けられており、A/Mケーブル72は、右ボデー56の底壁を介して、A/Mダイヤル66に連結されている。A/Mケーブル72は、A/Mダイヤル66が回転操作されることで、操作可能されており、A/Mケーブル72は、空気調節装置12の制御部に接続されている。
【0037】
クラスタパネル14の左側孔20内には、操作部材としてのモードダイヤル74(ノブロータリ)が回転可能に支持されており、モードダイヤル74が回転操作されることで、空気調節装置12が車室へ空気を送風するモード(乗員の上半身へ空気を送風するモードか、乗員の上半身及び足元へ空気を送風するモードか、乗員の足元へ空気を送風するモードか、乗員の足元及び車両のフロントウインドウの車室側の面へ空気を送風するモードか、又は、車両のフロントウインドウの車室側の面へ空気を送風するモードか)が切り換えられる。モードダイヤル74内には、上記と同様の導光路32が設けられており、導光路32の表側面は車室に露出されると共に、導光路32の裏側は左ボデー58内に連通されている。
【0038】
クラスタパネル14の表側には、モードダイヤル74の周囲において、表示部材としての円環板状のモード表示パネル76が設けられており、モード表示パネル76の表面は、車室に露出されている。モード表示パネル76には、モードダイヤル74の導光路32の表側面に対応して、空気調節装置12が車室へ送風する空気のモードを表示するモード表示78が設けられており、モード表示パネル76は、モード表示78部分において、透光性を有すると共に、裏面が左ボデー58内に連通されている。
【0039】
左ボデー58の裏側には、接続機構としてのモードケーブル80が設けられており、モードケーブル80は、左ボデー58の底壁を介して、モードダイヤル74に連結されている。モードケーブル80は、モードダイヤル74が回転操作されることで、操作可能されており、モードケーブル80は、空気調節装置12の制御部に接続されている。
【0040】
上述の如く、ランプ50が、中央ボデー22内、連通孔54及び貫通孔64を介して、右ボデー56の内部及び左ボデー58の内部を照明可能にされており、ランプ50の光によって、温度表示パネル68の温度表示70及びモード表示パネル76のモード表示78と、A/Mダイヤル66及びモードダイヤル74の導光路32と、を照明可能にされている。
【0041】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0042】
以上の構成のヒータコントロール装置10では、クラスタパネル14において、中央操作部28(ブロアダイヤル30、F/Rレバー34、A/Cスイッチ42及びリヤデフスイッチ44)の右方(真横)にA/Mダイヤル66が配置されると共に、中央操作部28の左方(真横)にモードダイヤル74が配置されている。さらに、中央操作部28の裏側に中央ボデー22が設けられ、かつ、A/Mダイヤル66の裏側に右ボデー56が設けられると共に、モードダイヤル74の裏側に左ボデー58が設けられており、中央操作部28の右方(真横)に右ボデー56が取り付けられると共に、中央操作部28の左方(真横)に左ボデー58が取り付けられている。
【0043】
ここで、中央ボデー22の右斜め上方又は右斜め下方に右ボデー56を取り付け可能にされると共に、中央ボデー22の左斜め上方又は左斜め下方に左ボデー58を取り付け可能にされている。このため、クラスタパネル14(特に外形と右側孔18や左側孔20の位置)を変更すれば、容易に、中央操作部28の右斜め上方又は右斜め下方にA/Mダイヤル66を配置することができると共に、中央操作部28の左斜め上方又は左斜め下方にモードダイヤル74を配置することができる。これにより、ヒータコントロール装置10の意匠を容易に変更することができ、ヒータコントロール装置10の意匠自由度を高くすることができる。
【0044】
さらに、電気回路46に電気的に接続する必要があるブロアダイヤル30、A/Cスイッチ42及びリヤデフスイッチ44は、全て電気回路46が設けられた中央ボデー22の表側に設けられている。しかも、右ボデー56の内部が右ボデー56の貫通孔64及び中央ボデー22の連通孔54を介して中央ボデー22内に連通されると共に、左ボデー58の内部が左ボデー58の貫通孔64及び中央ボデー22の連通孔54を介して中央ボデー22内に連通されることで、中央ボデー22に設けられたランプ50が、中央操作部28(中央表示パネル36を含む)のみならず、A/Mダイヤル66(温度表示パネル68を含む)及びモードダイヤル74(モード表示パネル76を含む)をも、照明可能にされている。このため、右ボデー56及び左ボデー58のそれぞれに電気回路46及びランプ50を設ける必要がないと共に、右ボデー56及び左ボデー58のそれぞれにワイヤハーネスを配線する必要がなく、コストを効果的に低減することができる。
【0045】
なお、本実施の形態では、F/Rレバー34を回動(スライド)操作可能なレバー式のものにした構成としたが、F/Rレバー34を回転操作可能なダイヤル式のものや押圧操作可能なスイッチ式のものに変更した構成としてもよい。
【0046】
さらに、本実施の形態では、A/Mダイヤル66及びモードダイヤル74を回転操作可能なダイヤル式のものにした構成としたが、A/Mダイヤル66及びモードダイヤル74を回動操作可能又はスライド操作可能なレバー式のものにした構成としてもよい。
【0047】
また、本実施の形態では、中央ボデー22の周面の右側部分及び左側部分にそれぞれ4個の突起52を設けた構成としたが、図4に示す如く、中央ボデー22の周面の右側部分及び左側部分にそれぞれ6個の突起52を設けた構成としてもよい。
【0048】
この場合、中央ボデー22の周面の右側部分及び左側部分に、それぞれ、6個の突起52が、中央ボデー22の周方向へ等間隔に配置される。さらに、中央ボデー22の周壁の右側部分及び左側部分に、それぞれ、上から2番目、3番目、4番目及び5番目の各突起52間に連通孔54が貫通形成される。
【0049】
これにより、中央ボデー22の右斜め上方に右ボデー56を取り付けると同時に中央ボデー22の左斜め上方に左ボデー58を取り付けることができると共に、中央ボデー22の右斜め下方に右ボデー56を取り付けると同時に中央ボデー22の左斜め上方に左ボデー58を取り付けることができる。このため、中央操作部28の右斜め上方にA/Mダイヤル66を配置すると同時に中央操作部28の左斜め上方にモードダイヤル74を配置することができると共に、中央操作部28の右斜め下方にA/Mダイヤル66を配置すると同時に中央操作部28の左斜め下方にモードダイヤル74を配置することができる。
【0050】
また、本実施の形態では、電気回路46を中央ボデー22(裏ボデー26の底壁)におけるインサート成形品(インシュレータ)にした構成としたが、電気回路46を設けたプリント基板を中央ボデー22(裏ボデー26の底壁)に取り付けた構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施の形態に係るヒータコントロール装置を示す右斜め表側から見た分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るヒータコントロール装置を示す表側から見た正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るヒータコントロール装置における中央ボデー及び左ボデーを示す表側から見た断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るヒータコントロール装置における中央ボデー及び左ボデーの別例を示す表側から見た断面図である。
【符号の説明】
【0052】
10 ヒータコントロール装置(操作装置)
12 空気調節装置
22 中央ボデー(裏側部材)
30 ブロアダイヤル(操作部材)
34 F/Rレバー(操作部材)
42 A/Cスイッチ(操作部材)
44 リヤデフスイッチ(操作部材)
50 ランプ(電気的機能部)
56 右ボデー(裏側部材)
58 左ボデー(裏側部材)
66 A/Mダイヤル(操作部材)
74 モードダイヤル(操作部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室の空気を調節する空気調節装置に設けられ、操作されることで前記空気調節装置が制御される複数の操作部材と、
複数の前記操作部材の裏側に設けられた複数の裏側部材と、
前記裏側部材に設けられ、当該裏側部材が裏側に設けられた前記操作部材及び当該裏側部材が裏側に設けられていない前記操作部材に対する電気的機能を有する電気的機能部と、
を備えた操作装置。
【請求項2】
前記電気的機能部が設けられた前記裏側部材が裏側に設けられた前記操作部材及び当該裏側部材が裏側に設けられていない前記操作部材を前記電気的機能部が照明する、ことを特徴とする請求項1記載の操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−107381(P2009−107381A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−278815(P2007−278815)
【出願日】平成19年10月26日(2007.10.26)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】