説明

操作装置

【課題】コントロールケーブルに剛性の大きくないものを使用できて、コントロールケーブルの取り回しの自由度を増すことのできる操作装置を提供する。
【解決手段】ダイヤル3側とは反対のレバー23側に伝動機構25を有して、この伝動機構25により操作対象の回動体であるレバー23を従動側回転体である従動側掛け車15より減速して回動させるものであり、レバー23をコントロールケーブル14で直接に回動させるものではないし、レバー23には減速による強い操作力を直接に与えることができる。これにより、コントロールケーブル14には、従動側掛け車15を伝動機構25の駆動側(減速前側)であるギヤ22とともに回転させるだけの剛性の大きくないものを使用できるものであり、もってコントロールケーブル14の取り回しの自由度を増すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コントロールワイヤで操作の伝達をする操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の操作装置としては、自動車など車両の空調操作に供するものが知られている。このものにおいては、使用者により操作されるダイヤルの回転をギヤ機構等の伝動機構によりプーリなど回転体に減速して伝え、この回転体でコントロールケーブルを押し引きして、車室内に供給される空気の温度や吹出口等を切替えるためのダンパに連なるレバーを回動させるようになっている。
すなわち、ダイヤル側に減速伝動機構を有してコントロールケーブルを押し引きし、操作対象のレバーを回動させるようになっているのである(例えば特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−299439号公報
【特許文献2】特開2001−356832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の操作装置は、操作先のレバーを直接にはコントロールケーブルで回動させるものである。そのコントロールケーブルは、インナーケーブルと、それを被覆したアウターケーブルとから成るものであり、特にそのインナーケーブルには、コントロールケーブルを押したときの操作力を操作先のレバーに伝えるために、剛性の大きなものが使用されている(剛性の小さなものでは、コントロールケーブルを押したときに、コントロールケーブルが座屈しやすくて、操作力が操作先のレバーに伝わりにくい)。
【0005】
しかしながら、剛性の大きなコントロールケーブルでは、それを例えば鋭角に曲げると、コントロールケーブルの押し引きの動きの抵抗が増して、操作が重くなるなどの難点があり、それを避けるようにコントロールケーブルの取り回し(配索)を行う必要から、取り回しの自由度が少なく、車種ごとに異なる搭載技術が必要とされて、コスト高となっていた。
【0006】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、コントロールケーブルに剛性の大きくないものを使用できて、コントロールケーブルの取り回しの自由度を増すことのできる操作装置を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の操作装置は、ダイヤルと、このダイヤルにより回転される駆動側回転体と、この駆動側回転体によりコントロールケーブルで連繋されて回転される従動側回転体と、この従動側回転体の回転を伝達する伝動機構と、この伝動機構により前記従動側回転体より減速して回動される回動体とを具備して成ることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記手段によれば、要するに、ダイヤル側とは反対の回動体側に伝動機構を有して、この伝動機構により操作対象の回動体を従動側回転体より減速して回動させるものであり、その回動体をコントロールケーブルで直接に回動させるものではないし、回動体には減速による強い操作力を直接に与えることができる。これにより、コントロールケーブルには、従動側回転体を伝動機構の駆動側(減速前側)とともに回転させるだけの剛性の大きくないものを使用できるものであり、もってコントロールケーブルの取り回しの自由度を増すことができ、車種ごとに異なる搭載技術が必要とされることもなくなって、コストの低減を図ることができる。又、ダイヤル側では、伝動機構がなく、それの配設スペースを確保する必要がなくなるので、装置のコンパクト化ができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の分解斜視図
【図2】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図3】本発明の第3実施例を示す主要部分の正面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の第1実施例(第1の実施形態)につき、図1を参照して説明する。
図1には、車両用、特には自動車の空調操作に供する操作装置の全体を分解状態で示しており、左側より順に、指示ピース1、ダイヤル飾り2、ダイヤル3、表示パネル4、プッシュボタン5、ボディ6、ロータ7、回路基板8、ハウジング9、駆動側掛け車10、節度ピース11、節度スプリング12、掛け車ケース13を示しており、これらと並行して、コントロールケーブル14、従動側掛け車15、ギヤホルダ16、従動側ギヤ17、空調ユニット18を示している。
【0011】
そのうち、指示ピース1は、チップ状のもので、透光性を有している。
ダイヤル飾り2は、リング状のもので、周囲部の一箇所に指示ピース収納部2aを有し、そのほか裏側の数箇所に取付部2bを有している。
ダイヤル3は、中空の短円筒状のもので、前縁部の数箇所に上記ダイヤル飾り2の取付部2bと対応する取付受部3aを有し、後端の径大縁部の数箇所に係合孔3bを有している。
【0012】
表示パネル4は、ダイヤル3及びダイヤル飾り2より径小な円形のシートで、その前面の周囲部には、この場合、車室内の設定温度の高低を表す、透光性を有する表示4aを複数、環状に配列して設けており、中央部に、エアコンの文字(A/C)による表示4bと透光窓4cとを設けている。
プッシュボタン5は、表示パネル4とほゞ同径で中空の有蓋短円筒状のものであり、透光性を有していて、その周側部の前部にはつば部5aを有し、それより後方の複数箇所に連結孔5bを有している。
【0013】
ボディ6は、前部にプッシュボタン5より径小な大円筒部6aを有し、後部にそれより更に径小な小円筒部6bを有し、それらの境界部の外周につば部6cを有するもので、そのうちの大円筒部6aの外周部には、上記プッシュボタン5の連結孔5bと対応する連結突起6dと、軸方向である前後方向に延びる複数の凹条6eとを設けており、小円筒部6bの数箇所(一箇所のみ図示)には、連結孔6fを設けている。なお、プッシュボタン5の連結孔5bは連結突起6dよりも前後方向に長いものである。又、凹条6eに対応して、プッシュボタン5の内周部の数箇所には、同じく前後方向に延びる複数の凸条(図示省略)を設けている。
【0014】
ロータ7は、リング状のもので、ボディ6の小円筒部6bより径大な内環部7aとそれより径大な外環部7bとを有しており、そのうちの外環部7bの外周には、前記ダイヤル3の係合孔3bと対応する係合突起7cを設けている。
【0015】
回路基板8は、ボディ6の小円筒部6bとほゞ同径の円盤状のもので、その前面には、中心部にスイッチ(例えばタクトスイッチ)19を実装し、その上下に表示4aに対応する発光体(例えばLED)20と、前記透光窓4cに対応する発光体(例えばLED)21とを実装している。又、この回路基板8の外周部の数箇所には、嵌合凹部8aを設けている。なお、スイッチ19に対応して、前記プッシュボタン5内の中心部には、スイッチ操作突起(図示省略)を設けると共に、発光体20,21間を遮る遮光壁(図示省略)を設けている。
【0016】
ハウジング9は、前部にボディ6の小円筒部6bより径大な円筒部9aを有し、後部に角筒部9bを有するもので、そのうちの円筒部9aの内周部に、前記ボディ6の連結孔6fと対応する連結突起9cと、上記回路基板8の嵌合凹部8aと対応する嵌合凸部9dとを設けている。又、このハウジング9の角筒部9bの内部には、回路基板8との電気接続に供する接続導体(図示省略)を設けると共に、その接続導体に連なる接続端子(図示省略)を必要数設けており、その接続端子には相手コネクタの雌側接続端子(図示省略)を嵌合接続するようになっている。
【0017】
駆動側掛け車10は、前記ロータ7とほゞ同径のリング状のもので、その前面部の二箇所に係合突起10aを有しており、この係合突起10aに対応して、前記ロータ7の内外両環部7a,7b間の二箇所には係合孔(図示省略)を設けている。
節度ピース11は小さな球状のものであり、節度スプリング12は節度ピース11より径小な圧縮コイルスプリングであって、節度ピース11に対し、上記駆動側掛け車10の内部には複数の節度谷を環状に配列して形成している。
【0018】
掛け車ケース13は、駆動側掛け車10より径大で偏平な有底短円筒状のものであり、内底部に駆動側掛け車保持爪13aを有すると共に、節度スプリング収納穴13bを有している。又、この掛け車ケース13は外側部にケーブル留め部13cを有している。
コントロールケーブル14は、インナーケーブル14aと、それを被覆したアウターケーブル14bとから成るもので、そのインナーケーブル14aには、従来のコントロールケーブルにおけるインナーケーブルより剛性の小さいフレキシブルな縒り線ワイヤを使用しており、前記駆動側掛け車10は、このインナーケーブル14aの一端部を掛ける掛け部(図示省略)を有している。
【0019】
従動側掛け車15は、前記駆動側掛け車10とほゞ同径のもので、上記インナーケーブル14aの他端部を掛ける掛け部(図示省略)を有している。又、この従動側掛け車15は、後部に駆動側ギヤ22を一体に有している。
ギヤホルダ16は、上記従動側掛け車15とともに駆動側ギヤ22及び従動側ギヤ17を保持するもので、従動側掛け車15より径大で偏平な有底短円筒状のものであり、内底部のほぼ中央に駆動側ギヤ挿通孔16aを有しており、外側部には従動側ギヤ保持筒16bとケーブル留め部16cを有している。又、このギヤホルダ16は、ケーブル留め部16cの後側に取付腕16dを有している。
【0020】
従動側ギヤ17は、中心部に前後両方向に突出する軸17a、17bを有し、外周部に歯17cを所定の範囲で有すると共に、その範囲外に突出部17dを有して、該突出部17dの先端部にレバー連結孔17eを有している。
【0021】
空調ユニット18は、ユニットケース18aの内部に車両の空調操作に関する各種機構部品を収容して成るもので、そのうちの、この場合、車室内に供給される空気の温度を切替えるためのダンパに連なる回動体であるレバー23を、ユニットケース18a外の前面部に有しており、このレバー23の基部には孔23aを設け、先端部に連結突起23bを設けている。又、ユニットケース18a外の前面部には、ギヤホルダ取付受部24をも有している。
【0022】
以上の構成で、空調ユニット18のレバー23の孔23aに従動側ギヤ17の後側の軸17bを回転可能に挿通することにより、レバー23を軸17b周りに回動可能に支承し、同時に、レバー23の連結突起23bに従動側ギヤ17のレバー連結孔17eを嵌合する。
【0023】
従動側掛け車15の掛け部(図示省略)には、コントロールケーブル14におけるインナーケーブル14aの他端部を掛け、この状態の従動側掛け車15をギヤホルダ16に挿入し、ケーブル留め部16cにコントロールケーブル14におけるアウターケーブル14bの他端部を留めると共に、駆動側ギヤ22をギヤホルダ16の駆動側ギヤ挿通孔16aに挿通する。
そして、ギヤホルダ16の従動側ギヤ保持筒16bを従動側ギヤ17の前側の軸17aに嵌合すると共に、駆動側ギヤ22を従動側ギヤ17の歯17cに噛合させ、取付腕16dを空調ユニット18のギヤホルダ取付受部24に差込んで取付ける。
【0024】
一方、コントロールケーブル14におけるインナーケーブル14aの一端部を駆動側掛け車10の掛け部(図示省略)に掛け、この状態の駆動側掛け車10を掛け車ケース13に挿入し、節度スプリング収納穴13bに収納した節度スプリング12及び節度ピース11に節度谷(図示省略)を対向させて、駆動側掛け車保持爪13aで駆動側掛け車10を保持する。又、ケーブル留め部13cには、コントロールケーブル14におけるアウターケーブル14bの一端部を留める。
【0025】
この後、駆動側掛け車10にハウジング9の角筒部9bを挿入して組付け、ハウジング9の円筒部9aには回路基板8を挿入して、嵌合凸部9dに回路基板8の嵌合凹部8aを嵌合することにより、ハウジング9に回路基板8を装着し回り止めする。このとき、回路基板8に実装したスイッチ19と発光体21,21は、ハウジング9の接続導体(図示省略)によって接続端子(図示省略)に接続される。
【0026】
次いで、ハウジング9の円筒部9aにロータ7を被嵌し、ロータ7の係合孔(図示省略)を駆動側掛け車10の係合突起10aに係合させる。その上で、ハウジング9の円筒部9aにボディ6の小円筒部6bを挿入して、連結突起9cにボディ6の連結孔6fを係合させることにより、ボディ6を回り止めする。その後、ボディ6の大円筒部6aにプッシュボタン5を被嵌し、連結突起6dに連結孔5bを係合させて、プッシュボタン5を回り止めする。又、このとき、ボディ6の凹条6eにプッシュボタン5の突条(図示省略)を嵌合する。
【0027】
プッシュボタン5の前面には表示パネル4を貼付け、このプッシュボタン5にダイヤル3を被嵌する。このとき、ダイヤル3にはダイヤル飾り2を、取付受部3aに対する取付部2bの取付けによって装着しておき、ダイヤル飾り2の指示ピース収納部2aには指示ピース1を装着しておく。
プッシュボタン5に被嵌したダイヤル3は、係合孔3bがロータ7の係合突起7cに係合することで、ロータ7に結合される。
【0028】
上述のように構成したものの場合、ダイヤル3を操作者が手で持って指示ピース1により表示パネル4の表示4aのいずれかを指示するように回転操作すれば、ダイヤル3の係合孔3bとロータ7の係合突起7cとの係合部分を介して、ロータ7が回転する。
ロータ7が回転すれば、ロータ7の係合孔(図示省略)と駆動側掛け車10の係合突起10aとの係合部分を介して駆動側掛け車10が回転され、駆動側掛け車10にダイヤル3の回転が伝達される。従って、駆動側掛け車10はダイヤル3により回転される駆動側回転体であり、この駆動側回転体である駆動側掛け車10が回転されることによって、コントロールケーブル14のインナーケーブル14aが押し引きされる。
【0029】
このインナーケーブル14aが押し引きされることにより、従動側掛け車15が追従して回転される。従って、従動側掛け車15は、駆動側回転体によりコントロールケーブルで連繋されて回転される従動側回転体であり、その回転には駆動側ギヤ22が伴う。この駆動側ギヤ22の回転は従動側ギヤ17の歯17cを介して従動側ギヤ17へ伝達される。従って、その駆動側ギヤ22と従動側ギヤ17は、従動側回転体の回転を伝達する伝動機構25を構成するものであり、従動側ギヤ17に伝達された回転は、更に、従動側ギヤ17のレバー連結孔17eとレバー23の連結突起23bとの嵌合部分を介してレバー23に伝達され、レバー23が図に二点鎖線で示すように回動される。
【0030】
このとき、駆動側ギヤ22に対して従動側ギヤ17及びレバー23は径が大きく、それによって、レバー23には前記従動側掛け車15の回転がそれより減速して伝達される。レバー23は、この場合、空調ユニット18の、車室内に供給される空気の温度を切替えるためのダンパに連なっており、従って、レバー23が回動されることにより、車室内に供給される空気の温度が切替えられる。なお、表示パネル4の表示4aは発光体20で照明される。
【0031】
一方、表示パネル4の前面からプッシュボタン5を押し込み操作すると、突条(図示省略)がボディ6の凹条6eにガイドされつつ該プッシュボタン5が後方に移動し、その移動により、スイッチ操作突起(図示省略)で回路基板8前面のスイッチ19を押圧して図示しないエアコンを作動させる。そのとき、発光体21が発光して、その光がプッシュボタン5の透光性を有する前壁から表示パネル4の透光窓4cを透過して前面に現れ、上記エアコンの作動を表示する。なお、プッシュボタン5の押し込み操作を解除すると、スイッチ19の復元力で、プッシュボタン5が戻される。
【0032】
上述のように、本構成の操作装置によれば、ダイヤル3側とは反対のレバー23側に伝動機構25を有して、この伝動機構25により操作対象の回動体であるレバー23を従動側回転体である従動側掛け車15より減速して回動させるものであり、そのレバー23をコントロールケーブル14で直接に回動させるものではないし、レバー23には減速による強い操作力を直接に与えることができる。これにより、コントロールケーブル14には、従動側掛け車15を伝動機構25の駆動側(減速前側)であるギヤ22とともに回転させるだけの剛性の大きくないものを使用できるものであり、もってコントロールケーブル14の取り回しの自由度を増すことができ、車種ごとに異なる搭載技術が必要とされることもなくなって、コストの低減を図ることができる。
又、ダイヤル3側では、伝動機構がなく、それの配設スペースを確保する必要がなくなるので、装置のコンパクト化ができる。
【0033】
以上に対して、図2及び図3は本発明の第2及び第3実施例(第2及び第3の実施形態)を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0034】
[第2実施例]
図2に示す第2実施例においては、第1実施例の駆動側ギヤ22と従動側ギヤ17とから構成した伝動機構25に代えて、駆動側ギヤ(ピニオン)22とこれに噛合するラック(従動側ギヤ)31とから成る伝動機構32を採用しており、ラック31には歯31aとは反対側の中央部上にケーブル掛け部33を形成し、このケーブル掛け部33にケーブル34の一端部を掛け、ケーブル34の他端部をレバー23の連結突起23bに掛ける。
【0035】
この構成で、駆動側ギヤ22の回転に応じてラック31が左右に移動し、ケーブル34を押し引きして、レバー23を図に二点鎖線で示すように回動させる。このときも、駆動側ギヤ22に対してレバー23は径が大きく、それによって、レバー23には前記従動側掛け車15の回転がそれより減速して伝達される。
従って、このようにしても第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0036】
[第3実施例]
図3に示す第3実施例においては、第2実施例の伝動機構32を採用した上に、ラック31の図で右側の端部に連結部41を形成し、更に、その連結部41には上下に長い孔41aを形成して、この孔41aを、第1、第2実施例より上下を反転させて設けたレバー23の連結突起23bに嵌合させて連結している。
【0037】
すなわち、このものの場合には、ラック31をレバー23に直接連結しているのであって、駆動側ギヤ22の回転に応じたラック31の左右の移動により、孔41aで連結突起23bを左右に振ってレバー23を図に二点鎖線で示すように回動させる。
このようにしても又、第1実施例と同様の作用効果を得ることができるし、第2実施例に比しては、ケーブル34を不要ならしめ得る分、構造の簡素化ができる。
【0038】
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、特に全体としては車両の空調用操作装置に限られないなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
【符号の説明】
【0039】
図面中、3はダイヤル、10は駆動側掛け車(駆動側回転体)、14はコントロールケーブル、15は従動側掛け車(従動側回転体)、23はレバー(回動体)、25,32は伝動機構を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイヤルと、
このダイヤルにより回転される駆動側回転体と、
この駆動側回転体によりコントロールケーブルで連繋されて回転される従動側回転体と、
この従動側回転体の回転を伝達する伝動機構と、
この伝動機構により前記従動側回転体より減速して回動される回動体とを具備して成ることを特徴とする操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−52829(P2013−52829A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−193830(P2011−193830)
【出願日】平成23年9月6日(2011.9.6)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】